JPWO2017145015A1 - 移動体および防眩システム - Google Patents

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Abstract

新規な構成の移動体および防眩システムを提供すること。光の透過率が変化する窓部と、透過率を制御する制御回路と、を有する。制御回路は、第1の回路と、第2の回路と、第3の回路と、センサと、演算回路と、を有する。第1の回路は、乗員が明暗の変化を感じる地点に関する情報の信号を演算回路に出力する。第2の回路は、明暗の変化に順応する時間に関する情報の信号を演算回路に出力する。第3の回路は、移動体の移動する速度に関する情報の信号を演算回路に出力する。センサは、移動体内の明るさの強度に関する情報の信号を演算回路に出力する。演算回路は、得られた信号に応じて、光の透過率を段階的に変化させる信号を窓部に出力する。

Description

本発明の一態様は、移動体および防眩システムに関する。
なお本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、発光装置、蓄電装置、撮像装置、記憶装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
自動車等において、運転を支援するシステムの研究が活発である。
例えば、特許文献1では、車両と光源との位置関係に基づいて適切に防眩装置を制御し、乗員が感じる眩しさを低減する方法および装置が開示されている。
具体的には、乗員の顔面が位置する領域を撮像し、撮像された画像を画像処理することで、乗員が眩しさを感じる状態を検出する。車両に搭載された防眩装置は、乗員が眩しさを感じる状態であれば、乗員が感じる眩しさを低減するよう制御される。
国際公開2013/108748号
人間の目は、明暗の差に慣れるのに時間がかかる。例えば、トンネル内への進入直後、あるいはトンネル外への脱出直後では明暗の差が大きく、乗員が眩しさを感じやすい。
特許文献1のように、乗員が眩しさを感じる状態を検知して乗員が感じる眩しさを低減する場合、人間の目が明暗の差に慣れるための時間を考えると、制御に改善の余地がある。
本発明の一態様は、新規な移動体、および新規な防眩システム等を提供することを課題の一とする。
または本発明の一態様は、明暗の差に慣れるのに時間がかかる場合であっても乗員が感じる眩しさを低減できる、新規な移動体、および新規な防眩システム等を提供することを課題の一とする。
なお本発明の一態様の課題は、上記列挙した課題に限定されない。上記列挙した課題は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお他の課題は、以下の記載で述べる、本項目で言及していない課題である。本項目で言及していない課題は、当業者であれば明細書または図面等の記載から導き出せるものであり、これらの記載から適宜抽出することができる。なお、本発明の一態様は、上記列挙した記載、および/または他の課題のうち、少なくとも一つの課題を解決するものである。
本発明の一態様は、第1の回路と、第2の回路と、第3の回路と、センサと、演算回路と、窓部と、を有する移動体であって、第1の回路は、第1の信号を演算回路に出力する機能を有し、第2の回路は、第2の信号を演算回路に出力する機能を有し、第3の回路は、第3の信号を演算回路に出力する機能を有し、センサは、第4の信号を演算回路に出力する機能を有し、第1の信号は、乗員が明暗の変化を感じる地点に関する情報を有し、第2の信号は、明暗の変化に順応する時間に関する情報を有し、第3の信号は、移動体の移動する速度に関する情報を有し、第4の信号は、窓部の内側の明るさの強度に関する情報を有し、演算回路は、第1の信号乃至第4の信号に応じて、第5の信号を窓部に出力する機能を有し、窓部は、第5の信号に従って、光の透過率を段階的に変化させる機能を有する移動体である。
本発明の一態様において、第5の信号は、明暗の変化に順応する時間内で、窓部の光の透過率を段階的に変化させる移動体が好ましい。
本発明の一態様において、第1の回路は、イメージセンサを有し、イメージセンサで取得した撮像情報をもとに第1の信号を出力する移動体が好ましい。
本発明の一態様において、第1の回路は、衛星測位システムおよび記憶装置を有し、記憶装置は、地図情報を有し、衛星測位システムで取得した位置情報、および地図情報をもとに第1の信号を出力する移動体が好ましい。
本発明の一態様は、光の透過率が変化する窓部と、透過率を制御する制御回路と、センサと、を有する防眩システムであって、制御回路は、第1の回路と、第2の回路と、第3の回路と、演算回路と、を有し、第1の回路は、第1の信号を演算回路に出力する機能を有し、第2の回路は、第2の信号を演算回路に出力する機能を有し、第3の回路は、第3の信号を演算回路に出力する機能を有し、センサは、第4の信号を演算回路に出力する機能を有し、第1の信号は、乗員が明暗の変化を感じる地点に関する情報を有し、第2の信号は、明暗の変化に順応する時間に関する情報を有し、第3の信号は、移動体の移動する速度に関する情報を有し、第4の信号は、窓部の内側の明るさの強度に関する情報を有し、演算回路は、第1の信号乃至第4の信号に応じて、第5の信号を窓部に出力する機能を有し、窓部は、第5の信号に従って、光の透過率を段階的に変化させる機能を有する防眩システムである。
本発明の一態様において、第5の信号は、明暗の変化に順応する時間内で、窓部の光の透過率を段階的に変化させる防眩システムが好ましい。
本発明の一態様において、第1の回路は、イメージセンサを有し、イメージセンサで取得した撮像情報をもとに第1の信号を出力する防眩システムが好ましい。
本発明の一態様において、第1の回路は、衛星測位システムおよび記憶装置を有し、記憶装置は、地図情報を有し、衛星測位システムで取得した位置情報、および地図情報をもとに第1の信号を出力する防眩システムが好ましい。
なおその他の本発明の一態様については、以下で述べる「発明を実施するための形態」、および「図面」に記載されている。
本発明の一態様は、新規な移動体、および新規な防眩システム等を提供することができる。
または、本発明の一態様は、明暗の差に慣れるのに時間がかかる場合であっても乗員が感じる眩しさを低減できる、新規な移動体、および新規な防眩システム等を提供することができる。
なお本発明の一態様の効果は、上記列挙した効果に限定されない。上記列挙した効果は、他の効果の存在を妨げるものではない。なお他の効果は、以下の記載で述べる、本項目で言及していない効果である。本項目で言及していない効果は、当業者であれば明細書または図面等の記載から導き出せるものであり、これらの記載から適宜抽出することができる。なお、本発明の一態様は、上記列挙した効果、および/または他の効果のうち、少なくとも一つの効果を有するものである。従って本発明の一態様は、場合によっては、上記列挙した効果を有さない場合もある。
移動体の構成および動作を説明するための図。 動作の一例を説明するための図。 動作の一例を説明するための図。 動作の一例を説明するための図。 動作の一例を説明するための図。 動作の一例を説明するための図。 動作の一例を説明するための図。 動作の一例を説明するための図。 動作の一例を説明するための図。 動作の一例を説明するための図。 動作の一例を説明するための図。 移動体の構成例を説明するための図。 液晶パネルの構成例を説明するための図。 液晶パネルの使用例を説明するための図。 液晶パネルの使用例を説明するための図。 照度センサの取付位置の例を説明するための図。 イメージセンサの取付位置の例を説明するための図。 イメージセンサの画素を説明する図。 画素の回路を説明する図。 光電変換素子の構成を説明する図。 光電変換素子とトランジスタとの接続構成を説明する図。 撮像素子のブロック図、A/Dコンバータのブロック図および撮像素子とA/Dコンバータの接続形態を示す図。 画素の回路を説明する図。 画素の回路の動作を説明する図。 画素の回路を説明する図。 移動体の一例を説明する図。
以下、本発明の一態様について図面を参照しながら説明する。但し、本発明の一態様は多くの異なる態様で実施することが可能であり、趣旨およびその範囲から逸脱することなくその形態および詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は、以下の記載内容に限定して解釈されるものではない。
なお本明細書等において、「第1」、「第2」、「第3」という序数詞は、構成要素の混同を避けるために付したものである。従って、構成要素の数を限定するものではない。また、構成要素の順序を限定するものではない。
なお図面において、同一の要素または同様な機能を有する要素、同一の材質の要素、あるいは同時に形成される要素等には同一の符号を付す場合があり、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
<ブロック図>
本発明の一態様である、移動体および防眩システムについて、ブロック図を参照して説明する。
図1(A)は、移動体および防眩システムのブロック図である。移動体100は、制御回路101、窓部102、およびセンサ103で構成される防眩システムを有する。制御回路101は、判定回路111、記憶回路112、検出回路113、および演算回路114を有する。
移動体100は、明暗の差が大きい地点を通過する車両に相当する。移動体の例としては、自動車、バス、電車、飛行機等がある。以下の説明で特に断りのない場合移動体は、自動車であるとして説明する。
窓部102は、窓部102を透過する光の透過率を変化させる。制御回路101は、窓部102における光の透過率を変化させるための信号STRを出力する。
窓部102は、信号によって光の透過率を変化させることができる素子を有する。例えば窓部102は、液晶を設けたガラスを有する構成とする。または窓部102は、液晶を設けたガラスを窓ガラスに貼りつけた構成とする。窓部102は、液晶の配向状態を制御して光の透過率を変更し、移動体100内の明るさの強度(照度あるいは輝度等)、例えば照度を制御する。
センサ103は、照度を検出することができる素子を有する。例えば照度センサ、またはイメージセンサを用いることができる。センサ103は、移動体100内の窓部102の内側における、照度を測定する地点に一以上設けられる。センサ103は、照度の情報の信号(SLUX)を演算回路114に出力する。
センサ103を設ける地点は、乗員の顔面付近であることが好ましい。例えば、運転席のヘッドレストにセンサ103を備える構成とすればよい。照度を測定可能なセンサは、他にも天井付近、ダッシュボード上、および助手席、後方座席等の少なくとも一以上の地点にセンサ103を備える構成とすればよい。
センサ103は、窓部102に対応して設けることが好ましい。例えば窓部102が複数ある場合、各窓部102に対してセンサ103をそれぞれ設ける構成とする。当該構成とすることで、移動体100内の複数の地点の照度の制御を、複数の窓部102で独立して制御することができる。なお窓部102の光の透過率は、センサ103で得られる照度の情報の信号SLUXに基づいて、適切な数値になるようフィードバック制御がされることが好ましい。
判定回路111は、明暗の変化による眩しさを乗員が感じる地点に関する情報の信号(SFLAG)を演算回路114に出力する。判定回路111は、移動体100の現在位置と、明暗の変化による眩しさを乗員が感じる地点と、の距離の情報を信号SFLAGとして出力してもよい。判定回路111は、複数の信号をもとに信号SFLAGを得るため、マイクロコンピュータ等の信号処理回路であることが好ましい。
判定回路111は、例えば、イメージセンサで移動体100の前方を撮像し、撮像された画像を画像処理することで明暗の変化による眩しさを生じさせる対象物を検出し、情報を信号SFLAGとして出力する。または、判定回路111は、衛星測位システム(Global Position System;以下GPS)および地図情報を組み合わせることで、明暗の変化による眩しさを乗員が感じる地点を予測し、情報を信号SFLAGとして出力する。
明暗の変化による眩しさを乗員が感じる地点は、例えば、トンネルの入り口、または出口である。または、屋外から建物へ移動する際の出入り口、または地下駐車場から屋外へ移動する際の出入り口等である。
記憶回路112は、明暗の変化に乗員の目が順応する時間に関する情報の信号(TTH)を演算回路114に出力する。記憶回路112は、予め設定した値に応じて信号TTHを出力するため、設定した値を書き換え可能で記憶できることが好ましい。例えば記憶回路112は、フラッシュメモリのように書き換え可能な不揮発性メモリであることが好ましい。
記憶回路112は、例えば、明所から暗所に移動した際の目の順応時間、および暗所から明所に移動した際の目の順応時間を記憶ずる。あるいは明暗の変化による眩しさを乗員が感じる地点における、明所の照度および暗所の照度を取得可能な場合は、照度の差に応じた目の順応時間を記憶する。
検出回路113は、移動体100の移動する速度に関する情報の信号(VMOV)を演算回路114に出力する。
検出回路113は、直近の速度の平均値を算出し、信号VMOVとして演算回路114に出力する。または道路の混雑状況によっては、移動体100の速度に限らず、混雑状況に応じて予測される速度を信号VMOVとして演算回路114に出力する。道路の混雑状況等の情報については、道路に配置された道路交通情報システム(Vehicle Information and Communication System;VICSともいう)の固定局から信号を受信して取得すればよい。
演算回路114は、上述した信号SFLAG、信号TTH、信号VMOV、信号SLUXに応じて、窓部102に信号STRを出力する。演算回路114は、複数の信号をもとに信号STRを得るため、マイクロコンピュータ等の信号処理回路であることが好ましい。
演算回路114は、信号SFLAGと信号VMOVとをもとに、明暗の変化による眩しさを乗員が感じる地点までにかかる時間(tLAG)を算出する。演算回路114は、信号TTHが有する明暗の変化に順応する時間と、時間tFLAGとを比較する。演算回路114は、明暗の変化による眩しさを乗員が感じる地点までにかかる時間が明暗の変化に順応する時間よりも短ければ、窓部102の光の透過率を段階的に変化させる信号STRを出力する。窓部102の光の透過率の変化は、移動体100内の照度の変化を信号SLUXで検出される。窓部102の光の透過率を制御することで移動体100内は、適切な照度に制御される。
明暗の変化に順応する時間よりも長い時間をかけて窓部102の光の透過率を段階的に変化させることは、不必要に移動体100内の照度を低下させることにつながる。眩しさの低減に必要な時間のみ光の透過率を段階的に変化させる構成とできるため、窓部102の光の透過率を段階的に変化させることを、効果的に行うことができる。
信号STRは、窓部102の光の透過率を段階的に変化させる信号である。具体的には、窓部102の光の透過率を100%から50%に段階的に引き下げる場合、99%次いで98%というように、連続的に透過率を変化させていくように制御する。当該構成とすることで、窓部102の光の透過率を段階的に変化させることによる移動体内の明暗の変化を乗員が感じにくくすることができる。
なお信号STRは、窓部102の光の透過率を100%から90%次いで80%次いで70%というように、離散的に透過率を変化させていくように制御させてもよい。当該構成とすることで、窓部102の光の透過率の変化を乗員に認識させることができる。
なお窓部102の光の透過率の下限は、乗員の運転に支障のない値にすることが好ましい。または、明所における照度に応じて、窓部102の光の透過率の下限を設定してもよい。たとえば、明所における照度が、晴天等によって大きい場合には窓部102の光の透過率の下限を低く設定し、明所における照度が曇天等によって小さい場合には窓部102の光の透過率の下限を高く設定しておく。当該構成とすることで、明所において、移動体100内の適切な照度を確保することができる。
上述した構成とすることで、明暗の差に慣れるのに時間がかかる場合であっても乗員が感じる眩しさを低減できる、新規な移動体、および新規な防眩システム等を提供することができる。
<タイミングチャート>
本発明の一態様である、移動体および防眩システムについて、フローチャートを参照して説明する。図1(B)に示すフローチャートは、図1(A)のブロック図において示す移動体100の動作を説明するものである。
移動体100の制御回路101において、演算回路114は判定回路111から眩しさを感じる地点に関する情報を取得する(ステップS101)。眩しさを感じる地点に関する情報は、上述したように信号SFLAGとして演算回路114に出力される。
移動体100の制御回路101において、演算回路114は記憶回路112から明暗の変化に順応する時間tTH(順応時間)に関する情報を取得する(ステップS102)。明暗の変化に順応する時間に関する情報は、上述したように信号TTHとして演算回路114に出力される。
移動体100の制御回路101において、演算回路114は検出回路113から移動体100の移動する速度(移動速度)に関する情報を取得し、眩しさを感じる地点と現在の地点との距離、および移動体100の移動速度から眩しさを感じる地点までにかかる時間(tFLAG)を算出する(ステップS103)。移動体100の移動速度に関する情報は、上述したように信号VMOVとして演算回路114に出力される。現在の地点の情報は、GPS等によって取得すればよい。
なおステップS102は、ステップS103と順序が逆でもよい。また、ステップS102は、ステップS101より先の順序でもよい。
移動体100の制御回路101において、演算回路114は、明暗の変化に順応する時間(tTH)と、移動体100の移動速度から眩しさを感じる地点までにかかる時間(tFLAG)とを比較する(ステップS104)。ステップS104では、明暗の変化による眩しさを乗員が感じる地点までにかかる時間が明暗の変化に順応する時間よりも短ければ(tFLAG<tTH)、ステップS105に進む。ステップS104では、明暗の変化による眩しさを乗員が感じる地点までにかかる時間が明暗の変化に順応する時間よりも長ければ、ステップを終了する。
移動体100の制御回路101において、ステップS104でtFLAG<tTHであれば、演算回路114は、窓部102の光の透過率を段階的に変化させる信号STRを出力する(ステップS105)。
移動体100の制御回路101において、演算回路114は、移動体100内の照度が所定の数値になったか否かを判断する(ステップS106)。ステップS106で所定の照度でない場合、再度ステップS105に戻って窓部102の光の透過率を変化させる。ステップS106で所定の輝度の場合、ステップを終了する。
明暗の変化に順応する時間tTHと、明暗の変化による眩しさを乗員が感じる地点までにかかる時間tFLAGとを比較し、時間tFLAGがtTHも短ければ窓部102の光の透過率を段階的に変化させる構成とすることで、不必要に移動体100内の照度を低下させることを防ぐことができる。加えて、眩しさの低減に必要な時間のみ光の透過率を段階的に変化させる構成とできる。
上述した構成とすることで、明暗の差に慣れるのに時間がかかる場合であっても乗員が感じる眩しさを低減できる、新規な移動体、および新規な防眩システム等を提供することができる。
<適用例1>
本発明の一態様である、図1(A)、(B)で上述した移動体および防眩システムについて、具体的な適用例を示し説明する。図2乃至図4には、自動車である移動体がトンネルの入り口に近づいていく様子を段階的に分けて模式図を示している。また図5には、自動車である移動体がトンネルの入り口に近づいていく際の窓部の透過率の変化、および窓部の外側から内側に入射する光の強度の変化を示している。
図2(A)では、移動体100が開始位置PSTARTを一定の移動速度Vで走行している様子を図示している。図2(A)では、晴天時の昼間の屋外を想定し、太陽を光源123として図示している。図2(A)では、移動体100が進入するトンネル121を図示している。図2(A)では、トンネル121内の照明を光源122として図示している。
図2(A)では、移動体100に光の透過率を初期状態、例えば100%の光の透過率とした窓部102を図示している。図2(A)では、移動体100が開始位置PSTARTを移動速度Vで走行している様子を図示している。図2(A)では照度が変わるトンネル121の入口の地点PFRAGを図示している。地点PFRAGの情報は、上述した信号SFLAGに含まれる情報である。
図2(A)では、移動速度V、および開始位置PSTARTと地点PFRAGの情報から、眩しさを感じる地点までにかかる時間(tFLAG)を図示している。図2(A)では、明暗の変化に順応する時間tTHを図示している。図2(A)では、移動速度Vで時間tTHだけ走行した場合に、地点PFRAGから離れた地点を地点PTHとして図示している。地点PTHは、地点PTHから移動速度Vで走行した場合、地点PFRAGまで時間tTHかかる地点である。
図2(A)の様子では、地点PFRAGまでにかかる時間tFLAGが時間tTHより長く、しばらくの間、明暗の変化による眩しさを感じる地点を通過することはない。そのため、移動体100の窓部102の光の透過率を一定にして走行しても、乗員が感じる眩しさに問題はない。なお図2(A)では、明所である屋外を走行しており、光源123の光の強度によっては、窓部102の透過率を変化させてもよい。
図2(A)の様子から時間が経過すると、図2(B)の様子となる。図2(B)では、移動体100が地点PTHに達した様子を示している。
図2(B)の様子においても、地点PFRAGまでにかかる時間tFLAGが時間tTHと同じであり、時間tFLAG(時間tTH)経過後でなければ、明暗の変化による眩しさを感じる地点を通過することはない。そのため、移動体100の窓部102の光の透過率を一定にして走行しても、乗員が感じる眩しさに問題はない。
図2(B)の様子から時間が経過すると、図3(A)の様子となる。図3(A)では、移動体100が地点PTHを過ぎて地点PFRAGに近づく様子を示している。
図3(A)の様子では、明暗の変化に順応する時間tTHよりも短い時間tFLAGで地点PFRAGを通過することになる。そのため、移動体100の窓部102の光の透過率を明暗の変化に順応できる程度に低下させ、トンネル121進入時における明暗の変化に乗員の目を順応させておく。
図3(A)の様子から時間が経過すると、図3(B)の様子となる。図3(B)では、図3(A)の様子よりもさらに地点PFRAGに近づく様子を示している。
図3(B)の様子では、明暗の変化に順応する時間tTHよりも短い時間tFLAGで地点PFRAGを通過することになる。そのため図3(A)の様子のときよりもさらに、移動体100の窓部102の光の透過率を明暗の変化に順応できる程度に低下させ、トンネル121進入時における明暗の変化に乗員の目を順応させておく。
図3(B)の様子から時間が経過すると、図4(A)の様子となる。図4(A)では地点PFRAGを通過し、トンネル121内に進入した直後の様子を示している。
図4(A)の様子では、トンネル121内に進入した直後であり、移動体100内の照度は、光源123の影響が小さくなり、光源122の影響が大きくなる。光源123の光の強度は光源122の光の強度より大きく、移動体100内の照度は急速に小さくなる。図4(A)の様子では予め移動体100内の照度が小さくなるように移動体100の窓部102の光の透過率を低くしていたため、乗員の目は明暗の変化に順応している。そのため、移動体100内の照度は急速に小さくなっても、乗員が感じる眩しさを低減することができる。
図4(A)の様子から時間が経過すると、図4(B)の様子となる。図4(B)では、図4(A)の様子よりもさらに地点PFRAGから遠ざかる様子を示している。
図4(B)の様子では、光源123の光が届かなくなるため、移動体100内の照度が急速に小さくなる。図4(B)の様子では、移動体100の窓部102の光の透過率を大きくして、トンネル121の光源122の光の強度によって移動体100内の照度を得る。光源122の光の強度は小さいものの、移動体100内の照度を事前に小さくしておくことで、乗員の目は明暗の変化に順応している。そのため、乗員が感じる眩しさを低減することができる。
図5(A)には、図2乃至図4で説明した自動車である移動体100を図示している。図5(A)では、図示する移動体100の窓部102において、外部から窓部102を通って入射される光LOUTと、窓部102を通って内部に入射される光LINを図示している。
図5(B)には、図2乃至図4で説明した開始位置PSTART、地点PTH、および地点PFRAGを横軸に配置し、縦軸に窓部102の光の透過率の変化を可視化したグラフを示している。また、図5(C)には、図5(B)と同様に、図2乃至図4で説明した開始位置PSTART、地点PTH、および地点PFRAGを横軸に配置し、図5(A)に示す光LOUTおよび光LINの強度を縦軸にしたグラフを示している。
図5(B)、(C)に示すように、窓部102における光の透過率は、地点PTHを通って地点PFRAGに近づくにつれて、低下させる。すると、光LOUTの強度は、光LINの強度と同程度だった状態から、光LINの強度が小さくなる。つまり、移動体100の内側では、照度が徐々に小さくなる。
図5(B)、(C)に示すように、光LOUTの強度は、地点PFRAGを通ると急速に小さくなる。光LINの強度も小さくなる。本発明の一態様の構成では、地点PFRAGに近づくまでに人間の目が明暗に順応する期間をかけて、光LINの強度を予め小さくしている。そのため、地点PFRAGを通ることで急速に低下する光LINの強度の変化の度合いを小さくすることができる。したがって、照度の大きな変化によって、明暗の差に慣れるのに時間がかかる場合であっても乗員が感じる眩しさを低減できる。
なお図5(B)、(C)に示すように、地点PFRAGを通った後は、窓部102における光の透過率を高くする。地点PFRAGを通った後は、光LOUTの強度が小さいため、光の透過率を高くしても光LINの強度に大きな変化はない。
<適用例2>
本発明の一態様である、図1(A)、(B)で上述した移動体および防眩システムについて、上述の<適用例1>とは異なる例を示し説明する。図6乃至図8には、自動車である移動体がトンネルの出口に近づいていく様子を段階的に分けて模式図を示している。また図9および図10には、自動車である移動体がトンネルの出口に近づいていく際の窓部の透過率の変化、および窓部の外側から内側に入射する光の強度の変化を示している。
図6(A)では、移動体100が開始位置PSTARTを一定の移動速度Vで走行している様子を図示している。図6(A)では、移動体100が脱出するトンネル121を図示している。図6(A)では、トンネル121内の照明を光源122として図示している。図6(A)では、晴天時の昼間の屋外を想定し、太陽を光源123として図示している。
図6(A)では、移動体100に光の透過率を初期状態、例えば100%の光の透過率とした窓部102を図示している。図6(A)では、移動体100が開始位置PSTARTを移動速度Vで走行している様子を図示している。図6(A)では照度が変わるトンネル121の出口の地点PFRAGを図示している。地点PFRAGの情報は、上述した信号SFLAGに含まれる情報である。
図6(A)では、移動速度V、および開始位置PSTARTと地点PFRAGの情報から、眩しさを感じる地点までにかかる時間(tFLAG)を図示している。図6(A)では、明暗の変化に順応する時間tTHを図示している。図6(A)では、移動速度Vで時間tTHだけ走行した場合に、地点PFRAGから離れた地点を地点PTHとして図示している。地点PTHは、地点PTHから移動速度Vで走行した場合、地点PFRAGまで時間tTHかかる地点である。
図6(A)の様子では、地点PFRAGまでにかかる時間tFLAGが時間tTHより長く、しばらくの間、明暗の変化による眩しさを感じる地点を通過することはない。そのため、移動体100の窓部102の光の透過率を一定にして走行しても、乗員が感じる眩しさに問題はない。なお図6(A)では、暗所であるトンネル121内を走行しており、光源122の光の強度によっては、窓部102の透過率を変化させてもよい。
図6(A)の様子から時間が経過すると、図6(B)の様子となる。図6(B)では、移動体100が地点PTHに達した様子を示している。
図6(B)の様子においても、地点PFRAGまでにかかる時間tFLAGが時間tTHと同じであり、時間tFLAG(時間tTH)経過後でなければ、明暗の変化による眩しさを感じる地点を通過することはない。そのため、移動体100の窓部102の光の透過率を一定にして走行しても、乗員が感じる眩しさに問題はない。
図6(B)の様子から時間が経過すると、図7(A)の様子となる。図7(A)では、移動体100が地点PTHを過ぎて地点PFRAGに近づく様子を示している。
図7(A)の様子では、明暗の変化に順応する時間tTHよりも短い時間tFLAGで地点PFRAGを通過することになる。そのため、移動体100の窓部102の光の透過率を明暗の変化が大きくならないように程度に低下させ、トンネル121脱出時における明暗の変化に備える。
なおトンネル121内は、光源122の光の強度が小さい。そのため、移動体100の窓部102の全てで光の透過率を小さくすると移動体100内の照度が大幅に低下する。そのため、フロントガラスのみの光の透過率を低下させる。つまり、進行方向にあるトンネル121の出口からの光の強度が大きい場合は、乗員の目と、トンネル121の出口のある方向との間にある窓部のみの光の透過率を低下させる。当該構とすることで、移動体100内の照度を大幅に低下させることなく、トンネル121脱出時における明暗の変化に備えることが可能である。なおトンネル121の出口に近づくにつれてフロントドアガラス、リアドアガラス、およびリアガラス等の他の窓部の光の透過率を低下させればよい。
図7(A)の様子から時間が経過すると、図7(B)の様子となる。図7(B)では、図7(A)の様子よりもさらに地点PFRAGに近づく様子を示している。
図7(B)の様子では、明暗の変化に順応する時間tTHよりも短い時間tFLAGで地点PFRAGを通過することになる。そのため図7(A)の様子のときよりもさらに、移動体100の窓部102の光の透過率を明暗の変化が大きくならない程度に低下させ、トンネル121脱出時における明暗の変化に備える。
図7(B)の様子から時間が経過すると、図8(A)の様子となる。図8(A)では地点PFRAGを通過し、トンネル121の外に脱出した直後の様子を示している。
図8(A)の様子では、トンネル121の外に脱出した直後であり、移動体100内の照度は、光源123の影響により急速に変化する。光源123の光の強度は光源122の光の強度より大きく、移動体100内の照度は急速に大きくなる。図8(A)の様子では予め移動体100内の照度が小さくなるように移動体100の窓部102の光の透過率を低くしていたため、明暗の変化があっても変化の度合いを小さくすることができる。そのため、移動体100内の照度は急速に大きくなっても、乗員が感じる眩しさを低減することができる。
図8(A)の様子から時間が経過すると、図8(B)の様子となる。図8(B)では、図8(A)の様子よりもさらに地点PFRAGから遠ざかる様子を示している。
図8(B)の様子では、光源123の光によって、移動体100内の照度が大きいままとなる。光源123の光の強度は大きい場合、移動体100が地点PFRAGから遠ざかって一定期間、例えば明暗の変化に順応する時間tTH経過して地点PRESETを通過するまで、窓部102の光の透過率を低くしておく。当該構成とすることで、乗員の目を明暗の変化に順応させることができる。そのため、乗員が感じる眩しさを低減することができる。地点PRESETは、移動体100の窓部102の光の透過率が元の状態に戻る地点である。
図9(A)には、図5(A)と同様に、図6乃至図8で説明した自動車である移動体100を図示している。図9(A)では、図示する移動体100の窓部102において、外部から窓部102を通って入射される光LOUTと、窓部102を通って内部に入射される光LINを図示している。
図9(B)には、図6乃至図8で説明した開始位置PSTART、地点PTH、PFRAG、および地点PRESETを横軸に配置し、縦軸に窓部102の光の透過率の変化を可視化したグラフを示している。また、図9(C)には、図9(B)と同様に、図6乃至図8で説明した開始位置PSTART、地点PTH、PFRAG、および地点PRESETを横軸に配置し、図9(A)に示す光LOUTおよび光LINの強度を縦軸にしたグラフを示している。
図9(B)、(C)に示すように、窓部102における光の透過率を、地点PTHを通って地点PFRAGに近づくにつれて、低下させる。すると、光LINの強度は、LOUTの強度と同程度だった状態から徐々に小さくなる。つまり、移動体100の内側では、徐々に照度が低下する。
図9(B)、(C)に示すように、光LOUTの強度は、地点PFRAGを通ると急速に大きくなる。光LINの強度も大きくなる。本発明の一態様の構成では、地点PFRAGに近づくまでに人間の目が明暗に順応する期間をかけて、光LINの強度を予め小さくしている。そのため、地点PFRAGを通ることで急速に高くなる光LINの強度の変化の度合いを小さくすることができる。
図9(B)、(C)に示すように、地点PFRAGを通った後は地点PRESETを通るまで窓部102における光の透過率を段階的に高くする。したがって、明暗の差に慣れるのに時間がかかる場合であっても乗員が感じる眩しさを低減できる。
なお曇天時のように、光源122と光源123の光の強度の差が小さい場合、人間の目が明暗に順応する時間tTHが短くなる。この場合について、図9(B)、(C)と同様のグラフを、図10(A)、(B)に示す。
時間tTHが短くなるため、図10(A)に示すように、地点PFRAGと地点PFRAGとの距離が縮まる。窓部102における光の透過率を短い期間で高くすることができる。また図10(B)に示すように、光LOUTの強度が低下するため、その分の光LINの強度の変化の度合いを小さくすることができる。明暗の差に慣れるのに時間を明るさの度合いの変化に応じて切り替えることで、短い期間での光の透過率の変化で、乗員が感じる眩しさを低減できる。
<適用例3>
本発明の一態様である、図1(A)、(B)で上述した移動体および防眩システムについて、上述の<適用例1>、<適用例2>とは異なる例を示す。
図11は、夜間において、自動車である移動体がトンネルの入り口に近づいていく様子を示している。図11では、光源124を図示している。適用例3においても、<適用例1>、<適用例2>と同様に明暗の変化する地点、および移動体の移動速度をもとに、目の順応する時間に応じて段階的に窓部の光の透過率を変化させることで、乗員が感じる眩しさを低減できる。
<判定回路>
本発明の一態様である、上記説明した移動体および防眩システムにおける、判定回路111に与える複数の信号について、ブロック図を参照して説明する。
図12は、移動体および防眩システムのブロック図である。移動体100は、図1(A)で示した制御回路101および窓部102の他、センサ103で構成される防眩システムを有する。移動体100は、イメージセンサ104およびサーバ118との間で必要なデータの入出力を行う。制御回路101は、図1(A)で示した判定回路111、記憶回路112、検出回路113、および演算回路114の他、アンテナ115、記憶回路116、およびGPS117を有する。
判定回路111は、センサ103、イメージセンサ104、記憶回路116、GPS117およびサーバ118等から必要な情報を受け取り、マイクロコンピュータ等の信号処理回路で信号処理を行い、信号SFLAGを出力する。
判定回路111は、信号SFLAGを得るため、アンテナ115を介してサーバ118等から必要な情報を取得する。情報の例としては、トンネルの位置情報、および現在位置から目的地までの距離を算出するための地図情報がある。判定回路111は、地図情報に基づいて明暗の変化による眩しさを乗員が感じる地点を予測し、信号SFLAGを出力する。
判定回路111は、信号SFLAGを得るため、イメージセンサ104から画像信号を得ることができる。判定回路111は、撮像によって得られた画像信号を画像処理することで明暗の変化による眩しさを乗員が感じる地点を予測し、信号SFLAGを出力する。
判定回路111は、信号SFLAGを得るため、記憶回路116から必要な情報を取得することができる。情報の例としては、トンネルの位置情報、および現在位置から目的地までの距離を算出するための地図情報がある。地図情報は、サーバ118から取得し、記憶回路116に記憶したデータでもよい。判定回路111は、地図情報に基づいて明暗の変化による眩しさを乗員が感じる地点を予測し、信号SFLAGを出力する。
判定回路111は、信号SFLAGを得るため、GPS117から必要な情報を取得することができる。情報の例としては、移動体100の現在の位置情報がある。判定回路111は、地図情報および移動体100の現在の位置情報に基づいて明暗の変化による眩しさを乗員が感じる地点までの距離の情報を、信号SFLAGとして出力する。
<窓部の構成例>
窓部102に適用可能な構成について説明する。図13(A)には、窓部102に適用可能な液晶パネル200を図示している。
図13(A)の液晶パネル200は、基板201A、基板201Bおよび液晶202を有する。基板201A、および基板201Bは電極を備え、液晶に印加する電界を制御し、光の透過率を制御することができる。
液晶の駆動方法としては、例えば、TN(Twisted Nematic)モード、STN(Super Twisted Nematic)モード、VAモード、ASM(Axially Symmetric Aligned Micro−cell)モード、OCB(Optically Compensated Birefringence)モード、FLC(Ferroelectric Liquid Crystal)モード、AFLC(AntiFerroelectric Liquid Crystal)モード、MVAモード、PVA(Patterned Vertical Alignment)モード、IPSモード、FFSモード、またはTBA(Transverse Bend Alignment)モードなどを用いてもよい。また、液晶の駆動方法としては、上述した駆動方法の他、ECB(Electrically Controlled Birefringence)モード、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)モード、PNLC(Polymer Network Liquid Crystal)モード、ゲストホストモードなどがある。
液晶には、電圧が0である時に光の透過率が小さくなるノーマリーブラック型と、電圧が0である時に光の透過率が大きくなるノーマリーホワイト型がある。ノーマリーブラック型の液晶パネルとする場合には、VAモードまたはIPSモードの液晶を用いればよい。ノーマリーホワイト型の液晶パネルとする場合には、TNモードまたはOCBモードの液晶を用いればよい。
液晶は、サーモトロピック液晶、低分子液晶、高分子液晶、高分子分散型液晶、強誘電性液晶、反強誘電性液晶等を用いることができる。これらの液晶材料は、条件により、コレステリック相、スメクチック相、キュービック相、カイラルネマチック相、等方相等を示す。
また、配向膜を用いないブルー相(Blue Phase)を示す液晶を用いてもよい。ブルー相は液晶相の一つであり、コレステリック液晶を昇温していくと、コレステリック相から等方相へ転移する直前に発現する相である。ブルー相は狭い温度範囲でしか発現しないため、温度範囲を改善するために5重量%以上のカイラル剤を混合させた液晶組成物を液晶層に用いる。ブルー相を示す液晶とカイラル剤とを含む液晶組成物は、応答速度が1msec以下と短く、光学的等方性であるため配向処理が不要であり、かつ、視野角依存性が小さい。また配向膜を設けなくてもよいのでラビング処理も不要となるため、ラビング処理によって引き起こされる静電破壊を防止することができる。
図13(B)の液晶パネル200は、基板201A、基板201Bおよび液晶202の他、偏光板203A、偏光板203Bを有する。
液晶パネルは、液晶を複数の層に有する構成でもよい。図13(C)の液晶パネル200は、基板201A、基板201Bおよび液晶202の他、基板201C、液晶202Bを有する。当該構成とすることで液晶を有する層ごとに個別に制御できるため、光の透過率の複雑な制御を実現できる。
図14(A)には、移動体100を上方からみた図を示す。図14(A)では、移動体100の窓部として、フロントガラス211、フロントドアガラス212、リアドアガラス213、およびリアガラス214を図示している。図13(A)、(B)で説明した液晶パネル200は、少なくともフロントガラス211に適用することができる。または、本発明の一態様は、窓部に限らず、サンバイザー等に適用してもよい。
図14(B)には、図14(A)と同様に、移動体100を上方からみた図を示す。上述したように液晶パネル200の液晶は、ノーマリーホワイト型の液晶、またはノーマリーブラック型の液晶を用いることができる。図14(B)において、ノーマリーホワイト型の液晶を有する液晶パネルをフロントガラス211Wおよびフロントドアガラス212Wに用い、ノーマリーブラック型の液晶を有する液晶パネルをリアドアガラス213Bおよびリアガラス214Bに用いる例を図示している。
図14(B)の構成とすることで、電圧を印加していない状態で後方座席の窓部の光を非透過とすることができ、乗員のプライバシーを確保することができる。また、図14(B)の構成とすることで、前方の座席の窓部の光を透過とすることができ、電気的な制御が難しい状態となっても光の透過性を確保することができる。
図15(A)には、図13(A)、(B)で説明した液晶パネル200をフロントガラス211にパネル状に適用した際の模式図を示す。図15(A)に示すように、フロントガラス211に液晶パネル200が敷き詰められている。
図15(A)の構成とすることで、図15(B)に液晶パネル200A、液晶パネル200B、および液晶パネル200Cとして図示するように、光の透過率をそれぞれの液晶パネルで異ならせる制御をすることができる。当該構成とすることで、例えば光源と乗員の目との間にある液晶パネルのみの光の透過率を制御する構成とすることができる。
<照度センサ>
センサ103の取付位置について説明する。
移動体100内のセンサ103Aの取付位置は、窓部の内側とする。例えば、図16(A)に図示するセンサ103のように、ダッシュボード上に設ければよい。
移動体100内のセンサ103の取付位置は、乗員の目のある顔周辺にあることが好ましい。一例としては図16(B)に図示するセンサ103Bのように、伸縮可能で透明なサンバイザー204を乗員の顔面付近に配置し、サンバイザー204にセンサ103Bを設ける構成としてもよい。
<イメージセンサの取付位置>
イメージセンサ104の取付位置について説明する。なおイメージセンサ104は2以上並べて取り付けることで、対象物との距離に関する情報も得られるため好ましい。
移動体100におけるイメージセンサ104の取付位置は、図17(A)に図示するイメージセンサ104L、104Rのように、フロントバンパーに装着することができる。または移動体100におけるイメージセンサ104の取付位置は、図17(B)に図示するイメージセンサ104L、104Rのように、サイドミラーに装着することができる。移動体100におけるイメージセンサ104の取付位置は、図17(C)に図示するイメージセンサ104L、104Rのように、ルーフに装着することができる。
<イメージセンサの構成例>
イメージセンサの構成について説明する。
イメージセンサは、光電変換素子と、トランジスタとを有する。光電変換素子およびトランジスタを3次元的に集積化する構成とし、それぞれに適した材料を用いて製造工程を行うことで、より高機能のイメージセンサを作製することができる。
図18(A)は、イメージセンサが有する画素20の断面図であり、3画素分(画素20a、20b、20c)の構成を表している。
図18(B)は画素20の回路図である。なお、以下の説明では、トランジスタがn−ch型である場合の例を示すが、これに限定されず、一部のトランジスタをp−ch型トランジスタに置き換えてもよい。
図18(B)に示すように、光電変換素子PDの一方の電極は、トランジスタ41のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。トランジスタ41のソースまたはドレインの他方は、トランジスタ42のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。トランジスタ41のソースまたはドレインの他方は、トランジスタ43のゲートに電気的に接続される。トランジスタ43のソースまたはドレインの一方は、トランジスタ44のソースまたはドレインの一方と電気的に接続される。
ここで、トランジスタ41のソースまたはドレインの他方、トランジスタ42のソースまたはドレインの一方、トランジスタ43のゲートが接続されるノードFDを電荷蓄積部とする。なお、図19(A)に示すように、ノードFDに容量素子が接続される構成であってもよい。
光電変換素子PDの他方の電極は、配線71(VPD)に電気的に接続される。トランジスタ42のソースまたはドレインの他方は、配線72(VRS)に電気的に接続される。トランジスタ43のソースまたはドレインの他方は、配線73(VPI)に電気的に接続される。トランジスタ44のソースまたはドレインの他方は、配線91(OUT1)に電気的に接続される。
なお、トランジスタおよび光電変換素子などの要素と、配線との接続形態は一例であり、それぞれの要素が異なる配線と電気的に接続される場合や、複数の要素が同一の配線に電気的に接続される場合もある。
配線71(VPD)、配線72(VRS)および配線73(VPI)は、電源線としての機能を有することができる。例えば、配線71(VPD)は、低電位電源線として機能させることができる。配線72(VRS)および配線73(VPI)は、高電位電源線として機能させることができる。
トランジスタ41のゲートは、配線61(TX)と電気的に接続される。トランジスタ42のゲートは、配線62(RS)と電気的に接続される。トランジスタ44のゲートは、配線63(SE)と電気的に接続される。
配線61(TX)、配線62(RS)および配線63(SE)は、それぞれが接続されるトランジスタの導通を制御する信号線として機能させることができる。
トランジスタ41は、光電変換素子PDのカソードの電位をノードFDに転送するためのトランジスタとして機能させることができる。トランジスタ42は、ノードFDの電位をリセットするためのトランジスタとして機能させることができる。トランジスタ43は、ノードFDの電位に対応した出力を行うためのトランジスタとして機能させることができる。トランジスタ44は、画素20を選択するためのトランジスタとして機能させることができる。
なお、上述した画素20の構成は一例であり、一部の回路、一部のトランジスタ、一部の容量素子、または一部の配線等が含まれない場合もある。または、上述した構成に含まれない回路、トランジスタ、容量素子、配線等が含まれる場合もある。また、一部の配線の接続形態が上述した構成とは異なる場合もある。
図18(A)に示すように、画素20は、層1100、層1200および層1300を有する構成とすることができる。例えば、層1100は、画素回路を構成するトランジスタ41乃至44などを有することができる。層1200は、光電変換素子PDなどを有することができる。層1300はカラーフィルタおよびマイクロレンズアレイなどを有することができる。
なお断面図において、各層には保護膜、層間絶縁膜または平坦化膜としての機能を有する絶縁層81a乃至81e等が設けられる。例えば、絶縁層81a乃至81eは、CVD(Chemical Vapor Deposition)法などで成膜する酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜などの無機絶縁膜を用いることができる。または、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂などの有機絶縁膜などを用いてもよい。絶縁層81a乃至81e等の上面は、必要に応じてCMP(Chemical Mechanical Polishing)法等で平坦化処理を行ってもよい。
層1100に設けるトランジスタ41乃至44には、酸化物半導体をチャネル形成領域に用いたトランジスタ(以下、OSトランジスタ)を用いることが好ましい。OSトランジスタはシリコンをチャネル形成領域に用いたトランジスタ(以下、Siトランジスタ)よりもオフ電流が小さい。したがって、回路構成や動作方法を複雑にすることなく、全画素で同時に電荷の蓄積動作を行うグローバルシャッタ方式を適用することができる。なお、本発明の一態様の撮像装置は、ローリングシャッタ方式で動作させることもできる。
OSトランジスタは、Siトランジスタよりも電気特性変動の温度依存性が小さいため、極めて広い温度範囲で使用することができる。したがって、OSトランジスタを有する撮像装置および半導体装置は、自動車、航空機、宇宙機などへの搭載にも適している。
図18(A)は、トップゲート型のOSトランジスタを用いた例であり、トランジスタ41を例示している。OSトランジスタは、層1200上に形成された絶縁層(絶縁層81d)上に設けられ、酸化物半導体層130と、ソース電極またはドレイン電極として機能する140と、ゲート絶縁層として機能する絶縁層160と、ゲート電極として機能する導電層170を有する。なお、絶縁層81cはバックゲート側のゲート絶縁層としての機能を有することもできる。
図18(A)では、トランジスタ41にバックゲート電極として機能する導電層173を設ける構成を例示している。画素回路に設けるOSトランジスタをトップゲート型トランジスタとする場合は、層1200側を透過した光が層1100に入射することがあるため、バックゲート電極を設けて遮光する構成とすることが好ましい。ただし、層1200の厚さが十分にあり、光の透過量が許容範囲であれば、バックゲート電極を設けない構成とすることもできる。または、遮光層などが別途設けられている場合もバックゲート電極を設けない構成とすることもできる。
層1200に設ける光電変換素子PDには、単結晶シリコン基板に設けたフォトダイオードを用いることができる。当該フォトダイオードは、光電変換特性に優れている。また、母材の単結晶シリコン基板が光電変換層として機能するため、比較的簡易に製造することができる。単結晶シリコン基板は必要に応じて研磨し、例えば3乃至30μmの厚さとすればよい。
なお、図18(A)ではpn接合型フォトダイオードを例示しており、図18(B)に示す回路図に従って、領域510をカソード(n型領域)、領域520をアノード(p型領域)とすることができる。例えば、p型の単結晶シリコン基板を用い、領域510にリンなどのドーパントを添加することでn型化すればよい。
また、画素20は図19(B)に示すように、図18(B)とは光電変換素子PDの向きが逆であってもよい。この場合は、領域510をアノード(p型領域)、領域520カソード(n型領域)をとすることができる。例えば、n型の単結晶シリコン基板を用い、領域510にホウ素などのドーパントを添加することでp型化すればよい。
また、層1200に設けるフォトダイオードは、図20(A)に示すように領域510と絶縁層81dとの間の一部に領域510とは逆の導電型を有する領域530を設けてもよい。なお、図20(B)に示すように領域510と絶縁層81dとの間の全域に領域530が設けられていてもよい。このような構成とすることで、フォトダイオードが埋め込み型となるため、シリコンと絶縁層の界面で発生するノイズを抑えることができる。
また、層1200に設けるフォトダイオードは、図20(C)に示すように画素間に隔壁を設ける構成としてもよい。当該隔壁は、画素間に溝を形成し、絶縁層81eで当該溝を充填するように形成すればよい。このような構成とすることで、斜め方向から入射される光(迷光)の侵入を防止することができる。
なお、隔壁としては、シリコンよりも屈折率の低い材料を用いることが好ましい。例えば、絶縁層81eには前述した材料を用いればよい。または、光を吸収しやすい材料を用いて隔壁を形成してもよい。例えば、カーボンブラックなどのカーボン系黒色顔料、チタンブラックなどのチタン系黒色顔料、鉄の酸化物、銅およびクロムの複合酸化物、銅、クロムおよび亜鉛の複合酸化物、などの材料が添加された樹脂などを用いることもできる。
また、層1200に設けるフォトダイオードは、図20(D)に示すように領域520と絶縁層81eとの間に領域520と同じ導電型で領域520よりもドーパント濃度の高い領域540を設けてもよい。このような構成とすることで、キャリアを効率良く収集することができる。
また、層1200に設けるフォトダイオードは、図20(E)に示すように領域530と隣接して領域540を設けてもよい。このような構成とすることで、フォトダイオードと接続する配線を一方の面に集約することができる。
なお、図18(A)、図20(A)、(B)、(C)の構成では、複数の画素毎に領域520と配線71が電気的に接続する構成とすればよい。また、図20(D)の構成では、複数の画素毎に領域540と配線71が領域545を介して電気的に接続する構成とすればよい。なお、領域545は領域540と同様に領域520と同じ導電型で領域520よりもドーパント濃度の高い領域である。また、図20(E)の構成では、各領域540が配線71と電気的に接続する構成とすればよい。
本発明の一態様の撮像装置では、図18(A)に示すように、トランジスタ41のソースまたはドレインの一方と光電変換素子PDの一方の電極との電気的な接続は、導電体82を介して行う。導電体82は、絶縁層81b、導電層140、酸化物半導体層130、絶縁層81cおよび絶縁層81dを貫通するように設けられる。
このような構成とすることで、複数の導電体82、および接続配線などを用いたブリッジ接続を行うことなく上記電気的な接続を得ることができ、工程を簡略化することができる。また、トランジスタ41の形成前に絶縁層81c、81dなどに開口部を設ける必要がなく、段差などの形状に起因した工程不良の発生を抑えることができる。
なお、導電体82と光電変換素子PDの一方の電極との電気的な接続は、図21(A)に示すように導電層550を介して行ってもよい。導電層550には、例えばW、Ta、Al、Ti、Ni、SUS、Pdなどの金属層を用いることができる。導電層550は、光電変換素子PDの電極として作用するほか、導電体82を設ける貫通口を形成する際のエッチングストッパーとしても作用する。また、トランジスタに対する遮光層、および光電変換素子PDの反射電極としても作用する。
また、導電体82は、図21(B)に示すように導電層140および酸化物半導体層130を貫通せず、導電層140の上面および側面、ならびに酸化物半導体層130の側面と接することで電気的な接続を得てもよい。導電層140には、主に難エッチング材料である金属層が用いられるため、このような構成とすることで貫通口を形成する際のエッチング工程の負荷を低減することができる。
また、図21(C)に示すように、光電変換素子PDの一方の電極と電気的な接続を有する導電層560と導電体82が電気的な接続を有する構成としてもよい。導電層560は、絶縁層81dに開口部を設けた後、導電層173と同一の工程で形成すればよい。導電層560は、導電体82を設ける貫通口を形成する際のエッチングストッパーとして作用する。
層1300には、遮光層1530、光学変換層1550a、1550b、1550c、マイクロレンズアレイ1540などを設けることができる。
層1200と接する領域には、絶縁層81eが形成される。絶縁層81eは可視光に対して透光性の高い酸化シリコン膜などを用いることができる。また、パッシベーション膜として窒化シリコン膜を積層する構成としてもよい。また、反射防止膜として、酸化ハフニウムなどの誘電体膜を積層する構成としてもよい。
絶縁層81上には遮光層1530を設けることができる。遮光層1530は隣り合う画素の境に配置され、斜め方向から侵入する迷光を遮蔽する機能を有する。遮光層1530には、アルミニウム、タングステンなどの金属層や当該金属層と反射防止膜としての機能を有する誘電体膜を積層する構成とすることができる。
絶縁層81および遮光層1530上には光学変換層1550a、1550b、1550cを設けることができる。例えば、光学変換層1550a、1550b、1550cに、R(赤)、G(緑)、B(青)、Y(黄)、C(シアン)、M(マゼンタ)などのカラーフィルタを割り当てることにより、カラー画像を得ることができる。
なお、光学変換層に可視光線の波長以下の光を遮るフィルタを用いれば赤外線撮像装置とすることができる。また、光学変換層に近赤外線の波長以下の光を遮るフィルタを用いれば遠赤外線撮像装置とすることができる。また、光学変換層に可視光線の波長以上の光を遮るフィルタを用いれば紫外線撮像装置とすることができる。
光学変換層1550a、1550b、1550c上には、マイクロレンズアレイ1540を設けることができる。マイクロレンズアレイ1540が有する個々のレンズを通る光が直下の光学変換層1550a、1550b、1550cを通り、光電変換素子PDに照射されるようになる。
図22(A)は、本発明の一態様の撮像素子11のブロック図である。撮像素子11は、画素アレイ21と、列ドライバ23と、行ドライバ24と、アナログスイッチ25と、電流源回路26と、端子30を有することができる。
画素アレイ21は、マトリクス状に配列された画素20と、各種配線を有している。図22(A)では、配線63(SE)と、配線91(OUT1)を図示しているが、その他の配線は省略している。
列ドライバ23および行ドライバ24はシフトレジスタ回路で構成が可能であり、単極性のOSトランジスタのみで構成することができる。また、アナログスイッチ25および電流源回路26には、OSトランジスタを用いることができる。つまり、層1100には、画像データを外部に出力するための回路も設けることができる。
なお、図22(A)に示す構成において、配線92(OUT2)を介して端子30に出力されるデータはアナログデータである。当該アナログデータをデジタルデータに変換するためには撮像素子11の外部に設けられたA/Dコンバータに当該アナログデータを出力する。
図22(B)は、A/Dコンバータ12の一例を示すブロック図である。A/Dコンバータ12は、コンパレータ28、カウンター回路29等を有することができ、配線93に複数ビットのデジタルデータを出力することができる。
コンパレータ28では、端子30から端子31に入力される信号電位と、上昇または下降するように掃引される基準電位(VREF)とが比較される。そして、コンパレータ28の出力に応じてカウンター回路29が動作し、配線93(OUT3)にデジタル信号が出力される。
ここで、A/Dコンバータ12は、高速動作および省電力化のため、CMOS回路を構成できるSiトランジスタで形成することが好ましい。
撮像素子11とA/Dコンバータ12との接続は、例えば、図22(C)に示すように、端子30と端子31とをワイヤボンディング法などを用いてワイヤ32で接続すればよい。
また、画素20に用いるトランジスタは、図23(A)に示すように、トランジスタ41乃至44にバックゲートを設けた回路構成であってもよい。図23(A)はバックゲートに定電位を印加する構成であり、しきい値電圧を制御することができる。
それぞれのバックゲートに接続される配線75乃至78には、個別に異なる電位を供給することができる。または、図23(B)に示すように、トランジスタ41およびトランジスタ42が有するバックゲートに接続される配線は電気的に接続されていてもよい。また、トランジスタ43およびトランジスタ44が有するバックゲートに接続される配線は電気的に接続されていてもよい。
n−ch型のトランジスタでは、バックゲートにソース電位よりも低い電位を印加すると、しきい値電圧はプラス方向にシフトする。逆に、バックゲートにソース電位よりも高い電位を印加すると、しきい値電圧はマイナス方向にシフトする。したがって、予め定められたゲート電圧で各トランジスタのオン、オフを制御する場合、バックゲートにソース電位よりも低い電位を印加すると、オフ電流を小さくすることができる。また、バックゲートにソース電位よりも高い電位を印加すると、オン電流を小さくすることができる。
図18(B)、図19(A)、(B)、図23(A)、(B)に示す回路では、ノードFDの電位保持能力が高いことが望まれるため、前述したようにトランジスタ41、42にはオフ電流の低いOSトランジスタを用いることが好ましい。トランジスタ41、42のバックゲートにソース電位よりも低い電位を印加することで、オフ電流をより小さくすることができる。したがって、ノードFDの電位保持能力を高めることができる。
また、前述したように、トランジスタ43、44にはオン電流の高いトランジスタを用いることが好ましい。トランジスタ43、44のバックゲートにソース電位よりも高い電位を印加することで、オン電流をより大きくすることができる。したがって、配線91(OUT1)に出力される読み出し電位を速やかに確定することができる、すなわち、高い周波数で動作させることができる。
なお、トランジスタ44は、図23(C)に示すようにフロントゲートと同じ電位がバックゲートに印加される構成であってもよい。
また、撮像装置の内部では、各電源電位の他、信号電位および上記バックゲートに印加する電位など、複数の電位を用いる。撮像装置の外部から複数の電位を供給すると、端子数などが増加するため、撮像装置の内部で複数の電位を生成する電源回路を有していることが好ましい。
図24に示すタイミングチャートを用いて、図23(A)に示す画素回路の動作を説明する。タイミングチャートにおいて、“V1”は基準電位よりも高い電位であり、例えば高電源電位(VDD)とすることができる。“V0”は基準電位、すなわちソース電位であり、例えば、0V、GND電位または低電源電位(VSS)とすることができる。
まず、時刻T1において、配線75(RS)および配線61(TX)の電位を“V1”とすると、トランジスタ41、42が導通し、ノードFDはリセット電位(例えばVDD)にリセットされる(リセット動作)。このとき、配線75および配線76を“V0”より高い電位(>“V0”)とすることで、トランジスタ41、42のオン電流が高められ、速やかにリセット動作を行うことができる。
時刻T2に配線75(RS)の電位を“V0”とすると、トランジスタ42が非導通となり、リセット動作が終了して蓄積動作が開始される。このとき、配線76を“V0”より低い電位とすることで、トランジスタ42のオフ電流を低くすることができ、リーク電流によるノードFDへの電荷の供給を防止することができる。なお、時刻T2において、配線75の電位を“V0”としてもよい。
時刻T3に配線61(TX)の電位を“V0”とすると、トランジスタ41が非導通となり、ノードFDの電位が確定して保持される(保持動作)。このとき、配線75を“V0”より低い電位(<“V0”)とすることで、トランジスタ41のオフ電流を低くすることができ、リーク電流によるノードFDから電荷の流出を防止することができる。
時刻T4に配線63(SE)の電位を“V1”とすると、トランジスタ44が導通し、トランジスタ43に流れる電流に従って配線91(OUT1)の電位が変化する(読み出し動作)。このとき、配線77および配線78を“V0”より高い電位(>“V0”)とすることで、トランジスタ43、44のオン電流が高められ、速やかに配線91(OUT1)の電位の確定することができる。
時刻T5に配線63(SE)の電位を“V0”とすると、トランジスタ44が非導通となり、読み出し動作が完了する。なお、読み出し動作が終了するまで、ノードFDの電位が変化しないように配線75、76の電位を“V0”より低い電位(<“V0”)に保持しておくことが好ましい。なお、上記説明において、配線76は配線75と同じタイミングで電位を変化させてもよい。
以上により、ノードFDの電位に従った信号を読み出すことができる。なお、図18(B)に示す画素20は、図24に示すタイミングチャートの配線75乃至78の制御を省いて動作させればよい。図23(B)に示す画素20は、図24に示すタイミングチャートの配線76、78の制御を省いて動作させればよい。
また、本発明の一態様の画素回路は、図25(A)、(B)に示すように複数の画素でトランジスタを共有する構成としてもよい。
図25(A)に示すトランジスタ共有型の画素は、画素20h乃至20kはそれぞれ光電変換素子PDおよびトランジスタ41を個別に有し、トランジスタ42、43、44および容量素子C1を共有している構成である。画素20h乃至20kが有するトランジスタ41のそれぞれは、配線61a至61dで動作が制御される。当該構成では、画素ごとにリセット動作、蓄積動作、保持動作、読み出し動作を順次行うことができ、主にローリングシャッタ方式を用いた撮像に適している。
図25(B)に示すトランジスタ共有型の画素は、画素20h乃至20kはそれぞれ光電変換素子PDおよびトランジスタ41、45を個別に有し、トランジスタ42、43、44および容量素子C1を共有している構成である。配線65(GPD)の電位により動作が制御されるトランジスタ45を光電変換素子PDと配線71(VPD)との間に設けることで、光電変換素子PDのカソードに電位を保持することができる。したがって、全ての画素で同時にリセット動作、蓄積動作、保持動作を順次行い、画素ごとに読み出し動作を行うグローバルシャッタ方式を用いた撮像に適している。
図25(A)、(B)に示す画素回路は、配線91(OUT1)が延在する方向(以下、垂直方向)に並んだ複数の画素(画素20h、20i、20j、20k)でトランジスタを共有する構成を示しているが、配線64(SE)が延在する方向(以下、水平方向)に並んだ複数の画素でトランジスタを共有する構成であってもよい。または、水平垂直方向に並んだ複数の画素でトランジスタを共有する構成であってもよい。
また、トランジスタを共有する画素数は4画素に限らず、2画素、3画素、または5画素以上であってもよい。
図25(A)、(B)においては、図18(B)に示す配線72(VRS)と配線73(VPI)とを統合して、配線72(VRS)を省く構成を示しているが、配線72(VRS)を有する構成であってもよい。また、容量素子C1の他方の電極は、配線73(VPI)と接続する例を示しているが、配線71(VPD)と接続してもよい。
<移動体の例>
移動体の例について説明する。
本発明の一態様に係る移動体および防眩システムは、明暗の差が大きい地点を通過する移動体に用いることができる。これら移動体の具体例を図26(A)乃至(E)に示す。
図26(A)は自動車301である。自動車301は、窓部311を有する。本発明の一態様に係る移動体および防眩システムは、窓部311を有する自動車301に用いることができる。当該構成によって、明暗の差に慣れるのに時間がかかる場合であっても乗員が感じる眩しさを低減できる、新規な自動車301とすることができる。
図26(B)はバス302である。バス302は、窓部311を有する。本発明の一態様に係る移動体および防眩システムは、窓部311を有するバス302に用いることができる。当該構成によって、明暗の差に慣れるのに時間がかかる場合であっても乗員が感じる眩しさを低減できる、新規なバス302とすることができる。
図26(C)は電車303である。電車303は、窓部311を有する。本発明の一態様に係る移動体および防眩システムは、窓部311を有する電車303に用いることができる。当該構成によって、明暗の差に慣れるのに時間がかかる場合であっても乗員が感じる眩しさを低減できる、新規な電車303とすることができる。
図26(D)は飛行機304である。飛行機304は、窓部311を有する。本発明の一態様に係る移動体および防眩システムは、窓部311を有する飛行機304に用いることができる。当該構成によって、明暗の差に慣れるのに時間がかかる場合であっても乗員が感じる眩しさを低減できる、新規な飛行機304とすることができる。
図26(E)はヘルメット305である。ヘルメット305は、移動体である自動二輪車等を運転する際、乗員が安全のため装着する。ヘルメット305は、窓部311を有する。本発明の一態様に係る移動体および防眩システムは、窓部311を有するヘルメット305に用いることができる。当該構成によって、明暗の差に慣れるのに時間がかかる場合であっても乗員が感じる眩しさを低減できる、新規なヘルメット305とすることができる。なおヘルメットに限らず、眼鏡型の装着具であれば、他の構成であってもよい。
<本明細書等の記載に関する付記>
以上の各構成の説明について、以下に付記する。
[図面を説明する記載]
本明細書等において、「上に」、「下に」などの配置を示す語句は、構成同士の位置関係を、図面を参照して説明するために、便宜上用いている。構成同士の位置関係は、各構成を描写する方向に応じて適宜変化する。そのため、配置を示す語句は、明細書で説明した記載に限定されず、状況に応じて適切に言い換えることができる。
また、「上」や「下」の用語は、構成要素の位置関係が直上または直下で、かつ、直接接していることを限定するものではない。例えば、「絶縁層A上の電極B」の表現であれば、絶縁層Aの上に電極Bが直接接して形成されている必要はなく、絶縁層Aと電極Bとの間に他の構成要素を含むものを除外しない。
また本明細書等において、ブロック図では、構成要素を機能毎に分類し、互いに独立したブロックとして示している。しかしながら実際の回路等においては、構成要素を機能毎に切り分けることが難しく、一つの回路に複数の機能が係わる場合や、複数の回路にわたって一つの機能が関わる場合があり得る。そのため、ブロック図のブロックは、明細書で説明した構成要素に限定されず、状況に応じて適切に言い換えることができる。
また、図面において、大きさ、層の厚さ、または領域は、説明の便宜上任意の大きさに示したものである。よって、必ずしもそのスケールに限定されない。なお図面は明確性を期すために模式的に示したものであり、図面に示す形状または値などに限定されない。例えば、ノイズによる信号、電圧、若しくは電流のばらつき、または、タイミングのずれによる信号、電圧、若しくは電流のばらつきなどを含むことが可能である。
また、図面において、上面図(平面図、レイアウト図ともいう)や斜視図などにおいて、図面の明確性を期すために、一部の構成要素の記載を省略している場合がある。
[言い換え可能な記載]
本明細書等において、トランジスタの接続関係を説明する際、ソースとドレインとの一方を、「ソースまたはドレインの一方」(または第1電極、または第1端子)と表記し、ソースとドレインとの他方を「ソースまたはドレインの他方」(または第2電極、または第2端子)と表記している。これは、トランジスタのソースとドレインは、トランジスタの構造または動作条件等によって変わるためである。なおトランジスタのソースとドレインの呼称については、ソース(ドレイン)端子や、ソース(ドレイン)電極等、状況に応じて適切に言い換えることができる。
また、本明細書等において「電極」や「配線」の用語は、これらの構成要素を機能的に限定するものではない。例えば、「電極」は「配線」の一部として用いられることがあり、その逆もまた同様である。さらに、「電極」や「配線」の用語は、複数の「電極」や「配線」が一体となって形成されている場合なども含む。
また、本明細書等において、電圧と電位は、適宜言い換えることができる。電圧は、基準となる電位からの電位差のことであり、例えば基準となる電位をグラウンド電圧(接地電圧)とすると、電圧を電位に言い換えることができる。グラウンド電位は必ずしも0Vを意味するとは限らない。なお電位は相対的なものであり、基準となる電位によっては、配線等に与える電位を変化させる場合がある。
なお本明細書等において、「膜」、「層」などの語句は、場合によっては、または、状況に応じて、互いに入れ替えることが可能である。例えば、「導電層」という用語を、「導電膜」という用語に変更することが可能な場合がある。または、例えば、「絶縁膜」という用語を、「絶縁層」という用語に変更することが可能な場合がある。
[語句の定義]
以下では、上述の説明で言及しなかった語句の定義について説明する。
(スイッチ)
本明細書等において、スイッチとは、導通状態(オン状態)、または、非導通状態(オフ状態)になり、電流を流すか流さないかを制御する機能を有するものをいう。または、スイッチとは、電流を流す経路を選択して切り替える機能を有するものをいう。
一例としては、電気的スイッチまたは機械的なスイッチなどを用いることができる。つまり、スイッチは、電流を制御できるものであればよく、特定のものに限定されない。
電気的なスイッチの一例としては、トランジスタ(例えば、バイポーラトランジスタ、MOSトランジスタなど)、ダイオード(例えば、PNダイオード、PINダイオード、ショットキーダイオード、MIM(Metal Insulator Metal)ダイオード、MIS(Metal Insulator Semiconductor)ダイオード、ダイオード接続のトランジスタなど)、またはこれらを組み合わせた論理回路などがある。
なお、スイッチとしてトランジスタを用いる場合、トランジスタの「導通状態」とは、トランジスタのソースとドレインが電気的に短絡されているとみなせる状態をいう。また、トランジスタの「非導通状態」とは、トランジスタのソースとドレインが電気的に遮断されているとみなせる状態をいう。なおトランジスタを単なるスイッチとして動作させる場合には、トランジスタの極性(導電型)は特に限定されない。
機械的なスイッチの一例としては、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)のように、MEMS(マイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム)技術を用いたスイッチがある。そのスイッチは、機械的に動かすことが可能な電極を有し、その電極が動くことによって、導通と非導通とを制御して動作する。
(チャネル長)
本明細書等において、チャネル長とは、例えば、トランジスタの上面図において、半導体(またはトランジスタがオン状態のときに半導体の中で電流の流れる部分)とゲートとが重なる領域、またはチャネルが形成される領域における、ソースとドレインとの間の距離をいう。
なお、一つのトランジスタにおいて、チャネル長が全ての領域で同じ値をとるとは限らない。即ち、一つのトランジスタのチャネル長は、一つの値に定まらない場合がある。そのため、本明細書では、チャネル長は、チャネルの形成される領域における、いずれか一の値、最大値、最小値または平均値とする。
(チャネル幅)
本明細書等において、チャネル幅とは、例えば、半導体(またはトランジスタがオン状態のときに半導体の中で電流の流れる部分)とゲート電極とが重なる領域、またはチャネルが形成される領域における、ソースとドレインとが向かい合っている部分の長さをいう。
なお、一つのトランジスタにおいて、チャネル幅がすべての領域で同じ値をとるとは限らない。即ち、一つのトランジスタのチャネル幅は、一つの値に定まらない場合がある。そのため、本明細書では、チャネル幅は、チャネルの形成される領域における、いずれか一の値、最大値、最小値または平均値とする。
(画素)
本明細書等において、画素とは、例えば、明るさを制御できる要素一つ分を示すものとする。よって、一例としては、一画素とは、一つの色要素を示すものとし、その色要素一つで明るさを表現する。従って、そのときは、R(赤)G(緑)B(青)の色要素からなるカラー表示装置の場合には、画像の最小単位は、Rの画素とGの画素とBの画素との三画素から構成されるものとする。
なお、色要素は、三色に限定されず、それ以上でもよく、例えば、RGBW(Wは白)や、RGBに、イエロー、シアン、マゼンタを追加したものなどがある。
(接続)
本明細書等において、AとBとが接続されている、とは、AとBとが直接接続されているものの他、電気的に接続されているものを含むものとする。ここで、AとBとが電気的に接続されているとは、AとBとの間で、何らかの電気的作用を有する対象物が存在するとき、AとBとの電気信号の授受を可能とするものをいう。
なお、例えば、トランジスタのソース(または第1の端子など)が、Z1を介して(または介さず)、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(または第2の端子など)が、Z2を介して(または介さず)、Yと電気的に接続されている場合や、トランジスタのソース(または第1の端子など)が、Z1の一部と直接的に接続され、Z1の別の一部がXと直接的に接続され、トランジスタのドレイン(または第2の端子など)が、Z2の一部と直接的に接続され、Z2の別の一部がYと直接的に接続されている場合では、以下のように表現することが出来る。
例えば、「XとYとトランジスタのソース(または第1の端子など)とドレイン(または第2の端子など)とは、互いに電気的に接続されており、X、トランジスタのソース(または第1の端子など)、トランジスタのドレイン(または第2の端子など)、Yの順序で電気的に接続されている。」と表現することができる。または、「トランジスタのソース(または第1の端子など)は、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(または第2の端子など)はYと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(または第1の端子など)、トランジスタのドレイン(または第2の端子など)、Yは、この順序で電気的に接続されている」と表現することができる。または、「Xは、トランジスタのソース(または第1の端子など)とドレイン(または第2の端子など)とを介して、Yと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(または第1の端子など)、トランジスタのドレイン(または第2の端子など)、Yは、この接続順序で設けられている」と表現することができる。これらの例と同様な表現方法を用いて、回路構成における接続の順序について規定することにより、トランジスタのソース(または第1の端子など)と、ドレイン(または第2の端子など)とを、区別して、技術的範囲を決定することができる。
または、別の表現方法として、例えば、「トランジスタのソース(または第1の端子など)は、少なくとも第1の接続経路を介して、Xと電気的に接続され、前記第1の接続経路は、第2の接続経路を有しておらず、前記第2の接続経路は、トランジスタを介した、トランジスタのソース(または第1の端子など)とトランジスタのドレイン(または第2の端子など)との間の経路であり、前記第1の接続経路は、Z1を介した経路であり、トランジスタのドレイン(または第2の端子など)は、少なくとも第3の接続経路を介して、Yと電気的に接続され、前記第3の接続経路は、前記第2の接続経路を有しておらず、前記第3の接続経路は、Z2を介した経路である。」と表現することができる。または、「トランジスタのソース(または第1の端子など)は、少なくとも第1の接続経路によって、Z1を介して、Xと電気的に接続され、前記第1の接続経路は、第2の接続経路を有しておらず、前記第2の接続経路は、トランジスタを介した接続経路を有し、トランジスタのドレイン(または第2の端子など)は、少なくとも第3の接続経路によって、Z2を介して、Yと電気的に接続され、前記第3の接続経路は、前記第2の接続経路を有していない。」と表現することができる。または、「トランジスタのソース(または第1の端子など)は、少なくとも第1の電気的パスによって、Z1を介して、Xと電気的に接続され、前記第1の電気的パスは、第2の電気的パスを有しておらず、前記第2の電気的パスは、トランジスタのソース(または第1の端子など)からトランジスタのドレイン(または第2の端子など)への電気的パスであり、トランジスタのドレイン(または第2の端子など)は、少なくとも第3の電気的パスによって、Z2を介して、Yと電気的に接続され、前記第3の電気的パスは、第4の電気的パスを有しておらず、前記第4の電気的パスは、トランジスタのドレイン(または第2の端子など)からトランジスタのソース(または第1の端子など)への電気的パスである。」と表現することができる。これらの例と同様な表現方法を用いて、回路構成における接続経路について規定することにより、トランジスタのソース(または第1の端子など)と、ドレイン(または第2の端子など)とを、区別して、技術的範囲を決定することができる。
なお、これらの表現方法は、一例であり、これらの表現方法に限定されない。ここで、X、Y、Z1、Z2は、対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層、など)であるとする。
11 撮像素子
12 A/Dコンバータ
20 画素
20a 画素
20b 画素
20c 画素
20d 画素
20h 画素
20i 画素
20j 画素
20k 画素
21 画素アレイ
23 列ドライバ
24 行ドライバ
25 アナログスイッチ
26 電流源回路
28 コンパレータ
29 カウンター回路
30 端子
31 端子
41 トランジスタ
42 トランジスタ
43 トランジスタ
44 トランジスタ
45 トランジスタ
61 配線
61h 配線
61k 配線
62 配線
63 配線
64 配線
65 配線
71 配線
72 配線
73 配線
75 配線
76 配線
77 配線
78 配線
81 絶縁層
81a 絶縁層
81b 絶縁層
81c 絶縁層
81d 絶縁層
81e 絶縁層
82 導電体
83 絶縁層
91 配線
92 配線
93 配線
100 移動体
101 制御回路
102 窓部
111 判定回路
112 記憶回路
113 検出回路
114 演算回路
S101 ステップ
S102 ステップ
S103 ステップ
S104 ステップ
S105 ステップ
121 トンネル
122 光源
123 光源
124 光源
103 照度センサ
103A 照度センサ
103B 照度センサ
104 イメージセンサ
104L イメージセンサ
104R イメージセンサ
115 アンテナ
116 記憶回路
117 GPS
118 サーバ
200 液晶パネル
200A 液晶パネル
200B 液晶パネル
200C 液晶パネル
201A 基板
201B 基板
201C 基板
202 液晶
202A 液晶
202B 液晶
203A 偏光板
203B 偏光板
204 サンバイザー
211 フロントガラス
212 フロントドアガラス
213 リアドアガラス
214 リアガラス
211W フロントガラス
212W フロントドアガラス
213B リアドアガラス
214B リアガラス
301 自動車
302 バス
303 電車
304 飛行機
305 ヘルメット
311 窓部
130 酸化物半導体層
140 導電層
160 絶縁層
170 導電層
173 導電層
510 領域
520 領域
530 領域
540 領域
545 領域
550 導電層
560 導電層
1100 層
1200 層
1300 層
1530 遮光層
1540 マイクロレンズアレイ
1550a 光学変換層
1550b 光学変換層
1550c 光学変換層

Claims (8)

  1. 第1の回路と、第2の回路と、第3の回路と、センサと、演算回路と、窓部と、を有する移動体であって、
    前記第1の回路は、第1の信号を前記演算回路に出力する機能を有し、
    前記第2の回路は、第2の信号を前記演算回路に出力する機能を有し、
    前記第3の回路は、第3の信号を前記演算回路に出力する機能を有し、
    前記センサは、第4の信号を前記演算回路に出力する機能を有し、
    前記第1の信号は、乗員が明暗の変化を感じる地点に関する情報を有し、
    前記第2の信号は、前記明暗の変化に順応する時間に関する情報を有し、
    前記第3の信号は、前記移動体の移動する速度に関する情報を有し、
    前記第4の信号は、前記窓部の内側の明るさの強度に関する情報を有し、
    前記演算回路は、前記第1の信号乃至前記第4の信号に応じて、第5の信号を前記窓部に出力する機能を有し、
    前記窓部は、前記第5の信号に従って、光の透過率を段階的に変化させる機能を有することを特徴とする移動体。
  2. 請求項1において、
    前記第5の信号は、前記明暗の変化に順応する時間内で、前記窓部の光の透過率を段階的に変化させることを特徴とする移動体。
  3. 請求項1において、
    前記第1の回路は、イメージセンサを有し、
    前記イメージセンサで取得した撮像情報をもとに前記第1の信号を出力することを特徴とする移動体。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一において、
    前記第1の回路は、衛星測位システムおよび記憶装置を有し、
    前記記憶装置は、地図情報を有し、
    前記衛星測位システムで取得した位置情報、および前記地図情報をもとに前記第1の信号を出力することを特徴とする移動体。
  5. 光の透過率が変化する窓部と、前記透過率を制御する制御回路と、センサと、を有する防眩システムであって、
    前記制御回路は、第1の回路と、第2の回路と、第3の回路と、演算回路と、を有し、
    前記第1の回路は、第1の信号を前記演算回路に出力する機能を有し、
    前記第2の回路は、第2の信号を前記演算回路に出力する機能を有し、
    前記第3の回路は、第3の信号を前記演算回路に出力する機能を有し、
    前記センサは、第4の信号を前記演算回路に出力する機能を有し、
    前記第1の信号は、乗員が明暗の変化を感じる地点に関する情報を有し、
    前記第2の信号は、前記明暗の変化に順応する時間に関する情報を有し、
    前記第3の信号は、前記移動体の移動する速度に関する情報を有し、
    前記第4の信号は、前記窓部の内側の明るさの強度に関する情報を有し、
    前記演算回路は、前記第1の信号乃至前記第4の信号に応じて、第5の信号を前記窓部に出力する機能を有し、
    前記窓部は、前記第5の信号に従って、前記光の透過率を段階的に変化させる機能を有することを特徴とする防眩システム。
  6. 請求項5において、
    前記第5の信号は、前記明暗の変化に順応する時間内で、前記窓部の光の透過率を段階的に変化させることを特徴とする防眩システム。
  7. 請求項5において、
    前記第1の回路は、イメージセンサを有し、
    前記イメージセンサで取得した撮像情報をもとに前記第1の信号を出力することを特徴とする防眩システム。
  8. 請求項5乃至8のいずれか一において、
    前記第1の回路は、衛星測位システムおよび記憶装置を有し、
    前記記憶装置は、地図情報を有し、
    前記衛星測位システムで取得した位置情報、および前記地図情報をもとに前記第1の信号を出力することを特徴とする防眩システム。
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