JPWO2017094061A1 - 流場測定装置および流場測定方法 - Google Patents

流場測定装置および流場測定方法 Download PDF

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Abstract

数Hz程度で変化する環境においても適切に流場を測定することを可能とする流場測定装置である。流場測定装置は、船底の複数の計測位置から、それぞれ複数の測定方向につき、前記各測定方向上での複数の異なる計測点における流体の流速を計測する計測部と、流体中の複数の対象位置につき、それぞれ、その近傍に所在する複数の要素位置における流速成分を合成して、前記各対象位置における流速を計算する流場計算部とを有する。前記各要素位置は、所定の前記測定方向上の所定の前記計測点であり、前記流速成分は、前記各要素位置においてそれぞれ前記計測部により計測された流速成分である。

Description

本発明は、流体中の速度分布を計測する技術に関し、特に、船舶の航行等に伴う伴流の分布を測定する流場測定装置および流場測定方法に適用して有効な技術に関するものである。
音響式(ドップラー式)船速計や電磁式船速計において船舶の対水速度(船速)を計測する際に、その精度を向上させる技術として、例えば、特開2013−167560号公報(特許文献1)には、海底へ向けて音波を発射する送波部と、送波部から発射された音波の反射波であって、異なる水深に位置している複数の反射物によって反射された複数の反射波を検出する受波部と、音波と反射波との周波数差に基づいて船舶の対水速度を算出する演算処理部とを有する船速計が記載されている。ここで、演算処理部は、音波と複数の反射波のそれぞれとの周波数差に基づいて異なる複数の水深における流速を求めることによって水深方向における流速の変化率を求め、該変化率が所定の閾値以下となる水深における流速を船舶の対水速度として算出する。
また、特開2009−139140号公報(特許文献2)には、位置が既知の3つの超音波流速計の送信波の方向を変更して、各超音波流速計から別の既知の位置に配置された3つのマイクロフォンに向けて送信し、各マイクロフォンのそれぞれにおいて受信強度が大きくなる送信波の方向を各超音波流速計においてそれぞれ検出することで、各超音波流速計における法線方向と方位角の基準方向を同定した上で、各超音波流速計からの送信波の方向を制御し、各超音波流速計からの送信波の反射波を同一の位置の超音波流速計において受信することで送信方向における任意の場所の3次元の流速を検出する技術が記載されている。
特開2013−167560号公報 特開2009−139140号公報
船舶の設計において、船体周囲の海水等の流体の流れ(伴流)の速度分布、特に、プロペラへの流入の速度分布を把握することができれば、プロペラの設計に活かすことができる。
プロペラへの流入速度分布の把握に際しては、例えば、スケールが異なる船体の模型等を用いて実際に測定したり、実際の船体において計測装置を設置して測定したり等の手法が用いられてきたが、十分な精度が得られなかったり、流速を測定する場所が多いことから測定負荷・コストが過大であったり等の課題を有していた。また、数値流体力学(CFD:Computational Fluid Dynamics)解析などのシミュレーションにより把握することも可能であるが、例えば、喫水が変わった場合や、船が横揺れや縦揺れ等(動揺)した場合など、航行条件や環境パラメータの多数の組み合わせ毎に解析を行うことは非常に困難・煩雑である。
一方で、例えば、特許文献2に記載されたような技術を用いることで、プロペラ周りなどの船体周囲における3次元の流速分布を実際に測定することは可能である。しかしながら、航行中の船舶におけるプロペラは数Hz程度で回転しているため、プロペラ周囲の流速分布(流場)を適切に測定するには、測定に要する時間も数Hz程度で変化する環境に対応できる程度に短時間であることが必要となる。この点、特許文献2に記載された技術では、流場を測定する、すなわち多数の位置の流速を測定するためには、測定対象の位置を順次移動・変更して走査する必要があり、プロペラ周囲など短時間での測定が求められる場面には適さない。
そこで本発明の目的は、数Hz程度で変化する環境においても適切に流場を測定することを可能とする流場測定装置および流場測定方法を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
本発明の代表的な実施の形態による流場測定装置は、船舶の周囲の流場を測定する流場測定装置であって、船底の複数の計測位置から、それぞれ複数の測定方向につき、前記各測定方向上での複数の異なる計測点における流体の流速を計測する計測部と、流体中の複数の対象位置につき、それぞれ、その近傍に所在する複数の要素位置における流速成分を合成して、前記各対象位置における流速を計算する流場計算部と、を有するものである。
前記各要素位置は、船底の前記各計測位置からの所定の前記測定方向上の所定の前記計測点であり、前記流速成分は、前記各要素位置においてそれぞれ前記計測部により計測された流速成分である。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、本発明の代表的な実施の形態によれば、数Hz程度で変化する環境においても適切に流場を測定することが可能となる。
本発明の一実施の形態である流場測定方法について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における走査平面上での流場の測定をプロペラの周囲の複数箇所で行った場合の結果を可視化した例を示した図である。 本発明の一実施の形態である流場測定装置の構成例について概要を示した図である。 本発明の一実施の形態における流場測定処理の流れの例について概要を示したフローチャートである。 本発明の一実施の形態における任意の位置の合成流速を近傍の複数の計測点の流速から求める例について概要を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。一方で、ある図において符号を付して説明した部位について、他の図の説明の際に再度の図示はしないが同一の符号を付して言及する場合がある。
<概要>
図1は、本発明の一実施の形態である流場測定方法について概要を示した図である。上段の図では測定方法の概要について示しており、下段の図では測定結果として得られた流場の例を示している。本実施の形態の流場測定方法は、異なる位置に設置された複数の音響式(ドップラー式)船速計を用いて、流体中の所定の位置に対応する流速成分をそれぞれ求め、これらを合成することで2次元もしくは3次元の流速分布(流場)を測定するものであり、基本的な原理は特許文献2に記載された技術などと同様である。
一方で本実施の形態では、特許文献1に記載された技術と同様の技術により船底下の複数の深さ(より正確には船底からの複数の距離)における流速(対水船速)を求める多層型の船速計の原理を利用することで、船体周囲の多数の位置の流速を数Hz程度の環境の変化に対応できる程度の短時間で測定することを可能とするものである。
図1の上段の図は、複数の多層型の船速計により船体周囲の多数の位置の流速を測定する例の概要を示している。ここでは、異なる位置に設置された2つの多層型船速計のセンサ2a、2bが、それぞれ、音波の発信方向(音波発信方向6a、6b)を同一平面上の一定範囲で一定間隔で変化させて走査する。多層型船速計では1回の測定で音波発信方向における複数の位置での流速を計測することができる。すなわち、各音波発信方向6a、6bにおいて、複数の計測点5a、5bでの流速4a、4b(図中では音波の発信方向の成分)を一括して計測することができる。
このとき、センサ2aのある音波発信方向6aにおけるある計測点5aと、センサ2bのある音波発信方向6bにおけるある計測点5bとが重なる場合に、当該計測点5a、5bでそれぞれ計測された流速4a、4bをベクトルとして合成することで、計測点5a、5bの位置(すなわち音波発信方向6a、6bの交点)における合成流速7のベクトルを得ることができる。このような合成を、音波発信方向6a、6bの走査範囲において計測点5aと計測点5bが重なる複数の位置においてそれぞれ行うことで、図1の下段の図に示すように走査平面上の一定範囲における合成流速7の分布からなる流場を求めることができる。
本実施の形態では、特許文献1に記載されたような多層型船速計の仕組みを用いることにより、1回の音波の発信により多数の位置の流速を計測することができ、また、各船速計が個別に音波発信方向を走査して計測した複数の位置での流速を合成することで合成流速7を得るため、船体周囲の多数の位置の流速の計測に要する時間を大幅に短縮することができる。
図2は、上記のような走査平面上での流場の測定をプロペラの周囲の複数箇所で行った場合の結果を可視化した例を示した図である。図示するように、プロペラに流入する前後での流速分布の変化の状況を的確かつ容易に把握することができる。なお、図1、図2の例では、2つの船速計(センサ2a、2b)がそれぞれ音波発信方向6a、6bを同一の平面上で走査することで2次元の流場を測定するものとしているが、各船速計がそれぞれ3次元で走査することで3次元の流場を測定することも可能である。また、合成の対象となる流速成分を測定する船速計の数も2つに限らず3つ以上で構成することも可能である。また、本実施形態では、音響式(ドップラー式)船速計を例として記載するが、同様の手法を他の方式の船速計や潮流計等に適用することも理論的には可能である。
<装置構成>
図3は、本発明の一実施の形態である流場測定装置の構成例について概要を示した図である。本実施の形態では、上述したように、例えば、特許文献1に記載された多層型船速計と同様の技術により船底下の複数の深さ(より正確には船底からの音波発信方向上での複数の距離)における流速(対水船速)を求める技術を用いる。従って、基本的な構成は特許文献1に記載された多層型船速計と同様のものを含んでいる。
本実施の形態の流場測定装置は、例えば、船体1に設置された複数のセンサ2および流場測定処理部3から構成される。センサ2は、例えば、船体1の船底部もしくはその近傍に設置され、海底側の所定の測定方向(音波発信方向6)に向けて所定の周波数でパルス状の音波を発信する図示しないスピーカと、発信した音波の反射波を受信する図示しないマイクと、音波の発信から受信までの時間差および受信した反射波の周波数などの情報を出力する図示しないトランスデューサ等によって構成される。
特許文献1に記載されたように、反射波を受信するまでの時間差により音波発信方向6上の計測点5の位置(センサ2からの距離)を把握するとともに、反射波の周波数の変化により流速4を求めることができる。なお、特許文献1に記載された多層型船速計では、各計測点5での対水船速Vを求めるものとしているが、これに限られず、本実施の形態では、図示するように、音波発信方向6と同一方向における流速4の成分を求めるものとする。また、本実施の形態では、上述したように、異なる位置に設置された2つ以上のセンサ2が、それぞれ異なる所定の方向に向けて、2次元もしくは3次元で一定範囲を走査する形で音波発信方向6を変化させるものとするが、図3の例では説明の便宜上、特定のセンサ2が特定の一方向に音波を発信している状況を代表的に示している。
センサ2が音波発信方向6を一定範囲内で変化させながら走査する手法については、特に限定されないが、例えば、センサ2の向き(スピーカとマイクの向き)をモータ等の駆動機構により所定の角速度で変化させながら、所定の時間間隔で音波の発信と反射波の受信による計測を複数回行うようにしてもよい。また、センサ2の向きを変化させつつ、所定の角度毎に一旦停止させ、その都度音波の発信と反射波の受信による測定を行うようにしてもよい。
いずれの構成の場合も、船体1における各センサ2の設置位置に対する、音波の発信と反射波の測定を実際に行う方向(すなわち各音波発信方向6)および当該方向における各層の計測点5の相対位置は、測定機会毎に不変となるように設定し、これらの方向や位置を予め把握しておくものとする。また、これらの方向や位置についてはメンテナンス等のタイミングで設定変更できるようにしてもよい。
また、センサ2の音波発信方向6を変化させるにあたり、例えば、センサ2が有するスピーカとマイクとを一体的に連動させて同じ方向を向くように回転等させる構成としてもよいし、スピーカの向きのみを変化させてマイクについては常に同じ方向を向くよう固定的に設置してもよい。
流場測定処理部3は、センサ2の動作を制御するとともに、センサ2からの出力結果を取得して流場の計算等の処理を行う機能を有する。流場測定処理部3は、後述する各機能を実現するよう設計された集積回路や記憶装置、入出力装置等からなる専用のハードウェアとして実装してもよいし、PC(Personal Computer)等の汎用の情報処理装置およびその上で稼働するソフトウェアとして実装することも可能である。
流場測定処理部3は、例えば、制御部31、計測部32、流場計算部33、インタフェース部34などの各部、および測定データ35、メッシュ情報36、設定情報37、流場データ38などの各データストアを有する。
制御部31は、流場測定処理部3の各部の動作を、予め設定された設定情報37の内容等に基づいて自動で、もしくは後述するインタフェース部34を介したユーザからの指示等に基づいて手動で制御する機能を有する。計測部32は、センサ2により計測を行い、その結果を取得する機能を有する。具体的には、上述したように、音波発信方向6を変化させながら、所定の方向でセンサ2から発信した送信波と受信した反射波の時間差および反射波の周波数のデータを取得する。取得したデータは、例えば、音波発信方向6毎に測定データ35として時系列に記録しておく。なお、制御部31、計測部32、および測定データ35や設定情報37の全部もしくは一部について、1つまたは複数のセンサ2毎に対応させて複数備えるようにしてもよい。
流場計算部33は、測定データ35の内容から、設定情報37およびメッシュ情報36の内容等に基づいて、図1に示したような手法により、すなわち、流体中の所定の位置について複数のセンサ2により測定された流速4を合成することで2次元もしくは3次元の流速分布(流場)を算出し、算出結果を流場データ38として記録する機能を有する。所定の位置、すなわち複数のセンサ2における音波発信方向6の交点の情報については、例えば、各センサ2の設置位置や走査範囲の情報に基づいて、メッシュ情報36に「○番目のセンサの△番目の方向における□層目の計測点と、●番目のセンサの▲番目の方向における■層目の計測点」のような形で予め登録しておくことができる。
インタフェース部34は、流場測定処理部3に対する入出力のインタフェースを提供する機能を有する。例えば、流場計算部33によって計算された流場データ38の内容を図示しないディスプレイ等に表示して出力する。また、流場データ38や測定データ35などの蓄積データや、メッシュ情報36、設定情報37などについて、図示しない外部記録媒体やネットワークを介して入出力を行う。また、図示しないボタンやダイヤル等からなる操作パネルやリモコン、タッチパネル等を介してユーザからの操作指示やデータの入力を受け付ける。
<処理フロー>
図4は、本実施の形態における流場測定処理の流れの例について概要を示したフローチャートである。まず、制御部31が計測部32および全てのセンサ2を制御して、各センサ2について音波発信方向6を同一平面上で一定範囲で変化させることで走査しながら、音波発信方向6上の複数の計測点5での流速4を計測する。
具体的には、全てのセンサ2について処理を行う第1ループ処理を開始し(S01)、さらに対象のセンサ2について、予め設定された所定の音波発信方向6の全てについて処理を行う第2ループ処理を開始する(S02)。第2ループ処理では、対象の音波発信方向6について、特許文献1に記載された多層型船速計と同様の技術により、複数の計測点5での流速4を短時間に一括して計測して測定データ35に記録する(S03)。その後、次の音波発信方向6となるようセンサ2の方向を変化させ、流速4の計測を継続する(S04、S02)。全ての音波発信方向6について計測を行うと、第2ループ処理を終了し(S04)、次のセンサ2の処理に移る(S05、S01)。全てのセンサ2について第2ループ処理による流速4の計測を行うと、第1ループ処理を終了する(S05)。
なお、記載の便宜上、各センサ2における計測処理を、第1ループ処理によりセンサ2毎に順次行うような処理フローとなっているが、複数のセンサ2が並行的に計測処理を行うよう制御してもよい。ループ処理のように各センサ2における計測タイミングが異なる場合、交点となる各計測点5で得られる流速4は異なるタイミングで計測されたものであり、これらを合成して得られる合成流速7は厳密にはある時点での実際の流速を表したものではないが、時間的な乖離は小さいことからこれに近似するものとして取り扱うことができる。
全てのセンサ2について全ての音波発信方向6における複数の計測点5での流速4の測定が終了すると、次に、流場計算部33が、計測点5の各交点における合成流速7を計算する。すなわち、メッシュ情報36から計測点5の各交点の情報を取得し(S06)、全ての交点について処理を行う第3ループ処理を開始する(S07)。第3ループ処理では、対象の交点に対応する各計測点5における流速4のデータを測定データ35から取得し、これらを合成することで合成流速7を計算して流場データ38に記録し(S08)、次の交点の処理に移る(S09、S07)。全ての交点について合成流速7を計算すると、第3ループ処理を終了する(S09)。
各交点の合成流速7は、予め設定情報37等に定められた方法もしくはユーザから指定された方法その他所定の方法により(例えば、図1の下段の図や図2などに示した方法により)、インタフェース部34を介して出力する。その後は、インタフェース部34を介したユーザからの指示や、所定の条件(例えば、船の停止等)に起因する制御部31からの指示等に基づいて、流場測定処理の終了が要求されているか否かを判定し(S10)、終了要求がされていない場合にはステップS01以降の処理を繰り返して流場測定処理を継続する。終了要求がされている場合には流場測定処理を終了する。
<変形例>
本実施の形態では、複数のセンサ2が音波発信方向6を走査しながら計測した複数の計測点5の交点においてそれぞれ得られた流速4を合成することで各交点での合成流速7を計算しているが、流場を求める際のメッシュにおける交点の位置は各計測点5およびこれらの交点の位置とは無関係に別の任意の位置に設けることも可能である。
図5は、任意の位置の合成流速7を近傍の複数の計測点5の流速4から求める例について概要を示した図である。図5の例では、実際の音波発信方向6とは無関係に、ユーザが流場を求めるために設定した格子状のメッシュの一部(x=1〜3、y=1〜3)を示しており、その中の点P(x=2,y=2)の点における合成流速のy方向成分(合成流速7y)を求める場合の例を示している。図中ではさらに、2つのセンサ2(図示しない)における音波発信方向6をそれぞれ矢印で示し(音波発信方向6a、6b)、各音波発信方向6上における点Pの近傍の計測点5(計測点5a_1、5a_2、および計測点5b_1、5b_2)を示している。
図5の例では、各音波発信方向6と、メッシュにおけるx=2の格子との交点(点Qa、点Qb)上での流速4(流速4a、流速4b)のy方向成分(流速4ya、流速4yb)をそれぞれ求め、これらを要素として合成して合成流速7yを得ている。
点Qa、点Qb上での流速4a、流速4bについて、例えば、点Qaにおける流速4aは、音波発信方向6a上での点Qaの前後の計測点5a_1、計測点5a_2においてそれぞれ測定された流速4a_1および流速4a_2を、点Qaと計測点5a_1および計測点5a_2との距離の比で按分したものとして求めることができる。同様に、点Qbにおける流速4bは、音波発信方向6b上での点Qbの前後の計測点5b_1、計測点5b_2においてそれぞれ測定された流速4b_1および流速4b_2を、点Qbと計測点5b_1および計測点5b_2との距離の比で按分したものとして求めることができる。
上記のような手法により得られた合成流速7yと、同様の手法をx方向に対して適用して得られる合成流速7x(図示しない)とを合成することで、点Pにおける合成流速7(図示しない)を求めることができる。これにより、複数のセンサ2の音波発信方向6が実際に交差しているか否かに関わらず、所望のメッシュ上の交点について、その近傍の複数の音波発信方向6上の計測点5の流速4から合成流速7を求めることができる。
以上に説明したように、本発明の一実施の形態である流場測定装置および流場測定方法によれば、音波発信方向上の複数の位置における流速を求める多層型船速計の技術を用いる。これにより1回の音波の発信により多数の位置の流速を計測することができ、また、各センサが個別に走査して計測した流速を合成することで合成流速を得るため、船体周囲の多数の位置の流速の計測に要する時間を数Hz程度の環境の変化に対応できる程度に大幅に短縮することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、上記の実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記の実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
本発明は、船舶の航行等に伴う伴流の分布を測定する流場測定装置および流場測定方法に利用可能である。
1…船体、
2、2a、2b…センサ、
3…流場測定処理部、
4、4a、4a_1、4a_2、4b、4b_1、4b_2、4ya、4yb…流速、
5、5a、5a_1、5a_2、5b、5b_1、5b_2…計測点、
6、6a、6b…音波発信方向、
7、7y…合成流速、
31…制御部、32…計測部、33…流場計算部、34…インタフェース部、35…測定データ、36…メッシュ情報、37…設定情報、38…流場データ

Claims (6)

  1. 船舶の周囲の流場を測定する流場測定装置であって、
    船底の複数の計測位置から、それぞれ複数の測定方向につき、前記各測定方向上での複数の異なる計測点における流体の流速を計測する計測部と、
    流体中の複数の対象位置につき、それぞれ、その近傍に所在する複数の要素位置における流速成分を合成して、前記各対象位置における流速を計算する流場計算部と、を有し、
    前記各要素位置は、船底の前記各計測位置からの所定の前記測定方向上の所定の前記計測点であり、前記流速成分は、前記各要素位置においてそれぞれ前記計測部により計測された流速成分である、流場測定装置。
  2. 請求項1に記載の流場測定装置において、
    前記各要素位置は、船底の前記各計測位置からの所定の前記測定方向上の所定の位置であり、前記流速成分は、前記各要素位置の近傍の前記計測点において前記計測部により計測された流速成分に基づいて算出されたものである、流場測定装置。
  3. 請求項1または2に記載の流場測定装置において、
    前記計測部は、前記各計測位置につき、それぞれ、一定範囲で前記測定方向を一定間隔で変化させながら、前記各測定方向において複数の前記計測点における流速をそれぞれ一括して計測する、流場測定装置。
  4. 船舶の周囲の流場を測定する流場測定方法であって、
    船底の複数の計測位置から、それぞれ複数の測定方向につき、前記各測定方向上での複数の異なる計測点における流体の流速を計測する第1の工程と、
    流体中の複数の対象位置につき、それぞれ、その近傍に所在する複数の要素位置における流速成分を合成して、前記各対象位置における流速を計算する第2の工程と、を有し、
    前記各要素位置は、船底の前記各計測位置からの所定の前記測定方向上の所定の前記計測点であり、前記流速成分は、前記各要素位置においてそれぞれ前記計測部により計測された流速成分である、流場測定方法。
  5. 請求項4に記載の流場測定方法において、
    前記各要素位置は、船底の前記各計測位置からの所定の前記測定方向上の所定の位置であり、前記流速成分は、前記各要素位置の近傍の前記計測点において前記計測部により計測された流速成分に基づいて算出されたものである、流場測定方法。
  6. 請求項4または5に記載の流場測定方法において、
    前記第1の工程では、前記各計測位置につき、それぞれ、一定範囲で前記測定方向を一定間隔で変化させながら、前記各測定方向において複数の前記計測点における流速をそれぞれ一括して計測する、流場測定方法。
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