JPWO2017033980A1 - 樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法 - Google Patents

樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法 Download PDF

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    • C09J5/02Adhesive processes in general; Adhesive processes not provided for elsewhere, e.g. relating to primers involving pretreatment of the surfaces to be joined

Abstract

大きな設備の設置を要さないと共に表面処理に手間がかからず省エネルギー化もでき、他の工程との組み合わせも容易な樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法を提供する。樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法は、深紫外光を発する発光ダイオードから深紫外光を、樹脂成型体又はゴム成形体に照射する照射工程を備える。

Description

本発明は、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法に関する。特に、本発明は、深紫外光を用いた樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法に関する。
従来、オゾン、酸素、及び窒素からなる混合ガスに、185nm及び254nmを主な波長とする紫外線を照射してオゾン及び活性酸素を発生させ、オゾン及び活性酸素を含有する混合ガスをプラスチックフィルム表面に吹きつけて表面処理するプラスチックフィルムの表面処理方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の表面処理方法によれば、樹脂と印刷インキや接着剤との接着力を向上させることができる。
また、基体、及び基体上に形成され、少なくとも光触媒を含有する光触媒含有層を有する光触媒含有層側基板の光触媒含有層と、紫外光照射に伴う光触媒の作用により表面が処理される被表面処理面を有する処理用基板の被表面処理面とを対向させて配置し、所定の方向からLED(発光ダイオード)を用いて紫外光を照射することにより、被表面処理面を処理する表面処理方法が知られている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2に記載の表面処理方法によれば、効率面やコスト面で好ましい表面処理方法を提供できる。
特開平11−236460号公報 特開2006−225751号公報
しかし、特許文献1に記載されている表面処理方法においては、複数の紫外線ランプを備えた紫外線照射装置を用いているので装置が大型化してしまい、装置設計の自由度に乏しく、対象物の表面処理以外の工程を組み合わせることが容易ではないと共にコスト高で消費エネルギーが大きい。また、特許文献1に記載されている表面処理方法は、オゾン及び活性酸素を発生させるので、発生したオゾンを排気するダクトを設けることを要し、表面処理設備が大きくなってしまう。
また、特許文献2に記載されている表面処理方法は、LEDから照射される紫外線だけでなく、光触媒の利用が必須であるので、対象物の表面処理を実行するために光触媒含有層を準備する手間がかかる。
したがって、本発明の目的は、大きな設備の設置を要さないと共に表面処理に手間がかからず省エネルギー化もでき、他の工程との組み合わせも容易な樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、深紫外光を発する発光ダイオードから深紫外光を、樹脂成型体又はゴム成形体に照射する照射工程を備える樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法が提供される。
また、上記樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法において、樹脂成型体が、芳香族化合物を有する有機高分子化合物から成型されていてもよい。
また、上記樹脂成型体又はゴム成型体の表面処理方法において、ゴム成形体が、EPDM、及び/又はNBRから成型されていてもよい。
また、上記樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法において、照射工程が、樹脂成型体又はゴム成形体の表面の一部を選択的に照射することもできる。
また、本発明は上記目的を達成するため、樹脂成型体又はゴム成形体に照射される深紫外光を発する発光ダイオードを備える樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置が提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、深紫外光を発する発光ダイオードから深紫外光を、樹脂成型体又はゴム成形体に照射する照射工程と、深紫外光が照射された樹脂成型体又はゴム成形体の表面に組成物を塗布する塗布工程とを備える接着方法が提供される。
また、上記接着方法において、塗布工程が、樹脂成型体又はゴム成形体の表面に深紫外光が照射された後、又は樹脂成型体又はゴム成形体の表面への深紫外光の照射と共に、組成物を塗布することもできる。
また、本発明は上記目的を達成するため、深紫外光を発する発光ダイオードと、深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面に組成物を塗布する塗布部とを備える接着装置が提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、深紫外光を発する複数の発光ダイオードそれぞれから、深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面までの距離を一定に保持し、深紫外光を照射する照射工程を備える樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法が提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、深紫外光を発する複数の発光ダイオードと、複数の発光ダイオードそれぞれから、深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面までの距離を一定の距離に保持する保持部とを備える樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置が提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、深紫外光を発する複数の発光ダイオードそれぞれから、深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面までの距離を一定に保持し、深紫外光を照射する照射工程と、樹脂成型体又はゴム成形体の表面に組成物を塗布する塗布工程とを備える接着方法が提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、深紫外光を発する複数の発光ダイオードと、複数の発光ダイオードそれぞれから、深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面までの距離を一定の距離に保持する保持部と、深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面に組成物を塗布する塗布部とを備える接着装置が提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、深紫外光を発する発光ダイオードからの深紫外光が照射された樹脂成型体又はゴム成形体を有して構成される構造体が提供される。
本発明に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法によれば、大きな設備の設置を要さないと共に表面処理に手間がかからず省エネルギー化もでき、他の工程との組み合わせも容易な樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法を提供できる。
本実施の形態に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置の概要図である。 本実施の形態に係る接着装置の概要図である。 本実施の形態の変形例に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置の概要図である。 本実施の形態に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置、及び接着装置の応用例の概要図である。
本実施の形態に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法は、本発明者らが特定の波長領域の深紫外光を樹脂成型体又はゴム成形体に照射するだけで、深紫外光が照射された部分の接着性が向上することを発見して得られた知見に基づく。すなわち、本実施の形態に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法は、オゾン等の酸化力を有する気体や光触媒を用いずに、樹脂成型体又はゴム成形体表面へ深紫外光を照射するだけで、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理を実現できる。以下、実施の形態において詳述する。
[樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法の詳細]
本実施の形態に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法は、深紫外光を発する発光部から深紫外光を樹脂成型体又はゴム成形体に照射する照射工程を備える。本実施の形態において深紫外光は、200nmを超えて330nm以下の波長範囲の光である。特に、本発明の表面処理方法においては、250nm以上320nm以下の波長範囲の光を用いることが好ましく、260nm以上320nm以下の波長範囲の光を用いることがより好ましい。そして、発光部は、深紫外光を発する発光ダイオード若しくは半導体レーザを有して構成される。発光部は、取り扱いの容易性等から発光ダイオードを有して構成されることが好ましい。なお、発光ダイオードの発光の配光を適宜制御することで、本実施の形態では、照射工程において樹脂成型体又はゴム成形体の表面の一部を選択的に照射することもできる。また、発光部の高さを樹脂成型体又はゴム成形体の表面の凹凸に対応させて、発光部と当該表面との間の距離を一定に調整することもできる。これにより、凹凸がある樹脂成型体又はゴム成形体であっても、ムラなく表面処理できる。そして、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法により、表面処理された構造体が得られる(すなわち、樹脂成型体又はゴム成形体の表面に深紫外光を照射することで、表面処理された樹脂成型体又はゴム成形体の構造体が製造される。)。
具体的な樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法として、例えば常温常圧、大気中において、樹脂成型体又はゴム成形体の表面の表面処理を要する領域に、深紫外光を発する発光部から深紫外光を照射する方法が挙げられる。照射条件は樹脂成型体又はゴム成形体を構成する樹脂材料によって適宜調整できる。すなわち、樹脂材料に応じ、樹脂成型体又はゴム成形体表面に対する深紫外光の積算光量を調整することができる。なお、樹脂成型体又はゴム成形体を構成する樹脂は、高分子化合物を主原料として合成された有機高分子化合物であり、樹脂成型体としては、芳香族化合物を有する有機高分子化合物を用いた成形体が好ましく、ゴム成形体としては、天然ゴム又は合成ゴムを用いた成形体であることが好ましい。
芳香族化合物を有する有機高分子化合物としては、例えば、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリフェニルスルホン樹脂(PPSF)、ポリスルホン樹脂(PSF)、ポリエーテルスルホン樹脂(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)等が好ましい。また、これらの樹脂はポリマーアロイ化されていてもよく、繊維強化されていてもよい。中でも、本実施形態に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法は、PBT、PPS、PSF、PES、PEEKに対する接着剤組成物等の接着性を顕著に改善することができる。
天然ゴム又は合成ゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、イソプレンゴム(IR)などのイソプレン系ゴム、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、シリコーンゴム、ウレタンゴム等を挙げることができる。特に、EPDM、及び/又はNBRを好適に用いることができる。天然ゴム又は合成ゴムは、単独で用いても良く、2種以上を含んでいても良い。
[樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置の詳細]
図1は、本実施の形態に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置の概要を示す。
本実施の形態に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置は、樹脂成型体又はゴム成形体30に照射される深紫外光を発する発光部10を備える。発光部10は、深紫外領域の波長(すなわち、200nmを超えて330nm以下の波長)の光を発する発光ダイオードを有して構成される。また、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置は、発光部10の樹脂成型体又はゴム成形体30に対する位置を自在に移動させることができる駆動部(図示しない)を備えることもできる。駆動部は、互いに直交する3つの軸に沿って発光部10を任意の位置に移動させることができる。これにより、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置は、発光部10が発する光を樹脂成型体又はゴム成形体の表面の一部(例えば、図1に示す照射領域300)にのみ選択的に照射すること、及び/又は樹脂成型体又はゴム成形体の表面を発光部10が発する光を走査させて照射することができる。そして、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置により、表面処理された構造体が得られる。
樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置は、発光部10が発する光を樹脂成型体又はゴム成形体の表面の一部にのみ選択的に照射できるので、例えば、樹脂成型体又はゴム成形体が微細部品である場合であっても、深紫外光を照射させたい領域にのみ正確に深紫外光を照射できると共に、深紫外光を照射しない領域に深紫外光によるダメージを与えることを避けることができる。なお、発光部10は、発光出力、発光時間、及び/又は連続発光やパルス発光等の発光方法等を調整することで、表面処理の程度の調整、及び/又は樹脂成型体又はゴム成形体へのダメージの低減ができる。
なお、発光部10は、発光ダイオードと、発光ダイオードが発する深紫外光の配光を制御する配光部(例えば、レンズ部)とを有することができる。樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置の用途に応じて配光部を設計することで、例えば、発光部10による1回の照射で樹脂成型体又はゴム成形体全体に深紫外光を照射することや、発光部10による1回の照射で樹脂成型体又はゴム成形体の一部の領域にのみ深紫外光を照射することができる。
また、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置は、発光部10と発光部10の直下付近の樹脂成型体又はゴム成形体表面との間の距離を計測する距離計測部(図示しない)を更に備えることもできる。距離計測部は、発光部10と発光部10の直下付近の樹脂成型体又はゴム成形体表面との間の距離を計測して、計測結果を駆動部に供給する。そして、駆動部は、発光部10と発光部10の直下付近の樹脂成型体又はゴム成形体表面との間の距離を一定距離になるように保持する。これにより、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置は、樹脂成型体又はゴム成形体表面に凹凸が存在する場合であっても、発光部10と表面との間の距離を一定に保持できるので、発光部10が発する深紫外光の照射条件を樹脂成型体又はゴム成形体表面の凹凸に合わせて都度、変更することを要さない。
[接着方法、及び接着装置の詳細]
本実施の形態に係る接着方法は、上述した樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法に塗布工程、及び/又は硬化工程を更に加えた点を除き、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法と略同一の機能及び構成を備える。したがって、相違点を除き、詳細な説明は省略する。
本実施の形態に係る接着方法は、深紫外光を発する発光部から深紫外光を樹脂成型体又はゴム成形体に照射する照射工程と、深紫外光が照射された樹脂成型体又はゴム成形体の表面に組成物を塗布する塗布工程とを備える。また、接着方法は、組成物を硬化させる硬化工程を更に備えることもできる。なお、組成物は、硬化性組成物、非硬化性組成物(例えば、溶剤系の組成物)、熱溶融型組成物等である。これら組成物は例えば、接着剤、粘着剤、シーリング材、プライマー、コーティング剤、塗料、ホットメルト等として使用される。さらに、組成物の使用用途に応じて他の部材との貼り合せ工程を有していても良い。組成物を接着剤として用いる場合には、弾性接着剤を用いることが好ましい。
ここで、塗布工程は、樹脂成型体又はゴム成形体の表面に深紫外光が照射された後、深紫外光が照射された樹脂成型体又はゴム成形体の表面に組成物を塗布する。照射工程と塗布工程との間の時間は、深紫外光が照射された樹脂成型体又はゴム成形体表面の接着性が向上している時間以内にすることが好ましい。これにより、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理と組成物の塗布とを連続して実行できる。あるいは塗布工程は、樹脂成型体又はゴム成形体の表面への深紫外光の照射と共に、樹脂成型体又はゴム成形体の表面に組成物を塗布することもできる。すなわち、樹脂成型体又はゴム成形体の表面への深紫外光の照射と実質的に同時に、樹脂成型体又はゴム成形体の表面に組成物を塗布することもできる。
なお、塗布工程においては、例えば、所定量の組成物を樹脂成型体又はゴム成形体の表面に滴下するディスペンサーを用いることができる。この場合、ディスペンサーの先端部分、若しくはディスペンサーの胴体部分等に発光部10を固定することができる。これにより、樹脂成型体又はゴム成形体への深紫外光の照射と、組成物の塗布とを実質的に同時に実行できる。そして、表面処理された領域に組成物が塗布された構造体が得られる。その後、他の部材を貼り合せてもよい。他の部材としては、組成物との接着性が十分な場合にはそのまま貼り合せてもよく、本発明の表面処理が必要な場合には、表面処理後に貼り合せてもよい。
図2は、本実施の形態に係る接着装置の概要を示す。なお、本実施の形態に係る接着装置は、上述した樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置とは、塗布部20を更に備える点を除き、略同一の機能及び構成を備える。したがって、相違点を除き、詳細な説明は省略する。
本実施の形態に係る接着装置1は、深紫外光40を発する発光部10と、深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体32の表面302に組成物50を塗布する塗布部20とを備える。塗布部20は、例えば、ディスペンサーである。そして、接着方法、及び接着装置1において発光部10は、深紫外光を発する発光ダイオードを有して構成される。なお、樹脂成型体又はゴム成形体32は、例えば、一定方向に連続的に移動可能なベルトコンベア上に搭載することができる。
具体的に接着装置1は、樹脂成型体又はゴム成形体32の表面処理を要する領域に発光部10からの深紫外光40を照射する。そして、接着装置1は、深紫外光40が照射された領域に塗布部20を用いて組成物50を滴下する。続いて接着装置1は、滴下された組成物50を硬化させる。これにより、表面処理された領域に組成物50が塗布された構造体が得られる。なお、硬化速度を促進することを目的として、接着装置1は、組成物50を加熱する加熱部を更に備えることもできる。さらに、接着装置1は、表面処理された領域に組成物が塗布された構造体と、他の部材との貼り合せ部を有していても良い。また、組成物50として光硬化性組成物を用いる場合は、UVランプを更に備えていてもよい。
接着装置1は、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置と同様に、発光部10の樹脂成型体又はゴム成形体32に対する位置を自在に変えることができる駆動部(図示しない)と、発光部10と発光部10の直下付近の樹脂成型体又はゴム成形体32の表面302との間の距離を計測する距離計測部(図示しない)とを更に備えることもできる。これにより、接着装置1は、樹脂成型体又はゴム成形体表面に凹凸が存在する場合であっても、発光部10と表面302との間の距離を一定に保持できる。
[樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置の変形例の詳細]
本実施の形態の変形例に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法、及び樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置は、上述した樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法、及び樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置とは発光部が複数存在する点を除き、略同一の機能及び構成を備える。したがって、相違点を除き詳細な説明は省略する。
変形例に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法は、深紫外光を発する複数の発光部それぞれの深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面までの距離を一定になるように保持し、深紫外光を照射する照射工程を備える。複数の発光部はそれぞれ、発光ダイオードを有して構成される。すなわち、変形例においては、複数の発光部はそれぞれ、複数の発光部それぞれの先端部分から複数の発光部それぞれの直下付近に位置する樹脂成型体又はゴム成形体の表面までの距離が一定になるように保持される。よって、樹脂成型体又はゴム成形体の表面に凹凸がある場合であっても、複数の発光部それぞれの樹脂成型体又はゴム成形体表面までの距離は一定に保持される。これにより、様々な形状の樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理を実行する場合に、樹脂成型体又はゴム成形体の表面全体を一度に表面処理することができる。なお、樹脂成型体又はゴム成形体の表面に表面処理を要さない領域がある場合、当該領域に対応する位置に配置される発光部の発光を停止させることもできる。
図3は、本実施の形態の変形例に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置の概要を示す。
変形例に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置は、深紫外光を発する複数の発光部(例えば、発光部10、発光部10a、発光部10b、発光部10c、発光部10d、発光部10e、及び発光部10f)と、複数の発光部それぞれの深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体34の表面304までの距離を一定の距離に保持する保持部60とを備える。複数の発光部はそれぞれ、発光ダイオードを有して構成される。また、この表面処理装置は、複数の発光部それぞれの直下付近に位置する樹脂成型体又はゴム成形体34の表面304までの距離を計測する距離計測部(図示しない)と、複数の発光部それぞれの樹脂成型体又はゴム成形体34に対する位置を自在に移動させることができる駆動部(図示しない)とを更に備える。なお、距離計測部は、例えば、発光部近傍、又は発光部内に設けられる。
この表面処理装置において、距離計測部は、一の発光部の先端から当該一の発光部の直下付近の樹脂成型体又はゴム成形体34の表面304までの距離を計測する。距離計測部は、計測結果を駆動部に供給する。駆動部は、複数の発光部それぞれを個別に駆動させることができる。駆動部は、距離計測部から受け取った計測結果に応じ、一の発光部の先端の表面304に対する位置を、一の発光部の先端から当該一の発光部の実質的に直下に対応する表面304までの距離が予め定められた距離になる位置に移動させる。距離計測部、及び駆動部は、他の発光部についても同様の処理を実行する。これにより、複数の発光部それぞれの先端から表面304までの距離が一定に保持される。
したがって、変形例に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置によれば、凹凸のある樹脂成型体又はゴム成形体であっても、表面処理が要求される領域に選択的に深紫外光を照射できると共に、複数の発光部の発光出力や発光時間等が同一であっても、ムラなく表面処理することができる。
なお、駆動部は、一の発光部の先端から表面304までの距離を予め定められた距離に保持すると共に、他の発光部の先端から表面304までの距離を予め定められた距離とは異なる距離に保持してもよい。
[接着方法、接着装置の変形例の詳細]
本実施の形態の変形例に係る接着方法、及び接着装置は、上述した複数の発光部を用いる樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置に塗布工程、及び/又は硬化工程を更に加えた点を除き、複数の発光部を用いる樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置と略同一の機能及び構成を備える。したがって、相違点を除き、詳細な説明は省略する。
変形例に係る接着方法は、深紫外光を発する複数の発光部それぞれの深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面までの距離を一定に保持し、深紫外光を照射する照射工程と、樹脂成型体又はゴム成形体の表面に組成物を塗布する塗布工程とを備える。そして、複数の発光部はそれぞれ、発光ダイオードを有して構成される。
変形例においては、複数の発光部それぞれの先端部分から複数の発光部それぞれの直下に位置する樹脂成型体又はゴム成形体の表面までの距離が一定に保持されるので、樹脂成型体又はゴム成形体の表面に凹凸がある場合であっても、複数の発光部それぞれの樹脂成型体又はゴム成形体表面までの距離は一定に保持される。これにより、様々な形状の樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理と、表面処理された領域への組成物の塗布とを連続的に実行できる。
変形例に係る接着装置は、深紫外光を発する複数の発光部と、複数の発光部それぞれの深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面までの距離を一定の距離に保持する保持部と、深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面に組成物を塗布する塗布部とを備える。複数の発光部はそれぞれ、発光ダイオードを有して構成される。
変形例に係る接着装置は、変形例に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置と同様に、複数の発光部それぞれの樹脂成型体又はゴム成形体に対する位置を自在に移動することができる駆動部(図示しない)と、複数の発光部それぞれと複数の発光部それぞれの直下付近の樹脂成型体又はゴム成形体の表面との間の距離を計測する距離計測部(図示しない)とを更に備える。これにより、変形例に係る接着装置は、樹脂成型体又はゴム成形体表面に凹凸が存在する場合であっても、複数の発光部それぞれと樹脂成型体又はゴム成形体の表面との間の距離を一定に保持した上で、表面処理と組成物の塗布とを連続的に実行できる。
[応用例]
図4は、本実施の形態に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置、及び接着装置の応用例の概要を示す。
本実施の形態に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置、及び接着装置は、様々な形状の樹脂成型体又はゴム成形体に対して表面処理ができる。例えば、図4に示すように、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置、及び接着装置の応用例においては、樹脂成型体又はゴム成形体36の周囲に複数の発光部10が配置される。この場合において、複数の発光部10はそれぞれ保持部70に保持される。なお、樹脂成型体又はゴム成形体36の底面側に深紫外光を透過する材質の床部を設けることで、複数の発光部10を樹脂成型体又はゴム成形体36の底面側に配置することもできる。
また、複数の発光部10はそれぞれ、樹脂成型体又はゴム成形体36に対する距離を調整できる駆動部(図示しない)に接続される。更に、複数の発光部10それぞれと複数の発光部10それぞれの直下付近の樹脂成型体又はゴム成形体36の表面との間の距離を計測する距離計測部(図示しない)が、複数の発光部10のそれぞれについて設けられる。なお、発光部10が発光しても、この発光部10が発した深紫外光が樹脂成型体又はゴム成形体36に照射されない位置に配置されている発光部10については、発光を停止させる制御もできる。
樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置、及び接着装置の応用例によれば、複数の発光部10を樹脂成型体又はゴム成形体の周囲に自在に配置できるので、例えば、乗用車のインストルメント・パネル(インパネ)等のサイズの大きな物品に対する表面処理、及び/又は接着処理を効率よくできる。特に、本実施の形態に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置、及び接着装置は、複数の発光部10のそれぞれが独立に樹脂成型体又はゴム成形体の表面との距離を調整できるので、複雑な形状の樹脂成型体又はゴム成形体や凹凸を有する樹脂成型体又はゴム成形体であっても、ムラなく表面処理、及び/又は接着処理を実行できる。なお、複数の発光部10を、所定個数の発光部10をまとめた複数のユニットとして設定し、各ユニットの樹脂成型体又はゴム成形体に対する位置を変化させることもできる。
(実施の形態の効果)
本実施の形態に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法は、深紫外光を樹脂成型体又はゴム成形体に照射するだけで、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理ができる。そして、表面処理した領域に組成物を塗布した場合、組成物の樹脂成型体又はゴム成形体表面への接着力を向上させることができる。これにより、本実施の形態に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法は、オゾン等のガスを用いることを要さないので排ガス用のダクトを設けずに済み、装置の小型化・ハンディ化、設備の簡略化・省スペース化等を実現できると共に、樹脂成型体又はゴム成形体に対するオゾン等のガスによるダメージの低減ができ、また、作業環境を良好に保つことができる。
また、本実施の形態に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法は、深紫外光を照射するだけであり、光触媒等を用いないので樹脂成型体又はゴム成形体に特別な処理を施すことを要さない。よって、本実施の形態によれば、手間をかけずに樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理ができる。
また、本実施の形態に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法は、深紫外光を発する発光部として発光ダイオードを用いることができる。これにより、本実施の形態は、低圧水銀ランプ等の紫外線ランプを用いる場合に比べて省エネルギー化を実現できる。更に、紫外線ランプと異なり発光ダイオードは小サイズであることから、装置や設備の設計の自由度を向上させることができる。例えば、本実施の形態に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法によれば、発光部10を樹脂成型体又はゴム成形体や立体物の上下左右の任意の位置に設置できるので、凹凸のある樹脂成型体又はゴム成形体や複雑な形状の立体物であっても、接着性の向上が要求される領域に選択的に深紫外光を照射できる。そして、本実施の形態によれば、様々な形状の樹脂成型体又はゴム成形体の任意の表面を表面処理した構造体を提供できる。
更に、本実施の形態に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法は、発光部10として発光ダイオードを用いることができるので、発光部10の配光を制御することが容易であり、微細な樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理にも適している。
そして、本実施の形態に係る樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法は、発光部10と樹脂成型体又はゴム成形体の表面との間の距離を一定に保つことができる(つまり、発光部10の樹脂成型体又はゴム成形体表面からの高さを自在に変えることができる)ので、凹凸を有する樹脂成型体又はゴム成形体であっても、表面処理を適切に実行できる。
以下、実施例を用いて説明する。
(実施例1)
まず、樹脂成型体として、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)製の成型体を準備した(ポリプラスチック(株)社製。商品名:ジュラネックス(登録商標)2002、サイズ:2×25×100mm)。また、発光部として、深紫外光を発するUV−LED(発光波長:280nm)を準備した。更に、組成物として、変成シリコーン系接着剤(セメダイン(株)製、弾性接着剤、商品名:セメダイン SUPER XG No.777ブラック)を準備した。
次に、2つの樹脂成型体それぞれの表面に、UV−LED(ピーク波長280nm)から深紫外光を照射して、表面処理を施した。照射は、積算光量が840mJ/cmとなる照射条件に設定した。UV−LEDによる表面処理を実行した後、表面処理が施された2つの樹脂成型体それぞれの表面にガラス棒を用いて組成物を塗布した。組成物は、厚さが100μm、樹脂成型体表面上で25mm×25mmの面積になるように塗布した。その後、25mm×25mmの面積で貼り合わせ、小型の目玉クリップを用いて圧締し、23℃、50%RH下で7日間養生した。これにより、実施例1に係るサンプルを作製した。
養生した後、JIS K6850剛性被着材の引張りせん断接着強さ試験方法に準拠し、試験速度50mm/分で実施例1に係るサンプルの接着力を測定した。その結果を表1に示す。なお、表1〜表4において、評価の破壊状態の欄における「CF」は凝集破壊を示し、「AF」は界面破壊を示す。
(実施例2〜9)
実施例2〜5については、表1及び表2に示すように樹脂成型体を変更した以外は実施例1と同様にサンプルを作製し、特性を評価した。また、実施例6〜8については、表2に示すように照射条件を、ピーク波長が310nmのUV−LEDを用いて積算光量を1080mJ/cmに設定し、樹脂成型体を表1の樹脂成型体の欄に示す材料を用いた以外は実施例1と同様にサンプルを作製し、特性を評価した。更に、実施例9については、組成物として、ウレタン系接着剤(セメダイン(株)製、弾性接着剤、商品名:セメダイン UT110)を用いた以外は実施例1と同様にサンプルを作製し、特性を評価した。これらの結果を表1及び表2に示す。ここで、表1〜表4の樹脂成型体の欄に示す材料の詳細は以下のとおりである。
[芳香族化合物を有する有機高分子化合物]
PBT:ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリプラスチック(株)社製。商品名:ジュラネックス(登録商標)2002、サイズ:2×25×100mm
PPS:ポリフェニレンサルファイド樹脂、東ソー(株)社製。商品名:サスティール GS40、サイズ:2×25×100mm
PSF:ポリスルホン樹脂。商品名:PSF1000、サイズ:2×25×100mm
PEEK:ポリエーテルエーテルケトン樹脂、クオドラントポリペンコジャパン(株)社製。商品名:ケトロンPEEK PK−450、サイズ:5×25×100mm
PES:ポリエーテルスルホン樹脂、住友化学(株)社製。商品名:スミカエクセル4100G、サイズ:2×25×100mm
(比較例1〜10)
表3〜表4に示すように、比較例1〜6については、深紫外光の照射を省き、樹脂成型体を表1、及び表2の樹脂成型体の欄に示す材料(PBT、PPS、PSF、PEEK、PES)と、脂肪族化合物であるPE(ポリエチレン樹脂、コウベポリシート(株)社製。商品名:EL−N−AN、サイズ:3×25×100mm)を用いて実施例1と同様にサンプルを作製し、特性を評価した。また、比較例7〜8については、照射条件を、ピーク波長が365nmのUV−LEDを用いて積算光量を3,000mJ/cmに設定し、樹脂成型体を表2の樹脂成型体の欄に示す材料を用いた以外は実施例1と同様にサンプルを作製し、特性を評価した。更に、比較例9においては、照射条件を、ピーク波長が280nmのUV−LEDを用いて積算光量を840mJ/cmに設定し、樹脂成型体をPE製の成型体を用いた以外は実施例1と同様にサンプルを作製し、特性を評価した。そして、比較例10においては、深紫外光の照射を省き、組成物としてウレタン系接着剤(セメダイン(株)製、弾性接着剤、商品名:セメダイン UT110)を用いた以外は実施例1と同様にサンプルを作製し、特性を評価した。これらの結果を表3〜表4に示す。
表1〜表4を参照すると分かるように、特定の波長範囲の深紫外光を照射して表面処理した樹脂成型体を用いた実施例1〜9に係るサンプルの接着力は比較例1〜10に比べて優れていることが示された。また、破壊状態においては、実施例1〜9についてはいずれも凝集破壊しており、比較例1〜10においてはいずれも界面破壊していた。したがって、比較例1〜10においては組成物と樹脂成型体とが実質的に接着しておらず、実施例1〜9においては組成物と樹脂成型体とが適切に接着していることが示された。
(実施例10)
まず、ゴム成形体として、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)製の成型体を準備した(十川ゴム(株)製。商品名:EPDMシート、サイズ:試験には3×25×75mmに切断したものを用いた。)。また、発光部として、深紫外光を発するUV−LED(発光波長:300nm)を準備した。更に、組成物として、変成シリコーン系接着剤(セメダイン(株)製、弾性接着剤、商品名:セメダイン SUPER XG No.777ブラック)を準備した。
次に、2つのゴム成形体それぞれの表面に、UV−LED(ピーク波長300nm)から深紫外光を照射して、表面処理を施した。照射は、積算光量が1,500mJ/cmとなる照射条件に設定した。UV−LEDによる表面処理を実行した後、表面処理が施された2つのゴム成形体それぞれの表面にガラス棒を用いて組成物を塗布した。組成物は、厚さが100μm、ゴム成形体表面上で25mm×25mmの面積になるように塗布した。その後、25mm×25mmの面積で貼り合わせ、小型の目玉クリップを用いて圧締し、23℃50%RH下で7日間養生した。これにより、実施例10に係るサンプルを作製した。
養生した後、JIS K6850剛性被着材の引張りせん断接着強さ試験方法に準拠し、試験速度500mm/分で実施例10に係るサンプルの接着力を測定した。その結果を表5に示す。なお、表5において、評価の破壊状態の欄における「CF」は凝集破壊を示し、「AF」は界面破壊を示す。
(実施例11、比較例11〜12)
実施例11については、表5に示すようにゴム成形体をアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)に変更した以外は実施例10と同様にサンプルを作製し、特性を評価した。更に、比較例11及び比較例12については、深紫外光の照射を省き、表5に示すようにゴム成型体の材質を変更した以外は実施例10と同様にサンプルを作製し、特性を評価した。これらの結果を表5に示す。ここで、表5のゴム成形体の欄に示す材料の詳細は以下のとおりである。
EPDM:十川ゴム(株)製。商品名:EPDMシート、サイズ:3×25×75mmに切断したものを用いた。
NBR:入間川ゴム(株)製。商品名:IN−80、サイズ:2×25×75mmに切断したものを用いた。
表5を参照すると分かるように、特定の波長範囲の深紫外光を照射して表面処理したゴム成型体を用いた実施例10及び実施例11に係るサンプルの接着力は比較例11及び比較例12に比べて優れていることが示された。また、破壊状態においては、実施例10及び実施例11のいずれもが凝集破壊した一方で、比較例11及び比較例12においてはいずれも界面破壊していた。したがって、比較例11〜12においては組成物とゴム成形体とが実質的に接着しておらず、実施例10〜11においては組成物とゴム成形体とが適切に接着していることが示された。
以上、本発明の実施の形態及び実施例を説明したが、上記に記載した実施の形態及び実施例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態及び実施例の中で説明した特徴の組合せのすべてが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1 接着装置
10、10a、10b、10c、10d、10e、10f 発光部
20 塗布部
30、32、34、36 樹脂成型体又はゴム成形体
40 深紫外光
50 組成物
60、70 保持部
300 照射領域
302、304 表面
本発明は、上記目的を達成するため、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法であって、260nm以上320nm以下の波長範囲の深紫外光を発する発光ダイオードから深紫外光を、樹脂成型体又はゴム成形体に照射する照射工程を備え、樹脂成型体が、ポリスチレン(PS)を除く芳香族化合物を有する有機高分子化合物であって、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリフェニルスルホン樹脂(PPSF)、ポリスルホン樹脂(PSF)、ポリエーテルスルホン樹脂(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、及び液晶ポリマー(LCP)、並びにポリマーアロイ化若しくは繊維強化されたこれらの樹脂からなる群から選択される芳香族化合物を有する有機高分子化合物からなり、深紫外光の樹脂成型体又はゴム成形体への深紫外光の照射だけで表面処理がされ、所定の組成物の表面処理された領域への接着力を向上させる樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法提供される。
また、上記樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法において、有機高分子化合物が、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリスルホン樹脂(PSF)、ポリエーテルスルホン樹脂(PES)、及びポリエーテルエーテルケトン(PEEK)からなる群から選択される芳香族化合物を有する有機高分子化合物であってもよく、上記樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法において、所定の組成物が、弾性接着剤であってもよい。
また、本発明は上記目的を達成するため、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置であって、樹脂成型体又はゴム成形体に照射される深紫外光であって、260nm以上320nm以下の波長範囲の深紫外光を発する発光ダイオードを備え、樹脂成型体が、ポリスチレン(PS)を除く芳香族化合物を有する有機高分子化合物であって、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリフェニルスルホン樹脂(PPSF)、ポリスルホン樹脂(PSF)、ポリエーテルスルホン樹脂(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、及び液晶ポリマー(LCP)、並びにポリマーアロイ化若しくは繊維強化されたこれらの樹脂からなる群から選択される芳香族化合物を有する有機高分子化合物からなり、深紫外光の樹脂成型体又はゴム成形体への深紫外光の照射だけで表面処理がされる樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置が提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、260nm以上320nm以下の波長範囲の深紫外光を発する発光ダイオードから深紫外光を、樹脂成型体又はゴム成形体に照射する照射工程と、深紫外光が照射された樹脂成型体又はゴム成形体の表面に組成物を塗布する塗布工程とを備え、樹脂成型体が、ポリスチレン(PS)を除く芳香族化合物を有する有機高分子化合物であって、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリフェニルスルホン樹脂(PPSF)、ポリスルホン樹脂(PSF)、ポリエーテルスルホン樹脂(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、及び液晶ポリマー(LCP)、並びにポリマーアロイ化若しくは繊維強化されたこれらの樹脂からなる群から選択される芳香族化合物を有する有機高分子化合物からなり、深紫外光の樹脂成型体又はゴム成形体への深紫外光の照射だけで表面処理がされ、組成物の表面処理された領域への接着力を向上させる接着方法が提供される。
また、上記接着方法において、塗布工程が、樹脂成型体又はゴム成形体の表面に深紫外光が照射された後、又は樹脂成型体又はゴム成形体の表面への深紫外光の照射と共に、組成物を塗布し、組成物が、弾性接着剤であってもよい。
また、本発明は上記目的を達成するため、260nm以上320nm以下の波長範囲の深紫外光を発する発光ダイオードと、深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面に組成物を塗布する塗布部とを備え、樹脂成型体が、ポリスチレン(PS)を除く芳香族化合物を有する有機高分子化合物であって、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリフェニルスルホン樹脂(PPSF)、ポリスルホン樹脂(PSF)、ポリエーテルスルホン樹脂(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、及び液晶ポリマー(LCP)、並びにポリマーアロイ化若しくは繊維強化されたこれらの樹脂からなる群から選択される芳香族化合物を有する有機高分子化合物からなり、深紫外光の樹脂成型体又はゴム成形体への深紫外光の照射だけで表面処理がされる接着装置が提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法であって、260nm以上320nm以下の波長範囲の深紫外光を発する複数の発光ダイオードそれぞれから、深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面までの距離を一定に保持し、深紫外光を照射する照射工程を備え、前樹脂成型体が、ポリスチレン(PS)を除く芳香族化合物を有する有機高分子化合物であって、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリフェニルスルホン樹脂(PPSF)、ポリスルホン樹脂(PSF)、ポリエーテルスルホン樹脂(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、及び液晶ポリマー(LCP)、並びにポリマーアロイ化若しくは繊維強化されたこれらの樹脂からなる群から選択される芳香族化合物を有する有機高分子化合物からなり、深紫外光の樹脂成型体又はゴム成形体への深紫外光の照射だけで表面処理がされ、所定の組成物の表面処理された領域への接着力を向上させる樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法が提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置であって、260nm以上320nm以下の波長範囲の深紫外光を発する複数の発光ダイオードと、複数の発光ダイオードそれぞれから、深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面までの距離を一定の距離に保持する保持部とを備え、前樹脂成型体が、ポリスチレン(PS)を除く芳香族化合物を有する有機高分子化合物であって、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリフェニルスルホン樹脂(PPSF)、ポリスルホン樹脂(PSF)、ポリエーテルスルホン樹脂(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、及び液晶ポリマー(LCP)、並びにポリマーアロイ化若しくは繊維強化されたこれらの樹脂からなる群から選択される芳香族化合物を有する有機高分子化合物からなり、深紫外光の樹脂成型体又はゴム成形体への深紫外光の照射だけで表面処理がされる樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置が提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、260nm以上320nm以下の波長範囲の深紫外光を発する複数の発光ダイオードそれぞれから、深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面までの距離を一定に保持し、深紫外光を照射する照射工程と、樹脂成型体又はゴム成形体の表面に組成物を塗布する塗布工程とを備え、前樹脂成型体が、ポリスチレン(PS)を除く芳香族化合物を有する有機高分子化合物であって、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリフェニルスルホン樹脂(PPSF)、ポリスルホン樹脂(PSF)、ポリエーテルスルホン樹脂(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、及び液晶ポリマー(LCP)、並びにポリマーアロイ化若しくは繊維強化されたこれらの樹脂からなる群から選択される芳香族化合物を有する有機高分子化合物からなり、深紫外光の樹脂成型体又はゴム成形体への深紫外光の照射だけで表面処理がされ、組成物の表面処理された領域への接着力を向上させる接着方法が提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、260nm以上320nm以下の波長範囲の深紫外光を発する複数の発光ダイオードと、複数の発光ダイオードそれぞれから、深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面までの距離を一定の距離に保持する保持部と、深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面に組成物を塗布する塗布部とを備え、前樹脂成型体が、ポリスチレン(PS)を除く芳香族化合物を有する有機高分子化合物であって、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリフェニルスルホン樹脂(PPSF)、ポリスルホン樹脂(PSF)、ポリエーテルスルホン樹脂(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、及び液晶ポリマー(LCP)、並びにポリマーアロイ化若しくは繊維強化されたこれらの樹脂からなる群から選択される芳香族化合物を有する有機高分子化合物からなり、深紫外光の樹脂成型体又はゴム成形体への深紫外光の照射だけで表面処理がされる接着装置が提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、260nm以上320nm以下の波長範囲の深紫外光を発する発光ダイオードからの深紫外光が照射された樹脂成型体又はゴム成形体を有して構成され、前樹脂成型体が、ポリスチレン(PS)を除く芳香族化合物を有する有機高分子化合物であって、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリフェニルスルホン樹脂(PPSF)、ポリスルホン樹脂(PSF)、ポリエーテルスルホン樹脂(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、及び液晶ポリマー(LCP)、並びにポリマーアロイ化若しくは繊維強化されたこれらの樹脂からなる群から選択される芳香族化合物を有する有機高分子化合物からなり、深紫外光の樹脂成型体又はゴム成形体への深紫外光の照射だけによる表面処理がされた構造体が提供される。
また、本発明は上記目的を達成するため、樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法であって、260nm以上320nm以下の波長範囲の深紫外光を発する発光ダイオードから深紫外光を、樹脂成型体又はゴム成形体に照射する照射工程を備え、樹脂成型体が、主としてシンジオタクチック構造を有するポリスチレン(PS)を除く芳香族化合物を有する有機高分子化合物であって、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリフェニルスルホン樹脂(PPSF)、ポリスルホン樹脂(PSF)、ポリエーテルスルホン樹脂(PES)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、及び液晶ポリマー(LCP)、並びにポリマーアロイ化若しくは繊維強化されたこれらの樹脂からなる群から選択される芳香族化合物を有する有機高分子化合物からなり、深紫外光の樹脂成型体又はゴム成形体への深紫外光の照射だけで表面処理がされ、所定の組成物の表面処理された領域への接着力を向上させる樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法が提供される。

Claims (13)

  1. 深紫外光を発する発光ダイオードから前記深紫外光を、樹脂成型体又はゴム成形体に照射する照射工程
    を備える樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法。
  2. 前記樹脂成型体が、芳香族化合物を有する有機高分子化合物から成型される請求項1に記載の樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法。
  3. 前記ゴム成形体が、EPDM、及び/又はNBRから成型される請求項1に記載の樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法。
  4. 前記照射工程が、前記樹脂成型体又はゴム成形体の表面の一部を選択的に照射する請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法。
  5. 樹脂成型体又はゴム成形体に照射される深紫外光を発する発光ダイオードを備える樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置。
  6. 深紫外光を発する発光ダイオードから前記深紫外光を、樹脂成型体又はゴム成形体に照射する照射工程と、
    前記深紫外光が照射された前記樹脂成型体又はゴム成形体の表面に組成物を塗布する塗布工程とを備える接着方法。
  7. 前記塗布工程が、前記樹脂成型体又はゴム成形体の表面に前記深紫外光が照射された後、又は前記樹脂成型体又はゴム成形体の表面への前記深紫外光の照射と共に、前記組成物を塗布する請求項6に記載の接着方法。
  8. 深紫外光を発する発光ダイオードと、
    前記深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面に組成物を塗布する塗布部と
    を備える接着装置。
  9. 深紫外光を発する複数の発光ダイオードそれぞれから、前記深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面までの距離を一定に保持し、前記深紫外光を照射する照射工程
    を備える樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理方法。
  10. 深紫外光を発する複数の発光ダイオードと、
    前記複数の発光ダイオードそれぞれから、前記深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面までの距離を一定の距離に保持する保持部と
    を備える樹脂成型体又はゴム成形体の表面処理装置。
  11. 深紫外光を発する複数の発光ダイオードそれぞれから、前記深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面までの距離を一定に保持し、前記深紫外光を照射する照射工程と、
    前記樹脂成型体又はゴム成形体の表面に組成物を塗布する塗布工程とを備える接着方法。
  12. 深紫外光を発する複数の発光ダイオードと、
    前記複数の発光ダイオードそれぞれから、前記深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面までの距離を一定の距離に保持する保持部と、
    前記深紫外光が照射される樹脂成型体又はゴム成形体の表面に組成物を塗布する塗布部と
    を備える接着装置。
  13. 深紫外光を発する発光ダイオードからの前記深紫外光が照射された樹脂成型体又はゴム成形体を有して構成される構造体。
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