JP5107767B2 - 4バルブダイヤフラムポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、振動するダイヤフラムによってポンプ作用を得るダイヤフラムポンプに関し、特にダイヤフラムの表裏にそれぞれポンプ室を形成し、各ポンプ室に一対の逆止弁を設けた4バルブダイヤフラムポンプに関する。
4バルブダイヤフラムポンプは、ダイヤフラムの表裏(上下)にそれぞれポンプ室を形成する一方、単一の吸入ポートと、単一の吐出ポートを設け、一対のポンプ室と吸入ポートとの間にそれぞれ該吸入ポートから該一対のポンプ室への流体流を許容しその逆方向の流体流を許さない第一、第二の吸入側逆止弁を設け、一対のポンプ室と吐出ポートとの間にそれぞれ該一対のポンプ室から吐出ポートへの流体流を許容しその逆方向の流体流を許さない第一、第二の吐出側逆止弁を設けたものである(特許文献2)。
この4バルブダイヤフラムポンプは、ダイヤフラムを振動させると、一対のポンプ室の一方の容積が拡大して他方の容積が縮小することから、ダイヤフラムが正逆いずれに振動するときでも、一対の逆止弁の一方が閉じて他方が開く動作を繰り返し、ポンプ作用が得られる。ダイヤフラムの表裏の一方のみにポンプ室を設ける2バルブダイヤフラムポンプに比して、脈動の周期を半分にした高効率化(高流量化)が可能である。
特開平1-318772号公報 特開2005-337068号公報 特開2007-071099号公報
このように原理的には優れる4バルブダイヤフラムポンプは、どのようにして簡易な構造で小型化を実現するかが課題であった。
本発明は従って、4バルブダイヤフラムポンプを簡易な構造で小型化を実現することを目的とする。より具体的には、ダイヤフラムを挟着する一対のハウジングを組み立てることで実質的な流路構造を構成できる4バルブダイヤフラムポンプを得ることを目的とする。
本発明は、ダイヤフラムの上下にそれぞれポンプ室を形成し、該一対のポンプ室と単一の吸入ポートとの間にそれぞれ該吸入ポートから該一対のポンプ室への流体流を許容しその逆方向の流体流を許さない第一、第二の吸入側逆止弁を設け、上記一対のポンプ室と単一の吐出ポートとの間にそれぞれ該一対のポンプ室から吐出ポートへの流体流を許容しその逆方向の流体流を許さない第一、第二の吐出側逆止弁を設け、ダイヤフラムを振動させてポンプ作用を得る4バルブダイヤフラムポンプにおいて、ダイヤフラムを挟着する一対のハウジングにはそれぞれ、一対のポンプ室の一方を形成する凹部と、該凹部に連通する吸入側流路と吐出側流路が形成されていること;吸入ポートは一対のハウジングのいずれか一方に備えられていて、自身の吸入側流路に連通していること;吐出ポートは一対のハウジングのいずれか一方に備えられていて、自身の吐出側流路に連通していること;吸入ポートを有しない無ポートハウジングには、自身の吸入側流路と斜めに交差し、該吸入側流路が開口する無ポート側吸入接続斜面が形成されていること;吸入ポートを有する有ポートハウジングには、自身の吸入側流路と連通する吸入接続流路を有する吸入流路突起が備えられていて、この吸入流路突起の先端に、無ポート側吸入接続斜面にシール部材を介して突き合わされて該吸入接続流路を無ポートハウジングの吸入側流路に連通させる有ポート側吸入接続斜面が形成されていること;吐出ポートを有しない無ポートハウジングには、自身の吐出側流路と斜めに交差し、該吐出側流路が開口する無ポート側吐出接続斜面が形成されていること;及び吐出ポートを有する有ポートハウジングには、自身の吐出側流路と連通する吐出接続流路を有する吐出流路突起が備えられていて、この吐出流路突起の先端に、無ポート側吐出接続斜面にシール部材を介して突き合わされて該吐出接続流路を無ポートハウジングの吐出側流路に連通させる有ポート側吐出接続斜面が形成されていること;を特徴としている。
本発明の4バルブダイヤフラムポンプは、具体的な第一の態様では、一対のハウジングに形成された上記吸入側流路と吐出側流路は、該ハウジングの外面に開口する吸入側外部開口穴と吐出側外部開口穴からなっていること;上記吸入ポートを有する有ポートハウジングの上記吸入流路突起は筒状をなしていること;上記吸入ポートを有しない無ポートハウジングには、この吸入流路突起を嵌合させ、上記吸入側外部開口穴に連通する吸入接続穴が形成されていること;上記吸入流路突起に上記有ポート側吸入接続斜面と上記無ポート側吸入接続斜面が形成されていること;上記吐出ポートを有する有ポートハウジングの上記吐出流路突起は筒状をなしていること;上記吐出ポートを有しない無ポートハウジングには、この吐出流路突起を嵌合させ、上記吐出側外部開口穴に連通する吐出接続穴が形成されていること;及び上記吐出流路突起に上記有ポート側吐出接続斜面と上記無ポート側吐出接続斜面が形成されていること;を特徴としている。
さらに、具体的には、上記吸入側の筒状流路突起は、太径部と、この太径部の上部に位置する細径部とを備えていて、この太径部と細径部を分ける部分に、軸線に対して直交しない上記吸入ポート有する有ポートハウジング側の上記吸入接続斜面が形成されていること;上記吸入側の外部開口穴は、大径穴と、この大径穴より内側に位置する小径穴とを備えていて、この大径穴と小径穴の境界部分に、上記吸入側と吐出側の接続穴が連通する、上記有ポート側の吸入接続斜面に対応する軸線に対して直交しない上記吸入ポートを有しない無ポートハウジング側の上記吸入接続斜面が形成されていること;上記吐出側の筒状流路突起は、太径部と、この太径部の上部に位置する細径部とを備えていて、この太径部と細径部を分ける部分に、軸線に対して直交しない上記吐出ポートを有する有ポートハウジング側の上記吐出接続斜面が形成されていること;及び上記吐出側の外部開口穴は、大径穴と、この大径穴より内側に位置する小径穴とを備えていて、この大径穴と小径穴の境界部分に、上記吐出側の接続穴が連通する、上記有ポート側吐出接続斜面に対応する軸線に対して直交しない上記吐出ポートを有しない無ポートハウジング側の上記吐出接続斜面が形成されていること;を特徴としている
本発明の4バルブダイヤフラムポンプは、具体的な別の態様では、上記吸入ポートを有さない無ポートハウジングには、上記吸入側流路の端部が開口する上記無ポート側の吸入接続斜面が形成されていること;上記吸入ポートを有する有ポートハウジングに形成された上記吸入流路突起の先端部に、上記吸入ポートを有さない無ポートハウジングの上記無ポート側吸入接続斜面に対向する、上記有ポート側吸入接続斜面が形成されていること;上記吐出ポートを有さない無ポートハウジングには、上記吐出側流路の端部が開口する上記無ポート側吐出接続斜面が形成されていること;及び上記吐出ポートを有する有ポートハウジングに形成された上記吐出流路突起の先端部に、上記吐出ポートを有さない無ポートハウジングの上記無ポート側吐出接続斜面に対向する、上記有ポート側吸入接続斜面が形成されていること;を特徴としている。
吸入ポートと吐出ポートは、一対のハウジングのいずれか一方に双方を設けることができる。あるいは、同吸入ポートと吐出ポートを一対のハウジングの一方と他方に設ける態様も可能である。
量産品では、一対のハウジングは、ともに合成樹脂材料の成形品から形成するのがよい。
ダイヤフラムは、具体的には、導電性金属薄板からなる少なくとも一枚のシムと少なくとも一層の圧電体層との交互積層構造を有する圧電振動子から構成すると、薄型の4バルブダイヤフラムポンプを得ることができる。
本発明によれば、ダイヤフラムを挟着する一対のハウジングを重ね合わせ、吸入ポート(吐出ポート)を有しない無ポートハウジングの無ポート側吸入接続斜面(無ポート側吐出接続斜面)と、吸入ポート(吐出ポート)を有する有ポートハウジングの有ポート側吸入接続斜面(有ポート側吐出接続斜面)とを対向させて両斜面の間に、シール部材を介して突き合わせるという簡単な構成で、4バルブダイヤフラムポンプを得ることができる。
最初に、図8について、4バルブダイヤフラムポンプの動作原理を説明する。このダイヤフラムポンプは、アッパハウジング10、ロアハウジング20、圧電振動子(ダイヤフラム)30、及び4つのアンブレラ(逆止弁)11、12、21、22を基本的な構成要素としている。アッパハウジング10と圧電振動子30の間、及びロアハウジング20と圧電振動子30の間にはそれぞれ、アッパポンプ室(可変容積室)13とロアポンプ室(可変容積室)23が形成されている。単一の吸入ポート31は、吸入側流路14Hと24Hに連通しており、吸入側流路14Hは吸入側逆止弁11を介してアッパポンプ室13に連通し、吸入側流路24Hは吸入側逆止弁21を介してロアポンプ室23に連通している。また、単一の吐出ポート32は、吐出側流路15Dと25Dに連通しており、吐出側流路15Dは吐出側逆止弁12を介してアッパポンプ室13に連通し、吐出側流路25Dは吐出側逆止弁22を介してロアポンプ室23に連通している。
この4バルブダイヤフラムポンプは、圧電振動子30が正逆に弾性変形(振動)すると、アッパポンプ室13とロアポンプ室23のいずれか一方の容積が増大し他方の容積が減少する。アッパポンプ室13の容積が増大する行程はロアポンプ室23の容積が減少する行程であり、アッパポンプ室13の容積が増大するから吸入側逆止弁11が開いて吸入ポート31からアッパポンプ室13内に流体が流入し、ロアポンプ室23の容積が減少するからロアポンプ室23内の流体が吐出側逆止弁22を開いて吐出ポート32に流出する(図8(B))。逆にアッパポンプ室13の容積が減少する行程はロアポンプ室23の容積が増大する行程であり、ロアポンプ室23の容積が増大するから吸入側逆止弁21が開いて吸入ポート31からロアポンプ室23内に流体が流入し、アッパポンプ室13の容積が減少するからアッパポンプ室13内の流体が吐出側逆止弁12を開いて吐出ポート32に流出する(図8(A))。従って、吐出ポート32における脈動の周期を短くする(圧電振動子30の上下の一方のみにポンプ室が形成される場合に比して半分にする)ことができる。
本実施形態は、以上の動作原理の4バルブダイヤフラムポンプを簡易な構造で実現するものであり、図1ないし図4は、その第一の実施形態を示している。図1ないし図4では、図8と共通の構成要素には同一の符号を付している。
図1、図2は、本4バルブダイヤフラムポンプの第一の実施形態の全体構造を示している。合成樹脂材料の成形品からハウジングは、吸入ポート31と吐出ポート32を有する有ポートハウジング10と、これらのポートを有しない無ポートハウジング20からなっている。有ポートハウジング10には、ポンプ室13を形成する凹部13aと、この凹部13aに連通する吸入側外部開口穴16と吐出側外部開口穴17が形成されている。この吸入側外部開口穴16と吐出側外部開口穴17は、図8の吸入側流路14Hと吐出側流路15Dを構成するもので、有ポートハウジング10の外面に開口し、かつその開口端が吸入ポート31と吐出ポート32を構成している。
無ポートハウジング20には、ポンプ室23を形成する凹部23aと、この凹部23aに連通する吸入側外部開口穴26と吐出側外部開口穴27が形成されている。この吸入側外部開口穴26と吐出側外部開口穴27は、図8の吸入側流路24Hと吐出側流路25Dを構成するもので、無ポートハウジング20の外面に開口している。
逆止弁11と12は、吸入側外部開口穴16と吐出側外部開口穴17の凹部13a側の端部に設けられ、逆止弁21と22は、吸入側外部開口穴26と吐出側外部開口穴27の凹部23a側の端部に設けられている。図示実施形態の逆止弁11、12、21、22は、同一の形態のアンブレラバルブであり、流路に接着もしくは溶着固定される穴あき基板11a、12a、21a、22aに、弾性材料からなるアンブレラ11b、12b、22b、23bを装着してなっている。穴あき基板11a、12a及び穴あき基板21a、22aはそれぞれ一体化されて形成されていても良い。
圧電振動子30は、有ポートハウジング10と無ポートハウジング20の間に、Oリング33、34を介して液密に挟着保持され、凹部13aとの間にポンプ室13を構成し、凹部23aとの間にポンプ室23を構成する。圧電振動子30は、交番電界を与えることにより正逆(上下)に振動する周知のものであり、本実施形態は、圧電振動子30の構成の如何は問わない。例えばユニモルフ、バイモルフのいずれのタイプでもよい。
以上の有ポートハウジング10の外部開口穴16(吸入側流路14H)と無ポートハウジング20の外部開口穴26(吸入側流路24H)は、図2に示すように、有ポートハウジング10に一体に形成した吸入側筒状流路突起43Hと、無ポートハウジング20に形成した吸入側接続穴42Hとによって連通し、有ポートハウジング10の外部開口穴17(吐出側流路15D)と無ポートハウジング20の外部開口穴27(吐出側流路25D)は、有ポートハウジング10に一体に形成した吐出側筒状流路突起43Dと、無ポートハウジング20に形成した吐出側接続穴42Dとによって連通している。すなわち、吸入側筒状流路突起43Hと吸入側接続穴42Hは相互に嵌合関係となって外部開口穴16と26(吸入側流路14Hと24H)を連通させ、吐出側筒状流路突起43Dと吐出側接続穴42Dは相互に嵌合関係となって外部開口穴17と27(吐出側流路15Dと25D)を連通させる。この筒状流路突起43H(43D)と接続穴42H(42D)は、左右対称構造であり、その詳細を図3、図4で説明する。図2と図3では、上下を逆にして示している。
無ポートハウジング20に形成した外部開口穴26(27)は、図3に詳細に示すように、該無ポートハウジング20の外面に開口する大径穴26a(27a)と、この大径穴26a(27a)より内側に位置する小径穴26b(27b)と、この大径穴26a(27a)と小径穴26b(27b)の境界に位置する軸線に対して直交しない環状の接続斜面26c(27c)とを有している。また、無ポートハウジング20に形成した接続穴42H(42D)は、この外部開口穴26(27)の接続斜面26c(27c)部分に位置させて、該外部開口穴26(27)と直交して連通するように形成されている。これらの外部開口穴26(27)及び接続穴42H(42D)は、成形型(抜き型)により無ポートハウジング20と一体に成形できる。
一方、有ポートハウジング10に一体に形成した筒状流路突起43H(43D)は、図3、図4に詳細に示すように、太径部43aと、この太径部43aの上部に位置する細径部43bと、この太径部43aと細径部43bを分ける(の境界を定める)軸線に対して直交しない接続斜面43cとを有し、その軸部に、外部開口穴16(17)と連通する吸入接続流路44H(吐出接続流路44D)が形成されている。この筒状流路突起43H(43D)も、成形型(抜き型)により有ポートハウジング10と一体に成形できる。
吸入側筒状流路突起43Hの接続斜面43cと吐出側筒状流路突起43Dの接続斜面43cはそれぞれ、有ポート側の吸入接続斜面と吐出接続斜面である。また、外部開口穴26の接続斜面26cと、外部開口穴27の接続斜面27cはそれぞれ、無ポート側の吸入接続斜面と吐出接続斜面である。
外部開口穴26(27)の接続斜面26c(27c)と筒状流路突起43H(43D)の接続斜面43cとは対応関係にあり、図示例では、接続斜面26c(27c)(接続斜面43c)は、外部開口穴26(27)(筒状流路突起43H(43D))の軸線に対して45゜をなしている。この角度は、30゜〜60゜程度の範囲で変えることができる。筒状流路突起43H(43D)の細径部43bの周囲(接続斜面43cの上)には、Oリング(シール部材)46が嵌められており、筒状流路突起43H(43D)を接続穴42H(42D)に嵌めると、外部開口穴26(27)の接続斜面26c(27c)と筒状流路突起43H(43D)の接続斜面43cとの間に、Oリング46が挟着されて圧縮され、接続流路44H(44D)によって、外部開口穴16と26(外部開口穴17と27)が連通する。
従って、本実施形態の4バルブダイヤフラムポンプは、図2のように、有ポートハウジング10と無ポートハウジング20を組み合わせ、有ポートハウジング10の筒状流路突起43H(43D)を無ポートハウジング20の接続穴42H(42D)に嵌めるだけで、外部開口穴26(27)の接続斜面26c(27c)と筒状流路突起43H(43D)の接続斜面43cとの間にOリング46を圧縮し、接続流路44H(44D)によって、外部開口穴16と26(外部開口穴17と27)を連通させ、液密構造を得ることができる。圧電振動子30を振動させると、図8で説明した動作原理でポンプ作用が得られる。
以上の実施形態では、有ポートハウジング10の筒状流路突起43H(43D)を無ポートハウジング20の接続穴42H(42D)に嵌めるだけで液密構造を達成できるという利点があるが、例えば外部開口穴26(27)の開口端を別の部材によって塞ぐことで液密を保持することも可能であり、この場合には筒状流路突起43H(43D)と接続穴42H(42D)の液密を例えばOリングで確保すればよい。
図5ないし図7は、本発明による4バルブダイヤフラムポンプの第二の実施形態を示している。この実施形態では、ポンプ室23を形成する凹部23aを有する無ポートハウジング20に、該凹部23aに連通する吸入側流路24Hと吐出側流路25Dを形成する一方、この無ポートハウジング20の端面に、この吸入側流路24Hと吐出側流路25Dの端部が開口する無ポート側の吸入接続斜面126cと吐出接続斜面127cを形成している。この吸入接続斜面126cと吐出接続斜面127cは、吸入側流路24Hと吐出側流路25Dの軸線に対して傾斜(例えば30゜程度)している。このような無ポートハウジング20は、合成樹脂材料により容易に成形することができる。
一方、吸入ポート31と吐出ポート32、及びポンプ室13を形成する凹部13aを有する有ポートハウジング10には、吸入ポート31に連通する吸入側流路14Hと吐出ポート32に連通する吐出側流路15Dが形成されている。有ポートハウジング10にはさらに、この吸入側流路14Hに連通する吸入接続流路144Hを有する吸入流路突起143Hと、吐出側流路15Dに連通する吐出接続流路144Dを有する吐出流路突起143Dが形成されている。吸入流路突起143Hと吐出接続流路144Dは、平面矩形であり、無ポートハウジング20の吸入接続斜面126cと吐出接続斜面127cは、この平面矩形に対応する平面矩形切欠部分に設けられている。また、吸入ポート31と吐出ポート32は、第一の実施形態では有ポートハウジング10の反対側に突出しているのに対し、この第二の実施形態では、同一の側に突出している。
この吸入流路突起143Hと吐出流路突起143Dの端面にはそれぞれ、無ポートハウジング20の吸入接続斜面126cと吐出接続斜面127cに対応する吸入側の接続斜面143cと吐出側の接続斜面143cが形成されている。この吸入側と吐出側の接続斜面143c、143cにはそれぞれOリング(シール部材)146を挿入する挿入溝145が形成されている。このような流路突起143H(143D)を有する有ポートハウジング10も、成形型(抜き型)によって成形できる。この他の構成は、第一の実施形態と実質的に同一であり、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
従って、この実施形態によると、第一の実施形態のような穴軸の嵌め合わせによらず、無ポートハウジング20の吸入接続斜面126cと吐出接続斜面127cに、有ポートハウジング10の吸入流路突起143Hと吐出流路突起143Dのそれぞれの接続斜面143cを突き合わせ、両接続斜面の間にOリング146を介在させることで、流路構造が完成する。
以上の第一、第二の実施形態では、一対のハウジングの一方(有ポートハウジング10)に吸入ポート31と吐出ポート32の双方を設けたが、他方のハウジング(無ポートハウジング20)に両ポートを形成してポートを有する有ポートハウジングとしても良く、あるいはハウジング10とハウジング20にそれぞれ一つずつのポートを設け、双方のハウジングをポートを有する有ポートハウジングとすることもできる。その際のルールは、吸入側流路突起を有する側の有ポートハウジングに、吸入ポートを設け、吐出側流路突起を有する側の有ポートハウジングに、吐出ポートを設けるというルールである。
以上の実施形態では、ダイヤフラムとして圧電振動子を例示したが、本発明は他の振動するダイヤフラムを用いた液体ポンプに広く適用できるものであり、簡単な構造でかつ、樹脂等の成形により小型の4バルブダイヤフラムポンプを得ることが可能である。
本発明による4バルブダイヤフラムポンプを圧電ポンプに適用した実施形態を示す平面図である。 図1のII-II線に沿う断面図である。 図2のV部拡大断面図である。 (A)、(B)は、無ポートハウジングから突出させた筒状流路突起の形状例とOリングの関係を示す、見る方向を変えた斜視図である。 本発明による4バルブダイヤフラムポンプを圧電ポンプに適用した別の実施形態を示す分解斜視図である。 同別の方向から見た分解斜視図である。 図5と図6のVII-VII線に沿う、組立状態の断面図である。 (A)、(B)は、4バルブダイヤフラムポンプの原理を示すスケルトン図である。
符号の説明
10 有ポートハウジング
11 12 21 22 逆止弁
13 ポンプ室
13a 凹部
14H 24H 吸入側流路
15D 25D 吐出側流路
16 26 吸入側外部開口穴
17 27 吐出側外部開口穴
20 無ポートハウジング
23 ポンプ室
23a 凹部
30 圧電振動子(ダイヤフラム)
31 吸入ポート
32 吐出ポート
33 34 Oリング
40 自由液流路
40 外部開口穴
26a 27a 大径穴
26b 27b 小径穴
26c 27c 126c 127c 接続斜面(無ポート側接続斜面)
42H 42D 接続穴
43H 43D 筒状流路突起
43a 太径部
43b 細径部
43c 143c 接続斜面(有ポート側接続斜面)
44H 吸入接続流路
44D 吐出接続流路
143H 143D 流路突起
46 146 Oリング
145 Oリング挿入溝

Claims (8)

  1. ダイヤフラムの上下にそれぞれポンプ室を形成し、該一対のポンプ室と単一の吸入ポートとの間にそれぞれ該吸入ポートから該一対のポンプ室への流体流を許容しその逆方向の流体流を許さない第一、第二の吸入側逆止弁を設け、上記一対のポンプ室と単一の吐出ポートとの間にそれぞれ該一対のポンプ室から吐出ポートへの流体流を許容しその逆方向の流体流を許さない第一、第二の吐出側逆止弁を設け、ダイヤフラムを振動させてポンプ作用を得る4バルブダイヤフラムポンプにおいて、
    上記ダイヤフラムを挟着する一対のハウジングにはそれぞれ、上記一対のポンプ室の一方を形成する凹部と、該凹部に連通する吸入側流路と吐出側流路が形成されていること;
    上記吸入ポートは一対のハウジングのいずれか一方に備えられていて、自身の吸入側流路に連通していること;
    上記吐出ポートは一対のハウジングのいずれか一方に備えられていて、自身の吐出側流路に連通していること;
    上記吸入ポートを有しない無ポートハウジングには、自身の吸入側流路と斜めに交差し、該吸入側流路が開口する無ポート側吸入接続斜面が形成されていること;
    上記吸入ポートを有する有ポートハウジングには、自身の吸入側流路と連通する吸入接続流路を有する吸入流路突起が備えられていて、この吸入流路突起の先端に、上記無ポート側吸入接続斜面にシール部材を介して突き合わされて該吸入接続流路を上記無ポートハウジングの吸入側流路に連通させる有ポート側吸入接続斜面が形成されていること;
    上記吐出ポートを有しない無ポートハウジングには、自身の吐出側流路と斜めに交差し、該吐出側流路が開口する無ポート側吐出接続斜面が形成されていること;及び
    上記吐出ポートを有する有ポートハウジングには、自身の吐出側流路と連通する吐出接続流路を有する吐出流路突起が備えられていて、この吐出流路突起の先端に、上記無ポート側吐出接続斜面にシール部材を介して突き合わされて該吐出接続流路を上記無ポートハウジングの吐出側流路に連通させる有ポート側吐出接続斜面が形成されていること;
    を特徴とする4バルブダイヤフラムポンプ。
  2. 請求項1記載の4バルブダイヤフラムポンプにおいて、
    一対のハウジングに形成された上記吸入側流路と吐出側流路は、該ハウジングの外面に開口する吸入側外部開口穴と吐出側外部開口穴からなっていること;
    上記吸入ポートを有する有ポートハウジングの上記吸入流路突起は筒状をなしていること;
    上記吸入ポートを有しない無ポートハウジングには、この吸入流路突起を嵌合させ、上記吸入側外部開口穴に連通する吸入接続穴が形成されていること;
    上記吸入流路突起に上記有ポート側吸入接続斜面と上記無ポート側吸入接続斜面が形成されていること;
    上記吐出ポートを有する有ポートハウジングの上記吐出流路突起は筒状をなしていること;
    上記吐出ポートを有しない無ポートハウジングには、この吐出流路突起を嵌合させ、上記吐出側外部開口穴に連通する吐出接続穴が形成されていること;及び
    上記吐出流路突起に上記有ポート側吐出接続斜面と上記無ポート側吐出接続斜面が形成されていること;
    を特徴とする4バルブダイヤフラムポンプ。
  3. 請求項2記載の4バルブダイヤフラムポンプにおいて、
    上記吸入側の筒状流路突起は、太径部と、この太径部の上部に位置する細径部とを備えていて、この太径部と細径部を分ける部分に、軸線に対して直交しない上記吸入ポート有する有ポートハウジング側の上記吸入接続斜面が形成されていること;
    上記吸入側の外部開口穴は、大径穴と、この大径穴より内側に位置する小径穴とを備えていて、この大径穴と小径穴の境界部分に、上記吸入側と吐出側の接続穴が連通する、上記有ポート側の吸入接続斜面に対応する軸線に対して直交しない上記吸入ポートを有しない無ポートハウジング側の上記吸入接続斜面が形成されていること;
    上記吐出側の筒状流路突起は、太径部と、この太径部の上部に位置する細径部とを備えていて、この太径部と細径部を分ける部分に、軸線に対して直交しない上記吐出ポートを有する有ポートハウジング側の上記吐出接続斜面が形成されていること;及び
    上記吐出側の外部開口穴は、大径穴と、この大径穴より内側に位置する小径穴とを備えていて、この大径穴と小径穴の境界部分に、上記吐出側の接続穴が連通する、上記有ポート側吐出接続斜面に対応する軸線に対して直交しない上記吐出ポートを有しない無ポートハウジング側の上記吐出接続斜面が形成されていること;
    を特徴とする4バルブダイヤフラムポンプ。
  4. 請求項1記載の4バルブダイヤフラムポンプにおいて、
    上記吸入ポートを有さない無ポートハウジングには、上記吸入側流路の端部が開口する上記無ポート側の吸入接続斜面が形成されていること;
    上記吸入ポートを有する有ポートハウジングに形成された上記吸入流路突起の先端部に、上記吸入ポートを有さない無ポートハウジングの上記無ポート側吸入接続斜面に対向する、上記有ポート側吸入接続斜面が形成されていること;
    上記吐出ポートを有さない無ポートハウジングには、上記吐出側流路の端部が開口する上記無ポート側吐出接続斜面が形成されていること;及び
    上記吐出ポートを有する有ポートハウジングに形成された上記吐出流路突起の先端部に、上記吐出ポートを有さない無ポートハウジングの上記無ポート側吐出接続斜面に対向する、上記有ポート側吸入接続斜面が形成されていること;
    を特徴とする4バルブダイヤフラムポンプ。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載の4バルブダイヤフラムポンプにおいて、上記吸入ポートと吐出ポートは、一対のハウジングのいずれか一方に双方が設けられている4バルブダイヤフラムポンプ。
  6. 請求項1ないし4のいずれか1項記載の4バルブダイヤフラムポンプにおいて、上記吸入ポートと吐出ポートは、一対のハウジングの一方と他方に設けられている4バルブダイヤフラムポンプ。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項記載の4バルブダイヤフラムポンプにおいて、上記一対のハウジングはともに合成樹脂材料の成形品からなっている4バルブダイヤフラムポンプ。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項記載の4バルブダイヤフラムポンプにおいて、ダイヤフラムは、導電性金属薄板からなる少なくとも一枚のシムと少なくとも一層の圧電体層との交互積層構造を有する圧電振動子からなる4バルブダイヤフラムポンプ。
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