JPWO2017047096A1 - 単純付加反応 - Google Patents

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博良 藤野
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Abstract

本発明は、アルケンに対するリン化合物の単純付加反応を提供する。本発明は、アルケンとリン化合物を触媒量の塩基存在下反応させることにより、様々な基質に応用可能であり、有用性が高いと考えられる新規化合物を含む単純付加生成物の合成が可能となる製造法を提供する。従来の製造法と比較した本製造法の利点として、(1)生成物中の残留ハロゲン成分および残留金属成分が低減していること、(2)位置選択性が完全に制御された化合物を得ること、つまり100%目的物が生成すること(3)製造コストの低減が可能になったことが挙げられる。

Description

本発明は、アルケンに対するリン化合物の単純付加反応に関する。
リン化合物は、難燃剤として特に電子材料等に多用されている。リン化合物を電子材料に使用する際には電子材料の電気特性を確保するため、リン化合物中における金属含有量やハロゲン含有量が低い合成法が必要とされている。しかし、従来知られている方法では、リン化合物中における金属含有量やハロゲン含有量が許容できる範囲以上であることや、生成物の位置選択性が低いことが問題である。
たとえば、

を合成するための反応として、以下

に示されるようなハロゲン化アリールアルキルと3価の亜リン酸トリエステルとのArbuzov反応が知られている。しかし、Arbuzov反応では加熱が必要であることから、熱に不安定な化合物に適用することはできず、有毒な副生成物(RBr)や原料由来のハロゲンが混入する可能性が高いといった問題点がある。
また有機金属試薬を用いた手法として、以下

に示されるような反応が知られている。しかし、この反応では、大量の金属成分が必要であること、金属成分が生成物に混入する可能性が高いということや副生成物が大量に発生するため作業が煩雑であり、また副生成物が生成物に残存してしまう可能性が高いといった問題点がある。
特許文献1(特許第5346708号)は、以下

の反応を開示する。しかし、この反応では、大量の金属成分が必要であること、金属成分が生成物に混入する可能性が高いということや副生成物が大量に発生するため作業が煩雑であり、また副生成物が生成物に残存してしまう可能性が高いといった問題点がある。
非特許文献1(Adv. Synth. Catal., 2014, 356, 2703−2708。)は、パラジウム触媒を用いる以下

の反応を開示する。しかし、この反応では高価なパラジウムおよびリン配位子が必要であり、コスト的な問題で工業的製造は非常に困難であること、位置選択性のコントロールが完全ではなく、アリール基のα炭素にホスフィンオキシド部位が導入された化合物A2も得られてしまい目的生成物である化合物A1のみを得ることができないこと、水を使用するため、加水分解が進行してしまう化合物に対しては適用できないといった問題点がある。
非特許文献2(J. Org. Chem., 1989, 54, 1836−1842。)は、以下

の反応を開示する。しかし、スチレンに対して20当量のリン化合物やナトリウムメトキシドが必要であり、金属成分が生成物に混入する可能性が高いといった問題点がある。
非特許文献3(Tetrahedron Lett., 2002, 43, 5817−5819。)は、以下

の反応を開示する。しかし、出発物質のリン化合物が化合物中のリンと一緒になってピナコール環を形成している化合物を用いて反応を行っている例しか開示していない。
特許第5346708号
Adv. Synth. Catal., 2014, 356, 2703−2708。 J. Org. Chem., 1989, 54, 1836−1842。 Tetrahedron Lett., 2002, 43, 5817−5819。
本発明者らは、鋭意検討をした結果、アルケンとリン化合物を触媒量の塩基存在下反応させることにより、様々な基質に応用可能であり、有用性が高いと考えられる新規化合物を含む単純付加生成物の合成が可能になることを見出した。
本発明は、また、以下の項目を提供する。
(項目1)
以下の一般式

で示される化合物を製造する方法であって、
(式中、
、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
nが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
nが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SO−、−SO−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
該方法は、



とを触媒量の塩基の存在下反応させる工程
を包含する、方法。
(項目2)
以下の一般式

で示される化合物を製造する方法であって、
(式中、
nが1以上の整数であり、
、R、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
破線は、存在しないことを意味するとき、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
破線は、単結合であることを意味するとき、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
該方法は、



とを触媒量の塩基の存在下反応させる工程
を包含する、方法。
(項目3)
前記塩基は、前記

より強い塩基である、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記塩基は、前記

のpKaより大きいpKaを有する、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記塩基は、前記

より強い塩基である、項目2に記載の方法。
(項目6)
前記塩基は、前記

のpKaより大きいpKaを有する、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記塩基は、アルカリ金属、アルキル金属、アルコキシアルカリ金属、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属水素化物もしくはグリニャール試薬またはこれらの混合物である、項目1〜6のいずれか1項に記載の方法。
(項目8)
前記アルカリ金属は、リチウム、ナトリウムまたはカリウムである、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記アルキル金属は、アルキルリチウム、アルキルナトリウムまたはアルキルカリウムである、項目7に記載の方法。
(項目10)
前記アルコキシアルカリ金属は、リチウムアルコキシド、ナトリウムアルコキシドまたはカリウムアルコキシドである、項目7に記載の方法。
(項目11)
前記アルカリ金属水酸化物は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムである、項目7に記載の方法。
(項目12)
前記アルカリ金属水素化物は、水素化リチウム、水素化ナトリウムまたは水素化カリウムである、項目7に記載の方法。
(項目13)
前記単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、シクロアルキル、ヘテロ環基、アリール基、ヘテロアリール基から選択される、項目1〜12のいずれか1項に記載の方法。
(項目14)
前記

は、

(式中、R51、R52、R53、R54、R55、R56、R57、およびR58は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基である)
である、項目1〜13のいずれか1項に記載の方法。
(項目15)
、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、Rは、置換または非置換のアリール基である、項目1〜14のいずれか1項に記載の方法。
(項目16)
、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、Rは、置換または非置換のフェニル基である、項目1〜15のいずれか1項に記載の方法。
(項目17)
、RおよびRは、水素であり、Rは、置換または非置換のフェニル基である、項目1〜16のいずれか1項に記載の方法。
(項目18)
以下の構造式

(式中、
、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14およびR15は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
n、mまたはoが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
n、mまたはoが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
で示される化合物であって、ただし該化合物は、

ではない、化合物。
(項目19)
以下の構造式、

(式中、R、R、R、R、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28およびR29は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
nまたはmが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
nまたはmが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
で示される化合物であるが、ただし該化合物は、

ではない、化合物。
(項目20)
以下の一般式

(式中、
pは、1以上の整数であり、
α、RβおよびRγは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
は、以下

から選択される基
(式中、
、R、R、R、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28およびR29は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であって、
nまたはmが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
nまたはmが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
で表される、ポリマー。
(項目21)
以下の式

および

(式中、
α、Rβ、Rγ、R30、R31、R32およびR33は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
は、以下

から選択される基
(式中、R、R、R、R、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28およびR29は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であって、
nまたはmが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
nまたはmが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
を構成成分として含むコポリマー。
(項目22)
以下の一般式

(式中、
nが1以上であり、
、R、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
破線は、存在しないことを意味するとき、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
破線は、単結合であることを意味するとき、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
で表される、コポリマー。
(項目23)

(式中、
、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
Arは、置換または非置換のアリール基であり、
nが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
nが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
の含有量が100ppm以下である、以下の一般式

(式中、
、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
Arは、置換または非置換のアリール基であり、
nが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
nが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
で示される化合物を含む、組成物。
(項目24)
ハロゲン含有量が30ppm以下である、以下の一般式

(式中、
、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
nが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
nが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
で示される化合物を含む、組成物。
(項目25)
金属含有量が50ppm以下である、以下の一般式

(式中、
、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
nが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
nが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
で示される化合物を含む、組成物。
(項目26)
項目1〜17のいずれか1項に記載の方法により製造される化合物を含む、電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維として使用するための、難燃性組成物。
(項目27)
電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維を生産する方法であって、
以下の一般式

で示される化合物を製造する工程であって、
(式中、
、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
nが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
nが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SO−、−SO−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
該工程は、



とを触媒量の塩基の存在下反応させる工程
を包含する、工程;および
該化合物を製造する工程によって製造された化合物を用いて電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維を製造する工程
を包含する、方法。
(項目28)
電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維を生産する方法であって、
以下の一般式

で示される化合物を製造する工程であって、
(式中、
nが1以上の整数であり、
、R、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
破線は、存在しないことを意味するとき、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
破線は、単結合であることを意味するとき、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
該工程は、



とを触媒量の塩基の存在下反応させる工程;および
該化合物を製造する工程によって製造された化合物を用いて電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維を製造する工程
を包含する、方法。
(項目29)
前記塩基は、前記

より強い塩基である、項目27に記載の方法。
(項目30)
前記塩基は、前記

のpKaより大きいpKaを有する、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記塩基は、前記

より強い塩基である、項目28に記載の方法。
(項目32)
前記塩基は、前記

のpKaより大きいpKaを有する、項目31に記載の方法。
(項目33)
前記塩基は、アルカリ金属、アルキル金属、アルコキシアルカリ金属、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属水素化物もしくはグリニャール試薬またはこれらの混合物である、項目27〜32のいずれか1項に記載の方法。
(項目34)
前記アルカリ金属は、リチウム、ナトリウムまたはカリウムである、項目33に記載の方法。
(項目35)
前記アルキル金属は、アルキルリチウム、アルキルナトリウムまたはアルキルカリウムである、項目33に記載の方法。
(項目36)
前記アルコキシアルカリ金属は、リチウムアルコキシド、ナトリウムアルコキシドまたはカリウムアルコキシドである、項目33に記載の方法。
(項目37)
前記アルカリ金属水酸化物は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムである、項目33に記載の方法。
(項目38)
前記アルカリ金属水素化物は、水素化リチウム、水素化ナトリウムまたは水素化カリウムである、項目33に記載の方法。
(項目39)
前記単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、シクロアルキル、ヘテロ環基、アリール基、ヘテロアリール基から選択される、項目27〜38のいずれか1項に記載の方法。
(項目40)
前記

は、

(式中、R51、R52、R53、R54、R55、R56、R57、およびR58は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基である)
である、項目27〜39のいずれか1項に記載の方法。
(項目41)
、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、Rは、置換または非置換のアリール基である、項目27〜40のいずれか1項に記載の方法。
(項目42)
、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、Rは、置換または非置換のフェニル基である、項目27〜41のいずれか1項に記載の方法。
(項目43)
、RおよびRは、水素であり、Rは、置換または非置換のフェニル基である、項目27〜42のいずれか1項に記載の方法。
(項目44)
電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維を生産する方法であって、
項目18または19に記載の化合物、項目20に記載のポリマー、項目21または22に記載のコポリマー、項目23〜25のいずれか1項に記載の組成物を用いて電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維を製造する工程
を包含する、方法。
本発明において、上記の一つまたは複数の特徴は、明示された組み合わせに加え、さらに組み合わせて提供され得ることが意図される。本発明のなおさらなる実施形態および利点は、必要に応じて以下の詳細な説明を読んで理解すれば、当業者に認識される。
本発明の製造法により、様々な基質に応用可能であり、有用性が高いと考えられる新規化合物を含む単純付加生成物の合成が可能になった。また、従来の製造法と比較して(1)生成物中の残留ハロゲン成分および残留金属成分の低減、(2)位置選択性が完全に制御された化合物を得る、つまり100%目的物が生成すること、(3)製造コストの低減が可能になった。
図1は、化合物1のGC−FIDスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は時間(分)を示す。 図2は、化合物1のGC−MSスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸はm/z(質量/電荷数)を示す。 図3は、化合物1のH−NMRスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は化学シフト(δ)値(ppm)を示す。 図4は、化合物1の31P−NMRスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は化学シフト(δ)値(ppm)を示す。 図5は、化合物2のGC−FIDスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は時間(分)を示す。 図6は、化合物2のGC−MSスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸はm/z(質量/電荷数)を示す。 図7は、化合物3のGC−FIDスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は時間(分)を示す。 図8は、化合物3のGC−MSスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸はm/z(質量/電荷数)を示す。 図9は、化合物4のGC−FIDスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は時間(分)を示す。 図10は、化合物4のGC−MSスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸はm/z(質量/電荷数)を示す。 図11は、化合物5のGC−MSスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸はm/z(質量/電荷数)を示す。 図12は、化合物5のH−NMRスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は化学シフト(δ)値(ppm)を示す。 図13は、化合物5の31P−NMRスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は化学シフト(δ)値(ppm)を示す。 図14は、化合物6のH−NMRスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は化学シフト(δ)値(ppm)を示す。 図15は、化合物6の31P−NMRスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は化学シフト(δ)値(ppm)を示す。 図16は、化合物7のGC−MSスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸はm/z(質量/電荷数)を示す。 図17は、化合物8のGC−MSスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸はm/z(質量/電荷数)を示す。 図18は、化合物9のH−NMRスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は化学シフト(δ)値(ppm)を示す。 図19は、化合物9の31P−NMRスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は化学シフト(δ)値(ppm)を示す。 図20は、化合物10のH−NMRスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は化学シフト(δ)値(ppm)を示す。 図21は、化合物10の31P−NMRスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は化学シフト(δ)値(ppm)を示す。 図22は、化合物11のH−NMRスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は化学シフト(δ)値(ppm)を示す。 図23は、化合物11の31P−NMRスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は化学シフト(δ)値(ppm)を示す。 図24は、実施例6で合成したポリマーのH−NMRスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は化学シフト(δ)値(ppm)を示す。 図25は、実施例6で合成したポリマーの31P−NMRスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は化学シフト(δ)値(ppm)を示す。 図26は、実施例7で合成したコポリマーのH−NMRスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は化学シフト(δ)値(ppm)を示す。 図27は、実施例7で合成したコポリマーの31P−NMRスペクトルである。縦軸はシグナルの相対強度を示し、横軸は化学シフト(δ)値(ppm)を示す。
以下、本発明を最良の形態を示しながら説明する。本明細書の全体にわたり、単数形の表現は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。従って、単数形の冠詞(例えば、英語の場合は「a」、「an」、「the」など)は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。また、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語および科学技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義を含めて)が優先する。
(用語の定義)
本明細書における用語について以下に説明する。
本明細書において「置換」とは、有機化合物のある特定の水素原子をほかの原子あるいは原子団で置き換えることをいう。
本明細書において「置換基」とは、化学構造中で,他のものを置換した原子または官能基をいう。
本明細書においては、特に言及がない限り、置換は、ある有機化合物または置換基中の1または2以上の水素原子を他の原子または原子団で置き換えるか、または二重結合もしくは三重結合とすることをいう。水素原子を1つ除去して1価の置換基に置換するかまたは単結合と一緒にして二重結合とすることも可能であり、そして水素原子を2つ除去して2価の置換基に置換するか、または単結合と一緒にして三重結合とすることも可能である。
本発明における置換基としては、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基が挙げられるがそれらに限定されない。置換基は、すべてが水素以外の置換基を有していても良い。
本明細書において、C1、C2、、、Cnは、炭素数を表す(ここで、nは任意の正の整数を示す。)。従って、C1は炭素数1個の置換基を表すために使用される。
本明細書において「アルキル」とは、メタン、エタン、プロパンのような脂肪族炭化水素(アルカン)から水素原子が一つ失われて生ずる1価の基をいい、一般にC2n+1−で表される(ここで、nは正の整数である)。アルキルは、直鎖または分枝鎖であり得る。本明細書において「置換アルキル」とは、以下に規定する置換基によってアルキルのHが置換されたアルキルをいう。これらの具体例は、C1〜C2アルキル、C1〜C3アルキル、C1〜C4アルキル、C1〜C5アルキル、C1〜C6アルキル、C1〜C7アルキル、C1〜C8アルキル、C1〜C9アルキル、C1〜C10アルキル、C1〜C11アルキルまたはC1〜C20アルキル、C1〜C2置換アルキル、C1〜C3置換アルキル、C1〜C4置換アルキル、C1〜C5置換アルキル、C1〜C6置換アルキル、C1〜C7置換アルキル、C1〜C8置換アルキル、C1〜C9置換アルキル、C1〜C10置換アルキル、C1〜C11置換アルキルまたはC1〜C20置換アルキルであり得る。ここで、たとえばC1〜C10アルキルとは、炭素原子を1〜10個有する直鎖または分枝状のアルキルを意味し、メチル(CH−)、エチル(C−)、n−プロピル(CHCHCH−)、イソプロピル((CHCH−)、n−ブチル(CHCHCHCH−)、n−ペンチル(CHCHCHCHCH−)、n−ヘキシル(CHCHCHCHCHCH−)、n−ヘプチル(CHCHCHCHCHCHCH−)、n−オクチル(CHCHCHCHCHCHCHCH−)、n−ノニル(CHCHCHCHCHCHCHCHCH−)、n−デシル(CHCHCHCHCHCHCHCHCHCH−)、−C(CHCHCHCH(CH、−CHCH(CHなどが例示される。また、たとえば、C1〜C10置換アルキルとは、C1〜C10アルキルであって、そのうち1または複数の水素原子が置換基により置換されているものをいう。
本明細書において「アルキレン」とは、メタン、エタン、プロパンのような脂肪族炭化水素(アルカン)から水素原子が二つ失われて生ずる2価の基をいい、一般に−C2n−で表される(ここで、nは正の整数である)。アルキレンは、直鎖または分枝鎖であり得る。本明細書において「置換アルキレン」とは、以下に規定する置換基によってアルキレンのHが置換されたアルキレンをいう。これらの具体例は、C1〜C2アルキレン、C1〜C3アルキレン、C1〜C4アルキレン、C1〜C5アルキレン、C1〜C6アルキレン、C1〜C7アルキレン、C1〜C8アルキレン、C1〜C9アルキレン、C1〜C10アルキレン、C1〜C11アルキレンまたはC1〜C20アルキレン、C1〜C2置換アルキレン、C1〜C3置換アルキレン、C1〜C4置換アルキレン、C1〜C5置換アルキレン、C1〜C6置換アルキレン、C1〜C7置換アルキレン、C1〜C8置換アルキレン、C1〜C9置換アルキレン、C1〜C10置換アルキレン、C1〜C11置換アルキレンまたはC1〜C20置換アルキレンであり得る。ここで、たとえばC1〜C10アルキレンとは、炭素原子を1〜10個有する直鎖または分枝状のアルキレンを意味し、メチレン(−CH−)、エチレン(−C−)、n−プロピレン(−CHCHCH−)、イソプロピレン(−(CHC−)、n−ブチレン(−CHCHCHCH−)、n−ペンチレン(−CHCHCHCHCH−)、n−ヘキシレン(−CHCHCHCHCHCH−)、n−ヘプチレン(−CHCHCHCHCHCHCH−)、n−オクチレン(−CHCHCHCHCHCHCHCH−)、n−ノニレン(−CHCHCHCHCHCHCHCHCH−)、n−デシレン(−CHCHCHCHCHCHCHCHCHCH−)、−CHC(CH−などが例示される。また、たとえば、C1〜C10置換アルキレンとは、C1〜C10アルキレンであって、そのうち1または複数の水素原子が置換基により置換されているものをいう。本明細書において「アルキレン」は、酸素原子および硫黄原子から選択される原子を1またはそれ以上含んでいてもよい。
本明細書において「シクロアルキル」とは、環式構造を有するアルキルをいう。「置換シクロアルキル」とは、以下に規定する置換基によってシクロアルキルのHが置換されたシクロアルキルをいう。具体例としては、C3〜C4シクロアルキル、C3〜C5シクロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C7シクロアルキル、C3〜C8シクロアルキル、C3〜C9シクロアルキル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C11シクロアルキル、C3〜C20シクロアルキル、C3〜C4置換シクロアルキル、C3〜C5置換シクロアルキル、C3〜C6置換シクロアルキル、C3〜C7置換シクロアルキル、C3〜C8置換シクロアルキル、C3〜C9置換シクロアルキル、C3〜C10置換シクロアルキル、C3〜C11置換シクロアルキルまたはC3〜C20置換シクロアルキルであり得る。たとえば、シクロアルキルとしては、シクロプロピル、シクロヘキシルなどが例示される。
本明細書において「アルケニル」とは、分子内に二重結合を一つ有する脂肪族炭化水素から水素原子が一つ失われて生ずる1価の基をいい、一般にC2n−1−で表される(ここで、nは2以上の正の整数である)。「置換アルケニル」とは、以下に規定する置換基によってアルケニルのHが置換されたアルケニルをいう。具体例としては、C2〜C3アルケニル、C2〜C4アルケニル、C2〜C5アルケニル、C2〜C6アルケニル、C2〜C7アルケニル、C2〜C8アルケニル、C2〜C9アルケニル、C2〜C10アルケニル、C2〜C11アルケニルまたはC2〜C20アルケニル、C2〜C3置換アルケニル、C2〜C4置換アルケニル、C2〜C5置換アルケニル、C2〜C6置換アルケニル、C2〜C7置換アルケニル、C2〜C8置換アルケニル、C2〜C9置換アルケニル、C2〜C10置換アルケニル、C2〜C11置換アルケニルまたはC2〜C20置換アルケニルであり得る。ここで、たとえばC2〜C10アルキルとは、炭素原子を2〜10個含む直鎖または分枝状のアルケニルを意味し、ビニル(CH=CH−)、アリル(CH=CHCH−)、CHCH=CH−などが例示される。また、たとえば、C2〜C10置換アルケニルとは、C2〜C10アルケニルであって、そのうち1または複数の水素原子が置換基により置換されているものをいう。
本明細書において「シクロアルケニル」とは、環式構造を有するアルケニルをいう。「置換シクロアルケニル」とは、以下に規定する置換基によってシクロアルケニルのHが置換されたシクロアルケニルをいう。具体例としては、C3〜C4シクロアルケニル、C3〜C5シクロアルケニル、C3〜C6シクロアルケニル、C3〜C7シクロアルケニル、C3〜C8シクロアルケニル、C3〜C9シクロアルケニル、C3〜C10シクロアルケニル、C3〜C11シクロアルケニル、C3〜C20シクロアルケニル、C3〜C4置換シクロアルケニル、C3〜C5置換シクロアルケニル、C3〜C6置換シクロアルケニル、C3〜C7置換シクロアルケニル、C3〜C8置換シクロアルケニル、C3〜C9置換シクロアルケニル、C3〜C10置換シクロアルケニル、C3〜C11置換シクロアルケニルまたはC3〜C20置換シクロアルケニルであり得る。たとえば、好ましいシクロアルケニルとしては、1−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニルなどが例示される。
本明細書において「アルキニル」とは、アセチレンのような、分子内に三重結合を一つ有する脂肪族炭化水素から水素原子が一つ失われて生ずる1価の基をいい、一般にC2n−3−で表される(ここで、nは2以上の正の整数である)。「置換アルキニル」とは、以下に規定する置換基によってアルキニルのHが置換されたアルキニルをいう。具体例としては、C2〜C3アルキニル、C2〜C4アルキニル、C2〜C5アルキニル、C2〜C6アルキニル、C2〜C7アルキニル、C2〜C8アルキニル、C2〜C9アルキニル、C2〜C10アルキニル、C2〜C11アルキニル、C2〜C20アルキニル、C2〜C3置換アルキニル、C2〜C4置換アルキニル、C2〜C5置換アルキニル、C2〜C6置換アルキニル、C2〜C7置換アルキニル、C2〜C8置換アルキニル、C2〜C9置換アルキニル、C2〜C10置換アルキニル、C2〜C11置換アルキニルまたはC2〜C20置換アルキニルであり得る。ここで、たとえば、C2〜C10アルキニルとは、たとえば炭素原子を2〜10個含む直鎖または分枝状のアルキニルを意味し、エチニル(CH≡C−)、1−プロピニル(CHC≡C−)などが例示される。また、たとえば、C2〜C10置換アルキニルとは、C2〜C10アルキニルであって、そのうち1または複数の水素原子が置換基により置換されているものをいう。
本明細書において「シクロアルキニル」とは、環式構造を有するアルキニルをいう。「置換シクロアルキニル」とは、以下に規定する置換基によってシクロアルキニルのHが置換されたシクロアルキニルをいう。具体例としては、C3〜C4シクロアルキニル、C3〜C5シクロアルキニル、C3〜C6シクロアルキニル、C3〜C7シクロアルキニル、C3〜C8シクロアルキニル、C3〜C9シクロアルキニル、C3〜C10シクロアルキニル、C3〜C11シクロアルキニル、C3〜C20シクロアルキニル、C3〜C4置換シクロアルキニル、C3〜C5置換シクロアルキニル、C3〜C6置換シクロアルキニル、C3〜C7置換シクロアルキニル、C3〜C8置換シクロアルキニル、C3〜C9置換シクロアルキニル、C3〜C10置換シクロアルキニル、C3〜C11置換シクロアルキニルまたはC3〜C20置換シクロアルキニルであり得る。たとえば、好ましいシクロアルキニルとしては、1−シクロペンテニル、2−シクロヘキセニルなどが例示される。
本明細書において「アルコキシ」とは、アルコール類のヒドロキシ基の水素原子が失われて生ずる1価の基をいい、一般にC2n+1O−で表される(ここで、nは1以上の整数である)。「置換アルコキシ」とは、以下に規定する置換基によってアルコキシのHが置換されたアルコキシをいう。具体例としては、C1〜C2アルコキシ、C1〜C3アルコキシ、C1〜C4アルコキシ、C1〜C5アルコキシ、C1〜C6アルコキシ、C1〜C7アルコキシ、C1〜C8アルコキシ、C1〜C9アルコキシ、C1〜C10アルコキシ、C1〜C11アルコキシ、C1〜C20アルコキシ、C1〜C2置換アルコキシ、C1〜C3置換アルコキシ、C1〜C4置換アルコキシ、C1〜C5置換アルコキシ、C1〜C6置換アルコキシ、C1〜C7置換アルコキシ、C1〜C8置換アルコキシ、C1〜C9置換アルコキシ、C1〜C10置換アルコキシ、C1〜C11置換アルコキシまたはC1〜C20置換アルコキシであり得る。ここで、たとえば、C1〜C10アルコキシとは、炭素原子を1〜10個含む直鎖または分枝状のアルコキシを意味し、メトキシ(CHO−)、エトキシ(CO−)、n−プロポキシ(CHCHCHO−)などが例示される。
本明細書において「ヘテロ環(基)」とは、炭素およびヘテロ原子をも含む環状構造を有する基をいう。ここで、ヘテロ原子は、O、SおよびNからなる群より選択され、同一であっても異なっていてもよく、1つ含まれていても2以上含まれていてもよい。ヘテロ環基は、芳香族系または非芳香族系であり得、そして単環式または多環式であり得る。ヘテロ環基は置換されていてもよい。「置換ヘテロ環(基)」とは、以下に規定する置換基によってヘテロ環(基)のHが置換されたヘテロ環をいう。
本明細書において「アリール基」とは、芳香族炭化水素の環に結合する水素原子が1個離脱して生ずる基をいう。ベンゼンからはフェニル基(C−)、トルエンからはトリル基(CH−)、キシレンからはキシリル基((CH−)、ナフタレンからはナフチル基(C10−)が誘導される。
本明細書において「アリールオキシ」とは、ヒドロキシ基により置換されたアリール基のヒドロキシ基の水素原子が失われて生ずる1価の基をいい、たとえば、これに限定されるわけではないがCO−、CHO−、(CHO−、C10O−が挙げられる。
本明細書において「ハロゲン(基)」とは、周期表17族(最近の定義では、17族と呼んでいる)に属する、塩素(Cl)、臭素(Br)、ヨウ素(I)などの元素の1価の基をいう。
本明細書において「ヒドロキシ(基)」とは、−OHで表される基をいう。「置換されたヒドロキシ」とは、ヒドロキシのHが下記で定義される置換基で置換されているものをいう。
本明細書において「チオール(基)」とは、ヒドロキシ基の酸素原子を硫黄原子で置換した基(メルカプト基)であり、−SHで表される。「置換されたチオール」とは、メルカプトのHが下記で定義される置換基で置換されている基をいう。
本明細書において「シアノ」とは、−CNで表される基をいう。「ニトロ」とは、−NOで表される基をいう。「アミノ」とは、−NHで表される基をいう。「置換されたアミノ」とは、アミノのHが以下で定義される置換基で置換されたものをいう。
本明細書において「アルキルカルボニル基」とは、カルボン酸からOHを除いてできる1価の基をいう。アルキルカルボニル基の代表例としては、アセチル(CHCO−)、ベンゾイル(CCO−)などが挙げられる。「置換アルキルカルボニル基」とは、アシルの水素を以下に定義される置換基で置換したものをいう。
本明細書において「アミノカルボニル基」とは、アンモニアまたはアミンの水素を酸基(アシル基)で置換した基である。「置換アミノカルボニル基」とは、アミドが置換されたものをいう。アミノカルボニル基は、アミドともいう。
本明細書において「ペルフルオロアルキル」とはアルキル基の炭素に結合する水素のすべてまたは一部がフッ素で置換されたアルキル基をいう。
本明細書において「単環」とは、単一の環構造をいう。「単環」の例としては、これに限定されるものではないが、置換または非置換のシクロアルキル基、置換または非置換のシクロアルケニル基、置換または非置換のシクロアルキニル基、置換または非置換のヘテロ環基、置換または非置換のアリール基が挙げられる。
本明細書において「スピロ環」とは、1個の原子が2個の環に共有されている化学構造をいう。2個の環に共有される原子も炭素原子だけでなく、窒素原子などの場合もある。「スピロ環」の例としては、これに限定されるものではないが、スピロ[2.2]ペンタン、スピロ[2.3]ヘキサン、スピロ[3.3]ヘプタンが挙げられる。
本明細書において「縮合環」とは、環式構造をもつ有機化合物において、2個またはそれ以上の環が、2個またはそれ以上の原子を共有して結合している化学構造をいう。炭素環も複素環も縮合環を形成し、2個の環に共有される原子も炭素原子だけでなく、窒素原子などの場合もある。「縮合環」の例としては、これに限定されるものではないが、デカリン、ナフタレン、キノリン、インデン、フルオレン、アントラセン、ピレン、クリセン、テトラセンが挙げられる。
本明細書において「架橋環」とは、単環構造中の互いに隣接しない2個以上の原子を架橋基(架橋基は単結合ではない)により連結した化学構造をいう。「架橋環」の例としては、これに限定されるものではないが、ノルボルネン、ノルボルナン、アダマンタンが挙げられる。
本明細書において「ポリマー」とは、重合体ともいい、1種または数種の原子あるいは原子団を構成単位とし、これが互いに数多く繰り返し連結されている分子からなる物質であって、その分子の構成単位の繰り返し数が非常に多く、その物質のある物理的性質が1個あるいは数個の構成単位の増減によって変化しない物質である。
本明細書において「モノマー」とは、単量体ともいい、重合反応により高分子の基本構造の構成単位となり得る化合物をいう。1種のモノマーが複数種の構成単位を作る場合もある。
本明細書において「コポリマー」とは、共重合体ともいい、複数のモノマーを用いて行う重合により得られるポリマーをいう。
本明細書において「重合」とは、低分子化合物(モノマー)から高分子化合物(ポリマー)が生成する反応をいう。
本明細書において「塩基」とは、ブレンステッド−ローリーの定義によるものを指し、プロトンを受け取る物質をいう。「塩基」には、「アルカリ金属」、「アルキル金属」、「アルコキシアルカリ金属」、「アルカリ金属水酸化物」、「アルカリ金属水酸化物」、「グリニャール試薬」が含まれる。
本明細書において「アルカリ金属」とは、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムおよびフランシウムをいう。
本明細書において「アルキル金属」とは、アルキル基が金属と直接結合している化学結合をもつ化合物をいう。たとえば、アルキルリチウム(たとえばn−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム)、アルキルナトリウム(たとえばn−ブチルナトリウム、s−ブチルナトリウム、t−ブチルナトリウム)、アルキルカリウム(たとえばn−ブチルカリウム、s−ブチルカリウム、t−ブチルカリウム)である。
本明細書において「アルコキシアルカリ金属」とは、化学式ROM(式中、Rは、置換または非置換のアルキル基、Mはアルカリ金属である)で表される化合物であり、たとえば、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシド、ターシャリーブトキシドナトリウム、ターシャリーブトキシドカリウムなどが挙げられる。
本明細書において「アルカリ金属水酸化物」とは、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウムおよび水酸化フランシウムをいう。
本明細書において「アルカリ金属水素化物」とは、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化ルビジウム、水素化セシウムおよび水素化フランシウムをいう。
本明細書において「グリニャール試薬」とは、RMgX(Rは炭化水素基、Xはハロゲン基)型有機マグネシウム化合物の総称である。
本発明の化合物は、塩を包含する。例えば、アルカリ金属(リチウム、ナトリウムまたはカリウム等)、アルカリ土類金属(カルシウム等)、マグネシウム、遷移金属(亜鉛、鉄等)、アンモニウム、有機塩基およびアミノ酸との塩、または無機酸(塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、リン酸またはヨウ化水素酸等)、および有機酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、マレイン酸、フマル酸、マンデル酸、グルタル酸、リンゴ酸、安息香酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸またはエタンスルホン酸等)との塩が挙げられる。特に塩酸、リン酸、酒石酸またはメタンスルホン酸等が挙げられる。これらの塩は、通常行われる方法によって形成させることができる。
本発明の化合物は、特定の異性体に限定するものではなく、全ての可能な異性体(ケト−エノール異性体、イミン−エナミン異性体、ジアステレオ異性体、光学異性体および回転異性体等)やラセミ体を含むものである。
本発明の化合物の一つ以上の水素、炭素または他の原子は、水素、炭素または他の原子の同位体で置換され得る。本発明の化合物は、本発明の化合物のすべての放射性標識体を包含する。本発明の化合物に組み込まれ得る同位体の例としては、それぞれH、H、11C、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、123Iおよび36Clのように、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、ヨウ素および塩素が包含される。
(好ましい実施形態の説明)
以下に本発明の好ましい実施形態を説明する。以下に提供される実施形態は、
本発明のよりよい理解のために提供されるものであり、本発明の範囲は以下の記載に限定されるべきでないことが理解される。従って、当業者は、本明細書中の記載を参酌して、本発明の範囲内で適宜改変を行うことができることは明らかである。また、本発明の以下の実施形態は単独でも使用されあるいはそれらを組み合わせて使用することができることが理解される。
1つの局面において、本発明は、以下の一般式

たとえば

で示される化合物を製造する方法であって、
(式中、
、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
nが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
nが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SO−、−SO−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
該方法は、

たとえば



たとえば

とを触媒量の塩基の存在下反応させる工程
を包含する、方法を提供する。
本発明の反応において考えられる反応機構の1つとして、以下に示す反応機構が考えられるが、これに束縛されるものではない。

すなわち、RP(O)Hと塩基が反応することで、P(O)Hのプロトンが引き抜かれる。これが活性種となり、スチレンへアニオン付加する。付加した中間体へRP(O)Hがプロトンを供給することで生成物と次の活性種が得られるという機構である。
1つの局面において、本発明は、以下の一般式

たとえば

で示される化合物を製造する方法であって、
(式中、
nが1以上であり、
、R、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
破線は、存在しないことを意味するとき、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
破線は、単結合であることを意味するとき、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)

たとえば



たとえば

とを触媒量の塩基の存在下反応させる工程
を包含する、方法を提供する。
1つの好ましい実施形態では、前記塩基は、前記

より強い塩基である。理論的に拘束されることを望まないが、塩基が

のプロトンを脱離させることにより、反応が進行するからである。
さらなる好ましい実施形態では、前記塩基は、前記

のpKaより大きいpKaを有する。理論的に拘束されることを望まないが、塩基が

のプロトンを脱離させることにより、反応が進行するからである。
1つの好ましい実施形態では、前記塩基は、前記

より強い塩基である、理論的に拘束されることを望まないが、塩基が

のプロトンを脱離させることにより、反応が進行するからである。
1つの好ましい実施形態では、前前記塩基は、前記

のpKaより大きいpKaを有する、理論的に拘束されることを望まないが、塩基が

のプロトンを脱離させることにより、反応が進行するからである。
1つの好ましい実施形態では、前記塩基は、アルカリ金属、アルキル金属、アルコキシアルカリ金属、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属水素化物もしくはグリニャール試薬またはこれらの混合物である。理論的に拘束されることを望まないが、アルカリ金属、アルキル金属、アルコキシアルカリ金属、アルカリ金属水酸化物およびアルカリ金属水素化物は、強塩基であり、一般的に

より強い塩基であるからである。
さらなる好ましい実施形態では、前記アルカリ金属は、リチウム、ナトリウムまたはカリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウムである。理論的に拘束されることを望まないが、これらは強塩基であり、一般的にリン化合物よりも強い塩基である。
さらなる好ましい実施形態では、前記アルキル金属は、アルキルリチウム、アルキルナトリウム、またはアルキルカリウムである。これに限定されるものではないが、アルキルリチウムは、n−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウムが挙げられる。これに限定されるものではないが、アルキルナトリウムは、n−ブチルナトリウム、s−ブチルナトリウム、t−ブチルナトリウムが挙げられる。これに限定されるものではないが、アルキルカリウムは、n−ブチルカリウム、s−ブチルカリウム、t−ブチルカリウムが挙げられる。これに限定されるものではないが、グリニャール試薬は、メチルマグネシウムブロミド、エチルマグネシウムブロミド、フェニルマグネシウムブロミドが挙げられる。理論的に拘束されることを望まないが、これらは強塩基であり、一般的にリン化合物よりも強い塩基である。
さらなる好ましい実施形態では、前記アルコキシアルカリ金属は、リチウムアルコキシド、ナトリウムアルコキシドまたはカリウムアルコキシドである。理論的に拘束されることを望まないが、これらは強塩基であり、一般的にリン化合物よりも強い塩基である。
さらなる好ましい実施形態では、前記アルカリ金属水酸化物は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウムまたは水酸化フランシウムである。理論的に拘束されることを望まないが、これらは強塩基であり、一般的にリン化合物よりも強い塩基である。
さらなる好ましい実施形態では、前記アルカリ金属水素化物は、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化ルビジウム、水素化セシウムまたは水素化フランシウムである。理論的に拘束されることを望まないが、これらは強塩基であり、一般的にリン化合物よりも強い塩基である。
1つの好ましい実施形態では、前記

は、

たとえば

(式中、R51、R52、R53、R54、R55、R56、R57、およびR58は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基である)
である。
1つの好ましい実施形態では、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、Rは、置換または非置換のアリール基である。
さらなる好ましい実施形態では、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、Rは、置換または非置換のフェニル基である。
さらなる好ましい実施形態では、R、RおよびRは、水素であり、Rは、置換または非置換のフェニル基である。
本反応で用いる溶媒は、反応原料をわずかでも溶解する溶媒、触媒を分解しない溶媒であれば良いことが理解される。たとえば、溶媒として、これに限定されるものではないが、ヘキサンなどの炭化水素系溶媒、トルエン、ベンゼンなどの芳香族炭化水素系溶媒、THF、ジオキサンなどのエーテル系溶媒が挙げられる。
本反応の反応温度は、低温にすれば反応性は落ちる(反応時間は長くなる)、高温で反応性が上がる(反応時間は短くなる)。反応時間が長くなるものの、0℃以下であっても反応は進行する。
1つの局面において、本発明は、以下の構造式

(式中、
、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14およびR15は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
n、mまたはoが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
n、mまたはoが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
で示される化合物であって、ただし該化合物は、

ではない、化合物を提供する。
1つの局面において、本発明は、以下の構造式、

たとえば

(式中、R、R、R、R、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28およびR29は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
nまたはmが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
nまたはmが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
で示される化合物であるが、ただし該化合物は、

ではない、化合物を提供する。
1つの局面において、本発明は、以下の一般式

たとえば

(式中、
pは、1以上の整数であり、
α、RβおよびRγは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
は、以下

たとえば

から選択される基
(式中、
、R、R、R、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28およびR29は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であって、
nまたはmが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
nまたはmが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
で表される、ポリマーを提供する。
1つの局面において、本発明は、以下の一般式

たとえば

および

たとえば

(式中、
α、Rβ、Rγ、R30、R31、R32およびR33は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
は、以下

たとえば

から選択される基
(式中、R、R、R、R、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28およびR29は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であって、
nまたはmが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
nまたはmが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
を構成成分として含む、コポリマーを提供する。
1つの局面において、本発明は、以下の一般式

(式中、
nが1以上であり、
、R、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
破線は、存在しないことを意味するとき、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
破線は、単結合であることを意味するとき、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
で表される、コポリマーを提供する。
1つの局面において、本発明は、アリール基のα炭素でホスフィンオキシド部位が置換された以下の化合物α

(式中、
、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
Arは、置換または非置換のアリール基であり、
nが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
nが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
の含有量を他の手法では達成できなかった程度まで減少させることができ、具体的には化合物αの含有量が200ppm以下、190ppm以下、180ppm以下、170ppm以下、160ppm以下、150ppm以下、140ppm以下、130ppm以下、120ppm以下、110ppm以下、100ppm以下であり、代表的には100ppm以下であり、本発明では化合物αの含有量がさらに低い値、90ppm以下、80ppm以下、70ppm以下、60ppm以下、50ppm以下、40ppm以下、30ppm以下、20ppm以下、10ppm以下でもあり得る、以下の一般式

(式中、
、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
Arは、置換または非置換のアリール基であり、
nが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
nが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
で示される化合物を含む、組成物を提供する。
1つの局面において、本発明は、ハロゲン含有量を他の手法では達成できなかった程度まで減少させることができ、具体的にはハロゲン含有量が100ppm以下、90ppm以下、80ppm以下、70ppm以下、60ppm以下、50ppm以下、40ppm以下、30ppm以下であり、代表的には30ppm以下であり、本発明では、ハロゲン含有量がさらに低い値、たとえば、20ppm以下、10ppm以下でもあり得る、以下の一般式

(式中、
、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
nが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
nが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
で示される化合物を含む、組成物を提供する。
1つの局面において、本発明は、金属含有量を他の手法では達成できなかった程度まで減少させることができ、具体的には金属含有量が100ppm以下、90ppm以下、80ppm以下、70ppm以下、60ppm以下、50ppm以下であり、代表的には50ppm以下であり、本発明では金属含有量がさらに低い値、たとえば40ppm以下、30ppm以下、20ppm以下、10ppm以下の値でもあり得る、以下の一般式

(式中、
、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
nが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
nが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
で示される化合物を含む、組成物を提供する。
1つの局面において、本発明の方法により製造される化合物を含む、電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維として使用するための、難燃性組成物を提供する。これは、本発明の方法により製造される化合物は、金属含有量、ハロゲン含有量が少ないことから、電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維として使用するのに適しているからである。
1つの局面において、電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維を生産する方法を提供し、この方法は、
以下の一般式

で示される化合物を製造する工程であって、
(式中、
、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
nが1であるとき、
破線は、存在しないことを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
nが2以上の整数であるとき、
破線は、単結合であることを意味し、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SO−、−SO−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
該工程は、



とを触媒量の塩基の存在下反応させる工程
を包含する、工程;および
該化合物を製造する工程によって製造された化合物を用いて電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維を製造する工程
を包含する。これは、該方法により製造される化合物は、金属含有量、ハロゲン含有量が少ないことから、電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維として使用するのに適しているからである。
1つの局面において、電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維を生産する方法を提供し、この方法は、
以下の一般式

で示される化合物を製造する工程であって、
(式中、
nが1以上の整数であり、
、R、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
破線は、存在しないことを意味するとき、
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
破線は、単結合であることを意味するとき、
およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
該工程は、



とを触媒量の塩基の存在下反応させる工程;および
該化合物を製造する工程によって製造された化合物を用いて電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維を製造する工程
を包含する。これは、該方法により製造される化合物は、金属含有量、ハロゲン含有量が少ないことから、電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維として使用するのに適しているからである。
1つの好ましい実施形態では、前記塩基は、前記

より強い塩基である。
さらなる好ましい実施形態では、前記塩基は、前記

のpKaより大きいpKaを有する。
1つの好ましい実施形態では、前記塩基は、前記

より強い塩基である。
さらなる好ましい実施形態では、前記塩基は、前記

のpKaより大きいpKaを有する。
1つの好ましい実施形態では、前記塩基は、アルカリ金属、アルキル金属、アルコキシアルカリ金属、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属水素化物もしくはグリニャール試薬またはこれらの混合物である。
さらなる好ましい実施形態では、前記アルカリ金属は、リチウム、ナトリウムまたはカリウムである。
さらなる好ましい実施形態では、前記アルキル金属は、アルキルリチウム、アルキルナトリウムまたはアルキルカリウムである。
さらなる好ましい実施形態では、前記アルコキシアルカリ金属は、リチウムアルコキシド、ナトリウムアルコキシドまたはカリウムアルコキシドである。
さらなる好ましい実施形態では、前記アルカリ金属水酸化物は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムである。
さらなる好ましい実施形態では、前記アルカリ金属水素化物は、水素化リチウム、水素化ナトリウムまたは水素化カリウムである。
1つの好ましい実施形態では、前記単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、シクロアルキル、ヘテロ環基、アリール基、ヘテロアリール基から選択される。
1つの好ましい実施形態では、前記

は、

(式中、R51、R52、R53、R54、R55、R56、R57、およびR58は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基である)
である。
1つの好ましい実施形態では、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、Rは、置換または非置換のアリール基である。
1つの好ましい実施形態では、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、Rは、置換または非置換のフェニル基である。
1つの好ましい実施形態では、R、RおよびRは、水素であり、Rは、置換または非置換のフェニル基である。
1つの局面において、電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維を生産する方法を提供し、この方法は、本明細書に規定される化合物、ポリマー、コポリマーまたは組成物を用いて電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維を製造する工程を包含する。これは、該方法により製造される化合物は、金属含有量、ハロゲン含有量が少ないことから、電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維として使用するのに適しているからである。
(本発明のリン化合物Aの一般製造例)
ホスフィン

(RおよびRはそれぞれ独立して本明細書に記載の置換基であり、nは1以上の整数である。たとえばPhP(O)H、0.1mmol)、アルケン

(R、R、RおよびRはそれぞれ独立して本明細書に記載の置換基である。たとえばスチレン、0.1mmol)、塩基(たとえばBuOK、0.01mmol)および溶媒(たとえばテトラヒドロフラン(THF)(2mL))を反応容器(たとえばパイレックス(登録商標)ガラスの10mLナスフラスコ)に適切な温度(たとえば室温(たとえば15℃〜25℃))の下で入れる。この混合物を適切な反応温度(たとえば室温(たとえば15℃〜25℃))で適切な時間(たとえば終夜(たとえば10〜18時間))撹拌する。反応を(たとえば塩基触媒を中和することにより)クエンチし、適切な有機溶媒(たとえば酢酸エチル)を用いて、抽出を行う。抽出した有機溶媒を、適切な容器(たとえば30mLのシュレンク管)に注ぎ、エバポレートして残渣を得る。得られた残渣を(たとえばカラムクロマトグラフィーにより)精製することにより目的生成物

たとえば

を得る。
(本発明のポリマーBの一般製造例)
ビニル基を有するホスフィン

(式中、R、R、R、R、R、R、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28およびR29は、それぞれ独立して、本明細書に記載の置換基であり、nおよびmは、それぞれ独立して、1以上の整数である。たとえば、

1mmol)、重合開始剤(たとえばアゾイソブチロニトリルAIBN、0.1mmol)および溶媒(たとえばトルエン(2mL))を反応容器(たとえばパイレックス(登録商標)ガラスの10mLセプタム付バイアル管)に適切な温度(たとえば室温(たとえば5℃〜35℃))の下で入れる。この混合物を適切な反応温度(たとえば85℃))で適切な時間(たとえば終夜(たとえば10〜18時間))撹拌する。反応混合物に(たとえメタノールを1mL加えることにより)クエンチし、混合物を(たとえば再沈により)精製することにより目的生成物

(式中、Rα、Rβ、RγおよびRは、それぞれ独立して、本明細書に記載の置換基であり、pは1以上の整数である。)たとえば

を得る(たとえば収量120mg)。
(本発明のコポリマーCの一般製造例)
ホスフィン

(式中、R、R、R、R、R、R、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28およびR29は、それぞれ独立して、本明細書に記載の置換基であり、nおよびmは、それぞれ独立して、1以上の整数である。たとえば

1mmol)、アルケン(たとえばスチレン1mmol)、重合開始剤(たとえばアゾイソブチロニトリル:AIBN、0.1mmol)および溶媒(たとえばトルエン(2mL))を反応容器(たとえばパイレックス(登録商標)ガラスの10mLセプタム付バイアル管)に適切な温度(たとえば室温(たとえば5℃〜35℃))の下で入れる。この混合物を適切な反応温度(たとえば85℃))で適切な時間(たとえば終夜(たとえば10〜18時間))撹拌する。
反応混合物に(たとえメタノールを1mL加えることにより)クエンチし、混合物を(たとえば再沈により)精製することにより目的生成物

(式中、Rα、Rβ、RγおよびRは、それぞれ独立して、本明細書に記載の置換基である。)
たとえば

および

(式中、R30、R31、R31およびR33は、それぞれ独立して、本明細書に記載の置換基である。)たとえば

を構成成分とするコポリマーを得る(たとえば収量160mg)。
(本発明のコポリマーDの一般製造例)
ホスフィン

(式中、R、RおよびRは、それぞれ独立して、本明細書に記載の置換基であり、たとえば

0.1mmol)、と

(式中、R、R、R、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、本明細書に記載の置換基である。たとえば

0.1mmol)、塩基(たとえばBuOK、0.01mmol)および溶媒(たとえばテトラヒドロフラン(2mL))を反応容器(たとえばパイレックス(登録商標)ガラスの10mLナスフラスコ)に適切な温度(たとえば室温(たとえば15℃〜25℃))の下で入れる。この混合物を適切な反応温度(たとえば室温(たとえば15℃〜25℃))で適切な時間(たとえば終夜(たとえば10〜18時間))撹拌する。反応を(たとえば水を加えることにより)クエンチし、混合物を(たとえば再沈により)精製することにより目的生成物

(たとえば

を得る。
本明細書において引用された、科学文献、特許、特許出願などの参考文献は、その全体が、各々具体的に記載されたのと同じ程度に本明細書において参考として援用される。
以上、本発明を、理解の容易のために好ましい実施形態を示して説明してきた。以下に、実施例に基づいて本発明を説明するが、上述の説明および以下の実施例は、例示の目的のみに提供され、本発明を限定する目的で提供したものではない。したがって、本発明の範囲は、本明細書に具体的に記載された実施形態にも実施例にも限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。
以下の実施例・比較例に従って本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定解釈されるものではなく、各実施例に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施例も、本発明の範囲に含まれるものとする。
また、本明細書中で用いる略語は以下の意味を表す。
Bu:ブチル
GC-MS:ガスクロマトグラフ質量分析計
IR:赤外分光法
Me:メチル
Bu:n−ブチル
NMR:核磁気共鳴
on:終夜(たとえば10〜18時間)
Ph:フェニル
R:置換または非置換の炭化水素基
rt:室温(たとえば15℃〜25℃)
Bu:tert−ブチル
THF:テトラヒドロフラン
本発明の化合物およびその合成を、以下の実施例によってさらに説明する。本発明をさらに定義するために以下の実施例を提供するが、本発明はこれらの実施例の特徴に制限されない。特定の例では、一般名を使用し、これらの一般名が当業者に認識されると理解される。
プロトン核磁気共鳴(H NMR)スペクトルを、測定溶媒として重クロロホルムを用いて、JEOL社製 JNM−ECS400(400MHz)FT NMRシステムで記録した。リンの核磁気共鳴(31P NMR)スペクトルを、測定溶媒として重クロロホルムを用いて、JEOL社製 JMN−ECS400(162MHz)FT NMRシステムで記録した。化学シフトを百万分率(ppm)で示し、基準として残留溶媒シグナルを使用した。NMRの略語を以下のとおり使用する:s=シングレット、d=ダブレット、dd=ダブルダブレット、ddd=ダブルダブルダブレット、dt=ダブルトリプレット、t=トリプレット、td=トリプルダブレット、tt=トリプルトリプレット、q=カルテット、m=マルチプレット、br=ブロード、bs=ブロードシングレット、bt=ブロードトリプレット。
GC−FIDスペクトルを島津製GC−2010またはバリアン製450−GCを使用により初期温度150℃、保持時間2分、昇温レート10℃/min、到達温度270℃、保持時間10分、カラム流量、1.5mL/min、使用カラム DB−5(長さ30m、内径0.25 mm、膜厚0.25 μm)という条件で得た。
GC−MSスペクトルを島津製GCMS−QP2010もしくはバリアン製220−MS、EI法で測定を行った。
溶媒については、脱水テトラヒドロフラン安定剤不含(関東化学)、その他一般溶剤はシグマアルドリッチジャパン製特級を使用した。
スチレン系化合物については、スチレン(東京化成)、αメチルスチレン(キシダ化学)、transスチルベン(東京化成)、cisスチルベン(東京化成)、1,1−ジフェニルエチレン(東京化成)、4−ブロモスチレン(東京化成)、ジビニルベンゼン(キシダ化学)、

(片山化学)
を使用した。
リン系化合物については、全て片山化学製を使用した。
塩基については、n-ブチルリチウム(関東化学)、リチウムt-ブトキシド(アルドリッチ)水素化ナトリウム(キシダ化学)、フェニルマグネシウムブロミド(関東化学)、水素化カルシム(キシダ化学)、水酸化リチウム(東京化成)、ナトリウムメトキシド(シグマアルドリッチジャパン)などほかの一般的な塩基はシグマアルドリッチジャパンで販売されているものを使用した。
(実施例1)塩基の反応性確認
スチレン(1.1mol)、ジフェニルホスフィンオキシド(1.0mol)、塩基をTHF(1mL)に溶かした混合物を表1に記載の反応温度、反応時間撹拌した。反応完了後、空気中で撹拌することでクエンチした。この溶液をGCで分析し生成物の確認を行った。表1に塩基の適応範囲を示す。
本発明の反応において考えられる反応機構の1つとして、以下に示す反応機構が考えられるが、これに束縛されるものではない。
(実施例2)金属水酸化物を用いた反応性の確認
実施例1と同様の手順を用いて、金属水酸化物の適応範囲を検討した。結果を表2に示す。その結果、反応時間を適切に設定することで良好な反応率で反応が進行することが分かり、さらにエントリー3に示すように空気中でも反応が進行することが分かった。
(実施例3)溶媒検討
実施例1と同様の手順を用いて、溶媒の適応範囲を検討した。結果を表3に示す。
反応原料をわずかでも溶解する溶媒(トルエン、酢酸エチル(エントリー2、3))、触媒を分解しない溶媒であれば、反応は進行することが溶媒検討の結果分かった。また水溶媒でも反応が進行することが分かった、(エントリー6)
(実施例4)アルケンの範囲検討
実施例1と同様の手順を用いて、アルケンの適応範囲を検討した。結果を表4に示す。
スチレンのフェニル基のα炭素に置換基を有する基質においても反応は進行し、高収率で目的生成物が得られた(エントリー2、3)。スチレンのフェニル基のβ炭素に置換基を有する基質においても低収率ではあるものの反応は進行した(エントリー4、5)。またフェニル基上にブロモ基を有する基質においても反応は進行し、高収率で目的生成物が得られた(エントリー6)。エントリー7、8の反応によって得られた反応生成物は、新規添加型難燃剤、高反応型難燃剤としてそれぞれ有用である。
(実施例5)リン化合物の範囲検討
実施例1と同様の手順を用いて、リン化合物の適応範囲を検討した。結果を表5に示す。
(実施例6)ポリマーBの合成

との混合物、0.7mol)、GC内部標準として

を0.3mmol、重合開始剤としてAIBN、0.1mol)および溶媒としてTHF(1mL))を25mLテフロン(登録商標)バルブ付シュレンクチューブで混合した。この混合物を70℃で18時間撹拌する。GC分析を行い原料が消費されていることを確認した。その後、反応液を空気にさらすことでクエンチし、溶媒を減圧留去した。この濃縮物をNMRで分析した結果、120mgの

を得た。
(実施例7)コポリマーCの合成例

との混合物
0.7mmol)、もう1種類のモノマーとしてスチレン(1.0mmol)、GC内部標準として

を0.3mmol、重合開始剤としてAIBN、0.1mmol)および溶媒としてトルエン(2.0mL))を10mLセプタム付バイアル瓶で混合した。この混合物を70℃で18時間撹拌した。GC分析により目的物が消費されたことを確認後、この反応液をメタノール20mL中に滴下、析出した沈殿物を減圧濾過により回収した。沈殿物を減圧乾燥した結果、160mgのコポリマーを得た。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および他の文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
発明者らは、アルケンに対するリン化合物の単純付加反応を見出した。本反応により、(1)生成物中の残留ハロゲン成分および残留金属成分の低減、(2)位置選択性が完全に制御されたリン化合物を得ること、(3)製造コストの低減が可能になり、リン化合物の製造において有効である。

Claims (44)

  1. 以下の一般式

    で示される化合物を製造する方法であって、
    (式中、
    、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    nが1であるとき、
    破線は、存在しないことを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
    nが2以上の整数であるとき、
    破線は、単結合であることを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SO−、−SO−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
    は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
    は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

    中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
    ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
    該方法は、



    とを触媒量の塩基の存在下反応させる工程
    を包含する、方法。
  2. 以下の一般式

    で示される化合物を製造する方法であって、
    (式中、
    nが1以上の整数であり、
    、R、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
    は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
    は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    破線は、存在しないことを意味するとき、
    およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    破線は、単結合であることを意味するとき、
    およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
    は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
    は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
    該方法は、



    とを触媒量の塩基の存在下反応させる工程
    を包含する、方法。
  3. 前記塩基は、前記

    より強い塩基である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記塩基は、前記

    のpKaより大きいpKaを有する、請求項3に記載の方法。
  5. 前記塩基は、前記

    より強い塩基である、請求項2に記載の方法。
  6. 前記塩基は、前記

    のpKaより大きいpKaを有する、請求項5に記載の方法。
  7. 前記塩基は、アルカリ金属、アルキル金属、アルコキシアルカリ金属、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属水素化物もしくはグリニャール試薬またはこれらの混合物である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記アルカリ金属は、リチウム、ナトリウムまたはカリウムである、請求項7に記載の方法。
  9. 前記アルキル金属は、アルキルリチウム、アルキルナトリウムまたはアルキルカリウムである、請求項7に記載の方法。
  10. 前記アルコキシアルカリ金属は、リチウムアルコキシド、ナトリウムアルコキシドまたはカリウムアルコキシドである、請求項7に記載の方法。
  11. 前記アルカリ金属水酸化物は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムである、請求項7に記載の方法。
  12. 前記アルカリ金属水素化物は、水素化リチウム、水素化ナトリウムまたは水素化カリウムである、請求項7に記載の方法。
  13. 前記単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、シクロアルキル、ヘテロ環基、アリール基、ヘテロアリール基から選択される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記

    は、

    (式中、R51、R52、R53、R54、R55、R56、R57、およびR58は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基である)
    である、請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、Rは、置換または非置換のアリール基である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、Rは、置換または非置換のフェニル基である、請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 、RおよびRは、水素であり、Rは、置換または非置換のフェニル基である、請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 以下の構造式

    (式中、
    、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14およびR15は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    n、mまたはoが1であるとき、
    破線は、存在しないことを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
    n、mまたはoが2以上の整数であるとき、
    破線は、単結合であることを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
    は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
    は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

    中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
    ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
    で示される化合物であって、ただし該化合物は、

    ではない、化合物。
  19. 以下の構造式、

    (式中、R、R、R、R、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28およびR29は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    nまたはmが1であるとき、
    破線は、存在しないことを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
    nまたはmが2以上の整数であるとき、
    破線は、単結合であることを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
    は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
    は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

    中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
    ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
    で示される化合物であるが、ただし該化合物は、

    ではない、化合物。
  20. 以下の一般式

    (式中、
    pは、1以上の整数であり、
    α、RβおよびRγは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    は、以下

    から選択される基
    (式中、
    、R、R、R、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28およびR29は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であって、
    nまたはmが1であるとき、
    破線は、存在しないことを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
    nまたはmが2以上の整数であるとき、
    破線は、単結合であることを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
    は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
    は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

    中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
    ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
    で表される、ポリマー。
  21. 以下の式

    および

    (式中、
    α、Rβ、Rγ、R30、R31、R32およびR33は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    は、以下

    から選択される基
    (式中、R、R、R、R、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28およびR29は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であって、
    nまたはmが1であるとき、
    破線は、存在しないことを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
    nまたはmが2以上の整数であるとき、
    破線は、単結合であることを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
    は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
    は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

    中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
    ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
    を構成成分として含むコポリマー。
  22. 以下の一般式

    (式中、
    nが1以上であり、
    、R、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
    は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
    は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    破線は、存在しないことを意味するとき、
    およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    破線は、単結合であることを意味するとき、
    およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
    は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
    は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
    で表される、コポリマー。

  23. (式中、
    、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    Arは、置換または非置換のアリール基であり、
    nが1であるとき、
    破線は、存在しないことを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
    nが2以上の整数であるとき、
    破線は、単結合であることを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
    は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
    は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

    中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
    ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
    の含有量が100ppm以下である、以下の一般式

    (式中、
    、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    Arは、置換または非置換のアリール基であり、
    nが1であるとき、
    破線は、存在しないことを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
    nが2以上の整数であるとき、
    破線は、単結合であることを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
    は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
    は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

    中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
    ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
    で示される化合物を含む、組成物。
  24. ハロゲン含有量が30ppm以下である、以下の一般式

    (式中、
    、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    nが1であるとき、
    破線は、存在しないことを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
    nが2以上の整数であるとき、
    破線は、単結合であることを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
    は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
    は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

    中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
    ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
    で示される化合物を含む、組成物。
  25. 金属含有量が50ppm以下である、以下の一般式

    (式中、
    、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    nが1であるとき、
    破線は、存在しないことを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
    nが2以上の整数であるとき、
    破線は、単結合であることを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
    は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
    は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

    中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
    ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
    で示される化合物を含む、組成物。
  26. 請求項1〜17のいずれか1項に記載の方法により製造される化合物を含む、電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維として使用するための、難燃性組成物。
  27. 電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維を生産する方法であって、
    以下の一般式

    で示される化合物を製造する工程であって、
    (式中、
    、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    nが1であるとき、
    破線は、存在しないことを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、
    nが2以上の整数であるとき、
    破線は、単結合であることを意味し、
    およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SO−、−SO−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
    は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
    は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それらが結合するリンと一緒になって単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよく、各構造単位

    中に存在するそれぞれのリンと一緒になって、単環、スピロ環、縮合環または架橋環を形成してもよいが、
    ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
    該工程は、



    とを触媒量の塩基の存在下反応させる工程
    を包含する、工程;および
    該化合物を製造する工程によって製造された化合物を用いて電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維を製造する工程
    を包含する、方法。
  28. 電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維を生産する方法であって、
    以下の一般式

    で示される化合物を製造する工程であって、
    (式中、
    nが1以上の整数であり、
    、R、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
    は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
    は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    破線は、存在しないことを意味するとき、
    およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    破線は、単結合であることを意味するとき、
    およびRは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換のアルキレン基、置換もしくは非置換のアリーレン基、−O−、−OR−、−RO−、−ROR−、−S−、−SR−、−RS−、−RSR−、−N(R)−、−N(R)R−、−RN(R)−、−RN(R)R−、−C(O)−、−C(O)R−、−RC(O)−、−RC(O)R−、−N(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)R−、−RN(R)−C(O)−、−C(O)−N(R)R−、−RC(O)−N(R)−、−RN(R)−C(O)R−または−RC(O)−N(R)R−であり、
    は、置換もしくは非置換のアルキレン基または置換もしくは非置換のアリーレン基であり、
    は、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、
    ただし、該単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、ピナコール環を含まない)
    該工程は、



    とを触媒量の塩基の存在下反応させる工程;および
    該化合物を製造する工程によって製造された化合物を用いて電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維を製造する工程
    を包含する、方法。
  29. 前記塩基は、前記

    より強い塩基である、請求項27に記載の方法。
  30. 前記塩基は、前記

    のpKaより大きいpKaを有する、請求項29に記載の方法。
  31. 前記塩基は、前記

    より強い塩基である、請求項28に記載の方法。
  32. 前記塩基は、前記

    のpKaより大きいpKaを有する、請求項31に記載の方法。
  33. 前記塩基は、アルカリ金属、アルキル金属、アルコキシアルカリ金属、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属水素化物もしくはグリニャール試薬またはこれらの混合物である、請求項27〜32のいずれか1項に記載の方法。
  34. 前記アルカリ金属は、リチウム、ナトリウムまたはカリウムである、請求項33に記載の方法。
  35. 前記アルキル金属は、アルキルリチウム、アルキルナトリウムまたはアルキルカリウムである、請求項33に記載の方法。
  36. 前記アルコキシアルカリ金属は、リチウムアルコキシド、ナトリウムアルコキシドまたはカリウムアルコキシドである、請求項33に記載の方法。
  37. 前記アルカリ金属水酸化物は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムである、請求項33に記載の方法。
  38. 前記アルカリ金属水素化物は、水素化リチウム、水素化ナトリウムまたは水素化カリウムである、請求項33に記載の方法。
  39. 前記単環、スピロ環、縮合環および架橋環は、シクロアルキル、ヘテロ環基、アリール基、ヘテロアリール基から選択される、請求項27〜38のいずれか1項に記載の方法。
  40. 前記

    は、

    (式中、R51、R52、R53、R54、R55、R56、R57、およびR58は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基である)
    である、請求項27〜39のいずれか1項に記載の方法。
  41. 、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、Rは、置換または非置換のアリール基である、請求項27〜40のいずれか1項に記載の方法。
  42. 、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、チオール基、ヒドロキシ基、シアノ基、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基、置換もしくは非置換のアルコキシ基、置換もしくは非置換のヘテロ環基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非置換のヘテロアリール基、置換もしくは非置換のアリールオキシ基、置換もしくは非置換のアミノ基、置換もしくは非置換のチオアルコキシ基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換のアルキルカルボニル基または置換もしくは非置換のアミノカルボニル基であり、Rは、置換または非置換のフェニル基である、請求項27〜41のいずれか1項に記載の方法。
  43. 、RおよびRは、水素であり、Rは、置換または非置換のフェニル基である、請求項27〜42のいずれか1項に記載の方法。
  44. 電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維を生産する方法であって、
    請求項18または19に記載の化合物、請求項20に記載のポリマー、請求項21または22に記載のコポリマー、または請求項23〜25のいずれか1項に記載の組成物を用いて電気/電子関係用部品、OA関連用部品、自動車用部品、電車用部品、航空機用部品または繊維を製造する工程
    を包含する、方法。
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