JPWO2017122234A1 - 貼付部材及び医療器具 - Google Patents

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Abstract

被検者に貼付する貼付面(30b)を有するシート状の貼付部材(30)であって、貼付面(30b)と異なる取付面(30a)に医療装置(20)を取付け可能な第1領域(31)と、前記貼付面の粘着力が前記第1領域よりも強い、第1領域(31)の周囲に設けられる第2領域(32)と、第1領域(31)内、又は第1領域(31)と第2領域(32)との間、を破断可能な破断予定部(33)と、を備える、貼付部材(30)。

Description

本発明は、貼付部材及び医療器具に関する。
従来、被検者が数日から数週間程度の期間にわたって連続して医療器具を使用する場合に、当該医療器具を被検者の皮膚に貼付して使用することが知られている。例えば、特許文献1には、薬液等の流体を送給する送給デバイスを、被検者の身体に貼付して使用することが開示されている。
特許第5102350号公報
医療器具を数日から数週間にわたって被検者に貼付する場合、貼付する医療器具が被検者の皮膚からはがれて落ちることを防ぐためには、接着力が強い貼付剤を使用して被検者に医療器具を貼付するのがよい。一方で、接着力が強い貼付剤により医療器具を被検者に貼付すると、医療器具の使用を終了する等により医療器具を皮膚からはがす場合に、皮膚に強い刺激を与えやすくなる。すなわち、貼付剤の接着力が強いほど医療器具が皮膚からはがれにくくなり、医療器具を皮膚からはがす際に、皮膚が発赤したり、皮膚がはがれたりする場合がある。また、医療器具を皮膚からはがす際に、被検者が痛みを感じやすくなる。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、医療器具と皮膚との接着強度を確保しつつ、医療器具を皮膚からはがす際の痛みを軽減可能な貼付部材及び医療器具を提供することである。
本発明の一態様として、貼付部材は、被検者に貼付する貼付面を有するシート状の貼付部材であって、前記貼付面と異なる取付面に医療装置を取付け可能な第1領域と、前記貼付面の粘着力が前記第1領域よりも強い、前記第1領域の周囲に設けられる第2領域と、前記第1領域内、又は前記第1領域と前記第2領域との間、を破断可能な破断予定部と、を備える、ことを特徴とする。
本発明の1つの実施形態として、前記第1領域は、前記破断予定部から前記第1領域の中央側に向かって設けられた、切込み又は破断予定部を有することが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記第2領域は、該第2領域の外周縁から前記破断予定部に向かって設けられた、切込み又は破断予定部を有することが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記第2領域は、外周縁が略多角形状であり、少なくともいずれかの辺に前記第1領域と反対方向に突出する突出部を有することが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記第1領域は、略多角形状であり、少なくともいずれかの辺に前記第2領域側に突出する突出部を有することが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記第2領域は、オーバル形状であることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記第2領域の外周縁と前記破断予定部とを結ぶ切込み又は別の破断予定部を2つ有することが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記2つの切込み又は別の破断予定部は実質的に平行して直線状に延在することが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、当該貼付部材はオーバル形状であり、前記2つの切込み又は破断予定部は、前記オーバルの長軸方向に実質的に平行して直線状に延在していることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記第1領域の一部に、前記貼付面の粘着力が周囲よりも強い第3領域をさらに備えることが好ましい。
また、本発明の一態様として、貼付部材は、被検者に貼付する貼付面を有するシート状の第1部材と、前記被検者に貼付する貼付面を有し、該貼付面の粘着力が前記第1部材の貼付面よりも強い第2部材と、重ね合わさった貼付部材であって、前記第1部材は、該第1部材を環状に破断可能な破断予定部を有し、前記第2部材は、外周縁と内周縁とを有する環状であり、前記第2部材の内周縁は前記第1部材の破断予定部よりも外側に位置し、かつ、前記第1部材の外周縁は前記第2部材の内周縁よりも外側に位置し、かつ、前記第2部材の外周縁は前記第1部材の外周縁よりも外側に位置する、ことを特徴とする。
また、本発明の一態様として、医療器具は、医療装置と、前記医療装置が取り付けられた取付面、及び被検者に貼付する貼付面を有するシート状の貼付部材と、を備え、前記貼付部材は、前記医療装置が取り付けられた第1領域と、前記貼付面の粘着力が前記第1領域よりも強い、前記第1領域の周囲に設けられる第2領域と、前記第1領域内、又は前記第1領域と前記第2領域との間、を破断可能な破断予定部と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、医療器具と皮膚との接着強度を確保しつつ、医療器具を皮膚からはがす際の痛みを軽減可能な貼付部材及び医療器具を提供できる。
本発明の一実施形態に係る医療器具の概要斜視図である。 図1に示す医療器具の一例を示す概略上面図である。 図2に示す医療器具の第2領域を皮膚からはがす様子を模式的に示す概略図である。 図1に示す医療器具の他の一例を示す概略上面図である。 図4に示す医療器具の第2領域を皮膚からはがす様子を模式的に示す概略図である。 図1に示す医療器具のさらに他の一例を示す概略上面図である。 図1に示す医療器具のさらに他の一例を示す概略上面図である。 図1に示す医療器具のさらに他の一例を示す概略上面図である。 図1に示す医療器具のさらに他の一例を示す概略上面図である。 図1に示す医療器具のさらに他の一例を示す概略上面図である。 図1に示す医療器具のさらに他の一例を示す概略上面図である。 2枚の部材により構成される貼付部材を備える医療器具の一例を示す概略上面図である。 貼付部材を構成する第1部材及び第2部材の概略上面図である。 図12に示す医療器具の使用状態における概略断面図である。 図1に示す貼付部材の一変形例を示す概略図である。
以下、本発明に係る医療器具の一実施形態について、図を参照して説明する。各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
図1は、本発明の一実施形態に係る医療器具の外観斜視図である。図1に示すように、医療器具10は、医療装置20と、医療装置20が取り付けられる貼付部材30とを備える。医療器具10は、被検者が例えば数日から数週間程度の期間にわたって連続して使用するものである。被検者は、医療器具10の貼付部材30を被検者の皮膚に貼付して使用する。
医療装置20は、医療器具10の使用目的及び用途等により、多様な医療装置とすることができる。医療装置20は、例えば被検者の生体情報を連続的に測定する制御部を有する測定装置である。医療装置20が測定装置である場合の一例は、CGM(Continuous Glucose Monitoring:連続グルコース測定)により皮下組織中のグルコース値を算出する測定装置である。この場合、被検者は、例えば穿刺具を使用して体内に挿入したセンサに当該測定装置を接続し、測定装置を皮膚に貼付してCGMを行う。また、医療装置20は、例えば体内に薬液等の流体を供給する薬液ポンプであってもよい。医療装置20が薬液ポンプである場合の一例は、インスリンポンプである。なお、医療装置20は、上述した装置以外の装置であってもよい。
貼付部材30は、シート状の部材であり、医療装置20を取り付ける取付面30aと、被検者の皮膚に貼付する貼付面30bとを有する。貼付部材30は、例えば、レーヨン不織布、ポリエステル不織布、ポリウレタン不織布、又はプラスチック系(ポリエチレン、ポリエステル若しくはポリウレタン等)の芯材により構成することができる。本明細書では、以下、医療器具10において、貼付部材30の取付面30a側を「上」、貼付面30b側を「下」とも表現する。
貼付部材30は、第1領域31と第2領域32とを有する。第2領域32は、第1領域31の周囲に設けられる。つまり、貼付部材30は、例えば図2に示すように、上面視において、中央側に設けられる第1領域31と、外周縁30c側に設けられる第2領域32とを有する。第1領域31と第2領域32との間には、破断予定部33が設けられる。破断予定部33は、第1領域31と第2領域32との間を破断可能な線状部として構成されており、例えばミシン目として貼付部材30に設けられる。被検者は、貼付した医療器具10を皮膚からはがす場合に、破断予定部33を破断して、第1領域31と第2領域32とを分離させる。
貼付部材30において、医療装置20は、第1領域31の取付面30a側に取り付けられる。医療装置20は、任意の方法で貼付部材30に取り付けることができ、例えば接着または溶着により取り付けられる。接着の場合は、接着剤が用いられる。溶着の場合は、熱溶着、超音波溶着、高周波溶着、レーザー溶着などが用いられる。第1領域31の取付面30aの面積は、医療装置20において取付面30aに取り付けられる部分(つまり下面側)の面積よりも大きい。
貼付部材30の貼付面30bには、貼付部材30を被検者の皮膚に貼付可能な粘着剤が塗布される。粘着剤は、貼付面30bにおいて、第2領域32の粘着力が第1領域31の粘着力よりも強くなるように、貼付面30bに塗布される。
具体的には、第2領域32の貼付面30bにおける皮膚に対する粘着力は、被検者が医療器具10を使用する期間(例えば数日から数週間程度)にわたって、医療器具10が被検者の皮膚からはがれない程度に強力であることが好ましく、通常の傷絆創膏等に比べて強力である。特に、第2領域32の外周縁32aは貼付部材30の他の箇所よりもはがれやすいため、被検者が医療器具10の使用中に、医療器具10が被検者の皮膚からはがれない程度に強力であることが好ましい。これに対し、第1領域31の貼付面30bにおける皮膚に対する粘着力は、被検者が医療器具10を使用する期間にわたって皮膚に対する一定の粘着性を維持しつつ、医療器具10を皮膚からはがす際に、被検者に痛みを与えにくい程度であることが好ましい。
第1領域31と第2領域32とにおける粘着力(粘着強度)の差は、例えば第1領域31と第2領域32との貼付面30bに、それぞれ異なる種類(成分)の粘着剤を塗布することにより設けることができる。また、粘着力の差は、例えば第1領域31と第2領域32との貼付面30bに塗布する粘着剤の量を異ならせることにより、設けることもできる。また、粘着力の差は、例えば第1領域31と第2領域32との貼付面30bに粘着剤を塗布する面積の差により、設けることもできる。粘着剤として、例えばシリコーン系粘着剤、アクリル系粘着剤、又はゴム系(天然ゴム若しくは合成ゴム等)粘着剤を使用することができる。但し、粘着剤は、ここに列挙したものに限られない。
ここで、図2から図15を参照して、貼付部材30の詳細な構成について説明する。
図2は、図1に示す医療器具10の一例を示す概略上面図であり、すなわち医療器具10を取付面30a側から見た場合の概略図である。図2に示す例では、貼付部材30の外周縁30c(第2領域32の外周縁32aと同じ)及び第1領域31の外周縁(破断予定部33と同じ)は、4つの角が丸みを帯びた略長方形状である。貼付部材30は、第2領域32において、第2領域32の外周縁32aから破断予定部33に向かって設けられた切込み34を有する。図2に示す例では、切込み34は、外周縁32aから破断予定部33までつながっているが、切込み34は、必ずしも破断予定部33まで延びていなくてもよい。
図2に示す医療器具10の使用に際して、被検者は、貼付部材30の貼付面30bを皮膚に貼付する。医療器具10を使用し終えると、被検者は医療器具10を皮膚からはがす。医療器具10を皮膚からはがす際に、被検者は、切込み34により形成された第2領域32の一部のつまみ部35を指でつまみ上げ、皮膚と第2領域32の貼付面30bとのなす角θが所定の角度(例えば90度以上の角度)となるようにつまみ部35を引っ張る。このとき、被検者は、医療装置20が取り付けられた第1領域31が皮膚からはがれないように手等で押さえながら、破断予定部33を破断することにより、第1領域31と第2領域32とを分離させ、第2領域32のみを皮膚からはがす。皮膚と第2領域32の貼付面30bとが所定の角度をなして、皮膚から第2領域32をはがす様子が、図3に模式的に示されている。図3では、理解しやすくするため、皮膚に貼りついたままの第1領域31を破線で、皮膚からはがされる第2領域32を太実線で示している。
被検者は、第2領域32が皮膚からはがれるに従って、第2領域32の長方形状の外周縁32aに沿った方向に、つまみ部35を引くことにより、第2領域32を皮膚からはがす。つまり、図2に示す貼付部材30の例では、被検者は、つまみ部35を含む第2領域32を引く方向を4方向に順に替えながら、第2領域32を皮膚からはがす。
被検者は、第2領域32を全て皮膚からはがした後、医療装置20と、医療装置20が取り付けられた第1領域31とを、皮膚から上方向(つまり厚み方向において取付面30a側の方向)に引くことにより、皮膚から引きはがす。このようにして、被検者は、医療器具10全体を皮膚からはがすことができる。
このように、本実施形態に係る医療器具10は、第1領域31と第2領域32とを備え、貼付面30bにおける粘着力は、第1領域31よりも第2領域32の方が強くなっている。医療器具10は、第2領域32における粘着力により、医療器具10の使用時に被検者からはがれにくくなっている。
また、第2領域32は、破断予定部33により、第1領域31と分離可能に構成されている。そのため、被検者は、医療器具10をはがす際に、まず第2領域32のみをはがすことができる。このとき、第2領域32には、医療装置20が取り付けられていないため、皮膚と第2領域32の貼付面30bとの間で所定の角度をつけて、第2領域32を皮膚からはがしやすい。このように、所定の角度をつけて第2領域32をはがすことにより、皮膚において第2領域32が貼付された領域の一部から、第2領域32が貼付された方向に沿って順にはがすことができる。仮に、粘着力が強い第2領域32を皮膚から上方向(つまり厚み方向において取付面30a側の方向)にはがした場合、はがす方向が一方向となるため、皮膚にかかる力が強くなり表皮がはがれるなどの有害事象が起きる。このため、つまみ部35を指でつまみ上げ、皮膚と第2領域32の貼付面30bとのなす角θが所定の角度(例えば90度以上の角度)となるようにつまみ部35を引っ張ることで、はがす際に皮膚に対してかかる力を分散させることができ、表皮がはがれることなく、被検者の痛みを軽減することができる。
また、第1領域31は、第2領域32よりも粘着力が弱いため、貼付部材30全体の粘着力が強い場合と比較して、第1領域31及び医療装置20を皮膚からはがす際の痛みが軽減される。
図4は、図1に示す医療器具10の他の一例(医療器具10a)を示す概略上面図である。図4に示す例では、図2に示した例と同様に、貼付部材30の外周縁30c(第2領域32の外周縁32aと同じ)及び第1領域31の外周縁(破断予定部33と同じ)は略長方形状である。図4に示す例において、第2領域32は、外周縁32aの4つの辺のうちの1つの辺32bに第1領域31と反対方向に突出する突出部36を有する。なお、第2領域32は、他の辺にも、同様の突出部36を有していてもよい。
被検者は、図4に示す医療器具10aを使用し終えると、医療器具10aを皮膚からはがす。医療器具10aを皮膚からはがす際に、被検者は、突出部36を指でつまみ上げ、皮膚と第2領域32の貼付面30bとのなす角θが所定の角度(例えば90度以上の角度)となるように突出部36を引っ張る。このとき、被検者は、医療装置20aが取り付けられた第1領域31が皮膚からはがれないように手等で押さえながら、破断予定部33を破断することにより、第1領域31と第2領域32とを分離させ、第2領域32のみを皮膚からはがす。皮膚と第2領域32の貼付面30bとが所定の角度をなして、皮膚から第2領域32をはがす様子が、図5に模式的に示されている。図5では、図3と同様に、皮膚に貼りついたままの第1領域31を破線で、皮膚からはがされる第2領域32を太実線で示している。
図4に示す例では、被検者は、突出部36をつまんだまま、突出部36が設けられた辺32bから対向する辺32cの方向に突出部36を引くことにより、第2領域32をはがすことができる。つまり、図4に示す例では、被検者は、一方向に突出部36を引くことにより、第2領域32をはがすことができる。そのため、図2に示した例では4方向に引く必要があるのに対し、図4に示した例では一方向に引くことにより第2領域32を皮膚からはがすことができるので、さらに簡便に第2領域32をはがすことができる。なお、第2領域32をはがした後の、第1領域31及び医療装置20aをはがす方法については、図2で示した例と同様であるため、ここでは説明を省略する。
なお、図2及び図4では、貼付部材30の外周縁30c及び第1領域31の外周縁が略長方形状である場合について説明したが、貼付部材30の外周縁30c及び第1領域31の外周縁は、略長方形状以外の他の形状であってもよい。例えば、貼付部材30の外周縁30c及び第1領域31の外周縁は、3つ又は5つ以上の辺を有する略多角形状であってもよい。また、貼付部材30の外周縁30c及び第1領域31の外周縁は、円形状又は楕円形状等のオーバル形状であってもよい。
図6は、図1に示す医療器具10のさらに他の一例(医療器具10b)を示す概略上面図であり、医療器具10bの貼付部材30の外周縁30c(第2領域32の外周縁32aと同じ)が円形状である場合の例を示す概略上面図である。図6に示すように、第2領域32が円形状である場合には、被検者は、第2領域32を皮膚からはがす場合に、円形状の外周縁32aの任意の位置を指でつまみ上げやすくなる。つまり、例えば図2及び図4で示した例においては、第2領域32においてつまみ上げる位置(それぞれつまみ部35及び突出部36)と、第2領域32を引く方向とが定められていたが、図6に示す例では、被検者は、外周縁32aのどの位置においても、第2領域32の一部をつまみ上げることができ、つまみ上げた位置から第2領域32を引っ張ることにより、第2領域32をはがすことができる。被検者は、第2領域32をはがした後、医療装置20bが取り付けられた第1領域31を皮膚からはがす。
ここまで、医療器具10、10a及び10bを皮膚からはがす際に、第2領域32をはがした後、第1領域31をはがす場合について説明した。しかしながら、医療器具10、10a及び10bは、第1領域31をはがした後に、第2領域32をはがすものであってもよい。ここで、第1領域31をはがした後に、第2領域32をはがすことにより、皮膚からはがす医療器具10の構成について説明する。
図7は、図1に示す医療器具10のさらに他の一例(医療器具10c)を示す概略上面図である。図7に示す例では、貼付部材30の外周縁30c(第2領域32の外周縁32aと同じ)及び第1領域31の外周縁(破断予定部33と同じ)は、4つの角が丸みを帯びた略長方形状である。貼付部材30は、第1領域31において、破断予定部33から第1領域31の内側(中央側)に向かって設けられた切込み37を有する。
被検者は、図7に示す医療器具10cを使用し終えると、医療器具10cを皮膚からはがす。医療器具10cを皮膚からはがす際に、被検者は、切込み37と、破断予定部33の一部を破断することにより形成される、第1領域31の一部のつまみ部38を指でつまみ上げる。そして、破断予定部33全体を破断することにより第1領域31と第2領域32とを分離し、第2領域32を手等で押さえながら、医療装置20cと第1領域31とを、皮膚から上方向(つまり厚み方向において取付面30a側の方向)に引くことにより、皮膚から引きはがす。
被検者は、医療装置20cと第1領域31とを皮膚からはがした後、皮膚に残された第2領域32の一部をつまみ上げて、図2及び3を参照して説明したのと同様に、皮膚と第2領域32の貼付面30bとのなす角θが所定の角度(例えば90度以上の角度)となるようにつまみ部38を引っ張り、第2領域32を皮膚からはがす。このとき、被検者は、例えば第2領域32に水等をかけて、粘着力を弱めることで、第2領域32が皮膚からはがれやすいようにしてもよい。このようにして、第2領域32をはがすことにより、被検者は、医療器具10c全体を皮膚からはがす際の皮膚への負担を軽減することができる。
図8は、図1に示す医療器具10のさらに他の一例(医療器具10d)を示す概略上面図である。図8に示す例では、貼付部材30の外周縁30c(第2領域32の外周縁32aと同じ)及び第1領域31の外周縁(破断予定部33と同じ)は、4つの角が丸みを帯びた略長方形状である。図8に示す例において、第1領域31は、破断予定部33を構成する4つの辺のうちの1つの辺33aに、第2領域32側に突出する突出部39を有する。なお、第1領域31は、破断予定部33の他の辺にも、同様の突出部39を有していてもよい。
被検者は、図8に示す医療器具10dを使用し終えると、医療器具10dを皮膚からはがす。医療器具10dを皮膚からはがす際に、被検者は、破断予定部33において突出部39を構成する箇所を破断し、第1領域31の突出部39を第2領域32から分離する。そして、被検者は、突出部39をつまみ上げ、破断予定部33の全体を破断して第1領域31と第2領域32とを分離させて、医療装置20dと第1領域31とを皮膚からはがす。
そして、被検者は、医療装置20dと第1領域31とを皮膚からはがした後、皮膚に残された第2領域32を、図7で説明したのと同様の要領で皮膚からはがす。
なお、図7及び図8では、貼付部材30の外周縁30c及び第1領域31の外周縁が略長方形状である場合について説明したが、貼付部材30の外周縁30c及び第1領域31の外周縁は、略長方形状以外の他の形状であってもよい。例えば、貼付部材30の外周縁30c及び第1領域31の外周縁は、3つ又は5つ以上の辺を有する略多角形状であってもよい。
ここまで、破断予定部33が第1領域31の外周縁、つまり第1領域31と第2領域32との間に形成される例について説明した。しかしながら、破断予定部33は、例えば図9に示すように、第1領域31内に形成されてもよい。
図9は、図1に示す医療器具10のさらに他の一例(医療器具10e)を示す概略上面図である。図9に示す例では、貼付部材30の外周縁30c(第2領域32の外周縁32aと同じ)及び第1領域31の外周縁31aは、4つの角が丸みを帯びた略長方形状である。第1領域31内には、破断予定部33が形成されている。第1領域31において、破断予定部33内(つまり第1領域31における破断予定部33よりも中央側)に、医療装置20eが取り付けられている。貼付部材30は、第1領域31において、破断予定部33から第1領域31の中央側に向かって設けられた切込み37を有する。
被検者は、図9に示す医療器具10eを使用し終えると、医療器具10eを皮膚からはがす。医療器具10eを皮膚からはがす際に、被検者は、切込み37と、破断予定部33の一部を破断することにより形成される、第1領域31の一部のつまみ部38を指でつまみ上げる。そして、破断予定部33全体を破断することにより第1領域31の一部である、破断予定部33で囲まれた領域を分離し、医療装置20eと第1領域31の破断予定部33で囲まれた部分とを、皮膚から上方向(つまり厚み方向において取付面30a(図1参照)側の方向)に引くことにより、皮膚から引きはがす。
被検者は、医療装置20eと第1領域31の一部とを皮膚からはがした後、皮膚に残された第1領域31の一部と、第2領域32とを皮膚からはがす。ここで被検者が第1領域31の残りの一部と、第2領域32とを皮膚からはがす要領については、例えば上述の図7を参照して説明した要領と同様である。これにより、被検者は、医療器具10e全体を皮膚からはがす際の皮膚への負担を軽減することができる。
図2では、第2領域32が1つの切込み34を備える場合について説明した。しかしながら、第2領域32は、例えば図10や図11に示すように、2つの切込みを備えていてもよい。
図10及び図11は、図1に示す医療器具10のさらに他の例(医療器具10f及び医療器具10g)を示す概略上面図である。図10及び図11に示す例では、貼付部材30の外周縁30c(第2領域32の外周縁32aと同じ)及び第1領域31の外周縁(破断予定部33と同じ)は、オーバル形状である。ここで、オーバル形状は、楕円形状、長円形状、卵形状及びトラック形状(角丸長方形状)等を含む。図10は、貼付部材30の外周縁30c及び第1領域31の外周縁がトラック形状である場合の例を示し、図11は、貼付部材30の外周縁30c及び第1領域31の外周縁が楕円形状である場合の例を示している。
図10及び図11に示す例において、第2領域32は、第2領域32の外周縁32aと破断予定部33とを結ぶ2つの切込み41及び42を有する。2つの切込み41及び42と、破断予定部33とにより、第2領域32は、皮膚からはがされる場合に、2つに分離される。図10及び図11に示す例において、2つの切込み41及び42は、実質的に平行して直線状に延在している。より具体的には、図10及び図11に示す例において、2つの切込み41及び42は、貼付部材30のオーバル形状の長軸方向に直線状に延在している。更に、図10及び図11に示す例では、2つの切込み41及び42は、1つの直線L上に配置される。図10及び図11に示す例において、直線Lは、オーバルの長軸である。長軸は、例えば線対称なオーバルの長手方向の対称軸である。
図10及び図11に示す例において、破断予定部33は、切込み41及び42の延在方向と直交する方向に延在する部分を有さない。すなわち、ここでの例においては、破断予定部33は、直線Lと直交する方向に延在する部分を有さない。
被検者は、図10に示す医療器具10fを使用し終えると、医療器具10fを皮膚からはがす。医療器具10fを皮膚からはがす際に、まず、被検者は、2つの切込み41及び42と破断した破断予定部33とにより、第2領域32を2つに分離し、2回に分けて第2領域32を皮膚からはがす。第2領域32を2つに分離して皮膚からはがす場合、例えば図4で示した医療器具10aにおいて第2領域32をはがす場合のようにはがした第2領域32の一部(例えば突出部36)を医療装置20aの上方を通過させることなく、2つに分離した第2領域32をはがすことができる。そのため、図10に示す医療器具10fによれば、被検者は、医療装置20fを一方の手で抑えながら、他方の手で2つに分離した第2領域32を1つずつはがすことができ、皮膚からはがす際の操作性を高めることができる。
また、被検者は、第2領域32をはがす際、一方の切込み側から他方の切込み側に向かって2つに分離した第2領域32をはがす。ここでは、一例として、切込み41側から切込み42側に向かって第2領域32をはがす場合の例について説明する。被検者は、2つに分離した第2領域32の一方を、切込み41により形成されるつまみ部43をつまんで、切込み41側から切込み42側に向かってはがす。このとき、被検者は、第2領域32を、直線Lに沿ってはがすことができる。被検者は、2つに分離した第2領域32の一方をはがした後、第2領域32の他方を同様の要領ではがす。すなわち、被検者は、第2領域32の他方を、直線Lに沿って、切込み41側から切込み42側に向かってはがす。このように、被検者は、2つに分離した第2領域32を、直線Lに沿って一方向(切込み41側から切込み42側の方向)にはがすことができる。このようにはがす方向を一方向にすることにより、例えば当該はがす方向を体毛に沿った方向とすれば、第2領域32をはがす際に生じる痛みを軽減できる。また、破断予定部33が切込み41及び42の延在方向と直交する方向に延在する部分を有さないため、被検者は、2つに分離した第2領域32を、切込み41及び42の延在方向(直線Lの方向)に沿ってはがしやすい。
被検者は、第2領域32をはがした後、図2で示した例と同様の要領で第1領域31及び医療装置20fをはがすことができる。
また、図11に示す例においても、被検者は、図10で示した例と同様に、2つに分離した第2領域32を、直線Lに沿って一方向にはがすことができる。そのため、はがす方向を体毛に沿った方向とすれば、第2領域32をはがす際に生じる痛みを軽減できる。
なお、図10及び図11に示す例では、貼付部材30がオーバル形状である。仮に貼付部材30が長方形状等の矩形状である場合には、第2領域32を皮膚からはがす場合に、第2領域32の四隅の角の箇所に、被検者の皮膚側に貼付面30b(図1参照)に塗布された粘着剤が残りやすくなる。しかしながら、図10及び図11に示すように貼付部材30がオーバル形状である場合、第2領域32が角を有さないため、被検者の皮膚側に粘着剤が残りにくくなる。
また、図10及び図11に示す例において、第2領域32の幅Wは均一であることが好ましい。仮に、第2領域32の幅Wが均一でない場合、第2領域32の幅Wの変化に応じて、被検者が第2領域32をはがす際に第2領域32にかかる力が集中したり分散したりする。これに対し第2領域32の幅Wが均一である場合には、第2領域32にかかる力が集中したり分散したりしにくいため、第2領域32が被検者の意図しないはがれ方をしにくくなる。
ここまで、貼付部材30が1枚の部材により構成されている場合の例について説明したが、貼付部材は2枚の部材により構成されていてもよい。ここで、2枚の部材により構成される貼付部材30を備える医療器具の一例について説明する。
図12は、2枚の部材により構成される貼付部材30を備える医療器具の例(医療器具10h)を示す概略上面図である。図12に示す例では、貼付部材30の外周縁30c(第2領域32の外周縁32aと同じ)及び第1領域31の外周縁31aは、オーバル形状としてのトラック形状である。図12に示す例において、第1領域31内には、破断予定部33が形成されている。第1領域31において、破断予定部33内(第1領域31における破断予定部33よりも中央側)に、医療装置20hが取り付けられている。また、貼付部材30は、第1領域31及び第2領域32において、第2領域32の外周縁32aと破断予定部33とを結ぶ2つの切込み41及び42を有する。切込み41及び42は、オーバルの長軸を示す直線L上に配置される。貼付部材30は、第1部材51と第2部材52とにより構成される。
図13は、貼付部材30を構成する第1部材51及び第2部材52の概略上面図である。第1部材51は、被検者に貼付する貼付面を有するシート状の部材であり、例えばシート状のポリウレタン又はポリエチレン等のドレッシング材等により構成される。第1部材51の貼付面には、粘着剤が塗布される。第1部材51は、破断予定部33と、2つの切込み41及び42を有する。
第2部材52は、被検者に貼付する貼付面を有するシート状の部材であり、例えば不織布テープ等により構成される。第2部材52は、外周縁32aと内周縁32dとを有する環状に形成されている。図12に示す例では、外周縁32a及び内周縁32dは、オーバル形状としてのトラック形状であるが、外周縁32a及び内周縁32dの形状は、オーバル形状に限られない。第2部材52の貼付面には、粘着剤が塗布される。第2部材52には、第2部材52の貼付面の粘着力が第1部材51の貼付面の粘着力よりも強くなるように、適宜粘着剤の材料及び粘着剤の塗布方法等が選択されて、粘着剤が塗布される。
第1部材51と第2部材52とは、重ね合わされて貼付部材30を構成する。貼付部材30は、第1部材51の貼付面側に第2部材52が重ね合わされてもよく、第2部材52の貼付面側に第1部材51が重ね合わされてもよい。図12は、第1部材51の貼付面側に第2部材52が重ね合わされた例を示している。第1部材51と第2部材52とは、貼付面に塗布された粘着剤の粘着力により互いに固定され、貼付部材30を構成する。
第2部材52の内周縁32dは、第1部材の破断予定部33よりも外側に位置する。また、第1部材51の外周縁31aは、第2部材52の内周縁32dよりも外側に位置する。第1部材51と第2部材52とが重ね合わされた貼付部材30の上面視において、破断予定部33は内周縁32d内に収まる。これにより、貼付部材30を皮膚からはがす際に破断予定部33を破断することで、粘着力が強い第2部材52の全体を、破断予定部33により区画された第1部材51の一部と分離することができる。
また、第2部材52の外周縁32aは、第1部材51の外周縁31aよりも外側に位置する。第1部材51と第2部材52とが重ね合わされた貼付部材30の上面視において、外周縁31aは外周縁32a内に収まる。これにより、貼付部材30の外周縁30cは、その全周が、粘着力が強い第2部材52により構成され、貼付部材30が皮膚から意図せずはがれ落ちることを防止しやすくなる。
図14は、図12に示す医療器具10hの使用状態における概略断面図である。すなわち、図14は、医療器具10hを被検者の皮膚に貼り付けた状態を示している。図14は、特に、図12におけるA−A線における断面を示している。図14に示すように、医療器具10hの使用状態において、A−A断面における貼付部材30の両端は、第2部材52の貼付面が被検者の皮膚に貼り付いており、中央は、第1部材51の貼付面が被検者の皮膚に貼り付いている。
被検者は、医療器具10hをはがす際に、まず破断予定部33を破断して、第1部材51の一部と第2部材52とにより形成された、破断予定部33の外周部分をはがす。このとき、被検者は、例えば図10に示す例で説明した方法と同様に、直線Lに沿って貼付部材30の一部をはがすことができる。そして、被検者は、第1部材51の一部により形成された、破断予定部33で囲まれた部分をはがす。このように、貼付部材30を2つの部材により構成することが可能である。貼付部材30を2つの部材とすることで、粘着力が強い部分をはがす際に皮膚に対してかかる力を分散させることができ、表皮がはがれることなく、被検者の痛みを軽減することができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
例えば、貼付部材30は、図15に示すように、第1領域31の一部にさらに第3領域40を有していてもよい。貼付面30bにおける粘着力は、第3領域40の方が周囲の第1領域31よりも強い。このように、第1領域31の一部に、周囲の第1領域31よりも粘着力が強い第3領域40を設けることにより、第2領域32よりも粘着力が弱い第1領域31において、第3領域40が設けられた当該一部については、皮膚と貼付部材30とが、より強力に接着される。
このような第3領域40は、例えば第1領域31の取付面30aに取り付けられる医療装置20において、特に皮膚からはがれないことが好ましい一部分が存在する場合に有効である。すなわち、取付面30aにおいて、当該一部分が取り付けられる位置に、第3領域40が設けられていれば、当該一部分との皮膚との接着状態を確保しやすくなる。例えば、医療装置20が生体情報を検出するセンサを備える場合に、当該センサの位置が皮膚に対して固定されるように、取付面30aにおいてセンサが取り付けられる位置に、第3領域40が設けられることが好ましい。
また、上記説明した実施形態では、貼付部材30の外周縁32aと、破断予定部33とは、略相似形であるが、外周縁32aと破断予定部33とは、それぞれ異なる形状であってもよい。例えば、外周縁32aが円形状であり、破断予定部が略長方形状であってもよい。
また、被検者への痛みを軽減するという観点からは、第2領域32の面積は、できる限り小さい方がよい。粘着力が強い第2領域32の面積が小さいほど、被検者が第2領域32をはがす際に感じる痛みが軽減されるためである。
また、図2、図7及び図9乃至図14で示した医療器具10、10c及び10e−hにおいて、第2領域32及び第1領域31は、それぞれ切込み34、37、41及び42を有すると説明したが、第2領域32及び第1領域31は、切込み34、37、41及び42に替えて、ミシン目等の破断予定部を有していてもよい。第2領域32及び第1領域31が、切込み34、37、41及び42に替えて破断予定部を有している場合、被検者は、当該破断部を破断することによって、第2領域32及び第1領域31に、それぞれ切込み34、37、41及び42を形成することができる。
本発明は、貼付部材及び医療器具に関する。
10、10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10h:医療器具
20、20a、20b、20c、20d、20e、20f、20g、20h:医療装置
30:貼付部材
30a:取付面
30b:貼付面
30c、31a、32a:外周縁
31:第1領域
32:第2領域
32b、32c、33a:辺
32d:内周縁
33:破断予定部
34、37、41、42:切込み
35、38、43:つまみ部
36、39:突出部
40:第3領域
51:第1部材
52:第2部材
L:オーバル形状の長軸
W:第2領域の幅

Claims (12)

  1. 被検者に貼付する貼付面を有するシート状の貼付部材であって、
    前記貼付面と異なる取付面に医療装置を取付け可能な第1領域と、
    前記貼付面の粘着力が前記第1領域よりも強い、前記第1領域の周囲に設けられる第2領域と、
    前記第1領域内、又は前記第1領域と前記第2領域との間、を破断可能な破断予定部と、
    を備える貼付部材。
  2. 前記第1領域は、前記破断予定部から前記第1領域の中央側に向かって設けられた、切込み又は破断予定部を有する、請求項1に記載の貼付部材。
  3. 前記第2領域は、該第2領域の外周縁から前記破断予定部に向かって設けられた、切込み又は破断予定部を有する、請求項1に記載の貼付部材。
  4. 前記第2領域は、外周縁が略多角形状であり、少なくともいずれかの辺に前記第1領域と反対方向に突出する突出部を有する、請求項1に記載の貼付部材。
  5. 前記第1領域は、略多角形状であり、少なくともいずれかの辺に前記第2領域側に突出する突出部を有する、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の貼付部材。
  6. 前記第2領域は、オーバル形状である、請求項1又は請求項2に記載の貼付部材。
  7. 前記第2領域の外周縁と前記破断予定部とを結ぶ切込み又は別の破断予定部を2つ有する、請求項1に記載の貼付部材。
  8. 前記2つの切込み又は別の破断予定部は実質的に平行して直線状に延在する、請求項7に記載の貼付部材。
  9. 当該貼付部材はオーバル形状であり、前記2つの切込み又は破断予定部は、前記オーバルの長軸方向に実質的に平行して直線状に延在している、請求項8に記載の貼付部材。
  10. 前記第1領域の一部に、前記貼付面の粘着力が周囲よりも強い第3領域をさらに備える、請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の貼付部材。
  11. 被検者に貼付する貼付面を有するシート状の第1部材と、
    前記被検者に貼付する貼付面を有し、該貼付面の粘着力が前記第1部材の貼付面よりも強い第2部材と、
    が重ね合わさった貼付部材であって、
    前記第1部材は、該第1部材を環状に破断可能な破断予定部を有し、
    前記第2部材は、外周縁と内周縁とを有する環状であり、
    前記第2部材の内周縁は前記第1部材の破断予定部よりも外側に位置し、かつ、前記第1部材の外周縁は前記第2部材の内周縁よりも外側に位置し、かつ、前記第2部材の外周縁は前記第1部材の外周縁よりも外側に位置する、
    貼付部材。
  12. 医療装置と、
    前記医療装置が取り付けられた取付面、及び被検者に貼付する貼付面を有するシート状の貼付部材と、を備え、
    前記貼付部材は、
    前記医療装置が取り付けられた第1領域と、
    前記貼付面の粘着力が前記第1領域よりも強い、前記第1領域の周囲に設けられる第2領域と、
    前記第1領域内、又は前記第1領域と前記第2領域との間、を破断可能な破断予定部と、を備える、
    医療器具。
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