JPWO2017068639A1 - 電動機の回転子の製造方法及び製造装置 - Google Patents

電動機の回転子の製造方法及び製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017068639A1
JPWO2017068639A1 JP2017546305A JP2017546305A JPWO2017068639A1 JP WO2017068639 A1 JPWO2017068639 A1 JP WO2017068639A1 JP 2017546305 A JP2017546305 A JP 2017546305A JP 2017546305 A JP2017546305 A JP 2017546305A JP WO2017068639 A1 JPWO2017068639 A1 JP WO2017068639A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
magnet
magnetizing
manufacturing
electric motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017546305A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6504261B2 (ja
Inventor
祐輔 前島
祐輔 前島
康真 竹内
康真 竹内
由來 大橋
由來 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2017068639A1 publication Critical patent/JPWO2017068639A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6504261B2 publication Critical patent/JP6504261B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/02Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies
    • H02K15/03Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies having permanent magnets
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K11/00Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection
    • H02K11/20Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection for measuring, monitoring, testing, protecting or switching
    • H02K11/21Devices for sensing speed or position, or actuated thereby
    • H02K11/215Magnetic effect devices, e.g. Hall-effect or magneto-resistive elements
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/16Centering rotors within the stator; Balancing rotors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2201/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to the magnetic circuits
    • H02K2201/06Magnetic cores, or permanent magnets characterised by their skew
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2211/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to measuring or protective devices or electric components
    • H02K2211/03Machines characterised by circuit boards, e.g. pcb
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2213/00Specific aspects, not otherwise provided for and not covered by codes H02K2201/00 - H02K2211/00
    • H02K2213/03Machines characterised by numerical values, ranges, mathematical expressions or similar information
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K29/00Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices
    • H02K29/06Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices with position sensing devices
    • H02K29/08Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices with position sensing devices using magnetic effect devices, e.g. Hall-plates, magneto-resistors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

高効率な電動機を得るための電動機の回転子の製造方法及び製造装置を提供するため、回転子軸の周方向に沿って設けられた回転子マグネットと当該回転子軸の軸方向に当該回転子マグネットと並んで設けられた位置検出マグネットとを備える回転子を、異極が周方向に交互に並び且つ周方向に位相差を有する2つの磁界を発生させる回転子マグネット用着磁ヨークと位置検出マグネット用着磁ヨークからなる着磁装置を用いて着磁して、当該回転子マグネットの磁極と当該位置検出マグネットの磁極とに位相差をつける。

Description

この発明は、電動機の回転子の製造方法及び製造装置に関するものである。
従来より、回転子を高効率で回転させることを目的として、ロータマグネットとは別に磁極センサ用のマグネットを回転子に設けた電動機が知られている。センサ用マグネットは、その磁極の位相がロータマグネットの磁極の位相に対して相対的にずれた位置となるように回転子に取り付けられることがある。マグネットの磁極は着磁ヨークなどを用いて着磁される。
例えば、特許文献1には、磁界用マグネットの磁極とセンサマグネットの磁極との間に角度差をつけるため、センサマグネットを着磁する時に着磁コイルをずらしてから着磁する方法が開示されている。また、例えば、特許文献2には、第1及び第2のロータマグネット着磁ヨークが上下方向に配置され、これら両方の着磁ヨークに電流供給して、センサマグネットとロータマグネットとを同時に着磁する着磁装置が開示されている。
特開2004−023800号公報 特開2008−131678号公報
特許文献1に開示されている着磁方法の場合、センサマグネットの着磁時に着磁コイルをずらす工程が必要である。それ故、着磁コイルをずらすための機構が必要となり、装置構成が複雑になってしまうという問題があった。また、着磁コイルをずらす量の調整自体が困難であり、磁極の位相調整精度が低いという問題もあった。また、特許文献2に開示されている着磁方法は、センサマグネットとロータマグネットの磁極の位相を一致させることを目的としており、磁極の位相が相対的にずれた2つのマグネットを有する回転子の製造には適用できなかった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、位相差を有する2つのマグネットを備える電動機の回転子を簡単な構成で製造可能であり、位相差調整精度が高い電動機の回転子の製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
この発明に係る電動機の回転子の製造方法は、電動機の回転子の製造方法であって、回転子軸の周方向に沿って設けられた回転子マグネットと、前記回転子軸の軸方向に前記回転子マグネットと並んで設けられた位置検出マグネットと、を備えた回転子を準備する回転子準備工程と、前記回転子を挿入できる空間を備え、異極が周方向に交互に並び且つ周方向に位相差を有する2つの磁界を発生させる着磁装置を準備する装置準備工程と、前記回転子を前記着磁装置の前記空間に挿入し、前記2つの磁界の一方によって前記回転子マグネットを着磁し、前記2つの磁界の他方によって前記位置検出マグネットを着磁する着磁工程と、を含むことを特徴とする。
また、この発明に係る電動機の回転子の製造方法は、回転子軸の周方向に沿って設けられた回転子マグネットと、前記回転子軸の軸方向に前記回転子マグネットと並んで設けられた位置検出マグネットと、を備え、且つ、前記回転子マグネットのみが磁極配向された回転子を準備する回転子準備工程と、前記回転子を挿入できる空間を備え、異極が周方向に交互に並び且つ周方向において位相が互いに一致した2つの磁界を発生させる着磁装置を準備する装置準備工程と、前記回転子を、前記回転子マグネットの配向磁極と前記着磁装置の発生磁界とに位相差を持たせて前記着磁装置の前記空間に挿入し、前記2つの磁界の一方によって前記回転子マグネットを着磁し、前記2つの磁界の他方によって前記位置検出マグネットを着磁する着磁工程と、を含むことを特徴とする。
また、この発明に係る電動機の回転子の製造装置は、回転子軸の周方向に沿って設けられた回転子マグネットと、前記回転子軸の軸方向に前記回転子マグネットと並んで設けられた位置検出マグネットとを備える電動機の回転子を製造する電動機の回転子の製造装置であって、各々が異極の磁界を周方向に交互に発生させる2つの着磁ヨークを含み、前記2つの着磁ヨークの一方は、円筒状の空間を有しており、前記2つの着磁ヨークの他方は、当該一方の着磁ヨークの円筒軸方向の一端部側に設けられており、当該一方の着磁ヨークの発生磁界と当該他方の着磁ヨークの発生磁界とは周方向に位相差を有することを特徴とする。
この発明の電動機の回転子の製造方法及び製造装置によれば、位相差を有する2つのマグネットを備える回転子を簡単な構成で製造でき、位相差調整精度も向上させることができる。
実施の形態1の電動機の回転子の製造方法及び製造装置によって製造された回転子を備える電動機の構成を示す断面図である。 (a)は、図1の固定子に基板が組付けられた固定子組立体を基板の表側から見た斜視図である。(b)は、(a)の固定子組立体を基板の裏側から見た平面図である。 (a)は、図2(a)の基板を表側から見た平面図である。(b)は、(a)の基板を裏側から見た平面図である。 (a)は、回転子軸及び回転子マグネットを回転子軸方向の一端側から見た平面図である。(b)は、(a)のA−A線における回転子軸及び回転子マグネットの断面図である。(c)は、回転子軸及び回転子マグネットを回転子軸の他端側から見た平面図である。 (a)は、回転子を位置検出マグネット付け側の反対側から見た平面図である。(b)は、(a)のB−B線における回転子の断面図である。(c)は、回転子を位置検出マグネット取り付け側から見た平面図である。 (a)は、実施の形態1の着磁装置の一例と回転子の斜視図である。(b)は、実施の形態1の着磁装置の別の一例と回転子の斜視図である。 図6の着磁装置によって着磁された回転子の着磁分布を示す模式図である。 (a)は、実施の形態2の着磁装置の一例と回転子の斜視図である。(b)は、実施の形態1の着磁装置の別の一例と回転子の斜視図である。 実施の形態3の着磁装置と回転子の斜視図である。 回転子マグネットの磁束指示値と周方向ずれ角度の関係を示すグラフである。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態の電動機の回転子の製造方法及び製造装置によって製造された回転子20を備える電動機100の構成を示す断面図である。図2(a)は、図1の固定子20に基板46が組付けられた固定子組立体50を基板46の表側から見た斜視図である。図2(b)は、図2(a)の固定子組立体50を基板46の裏側から見た平面図である。図3(a)は、図2(a)の基板46を表側から見た平面図である。図3(b)は、図3(a)の基板46を裏側から見た平面図である。
図1から図3に示すように、電動機100は、モールド固定子40と、モールド固定子40の内側に配置される回転子20と、モールド固定子40の軸方向の一端部に取り付けられる金属製のブラケット30とを備える。電動機100は、例えば、ブラシレスDCモータである。モールド固定子40は、固定子42と、固定子42に基板46が組付けられてなる固定子組立体50と、固定子組立体50を覆うモールド樹脂部41とを備える。モールド固定子40は、固定子組立体50をモールド樹脂部41の材料であるモールド樹脂で包埋して形成される。
固定子42は、電磁鋼板を積層した固定子コア43と、固定子コア43に施された絶縁部44と、絶縁部44に巻付けられたコイル45とを備えている。固定子42においては、複数のコイル45が円環状に配列されている。絶縁部44は、熱可塑性樹脂で固定子コア43に一体成形され、又は熱可塑性樹脂で成形された別体の成形品を固定子コア43に組付けられている。また、絶縁部44には、基板46を組み付けるための突起51が複数個、設けられている。突起51を熱溶着等の加工法によって変形させて基板46を組付ける。さらに、絶縁部44には巻線が電気的に接続された複数の端子53が設けられている。端子53は、基板46の端子挿入穴54に挿入され、半田付けされて、基板46に電気的に接続される。
基板46には、絶縁部44の複数の突起51に勘合する複数の穴52が設けられている。絶縁部44の複数の突起51は穴52に挿入されている。絶縁部44の突起51は、熱溶着等の加工法によって変形し、絶縁部44に組付けられている。また、基板46には、絶縁部44の複数の端子53に勘合する複数の端子挿入穴54が設けられている。端子53は、端子挿入穴54に挿入され、半田付けされ、基板46に電気的に接続される。基板46には、磁気検出素子47が実装されている。磁気検出素子47は、回転子20の位置を検出するセンサ回路を構成する。磁気検出素子47は、図5の位置検出用マグネット11と対向して配置され、位置検出用マグネット11から発生する磁気を検出することで回転子20の位置を検出する。電動機100がブラシレスDCモータである場合、電動機100には、外部または基板46に駆動回路(図示せず)が設けられている。駆動回路は、回転子20の回転子マグネット10の、固定子42に対する位置に応じてコイル45の通電制御をする。これにより、電動機100の高効率で低騒音な駆動を行うことができる。
回転子20には、回転子軸1が一体的に設けられている。すなわち、回転子20の軸孔48に回転子軸1が挿通されている。回転子軸1には一対の軸受21a,21bが組付けられている。モールド固定子40に設けられた中空部49には、軸受21a,21bが組付けられた回転子20が挿入されている。軸受21aは、基板46側に配置され、軸受21bはブラケット30側に配置される。ブラケット30側は負荷側であるので、軸受21bは、電動機100の負荷側に配置され、ブラケット30によって支持されている。また、軸受21aは、電動機100の反負荷側に配置され、モールド樹脂部41によって支持されている。なお、負荷側は、モールド固定子40から突出した回転子軸1の先端側であり、反負荷側は、負荷側の反対側である。
図4(a)は、回転子軸1及び回転子マグネット10を回転子軸1方向の一端側から見た平面図である。図4(b)は、図4(a)のA−A線における回転子軸1及び回転子マグネット10の断面図である。図4(c)は、回転子軸1及び回転子マグネット10を回転子軸1方向の他端側から見た平面図である。図5(a)は、回転子20を位置検出マグネット11付け側の反対側から見た平面図である。図5(b)は、図5(a)のB−B線における回転子20の断面図である。図5(c)は、回転子20を位置検出マグネット11付け側から見た平面図である。
図4及び図5に示すように、回転子20は、回転子軸1と、回転子軸1と同軸的に回転子軸1の外周面上に配置され、軸方向に互いに対向する第1の端面14及び第2の端面15を有し、成形材料の成形により形成された回転子マグネット10と、回転子軸1と同軸的に配置され、回転子軸1の軸方向における回転子マグネット10の一端部に組み付けられた位置検出用マグネット11とを備えている。なお、以下では、回転子軸1の軸方向を単に「軸方向」という。回転子軸1の軸方向は、回転子マグネット10の軸方向であり、位置検出用マグネット11の軸方向でもある。回転子マグネット10は、回転子軸の周方向に沿って設けられている。位置検出用マグネット11は、回転子軸1の軸方向に沿って回転子マグネット10と並んで設けられている。
回転子マグネット10は、周方向にN極とS極とが交互となるように磁極配向される。一方、位置検出マグネット11は磁極配向されていない。回転子マグネット10の軸方向の一端面である第1の端面14には複数個の台座3が設けられており、位置検出用マグネット11は複数個の台座3上に載置されている。すなわち、位置検出用マグネット11は複数個の台座3に当接する。また、各台座3上には突起2が設けられている。突起2の各々は位置検出用マグネット11に設けられた穴15に挿通され、突起2の先端部が熱溶着されて、熱溶着部12が形成されている。これにより、位置検出マグネット11は回転子マグネット10に容易に位置決め固定される。凹部13は、回転子マグネット10の着磁工程において位置決めとして用いることができる。すなわち、回転子マグネット10を着磁ヨーク60に挿入する際に、回転子マグネット10と着磁ヨーク60との位置合わせに凹部13を利用することができる。これにより、着磁精度の向上と安定化が図れ、電動機100の性能が向上する。
電動機100を高効率且つ低騒音で駆動するには、回転子20の位置検出誤差を小さくする必要がある。磁気検出素子47による回転子20の周方向の位置の検出精度は、磁気検出素子47の基板46上の搭載位置の製造ばらつきの影響を受ける。すなわち、固定子42に対する磁気検出素子47の位置ずれによって、回転子20の検出位置に誤差が生じる。実装設備の精度に応じた位置ずれが生じるので、磁気検出素子47の実装位置精度を向上させることは困難である。そこで、回転子マグネット10の磁極と位置検出用マグネット11の磁極とに位相差を設け、位相差の調整精度を高める方法を採用する。すなわち、固定子42に対する磁気検出素子47の位置ずれによる回転子20の位置検出誤差を打ち消す方向に、回転子20の回転子マグネット10の磁極の位相と位置検出用マグネット11の磁極の位相とを互いにずらすことにより、回転子20の位置検出誤差の吸収を図る。例えば、回転正方向(+方向)に誤差があるモールド固定子40に、回転負方向(−方向)の誤差(位相差)がある回転子20を組合せることで、モールド固定子40と回転子20の誤差が相殺、補正され、回転子20の位置検出誤差の吸収を図る。
以下、上記した誤差を測定する誤差測定工程について説明する。
先ず、回転子マグネット10と、回転子軸1上に回転子マグネット10と並んで設けられた位置検出マグネット11と、を備えた誤差測定用の回転子20を準備する(誤差測定回転子準備工程)。回転子20の回転子マグネット10の磁極の位相と位置検出用マグネット11の磁極の位相とは互いに一致している。
次に、円環状に配列された複数のコイル45を備える固定子42と、磁気を検出する磁気検出素子47が搭載された基板46とをモールド樹脂により包埋してなるモールド固定子40を準備する(モールド固定子準備工程)。
次に、回転子20を固定子42に挿入してモールド固定子40と組み合わせて電動機100を仮り組みする。そして、外力によって回転子20を回転させながら、位置検出マグネット10の磁極を検出するとともに、固定子20のコイル45に誘起される誘起電圧を検出する(検出工程)。
次に、コイル45に誘起される誘起電圧の波形と、磁気検出素子47の出力波形とを観測、比較して位置検出誤差を測定する(誤差測定工程)。測定においては、例えば、磁極の正負の切り替わり位置と、誘起電圧の正負の切り替わり位置との差を誤差として検出する。磁極の正負の切り替わり位置は、例えば、磁気検出素子47の出力波形の立上り又は立下り位置から判別できる。誘起電圧の正負の切り替わり位置は、例えば、誘起電圧波形の正負の境界位置(グランドレベル)から判別できる。当該誤差は、誤差測定工程で使用したモールド固定子40に備えられた基板46上の磁気検出素子47の位置ずれ量を反映している。
図6(a)は、本実施の形態の着磁装置60の一例と回転子20の斜視図である。図6(b)は、本実施の形態の着磁装置60の別の一例と回転子20の斜視図である。以下、図6(a)及び(b)を参照しつつ、上記した磁気検出素子47の位置ずれ量を吸収するための回転子20の着磁工程について説明する。
先ず、回転子20を準備する(回転子準備工程)。回転子20は、回転子軸1の周方向に沿って設けられた回転子マグネット10と、回転子軸1上に回転子マグネット10と並んで設けられた位置検出マグネット11と、を備えている。
次に、着磁装置60を準備する(装置準備工程)。着磁装置60には、回転子20を挿入できる空間65が設けられている。着磁装置60は、回転子マグネット10を着磁する磁界を発生させる回転子マグネット用着磁コイル61を備えた回転子マグネット用着磁ヨーク62と、位置検出マグネット11を着磁する磁界を発生させる位置検出マグネット用着磁コイル63を備えた位置検出マグネット用着磁ヨーク64とを有する。回転子マグネット用着磁ヨーク62及び位置検出マグネット用着磁ヨーク64の各々は、異極が周方向に交互に並ぶ磁界を発生する。位置検出マグネット用着磁ヨーク64は、回転子マグネット用着磁ヨーク62に対して周方向にずれた位置で固定されている。かかる構成により、回転子マグネット用着磁ヨーク62の磁極の位相と、位置検出マグネット用着磁ヨーク64の磁極の位相とは互いに周方向にずれている。その結果、着磁装置60は、異極が周方向に交互に並び且つ周方向に位相差を有する2つの磁界を発生させることができる。位置検出マグネット用着磁ヨーク64の周方向のずれ量は、誤差測定工程において測定した誤差(位相差)に基づく。誤差測定工程において、回転子マグネット10と位置検出用マグネット11の磁極位相が一致している基準回転子20を用いた場合には、測定で得られた誤差を周方向のずれ量とすることができる。位置検出マグネット用着磁ヨーク64の回転方向は、当該誤差を相殺する方向である。
次に、図6(a)及び(b)に示される矢印Y1の方向に回転子20を移動させて、着磁装置60の空間65に挿入する。回転子20が着磁装置60に挿入された状態で着磁装置60に通電し、回転子マグネット用着磁ヨーク62の磁界によって回転子マグネット10を着磁するとともに、位置検出マグネット用着磁ヨーク64の磁界によって位置検出マグネット11を着磁する(着磁工程)。
回転子マグネット10が予め着磁配向されており、且つ位置検出マグネット11が着磁配向されていない回転子20を用いた場合には、回転子マグネット10は回転子マグネット10の配向磁極に従って着磁され、位置検出マグネット11は位置検出マグネット用着磁ヨーク64の位相に従って着磁される。このような回転子20を着磁装置60に挿入するときには、回転子マグネット10の配向磁極と回転子マグネット用着磁ヨーク62の磁極とを一致させて着磁装置60に挿入することができる。このように挿入すれば、回転子マグネット10の磁極と位置検出マグネット11の磁極との位相差は、回転子マグネット用着磁ヨーク62の磁極と位置検出マグネット用着磁ヨーク64の磁極との位相差に等しくなる。これによって、誤差測定工程における測定によって得られた誤差を全て吸収できる。
回転子マグネット10及び位置検出マグネット11が着磁配向されていない回転子20を着磁装置60に挿入するときには、挿入角度を調整する必要はない。回転子マグネット10は回転子マグネット用着磁ヨーク62磁極の位相に従って着磁され、位置検出マグネット11は位置検出マグネット用着磁ヨーク64の位相に従って着磁される。これによって、回転子マグネット10の磁極と位置検出マグネット11の磁極との位相差は、回転子マグネット用着磁ヨーク62の磁極と位置検出マグネット用着磁ヨーク64の磁極との位相差に等しくなる。これによって、誤差測定工程における測定によって得られた誤差を全て吸収できる。
図7は、着磁装置60によって着磁された回転子20の着磁分布を示す模式図である。回転子マグネット10は回転子20の外周側に位置し、周方向にN磁極とS磁極とが交互に着磁されている。位置検出用マグネット11は基板46の端面側に位置し、周方向にN磁極とS磁極とが交互に着磁されている。回転子マグネット10のN磁極とS磁極の切り替わり位置(以下、極間と称する)と、位置検出用マグネット11の極間とは互いに周方向にずれている。この周方向のずれ量は誤差測定工程で得られた誤差と同じ量である。ずれの方向は、当該誤差を相殺する方向である。
以上説明したように、本実施の形態においては、回転子マグネット用着磁ヨーク62の磁極の位相と、位置検出マグネット用着磁ヨーク64の磁極の位相とが周方向にずれた着磁装置60を用いて回転子20を着磁する。これによって、回転子マグネット10の磁極と、位置検出用マグネット11の磁極とに位相差をつけて着磁することができる。本実施の形態においては、当該位相差の大きさを誤差測定工程において測定された誤差の大きさに等しくすることができ、当該ずれの方向を当該誤差を吸収する方向とすることができる。それ故、本実施の形態の製造方法及び製造装置によって製造された回転子20を備える電動機100によれば、基板46上の磁気検出素子47の実装位置がずれている場合であっても、磁気検出素子47による回転子20の位置検出誤差を補正、吸収することができる。
また、本実施の形態とは異なり、回転子20を回転させて位相を調整する製造方法の場合には、回転による位相調整精度が低くなり、位相誤差の補正精度も下がってしまう。これに対して、本実施の形態においては、周方向に位相差を有する2つの磁界を発生させる位置固定された2つの着磁ヨークを備える着磁装置60を用いるので、回転子20を回転させずとも、磁極位相差のある回転子20を製造することができる。これにより、磁極の位相調整精度が向上し、その結果、補正精度を向上させることができる。
また、本実施の形態においては、回転子マグネット10及び位置検出マグネット11が着磁配向されていない回転子20を用いることができる。着磁配向されていない回転子20を用いれば、着磁装置60に挿入される回転子20の周方向の回転位置を調整せずとも、回転子マグネット10の磁極と位置検出マグネット11の磁極とに所望の磁極位相差を生じさせることができる。本実施の形態の製造方法及び製造装置によれば、回転子マグネットを周方向に位置決めしてから着磁する製造方法に比較して誤差の補正精度を向上できるとともに製造時間も短縮できる。
また、本実施の形態においては、回転子マグネット用着磁ヨーク62の磁界と、位置検出マグネット用着磁ヨーク64の磁界とを同時に発生させることができる。これによって、回転子マグネット10と位置検出用マグネット11とを同時に着磁させることができる。その結果、回転子20の着磁時間を短縮することができる。
また、誤差測定工程においては、回転子マグネットの磁極の位相と位置検出マグネットの磁極の位相とが互いに一致している回転子を基準回転子として用いることができる。この場合、測定誤差をそのまま周方向のずれ量(補正量)として用いることができる。それ故、回転子マグネット用着磁ヨーク62の磁極と位置検出マグネット用着磁ヨーク64の磁極との位相差を簡単に調整できる。
また、本実施の形態による電動機の回転子の製造方法によって製造した回転子20を備えた電動機100においては、モールド固定子40の固定子20に対する回転子20の位置ずれ誤差が吸収され、回転子20の位置を精度よく検出できる。その結果、電動機100を高効率且つ低騒音で駆動できる。
なお、誤差測定工程においては、回転子マグネット10の磁極の位相と位置検出用マグネット11の磁極の位相とが既知の位相差を有する誤差検出用の回転子20を用いることもできる。この場合、着磁工程においては、位置検出マグネット用着磁ヨーク64を、誤差測定工程によって得られた測定誤差を打ち消す方向に回転させ、更に、当該既知の位相差分を打ち消す方向に回転させた位置に固定した着磁装置60を用いる。これによって、上記例と同様に、回転子マグネット10及び位置検出マグネット11は、測定誤差を打ち消す分だけずれた位置に着磁される。また、本実施の形態においては、基準回転子準備工程と部材準備工程の順番を入れ替えても良く、この場合にも同様の効果が得られる。また、本実施の形態においては、回転子準備工程と装置準備工程の順番を入れ替えても良く、この場合にも同様の効果が得られる。
実施の形態2.
図8(a)は、実施の形態2の着磁装置60の一例と回転子20の斜視図である。図8(b)は、実施の形態1の着磁装置60の別の一例と回転子20の斜視図である。実施の形態1の着磁装置60においては、回転子マグネット用着磁ヨーク62の磁極と位置検出マグネット用着磁ヨーク64の磁極とが周方向にずれた位置で固定されていた。これに対して、本実施の形態の着磁装置60においては、図8(a)及び(b)に示される矢印Y2の方向に、回転子マグネット用着磁ヨーク62を回転自在である。回転子マグネット用着磁ヨーク62を回転させる工程(位相差変更工程)は、実施の形態1の装置準備工程と着磁工程との間に行われる。回転子マグネット用着磁ヨーク62は、手動又は回転駆動部(図示せず)によって回転できる。回転方向及び回転量は、誤差測定工程における測定によって得られた誤差に基づいて決定することができる。
回転駆動部を用いる場合、誤差を補正するための回転方向及び回転量を表す補正データを当該回転駆動部に入力する。補正データは、例えば、ユーザーによって入力端末(図示せず)に入力され、当該入力端末から回転駆動部に送信される。また、例えば、着磁装置60に通信部(図示せず)を設け、誤差測定工程において測定された誤差に基づく補正データを着磁工程に移る前に当該通信部から回転駆動部に送信する構成とすることもできる。回転駆動部は、入力された補正データが表す回転方向に、補正データが表す回転量だけ、回転子マグネット用着磁ヨーク62を回転させて位置固定する。かかる回転駆動部を設けることによって、回転子マグネット用着磁ヨーク62の周方向の位置を容易に変更できる。手動で誤差補正するためには、回転子マグネット用着磁ヨーク62を、誤差測定工程において測定された誤差の分だけ手動で回転させてから位置固定する。位置変更後の着磁装置60は、例えば、図8(a)及び図8(b)に示される。
本実施の形態によれば、実施の形態1の図6(a)及び図6(b)に示されるような、回転子マグネット用着磁ヨーク62と位置検出マグネット用着磁ヨーク64とを周方向にずらした位置に予め固定して組み立てた着磁装置60を複数個、用意する必要が無くなる。すなわち、1つの着磁装置60を用いて、回転子20の回転子マグネット10の磁極と位置検出用マグネット11の磁極とに、測定誤差に応じた位相差をつけて着磁することが可能となる。着磁装置60の個数が1つで済むので、製造コストを低減できる。また、本実施の形態による電動機の回転子の製造方法によって製造した回転子20を備えた電動機100においては、モールド固定子40の固定子20に対する回転子20の位置ずれ誤差が吸収され、回転子20の位置を精度よく検出できる。その結果、電動機100を高効率且つ低騒音で駆動できる。
実施の形態3.
図9は、本実施の形態の着磁装置60と回転子20の斜視図である。本実施の形態の着磁装置60においては、回転子マグネット用着磁ヨーク62の磁極の位相と、位置検出マグネット用着磁ヨーク64の磁極の位相とが周方向において互いに一致している。回転子マグネット用着磁ヨーク62は、回転子マグネット10を着磁する磁界を発生させる回転子マグネット用着磁コイル61を備えている。位置検出マグネット用着磁ヨーク64は、位置検出マグネット11を着磁する磁界を発生させる位置検出マグネット用着磁コイル63を備えている。
本実施の形態の誤差測定工程は実施の形態1と同様である。以下、本実施の形態の着磁工程を説明する。
先ず、回転子20を準備する(回転子準備工程)。回転子20は、回転子軸1の周方向に沿って設けられた回転子マグネット10と、回転子軸1上に回転子マグネット10と並んで設けられた位置検出マグネット11と、を備えている。回転子マグネット10は、成形時に予め磁極配向されている。一方、位置検出マグネット11は、成形時に予め磁極配向されていない。
次に、着磁装置60を準備する(装置準備工程)。着磁装置60は、回転子20を挿入できる空間65を備えている。着磁装置60は、回転子マグネット用着磁ヨーク62と位置検出マグネット用着磁ヨーク64とにより、周方向において位相が互いに一致する2つの磁界を発生させることができる。
次に、回転子20を着磁装置60に挿入する。このとき、回転子20を、回転子マグネット10の配向磁極の位相と着磁装置60の発生磁界の位相とが周方向にずれた位置で着磁装置60に挿入する。これら両位相の差は、誤差測定工程において測定した誤差と同じ量とすることができる。回転子マグネット10の回転方向は、当該誤差を相殺する方向である。着磁装置60に挿入された回転子20の位置は、着磁が完了するまで固定される。
次に、回転子マグネット用着磁ヨーク62の磁界によって回転子マグネット10を着磁するとともに、位置検出マグネット用着磁ヨーク64の磁界によって位置検出マグネット11を着磁する。回転子マグネット10には、その配向磁極からずれて着磁磁界がかけられるが、回転子マグネット10の配向磁極に従って着磁される。位置検出マグネット11は、磁極配向されていないので、位置検出マグネット用着磁ヨーク64の位相に従って着磁される。これによって、回転子マグネット10の磁極と位置検出用マグネット11の磁極とに位相差が形成される。
着磁装置60に挿入される回転子20の周方向の角度を設定する方式としては、以下がある。例えば、回転子20を保持する周方向角度が異なる複数の保持具(図示せず)を用いる方式を採用することができる。この方式の場合、回転子20を現在保持している保持具と、モールド固定子40の測定誤差に応じて選択した、周方向角度が異なる別の保持具とを入れ替え、当該別の保持具で回転子20を当該周方向角度で保持する。これによって、回転子20を着磁期間中に亘って、測定誤差に応じた最適な周方向角度で保持することができる。
また、回転子20の保持具の周方向の位置を決める位置決め機構(図示せず)を用いる方式を採用することもできる。この方式の場合、モールド固定子40の測定誤差に応じて周方向への回転角度を決定し、位置決め機構によって回転子20を当該回転角度分だけ回転させた位置で固定する。これによって、回転子20の周方向の角度を変えて保持することができる。
図10は、回転子マグネット10の磁束指示値と、着磁時における回転子マグネット10の磁束の、着磁装置60の磁極からの周方向ずれ角度との相関を示すグラフである。一般的に、マグネットの配向磁極からずらした位置で着磁磁界をかけた場合には着磁効率は落ちる。図10に示されるとおり、周方向のずれ角度が3.2度以上になると、磁束指示値が約935から大きく低下する。それ故、着磁時における回転子マグネット10の周方向のずれ角度は3.2度未満であることが望ましい。また、配向磁極に合わせた場合の磁束指示値が約961であるのに対し、周方向に1.5度ずれた場合には約960である。磁束指示値の差がこの程度であれば性能に大きな影響はなく、モールド固定子40の測定誤差を補正する効果の方が大きい。それ故、着磁時における回転子マグネット10の周方向のずれ角度は0度以上1.5度未満であることが更に望ましい。なお、磁束指示値は、測定設備により変わるが、磁束数に比例する。
本実施の形態の製造方法においては、回転子マグネット用着磁ヨーク62の磁極の位相と位置検出用マグネット着磁ヨーク64の磁極の位相とが一致している着磁装置60を用いる。そして、着磁時に回転子20の周方向のずれ角度を調整する。これにより、単純な構成の着磁装置60を用いながらも、回転子20の回転子マグネット10と位置検出用マグネット11の磁極とに位相差をつけて着磁することができる。本実施の形態の着磁装置60は、図9に示される構造を有しており、図6(a)及び図6(b)のように回転子マグネット用着磁ヨーク62を回転させた構造と比較して簡単な構造である。一般的に着磁ヨークは消耗品であるので、交換コストが安価な構造すなわち簡単な構造であることが望ましい。簡単な構造である本実施の形態の着磁装置60を用いれば、コストを低減できる。また、本実施の形態の製造方法及び製造装置によって製造した回転子を備えた電動機100は、高効率で低騒音な駆動を行うことができる。
なお、例えば、電動機の回転子にマグネットビュアシートを当てて回転子マグネットと位置検出マグネットとに磁極位相差が形成されていることを確認できれば、当該回転子が本発明の製造方法及び製造装置によって製造されたと推定することができる。さらには、同一機種の複数個の電動機の回転子において磁極位相差のパターンが異なる場合にも、本発明の実施を推定できる。
1 回転子軸、2 突起、3 台座、4 熱溶着部、10 回転子マグネット、11 位置検出用マグネット、12 熱溶着部、13 凹部、14 第1の端面、15 第2の端面、20 回転子、21a,21b 軸受、30 ブラケット、40 モールド固定子、41 モールド樹脂部、42 固定子、43 固定子コア、44 絶縁部、45 コイル、46 基板、47 磁気検出素子、48 軸孔、49 中空部、50 固定子組立体、51 突起、52 穴、53 端子、54 端子挿入穴、60 着磁ヨーク、61 回転子マグネット用着磁コイル、62 回転子マグネット用着磁ヨーク、63 位置検出マグネット用着磁コイル、64 位置検出マグネット用着磁ヨーク
また、この発明に係る電動機の回転子の製造装置は、回転子軸の周方向に沿って設けられた回転子マグネットと、前記回転子軸の軸方向に前記回転子マグネットと並んで設けられた位置検出マグネットとを備える電動機の回転子を製造する電動機の回転子の製造装置であって、各々が異極の磁界を周方向に交互に発生させる2つの着磁ヨークを含み、前記2つの着磁ヨークの一方は、円筒状の空間を有しており、前記着磁ヨークの一方の磁界を発生させる着磁コイルは、前記円筒状の空間の外側に配置されており、且つ、前記着磁ヨークの他方の磁界を発生させる着磁コイルは、前記円筒状の空間の円筒軸上に配置されており、前記2つの着磁ヨークの他方は、当該一方の着磁ヨークの円筒軸方向の一端部側に設けられており、当該一方の着磁ヨークの発生磁界と当該他方の着磁ヨークの発生磁界とは周方向に位相差を有することを特徴とする。

Claims (13)

  1. 電動機の回転子の製造方法であって、
    回転子軸の周方向に沿って設けられた回転子マグネットと、前記回転子軸の軸方向に前記回転子マグネットと並んで設けられた位置検出マグネットと、を備えた回転子を準備する回転子準備工程と、
    前記回転子を挿入できる空間を備え、異極が周方向に交互に並び且つ周方向に位相差を有する2つの磁界を発生させる着磁装置を準備する装置準備工程と、
    前記回転子を前記着磁装置の前記空間に挿入し、前記2つの磁界の一方によって前記回転子マグネットを着磁し、前記2つの磁界の他方によって前記位置検出マグネットを着磁する着磁工程と、を含むことを特徴とする電動機の回転子の製造方法。
  2. 前記回転子準備工程においては、前記回転子として、前記回転子マグネット及び位置検出マグネットが磁極配向されていないものを準備することを特徴とする請求項1に記載の電動機の回転子の製造方法。
  3. 前記装置準備工程と前記着磁工程との間に、前記位相差を変更する位相差変更工程を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の電動機の回転子の製造方法。
  4. 円環状に配列された複数のコイルを備える固定子と、磁気の変化を検出する磁気検出素子が搭載された基板と、をモールド樹脂により包埋してなるモールド固定子を準備するモールド固定子準備工程と、
    回転子を前記モールド固定子に挿入して回転させながら前記位置検出マグネットの磁極を検出するとともに、前記固定子の前記コイルに誘起される誘起電圧を検出する検出工程と、
    前記検出工程において検出された磁極の正負の切り替わり位置と誘起電圧の正負の切り替わり変化位置との差を誤差として測定する誤差測定工程と、を含み、
    前記装置準備工程においては、前記誤差に基づく補正量を前記位相差とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動機の回転子の製造方法。
  5. 前記検出工程においては、前記回転子として、回転子マグネットの磁極の位相と位置検出マグネットの磁極の位相とが互いに一致している回転子を用い、
    前記装置準備工程においては、前記誤差に相当する周方向の距離を前記補正量とすることを特徴とする請求項4に記載の電動機の回転子の製造方法。
  6. 電動機の回転子の製造方法であって、
    回転子軸の周方向に沿って設けられた回転子マグネットと、前記回転子軸の軸方向に前記回転子マグネットと並んで設けられた位置検出マグネットと、を備え、且つ、前記回転子マグネットのみが磁極配向された回転子を準備する回転子準備工程と、
    前記回転子を挿入できる空間を備え、異極が周方向に交互に並び且つ周方向において位相が互いに一致した2つの磁界を発生させる着磁装置を準備する装置準備工程と、
    前記回転子を、前記回転子マグネットの配向磁極と前記着磁装置の発生磁界とに位相差を持たせて前記着磁装置の前記空間に挿入し、前記2つの磁界の一方によって前記回転子マグネットを着磁し、前記2つの磁界の他方によって前記位置検出マグネットを着磁する着磁工程と、を含むことを特徴とする電動機の回転子の製造方法。
  7. 前記着磁工程においては、前記位相差を1.5度以上3.2度以下とすることを特徴とする請求項6に記載の電動機の回転子の製造方法。
  8. 前記着磁工程においては、前記位相差を0度以上1.5度以下とすることを特徴とする請求項6に記載の電動機の回転子の製造方法。
  9. 前記着磁工程においては、前記2つの磁界を同時に発生させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の電動機の回転子の製造方法。
  10. 回転子軸の周方向に沿って設けられた回転子マグネットと、前記回転子軸の軸方向に前記回転子マグネットと並んで設けられた位置検出マグネットとを備える電動機の回転子を製造する電動機の回転子の製造装置であって、
    各々が異極の磁界を周方向に交互に発生させる2つの着磁ヨークを含み、
    前記2つの着磁ヨークの一方は、円筒状の空間を有しており、
    前記2つの着磁ヨークの他方は、当該一方の着磁ヨークの円筒軸方向の一端部側に設けられており、
    当該一方の着磁ヨークの発生磁界と当該他方の着磁ヨークの発生磁界とは周方向に位相差を有することを特徴とする電動機の回転子の製造装置。
  11. 前記2つの着磁ヨークの一方を周方向に回転させる回転駆動部を含むことを特徴とする請求項10に記載の電動機の回転子の製造装置。
  12. 前記位相差が1.5度以上3.2度以下であることを特徴とする請求項10又は11に記載の電動機の回転子の製造装置。
  13. 前記位相差が0度以上1.5度以下であることを特徴とする請求項10又は11に記載の電動機の回転子の製造装置。
JP2017546305A 2015-10-20 2015-10-20 電動機の回転子の製造方法及び製造装置 Active JP6504261B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2015/079533 WO2017068639A1 (ja) 2015-10-20 2015-10-20 電動機の回転子の製造方法及び製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017068639A1 true JPWO2017068639A1 (ja) 2018-01-11
JP6504261B2 JP6504261B2 (ja) 2019-04-24

Family

ID=58557044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017546305A Active JP6504261B2 (ja) 2015-10-20 2015-10-20 電動機の回転子の製造方法及び製造装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10931180B2 (ja)
EP (1) EP3176923B1 (ja)
JP (1) JP6504261B2 (ja)
CN (1) CN108141117B (ja)
WO (1) WO2017068639A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6504261B2 (ja) * 2015-10-20 2019-04-24 三菱電機株式会社 電動機の回転子の製造方法及び製造装置
EP3864740B1 (en) * 2018-10-09 2024-04-03 Mavel EDT S.p.A. Apparatus and method for assembling a magnetic position sensor on the rotor of an electrical machine
JP7270395B2 (ja) * 2019-01-25 2023-05-10 ニデックインスツルメンツ株式会社 磁石組立体の製造方法、ならびにエンコーダおよびエンコーダ付きモータ
CN113824276B (zh) * 2021-11-09 2024-03-05 哈尔滨电机厂有限责任公司 一种保留磁轭换转子支架支撑方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH118960A (ja) * 1997-06-13 1999-01-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁極ずらし治具およびその治具を用いた回転子の製造方法
JPH11299207A (ja) * 1998-04-17 1999-10-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd ブラシレスモータ
JP2008131678A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Jtekt Corp センサマグネットの着磁方法
JP2009033851A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Keihin Corp ブラシレスモータ及びその製造方法と、モータ製造装置
JP2009232551A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Aisin Aw Co Ltd 駆動装置及びその製造方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0697825B2 (ja) * 1989-02-20 1994-11-30 株式会社三ツ葉電機製作所 永久磁石回転電機における外部着磁方法および外部着磁装置
US5745970A (en) * 1994-08-22 1998-05-05 Sankyo Seiki Mfg. Co., Ltd. Disc drive device chucking magnet magnetizing method and magnetizing apparatus
JP3236578B2 (ja) 1999-05-13 2001-12-10 松下精工株式会社 無刷子電動機
JP2002153024A (ja) 2000-11-13 2002-05-24 Sony Corp サーボ・モータの回転子に着磁するための着磁ヨーク、並びに、サーボ・モータの回転子の製造方法
GB0130602D0 (en) * 2001-12-21 2002-02-06 Johnson Electric Sa Brushless D.C. motor
JP2003289653A (ja) * 2002-03-27 2003-10-10 Sony Corp サーボ・モータの製造方法及び製造装置
JP2004023800A (ja) * 2002-06-12 2004-01-22 Mitsuba Corp ブラシレスモータ
JP2004120817A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Kayaba Ind Co Ltd ロータ及びその製造方法
US6903640B2 (en) * 2002-10-11 2005-06-07 Emerson Electric Co. Apparatus and method of using the stator coils of an electric motor to magnetize permanent magnets of the motor rotor when the span of each stator coil is smaller than the width of each permanent magnet pole
JP2007043763A (ja) 2005-07-29 2007-02-15 Nidec Sankyo Corp ロータマグネットの製造方法、およびモータ
JP4068653B2 (ja) * 2006-05-31 2008-03-26 山洋電気株式会社 モータ用回転子
JP6600994B2 (ja) * 2015-06-02 2019-11-06 株式会社ジェイテクト 埋込磁石型ロータユニットの製造方法、および着磁装置
JP6504261B2 (ja) * 2015-10-20 2019-04-24 三菱電機株式会社 電動機の回転子の製造方法及び製造装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH118960A (ja) * 1997-06-13 1999-01-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁極ずらし治具およびその治具を用いた回転子の製造方法
JPH11299207A (ja) * 1998-04-17 1999-10-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd ブラシレスモータ
JP2008131678A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Jtekt Corp センサマグネットの着磁方法
JP2009033851A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Keihin Corp ブラシレスモータ及びその製造方法と、モータ製造装置
JP2009232551A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Aisin Aw Co Ltd 駆動装置及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6504261B2 (ja) 2019-04-24
EP3176923B1 (en) 2020-01-01
CN108141117B (zh) 2020-01-24
EP3176923A1 (en) 2017-06-07
US10931180B2 (en) 2021-02-23
US20180278132A1 (en) 2018-09-27
EP3176923A4 (en) 2017-08-16
CN108141117A (zh) 2018-06-08
WO2017068639A1 (ja) 2017-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3146492B2 (ja) ブラシレスdcモータ
US9350206B2 (en) Axial gap rotating electrical machine
CN108028587B (zh) 永久磁铁同步电动机、永久磁铁同步电动机的制造方法及空调机
US9929629B2 (en) Rotating electrical machine
US11342814B2 (en) Sensor magnet, motor, and air conditioner
JP6584331B2 (ja) 単相ブラシレスモータおよび単相ブラシレスモータの製造方法
WO2017068639A1 (ja) 電動機の回転子の製造方法及び製造装置
KR20170139091A (ko) 전기기계에 자석을 장착하기 위한 장치
JP2018082600A (ja) ダブルロータ型の回転電機
JP6449110B2 (ja) ロータ、モータおよびロータの製造方法
JP6824348B2 (ja) 単相ブラシレスモータ、単相ブラシレスモータの製造方法、単相ブラシレスモータを備えた電気掃除機、および電気掃除機の製造方法
JP2011259680A (ja) 2相ハイブリッド型回転電機
JP5903510B2 (ja) 回転電気機器
JP2014168361A (ja) モータ
JP2014121104A (ja) ブラシレス直流モータ、モータユニット、光学素子駆動装置及び撮像装置
CN115987030A (zh) 无刷电机和无刷电机转子位置检测方法
CN109075680B (zh) 旋转发电机
WO2020195005A1 (ja) ロータの製造方法、およびモータの製造方法
JP6828313B2 (ja) ランデル型ロータの着磁検査方法
JP6598754B2 (ja) 回転電機及び回転電機の製造方法
JP2023040667A (ja) モータ
JP2019193429A (ja) 回転電機の着磁方法及び着磁ヨーク
JP4703288B2 (ja) 永久磁石形同期電動機
JP2010226923A (ja) 空芯ステッピングモータ
JP2006081365A (ja) ブラシレスモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170907

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190311

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6504261

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250