JPWO2017109851A1 - 教示用治具、教示システム、教示方法およびロボット - Google Patents

教示用治具、教示システム、教示方法およびロボット Download PDF

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Abstract

教示用治具は、基板を搬送するハンドを有しておりハンドの高さを変化させるロボットによって基板の代わりに搬送されるとともに、基板を模した形状を有している。また、教示用治具は、支持された状態における自重による圧力分布を検知する感圧シートを備える。また、教示システムは、教示用治具と、ステーションと、処理装置とを備える。ステーションは、基板の搬送先に設置され、基板を支持する支持部材を有する。処理装置は、感圧シートによる検知結果を処理する。

Description

開示の実施形態は、教示用治具、教示システム、教示方法およびロボットに関する。
従来、基板搬送ロボットなどのロボットを教示する際に、教示用の治具を用いることが一般的に知られている。
かかる教示用治具としては、基板の搬送先に固定され、位置検出用の突起などを有するものがある。この教示用治具を用いる場合、ロボットのハンドに設けられたセンサで、位置検出用の突起を検出することによって、ハンドと教示用治具との相対位置を算出し、算出結果に基づいてロボットの教示を行う(たとえば、特許文献1参照)。
特開2005−123261号公報
しかしながら、上記した従来技術のように基板の搬送先に教示用治具を固定する場合、教示用治具を正確な位置に設置する必要があり、設置作業の作業負荷が大きくなるという懸念がある。
たとえば、基板の搬送先によっては、教示用治具を目視しにくかったり、設置のための空きスペースが小さかったりするので、設置作業が行いづらく、設置作業の時間がかさんでしまう。
実施形態の一態様は、容易かつ迅速にロボットを教示することができる教示用治具、教示システム、教示方法およびロボットを提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る教示治具は、基板を搬送するハンドを有しており前記ハンドの高さを変化させるロボットによって前記基板の代わりに搬送されるとともに、前記基板を模した形状を有している。また、教示用治具は、支持された状態における自重による圧力分布を検知する感圧シートを備える。
実施形態の一態様によれば、容易かつ迅速にロボットを教示することが可能な教示用治具、教示システム、教示方法およびロボットを提供することができる。
図1は、教示用治具の概要を示す斜視模式図である。 図2は、教示用治具の構成を示すブロック図である。 図3は、教示システムの概要を示す上面模式図である。 図4は、ロボットの斜視図である。 図5は、ハンドの上面模式図である。 図6は、コントローラのブロック図である。 図7Aは、カセットの支持部材に支持された教示用治具を示す斜視模式図である。 図7Bは、ハンドの動作を示す説明図である。 図7Cは、ハンドの高さと圧力の計測値との関係を示す図である。 図7Dは、2つの支持部材に高低差がある場合を示す図である。 図8Aは、教示用治具が検出した圧力分布の例その1を示す図である。 図8Bは、教示用治具が検出した圧力分布の例その2を示す図である。 図8Cは、教示用治具が検出した圧力分布の例その3を示す図である。 図9Aは、教示用治具が検出した圧力分布の例その4を示す図である。 図9Bは、教示用治具が検出した圧力分布の例その5を示す図である。 図9Cは、教示用治具が検出した圧力分布の例その6を示す図である。 図10は、教示システムが実行する処理手順を示すフローチャートである。 図11は、ハンドに感圧シートを設置する場合の計算例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する教示用治具、教示システム、教示方法およびロボットを詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態では、ロボットによって搬送される基板が円形の基板である場合について説明するが、基板の形状は、矩形等の他の形状であってもよい。また、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
また、以下に示す実施形態では、「同一」、「平行」、「一致」、「中心」、「水平」、「鉛直」といった表現を用いる場合があるが、厳密にこれらの状態を満たすことを要しない。すなわち、上記した各表現は、製造精度、設置精度、処理精度、検出精度などのずれを許容するものとする。
まず、実施形態に係る教示用治具50について図1を用いて説明する。図1は、教示用治具50の概要を示す斜視模式図である。図1に示すように、教示用治具50は、ロボットによって搬送される基板(以下、単に「基板」という)を模した形状を有している。ここで、「模する」とは、少なくとも、教示用治具の主面の形状が、基板の主面の形状と同一であることを指す。
たとえば、基板が円形である場合には、少なくとも、図1に示した教示用治具50の半径Rが、基板の半径と同一であればよい。なお、教示用治具50の厚みHは、基板の厚みと同一であることが好ましいが、かかる基板の厚みよりも厚くてもよい。また、教示用治具50の厚みを外周部において基板の厚みと同一とし、中央部の厚みを外周部よりも厚めとしてもよい。
図1に示すように、教示用治具50は、本体部51と、感圧シート52とを備える。本体部51は、半径Rが基板の半径と同一な円板状の形状を有する。感圧シート52は、本体部51の主面の一方に接着などによって固定される。また、教示用治具50の重心は、主面51a,52aの中心50Cを結ぶ線上にあることが好ましい。なお、感圧シート52は、本体部51の主面の全体を覆う必要はない。具体的には、後述する支持部材によって支持される領域を含むように感圧シート52が配置されていれば足りる。
ここで、教示用治具50の感圧シート52側の主面52aが、後述するロボットのハンドに載置される側である。すなわち、後述するロボットのハンドは、教示用治具50の本体部51側の主面51aを上側に、感圧シート52側の主面52aを下側にした姿勢で、教示用治具50を主面52a側から支持することによって保持する。
なお、本実施形態では、ロボットのハンドの上面に教示用治具50が載置される場合について説明するが、吸着機構を有するハンドで、教示用治具50を主面51a側から吸着することによって保持することとしてもよい。この場合においても、教示用治具50は、感圧シート52側の主面52aを下側にした姿勢でハンドに保持される。
また、感圧シート52には、図1に示すように、検出部52pが同図に示すαβ直交座標系のα軸およびβ軸にそれぞれ沿ってマトリクス状に配置されており、各検出部52pが、圧力を検出する。すなわち、感圧シート52は、教示用治具50が、後述する支持部材によって支持された状態における教示用治具50の自重による圧力分布を検出する。つまり、支持部材と接触する領域内にある各検出部52pが、自重に対する支持部材からの反力を検出する。
なお、本体部51の材質としては、基板の主材であるSi(シリコン)よりも比重が大きい元素を用いることができる。これにより、検出部52pで検出される検出値を大きくすることができるので、計測精度を高めることができる。
このように、実施形態に係る教示用治具50を、後述するロボットの教示に用いることとすれば、各ステーション(図3参照)に搬送された教示用治具50によって検出される圧力分布に基づき、各ステーションの設置位置や設置向きのずれを検出可能である。
つまり、各ステーションに対して精密な治具などを配置して上記したずれを検出する必要がない。したがって、実施形態に係る教示用治具50によれば、容易かつ迅速にロボットを教示することができる。なお、教示用治具50による検出結果の処理手順の詳細については、図7A等を用いて後述する。
次に、図1に示した教示用治具50の構成について図2を用いて説明する。図2は、教示用治具50の構成を示すブロック図である。図2に示すように、教示用治具50は、感圧シート52と、取得部53と、送信部54と、電源部55とを備える。
感圧シート52は、図1を用いて既に説明したように、教示用治具50の自重による圧力分布を検出するシート状の部材である。取得部53は、感圧シート52における各検出部52pによって検出された検出値の集合(圧力分布)を取得する。
また、送信部54は、取得部53によって取得された圧力分布を含んだ情報を、後述するコントローラ20(図6参照)へ向けて送信する。電源部55は、感圧シート52、取得部53および送信部54に対して電力を供給する電池などのデバイスである。なお、取得部53、送信部54および電源部55は、図1に示した本体部51に設けることとすればよい。また、取得部53、送信部54および電源部55は、教示用治具50全体としての重心が図1に示した主面51a,52aを結ぶ線上にあるように配置することが好ましい。
ここで、本実施形態では、送信部54がコントローラ20と無線通信する場合について説明するが、有線通信することとしてもよい。有線通信する場合、教示用治具50に通信用のケーブルを設け、かかるケーブルを後述するロボットのアームに沿って配策し、最終的にコントローラ20に接続することとすればよい。また、図2に示した電源部55を省略し、有線通信用のケーブルや、電力供給用のケーブルを介して電力を供給することとしてもよい。
次に、図1および図2を用いて説明した教示用治具50を用いてロボット10の教示を行う教示システム1について図3を用いて説明する。図3は、教示システム1の概要を示す上面模式図である。なお、図3には、説明をわかりやすくするために、鉛直上向きを正方向とするZ軸、搬送室100の長辺に沿った向きをX軸、搬送室100の短辺に沿った向きをY軸とする3次元の直交座標系を示している。かかる直交座標系は、以下の説明で用いる他の図面においても示す場合がある。
図3に示すように、教示システム1は、搬送室100と、ロボット10と、ステーション200とを備える。搬送室100は、いわゆるEFEM(Equipment Front End Module)であり、清浄なダウンフローの気流を内部に流す局所クリーン化された筐体である。
また、搬送室100は、たとえば、同図のX軸方向を長辺とする矩形状であり、Y軸負方向側の側壁には、ステーション200の一種であるカセット200aが複数並べて配置される。また、Y軸正方向側の側壁には、ステーション200の一種である処理室200bが配置される。なお、搬送室100の短辺(同図のY軸に沿う辺)や、短辺の内側にも、処理室200bが配置される場合がある。
また、搬送室100の内部には、ステーション200の一種であるアライナ装置200cが配置される。なお、アライナ装置200cは、ロボット10によって搬送される基板の向きを検知して整える装置である。
ここで、カセット200aや、処理室200bを設置するために側壁に設けられる開口の位置や大きさ、間隔といった寸法は、SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)規格に準拠している。また、上記した各ステーション200における各種寸法についても、SEMI規格に準拠している。
ロボット10は、搬送室100内に設置されており、教示を受ける段階では、図1や図2で説明した教示用治具50を、各ステーション200へ搬送する。なお、ロボット10や、ロボット10のハンドの構成の詳細については、図4および図5を用いて後述する。
ステーション200の一種であるカセット200aは、いわゆるFOUP(Front-Opening Unified Pod)であり、基板を多段に収納する機器である。なお、図3では、3つのカセット200aを示しているが、カセット200aの個数は任意の数であってよい。また、図3に示した処理室200bおよびアライナ装置200cの個数についても任意の数であってよい。
次に、ロボット10の構成について図4を用いて説明する。図4は、ロボット10の斜視図である。同図に示すように、ロボット10は、本体部10aと、昇降軸10bと、第1アーム11と、第2アーム12と、ハンド13とを備える。なお、図4には、2つのハンド13を備えるロボット10を例示しているが、ハンド13は1つとしてもよい。
本体部10aは、搬送室100(図3参照)の床面等に固定され、昇降軸10bを昇降させる昇降機構(図示せず)を内蔵する。昇降軸10bは、第1アーム11の基端部を第1軸A1まわりに旋回可能に支持するとともに、第1軸A1に沿って昇降する。なお、昇降軸10b自体を第1軸A1まわりに回転させることとしてもよい。
第1アーム11は、第2アーム12の基端部を第2軸A2まわりに旋回可能に先端部で支持する。第2アーム12は、2つのハンド13の基端部を第3軸A3まわりにそれぞれ独立して旋回可能に先端部で支持する。つまり、ハンド13は、同軸配置される回転機構(図示せず)によって、それぞれ独立して旋回する。
このように、ロボット10は、第1アーム11、第2アーム12およびハンド13の3リンクの水平多関節ロボットである。また、ロボット10は、上記したように、昇降機構を有しているので、カセット200a内に多段配置される基板に対してそれぞれアクセスすることができる。なお、ロボット10から第2アーム12を省略し、第1アーム11およびハンド13の2リンクの水平多関節ロボットとしてもよい。
さらに、ロボット10は、たとえば、カセット200aと異なる高さに配置される処理室200b(図3参照)や、基板の向きを整えるアライナ装置200c(図3参照)にアクセスすることもできる。
次に、図4に示したハンド13について図5を用いてさらに詳細に説明する。図5は、ハンド13の上面模式図である。なお、図5以降では、説明をわかりやすくするために、1つのハンド13のみを示すこととする。また、図5には、正しい位置に載置された基板300を参考のため破線で示している。なお、ロボット10の教示を行う場合には、基板300の代わりに教示用治具50(図1参照)が載置されることになる。
図5に示すように、ハンド13は、基部13aと、フォーク部13bとを備える。基部13aの基端側は、第3軸A3まわりに旋回可能に第2アーム12(図4参照)によって支持される。フォーク部13bは、基部13aの先端側に設けられ、先端側が二股にわかれている。なお、二股にわかれたフォーク部13bの各先端側にカセット200aに収容された基板300を検知するセンサ(いわゆるマッピングセンサ)を設けることとしてもよい。
また、図5に示すように、ハンド13によって保持される基板300の中心に対応する位置は、ハンド13の基準位置13Cである。そして、たとえば、第3軸A3と基準位置13Cとを結ぶ線が、ハンド13の向きを示すハンド中心線13CLである。
また、図5に示すように、ハンド13のフォーク部13bには、基板300を支持する支持部材13p1,13p2,13p3が設けられる。支持部材13p1,13p2,13p3は、ハンド13の基準位置13Cを中心とする同心円上に等間隔でそれぞれ配置される。つまり、支持部材13p1,13p2,13p3から等距離にある点が、図5に示した基準位置13Cとなる。
なお、ハンド13は、基板300や、教示用治具50(図1参照)を把持する把持機構を備えるものとする。また、ハンド13は、把持機構のかわりに吸着機構などの保持機構を備えることとしてもよい。
次に、ロボット10(図4参照)の教示や、ロボット10やステーション200の動作制御を行うコントローラ20について図6を用いて説明する。図6は、コントローラ20のブロック図である。なお、同図には、ロボット10、教示用治具50およびステーション200を併せて示している。
図6に示すように、コントローラ20は、制御部21と、記憶部22と、受信部23とを備える。制御部21は、第1算出部21aと、第2算出部21bと、補正部21cと、動作制御部21dとを備える。また、記憶部22は、仮教示データ22aと、本教示データ22bとを記憶する。
なお、図6では、受信部23と、制御部21の第1算出部21a、第2算出部21bおよび補正部21cとを含んだ処理装置30が、コントローラ20内にある場合を示した。しかしながら、これに限らず、コントローラ20と通信可能な処理装置30を、コントローラ20の外部装置として構成することとしてもよい。
ここで、コントローラ20は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。
コンピュータのCPUは、たとえば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部21の第1算出部21a、第2算出部21b、補正部21cおよび動作制御部21dとして機能する。
また、制御部21の第1算出部21a、第2算出部21b、補正部21cおよび動作制御部21dの少なくともいずれか一つまたは全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部22は、たとえば、RAMやHDDに対応する。RAMやHDDは、仮教示データ22aおよび本教示データ22bを記憶することができる。なお、コントローラ20は、有線や無線のネットワークで接続された他のコンピュータや可搬型記録媒体を介して上記したプログラムや各種情報を取得することとしてもよい。
受信部23は、教示用治具50から圧力分布を含んだ情報を受信する通信デバイスである。また、受信部23は、受信した情報を制御部21の第1算出部21aおよび第2算出部21bへ通知する。なお、本実施形態では、受信部23は、無線通信で教示用治具50と通信することとするが、有線通信で教示用治具50と通信することとしてもよい。
コントローラ20の制御部21は、ロボット10の教示を行うとともに、ロボット10およびステーション200の動作制御を行う。なお、図6では、コントローラ20がステーション200の動作制御を行う場合を示したが、コントローラ20の外部装置でステーション200の動作制御を行うこととしてもよい。
第1算出部21aは、動作制御部21dから受け取ったロボット10におけるハンド13の位置情報と、受信部23から受け取った圧力分布を含んだ情報とに基づき、ロボット10の設置面に対するステーション200の位置や姿勢を算出する。
具体的には、第1算出部21aは、ロボット10の設置面に対するステーション200における支持部材の高さおよび傾きのうち少なくとも一方を算出する。なお、第1算出部21aが実行する算出処理の詳細については、図7A〜図7Dを用いて後述する。また、第1算出部21aは、算出結果を補正部21cへ通知する。
第2算出部21bは、受信部23から受け取った圧力分布を含んだ情報に基づき、教示用治具50のステーション200に対する水平向きのずれや回転ずれを算出する。具体的には、第2算出部21bは、教示用治具50が支持部材に支持された状態における静的な圧力分布における、圧力を検出した部位の外形や、圧力を検出した複数の部位の重心位置に基づき、上記した水平向きのずれを算出する。また、第2算出部21bは、圧力を検出した部位の位置に基づき、上記した回転ずれを算出する。
なお、第2算出部21bが実行する算出処理の詳細については、図8A〜図9Cを用いて後述する。また、第2算出部21bは、算出結果を補正部21cへ通知する。
補正部21cは、第1算出部21aおよび第2算出部21bから受け取った算出結果に基づき、仮教示データ22aを補正し、補正後の仮教示データ22aを本教示データ22bとして記憶部22に記憶させる。たとえば、補正部21cは、第1算出部21aによって算出されたステーション200における支持部材の高さにあわせて仮教示データ22aを補正する。
なお、第1算出部21aによって支持部材の傾きが算出された場合には、補正部21cによる補正の代わりに、支持部材が傾いている旨を図示しない表示部へ表示したり、図示しない報知部を介して音や光を出力したりすることで、報知することとすればよい。
ここで、仮教示データ22aに対応する「仮教示」、本教示データ22bに対応する「本教示」について説明しておく。ロボット10に対してカセット200aなどのステーション200の位置を教示する場合、まずは、ロボットシミュレーション装置などを用いてロボット10の「仮教示」が行われる。「仮教示」とは、後述する「本教示」に先立って行われる粗い精度の教示である。
また、ロボットシミュレーション装置とは、ロボット10の動作を再現した画像を表示部に表示させることで、ロボット10とロボット10の周囲環境とを視認可能としつつ、作業者の入力操作に基づいてロボット10の教示データを生成する装置のことを指す。
かかる「仮教示」が完了すると、「仮教示」が完了したロボット10を搬送室100に設置する。従来は、実際の動作環境でロボット10を動作させつつ、仮教示データ22aを補正する「本教示」の作業が行われていた。ここで、「本教示」の作業とは、たとえば、精密な治具を配置し、目視確認などによってロボット10に正確な搬送位置などを教示する手作業を含んだ作業のことを指す。
本実施形態に係る教示システム1では、教示用治具50を用いることで、作業負荷が高い「本教示」の作業を行うことなく、仮教示データ22aから、本教示データ22bを生成することができる。したがって、教示システム1によれば、容易かつ迅速にロボット10の教示を行うことができる。
次に、動作制御部21dは、仮教示データ22aに基づいてロボット10における各軸に対応するアクチュエータ(図示せず)に指示することで、ロボット10に教示用治具50を教示対象のステーション200へ搬送させる。また、動作制御部21dは、ハンド13の位置情報を第1算出部21aへ通知する。
なお、動作制御部21dは、補正部21cによって本教示データ22bが生成された後には、本教示データ22bに基づいてロボット10を動作させる。
仮教示データ22aおよび本教示データ22bは、ハンド13の移動軌跡をはじめとするロボット10の動作を規定するプログラムである「ジョブ」を含んだ情報である。また、上記したように、本教示データ22bは、補正部21cによる補正後の仮教示データ22aである。
次に、図6に示した第1算出部21aが実行する算出処理の詳細について図7A〜図7Dを用いて説明する。
図7Aは、カセット200aの支持部材201に支持された教示用治具50を示す斜視模式図である。なお、図7Aに示した2つの支持部材201は、図3に示したカセット200aの左右内側(X軸の正側および負側)にY軸に沿ってそれぞれ設けられる。
図7Bは、ハンド13の動作を示す説明図である。なお、図7Bは、図3に示したY軸の負方向側からみた側面図である。図7Bに示すように、教示用治具50を搬送するハンド13を支持部材201の上方から下降させると(図7Bの向き701参照)、教示用治具50は、図7Aに示した2つの支持部材201に支持された状態となる。
具体的には、ハンド13の幅(図5に示したX軸方向についての幅)は、2つの支持部材201の間隔よりも幅が狭いため、ハンド13を下降させると、教示用治具50は、2つの支持部材201に当接してハンド13から離れる。そして、図7Aに示したように2つの支持部材201に支持された状態となる。
まず、2つの支持部材201の高さに差がない場合、すなわち、2つの支持部材201の上面が図7Bに示したY軸と平行である場合について説明する。図7Cは、ハンド13の高さと圧力の計測値との関係を示す図である。
図7Cの上側には、ハンド13の高さZと、時間Tとの関係とを示した線702を示している。ハンド13を下降させる場合、線702は、同図に示すように、右下がりの線となる。一方、図7Cの下側には、圧力の計測値Pと、時間Tとの関係を示した線703を示している。ここで、計測値Pは、支持部材201に接する領域における1点(図1に示した検出部52pのいずれか)の値、または、複数点の平均値である。
計測値Pは、教示用治具50が支持部材201へ接触しはじめると上昇し、教示用治具50が完全に支持部材201に支持されて静止すると一定値をとる。ここで、線703が上昇し始める時間を時間T1とし、時間T1と線702との交点704の高さを高さZ1とすると、高さZ1が、支持部材201の高さとなる。
このように、第1算出部21a(図6参照)は、教示用治具50が支持部材201に支持される際における感圧シート52の圧力分布の経時変化に基づき、支持部材201の高さを算出する。なお、支持部材201の高さの基準は、ロボット10の設置面、たとえば、ロボット10が設置される搬送室100内部の床面とすることができる。
次に、2つの支持部材201の高さに差がある場合、すなわち、2つの支持部材201の上面が図7Bに示したY軸に対して傾いている場合について説明する。図7Dは、2つの支持部材201に高低差がある場合を示す図である。なお、図7Dでは、図7Cの下側に示した計測値Pと、時間Tとの関係を省略している。
図7Dに示すように、ハンド13が下降する際に、図7Cと同様の手順で、それぞれの支持部材201に接触する2つの領域について、計測値Pが上昇しはじめる時間T2と、時間T3とを取得する。つまり、一方の支持部材201に接触する領域において計測値Pが上昇しはじめる時間が時間T2であり、他方の支持部材201に接触する領域において計測値Pが上昇しはじめる時間が時間T3である。
図7Dに示すように、時間T2と線702との交点705の高さを高さZ2とし、時間T3と線702との交点706の高さを高さZ3とする。ここで、2つの支持部材201とそれぞれ接する検出部52p同士の間隔Lは既知であるので、支持部材201の傾きをθとすると、θは、「θ=arcsin(L/abs(Z1−Z2))」なる計算式で求めることができる。なお、「abs()」は、かっこ内の絶対値をあらわす関数である。
なお、ここでは、2つの支持部材201に高低差がある場合、すなわち、図7Bに示したY軸に対して傾いている場合について説明したが、各支持部材201の手前側と奥側とに高低差がある場合、すなわち、X軸に対して傾いている場合についても同様のことがいえる。
たとえば、一方の支持部材201に接触する領域において最初に計測値Pが上昇しはじめる地点における時間を時間T2とし、最後に計測値Pが上昇しはじめる地点における時間を時間T3とする。この場合、両地点にそれぞれ対応する検出部52p同士の間隔Lは既知であるので、支持部材201のX軸(図7B参照)に対する傾きについても上記した式で同様に求めることができる。なお、X軸に対する傾きの算出と、Y軸に対する傾きの算出とを併せて行うこととしてもよい。
このように、第1算出部21a(図6参照)は、教示用治具50が支持部材201に支持される際における感圧シート52の圧力分布の経時変化に基づき、支持部材201の傾きを算出する。なお、傾きの基準は、たとえば、ロボット10が設置される搬送室100内部の床面とすることができる。
次に、図6に示した第2算出部21bが実行する算出処理の詳細について図8A〜図9Cを用いて説明する。なお、図8A〜図8Cでは、教示用治具50が各ステーション200(図3参照)に正しい位置(各図に破線で示す外形800参照)からずれた状態で支持された教示用治具50による圧力分布50D1,50D2,50D3をそれぞれ示している。また、図9A〜図9Cでは、教示用治具50が各ステーション200(図3参照)に正しい向きから回転ずれした状態で支持された場合の圧力分布50D4,50D5,50D6をそれぞれ示している。
図8Aは、教示用治具50が検出した圧力分布の例その1を示す図である。なお、図8Aでは、カセット200a(図3参照)のように、所定の間隔をあけて配置される2つの支持部材201(図7A参照)で教示用治具50を支持するタイプのステーション200に、教示用治具50が支持された状態における圧力分布50D1を示している。
図8Aに示した場合、2つの支持部材に支持される領域の外形は、お互いに平行な2つの弦と、各弦に対応する円弧とでそれぞれ囲まれる弓形の領域801aおよび領域801bとなる。
したがって、正しい位置に対応する外形800の中心800CのX座標は、領域801aと領域801bとの距離801cの中点のX座標となる。第2算出部21bは、このようにして算出した中心800CのX座標と、圧力分布50D1の中心のX座標との差分を、教示用治具50のステーション200に対する水平向きのずれとして算出する。
そして、上記した補正部21c(図6参照)は、このようにして算出した水平向きのずれを用いて仮教示データ22aを補正することになる。
図8Bは、教示用治具50が検出した圧力分布の例その2を示す図である。なお、図8Bでは、アライナ装置200c(図3参照)のように、教示用治具50よりも小さい径をもつ円形状の1つの支持部材で教示用治具50を支持するタイプのステーション200に、教示用治具50が支持された状態における圧力分布50D2を示している。
図8Bに示した場合、1つの支持部材に支持される領域の外形は、支持部材の外形と同じく円形状の領域802となる。
したがって、正しい位置に対応する外形800の中心800CのX座標およびY座標は、領域802の中心のX座標およびY座標となる。第2算出部21bは、このようにして算出した中心800CのX座標およびY座標と、圧力分布50D2の中心のX座標およびY座標との差分を、それぞれ、教示用治具50のステーション200に対する水平向きのずれとして算出する。
そして、上記した補正部21c(図6参照)は、このようにして算出した水平向きのずれを用いて仮教示データ22aを補正することになる。
図8Cは、教示用治具50が検出した圧力分布の例その3を示す図である。なお、図8Cでは、外形800の中心800Cについて同心円上に等間隔でそれぞれ配置された3つの支持部材で教示用治具50を支持するタイプのステーション200に、教示用治具50が支持された状態における圧力分布50D3を示している。
図8Cに示した場合、3つの支持部材にそれぞれ支持される領域の外形は、支持部材の外形と同じ外形の領域803a,803b,803cとなる。
したがって、正しい位置に対応する外形800の中心800CのX座標およびY座標は、3つの領域803a,803b,803cの重心位置となる。第2算出部21bは、このようにして算出した中心800CのX座標およびY座標と、圧力分布50D3の中心のX座標およびY座標との差分を、それぞれ、教示用治具50のステーション200に対する水平向きのずれとして算出する。
そして、上記した補正部21c(図6参照)は、このようにして算出した水平向きのずれを用いて仮教示データ22aを補正することになる。
図8A〜図8Cに示したように、第2算出部21bは、感圧シート52(図1参照)が圧力を検出した部位の外形に基づいて水平向きのずれを検出することとしたので、ハンド13とステーション200との位置ずれを効率よく算出することができる。
次に、感圧シート52(図1参照)が圧力を検出した部位の位置に基づいて鉛直軸(Z軸)まわりの回転ずれを検出する場合について、図9A〜図9Cを用いて説明する。図9A〜図9Cでは、ステーション200が本来の向きから各図に示すZ軸まわりに回転ずれした状態で設置されているものとする。なお、図9Aは図8Aに、図9Bは図8Bに、図9Cは図8Cに、それぞれ対応するので、対応する要素には同一の符号を付し、簡単な説明にとどめることとする。
また、図9A〜図9Cには、教示用治具50におけるαβ直交座標系(図1参照)を示している。ハンド13(図5参照)は、たとえば、β軸がハンド中心線13CLと平行となるように教示用治具50を保持する。
図9Aは、教示用治具50が検出した圧力分布の例その4を示す図である。なお、図9Aでは、カセット200a(図3参照)のように、所定の間隔をあけて配置される2つの支持部材201(図7A参照)で教示用治具50を支持するタイプのステーション200に、教示用治具50が支持された状態における圧力分布50D4を示している。
図9Aに示した場合、弓形の領域801aおよび領域801bの弦901aおよび弦901bは、β軸と平行にはならない。ここで、圧力分布50D4に基づいて弦901aあるいは弦901bと、β軸とのなす角度が得られるので、鉛直軸(Z軸)まわりの回転ずれを算出することができる。つまり、第2算出部21bは、このようにして算出した回転ずれを教示用治具50のステーション200に対する回転ずれとして算出する。
そして、上記した補正部21c(図6参照)は、このようにして算出した回転ずれを用いて仮教示データ22aを補正することになる。
図9Bは、教示用治具50が検出した圧力分布の例その5を示す図である。なお、図9Bでは、楕円状の1つの支持部材で教示用治具50が支持された状態における圧力分布50D5を示している。
図9Bに示した場合、1つの支持部材に支持される領域の外形は、支持部材の外形と同じく楕円状の領域902となる。また、図9Bに示した場合、領域902における長軸903は、β軸と平行にならない。ここで、圧力分布50D5に基づいて長軸903と、β軸とのなす角度が得られるので、鉛直軸(Z軸)まわりの回転ずれを算出することができる。つまり、第2算出部21bは、このようにして算出した回転ずれを教示用治具50のステーション200に対する回転ずれとして算出する。
そして、上記した補正部21c(図6参照)は、このようにして算出した回転ずれを用いて仮教示データ22aを補正することになる。なお、図9Bでは、支持部材が楕円状である場合を示したが、外形に凹凸や突起を有するなど、支持部材の鉛直軸(Z軸)まわりの向きを取得可能な形状であれば、その形状は問わない。
図9Cは、教示用治具50が検出した圧力分布の例その6を示す図である。図9Cに示した場合、3つの支持部材にそれぞれ支持される領域の外形は、支持部材の外形と同じ外形の領域803a,803b,803cとなる。
ここで、図9Cに示した場合、領域803bと領域803cとを結ぶ直線(同図に示す破線参照)は、α軸と平行にならない。ここで、圧力分布50D6に基づき、かかる直線と、α軸とのなす角度が得られるので、鉛直軸(Z軸)まわりの回転ずれを算出することができる。つまり、第2算出部21bは、このようにして算出した回転ずれを教示用治具50のステーション200に対する回転ずれとして算出する。
そして、上記した補正部21c(図6参照)は、このようにして算出した回転ずれを用いて仮教示データ22aを補正することになる。
図9A〜図9Cに示したように、第2算出部21bは、感圧シート52(図1参照)が圧力を検出した部位の位置に基づいて鉛直軸まわりの回転ずれを検出することとしたので、ハンド13とステーション200との回転ずれを効率よく算出することができる。
次に、教示システム1が実行する処理手順について図10を用いて説明する。図10は、教示システム1が実行する処理手順を示すフローチャートである。図10に示すように、動作制御部21dは、仮教示データ22aに基づいてロボット10へ動作を指示することで、教示用治具50をステーション200へ搬送させる(ステップS101)。
つづいて、制御部21は、ハンド位置および圧力分布の取得を開始し(ステップS102)、その後、ハンド13を下降させる(ステップS103)。つづいて、制御部21は、ハンド13の下降が完了したか否かを判定し(ステップS104)、ハンド13の下降が完了していない場合には(ステップS104,No)、ステップS104の判定を繰り返す。
一方、ハンド13の下降が完了した場合には(ステップS104,Yes)、制御部21は、ハンド位置および圧力分布の取得を終了する(ステップS105)。そして、第1算出部21aは、圧力分布の経時変化に基づいて支持部材の高さおよび傾きを算出する(ステップS106)。また、第2算出部21bは、静止時の圧力分布に基づいて水平向きのずれを算出する(ステップS107)。
そして、補正部21cは、ステップS106およびステップS107の算出結果に基づいて仮教示データ22aを補正することで本教示データ22bを生成し(ステップS108)、処理を終了する。
ところで、これまでは、感圧シート52を教示用治具50に設ける場合について説明してきた。しかしながら、これに限らず、感圧シート52をハンド13(図5参照)に設けることとしてもよい。そこで、以下では、感圧シート52をハンド13に設ける場合について、図11を用いて説明することとする。
図11は、ハンド13に感圧シート52を設置する場合の計算例を示す図である。なお、図11では、図5に示した支持部材13p1,13p2,13p3の上面に、上面と同形状の感圧シート52を設ける場合を示している。なお、この場合、図1に示した本体部51についても、感圧シート52と同形状として支持部材13p1,13p2,13p3と、感圧シート52との間に設けることとすればよい。
図11に示すように、支持部材13p1,13p2,13p3で基板300を支持する場合を考える。同図のように、基板300が正しい位置で支持された場合には、基板300の中心は、ハンド13の基準位置13Cと一致する。
そして、この場合、支持部材13p1,13p2,13p3にそれぞれ対応する感圧シート52で検出した荷重をp1、p2およびp3とすると、p1、p2およびp3の値はすべて一致する。
一方、基板300が図11に示した正しい位置からずれた場合には、p1、p2およびp3の値は一致しない。しかしながら、この場合の基板300の重心位置は、p1、p2およびp3の値に基づいて算出することができる。
具体的には、X軸方向の重心位置を求める場合、支持部材13p2と支持部材13p3とを結ぶ線の中点に支持部材13p1があると考えることができる。つまり、両端にp2およびp3が、中点にp1がそれぞれかかっていることと等価であるので、これらの荷重がかかった場合の重心のX座標と、基準位置13CのX座標とのずれを算出することができる。
また、Y軸方向の重心位置を求める場合、支持部材13p1のY座標と、支持部材13p2,13p3のY座標とをY軸上で結んだ線の一端にp1が、他端にp2およびp3の和が、それぞれかかっていることと等価である。したがって、これらの荷重がかかった場合の重心のY座標と、基準位置13CのY座標とのずれを算出することができる。
このように、ハンド13の支持部材13p1,13p2,13p3にそれぞれ感圧シート52を設けることで、ハンド13に載置された基板300の位置ずれを検出することができる。
なお、図11では、ハンド13が支持部材13p1,13p2,13p3を介して基板300を支持する場合を示したが、支持部材13p1,13p2,13p3を省略し、フフォーク部13b(図5参照)の上面で基板300を支持することとしてもよい。
この場合、フォーク部13bの上面の外形にあわせた形状の感圧シート52を用いることとすればよい。このようにすることで、感圧シート52は、仮に、基板300が正しい位置からずれた場合であっても、基板300の外形を検出することができる。したがって、検出した外形に基づいて基板300の中心を算出することができ、また、基準位置13Cとのずれについても算出することができる。
上述してきたように、本実施形態に係る教示用治具50は、基板300を搬送するハンド13を有しておりハンド13の高さを変化させるロボット10によって基板300の代わりに搬送されるとともに、基板300を模した形状を有している。また、教示用治具50は、支持された状態における自重による圧力分布を検知する感圧シート52を備える。
したがって、本実施形態に係る教示用治具50をロボット10の教示に用いることとすれば、容易かつ迅速にロボット10を教示することができる。
また、本実施形態に係る教示システム1は、ロボット10と、教示用治具50と、ステーション200と、処理装置30とを備える。ステーション200は、基板300の搬送先に設置され、基板300を支持する支持部材を有する。処理装置30は、感圧シート52による検知結果を処理する。
したがって、本実施形態に係る教示システム1によれば、精密な治具をステーション200に配置するなどの手作業を含んだ作業を行うことなく、ロボット10に対する本教示を行うことができる。
また、本実施形態に係るロボット10は、基板300を搬送するとともに高さ位置を変更可能なハンド13を備える。また、ロボット10は、基板300を模した形状を有しており、支持された状態における自重による圧力分布を検知する感圧シート52を有する教示用治具50を、基板300の代わりにハンド13で搬送するとともに、感圧シート52によって検知された圧力分布に基づいて動作を教示される。
したがって、本実施形態に係るロボット10によれば、精密な治具をステーション200に配置するなどの手作業を含んだ作業が不要となるため、教示作業の作業負荷を低減することができる。
なお、上記した実施形態では、ロボット10が水平多関節ロボットである場合を示したが、ロボット10は、いわゆるシリアルリンクロボットなどの他のタイプのロボットであってもよい。また、基板の形状は、円状に限らず、矩形状など他の形状であってもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 教示システム
10 ロボット
10a 本体部
10b 昇降軸
11 第1アーム
12 第2アーム
13 ハンド
13a 基部
13b フォーク部
13C 基準位置
13CL ハンド中心線
13p1、13p2、13p3 支持部材
20 コントローラ
21 制御部
21a 第1算出部
21b 第2算出部
21c 補正部
21d 動作制御部
22 記憶部
22a 仮教示データ
22b 本教示データ
23 受信部
30 処理装置
50 教示用治具
50C 中心
51 本体部
52 感圧シート
52p 検出部
53 取得部
54 送信部
55 電源部
200 ステーション
200a カセット
200b 処理室
200c アライナ装置
201 支持部材

Claims (12)

  1. 基板を搬送するハンドを有しており前記ハンドの高さを変化させるロボットによって前記基板の代わりに搬送されるとともに、前記基板を模した形状を有しており、
    支持された状態における自重による圧力分布を検知する感圧シート
    を備えることを特徴とする教示用治具。
  2. 前記感圧シートは、
    前記ハンドで保持された状態における下側の面に設けられること
    を特徴とする請求項1に記載の教示用治具。
  3. 前記感圧シートによる検知結果を有線または無線で送信する送信部
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の教示用治具。
  4. 前記基板を模した形状とは、
    前記基板の主面の形状と同一の形状を指すこと
    を特徴とする請求項1、2または3に記載の教示用治具。
  5. 前記ロボットと、
    請求項1〜4のいずれか一つに記載の教示用治具と、
    前記基板の搬送先に設置され、前記基板を支持する支持部材を有するステーションと、
    前記感圧シートによる検知結果を処理する処理装置と
    を備えることを特徴とする教示システム。
  6. 前記処理装置は、
    前記教示用治具が前記支持部材に支持される際における前記感圧シートの圧力分布の経時変化に基づき、前記ロボットの設置面に対する前記支持部材の高さおよび傾きのうち少なくとも一方を算出する第1算出部
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の教示システム。
  7. 前記処理装置は、
    前記教示用治具が前記支持部材に支持された状態における前記感圧シートの圧力分布に基づき、前記教示用治具の前記ステーションに対する水平向きのずれを算出する第2算出部
    を備えることを特徴とする請求項5または6に記載の教示システム。
  8. 前記第2算出部は、
    前記感圧シートが圧力を検出した部位の外形に基づいて前記水平向きのずれを算出すること
    を特徴とする請求項7に記載の教示システム。
  9. 前記第2算出部は、
    前記感圧シートが圧力を検出した複数の部位についての重心位置に基づいて前記水平向きのずれを算出すること
    を特徴とする請求項7に記載の教示システム。
  10. 前記第2算出部は、
    前記感圧シートが圧力を検出した複数の部位の位置に基づいて前記教示用治具の前記ステーションに対する回転ずれを算出すること
    を特徴とする請求項7に記載の教示システム。
  11. 基板を搬送するハンドを有しており、前記ハンドの高さを変化させるロボットと、
    前記基板を模した形状を有しており、支持された状態における自重による圧力分布を検知する感圧シートを有する教示用治具と
    を用い、
    前記教示用治具を前記基板の代わりに前記ロボットに搬送させる工程と、
    前記感圧シートによって検知された前記圧力分布に基づいて前記ロボットを教示する工程と
    を含むことを特徴とする教示方法。
  12. 基板を搬送するとともに高さ位置を変更可能なハンド
    を備え、
    前記基板を模した形状を有しており、支持された状態における自重による圧力分布を検知する感圧シートを有する教示用治具を、前記基板の代わりに前記ハンドで搬送するとともに、前記感圧シートによって検知された前記圧力分布に基づいて動作を教示されること
    を特徴とするロボット。
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