JPWO2017043115A1 - グロサイトセラミックス、及びそれを用いた窯用具並びにグロサイトセラミックスの製造方法 - Google Patents

グロサイトセラミックス、及びそれを用いた窯用具並びにグロサイトセラミックスの製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明のグロサイトセラミックスは、X線回折においてCaAl4O7に由来するメインピークである2θ=25.47度のピークの積分強度IAに対する、X線回折においてCaAl2O4に由来するメインピークである2θ=30.07度のピークの積分強度IBの比であるIB/IAの値が0.05以下であり、大気雰囲気下で測定した、27℃から300℃までの熱膨張係数が、2.0×10−6/K以下である。本発明のグロサイトセラミックスは、大気雰囲気下で加熱したときの熱機械分析において、得られる寸法−温度のグラフ中に、寸法が減少する温度領域が観察されるか、又は寸法が実質的に変化しないプラトーな温度領域が観察されることが好ましい。

Description

本発明は、グロサイトセラミックス、及びそれを用いた窯用具並びにグロサイトセラミックスの製造方法に関する。
近年特に、コンデンサ等の電子部品の極小型化が進んでいる。そのため電子部品の焼成工程においては、焼成する電子部品を焼成用窯用具とともに、常温から非常に高温の炉に短時間投入し、炉から取り出して焼成を完了させるプロセスが主流になりつつある。それに伴って、焼成用窯用具は従来よりさらに急激な熱衝撃に曝された場合であっても、熱衝撃に起因する被焼成物の載置部のたわみや割れ、さらには載置部表面での剥離が発生しないものが求められている。
ところで、グロサイトとは、CaとAlの酸化物からなる化合物であり、化学式が通常CaAlで表されるものであり、CaO・2Al又はCAと表記されることもある。例えば非特許文献1には、グロサイトを含有するセラミックスとして、20℃から800℃まで加熱した時に熱膨張係数αが3.9×10−6/Kであるもの(Table3)が開示されている。また特許文献1には、CaAlの主相及びCaAlの副相を含むアルミン酸カルシウムから構成され、約27℃から約800℃の温度範囲に亘り約25×10-7/℃未満の熱膨張を示すセラミック製品が記載されている。特許文献2には、ZrO、KO、LiO、B、CaF、MgO、TiO、ZnO、SnO、SrO、Y、Fe、BaOといった低融点化のための添加剤を添加してグロサイトを含有するセラミックスの熱膨張を低下させることが記載されている。
US2003/232713A1 US6689707B1
S.Jonasら、Ceramics Internanional 24 (1998)211-216
非特許文献1に記載される、グロサイトを含有するセラミックス(以下「グロサイトセラミックス」ともいう)は、従来、熱膨張係数が高く耐スポーリング性が十分ではなかった。また特許文献1に記載されるCaAlの主相及びCaAlの副相を含むアルミン酸カルシウムから構成されるグロサイトセラミックスは、CaAlが、CaAlよりも不安定であり、高温によるたわみに弱いため、高温での繰り返し使用が難しかった。また特許文献2に記載されているような、低融点組成物を形成する添加剤により熱膨張係数を低くしたグロサイトセラミックスは、高温下でのクリープ特性が低下し、たわみやすくなる点や軟化による高温強度低下が懸念され、電子部品焼成用の窯用具として実用に適するものではなかった。
従って、本発明の課題は、前述した従来技術が有する種々の欠点を解消し得るグロサイトセラミックス及びそれを用いた窯用具、並びにグロサイトセラミックスの製造方法を提供することにある。
本発明は、X線回折においてCaAlに由来するメインピークである2θ=25.47度のピークの積分強度Iに対する、X線回折においてCaAlに由来するメインピークである2θ=30.07度のピークの積分強度Iの比であるI/Iの値が0.05以下であり、
大気雰囲気下で測定した、27℃から300℃までの熱膨張係数が、2.0×10−6/K以下であるグロサイトセラミックスを提供するものである。
また本発明は、上記グロサイトセラミックスを用いた窯用具を提供するものである。
また本発明は、上記グロサイトセラミックスの好適な製造方法であって、
レーザー回折散乱式粒度分布測定法による累積体積50容量%における体積累積粒径D50が5μm以下であるアルミナ粒子と、該体積累積粒径D50が25μm以下である炭酸カルシウム粒子との混合粉を成形し、得られた成形体を1450℃以上の温度で焼成する工程を有する、グロサイトセラミックスの製造方法を提供するものである。
本発明のグロサイトセラミックスは、高温における熱膨張の程度が低く、且つ高い耐スポーリング性を有する。このような本発明のグロサイトセラミックスは、昇温及び冷却条件の厳しい熱的サイクルに対して繰り返し耐えることができ、かつ長期間に亘って電子部品の焼成工程において使用が可能である。従って本発明のグロサイトセラミックスを用いた本発明の窯用具によれば、ランニングコストを低廉化でき、且つ電子部品の歩留を向上できる。また、本発明のグロサイトセラミックスの製造方法は、上記のグロサイトセラミックスを効率よく製造することができる。
図1は、実施例1で得られたグロサイトセラミックスのX線回折チャートである。 図2は、実施例1で得られたグロサイトセラミックスの熱機械分析により得られた寸法−温度のグラフである。 図3は、実施例1で得られたグロサイトセラミックスの断面の顕微鏡写真であり、マイクロクラックの数及び長さの測定に用いた写真である。 図4は、実施例1で得られたグロサイトセラミックスの断面の顕微鏡写真であり、結晶粒径の測定に用いた写真である。 図5は、実施例3で得られたグロサイトセラミックスの熱機械分析により得られた寸法−温度のグラフである。 図6は、耐スポーリング性の測定方法を説明する模式図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき説明する。本発明のグロサイトセラミックスにおけるアルミン酸カルシウムの構成は実質的にCaAl単相である。CaAlは、CaAlよりも安定であり、高温たわみに強く、高温での繰り返し使用が可能である。このように実質的にCaAl単相からなるアルミン酸カルシウムを用いることにより、本発明のグロサイトセラミックスはCaAlを副相として含有する場合に比べて、高温で繰り返し使用される窯用具等の用途に好適に用いることができる。また、水への溶解性の高いCaAlを用いないことは、その他の各種の用途においても、本発明のグロサイトセラミックスを扱いやすいものとしうる。
本発明のグロサイトセラミックスは、X線回折において、CaAlに由来するメインピークである2θ=25.47度のピークの積分強度Iに対する、CaAlに由来するメインピークである2θ=30.07度のピークの積分強度Iの比であるI/Iの値が0.05以下である。これにより、本発明のグロサイトセラミックスがCaAlを実質的に含有しないことが判る。X線回折としては、通常、粉末X線回析測定を行う。本発明のグロサイトセラミックスにおけるI/Iの値は、小さければ小さいほどよく、0.01以下であることが好ましく、0.005以下であることがより好ましく、0.001以下であることが最も好ましい。このI/Iの下限としては0.0004以上とすることが品質管理の容易さの観点から好ましい。
/Iの値が上記の上限値以下であるグロサイトセラミックスは、後述するグロサイトセラミックスの製造方法において、アルミナ粒子及び炭酸カルシウム粒子の比率を調整することや、混合粉の焼成条件を調整すること等により、得ることができる。
なお、本発明のグロサイトセラミックスを、線源をCu線とした粉末X線回折測定をしたときに、2θ=10度〜70度の範囲で最大強度を有するピークは、通常、CaAlに由来するメインピークである2θ=25.47度のピークであることが好ましい。
本発明のグロサイトセラミックスは常温から比較的低い特定の温度まで加熱したときの熱膨張の程度が低いこともその特徴の一つである。本発明者らは、アルミン酸カルシウムがCaAl単相からなるグロサイトセラミックスと、高温(例えば800℃以上)での熱膨張との関係を検討した。その結果、比較的低い温度までの熱膨張の程度が低いことが、高温での熱膨張の程度を低下させるために重要であることが判った。
具体的には、本発明のグロサイトセラミックスは、大気雰囲気下で測定した、27℃から300℃までの熱膨張係数が、2.0×10−6/K以下である。これにより、本発明のグロサイトセラミックスは、高温での熱膨張係数を低下でき、耐スポーリング性の高いものとなる。この観点から、グロサイトセラミックスの大気雰囲気下で測定した27℃から300℃までの熱膨張係数は、好ましくは、1.5×10−6/K以下であり、より好ましくは、1.0×10−6/K以下であり、特に好ましくは0.5×10−6/K以下である。
また、当該熱膨張係数の下限としては、−10.0×10−6/K以上とするとが破壊強度の観点から好ましい。この熱膨張係数は線膨張係数であり、後述する実施例に記載の方法で測定できる。
上述したように、本発明のグロサイトセラミックスの300℃までの熱膨張係数が低いことと関連して、本発明のグロサイトセラミックスは熱機械分析(TMA)で得られる寸法−温度のグラフが特定の形状を有する。具体的には、本発明のグロサイトセラミックスは、大気雰囲気下で加熱したときの熱機械分析において、得られる寸法−温度のグラフの形状中に、寸法が減少する温度領域が観察されるか、又は寸法が実質的に変化しないプラトーな温度領域が観察される。これにより、グロサイトセラミックスの高温での熱膨張係数をより確実に低下させ、耐スポーリング性を高めることができる。このような温度領域は、グロサイトセラミックスを大気雰囲気下で27℃から、600℃まで加熱したときの熱機械分析において観察されることがより好ましく、27℃から300℃まで加熱したときの熱機械分析において観察されることが特に好ましい。
詳述すると、寸法−温度のグラフ中、寸法減少する温度領域とは、グラフの傾きが、試験前の寸法に対して寸法が減少した領域をいい、寸法が実質的に変化しないプラトーな温度領域とは、試験前の寸法に対して温度変動による寸法の変動が小さい領域をいう。具体的には、寸法−温度のグラフは、例えば、温度Tを横軸に、試験前の寸法Lと、ある温度での寸法L’との寸法差△L(=L−L’)の試験前の寸法Lに対する比(△L/L、単位:%)を縦軸としたものである。例えば、寸法が減少する温度領域とは、試験前の寸法Lに対して0.05%超の寸法減少が観察される領域をいう。また寸法が実質的に変化しないプラトーな温度領域とは、試験前の寸法Lに対して、熱膨張量(伸び又は縮みの絶対量|△L|)が0.05%以下(好ましくは、0.01%以下)である領域をいう。
例えば、△L/Lを縦軸、温度Tを横軸とするグラフにおいて、一つの「寸法減少する温度領域」中における、最も低い温度Tと、最も高い温度Tとの差(T−T)は、100℃以上であることが好ましく、150℃以上であることがより好ましい。この温度差(T−T)の上限としてはグロサイトセラミックスの入手容易性等の点から500℃以下を挙げることができる。
また、一つの「寸法が実質的に変化しないプラトーな温度領域」中における、最も低い温度T’と、最も高い温度T’との差(T’−T’)は熱膨張係数を一層低下させる観点から、100℃以上であることが好ましく、150℃以上であることがより好ましい。この温度差(T’−T’)の上限としてはグロサイトセラミックスの入手容易性等の点から500℃以下を挙げることができる。
特に、本発明のグロサイトセラミックスは、大気雰囲気下、27℃から600℃まで加熱したときの熱機械分析において、得られる寸法−温度のグラフが、寸法が減少する方向に向けた凸の曲線となるか、又は寸法が実質的に変化しないプラトーな温度領域とそれに引き続く寸法が増加する温度領域とを有するものとなることが好ましい。これにより、グロサイトセラミックスの高温での熱膨張係数を更に確実に低下でき、耐スポーリング性を高めることができる。
上述したように、本発明のグロサイトセラミックスにおける寸法−温度のグラフは、27℃から600℃まで加熱したときの熱機械分析において、寸法が減少する方向に向けた凸の曲線となるか、又は寸法が実質的に変化しないプラトーな温度領域とそれに引き続く寸法が増加する温度領域とを有する。前者の場合、寸法−温度のグラフは、試験前寸法Lに対して0.05%超の寸法減少が観察された後、試験前寸法Lに対する寸法減少を0.05%未満とする寸法増加が観察される。前者の場合における、27〜600℃の範囲中の最も寸法が減少する温度を変曲点ともいう。変曲点における寸法減少は本発明の効果を高める観点から試験前寸法Lに対して0.06%以上が好ましく、グロサイトセラミックスの製造容易性の観点から1%以下が好ましい。またこの場合の変曲点は、100℃以上600℃以下の範囲内に観察されることが好ましく、150℃以上500℃以下の範囲内に観察されることがより好ましい。
後者の場合、試験前の寸法Lに対して、熱膨張量(伸び又は縮みの絶対量|△L|)が0.05%以下(好ましくは、0.01%以下)である領域と、それよりも高温域における、寸法増加が試験前の寸法Lに対して0.05%超となる領域とを有する。この場合の、熱膨張量が0.05%以下である領域から0.05%超となる領域への移行が起る温度は250℃以上600℃以下であることが好ましく、300℃以上450℃以下であることがより好ましい。
熱機械分析で寸法−温度のグラフが特定の形状を有する理由は明確ではないが、本発明者らは、その理由の一つとして、本発明のグロサイトセラミックスが後述するようにマイクロクラックを有することにあると推測している。すなわち、本発明のグロサイトセラミックスは、マイクロクラックを有することでグロサイトセラミックスを加熱する際に、マイクロクラックが加熱による膨張を吸収して埋まり、見掛け上熱膨張を吸収すると考えられる。特許文献1には「微小亀裂の網状構造」が記載されているものの、実質的にCaAl単相からなるグロサイトセラミックスがマイクロクラックを有することは何ら記載も示唆もされていない。
上記のように熱機械分析で寸法−温度のグラフが特定の形状を有するグロサイトセラミックス、及び、27℃から300℃までの熱膨張係数が所望の範囲であるグロサイトセラミックスを得るためには、本発明のグロサイトセラミックスを後述する製造方法で製造すればよい。
更に、本発明のグロサイトセラミックスは、大気雰囲気下、27℃から800℃まで加熱し、引き続きこの温度範囲で冷却したときの熱機械分析において、得られる寸法−温度のグラフにヒステリシスが観察されることが好ましい。このヒステリシスとは、昇温中のTMA曲線と冷却中のTMA曲線が一致しないことをいう。このように、寸法−温度のグラフにヒステリシスが観察される本発明のグロサイトセラミックスは、高温に加熱したときの熱膨張を更に低減しやすく、耐スポーリング性が高くなることを本発明者らは知見した。つまり、本発明のグロサイトセラミックスは、前記の熱機械分析において、加熱時と、その後の冷却時において、同温における寸法に違いが観察されることが好ましい。
このようにヒステリシスが観察される理由は不明であるが、本発明のグロサイトセラミックスにおける、マイクロクラックの特性が関係している可能性があると本発明者らは考えている。すなわち加熱により閉じたマイクロクラックが、冷却時に開かなかったり、加熱時にマイクロクラックが閉じる温度と、冷却時に開く温度が異なったりする可能性があるものと推測している。本発明のグロサイトセラミックスを、前記のヒステリシスが観察されるものとするためには、本発明のグロサイトセラミックスを後述する製造方法で製造し原料種類及び焼成温度等を調整すればよい。
本発明のグロサイトセラミックスの高温まで加熱した時の熱膨張係数をより一層効果的に低下させる観点から、前記のヒステリシスによって生じる昇温時の寸法と冷却時の寸法との同温での差の最大値は、試験前の寸法に対して0.02%以上であることが好ましく、0.025%以上であることがより好ましく、0.03%以上であることが特に好ましい。ここでの寸法差は、寸法差の絶対値である。また本発明のグロサイトセラミックスを繰り返し加熱した場合の寸法変動を防止する観点から、この最大値は、試験前の寸法に対して、0.1%以下であることが好ましく、0.08%以下であることがより好ましく、0.06%以下であることが特に好ましい。
更にグロサイトセラミックスの高温まで加熱した時の熱膨張係数をより一層効果的に低下させる観点から、本発明のグロサイトセラミックスは、前記の熱機械分析において、加熱時と冷却時との寸法差(絶対値)が試験前の寸法に対して0.01%以上である温度範囲が、27℃から800℃までの範囲のうち60%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましい。加熱時と冷却時との寸法差が試験前の寸法に対して0.01%以上である温度領域が27℃から800℃までの範囲のうちに複数存在している場合、ここでいう温度範囲の割合は、複数の当該温度領域それぞれの割合の合計とする。
本発明のグロサイトセラミックスは、高温での熱膨張の程度が優れて低い。具体的には、グロサイトセラミックスは、大気雰囲気下で測定した、27℃から800℃までの熱膨張係数が、3.4×10−6/K以下であることが好ましい。このような本発明のグロサイトセラミックスは、電子部品の迅速焼成用窯用具に好適な、耐スポーリング性の高いものとなる。この観点から、グロサイトセラミックスの大気雰囲気下で測定した27℃から800℃までの熱膨張係数は、好ましくは、3.0×10−6/K以下であり、より好ましくは、2.5×10−6/K以下であり、特に好ましくは2.0×10−6/K以下である。当該熱膨張係数の下限としては、−2.0×10−6/K以上とすると破壊強度の観点から好ましい。上記のように熱機械分析で800℃までの熱膨張係数が所望の範囲であるグロサイトセラミックスを得るためには、本発明のグロサイトセラミックスを後述する製造方法で製造すればよい。
本発明のグロサイトセラミックスは、上述したように熱膨張の程度をより確実に低下させる観点から、断面を150倍に拡大した顕微鏡像においてマイクロクラックが観察されることが好ましい。マイクロクラックは、通常、幅方向及び該幅方向よりも長さの長い長手方向を有する形状をしている。本発明のグロサイトセラミックスは、熱膨張の程度を低下させる観点から、断面を150倍に拡大した顕微鏡像において、長手方向に沿う長さが50μm以上である前記マイクロクラックが、前記倍率での、0.84mm×0.59mmの一視野当たり1つ以上観察されることが好ましく、3つ以上観察されることがより好ましく、10つ以上観察されることが特に好ましい。顕微鏡観察は、顕微鏡として走査型電子顕微鏡(SEM)を用い、例えば後述する実施例の方法により行うことができる。グロサイトセラミックス断面においてマイクロクラックは、走査型電子顕微鏡(SEM)を用い、加速電圧を15kVとした条件において、白色の細長い像として観察される。本発明のグロサイトセラミックスにおける前記マイクロクラックの数は、例えば、顕微鏡像における異なる10視野分の平均値で表すことができる。グロサイトセラミックスにおいて長さが特定以上のマイクロクラックが一視野当たり1つ以上観察されるとは、前記観察条件で異なる10視野観察した場合に各視野において1つ以上、当該マイクロクラックが観察されればよい。
マイクロクラックの形状は、例えば曲線状や直線状、断続線状等の線状であってもよく、帯状であってもよく、折り曲げ部分を有していても有していなくてもよく、網目のように連続していても、不連続なものであってもよい。なお、長手方向に沿う長さとは、マイクロクラックが折り曲げ部を有している場合等、直線でない場合、この折り曲げに沿う、マイクロクラックの端部から端部までの道のりの長さである。
本発明のグロサイトセラミックスの熱膨張の程度を更に低下する観点から、前記の顕微鏡像において、長手方向に沿う長さが50μm以上であるマイクロクラックの前記の一視野あたりにおける合計の長さは、500μm以上であることが好ましく、1000μm以上であることがより好ましく、1500μm以上であることが更に一層好ましい。ここでいう合計の長さとは、前記の一視野あたりに観察されるマイクロクラックの長手方向に沿う長さの合計である。前記の一視野あたりにおける合計の長さは、破壊強度の観点から、7000μm以下であることが好ましく、5000μm以下であることがより好ましく、4500μm以下であることが特に好ましい。本発明のグロサイトセラミックスにおける前記マイクロクラックの合計の長さは、例えば、顕微鏡像における異なる10視野分の平均値で表すことができる。上述したように、本発明のグロサイトセラミックスでは異なる10視野分観察したときに、各視野において1つ以上、長手方向に沿う長さが50μm以上であるマイクロクラックが観察されることが好ましい。
更に、本発明のグロサイトセラミックスは、マイクロクラックの構造を求める熱膨張及び耐スポーリング性に適したものとする観点から、結晶粒径に応じて、粒界が適切に認識できるように、断面を150から1500倍に拡大した顕微鏡像において観察される結晶粒径が、平均で5μm以上であることが好ましい。結晶粒径は、次のようにして得られる、グロサイトセラミックスの断面を研磨した後、1400℃(キープ時間0分)で大気焼成し、サーマルエッチングする。次いでエッチングした面を走査型電子顕微鏡(SEM)を用い、加速電圧を15kVとした条件において撮影して画像を得る。得られた画像をインターセプト法により、コード長さを測長し、結晶粒径を算出する。通常、画像において結晶粒は、暗色で網目状にみえる結晶粒界に囲まれた領域である(図4参照)。1視野において10線分測定し、この測定を異なる任意の10視野において行い、各視野ごとに観察された全ての結晶粒径の平均値を用いる。上記の観点から結晶粒径は、前記の方法で得られた平均値で5μm以上であることがより好ましく、10μm以上であることが特に好ましい。また結晶粒径は、当該平均値で300μm以下であることが、グロサイトセラミックスの製造のしやすさや破壊強度の観点から好ましい。
本発明のグロサイトセラミックスの、マイクロクラックの数や長さ、結晶粒径を上記範囲のものとするためには、本発明のグロサイトセラミックスを後述する製造方法で製造し、原料の粒径や焼成温度等を調整すればよい。
更に、本発明のグロサイトセラミックスは、耐スポーリング性△Tが、600℃以上であることが好ましい。耐スポーリング性は例えば下記の実施例に記載の方法にて測定される。耐スポーリング性が上記の下限値以上のグロサイトセラミックスは、後述する製造方法により得ることができる。本発明のグロサイトセラミックスの高温での繰り返し使用をより一層容易とする観点から、耐スポーリング性△Tは、600℃以上であることがより好ましく、700℃以上であることがより一層好ましく、800℃以上であることが特に好ましい。耐スポーリング性△Tを上記範囲のものとするためには、本発明のグロサイトセラミックスを後述する製造方法で製造し、原料の粒径、原料の製造方法や種類及び焼成温度を調整すればよい。
本発明のグロサイトセラミックスは本発明の効果を損なわない範囲でCaAl以外の化合物を含有していてもよい。例えば本発明のグロサイトセラミックスは、CaAlの融点を下げて熱膨張を下げるための化合物を含有していてもよく、特許文献2に記載されたZrO、KO、LiO、B、CaF、MgO、TiO、ZnO、SnO、SrO、Y、Fe、BaO等の化合物を含有していてもよい。しかしながら、本発明のグロサイトセラミックスはこれらの化合物を極力含有しないことが、電子部品の焼成用窯用具として用いた場合における高温クリープ特性を初めとした高温特性の低下を防止しやすいため好ましい。
この観点から、本発明のグロサイトセラミックス中のCa、O、Al以外の元素含有量、具体的には、Zr、K、Li、B、F、Mg、Ti、Zn、Sn、Sr、Y、Fe、BaSi,Ni,Naの元素の含有量は、合計で、該グロサイトセラミックス中、10000ppm以下であることが好ましく、7000ppm以下であることがより好ましく、5000ppm以下であることが特に好ましい。上記の合計の上限は、1000ppm以上であると、グロサイトセラミックスの製造の容易性等の観点から好ましい。
本発明のグロサイトセラミックスは、嵩比重が1.8以上であることが好ましく、2.0以上であることが更に好ましい。嵩比重を前記の下限値以上とすることで、強度を確保できるという利点がある。またグロサイトセラミックスは、嵩比重が2.88以下であることが好ましく、2.85以下であることが更に好ましい。嵩比重を前記の上限値以下とすることで、軽量化できるという利点がある。また、本発明のグロサイトセラミックスは、その見掛気孔率(以下、単に「気孔率」ともいう)が0%以上であることが好ましく、1%以上であることが更に好ましい。気孔率を前記の下限値以上とすることで、軽量化できるという利点がある。気孔率は37%以下であることが好ましく、31%以下であることが更に好ましい。気孔率を前記の上限値以下とすることで、強度を確保できるという利点がある。嵩比重は、例えばグロサイトセラミックス(又は窯用具)の質量を測定し、これをグロサイトセラミックス(又は窯用具)の寸法の測定から得られた体積で除すことで算出される。また気孔率は、(1−嵩比重/見掛比重)×100の計算式から算出することができる。ここで見掛比重は、グロサイトセラミックス(又は窯用具)の質量を、その見掛容積と同じ容積を持つ4℃の水の質量で割った値であり(JIS R2001)、アルキメデス法によって測定される。嵩比重や気孔率は、本発明のグロサイトセラミックスの製造方法において原料の粒径、原料の製造方法や種類、焼成温度を調整するほか、焼成に付す成形体の成形方法として、油圧成形や鋳込み成形等、求める嵩比重や気孔率に対応した適切な方法を採用することで調整できる。
本発明のグロサイトセラミックスは、曲げ強度が8MPa以上であることが好ましく、10MPa以上であることがより好ましい。曲げ強度を前記の下限値以上とすることで、焼成用道具として、扱いに十分な強度を有するという利点がある。グロサイトセラミックスは、曲げ強度が200MPa以下であることが好ましく、150MPa以下であることがより好ましい。曲げ強度を前記の上限値以下とすることで、実質上マイクロクラックが導入され、熱膨張率の低下が期待できるという利点がある。ここでいう曲げ強度はJISR2619に準じて測定された常温曲げ強度である。この範囲の曲げ強度は、本発明のグロサイトセラミックスの製造方法において、原料の粒径、原料の製造方法や種類、焼成温度を調整するほか、焼成に付す成形体の成形方法として、適切な方法を採用することで調整できる。
以下、本発明のグロサイトセラミックスの好適な製造方法について説明する。本製造方法は、レーザー回折散乱式粒度分布測定法による累積体積50容量%における体積累積粒径D50が5μm以下であるアルミナ粒子と、該体積累積粒径D50が25μm以下である炭酸カルシウム粒子との混合粉を、1450℃以上の温度で焼成する工程を有するものである。
本製造方法において、アルミナ粒子及び炭酸カルシウム粒子の粒径は重要である。本製造方法において、アルミナ粒子又は炭酸カルシウム粒子が上記粒径を満たさない場合、熱膨張の程度を十分低下するために求められる数のマイクロクラックを生成し難い。熱膨張の程度を十分低下する観点から、アルミナ粒子の体積累積粒径D50は、5μm以下であることが好ましく、4μm以下であることがより好ましく、3μm以下であることが更に好ましい。またアルミナ粒子の体積累積粒径D50の下限としては、例えば0.01μm以上とすることがアルミナ粒子の入手容易性や凝集による混合の均質性の観点から好ましい。
炭酸カルシウム粒子の体積累積粒径D50は、25μm以下であることが好ましく、24μm以下であることがより好ましく、23μm以下であることが更に好ましい。また炭酸カルシウムの体積累積粒径D50の下限としては、例えば0.01μm以上とすることが炭酸カルシウム粒子の入手容易性や凝集による混合の均質性の観点から好ましい。
アルミナ粒子のD50を上記の範囲とするためには、ボールミルや振動ミルなどにより粉砕する方法や篩などにより分級する方法が挙げられる。炭酸カルシウム粒子のD50を上記の範囲とするためには、ボールミルや振動ミルなどにより粉砕する方法や篩などにより分級する方法が挙げられる。
50は例えば、日機装株式会社製(又はマイクロトラック・ベル株式会社製)のマイクロトラックHRA及びマイクロトラック3000シリーズ(例えば、MT3200II、MT3300EXII、MT3300II等のMT−3000IIシリーズ)で測定することができる。マイクロトラックHRAを用いる場合は、具体的には、以下のようにする。
<D50の測定方法>
100mLガラスビーカーに、アルミナ粒子又は炭酸カルシウム粒子を約0.4g含む量入れ、次いで分散媒として純水を、ビーカーの100mLの線まで入れて、測定用スラリーとする。この測定用スラリーを、純水が入った日機装株式会社製マイクロトラックHRAの試料循環器のチャンバーに、適正濃度であると装置が判定するまで滴下して、D50を求める。
アルミナ粒子の結晶構造としては、α、γ、θ、η、δ等のいずれであってもよい。
炭酸カルシウム粒子としては、重質炭酸カルシウム粒子、軽質炭酸カルシウム粒子が挙げられる。重質炭酸カルシウム粒子は、天然のチョーク(白亜)、石灰石、大理石などを機械的に粉砕・加工したものである。一方、軽質炭酸カルシウムは、石灰石を原料として化学的に製造した合成品の炭酸カルシウムである。本製造方法においては、グロサイトセラミックスをより一層熱膨張しにくいものとするため、重質炭酸カルシウム粒子を用いることが好ましい。
また炭酸カルシウム粒子として、有機化合物による表面処理が施されていないものを用いることも、より一層熱膨張しにくいグロサイトセラミックスを得るために好ましい。この有機化合物としては、脂肪酸や脂肪酸エステル、脂肪酸塩等が挙げられる。
アルミナ粒子と炭酸カルシウム粒子との配合比率は、得られるグロサイトセラミックスを構成するアルミン酸カルシウムをCaAl単相からなるものとするために重要である。アルミナ粒子と炭酸カルシウム粒子との配合比率はモル比で(炭酸カルシウム/アルミナ)=1.99:1以上2.01:1以下とすることが好ましく、1.995:1以上2.005:1以下とすることが更に好ましい。
原料の混合粉は、アルミナ粒子及び炭酸カルシウム粒子のみを含むものであってもよく、或いはアルミナ粒子及び炭酸カルシウム粒子に加えて他の鉱物等を含んでいてもよい。また、結合剤を添加してもよい。結合剤としては、ガラス、シリカ等を挙げることができる。
原料の混合粉を用いてグロサイトセラミックスの前駆体である成形体を得るには各種の成形方法、例えば油圧成形や鋳込み成形を用いることができる。油圧成形を用いる場合には、混合粉に対して25〜100質量%の水を添加して含水流動体となし、該含水流動体を金型のキャビティに充填して加圧成形を行う。加圧成形には、例えば二軸加圧を採用することができる。加圧力は100〜1000kg/cm2に設定することが好ましい。加圧力の調整によって、得られるグロサイトセラミックスの嵩比重や気孔率、曲げ強度を調整することができる。このようにして得られた成形体を乾燥させて水分を除去し、焼成する。
一方、鋳込み成形を行う場合には、混合粉に対して好ましくは25〜100質量%の水及び好ましくは0.5〜3.0質量%の分散剤を添加してスラリーとなす。分散剤としては、例えばポリカルボン酸系分散剤などを用いることができる。次に、得られたスラリーを石膏型に流し込み固化させる。石膏型からの脱型後、乾燥させて水分を除去した成形体を焼成する。
各種の成形方法で得られた成形体を、大気などの含酸素雰囲気下に1450℃以上という焼成温度条件下で焼成することで、目的とするグロサイトセラミックスが得られる。本製造方法においては、上記の原料の粒径と、1450℃以上という焼成温度条件とが共に満たされている必要がある。どちらかの要件が満たされないと、I/Iの値が上記の上限を超えたグロサイトセラミックスや、300℃までの熱膨張率が上記の上限を超えたグロサイトセラミックスが得られてしまう。熱膨張し難いグロサイトセラミックスを得やすくするために、焼成温度の下限は1450℃以上であることが好ましく、1500℃以上であることがより好ましい。また焼成温度の上限としては、例えば1750℃以下であることが材料の融点(1760℃)の観点から好ましく、1730℃以下であることがより好ましい。最高温度保持時間は、焼成温度がこの範囲内の場合には、1〜10時間とすることが好ましい。
このようにして得られた本発明のグロサイトセラミックスは高温加熱時における低熱膨張性、耐スポーリング性を兼ね備えることにより、窯用具のほか、アルミ溶湯部材等の各種の用途に好適に使用することができる。窯用具としては、電子部品の迅速焼成用窯用具及び粉末冶金用窯用具に好適に用いることができる。
本発明の窯用具は、本発明のグロサイトセラミックスを用いたものである。窯用具としては、トレー、さや、匣鉢、容器が挙げられる。窯用具としては、焼成炉の炉床に載置される矩形や円形をした板状のものが挙げられる。或いは窯用具は、焼成炉の炉床に載置される矩形や円形をした底面部と、該底面部の周縁から起立する閉じた壁面部とを有し、上方が開口した形状のものであってもよい。また、窯用具は、枠と板とを組み合わせることによって容器的な使い方をすることもある。
本発明の窯用具は、特に電子部品の迅速焼成用窯用具として好適に使用される。本発明の窯用具を電子部品の迅速焼成用窯用具を使用する場合、この窯用具を焼成することにより得られる電子部品としては、例えば、積層セラミックスコンデンサ(multiple-layer ceramic capacitor;以下、MLCCという)等のセラミック電子部品が挙げられる。MLCCは、例えば、ニッケル粉等の内部電極材料、BaTiO等の誘電体材料を、それぞれ結着剤等と混練してペースト状に加工し、スクリーン印刷等の要領で交互に積層してシート状にして所定の大きさにカッティングされた後、外部電極を取り付け、焼結することにより製造される。MLCC等の電子部品用の焼成は、例えば1200℃以上1450℃以下という高い温度範囲の炉に投入されることにより行われる。焼成雰囲気は、窒素及び水素を用いた弱還元雰囲気又は不活性雰囲気とすることができる。また迅速焼成における昇温速度としては、例えば、炉内の常温から最高保持温度までの平均の昇温速度として20℃/分以上、特に50℃/分以上である。冷却速度としては、炉内の最高保持温度から常温までの平均の冷却速度として20℃/分以上、特に50℃/分以上である。本発明の窯用具は熱膨張の程度が優れて低く、耐スポーリング性の高いグロサイトセラミックスを用いている。それにより、ランニングコストを低廉化でき、且つ電子部品の歩留を向上できる。なお窯用具を電子部品の迅速焼成用に用いる場合、電子部品との反応をより一層確実に防止するために、表面をジルコニア等でコートしていてもよい。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。特に断らない限り、「%」は「質量%」を意味する。また「部」は「質量部」を意味する。
〔実施例1〕
50が0.4μmのアルミナ粒子67.1部と、D50が2μmの炭酸カルシウム粒子(重質、表面処理無し)32.9部と、PVA20%水溶液と、ポリカルボン酸分散剤(花王製ポイズ532A)1部を混合して、スラリーを得た。PVA水溶液は、PVAのスラリー中の量が1%になるように添加した。このスラリーを90℃で乾燥させ、乾燥体を篩(目開き250μm)により、造粒し、顆粒を得た。顆粒を金型に充填し、一軸加圧による成形を行った。加圧力は、700kg/cm2とした。得られた成形体を、大気雰囲気炉内で1600℃、3時間保持して焼成を行い、目的とするグロサイトセラミックスを得た。グロサイトセラミックスは、横110mm、縦110mm、高さは4mmの板状のものであった。
得られたグロサイトセラミックスについて上記の方法により嵩比重、気孔率(%)、曲げ強度(MPa)を測定した。その結果を表1に示す。
更に、得られたグロサイトセラミックスについて、下記の条件で粉末X線回折測定を行い、目的とする各ピークの積分強度I及びIを求め、I/Iを算出した。その結果を表2に示す。また、粉末X線回折測定により得られたチャートを図1に示す。
更に、得られたグロサイトセラミックスについて、下記の条件にて熱機械分析を行い、27℃から300℃までの熱膨張係数(/K)、27℃から800℃までの熱膨張係数(/K)を求めるとともに、寸法−温度のグラフを得、このグラフの曲線の形状を確認した。それらの結果を表2に示す。また得られたグラフを図2に示す。図2に示すようにグラフにはヒステリシスが観察された。グラフに基づいて、昇温時の寸法と冷却時の寸法との同温における差の最大値の、試験前の寸法に対する割合(%)を測定した。その結果を表2に示す。
更に、得られたグロサイトセラミックスについて、下記の条件にて断面の顕微鏡観察を行い、1視野当たりのマイクロクラックの数、1視野当たりのマイクロクラックの長手方向の合計の長さ(μm)、結晶粒径(μm)を求めた。それらの結果を表2に示す。また、マイクロクラック観察時に得られた断面の写真を図3に、結晶粒径観察時に得られた断面の写真を図4にそれぞれ示す。
更に、得られたグロサイトセラミックスについて、下記の条件にて耐スポーリング性△Tを求めた。また、得られたグロサイトセラミックスについて、下記の条件にてたわみ量(mm)を求めた。それらの結果を表2に示す。
〔実施例2〜7、比較例1〜2〕
アルミナの粒径、炭酸カルシウムの種類、表面処理の有無及び粒径、アルミナと炭酸カルシウムのモル比、焼成温度を下記表1に記載の通り変更した以外は、実施例1と同様にして、グロサイトセラミックスを得た。得られたグロサイトセラミックスについて実施例1と同様の評価を行った。その結果を表1及び表2に示す。そのうち、実施例3で得られたグロサイトセラミックスを熱機械分析して得た昇温時の寸法−温度のグラフを図5として示す。
なお、実施例7で用いた炭酸カルシウムの表面処理は、表面処理剤として脂肪酸を用いた。また表1の炭酸カルシウムの「重」は「重質」を、「軽」は「軽質」を示す。
〔評価方法〕
<粉末X線回折測定>
・装置:Mini Flex600(リガク社製)
・線源:Cu線
・管電圧:40kV
・管電流:15mA
・スキャン速度:20度/min
・ステップ:0.01度
・スキャン範囲:2θ=10度〜70度
<熱機械分析>
リガク社製Thermoplus TMA8310の示差式熱機械分析(TMA)装置に、本発明のグロサイトセラミックスからなる5×5×20mmテストピースをセットした。大気雰囲気下、27℃から300℃まで又は27℃から800℃まで昇温速度5℃/分の速度で昇温した。荷重は0.5Nとした。リファレンスとして、テストピースと同サイズのアルミナを熱機械分析(TMA)装置にセットし、同様に昇温し、アルミナとテストピースの寸法差△Laを測定した。この間のアルミナの伸び△Lbとして、次式により熱膨張係数を計算した。
熱膨張係数(/K)=(△La+△Lb)/(L×△t)(上記式中、L=試験前のテストピースの長さ、△t=伸びを測定した温度差である)
またテストピースについて、上記の熱機械分析(TMA)装置により、27℃から800℃まで5℃/分の速度で昇温し、引き続きこの温度範囲で前記の速度で冷却した。この間、5秒ごとにテストピースの長さを測定し、各測定時点におけるテストピースの長さから試験前のテストピースを引いた差、すなわちテストピースの伸び△Lを求めることにより、寸法−温度のグラフを得た。なお昇温後、冷却へ転換するまでの800℃での温度保持時間は5分間とした。
<断面の顕微鏡観察>
グロサイトセラミックスをダイヤモンドカッターで切断して得られた断面をSiC研磨紙及びダイヤモンドスラリーで研磨した。走査型電子顕微鏡(SEM、日本電子社製JSM−6380A)で加速電圧を15kVとした条件で観察し、150倍の写真を撮影した。得られた写真において、グロサイトセラミックスにおける実寸0.84mm×0.59mmの一視野当たりにおける、長手方向に沿う長さが50μm以上であるマイクロクラックの数を10視野分計数し、その平均値を求めた。なお、図3に示すSEM写真において、マイクロクラックは長細い白い像として示されている。また、各実施例のグロサイトセラミックスにおいては、上記10視野全てにおいて、長手方向に沿う長さが50μm以上であるマイクロクラックが1つ以上観察された。
更に、上記の顕微鏡観察において、長手方向に沿う長さが50μm以上であるマイクロクラックの前記一視野当たりの合計の長さ(μm)を10視野分計数し、その平均値を求めた。
更に、グロサイトセラミックスの断面を研磨した後、研磨面を焼成炉にて大気焼成(1400℃×0分キープ)し、サーマルエッチングした。次いでエッチングした面を走査型電子顕微鏡(SEM)を用い、加速電圧を15kVとした条件において1500倍で観察及び撮影し、画像を得た。得られた画像をインターセプト法により、コード長さを測長し、結晶粒径を算出した。1視野において、長方形の画像の長辺に沿う方向に平行な10線分測定し、この測定を異なる任意の10視野において行い、各視野ごとに観察された結晶粒径の平均値を算出した。結晶粒径の測定に用いた画像を図4として示す。なお図4において矢印により結晶粒界の例を示した。
<耐スポーリング性△T>
長さ100mm×幅100mm×高さ2mmに加工した各実施例、比較例におけるグロサイトセラミックスの試験体を作製した。これとは別に、長さ15mm×幅8mm×高さ7mmのアルミナ質煉瓦の支柱を用意した。4本の支柱を台板上における、試験体の四隅に対向する位置に配置し、その上に、試験体を一枚戴置させた。試験体の上に、被焼成用の電子部品を想定した長さ68mm×幅68mm×高さ16mmのアルミナ質煉瓦の板を配置した。以上の配置状態を図6に示す。図6において、試験体を符号Sで、支柱を符号Pで、電子部品を想定した板を符号Mで示す。電気炉を所定の温度まで昇温(昇温速度:200℃/hr)して30分保持した後、図6の状態の試験体を台板ごと炉内に入れた。その温度で60分保持後、試験体を台板ごと炉から取り出し大気中(温度T)で放冷した。試験体の割れや切裂が生じていないかどうかを目視で確認した。以上の操作を400℃から50℃ずつ温度を昇温させて行い、割れの生じない温度の上限Tを測定し、TからTを引いた値を耐スポーリング性△Tとした。
<たわみ試験>
100mm×30mm×3mmに加工したグロサイトセラミックスのサンプルを、スパンとして90mm離した2本の角材(グロサイトセラミックスの長手方向と平行な縦方向の長さが20mm、横方向の長さが200mm、高さ10mm)の上に、長手方向の両端がくるように置き、サンプル中央に10mm×10mm×30mmの耐火物を置き、4kg/cm2荷重がかかるように、耐火物上に重しを調整して積載した。大気焼成炉にて、1200℃(昇温速度:200℃/hr、キープ3時間)で加熱し、焼成前後での反り量を測定した。
反り量としては、基準として反りのないアルミバー(200mm×50mm×50mm)の中央に穴を開け、アルミバーの上にグロサイトセラミックスを反った部分が上方向に凸になった状態で重ね、この孔に下方からデジマチックインジケータの測長部を挿入し、アルミバーとグロサイトセラミックスとの距離を測定した。
表2に示す通り、I/Iの値が0.05以下であり、大気雰囲気下で測定した、27℃から300℃までの熱膨張係数が、2.0×10−6/K以下である実施例のグロサイトセラミックスは、27℃から800℃までの熱膨張係数が低く、また、耐スポークリング性は高くなり、高温たわみ量も少なく、高温軟化しにくかった。一方、27℃から300℃までの熱膨張係数が、2.0×10−6/K超である比較例1のグロサイトセラミックスは、27℃から800℃までの熱膨張係数が高く、また、耐スポークリング性は低くなり、I/Iの値が0.05超である比較例2のグロサイトセラミックスは、たわみ量が大きく、高温で軟化しやすくなった。
以上のことから、本発明のグロサイトセラミックスは、耐スポーリング性が高く、かつ長期間に亘って電子部品の高温焼成工程において使用が可能であるため、窯用具、特に迅速焼成用窯用具として好適であることが判る。
S 試験体
P 支柱
M 電子部品を想定した板

Claims (12)

  1. X線回折においてCaAlに由来するメインピークである2θ=25.47度のピークの積分強度Iに対する、X線回折においてCaAlに由来するメインピークである2θ=30.07度のピークの積分強度Iの比であるI/Iの値が0.05以下であり、
    大気雰囲気下で測定した、27℃から300℃までの熱膨張係数が、2.0×10−6/K以下であるグロサイトセラミックス。
  2. 大気雰囲気下で加熱したときの熱機械分析において、得られる寸法−温度のグラフ中に、寸法が減少する温度領域が観察されるか、又は寸法が実質的に変化しないプラトーな温度領域が観察される、請求項1に記載のグロサイトセラミックス。
  3. 大気雰囲気下、27℃から600℃まで加熱したときの熱機械分析において、得られる寸法−温度のグラフが、寸法が減少する方向に向けた凸の曲線となるか、又は寸法が実質的に変化しないプラトーな温度領域とそれに引き続く寸法が増加する温度領域とを有するものとなる、請求項1又は2に記載のグロサイトセラミックス。
  4. 大気雰囲気下、27℃から800℃まで加熱し、引き続きこの温度範囲で冷却したときの熱機械分析において、得られる寸法−温度のグラフにヒステリシスが観察される、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のグロサイトセラミックス。
  5. 前記ヒステリシスによって生じる昇温時の寸法と冷却時の寸法との同温度での差の最大値が、熱機械分析前のグロサイトセラミックスの寸法に対して0.02%以上である請求項4に記載のグロサイトセラミックス。
  6. 大気雰囲気下で測定した、27℃から800℃までの熱膨張係数が3.4×10−6/K以下である請求項1ないし5のいずれか一項に記載のグロサイトセラミックス。
  7. 断面を150倍に拡大した顕微鏡像においてマイクロクラックが観察され、
    前記マイクロクラックは、幅方向及び該幅方向よりも長さの長い長手方向を有する形状をしており、
    長手方向に沿う長さが50μm以上である前記マイクロクラックが、前記倍率での0.84mm×0.59mmの一視野当たり一つ以上観察される、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のグロサイトセラミックス。
  8. 長手方向に沿う長さが50μm以上である前記マイクロクラックの前記一視野あたりにおける合計の長さが1000μm以上である、請求項7に記載のグロサイトセラミックス。
  9. 断面を顕微鏡像において観察される結晶粒径が平均で5μm以上である、請求項1ないし8のいずれか一項に記載のグロサイトセラミックス。
  10. 耐スポーリング性ΔTが、600℃以上である、請求項1ないし9のいずれか一項に記載のグロサイトセラミックス。
  11. 請求項1ないし10のいずれか一項に記載のグロサイトセラミックスを用いた窯用具。
  12. 請求項1ないし10のいずれか一項に記載のグロサイトセラミックスの製造方法であって、
    レーザー回折散乱式粒度分布測定法による累積体積50容量%における体積累積粒径D50が5μm以下であるアルミナ粒子と、該体積累積粒径D50が25μm以下である炭酸カルシウム粒子との混合粉を成形し、得られた成形体を1450℃以上の温度で焼成する工程を有する、グロサイトセラミックスの製造方法。
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