JP2001506523A - 医療用カテーテル装着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は縫合の必要なく患者の身体から液体、固体、または半固体を注入もしくは除去するのに使用される一以上の輸送チューブを取り扱うための医療用装置（２）および方法に関する。この装置は、付き添いの医療関係者が血液や組織のような医療上の生物汚染に曝される危険性を減ずる生物汚染防止システム（１６、１８）を更に備える。

Description

【発明の詳細な説明】 医療用カテーテル装着装置 発明の分野 本発明は、液体または固体の、患者の身体からの除去及び／または患者の身体 への導入を行うために使用され、より詳しくは付随する医学的生物汚染物質を閉 鎖空間に封入するために使用される医療用輸送チューブを取り扱うための医療用 装置および方法に関する。 発明の背景 カテーテルのような輸送チューブは患者の身体から液体、気体、および／ま たは固体を注入もしくは除去するために様々な医療処置に使用される。例えば胸 部カテーテルは、縦隔および胸膜の胸腔から液体、固体、および半固体を排出し て肺にかかる圧力を取り去るために使用される。注入の目的で、経皮内在カテー テルおよび他の同様な装置が、患者の身体へ血液や他の静脈内の液体を導入する ために使用される。 体腔内で前述の輸送チューブを使用するには、付き添いの医者が輸送チュー ブを挿入するために患者の皮膚および所望の体腔に切開部を形成する必要がある 。一般に、その時、輸送チューブは直接患者の周辺組織に一時的に縫合され、輸 送チューブが過度に動いたり不注意に引っ込んだりしないよう患者に固定される 。この処置は患者にとって苦痛であり、時間を浪費し、かつ縫合および輸送チュ ーブが適所にとどまっていることを確認するため、医療関係者による監視が必要 とされる。 輸送チューブの注入端部を患者の体腔から取り外す際、輸送チューブからの医 学的生物汚染物質の排出が普通に見られる。この排出物には、患者の体内に存在 する血液および他の医療上の生物汚染物質だけでなく、輸送チューブを通じて注 入または除去される液体も含まれ得る。このような封入されていない生物汚染物 質は、付き添っている医療関係者にとって潜在的に危険である。なぜならば、後 天性免疫不全症候群（ＡＩＤＳ）、肝炎、および体液を媒介して伝染する他の 潜在的感染症に罹患する可能性があるからである。同様に、生物汚染物質を密封 された輸送可能な空間に封入することが可能でない場合、医療関係者にとって、 生物汚染物質の処分も問題である。 輸送チューブを取り外す際には、通常、付き添いの医者または看護士は、患者 の体のアクセス創を縫合、吻合、または他の同様な装置で閉じなければならない 。創傷は一般に清潔にし、薬物を施し、かつ、感染を防止し適切な治療を確実に するために絶えず監視しなければならない。この処置では定期的に包帯および他 の装着物の交換が必要であるが、これには費用がかかり、装着物を完全に取り外 して交換しない限り傷の状態を確認することは容易ではない。 発明の概要 したがって本発明の主たる目的は、患者の体内に挿入された１本以上の体内輸 送チューブを支持し、かつその扱いを容易にするための方法及びアッセンブリを 提供することにある。本発明の方法及びアッセンブリは、患者の快適性を向上さ せ、患者の身体への適用、身体からの取り外しを容易に行うことが可能であり、 また創口閉鎖器具を用いずに患者の身体に固定することが可能である。したがっ て周辺組織に連結するための、縫合、吻合や他の創口閉鎖器具を用いることなく 患者の身体に体内輸送チューブを支持固定することが可能である。本発明の更な る別の目的は、体内輸送チューブの使用に伴う医学的生物汚染物質を所定の閉鎖 空間内に密封することにより医療従事者の危険を低減させた装着アッセンブリを 提供することにある。 ここで用いる「患者」とはヒト及び馬や犬などの他の哺乳動物を指し、したが ってここに開示される装置及び方法は医療及び獣医科学のいずれにおいても用い ることが可能である。 上記の目的の内の少なくともいずれか一つの目的、及び他の利点を実現するた め、縫合を行わずに患者の身体に対して体内輸送チューブを支持するための固定 機構を備えた医療装着アッセンブリが提供される。当該アッセンブリは多機能で あり、したがって、患者の身体に輸送チューブを固定し、医学的生物汚染物質を 封入し、患者のアクセス創に滅菌装着材を装着するという上述の目的を達成する うえで別の要素を有する必要はない。 上述のアッセンブリは、アクセス創または切開創の近傍で患者の皮膚に選択的 に取り付け可能な装着パッドを備える。アクセス創により輸送チューブの挿通点 が与えられる。立ち上がった形状を有し、固めの材料にて形成された保持カラー が装着パッドの上面に連結されている。該保持カラーは輸送チューブに支持連結 するための連結手段を利用している。直立保持カラーは輸送チューブの周囲にカ ラーが圧潰することを可能とするための複数の長手方向のスロットを更に有する 場合もある。したがって装着パッドは、直立保持カラー及び連結手段と共に、縫 合、吻合や他の組織貫通手段を用いずに患者の身体に輸送チューブを固定し、こ れを安定させるうえで充分な支持を与える。 例として、一実施形態では輸送チューブを保持カラーに一時的に連結するため に保持カラーの周囲に医療用テープを堅く巻きつけることが可能である。別の一 実施形態では、１個以上のＯ−リングまたは他の類似の支持具を使用して直立保 持カラー内において輸送チューブを安定化させることが可能である。Ｏ−リング は、直立カラーの内面付近に配置されることが好ましく、輸送チューブの外表面 と摩擦を介して係合して不必要な動きを防止する。 保持カラーは通常、装着パッドを含む平面に対してほぼ垂直な方向に延びるが 、これよりも小さい角度が好ましい場合もある。例として、患者の動脈または静 脈への注入を行うために経皮留置カテーテルを使用する場合、より小さい角度を 有する保持カラーを利用することにより輸送チューブ及び周辺組織に作用する応 力は小さくなる。したがって保持カラーは、装着パッドに平行な水平面から計っ て約９０度よりも小さい角度にて配置される場合もある。より好ましくは、保持 カラーは装着パッドに平行な水平面から計って約２５〜７５度の角度となるよう に配置される。 本発明の更なる実施形態において、血液のような液体や他の医療上の生物汚染 物質を閉鎖空間にほぼ封入し、付き添いの医療関係者がこれに曝されないように するために、外側へ伸張可能な生物汚染防止スリーブが使用される。この生物汚 染防止スリーブは、アクセス創付近で、第１の端部が装着パッドと連結すると同 時に、直立保持カラー内に伸張可能に配置されることが望ましい。輸送チューブ は生物汚染防止スリーブおよび保持カラーの両側の境界の中を通って配置され、 生物汚染防止スリーブによって包囲される。一以上の輸送チューブによって液体 または固体を患者の体内へ／から導入または除去した後、輸送チューブの注入端 部を患者の身体から取り外す。輸送チューブがアクセス傷から抜脱されるにつれ て、生物汚染防止スリーブは輸送チューブと共に身体から外方向かつ遠ざかる方 向へ伸張され、輸送チューブまたは患者の身体のアクセス創からの大部分の医学 的生物汚染的排出物が輸送チューブにほぼ封入される。こうした封入によって、 医療上の生物汚染物質が付き添いの医者、看護士、および技術者と直接接触する 危険性は大幅に減小する。したがって、血液、組織、および他の体内物質を介し て伝えられる感染症に曝される危険性が減小する。 生物汚染防止スリーブは、ポリ塩化ビニールまたはポリオレフィンのような伸 張性のある非透過性の畳まれる物質から構成される。この物質、もしくは他の類 似の物質は、例えば元の長さの何倍にも折りたたまれる、アコーディオン型の態 様で伸張され得る。この伸張性の特徴は、生物汚染防止スリーブが、直立カラー の元の長さの４倍から２０倍の距離を上方に伸張されたままで、直立カラー内に 一時的に格納されるのを許容する。このことは、患者の体内に挿入された輸送チ ューブの殆どもしくはすべてが防止スリーブによって適切に収容されるのを確実 にする。 一実施形態においては、生物汚染防止スリーブは、任意の医学生物汚染物質を 収容するのを助けるために輸送チューブの回りの確実な位置に生物汚染防止スリ ーブの上端、底端のいずれか、またはそれら双方の端を保持するためのドロース トリング、クリップもしくは他の手段を有する。生物汚染防止スリーブは、次に 、装着パッド近辺の場所で管を切断することにより、または代替的には、アクセ ス 創傷近辺の装着パッド上に配置されるミシン目の切断突起を使用することにより 、装着パッドから除去される。 輸送チューブの除去と共に生物汚染防止スリーブの伸張を容易にするために、 直立カラーが、装着パッドの上面に一時的かつ除去可能に相互接続されても良い 。このことは、感圧接着材、フック・ループ型材もしくは他の相互接続手段で達 成され得る。さらに、直立カラーを装着パッドから取り外すのを援助するために 、１つまたは２つ以上のプル突起が、装着パッドの上面に平行に延びる保持カラ ー支持リングに相互接続され得る。 本発明のもう１つの実施形態においては、患者の体から輸送チューブを除去す る際にアクセス創傷の癒合を推進するために、カバーフラップが設けられる。カ バーフラップは、装着パッドの上面に１つのエッジでヒンジ的に相互接続される のが好ましい。装着パッドから直立カラー及び生物汚染防止スリーブを除去する と、装着パッドにおける開口を通してアクセス創傷が露出される。アクセス創傷 は代表的には縫合もしくはステープルで閉じられ、感染を避けるのを助けるため に洗浄される。カバーフラップが、次に、アクセス創傷を覆って伸張され、感圧 接着材、フック・ループ型材もしくは他の同様の除去可能な相互接続手段でもっ て装着パッドの上面に固着される。アクセス創傷の癒合を監視することが必要な 場合には、カバーフラップをアクセス創傷から一時的に剥がしたり引っ張り去っ たりすることができる。さらに、殺菌した取り替えカバーフラップを必要に応じ て使用しても良く、癒合を促進するために含浸された薬用軟膏を含んでいても良 い。 応用において、装着パッドアセンブリを使用するための方法は、患者の体に最 初に切開を行って１つまたは２つ以上の輸送チューブの挿入のために１つまたは ２つ以上のアクセス創傷を創成する医者によって行われる。輸送チューブの入口 端は、次に、特定の応用に依存して、アクセス創傷を通して患者の体の空洞、静 脈、もしくは動脈に挿入される。装着パッドアセンブリが、次に、スロットによ って、または代替的に、装着パッドアセンブリ及び装着された保持リング内の開 口を通して輸送チューブの出口端を挿入することによって、輸送チューブの回り に位置付けられる。一度、適切に位置付けられると、装着パッドの底面が患者の 皮膚に、好ましくは接着剤でもって固着される。保持カラーは、次に、医療用テ ープでもって輸送チューブに固着される。もしくは保持カラーの輸送チューブへ の固着は、除去可能な解放ライナーを有する医療用テープのような、または移動 を禁止するよう輸送チューブと摩擦的に係合する他の型の物質のような、保持カ ラーと一体の付着手段を用いて行うのが好ましい。輸送チューブは、次に、その 意図された目的のために、すなわち、液体、固体または半固体を患者の体内にも しくは体内から注入・除去するために用いられる。 アクセス創傷を通して患者の体内から輸送チューブを除去する際、生物汚染防 止スリーブが同時にかつ漸進的に患者の体におけるアクセス開口から離れて伸張 される。このように、輸送チューブの入口端がアクセス創傷から除去されるので 、患者のアクセス創傷からもしくは輸送チューブ内からのいずれかから放出され る何等かの医学生物汚染物質が、生物汚染防止スリーブ内に収容され得る。従っ て、医療職員に対して露出する危険性は相当に減じられる。 装着パッドから直立保持カラー及び生物汚染防止スリーブを除去するのを容易 にするために、プル突起が用いられて、装着パッドの上面から保持カラーを外す ことができる。保持カラーが支持リングに相互接続され、該支持リングは、感圧 接着材、またはＶｅｌｃｒｏ（Ｒ）のようなフック・ループ型材でもって装着パ ッドに取り外し可能に相互接続される。生物汚染防止スリーブが体輸送チューブ を収容するよう適切に伸張されると、装着パッド近辺で生物汚染防止スリーブは ナイフもしくははさみで切断される。代替的には、生物汚染防止スリーブは、ミ シン目の開いた裂け目表面で装着パッドから外されても良い。 上述の方法のさらなろ実施形態において、生物汚染防止スリーブのいずれか一 端もしくは両端は、ドローストリング、クリップ、もしくは他の同様の手段でも って閉じられ、医学的生物汚染物質を生物汚染防止スリーブの内側にほぼ封入す る。ドローストリングまたはクリップは、生物汚染防止スリーブに永久的に相互 接続されても良いし、また別々に設けられても良い。この段階もしくはステップ は、医療関係者が医学的生物汚染物質に曝される可能性をさらに減じる。 輸送チューブ、保持カラー及び生物汚染防止スリーブを装着パッドから完全に 除去すると、アクセス創傷は、適正な洗浄のために露出されたままとなる。医者 は、次に、創傷に適正な癒合を施し、縫合またはステープルで創傷を閉じること により感染を防ぐ。さらなる実施形態において、感染を防止して治癒を促進する ために、殺菌したカバーフラップをアクセス創傷に覆って伸張させても良い。 図面の簡単な説明 図１は、患者の胸を覆って配置された医療用カテーテル装着装置の斜視図であ る。 図２は、複式カテーテル管と共に使用される医療用カテーテル装着装置の斜視 図である。 図３は、伸張された生物汚染防止スリーブを有する、図１の医療用カテーテル 装着装置の斜視図である。 図４は、保持カラー支持リングが装着パッドの上面から外された状態で、図１ の医療用カテーテル装着装置を示す斜視図である。 図５は、直立保持カラー、カテーテル及びカバーフラップを示す医療用カテー テル装着装置の斜視図である。 図６は、カバーフラップを有する医療用カテーテル装着装置の断面図である。 図７は、保持カラー及び輸送チューブを相互接続するための別の実施形態を示 す医療用カテーテル装着装置の断面図である。 図８は、装着パッドに対して鋭角となるように配置された保持カラーを示す医 療用カテーテル装着装置の断面図である。 図９は、保持カラー下部から外された保持カラー上部及び部分的に伸張された 生物汚染防止スリーブを示す医療用カテーテル装置の断面図である。 好適な実施形態の詳細な説明 図面を参照すると、図１は、患者の胸腔の上に配置され、身体の輸送チューブ １４と共に使用される、医療用カテーテル装着装置を示す。図２は、カテーテル 装着装置が二本の身体の輸送チューブ１４と共に使用される本発明の別の実施形 態を示す。 より詳細には、カテーテル装着装置は、一時的に患者の皮膚と連結され、患者 の体腔へと延びる輸送チューブ１４を有する装着パッド２を備える。輸送チュー ブ１４は直立保持カラー８によって、患者の身体に対して支持可能に固定され、 該カラー８は装着パッド２の上面と着脱可能に連結される。直立保持カラー８は 輸送チューブ１４と一時的に連結され、粘着テープ２６、一以上のＯ−リング２ ８、または他の同様な連結手段によって輸送チューブ１４が支持される。 直立保持カラー８はアクセス創３２の上に配置される。この創３２を通って輸 送チューブ１４は患者の体内に挿入される。伸張性のある生物汚染防止スリーブ １６は保持カラー８の内側に配置され、輸送チューブ１４を患者の身体から取り 外す間に血液のような医学的生物汚染物質を閉鎖空間に封入するために使用され る。保持カラー８および生物汚染防止スリーブ１６が装着パッド２の上面４から 取り外された後、患者のアクセス創３２をカバーフラップ２０を使用して着脱可 能に覆い、治癒を促進することが可能である。 装着パッド２は、汚染を適切に防止し傷の治癒を助ける性質を有し得る、柔軟 性のあるポリマー材料または織物材料から形成される。装着パッド２は一般に十 分な表面積を有する矩形または正方形の形をしており、直立保持カラーおよび輸 送チューブ１４を支持する。図１−４に示されるように、装着パッドは胸膜また は縦隔の胸腔のような体腔の上に置かれ、体腔へと延びる輸送チューブ１４を支 持するように位置決めされる。 輸送チューブ１４は通常、装着パッドの上面４を通って装着パッドの底面６ま で延びる装着パッド穴３４に挿入される。図２に示されるように、用途によって は、位置以上の輸送チューブ１４を使用する場合に、二以上の装着パッド穴３ ４が必要とされることもある。また、装着パッド穴３４を、装着パッドの一端か ら装着パッドのほぼ中心まで延びる溝（図示しない）に置き換えてもよい。これ によって、装着パッド２の位置決めをしている聞に輸送チューブの端部を穴３４ に通さなくても、装着パッド２を輸送チューブ１４の付近に、輸送チューブ１４ を囲うように配置することができる。 次に、装着パッド２の底面６を接着剤によって患者の皮膚と一時的に接着させ る。この接着剤は患者の皮膚に直接噴霧してもよいが、より好ましくは装着パッ ド２の底面６に予め塗布され、剥離ライナーを用いて他の表面に早くから露出さ れように保護しておくのがよい。この用途において、圧感接着剤が、装着パッド ２の底面６を含めたポリオレフィンまたはポリビニル基体に接着される。当該基 体は使用が望まれる時まで剥離ライナーにより被覆される。この剥離ライナーに よって、接着剤またはにかわを噴霧する必要がなくなるので、医療への応用に、 よりふさわしい。穴を囲んで隣接する領域には、装着パッドの底面６がアクセス 創３２に接着しないようにするため、接着剤の付いていない部分が存在すること が望ましい。 接着パッド２の上面４は一般に、圧感接着剤の接着を容易にする織物材料また は不織物材料から形成される。一実施形態において、保持カラー支持リング１０ を堅固にかつ取外し可能なように、接着パッド２の上面４に保持することが必要 である。使用し易くするために、一実施形態において、保持カラー支持リング１ ０の底部から剥離ライナーをはがして接着剤を露出させ、該リング１０の底部を 接着パッド２の上面４に対して押圧することができる。別の実施形態において、 保持カラー支持リング１０を接着パッド２の上面４に取外し可能に連結するため に、ベルクロ（商標）のようなフック・ループ型材を使用することができる。こ の実施形態において、フック・ループ型材の対向する部分は穴３４付近で接着パ ッドの上面４に連結され、保持カラー支持リング１０の底面４２と対向するよう にしなければならない。 輸送チューブ１４を取り外した後で、保持カラー８を装着パッド２から外す のを援助するために、図３−７に示されろように、保持カラー引き抜き突起１２ を保持カラー支持リング１０に連結させることができる。保持カラー引き抜き突 起１２は一般に、保持カラー支持リング１０を取り外すために掴めるほど十分大 きい面積を有するプラスチック製または布製の小片もしくは繊維材料から形成さ れる。 本発明の別の実施形態では、装着パッド２の上面４は、生物汚染防止スリーブ １６を装着パッドから切り離すために使用する防止スリーブ解除リング１８を有 しうる。防止スリーブ解除リング１８は、指圧で装着パッド２から離される穴の あいた小片か、又は引いたときに防止スリーブ解除ライナー１８を離すために装 着パッド材料に織られたドローストリング（図示せず）からなる。防止スリーブ 解除ライナー１８により、生物汚染防止スリーブ１６は、アクセス創傷３２に曝 される装着パッド２から離されることが可能となり、生物汚染防止スリーブ１６ をナイフかハサミで切り離す必要性がなくなる。 アクセス創傷３２の治癒を促進するために、装着パッド２の上面はカバーフラ ップ２０を有しうる。カバーフラップ２０は、カバーフラップが装着パッド２か ら不注意に離されるのを防止する装着パッド２の上面にヒンジで互いに連結しう る。図５〜７に言及する。装着パッドカバーフラップ２０は、上面２２と、アク セス創傷３２上に広がる底面２４を有する。アクセス創傷３２の治癒を容易にす るために、カバーフラップ２０の底面２４は抗細菌又は感染防止軟膏薬を含みう る。 更に、カバーフラップ２０が装着パッド２の上面から離れるようになるのを防 止するために、装着パッド２の上面４への接着のために、解除ライナーに関し圧 の材料が、カバーフラップ底面２４を装着パッド上面４に一時的に互いに連結さ せるために使用できる。カバーフラップ２０は一般的に、装着パッド２の上面４ にヒンジ様に互いに連結されるけれども、別の実施形態では、カバーフラップ２ ０は装着パッド２の上面から離して、カバーフラップ２０を新しい滅菌カバーフ ラップ２０装着物で置き換えることができる。 上記のように、直立保持カラー８を用いて、輸送チューブ１４は、装着パッド ２の上面４に固定する。保持カラーは一般的に、かなり硬いボール紙又はプラス チック材料からなり、輸送チューブ１４を受け入れるために十分に大きい内径を 有する。直立保持カラー８は、装着パッド２から上方に伸びる上端と、装着パッ ド上面４に除去可能に連結している保持カラー支持リング１０に連結する下端を 有する。 一つの実施形態では、保持カラー８は、保持カラー８と同じ一般的な上方方向 に広がる複数の長手方向切り込みを有しうる。これらの長手方向切り込み３０は 図１〜４でみることができる。外部圧力が保持カラー８にかかった場合、長手方 向切り込み３０により、保持カラー８が輸送チューブの廻りでうまく倒れること ができる。外部圧力が一般的に、接着テープ２６により加わる（図５）、又は直 立保持カラー８と接着パッド２に輸送チューブ１４を固定させるために保持カラ ー上に広がりうる半波状リング（図示せず）の使用によって加わる。図５で見ら れる本発明の一実施形態では、所定の長さの接着テープ２６を直立保持カラー８ に部分的に連結させ、接着テープ２６が保持カラー８の廻りで都合よく巻かれ、 一時的に輸送チューブ１４に保持カラー８を連結できる。 別の実施形態では、輸送チューブ１４は、図６で見られる１個以上のＯ−リン グ２８の使用によって保持カラー８に固定できる。Ｏ−リング２８は一般的に、 保持カラー８の上端近く、保持カラー支持リング１０から離れて保持カラー８の 内部表面へ連結させる。Ｏ−リング２８は輸送チューブ１４の外部表面を摩擦で 束縛し、輸送チューブ１４を直立保持カラー８に固定する。Ｏ−リング２８は典 型的にはゴム又は重合材料からなり、山形紋型のシール又は他の幾何的形状を有 しえ、輸送チューブ１４に支持を与えうる。更に、Ｏ−リング２８は、直立保持 カラー８の内部表面と輸送チューブ１４の外部表面との間の空間を実質的に密封 する目的を与える。患者のアクセス創傷３２から輸送チューブ１４を除去する間 に存在する医学的生物汚染の全部ではないにしろ大部分は直立保持カラー８と生 物汚染防止スリーブ１６内に実質的に含まれ、医療従事者は曝されない。 本発明の別の実施形態である図７に言及する。直立保持カラー８は、皮膚表面 と鋭角、即ち９０°未満で配向しうる。この角度はアクセス創傷３２と周りの組 織に対して過剰のストレスを軽くし、動脈、静脈又は体腔が皮膚表面とより平行 に配向している場合には安定性を与える。経皮的内在性カテーテルのような、患 者の身体に液体を導入するカテーテル装着装置を用いる場合、この配向は特に有 用である。直立保持カラー配向角φは好ましくは約２５〜７５°、より好ましく は約４５°である。 図３〜７に言及する。患者の身体から輸送チューブ１４の除去の間に、輸送チ ューブ又はアクセス創傷３２から排出される医学的生物汚染物質を含むように、 生物汚染防止スリーブ１６を本発明は更に用いる。より詳細には、生物汚染防止 スリーブ１６は、生物汚染防止スリーブ１６内に医学的生物汚染を含むように、 患者の身体から輸送チューブ１４の除去の間に拡張できるプリーツ材料からなり うる。この含有は、医療スタッフが血液や組織などの種々の医学的生物汚染に曝 されるのを防止する。 生物汚染防止スリーブ１６は形が一般的に円柱形で、患者のアクセス創傷３２ の最近で装着パッド２の上面と連結させる。生物汚染防止スリーブ１６の上端は 直立保持カラー８の上１／３近くに位置し、生物汚染防止スリーブ１６の残りは 、直立保持カラー８の内径内に隠して保存する。かなり拡張するために、生物汚 染防止スリーブ１６は、医学的生物汚染物質が飽和するのを防止し、又は生物汚 染防止スリーブ１６から漏れるのを防止するためにかなり非透過性であるプリー ツアコーディオン型材料からなる。例えば、生物汚染防止スリーブ１６は、アコ ーディオン型様式でプリーツ型となるか折り畳みうる塩化ポリビニル材料又はポ リオレフィン材料からなる。好ましくは、生物汚染防止スリーブ１６は元の折り 畳み型の長さの約４倍〜２０倍に拡張できる。このことにより、生物汚染防止ス リーブ１６が、患者の体腔内に位置した輸送チューブ１４の全部を完全に覆うよ うにできる。 図３〜４で分かるように、直立保持カラー８が装着パッド２の上面から離され 引き抜かれると、生物汚染防止スリーブ１６は患者の身体から離れ拡張する。輸 送チューブ１４の入口末端が患者の身体から取り除かれると、輸送チューブ１４ は生物汚染防止スリーブ１６内に含まれ、医療従事者が医学的生物汚染に曝され るのを十分に防止する。 本発明の好適な実施形態において、１つ以上のドローストリング３１が生物汚 染防止スリーブ１６の底部及び／または上端部に取り付けられ、当該部位にある 医学的生物汚染物質を包接するのに役立つ。患者の身体から輸送チューブ１４の 入端部を取り外した後すぐに、ドローストリング３６をきつく締めて生物汚染防 止スリーブ１６内に生物汚染物質がほぼ密封されるようにする。生物汚染防止ス リーブ１６は、ドローストリングの下側で装着パッド２の上面４の付近において ナイフまたははさみで切断されるか、または生物汚染防止スリーブ解除リング１ ８が、アクセス創３２を露出させて生物汚染防止スリーブ１６を装着パッド２か ら離脱するために使用される（図４）。 図９に示す別の一実施形態において、直立保持カラーは保持カラー上部４２が 移動可能に保持カラー下部４４に接続する構成である。保持カラー上部４２及び 保持カラー下部４４は、保持カラー解除突起４６により解除可能に相互に接続さ れている。この実施形態においては、生物汚染防止スリーブ１６は下部が装着パ ッド２に接続され、上部が保持カラー上部４２に接続される。生物汚染防止スリ ーブ１６は保持カラー上部４２の底部に接続されるか、または保持カラー上部４ ２の他の操作部位に接続される。このように、図９は特殊な実施形態の一例証の みを示しているが、同様な目的を達成するために他の有効なデザインも実施でき る。 患者の身体から輸送チューブ１４を取り外すために、保持カラー上部４２は保 持カラー解除突起４６により保持カラー下部４４から切り離される。例えば、保 持カラー解除突起４６は、保持カラー８内に編み込まれたひもまたは針金に接続 され、保持カラー上部４２が保持カラー下部４４から切り離せるようにする。 保持カラー上部４２と保持カラー下部４４を切り離した後、保持カラー上部４ ２は、装着パッド上面４に移動可能に接続されている保持カラー下部４４から引 き離される。保持カラー上部４２は患者の身体から引き離されるとき、同時に輸 送チューブ１４及び放出された生物汚染物質を包接した状態で、生物汚染防止ス リーブ１６は患者の身体から上方に延びる。保持カラー下部４４の上方の輸送チ ューブ１４の取り外しが終了した後すぐに、生物汚染防止スリーブ１６は保持カ ラー下部４４の上方をドローストリング、クリップまたは他の装置により閉じら れる。生物汚染防止スリーブ１６はナイフまたは他の鋭利な器具により切断され 、保持カラー上部４２、生物汚染防止スリーブ１６及び輸送チューブ１４の除去 及び処分ができる。保持カラー下部４４は、保持カラー引き抜き突起１２を引っ 張ることにより装着パッド上面４から移動される。または、輸送チューブ１４が 保持カラー下部４４の上方で引き抜かれた後、生物汚染防止スリーブ１６を切断 するよりも、装着パッド２から保持カラー下部４４を切り離すために保持カラー 引き抜き突起１２を使用することができる。前記においては、生物汚染防止スリ ーブ１６がアクセス創の近辺で切断されるか、または生物汚染防止スリーブ解除 リング１８を利用することにより取り外される。 実際上、医療カテーテル装着装置は、体腔、動脈または静脈を露出させるため に患者の皮膚及び周辺組織に切り込みを入れる際に、医者により利用される。患 者の身体に対して液体、個体、及び気体物質の導入及び／または除去を容易にす るために、輸送チューブ１４の入端部が患者の身体内に導入される。 輸送チューブ１４の出端部が装着パッド２の穴３４を通って延ばされ、この出 端部は穴34の周囲に位置する直立カラーと移動可能に接続する。装着パッド２の 底面６は一時的に噴霧接着剤により、または装着パッド２の底面４に予め付着さ れていた接着剤により患者の皮膚４０に取り付けられる。 輸送チューブ１４は、保持カラー８の周囲に強く巻かれた接着テープ２６を利 用することにより保持カラー８に堅く接続される。または、保持カラー８に輸送 チューブ１４を固定するために、１つ以上のＯ−リング２８が単独で、または接 着テープとともに使用される。このように、輸送チューブ１４は直立保持カラー ８及び装着パッド２に強く固着される。 輸送チューブ１４を通過して流動体の除去及び／または導入が完了した後すぐ に、保持カラー支持リング１０は装着パッド２の上面から引き離される。これは 保持カラー引き抜き突起１２を使用して行われる。または、保持カラー解除突起 ４６を引っ張ることにより、保持カラー上部４２は保持カラー下部４４から取り 外される。どの実施形態においても、医者が患者の身体から保持カラー８を引っ 張るとき、輸送チューブ１４は患者の身体から徐々にアクセス創３２を通って除 去される。 輸送チューブ１４が患者の身体から除去されるとき、生物汚染防止スリーブ１ ６は徐々に延長されて輸送チューブ１４を包接する。このように、生物汚染物質 は生物汚染防止スリーブ１６内に包含される。一度輸送チューブ１４の入端部が アクセス創３２を通って引き入れられると、ドローストリング３６を使用して強 く締められて生物汚染防止スリーブ１６内に生物汚染物質を包接する。 医療従事者は、装着パッド２の上面４に近い位置で生物汚染防止スリーブ１６ を切断するか、または生物汚染防止スリーブ解除カラーにより装着パッド２から 生物汚染防止スリーブ１６を解除する。どの場合においても、アクセス創３２は 、縫合、針、または他の傷閉合装置により、洗浄のために及び／または傷閉合の ために露出される。 治癒を促進するため、汚染物質がアクセス創３２と接触するのを防止するため にカバーフラップ２４がアクセス創３２の上を覆って延び出ている。アクセス創 ３２の治癒を監視するために、カバーフラップは周期的に取り換えられるか、ま たは回収される。 参考のため、図面に対応した番号により医療用カテーテル装着装置の各部品の 一覧表を以下に示す。 ２ 装着パッド ４ 装着パッド上面 ６ 装着パッド底面 ８ 保持カラー １０ 保持カラー支持リング １２ 保持カラー引き抜き突起 １４ 輸送チューブ １６ 生物汚染防止スリーブ １８ 生物汚染防止スリーブ解除リング ２０ カバーフラップ ２２ カバーフラップの上面 ２４ カバーフラップの底面 ２６ 接着テープ ２８ Ｏ−リング ３０ 長手方向の切り込み ３２ アクセス創 ３４ 装着パッド穴 ３６ ドローストリング ３８ 保持カラー接着面 ４０ 患者の皮膚 ４２ 保持カラー上部 ４４ 保持カラー下部 ４６ 保持カラー解除突起 本発明に関する前記記述は、図示及び説明のために記載されたものである。前 記記述は、本発明をここに開示した形態に限定することを意図するものではない 。従って、上記教示に応じた当業者の発明の変形は本発明の範囲内である。前記 の好適な実施形態は、本発明を実施する最適な態様を説明するためであり、他の 当業者がその適用に必要とされる種々の変形を加えた実施形態において本発明を 利用するためである。添付された請求の範囲は、先行技術により許容されるすべ て の実施形態を含むように解釈されるものである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年７月８日（１９９８．７．８） 【補正内容】 【図８】 【図９】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 液体あるいは固体状物質の排出または注入を行うために患者の体内に配 置される少なくとも１本の輸送チューブと共に用いられる医療用装着アッセンブ リであって、 前記輸送チューブを挿入するための１箇所以上のアクセス創の付近にお いて前記患者に選択可能に取り付けられ、前記輸送チューブを受けるために内部 に延びる少なくとも１個の小孔を有する装着パッドと、 前記身体物質輸送チューブに選択的に連結されるために前記小孔のそれ ぞれの周辺に配置され、前記装着パッドに連結可能な直立保持カラーであって、 該保持カラーと前記装着パッドとは前記身体物質輸送チューブを支持かつ固定す る前記直立保持カラーと、 前記小孔付近において前記装着パッドに連結される下端部と、前記小孔 から遠ざかる方向に選択的に伸長可能な上端部とを有する可伸長生物汚染防止ス リーブであって、該生物汚染防止スリーブは前記保持カラー内に伸展可能に保持 され、患者の身体からの前記液体、固体状物質または他の医学的生物汚染物質を 前記生物汚染防止スリーブ内に封入しつつ、前記患者身体の前記アクセス創から の前記身体物質輸送チューブの抜脱を可能とする前記生物汚染防止スリーブとを 備える装着アッセンブリ。 ２． 前記装着パッドの底面は感圧接着剤を含む請求項１に記載の装着アッセ ンブリ。 ３． 前記保持カラーを前記身体物質輸送チューブに連結するための連結手段 を更に備える請求項１に記載の装着アッセンブリ。 ４． 前記連結手段は接着テープを含む請求項３に記載の装着アッセンブリ。 ５． 前記連結手段は前記保持カラーの内面付近に配置されるＯ−リングを含 む請求項３に記載の装着アッセンブリ。 ６． 前記保持カラーは、「鉤とループ」式のインターフェース材によって前 記装着パッドの上面に着脱可能に連結される請求項１に記載の装着アッセンブリ 。 ７． 前記保持カラーは、接着層によって前記装着パッドの上面に着脱可能に 連結される請求項１に記載の装着アッセンブリ。 ８． 前記保持カラーは、少なくとも１個のプル突起によって前記装着パッド の上面から取り外される請求項１に記載の装着アッセンブリ。 ９． 前記生物汚染防止スリーブは、ミシン目を設けた前記離脱機構によって 前記装着パッドに離脱可能に連結される請求項１に記載の装着アッセンブリ。 １０． 前記生物汚染防止スリーブは、前記身体物質を前記生物汚染防止スリー ブ内に封入するための１本以上の連結ドローストリングを更に有する請求項１に 記載の装着アッセンブリ。 １１． 前記生物汚染防止スリーブは、前記患者の体内に配置される前記身体物 質輸送チューブを抜脱する際にその全長を受けられるだけの充分な長さを有する 請求項１に記載の装着アッセンブリ。 １２． 前記直立保持カラーは、長手方向の複数のスロットを有する柔軟な材料 からなり、前記輸送チューブの周囲に圧潰可能である請求項１に記載の装着アッ センブリ。 １３． 前記直立保持カラーは、前記装着パッドに対して約９０度よりも小さい 角度となる向きに配置される請求項１に記載の装着アッセンブリ。 １４． 前記直立保持カラーは、下部部材に着脱可能に連結された上部部材を更 に備え、該上部部材は前記可伸長生物汚染防止スリーブに動作可能に取り付けら れ、該上部部材が前記下部部材から離脱されて前記患者の身体から遠ざかる方向 に引かれる際に前記生物汚染防止スリーブは前記輸送チューブが前記患者の体内 から引き抜かれるのにしたがって前記輸送チューブに沿って上方かつ周囲に伸展 する請求項１に記載の医療用装着アッセンブリ。 １５． 前記装着パッドは、前記保持カラーの離脱の際に前記アクセス創を覆う だけの充分な大きさを有するカバーフラップを更に備える請求項１に記載の装着 アッセンブリ。 １６． 前記カバーフラップは前記装着パッドに連結可能である請求項１５に記 載の装着アッセンブリ。 １７． 前記カバーフラップは上面と下面とを有し、該下面は前記アクセス創の 治癒を促進するための薬効軟膏を含む請求項１５に記載の装着アッセンブリ。 １８． 患者の体内から液体または固体物質を注入または除去するために用いら れる１つまたは２つ以上の体輸送チューブを管理する医療方法であって、 （ａ） 前記体輸送チューブの入口端を１つまたは２つ以上のアクセス開口を 通して前記患者の体内に挿入する段階と、 （ｂ） 装着パッドと、該装着パッドに相互接続される直立カラーと、前記ア クセス開口に近接して操作可能に配置される伸張可能な生物汚染防止スリーブと を備えた装着パッドアセンブリを前記体輸送チューブの回りに位置付ける段階と 、 （ｃ） 前記体輸送チューブを前記直立カラーに固定する段階と、 （ｄ） 前記体輸送チューブが前記患者の体に支持可能に位置付けられるよう に、前記装着パッドの底表面を前記患者の皮膚に係留させる段階と、 （ｅ） 前記体輸送チューブに前記液体または固体物質を通す段階と、 （ｆ） 前記生物汚染防止スリーブを前記アクセス開口から離して漸進的に伸 張させつつ、前記体輸送チューブを前記患者の体内から除去する段階と、を含み 、前記輸送チューブ内の前記液体または固体物質及び前記患者の体内からの医療 生物汚染物質が前記生物汚染防止スリーブ内に実質的に収容されるようにした医 療方法。 １９． 前記直立カラーを前記装着パッドから取り外す段階をさらに含み、それ により、前記生物汚染防止スリーブ、前記カラー、及び前記体輸送チューブは前 記アクセス開口から同時に離れて漸進的に除去される請求項１８に記載の方法。 ２０． 前記患者の体内から前記体輸送チューブを除去した後前記アクセス創傷 に渡って前記装着パッドに相互接続可能な１つまたは２つ以上のカバーフラップ を伸張させる段階をさらに含む請求項１８に記載の方法。 ２１．前記装着パッドの前記底表面を前記患者の皮膚に係留させる前記段階は、 前記患者の皮膚に接着剤を塗布する段階を含む請求項１８に記載の方法。 ２２． 前記患者の体内から前記体輸送チューブを除去する際に、前記輸送チュ ーブから流出する前記液体及び前記固体物質並びに前記アクセス開口から放出さ れる何等かの医学生物汚染物質を、前記生物汚染防止スリーブ内に捕獲する段階 をさらに含む請求項１８に記載の方法。 ２３． 前記位置付ける段階は、前記装着パッドを通して延びる開口に前記体輸 送チューブの出口端を通す段階を含む請求項１８に記載の方法。 ２４． 前記体輸送チューブを前記患者の体内から除去した後、前記装着パッド から前記生物汚染防止スリーブを取り外す段階をさらに含む請求項１８に記載の 方法。 ２５． 液体あるいは固体状物質の輸送を行うために患者の体内に配置される少 なくとも１本の輸送チューブと共に用いられる医療用装着アッセンブリであって 、 前記輸送チューブを挿入するための１箇所以上のアクセス創の付近にお いて前記患者の身体に選択可能に取り付けられ、前記輸送チューブを受けるため に内部に延びる少なくとも１個の小孔を有する装着パッドと、 前記輸送チューブに選択的に連結されるために前記小孔のそれぞれの近 傍に配置され、前記装着パッドに着脱可能に連結される直立保持カラーであって 、該保持カラーと前記装着パッドとは前記輸送チューブを前記患者の身体に対し 支持かつ固定する前記直立保持カラーと、 前記小孔付近において前記装着パッドに連結される下端部と、前記小孔 から遠ざかる方向に選択的に伸長可能な上端部とを有する可伸長生物汚染防止ス リーブであって、該生物汚染防止スリーブは前記保持カラー内に伸展可能に保持 され、患者の身体からの前記液体、固体状物質及び医学的生物汚染物質を前記生 物汚染防止スリーブ内にほぼ封入しつつ、前記輸送チューブの、前記患者身体の 前記アクセス創からの抜脱を可能とする前記生物汚染防止スリーブと、 前記装着パッドの上面に連結可能な少なくとも１個のカバーフラップで あって、前記輸送チューブ及び前記生物汚染防止スリーブを取り外す際の前記ア クセス創の治癒を促進するために前記アクセス創を覆って着脱可能に配置される 前記カバーフラップとを備える医療用装着アッセンブリ。 ２６． 前記直立保持カラーは、接着物質によって前記装着パッドの上面に着脱 可能に連結される請求項２５に記載の医療用装着アッセンブリ。 ２７． 前記生物汚染防止スリーブは延伸性を有する高分子材料からなる請求項 ２５に記載の医療用装着アッセンブリ。 ２８． 前記生物汚染防止スリーブは円柱状の断面形状を有する請求項２５に記 載の医療用装着アッセンブリ。 ２９． 前記患者の体内から前記輸送チューブを抜脱する際に前記液体、固体状 物質または医学的生物汚染物質を前記生物汚染防止スリーブ内にほぼ封入するた めに該生物汚染防止スリーブに連結される少なくとも１本のドローストリングを 更に有する請求項２５に記載の医療用装着アッセンブリ。 ３０． 前記患者の体内から前記輸送チューブを抜脱する際に前記液体、固体状 物質または医学的生物汚染物質を前記生物汚染防止スリーブ内にほぼ封入するた めに該生物汚染防止スリーブに着脱可能に連結される少なくとも１個のクリップ を更に有する請求項２５に記載の医療用装着アッセンブリ。