JPWO2017033824A1 - 粘着性水蒸気バリア性積層体および画像表示装置 - Google Patents

粘着性水蒸気バリア性積層体および画像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2017033824A1
JPWO2017033824A1 JP2017536382A JP2017536382A JPWO2017033824A1 JP WO2017033824 A1 JPWO2017033824 A1 JP WO2017033824A1 JP 2017536382 A JP2017536382 A JP 2017536382A JP 2017536382 A JP2017536382 A JP 2017536382A JP WO2017033824 A1 JPWO2017033824 A1 JP WO2017033824A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
water vapor
pressure
sensitive adhesive
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017536382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6924697B2 (ja
Inventor
直 楠本
直 楠本
政一 清水
政一 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soken Chemical and Engineering Co Ltd
Original Assignee
Soken Chemical and Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Soken Chemical and Engineering Co Ltd filed Critical Soken Chemical and Engineering Co Ltd
Publication of JPWO2017033824A1 publication Critical patent/JPWO2017033824A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6924697B2 publication Critical patent/JP6924697B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J201/00Adhesives based on unspecified macromolecular compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J153/00Adhesives based on block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Adhesives based on derivatives of such polymers
    • C09J153/02Vinyl aromatic monomers and conjugated dienes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J7/00Adhesives in the form of films or foils
    • C09J7/20Adhesives in the form of films or foils characterised by their carriers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J2301/00Additional features of adhesives in the form of films or foils
    • C09J2301/30Additional features of adhesives in the form of films or foils characterized by the chemical, physicochemical or physical properties of the adhesive or the carrier
    • C09J2301/312Additional features of adhesives in the form of films or foils characterized by the chemical, physicochemical or physical properties of the adhesive or the carrier parameters being the characterizing feature

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

粘着性水蒸気バリア性積層体は、基材と、前記基材上に設けられた粘着剤層と、を含む、粘着性水蒸気バリア性積層体であって、前記粘着剤層は、(A)成分と、(B)成分と、(C)成分と、を含む粘着剤組成物から得られる。

Description

本発明は、粘着性水蒸気バリア性積層体および画像表示装置に関する。
近年、有機EL装置などの画像表示装置や、有機薄膜を用いる太陽電池の製造において、構成部材を貼り合わせる際に粘着剤組成物が用いられている。
しかしながら、これらの装置を構成する有機膜は水分に弱いため、該有機層の機能を維持するために、水蒸気の透過を防ぐ措置を講じることが必要とされている(特許文献1)。よって、水蒸気をはじめとする、気体バリア性を有する粘着剤の開発が求められている。
特開2004−9395号公報
一方、水蒸気の透過を防ぐために、構成部材同士をアクリル系粘着剤で接着した場合、アクリル系粘着剤は水蒸気バリア性が低いため、粘着剤層の端面からの水蒸気の浸入を防ぐことが困難である。
本発明者らは、画像表示装置等の製造に使用される粘着剤組成物の組成について鋭意検討したところ、特定の材料を含む粘着剤組成物から形成される粘着剤層が高い水蒸気バリア性を有し、かつ、優れた耐久性(特に、高温および/または高湿環境下等の過酷環境下での耐久性)、密着性、耐候性、柔軟性、段差追従性、透明性、耐湿熱白化性、光漏れ防止性および可撓性を有することを見出した。
本発明は、高い水蒸気バリア性を有し、かつ、優れた耐久性、密着性、耐候性、柔軟性、段差追従性、透明性、耐湿熱白化性、光漏れ防止性および可撓性を有する粘着性水蒸気バリア性積層体および画像表示装置を提供する。
1.本発明の一態様に係る粘着性水蒸気バリア性積層体は、基材と、前記基材上に設けられた粘着剤層と、を含む、粘着性水蒸気バリア性積層体であって、
前記粘着剤層は、(A)成分と、(B)成分と、(C)成分と、を含む粘着剤組成物から得られ、
前記(A)成分である水添ブロック共重合体は、芳香族ビニル単量体の重合体成分に由来するハードセグメントと、共役ジエン単量体の重合体成分に由来するソフトセグメントとを有し、
前記(B)成分は、臭素価が10g/100g以下でかつ軟化点が100℃以上である水添石油樹脂であり、
前記(C)成分は、前記ソフトセグメントに相溶する性質を有し、常温(23℃)において液体であり、かつ、数平均分子量が50,000以下の樹脂であり、
前記粘着剤層の膜厚が5μm以上300μm以下であり、かつ、該粘着剤層の膜厚を50μmにした場合の該粘着剤層の水蒸気透過率が、JIS Z0208、40℃×90%RHにおいて30g/m・day未満である。
2.上記1に記載の粘着性水蒸気バリア性積層体において、水蒸気透過率が、JIS Z0208、40℃×90%RHにおいて25g/m・day未満であることができる。
3.上記1または2に記載の粘着性水蒸気バリア性積層体において、前記(A)水添ブロック共重合体を構成する共役ジエン単量体の重合体成分に含まれる二重結合の水添率が90%以上であることができる。
4.上記1ないし3のいずれかに記載の粘着性水蒸気バリア性積層体において、前記(B)成分は、芳香族共重合系の水添石油樹脂であることができる。
5.上記1ないし4のいずれかに記載の粘着性水蒸気バリア性積層体において、前記粘着剤組成物は、前記(A)成分100質量部に対して10質量部以上500質量部以下の前記(B)成分と、前記(A)成分100質量部に対して20質量部以上500質量部以下の前記(C)成分と、を含むことができる。
6.上記1ないし5のいずれかに記載の粘着性水蒸気バリア性積層体において、前記基材の水蒸気透過率が、JIS Z0208、40℃×90%RHにおいて30g/m・day未満であることができる。
7.本発明の他の一形態に係る画像表示装置は、上記1ないし6のいずれかに記載の粘着性水蒸気バリア性積層体を含む。
上記粘着性水蒸気バリア性積層体は、前記(A)成分と、前記(B)成分と、前記(C)成分と、を含む粘着剤組成物から得られる粘着剤層を有するため、高い水蒸気バリア性を有し、かつ、優れた耐久性(特に、高温および/または高湿環境下等の過酷環境下での耐久性)、密着性、耐候性、柔軟性、段差追従性、透明性、耐湿熱白化性、光漏れ防止性および可撓性を有する。
また、上記粘着性水蒸気バリア性積層体を含む上記画像表示装置は、水蒸気バリア性を有し、かつ、耐久性(特に、高温および/または高湿環境下等の過酷環境下での耐久性)、密着性、柔軟性、耐候性、段差追従性、透明性、耐湿熱白化性、光漏れ防止性または可撓性を必要とする環境下で使用することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体を模式的に示す断面図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体を模式的に示す断面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体を模式的に示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明を詳細に説明する。なお、本発明において、格別に断らない限り、「部」は「質量部」を意味し、「%」は「質量%」を意味する。
1.粘着性水蒸気バリア性積層体
本発明の一実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体(以下、単に「積層体」と記載する場合もある。)は、基材と、前記基材の上に設けられた粘着剤層と、を含む、粘着性水蒸気バリア性積層体である。前記粘着剤層は、(A)成分と、(B)成分と、(C)成分を含む粘着剤組成物から得られる。
1.1.積層体の具体例
図1、図2および図3はそれぞれ、本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体の一例を模式的に示す断面図である。
図1に示される粘着性水蒸気バリア性積層体10は、基材1と、基材1の上(基材1の表面)に設けられた粘着剤層2とを含む。基材1の材質は、ガラス等の無機材料、または、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリエステル、ポリカーボネート等のプラスチックに代表される有機材料であることができる。なお、図1においては、基材1が単層である場合を示している。
あるいは、基材1は、無機材料(例えば、Si、Al、In、Sn、Zn、およびTiから選ばれる少なくとも1種の酸化物、窒化物または酸窒化物の層)であってもよい。
図2に示される粘着性水蒸気バリア性積層体20は、基材11と、基材11の表面上に設けられた粘着剤層2と、を含む。図2においては、基材11が複数の層から構成されている例を示す。すなわち、図2に示されるように、基材11は、第1の層21と、第1の層21の表面に設けられた他の層(第2の層22)とを含み、この第2の層22の上に粘着剤層2が設けられていてもよい。
第1の層21の材質は、ガラス等の無機材料、基材1として上記に例示されるプラスチック等の有機材料であることができる。第2の層22の材質は限定されず、金属、または酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコン等のセラミックス等の無機系バリア性材料であってもよいし、基材1として上記に例示されるプラスチック等の有機材料であってもよい。
より具体的には、第1の層21または第2の層22は、無機材料(例えば、Si、Al、In、Sn、Zn、およびTiから選ばれる少なくとも1種の酸化物、窒化物または酸窒化物の層(例えば、有機フィルム上に蒸着した蒸着フィルムなど)であってもよい。
なお、図2において、粘着剤層2が基材11の第2の層22の上に設けられている例を示したが、基材11の第1の層21において、第2の層22が設けられている側とは反対側に粘着剤層2が設けられていてもよく、あるいは、第1の層21と第2の層22との間に粘着剤層2が設けられていてもよい。
図3は、画像表示装置である積層体30が有機EL素子3を含む例を示す。すなわち、図3に示される積層体30は、基材1と、基材1の上に設けられた有機EL素子3と、基材1の上に有機EL素子3を覆うように設けられた粘着剤層2とを含む。
図3に示される積層体30によれば、粘着剤層2が、有機EL素子3を覆うように設けられていることにより、有機EL素子3が密封されているため、有機EL素子3への水蒸気の浸入を遮断することができる。
図1、図2および図3の積層体10、20、30によれば、粘着剤層2の端面(図1、図2、図3の紙面横方向)からの水蒸気の浸入を遮断することができる。また、積層体10、20、30において、例えば、前記積層体の製造工程の途中のように、粘着剤層2の表面上に他の層が設けられない状態では、粘着剤層2の表面と垂直方向(図1、図2、図3の紙面縦方向)からの水蒸気の浸入も遮断することができる。
図1、図2および図3の粘着剤層2は、後述する粘着剤組成物を基材1または基材11の表面に直接塗布することにより形成することもできるが、剥離性フィルム上に形成した粘着剤層2を基材1または基材11の表面に転写することにより、基材1または基材11の表面に粘着剤層2を形成することもできる。基材1または基材11の水蒸気透過率は、JIS Z0208、40℃×90%RH(カップ法)(1976年版)において30g/m・day未満であることができ、10g/m・day未満であるのが好ましく、1g/m・day未満であるのがより好ましい(通常、1×10−6g/m・day以上である)。例えば、基材1、11の水蒸気透過率が、粘着剤層2の水蒸気透過率がよりも低い場合(より具体的には、基材1、11が水蒸気バリア性を有する場合)、本発明の粘着剤層は端面からの水の浸入を抑制できることから、積層体10、20、30の水蒸気透過率は実質的に、基材1、11の水蒸気透過率となりうる。
粘着剤層2の膜厚が50μmの場合の粘着剤層2の水蒸気透過率は、JIS Z0208、40℃×90%RHにおいて30g/m・day未満であり、25g/m・day未満であるのが好ましく、22g/m・day未満であるのがより好ましい(通常、1×10−4g/m・day以上である。)。本発明において、「粘着剤層50μmあたりの水蒸気透過率」とは、膜厚50μmに調整した粘着剤単層のZ0208、40℃×90%RHにおける水蒸気透過率の測定値(g/m・day)を意味する。
基材1,11の膜厚は、通常1μm以上500μm以下であり、5μm以上200μm以下であることが好ましい。
また、本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体が透明性を有する場合(例えば、本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体の全光線透過率が、JIS K7361法(1997年版)において85%以上である場合)、基材1、11の全光線透過率は、JIS K7361法において85%以上(通常100%以下)であることが好ましく、87%以上であることがより好ましい。
1.2.水蒸気バリア性
本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体は、水蒸気バリア性を有する。より具体的には、本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体は、水蒸気透過率が、JIS Z0208、40℃×90%RHにおいて30g/m・day未満であり、10g/m・day未満であるのが好ましく、1g/m・day未満であるのがより好ましい。
本発明において「水蒸気バリア性」とは、水蒸気の浸入を遮断する性能のことをいい、具体的には、水蒸気透過率が、JIS Z0208、40℃×90%RHにおいて30g/m・day未満であることをいう。
本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体によれば、前記粘着剤層が疎水性に優れており、該粘着剤層の端面からの水蒸気の浸入を防ぐことができるため、水蒸気バリア性に優れている。このため、水蒸気バリア性を必要とする用途に好適に使用することができる。
1.3.耐久性、光漏れ防止性および粘着性
本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体は、優れた耐久性(特に、高温および/または高湿環境下等の過酷環境下での耐久性)、光漏れ防止性および粘着性を有する。本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体の耐久性、光漏れ防止性および粘着性は主に、粘着剤層を形成するために使用する粘着剤組成物に含まれる(B)成分に起因する。
なお、光漏れ防止性の発現機構としては以下のことが考えられる。すなわち、粘着剤層の被着体が偏光板であるとき、粘着剤の構成要素として特に正の複屈折性を有する未水添の芳香族粘着付与剤を用いると、偏光板の収縮に伴い粘着剤層が変形し、光学的歪みが発生する。ここで、粘着剤の構成要素として、正の複屈折性を有さない水添石油樹脂である(B)成分を用いると、仮に未水添の芳香族粘着付与樹脂を使用していたとしても、光学的歪みが抑えられる結果、光漏れ防止性が発現すると考えられる。
1.4.可撓性
また、本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体は、優れた可撓性を有する。本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体の可撓性は主に、粘着剤層を形成するために使用する粘着剤組成物に含まれる(C)成分に起因する。
本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体が、優れた可撓性を有することにより、柔軟性を必要とする用途、例えば、湾曲した画像表示装置や折り畳み可能な画像表示装置に本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体を好適に使用することができる。
本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体の優れた可撓性は、該積層体に含まれる粘着剤層の貯蔵弾性率によって規定することができ、より具体的には、25℃における貯蔵弾性率が0.5×10Pa以上2.0×10Pa以下であることによって規定することができる。本発明において、粘着剤層の貯蔵弾性率は市販のレオメーターにより測定することができる。
1.5.耐湿熱白化性
本実施形態に係る粘着剤層は、疎水性が高いことにより該粘着剤層の端面からの水蒸気が浸入するのを遮断することができるため、横方向(すなわち、粘着剤層の端面に垂直な方向)からの水の浸入を防ぐことが出来る。また、本実施形態に係る粘着剤層は疎水性が高いため、高温・高湿下でも吸湿しにくく、粘着剤層の白化が抑えられている。
1.6.その他の特性
本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体は、(A)成分、(B)成分および(C)成分を含む粘着剤組成物から形成される、透明性が高い粘着剤層を含むことにより、優れた透明性を有することができる。より具体的には、本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体は、全光線透過率が、JIS K7361法において85%以上であることが好ましく、87%以上であることがより好ましい。
1.7.粘着剤組成物
本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体に含まれる粘着剤層は、後述する粘着剤組成物を基材1または基材11の表面に直接塗布することにより形成することもできるが、剥離性フィルム上に形成した粘着剤層2を基材1または基材11の表面に転写することにより、基材1または基材11の表面に粘着剤層2を形成することもできる。基材または剥離フィルムの表面に該粘着剤組成物を塗布した後、乾燥することにより、粘着剤層が得られる。本実施形態に係る粘着剤組成物は、(A)成分、(B)成分および(C)成分を含む。
1.7.1.(A)成分
(A)成分である水添(水素添加:hydrogenated)ブロック共重合体は、芳香族ビニル単量体の重合体成分に由来するハードセグメントと、共役ジエン単量体の重合体成分に由来するソフトセグメントとを有する熱可塑性エラストマーである。
ここで、より具体的には、芳香族ビニル単量体はスチレン、α−メチルスチレンであることが好ましく(より好ましくはスチレン)、共役(conjugate)ジエン単量体はブタジエン、イソプレンであることが好ましい。
(A)成分を含む本実施形態に係る粘着剤組成物を用いて形成された粘着剤層は、アクリル系ポリマーを含む粘着剤組成物から形成される粘着剤層と比較して、水蒸気バリア性に優れるという特徴を有する。
(A)成分は、ABA型水添ブロック共重合体(トリブロック体)、AB型水添ブロック共重合体(ジブロック体)、またはこれらの混合物であることができる。本発明において、ABA型水添ブロック共重合体およびAB型水添ブロック共重合体の「A」はハードセグメントを示し、「B」はソフトセグメントを示す。(A)成分の具体例としては、例えば、スチレン−(エチレン−プロピレン)−スチレン型ブロック共重合体(SEPS)(スチレン−イソプレン−スチレン型ブロック共重合体(SIS)の部分水素添加物)、スチレン−(ブタジエン−ブチレン)−スチレン型ブロック共重合体(SBBS)(スチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体(SBS)の部分水素添加物)、スチレン−(エチレン−ブチレン)−スチレン型ブロック共重合体(SEBS)(スチレン−ブタジエン−スチレン型ブロック共重合体(SBS)の水素添加物)、スチレン−(エチレン−プロピレン)型ブロック共重合体(SEP)(スチレン−イソプレン型ブロック共重合体(SI)の部分水素添加物)、スチレン−(エチレン−ブチレン)型ブロック共重合体(SEB)(スチレン−ブタジエン型ブロック共重合体(SB)の水素添加物)などが挙げられる。なかでも、(B)成分との相溶性に優れている観点から、(A)成分は、スチレン−(エチレン−プロピレン)−スチレン型ブロック共重合体(SEPS)、スチレン−(エチレン−ブチレン)−スチレン型ブロック共重合体(SEBS)、スチレン−(エチレン−プロピレン)型ブロック共重合体(SEP)、スチレン−(エチレン−ブチレン)型ブロック共重合体(SEB)、およびスチレン−(イソプレン−ブタジエン)型ブロック共重合体(SEEPS)から選ばれる1種または2種以上であること好ましい。これらを単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
また、(A)成分が、トリブロック体およびジブロック体の混合物であることが好ましく、この場合、トリブロック体の含有量は、該混合物に対して20質量%以上95質量%以下であることが好ましく(より好ましくは、30質量%以上90質量%以下)、ジブロック体の含有量は、該混合物に対して5質量%以上80質量%以下であることが好ましい(より好ましくは、10質量%以上70質量%以下)。
本発明において「相溶性を有する(compatible)」または「相溶する(compatibilizing)」とは、異なる2つの成分を混合して得られる混合物において、濁りまたは相分離が目視にて確認されないことをいう。
例えば、(B)成分が(C)成分に相溶するか否かは、(B)成分と、(C)成分と、を用いて評価することとする。
より具体的には、(B)成分と(C)成分とを、必要に応じて溶媒を用いて混合して得られる混合物において濁りの発生、または、(B)成分を含有する相と(C)成分とを含有する相との相分離が目視にてみられない場合は、(B)成分は(C)成分に相溶するものとし、一方、上述の濁りまたは相分離が目視にてみられる場合、(B)成分は(C)成分に相溶しないものする。
(A)成分としては、市販の水添ブロック共重合体、例えば、SEP型のセプトン1001および1020、SEPS型のセプトン2002、2004、2005、2006、2007、2063および2104、SEBS型のセプトン8004、8006、8007、8076および8104(上記のセプトンシリーズはいずれもクラレ社製)、SEBS型のタフテックH1221、H1662、H1052、H1053、H1041、H1051、H1517、H1043、H1272およびN504、SBBS型のタフテックP1500、P2000およびJT83X(上記のタフテックシリーズはいずれも旭化成社製)などを使用することもできる。
本実施形態に係る粘着剤組成物に耐熱性を付与する観点で、(A)成分におけるハードセグメント(例えばスチレン)の含有率は5質量%以上70質量%以下であることが好ましく、10質量%以上60質量%以下であることがより好ましく、10質量%以上40質量%以下であることがさらに好ましい。(A)成分におけるハードセグメントの含有率が5質量%未満であると耐熱性に劣り、一方、70質量%を超えると、粘着剤層が硬くなりすぎ、被着体との密着性が劣る場合がある。
また、(C)成分との相溶性に優れている観点から、(A)成分を構成する共役ジエン単量体の重合体成分に含まれる二重結合の水添率(水素添加率)(以下、単に「水添率」ともいう。)は90%以上であることが好ましく、95%以上であることがより好ましい(なお、水添率は100%であることが望ましいが、痕跡量(例えば、0.001%以上0.1%以下)の二重結合が残存しても差し支えない)。
すなわち、本発明において、共役ジエン単量体の重合体成分に含まれる二重結合の水添率とは、共役ジエン単量体の重合体成分に含まれる二重結合のうち、水素添加により飽和されているものの割合をいう。
ここで、(C)成分が(A)成分を構成するソフトセグメントに相溶するか否かは、(A)成分のソフトセグメントに相当する成分、すなわち、共役ジエン単量体のみから合成される重合体と、(C)成分と、を用いて評価することとする。
より具体的には、共役ジエン単量体のみから重合される重合体と(C)成分とを、必要に応じて溶媒を用いて混合して得られる混合物において濁りの発生、または該重合物体を含有する相と(C)成分を含有する相との間で相分離の発生が目視にてみられない場合は、(C)成分は(A)成分を構成するソフトセグメントに相溶するものとし、一方、上述の濁りまたは相分離が目視にてみられる場合、(C)成分は(A)成分を構成するソフトセグメントに相溶しないものとする。なお、後述する(C)成分と、(A)成分を構成するソフトセグメントとの相溶についても同様に評価することができる。
粘着剤層に適度な柔軟性を付与できる点で、本実施形態に係る粘着剤組成物における(A)成分の重量平均分子量は1万以上30万以下(より好ましくは5万以上30万以下、さらに好ましくは5万以上25万以下)であることが好ましい。また、(A)成分が、上述したトリブロック体およびジブロック体の混合物である場合、(A)成分の重量平均分子量は、該混合物の重量平均分子量を意味する。
1.7.2.(B)成分
(B)成分は、臭素価が10g/100g以下でかつ、軟化点(softening point)が100℃以上である水添石油樹脂である。(B)成分は、正の複屈折性を有さないことが好ましい。本実施形態に係る粘着剤組成物が、水添石油樹脂である(B)成分を含むことにより、該粘着剤組成物から形成される粘着剤層に水蒸気バリア性及び適度な硬さを付与し、かつ該粘着剤層の耐久性、耐候性、耐熱性、光漏れ防止性および粘着力を高めることができる。(B)成分の臭素価は、水添率を表す指標であり、通常、(B)成分の臭素価が小さいほど、(B)成分の水添率が高いことを意味し、(B)成分の水添率を高めることにより、耐候性、並びに、(A)成分及び(C)成分との相溶性を高めることができる。より具体的には、(B)成分の臭素価は8g/100g以下であることが好ましい。なお、(B)成分の臭素価は例えば、JIS K 26 05に準じて測定することができ、(B)成分の軟化点は例えば、JIS K 22 07に準じて測定することができる。
(B)成分は、(A)成分を構成するソフトセグメントおよび(C)成分に相溶する性質を有することができる。これにより、得られる粘着剤層の透明性を高めることができる。
(B)成分は例えば、芳香族共重合系の水添石油樹脂であることができる。芳香族共重合系の水添石油樹脂は例えば、芳香族共重合体である石油樹脂の水添物であることができる。(B)成分としては、良好な相溶性および粘着性の観点から、重量平均分子量10,000以下であるのが好ましく、500以上5,000以下であることがより好ましい。
(B)成分として使用可能な水添石油樹脂としては、例えば、より具体的には、例えば市販のジシクロペンタジエン/芳香族共重合系の水添石油樹脂であるアイマーブP−140(軟化点140℃、出光興産株式会社製)、アイマーブP−125(軟化点125℃、出光興産株式会社製)、アイマーブP−100(軟化点100℃、出光興産株式会社製)、アイマーブS−110(軟化点110℃、出光興産株式会社製)、アイマーブS−100(軟化点100℃、出光興産株式会社製)、脂環族飽和炭化水素樹脂であるアルコンM135(軟化点135℃、荒川化学工業株式会社製)、アルコンM115(軟化点115℃、荒川化学工業株式会社製)、アルコンM100(軟化点100℃、荒川化学工業株式会社製)、アルコンP140(軟化点140℃、荒川化学工業株式会社製)、アルコンP115(軟化点115℃、荒川化学工業株式会社製)、アルコンP100(軟化点100℃、荒川化学工業株式会社製)が挙げられる。(B)成分として、これらを単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本実施形態に係る粘着剤組成物の耐久性および粘着力を高めることができる観点から、(B)成分の軟化点は100℃以上であることができ、110℃以上であることが好ましく、120℃超であることがより好ましい。
また、(A)成分との相溶性を調整し、経時での性能変化を抑制することができる観点で、(B)成分の含有量は、(A)成分100質量部に対して10質量部以上500質量部以下であることが好ましく、20質量部以上であることが好ましく(例えば50質量部以上、50質量部を超えていてもよい。)、一方、300質量部以下であることがより好ましい。
1.7.3.(C)成分
(C)成分は、(A)成分を構成するソフトセグメントに相溶する性質を有し、常温(23℃)において液体であり、かつ、数平均分子量50,000以下の樹脂である。なお、本発明でいうところの「液体」とは、粘稠な粘弾性(viscoelastic)液体や、その他低粘度の液体も含むものである。
本実施形態に係る粘着剤組成物が(C)成分を含むことにより、該粘着剤組成物から形成される粘着剤層に適度な柔軟性を与え、特に凹凸や段差のある被着体に対する段差追従性(単に「段差追従性」ということもある)を高めることができる。また、(C)成分が(A)成分を構成するソフトセグメント及び(B)成分に相溶するため、得られる粘着剤層の透明性を高めることができる。
(C)成分は例えば、ポリブテン系化合物、ポリイソブチレン系化合物、ポリイソプレン系化合等の脂肪族炭化水素を含む軟化剤であることができる。(C)成分として使用可能な軟化剤としては、市販の軟化剤、例えばポリブテン系化合物、ポリイソブチレン系化合物として日石ポリブテンLV−7、LV−50、LV−100、HV−15、HV−35、HV−50、HV−100、HV−300、HV−1900およびSV−7000(いずれもJX日鉱日石エネルギー社製)、テトラックス3T、4T、5Tおよび6T、ハイモール4H、5H、5.5Hおよび6H(いずれもJX日鉱日石エネルギー社製)、ポリイソプレン系化合物としてクラプレンLIR−290(クラレ社製)などを使用することもできる。(C)成分として、これらを単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本実施形態に係る粘着剤組成物を用いて、さらに段差追従性に優れた粘着剤層を得ることができる観点から、(C)成分の数平均分子量が10,000以下であることが好ましい。また、(C)成分の数平均分子量は通常、150以上である。
また、(A)成分との相溶性を調整し、経時での性能変化を抑制することができる観点で、(C)成分の含有量は、(A)成分100質量部に対して20質量部以上500質量部以下であることが好ましく、50質量部以上であることが好ましく、一方、300質量部以下であることがより好ましい。さらに、(B)成分および(C)成分の合計含有量は、(A)成分100質量部に対して50質量部以上1,000質量部以下であることが好ましく、80質量部以上700質量部以下であることがより好ましく、100質量部以上600質量部以下であることがさらに好ましい。なお、本実施形態に係る粘着剤組成物において、(A)成分、(B)成分、および(C)成分の合計含有量は、該粘着剤組成物全体に対して60質量%以上100質量%以下であることが好ましい。
1.7.4.その他の成分
本実施形態に係る粘着剤組成物は、(A)成分、(B)成分および(C)成分、以外のその他の成分を含んでいてもよい。その他の成分としては、例えば、酸化防止剤、シランカップリング剤、層状粘土鉱物等の添加剤、ロジン系粘着付与樹脂,テルペン系粘着付与樹脂等の粘着付与樹脂、および溶媒のうち1種または2種以上含んでいてもよい。酸化防止剤としては例えば、BHT(分子量220)、アデカスタブAO−330(分子量775)(ADEKA製)、イルガノックス1076(分子量531)(BASF社製)等のフェノール系酸化防止剤が挙げられる。シランカップリング剤としては例えば、ビニルトリメトキシシラン,ビニルトリエトキシシラン及びメタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の重合性不飽和基含有ケイ素化合物;3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン,3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン及び2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等のエポキシ構造を有するケイ素化合物;3−アミノプロピルトリメトキシシラン,N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン及びN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン等のアミノ基含有ケイ素化合物;並びに3−クロロプロピルトリメトキシシラン;オリゴマー型シランカップリング剤等が挙げられる。層状粘土鉱物としては例えば、スメクタイト(例えば、ルーセンタイトSAN316、SAN、SТN、SPN(コープケミカル社製)等の親油性スメクタイト)が挙げられる。これらを単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
1.8.用途
本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体は、水蒸気バリア性を要求される用途に好適に使用することができる。例えば、本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体は、有機EL装置等の画像表示装置や、有機膜を有する太陽電池、ならびに防水性を必要とする用途等に使用することができる。
1.9.酸価
さらに、被着体の腐食を防止できる観点から、本実施形態に係る粘着剤組成物における(A)成分、(B)成分及び(C)成分はそれぞれ酸価が1以下であることが好ましく、さらには、本実施形態に係る粘着剤組成物の酸価が1以下であることが好ましい。
1.10.作用効果
本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体は、(A)成分、(B)成分および(C)成分を含む粘着剤組成物から得られる粘着剤層を含むことにより、優れた水蒸気バリア性を有する。
また、本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体は、前記粘着剤層を得る際に使用する前記粘着剤組成物中の(B)成分に起因して、優れた耐久性(特に、高温および/または高湿環境下等の過酷環境下での耐久性)、光漏れ防止性および粘着性を有し、かつ、前記粘着剤層を得る際に使用する前記粘着剤組成物中の(C)成分に起因して、優れた柔軟性および可撓性を有する。また、柔軟性および可撓性に起因して段差追従性に優れているため、構成部材同士を貼り合わせる際に、貼り合わせ部分に凹凸、段差を有する場合でも、当該凹凸、段差を空隙無く充填でき、該構成部材同士を確実に貼り合わせることができる。また、優れた可撓性に起因して、折り畳み可能または巻き取り可能な画像表示装置中の構成部材の貼り合わせに好適に使用することができる。
さらに、本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体は、優れた透明性および耐湿熱白化性を有する。
加えて、前記粘着剤層を得る際に使用する前記粘着剤組成物において、(B)成分が(C)成分に相溶することで、得られる粘着剤層の透明性を高めることができる。さらに、前記粘着剤組成物が、軟化点が100℃以上である(B)成分を含むことにより、耐久性(耐熱性、より具体的には、高温および/または高湿環境下等の過酷環境下での耐久性)を高めることができ、かつ、(C)成分を含むことにより、柔軟性及び段差追従性を高めることができる。
より具体的には、(B)成分に起因する、軟化点が高い成分による耐熱性および粘着力の向上および、臭素価が10g/100g以下であることによる光漏れ防止性の向上と、(C)成分に起因する、柔軟性及び段差追従性の向上とが同時に得られ、かつ、当該(B)成分と(C)成分とが相溶することにより、粘着剤層に濁りを生じさせることもない。
さらに、本実施形態に係る粘着性水蒸気バリア性積層体を含む画像表示装置(例えば有機EL装置)および太陽電池は、被着体に適度な粘着力で貼着され、優れた耐久性を有する。
2.粘着剤層(粘着シート)
本発明の一実施形態に係る粘着剤層(粘着シート)は、(A)成分と、(B)成分と、(C)成分と、を含む上記実施形態に係る粘着剤組成物から得られる。
本実施形態に係る粘着剤層において、(A)成分、(B)成分、(C)成分の合計含有量は、該粘着剤層の全体を100質量%とした場合、60質量%以上100質量%以下であることが好ましい。
本実施形態に係る粘着剤層は、膜厚が5μm以上300μm以下(好ましくは5μm以上200μm以下)であり、かつ、該粘着剤層の膜厚を50μmにした場合の水蒸気透過率が、JIS Z0208、40℃×90%RH(カップ法)において30g/m・day未満(好ましくは、25g/m・day未満、より好ましくは、22g/m・day未満)である。
本実施形態に係る粘着剤層は、上記実施形態に係る粘着剤組成物を基材1または基材11の表面に直接塗布することもできるが、剥離性フィルム上に形成した粘着剤層2を基材11の表面に転写することにより、基材11の表面に粘着剤層を形成することもできる。より具体的には、基材または剥離性フィルム上に、本実施形態に係る粘着剤組成物をグラビアコーター、メイヤーバーコーター、エアナイフコーター、ロールコーター等により塗布し、塗布された該粘着剤組成物を常温または加熱により乾燥させて、本実施形態に係る粘着剤層を作製してもよい。
3.画像表示装置
本発明の別の実施形態に係る画像表示装置は、上記実施形態に係る粘着剤組成物を用いて形成された粘着剤層を含む。本実施形態に係る画像表示装置としては、例えば、有機EL装置(例えば、図3に示される積層体30)、液晶表示装置が挙げられる。
4.実施例
以下、本発明を下記実施例に基づいて説明するが、本発明は実施例に限定されない。
4.1.粘着剤組成物の調製
冷却管、窒素導入管、温度計、滴下ロートおよび撹拌装置を備えた反応容器に、表1中に記載される、(A)成分または比較成分、(B)成分、(C)成分または比較成分、およびトルエン150重量部を仕込み、40℃で5時間撹拌して、実施例1ないし10および比較例1ないし6の粘着剤組成物をそれぞれ調製した。
4.2.評価用粘着シート(粘着剤層)の作製
脱泡処理ののち、剥離処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム上に、実施例1ないし10および比較例1ないし6の粘着剤組成物をそれぞれ、ドクターブレードを用いて塗布し、90℃で3分間乾燥して、乾燥膜厚50μmの塗膜を形成した。塗膜の前記ポリエチレンテレフタレートフィルムの貼付面とは反対の面に、剥離処理されたポリエチレンテレフタレートフィルムをさらに貼り合わせ、2枚の剥離処理されたポリエチレンテレフタレートフィルムに挟まれた厚さ50μmの粘着剤層を有する評価用粘着シートを得た。
4.3.粘着剤層の評価方法
4.3.1.水蒸気透過率
水蒸気透過率の評価は、JIS Z0208に準じて行った。すなわち、上記4.2.欄で得られた評価用粘着シートの両面の剥離処理されたポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離して不織布を貼り合わせた後、塩化カルシウム約10gを入れた透湿カップ(内径60mm)の上に、不織布で挟んだ評価用粘着シートを被せて周囲を封止した。その後、透湿カップを40℃×90%RH環境下に静置し測定を行った。
4.3.2.全光線透過率
全光線透過率の評価は、上記4.2.欄で得られた評価用粘着シートの片方のポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離して、厚さ1mmのガラス板に貼り合わせ、さらにもう一方のポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離して、JIS K7361法にしたがって23℃×50%RH環境下で行った。
4.3.3.耐候性(黄変性)
上記4.2.欄で得られた評価用粘着シートを、キセノンウエザーメーターを用いて60W/mの照射強度で600時間照射した試験前後の厚さ50μmの粘着剤層の色相を23℃×50%RH環境下で比較測定した。Δb*が2.0以下の場合、耐候性が優れていると判定し、Δb*が2.0を超える場合、耐候性が劣ると判定する。
4.3.4.耐湿熱白化性
上記4.2.欄で得られた評価用粘着シートの片側のポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、100μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルムを貼り合わせ、50mm四方の試験片を作成した。もう一方の剥離処理されたポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、試験片をガラスに貼り合わせてオートクレーブ処理した(50℃、5atm、20分)後、積層体のヘイズをヘイズメーター(型名「HM−150」、村上色彩技術研究所社製)を用いて測定した(初期ヘイズ)。続けて試料を85℃×85%RHの乾燥機に24時間入れ、23℃×50%RH環境下に取り出して1時間放置した後、積層体のヘイズを再度測定した(湿熱後ヘイズ)。湿熱後ヘイズ−初期ヘイズをΔヘイズとし、Δヘイズが1.0以下の場合、耐湿熱白化性が優れていると判定し、Δヘイズ1.0を超える場合、耐湿熱白化性が劣ると判定する。
4.3.5.段差追従性
上記4.2.欄に記載された方法で得られた評価用粘着シートを、膜厚100μmのポリエチレンテレフタラートフィルムに転写して、50mm×50mmに裁断して評価試験片を得た。次いで、15mm×15mmに裁断した膜厚25μmのポリエチレンテレフタラートフィルムをガラス板上に置き、ガラス板上のポリエチレンテレフタラートフィルム(15mm×15mm)の全面に粘着剤層が覆うように、試験片(50mm×50mm)を貼り付け、オートクレーブ処理(50℃、5atm、20分間)した後、常温下に1時間放置して、段差部分の外観を目視によって観察した。
上記内容を踏まえ、粘着剤組成物によって得られる粘着剤層の段差追従性を以下の評価基準にて評価した。
(評価)
○:目視で、貼り付け段差部分に空隙や気泡が確認されない。
×:目視で、貼り付け段差部分に空隙や気泡が確認された。
4.3.6.耐久性
上記4.2.欄で得られた評価用粘着シートの片側のポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、100μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルムを貼り合わせ、50mm四方の試験片を作成した。もう一方の剥離処理されたポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、試験片をガラスに貼り合わせてオートクレーブ処理した(50℃、5atm、20分)後、試料を85℃×85%RHの乾燥機に24時間入れ、23℃×50%RH環境下に取り出した後、粘着剤層に発泡や、ガラスからのウキ・ハガレの有無を評価した。
(評価)
○:目視で発泡やウキ・ハガレが確認されない。
×:目視で発泡やウキ・ハガレが確認された。
4.4.積層体の評価方法
4.4.1.水蒸気透過率
水蒸気透過率の評価は、上記4.2.欄で得られた評価用粘着シートの片側のポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、厚さ50μmのPET樹脂をベースとする基材(ハイバリアフィルム:水蒸気透過率:1g/m・day未満)に貼り合わせ、JIS Z0208(1976年版)にしたがって、40℃×90%RH環境下において行った。
4.4.2.粘着力
上記4.2.欄で得られた評価用粘着シートの片側のポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、厚さ50μmのPET樹脂をベースとする基材(上記ハイバリアフィルム)に貼り合わせ、幅25mmに裁断して試験片を作成した。
上記試験片の基材と反対側の面のポリエチレンテレフタレートフィルムを剥がし、露出した粘着剤塗工面を2kgのローラーを用いてガラスに圧着した。貼付から20分後にガラス板から粘着シートを剥離し(23℃、剥離角度180°、剥離速度300mm/分)、粘着力(初期)を23℃×50%RH環境下で測定した。
4.4.3.全光線透過率
上記4.2.欄で得られた評価用粘着シートの片側のポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離し、厚さ50μmのPET樹脂をベースとする基材(上記ハイバリアフィルム)に貼り合わせ、さらにもう一方のポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離して試験片を作成した。全光線透過率の評価は、JIS K7361法(1997年版)にしたがって、23℃×50%RH環境下で行った。
4.4.4.塗膜外観
積層体中の粘着剤層(塗膜)の外観を、目視にて観察した。
Figure 2017033824
なお、表1における略語の意味は以下の通りである。
SEPS水添ゴム系ポリマー1:SEPS50質量%とSEP50質量%との混合物(スチレン含有率15%、重量平均分子量13万、水添率90%以上)
SEPS水添ゴム系ポリマー2:SEPS30質量%とSEB70質量%との混合物(スチレン含有率30%、重量平均分子量10万、水添率90%以上)
SEEPS水添ゴム系ポリマー1:スチレン、イソプレン、ブタジエン共重合体(スチレン含有率13%、重量平均分子量13万)
SISポリマー:スチレン−イソプレン−スチレン型ブロック共重合体(非水素添加物)アイマーブP−140:軟化点140℃の芳香族共重合系の水添石油樹脂(出光興産株式会社製、重量平均分子量:900、臭素価:2g/100g)
アイマーブS−110:軟化点110℃の芳香族共重合系の水添石油樹脂(出光興産株式会社製、重量平均分子量:760、臭素価:6g/100g)
LV−100:ポリブテン(数平均分子量=500)(JX日鉱日石エネルギー株式会社製)
HV−300:ポリブテン(数平均分子量=1,400)(JX日鉱日石エネルギー株式会社製)
TETRAX3T:ポリイソブテン(重量平均分子量:49,000)(JX日鉱日石エネルギー株式会社製)オパノール50SF:ポリイソブチレン樹脂(BASF社製、数平均分子量:68,000、重量平均分子量:340,000)
FMR−0150:軟化点145℃の芳香族系粘着付与樹脂(非水添物)(三井化学社製、重量平均分子量:2,040)
アデカスタブAO−330:フェノール系酸化防止剤(株式会社ADEKA製)
基材:膜厚100μm、全光線透過率90.0%、水蒸気透過率4.8×10−4g/m・dayの透明バリアフィルム
4.5.評価結果
表1の結果から、本願実施例1ないし10の積層体は、前記粘着剤層は(A)水添ブロック共重合体と、(B)成分と、(C)成分と、を含む粘着剤組成物から得られるため、粘着剤層が優れた水蒸気バリア性を有し、かつ、耐久性、耐候性、透明性、粘着力、段差追従性および耐湿熱白化性に優れていることが理解できる。また、本願実施例1ないし10の積層体は光漏れ防止性、柔軟性および可撓性に優れていた。
また、本願実施例10の積層体は、正の複屈折性を有する未水添の芳香族粘着付与樹脂を(C)成分として含有する粘着剤組成物から得られる。本願実施例10の積層体は、正の複屈折性を有さない(B)成分を含有する粘着剤組成物から得られるため、該粘着剤組成物が未水添の芳香族粘着付与樹脂である(C)成分を含有していても、該粘着剤組成物から得られる積層体は光学的歪みが抑えられる結果、光漏れ防止性を有する。
これに対して、表1に示すように、本願比較例1の組成物は(C)成分を含んでいないため、該組成物を用いて得られた粘着剤層は、段差追従性に劣ることが理解できる。
また、比較例2の組成物は、(B)成分を含んでいないため、該組成物から得られる粘着剤層は、耐久性および粘着力が劣ることが理解できる。また、比較例3の組成物から得られる粘着剤層は、水蒸気バリア性が劣ることが理解できる。また、比較例4の組成物は、(B)成分の代わりに、(A)成分との相溶性が劣る芳香族系粘着付与樹脂(非水添物)を含むため、該組成物から得られる粘着剤層は透明性に劣ることが理解できる。また、比較例5の組成物は、(C)成分の代わりに、数平均分子量が50,000を超える樹脂を含むため、該組成物から得られる粘着剤層は段差追従性および粘着力に劣ることが理解できる。また、比較例6の組成物は、(A)成分の代わりに、水添されていないブロック重合体(SISポリマー)を含むため、該組成物から得られる粘着剤層は耐候性に劣ることが理解できる。
上記粘着性水蒸気バリア性積層体は、水蒸気バリア性、耐久性(特に、高温および/または高湿環境下等の過酷環境下での耐久性)、密着性、耐候性、柔軟性、段差追従性、透明性、耐湿熱白化性および可撓性を必要とする環境下で使用することができる。

Claims (7)

  1. 基材と、前記基材上に設けられた粘着剤層と、を含む、粘着性水蒸気バリア性積層体であって、
    前記粘着剤層は、(A)成分と、(B)成分と、(C)成分と、を含む粘着剤組成物から得られ、
    前記(A)成分である水添ブロック共重合体は、芳香族ビニル単量体の重合体成分に由来するハードセグメントと、共役ジエン単量体の重合体成分に由来するソフトセグメントとを有し、
    前記(B)成分は、臭素価が10g/100g以下でかつ軟化点が100℃以上である水添石油樹脂であり、
    前記(C)成分は、前記ソフトセグメントに相溶する性質を有し、常温(23℃)において液体であり、かつ、数平均分子量が50,000以下の樹脂であり、
    前記粘着剤層の膜厚が5μm以上300μm以下であり、かつ、該粘着剤層の膜厚を50μmにした場合の該粘着剤層の水蒸気透過率が、JIS Z0208、40℃×90%RHにおいて30g/m・day未満である、粘着性水蒸気バリア性積層体。
  2. 水蒸気透過率が、JIS Z0208、40℃×90%RHにおいて25g/m・day未満である、請求項1に記載の粘着性水蒸気バリア性積層体。
  3. 前記(A)水添ブロック共重合体を構成する共役ジエン単量体の重合体成分に含まれる二重結合の水添率が90%以上である、請求項1または2に記載の粘着性水蒸気バリア性積層体。
  4. 前記(B)成分は、芳香族共重合系の水添石油樹脂である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の粘着性水蒸気バリア性積層体。
  5. 前記粘着剤組成物は、前記(A)成分100質量部に対して10質量部以上500質量部以下の前記(B)成分と、前記(A)成分100質量部に対して20質量部以上500質量部以下の前記(C)成分と、を含む、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の粘着性水蒸気バリア性積層体。
  6. 前記基材の水蒸気透過率が、JIS Z0208、40℃×90%RHにおいて30g/m・day未満である、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の粘着性水蒸気バリア性積層体。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の粘着性水蒸気バリア性積層体を含む、画像表示装置。
JP2017536382A 2015-08-27 2016-08-18 粘着性水蒸気バリア性積層体および画像表示装置 Active JP6924697B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015168039 2015-08-27
JP2015168039 2015-08-27
PCT/JP2016/074085 WO2017033824A1 (ja) 2015-08-27 2016-08-18 粘着性水蒸気バリア性積層体および画像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017033824A1 true JPWO2017033824A1 (ja) 2018-06-14
JP6924697B2 JP6924697B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=58100248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017536382A Active JP6924697B2 (ja) 2015-08-27 2016-08-18 粘着性水蒸気バリア性積層体および画像表示装置

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP6924697B2 (ja)
KR (1) KR102223585B1 (ja)
CN (1) CN108138009B (ja)
TW (1) TWI806818B (ja)
WO (1) WO2017033824A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3598528A4 (en) * 2017-03-17 2021-03-31 Zeon Corporation COMPOSITION FOR FUNCTIONAL LAYER IN A NON-AQUEOUS RECHARGEABLE BATTERY, FUNCTIONAL LAYER FOR NON-AQUEOUS RECHARGEABLE BATTERY, NON-AQUEOUS RECHARGEABLE BATTERY, AND METHOD OF MANUFACTURING A NON-AQUEOUS RECHARGEABLE BATTERY
US10640277B2 (en) 2017-06-01 2020-05-05 Chef Pack, Llc Packaging for a food item
WO2023182493A1 (ja) * 2022-03-25 2023-09-28 味の素株式会社 樹脂シートおよびその製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014069398A1 (ja) * 2012-10-29 2014-05-08 リンテック株式会社 粘着剤組成物及び粘着シート
WO2014084351A1 (ja) * 2012-11-30 2014-06-05 リンテック株式会社 接着剤組成物、接着シートおよび電子デバイス

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010072471A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Three M Innovative Properties Co 透明粘着シート、それを含む画像表示装置及び、その画像表示装置の作製方法
JP5416316B2 (ja) * 2011-06-28 2014-02-12 リンテック株式会社 粘着性組成物及び粘着性シート
WO2013183570A1 (ja) * 2012-06-08 2013-12-12 株式会社クラレ 水添ブロック共重合体、及びその製造方法
CN105051141B (zh) * 2013-02-28 2018-01-30 综研化学株式会社 光学用粘接剂组合物、光学用粘接片、图像显示装置和输入输出装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014069398A1 (ja) * 2012-10-29 2014-05-08 リンテック株式会社 粘着剤組成物及び粘着シート
WO2014084351A1 (ja) * 2012-11-30 2014-06-05 リンテック株式会社 接着剤組成物、接着シートおよび電子デバイス

Also Published As

Publication number Publication date
KR102223585B1 (ko) 2021-03-04
TWI806818B (zh) 2023-07-01
WO2017033824A1 (ja) 2017-03-02
KR20180044262A (ko) 2018-05-02
TW201714746A (zh) 2017-05-01
CN108138009B (zh) 2021-01-05
JP6924697B2 (ja) 2021-08-25
CN108138009A (zh) 2018-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6376870B2 (ja) 粘着性水蒸気バリア性積層体および画像表示装置
JP6374793B2 (ja) 粘着剤組成物及び粘着シート
TWI732784B (zh) 黏著劑組成物、黏著劑層、附黏著劑層之光學薄膜、光學構件及影像顯示裝置
TW201029077A (en) Method for encapsulating an electronic arrangement
JP5155527B2 (ja) 表面保護フィルム
JP4414016B2 (ja) 表面保護フィルム
JP6371615B2 (ja) 粘着剤組成物、粘着シート、積層体、画像表示装置及び入出力装置
WO2017033824A1 (ja) 粘着性水蒸気バリア性積層体および画像表示装置
WO2015016106A1 (ja) 粘着シート
JP5814037B2 (ja) 粘着テープ
JP2020125490A (ja) プリズムシート用表面保護フィルム及びプリズムシート用表面保護フィルム付きプリズムシート
WO2017047703A1 (ja) 粘着剤組成物、粘着剤層、粘着剤層付光学フィルム、光学部材、及び画像表示装置
JP2005200606A (ja) 表面保護シート
JP5814036B2 (ja) 粘着テープ
JP2013119603A (ja) 光学フィルムの表面保護用粘着フィルム
TW201443180A (zh) 感壓型黏著薄膜或片、表面保護薄膜或片、以及將感壓型黏著薄膜或片使用於保護物品表面之方法
TW201109408A (en) Pressure-sensitive adhesive tape

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190708

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20191017

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6924697

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250