JPWO2017009935A1 - 燃料電池のシール構造 - Google Patents

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Abstract

支持体(19)は、発電部に位置して多孔質層で構成される支持部(13)と、発電部の外周側に位置して緻密層で構成されるシール部(17)とを有する。シール部(17)は、外周側に位置して下方に突出する外側壁部(17a)と、外側壁部(17a)よりも発電部側に位置して上方に突出する内側壁部(17b)とを備える。互いに隣接するセル(1)相互間で、上部に位置するセル1の外側壁部(17a)と、下部に位置するセル1の内側壁部(17b)との間にU字形状の弾性体(33)を設ける。弾性体(33)と、外側壁部(17a)及び内側壁部(17b)との間にガラスシール35及び37を配置する。

Description

本発明は、複数のセルが積層された固体電解質形の燃料電池のシール構造に関する。
下記特許文献1には、セパレータを間に挟んで複数のセルを積層して構成した固体電解質形の燃料電池において、電解質、燃料極及び空気極を備える発電部の外周側でセル相互間のガスシールを行うシール構造が開示されている。
特許文献1のシール構造は、発電部より外周側部分にて互いに噛み合う凹部及び凸部を、互いに隣接するセパレータ相互間に設け、凹部及び凸部相互間に噛み潰し用薄板を配置している。噛み潰し用薄板の両面には、ガラスシールペーストを塗布している。
この場合、燃料電池を高温環境下で長時間動作させたときにセル等の寸法が減少しても、その際生じる力によって噛み潰し用薄板が凹部及び凸部に押されて徐々に変形し、ガスシール性を確保している。
特許第5113350号公報(段落0044〜0054、図6〜図8等参照)
上記した従来のシール構造は、セルの積層方向の変位に関しては噛み潰し用薄板が変形して吸収するが、セルの積層方向と交差する、発電部の面に沿った方向の変位に関しては吸収が困難である。このため、噛み潰し用薄板の両面に塗布されているガラスシールは、発電部の面に沿った方向の変位による力(せん断力)を受けて破損しやすく、シール性の悪化を招く。
そこで、本発明は、発電部の面に沿った方向の変位に対してシール性を確保できるようにすることを目的としている。
本発明は、互いに隣接するシール部相互間に、一方の当該シール部の外周側に位置する外側壁部及び、他方の当該シール部の外側壁部よりも発電部側に位置する内側壁部が設けられる。外側壁部と内側壁部との間に弾性体が設けられ、外側壁部と内側壁部との少なくともいずれか一方と、弾性体との間にシール材が設けられる。
本発明によれば、発電部の面に沿った方向のセルの変位に関し、外側壁部と内側壁部との間に設けた弾性体が、シール材を圧縮する方向に弾性変形することによって吸収する。このためシール材は、圧縮方向の力を受けるが、せん断方向の力を受けることが抑制され、破損が抑制されてシール性を確保することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる固体電解質形の燃料電池の部分的な断面図で、図2のA−A断面に相当する。 図2は、図1の上から見た図に相当する、燃料電池の一部を示す平面図である。 図3は、図1の燃料電池のシール構造に使用する弾性体の組み付け前の断面図である。 図4は、第2の実施形態の弾性体を使用したシール構造を示す断面図である。 図5は、第3の実施形態の弾性体を使用したシール構造を示す断面図である。 図6は、第4の実施形態の弾性体を使用したシール構造を簡素化して示す断面図である。 図7は、第5の実施形態の弾性体を使用したシール構造を示す断面図である。 図8は、図7のシール構造に使用する弾性体の組み付け前の断面図を(a)に示し、組み付け後の断面図を(b)に示す。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示す第1の実施形態に係わる固体電解質形の燃料電池は、セル1を、セパレータ3を間に挟んで図1中で上下方向に複数積層してスタック化したもので、積層方向の一部を取り出して示している。図1は図2の左側の端部付近を示しているが、図2の右側の端部付近は図1と左右対称な構造である。
セル1は、固体電解質5と、固体電解質5の一方の側(図1中で上部側)に設けられる燃料極7と、固体電解質5の他方の側(図1中で下部側)に設けられる空気極9と、燃料極7の固体電解質5が設けられる側と反対側(図1中で上部側)に設けられる支持体19とを備えている。固体電解質5の両側に燃料極7及び空気極9がそれぞれ形成された領域が発電部となる。
発電部を備える領域には、燃料極7側に燃料ガスが流通する多孔質層で構成される支持体19の支持部13が設けられ、空気極9側に空気が流通する集電補助層15が設けられている。支持部13は、発電部を支持するものに相当し、支持部13の外周側に位置する緻密層で構成されるシール部17と共に支持体19を構成している。支持体19は、金属あるいはセラミックなどで構成する。支持部13とシール部17とは一体構造であるが、別体として互いに接合する構造でもよい。
支持体19の支持部13は、燃料極7側に供給される燃料ガスが多数の小孔を通過して燃料極7に到達させる。支持体19のシール部17は、燃料ガスが通過できないような緻密な構造である。このような支持部13とシール部17とを一体とした場合の支持体19は、例えば、最初に全体を多孔質層となるよう成形し、その後シール部17に対応する部位のみを加圧により圧縮して緻密層を成形する。
発電部の面に沿った方向の外側のシール部17は、発電部に位置する支持部13よりも、セル1の積層方向に関し、空気極9側が図1中で上部側に突出するように厚肉となっている。すなわち、支持部13とシール部17とを有する支持体19は、空気極9側に段差19aを備えている。
支持体19のシール部17は、外周側の端部に図1中で下方に突出する下方凸部17aが一体に形成され、外周側の端部と内周側(発電部側)の端部との中間位置よりやや内周側に上方に突出する上方凸部17bが一体に形成されている。下方凸部17aは外側壁部を構成し、上方凸部17bは内側壁部を構成している。すなわち、支持体19のシール部17に下方凸部17aと上方凸部17bとを備えたセル1が複数積層されることにより、互いに隣接するシール部17相互間には、一方のシール部17に形成される下方凸部17aと、他方のシール部17に形成される上方凸部17bとが位置される。なお、下方凸部17a及び上方凸部17bは、別体としてシール部17に接合する構造でもよい。
前述した固体電解質5は、支持体19のシール部17の下面に接触した状態で、下方凸部17aに端部がほぼ接触する位置まで延設されて、電気的な絶縁層5aを構成している。このとき、上方凸部17bの突出長さが下方凸部17aの突出長さよりやや長くなっている。
したがって、一つのセル1における上方凸部17bの先端が、隣接するセル1の絶縁層5aに接触した状態で、当該隣接するセル1の下方凸部17aの先端は、上記一つのセル1のシール部17との間に隙間21が形成される。上方凸部17bの先端が、絶縁層5aに接触する部位は、複数のセル1を積層した状態で、支持体19同士が突き合わされる突き合わせ部22を構成する。
セパレータ3は、金属薄板に凹凸を形成した状態でセル1相互間に配置する。これにより、セパレータ3と支持部13との間に燃料ガス流路23が形成され、セパレータ3と集電補助層15との間に空気流路25が形成される。
セパレータ3の図1中で左側の端部3aは、支持体19のシール部17の上面に溶接によって固定している。セパレータ3の図1中で右側の端部及び、図1中で紙面に直交する方向の各端部も、左側の端部3aと同様に支持体19のシール部17の上面に溶接によって固定する。
図2に示すように、燃料電池の図1中で下部側の端部付近は、シール部17の上方凸部17bと支持部13が設けられる発電部との間隔が広くなっている。この間隔が広くなっているシール部17に、燃料供給孔27及び空気排出孔29を設けている。燃料供給孔27及び空気排出孔29は、積層した各セル1に設けてあり、セル1の積層方向に燃料電池を貫通する燃料供給通路及び空気排出通路をそれぞれ構成する。
燃料供給通路を流れる燃料が、各セル1において、燃料供給孔27から図2に示す支持体19の支持部13の表面側の燃料ガス流路23にそれぞれ供給される。各セル1の空気流路25を流れて未反応の余剰の空気は、それぞれ空気排出孔29に流出し空気排出通路を経て燃料電池の外部に排出される。
燃料排出通路を構成する燃料排出孔及び、空気供給通路を構成する空気供給孔は、燃料電池の図2中で上部側の図示しない他方の端部付近のシール部17に設けられている。図2に示す空気排出孔29の燃料極7側(図2中で紙面表側)の周囲は、燃料が混入しないようにシール部材28によりシールされる。また、燃料供給孔27の空気極9側(図2中で紙面裏側)の周囲は、空気が混入しないようにシール部材30によりシールされる。図2中で上部側の図示しない他方の端部付近の燃料排出孔及び空気供給孔の周囲も同様にシールされる。
支持体19のシール部17は、燃料電池の全周にわたり形成してあり、これに伴い下方凸部17a及び上方凸部17bも燃料電池の全周にわたり形成してある。したがって、ある一つのセル1の下方凸部17aと、当該一つのセル1に対して図1中で下方に隣接する別のセル1の上方凸部17bとの間には、燃料電池の全周にわたり空間31が形成される。
上記した空間31に弾性体33を収容している。弾性体33は、互いに隣接するシール部17相互間の空間31内において、燃料電池の全周にわたり配置してある。弾性体33は、ステンレス製であり、図1に示すように、断面形状として上部が開口するU字形状となるようプレス成形によって作製する。
図3は、組み付け前の弾性体33を示し、組み付け前の弾性体33の上部に形成される開口部33aの開口幅Pは、図1に示す組み付け後の弾性体33の上部に形成される開口部33aの開口幅Qよりも大きい(P>Q)。また、開口部33aは、複数のセル1を積層した状態で、支持体19同士が突き合わされる突き合わせ部22とセル1の積層方向で同じ側、つまり図1中で上部側に位置している。
U字形状の弾性体33は、下方凸部17a側に位置する外板部33bと、上方凸部17b側に位置する内板部33cと、外板部33b及び内板部33c相互の下端同士をつなぐ湾曲部33dとを有している。外板部33b及び内板部33cのそれぞれの開口部33a側の先端(上端)は、固体電解質5に対して僅かに離間している。湾曲部33dの下端はシール部17に対して僅かに離間している。
外板部33bと下方凸部17aとの間には、シール材となるガラスシール35を設けている。同様にして、内板部33cと上方凸部17bとの間には、シール材となるガラスシール37を設けている。ガラスシール35,37は、いずれも燃料電池の全周にわたり配置される。
弾性体33は、外板部33bにより、ガラスシール35を介して下方凸部17aを弾性的に押し付けている。同様にして、弾性体33は、内板部33cにより、ガラスシール37を介して上方凸部17bを弾性的に押し付けている。
ガラスシール35,37は、支持体19がステンレスなどの電気導電性材料の場合、電気的な絶縁部材で構成する。このとき、左右二つのガラスシール35,37のうち少なくともいずれか一方が電気的な絶縁部材であればよい。支持体19あるいは弾性体33が非電気導電性材料の場合には、ガラスシール35,37を電気的な絶縁部材とする必要はない。要するに、隣接するセル1相互間で電気的に絶縁されていればよい。
次に作用を説明する。
図3に示す組み付け前の弾性体33は、図1のように燃料電池に組み付けたときに、互いに隣接するセル1相互間において、図1中で上側のセル1の下方凸部17aと、下側のセル1の上方凸部17bとの間の空間31に収容される。
弾性体33は、組み付け前の状態で図3のように開口幅Pを大きくしてあるので、組み付け後は、外板部33b及び内板部33cが、それぞれガラスシール35及び37を介して下方凸部17a及び上方凸部17bを押し付ける。これにより、発電部側の空気流路25と燃料電池の外部との間を密封する。
弾性体33は、組み付け前の状態で開口幅Pを大きくしてあることで、組み付け直後からガラスシール35,37に圧縮方向の力を付与できる。さらに、燃料電池の運転時に、熱膨張差に起因する燃料電池構成部材の発電部の面に沿った方向の変位が、下方凸部17aと上方凸部17bとの間隔を広げる方向に発生しても、組み付け前の開口幅Pが大きいことで、ガラスシール35,37は圧縮された状態を維持できる。
本実施形態では、発電時(運転時)の燃料電池構成部材の熱膨張差によって、発電部の面に沿った方向に変位が発生しても、ガラスシール35,37に対して圧縮応力が作用し、せん断応力が作用するのを抑制できる。ガラスシール35,37のような脆性材料は、引張応力やせん断応力に対し亀裂の伸展により破壊しやすくなるが、圧縮応力に対しては破壊しにくいという性質がある。
このため、本実施形態のように圧縮応力を受けるガラスシール35,37は破損を抑制でき、シール構造としてシール機能の信頼性を高めることができる。また、ガラスシール35,37は、固体電解質5(絶縁層5a)に押し付けられてシールする構造ではない。このため、仮にガラスシール35,37が破損しても、ガラスシール35,37の破損部位を起点とする固体電解質5(絶縁層5a)への亀裂伝播は抑制できる。
本実施形態は、弾性体33は、板材で構成され、下方凸部17aを押し付ける外板部33bと、上方凸部17bを押し付ける内板部33cと、外板部33bと内板部33cとをつなぐ湾曲部33dと、を備える。
この場合、外板部33b、内板部33c及び湾曲部33dによって断面形状がほぼU字となる簡素な形状の弾性体33が、ガラスシール35,37をより確実に圧縮する方向に押し付けてシールすることができる。
本実施形態は、弾性体33の湾曲部33dと反対側に形成される開口部33aは、複数のセル1を積層した状態で、支持体19同士が突き合わされる突き合わせ部22とセル1の積層方向で同じ側に位置している。
この場合、空気流路25内の圧力が高まり、突き合わせ部22における僅かな隙間を通して空間31側に、矢印Sで示すように空気が流出すると、当該空気の圧力は弾性体33のU字形状の内部に作用する。つまり、空間31内の圧力は、外板部33b及び内板部33cをガラスシール35及び37にそれぞれ押し付ける方向に作用する。
これにより、ガラスシール35,37をより効果的に圧縮方向に押し付けることができ、シール機能の信頼性がより一層高まる。
図4は、第2の実施形態による弾性体33Aを示す。図4の弾性体33Aは、図3の弾性体33とほぼ同様なU字形状部を二つつなげて、ほぼW字形状としている。すなわち、弾性体33Aは、左右のガラスシール35及び37をそれぞれ押し付ける外板部33Ab及び内板部33Acと、外板部33Abの下端に連続する外側湾曲部33Ad1及び、内板部33Acの下端に連続する内側湾曲部33Ad2とを有する。
さらに、弾性体33Aは、外側湾曲部33Ad1と内側湾曲部33Ad2とをつなぐ逆U字形状部33Aeを備える。逆U字形状部33Aeを備えることで、外板部33Ab側の外側開口部33Aa1と、内板部33Ac側の内側開口部33Aa2とが形成される。その他の各部の構造は、図1とほぼ同様である。なお、図4では、図3の弾性体33のU字形状部を二つつなげた形状としているが、三つ以上つなげた形状でもよい。
図4の弾性体33Aにおいても、外板部33Ab及び内板部33Acが、ガラスシール35及び37をそれぞれ圧縮方向に押し付けるので、破損が抑制され、シール機能の信頼性を高めることができる。その際、弾性体33Aは、W字形状とすることで弾性力をより高めることができるので、燃料電池構成部材により大きな変位があっても対応できる。
また、図4の弾性体33Aは、外側開口部33Aa1と内側開口部33Aa2とを合わせた全体の開口幅に関し、組み付け後よりも組み付け前で大きくすることで、組み付け直後からガラスシール35,37に圧縮方向の力を付与できるなど、図3の弾性体33と同様な効果が得られる。外側開口部33Aa1と内側開口部33Aa2とを合わせた開口幅は、外板部33Abと内板部33Acとの間隔に相当する。
さらに、空気流路25内の空気が空間31側に流出すると、第1の実施形態と同様に、当該空気の圧力は、弾性体33Aの二つのU字形状部の内部に作用し、外板部33Ab及び内板部33Acをガラスシール35及び37にそれぞれに押し付ける方向に作用する。ガラスシール35,37を押し付ける圧力が高まることでシール性がより向上する。
図5は、第3の実施形態による弾性体33Bを示す。図5の弾性体33Bは、図4の弾性体33とほぼ同様なU字形状部33Bfに、逆U字形状部33Bgをつなげた形状としている。この場合、弾性体33Bは、U字形状部33Bfの外板部33Bfbがガラスシール35を押し付ける。一方、逆U字形状部33Bgの内板部33Bgcは、上方凸部17bに溶接固定する。
図5の弾性体33Bにおいては、外板部33Bfbが、ガラスシール35を圧縮方向に押し付ける。これによりガラスシール35は、破損が抑制され、シール機能の信頼性を高めることができる。
図5の弾性体33Bを使用した場合は、脆弱なガラスシールとして外側のガラスシール35の一つで済むので、シール構造の信頼性が高まる。また、空気流路25内の空気が空間31側に流出すると、当該空気の圧力は、弾性体33BのU字形状部33Bfの内部に作用し、外板部33Bfbをガラスシール35に押し付ける方向に作用する。ガラスシール35を押し付ける圧力が高まることでシール性がより向上する。
図6は、第4の実施形態による弾性体33Cを示す。図6の弾性体33Cは、図4のW字形状とした弾性体33Aに、図5の弾性体33Bのような逆U字形状部33Cgをつなげたものである。この場合、外板部33Cbが、ガラスシール35を圧縮方向に押し付け、逆U字形状部33Cgの内板部33Cgcは、上方凸部17bに溶接固定する。
図6の弾性体33Cを使用した場合は、図5の弾性体33Bと同様に、脆弱なガラスシールとして外側のガラスシール35の一つで済むので、シール構造の信頼性が向上する。また、弾性体33Cは、図5の弾性体33Bに比較して弾性力をより高めることができるので、燃料電池構成部材により大きな変位があっても対応できる。
図7は、第5の実施形態による弾性体33Dを示す。図7の弾性体33Dは、図1のU字形状とした弾性体33に対し、ほぼ楕円形状(あるいはほぼO字形状)としている。弾性体33Dは、上部の固体電解質5(絶縁層5a)に接触する側に開口部33Daを備えた状態で、全体をセル1の積層方向に長い楕円形状となっている。
この場合、弾性体33Dの外板部33Db及び内板部33Dcは、互いに隣接する支持体19相互間の図7中で上下方向ほぼ中央部位が、下方凸部17a及び上方凸部17bに向けてそれぞれ突出するように湾曲している。この湾曲している外板部33Db及び内板部33Dcの上下方向ほぼ中央部位が、ガラスシール35及び37にそれぞれ接触する。
弾性体33Dは、図7中で下部の湾曲部33Ddと反対側の上部に開口部33Daを備えている。図8(a)に示す組み付け前の状態の開口部33Daの開口幅Pは、図7及び図8(b)に示す組み付け後の開口部33Daの開口幅Qよりも大きくしている(P>Q)。
図8(a)に示す組み付け前の弾性体33Dは、外板部33Db及び内板部33Dcの互いに離反する方向に最も突出している部分相互の間隔Rを、開口幅Pより大きくしてある。さらに、弾性体33Dは、図8(a)に示す組み付け前の高さ寸法Xを、図8(b)に示す組み付け後の高さ寸法Yよりも大きくしてある(X>Y)。
これにより、図8(a)に示す弾性体33Dは、図7のように燃料電池に組み付けると、図8(b)のように隣接するセル1相互間で押圧力Fを受け、押し潰されるようにして圧縮変形する。弾性体33Dが圧縮されて弾性変形することによって、開口部33Daは、広い開口幅Pから狭い開口幅Qとなり、上下方向に長いほぼ楕円形状となる。
この状態で、外板部33Db及び内板部33Dcは、弾性変形後の反力によってガラスシール35及び37を圧縮方向にそれぞれ押し付けることになる。これにより、ガラスシール35及び37の破損を抑制してシール機能の信頼性を高めることができる。
なお、弾性体33Dは、外板部33Dbと内板部33Dcとの開口部33Daが形成された側の端部同士を接続して全体をO字形状としてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は当該実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含むものである。
例えば、上記した実施形態では、弾性体として、板材をプレス成形して作製したものを使用しているが、圧縮コイルスプリングやゴムを使用してもよい。圧縮コイルスプリングやゴムによって、図1に示す左右のガラスシール35,37を押し付け、あるいは図5に示す左側のガラスシール35を押し付けて、シール性を確保する。
本発明は、複数のセルが積層された固体電解質形の燃料電池のシール構造に適用される。
1 セル
5 固体電解質(電解質)
7 燃料極
9 空気極
13 支持体の支持部
17 支持体のシール部
19 支持体
17a 下方凸部(外側壁部)
17b 上方凸部(内側壁部)
22 突き合わせ部
33,33A,33B,33C,33D 弾性体
33a,33Da 開口部
33Aa1 外側開口部
33Aa2 内側開口部
33b,33Ab,33Bfb,33Cb,33Db 弾性体の外板部
33c,33Ac,33Bgc,33Cgc,33Dc 弾性体の内板部
33d,33Dd 弾性体の湾曲部
33Ad1 弾性体の外側湾曲部
33Ad2 弾性体の内側湾曲部
35,37 ガラスシール(シール材)
図2に示すように、燃料電池の図中で下部側の端部付近は、シール部17の上方凸部17bと支持部13が設けられる発電部との間隔が広くなっている。この間隔が広くなっているシール部17に、燃料供給孔27及び空気排出孔29を設けている。燃料供給孔27及び空気排出孔29は、積層した各セル1に設けてあり、セル1の積層方向に燃料電池を貫通する燃料供給通路及び空気排出通路をそれぞれ構成する。
図5は、第3の実施形態による弾性体33Bを示す。図5の弾性体33Bは、図の弾性体33とほぼ同様なU字形状部33Bfに、逆U字形状部33Bgをつなげた形状としている。この場合、弾性体33Bは、U字形状部33Bfの外板部33Bfbがガラスシール35を押し付ける。一方、逆U字形状部33Bgの内板部33Bgcは、上方凸部17bに溶接固定する。

Claims (4)

  1. 電解質、燃料極、空気極及び支持体をそれぞれ備えるセルが複数積層される燃料電池のシール構造であって、
    前記支持体は前記セルの発電部を支持する支持部及び、前記発電部の外側に位置して互いに隣接するセル相互間のシールを行うシール部を備え、
    互いに隣接する前記シール部相互間に位置し、一方の当該シール部の外周側に位置する外側壁部及び、他方の当該シール部の前記外側壁部よりも前記発電部側に位置する内側壁部と、
    前記外側壁部と前記内側壁部との間に設けられ、当該両壁部を互いに離れる方向に押し付ける弾性体と、
    前記外側壁部と前記内側壁部との少なくともいずれか一方と前記弾性体との間に設けられるシール材と、を有することを特徴とする燃料電池のシール構造。
  2. 前記弾性体は、板材で構成され、前記外側壁部を押し付ける外板部と、前記内側壁部を押し付ける内板部と、前記外板部と前記内板部とをつなぐ湾曲部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池のシール構造。
  3. 前記弾性体の前記湾曲部と反対側に形成される開口部は、前記複数のセルを積層した状態で、前記支持体同士が突き合わされる突き合わせ部と前記セルの積層方向で同じ側に位置していることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池のシール構造。
  4. 前記弾性体の外板部及び内板部は、互いに隣接する前記支持体のシール部相互間の中央に位置する部位が、前記外側壁部及び前記内側壁部に向けて、それぞれ突出するように湾曲していることを特徴とする請求項2または3に記載の燃料電池のシール構造。
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