JP2002106470A - ダイヤフラムポンプ - Google Patents

ダイヤフラムポンプ

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JP2002106470A
JP2002106470A JP2000298602A JP2000298602A JP2002106470A JP 2002106470 A JP2002106470 A JP 2002106470A JP 2000298602 A JP2000298602 A JP 2000298602A JP 2000298602 A JP2000298602 A JP 2000298602A JP 2002106470 A JP2002106470 A JP 2002106470A
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Japan
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diaphragm pump
intake
hole
housing
exhaust
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JP2000298602A
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English (en)
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Yoji Urano
洋二 浦野
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な製造、接合方法により、高効率でコン
パクトな構造のダイヤフラムポンプを提供する。 【構成】 2つの貫通孔11,12が開設された薄板状
の2つの筐体部材10a,10bを重ね合わせると共
に、筐体部材10bの内面に凹部9を形成して、筐体1
0を形成する。筐体部材10aの内面にはダイヤフラム
20を配設して、第1のポンプ室25及び第2のポンプ
室26を形成する。貫通孔11には、開口部13を覆う
ように矩形状のフィルム片30を載置し、開口部13を
挟みフィルム片30の短辺と平行となる位置にて、筐体
10に接合して吸気用バルブを構成する。また、貫通孔
12には、開口部14を覆うように矩形状のフィルム片
30を載置し、開口部14を挟みフィルム片30の短辺
と平行になる位置にて、筐体10に接合して吸気用バル
ブを構成し、本発明に係るダイヤフラムポンプAを作製
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダイヤフラムポンプ
に関する。具体的には、ダイヤフラムの作用を利用した
いわゆる圧電ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】図20は従来のダイヤフラムポンプXの
一例を示す分解斜視図、図21は当該ダイヤフラムポン
プXの概略的断面構造図である。当該ダイヤフラムポン
プXは、排気路101及び吸気路102が形成された筐
体100と、筐体100との間でポンプ室を形成するた
めのダイヤフラム110とから構成されている。筐体1
00は、上部筐体130と下部筐体140とから構成さ
れており、ほぼ平面視正方形状に形成されている。ま
た、筐体100内部には、排気路101及び吸気路10
2が設けられており、筐体100側面には排気路101
及び吸気路102と外部のパイプ(図示せず)を接続す
るための接続部が延設されている。
【0003】下部筐体140には、排気路101を形成
する排気路用溝部141と吸気路102を形成する吸気
路用溝部142とが凹設されている。排気路用溝部14
1の一端は、下部筐体140側面に突設された接続部形
成用の突起部143に延設されており、その他端には、
排気バルブを形成するための略円筒状の凹部145が形
成されている。また、吸気路用溝部142の一端も、下
部筐体140側面に突設された接続部形成用の突起部1
44に延設されており、その他端にも、吸気バルブを形
成するための略円筒状の凹部146が形成されている。
また、吸気バルブ用の凹部146の中央には、円筒状を
した台座147が形成されている。
【0004】上部筐体130は下部筐体140とぴった
りと重ね合わせられる形状をしており、上部筐体130
には、下部筐体140の突起部143と対向して、接続
部形成用の突起部133が備えられている。また、上部
筐体130の裏面側には、排気バルブ用の凹部145と
対向する凹部135及び吸気バルブ用の凹部146と対
向する凹部136が形成されている。また、排気バルブ
用の凹部135ほぼ中央には、円筒状の台座137が形
成されている。さらに、当該上部筐体130には、排気
バルブ用の凹部135から上部筐体130上面に貫通す
る貫通穴131が形成されている。また、吸気バルブ用
の凹部136からも上部筐体130上面に貫通する貫通
穴132が形成されている。従って、上部筐体130と
下部筐体140を重ね合わせることにより、筐体100
に排気路101及び吸気路102並びに接続部が構成さ
れる。なお、上部筐体130と下部筐体140は、接着
剤等を用いることにより、漏れがないように接合され
る。
【0005】これら上部筐体130と下部筐体140の
間には、排気バルブ並びに吸気用バルブを構成するフィ
ルム120が挟み込まれる。当該フィルム120には、
上部筐体130並びに下部筐体140に形成された凹部
145,146の位置に合わせて、バルブ形成用の穴1
21が2つ開設されている。当該穴121は、上記2つ
の台座137,147よりも小さく設計されている。ま
た、当該フィルム120は、排気路用溝部141と吸気
路用溝部142に沿って、例えばレーザ溶接によって密
着されている。
【0006】この結果、上部筐体130及び下部筐体1
40に形成された2つの排気バルブ用の凹部135,1
45と、上部筐体130に形成された凹部135内の台
座137と、上記フィルム120によって、排気バルブ
が形成される。また、上部筐体130及び下部筐体14
0に形成された2つの吸気バルブ用の凹部136,14
6と、下部筐体140に形成された凹部146内の台座
147と、上記フィルム120によって、吸気バルブが
形成される。さらに、筐体100に排気路101及び吸
気路102並びに接続部が構成される。
【0007】このようにして、ポンプ本体となる筐体1
00が形成される訳であるが、この筐体100の上面
に、略円形状をした薄膜状のダイヤフラム110が、接
着剤等を用いてその周囲が上部筐体130の上面に接合
される。こうして、ダイヤフラムポンプXが構成され、
筐体100の上面とダイヤフラム110との間にポンプ
室が形成される。
【0008】このような構造をしたダイヤフラムポンプ
Xにおいては、ダイヤフラム110を上下に振動させる
ことによりダイヤフラム110を屈曲運動させ、ポンプ
の機能を発揮させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造のダイヤフラムポンプXにおいては、上部筐体
130と下部筐体140の2つの部品から筐体100を
構成するために、筐体100の厚みが増してしまい、ダ
イヤフラムポンプX自体を小型化することが困難であっ
た。また、製造工程上、上部筐体130と下部筐体14
0の間にフィルム120を挟む構造であるため、上下部
筐体130,140の合わせ面の平面度、平行度を担保
しなければならず、しかも、3つの部材の位置決めが非
常に困難であった。
【0010】さらに、上部筐体130の存在により、吸
気バルブからポンプ室までの距離並びにポンプ室から排
気バルブまでの距離が増大してしまい、ポンプ排出圧を
左右するポンプ室容量に対するデッドボリューム(ダイ
ヤフラム110の変位により影響を受けない容量)が大
きくなってしまうという問題があった。一方、係る観点
を考慮して上部筐体130を薄型化することも考えられ
るが、薄型化した場合には、上部筐体130と下部筐体
140を接合する際のレーザ溶接時に歪みを発生する恐
れがあった。
【0011】また、図22に示すように、排気路101
及び吸気路102において、接合されたフィルム120
と上部筐体130下面との間に隙間103を生じてしま
い、エアリークを発生し、排気路101及び吸気路10
2を精度よく形成するのが困難であるという問題もあっ
た。
【0012】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであって、簡単な製造、接合方法により、
高効率でコンパクトな構造のダイヤフラムポンプを提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のダイヤフラムポ
ンプは、吸気路及び排気路を構成する2つの貫通孔が開
口された板状の2枚の筐体部材が重ね合わされた筐体
と、1の薄膜状の圧電アクチュエータとを具備し、前記
筐体の内部に形成された空間内に、前記筐体部材と前記
圧電アクチュエータとによって2つのポンプ室が形成さ
れ、前記各筐体部材の一方の前記貫通孔に吸気用バルブ
が備えられて吸気路が構成され、残る一方の貫通孔に排
気用バルブが備えられて排気路が構成されたことを特徴
としている。
【0014】このダイヤフラムポンプにおいて、吸気用
バルブとして、例えば、前記吸気路を構成する貫通孔の
開口部を覆うようにして前記筐体部材の内面に配置した
フィルム片を、前記貫通孔の開口部を挟む位置にて当該
筐体部材に接合して構成することができる。
【0015】このとき、前記フィルム片を、前記貫通孔
の開口部に対応する領域よりも広い領域に通気孔が開設
されたスペーサと前記筐体部材にて挟み込むようにして
もよい。
【0016】また、これらのダイヤフラムポンプにおい
ては、前記吸気路を構成する貫通孔を、ポンプ室側の開
口面積がポンプ室反対側の開口面積よりも大きくなるよ
うに設けるのが好ましい。
【0017】また、吸気用バルブとして、筐体部材の内
面に形成された吸気用凹部の底面に、前記吸気路を構成
する貫通孔の開口部を覆うようにして配置したフィルム
片を、前記貫通孔の開口部を挟む位置にて当該筐体部材
に接合して構成することもできる。
【0018】さらに、吸気用バルブを、筐体部材の内面
に形成された吸気用凹部の底面に、前記吸気路を構成す
る貫通孔の開口部を覆うようにしてフィルム片を配置
し、当該吸気用凹部に嵌合され、前記貫通孔の開口部に
対応する領域より狭い領域に通気孔が開設されたスペー
サにて挟み込む構成とすることもできる。このとき、前
記フィルム片を、前記通気孔の開口部を挟む位置にて前
記スペーサのポンプ室側面に接合したり、前記通気孔を
ポンプ室側の開口面積がポンプ室反対側の開口面積より
も大きく作製するのが好都合である。
【0019】あるいは、前記筐体部材の内面に吸気用凹
部を備え、当該吸気用凹部の底面に通気用孔が設けられ
たフィルム片を配置すると共に、当該通気用孔に対応し
て、当該通気用孔の径よりも大きな径を有する台座と、
当該台座の周縁部に形成された円環状の溝部と、当該溝
部と外部を接続する通気孔とを具備するスペーサと前記
吸気用凹部の底面との間に前記フィルム片を挟み込み、
吸気用バルブを構成することもできる。
【0020】一方、排気用バルブとしては、前記排気路
を構成する貫通孔の開口部を覆うようにして前記筐体部
材の外面にフィルム片を配置し、前記貫通孔の開口部を
挟む位置にて当該筐体部材に接合して構成することがで
きる。
【0021】このとき、前記フィルム片を、前記貫通孔
の開口部に対応する領域よりも広い領域に通気孔が開設
されたスペーサと前記筐体部材とにより挟み込むことが
できる。
【0022】また、これらのダイヤフラムポンプにおい
ては、前記排気路を構成する貫通孔を、ポンプ室側の開
口面積がポンプ室反対側の開口面積よりも小さくするの
が好ましい。
【0023】また、前記排気用バルブを、筐体部材の外
面に形成された排気用凹部の底面に配置されたフィルム
片を、前記貫通孔の開口部を挟む位置にて当該筐体部材
に接合して構成することもできる。
【0024】さらに、前記筐体部材の外面に排気用凹部
を備え、当該排気用凹部の底面に、通気用孔が設けられ
たフィルム片を配置すると共に、当該通気用孔に対応し
て、前記筐体部材に、当該通気用孔の径よりも大きな径
を有する台座と、当該台座の周縁部に形成された円環状
の溝部と、当該溝部とポンプ室を接続する通気用孔とを
形成し、円環状のスペーサと前記排気用凹部の底面に前
記フィルム片を挟み、排気用バルブを構成することもで
きる。
【0025】これらのダイヤフラムポンプにおいては、
前記筐体部材の外面に接続用パイプを備え、当該接続用
パイプの先端を吸気用凹部及び/又は排気用凹部に嵌合
するのが望ましい。
【0026】あるいは、前記筐体部材の外面に、接続用
溝が形成された薄板状のプレート部を備え、当該接続用
溝と前記筐体部材とによって、前記吸気路及び/又は前
記排気路と接続された接続用路を設けるのが望ましい。
【0027】また、本発明のダイヤフラムポンプにおい
ては、前記2つの各ポンプ室の流体突出時に、ダイヤフ
ラムが筐体部材の内面に略密着するように、ダイヤフラ
ム振動時の曲率に合わせて、筐体部材の内面に加工を施
しておくのが好ましい。
【0028】さらに、前記2つの筐体部材の内面の、前
記ダイヤフラムの周囲を囲む領域にシール性材料を挟み
込む、あるいは、いずれか一方の筐体部材を不透明樹脂
系材料から、残る一方の筐体部材を透明樹脂系材料から
作製し、両筐体部材がレーザ溶着するのがよい。
【0029】また、本発明のダイヤフラムポンプにおい
ては、前記2つのポンプ室の排気路を筐体外で合流させ
るのが望ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、各図を参照しながら本発明
について詳細に説明する。まず、図1は本発明の一実施
の形態である第1のダイヤフラムポンプAの概略的斜視
図、図2は当該ダイヤフラムポンプAの概略的分解斜視
図、図3は当該ダイヤフラムポンプAの断面構造図、図
4は当該ダイヤフラムポンプAにおける電極接続部を示
す拡大説明図、図5は当該ダイヤフラムポンプAにおけ
る吸気バルブを示す拡大説明図、図6及び図7は当該吸
気バルブの動作を示す説明図である。
【0031】本発明のダイヤフラムポンプAは、2つの
板状をした筐体部材10a,10bと1つのダイヤフラ
ム20とを備えており、一方の筐体部材10aの内面に
ダイヤフラム20の周縁部が、接着剤21やレーザ接合
などによって接合されている。また、残る筐体部材10
bの内面は、ダイヤフラム20が上下に屈曲可能な程度
の凹部9が形成されている。これら2つの筐体部材10
a,10bは凹部9とダイヤフラム20を対向させて重
ね合わせられ、一つの筐体10が形成されている。この
結果、筐体部材10aと前記ダイヤフラム20との間に
第1のポンプ室25及び筐体部材10bとダイヤフラム
20との間に第2のポンプ室26が構成される。また、
2つの筐体部材10a,10bの接合面には、シール材
27が配置されており、流体のリークが確実に防止され
ている。このとき、2つの筐体部材10a、10bのう
ちいずれか一方の筐体部材10a(10b)を透明樹脂
系材料から作製し、残る一方の筐体部材10b(10
a)を不透明樹脂系材料から作製し、透明樹脂系材料か
ら作製された筐体部材10a側からレーザ照射をして、
両筐体部材10a、10bをレーザ融着することもでき
る。この方法によれば、確実に2つの筐体部材10a、
10bを密着させることができ、簡単な方法で、確実に
流体のリークを防ぐことができる。
【0032】ダイヤフラム20は薄膜状の圧電アクチュ
エータから作製されており、圧電素子(ピエゾ素子)や
真鍮、銀など電圧を印加することにより伸縮できるもの
であれば特にその構造は制限なく用いることができる。
各図に示すダイヤフラム20は、薄板状の圧電素子23
の両面に電極22が形成された圧電アクチュエータが用
いられている。すなわち、ダイヤフラム20に一定方向
の電圧が印加されると、ダイヤフラム20が上方に屈曲
して第1のポンプ室25のポンプ室容量が増大し、第2
のポンプ室26のポンプ室容量が減少する。また、それ
とは逆方向の電圧が印加されることによって、ダイヤフ
ラム20が下方に屈曲して第1のポンプ室25のポンプ
室容量が減少し、第2のポンプ室26のポンプ室容量が
増大する。従って、第1のポンプ室25の最小ポンプ室
容量時に、ダイヤフラム20が筐体部材10aに略密着
し、また、第1のポンプ室25の最大ポンプ室容量時
に、ダイヤフラム20が筐体部材10bに略密着する程
度の大きさに設計し、筐体部材10aの内面に接合する
のが好ましい。
【0033】また、ダイヤフラム20両面の電極22に
は、例えば図4に示すように、端子部24a,24bが
外周方向に延設されており、圧電素子23の下面の電極
22に延設された端子部24aが圧電素子23の上面の
電極22に延設された端子部24bよりも外側に延設さ
れており、両端子部24a,24b間は絶縁材料28に
よって絶縁されている。また、当該端子部24a,24
bにはクッションピン29が接続されており、それぞれ
筐体部材10a,10bを貫通させた引出し孔35から
外部に引き出されている。この結果、流体のリークを防
止しながら、ダイヤフラム20の駆動電源を印加できる
ようなっている。
【0034】このダイヤフラムポンプAにおいては、筐
体部材10aとダイヤフラム20とによって構成された
第1のダイヤフラムポンプと筐体部材10bとダイヤフ
ラム20とによって構成された第2のダイヤフラムポン
プの2つのダイヤフラムポンプとを備えた構造になって
おり、第1のポンプ室25と第2のポンプ室26の動作
が反転するもの、第1のダイヤフラムポンプの構成と第
2のダイヤフラムポンプの構成はほぼ同じとなってい
る。従って、以下の説明においては、筐体部材10aの
構造と筐体部材10bの構造とでは、特に断りのない限
り同じ符号を用いて説明することにする。
【0035】筐体部材10a及び筐体部材10bにはそ
れぞれ2つの貫通孔11,12が開設されており、これ
らの貫通孔11,12によって吸気路1及び排気路2が
形成される。これら2つの筐体部材10a,10bの内
面には、吸気路1を構成する貫通孔11のポンプ室側の
開口部13を覆うようにして、矩形状のフィルム片30
が配置されている。当該フィルム片30は、図5に示す
ようにポンプ室25(ポンプ室26)側の開口部13を
挟み、フィルム片30の短辺と平行となる位置(図2及
び図5の破線イの位置)にて、例えばレーザ照射によっ
て筐体部材10a内面に接合され、吸気用バルブが構成
される。このとき、当該フィルム片30は、筐体部材1
0aにできる限り密着させて接合するのが好ましいが、
必ずしも密着させる必要はなく、むしろ、開口部13上
方にて十分に浮き上がり、開口部13とフィルム片30
との間に十分な隙間ができる程度に余裕を持たせて密着
させるのが好ましい。このようなフィルム片30とし
て、例えば、ポリイミドフィルムやポリ塩化ビニルフィ
ルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリエチレンフィ
ルムなどが用いられる。
【0036】また、当該吸気路1を構成する貫通孔11
は、断面凸字形状に開設されており、ポンプ室25(ポ
ンプ室26)側の開口面積が反対側の開口面積よりも大
きくなっている。この結果、フィルム片30と開口部1
3との接触面積が大きくなり、吸気用バルブの応答速度
を早くすることができる。さらに、円筒状に貫通孔11
を形成する場合に比べていわゆるデッドボリュームを少
なくできる。すなわち、フィルム片30と接触する開口
面積を大きくする形状であれば、その断面形状を問うも
のではない。
【0037】一方、筐体部材10a下面にも、排気路2
を構成する貫通孔12のポンプ室反対側の開口部13を
覆うようにして、フィルム片30が配置されている。当
該フィルム片30も、吸気側のフィルム片30と同様
に、ポンプ室反対側の開口部14を挟む位置(図2及び
図5の破線イの位置)にて、フィルム片30の短辺と平
行になる位置にて筐体部材10a外面に接合され、排気
用バルブが構成されている。
【0038】また、当該排気路2を構成する貫通孔12
も、断面凸字形状に開設されており、ポンプ室反対側の
開口面積がポンプ室側の開口面積よりも大きくなってい
る。この結果、当該排気用バルブの応答性も向上されて
いる。
【0039】このように構成されたダイヤフラムポンプ
Aにおいては、ダイヤフラム20の駆動によってポンプ
室容積が変化し、この変化によって吸気用バルブ及び排
気用バルブの開閉が行われる。すなわち、ダイヤフラム
20に電圧が印加され、第1のポンプ室25のポンプ室
容量が最少となった状態では、第1のポンプ室25側の
吸気用バルブのフィルム片30は、図6に示すように貫
通孔11の開口部13を塞ぎ、吸気用バルブが閉の状態
となる。このとき、第1のポンプ室25の排気用バルブ
のフィルム片30は、貫通孔12の開口部14から遠ざ
けられ、排気用バルブが開の状態となる。一方、第2の
ポンプ室26側の吸気用バルブは開となり、第2のポン
プ室26側の排気用バルブは閉となる。
【0040】また、ダイヤフラム20に逆方向の電圧が
印加され、第1のポンプ室25のポンプ室容量が最大と
なった状態では、第1のポンプ室25側の吸気用バルブ
のフィルム片30は、図7に示すように貫通孔11の開
口部13から遠ざけられ、開口部13とフィルム片30
との間から流体が流れるようになり、吸気用バルブが開
の状態となる。このとき、排気用バルブのフィルム片3
0は、貫通孔12の開口部14を塞ぎ、排気用バルブが
閉の状態となる。一方、第2のポンプ室26側の吸気用
バルブは閉の状態となり、第2のポンプ室26側の排気
バルブは開となる。
【0041】このように、本発明に係るダイヤフラムポ
ンプAにおいては、単一の筐体部材10aとダイヤフラ
ム20とによって第1のポンプ室25が構成され、ま
た、単一の筐体部材10bとダイヤフラム20とによっ
て第2のポンプ室26が構成される。すなわち、一の筐
体部材10a(10b)に吸気用バルブと排気用バルブ
とが構成されているために、一つのポンプ室当たりの薄
型化を図ることができ、従来の厚さとほぼ同様の厚みで
2つのダイヤフラムポンプを構成できる。
【0042】しかも、吸気用バルブからポンプ室までの
いわゆるデッドボリュームが少なくできるため、ポンプ
の排出圧を高めることができる。さらに、両バルブは、
フィルム片30をその上方から筐体部材10a(10
b)の内面若しくは外面に接合されているため至極簡単
に作製することができ、また、フィルム片30の浮き上
がり現象によって開閉動作を行なえる。このため、筐体
部材10a,10bからフィルム片30が容易に外れる
ことがなければよく、その接合精度は比較的に低くても
差し支えない。その一方で、両バルブの閉動作は確実に
行なえ、信頼性も確保できる。
【0043】さらに、このようなダイアフラムポンプA
においては、例えば図8に示すように、2つのポンプ室
25,26の排気路2を二股になったパイプ4によって
連結することにより、ダイヤフラム20の振動により発
生する脈流を減少できる。この結果、大流量が要求され
る用途においても、性能のよい小型のダイヤフラムポン
プを提供することができる。
【0044】次に図9に示すものは、本発明の別な実施
の形態である第2のダイヤフラムポンプBの吸気用バル
ブを拡大した説明図である。当該吸気用バルブにおいて
は、吸気用バルブを構成するフィルム片30はスペーサ
40と筐体部材10a(10b)に挟み込まれている。
このスペーサ40は、プラスチック材料などからフィル
ム片30を覆うことができる程度の大きさに略矩形状に
作製されており、その中央部には略楕円柱状の通気孔4
1が開設されている。この通気孔41は、接合されてい
ないフィルム片30の長軸辺が当該通気孔41から露出
されるように開設されており、貫通孔11の開口部13
とフィルム片30との隙間から排出された流体が、当該
通気孔41からポンプ室内へと送り込めるようになって
いる。また、スペーサ40は当該通気孔41を挟む位置
(図9の破線ロの位置)にて、スペーサ40の2辺が例
えばレーザ照射によってフィルム片30と共に筐体部材
10a内面に接合され、吸気用バルブが構成される。
【0045】このようにスペーサ40を用いることによ
ってフィルム片30を挟み込み、吸気用バルブを構成す
ることもできる。もちろん、排気用バルブもこのような
スペーサ40を用いて構成できるのは言うまでもない。
【0046】図10は本発明のさらに別な実施の形態で
ある第3のダイヤフラムポンプCの概略的分解斜視図、
図11は当該ダイヤフラムポンプCの断面構造図であ
る。当該ダイヤフラムポンプCにおいては、排気用バル
ブは、筐体部材10a(10b)の内面に形成された排
気用凹部16内に構成されている点で、第1のダイヤフ
ラムポンプAと異なっているだけである。
【0047】排気用凹部16は、フィルム片30を納め
られる程度の大きさに形成されており、少なくともフィ
ルム片30の短軸方向幅よりも広い幅に形成されてい
る。すなわち、フィルム片30の長辺と凹部16の側壁
との間から流体が通過できるよう、両者の間にわずかに
隙間が出来るように設計される。また、排気路2をでき
る限り短くするため、その底面を筐体部材10a(10
b)の内面に近づけて深く形成されている。さらに、排
気路2を構成する貫通孔12は、排気用バルブの応答性
を高めるようにできる限り、排気用凹部16側の開口面
積が大きくなるように形成されるが、筐体部材10a
(10b)は薄板状であるために貫通孔12の長さが短
く、排気路2によるデッドボリュームに対する影響は非
常に小さく、図に示すダイヤフラムポンプCにおいては
ほぼ円筒状に形成されている。排気用バルブを構成する
フィルム片30は、当該排気用凹部16の底面に、例え
ば図5に示すようにしてレーザ接合などによって接合さ
れている。もちろん、図9に示すようなスペーサ40を
用いてフィルム片30を挟み込み、排気用バルブを構成
することもできる。
【0048】このように、筐体部材10a(10b)内
面に排気用凹部16を形成し、当該凹部16内に排気用
バルブを構成することにより、排気路2の容積、すなわ
ちデッドボリュームを少なくすることができ、より一層
ポンプ効率の高い小型のダイヤフラムポンプCを作製で
きる。
【0049】図12は本発明のさらに別な実施の形であ
る第4のダイヤフラムポンプDの概略的分解斜視図、図
13は当該ダイヤフラムポンプDの断面構造図である。
当該ダイヤフラムポンプDにおいては、吸気用バルブ
は、筐体部材10aの内面に形成された吸気用凹部15
内に構成されている点で、図10及び図11に示す第3
のダイヤフラムポンプCと異なっているだけである。
【0050】吸気用凹部15は、少なくともフィルム片
30の短軸方向幅よりも広い幅に形成されており、フィ
ルム片30の長辺と凹部15の側壁との間から流体が通
過できるよう、両者の間にわずかに隙間が出来るように
設計される。また、フィルム片30の厚さとほぼ等しい
深さに形成されている。この結果、吸気用凹部15の底
面に接合されたフィルム片30の内面が、筐体部材10
a(10b)内面とほぼ同一に位置することになり、ポ
ンプ室の実質的容量をより一層確保することができる。
なお、図9に示すスペーサ40を用いて接合することも
考えられるが、この場合にはスペーサ40の厚さ分だけ
デッドボリュームが増え、ポンプ室の容量が減少するた
め、好ましい実施の形態とは言えるものではない。
【0051】さらに図14は本発明のさらに別な実施の
形態に係る第5のダイヤフラムポンプEの概略的分解斜
視図、図15は当該ダイヤフラムポンプEの断面構造図
である。当該ダイヤフラムポンプEにおいては、排気用
バルブは筐体部材10a(10b)外面に形成された排
気用凹部16内に構成されている点では、図10及び図
11に示す第3のダイヤフラムポンプCとほぼ同様な構
成であるが、吸気用バルブは、筐体部材10a(10
b)の外面に形成された吸気用凹部17内に構成されて
いる点で異なっている。
【0052】吸気用凹部17は、フィルム片30の周囲
に凹部17の側壁との間から流体が通過できるよう、両
者の間にわずかに隙間が出来るように設計される。ま
た、吸気路1をできる限り短くするため、吸気用凹部1
7の底面を筐体部材10a(10b)の内面に近づけて
深く形成されている。さらに、吸気路1を構成する貫通
孔11は、吸気用バルブの応答性を高めるため、できる
限り筐体部材10a(10b)の内面側の開口面積が大
きくなるように形成される。このとき、筐体部材10a
(10b)は薄板状であるために貫通孔11の長さが短
く、吸気路1によるデッドボリュームに対する影響は非
常に小さいため、貫通孔11はほぼ円筒状に形成されて
いる。
【0053】また、吸気用バルブを構成するフィルム片
30は、図14及び図15に示すようなスペーサ50と
吸気用凹部17の底面との間に挟み込まれ、吸気用凹部
17の底面に接合されている。当該スペーサ50は、吸
気用凹部17に隙間なく嵌合される程度の大きさに作製
される。また、スペーサ50の中央部には断面凸字状の
通気孔51が開設されている。当該通気孔51も、フィ
ルム片30の応答性をよくするため、フィルム片30側
の開口面積がフィルム片30と反対側の開口面積が小さ
く設計されているが、フィルム片30側の開口部52
は、貫通孔11よりも小さくなるよう設計される。
【0054】また、フィルム片30は、スペーサ50の
通気孔51の開口部52を挟む位置にて、スペーサ50
の内面に通気孔51の開口部52周縁に平行になるよう
に2箇所以上を円弧状にレーザ接合されている。このよ
うにして、吸気用バルブが構成される。
【0055】このダイヤフラムポンプEにおいては、吸
気用バルブをダイヤフラム20と反対側から設置できる
と共に、筐体部材10a(10b)の外面から吸気用バ
ルブ及び排気用バルブの双方を作製できるため、ダイヤ
フラムポンプEの作製を容易に行なうことができる。ま
た、フィルム片30を予めスペーサ50に接合させてお
くことができるため、吸気用バルブの交換も容易に行な
える。
【0056】図16は本発明のさらに別な実施の形態で
ある第6のダイヤフラムポンプFの一部破断した断面構
造図である。当該ダイヤフラムポンプFにおいては、吸
気用バルブは筐体部材10a(10)の外面に形成され
た吸気用凹部17内に構成され、排気用バルブは筐体部
材10a(10b)の外面に形成された排気用凹部16
内に構成されている。
【0057】吸気用凹部17は、当該凹部17の側壁と
の間にほとんど隙間が出来ない程度の大きさに設計され
る。また、吸気路1をできる限り短くするため、吸気用
凹部17の底面を筐体部材10a(10b)の内面に近
づけて深く形成されている。吸気路1を構成する貫通孔
11は、吸気用バルブの応答性を高めるようにできるか
ぎり、吸気用凹部17側の開口面積が大きくなるように
形成されているが、筐体部材10a(10b)は薄板状
であるために貫通孔11の長さが短く、吸気路1による
デッドボリュームに対する影響は非常に小さいため、貫
通孔11はほぼ円筒状に形成されている。
【0058】吸気用バルブは、これまでのダイヤフラム
ポンプA〜Eのようにフィルム片30が浮き上がること
によりフィルム片30の周囲にできる隙間から流体が流
れ込む構造ではなく、フィルム片30のほぼ中央に開設
された通気用孔31が、スペーサ60から浮き上がるこ
とにより流体が流れ込む構造となっている。すなわち、
スペーサ60は図17(a)(b)に示すように、フィ
ルム片30の通気用孔31に対応して当該通気用孔31
の径よりも大きな径を有する台座61と、当該台座61
の周縁部にほぼ貫通孔11の径とほぼ同じ径を有する円
環状の溝部62とが備えられており、さらに当該溝部6
2の下面には外部と接続する通気孔63が形成されてい
る。
【0059】当該吸気用バルブにおいても、フィルム片
30はスペーサ60と吸気用凹部17の底面とによって
挟み込まれるが、このとき、スペーサ60よりも大きく
作製したフィルム片30の周囲をスペーサ60の側面に
巻きつけ、吸気用凹部17内に押し込むことにより、エ
アリークが確実に防止される。
【0060】この結果、第1のポンプ室25のポンプ室
容量が増大した場合には、フィルム片30が台座61も
浮き上がり、第1のポンプ室側25の吸気用バルブが開
の状態となり、当該台座61とフィルム片30との間の
隙間からフィルム片30の通気用孔31を通じて、流体
が第1のポンプ室25内に流れ込む。また、第1のポン
プ室25のポンプ室容量が減少した場合には、フィルム
片30が台座61に密着され、第1のポンプ室25側の
吸気用バルブが閉の状態となり、流体がポンプ室内流れ
込むのが妨げられる。
【0061】一方、排気用バルブもほぼ同様な構造では
あるが、排気用バルブにおいては、台座18が筐体部材
10a(10b)に形成される。すなわち、フィルム片
30に開設された通気用孔31に対応して、筐体部材1
0a(10b)に当該通気用孔31の径よりも大きな径
を有する台座18と、当該台座18の周縁部に排気用凹
部16の径よりも小さな径を有する円環状の溝部19と
が備えられており、さらに当該溝部19内面に、溝部1
9とポンプ室とを接続する貫通孔12が形成されてい
る。
【0062】また、フィルム片30の下面には円筒状を
したスペーサ70が備えられており、フィルム片30を
挟み込んでいる。スペーサ70の外径は排気用凹部16
の内径とほぼ同じで、その内径は溝部19の径とほぼ同
じ径に設定されている。したがって、スペーサ70より
も大きく作製したフィルム片30の周囲をスペーサ70
の側面に巻きつけ、排気用凹部16内に押し込むことに
より、エアリークが確実に防止される。
【0063】この結果、第1のポンプ室25のポンプ室
容量が増大した場合には、フィルム片30が台座18に
密着され、第1のポンプ室25の排気用バルブが閉の状
態となり、流体が流出するのが妨げられる。また、第1
のポンプ室25のポンプ室容量が減少した場合には、フ
ィルム片30は台座18よりも浮き上がり、第1のポン
プ室25の排気用バルブが開の状態となり、当該台座1
8とフィルム片30との間の隙間からフィルム片30の
通気用孔31を通じて、流体が流出する。なお、第2の
ポンプ室26側の吸気バルブ及び排気バルブはこれらと
逆の動作を行なう。
【0064】このような構造の吸気用バルブ及び排気用
バルブとすることによって、筐体部材10a(10b)
の同一面からの作業によって両バルブを構成することが
でき、しかも、スペーサ60,70の着脱によってバル
ブの交換を容易に行なえるようになる。
【0065】図18は本発明のさらに別な実施の形態で
ある第7のダイヤフラムポンプGの概略的分解斜視図、
図19は当該ダイヤフラムポンプGの断面構造図であ
る。当該ダイヤフラムポンプGは、図12に示す第4の
ダイヤフラムポンプDとほぼ同様な構成であるが、排気
路2側に排気用パイプ80を備えたものであって、排気
用パイプ80は筐体部材10a(10b)の外面に、筐
体10の上下方向に備えられている。当該筐体部材10
a(10b)には、排気用パイプ80の装着用凹部81
が形成されており、当該凹部81内に排気用凹部16が
形成されている。排気用パイプ80は、その端面を接着
剤等によって筐体部材10a(10b)の外面に備える
ことにしてもよいが、この排気用パイプ80は、その一
方端部が断面凸字状に加工されて突起部82が設けられ
ており、装着用凹部81内に嵌合可能になっている。ま
た、この第7のダイヤフラムポンプGは、図示するよう
に排気用凹部16の底面にフィルム片30を装着したも
のについて示しているが、排気用凹部16の有無に拘ら
ず適用可能なものであり、例えば図1に示すダイヤフラ
ムポンプAにおいて、筐体部材10a(10b)の外面
に装着用凹部81を備えてもよいものである。さらに、
吸気用凹部17にも吸気用パイプとして応用ができるも
のである。また、図示はしないが、例えば、図16に示
す第6のダイヤフラムポンプFのように、スペーサ70
を用いた場合には、排気用パイプ80とスペーサ70を
兼用させたり、あるいは、吸気用パイプと図14に示す
スペーサ50と兼用させることもできる。
【0066】図20は本発明のさらに別な実施の形態で
ある第8のダイヤフラムポンプHの概略的分解斜視図、
図21は当該ダイヤフラムポンプHの断面構造図であ
る。当該ダイヤフラムポンプHにおいては、筐体部材1
0a(10b)の外面に外部と接続するための接続路3
を形成したものであって、2枚の薄板状のプレート部9
0が筐体部材10a(10b)の外面に備えられてい
る。プレート部90には、その内面に接続路3を構成す
るための溝部91が形成されており、溝部91の先端を
吸気路1のポンプ室反対側の開口部に位置させ、あるい
は、溝部91の先端を排気用凹部16の開口部に位置さ
せられている。また、プレート部90は、流体の漏れが
ないように、その全面を筐体部材10a(10b)の外
面に接合されている。
【0067】このような薄板状のプレート部90を用い
て接続路3を構成することによって、ダイヤフラムポン
プG下方からの吸排気を避けることができる。また、ダ
イヤフラムポンプGの側方から吸排気用パイプ(図示せ
ず)を接続することが容易になり、本発明に係るダイヤ
フラムポンプを用いた各種機器の小型化により一層貢献
できるものである。
【0068】また、本発明のダイヤフラムポンプは、気
体のみならず、液体などその他の流体に用いることがで
きるのは言うまでもない。
【0069】
【発明の効果】本発明のダイヤフラムポンプは、吸気路
及び排気路を構成する2つの貫通孔が開口された板状の
2枚の筐体部材が重ね合わされた筐体と、1の薄膜状の
圧電アクチュエータとを具備し、前記筐体の内部に形成
された空間内に、前記筐体部材と前記圧電アクチュエー
タとによって2つのポンプ室が形成され、前記各筐体部
材の一方の前記貫通孔に吸気用バルブが備えられて吸気
路が構成され、残る一方の貫通孔に排気用バルブが備え
られて排気路が構成されているので、至極簡単な構成に
よって、従来のダイヤフラムポンプとほぼ同じ厚さで、
2つ分のダイヤフラムポンプを得ることができる。ま
た、ポンプ室と給排気用バルブとの距離が短くなるため
に、いわゆるデッドボリュームが少なくなりポンプの排
出圧を高めることができる。
【0070】従って、このダイヤフラムポンプを用い
て、例えば前記2つのポンプ室の排気路を筐体外で合流
させてやると小型で大流量のダイヤフラムポンプとする
ことができる。また、ダイヤフラムの駆動制御すること
により、小型で脈流がなく、しかも排気圧の高いダイヤ
フラムポンプを提供することができる。
【0071】このダイヤフラムポンプにおいて、吸気用
バルブとして、例えば、前記吸気路を構成する貫通孔の
開口部を覆うようにして前記筐体部材の内面に配置した
フィルム片を、前記貫通孔の開口部を挟む位置にて当該
筐体部材に接合して構成することができる。このよう
に、本発明のダイヤフラムポンプにおいては、フィルム
片を、前記貫通孔の開口部に対応する領域よりも広い領
域に通気孔が開設されたスペーサと前記筐体にて挟み込
むことにしてもよい。このような構造とすることによ
り、簡単に吸気バルブを構成できる。
【0072】また、これらのダイヤフラムポンプにおい
ては、前記吸気路を構成する貫通孔を、ポンプ室側の開
口面積がポンプ室反対側の開口面積よりも大きくなるよ
うに設けているので、ダイヤフラムと吸気路との接触面
積が広くなり、吸気バルブの応答性を高められる。
【0073】また、吸気用バルブとして、筐体部材の外
面に形成された吸気用凹部の底面に、前記吸気路を構成
する貫通孔の開口部を覆うようにして配置したフィルム
片を、前記貫通孔の開口部を挟む位置にて当該筐体部材
に接合して構成することにより、フィルム片と筐体部材
の内面とを同一平面とすることによって、デッドボリュ
ームをなくすと共にポンプ室容量を最大限にすることが
できる。
【0074】さらに、吸気用バルブを、筐体の下面に形
成された吸気用凹部の底面に、前記吸気路を構成する貫
通孔の開口部を覆うようにしてフィルム片を配置し、当
該吸気用凹部に嵌合され、前記貫通孔の開口部に対応す
る領域より狭い領域に通気孔が開設されたスペーサにて
挟み込む構成とすることもできる。このようなスぺーサ
を用いることによって、吸気バルブが筐体部材の外面か
ら行なえるのでダイヤフラムポンプの作製が容易になる
と共に吸気バルブの交換も容易にできる。
【0075】このとき、前記フィルム片を、前記通気孔
の開口部を挟む位置にて前記スペーサのポンプ室側面に
接合したり、前記通気孔をポンプ室側の開口面積がポン
プ室反対側の開口面積よりも大きく作製するのが好都合
である。こうして、スペーサにフィルム片を接合すれば
吸気バルブの作製や交換がより一層容易になり、吸気バ
ルブの応答性も確保できる。
【0076】あるいは、前記筐体部材の外面に吸気用凹
部を備え、当該吸気用凹部の底面に通気用孔が設けられ
たフィルム片を配置すると共に、当該通気用孔に対応し
て、当該通気用孔の径よりも大きな径を有する台座と、
当該台座の周縁部に形成された円環状の溝部と、当該溝
部と外部を接続する通気孔とを具備するスペーサと前記
吸気用凹部の底面との間に前記フィルム片を挟み込み、
吸気用バルブを構成することもできる。このような構成
であれば、フィルム片を接合することなく吸気バルブを
構成できる。
【0077】一方、排気用バルブとしては、前記排気路
を構成する貫通孔の開口部を覆うようにして前記筐体部
材の外面にフィルム片を配置し、前記貫通孔の開口部を
挟む位置にて当該筐体に接合して構成することができ
る。この構成であれば、排気用バルブは筐体部材の外面
から作製できるので、排気用バルブの作製が非常に容易
に行なえる。
【0078】このとき、前記フィルム片を、前記貫通孔
の開口部に対応する領域よりも広い領域に通気孔が開設
されたスペーサと前記筐体部材とにより挟み込むことに
より、より一層排気用バルブの作製が容易になる。
【0079】また、これらのダイヤフラムポンプにおい
ては、前記排気路を構成する貫通孔を、ポンプ室側の開
口面積がポンプ室反対側の開口面積よりも小さくするの
が好ましい。これにより、排気用バルブの応答性が向上
される。
【0080】また、前記排気用バルブを、筐体部材の外
面に形成された排気用凹部の底面に配置されたフィルム
片を、前記貫通孔の開口部を挟む位置にて当該筐体部材
に接合すれば、ポンプ室から排気用バルブまでの距離を
縮めることにより、いわゆるデッドボリュームが小さく
なり、ポンプの排出圧をより一層高めることができる。
【0081】さらに、前記筐体部材の外面に排気用凹部
を備え、当該排気用凹部の底面に、通気用孔が設けられ
たフィルム片を配置すると共に、当該通気用孔に対応し
て、前記筐体部材に、当該通気用孔の径よりも大きな径
を有する台座と、当該台座の周縁部に形成された円環状
の溝部と、当該溝部とポンプ室を接続する通気用孔とを
形成し、円環状のスペーサと前記排気用凹部の底面に前
記フィルム片を挟み、排気用バルブを構成することによ
り、デッドボリュームを小さくできるだけでなく、フィ
ルム片を接合することなく排気用バルブを構成でき、し
かも、排気用バルブの交換が容易に行なえる。
【0082】これらのダイヤフラムポンプにおいて、前
記筐体部材の外面に接続用パイプを備え、当該接続用パ
イプの先端を吸気用凹部及び/又は排気用凹部に嵌合す
ることによって、外部との接続を容易に行なえる。
【0083】あるいは、前記筐体部材の外面に、接続用
溝が形成された薄板状のプレート部を備え、当該接続用
溝と前記筐体部材とによって、前記吸気路及び/又は前
記排気路と接続された接続用路を設けることによって、
ダイヤフラムポンプの外面方向からの吸排気を避けるこ
とができると共に薄型を保ちつつ外部との接続が容易な
ダイヤフラムポンプにできる。
【0084】また、本発明のダイヤフラムポンプにおい
ては、前記2つの各ポンプ室の流体突出時に、ダイヤフ
ラムが筐体部材の内面に略密着するように、ダイヤフラ
ム振動時の曲率に合わせて、筐体部材の内面に加工を施
しておくと、ダイヤフラムの変位を最大限に得ることが
でき、ポンポ排出力を最大限にできる。
【0085】さらに、前記2つの筐体部材の内面の、前
記ダイヤフラムの周囲を囲む領域にシール性材料を挟み
込む、あるいは、いずれか一方の筐体部材を不透明樹脂
系材料から、残る一方の筐体部材を透明樹脂系材料から
作製し、両筐体部材がレーザ溶着するのがよい。このよ
うな方法により、筐体部材の接合部分からエアーリーク
を完全に抑えることができ、特に後者の方法によれば、
簡単に筐体部材の貼り合わせを行なうことができる。
【0086】このように本発明によれば、非常に簡単な
構成によってポンプ排出力の高い小型のダイヤフラムポ
ンプを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るダイヤフラムポン
プの概略的斜視図である。
【図2】同上のダイヤフラムポンプの概略的分解斜視図
である。
【図3】同上のダイヤフラムポンプの断面構造図であ
る。
【図4】同上のダイヤフラムポンプAにおける電極接続
部を示す拡大説明図、
【図5】同上のダイヤフラムポンプにおける吸気バルブ
を示す拡大説明図である。
【図6】同上のダイヤフラムポンプの吸気バルブの動作
を示す説明図であって、バルブ閉の状態を示す図であ
る。
【図7】同上のダイヤフラムポンプの吸気バルブの動作
を示す説明図であって、バルブ開の状態を示す図であ
る。
【図8】同上のダイヤフラムポンプの一使用法を説明す
る図であって、2つの排気路を合流させた状態を示す説
明図である。
【図9】本発明の別な実施の形態に係るダイヤフラムポ
ンプの吸気用バルブを拡大した説明図である。
【図10】本発明のさらに別な実施の形態であるダイヤ
フラムポンプの概略的分解斜視図である。
【図11】図10に示すダイヤフラムポンプの断面構造
図である。
【図12】本発明のさらに別な実施の形であるダイヤフ
ラムポンプの概略的分解斜視図である。
【図13】図12に示すダイヤフラムポンプの断面構造
図である。
【図14】本発明のさらに別な実施の形態に係るダイヤ
フラムポンプの概略的分解斜視図である。
【図15】図14に示すダイヤフラムポンプの断面構造
図である。
【図16】本発明のさらに別な実施の形態に係るダイヤ
フラムポンプの一部破断した断面構造図である。
【図17】図16に示すダイヤフラムポンプの吸気用バ
ルブに用いられるスペーサを示す図であって、同図
(a)はその平面図、同図(b)はそのX−X断面図で
ある。
【図18】本発明のさらに別な実施の形態に係るダイヤ
フラムポンプの概略的分解斜視図である。
【図19】図18に示すダイヤフラムポンプの断面構造
図である。
【図20】本発明のさらに別な実施の形態に係るダイヤ
フラムポンプの概略的分解斜視図である。
【図21】図20に示すダイヤフラムポンプの断面構造
図である。
【図22】従来例のダイヤフラムポンプの概略的分解斜
視図である。
【図23】同上のダイヤフラムポンプの断面構造図であ
る。
【図24】同上のダイヤフラムポンプにおける問題点を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 吸気路 2 排気路 3 接続路 9 凹部 10 筐体 10a,10b 筐体部材 11 吸気路1を構成する貫通孔 12 排気路2を構成する貫通孔 13 吸気路1を構成する貫通孔のポンプ室側開口部 14 排気路2を構成する貫通孔のポンプ室と反対側開
口部 15 筐体の内面に形成された吸気用凹部 16 筐体の下面に形成された排気用凹部 17 筐体の下面に形成された吸気用凹部 18 筐体に形成された排気バルブを構成する台座 20 ダイヤフラム 22 電極 30 フィルム片 40 スペーサ 50 スペーサ 51 通気孔 60 スペーサ 61 スペーサに形成された排気バルブを構成する台座 70 スペーサ 80 接続用パイプ 90 接続路を構成するプレート部
フロントページの続き Fターム(参考) 3H075 AA01 AA18 BB16 CC08 CC09 CC10 CC18 CC22 CC25 CC30 CC32 CC33 CC34 CC35 CC36 CC37 DA05 DA06 DA08 DA09 DA11 DB02 EE14 3H077 AA11 CC07 CC16 DD06 EE01 EE34 EE35 EE36 EE37 FF03 FF09 FF12

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気路及び排気路を構成する2つの貫通
    孔が開口された板状の2枚の筐体部材が重ね合わされた
    筐体と、1の薄膜状の圧電アクチュエータとを具備し、 前記筐体の内部に形成された空間内に、前記筐体部材と
    前記圧電アクチュエータとによって2つのポンプ室が形
    成され、 前記各筐体部材の一方の前記貫通孔に吸気用バルブが備
    えられて吸気路が構成され、残る一方の貫通孔に排気用
    バルブが備えられて排気路が構成されたことを特徴とす
    るダイヤフラムポンプ。
  2. 【請求項2】 前記吸気用バルブは、前記吸気路を構成
    する貫通孔の開口部を覆うようにして前記筐体部材の内
    面に配置されたフィルム片を、前記貫通孔の開口部を挟
    む位置にて当該筐体に接合して構成されたことを特徴と
    する請求項1記載のダイヤフラムポンプ。
  3. 【請求項3】 前記フィルム片は、前記貫通孔の開口部
    に対応する領域よりも広い領域に通気孔が開設されたス
    ペーサと前記筐体にて挟み込まれたことを特徴とする請
    求項2記載のダイヤフラムポンプ。
  4. 【請求項4】 前記吸気路を構成する貫通孔は、ポンプ
    室側の開口面積がポンプ室反対側の開口面積よりも大き
    いことを特徴とする請求項1、2又は3のいずれかに記
    載のダイヤフラムポンプ。
  5. 【請求項5】 前記吸気用バルブは、筐体部材の内面に
    形成された吸気用凹部の底面に、前記吸気路を構成する
    貫通孔の開口部を覆うようにして配置されたフィルム片
    を、前記貫通孔の開口部を挟む位置にて当該筐体に接合
    して構成されたことを特徴とする請求項1記載のダイヤ
    フラムポンプ。
  6. 【請求項6】 前記吸気用バルブは、筐体部材の内面に
    形成された吸気用凹部の底面に、前記吸気路を構成する
    貫通孔の開口部を覆うようにしてフィルム片を配置し、
    当該吸気用凹部に嵌合され、前記貫通孔の開口部に対応
    する領域より狭い領域に通気孔が開設されたスペーサに
    て挟み込まれたことを特徴とする請求項1記載のダイヤ
    フラムポンプ。
  7. 【請求項7】 前記フィルム片は、前記通気孔の開口部
    を挟む位置にて前記スペーサのポンプ室側面に接合され
    たことを特徴とする請求項6記載のダイヤフラムポン
    プ。
  8. 【請求項8】 前記通気孔は、ポンプ室側の開口面積が
    ポンプ室反対側の開口面積よりも大きいことを特徴とす
    る請求項6又は7のいずれかに記載のダイヤフラムポン
    プ。
  9. 【請求項9】 前記筐体部材の内面に吸気用凹部が備え
    られ、当該吸気用凹部の底面に通気用孔が設けられたフ
    ィルム片が配置されると共に、当該通気用孔に対応し
    て、当該通気用孔の径よりも大きな径を有する台座と、
    当該台座の周縁部に形成された円環状の溝部と、当該溝
    部と外部を接続する通気孔とを具備するスペーサと、前
    記吸気用凹部の底面との間に前記フィルム片が挟み込ま
    れて、吸気用バルブが構成されたことを特徴とする請求
    項1記載のダイヤフラムポンプ。
  10. 【請求項10】 前記排気用バルブは、前記排気路を構
    成する貫通孔の開口部を覆うようにして前記筐体部材の
    外面に配置されたフィルム片を、前記貫通孔の開口部を
    挟む位置にて当該筐体に接合して構成されたことを特徴
    とする請求項1乃至9のいずれかに記載のダイヤフラム
    ポンプ。
  11. 【請求項11】 前記フィルム片は、前記貫通孔の開口
    部に対応する領域よりも広い領域に通気孔が開設された
    スペーサと前記筐体とにより挟み込まれたことを特徴と
    する請求項10記載のダイヤフラムポンプ。
  12. 【請求項12】 前記排気路を構成する貫通孔は、ポン
    プ室側の開口面積がポンプ室反対側の開口面積よりも小
    さいことを特徴とする請求項10又は11のいずれかに
    記載のダイヤフラムポンプ。
  13. 【請求項13】 前記排気用バルブは、筐体部材の外面
    に形成された排気用凹部の底面に配置されたフィルム片
    を、前記貫通孔の開口部を挟む位置にて当該筐体に接合
    して構成されたことを特徴とする請求項12記載のダイ
    ヤフラムポンプ。
  14. 【請求項14】 前記筐体部材の外面に排気用凹部が備
    えられ、当該排気用凹部の底面に、通気用孔が設けられ
    たフィルム片が配置されると共に、当該通気用孔に対応
    して、前記筐体に、当該通気用孔の径よりも大きな径を
    有する台座と、当該台座の周縁部に形成された円環状の
    溝部と、当該溝部とポンプ室を接続する通気用孔とを形
    成し、円環状のスペーサと前記排気用凹部の底面に前記
    フィルム片が挟み込まれて、前記排気用バルブが構成さ
    れたことを特徴とする請求項10記載のダイヤフラムポ
    ンプ。
  15. 【請求項15】 前記筐体部材の外面に接続用パイプを
    備え、当該接続用パイプの先端は吸気用凹部及び/又は
    排気用凹部に嵌合されたことを特徴とする請求項1〜1
    4のいずれかに記載のダイヤフラムポンプ。
  16. 【請求項16】 前記筐体部材の外面に、接続用溝が形
    成された薄板状のプレート部を備え、当該接続用溝と前
    記筐体とによって、前記吸気路及び/又は前記排気路と
    接続された接続用路が設けられたことを特徴とする請求
    項1〜14のいずれかに記載のダイヤフラムポンプ。
  17. 【請求項17】 前記2つの各ポンプ室の流体突出時
    に、ダイヤフラムが筐体部材の内面に略密着するよう
    に、ダイヤフラム振動時の曲率に合わせて、筐体部材の
    内面に加工を施したことを特徴とする請求項1〜16の
    いずれかに記載のダイヤフラムポンプ。
  18. 【請求項18】 前記2つの筐体部材の内面の、前記ダ
    イヤフラムの周囲を囲む領域にシール性材料を挟み込ん
    だことを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の
    ダイヤフラムポンプ。
  19. 【請求項19】 いずれか一方の筐体部材を不透明樹脂
    系材料から、残る一方の筐体部材を透明樹脂系材料から
    作製し、両筐体部材がレーザ融着されたことを特徴とす
    る請求項1〜17のいずれかに記載のダイヤフラムポン
    プ。
  20. 【請求項20】 前記2つのポンプ室の排気路を筐体外
    で合流させたことを特徴とする請求項1〜21のいずれ
    かに記載のダイヤフラムポンプ。
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