JPWO2017099136A1 - 色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール、及び太陽電池モジュールを備えた構造物 - Google Patents

色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール、及び太陽電池モジュールを備えた構造物 Download PDF

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Abstract

一方の面上に透明電極を形成させた透明基板と、一方の面上に対向電極を形成させた対極基板と、を有する色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールであって、 透明基板及び対極基板は、前記透明電極と前記対向電極とが対向するように配置されており、前記透明基板は、前記透明電極が形成された面と反対の面において、光透過性を有する保護部材で覆われていることを特徴とする色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール。

Description

本発明は、色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール、及び太陽電池モジュールを備えた構造物に関する。本願は、2015年12月7日に、日本に出願された特願2015−238965号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、色素増感型太陽電池として、例えば特許文献1、2に示されるように、透明電極を形成させた透明基板と、対向電極を形成させた対極基板と、前記透明電極上に形成させ多孔質の半導体材料に増感色素を担持させて形成させた半導体層と、前記半導体層と対向電極との間に設けられる液状又は擬液状の電解質と、前記電解質を封止して前記透明基板と前記対極基板とを固着させる封止材と、を備えた構造が知られている。
このような色素増感太陽電池では、色素増感太陽電池に光が照射されると、半導体層に吸着された増感色素が光を吸収し、色素分子内の電子が励起され、その電子が半導体へ渡される。そして、透明電極側で電子が発生し、この電子が電気回路を通じて、対向電極に移動し、対向電極に移動した電子は、電解質層を通じて透明電極に戻る。このような過程が繰り返されることで、電気エネルギーが生じる構成となっている。
特開2011−258514号公報 特開2013−97920号公報
しかしながら、上述したような色素増感太陽電池を所望の部材に装着して使用する場合には、以下のような問題があった。
例えば、椅子の座面や背凭れなどの場所に色素増感太陽電池を装着すると、人の荷重による物理的な衝撃荷重が色素増感太陽電池にかかるため、破損したりや傷がつき、電池として機能しなくなるという問題があった。
また、色素増感太陽電池の設置箇所が高熱環境の条件であったり、水がかかる条件の場合にも電池の機能が低下するため、設置箇所が制限されており、その点で改善の余地があった。
さらに、例えば建物の内装材に色素増感太陽電池を装着することによる意匠性が低下するおそれがあった。また、部屋のガラス窓に色素増感太陽電池を装着する場合には、室内が暗くなるという課題があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、耐久性を向上させることができ、電池の機能を維持することができる色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール、及び太陽電池モジュールを備えた構造物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールは、一方の面上に透明電極を形成させた透明基板と、一方の面上に対向電極を形成させた対極基板と、を有する色素増感太陽電池(太陽電池単位セル)を備えた太陽電池モジュールであって、透明基板及び対極基板は、前記透明電極と前記対向電極とが対向するように配置されており、前記透明基板は、前記透明電極が形成された面と反対の面において、光透過性を有する保護部材で覆われていることを特徴としている。前記太陽電池モジュールは、前記色素増感太陽電池(太陽電池単位セル)が複数電気的に接続されてなる。色素増感太陽電池同士の接続は、公知の配線により行うことができる。
また、本発明に係る太陽電池モジュールを備えた構造物では、上述した太陽電池モジュールが装着されていることを特徴としている。
本発明では、透明基板に対して物品等が直接触れることがなくなるため、色素増感太陽電池における物理的な衝撃荷重や熱等への耐性を向上させることができる。つまり、保護部材に衝撃吸収性能をもたせることができ、色素増感太陽電池が受ける荷重の負担を防止、又は低減することができるので、耐荷重性を向上させることができる。また、保護部材を設けることで、太陽電池モジュールとして防水性、絶縁性、耐摩耗性、及び耐延焼性を高めることが可能となる。
また、本発明では、透明基板を覆うように保護部材を設ける構成であるので、保護部材に周囲の色調に合った半透明フィルムを用いることで、意匠性を向上させることができる。そして、保護部材の色を例えば白色にすることで、室内を明るい雰囲気とすることができる。
また、本発明に係る色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールでは、前記保護部材は、可撓性を有することが好ましい。
この場合には、保護部材に衝撃吸収性能をもたせることができ、色素増感太陽電池が受ける外部からの物理的な衝撃荷重の負担を低減することができる。
また、本発明に係る色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールでは、前記保護部材は、前記透明基板と離間した状態で支持されていていることが好ましい。
このように透明基板と保護部材との間に離間部を設けることで、保護部材が物理的な衝撃荷重を受けて変形したときに、その変形した保護部材が透明基板に接触することを抑制することができる。これにより、透明基板が受ける物理的な衝撃荷重を低減することができ、色素増感太陽電池の耐久性を向上させることができる。
また、この場合には、透明基板と保護部材とが離間しているので、保護部材の熱が直接的に透明基板に伝わることを防ぐことができる。
また、本発明に係る色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールでは、前記保護部材が外部から任意の力で押圧された状態で、前記保護部材と前記透明基板との離間した状態が維持されていることが好ましい。
この場合には、保護部材の変形量に合わせて離間を設定することで、保護部材が物理的な衝撃荷重を受けて変形しても、透明基板と保護部材との間が離間した状態で維持されるので、その変形した保護部材が透明基板に接触することを確実に防止することができる。
また、本発明に係る色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールでは、前記保護部材は、さらに前記対極基板の前記対向電極が形成された面と反対の面を覆うように設けられていることが好ましい。
この場合には、構造物に装着する対極基板も保護部材によって覆われているので、対極基板側の耐久性も向上させることができる。
そして、本発明では、対極基板を直接、構造物の被装着部に接着することなく保護部材を介して装着することができる。
また、本発明に係る色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールでは、前記保護部材は、前記対極基板を支持する下地部材に対して柱材を介して支持されていることが好ましい。ここで、下地部材とは、前記対極基板を支持する平面または曲面材であり、前記柱材を設けることで、下地部材として機能させることが出来る。
この場合には、保護部材が受ける衝撃荷重や熱などが柱材を介して下地部材に伝達することになる。つまり、衝撃荷重や熱などが保護部材から直接的に色素増感太陽電池に伝わることを抑えることができる。
また、柱材を色素増感太陽電池に支持させない簡単な構造となるので、色素増感太陽電池に保護部材を容易に設けることができる。そして、例えば、下地部材を構造物の被装着部に接着することで、太陽電池モジュールを構造物に簡単に装着して使用することができる。
また、下地部材を暗色にすることで、色素増感太陽電池自体を透明基板側から見たときの色の変化を小さく抑えることが可能となり、太陽電池モジュールとしての意匠性を向上させることができる。
また、本発明に係る色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールでは、前記保護部材は、前記色素増感太陽電池に設けられる柱材に支持されていることが好ましい。
この場合には、色素増感太陽電池に柱材を設けて、その柱材に保護部材が支持されるので、複数の柱材を設けることができる。つまり、柱材による保護部材の支持位置として、平面視で外周縁のみではなく中間位置にも設けることができるので、保護部材を確実に支持することができる。
また、本発明では、予め柱材を介して透明基板に押圧力が作用するように構成しておくことで、太陽電池モジュールを壁面などの被装着面に縦置きに配置した場合に、前記押圧力が作用する部分で堰が形成され、電解質の領域を縦方向に区画することができる。そのため、色素増感太陽電池内の電解質がこの電解質領域の最下部に沈み込み、電解質溜まりが生じることを抑制することができる。
また、本発明に係る色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールでは、前記色素増感太陽電池は、電解質を封止する封止材を有しており、前記柱材は、前記封止材としての機能を有しているか、又は前記封止材に隣接して設けられていることが好ましい。
この場合には、保護部材が受ける衝撃荷重が柱材を介して封止材の配置部分で受けることになり、電解質が封入されている部分に荷重がかかることを防ぐことができる。そのため、透明基板の破損に伴って電解質が流出することを防止することができる。
また、この場合、色素増感太陽電池の電極部分に柱材が配置されない構造となるため、発電面積が小さくなることがなく、発電量の低下を抑制することができる。
また、本発明に係る色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールでは、前記保護部材は、前記色素増感太陽電池を全周にわたって密封状態に覆っていることが好ましい。
この場合には、色素増感太陽電池が保護部材によって全体が囲繞されているので、水や熱の影響を抑えることができ、耐久性を向上させることができる。
また、本発明に係る色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールでは、前記保護部材は、撥水性又は防水性を有する部材から形成されていることが好ましい。
この場合には、保護部材に防水性、撥水性をもたせることができ、太陽電池モジュールに水が付着しても色素増感太陽電池に水が直接接触することがないので、電池の機能を維持することができる。
また、本発明に係る色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールでは、前記保護部材は、絶縁性を有する部材から形成されていることが好ましい。
この場合には、透明基板を覆う保護部材に絶縁性をもたせた複層構造となるので、色素増感太陽電池を外部から電気的に隔離する構造となることから、感電の発生等を抑制することができる。
また、本発明に係る色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールでは、前記保護部材の少なくとも前記透明基板を覆う領域は、半透明フィルムから形成されていることが好ましい。
この場合には、保護部材の色調を白色半透明や青色半透明にすることで、意匠性を高めたり、変色を視認しにくくしたり、室内が暗くなるのを防止することができる。
また、本発明に係る色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールでは、前記保護部材は、難燃性を有する部材から形成されていることが好ましい。
この場合には、保護部材に例えば難燃性フィルムを用いることで、太陽電池モジュールの難燃性を高めることができるので、高熱環境下において太陽電池モジュールが発火する危険性を抑制することができる。
また、本発明に係る色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールでは、前記保護部材と前記色素増感太陽電池とが、略同一の曲率をもって湾曲して形成されていることが好ましい。
この場合には、例えば円柱やカーテン等の被装着面が曲面を有する構造物に対して、その曲面に沿って色素増感太陽電池および保護部材を湾曲させて装着することができる。
そして、本発明によれば、色素増感太陽電池を曲面とすることで電池の面積を増大することができ、受光面積を大きく取って発電量を増やすことが可能となる。
また、本発明の場合には、色素増感太陽電池に入射する光の入射角度が変化しても色素増感太陽電池の一部の要素が入射する光に対向しやすくなるため、光の入射角度により発電量が変化するのを抑制することができる。
また、本発明に係る色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールでは、前記保護部材は、曲面状の形状を有し、前記色素増感太陽電池は、平面状の形状を有し、前記柱材は、複数設けられ、それぞれ前記保護部材の曲面に対応した高さ寸法に設定されていることが好ましい。
この場合には、色素増感太陽電池を曲げることなく、保護部材のみで曲面を形成することができる。そのため、色素増感太陽電池は、保護部材の曲げの影響を受けずに、曲面からなる被装着部に装着することができる。
また、本発明に係る色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールでは、前記保護部材は、当該太陽電池モジュールが装着される被装着部の部材として一体的に設けられていることが好ましい。
この場合には、例えば椅子のクッション性を有する座面(被装着部の部材)を保護部材として形成して、この座面部分の一部に一体的に設けることができる。このように、太陽電池モジュールを構造物の一部に一体的に組み込んで利用することができる。
本発明の色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール、及び太陽電池モジュールを備えた構造物によれば、耐久性を向上させることができ、電池の機能を維持することができる。
本発明の第1の実施の形態による色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールを示した一部破断した斜視図である。 図1に示す太陽電池モジュールの断面図である。 図2に示す色素増感太陽電池の構成の断面図である。 第2の実施の形態による色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールの断面図であって、図2に対応する図である。 図4に示す太陽電池モジュールを椅子の座面に組み込んだ状態の斜視図である。 図4に示す太陽電池モジュールを壁面に装着した状態の縦断面図である。 第3の実施の形態による色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールの断面図であって、図4に対応する図である。 図7に示す太陽電池モジュールを椅子の座面に組み込んだ状態の斜視図である。 第4の実施の形態による色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールの断面図である。 第5の実施の形態による色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールの断面図である。 第6の実施の形態による色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールの断面図である。
以下、本発明の実施の形態による色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール、及び太陽電池モジュールを備えた構造物について、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明で用いる図面は模式的なものであり、長さ、幅、及び厚みの比率、電池の構成・構造等は実際のものと同一とは限らず、適宜変更できる。
(第1の実施の形態)
図1及び図2に示すように、本実施の形態による太陽電池モジュール1は、複数の色素増感太陽電池(太陽電池単位セル)2と、色素増感太陽電池2を保護する保護部材31を備えた保護枠3と、を備えている。
本実施の形態の太陽電池モジュール1を装着する被装着部を有する構造物として、例えば屋内用建具や内装材などがあり、具体的には椅子、棚、机、パーテーション(仕切り)、壁紙、カーテン、ブラインド、雨戸、天井、床、柱、照明、ポスター等に適用することができる。
図3に示すように、色素増感太陽電池2は、透明基板21上に積層された透明導電膜22及び半導体層23によって構成される透明電極24と、対極基板25上に積層された対向電極26と、電解質27と、を有し、透明電極24を構成する半導体層23の表面に予め増感色素及びリチウムイオン若しくは亜鉛イオンが吸着されている。
ここで、半導体層23の表面とは、電解質27と接触する表面を意味し、前記表面には多孔構造を構成する内面(内壁)も含まれる。
透明基板21は、例えばロール・ツー・ロール方式等で連続生産に適用可能な適度な柔軟性を有し、大面積フィルム状に形成可能な材質であれば特に限定されない。このような材質としては、可視光の透過性を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリル、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド等の透明の樹脂材料が挙げられる。
透明基板21には、スパッタリング法や印刷法により、透明導電膜22が成膜されている。透明導電膜22としては、例えば、酸化スズ(ITO)、酸化亜鉛等が用いられる。
透明導電膜22の上には、半導体層23が積層されている。半導体層23は、透明導電膜22とともに透明電極24を構成するものである。半導体層23は、例えば、増感色素から電子を受け取り輸送する機能を有する金属酸化物からなる。このような金属酸化物としては、例えば、酸化チタン(TiO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)、等が挙げられる。
半導体層23には、不図示の増感色素が担持されている。増感色素は、有機色素または金属錯体色素で構成されている。有機色素として、例えば、クマリン系、ポリエン系、シアニン系、ヘミシアニン系、チオフェン系、等の各種有機色素を用いることができる。金属錯体色素としては、例えば、ルテニウム錯体等、が好適に用いられる。
透明導電膜22の上には、半導体層23同士の間に、封止材28を介して配線(図示省略)が設けられている。なお、色素増感太陽電池2の配線パターンとして配線が不要な箇所では、半導体層23同士の間には封止材28のみが設けられている。
配線は、例えば銅等の導電材、或いは前記導電材を含むペーストである。
封止材28は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂の樹脂を少なくとも一種含んだ樹脂材料が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
対極基板25は、透明基板21と同様に透明のフィルム状の樹脂材料等から構成されている。対極基板25の板面には、スパッタリング法や印刷法により、対向電極26が成膜されている。対向電極26として、例えば、酸化スズ(ITO)、プラチナ、ポリアニリン、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)、カーボン等が用いられるが、特にこれらに限定されることはない。
また、透明電極24の透明導電膜22及び対向電極26が成膜する部分は、絶縁処理をする部分でもあることから、非連続で成膜されていていても構わない。
なお、半導体層23と対向電極26との間に充填される電解質27としては、例えば、アセトニトリル、ヨウ化ジメチルプロピルイミダゾリウムまたはヨウ化ブチルメチルイミダゾリウム等のイオン液体などの液体成分に、ヨウ化リチウム等の支持電解質とヨウ素とが混合された溶液(プロピオニトリル等の非水系溶剤)等の液体が挙げられるが、特にこれらに限定されることはない。このような電解質27は、例えば、真空注入、ODF工法(液晶滴下工法)等により充填することができる。
封止材28は、半導体層23を囲むように、透明電極24、対向電極26、及び電解質27からなる発電部(セル)を形成し、隣接するセル同士を分割(分離)して封止するために設けられている。封止材28によって、透明電極24と対向電極26との間に間隙を形成し、その間隙内に電解質27を封止している。
なお、透明基板21及び対極基板25は、フィルム状の樹脂であることに限定されず、ガラス製の基板であってもかまわない。前記ガラスとしては、可視光の透過性を有するものが好ましく、ソーダライムガラス、石英ガラス、ホウケイ酸ガラス、バイコールガラス、無アルカリガラス、青板ガラス、白板ガラス等が挙げられる。
保護枠3は、透明基板21を覆うように設けられ光透過性及び可撓性を有する保護部材31と、保護部材31を柱材32を介して支持する下地部材33と、を備えている。下地部材33は、対極基板25に接した状態で支持している。柱材32の高さ寸法は、色素増感太陽電池2の厚さ寸法よりも大きく設定されている。保護部材31は、透明基板21と離間した状態(電池の厚さ方向に離間部10を形成した状態)で支持されている。保護部材31が外部から任意の力で押圧された状態で、保護部材31と透明基板21との離間した状態が維持されている。このときの保護部材31と透明基板21との間を離間部10という。離間部10の厚さ方向の寸法は、保護部材31の押圧状態(保護部材31の位置)によって変化する。
保護枠3の外形は、色素増感太陽電池2よりも大きな寸法に設定されている。
太陽電池モジュール1は、先ず、色素増感太陽電池2の対極基板25と下地部材33とを接着し、下地部材33の適宜な位置に柱材32を設ける。その後、柱材32の端部に保護部材31を固着することにより製造される。なお、下地部材33には、色素増感太陽電池2の接着前に予め柱材32を設けておいても良い。
保護部材31の材質としては、例えば、プラスチック、硬質、弾性材(ゴム)、布、半透過膜、樹脂、金属メッシュ、紙、ガラス、難燃剤入プラスチック、撥水性プラスチック塗料、偏光プラスチック、フッ素加工樹脂、ゲル状の材料、木などが挙げられる。
また、保護部材31の形状としては、例えば、メッシュ、1枚もの(シート状や板状のもの)、多孔質(スポンジ)、エンボスが形成されたもの、凹凸(ストライプ状に形成されたもの)、曲面などが挙げられる。
なお、下地部材33としては、保護部材31と同様の材質とすることができる。
柱材32の材質としては、例えば、硬質プラスチック、樹脂、絶縁材(ゴム)、金属、ガラスなどが挙げられる。
また、柱材32の形状としては、例えば、ばね、柱状などが挙げられる。
そして、柱材32の高さ寸法は、耐荷重性の観点で、保護部材31が外部から力がかかることによる押圧によって撓んだときに、色素増感太陽電池2に接しない程度の絶縁性が維持されるように設定されている。なお、柱材32の高さ寸法は、柱材32の配置間隔や電圧(電圧と空気の絶縁距離)によっても適宜設定される。例えば、5Vの電圧で20〜30μmの絶縁距離が確保されていればよい。
次に、上述した色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール、及び太陽電池モジュールを備えた構造物の作用について、図面を用いて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態では、透明基板21に対して物品等が直接触れることがなくなるため、色素増感太陽電池2における物理的な衝撃荷重や熱等への耐性を向上させることができる。つまり、保護部材31に衝撃吸収性能をもたせることができ、色素増感太陽電池2が受ける荷重の負担を防止、又は低減することができるので、耐荷重を向上させることができる。また、保護部材31を設けることで、太陽電池モジュール1としての防水性、絶縁性、耐摩耗性、及び耐延焼性を高めることが可能となる。
また、本実施の形態では、透明基板を覆うように保護部材を設ける構成であるので、保護部材に周囲の色調に合った半透明フィルムを用いることで、意匠性を向上させることができる。そして、保護部材の色を例えば白色にすることで、室内を明るい雰囲気とすることができる。
また、本実施の形態では、保護部材31が可撓性を有するので、保護部材31に衝撃吸収性能をもたせることができ、色素増感太陽電池2が受ける外部からの物理的な衝撃荷重の負担を低減することができる。
また、本実施の形態の太陽電池モジュール1では、透明基板21と保護部材31との間に離間部10を設けることで、保護部材31が物理的な衝撃荷重を受けて弾性変形したときに、その変形した保護部材31が透明基板21に接触することを抑制することができる。これにより、透明基板21が受ける物理的な衝撃荷重を低減することができ、色素増感太陽電池2の耐久性を向上させることができる。
また、この場合には、透明基板21と保護部材31とが離間しているので、保護部材31の熱が直接的に透明基板21に伝わることを防ぐことができる。
また、本実施の形態では、保護部材31の変形量に合わせて離間部10を設定することで、保護部材31が物理的な衝撃荷重を受けて変形しても、透明基板21と保護部材31との間が離間した状態で維持されるので、その変形した保護部材31が透明基板21に接触することを確実に防止することができる。
また、本実施の形態では、保護部材31が対極基板25を支持する下地部材33に対して柱材32を介して支持されているので、保護部材31が受ける衝撃荷重や熱などが柱材32を介して下地部材33に伝達することになる。つまり、衝撃荷重や熱などが保護部材31から直接的に色素増感太陽電池2に伝わることを抑えることができる。
また、本実施の形態では、柱材32を色素増感太陽電池2に支持させない簡単な構造となるので、色素増感太陽電池2に保護部材31を容易に設けることができる。そして、例えば、下地部材33を構造物の被装着部に接着することで、太陽電池モジュール1を構造物に簡単に装着して使用することができる。
さらに、下地部材33を暗色にすることで、色素増感太陽電池2自体を透明基板21側から見たときの色の変化を小さく抑えることが可能となり、太陽電池モジュール1としての意匠性を向上させることができる。
また、本実施の形態の太陽電池モジュール1では、保護部材31を撥水性又は防水性を有する部材から形成することが可能である。この場合には、保護部材31に防水性、撥水性をもたせることができ、太陽電池モジュール1に水が付着しても色素増感太陽電池2に水が直接接触することがないので、電池の機能を維持することができる。
さらに、本実施の形態の太陽電池モジュール1では、保護部材31を絶縁性を有する部材から形成することが可能である。この場合には、透明基板21を覆う保護部材31に絶縁性をもたせた複層構造となるので、色素増感太陽電池2を外部から電気的に隔離する構造となることから、感電の発生等を抑制することができる。
さらにまた、本実施の形態の太陽電池モジュール1では、保護部材31の透明基板21を覆う領域の色調を例えば白色半透明や青色半透明の半透明フィルムから形成することが可能である。この場合には、意匠性を高めたり、変色を視認しにくくしたり、室内が暗くなるのを防止することができる。とくに、保護部材31に青色半透明膜を採用することで、発電量の低下を最低限に抑制することができる。
また、保護部材31として、例えばメッシュや多数の小孔を形成した白色フィルムを使用することで、背面の色素増感太陽電池2の色調を変えて見えるようにすることも可能である。
また、本実施の形態の太陽電池モジュール1では、保護部材31を難燃性を有する部材から形成することが可能である。この場合には、保護部材31に例えば難燃性フィルムを用いることで、太陽電池モジュール1の難燃性を高めることができるので、高熱環境下において太陽電池モジュールが発火する危険性を抑制することができる。
そして、本実施の形態の太陽電池モジュール1を例えば建物の壁面や建具(椅子や棚)等の図示しない被装着部に装着した構造物とすることができる。
上述のように本実施の形態による色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール、及び太陽電池モジュールを備えた構造物では、耐久性を向上させることができ、電池の機能を維持することができる。
太陽電池で生じた電力は例えばUSB電源、照明、非常灯、温度調節、センサー用電源、表示器の電源等に利用することが出来る。
次に、本発明の色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール、及び太陽電池モジュールを備えた構造物による他の実施の形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1の実施の形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1の実施の形態と異なる構成について説明する。
(第2の実施の形態)
図4に示す第2の実施の形態による太陽電池モジュール1Aは、色素増感太陽電池2における透明基板21を覆う第1保護部材31と、対極基板25を覆う第2保護部材34とを備え、それぞれの保護部材31、34が色素増感太陽電池2に設けられる柱材32に支持された構成となっている。柱材32は、図3に示す色素増感太陽電池2における電解質27を封止する封止材28(図4に示す破線部分)の配置部分に設けられている。透明基板21と第2保護部材31との間、および対極基板25と第2保護部材34との間には、離間部10が設けられている。
図5は、第2の実施の形態による太陽電池モジュール1Aを椅子5(構造物)に適用した一例を示したものである。
椅子5は、上面視矩形をなす木製の座部51(被装着部)と、座部51の四隅から下方に向けて延びる脚部52と、を有している。座部51には、太陽電池モジュール1Aが一体的に組み込まれた状態で装着されている。ここでは、透明基板21側に設けられる保護部材31は光透過性を有するガラスが採用されている。
図6は、第2の実施の形態による太陽電池モジュール1Aを、例えば壁面や絵画、あるいはポスター等の鉛直面4(構造物の被装着部)に適用したものである。
なお、この他、窓、カーテン、棚、パーテーション等の鉛直面にも同様に適用することが可能である。また、必ずしも鉛直面であることに限定されず、鉛直方向に対して交差する傾斜面や湾曲面であっても適用することができる。
このように第2の実施の形態による太陽電池モジュール1Aでは、構造物に装着する対極基板25も第2保護部材34によって覆われているので、対極基板25側の耐久性も向上させることができる。
そして、この場合には、対極基板25を直接、構造物の被装着部に接着することなく第2保護部材34を介して装着することができる。
また、本実施の形態では、色素増感太陽電池2に柱材32を設けて、その柱材32に保護部材31が支持されるので、複数の柱材32を設けることができる。つまり、柱材32による保護部材31の支持位置として、平面視で外周縁のみではなく中間位置にも設けることができるので、保護部材31を確実に支持することができる。
そして、予め柱材32を介して透明基板21に押圧力が作用するように構成しておくことで、図6に示すように、太陽電池モジュール1を壁面などの被装着面に縦置きに配置した場合に、押圧力が作用する部分で堰が形成され、電解質27(図3参照)の領域を縦方向に区画することができる。そのため、色素増感太陽電池2内の電解質27がこの電解質領域の最下部に沈み込み、電解質溜まりが生じることを抑制することができる。
また、本実施の形態では、柱材32が平面視で色素増感太陽電池2における電解質27(図3参照)を封止する封止材28の配置部分に設けられているので、保護部材31が受ける衝撃荷重が柱材32を介して封止材28の配置部分で受けることになり、電解質27が封入されている部分に荷重がかかることを防ぐことができる。そのため、透明基板21の破損に伴って電解質27が流出することを防止することができる。
また、この場合、色素増感太陽電池2の電極部分に柱材32が配置されない構造となるため、発電面積が小さくなることがなく、発電量の低下を抑制することができる。なお、ここで、柱材32に封止材28としての機能を持たせてもよく、封止材28と柱材32とを別途隣接させて設けてもよい。
(第3の実施の形態)
図7に示す第3の実施の形態による太陽電池モジュール1Bは、上述した第2の実施の形態の太陽電池モジュール1Aを全体的に適宜な形状に湾曲させたものである。つまり、太陽電池モジュール1Bは、保護部材31、34と色素増感太陽電池2とが、略同一の曲率をもって湾曲して形成されている。
この場合には、例えば円柱、カーテン、椅子等の被装着面が曲面を有する構造物に対して、その曲面に沿って色素増感太陽電池2および保護部材31、34を湾曲させて装着することができる。
そして、本第3の実施の形態によれば、色素増感太陽電池2を曲面とすることで電池の面積を増大することができ、受光面積を大きく取って発電量を増やすことが可能となる。
また、本実施の形態では、色素増感太陽電池2に入射する光の入射角度が変化しても色素増感太陽電池2の一部の要素が入射する光に対向しやすくなるため、光の入射角度により発電量が変化するのを抑制することができる。
図8は、第3の実施の形態による太陽電池モジュール1Bは、1本の脚部62で座部61(被装着部)を支持するいわゆるオフィスチェア6(構造物)に適用した一例を示している。
座部61は、座り易いように平面視で中央部分61aが窪んだ曲面を形成しており、クッション性を有する座面61b(被装着部の部材)を第1保護部材31として形成し、この座面部分の一部に一体的に設けられている。そのため、太陽電池モジュール1Bは、全体として座部61の曲面に沿って湾曲している。
このときの座面61aを構成する第1保護部材31として、金属メッシュ、半透明の弾性材(ゴム)、半透明なクッション材等を採用することができる。第2保護部材34として、硬質プラスチックを採用することができる。そして、第1保護部材31と色素増感太陽電池2との間の上側の柱材32としては、第1保護部材31のクッション性を高めるためにばねを用いることが好ましい。また、第2保護部材34と色素増感太陽電池2との間の下側の柱材32としては、硬質の第2保護部材34を強固に支持するために金属を採用することが好ましい。
なお、このようなオフィスチェア6の場合には、色素増感太陽電池2で発電した微弱な電圧を取り出して背凭れに付与することで、電気マッサージ器の機能をもたせることも可能である。
(第4の実施の形態)
図9に示す第4の実施の形態による太陽電池モジュール1Cは、保護部材31が曲面状に形成され、色素増感太陽電池2が平面状に形成され、柱材32が複数設けられて、それぞれ保護部材31の曲面に対応した高さ寸法に設定されている。この場合、保護部材31の中央に位置する柱材32Aが両側に設けられる柱材32Bよりも高さ寸法が小さくなっており、保護部材31を透明の円柱7(構造物の被装着部、図9に示す二点鎖線)の周面に沿って接着材によって装着することができる。
本第4の実施の形態では、色素増感太陽電池2を曲げることなく、保護部材31のみで曲面を形成することができる。そのため、色素増感太陽電池2は、保護部材31の曲げの影響を受けずに、曲面からなる円柱7に装着することができる。
なお、本第4の実施の形態では、保護部材31を曲面状に形成し、色素増感太陽電池2を平面状に形成しているが、反対にすることも可能である。すなわち、保護部材31を平面状に形成し、色素増感太陽電池2を曲面状に形成するようにしてもよい。この場合には、色素増感太陽電池2における受光面積を大きく取って発電量を増やすことが可能となるとともに、色素増感太陽電池2が入射する光に対向しやすくなるため、光の入射角度により発電量が変化するのを抑制することができる。
(第5の実施の形態)
図10に示す第5の実施の形態による太陽電池モジュール1Dは、保護部材35が柱材32を介して色素増感太陽電池2を全周にわたって密封状態に覆っている構成となっている。保護部材35は、防水性又は撥水性を有する部材が採用されている。
この場合には、色素増感太陽電池2が保護部材35によって全体が囲繞されているので、水や熱の影響を抑えることができ、耐久性を向上させることができる。
(第6の実施の形態)
図11に示す第6の実施の形態による太陽電池モジュール1Eは、色素増感太陽電池2の全周を覆う外周封止材29を保護部材31、34の柱材とした構成である。つまり、第1保護部材31は、外周封止材29を介して透明基板21に設けられ、第2保護部材34は、外周封止材29を介して対極基板25に設けられている。
この場合、外周封止材29が柱材を兼ねるので、柱材を設ける必要がなく、柱材を省略することができるので、コストの低減を図ることができる。
以上、本発明による色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール、及び太陽電池モジュールを備えた構造物の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述の本実施の形態では、第2の実施の形態において、色素増感太陽電池2の両側に保護部材31、34を設けた構成としているが、これに限定されることはなく、透明基板21を覆う第1保護部材31のみが柱材32を介して設けられていてもよい。
また、本実施の形態では、保護部材31が柱材32によって色素増感太陽電池2、又は下地部材33に支持された構成としているが、柱材32を省略することも可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1、1A〜1E 太陽電池モジュール
2 色素増感太陽電池
3 保護枠
4 鉛直面(構造物の被装着部)
5 椅子(構造物)
6 オフィスチェア(構造物)
7 円柱(構造物の被装着部)
10 離間部
21 透明基板
24 透明電極
25 対極基板
26 対向電極
27 電解質
28 封止材
31、34、35 保護部材
32 柱材
33 下地部材

Claims (17)

  1. 一方の面上に透明電極を形成させた透明基板と、一方の面上に対向電極を形成させた対極基板と、を有する色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュールであって、
    透明基板及び対極基板は、前記透明電極と前記対向電極とが対向するように配置されており、
    前記透明基板は、前記透明電極が形成された面と反対の面において、光透過性を有する保護部材で覆われていることを特徴とする色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール。
  2. 前記保護部材は、可撓性を有することを特徴とする請求項1に記載の色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール。
  3. 前記保護部材は、前記透明基板と離間した状態で支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール。
  4. 前記保護部材が外部から任意の力で押圧された状態で、前記保護部材と前記透明基板との離間した状態が維持されていることを特徴とする請求項3に記載の色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール。
  5. 前記保護部材は、さらに前記対極基板の前記対向電極が形成された面と反対の面を覆うように設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール。
  6. 前記保護部材は、前記対極基板を支持する下地部材に対して柱材を介して支持されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール。
  7. 前記保護部材は、前記色素増感太陽電池に設けられる柱材に支持されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール。
  8. 前記色素増感太陽電池は、電解質を封止する封止材を有しており、前記柱材は、前記封止材としての機能を有しているか、又は前記封止材に隣接して設けられていることを特徴とする請求項7に記載の色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール。
  9. 前記保護部材は、前記色素増感太陽電池を全周にわたって密封状態に覆っていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール。
  10. 前記保護部材は、撥水性又は防水性を有する部材から形成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール。
  11. 前記保護部材は、絶縁性を有する部材から形成されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール。
  12. 前記保護部材の少なくとも前記透明基板を覆う領域は、半透明フィルムから形成されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール。
  13. 前記保護部材は、難燃性を有する部材から形成されていることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール。
  14. 前記透明基板及び前記対極基板は、可撓性を有するフィルム材から形成され、
    前記保護部材と前記色素増感太陽電池とが略同一の曲率をもって湾曲して形成されていることを特徴とする請求項2乃至13のいずれか1項に記載の色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール。
  15. 前記保護部材は、曲面状の形状を有し、
    前記色素増感太陽電池は、平面状の形状を有し、
    前記柱材は、複数設けられ、それぞれ前記保護部材の曲面に対応した高さ寸法に設定されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール。
  16. 前記保護部材は、当該太陽電池モジュールが装着される被装着部の部材として一体的に設けられていることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載の色素増感太陽電池を備えた太陽電池モジュール。
  17. 請求項1乃至15のいずれか1項に記載の太陽電池モジュールが装着されていることを特徴とする太陽電池モジュールを備えた構造物。
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