JPWO2017085879A1 - 曲率センサ - Google Patents

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Abstract

曲率センサは、複数のコア(C1,C2,C3)を含む細長く可撓性の導光体と、前記複数のコアによって導光される光を発する光源部と、各コアによって導光された光を検出する検出部と、検出された光スペクトルの情報に基づいて前記導光体の曲がりを求める処理部を有している。前記導光体は、前記導光体の長さに沿って設けられた複数のFBGセンサ組(FBG1,FBG2,…,FBG8)を有している。各FBGセンサ組は、各コアに1個ずつ設けられた複数のFBGセンサを有している。各FBGセンサ組のFBGセンサは、各コアの軸に沿った長さの少なくとも一部が互いに重なっている。前記複数のFBGセンサ組のうちのいくつかのFBGセンサ組はピッチ空間上において隣接して並んでおり、それらのFBGセンサ組の各々に含まれるFBGセンサは全てピッチが一致している。

Description

本発明は、測定対象の曲がりを求める曲率センサに関する。
米国特許第6256090号は、複数のファイバーブラッググレーティング(FBG)センサが設けられた4本または5本のファイバを用いて長尺な可撓体の形状を測定する技術を開示している。4本または5本のファイバは可撓体の周囲に配置されている。3本のファイバが、可撓体の形状の変化に対する各FBGセンサのレスポンスの違いに基づく可撓体の形状の測定に使用される。1本のファイバが、温度変化の補正のために使われる。1本のファイバが、ねじれの補正のために使われる。
米国特許第7781724号は、複数のFBGセンサが設けられた3本(2本以上)のコアを用いて可撓体の形状を測定する技術を開示している。3本のコアは、一例では、マルチコアファイバのコアであり、別の例では、ファイバ束のシングルコアファイバのコアである。3つ組のFBGセンサの各々からの光信号は、周波数領域反射計によって分離分光される。3つ組のFBGセンサの各々のひずみからファイバまたはファイバ束の各部の曲がり量を求め、各部の曲がり量を積分することによって、ファイバまたはファイバ束の形状を決定する。
米国特許第6256090号明細書 米国特許第7781724号明細書
米国特許第6256090号に開示された装置は、複数のFBGセンサの曲がりに対するレスポンスの違いを利用して、周囲にFBGセンサが設置された可撓体の曲がりを測定する装置である。
米国特許第7781724号に開示された装置は、特定の測定対象を設けずに、FBGをもつ2本以上のコア(ファイバ束またはマルチコアファイバ)の組み合わせにより、形状を精密に測定する装置であり、光送受信系に非常に高価で高精度な周波数領域反射計を利用している。
これらの装置はいずれも高価なものである。米国特許第6256090号と米国特許第7781724号のいずれも、測定を行うための安価な装置構成については触れていない。
本発明の目的は、曲がり測定を行う安価な装置構成の曲率センサを提供することである。
曲率センサは、複数のコアを含む細長く可撓性の導光体と、前記複数のコアによって導光される光を発する光源部と、各コアによって導光された光を検出する検出部と、検出された光スペクトルの情報に基づいて前記導光体の曲がりを求める処理部を有している。前記導光体は、前記導光体の長さに沿って設けられた複数のFBGセンサ組を有している。各FBGセンサ組は、各コアに1個ずつ設けられた複数のFBGセンサを有している。各FBGセンサ組のFBGセンサは、各コアの軸に沿った長さの少なくとも一部が互いに重なっている。前記複数のFBGセンサ組のうちのいくつかのFBGセンサ組はピッチ空間上において隣接して並んでおり、それらのFBGセンサ組の各々に含まれるFBGセンサは全てピッチが一致している。
本発明によれば、曲がり測定を行う安価な装置構成の曲率センサが提供される。
図1は、一実施形態による曲率センサを示している。 図2は、図1に示された一つのFBGセンサ組を概略的に示している。 図3は、図1に示された導光体の曲がりを求める原理を説明するための図であり、導光体に対する座標系の設定を示している。 図4は、図1に示された導光体の曲がりを求める原理を説明するための図であり、導光体の曲がり方向と3本のコアの相対位置関係を示している。 図5は、図1に示された導光体の曲がりを求める原理を説明するための図であり、曲げられた導光体を示している。 図6は、図1に示された導光体の曲がりを求める原理を説明するための図であり、3本のコアの曲がりを模式的に示している。 図7は、図1に示された導光体の曲がりを求める原理を説明するための図であり、3本のコアの相対位置関係と曲がりの曲率半径を示している。 図8は、コアを伝搬する光のクラッドへのしみだしを示している。 図9は、図1に示された曲率センサの光学系を示している。 図10は、曲率センサの透過型の光学系の例を示している。 図11は、曲げられた2本のコアと、コア上に設けられたFBGセンサを示している。 図12は、コアの曲がりに伴うピッチのシフトを示している。 図13は、図11に示されたFBGセンサの間隔に基づいた各位置におけるコアの曲率を示している。 図14は、コアの長さに沿ったFBGセンサ組の位置関係と、各FBGセンサ組内のFBGセンサのピッチ空間上におけるピッチの相対関係の一例を示している。 図15は、コアの長さに沿ったFBGセンサ組の位置関係と、各FBGセンサ組内のFBGセンサのピッチ空間上におけるピッチの相対関係の別の例を示している。 図16は、図1に示された曲率センサが組み込まれた内視鏡システムを示している。 図17は、回転防止機構の一例を示している。 図18は、回転防止機構の別の例を示している。 図19は、図18のF19−F19線に沿った断面を示している。
図1は、一実施形態による曲率センサを示している。曲率センサは、複数たとえば3本のコアを含む細長く可撓性の導光体30と、導光体30によって導光される光を発する光源部12と、光源部12からの光を分光する分光部14と、分光部14からの光を導光体30のコアに分配する光分岐部16を備えている。導光体30の個々のコアに対してそれぞれ光源が設けられてもよく、その場合、光分岐部16中の左端の素子は不要である。
光源部12は、広帯域なスペクトルをもつ光を発する連続光源たとえばスーパールミネッセントダイオード(SLD)で構成されてよい。
分光部14は、波長選択可能な光学系たとえばチューナブルフィルタで構成されてよい。分光部14は、光源部12からの広帯域なスペクトルをもつ光から、狭帯域なスペクトルをもつ光を作り出す機能を有している。分光部14はまた、波長掃引する機能を有している。
導光体30は、複数のファイバーブラッググレーティングセンサ組FBG1,FBG2,FBG3,…,FBGnを有している。以下では、ファイバーブラッググレーティングセンサ組FBG1,FBG2,FBG3,…,FBGnを単にFBGセンサ組と略記する。
図2は、一つのFBGセンサ組を概略的に示している。導光体30のコアC1,C2,C3は、相対間隔を維持して導光体30の長さに沿って延びている。つまり、導光体30の軸に垂直な平面上におけるコアC1,C2,C3の相対位置は不変に保たれている。図2には、コアC1,C2,C3は、互いに平行にまっすぐに延びているように描かれているが、これに限らず、たとえば、トロイダル状にねじれながら延びていてもよい。
各FBGセンサ組は、導光体30の各コアC1,C2,C3に設けられた複数のファイバーブラッググレーティングセンサFBGを有している。以下では、ファイバーブラッググレーティングセンサFBGをFBGセンサと略記する。例えば、各FBGセンサ組内のFBGセンサは、各コアC1,C2,C3に1個ずつ設けられている。すなわち、各FBGセンサ組は、コアC1,C2,C3の本数と同数すなわち3個のFBGセンサを有している。各FBGセンサ内の3個のFBGセンサは、各コアC1,C2,C3の軸に沿った長さの少なくとも一部が互いに重なるように形成されている。
各FBGセンサは、コアC1,C2,C3の長手方向に屈折率が周期的に変化しているグレーティングで構成されている。FBGセンサに光が入射すると、特定の波長λ=2nΛの成分だけが互いに強め合うように干渉する。ここで、λはブラッグ波長であり、nはコアの屈折率、Λはグレーティングのピッチ(周期)である。これによって、FBGセンサは、光の特定の波長の成分だけを反射し、それ以外の波長の成分を透過する。
各コアC1,C2,C3にその軸に沿って形成されている複数のFBGセンサは、互いに異なるピッチを有している。このため、各コアC1,C2,C3に形成されている複数のFBGセンサによってそれぞれ反射される光の波長は互いに相違している。
図2には、導光体30は、マルチコアファイバとして描かれているが、これに限らず、FBGセンサが設けられた複数のファイバで構成されてもよい。その場合、少なくともFBGセンサの部分は、相互の間隔が変化しないように接着固定されている必要がある。
図1に示されるように、導光体30の末端には、反射防止部材36が設けられるとよい。光分岐部16は、FBGセンサから戻って来た光を分岐させて取り出して出力する。曲率センサはまた、光分岐部16から出力される戻り光を検出する複数の検出器38aを含む検出部38と、検出されたFBGセンサからの戻り光のスペクトルの情報に基づいて導光体30の曲がりを求める処理部44を備えている。処理部44はまた、光源部12を駆動するSLDドライバ42と、分光部14を制御する機能も有している。
(曲率半径と方向の計算方法)
FBGセンサ組が位置する導光体30の部分が曲げられると、FBGセンサ組内の複数のFBGセンサは、導光体30の曲がりに対して異なる伸び方をする。その結果、FBGセンサ組内の複数のFBGセンサは、異なるレスポンスを示す。すなわち、導光体30の中心軸よりも外側に位置するコアは伸びるので、そのコアに形成されたFBGセンサも同じように伸びるため、FBGセンサのピッチが大きくなる。その結果、ブラッグ波長は長くなる。つまり、そのFBGセンサによって反射される光の波長が長くなる。反対に、導光体30の中心軸よりも内側に位置するコアは縮むので、そのコアに形成されたFBGも縮むため、FBGセンサのピッチが小さくなる。その結果、ブラッグ波長は短くなる。つまり、そのFBGセンサによって反射される光成分の波長が短くなる。FBGセンサ組内の複数のFBGセンサのブラッグ波長の変化を測定することによって、そのFBGセンサ組が位置する導光体30の部分がどの方向にどの程度曲げられているかを求めることができる。
以下、導光体30の曲がりを求める原理について図3ないし図7を参照しながら説明する。図3に示されるように、コアC1,C2,C3が延びている方向をz軸とし、FBGセンサ組の中心を原点として原点からコアC1に向かう方向をy軸とする。図4と図5に示されるように、x軸から角度αの方向に曲率半径rで導光体30が曲げられているとする。それぞれのコアC1,C2,C3の角度θに対する伸びは、原点の伸びをsとして、図6に示されるように、s+ds,s+ds,s+dsと表すことができる。これらの間の関係は、図7に示される各コアの曲率半径r,r,rを利用して、次式(1)で書き表される。
Figure 2017085879
これを変形して各コアのひずみをε=ds/sとおくと、上式(1)は次式(2)となる。
Figure 2017085879
図7から各コアの曲率半径r,r,rは、次式(3)で書き表される。
Figure 2017085879
したがって、次式(4)の関係が導かれる。
Figure 2017085879
ここで、次式(5)に示されるようにパラメータを置き換える。
Figure 2017085879
すると、αは、次式(6)で書き表される、また、rは、次式(7)で書き表される。
Figure 2017085879
Figure 2017085879
従って、3個のFBGセンサのひずみの差ε〜εから、r,αを求めることができることがわかる。
もちろん同様な導出により、2個のFBGセンサに基づいてr,αを求めることもできる。しかし、3個のFBGセンサに基づく場合には、曲がり以外の理由たとえば温度、引っ張り等により全てのFBGセンサが均一に伸びた場合にも、その効果をキャンセルすることが可能であるので、ここでは3個のFBGセンサに基づく導出例を示した。
曲がりが2次元の面内に限定される場合は、上記考察と同様に2本のコアを利用することによって、2個のFBGセンサのひずみの差から曲がりの曲率半径を求めることができる。
上記注釈と同様に、1個のFBGセンサに基づいて曲率半径を求めることもできるが、FBGセンサが均一に伸びる場合をキャンセルする効果を考えると、2個のFBGセンサに基づいて曲率半径を求めることが望ましい。
このような曲がり検出をいくつもの位置で行うことにより、各位置での曲がり量を積分することで形状を計算することができる。たとえば大腸内視鏡が体内でどのような形状になっているかについての情報を得ることができる。
(ピッチとブラッグ波長の関係)
コアを通る光のモードは、シングルモードファイバでは1個である。このとき形成するFBGセンサのピッチΛに対するブラッグ反射波長λは前述のようにλ=2nΛ(nは屈折率)で決まる。屈折率nはコアの屈折率に近いが、コアを伝搬する光は図8のようにクラッドへのしみだしを伴うので、クラッドの影響も受けた実効屈折率になる。クラッドの影響の度合いは、コア径のサイズによるクラッドへのしみだしの量によってかわる。またマルチコアファイバのおのおののコアの屈折率もたとえばGeのドープ量等のコア毎の特性により変化するので、ピッチが同じであるからといって、必ずしもブラッグ反射波長が同じであるとは限らない。ただし、同じ径で同じ特性のコアであれば、マルチコアに同じピッチのFBGセンサを形成したときに、同じブラッグ反射波長を持つことになる。
(光学系)
図1において、光源部12から発せられる広帯域のスペクトルをもつ光は、分光部14によって分光されて狭帯域のスペクトルをもつ光に変えられるともに波長掃引される。分光部14からの光は、光分岐部16によって分岐された後、導光体30の3本のコアC1,C2,C3に導入される。導光体30によって導光された光は、反射部材36によって反射された後、光分岐部16にまで戻り、それぞれのコアC1,C2,C3からの戻り光が光分岐部16から出力され、検出部38によって検出される。これにより、光スペクトル(波長に対する光強度のグラフ)が得られる。
連続光源である光源部12の代わりに、チューナブルレーザのような波長可変光源で光源部12が構成され、波長選択可能な光学系である分光部14が省略されてもよい。また、導光体30に入射する光が分光される代わりに、戻り光が、波長選択可能な光学系たとえばチューナブルフィルタによって分光されてもよい。戻り光が分光される場合には、分光部14が省略され、光源部12から発せられる広帯域のスペクトルをもつ光がそのまま導光体30の3本のコアC1,C2,C3に導入される。
図9は、図1に示された曲率センサの光学系を示している。図9では、分光部の図示は省略されている。導光体30に入射する光は、波長掃引された光であり、図9の左上に示されるように、広帯域の光スペクトルを有している。導光体30のコアのひとつからの戻り光の光スペクトルは、図9の左下に示されるように、互いに離散した複数のピークを有している。ひとつのピークが、ひとつのFBGセンサに対応している。
図1に示された曲率センサの光学系は、反射型の光学系で構成されているが、これに代えて、透過型の光学系で構成されてもよい。図10は、曲率センサの透過型の光学系の例を示している。この図においても、分光部の図示は省略されている。分光部は、光源部12の後段または光検出部38の前段に設けられてよい。また、光源部12がチューナブルレーザ等で構成される場合には省略されてよい。導光体30に入射する光は、波長掃引された光であり、図10の左側に示されるように、広帯域の光スペクトルを有している。導光体30のコアのひとつを通り抜けた透過光の光スペクトルは、図10の右側に示されるように、互いに離散した複数のディップを有している。ひとつのディップが、ひとつのFBGセンサに対応している。
光検出部38において得られる光スペクトルは、すでに述べたように、コアが導光体30の中心からずれていれば、曲がり量に応じて、ピークまたはディップの波長シフトが生じる。複数のコアからの光の光スペクトルの波長シフトから、各FBGセンサの部分における導光体30の曲がり量を計算することができる。各FBGセンサの部分における曲がり量を積分することによって、導光体30の全体の曲がり言い換えれば形状を計算することができる。
(波長空間上における隣接するFBGセンサの波長間隔の一般的な選び方)
1本のコアに形成された複数のFBGセンサは、コアの軸に沿って互いに異なる場所に位置しており、互いに異なるピッチを有している。つまり、1本のコア上の複数のFBGセンサがそれぞれ反射する光の波長すなわちブラッグ波長は互いに異なる。以下では、FBGセンサが反射する光の波長のことを、FBGセンサがブラッグ波長を有しているわけではないが、便宜的にFBGセンサのブラッグ波長と呼ぶことにする。これにより、光検出部38において検出される光スペクトルのピークまたはディップの波長から、言い換えればFBGセンサのブラッグ波長から、導光体30の長さに沿った位置の同定ができる。また、光検出部38において検出される光スペクトルのピークまたはディップの波長シフトの量から、言い換えればFBGセンサのブラッグ波長の波長シフトの量から、その部分における導光体30の曲がり量を計算することができる。このとき、前提として、波長の順番からコアに沿ったFBGセンサの位置が特定できる、すなわち、導光体30が大きく曲がったときでも、FBGセンサのブラッグ波長の長さが逆転しないことが必要である。
このときに問題になるのが、波長軸に沿って隣接するFBGセンサの曲がりが互いに逆方向で大きい場合に、FBGセンサのブラッグ波長の順番が逆転してしまう可能性があることである。通常、FBGセンサを利用して局所的なひずみを検出するひずみセンサの用途では、このような逆転が起こらないために、想定されるひずみに対応するブラッグ波長の変化の2倍以上、波長間隔をあけるように設計される。この方針に従えば、曲がりを検出する測定対象の最小曲率半径に対応するFBGセンサのブラッグ波長変化の2倍以上離す必要がある。ピッチでいえば、ブラッグ波長の変化に対応するピッチの変化の2倍以上離す必要がある。
しかし、通常の連続光源、チューナブルフィルタ、波長可変レーザは、波長帯域幅または波長掃引幅が限られているので、上記の波長間隔の選び方に従って波長間隔をあけると、導光体30の長さに沿って十分な個数のFBGセンサを設けることができないおそれがある。そうした場合、より広帯域な高価な光源を必要としたり、さらに高いまたは低い帯域の光源を追加したりすることが必要になり、測定コストの上昇につながる。
(各FBGセンサ組内のFBGセンサは共通の波長/ピッチをもつ)
そこで本発明者らは、内視鏡の可撓性の挿入部のような太さのある測定対象の曲がりを測定することを想定して次のような構成を案出した。導光体30は、内視鏡の挿入部に沿って自由に変形可能なように、内視鏡の挿入部中または側面のチューブ等のガイドに設置される。ガイドは内視鏡の挿入部の軸上にあるのが望ましいが、軸上でなくても構わない。ガイドは内視鏡の挿入部の曲がりにしたがって曲がるが、導光体30の軸方向、ねじれ方向の動きを妨げない、余裕のある構造になっている。太さのある測定対象では、側方の多くの場所から押されない限り、曲がりは急激には変化しない。
導光体の長さに沿って設けられた複数のFBGセンサ組のうちのいくつかのFBGセンサ組はピッチ空間上において隣接して並んでおり、それらのFBGセンサ組の各々に含まれるFBGセンサは全てピッチが一致している。別の言い方をすれば、ピッチ空間上において、ある特定領域に含まれるFBGセンサ組の各々に含まれるFBGセンサのピッチは全て同じである。このようにすると、隣接している2個のFBGセンサ組内の同一コア上の複数対たとえば3対のFBGセンサは同じピッチの差をもつので、導光体の長さに沿ったFBGセンサ組の位置に応じた最も適当なピッチの差を、それらに共通に持たせることができる。
この工夫は、特定の複数のFBGセンサ組に対して行うだけでも効果的であり、測定対象の最小曲率半径が最も小さくなる場所に対応する複数のFBGセンサ組に対して行うと特に効果的である。さらに全てのFBGセンサ組に対して行うとさらに効果的に、必要なピッチ帯域を狭めることができる。ピッチ空間上での間隔は、好ましくは、測定対象の最大曲率半径、測定対象の変形の仕方、測定対象に対するFBGセンサ組の相対位置と間隔等を考慮して、できる限り狭く、かつ波長の逆転が起こらないように選択されるとよい。これにより、FBGセンサのピッチ間隔を狭くすることができる。したがって、波長帯域幅または波長掃引幅が限られた比較的安価な光源部12(および分光部14)を使用しつつも、ピッチ空間上の所定の範囲内に多くのFBGセンサを設定することができる。これにより、多数点による曲がり測定を行う安価な装置構成の曲率センサが提供される。以下では、ピッチ空間上の所定の範囲内に設定できるFBGセンサの個数のことを、便宜上、ピッチ空間の利用効率と呼ぶことにする。
図11に示されるようにコアC1,C2の軸に沿って隣接して並んでいるFBGセンサを、図12に示されるように、ピッチ空間上においても隣接して並ぶように設定する。なお、図11において、参照符号Λn1,Λn2(nは自然数)は、それぞれ、コアC1,C2上に位置するFBGセンサを指し示しているとともに、そのFBGセンサのピッチを表している。またd(nは自然数)は、FBGセンサ組の間隔を表している。また図12において、コアC1,C2がまっすぐな状態における各FBGセンサのピッチが一点鎖線で示され、コアC1,C2が図11に示されるように曲がったことによるシフト後のピッチが実線で示されている。図13は、図11に示されたFBGセンサの間隔dに基づいた各位置におけるコアC1,C2の曲率を示している。曲率は、曲率半径の逆数である。図13に示されるように、隣接するFBGセンサの間ではコアC1,C2の曲がりは大きく変化しないため、コアC1,C2の軸に沿った距離があまり離れていなければ、測定対象の最小曲率半径の2倍に対応するピッチ幅よりも短い間隔に設定することができる。
これにより、たとえばC−band(1530nm〜1565nm)という小さい波長幅をもつ連続光源であるSLDの中に数十点のFBGセンサを配置することが可能である。大腸内視鏡の最小曲率半径30mmは、約2.5nmのブラッグ波長の変化(コアがファイバの中心軸に対して50μmオフセットしていると仮定)に対応するので、通常の基準では7点程度しか配置することができず、曲がりの測定から十分な精度で形状を計算することができない。しかし、上記の工夫により、15点以上の点数を確保することができ、約1m50cm程度の大腸内視鏡に対して十分な点数の測定ができる。
図14と図15は、上記の工夫に従ったFBGセンサ組の例を示している。図14と図15において、導光体30のコアC1,C2,C3の長さに沿ったFBGセンサ組の位置関係が上段に示され、各FBGセンサ組内のピッチ空間上におけるFBGセンサのピッチの相対関係が下段に示されている。ここでは、便宜上、導光体30に設けられたFBGセンサ組の個数が8であるとして説明する。8個のFBGセンサ組は、導光体30の長さに沿って隣接している。
図14に示された例では、8個のFBGセンサ組(FBG1〜FBG8)内のいくつか例えば4個のFBGセンサ組(FBG3〜FBG6)がピッチ空間上において隣接して並んでいる。これに加えて、これら4個のFBGセンサ組(FBG3〜FBG6)の各々に含まれるFBGセンサは、ピッチ空間上におけるピッチが一致している。言い換えれば、ピッチ空間上のある特定領域に含まれる4個のFBGセンサ組(FBG3〜FBG6)の各々内の全てのFBGセンサ組の各々に含まれる全てのFBGセンサのピッチは同じである。従って、隣接している2個のFBGセンサ組内の同一コア上の複数対たとえば3対のFBGセンサは同じピッチの差をもつ。これにより、導光体の長さに沿ったFBGセンサ組の位置に応じた最も適当なピッチの差を、それらに共通に持たせることができる。これによって、ピッチ空間の利用効率を最大にすることができる。逆に、ピッチの差が同じでない場合には、最小のピッチ差でも逆転が起こらないように余裕をもって設定する必要があるので、ピッチ空間の利用効率を最大にすることができない。
図15に示された例では、8個の全てのFBGセンサ組(FBG1〜FBG8)が、ピッチ空間上において隣接して並んでいる。これに加えて、8個の全てのFBGセンサ組(FBG1〜FBG8)の各々に含まれるFBGセンサは、ピッチ空間上におけるピッチが一致している。つまり、8個の全てのFBGセンサ組(FBG1〜FBG8)の各々内の全てのFBGセンサのピッチは同じである。従って、隣接している2個のFBGセンサ組内の同一コア上の複数対たとえば3対のFBGセンサは同じピッチの差をもつ。これにより、導光体の長さに沿ったFBGセンサ組の位置に応じた最も適当なピッチの差を、それらに共通に持たせることができる。これによって、ピッチ空間の利用効率を最大にすることができる。
図14と図15に示された例は、8個のFBGセンサ組を有している構成であるが、FBGセンサ組の個数にとらわれず、一般化して次のように言ってよい。
導光体の長さに沿って設けられた複数のFBGセンサ組のうちのいくつかのFBGセンサ組はピッチ空間上において隣接して並んでおり、それらのFBGセンサ組の各々に含まれるFBGセンサは全てピッチが一致している。
導光体の長さに沿って設けられた全てのFBGセンサ組はピッチ空間上において隣接して並んでおり、それらのFBGセンサ組の各々に含まれるFBGセンサは全てピッチが一致している。
上記では、導光体30の長さに沿って隣接しているFBGセンサ組内のFBGセンサのピッチ空間上における位置関係について説明した。ピッチは、前述したように、λ=2nΛによってブラッグ波長と関係している。したがって、全てのコアの実効的な屈折率nが同じであれば、ピッチは、ブラッグ波長と読み替えることができる。すなわち、導光体30の長さに沿って隣接しているFBGセンサ組は、波長空間上においても隣接している。つまり、隣接している2個のFBGセンサ組内の、それぞれのコアにある並んだ2個のFBGセンサは、波長空間上において隣接しており、その間のブラッグ波長をもつ他のFBGセンサが存在しない。
前述の一般化したピッチの説明は、ピッチをブラッグ波長に読み替えて、次のように言ってよい。
導光体の長さに沿って設けられた複数のFBGセンサ組のうちのいくつかのFBGセンサ組は波長空間上において隣接して並んでおり、それらのFBGセンサ組の各々に含まれるFBGセンサはブラッグ波長が一致している。
導光体の長さに沿って設けられた全てのFBGセンサ組は波長空間上において隣接して並んでおり、それらのFBGセンサ組の各々に含まれるFBGセンサはブラッグ波長が一致している。
図16は、本実施形態の曲率センサが組み込まれた内視鏡システムを示している。内視鏡システムは、スコープ部60と本体部70とに分けられる。スコープ部60は、先端部に撮像デバイスが組み込まれた屈曲可能な挿入部64と、挿入部64の屈曲を操作する操作部62を有している。本体部70は、電源、スコープ部用の照明光源72、撮像デバイスの制御や画像処理等の演算を行う制御・演算部74を含むコントローラ76と、撮像画像や種々の情報を表示するモニタ78を有している。
スコープ部60は、本体部70に着脱可能であり、用途に応じて異なる機能(検査用や外科用等)のものに交換されて使用される。そのため、電源、照明光源72、制御・演算部74等の共通要素は本体部70に設置されている。
曲率センサの導光体30は、内視鏡システムのスコープ部60の挿入部64の長さに沿って配置されている。また、光源部12と光分岐部16と光検出部38はスコープ部60の操作部62の内部に配置されている。図16の例では、光源部12と光検出部38は共に操作部62の内部に配置されているが、光源部12と光検出部38のいずれか一方は、本体部70のコントローラ76の内部に設置されてもよい。
FBGセンサを有効に利用するためには、導光体30はシングルモードファイバであることが好ましい。シングルモードファイバの結合は、非常に精密な位置決め、結合部にほこりを入れない等の特別な配慮が必要である。このため、曲率センサの光学系は、日常的に切り離される本体部70の側には設置されず、その全てがスコープ部60の側に設置されることにより安定した性能が得られる。従って、電源、コントローラ76等の電気系は本体部70の側にあり、光源部12、光検出部38等の光学系はスコープ部60の側にあるとよい。そうすると、スコープ部60と本体部70の間の曲率センサに関する結合(コネクタ)は電気信号の結合のみで構成される。
また、逆に光源部12または光検出部38の光学系のいずれか一方または両方が本体部70の側にある構成も利点がある。本体部70とスコープ部60の間にシングルモードファイバのカプラが必要になる反面、スコープ部60が、異なる機能(検査用や外科用等)のものに交換されて使用される際に、光源部12または光検出部38等の光学系(SLD,チューナブルフィルタ、検出器、ファンアウト部品等)のいずれかまたは全てを共用することができるので形状測定のコストを抑えることができる。
(回転防止機構)
また、曲率センサにおいて、導光体30が測定対象に対して相対的にねじれると、測定対象の曲がりを正しく測定することができず、測定対象の形状の計算の誤差につながる。ガイドはできるだけ導光体30のねじれ方向の動きを損なわないように工夫されているが、曲がりが大きいときなどは導光体30とガイドとの間の摩擦により、導光体30にねじれが生じるおそれがある。測定対象に対する導光体30の回転を防止する回転防止機構が設けられるとよい。
回転防止機構は、ある例では、図17に示されるように、導光体30の長さに沿って延びている細長いスリット84を有し、導光体30の周囲を覆っているチューブ状のガイド82と、導光体30からスリット84を貫通して延びているピン86とから構成されてよい。
回転防止機構は、別の例では、図18と図19に示されるように、導光体30の一部に形成された平面部30aと、平面部30aに対向する平面96を有する回転止め94を有し、導光体30の周囲を覆っているチューブ状のガイド92とから構成されてよい。
ここでは、測定対象は、スコープ部の挿入部である例を示したが、測定対象は、そのほかに、各種プローブ、カテーテル、オーバーシース(挿入部やカテーテル等を挿入する際の補助に使う管)であってもよい。
曲率センサは、光を発する光源部と、前記光源部から発せられた光を導光する相対間隔を維持して配置された複数のコアを有する可撓性の導光体と、前記複数のコアに設けられ、前記導光体の長手軸に沿った複数の所定の位置に複数のFBGセンサ組をそれぞれ構成し、各々が、所定のピッチのグレーティングを有し、各コアによって導光される光のうちの前記ピッチに応じた特定波長の光を反射する複数のFBGセンサと、前記複数のFBGセンサによって反射された光または前記複数のFBGセンサを通過したの光スペクトルの情報を検出する検出部と、前記光スペクトルの情報に基づいて前記導光体の曲がりの位置と曲がり量とを求める処理部を有している。前記複数のFBGセンサ組のうちのいくつかのFBGセンサ組はピッチ空間上において隣接して並んでおり、それらのFBGセンサ組の各々に含まれるFBGセンサは全てピッチが一致している。前記複数の所定の位置に位置する前記複数のFBGセンサ組のうち、第1のFBGセンサ組に含まれる全てのFBGセンサは所定の第1のピッチのグレーティングを有し、前記導光体の長手方向に沿って前記第1のFBGセンサ組の隣に設けられた第2のFBGセンサ組に含まれる全てのFBGセンサは所定の第2のピッチのグレーティングを有する。前記第1のピッチは前記第2のピッチよりも短く、かつ、前記第1のピッチは、前記第2のピッチよりも短いピッチのグレーティングを持つFBGセンサを有する全てのFBGセンサ組のFBGセンサのグレーティングのピッチよりも前記第2のピッチに近い
図1に示されるように、導光体30の末端には、反射防止部材36が設けられるとよい。光分岐部16は、FBGセンサから戻って来た光を分岐させて取り出して出力する。曲率センサはまた、光分岐部16から出力される戻り光を検出する複数の検出器38aを含む検出部38と、検出されたFBGセンサからの戻り光のスペクトルの情報に基づいて導光体30の曲がりを求める処理部44を備えている。処理部44はまた、光源部12を駆動するSLDドライバ42と、分光部14を制御する機能も有している。
(曲率半径と方向の計算方法)
FBGセンサ組が位置する導光体30の部分が曲げられると、FBGセンサ組内の複数のFBGセンサは、導光体30の曲がりに対して異なる伸び方をする。その結果、FBGセンサ組内の複数のFBGセンサは、異なるレスポンスを示す。すなわち、導光体30の中心軸よりも外側に位置するコアは伸びるので、そのコアに形成されたFBGセンサも同じように伸びるため、FBGセンサのピッチが大きくなる。その結果、ブラッグ波長は長くなる。つまり、そのFBGセンサによって反射される光の波長が長くなる。反対に、導光体30の中心軸よりも内側に位置するコアは縮むので、そのコアに形成されたFBGも縮むため、FBGセンサのピッチが小さくなる。その結果、ブラッグ波長は短くなる。つまり、そのFBGセンサによって反射されるの波長が短くなる。FBGセンサ組内の複数のFBGセンサのブラッグ波長の変化を測定することによって、そのFBGセンサ組が位置する導光体30の部分がどの方向にどの程度曲げられているかを求めることができる。
Figure 2017085879
Figure 2017085879
従って、3個のFBGセンサのひずみの差ε 12 ,ε 13 ,ε 23 から、r,αを求めることができることがわかる。
(光学系)
図1において、光源部12から発せられる広帯域のスペクトルをもつ光は、分光部14によって分光されて狭帯域のスペクトルをもつ光に変えられるともに波長掃引される。分光部14からの光は、光分岐部16によって分岐された後、導光体30の3本のコアC1,C2,C3に導入される。導光体30によって導光された光は、FBGセンサ組によって反射された後、光分岐部16にまで戻り、それぞれのコアC1,C2,C3からの戻り光が光分岐部16から出力され、検出部38によって検出される。これにより、光スペクトル(波長に対する光強度のグラフ)が得られる。

Claims (10)

  1. 複数のコアを含む細長く可撓性の導光体を備えており、前記導光体は、前記導光体の長さに沿って設けられた複数のFBGセンサ組を有し、各FBGセンサ組は、各コアに設けられた複数のFBGセンサを有し、各FBGセンサ組のFBGセンサは、各コアの軸に沿った長さの少なくとも一部が重なっており、さらに、
    前記複数のコアによって導光される光を発する光源部と、
    各コアによって導光された光を検出する検出部と、
    検出された光スペクトルの情報に基づいて前記導光体の曲がりを求める処理部を備えており、
    前記複数のFBGセンサ組のうちのいくつかのFBGセンサ組はピッチ空間上において隣接して並んでおり、それらのFBGセンサ組の各々に含まれるFBGセンサは全てピッチが一致している、曲率センサ。
  2. 前記光源部からの光を前記複数のコアに分配する光分岐部をさらに備えており、
    前記検出部は、各コアによって導光された光を検出する複数の検出器を含んでいる、請求項1に記載の曲率センサ。
  3. 前記複数のFBGセンサ組はピッチ空間上において隣接して並んでおり、それらのFBGセンサ組の各々に含まれるFBGセンサは全てピッチが一致している、請求項1または2に記載の曲率センサ。
  4. 前記複数のFBGセンサ組のうちのいくつかのFBGセンサ組は波長空間上において隣接して並んでおり、それらのFBGセンサ組の各々に含まれるFBGセンサはブラッグ波長が一致している、請求項1または2に記載の曲率センサ。
  5. 前記複数のFBGセンサ組は波長空間上において隣接して並んでおり、それらのFBGセンサ組の各々に含まれるFBGセンサはブラッグ波長が一致している、請求項4に記載の曲率センサ。
  6. 前記導光体は、屈曲可能な長尺物体の長さに沿って設けられる、請求項1または2に記載の曲率センサ。
  7. 前記複数のコアは、相対間隔を維持して前記導光体の長さに沿って延びており、前記長尺物体に対する前記導光体の回転を防止する回転防止機構を有している、請求項6に記載の曲率センサ。
  8. 前記導光体は、内視鏡システムのスコープ部の挿入部の長さに沿って設けられる、請求項1または2に記載の曲率センサ。
  9. 請求項1または2に記載の曲率センサを含む内視鏡システムであって、前記光源部と前記検出部のいずれかが、内視鏡システムに含まれるスコープ部の内部に配置されている、内視鏡システム。
  10. 請求項1または2に記載の曲率センサを含む内視鏡システムであって、前記光源部と前記検出部が、内視鏡システムに含まれるスコープ部の内部に配置されている、内視鏡システム。
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