JPWO2017064768A1 - 逆止弁及びダイヤフラムポンプ - Google Patents

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Abstract

流入空間と吐出空間との間に設けられ、流入空間から吐出空間への流体の流動を許容し、吐出空間から流入空間への流体の流動を阻止する逆止弁であって、流入空間と吐出空間とを隔てるように設けられ、流入空間と吐出空間を連通する貫通孔が形成された隔膜と、貫通孔を閉塞するよう、隔膜の上流側の面に当接する閉塞面とを備え、閉塞面は、貫通孔よりも大きい面積を有し、隔膜と略平行に設けられ、隔膜は、流体が通過不能となるよう閉塞面と密着する密着位置と、流体が貫通孔を介して通過可能となるよう閉塞面から離間する離間位置との間において変位可能な可撓性を有している。

Description

本発明は、流体の逆流を防止するための逆止弁及びこれを備えるダイヤフラムポンプに関するものである。
通常、ダイヤフラムポンプは、ポンプ室の一部を形成するダイヤフラムの往復動と、ポンプ室の流入側及び流出側にそれぞれ設けられる逆止弁との相互作用によって、一方向のみに流体を流動させるよう構成されている。従来、ダイヤフラムポンプに用いることが可能な逆止弁として、例えば特許文献1〜4に開示された逆止弁が知られている。
特許文献1には、図6(a)に示すように、ゴム等の柔軟部材で構成された板材に部分円環状の切り欠き112を形成することで、フラップ状の弁舌片114が形成されたリード弁110が開示されている。特許文献1のリード弁110は、図6(b)に示すように、流出口104を有するヘッドプレート102と、流入口108を有する中間プレート106との間に狭持され、流体の圧力によって弁舌片114が中間プレート106の流入口108に対して移動することで、流体の順方向への流動を許容し、逆方向への流動を阻止するよう構成されている。
ここで、特許文献1のリード弁110は、所謂片持梁に相当するため、弁舌片114の先端部114aは僅かな流体の圧力で移動するものの、弁舌片114の基部114bはその剛性によりほぼ移動しない。よって、特許文献1のリード弁110が用いられるダイヤフラムポンプでは、リード弁110の弁舌片114の先端部114aと整合する位置に流入口108が位置することとなるよう、中間プレート106が設計されることが通常である。
特許文献2には、図7に示すように、複数の流通孔124が形成された弁座122と、弁座122に取り付けられた傘状の弁体126とを備えるバキュームブレーカ120が開示されている。特許文献2のバキュームブレーカ120は、流体の圧力によって弁体126が弁座122に対して移動することで、流体の順方向への流動を許容し、逆方向への流動を阻止するよう構成されている。
特許文献3には、図8(a)及び図8(b)に示すように、ダイヤフラム132とリード弁134とが一体に形成されたダイヤフラムポンプが開示されている。特許文献3のダイヤフラムポンプでは、隔壁体136に連通溝140が形成されており、この連通溝140とリード弁134とによって、ポンプ室138から流入空間141に向けて流体が流動する流路が形成されている。この特許文献3のリード弁134は、流体の圧力によって隔壁体136に対して接近又は離間することで、流体の順方向への流動を許容し、逆方向への流動を阻止するよう構成されている。
特許文献4には、図9に示すように、円錐台の筒状に形成された逆止弁体152と、逆止弁体152に挿通された円柱状の逆止弁座154とを備える逆止弁150が開示されている。この特許文献4の逆止弁150は、流体の圧力によって、逆止弁座154の周面に対して逆止弁体152の上底側の端部が接近又は離間することで、流体の順方向への流動を許容し、逆方向への流動を阻止するよう構成されている。
特表平09−512077号公報 実開昭63−3573号公報 特開2013−64377号公報 特開2014−238029号公報
しかしながら、特許文献1及び2の逆止弁の構造では、弁体よりも下流側の空間の形状を比較的自由に設計することは可能であるものの、弁体よりも上流側の開口(流入開口)及び流路の形状については制約が生じるという問題がある。
すなわち、特許文献1及び2の逆止弁の構造は、弁体(リード弁110、傘状の弁体126)によって流入開口を閉塞することで、流体の逆方向への流動を阻止するものであることから、流入開口は弁体よりも小さく、かつ、弁体からはみ出さない形状に設計される必要がある。
また、例えば図6(b)に示すように、リード弁110よりも上流側の空間において流体を流動させる流路(流入側流路)107を横向きに形成したい場合や、他の流体要素と連通させるために横向きの流路が必要な場合には、中間プレート106に横向きの流路を一体成形することは困難であることから、横向きの流路107が形成されたマニホールド116及び気密性を確保するためのシール部材118が更に必要となる。このため、部品点数の増加に伴うコスト増、高さ寸法の増加に伴う大型化及び各部材の合わせ面の増加に伴う気密性の低下の問題が生じるおそれがある。
このような問題は、図7に示す特許文献2のバキュームブレーカ120においても同様に生じるものである。すなわち、特許文献2のバキュームブレーカ120では、複数の流通孔124の全てを傘状の弁体126の内側に収める必要があるため、吸気ポート128に直接配管する場合を除き、他の流体要素と連通させるための流路を形成するために、マニホールド(図示せず)やシール部材(図示せず)等を更に設ける必要がある。
これに対し、特許文献3のダイヤフラムポンプでは、隔壁体136の連通溝140をリード弁134で覆うことで流路を形成するものであることから、マニホールドやシール部材を追加することなく、横向きの流路を形成することが可能である。しかしながら、特許文献3のダイヤフラムポンプでは、リード弁134の先端部分134aは僅かな流体の圧力で移動するものの、リード弁134の基部134bはその剛性によりほぼ移動しない。よって、リード弁134の基部134bと隔壁体136の連通溝140との間に隙間が生じるおそれがあり、気密性を確保することができないという問題がある。なお、リード弁134の基部134bと隔壁体136の連通溝140との間の隙間を解消させるために、組み立て状態において与圧をかける手段等が種々検討されているが、リード弁134を隔壁体136に強く押し付けると、例えば図8(a)に示すように、ゴムの歪みで逆に浮き上がるおそれがあるという問題がある。
また、特許文献4のダイヤフラムポンプにおいても、マニホールドやシール部材を追加することなく、横向きの流路を形成することが可能である。しかしながら、特許文献4のダイヤフラムポンプでは、流体の圧力によって逆止弁体152の上底側の端部を拡大させることで、流体の流動を許容するよう構成されていることから、最低動作圧が高くならざるを得ないという問題がある。また、特許文献4のダイヤフラムポンプでは、逆止弁体152の上底側の端部に十分な可撓性を付与するために、逆止弁体152の高さ及び径が大きくならざるを得ず、小型化が困難であるという問題もある。
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、弁体よりも上流側の流路形状の設計の自由度を高め、これにより、逆止弁を備える装置全体の構造を簡素化することが可能な逆止弁及びダイヤフラムポンプを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明に係る逆止弁は、流入空間と吐出空間との間に設けられ、流入空間から吐出空間への流体の流動を許容し、吐出空間から流入空間への流体の流動を阻止する逆止弁であって、前記流入空間と前記吐出空間とを隔てるように設けられ、該流入空間と該吐出空間を連通する貫通孔が形成された隔膜と、前記貫通孔を閉塞するよう、前記隔膜の上流側の面に当接する閉塞面とを備え、前記閉塞面は、前記貫通孔よりも大きい面積を有し、前記隔膜と略平行に設けられ、前記隔膜は、流体が通過不能となるよう前記閉塞面と密着する密着位置と、流体が前記貫通孔を介して通過可能となるよう前記閉塞面から離間する離間位置との間において変位可能な可撓性を有していることを特徴とする。
また、本発明に係るダイヤフラムポンプは、上述した逆止弁を備えるダイヤフラムポンプであって、ポンプ室を形成可能なポンプ室形成凹部、前記流入空間を形成可能な流入空間形成用凹部、及び、前記ポンプ室形成凹部と前記流入空間形成用凹部とを連通させる連通溝を備えるケース体と、前記ポンプ室形成凹部、前記流入空間形成用凹部及び前記連通溝を覆うように前記ケース体に積層されるパッキン部材とを備え、前記パッキン部材は、前記流入空間形成用凹部と整合する位置に、前記隔膜を有し、かつ、前記ポンプ室形成凹部と整合する位置に、前記ポンプ室形成凹部と共に前記ポンプ室を形成するダイヤフラム部を有しており、前記パッキン部材は、前記連通溝と共に前記ポンプ室から前記流入空間に至る流路を形成可能に構成されており、前記ダイヤフラムポンプは、前記ダイヤフラム部を前記ポンプ室に対して進退させる駆動手段を更に備え、該駆動手段によって前記ダイヤフラム部を前記ポンプ室に対して進退させ、前記ポンプ室の拡張及び収縮を繰り返すことによって、前記流路及び前記流入空間を介して前記ポンプ室から前記吐出空間に向けて流体を流動させるよう構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、弁体よりも上流側の流路形状の設計の自由度を高め、これにより、逆止弁を備える装置全体の構造を簡素化することが可能な逆止弁及びダイヤフラムポンプを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るダイヤフラムポンプの概略構成を示す部分断面図である。 図2(a)は、本実施形態に係る第1ケース体の概略構成を示す底面図であり、図2(b)は、図2(a)のA−A´線に沿った拡大断面図である。 図3(a)は、本実施形態に係る中間部材の概略構成を示す底面図であり、図3(b)は、図3(a)のB−B´線に沿った断面図である。 本実施形態に係る第2ケース体の概略構成を示す平面図である。 図5(a)は、排気側逆止弁部分を第1ケース体側から見た状態を示す拡大平面図であり、図5(b)は、排気側逆止弁部分を拡大して示す断面図である。 図6(a)及び図6(b)は、特許文献1に開示された従来の逆止弁の概略構成を示す平面図及び断面図である。 特許文献2に開示された従来の逆止弁の概略構成を示す断面図である。 図8(a)及び図8(b)は、特許文献3に開示された従来の逆止弁の概略構成を示す断面図及び平面図である。 特許文献4に開示された従来の逆止弁の概略構成を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図1〜図5を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1は、図1に示すように、吸気ポート3、ポンプ室4、流量測定流路5及び排気ポート6を有するポンプ本体2と、ポンプ本体2に取り付けられ、ポンプ本体2の後述するダイヤフラム部34を往復動させる駆動手段50とを備えている。
ポンプ本体2は、図1に示すように、吸気ポート3及び排気ポート6を有するケース体9と、ケース体9内に配置されたパッキン部材30とを備えている。ポンプ本体2は、扁平な矩形状の全体形状を有しており、長手方向の一端部(図1中の右端部)から他端部(図1中の左端部)に向けて、吸気ポート3、ポンプ室4、流量測定流路5及び排気ポート6が並列して設けられており、ポンプ室4と流量測定流路5との間に、排気側逆止弁40が設けられている。
ケース体9は、図1に示すように、吸気ポート3を有する上側ケース体(第1ケース体)10と、排気ポート6を有する下側ケース体(第2ケース体)20とを備えている。パッキン部材30は、上側ケース体10の後述する連通溝14を覆い、かつ、下側ケース体20の後述する吸気側凹部22、ポンプ室形成凹部24及び排気側凹部28を覆うように、上側ケース体10の下面側及び下側ケース体20の上面側に積層して設けられており、上側ケース体10及び下側ケース体20によって密に狭持されている。
上側ケース体10は、合成樹脂等からなる扁平な矩形状の部材であり、図1及び図2(a)に示すように、長手方向の一端部(図1中の右端部)から他端部(図1中の左端部)に向けて、吸気ポート3、駆動手段通過孔12及び連通溝14が並列して形成されている。上側ケース体10の下面10aには、図2(a)及び図2(b)に示すように、パッキン部材30の外形に沿った形状の凹部10bが形成されており、この凹部10b内にパッキン部材30を密着して収容可能に構成されている。
吸気ポート3は、図1に示すように、上側ケース体10の上面から上方に向けて突出して形成されており、貫通孔3aを介して、流体の供給元から供給された流体をポンプ本体2の内部に流入させることが可能に構成されている。
駆動手段通過孔12は、図1に示すように、上側ケース体10の上面から下面10aに向けて貫通する孔であり、駆動手段50の後述する往復動部材58が貫通可能な径及び形状を有している。
連通溝14は、図1に示すように、中間部材30と組み合わされた際に、中間部材30との間において流量測定流路5(すなわち、吐出空間S及び隔膜36bよりも下流側の流路)を形成可能に構成されている。連通溝14は、図2(a)に示すように、上流側に形成された分岐部16と、下流側に形成された合流部18と、分岐部16及び合流部18を連通する複数(本実施形態では3本)の分割流路部17とを有している。
分岐部16は、後述する隔膜36bの貫通孔39を介して吐出された流体が連通溝14内に流入する空間、すなわち、吐出空間Sを形成可能に構成されている。合流部18は、複数の分割流路部17を流動する流体が合流する空間を形成可能に構成されており、パッキン部材30の流出孔38を介して排気ポート6と連通している。複数の分割流路部17は、それぞれ、分岐部16から合流部18に向かって延びる細溝(トレンチ状溝)である。各分割流路部17は、流体を層流状態で流動させることが可能に構成され、かつ、流体の流量に応じた差圧を発生させるよう構成されている。各分割流路部17は、図2(b)に示すように、その溝幅Wが溝深さDよりも小さくなるよう形成されている。
パッキン部材30は、ゴム等の柔軟性を有する材料からなる薄板状のシール部材であり、図3(a)に示すように、上側ケース体10の凹部10bの形状に沿った形状を有している。パッキン部材30は、図1、図3(a)及び図3(b)に示すように、上側ケース体10の凹部10bの深さと概ね同じ又はやや厚い厚さを有するベース部36aに、長手方向の一端部(図1中の右端部)から他端部(図1中の左端部)に向けて、吸気側逆止弁32、ダイヤフラム部34、通孔37及び流出孔38が並列して形成されている。
ベース部36aは、パッキン部材30のうち、上側ケース体10の凹部10bの深さと概ね同じ又はやや厚い厚さを有する部位である。ベース部36aは、図1に示すように、上側ケース体10及び下側ケース体20により狭持されることで、上側ケース体10及び下側ケース体20との間において種々の流路を形成可能に構成されており、また、上側ケース体10及び下側ケース体20との間に形成される流路やポンプ室4等の空間の気密性を確保するシール部として機能するよう構成されている。ベース部36aのシール部として機能する領域、及び/又は、ベース部36aのシール部と接触する上側ケース体10及び下側ケース体20の領域には、シール効果を高めるためにビード状の凸部を設けることが好ましいが、これに限定されるものではない。
吸気側逆止弁32は、図1に示すように、上側ケース体10の吸気ポート3の貫通孔3aの下端開口3bと整合する位置に形成されたリード弁である。吸気側逆止弁32は、図3(a)及び図3(b)に示すように、パッキン部材30のベース部36aが局所的に肉薄に形成されると共に、この肉薄部に半円環状の切り欠き32aが形成されることにより形成されている。この吸気側逆止弁32は、従来のリード弁と同様に、流体の背圧によって流体の逆流を防止するよう構成されている。
ダイヤフラム部34は、下側ケース体20の後述するポンプ室形成凹部24と整合する位置に設けられ、下側ケース体20のポンプ室形成凹部24との間においてポンプ室4を形成可能に構成されている。このダイヤフラム部34は、図3(a)及び図3(b)に示すように、ポンプ室4に対して進退する部位である楕円状の可動部34aと、可動部34aの周囲を囲むように設けられ、弾性変形することにより可動部34aの進退移動を許容する可撓性を有する可撓部34bとを有している。可動部34aは、図1に示すように、駆動手段50の往復動部材58と連結されており、往復動部材58の往復動に伴ってポンプ室4に対して進退するよう構成されている。
通孔37は、下側ケース体20の突起部26と整合する位置に形成された円状の孔であり、ポンプ室4と流量測定流路5とを連通させるよう構成されている。通孔37は、隔膜36bの貫通孔39に向けて流体を流入させる空間、すなわち、流入空間Sを形成可能に構成されている。通孔37の内部には、図3(a)及び図3(b)に示すように、流入空間Sと吐出空間Sとを隔てるように隔膜36bが設けられている。
隔膜36bは、図3(a)及び図3(b)に示すように、通孔37の上端縁部に設けられた円環状の隔膜であり、下側ケース体20の後述する閉塞面26aと協働して排気側逆止弁40を構成するよう構成されている。具体的には、隔膜36bは、通孔37の内周面の全域から、該通孔37の中心に向かって突出して設けられ、その略中央部に貫通孔39を有している。隔膜36bは、下側ケース体20の突起部26と通孔37との間を流体が通過不能となるよう突起部26の閉塞面26aと密着する密着位置と、突起部26と通孔37との間を流体が貫通孔39を介して通過可能となるよう突起部26の閉塞面26aから離間する離間位置との間において変位可能な可撓性を有している。
流出孔38は、図1に示すように、下側ケース体20の排気ポート6の後述する貫通孔6aと整合する位置に形成された孔である。この流出孔38は、上側ケース体10と下側ケース体20との間にパッキン部材30が狭持された際に、上側ケース体10及びパッキン部材30の間に形成された合流部18と排気ポート6の貫通孔6aとを連通させるよう構成されている。
下側ケース体20は、合成樹脂等からなる扁平な矩形状の部材であり、上側ケース体10の側部の外形に沿った外形を有している。下側ケース体20は、図1及び図4に示すように、長手方向の一端部(図1中の右端部)から他端部(図1中の左端部)に向けて、吸気側凹部22、ポンプ室形成凹部24、排気側凹部28及び排気ポート6が並列して形成されており、排気側凹部28内に突起部26が形成されている。
吸気側凹部22は、図1及び図4に示すように、上側ケース体10の吸気ポート3の下端開口3bと整合する位置に形成された凹状空間であり、上側ケース体10の吸気ポート3から流入した流体をポンプ室4に向けて流動させる流路を形成するよう構成されている。
ポンプ室形成凹部24は、図1及び図4に示すように、パッキン部材30のダイヤフラム部34と整合する位置に形成された凹状空間であり、パッキン部材30のダイヤフラム部34と共にポンプ室4を形成するよう構成されている。
排気側凹部28は、図1、図4及び図5に示すように、パッキン部材30の通孔37と整合する位置に形成された流入空間形成用凹部28aと、流入空間形成用凹部28aとポンプ室形成凹部24とを連通させる連通溝28bとを備えている。流入空間形成用凹部28aは、通孔37と共に流入空間Sを形成可能に構成されている。
連通溝28bは、流入空間Sから吐出空間Sに向かう方向と交差(本実施形態では直交)する方向に延びる溝であって、ポンプ室形成凹部24から流入空間形成用凹部28aに亘って形成されている。連通溝28bは、長手方向と直交する方向の断面が略U字状に形成されており、パッキン部材30のベース部36aと共にポンプ室4から流入空間Sに至る流路7を形成可能に構成されている。
吸気側凹部22、ポンプ室形成凹部24及び排気側凹部28は、図1及び図4に示すように、互いに連通している。これら吸気側凹部22、ポンプ室形成凹部24及び排気側凹部28は、射出成形等によって下側ケース体20に一体として成型されることが生産性の観点から好ましいが、これに限定されず、切削加工等によって形成することも可能である。
突起部26は、図1、図5(a)及び図5(b)に示すように、パッキン部材30の隔膜36bの貫通孔39と整合する位置において、隔膜36bの貫通孔39に向かって突出して形成された円柱状の突起である。突起部26は、パッキン部材30の通孔37の径よりも小さく、かつ、隔膜36bの貫通孔39の径よりも大きい径を有している。突起部26は、隔膜36bと略平行に形成された球面状の閉塞面(先端面)26aを有している。閉塞面26aは、隔膜36bの貫通孔39よりも大きい面積を有しており、隔膜36bの上流側の面と当接することで、貫通孔39を閉塞するよう構成されている。このように、突起部26の閉塞面26aが球面状に形成されることにより、貫通孔39と閉塞面26aとの間に若干の位置ずれが生じた場合であっても、隔膜36bに対する閉塞面26aの密着性を維持し、閉塞面26aによって貫通孔39を閉塞することが可能となるため、気密性を確保する上で好ましい。
突起部26の閉塞面26aには、圧力ポート29と連通する孔が形成されている。圧力ポート29は、排気ポート6及び図示しない圧力センサと接続されている。すなわち、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1は、図示しない圧力センサによって、分割流路部17の上流側における流体圧力と下流側における流体圧力の差圧(具体的には、分岐部16及び合流部18における流体圧力の差圧)を検出可能に構成されている。また、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1は、検出した差圧を図示しない演算回路によって流体の流量に換算し、換算した流量に基づいて図示しない制御回路によって駆動手段50の駆動モータ52をフィードバック制御することで、目標の流量となるよう流量を調整可能に構成されている。
排気ポート6は、図1に示すように、下側ケース体20の下面から下方に向けて突出して形成されており、貫通孔6aを介して、ポンプ本体2の内部の流体を外部に向けて流出させることが可能に構成されている。
本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1では、図5に示すように、流入空間Sと吐出空間Sと隔てるように設けられた隔膜36bが弁体として機能し、この隔膜36bの貫通孔39を閉塞するように設けられた下側ケース体20の突起部26の閉塞面26aが弁座として機能することにより、排気側逆止弁40が構成されている。なお、図5では、例えば圧力ポート29等の弁動作に関与しない構成については、その図示を省略している。
排気側逆止弁40は、流入空間Sと吐出空間Sとの間に設けられ、流入空間Sから吐出空間Sに向かう方向(順方向)の流体の通過を許容し、吐出空間Sから流入空間Sに向かう方向(逆方向)の流体の通過を阻止するよう構成されている。具体的には、排気側逆止弁40は、流入空間Sから吐出空間Sに向かう方向(順方向)に流体の圧力が付与された場合(ポンプ室4が収縮した場合)に、その流体の圧力によって隔膜36bが撓むことで、流体の順方向への流動を許容するよう構成されている。また、排気側逆止弁40は、吐出空間Sから流入空間Sに向かう方向(逆方向)に流体の圧力が付与された場合(ポンプ室4が拡張した場合)に、その流体の圧力によって隔膜36bが突起部26の閉塞面26aに押し付けられ、突起部26の閉塞面26aが隔膜36bの貫通孔39を閉塞することで、流体の逆方向への流動を阻止するよう構成されている。
駆動手段50は、図1に示すように、上側ケース体10の上面に取り付けられた駆動モータ52と、駆動モータ52の出力軸52aに取り付けられた偏心クランク54と、偏心クランク54の周囲にベアリング56を介して装着された往復動部材(クランクロッド)58とを備えている。往復動部材58の下端部には、パッキン部材30のダイヤフラム部34が連結されている。偏心クランク54は、駆動モータ52の出力軸52aを嵌入させる取付孔が、偏心クランク54の中心軸からずれた位置に形成されている。これにより、偏心クランク54は、駆動モータ52の出力軸52aの回転運動を往復動部材58の上下運動に変換するよう構成されている。すなわち、駆動手段50は、偏心クランク54によって、駆動モータ52の出力軸52aの回転運動を往復動部材58の上下運動に変換し、この往復動部材58の上下運動によって、パッキン部材30のダイヤフラム部34をポンプ室4に対して繰り返し進退させるよう構成されている。
次に、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1の動作について説明する。まず、駆動モータ52を駆動させ、出力軸52aを介して偏心クランク54を回転させることにより、往復動部材58及びこの往復動部材58に連結されたパッキン部材30のダイヤフラム部34を上下方向に往復動させる。そして、このダイヤフラム部34の往復運動によってポンプ室4内の容積を増減させることにより、ポンプ室4内の流体(液体又は気体)を圧縮又は膨張させ、吸気側逆止弁32及び排気側逆止弁40の相互作用によって、流体を押し出す動作及び吸い込む動作を交互に連続して行う。
具体的には、ダイヤフラム部34がポンプ室4から離間する方向に移動し、これによりポンプ室4が拡張された場合には、吸気ポート3からポンプ室4に向かう流体の圧力によって吸気側逆止弁32が開放状態になると共に、流量測定流路5からポンプ室4に向かう流体の圧力によって排気側逆止弁40が閉塞状態となる。すなわち、吸気ポート3からポンプ室4に向かう方向(順方向)への流体の流動が許容され、その一方で、流量測定流路5からポンプ室4に向かう方向(逆方向)への流体の流動(逆流)が阻止される。これにより、吸気ポート3を介して、供給元からポンプ室4に向けて流体が供給される。
また、ダイヤフラム部34がポンプ室4に接近する方向に移動し、これによりポンプ室4が収縮された場合には、ポンプ室4から吸気ポート3に向かう流体の圧力によって吸気側逆止弁32が閉塞状態になると共に、ポンプ室4から流量測定流路5に向かう流体の圧力によって排気側逆止弁40が開放状態となる。すなわち、ポンプ室4から流量測定流路5に向かう方向(順方向)への流体の流動が許容され、その一方で、ポンプ室4から吸気ポート3に向かう方向(逆方向)への流体の流動(逆流)が阻止される。これにより、流路7及び流入空間Sを介してポンプ室4から吐出空間Sに向けて流体が流動し、この流体が流量測定流路5及び排気ポート6を介して流出される。
そして、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1では、ダイヤフラム部34の往復動が繰り返し実行され、ポンプ室4の拡張及び収縮が交互に繰り返されることにより、吸気ポート3、ポンプ室4、流量測定流路5及び排気ポート6を介して、供給元から供給された流体がダイヤフラムポンプ1の外部に向けて連続して流出される。
なお、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1では、ダイヤフラムポンプ1内を流動する流体の流量がリアルタイムで調整される。すなわち、排気側逆止弁40を通過した流体は、分岐部16に至り、さらに複数(本実施形態では3本)の流れに分流して各分割流路部17を流動する。この際、分岐部16と合流部18との間には、その流量に応じた差圧が発生する。本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1では、この差圧に基づいて流量を計測し、この計測した流量に基づいて駆動モータ52をフィードバック制御することで、目標の流量となるようリアルタイムで流量が調整される。
以上のとおり、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1では、従来にない特殊な排気側逆止弁40を採用することにより、弁体(隔膜36b)よりも上流側の流路形状の設計の自由度を高め、これにより、装置全体の構造を簡素化することが可能である。
すなわち、本実施形態に係る排気側逆止弁40は、上述のとおり、流入空間Sと吐出空間Sとを隔てるように設けられ、流入空間Sと吐出空間Sを連通する貫通孔39が形成された隔膜36bと、貫通孔39を閉塞するよう、隔膜36bの上流側の面に当接する閉塞面26aとを備え、閉塞面26aは、貫通孔39よりも大きい面積を有し、隔膜36bと略平行に設けられ、隔膜36bは、流体が通過不能となるよう閉塞面26aと密着する密着位置と、流体が貫通孔39を介して通過可能となるよう閉塞面26aから離間する離間位置との間において変位可能な可撓性を有している。
このように、本実施形態に係る排気側逆止弁40では、隔膜36bの貫通孔39の周縁が突起部26の閉塞面26aに当接することのみで流体の流動が阻止される。すなわち、特許文献1〜3の逆止弁は、いずれもケース体に設けられた開口を弁体で塞ぐ構造であるのに対し、本実施形態に係る排気側逆止弁40では、弁体(隔膜36b)に設けた開口(貫通孔39)をケース体(下側ケース体20)に形成された突起部26の閉塞面26aで塞ぐ構造としている。このような排気側逆止弁40によれば、隔膜36b及び突起部26の閉塞面26a以外の形状、例えば通孔37及び流入空間形成用凹部28aの形状や、流路7を構成する連通溝28bの形状等に制約が生じないため、流入空間Sの形状や流路7の形状及びその延在方向等を自由に設定することが可能となる。
また、本実施形態に係る排気側逆止弁40を採用することにより、上述のとおり、流入空間Sの形状や流路7の形状及びその延在方向等の制限を無くすことができるため、下側ケース体20にポンプ室形成凹部24、流入空間形成用凹部28a及び連通溝28bを一体として自由に形成し、この下側ケース体20にパッキン部材30を組み合わせるのみで、ポンプ室4、流入空間S及び流路7を形成することができる。これにより、本実施形態に係る排気側逆止弁40を採用したダイヤフラムポンプ1では、例えばマニホールド等の別部材や別配管を用いる必要がないので、装置全体の構造を著しく簡素化し、小型化することができる。さらに、隔膜36bの厚さ及び径や、貫通孔39の径や、閉塞面26aの高さによる与圧等を種々設定することが容易で、最低動作圧、流動抵抗等を用途に合わせて自由に設定できるため、弁単体としても有用である。
また、本実施形態に係る排気側逆止弁40では、隔膜36bに貫通孔39が形成され、かつ、閉塞面26aが隔膜36bと略平行に設けられていることにより、非常に軽い力で隔膜36bを変位させることが可能となる。これにより、本実施形態に係る排気側逆止弁40は、特許文献4の逆止弁よりも、最低動作圧を低く設定することが可能である。
さらに、本実施形態に係るダイヤフラムポンプ1では、パッキン部材30に隔膜36bとダイヤフラム部34とが一体として形成されているため、装置全体の構造をより一層簡素化することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に記載の範囲には限定されない。上記各実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、吸気ポート3が吸気側逆止弁32の直上に配置される構成を例に挙げたため、吸気側逆止弁32がリード弁であるものとして説明したが、これに限定されるものではない。吸気側逆止弁32として、排気側逆止弁40と同様の構成を備える逆止弁構造を採用することも可能である。
上述した実施形態では、上側ケース体10に吸気ポート3が設けられ、下側ケース体20に排気ポート6が設けられるものとして説明したが、これに限定されず、上側ケース体10に排気ポート6が設けられ、下側ケース体20に吸気ポート3が設けられる構成としても良いし、上側ケース体10及び下側ケース体20のいずれか一方に吸気ポート3及び排気ポート6の双方が設けられる構成としても良い。
上述した実施形態では、ベース部36aに通孔37が形成され、通孔37内に隔膜36bが形成されるものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、パッキン部材30の全体が可撓性を有する隔膜であるとしても良い。
上述した実施形態では、隔膜36bが、通孔37の内周面の全域から、該通孔37の中心に向かって突出して設けられた円環状の隔膜であるものとして説明したが、これに限定されるものではない。通孔37、隔膜36b及び貫通孔39の形状及び位置や、隔膜36bが設けられる範囲は、適宜変更することが可能である。
上述した実施形態では、突起部26の先端面が閉塞面26aであるものとして説明したが、これに限定されるものではない。閉塞面は、隔膜の貫通孔よりも大きい面積を有し、かつ、隔膜と略平行に設けられる面であれば、いかなる形状及び構成を備えていても良い。例えば、下側ケース体20に突起部26が設けられず、下側ケース体20の内面の一部が閉塞面として機能するとしても良い。
上述した実施形態では、突起部26の閉塞面26aが球面状に形成されるものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、突起部26の閉塞面26aは、平面状に形成することも可能である。また、突起部26を角柱状に形成することも可能である。
上述した実施形態では、隔膜36bが略平面状であるものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、隔膜36bを動きやすくするために、隔膜36bにループ状の曲面を設けても良い。また、高圧の場合に隔膜36bが所定以上撓まないようにするために、所定範囲で隔膜36bに当接するストッパを設けても良い。
上述した実施形態では、ポンプ本体2が層流流量計の機能を具備するものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、上述した分岐部16、複数の分割流路部17及び合流部18を有する連通溝14が形成された層流流量計をポンプ本体2とは別体として形成し、この層流流量計をポンプ本体2に取り付ける構成としても良い。
上述した実施形態では、分割流路部17が3本形成されるものとして説明したが、これに限定されるものではない。また、上述した実施形態では特に言及していないが、複数の分割流路部17は、流体を層流状態で流動させることが可能な溝であれば、U字状、V字状及び台形等の種々の形状を有していても良い。さらに、上述した実施形態では、分割流路部17が、その溝幅Wが溝深さDよりも小さくなるよう形成されるものとして説明したが、これに限定されるものではない。
上述した実施形態では、上側ケース体10とパッキン部材30との間に流量測定流路5が形成されるものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、上側ケース体10とパッキン部材30との間に流量測定流路5が形成されず、吐出空間Sが直接大気に開放されていても良い。
また、上述した実施形態では、貫通孔を有する隔膜と、この貫通孔を閉塞可能な閉塞面とにより構成される逆止弁(排気側逆止弁40)をダイヤフラムポンプに適用した例を説明したが、本実施形態に係る逆止弁の用途は、ダイヤフラムポンプに限定されるものではない。本実施形態に係る逆止弁は、逆止弁を搭載可能な機器であれば採用することが可能である。
1 ダイヤフラムポンプ、4 ポンプ室、、7 流路、9 ケース体、10 上側ケース体、20 下側ケース体、24 ポンプ室形成凹部、26a 閉塞面、28a 流入空間形成用凹部、28b 連通溝、30 パッキン部材、34 ダイヤフラム部、36b 隔膜、39 貫通孔、40 排気側逆止弁(逆止弁)、50 駆動手段、S 流入空間、S 吐出空間

Claims (2)

  1. 流入空間と吐出空間との間に設けられ、流入空間から吐出空間への流体の流動を許容し、吐出空間から流入空間への流体の流動を阻止する逆止弁であって、
    前記流入空間と前記吐出空間とを隔てるように設けられ、該流入空間と該吐出空間を連通する貫通孔が形成された隔膜と、
    前記貫通孔を閉塞するよう、前記隔膜の上流側の面に当接する閉塞面と
    を備え、
    前記閉塞面は、前記貫通孔よりも大きい面積を有し、前記隔膜と略平行に設けられ、
    前記隔膜は、流体が通過不能となるよう前記閉塞面と密着する密着位置と、流体が前記貫通孔を介して通過可能となるよう前記閉塞面から離間する離間位置との間において変位可能な可撓性を有している
    ことを特徴とする逆止弁。
  2. 請求項1に記載の逆止弁を備えるダイヤフラムポンプであって、
    ポンプ室を形成可能なポンプ室形成凹部、前記流入空間を形成可能な流入空間形成用凹部、及び、前記ポンプ室形成凹部と前記流入空間形成用凹部とを連通させる連通溝を備えるケース体と、
    前記ポンプ室形成凹部、前記流入空間形成用凹部及び前記連通溝を覆うように前記ケース体に積層されるパッキン部材と
    を備え、
    前記パッキン部材は、前記流入空間形成用凹部と整合する位置に、前記隔膜を有し、かつ、前記ポンプ室形成凹部と整合する位置に、前記ポンプ室形成凹部と共に前記ポンプ室を形成するダイヤフラム部を有しており、
    前記パッキン部材は、前記連通溝と共に前記ポンプ室から前記流入空間に至る流路を形成可能に構成されており、
    前記ダイヤフラムポンプは、前記ダイヤフラム部を前記ポンプ室に対して進退させる駆動手段を更に備え、該駆動手段によって前記ダイヤフラム部を前記ポンプ室に対して進退させ、前記ポンプ室の拡張及び収縮を繰り返すことによって、前記流路及び前記流入空間を介して前記ポンプ室から前記吐出空間に向けて流体を流動させるよう構成されている
    ことを特徴とするダイヤフラムポンプ。
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