JPWO2017179520A1 - 光学測定装置、故障判断システム、故障判断方法、および故障判断プログラム - Google Patents

光学測定装置、故障判断システム、故障判断方法、および故障判断プログラム Download PDF

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Abstract

故障の有無を従来よりも正確に判断できる光学測定装置を提供する。光学測定装置(100)は、測光部(64)と、光学測定装置(100)の加速度を検知する加速度センサー(78)と、第1タイミングにおいて基準物体(49)を測光して測光部(64)から得られた基準データ(84A)を格納し、加速度センサー(78)によって検知された加速度を履歴情報(84B)として格納する記憶部(84)と、第1タイミングよりも後の第2タイミングにおいて基準物体(49)を測光して測光部(64)から得られる測定データ(85)と、基準データ(84A)との比較結果が第1故障条件を満たしたか否かを判断する第1判断部(110)と、履歴情報(84B)に含まれる加速度が第2故障条件を満たしたか否かを判断する第2判断部(112)と、第1故障条件および第2故障条件が満たされたと判断された場合に、光学測定装置(100)が故障していることを出力する出力部(114)とを備える。

Description

本開示は、光学測定装置に関し、特に、光学測定装置の故障の有無を判断するための技術に関する。
測定対象物の色彩を測定することが可能な光学測定装置が普及している。光学測定装置は、製品寿命や落下などの様々な要因で故障する。光学測定装置が故障すると、測定精度が低下する。このことを防止するために、光学測定装置の故障を検知するための技術が開発されている。
故障の有無を判断するための技術に関し、特開平10−307062号公報(特許文献1)は、故障の内容を測定者に報知することが可能な分光測定装置を開示している。特開平10−153545号公報(特許文献2)は、異常を報知することが可能な分光分析機を開示している。
特開平10−307062号公報 特開平10−153545号公報
特開平10−307062号公報に開示される分光測定装置は、測定対象物を測定して得られる信号強度が所定値未満に低下した場合に、分光測定装置が故障していると判断する。しかしながら、信号強度が所定値未満に低下した場合であっても、分光測定装置は故障しているとは限らない。
特開平10−153545号公報に開示される分光分析機は、振動センサーを有する。当該分光分析機は、振動センサーからの出力値が所定値を超えた場合に、分光分析機が故障したと判断する。しかしながら、振動センサーからの出力値が所定値を超えた場合であっても、分光分析機は故障しているとは限らない。
したがって、故障の有無を従来よりも正確に判断することが可能な光学測定装置が望まれている。
本開示は上述のような問題点を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、故障の有無を従来よりも正確に判断することが可能な光学測定装置を提供することである。他の局面における目的は、故障の有無を従来よりも正確に判断することが可能な故障判断システムを提供することである。さらに他の局面における目的は、故障の有無を従来よりも正確に判断することが可能な故障判断方法を提供することである。さらに他の局面における目的は、故障の有無を従来よりも正確に判断することが可能な故障判断プログラムを提供することである。
光学測定装置は、測光部と、上記光学測定装置の振動の大きさを検知するためのセンサーと、第1タイミングにおいて基準物体を測光して上記測光部から得られた第1測定データを格納し、上記センサーによって検知された振動の大きさを履歴情報として格納するための記憶部と、上記第1タイミングよりも後の第2タイミングにおいて上記基準物体を測光して上記測光部から得られる第2測定データと、上記第1測定データとの比較結果が予め定められた第1条件を満たしたか否かを判断するための第1判断部と、上記履歴情報に含まれる上記振動の大きさが予め定められた第2条件を満たしたか否かを判断するための第2判断部と、上記第1判断部によって上記第1条件が満たされたと判断され、かつ上記第2判断部によって上記第2条件が満たされたと判断された場合に、上記光学測定装置が故障していることを出力するための出力部とを備える。
他の局面に従うと、故障判断システムは、光学測定装置と、上記光学測定装置と通信可能な通信端末とを備える。光学測定装置は、測光部と、上記光学測定装置の振動の大きさを検知するためのセンサーと、第1タイミングにおいて基準物体を測光して上記測光部から得られた第1測定データを格納し、上記センサーによって検知された振動の大きさを履歴情報として格納するための記憶部と、上記第1タイミングよりも後の第2タイミングにおいて上記基準物体を測光して上記測光部から得られる第2測定データと、上記第1測定データと、上記履歴情報とを上記通信端末に送信するための第1通信部とを含む。上記通信端末は、上記第1測定データと上記第2測定データと上記履歴情報とを受信するための第2通信部と、上記第1測定データと上記第2測定データとの比較結果が予め定められた第1条件を満たしたか否かを判断するための第1判断部と、上記履歴情報に含まれる上記振動の大きさが予め定められた第2条件を満たしたか否かを判断するための第2判断部と、上記第1判断部によって上記第1条件が満たされたと判断され、かつ上記第2判断部によって上記第2条件が満たされたと判断された場合に、上記光学測定装置が故障していることを出力するための出力部とを含む。
さらに他の局面に従うと、光学測定装置の故障判断方法が提供される。上記光学測定装置は、測光部と、上記光学測定装置の振動の大きさを検知するためのセンサーと、第1タイミングにおいて基準物体を測光して上記測光部から得られた第1測定データを格納し、上記センサーによって検知された振動の大きさを履歴情報として格納するための記憶部とを備える。上記故障判断方法は、上記第1タイミングよりも後の第2タイミングにおいて上記基準物体を測光して上記測光部から得られる第2測定データと、上記第1測定データとの比較結果が予め定められた第1条件を満たしたか否かを判断するステップと、上記履歴情報に含まれる上記振動の大きさが予め定められた第2条件を満たしたか否かを判断するステップと、上記第1条件が満たされ、かつ上記第2条件が満たされた場合に、上記光学測定装置が故障していることを出力するステップとを備える。
さらに他の局面に従うと、光学測定装置の故障判断プログラムが提供される。上記光学測定装置は、測光部と、上記光学測定装置の振動の大きさを検知するためのセンサーと、第1タイミングにおいて基準物体を測光して上記測光部から得られた第1測定データを格納し、上記センサーによって検知された振動の大きさを履歴情報として格納するための記憶部とを備える。上記故障判断プログラムは、上記光学測定装置に、上記第1タイミングよりも後の第2タイミングにおいて上記基準物体を測光して上記測光部から得られる第2測定データと、上記第1測定データとの比較結果が予め定められた第1条件を満たしたか否かを判断するステップと、上記履歴情報に含まれる上記振動の大きさが予め定められた第2条件を満たしたか否かを判断するステップと、上記第1条件が満たされ、かつ上記第2条件が満たされた場合に、上記光学測定装置が故障していることを出力するステップとを実行させる。
ある局面において、光学測定装置の故障の有無を従来よりも正確に判断することができる。
本発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される本発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
光学測定装置による故障判断処理を実現するための構成の一例を示す図である。 光学測定装置の内部構成の一例を示す図である。 測定光が波長ごとに分光されている様子を示す図である。 光学測定装置の電源の状態と、加速度センサーに対する電力の供給元との関係を示す図である。 基準データと測定データとの比較処理を示す図である。 履歴情報の一例を示す図である。 校正部による校正処理を説明するための図である。 基準データと測定データとの差異の大きさの時間的な変化と、光学測定装置の加速度の時間的な変化とを表わす図である。 光学測定装置の故障判断処理を表わすフローチャートである。 故障判断システムのシステム構成の一例を示す図である。 故障判断システムによる故障判断処理を実現するための構成の一例を示す図である。 光学測定装置の使用履歴を示す図である。 光学測定装置の使用履歴を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明を繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
<第1の実施の形態>
[光学測定装置100の概要]
図1を参照して、本実施の形態に従う光学測定装置100について説明する。図1は、光学測定装置100による故障判断処理を実現するための構成の一例を示す図である。
図1に示されるように、光学測定装置100は、ハードウェア構成の一例として、基準物体49と、測光部64と、加速度センサー78と、記憶部84と、制御部101とを含む。制御部101は、機能構成の一例として、第1判断部110と、第2判断部112と、出力部114と、校正部116とを含む。
測光部64は、測定対象物を測光することで測定データ85を出力する。測定データ85は、測定対象物の分光特性(色彩)を表わす。一例として、測定データ85は、波長ごとの光強度を表わす。すなわち、測定データ85は、測定対象物からの反射光(以下、「測定光」ともいう。)の分光スペクトルを表わす。
加速度センサー78(センサー)は、光学測定装置100の振動の大きさを検知する。振動の大きさは、たとえば、光学測定装置100の加速度で表わされる。以下では、光学測定装置100の振動を表わす指標として加速度を用いて説明を行なうが、振動の大きさは、加速度以外の指標で表わされてもよい。たとえば、振動の大きさは、光学測定装置100の速度で表わされてもよい。この場合、加速度センサー78の代わりに速度センサー(図示しない)が設けられる。
記憶部84は、所定のタイミング(第1タイミング)において測光部64が基準物体49を測光して得られた基準データ84Aを格納している。基準データ84Aは、予め格納されている。基準物体49は、たとえば、所定色(たとえば、白色)の板である。
また、記憶部84は、加速度センサー78によって検知された加速度を履歴情報84Bとして格納する。一例として、光学測定装置100の加速度は一定時間ごとに検知され、検知された加速度は、検知時刻に対応付けられた上で履歴情報84Bに書き込まれる。履歴情報84Bには、検知された全ての加速度が書き込まれてもよいし、所定値を超えた加速度だけが書き込まれてもよい。
第1判断部110は、基準物体49の測定データに基づいて光学測定装置100の故障の有無を判断する。より具体的には、第1判断部110は、基準データ84Aの測定タイミングよりも後のタイミング(第2タイミング)において基準物体49を測光して得られる測定データ85を測光部64から取得する。基準物体49は、駆動可能に構成されている。好ましくは、基準物体49は、故障判断時において測光部64の視野内に駆動され、それ以外の時には測光部64の視野外に駆動される。基準物体49が測光部64の視野内に駆動されると、測光部64は、基準物体49を撮像する。その結果、測定データ85が得られる。第1判断部110は、基準データ84Aと測定データ85との比較結果が予め定められた第1故障条件(第1条件)を満たしたか否かを判断する。第1故障条件の詳細については後述する。
第2判断部112は、加速度に基づいて光学測定装置100の故障の有無を判断する。より具体的には、第2判断部112は、履歴情報84Bに含まれる加速度が予め定められた第2故障条件(第2条件)を満たしたか否かを判断する。一例として、第2故障条件は、履歴情報84Bに含まれる加速度が予め定められた基準範囲を超えている場合に満たされる。第2故障条件の詳細については後述する。
出力部114は、第1判断部110によって第1故障条件が満たされたと判断され、かつ第2判断部112によって第2故障条件が満たされたと判断された場合に、光学測定装置100が故障していることを出力する。光学測定装置100の診断結果の出力方法は、任意である。診断結果は、光学測定装置100の表示部80(図2参照)にメッセージで表示されてもよいし、音声で報知されてもよい。
以上のように、光学測定装置100は、第1故障条件および第2故障条件の両方が満たされたときに、光学測定装置100が故障していると判断する。第1故障条件により、測定データ85が基準データ84Aからずれているか否かが判断される。第2故障条件により、過去に光学測定装置100に対して大きな衝撃が与えられたか否かが判断される。第1故障条件および第2故障条件の両方で光学測定装置100の故障が判断されることで、光学測定装置100の故障の有無が従来よりも正確に判断される。
なお、光学測定装置100が検知可能な故障の程度は任意である。一例として、光学測定装置100は、製品寿命などの継時変化による故障や、落下による故障を検知することができる。継時変化による故障の程度は、落下による故障の程度よりも小さいことが多い。故障の程度が小さい場合には、校正部116によるソフトウェア上の校正処理により故障が解消される。当該校正処理の詳細については後述する。一方で、落下による故障の程度は、継時変化による故障の程度よりも大きいことが多い。故障の程度が大きい場合には、光学測定装置100の修理が必要となる。
[光学測定装置100の内部構成]
図2〜図4を参照して、光学測定装置100の内部構成について説明する。図2は、光学測定装置100の内部構成の一例を示す図である。
図2に示されるように、光学測定装置100は、レンズ部50と、筐体51とで構成されている。レンズ部50は、レンズ52と、レンズ54と、駆動部56とで構成されている。
レンズ52は、たとえば対物レンズである。レンズ52は、測定対象物からの反射光を結像する。レンズ54は、たとえばフォーカスレンズである。レンズ54は、焦点を調整するためのレンズである。駆動部56は、制御部101からの制御信号に従って、レンズ54の光軸方向にレンズ54を駆動する。
筐体51は、その内部に、ハーフミラー58と、光源60と、レンズ62と、測光部64(分光ユニット)と、レンズ70と、受光センサー72と、画像処理部74と、回路部76と、加速度センサー78と、表示部80と、操作部82と、記憶部84と、電池86と、電源88と、通信インターフェイス90と、制御部101とを含む。
ハーフミラー58は、レンズ52およびレンズ54を通過した測定光を分光する。測定光の一部は、ハーフミラー58を通過し、測光部64に導かれる。測定光の残りは、ハーフミラー58で反射され、受光センサー72に導かれる。
光源60は、所定帯域の光を放射する。光源60は、たとえば、キセノンランプなどのランプ、またはLED(Light Emitting Diode)である。光源60は、回路部76からの制御信号に従って点灯または消灯する。光源60から照射された光は、レンズ62を通過し、ハーフミラー58によって測光部64に導かれる。
測光部64は、回折格子66(グレーティング)と、受光センサー68とで構成されている。測光部64の筐体には、開口部65が形成されている。ハーフミラー58を通過した測定光は、開口部65を通過して回折格子66に入射する。回折格子66は、開口部65を通過した測定光を波長ごとに分光する。図3は、測定光が波長ごとに分光されている様子を示す図である。分光された測定光は、受光センサー68に入射する。
受光センサー68は、たとえばラインセンサーである。受光センサー68は、直線状に並べられた複数の受光素子69で構成されている。受光素子69の各々は、対応する波長の測定光を受け、当該測定光を光電変換により電気信号に変換し、当該電気信号を回路部76に出力する。回路部76は、受光素子69の各々から出力された電気信号をデジタル信号(電圧値)に変換し、当該デジタル信号に基づいて測定光の光強度を波長ごとに算出する。その結果、分光スペクトルが得られる。分光スペクトルは、制御部101に出力される。好ましくは、分光スペクトルは、光源60の変動や各センサーの感度のばらつきがキャンセルされた上で制御部101に出力される。
受光センサー72は、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)やC−MOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの2次元のイメージセンサーである。受光センサー72は、レンズ70を通過した測定光を受けて測定対象物を表わす画像を生成する。より具体的には、受光センサー72は、光電変換により測定光を電気信号に変換し、当該電気信号を画像処理部74に出力する。画像処理部74は、受光センサー72から得られた電気信号をデジタル信号(電圧値)に変換し、当該デジタル信号に基づいて、測定対象物を表わす画像を生成する。生成される画像は、モノクロ画像であってもよいし、カラー画像であってもよい。カラー画像は、たとえば、測定対象物の赤色成分を表わすR画像と、測定対象物の緑色成分を表わすG画像と、測定対象物の青色成分を表わすB画像とで構成されている。
加速度センサー78は、光学測定装置100の加速度を検知する。加速度センサー78によって検知された加速度は、検知時刻に対応付けられた上で履歴情報84Bに書き込まれる。検知された加速度は、全て履歴情報84Bに書き込まれてもよいし、予め定められた値を超えた加速度だけが履歴情報84Bに書き込まれてもよい。加速度センサー78は、電池86および電源88のいずれか一方から電力の供給を受ける。図4は、光学測定装置100の電源88の状態と、加速度センサー78に対する電力の供給元との関係を示す図である。図4に示されるように、電源88がオフの状態にあるときには、加速度センサー78は、電池86から電力の供給を受ける。一方で、電源88がオンの状態にあるときには、加速度センサー78は、電源88から電力の供給を受ける。
表示部80は、たとえば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、またはその他の表示機器である。表示部80は、制御部101からの制御信号に従って、画像処理部74によって生成される画像をリアルタイムに表示する。すなわち、表示部80は、ファインダーとして機能する。また、表示部80は、測定対象物の測定結果や光学測定装置100の設定画面などを表示する。好ましくは、表示部80は、ディスプレイとタッチパネルとで構成されている。ディスプレイおよびタッチパネルは互いに重ねられており、表示部80は、光学測定装置100に対する操作をタッチ操作で受け付ける。
操作部82は、光学測定装置100に対する操作を受け付ける。一例として、操作部82は、電源ボタン、測定開始ボタン、測定モードの選択ボタン、設定ボタン(たとえば、十字ボタン、アップダウンキーなど)などで構成されている。電源ボタンが押下されたことに基づいて、電源88は、光学測定装置100の各構成(たとえば、加速度センサー78や制御部101など)に電力を供給する。
記憶部84は、たとえば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクなどの記憶媒体である。一例として、記憶部84は、上述の基準データ84Aと、上述の履歴情報84Bと、光学測定装置100の故障判断プログラム84Cとを格納する。
故障判断プログラム84Cは、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、本実施の形態に従う制御処理は、任意のプログラムと協働して実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う故障判断プログラム84Cの趣旨を逸脱するものではない。さらに、故障判断プログラム84Cによって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバーが故障判断プログラム84Cの処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態で光学測定装置100が構成されてもよい。
通信インターフェイス90は、光学測定装置100と通信端末200との間の通信を実現する。通信端末200は、たとえば、PC(Personal Computer)やサーバーなどである。ある局面において、通信インターフェイス90にはアンテナ(図示しない)が接続され、光学測定装置100と通信端末200との間の通信は、当該アンテナ介した無線通信によって実現される。無線通信の規格としては、たとえば、Wifiダイレクト、Bluetooth(登録商標)、ZigBeeなどが採用される。他の局面において、通信インターフェイス90はUSBポートであり、USBポートには、USBケーブルが接続される。光学測定装置100と通信端末200とはUSBケーブルを介して互いに接続され、光学測定装置100と通信端末200との間の通信は、USBケーブルを介した有線通信によって実現される。
制御部101は、光学測定装置100を制御する。制御部101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせなどによって構成される。
[第1故障条件]
上述したように、光学測定装置100は、第1故障条件および第2故障条件の両方が満たされた場合に、光学測定装置100が故障したと判断する。
以下では、図5を参照して、第1故障条件について説明する。図5は、基準データ84Aと測定データ85との比較処理を示す図である。
基準データ84Aは、光学測定装置100が故障していないときに、基準物体49(図1参照)を測光して得られたデータである。基準データ84Aは、光学測定装置100に予め格納されている。基準データ84Aは、基準物体49の測定光の分光スペクトルを表わす。より具体的には、基準データ84Aの横軸は、測定光の波長を表わす。なお、基準データ84Aの横軸は、波長に対応して配列された受光素子69(図3参照)の識別番号(配置位置)を表わしてもよい。基準データ84Aの縦軸は、光強度を表わす。
測定データ85は、基準データ84Aの測光タイミングよりも後に、基準物体49を測光して得られたデータである。基準データ84Aと同様に、測定データ85は、基準物体49の反射光の分光スペクトルを表わす。
上述の第1判断部110(図1参照)は、基準データ84Aと測定データ85とを比較し、当該比較結果が第1故障条件を満たしたか否かを判断する。より具体的には、第1判断部110は、基準データ84Aおよび測定データ85の少なくとも一方から他方を差分する。このとき、第1判断部110は、波長が等しい光強度同士を差分する。その結果、差分データ92が得られる。第1故障条件は、基準データ84A(第1測定データ)および測定データ85(第2測定データ)の差異の大きさが予め定められた範囲R1(第1範囲)を超えている場合に満たされる。
範囲R1は、上限値「+r1」および下限値「−r1」で規定されている。なお、範囲R1は、上限値「+r1」および下限値「−r1」の少なくとも一方で規定されてもよい。範囲R1は、予め設定されていてもよいし、ユーザーによって設定されてもよい。
ある局面において、差分データ92に含まれる差分値の少なくとも1つが範囲R1を超えている場合に、第1故障条件が満たされる。図5の例では、差分データ92に含まれる差分値の少なくとも1つが範囲R1を超えているため、第1故障条件が満たされる。他の局面において、差分データ92に含まれる差分値の平均値が範囲R1を超えている場合に、第1故障条件が満たされる。
第1故障条件が満たされたことは、測光部64に入射する光が基準よりもずれていることを示唆している。あるいは、このことは、回折格子66(図3参照)と受光センサー68との位置関係がずれていることを示唆している。あるいは、このことは、温度など環境が変化ことを示唆している。
[第2故障条件]
図6を参照して、第2故障条件について説明する。図6は、履歴情報84Bの一例を示す図である。
上述の第2判断部112(図1参照)は、履歴情報84Bに含まれる加速度が第2故障条件を満たしたか否かを判断する。ある局面において、第2故障条件は、履歴情報84Bに含まれる加速度が予め定められた範囲R4を超えている場合に満たされる。好ましくは、履歴情報84Bに含まれる加速度の少なくとも1つが範囲R4を超えている場合に、第2故障条件が満たされる。
範囲R4は、上限値「+r4」および下限値「−r4」で規定されている。なお、範囲R4は、上限値「+r4」および下限値「−r4」の少なくとも一方で規定されてもよい。上限値「+r4」および下限値「−r4」は、予め設定されていてもよいし、ユーザーによって任意に設定されてもよい。
なお、第2判断部112は、第2故障条件が満たされたか否かを判断するために、履歴情報84Bに含まれる加速度の全てを参照する必要はない。一例として、第2判断部112は、履歴情報84Bに規定されている加速度の中から、上述の基準データ84A(図5参照)の測光タイミングから、測定データ85(図5参照)の測光タイミングまでの間に検知された加速度を特定する。第2判断部112は、当該特定された加速度が範囲R4を超えている場合に、第2故障条件が満たされたと判断する。第2故障条件の判断に用いられる加速度が減らされることで、第2判断部112における判断処理の時間が短縮される。
他の局面において、第2故障条件は、履歴情報84Bに含まれる加速度の合計が予め定められた基準範囲を超えている場合に満たされる。これにより、小さな衝撃が光学測定装置100に何度も与えられた結果生じる故障が検知される。
なお、第2判断部112は、履歴情報84Bに含まれる加速度の全てを合計する必要はない。一例として、第2判断部112は、履歴情報84Bに規定されている加速度の中から、範囲R3を超えている加速度を特定し、当該特定された加速度の合計が基準範囲を超えている場合に、第2故障条件が満たされたと判断する。なお、範囲R3で規定される小さな衝撃は、ユーザーが光学測定装置を測定対象物に接触させたときに生じる振動や、手振れによる振動などを含む。
範囲R3は、上限値「+r3」および下限値「−r3」で規定されている。なお、範囲R3は、上限値「+r3」および下限値「−r3」の少なくとも一方で規定されてもよい。範囲R3の下限値「−r3」は、範囲R4の下限値「−r4」よりも大きい。範囲R3の上限値「+r3」は、範囲R4の上限値「+r4」よりも小さい。上限値「+r3」および下限値「−r3」は、予め設定されていてもよいし、ユーザーによって任意に設定されてもよい。
さらに他の局面において、第2判断部112は、履歴情報84Bに含まれる加速度の内、範囲R3を超えている加速度の数をカウントし、当該カウント数が所定数を超えている場合に第2故障条件が満たされたと判断する。
[出力部114]
図5および図6を再び参照して、上述の出力部114(図1参照)について説明する。
光学測定装置100は、第1故障条件および第2故障条件の両方が満たされた場合に、光学測定装置100が故障していると判断する。光学測定装置100が故障していると判断された場合には、出力部114は、光学測定装置100が故障していることを出力する。このとき、出力部114は、光学測定装置100の故障の度合いに応じて出力内容を変える。
一例として、出力部114は、後述の校正処理で故障が解消されるような故障の程度が小さい場合には、校正処理を実行するようにユーザーに促す。出力部114は、校正処理では故障が解消されないような故障の程度が大きい場合には、光学測定装置100を修理に出すようにユーザーに促す。
光学測定装置100の故障の程度は、範囲R1および範囲R2に基づいて判断される。範囲R1は、上限値「+r1」および下限値「−r1」で規定されている。範囲R2は、上限値「+r2」および下限値「−r2」で規定されている。範囲R2の上限値「+r2」は、範囲R1の上限値「+r1」よりも大きい。範囲R2の下限値「−r2」は、範囲R1の下限値「−r1」よりも小さい。なお、範囲R1は、上限値「+r1」および下限値「−r1」の少なくとも一方で規定されてもよい。範囲R2は、上限値「+r2」および下限値「−r2」の少なくとも一方で規定されてもよい。範囲R1および範囲R2は、予め設定されていてもよいし、ユーザーによって設定されてもよい。
出力部114は、基準データ84Aと測定データ85との差異の大きさが範囲R2を超えている場合には、光学測定装置100の修理が必要であることを出力する。このとき、上記第2故障条件も満たされている必要がある。光学測定装置100の修理が必要であることは、表示部80(図2参照)にメッセージで表示されてもよいし、音声で報知されてもよい。光学測定装置100の修理が必要である場合には、光学測定装置100の使用が禁止されてもよい。
出力部114は、基準データ84Aと測定データ85との差異の大きさが範囲R1を超えており、かつ範囲R1外の範囲R2内にある場合に、測光部64(図2参照)から出力される測定データの校正処理が必要であることを出力する。校正処理については後述する。校正処理が必要であることは、表示部80にメッセージで表示されてもよいし、音声で報知されてもよい。光学測定装置100は、校正処理を実行する許可をユーザーから受け付けると、後述する校正処理を実行する。
出力部114は、基準データ84Aと測定データ85との差異の大きさが範囲R1内である場合には、光学測定装置100が正常であることを出力する。このことは、表示部80にメッセージで表示されてもよいし、音声で報知されてもよい。
[校正部116]
図7を参照して、上述の校正部116(図1参照)について説明する。図7は、校正部116による校正処理を説明するための図である。
校正部116は、測定データの校正処理で故障が解消されるような故障の程度が小さい場合には、測光部64(図1参照)から得られる測定データを校正した上で、校正後の測定データを出力する。
一例として、校正処理には、光源60(図2参照)が用いられる。光学測定装置100は、所定のタイミング(第3タイミング)において光源60を点灯し、光源60からの光を測光する。光源60は、所定帯域の波長λ1の光を照射する。これにより、基準データ94A(第3測定データ)が得られる。光源60は、波長λ1の光を発するため、基準データ94Aにおける光強度は波長λ1で最大となる。基準データ94Aは、記憶部84(図1参照)などに予め格納されている。
光学測定装置100は、基準データ94Aの測定タイミングよりも後のタイミング(第4タイミング)において光源60を点灯し、光源60からの光を測光する。これにより、測定データ94B(第4測定データ)が得られる。光学系の位置がずれている場合には、光源60が波長λ1の光を発したとしても、測定データ94Bにおける光強度は波長λ2で最大となる。すなわち、測定データ94Bは、波長λ1と波長λ2と差の分ずれている。
そのため、校正部116は、基準データ94Aと、測定データ94Bとの差異に応じて、測光部64から出力される測定データを校正する。より具体的には、校正部116は、波長λ1と波長λ2と差の分だけ測光部64から出力される測定データの波長をずらす。これにより、波長のずれが解消される。
なお、校正部116は、基準データ94Aおよび測定データ94Bの代わりに、上述の基準データ84A(図5参照)および測定データ85(図5参照)を用いて、校正処理を行なってもよい。
[タイミングチャート]
図8を参照して、故障判断処理の実行タイミングについて説明する。図8は、基準データ84A(図5参照)と測定データ85(図5参照)との差異の大きさの時間的な変化と、光学測定装置100の加速度の時間的な変化とを表わす図である。
図8には、グラフ96Aおよびグラフ96Bが示されている。グラフ96Aの横軸は、時間を表わす。グラフ96Aの縦軸は、基準データ84Aと測定データ85との差異の大きさを表わす。当該差異の大きさは、たとえば、上述の差分データ92(図5参照)に含まれる差分値の代表値に相当する。一例として、差分データ92に含まれる各差分値の絶対値の最大値が代表値として選ばれる。
グラフ96Bは、上述の履歴情報84B(図6参照)に相当する。グラフ96Bの横軸は、時間を表わす。グラフ96Bの縦軸は、光学測定装置100の加速度を表わす。
故障判断処理は、任意のタイミングで開始される。故障判断処理は、光学測定装置100の電源が入れられたタイミングで開始される。あるいは、故障判断処理は、光学測定装置100の電源が切られたタイミングで開始される。あるいは、故障判断処理は、定期的に実行される。
時刻T1において、光学測定装置100は、故障判断処理を開始する。時刻T1における差分データ92の代表値は、範囲R1内にあるので、上述の第1故障条件が満たされない。そのため、光学測定装置100は、正常であることを報知する。
時刻T2において、光学測定装置100は、故障判断処理を開始する。時刻T2における差分データ92の代表値は、範囲R1内にあるので、上述の第1故障条件が満たされない。そのため、光学測定装置100は、正常であることを報知する。
時刻T3において、光学測定装置100は、故障判断処理を開始する。時刻T3における差分データ92の代表値は、範囲R1内にあるので、上述の第1故障条件が満たされない。そのため、光学測定装置100は、正常であることを報知する。
時刻T4において、光学測定装置100は、故障判断処理を開始する。時刻T4における差分データ92の代表値は、範囲R1を超えているため、上述の第1故障条件が満たされる。このとき、差分データ92の代表値が範囲R2内であるので、光学測定装置100は、故障の程度が小さいと判断する。その結果、光学測定装置100は、上述の校正処理を実行する。
時刻T5において、光学測定装置100は、故障判断処理を開始する。時刻T5における差分データ92の代表値は、範囲R1内にあるため、時刻T4における校正処理により測定データが正常に校正されている。光学測定装置100は、正常であることを報知する。
時刻T6において、光学測定装置100は、故障判断処理を開始する。時刻T6における差分データ92の代表値は、範囲R1を超えているため、上述の第1故障条件が満たされる。差分データ92の代表値が範囲R1外の範囲R2を超えているため、光学測定装置100は、加速度の履歴情報84Bを参照して、第2故障条件が満たされているか否かを判断する。このとき、好ましくは、光学測定装置100は、今回の故障判断処理のタイミングである時刻T6から、前回の故障判断処理のタイミングである時刻T5までにおいて検知された加速度を参照する。参照される加速度は、時刻TAにおいて範囲R4を超えている。そのため、光学測定装置100は、第2故障条件が満たされたと判断する。第1故障条件および第2故障条件の両方が満たされたため、光学測定装置100は、修理が必要であることを報知する。ユーザーは、メーカーまたはサービス部門に光学測定装置100の修理を依頼する。
光学測定装置100の修理後における時刻T7において、光学測定装置100は、故障判断処理を開始する。光学測定装置100が修理されたため、時刻T7における差分データ92の代表値は、範囲R1内にある。光学測定装置100は、正常であることを報知する。
[光学測定装置100の制御構造]
図9を参照して、光学測定装置100の制御構造について説明する。図9は、光学測定装置100の故障判断処理を表わすフローチャートである。図9の処理は、光学測定装置100の制御部101(図1参照)がプログラムを実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子またはその他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS100において、制御部101は、光学測定装置100の電源が入れられたか否かを判断する。制御部101は、光学測定装置100の電源が入れられたと判断した場合(ステップS100においてYES)、制御をステップS110に切り替える。そうでない場合には(ステップS100においてNO)、制御部101は、制御をステップS102に切り替える。
ステップS102において、制御部101は、加速度センサー78に制御信号を送り、光学測定装置100の加速度を検知する。
ステップS104において、制御部101は、ステップS102で検知された加速度を検知時刻に対応付けた上で、これらの情報を履歴情報84B(図6参照)に追加する。加速度の検知時刻は、たとえば制御部101に予め備えられている計時機能によって特定される。
ステップS110において、制御部101は、測光部64(図1参照)の視野内に基準物体49(図1参照)を駆動する。基準物体49の駆動機構は、任意である。一例として、基準物体49は、プランジャーによって駆動される。
ステップS112において、制御部101は、基準物体49を測光する。これにより、測定データ85(図5参照)が得られる。
ステップS120において、制御部101は、第1判断部110(図1参照)として、上述の第1故障条件が満たされたか否かを判断する。制御部101は、第1故障条件が満たされたと判断した場合(ステップS120においてYES)、制御をステップS130に切り替える。そうでない場合には(ステップS120においてNO)、制御部101は、制御をステップS132に切り替える。
ステップS130において、制御部101は、第2判断部112(図1参照)として、上述の第2故障条件が満たされたか否かを判断する。制御部101は、第2故障条件が満たされたと判断した場合(ステップS130においてYES)、制御をステップS140に切り替える。そうでない場合には(ステップS130においてNO)、制御部101は、制御をステップS132に切り替える。
ステップS132において、制御部101は、出力部114(図1参照)として、光学測定装置100が正常であることを報知する。
ステップS140において、制御部101は、光学測定装置100の故障が上述の校正処理で解消され得るか否かを判断する。制御部101は、光学測定装置100の故障が上述の校正処理で解消され得ると判断した場合(ステップS140においてYES)、制御をステップS144に切り替える。そうでない場合には(ステップS140においてNO)、制御部101は、制御をステップS142に切り替える。
ステップS142において、制御部101は、出力部114として、光学測定装置100の修理が必要であることを報知する。
ステップS144において、制御部101は、出力部114として、測定データの校正処理が必要であることを報知する。
ステップS150において、制御部101は、測定データの校正処理を実行する許可を受け付けたか否かを判断する。一例として、制御部101は、許可ボタンと拒否ボタンとを含む選択画面を表示部80に表示する。制御部101は、許可ボタンが選択された場合に、校正処理の実行が許可されたと判断する。制御部101は、拒否ボタンが選択された場合に、校正処理の実行が拒否されたと判断する。制御部101は、測定データの校正処理を実行する許可を受け付けたと判断した場合(ステップS150においてYES)、制御をステップS152に切り替える。そうでない場合には(ステップS150においてNO)、制御部101は、故障判別処理を終了する。
ステップS152において、制御部101は、校正部116として、上述の校正処理を実行する。
[小括]
以上のようにして、本実施の形態に従う光学測定装置100は、第1故障条件および第2故障条件が満たされたときに、光学測定装置100が故障していると判断する。第1故障条件により、測定データ85(図5参照)が基準データ84A(図5参照)からずれているか否かが判断される。第2故障条件により、過去に光学測定装置100に対して大きな衝撃が与えられたか否かが判断される。光学測定装置100は、第1故障条件および第2故障条件の両方で故障を判断することで、従来よりも正確に故障の有無を判断することができる。
<第2の実施の形態>
[概要]
第1の実施の形態においては、光学測定装置100の故障判断は、光学測定装置100によって行なわれていた。これに対して、第2の実施の形態においては、光学測定装置100の故障判断は、故障判断装置である通信端末200によって行なわれる。その他の点は第1の実施の形態と同じであるので、以下では、その他の点については説明を行なわない。
[故障判断システム300]
図10および図11を参照して、第2の実施の形態における故障判断システム300について説明する。図10は、故障判断システム300のシステム構成の一例を示す図である。図11は、故障判断システム300による故障判断処理を実現するための構成の一例を示す図である。
図10および図11に示されるように、故障判断システム300は、光学測定装置100と、通信端末200とを含む。光学測定装置100および通信端末200は、互いにネットワーク接続されている。光学測定装置100と通信端末200との間の通信は、無線通信で実現されてもよいし、有線通信で実現されてもよい。
図11に示されるように、光学測定装置100は、ハードウェア構成の一例として、基準物体49と、測光部64と、加速度センサー78と、記憶部84と、通信部105と、制御部101とを含む。制御部101は、機能構成の一例として、校正部116を含む。
通信端末200は、ハードウェア構成の一例として、制御部201と、通信部205とを含む。制御部201は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせなどによって構成される。制御部201は、機能構成の一例として、第1判断部210と、第2判断部212と、出力部214とを含む。
光学測定装置100の故障判断時には、ユーザーは、光学測定装置100を通信端末200に繋げる。これにより、通信端末200は、光学測定装置100との通信を確立する。その後、ユーザーが故障判断処理の実行指示を通信端末200に入力すると、通信部205は、故障判断処理に用いる情報を取得するための要求を光学測定装置100に送信する。通信部205は、たとえば、通信インターフェイス(図示しない)である。
光学測定装置100が通信端末200から情報の取得要求を受信すると、光学測定装置100の通信部105(第1通信部)は、上述の基準データ84Aと、上述の履歴情報84Bと、上述の測定データ85とを通信端末200に送信する。通信部105は、たとえば、上述の通信インターフェイス90(図2参照)である。
通信端末200の通信部205(第2通信部)は、基準データ84Aと、履歴情報84Bと、測定データ85とを光学測定装置100から受信する。通信部205は、基準データ84Aおよび測定データ85を第1判断部210に出力し、履歴情報84Bを第2判断部212に出力する。
第1判断部210は、上述の第1判断部110(図1参照)と同じ処理を実行する。すなわち、第1判断部210は、基準データ84Aと測定データ85との比較結果が上述の第1故障条件を満たしたか否かを判断する。
第2判断部212は、上述の第2判断部112(図1参照)と同じ処理を実行する。すなわち、第2判断部212は、履歴情報84Bに含まれる加速度の大きさが上述の第2故障条件を満たしたか否かを判断する。
出力部214は、上述の出力部114(図1参照)と同じ処理を実行する。すなわち、出力部214は、第1判断部210によって第1故障条件が満たされたと判断され、かつ第2判断部212によって第2故障条件が満たされたと判断された場合に、光学測定装置100が故障していることを出力する。
通信部205は、光学測定装置100の故障が上述の校正処理で解消され得る場合には、そのことを示す通知を光学測定装置100に送信する。すなわち、通信部205は、基準データ84Aと測定データ85との差異の大きさが範囲R1(図5参照)を超えておりかつ範囲R2(図5参照)内にある場合に、測光部64から出力される測定データの校正処理が必要であることを示す通知を光学測定装置100に送信する。光学測定装置100が当該通知を受信すると、校正部116は、上述の校正処理を実行する。
[修理工程]
光学測定装置100の修理が必要な場合には、ユーザーは、メーカーやサービス部門に光学測定装置100の修理を依頼する。修理者は、光学測定装置100を修理するためには、光学測定装置100の故障原因を突き止める必要がある。このとき、修理者は、光学測定装置100の使用履歴を確認することで、光学測定装置100の故障原因を容易に突き止めることができる。
図12は、光学測定装置100の使用履歴208Aを示す図である。使用履歴208Aは、たとえば、通信端末200の表示部207に表示される。使用履歴208Aは、グラフ97Aとグラフ97Bとを含む。グラフ97Aの横軸は、時間を表わす。グラフ97Aの縦軸は、基準データ84Aおよび測定データ85の差異の大きさを示す。当該差異の大きさは、時系列の順に表わされる。グラフ97Bの横軸は、時間を表わす。グラフ97Bの縦軸は、光学測定装置100の加速度を表わす。加速度は、時系列の順に表わされる。
修理者は、使用履歴208Aを確認することで、光学測定装置100の故障原因を容易に特定することができる。一例として、修理者は、グラフ97Aを確認することで測定データ85が基準データ84Aからずれていることを特定できる。また、修理者は、グラフ97Bを確認することで、過去に大きな衝撃が光学測定装置100に与えられたことを特定することができる。その結果、修理者は、光学測定装置100の光学系がずれていると推定することができる。これにより、光学測定装置100の修理期間および修理工数が削減される。
使用履歴の他の例について説明する。図13は、光学測定装置100の使用履歴208Bを示す図である。使用履歴208Bは、グラフ98Aとグラフ98Bとを含む。グラフ98Aの横軸は、時間を表わす。グラフ98Aの縦軸は、基準データ84Aおよび測定データ85の差異の大きさを示す。当該差異の大きさは、時系列の順に表わされる。グラフ98Bの横軸は、時間を表わす。グラフ98Bの縦軸は、光学測定装置100の加速度を表わす。加速度は、時系列の順に表わされる。
修理者は、グラフ98Aを確認することで測定データ85が基準データ84Aからずれていることを特定できる。また、修理者は、グラフ98Bを確認することで、過去に小さな衝撃が何度も光学測定装置100に与えられたことを特定することができる。
<まとめ>
光学測定装置は、測光部と、上記光学測定装置の振動の大きさを検知するためのセンサーと、第1タイミングにおいて基準物体を測光して上記測光部から得られた第1測定データを格納し、上記センサーによって検知された振動の大きさを履歴情報として格納するための記憶部と、上記第1タイミングよりも後の第2タイミングにおいて上記基準物体を測光して上記測光部から得られる第2測定データと、上記第1測定データとの比較結果が予め定められた第1条件を満たしたか否かを判断するための第1判断部と、上記履歴情報に含まれる上記振動の大きさが予め定められた第2条件を満たしたか否かを判断するための第2判断部と、上記第1判断部によって上記第1条件が満たされたと判断され、かつ上記第2判断部によって上記第2条件が満たされたと判断された場合に、上記光学測定装置が故障していることを出力するための出力部とを備える。
好ましくは、上記第1条件は、上記第1測定データおよび上記第2測定データの差異の大きさが予め定められた第1範囲を超えている場合に満たされる。
好ましくは、上記出力部は、上記差異の大きさが上記第1範囲を超えており、かつ上記第1範囲外の予め定められた第2範囲内にある場合に、上記測光部から出力される測定データの校正処理が必要であることを出力し、上記差異の大きさが上記第2範囲を超えている場合に、上記光学測定装置の修理が必要であることを出力する。
好ましくは、上記光学測定装置は、光を発する光源をさらに備える。上記記憶部は、第3タイミングにおいて上記光を測光して上記測光部から得られた第3測定データをさらに格納する。上記光学測定装置は、上記差異の大きさが上記第1範囲を超えており、かつ上記第2範囲内にある場合に、上記第3タイミングよりも後の第4タイミングにおいて上記光を測光して上記測光部から得られる第4測定データと、上記第3測定データとの差異の大きさに応じて、上記測光部から出力される測定データを校正するための校正部をさらに備える。
好ましくは、上記第2条件は、上記履歴情報に含まれる上記振動の大きさが予め定められた基準範囲を超えている場合に満たされる。
好ましくは、上記第2判断部は、上記履歴情報に規定されている振動の大きさの中から、上記第1タイミングから上記第2タイミングまでの間に検知された振動の大きさを特定し、当該振動の大きさが上記基準範囲を超えている場合に、上記第2条件が満たされたと判断する。
好ましくは、上記第2条件は、上記履歴情報に含まれる上記振動の大きさの合計が予め定められた基準範囲を超えている場合に満たされる。
他の局面に従うと、故障判断システムは、光学測定装置と、上記光学測定装置と通信可能な通信端末とを備える。光学測定装置は、測光部と、上記光学測定装置の振動の大きさを検知するためのセンサーと、第1タイミングにおいて基準物体を測光して上記測光部から得られた第1測定データを格納し、上記センサーによって検知された振動の大きさを履歴情報として格納するための記憶部と、上記第1タイミングよりも後の第2タイミングにおいて上記基準物体を測光して上記測光部から得られる第2測定データと、上記第1測定データと、上記履歴情報とを上記通信端末に送信するための第1通信部とを含む。上記通信端末は、上記第1測定データと上記第2測定データと上記履歴情報とを受信するための第2通信部と、上記第1測定データと上記第2測定データとの比較結果が予め定められた第1条件を満たしたか否かを判断するための第1判断部と、上記履歴情報に含まれる上記振動の大きさが予め定められた第2条件を満たしたか否かを判断するための第2判断部と、上記第1判断部によって上記第1条件が満たされたと判断され、かつ上記第2判断部によって上記第2条件が満たされたと判断された場合に、上記光学測定装置が故障していることを出力するための出力部とを含む。
好ましくは、上記第1条件は、上記第1測定データおよび上記第2測定データの差異の大きさが予め定められた第1範囲を超えている場合に満たされる。上記第2通信部は、上記差異の大きさが上記第1範囲を超えており、かつ上記第1範囲外の予め定められた第2範囲内にある場合に、上記測光部から出力される測定データの校正処理が必要であることを示す通知を上記光学測定装置に送信する。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
49 基準物体、50 レンズ部、51 筐体、52,54,62,70 レンズ、56 駆動部、58 ハーフミラー、60 光源、64 測光部、65 開口部、66 回折格子、68,72 受光センサー、69 受光素子、74 画像処理部、76 回路部、78 加速度センサー、80,207 表示部、82 操作部、84 記憶部、84A,94A 基準データ、84B 履歴情報、84C 故障判断プログラム、85,94B 測定データ、86 電池、88 電源、90 通信インターフェイス、92 差分データ、96A,96B,97A,97B,98A,98B グラフ、100 光学測定装置、101,201 制御部、105,205 通信部、110,210 第1判断部、112,212 第2判断部、114,214 出力部、116 校正部、200 通信端末、208A,208B 使用履歴、300 故障判断システム。

Claims (11)

  1. 光学測定装置であって、
    測光部と、
    前記光学測定装置の振動の大きさを検知するためのセンサーと、
    第1タイミングにおいて基準物体を測光して前記測光部から得られた第1測定データを格納し、前記センサーによって検知された振動の大きさを履歴情報として格納するための記憶部と、
    前記第1タイミングよりも後の第2タイミングにおいて前記基準物体を測光して前記測光部から得られる第2測定データと、前記第1測定データとの比較結果が予め定められた第1条件を満たしたか否かを判断するための第1判断部と、
    前記履歴情報に含まれる前記振動の大きさが予め定められた第2条件を満たしたか否かを判断するための第2判断部と、
    前記第1判断部によって前記第1条件が満たされたと判断され、かつ前記第2判断部によって前記第2条件が満たされたと判断された場合に、前記光学測定装置が故障していることを出力するための出力部とを備える、光学測定装置。
  2. 前記第1条件は、前記第1測定データおよび前記第2測定データの差異の大きさが予め定められた第1範囲を超えている場合に満たされる、請求項1に記載の光学測定装置。
  3. 前記出力部は、
    前記差異の大きさが前記第1範囲を超えており、かつ前記第1範囲外の予め定められた第2範囲内にある場合に、前記測光部から出力される測定データの校正処理が必要であることを出力し、
    前記差異の大きさが前記第2範囲を超えている場合に、前記光学測定装置の修理が必要であることを出力する、請求項2に記載の光学測定装置。
  4. 前記光学測定装置は、光を発する光源をさらに備え、
    前記記憶部は、第3タイミングにおいて前記光を測光して前記測光部から得られた第3測定データをさらに格納し、
    前記光学測定装置は、前記差異の大きさが前記第1範囲を超えており、かつ前記第2範囲内にある場合に、前記第3タイミングよりも後の第4タイミングにおいて前記光を測光して前記測光部から得られる第4測定データと、前記第3測定データとの差異の大きさに応じて、前記測光部から出力される測定データを校正するための校正部をさらに備える、請求項3に記載の光学測定装置。
  5. 前記第2条件は、前記履歴情報に含まれる前記振動の大きさが予め定められた基準範囲を超えている場合に満たされる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学測定装置。
  6. 前記第2判断部は、前記履歴情報に規定されている振動の大きさの中から、前記第1タイミングから前記第2タイミングまでの間に検知された振動の大きさを特定し、当該振動の大きさが前記基準範囲を超えている場合に、前記第2条件が満たされたと判断する、請求項5に記載の光学測定装置。
  7. 前記第2条件は、前記履歴情報に含まれる前記振動の大きさの合計が予め定められた基準範囲を超えている場合に満たされる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学測定装置。
  8. 故障判断システムであって、
    光学測定装置と、
    前記光学測定装置と通信可能な通信端末とを備え、
    光学測定装置は、
    測光部と、
    前記光学測定装置の振動の大きさを検知するためのセンサーと、
    第1タイミングにおいて基準物体を測光して前記測光部から得られた第1測定データを格納し、前記センサーによって検知された振動の大きさを履歴情報として格納するための記憶部と、
    前記第1タイミングよりも後の第2タイミングにおいて前記基準物体を測光して前記測光部から得られる第2測定データと、前記第1測定データと、前記履歴情報とを前記通信端末に送信するための第1通信部とを含み、
    前記通信端末は、
    前記第1測定データと前記第2測定データと前記履歴情報とを受信するための第2通信部と、
    前記第1測定データと前記第2測定データとの比較結果が予め定められた第1条件を満たしたか否かを判断するための第1判断部と、
    前記履歴情報に含まれる前記振動の大きさが予め定められた第2条件を満たしたか否かを判断するための第2判断部と、
    前記第1判断部によって前記第1条件が満たされたと判断され、かつ前記第2判断部によって前記第2条件が満たされたと判断された場合に、前記光学測定装置が故障していることを出力するための出力部とを含む、故障判断システム。
  9. 前記第1条件は、前記第1測定データおよび前記第2測定データの差異の大きさが予め定められた第1範囲を超えている場合に満たされ、
    前記第2通信部は、前記差異の大きさが前記第1範囲を超えており、かつ前記第1範囲外の予め定められた第2範囲内にある場合に、前記測光部から出力される測定データの校正処理が必要であることを示す通知を前記光学測定装置に送信する、請求項8に記載の故障判断システム。
  10. 光学測定装置の故障判断方法であって、
    前記光学測定装置は、
    測光部と、
    前記光学測定装置の振動の大きさを検知するためのセンサーと、
    第1タイミングにおいて基準物体を測光して前記測光部から得られた第1測定データを格納し、前記センサーによって検知された振動の大きさを履歴情報として格納するための記憶部とを備え、
    前記故障判断方法は、
    前記第1タイミングよりも後の第2タイミングにおいて前記基準物体を測光して前記測光部から得られる第2測定データと、前記第1測定データとの比較結果が予め定められた第1条件を満たしたか否かを判断するステップと、
    前記履歴情報に含まれる前記振動の大きさが予め定められた第2条件を満たしたか否かを判断するステップと、
    前記第1条件が満たされ、かつ前記第2条件が満たされた場合に、前記光学測定装置が故障していることを出力するステップとを備える、故障判断方法。
  11. 光学測定装置の故障判断プログラムであって、
    前記光学測定装置は、
    測光部と、
    前記光学測定装置の振動の大きさを検知するためのセンサーと、
    第1タイミングにおいて基準物体を測光して前記測光部から得られた第1測定データを格納し、前記センサーによって検知された振動の大きさを履歴情報として格納するための記憶部とを備え、
    前記故障判断プログラムは、前記光学測定装置に、
    前記第1タイミングよりも後の第2タイミングにおいて前記基準物体を測光して前記測光部から得られる第2測定データと、前記第1測定データとの比較結果が予め定められた第1条件を満たしたか否かを判断するステップと、
    前記履歴情報に含まれる前記振動の大きさが予め定められた第2条件を満たしたか否かを判断するステップと、
    前記第1条件が満たされ、かつ前記第2条件が満たされた場合に、前記光学測定装置が故障していることを出力するステップとを実行させる、故障判断プログラム。
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