JP2007120488A - ダイヤフラムポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】アッパハウジングとロアハウジングに跨って形成する流路の接続部分および吸入流路と吐出流路の液密性を高い信頼性と耐久性で確保した4バルブダイヤフラムポンプを得る。
【解決手段】ダイヤフラムの上下にアッパポンプ室とロアポンプ室を画成する凹部;上記ロアポンプ室に連通する吸入ポートと吐出ポート;上記吸入ポートと吐出ポートをアッパポンプ室に連通させる分岐流路;吸入ポートとアッパポンプ室及び該吸入ポートとロアポンプ室との間にそれぞれ設けられた吸入側逆止弁と、上記吐出ポートとアッパポンプ室及び該吐出ポートとロアポンプ室との間にそれぞれ設けられた吐出側逆止弁;を備え、分岐流路は、アッパハウジングとロアハウジングのいずれか一方に形成した穴部と、この穴部に嵌合される凸筒状部と、この穴部と凸筒状部の間に形成した環状隙間に、圧縮力が径方向に生じるようにして介在させたシールリングとを含むダイヤフラムポンプ。
【選択図】図4

Description

本発明は、ダイヤフラムポンプに関する。
ダイヤフラムポンプは、ダイヤフラムによってポンプ室(可変容積室)を形成し、このポンプ室に連なる一対の流路に、流れ方向の異なる一対の逆止弁(ポンプ室への流体流を許す吸入側逆止弁とポンプ室からの流体流を許す吐出側逆止弁)を設けている。ダイヤフラムを振動させるとポンプ室の容積が変化し、容積が拡大する行程では吸入側逆止弁が開き、容積が縮小する行程では吐出側逆止弁が開く動作を繰り返すことから、ポンプ作用が得られる。ダイヤフラムは、ゴム、圧電振動子等の弾性(振動)可能な材料から構成される。
特開平11-182413号公報
このダイヤフラムポンプは、上述したように、ポンプ室の容積が拡大する行程では吸入側逆止弁が開き、容積が縮小する行程では吐出側逆止弁が開く動作を繰り返すことから、吐出ポートでは脈動が避けられない。
本出願人は、この吐出ポートでの脈動を問題とし、該脈動の周期を半分としたダイヤフラムポンプを提案した(特願2004-154991号)。このダイヤフラムポンプは、ダイヤフラムによって該ダイヤフラムの上下にそれぞれアッパポンプ室とロアポンプ室(一対のポンプ室)を形成する一方、単一の吸入ポートと、単一の吐出ポートを設け、一対のポンプ室と吸入ポートとの間にそれぞれ該吸入ポートから該一対のポンプ室への流体流を許容しその逆方向の流体流を許さない第一、第二の吸入側逆止弁を設け、一対のポンプ室と吐出ポートとの間にそれぞれ該一対のポンプ室から吐出ポートへの流体流を許容しその逆方向の流体流を許さない第一、第二の吐出側逆止弁を設けたものである(4バルブダイヤフラムポンプ)。
この4バルブダイヤフラムポンプは、基本的に、ダイヤフラムを挟む上下のハウジングにそれぞれ、アッパポンプ室とロアポンプ室を形成する凹部を形成してこれらを順に積層し、アッパハウジングとロアハウジングに、一対のポンプ室と吸入ポート及び吐出ポートを連通させる流路を形成することで構成できる。しかし、本出願人が開発中の4バルブダイヤフラムポンプでは、アッパハウジングとロアハウジングに跨って形成する流路の接続部分の液密性、あるいは吸入流路と吐出流路の液密性を高い信頼性と耐久性で如何に確保するかが課題である。
本発明は従って、アッパハウジングとロアハウジングに跨って形成する流路の接続部分の液密性を高い信頼性と耐久性で確保することができる4バルブダイヤフラムポンプを得ることを目的とする。また本発明は、吸入流路と吐出流路の液密性を同様に高い信頼性と耐久性で確保することができる4バルブダイヤフラムポンプを得ることを目的とする。
本発明の4バルブダイヤフラムポンプは、順に積層したアッパハウジング、ダイヤフラム及びロアハウジング;アッパハウジングとロアハウジングのダイヤフラム対向面にそれぞれ形成され、該ダイヤフラムの上下にアッパポンプ室とロアポンプ室を画成する凹部;ロアハウジングに形成した、ロアポンプ室に連通する吸入ポートと吐出ポート;ロアハウジングとアッパハウジングに形成した、吸入ポートと吐出ポートをアッパポンプ室に連通させる分岐流路;吸入ポートとアッパポンプ室及び該吸入ポートとロアポンプ室との間にそれぞれ設けられた吸入側逆止弁と、吐出ポートとアッパポンプ室及び該吐出ポートとロアポンプ室との間にそれぞれ設けられた吐出側逆止弁;を備えており、分岐流路は、アッパハウジングとロアハウジングのいずれか一方に形成した穴部と、この穴部に嵌合される凸筒状部と、この穴部と凸筒状部の間に形成した環状隙間に、圧縮力が径方向に生じるようにして介在させたシールリングとを含んでいることを特徴としている。
アッパハウジングは、理論的には一部材から構成することも可能であるが、樹脂材料の成形品から構成する場合、2部材から構成するのが実際的である。しかし、2部材とすると、吸入流路と吐出流路の液密性の確保構造が問題になる。本発明はアッパハウジングを2部材から構成する場合の好適な液密構造を提案する。
アッパハウジングを2部材から構成する場合の第一の態様では、アッパハウジングをダイヤフラム上に重ねられるアッパポンプ室用の凹部を有するポンプ室プレートと、このポンプ室プレートに重ねられるブラインドプレートとから構成する。そして、このポンプ室プレートとブラインドプレートとの間に、吸入ポートと吐出ポートをアッパポンプ室に連通させる、分岐流路の一部を構成する一対の板間吸入流路と板間吐出流路を形成し、この板間吸入流路と板間吐出流路は、ポンプ室プレートとブラインドプレートのいずれか一方に形成した一対の凸状部と、他方に形成したこの一対の凸状部を嵌合させる一対の凹溝部と、この一対の凸状部と凹溝部の間の一対の閉曲線隙間に、圧縮力が径方向に生じるようにして介在させた一対のシールリングとによって構成する。
また、アッパハウジングを2部材から構成する場合の第二の態様では、アッパハウジングを、ダイヤフラム上に重ねられるアッパプレートと、このアッパプレートとは別部材からなる一対の蓋プレートとから構成する。アッパプレートには、その表裏に開放させて、アッパポンプ室を形成する凹部と、吸入ポートと吐出ポートをアッパポンプ室に連通させる一対の開放吸入流路溝と開放吐出流路溝とを形成し、アッパプレートと一対の蓋プレートのいずれか一方には、開放吸入流路溝及び開放吐出流路溝に対応する凸状部を形成し、他方にはこの凸状部を嵌合させる凹溝部を形成し、この凸状部と凹溝部の間に、圧縮力が径方向に生じるようにシールリングを介在させる。
アッパハウジングを2部材から構成する場合の凸状部、凹溝部及びシールリングは長円状とするのが実際的である。
いずれのシールリングにも、アッパハウジング、ダイヤフラム及びロアハウジングの積層方向の圧縮力を作用させることなく、積層方向と直交する方向(径方向)の圧縮力を作用させることで、高い耐久性で液密性を確保することができる。
本発明によれば、4バルブダイヤフラムポンプにおいて、アッパハウジングとロアハウジングに跨って形成する流路の接続部分の液密性を高い信頼性と耐久性で確保することができる。またアッパハウジングに形成する吸入流路と吐出流路の液密性を高い信頼性と耐久性で確保することができる。
図示実施形態は、本出願人が特願2004-154991号で原理を提案した4バルブダイヤフラムポンプに本発明を適用したものであり、図1ないし図7についてその一実施形態を説明する。本ダイヤフラムポンプは、アッパハウジング10、ロアハウジング20及び圧電振動子30を有しており、全体として扁平な直方体形状をしている。アッパハウジング10は、ブラインドプレート101とポンプ室プレート102からなっており、これらのブラインドプレート101、ポンプ室プレート102及びロアハウジング20はいずれも樹脂材料の成形品から構成されている。
ロアハウジング20は、これらの成形品のうちで、最も大型で複雑な形状の扁平な直方体状部材であり、圧電振動子30と対向する面に開かれたポンプ室形成凹部20aが形成され、その扁平な周囲四面のうちの一面から、一体に成形した互いに平行をなす吸入ポート31と吐出ポート32が突出成形されている(図1ないし図5参照)。ロアハウジング20には、この吸入ポート31に連通する吸入側流路24Hと、吐出ポート32に連通する吐出側流路25Dとが形成されており、この吸入側流路24Hと吐出側流路25Dの内端部には、ポンプ室形成凹部20aに連通する流路拡張部24Haと25Daが形成されている。この流路拡張部24Haと25Daのポンプ室形成凹部20a側端部には、弁受け凹部24Hbと25Dbとが形成されている。
この弁受け凹部24Hbと25Dbにはそれぞれ、吸込側アンブレラユニット(吸込側逆止弁ユニット)21Uと吐出側アンブレラユニット(吐出側逆止弁ユニット)22Uが接着固定されている。吸込側アンブレラユニット21Uと吐出側アンブレラユニット22Uは装着方向が異なるだけで同一構造であり、周縁部を弁受け凹部24Hb(弁受け凹部25Db)との接着部21b(接着部22b)としたユニットプレート21a(ユニットプレート22a)の中心部に、アンブレラ装着穴21c(アンブレラ装着穴22c)を形成し、このアンブレラ装着穴21c(アンブレラ装着穴22c)の周縁に複数の流路穴21d(流路穴22d)を形成してなっている。アンブレラ装着穴21c(アンブレラ装着穴22c)に中心軸21e(中心軸22e)を装着したアンブレラ21f(アンブレラ22f)の傘部21g(傘部22g)が常時は流路穴21d(流路穴22d)を塞ぎ、傘部21g(傘部22g)に流路穴21d(流路穴22d)側から規定値以上の圧力が加わると、傘部21g(傘部22g)が弾性変形して流路穴21d(流路穴22d)を開く。吸込側アンブレラユニット21Uと吐出側アンブレラユニット22Uは、その表裏を逆にしてその接着部21b(22b)が弁受け凹部24Hbと25Dbに接着固定され、吸込側アンブレラユニット21Uは、吸入ポート31からポンプ室形成凹部20a(ポンプ室23)への流体流を許してその逆の流体流を許さず、吐出側アンブレラユニット22Uは、ポンプ室形成凹部20a(ポンプ室23)から吐出ポート32への流体流を許してその逆の流体流を許さない。吸込側と吐出側のアンブレラユニット21Uと22Uのユニットプレート21aと22aは、一枚の基板としてもよい。
以上のロアハウジング20には、別体としての蓋体を要することなく、ロアハウジング20単体で、吸入ポート31とポンプ室形成凹部20aとの間、及び吐出ポート32とポンプ室形成凹部20aとの間の閉じられた吸入側流路24Hと吐出側流路25Dが形成されている。ロアハウジング20にはまた、ポンプ室形成凹部20aの周囲に位置させてシールリング溝20bが形成されている。このシールリング溝20bは、半円を超える円の一部からなる大円弧部分20b1と、該大円弧部分20b1の両端部を直線で結んだ直線部分20b2とを有する変形D型形状をなしている。
吸込側アンブレラユニット21Uと吐出側アンブレラユニット22U、すなわち弁受け凹部24Hbと25Db(傘部21gと22g)は、圧電振動子30の平面に対して傾斜している(非平行である)。この傾斜の方向は、吸入ポート31(吐出ポート32)の軸線を含み圧電振動子30と直交する平面を考えたとき、該平面内において、吸入ポート31(吐出ポート32)の内端部側ほど、圧電振動子30から離間し、手前側ほど接近する方向である。このように吸込側アンブレラユニット21Uと吐出側アンブレラユニット22Uを傾斜させると、吸入ポート31と吐出ポート32の流路断面積を犠牲にすることなく、ロアハウジング20の薄型化を図ることができる。
すなわち、図4に示すように、弁受け凹部24Hbの表面(吸込側アンブレラユニット21Uのユニットプレート21a(傘部21g))と圧電振動子30の自由状態における平面とは、非平行であって、角度αをなしている。つまり、吸込側逆止弁(吸込側アンブレラユニット21U)での流路は圧電振動子30と直交していない。一方、吸入ポート31(吸入側流路24H)の軸線は、圧電振動子30の平面と平行である。そしてこの角度αの方向は、吸込側アンブレラユニット21Uのユニットプレート21a(傘部21g)が、吸入ポート31(吸入側流路24H)の内端部側(図4の図示左側)ほど圧電振動子30から離れ、手前側(図4の図示右側)ほど圧電振動子30に接近する方向である。
同様に、図5に示すように、弁受け凹部25Dbの表面(吐出側アンブレラユニット22Uのユニットプレート22a(傘部22g))と圧電振動子30の自由状態における平面とは、非平行であって、角度αをなしている。つまり、吐出側逆止弁(吐出側アンブレラユニット22U)での流路は圧電振動子30と直交していない。一方、吐出ポート32(吐出側流路25D)の軸線は、圧電振動子30の平面と平行である。そして、この角度αの方向は、吐出側アンブレラユニット22Uのユニットプレート22a(傘部22g)が、吐出ポート32(吐出側流路25D)の内端部側(図5の図示左側)ほど圧電振動子30から離れ、手前側(図5の図示右側)ほど圧電振動子30に接近する方向である。
ロアハウジング20にはまた、吸入側流路24Hと吐出側流路25Dから分岐してポンプ室プレート102(アッパハウジング10)側に開口する分岐流路24Hdと25Ddとが形成されている。ポンプ室プレート102には、この分岐流路24Hdと25Ddに連通する連通穴(分岐流路)41と42が形成されており、アッパハウジング10を構成するブラインドプレート101とポンプ室プレート102の間には、この連通穴41と42に連通する板間吸入流路14Hと板間吐出流路15Dが形成されている。すなわち、ポンプ室プレート102には、分岐流路24Hdと25Ddに嵌まる凸筒状部41aと42aが形成されており、この凸筒状部41aと42aの中心に、連通穴41と42が形成されている。ロアハウジング20の分岐流路24Hdと25Ddの開口端には、凸筒状部41aと42aの外径より大径の大径段部24Heと25Deが形成されている。したがって、凸筒状部41aと42aが分岐流路24Hdと25Ddに嵌められると、図4及び図5に示すように、該凸筒状部41a、42aと大径段部24Heと25Deとの間に環状隙間41c、42cが形成される。この環状隙間41c、42cには、Oリング(シールリング)41b、42bが挿入される。
Oリング41b、42bは、その内径が凸筒状部41a、42aの外径よりも小さく、外径が大径段部24He、25Deよりも大きく設定されている。このため、凸筒状部41a、42a及び大径段部24He、25Deに密着して圧縮力が径方向に生じた状態で保持される。すなわち、Oリング41b、42bは、分岐流路24Hd、25Ddと、凸筒状部41a、42a(連通穴41、42)との間を液密に保持する。
また、環状隙間41c、42cの積層方向の長さ(厚さ)d1(図4、図5)は、Oリング41b、42bの厚さ(断面径)よりも大きく設定されている。この長さd1は、一定に確保されている。すなわち、凸筒状部41aと42aが分岐流路24Hdと25Ddに挿入されると、ポンプ室プレート102の進入規制面41d、42dとこの進入規制面41d、42dに対向する当接面24Hi、25Diとが当接するため、凸筒状部41aと42aの挿入(進入)位置が規制される。したがって、Oリング41b、42bはロアハウジング20とポンプ室プレート102から積層方向の圧縮力を受けることはない。別言すると、ロアハウジング20とポンプ室プレート102にはOリング41b、42bから積層方向に離間させようとする力はかからない。
従って、圧電振動子30には、積層方向から全体として均一な圧縮力がかかるため、圧電振動子30の振動も積層方向に均等に発生する。そのため、圧電振動子30の動作を安定させることが可能となり、効率良く流体を発生させることが可能となる。
ポンプ室プレート102は、圧電振動子30との対向面をポンプ室形成凹部40a(図2、図4、図5)としたもので、そのほぼ中心部に、吸込側アンブレラユニット21U、吐出側アンブレラユニット22Uに対応する吸込側アンブレラ11と吐出側アンブレラ12が装着されている。図2には吸込側アンブレラ11と吐出側アンブレラ12を描いていない。すなわち、ポンプ室プレート102には、吸込側アンブレラユニット21Uと吐出側アンブレラユニット22Uに対応する上下位置に、アンブレラ装着穴11aと12aが形成され、このアンブレラ装着穴11aと12aの周縁に複数の流路穴11bと12bが形成されている。吸込側アンブレラ11と吐出側アンブレラ12は、アンブレラ装着穴11a(アンブレラ装着穴12a)に装着される中心軸11c(中心軸12c)と、常時は流路穴11b(流路穴12b)を塞ぐ傘部11d(傘部12d)を有しており、傘部11d(傘部12d)に流路穴11b(流路穴12b)側から規定値以上の圧力が加わると、傘部11d(傘部12d)が弾性変形して流路穴11b(流路穴12b)を開く。吸込側アンブレラ11は、ブラインドプレート101側からポンプ室形成凹部40a(ポンプ室13)への流体流を許してその逆の流体流を許さず、吐出側アンブレラ12は、ポンプ室形成凹部40a(ポンプ室13)からブラインドプレート101側への流体流を許してその逆の流体流を許さない。
ブラインドプレート101は、ロアハウジング20に重ね合わすように、該ロアハウジング20と実質的に同一の平面形状を有している。このブラインドプレート101には、ポンプ室プレート102との間に、連通穴41と吸込側アンブレラ11とを連通させる板間吸入流路14Hを形成する凹部14Haと、連通穴42と吐出側アンブレラ12とを連通させる板間吐出流路15Dを形成するための凹部15Daとが形成されている(図2、図4ないし図6参照)。この凹部14Haと15Daの周囲には、長円状Oリング(シールリング)14Hbと15Dbを嵌めるシールリング溝14Hcと15Dcが形成されている。ブラインドプレート101にはまた、ポンプ室プレート102を嵌入させる凹部10a(図2、図6)が形成されている。
ポンプ室プレート102とブラインドプレート101にはそれぞれ、凹部14Haと15Daに長円状Oリング14Hbと15Dbを嵌めた状態で互いに嵌合される位置決め嵌合突起40cと嵌合穴10c(図1)が形成されており、これらを嵌合後接着することで、連通穴41から吸込側アンブレラ11への液密の板間吸入流路14H、吐出側アンブレラ12から連通穴42への液密の板間吐出流路15Dが形成される。すなわち、ブラインドプレート101とポンプ室プレート102は凹部10a内に位置決め嵌合突起40cを嵌めて予め一体化され、両者の間に閉じられた板間吸入流路14Hと板間吐出流路15Dを形成する。別言すると、板間吸入流路14Hと板間吐出流路15Dを形成するために、ブラインドプレート101とポンプ室プレート102以外の蓋部材を必要としない。
ポンプ室プレート102には、図7に特に明らかなように、圧電振動子30と対向するポンプ室形成凹部40aの周囲に、ロアハウジング20のシールリング溝20bに対応する(平面的に同一形状の)シールリング溝40bが形成されている。このシールリング溝40bは、半円を超える円の一部からなる大円弧部分40b1と、該大円弧部分40b1の両端部を直線で結んだ直線部分40b2とを有する変形D型形状をなしている。
圧電振動子30は、ユニモルフ型、バイモルフ型のいずれも使用可能である。図8ないし図10は本出願人が特願2004-192483号で提案したバイモルフ型の一実施例の模式図であり、中心部の円形のシム111と、その表裏に積層形成した圧電体112とを備えている。シム111は、導電性の金属薄板材料、例えば厚さ0.2mm程度のステンレス薄板から構成する。圧電体112は、例えば厚さ0.3mm程度のPZT(Pb(Zr、Ti)O3)から構成されるもので、その表裏方向に分極処理が施されている。この分極処理は、シム111の表裏に位置する一対の圧電体112において互いに同一方向である。つまり、図8において、一対の圧電体112の分極方向を矢印aまたはbで表すと、シム111の厚さ方向に同一方向の分極処理が施されている。別言すると、シム111に接触する表裏の一対の圧電体112の分極特性がそれぞれ異極となり、一対の圧電体112の露出面がそれぞれ異極となっている。このように表裏の圧電体112の分極特性を同一方向にすると、シム111と、シム111表裏の一対の圧電体112の露出面との間に交互に正負電圧を与えたとき、シム111の変位量を増大させることができる。
一対の圧電体112のシム111側の面は、該シム111と全面的に導通するように接着され、シム111側と反対の露出面には、全面的に膜状電極113が形成されている。この膜状電極113は、例えば導電ペースト(銀ペースト)を印刷(スクリーン焼成)することで形成されている。
給電端子180は、一対の接触子1811と、この接触子1811間を接続する接続縁1812と、配線接続部1813とを有しており、一対の接触子1811と接続縁1812とはコ字状断面をなしている。一対の接触子1811は、圧電振動子30の外側に位置する配線接続部1813側が幅広で、圧電振動子30の中心部に向かって徐々に幅を狭くする平面略三角形状部を有する同一形状をなしている。つまり、接触子1811は、圧電振動子30の膜状電極113との半田付け部1131の幅が最も狭く、圧電振動子30の外方に向かって幅を広げている。
圧電振動子30のシム111に形成された径方向に突出する配線接続突起114は、この一対の接触子1811の間に延びている。この配線接続突起114には、一対の接触子1811を接続する接続縁1812との間に隙間を確保する絶縁用凹部1141が形成されている。
円形をなすシム111の上下には、環状をなすスペーサ絶縁リング115が位置し、この上下一対のスペーサ絶縁リング115から、一対の接触子1811と配線接続突起114との間にストリップ状絶縁板材1151が延びていて、シム111と給電端子180との短絡を防止している。ストリップ状絶縁板材1151は同時に、給電端子180の接続縁1812が、シム111の絶縁用凹部1141側に移動するのを防止し、絶縁を確実にする。
シム111の配線接続突起114には、絶縁用凹部1141よりも圧電振動子30の外方に位置させて、配線接続突起114の幅方向の両側に対称に、一対のリード線掛止凹部1143と1144が形成されており、一方のリード線掛止凹部1143より内方に、半田付け用貫通孔1145が形成されている。
給電端子180の配線接続部1813には、配線接続突起114の半田付け用貫通孔1145に対応させて、半田付け用貫通孔1814が形成されている。この半田付け用貫通孔1145と1814は平面位置が異なっており、それぞれ、リード線211と221が半田付けされている。半田付け用貫通孔1145と1814は半田付け強度を高め、その平面位置を異ならせることで全体の薄型化を図ることができる。またリード線211と221は、リード線掛止凹部1143と1144に掛け止められ、リード線211と221の抜止抵抗を高めている。
圧電振動子30の表面には、PPSフィルム(絶縁性フィルム)116(図8)が接着されている。このPPSフィルム116は給電端子180上に延びる径方向舌片116aを有しており、接触子1811と圧電振動子30の膜状電極113との離脱を防止している。
以上のシム111の配線接続突起114及び給電端子180回りの配線構造によれば、圧電振動子30の動きを妨げることがなく、確実にシム111及び膜状電極113へ配線することができる。
そして、以上のように平面円形を基本形状とする圧電振動子30は、ロアハウジング20のポンプ室形成凹部20aと、ポンプ室プレート102のポンプ室形成凹部40aとの間に挟着され、その周囲上下がシールリング16と26によってシールされてポンプ室13と23を形成する。シールリング16と26は、ロアハウジング20のシールリング溝20bとポンプ室プレート102のシールリング溝40bと同一形状であり、大円弧部分16a(大円弧部分26a)と、直線部分16b(直線部分26b)を有している。そして、圧電振動子30の給電端子180は、これらのシールリング16と26の外側に、つまり直線部分16b(直線部分26b)の外側に位置している。このように配置すると、圧電振動子30の圧電体112に対する給電端子180をシールリング16と26と交差させずにすみ、シールリング16と26を局部的に変形させることがないので、その耐久性を向上させることができる。
また、ロアハウジング20と、予めポンプ室プレート102に一体にされているブラインドプレート101とは、両者の間に以上のように圧電振動子30を挟着した状態で締結具(例えばボルトナット)によって結合され一体にされる。勿論付加的に接着剤を用いることができる。
上記構成の本ダイヤフラムポンプは、給電端子180とシム111(配線接続突起114)との間に交番電界を与えて圧電振動子30を正逆に弾性変形(振動)させると、ポンプ室13と23のいずれか一方の容積が増大し他方の容積が減少する。ポンプ室13の容積が増大する行程では、吸入側アンブレラ11が開いて吸入ポート31からポンプ室13内に流体が流入し、同時にポンプ室23の容積が減少するからポンプ室23内の流体が吐出側アンブレラ(ユニット)22を開いて吐出ポート32に流出する。逆にポンプ室13の容積が減少する行程では、吸入側アンブレラ(ユニット)21が開いて吸入ポート31からポンプ室23内に流体が流入し、ポンプ室13の容積が減少するからポンプ室13内の流体が吐出側アンブレラ12を開いて吐出ポート32に流出する。従って、吐出ポート32における脈動の周期を短くする(圧電振動子30の上下の一方のみにポンプ室が形成される場合に比して半分にする)ことができる。図11は、以上の4バルブダイヤフラムポンプの流路をスケルトンで描いたものである。
図12〜図14は本発明によるダイヤフラムポンプの別の実施形態を示している。この実施形態では、ブラインドプレート101とポンプ室プレート102の間(アッパハウジング10)に形成する板間吸入流路14Hと板間吐出流路15D回りのシール構造においても、ブラインドプレート101とポンプ室プレート102を離間させる方向の力が加わらないようにしている。
すなわち、ブラインドプレート101の凹部14Haと15Daの周囲には、図13に拡大して示すように、シールリング溝14Hcと15Dcに代えて、一対の凹溝部101b1、101b2が形成されている。一方、ポンプ室プレート102には、ブラインドプレート101側に突出させて、一対の凹溝部101b1、101b2に嵌る長円状の一対の凸状部102b1、102b2が形成されている。この一対の凸状部102b1、102b1と一対の凹溝部101b1、101b1を嵌合させると、両者の間に、一対の閉曲線隙間141c、142cが形成される。この一対の閉曲線隙間141c、142cには、シールリング141b、142bが挿入される。このシールリング141b、142bは、一対の閉曲線隙間141c、142c内に挿入されたとき、圧縮力が径方向(ブラインドプレート101とポンプ室プレート102の平面方向)に生じる。すなわち、シールリング141b、142bは、ブラインドプレート101と、ポンプ室プレート102との間を液密に保持する。
また、一対の閉曲線隙間141c、142cのハウジング積層方向の長さ(厚さ)d2(図12、図13)は、シールリング141b、142bの厚さ(断面径)よりも大きく設定されている。この長さd2は、一定に確保されている。すなわち、一対の凸状部102b1、102b1を一対の凹溝部101b1、101b1に挿入すると、ポンプ室プレート102の進入規制面102a1、102a2は、ブラインドプレート101の当接面101a1、101a2に当接し、その挿入(進入)位置が規制される。したがって、シールリング141b、142bはブラインドプレート101とポンプ室プレート102から積層方向の圧縮力を受けることはない。別言すると、ブラインドプレート101とポンプ室プレート102には、シールリング141b、142bから積層方向に離間させようとする力はかからない。従って、圧電振動子30には、積層方向から全体として均一な圧縮力がかかるため、圧電振動子30の振動も積層方向に均等に発生する。そのため、圧電振動子30の動作を安定させることが可能となり、効率良く流体を発生させることが可能となる。
図15〜図17は本発明によるダイヤフラムポンプの別の実施形態を示している。この実施形態は、アッパハウジング10を、アッパプレート103と一対の蓋プレート104H及び104Dとから構成し、このアッパプレート103と蓋プレート104Hの間に吸入流路14H1を形成し、アッパプレート103と蓋プレート104Dとの間に吐出流路15D1を形成した実施形態である。そして、アッパプレート103と蓋プレート104Hの間、及びアッパプレート103と蓋プレート104Dとの間のシール構造によって、両者が離れる方向の力(アッパプレート103と蓋プレート104H(蓋プレート104D)を離間させる方向の力)が加わらないようにしている。すなわち、アッパプレート103には、上面の開放された開放吸入流路溝103b1と開放吐出流路溝103b2とが形成されている。この開放吸入流路溝103b1の内側端部にはアンブレラ11が設けられ、外側端部には分岐流路41が設けられている。図15には図示されていないが、同様に、開放吐出流路溝103b2の内側端部にはアンブレラ12が設けられ、外側端部には分岐流路42が設けられている。一方、一対の蓋プレート104H、104Dには、アッパプレート103側に突出して開放吸入流路溝103b1と開放吐出流路溝103b2に嵌合する凸状部104b1、104b2が形成されている。凸状部104b1、104b2を、開放吸入流路溝103b1、開放吐出流路溝103b2に嵌合させると、図16に拡大して示すように、これらの間に閉曲線隙間241c、242cが形成される。この閉曲線隙間241c、242cには、シールリング241b、242bが挿入され、液密な吸入流路14H1と吐出流路15D1が形成される。このシールリング241b、242bは、一対の閉曲線隙間241c、242c内に挿入されたとき、圧縮力が径方向(一対の蓋プレート104H、104Dとアッパプレート103の平面方向)に生じる。すなわち、一対の蓋プレート104H、104Dとアッパプレート103の間を液密に保持する。
また、閉曲線隙間241c、242cの積層方向の長さd3(図15、図16)は、シールリング241b、242bの厚さ(断面径)よりも大きく設定されている。この長さd3は、一定に確保されている。すなわち、凸状部104b1、104b2を開放吸入流路溝103b1、開放吐出流路溝103b2に挿入すると、一対の蓋プレート104H、104Dの進入規制面104a1、104a2は、アッパプレート103の当接面103a1、103a2に当接し、その挿入(進入)が規制される。したがって、シールリング241b、242bはアッパプレート103及び一対の蓋プレート104H、104Dから積層方向の圧縮力を受けることはない。別言すると、アッパプレート103と一対の蓋プレート104H、104Dには、シールリング241b、242bから積層方向に離間させようとする力がかからない。従って、圧電振動子30には、積層方向から全体として均一な圧縮力がかかるため、圧電振動子30の振動も積層方向に均等に発生する。そのため、圧電振動子30の動作を安定させることが可能となり、効率良く流体を発生させることが可能となる。
本発明は、以上の実施形態の吸入流路と吐出流路の液密性を、高い耐久性で確保するシール構造を対象とするものであり、ロアハウジング、アンブレラ、あるいは圧電振動子等は一例を示すに過ぎない。したがって、逆止弁としてアンブレラを例示したが、アンブレラ以外の逆止弁を用いることも可能であり、圧電振動子に代えて電歪振動子を用いてもよい。また本発明は、2バルブタイプ、すなわち、圧電振動子の下方にのみポンプ室を形成し、上方にはポンプ室を設けない(アンブレラを設けない)タイプにも適用できる。
本発明によるダイヤフラムポンプの一実施形態を示す分解状態の斜視図である。 同分解状態の断面図である。 ロアハウジングの平面図である。 図3のIV-IV線に沿う断面図である。 図3のV-V線に沿う断面図である。 アッパハウジングのポンプ室プレート側の平面図である。 ポンプ室プレートのポンプ室形成凹部側の平面図である。 バイモルフ型圧電振動子の分解斜視図である。 同バイモルフ型圧電振動子と変形D型シールリングの関係を示す斜視図である。 同要部の平面図である。 (A)、(B)は、本発明を適用する4バルブダイヤフラムポンプのダイヤフラムの異なる振動方向での概念図である。 本発明の別の実施形態を示す、図4に対応する断面を含む斜視図である。 図12の実施形態の要部の拡大断面図である。 図12の実施形態のブラインドプレートを除いて描いた斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態を示す、図4に対応する断面を含む斜視図である。 図15の実施形態の要部の拡大断面図である。 図15の実施形態の要部の拡大斜視図である。
符号の説明
10 アッパハウジング
10a 凹部
10c 嵌合穴
11 12 アンブレラ(逆止弁)
11a 12a アンブレラ装着穴
11b 12b 流路穴
11c 12c 中心軸
11d 12d 傘部
13 ポンプ室(可変容積室)
14H 板間吸入流路
14H1 吸入流路
14Ha 凹部
14Hb 長円状Oリング(シールリング)
14Hc シールリング溝
15D 板間吐出流路
15D1 吐出流路
15Da 凹部
15Db 長円状Oリング
15Dc シールリング溝
16 シールリング
16a 大円弧部分
16b 直線部分
20 ロアハウジング
20a ポンプ室形成凹部
20b シールリング溝
20b1 大円弧部分
20b2 直線部分
21U 吸込側アンブレラユニット(吸入側逆止弁ユニット)
21a 22a ユニットプレート
21b 22b 接着部
21c 22c アンブレラ装着穴
21d 22d 流路穴
21e 22e 中心軸
21f 22f アンブレラ
21g 22g 傘部
22U 吐出側アンブレラユニット(吐出側逆止弁ユニット)
23 ポンプ室(可変容積室)
24H 吸入側流路
24Ha 流路拡張部
24Hb 弁受け凹部
24Hd 分岐流路
24He 大径段部
24Hi 当接面
25D 吐出側流路
25Da 流路拡張部
25Db 弁受け凹部
25Dd 分岐流路
25De 大径段部
25Di 当接面
26 シールリング
26a 大円弧部分
26b 直線部分
30 圧電振動子(ダイヤフラム)
31 吸入ポート
32 吐出ポート
40a ポンプ室形成凹部
40b シールリング溝
40b1 大円弧部分
40b2 直線部分
40c 位置決め嵌合突起
41 42 連通穴(分岐流路)
41a 42a 凸筒状部
41b 42b シールリング
41c 42c 環状隙間
41d 42d 進入規制面
101 ブラインドプレート
101a1 101a2 当接面
101b1 101b2 凹溝部
102 ポンプ室プレート
102a1 102a2 進入規制面
102b1 102b2 凸状部
103 アッパプレート
103a1 103a2 当接面
103b1 103b2 開放流路溝
104D 104H 蓋プレート
104a1 104a2 進入規制面
104b1 104b2 凸状部
111 シム
112 圧電体
141b 142b シールリング
141c 142c 閉曲線隙間
180 給電端子
211 221 リード線
241b 242b シールリング
241c 242c 閉曲線隙間

Claims (5)

  1. 順に積層したアッパハウジング、ダイヤフラム及びロアハウジング;
    上記アッパハウジングとロアハウジングのダイヤフラム対向面にそれぞれ形成され、該ダイヤフラムの上下にアッパポンプ室とロアポンプ室を画成する凹部;
    ロアハウジングに形成した、上記ロアポンプ室に連通する吸入ポートと吐出ポート;
    ロアハウジングとアッパハウジングに形成した、上記吸入ポートと吐出ポートをアッパポンプ室に連通させる分岐流路;
    上記吸入ポートとアッパポンプ室及び該吸入ポートとロアポンプ室との間にそれぞれ設けられた吸入側逆止弁と、上記吐出ポートとアッパポンプ室及び該吐出ポートとロアポンプ室との間にそれぞれ設けられた吐出側逆止弁;
    を備え、
    上記分岐流路は、アッパハウジングとロアハウジングのいずれか一方に形成した穴部と、この穴部に嵌合される凸筒状部と、この穴部と凸筒状部の間に形成した環状隙間に、圧縮力が径方向に生じるようにして介在させたシールリングとを含むことを特徴とするダイヤフラムポンプ。
  2. 請求項1記載のダイヤフラムポンプにおいて、アッパハウジングは、ダイヤフラム上に重ねられる上記凹部を有するポンプ室プレートと、このポンプ室プレートに重ねられるブラインドプレートとを備えていて、このポンプ室プレートとブラインドプレートとの間に、吸入ポートと吐出ポートをアッパポンプ室に連通させる、上記分岐流路の一部を構成する一対の板間吸入流路と板間吐出流路が形成されており、この板間吸入流路と板間吐出流路は、ポンプ室プレートとブラインドプレートのいずれか一方に形成した一対の凸状部と、他方に形成したこの一対の凸状部を嵌合させる一対の凹溝部と、この一対の凸状部と凹溝部の間の一対の閉曲線隙間に、圧縮力が径方向に生じるようにして介在させた一対のシールリングを備えているダイヤフラムポンプ。
  3. 請求項1記載のダイヤフラムポンプにおいて、アッパハウジングは、ダイヤフラム上に重ねられるアッパプレートと、このアッパプレートとは別部材からなる一対の蓋プレートとからなっていて、このアッパプレートには、その表裏に開放させて、上記アッパポンプ室を形成する凹部と、吸入ポートと吐出ポートをアッパポンプ室に連通させる上記分岐流路の一部を構成する一対の開放吸入流路溝と開放吐出流路溝とが形成されており、上記アッパプレートと一対の蓋プレートのいずれか一方には、上記開放吸入流路溝及び開放吐出流路溝に対応する凸状部が形成され、他方にはこの凸状部を嵌合させる凹溝部が形成され、この凸状部と凹溝部の間に、圧縮力が径方向に生じるようにシールリングが介在しているダイヤフラムポンプ。
  4. 請求項2または3記載のダイヤフラムポンプにおいて、上記凸状部、凹溝部及びシールリングは長円状をなしているダイヤフラムポンプ。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載のダイヤフラムポンプにおいて、いずれのシールリングにも、アッパハウジング、ダイヤフラム及びロアハウジングの積層方向の圧縮力が作用しないダイヤフラムポンプ。
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