JPWO2017164302A1 - Ti−Nb合金スパッタリングターゲット及びその製造方法 - Google Patents

Ti−Nb合金スパッタリングターゲット及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

Nbを0.1〜30at%含有し、残余がTi及び不可避的不純物からなるスパッタリングターゲットであって、酸素含有量が400wtppm以下であることを特徴とするTi−Nb合金スパッタリングターゲット。本発明は、酸素含有量が低く、低硬度のため加工が容易であって良好な表面性状を有することから、スパッタ時においてパーティクルの発生を抑制することができるという優れた効果を有する。【選択図】なし

Description

本発明は、半導体集積回路の配線におけるバリア層の形成に適したTi−Nb合金スパッタリングターゲット及びその製造方法に関し、特に、溶解法で作製したTi−Nb合金スパッタリングターゲット及びその製造方法に関する。
大規模集積回路(LSI)における配線幅の微細化は鈍化傾向があるものの、依然として微細化による高集積化、低消費電力化が求められており、物理気相成長法等の蒸着技術の進歩も相まって、その流れは現在も続いている。
一方、素子を構成する材料については大きな技術革新のないまま、改良を重ねる形で主要材料に合金元素を添加する等に留まり、2000年頃に導入されたCu配線および拡散バリア材のTaは、今もなお主流となっている。またゲート電極の周辺においても、Ti、Ni合金、Wなどが主な材料として踏襲されている。中でも、Tiは、LSIを構成する材料として歴史が古く、Al配線の拡散バリア材として使用され、また、ゲート電極のサリサイド用、あるいはメタルゲート材として各所に使用されていた。
Cu配線用バリア材として、Taはその原料の高価さ故に、製造のコスト高を招いており、比較的安価なNbや、Al配線用バリア材として実績のあるTiなどの代替材料が常々検討されている。しかし、配線微細化が進むにつれ、その要求特性が厳しくなる最中、Taを超える特性が得られていないのが現状である。
ところが近年、Co材料をCu配線ライナー材として使用する動きが加速して、対になるTaも材料変更の可能性がでてきた。さらに、メタルゲート用の純Ti材料も、細線化による耐熱性が求められ、NiからNiPtへの移行と同じように合金添加の機運が高まっている。Tiにおける合金添加元素はAlやNbなどが実用化、又は試験レベルで評価されているが、比較的早い時期から検討されていたTaについても再度検討されるようになってきている。
これまで、Ti−Nb合金は、Nbの高い融点故、溶解法による合金化が難しく、また得られる合金インゴットが高硬度なため塑性加工が難しく、粉末冶金法による作製が一般的であった。しかし、粉末冶金法は成形が容易である一方で、原料表面積の大きさから酸素含有量が高く、スパッタ法による成膜した膜質に問題がある場合が多いため、量産化には至っていない。
以下に、LSI用拡散バリア層としてのTi合金に関する先行技術を提示する。特許文献1〜3には、絶縁膜と導電層(配線)との間にチタン合金からなるバリア膜を形成することが開示されている。また、特許文献4〜6には、Ti合金スパッタリングターゲットが開示されている。
しかし、特許文献4、6は粉末冶金法によるターゲットであり、上述の酸素含有量に起因する特性劣化という問題がある。特許文献5は、溶解鋳造法で作製したTi合金スパッタリングターゲットを開示するが、この技術は、超高融点Nbと800℃近い融点差を持つTi材料とを真空スカル溶解で溶解することを示唆するのみであり、その溶解の均一性に関する問題点や、原料選定による酸素含有量に関する問題点等について認識はなく、ターゲットの特性改善に関する言及は一切なされていない。
特開2001−110751号公報 特開2008−98284号公報 特開2010−123586号公報 特開平1−290766号公報 特表2004−506814号公報 特許第5701879号
本発明は、スパッタリングの際に発生するパーティクルを抑制することができるTi−Nb合金スパッタリングターゲットを提供することを課題とする。特に、ターゲットの酸素濃度を低減することで、ビッカース硬度を低下させることができると共に、スパッタリングの際に酸素に起因するパーティクルの発生量を低減することができるTi−Nb合金スパッタリングターゲットを提供することを課題とする。
原料形状や溶解条件を適切に調整することで、酸素濃度を下げることができ、低硬度のTi−Nb合金を作製することができるとの知見を得た。この知見に基づいて、本願は、以下の発明を提供する。
1)Nbを0.1〜30at%含有し、残余がTi及び不可避的不純物からなるスパッタリングターゲットであって、酸素含有量が400wtppm以下であることを特徴とするTi−Nb合金スパッタリングターゲット。
2)酸素含有量のばらつきが20%以内であることを特徴とする上記1)記載のTi−Nb合金スパッタリングターゲット。
3)ビッカース硬さが400Hv以下であることを特徴とする上記1)又は2)記載のTi−Nb合金スパッタリングターゲット。
4)ビッカース硬さのばらつきが10%以内であることを特徴とする上記3)記載のTi−Nb合金スパッタリングターゲット。
5)表面粗さRaが1.0μm以下であることを特徴とする上記1)〜4)のいずれか一に記載のTi−Nb合金スパッタリングターゲット。
6)純度が4N以上であることを特徴とする上記1)〜5)のいずれか一に記載のTi−Nb合金スパッタリングターゲット
7)相対密度が99.9%以上であることを特徴とする上記1)〜6)のいずれか一に記載のTi−Nb合金スパッタリングターゲット。
8)厚さ1mm以上5mm以下、10mm角以上50mm角以下のTi材と、厚さ0.5mm以上2mm以下、幅2mm以上50mm以下のNb材を用意し、次に、前記Ti材を真空溶解炉に投入して溶解した後、Nb材を添加してTi−Nbを合金化し、次に、この合金溶湯を坩堝にて鋳造してインゴットを作製し、得られたTi−Nb合金インゴットをターゲット形状に塑性加工することを特徴とするTi−Nb合金スパッタリングターゲットの製造方法。
9)Ti材を真空溶解炉に投入して溶解した後、Nb材を複数回に分けて添加することを特徴とする上記8)記載のTi−Nb合金スパッタリングターゲットの製造方法。
本発明は、溶解鋳造で作製したTi−Nbスパッタリングターゲットにおいて、その酸素濃度を低減することで、ターゲットの硬度を低下させることができると共に、スパッタリングの際に酸素に起因するパーティクルの発生量を低減することができる。また硬度の低下は、ターゲットの加工性や切削性を向上させることができ、良好な表面性状が得られるので、ターゲット表面の加工跡などに起因する異常放電を抑制することができるという優れた効果を有する。
スパッタリングターゲットの各種測定箇所を示す図である。 スパッタリングターゲットの純度測定箇所を示す図である。
本発明は、溶解鋳造法で作製されるTi−Nb合金スパッタリングターゲットであり、その構成成分は、Nb:0.1〜30at%、残余:Ti及び不可避的不純物からなるものである。本発明のスパッタリングターゲットにおいて、Nb含有量が0.1at%未満であると、Ti膜の膜質(密着性、耐熱性)改善効果が得られず、一方、Nb含有量が30at%を超えると、溶解中のNbに溶け残りが発生し材料の均質化が困難となる。そのため、Nb含有量はこの範囲とする。
本発明のスパッタリングターゲットは溶解鋳造法によって作製するため、粉末焼結法に比べて、酸素含有量を低減させることできるが、本発明では、さらに原料形状を調整することで、さらなる酸素低減を可能とし、具体的には、酸素含有量を400wtppm以下まで達成可能としている。これにより、ターゲットの低硬度化と、酸素を起因とするスパッタ時のパーティクル発生を抑制することが可能となる。
また、本発明は、上記酸素含有量のばらつきを20%以内とすることができる。酸素濃度のばらつきが20%超であると、ターゲット面内の硬度もばらつき、均一な表面性状が得られないため、好ましくない。酸素含有量のばらつきを抑えるために、高融点金属材料であるNb(融点:2469℃)の投入原料をできる限り細かくする必要があるが、原料を細かくし過ぎると表面に吸着する酸素が増加してしまうため、投入原料のサイズの調整が非常に重要である。本発明では、後述のようにサイズを厳密に制御することによって、酸素含有量とそのばらつきの相反する問題を解決している。
酸素含有量のばらつきは、図1の通り、ターゲットの面内9箇所(中心1箇所、直行する2本の直径上の、半径の1/2の位置4箇所及び外周より10mm内側の位置4箇所)から採取した小片(0.5〜1g)について、LECO法を用いてそれぞれの酸素含有量を測定する。そして、以下の式から、酸素含有量のばらつきを算出する。
式:酸素含有量のばらつき(%)=(最大値−最小値)/平均値×100
本発明のTi−Nb合金スパッタリングターゲットは、ビッカース硬さが400Hv以下であることが好ましい。より好ましくは300Hv以下、さらに好ましくは200Hv以下である。ビッカース硬さが低いほど、塑性加工や切削加工等が容易になり、ターゲットの仕上げ形状を良好なものとすることができる。そして良好な表面性状は、スパッタ時のパーティクルの発生を抑制することができるという優れた効果を有する。
金属又は合金は通常、純度が高くなるほど硬度が低下するため、低硬度の材料を得るためには、精製能力を上げて不純物を低減することが考えられる。しかし、そのような場合、精製プロセスが増えて生産コストが増加するという問題がある。また、酸素は、ガス成分であって他の金属不純物と異なり、通常の精製プロセスでは、その低減に限界がある。本発明は、ターゲット(原料)中の酸素に着目し、純度4N〜5Nであっても、酸素濃度を極力低減することにより、高硬度ターゲットを実現するものである。
前記Ti−Nb合金スパッタリングターゲットのビッカース硬さは、ターゲット面内において、そのばらつきが10%以内であることが好ましい。ビッカース硬さの面内のばらつきが10%超であると、場所によって表面性状が変化して、均一な成膜が困難になるおそれがある。本発明においてビッカース硬さのばらつきは、図1の通り、ターゲットの面内9箇所(中心1箇所、直行する2本の直径上の、半径の1/2の位置4箇所及び外周より10mm内側の位置4箇所)から採取した小片(5〜10g)について、JIS Z 2244のビッカース硬度試験方法を用いてそれぞれの硬度を測定する。そして、以下の式から、硬度のばらつきを算出する。
式:ビッカース硬度のばらつき(%)=(最大値−最小値)/平均値×100
また、本発明は、スパッタリングターゲットの表面粗さRaが1.0μm以下であることが好ましい。先述の通り、本発明は、そのTi−Nb合金ターゲットの硬度を低くすることができるので、切削加工を容易に行うことが可能となり、表面粗さRa1.0μm以下の優れた表面性状を有するターゲットを作製することができる。そして、これにより成膜特性を向上させることができる。
なお、本発明の表面粗さは、図1の通り、ターゲットの面内9箇所(中心1箇所、直行する2本の直径上の、半径の1/2の位置4箇所及び外周より10mm内側の位置4箇所)について、JIS B 0601の表面性状の測定方法を用いてそれぞれの表面粗さを測定し、平均する。
本発明は、純度が4N(99.99%)以上5N(99.999%)以下であることが好ましい。ここで、純度4Nとは、グロー放電質量分析法(GDMS)にて分析し、Na、Al、Si、K、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Zrの合計値が100ppm未満であることを意味する。不純物が多く含まれると膜質を低下させて、所望の膜特性が得られないことがあるためである。また、Ti−Nb合金は、純度と硬度が比例する関係にあり、純度を高くすることで硬度を低下させることができる。本発明において純度は、図2の通りインゴット(ターゲット材)のトップ面又はボトム面から内側10mmの部位を2mm厚でスライスして円盤状サンプルを作製し、そのサンプルの中心から小片(2mm×2mm×15mm)を採取して、GDMS分析し、上記不純物含有量を測定する。
なお、Nb原料は、一般にTa不純物を除去することが難しいため、Taを含んだ純度表記をすると2N程度となることがあるが、Taの存在はバリア用途の特性を阻害することはないため、Nb純度は、上記のようにTaを除いた金属不純物から算出することができる。
本発明のTi−Nb合金スパッタリングターゲットは、鋳造で作製するため、粉末を焼結して作製した場合に比べて、密度が高くなる。粉末を焼結して作製した場合、その焼結体(ターゲット材)の相対密度は97%程度であるが、本発明の場合、相対密度99.9%以上を達成することができる。このような高密度ターゲットは、パーティクルの抑制に寄与することができる。本発明における相対密度は、以下の式で表されるように、アルキメデス法によって評価されるTi−Nbの測定評価密度の、Ti−Nbの理論密度に対する割合で示すものである。
式:相対密度(%)=(アルキメデス密度/理論密度)×100
ここで、Ti−Nbの理論密度は、ターゲット中のNb原子の割合をN(%)とした場合、以下の式によって表される。
式:理論密度(g/cm)=(4787−45.04×N)/(1061−0.227×N)
本発明のTi−Nb合金スパッタリングターゲットは、次の方法で作製することができる。まず、純度4N以上のTi原料と純度4N以上のNb原料とを、所望の原子比率になるような量を用意する。このとき、原料の表面積が大きいと酸素濃度が高くなるため、表面積が小さい原料を使用することが好ましい。特に、Ti材は厚み1mm以上5mm以下、10mm角以上50mm角以下のタイル状にすることが好ましく、Nb材は厚さ0.5mm以上2mm以下、幅2mm以上50mm以下、長さは適宜選択する板状あるいはリボン状の形状とすることが好ましい。このような形状の原料は、各々の金属材料のインゴットを切削、研削して作製される端材を、一定のサイズに調整することで作製することができる。なお、その後は付着した汚れを除去するために、洗浄、脱脂、必要に応じて、酸洗を行う。
次に、原料をφ150mm×200mmLの水冷銅坩堝を備えた真空スカル溶解炉に投入して、溶解する。このとき、Nb原料については、Ti原料のみの溶解を確認した後、複数回に分けて追い添加する。これは、Nbの含有量が0.1〜3at%までは、Ti材料と同時投入しても溶解可能であるが、Nbの含有量が3〜30at%の範囲においては、上述の複数回追い添加によるNb材料投入を行うことで溶解材料(材料中の酸素も含め)の均一性を良好に保つことが可能となるためである。
このようにして、低Nb組成の溶解合成を促進させ、Nb融点2469℃よりもはるかに低い溶解温度で溶湯の流動性を維持させることも可能となり、Nbの融点付近の高温に曝されたTi(融点1668℃)が飛散、揮発することなく、組成を精密に制御することができる。
次に、狙い組成に対して準備した原料をすべて溶解して合成させたTi−Nb合金の溶湯を水冷銅坩堝中で冷却して、Ti−Nb合金インゴットを作製する。その後、このインゴットを700〜1200℃で熱間鍛造を行い、その後、700〜1000℃で熱間圧延を行う。必要に応じて、二次鍛造、二次圧延を行うことも可能である。上記工程によって、本発明は特に制限されるものではなく、形状や組織調整のため、鍛造、圧延の回数や温度は、適宜選択することができる。
次に、この塑性加工したTi−Nb合金の表面を切削、研磨などの機械加工をして、所望の表面性状に仕上げる。以上の工程を経て、本発明の特徴を備えたTi−Nb合金スパッタリングターゲットを製造することができる。そして、このようなターゲットは、スパッタ時のパーティクルの発生を抑制することができると共に、形成した膜の密着性及び耐熱性を向上させることができる。
以下、実施例に基づいて説明する。なお、本実施例はあくまで理解を容易にするための一例であり、この例によって何ら制限されるものではない。すなわち、本発明は特許請求の範囲によってのみ制限されるものであり、本発明で説明する実施例以外の種々の変形を包含するものである。
(実施例1)
30mm角、2mm厚さのTi原料(純度4N以上)と、10mm幅、50mm長さ1mm厚さのリボン状Nb原料(Ta除く純度4N以上)を用意し、これらをTiが99.9at%、Nbが0.1at%となるように秤量して、溶解炉に投入した。次に、これをTi材が溶解するような出力で真空スカル溶解して、Ti−Nb合金とした後、この合金溶湯を水冷銅坩堝中で冷却した。次に、このTi−Nb合金インゴットを700℃で熱間鍛造した後、700℃で熱間圧延を施した。その後、この塑性加工したTi−Nb合金を切削、研磨などの機械加工をして、所望の表面性状に仕上げた。
以上の工程によって得られたスパッタリングターゲットについて、酸素含有量、相対密度、ビッカース硬さ、表面粗さについて調べた。その結果、酸素含有量380wtppm(ばらつき:18%)、相対密度100%、ビッカース硬さ150Hv(ばらつき:10%)、表面粗さRa0.4μmであった。スパッタリングの条件は、投入電力15kw、Arガス流量を8sccmとし、75kWhrのプレスパッタリングを実施した後、12インチ径のシリコン基板上に15秒間成膜した。基板上に付着した0.1μm以上の大きさのパーティクル数は3個であった。また、形成した膜について耐熱試験(700℃で加熱)を行った結果、剥離等は見られず、良好な密着性、耐熱性を示した。
(実施例2)
30mm角、2mm厚さのTi原料(純度4N以上)と、10mm幅、50mm長さ1mm厚さのリボン状Nb原料(Ta除く純度4N以上)を用意し、これらをTiが98at%、Nbが2at%となるように秤量して、溶解炉に投入した。次に、これをTi材が溶解するような出力で真空スカル溶解して、Ti−Nb合金とした後、この合金溶湯を水冷銅坩堝中で冷却した。次に、このTi−Nb合金インゴットを700℃で熱間鍛造した後、700℃で熱間圧延を施した。その後、この塑性加工したTi−Nb合金を切削、研磨などの機械加工をして、所望の表面性状に仕上げた。
以上の工程によって得られたスパッタリングターゲットについて、酸素含有量、相対密度、ビッカース硬さ、表面粗さについて調べた。その結果、酸素含有量350wtppm(ばらつき:18%)、相対密度100%、ビッカース硬さ180Hv(ばらつき:10%)、表面粗さRa0.4μmであった。スパッタリングの条件は、投入電力15kw、Arガス流量を8sccmとし、75kWhrのプレスパッタリングを実施した後、12インチ径のシリコン基板上に15秒間成膜した。基板上に付着した0.1μm以上の大きさのパーティクル数は3個であった。また、形成した膜について耐熱試験(700℃で加熱)を行った結果、剥離等は見られず、良好な密着性、耐熱性を示した。
(実施例3)
50mm角、5mm厚さのTi原料(純度4N以上)および10mm幅、50mm長さ、1mm厚さのリボン状Nb原料(Ta除く純度4N以上)を用意し、これらをTiが97at%、Nbが3at%となるように秤量して準備した。溶解炉にはまずTi材を投入し、Nb材は追い添加用の原料投入機構へセットした。次に、これをTi材が溶解するような出力で真空スカル溶解して、Ti原料の溶解を確認後、10回に分けてNb材を添加した。Ti−Nb合金とした後、この合金溶湯を水冷銅坩堝中で冷却した。次に、このTi−Nb合金インゴットを1200℃で熱間鍛造した後、1000℃で熱間圧延を施した。その後、この塑性加工したTi−Nb合金を切削、研磨などの機械加工をして、所望の表面性状に仕上げた。
以上の工程によって得られたスパッタリングターゲットについて、酸素含有量、相対密度、ビッカース硬さ、表面粗さについて調べた。その結果、酸素含有量330wtppm(ばらつき:17%)、相対密度100%、ビッカース硬さ190Hv(ばらつき:8%)、表面粗さRa0.4μmであった。このようにして得られたターゲットをスパッタ装置に取り付け、スパッタリングを行った。なお、スパッタリングの条件は実施例1と同一とした。基板上に付着した0.1μm以上の大きさのパーティクル数は5個であった。また、形成した膜について耐熱試験(700℃で加熱)を行った結果、剥離等は見られず、良好な密着性、耐熱性を示した。
(実施例4)
50mm角、5mm厚さのTi原料(純度4N以上)および10mm幅、50mm長さ、1mm厚さのリボン状Nb原料(Ta除く純度4N以上)を用意し、これらをTiが90at%、Nbが10at%となるように秤量して準備した。溶解炉にはまずTi材を投入し、Nb材は追い添加用の原料投入機構へセットした。次に、これをTi材が溶解するような出力で真空スカル溶解して、Ti原料の溶解を確認後、10回に分けてNb材を添加した。Ti−Nb合金とした後、この合金溶湯を水冷銅坩堝中で冷却した。次に、このTi−Nb合金インゴットを1200℃で熱間鍛造した後、1000℃で熱間圧延を施した。その後、この塑性加工したTi−Nb合金を切削、研磨などの機械加工をして、所望の表面性状に仕上げた。
以上の工程によって得られたスパッタリングターゲットについて、酸素含有量、相対密度、ビッカース硬さ、表面粗さについて調べた。その結果、酸素含有量260wtppm(ばらつき:15%)、相対密度100%、ビッカース硬さ220Hv(ばらつき:8%)、表面粗さRa0.5μmであった。このようにして得られたターゲットをスパッタ装置に取り付け、スパッタリングを行った。なお、スパッタリングの条件は実施例1と同一とした。基板上に付着した0.1μm以上の大きさのパーティクル数は9個であった。また、形成した膜について耐熱試験(700℃で加熱)を行った結果、剥離等は見られず、良好な密着性、耐熱性を示した。
(実施例5)
50mm角、5mm厚さのTi原料(純度4N以上)および10mm幅、50mm長さ、1mm厚さのリボン状Nb原料(Ta除く純度4N以上)を用意し、これらをTiが80at%、Nbが20at%となるように秤量して準備した。溶解炉にはまずTi材を投入し、Nb材は追い添加用の原料投入機構へセットした。次に、これをTi材が溶解するような出力で真空スカル溶解して、Ti原料の溶解を確認後、10回に分けてNb材を添加した。Ti−Nb合金とした後、この合金溶湯を水冷銅坩堝中で冷却した。次に、このTi−Nb合金インゴットを1200℃で熱間鍛造した後、1000℃で熱間圧延を施した。その後、この塑性加工したTi−Nb合金を切削、研磨などの機械加工をして、所望の表面性状に仕上げた。
以上の工程によって得られたスパッタリングターゲットについて、酸素含有量、相対密度、ビッカース硬さ、表面粗さについて調べた。その結果、酸素含有量200wtppm(ばらつき:9%)、相対密度100%、ビッカース硬さ360Hv(ばらつき:8%)、表面粗さRa0.7μmであった。このようにして得られたターゲットをスパッタ装置に取り付け、スパッタリングを行った。なお、スパッタリングの条件は実施例1と同一とした。基板上に付着した0.1μm以上の大きさのパーティクル数は7個であった。また、形成した膜について耐熱試験(700℃で加熱)を行った結果、剥離等は見られず、良好な密着性、耐熱性を示した。
(実施例6)
50mm角、5mm厚さのTi原料(純度4N以上)および10mm幅、50mm長さ、1mm厚さのリボン状Nb原料(Ta除く純度4N以上)を用意し、これらをTiが70at%、Nbが30at%となるように秤量して準備した。溶解炉にはまずTi材を投入し、Nb材は追い添加用の原料投入機構へセットした。次に、これをTi材が溶解するような出力で真空スカル溶解して、Ti原料の溶解を確認後、10回に分けてNb材を添加した。Ti−Nb合金とした後、この合金溶湯を水冷銅坩堝中で冷却した。次に、このTi−Nb合金インゴットを1200℃で熱間鍛造した後、1000℃で熱間圧延を施した。その後、この塑性加工したTi−Nb合金を切削、研磨などの機械加工をして、所望の表面性状に仕上げた。
以上の工程によって得られたスパッタリングターゲットについて、酸素含有量、相対密度、ビッカース硬さ、表面粗さについて調べた。その結果、酸素含有量160wtppm(ばらつき:6%)、相対密度100%、ビッカース硬さ390Hv(ばらつき:7%)、表面粗さRa0.8μmであった。このようにして得られたターゲットをスパッタ装置に取り付け、スパッタリングを行った。なお、スパッタリングの条件は実施例1と同一とした。基板上に付着した0.1μm以上の大きさのパーティクル数は6個であった。また、形成した膜について耐熱試験(700℃で加熱)を行った結果、剥離等は見られず、良好な密着性、耐熱性を示した。
(比較例1)
60mm角、10mm厚さの、Ti原料(純度4N以上)とNb原料(Ta除き純度4N以上)を用意し、これらをTiが99.9at%、Nbが0.1at%となるように秤量して、溶解炉に投入した。溶解炉にはまずTi材を投入し、Nb材は追い添加用の原料投入機構へセットした。次に、これをTi材が溶解するような出力で真空スカル溶解して、Ti原料の溶解を確認後、角型のNb材を一度に添加した。その後、この合金溶湯を水冷銅坩堝中で冷却した。次に、このTi−Nb合金インゴットを700℃で熱間鍛造した後、700℃で熱間圧延を施したが、Nb材の溶け残りにより鍛造中あるいは圧延中に割れを生じ、ターゲット材への加工ができなかった。
なお、この材料を分析したところ、組成が0.1〜0.4at%の範囲でばらつき、また、相対密度の測定が不能な他、酸素含有量360wtppm(ばらつき:20%)、ビッカース硬さ220Hv(ばらつき23%)となった。
(比較例2)
60mm角、10mm厚さの、Ti原料(純度4N以上)とNb原料(Ta除く純度4N以上)を用意し、これらをTiが90at%、Nbが10at%となるように秤量して準備した。溶解炉にはまずTi材を投入し、Nb材は追い添加用の原料投入機構へセットした。次に、これをTi材が溶解するような出力で真空スカル溶解して、Ti原料の溶解を確認後、角型のNb材を一度に添加した。次に、このTi−Nb合金インゴットを1000℃で熱間鍛造した後、1000℃で熱間圧延を施した。しかし、Nb材の溶け残りが見られ、鍛造中あるいは圧延中に軽度の割れを発生した。
なお、この材料を分析したところ、組成が5〜40at%の範囲でばらつき、また、相対密度の測定が不能な他、酸素含有量280wtppm(ばらつき:30%)、ビッカース硬さ220Hv(ばらつき:30%)となった。
(比較例3)
30mm角、2mm厚さの、Ti原料(純度4N以上)とNb原料(Ta除く純度4N以上)を用意し、これらをTiが70at%、Nbが30at%となるように秤量して、溶解炉に投入した。溶解炉にはまずTi材を投入し、Nb材は追い添加用の原料投入機構へセットした。次に、これをTi材が溶解するような出力で真空スカル溶解して、Ti原料の溶解を確認後、角型のNb材を一度に添加した。次に、これをNb材が溶解するような出力で真空スカル溶解したが、Ti材の飛散が激しく、Tiは減量し、所定の組成から逸脱してしまった。
なお、この材料を分析したところ、組成が8〜75at%の範囲でばらつき、また、相対密度の測定が不能な他、酸素含有量220wtppm(ばらつき:31%)、ビッカース硬さ330Hv(ばらつき:30%)となった。
(比較例4)
Ti粉末とNb粉末とを70:30の原子組成比になるよう準備し、これらを混合した後、真空ホットプレスにより1300℃の温度で2時間保持し焼結させた。その後、このTi−Nb合金焼結体を研削、研磨などの機械加工をして、所望の表面性状に仕上げた。
以上の工程によって得られたスパッタリングターゲットについて、酸素含有量、相対密度、ビッカース硬さ、表面粗さについて調べた。その結果、酸素含有量1500wtppm(ばらつき:25%)、相対密度98%、ビッカース硬さ450Hv(ばらつき:16%)、表面粗さRa1.2μmであった。このようにして得られたターゲットをスパッタ装置に取り付け、スパッタリングを行った。なお、スパッタリングの条件は実施例1と同一とした。基板上に付着した0.1μm以上の大きさのパーティクル数は1200個であった。また、形成した膜について耐熱試験(700℃で加熱)を行った結果、剥離が観察された。
(比較例5)
Ti原料とNb原料を90:10の原子組成比になるよう準備し、これらをアトマイズ処理によって粉末化したのちに真空ホットプレスにより1300℃の温度で2時間保持し焼結させた。その後、このTi−Nb合金焼結体を研削、研磨などの機械加工をして、所望の表面性状に仕上げた。
以上の工程によって得られたスパッタリングターゲットについて、酸素含有量、相対密度、ビッカース硬さ、表面粗さについて調べた。その結果、酸素含有量800wtppm(ばらつき:15%)、相対密度98%、ビッカース硬さ420Hv(ばらつき:10%)、表面粗さRa1.0μmであった。このようにして得られたターゲットをスパッタ装置に取り付け、スパッタリングを行った。なお、スパッタリングの条件は実施例1と同一とした。基板上に付着した0.1μm以上の大きさのパーティクル数は350個であった。また、形成した膜について耐熱試験(700℃で加熱)を行った結果、剥離が観察された。
以上の結果を表1に示す。
本発明は、Ti−Nb合金タンタルスパッタリングターゲットにおいて、酸素含有量が低く、低硬度のため加工が容易であって良好な表面性状を有することから、スパッタ時においてパーティクルの発生を抑制することができるという優れた効果を有する。本発明は、半導体集積回路の素子配線用の薄膜形成に適したTi−Nb合金スパッタリングとして有用である。

Claims (9)

  1. Nbを0.1〜30at%含有し、残余がTi及び不可避的不純物からなるスパッタリングターゲットであって、酸素含有量が400wtppm以下であることを特徴とするTi−Nb合金スパッタリングターゲット。
  2. 酸素含有量のばらつきが20%以内であることを特徴とする請求項1記載のTi−Nb合金スパッタリングターゲット。
  3. ビッカース硬さが400Hv以下であることを特徴とする上記1)又は2)記載のTi−Nb合金スパッタリングターゲット。
  4. ビッカース硬さのばらつきが10%以内であることを特徴とする請求項3記載のTi−Nb合金スパッタリングターゲット。
  5. 表面粗さRaが1.0μm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のTi−Nb合金スパッタリングターゲット。
  6. 純度が4N以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のTi−Nb合金スパッタリングターゲット
  7. 相対密度が99.9%以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のTi−Nb合金スパッタリングターゲット。
  8. 厚さ1mm以上5mm以下、10mm角以上50mm角以下のTi材と、厚さ0.5mm以上2mm以下、幅2mm以上50mm以下のNb材を用意し、次に、前記Ti材を真空溶解炉に投入して溶解した後、Nb材を添加してTi−Nbを合金化し、次に、この合金溶湯を水冷銅坩堝にて鋳造してインゴットを作製し、得られたTi−Nb合金インゴットをターゲット形状の塑性加工することを特徴とするTi−Nb合金スパッタリングターゲットの製造方法。
  9. Ti材を真空溶解炉に投入して溶解した後、Nb材を複数回に分けて添加することを特徴とする請求項8記載のTi−Nb合金スパッタリングターゲットの製造方法。
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