JPWO2017094117A1 - 空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

空気調和装置の制御装置は、室外機及び室内機が暖房運転している際に、冷媒が流れている配管全体の配管容積を算出する容積算出部と、吐出圧力と、吐出圧力と吸入圧力との差圧と、配管容積と、冷媒が流れている配管全体の共振周波数とが対応づけされた周波数テーブルと、容積算出部において算出された配管容積と、吐出圧力と、吐出圧力と吸入圧力との差圧とに基づいて、周波数テーブルを参照して共振周波数を推定する周波数推定部と、圧縮機の運転周波数が周波数推定部において推定された共振周波数になることを規制するように、圧縮機の運転周波数の範囲を設定する条件設定部とを備える。

Description

本発明は、圧縮機の駆動による圧力脈動を抑制する空気調和装置に関するものである。
空気調和装置は、圧縮機を有する室外機と室内機とが冷媒配管により接続された冷媒回路を有し、圧縮機の駆動により冷房運転又は暖房運転等を行う。圧縮機が駆動する際に運転周波数に応じた周波数の圧力脈動が生じる。ここで、冷媒の圧力状態及び室内機に冷媒が流れるまでの配管の長さ又は容積などにより、空気調和装置の冷媒が流れる配管には特定の共振周波数が存在する。そして、高圧のガス冷媒が室外機から室内機へ流れる暖房運転において、圧縮機の特定の運転周波数と配管経路の固有の共振周波数とが一致した場合、配管内を流れるガス冷媒が脈動し、配管が振動する場合がある。
圧力脈動を低減する装置として、圧縮機の吐出側にマフラーを設置する方法、又は圧力脈動低減装置を取り付ける空気調和装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、冷媒が流れる内管に噴流を吹き出す複数の小孔が形成されており、内管から外周に小孔から冷媒を吹出させて圧力脈動を低減する流路装置が開示されている。
特開2008−196848号公報
しかし、特許文献1のように通常の冷媒回路内に圧力脈動を低減させるための機構を配置する場合、もしくはマフラーを設置する場合、室外機の筐体内にスペースを設ける必要があるとともにコストが掛かってしまう。さらに、冷媒が孔空部分を通過する際の流体の圧力損失も大きく、性能低下を招く可能性がある。また、圧力脈動を抑制するために、圧縮機周波数の運転範囲が、配管系が持つ固有の共振周波数に一致しないように、配管長を長くすることも考えられる。
また、圧縮機の運転周波数と配管系の持つ共振周波数とを一致させないために、圧縮機の下限運転周波数を引き上げることが考えられる。しかしながら、共振周波数は配管容積等により異なるため、例えば現地配管の径及び長さが異なる空気調和装置毎に個別に設定する必要がある。よって、いずれの空気調和装置であっても圧力脈動による振動が生じない運転周波数に設定することが難しい。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、空気調和装置の設置状態に合わせて、コストを掛けることなく圧力脈動による振動の発生を抑制することができる空気調和装置を提供することを目的としている。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機を有する室外機と室内機とをガス配管及び液配管を介して接続した空気調和装置であって、圧縮機から吐出される冷媒の吐出圧力を検知する吐出圧力センサと、圧縮機の吸入側の冷媒の吸入圧力を検知する吸入圧力センサと、吐出圧力センサにより検知された吐出圧力と、吸入圧力センサにより検知された吸入圧力とに基づいて、圧縮機の運転周波数の範囲を設定する制御装置とを有し、制御装置は、室外機及び室内機が暖房運転している際に、冷媒が流れている配管全体の配管容積を算出する容積算出部と、吐出圧力と、吐出圧力と吸入圧力との差圧と、配管容積と、冷媒が流れている配管全体の共振周波数とが対応づけされた周波数テーブルと、容積算出部において算出された配管容積と、吐出圧力と、吐出圧力と吸入圧力との差圧とに基づいて、周波数テーブルを参照して共振周波数を推定する周波数推定部と、圧縮機の運転周波数が周波数推定部において推定された共振周波数になることを規制するように、圧縮機の運転周波数の範囲を設定する条件設定部とを備える。
本発明に係る空気調和装置によれば、冷媒が流れる配管全体の配管容積から共振周波数を推定し、圧縮機の運転周波数が推定した共振周波数による運転が行われないように設定されることにより、共振周波数を打ち消すためのマフラーを別途設置することなく、空気調和装置の設置状態に対応して圧力脈動による騒音の発生を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の一例を示す冷媒回路図である。 図1の制御装置の一例を示す機能ブロック図である。 図2の制御装置における周波数テーブルの一例を示す模式図である。 図2の制御装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の一例を示す冷媒回路図である。 図5の制御装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る空気調和装置の一例を示す冷媒回路図である。 図7の制御装置の動作例を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置1の一例を示す冷媒回路図であり、図1に基づいて空気調和装置1について説明する。空気調和装置1は、冷媒を循環させる冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)を利用して、冷房運転または暖房運転を行なうものである。図1の空気調和装置1は、1台の室外機10と2台の室内機30とがガス配管2a及び液配管2bにより接続され、冷媒回路を構成している。なお、図1の空気調和装置1において、2台の室内機30が室外機10に接続されている場合について例示しているが、1台以上の室内機30が室外機10に接続されていればよい。
室外機10は、圧縮機11、流路切替器14及び室外熱交換器15を有し、圧縮機11、流路切替器14及び室外熱交換器15は、冷媒配管により直列に接続されている。圧縮機11は、吸入した冷媒を圧縮して高温・高圧の状態にするものである。圧縮機11は、例えばインバータ回路による電源周波数変換により運転周波数が制御されることにより、容量制御がなされるものである。
流路切替器14は、例えば四方弁からなり、冷房運転時と暖房運転時とで冷媒の流れを切り替えるものである。室外熱交換器15は、例えばフィンアンドチューブ式の熱交換器からなり、冷媒と空気との間で熱交換を行うものである。室外熱交換器15は、冷房運転時には圧縮機11から吐出した冷媒を凝縮する凝縮器または放熱器として機能し、暖房運転時には室内機30から流入した冷媒を蒸発させる蒸発器として機能する。また、室外機10には室外熱交換器15に送風を行う室外送風機が設けられてもよい。
圧縮機11と流路切替器14との間には、オイルセパレータ12及び逆止弁13が接続されている。オイルセパレータ12は、圧縮機11の吐出側に設けられており、圧縮機11から吐出され、冷凍機油が混在している冷媒ガスから冷凍機油を分離する。オイルセパレータ12は、流路切替器14及びアキュムレータ20に接続されており、ガスになった冷媒は流路切替器14側に流れ、冷凍機油は返油バイパス回路24を通り圧縮機11の吸入側へ流れる。
返油バイパス回路24には、返油バイパスキャピラリ24a及び返油バイパス用電磁弁24bが設けられている。返油バイパスキャピラリ24aは、返油バイパス回路24を通る冷凍機油の流量を調整するものである。返油バイパス用電磁弁24bは、返油バイパスキャピラリ24aに並列に接続されており、開閉制御により返油バイパス回路24を流れる冷凍機油の流量を調整する。
逆止弁13は、オイルセパレータ12と流路切替器14との間における冷媒配管に設けられており、圧縮機11の停止時に圧縮機11の吐出側への冷媒の逆流を防止するものである。なお、図1において、オイルセパレータ12及び逆止弁13が設けられている場合について例示しているが、オイルセパレータ12もしくは逆止弁13のいずれか一方を設けてもよいし、圧縮機11と流路切替器14とを直接接続してもよい。
さらに、空気調和装置1は、逆止弁13と流路切替器14との間に接続されたサブ室外熱交換器16を有する。サブ室外熱交換器16は、例えばフィンアンドチューブ式の熱交換器からなり、室外熱交換器15と同様、流路切替器14を介して流入した冷媒と空気との間で熱交換を行うものである。サブ室外熱交換器16と圧縮機11との間には例えば四方弁又は三方弁等からなるサブ流路切替器22aが設けられている。また、室外熱交換器15側には、開閉弁22bが設けられており、サブ流路切替器22aと開閉弁22bとにより運転時の室外熱交換器15及びサブ室外熱交換器16に流れる冷媒容量を制御することができる。
そして、冷房運転時において、サブ流路切替器22aが圧縮機11の吐出側とサブ室外熱交換器16とを接続した場合、圧縮機11から吐出した冷媒がサブ室外熱交換器16へ流入される。暖房運転磁においてサブ流路切替器22aがサブ室外熱交換器16とアキュムレータ20とを接続した場合、サブ室外熱交換器16から流出した冷媒がアキュムレータ20へ戻される。
また、空気調和装置1は、室外熱交換器15と室内機30との間に設けられた冷媒間熱交換器17及び流量調整弁18を有する。冷媒間熱交換器17は、液配管10xを流れる冷媒と、バイパス配管19を流れる冷媒との間で熱交換を行なうものである。バイパス配管19は、冷媒間熱交換器17と流量調整弁18との間の液配管10xから分岐し、冷媒間熱交換器17へ流入させる。バイパス配管19には、バイパス配管19を流れる冷媒の流量を調節するバイパス流量調整弁19aが設けられている。バイパス流量調整弁19aは、たとえば電子式膨張弁等の開度が可変に制御可能なもので構成され、減圧弁や膨張弁として機能する。流量調整弁18は、バイパス配管19の分岐点の下流側に設けられており、たとえば電子式膨張弁等の開度が可変に制御可能なもので構成され、減圧弁や膨張弁として機能する。
さらに、圧縮機11の吸入側には冷媒回路を循環する過剰な冷媒を貯留するアキュムレータ20が設けられている。また、室外機10と室内機30との間には制御装置40又は手動で開閉され、冷凍サイクル内の圧力変動を調整するために設置された開閉弁3a、3bが設けられている。
2台の室内機30は、それぞれガス配管2a及び液配管2bを介して室外機10に並列に接続されており、それぞれ室内熱交換器31及び室内熱交換器31に直列に接続された膨張弁32を有する。なお、2台の室内機30は、同一の構成要素を有する場合について例示する。室内熱交換器31は、例えばフィンチューブ式熱交換器からなり、冷媒と空気との間で熱交換を行うものである。室内熱交換器31は、冷房運転時には蒸発器、暖房運転時には凝縮器(又は放熱器)として機能する。膨張弁32は、減圧弁や膨張弁として機能し、冷媒を減圧して膨張させるものである。この膨張弁32は、開度が可変に制御可能なもの、たとえば電子式膨張弁等で構成するとよい。
次に、図1を参照して空気調和装置1の暖房運転時の冷媒の流れについて説明する。なお、暖房運転時には、室外熱交換器15が蒸発器になり室内熱交換器31が凝縮器になるように、流路切替器14における冷媒流路が切り替えられる。まず、圧縮機11から吐出した冷媒は、オイルセパレータ12、逆止弁13及び流路切替器14を通り、ガス配管2aを介して室内機30に流入する。その後、室内熱交換器31において冷媒が室内空気に放熱することにより室内空気の暖房が行われる。室内熱交換器31から流出した冷媒は、膨張弁32及び液配管2bを介して室外機10に流入し、冷媒間熱交換器17を通って室外熱交換器15に流入する。室外熱交換器15において冷媒は室外空気と熱交換した後、低温・低圧の冷媒になりアキュムレータ20へ貯留される。
ここで、室外機10は、圧縮機11、流路切替器14などの各構成要素の駆動を制御する制御装置40を有する。室内機30は、室内機30に搭載されている各アクチュエータ(たとえば、膨張弁32や図示省略の室内送風機など)の駆動を制御する制御装置50が搭載されている。なお、図1では、2台の室内機30それぞれに制御装置50が搭載されている状態を例に示しているが、1つの制御装置で2台の室内機30の双方を制御するようにしてもよい。また、室内機30の双方に制御装置50が搭載されている場合、互いの制御装置50が有線または無線で通信可能になっている。さらに、室内機30に搭載されている制御装置50は、室外機10に搭載されている制御装置40と有線又は無線で通信可能になっている。制御装置40及び制御装置50は、たとえば各アクチュエータを制御できるようなマイクロコンピュータ等で構成されている。
具体的には、室外機10は、吐出圧力センサ61a、吐出温度センサ61b、吸入圧力センサ62a、吸入温度センサ62b、冷媒温度センサ63、中間温度センサ65、外気温度センサ64、過冷却温度センサ66、戻り温度センサ67を有する。吐出圧力センサ61aは、オイルセパレータ12と流路切替器14との間に設けられ、圧縮機11から吐出された冷媒の圧力(高圧)を検知するものである。吐出温度センサ61bは、圧縮機11とオイルセパレータ12との間に設けられ、圧縮機11から吐出された冷媒の温度を検知するものである。吸入圧力センサ62aは、アキュムレータ20の上流側に設けられ、圧縮機11に吸入される冷媒の圧力(低圧)を検知するものである。吸入温度センサ62bは、アキュムレータ20と圧縮機11との間に設けられ、圧縮機11に吸入する冷媒の温度を検知するものである。
外気温度センサ64は、室外機10の周囲の温度を検知するものである。冷媒温度センサ63は、室外熱交換器15と冷媒間熱交換器17との間に設けられ、室外熱交換器15と冷媒間熱交換器17との間を通る冷媒の温度を検知するものである。中間温度センサ65は、バイパス配管19の分岐点と流量調整弁18との間に設けられ、液配管10xを通る冷媒の中間温度を検知するものである。過冷却温度センサ66は、バイパス配管19に設けられ、冷媒間熱交換器17を通過した後の冷媒の温度を検知するものである。戻り温度センサ67は、流路切替器14とアキュムレータ20との間に設けられ、アキュムレータ20に戻る冷媒の戻り温度を検知するものである。
一方、室内機30には、室内ガス配管温度センサ71及び室内液温度センサ72が設けられている。室内ガス配管温度センサ71は、室内熱交換器31に接続しているガス配管2aに設けられ、室内熱交換器31のガス側における冷媒のガス配管温度を検知するものである。室内液温度センサ72は、室内熱交換器31に接続している液配管2bに設けられ、室内熱交換器31の液側における冷媒の温度を検知する。
そして、各圧力センサで検知された圧力情報、及び、各温度センサで検知された温度情報は、信号として制御装置40及び制御装置50に送られるようになっている。制御装置40及び制御装置50は、各圧力センサ及び各温度センサから送信される信号に基づいて、各アクチュエータを制御する。
ここで、上述した暖房運転が行われている際、圧力脈動に起因する騒音が発生する場合がある。すなわち、圧縮機11から冷媒ガスが吐出する際に圧力脈動が発生し、圧力脈動が空気調和装置1の配管を加振することにより振動音が発生する。特に、圧力脈動が空気調和装置1の配管容積(配管長)に応じて定まる共振周波数と一致した場合、空気調和装置1全体の配管が異常振動する場合がある。そこで、制御装置40は、空気調和装置1の配管が異常振動することを防止するように、圧縮機11の運転周波数の運転範囲を設定する機能を有している。
図2は、図1の制御装置の一例を示す機能ブロック図であり、図1及び図2を参照して制御装置40について説明する。図2の制御装置40は、容積算出部41、周波数推定部42、条件設定部43、運転制御部44、データ記憶部45を備えている。
容積算出部41は、室外機10及び室内機30が運転している際に、冷媒が流れている配管全体の配管容積VLを算出するものである。ここで、配管全体の配管容積VLは、室外機10及び室内機30の内部の配管容積と、ガス配管2a及び液配管2bの配管容積を合計したものになる。室外機10及び室内機30の内部における配管容積(配管長)は製造時から既知であり、データ記憶部45に予め記憶させておく。一方、ガス配管2a及び液配管2bの配管容積は、設置場所における現地配管の長さ等により異なる。そこで、容積算出部41は、設置場所等により配管容積が異なるガス配管2a及び液配管2bを考慮した配管容積VLを算出する。容積算出部41は、圧縮機11の運転周波数fと、吐出圧力と、吐出圧力と吸入圧力の差圧と、ガス配管2aの配管径とを用いて冷媒が流れている配管全体の容積VLを算出する。具体的には、容積算出部41は、配管径取得部41a、循環量算出部41b、容積推定部41cを有する。
配管径取得部41aは、室外機10及び各室内機30に接続されるガス配管2aの配管径を取得するものである。ここで、データ記憶部45には、例えば室外機10及び室内機30の容量(馬力)と配管径とを対応づけたテーブル情報が記憶されており、配管径取得部41aは、データ記憶部45に記憶されたテーブル情報を参照してガス配管2aの配管径を取得する。なお、配管径取得部41aは、データ記憶部45から配管長を取得する場合について例示しているが、例えばキーボード等の入力装置を用いて作業者から入力される配管径を取得してもよい。
循環量算出部41bは、吐出圧力センサ61aにおいて検知された吐出圧力と、吸入圧力センサ62aにおいて検知された吸入圧力と、戻り温度センサ67において検知された戻り温度に対応する飽和ガス圧力とにより、運転中に冷媒回路内に流れる冷媒循環量を算出するものである。なお、冷媒循環量の算出方法として種々の公知の手法を用いることができる。
容積推定部41cは、配管径取得部41aにおいて取得されたガス配管2aの配管径と、循環量算出部41bにおいて算出された冷媒循環量とに基づいて、運転中に冷媒が流れる冷媒回路の配管容積VLを算出するものである。この際、容積推定部41cは、吐出圧力センサ61aにおいて検知された吐出圧力と、室内ガス配管温度センサ71において検知されたガス配管温度に対応する飽和ガス圧力とにより、ガス配管2aにおける圧力損失を算出する。その後、容積推定部41cは冷媒循環量と圧力損失と配管径とからガス配管2aの配管長を演算する。そして、容積推定部41cは、ガス配管2aと液配管2bとは配管長がほぼ同一であるものとして、ガス配管2a及び液配管2bの配管容積を求め、求めた配管容積に室外機10及び室内機30の配管容積を加算して配管全体の配管容積VLを算出する。
周波数推定部42は、容積算出部41において算出された配管容積VLと、吐出圧力と、吐出圧力と吸入圧力との差圧とに基づいて、周波数テーブルを参照して共振周波数fvを推定するものである。ここで、データ記憶部45には、共振周波数fvの推定に用いられる周波数テーブルが記憶されており、周波数推定部42は、吐出圧力と差圧と配管容積VLとに基づき、周波数テーブルを参照して共振周波数fvを推定する。
図3は、周波数テーブルの一例を示す模式図である。周波数テーブルは、吐出圧力と、吐出圧力と吸入圧力との差圧と、配管容積と、冷媒が流れている配管全体の共振周波数fvとが対応づけされた状態で記憶されている。具体的には、吐出圧力が例えば30kg/cm未満の場合と、30kg/cm以上の場合とに分類され、吐出圧力の分類毎にそれぞれ差圧ΔPが4つの範囲(10K以下、10〜15K、15〜20K、20K以上)に分類されている。さらに、差圧ΔPの4つの分類毎にそれぞれ配管容積VLが3つの範囲(下限閾値α<VL、下限閾値α≦VL≦上限閾値β、VL>上限閾値β)に分類され、分類毎に共振周波数fv=A1〜H3が記憶されている。例えば高圧圧力が30kg/cm以上であり、差圧が10〜15Kの範囲にあり、下限閾値α≦配管容積VL≦上限閾値βである場合、周波数推定部42は、共振周波数fv=F2であると推定する。
図2の条件設定部43は、圧縮機11の運転周波数fが周波数推定部42において推定された共振周波数fvになることを規制するように圧縮機11の運転条件を設定するものである。ここで、データ記憶部45には、圧縮機11の運転周波数fの下限運転周波数fminと上限周波数fmaxとが設定されている。そして、運転制御部44は、下限運転周波数fminと上限周波数fmaxとの範囲内で運転周波数fの制御を行う。条件設定部43は、下限運転周波数fminと上限周波数fmaxとの範囲内に共振周波数fvが含まれるのを回避するように運転条件を設定する。
特に、経験的に共振周波数fvは、10〜25Hz程度の低周波数領域で発生する場合が多い。このため、共振周波数fvが下限運転周波数fminより大きい場合、運転周波数fが共振周波数fvであるような圧縮機11の運転が行われ、異常振動が生じる可能性がある。そこで、共振周波数fvが下限運転周波数fminより大きい場合(fv>fmin)、条件設定部43は下限運転周波数fminを共振周波数fvよりも補正値Δfだけ大きいfmin=fv+Δfに設定してデータ記憶部45に記憶する。なお、補正値Δfは、現地配管のばらつき(検知精度のばらつき)を考慮して予め設定しているが、任意に変更することができる。このように、圧縮機11の運転範囲中から共振周波数fvを外すことにより、空気調和装置1における配管の異常振動を是正し、騒音の発生を抑制することができる。なお、条件設定部43は、下限運転周波数fminを共振周波数fvに設定するようにしてもよい(fmin=fv)。
一方、共振周波数fvが下限運転周波数fmin以下である場合(fv≦fmin)、条件設定部43は運転条件の変更を行わず、データ記憶部45には下限運転周波数fminがそのまま記憶される。そして、運転制御部44は、データ記憶部45に記憶された運転条件に基づいて圧縮機11を制御する。
また、運転中の室外機10及び室内機30が変更されれば、冷媒が流れる対象の配管容積が変更し、共振周波数fvが変化する可能性がある。このため、運転状態が変わったとき、再び共振周波数fvの算出及び判定を行う。
図4は、実施の形態1における制御処理の流れを示すフローチャートであり、図1から図4を参照して制御装置の動作例について説明する。まず、空気調和装置1の電源が投入されたとき、配管径取得部41aにおいて、室外機10及び室内機30の容量(馬力)に基づき、データ記憶部45を参照してガス配管2a及び液配管2bの配管径が取得される(ステップST1)。その後、ユーザによるリモコンスイッチの操作により、室内機30に運転の開始が指示される。
ユーザから暖房運転が指示されている場合(ステップST2)、制御装置40において、室外機10及び室内機30に設置された各センサによる検知情報及び圧縮機11の運転周波数fが収集される。その後、配管径取得部41aにおいて、ガス配管2a及び液配管2bの配管径が取得される。また、循環量算出部41bにおいて、吐出圧力、吸入圧力(戻り温度)及び圧縮機11の運転周波数から空気調和装置1全体を流れる冷媒循環量が算出される。そして、容積推定部41cにおいて、吐出圧力および室内ガス配管温度に対応する飽和ガス圧力により、ガス配管2aの圧力損失が演算され、配管径と冷媒循環量と圧力損失とに基づいて、冷媒が流れる配管全体の配管容積VLが算出される(ステップST3)。
次に、配管容積及び吐出圧力センサ61aにおいて検知した高圧圧力と吸入圧力センサ62aにおいて検知した低圧圧力、及び高圧圧力と低圧圧力との差圧から配管容積での共振周波数fvが共振周波数テーブルに基づいて推定される(ステップST4、図7参照)。その後、条件設定部43において、圧縮機11の運転範囲に共振周波数fvが含まれるか否かが判定される(ステップST5)。下限運転周波数fminが共振周波数fv以下の場合(ステップST5のYES)、圧縮機11の運転周波数の範囲内に共振周波数fvが存在することになる。この場合、空気調和装置1の配管が異常振動する可能性があると判断し、圧縮機11の運転周波数の範囲の変更が行われる(ステップST6)。具体的には、下限運転周波数fminが共振周波数fvに補正値Δfを加算した値に設定され(fmin=fv+Δf)、データ記憶部45に記憶される。
一方、下限運転周波数fminが共振周波数fvより大きい場合(ステップST5のNO)、圧縮機11の運転範囲において、運転中に冷媒が流れる配管全体は共振しないと判定する。なお、下限運転周波数fminを変更するタイミングとして、運転中の室外機10及び室内機30が変更されれば、冷媒が流れる対象の配管容積が変更する。これに伴い、共振周波数fvが変化する可能性があるため、再度運転状態が変わったタイミングで(ステップST7のYES)、再び共振周波数fvの算出及び判定が行われる(ステップST3〜ステップST6)。
上記実施の形態1によれば、冷媒が流れる配管全体の配管容積VLから共振周波数fvを推定し、圧縮機11の運転周波数が推定した共振周波数fvによる運転が行われないように設定されることにより、共振周波数fvを打ち消すためのマフラーを別途設置することなく、空気調和装置1の設置状態に対応して圧力脈動による騒音の発生を抑制することができる。
すなわち、従来のように、マフラー等を設置する場合、室外機10の筐体内にスペースを設ける必要があるとともにコストが掛かってしまう。さらに、冷媒が孔空部分を通過する際の流体の圧力損失も大きく、性能低下を招く可能性がある。また、圧力脈動を抑制するために、圧縮機11の運転周波数の範囲が、配管系が持つ固有の共振周波数に一致しないように、配管長を長くすることも考えられる。あるいは、圧縮機11の運転周波数fと配管系の持つ共振周波数とを一致させないために、一律に圧縮機11の下限運転周波数fminを引き上げるなどが考えられる。しかしながら、共振周波数fvは現地配管等により異なるため、空気調和装置1毎に個別に下限運転周波数の設定が必要となる。よって、全ての空気調和装置1を包括できる運転周波数とするには、すべての空気調和装置の下限運転周波数が引き上げられる可能性がある。すると、小容量の室内機のみが運転するなどの負荷が低い状態での運転では、発停頻度が上がるなどの課題が残ってしまう。
一方、図3の制御装置40においては、現地配管等の空気調和装置1の設置状態を考慮するために、冷媒が流れる配管全体の配管容積VLから共振周波数fvが推定される。そして、圧縮機11の運転周波数が推定した共振周波数fvによる運転が行われないように設定される。すると、マフラー等を用いずに、空気調和装置1の設置状態に合わせて圧力脈動による騒音の発生を抑制することができるようになる。
さらに、条件設定部43は、共振周波数fvと運転周波数fの範囲の下限運転周波数fminとを比較し、共振周波数fvが下限運転周波数fminより大きい場合、共振周波数fvを下限運転周波数fminとして設定するものであるとき、共振周波数fvは低周波領域に存在しやすいという経験則に基づき、低運転周波数での運転時に圧力脈動が生じるのを確実に防止することができる。
また、容積算出部41が、ガス配管2aの配管径を取得する配管径取得部41aと、運転している室外機10及び室内機30に流れる冷媒循環量を算出する循環量算出部41bと、配管径と冷媒循環量とに基づいて、ガス配管2aの配管容積を推定するとともに冷媒が流れている配管全体の配管容積VLを算出する容積推定部41cとを有する場合、ガス配管2aが設置場所等により配管長が異なることを考慮し、ガス配管2aの配管容積を精度良く推定するとともに、共振周波数fvを精度良く導出することができる。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係る空気調和装置の一例を示す冷媒回路図であり、図5を参照して空気調和装置100について説明する。なお、図5の空気調和装置100において図1の空気調和装置1と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図5の空気調和装置100が図1の空気調和装置と異なる点は、2台の室外機110A、110Bが室内機30に対し並列に接続されている点である。
図5の空気調和装置100において、各室外機110A、110Bは、ガス分岐管102a、102b及び分配器103aを介して互いに並列接続されており、分配器103aはガス配管102cを介して各室内機30に接続されている。また、室外機110A、110Bは、液分岐管102p、102q及び分配器103pを介して互いに並列接続されており分配器103pは液配管102rを介して各室内機30に接続されている。なお、図1では、空気調和装置100に分配器103a及び分配器103pを搭載した場合について例示しているが、T字管等を用いて接続してもよい。
図6は、図5の空気調和装置の動作例を示すフローチャートであり、図5及び図6を参照して空気調和装置100の動作例について説明する。なお、図6のフローチャートにおいて図4のフローチャートと同一の工程には、同一の符号を付してその説明を省略する。図6において、図2の条件設定部43は、室外機110A、110B毎のそれぞれ下限運転周波数fmina、fminbと共振周波数fvとをそれぞれ比較する(ステップST15a、ST15b)。下限運転周波数fminaが共振周波数fvより大きい場合(ステップST15aのNO)、室外機110A側の圧縮機11の運転範囲において、本システムの配管が共振するポイントがないと判断する。同様に、下限運転周波数fminbが共振周波数fvより大きい場合(ステップST15bのNO)、室外機110B側の圧縮機11の運転範囲において、本システムの配管が共振するポイントがないと判断する。
一方、下限運転周波数fminaが共振周波数fv以下の場合(ステップST15aのYES)、室外機110A側の圧縮機11の運転範囲内に共振周波数fvが存在することになる。この場合、下限運転周波数fminaが共振周波数fv+Δfの値に設定される(ステップST16a)。同様に、下限運転周波数fminbが共振周波数fv以下の場合(ステップST15bのYES)、室外機110A側の圧縮機11の運転範囲内に共振周波数fvが存在することになる。この場合、下限運転周波数fminbが共振周波数fv+Δfの値に設定される(ステップST16b)。
上記実施の形態2のように2台の室外機110A、110Bを有する空気調和装置100であっても、ガス分岐管102a、102b及び液分岐管102p、102qの配管長を考慮した共振周波数fvの算出が行われることになる。よって、実施の形態1と同様、圧縮機11の運転周波数が推定した共振周波数fvによる運転が行われないように設定されることにより、マフラー等を用いずに、空気調和装置100の設置状態に合わせて圧力脈動による騒音の発生を抑制することができるようになる。
実施の形態3.
図7は、本発明の実施の形態3に係る空気調和装置の一例を示す冷媒回路図であり、図7を参照して空気調和装置200について説明する。なお、図7の空気調和装置100において図1の空気調和装置1と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図7の空気調和装置100が図1の空気調和装置と異なる点は、3台の室外機210A、210B、210Cが室内機30に対し並列に接続されている点である。
図7の空気調和装置200において、室外機210A、210Bは、ガス分岐管202a、202b及び分配器205aを介して互いに並列接続されており、分配器205aはガス分岐管203a、203b及び分配器205bを介して室外機210Cに並列に接続されている。分配器205bはガス配管204aを介して室内機30に接続されており、室外機210A、210B、210Cが互いに並列接続された状態になっている。また、室外機210B、210Cは、液分岐管202p、202q及び分配器205pを介して互いに並列接続されており、分配器205pは液分岐管202r、202s及び分配器205rを介して室外機210Aに接続されている。分配器205rは液配管202tを介して室内機30に接続されており、室外機210A、210B、210Cが互いに並列接続された状態になっている。
図8は、図7の制御装置の動作例を示すフローチャートであり、図7及び図8を参照して空気調和装置100の動作例について説明する。なお、図8のフローチャートにおいて図4のフローチャートと同一の工程には、同一の符号を付してその説明を省略する。図8において、図2の条件設定部43は、室外機210A〜210C毎のそれぞれ下限運転周波数fmina、fminb、fmincと共振周波数fvとを比較する(ステップST25a〜ST25c)。下限運転周波数fminaが共振周波数fvより大きい場合(ステップST25aのNO)、室外機210A側の圧縮機11の運転範囲において、本システムの配管が共振するポイントがないと判断する。同様に、下限運転周波数fminbが共振周波数fvより大きい場合(ステップST25bのNO)、室外機210B側の圧縮機11の運転範囲において、本システムの配管が共振するポイントがないと判断する。同様に、下限運転周波数fmincが共振周波数fvより大きい場合(ステップST25cのNO)、室外機210C側の圧縮機11の運転範囲において、本システムの配管が共振するポイントがないと判断する。
一方、下限運転周波数fminaが共振周波数fv以下の場合(ステップST25aのYES)、室外機110A側の圧縮機11の運転範囲内に共振周波数fvが存在することになる。この場合、下限運転周波数fminaが共振周波数fv+Δfの値に設定される(ステップST26a)。同様に、下限運転周波数fminbが共振周波数fv以下の場合(ステップST25bのYES)、室外機210B側の圧縮機11の運転範囲内に共振周波数fvが存在することになる。この場合、下限運転周波数fminbが共振周波数fv+Δfの値に設定される(ステップST26b)。同様に、下限運転周波数fmincが共振周波数fv以下の場合(ステップST25cのYES)、室外機210C側の圧縮機11の運転範囲内に共振周波数fvが存在することになる。この場合、下限運転周波数fmincが共振周波数fv+Δfの値に設定される(ステップST26c)。
上記実施の形態3のように3台の室外機210A、210B、210Cを有する空気調和装置100であっても、ガス分岐管及び液分岐管の配管長を考慮した共振周波数fvの算出が行われることになる。よって、実施の形態1と同様、圧縮機11の運転周波数が推定した共振周波数fvによる運転が行われないように設定されることにより、マフラー等を用いずに、空気調和装置200の設置状態に合わせて圧力脈動による騒音の発生を抑制することができるようになる。
なお、本発明の実施の形態は、上記実施の形態に限定されず、種々の変更を行うことができる。例えば、図2の条件設定部43は、下限運転周波数fminと共振周波数fvとを比較し、下限運転周波数fminが共振周波数fvより大きくなるように、運転条件を設定する場合について例示しているが、運転周波数の範囲に共振周波数fvが含まれなければ、これに限定されない。例えば条件設定部43は、共振周波数fvが下限運転周波数fminと上限周波数fmaxとの間に含まれている場合、共振周波数fvのみを運転範囲から除外するように運転条件を設定するようにしてもよい。
また、上記実施の形態2、3において、各室外機110A、110B、210A〜210C毎の運転周波数fの範囲と共振周波数fvとを比較する場合について例示しているが、運転中の下限運転周波数fminの中で最も小さい下限運転周波数fminを選定して、共振周波数fvと比較するようにしてもよい。
1、100、200 空気調和装置、2a ガス配管、2b 液配管、3a 開閉弁、3b 開閉弁、10、110A、110B、210A、210B、210C 室外機、10x 液配管、11 圧縮機、12 オイルセパレータ、13 逆止弁、14 流路切替器、15 室外熱交換器、15a 開閉弁、16 サブ室外熱交換器、17 冷媒間熱交換器、18 流量調整弁、19 バイパス配管、19a バイパス流量調整弁、20 アキュムレータ、22a サブ流路切替器、22b 返油バイパス用電磁弁、24 返油バイパス回路、24a 返油バイパスキャピラリ、24b 返油バイパス用電磁弁、30 室内機、31 室内熱交換器、32 膨張弁、40 制御装置、41 容積算出部、41a 配管径取得部、41b 循環量算出部、41c 容積推定部、42 周波数推定部、43 条件設定部、44 運転制御部、45 データ記憶部、50 制御装置、61a 吐出圧力センサ、61b 吐出温度センサ、62a 吸入圧力センサ、62b 吸入温度センサ、63 冷媒温度センサ、64 外気温度センサ、65 中間温度センサ、66 過冷却温度センサ、67 戻り温度センサ、71 室内ガス配管温度センサ、72 室内液温度センサ、102a、102b、202a、202b、203a、203b ガス分岐管、102c、204a ガス配管、102p、102q、202p、202q、202r、202s 液分岐管、102r、202t 液配管、103a、103p、205a、205b、205p、205r 分配器、fmin、fmina、fminb、fminc 下限運転周波数、fv 共振周波数、VL 配管容積、f 運転周波数、fmax 上限周波数、fv 共振周波数、ΔP 差圧、Δf 補正値、α 下限閾値、β 上限閾値。

Claims (4)

  1. 圧縮機を有する室外機と室内機とをガス配管及び液配管を介して接続した空気調和装置であって、
    前記圧縮機から吐出される冷媒の吐出圧力を検知する吐出圧力センサと、
    前記圧縮機の吸入側の冷媒の吸入圧力を検知する吸入圧力センサと、
    前記吐出圧力センサにより検知された前記吐出圧力と、前記吸入圧力センサにより検知された吸入圧力とに基づいて、前記圧縮機の運転周波数の範囲を設定する制御装置と
    を有し、
    前記制御装置は、
    前記室外機及び前記室内機が暖房運転している際に、冷媒が流れている配管全体の配管容積を算出する容積算出部と、
    前記吐出圧力と、前記吐出圧力と吸入圧力との差圧と、前記配管容積と、冷媒が流れている配管全体の共振周波数とが対応づけされた周波数テーブルと、
    前記容積算出部において算出された前記配管容積と、前記吐出圧力と、前記吐出圧力と前記吸入圧力との差圧とに基づいて、前記周波数テーブルを参照して共振周波数を推定する周波数推定部と、
    前記圧縮機の運転周波数が前記周波数推定部において推定された共振周波数になることを規制するように、前記圧縮機の運転周波数の範囲を設定する条件設定部と
    を備える空気調和装置。
  2. 前記条件設定部は、共振周波数と運転周波数の範囲の下限運転周波数とを比較し、共振周波数が下限運転周波数より大きい場合、共振周波数を下限運転周波数として設定するものである請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記ガス配管から前記室内機に流れる冷媒のガス配管温度を検知する室内ガス配管温度センサをさらに備え、
    前記容積算出部は、
    前記ガス配管の配管径を取得する配管径取得部と、
    前記吐出圧力と、前記吸入圧力と、前記室内ガス配管温度センサにより検知されたガス配管温度と、前記圧縮機の運転周波数とに基づいて、運転している前記室外機及び前記室内機に流れる冷媒循環量を算出する循環量算出部と、
    前記配管径取得部において取得された配管径と、前記循環量算出部において算出された冷媒循環量とに基づいて、前記ガス配管の配管容積を推定するとともに、冷媒が流れている配管全体の前記配管容積を算出する容積推定部と
    を有するものである請求項1または2に記載の空気調和装置。
  4. 前記室外機は、前記室内機に並列に複数接続されており、
    前記条件設定部は、複数の前記室外機毎にそれぞれ前記圧縮機の運転周波数の範囲を設定するものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和装置。
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