JP2023170965A - 燃料電池スタック - Google Patents

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眞人 末廣
Masato Suehiro
敬士 市原
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Abstract

【課題】積層方向からの入力に対して流路断面積の減少を抑制し得る燃料電池スタックを提供する。【解決手段】燃料極と空気極とで電解質を挟んで形成された発電セルと、発電セルの燃料極側の面に接続された燃料極集電体と、発電セルの空気極側の面に接続された空気極集電体と、いずれかの集電体と電気的に接続されたセパレータとを有する燃料電池ユニットを積層してなる燃料電池スタックにおいて、いずれか一方の集電体は、底部と壁部とバネ部とを有し、積層状態でバネ部は隣接する燃料電池ユニットのセパレータと接合され、バネ部及び壁部によって、電極とセパレータとの間に積層方向と直交する方向に延びかつ互いに平行な複数の流路が形成され、複数の壁部の配置と複数のバネ部の延びる方向は、複数の流路のうちの中央の流路に対して線対称となっていることを特徴とする燃料電池スタック。【選択図】図2

Description

本発明は燃料電池スタックに関する。
燃料電池スタックを形成するために燃料電池ユニットを積層する際には、組付けられる部品同士が密着した状態で組み付ける必要がある。特許文献1には、セパレータを押圧する第1バネ部材と、第1バネ部材とは独立してセパレータを押圧する第2バネ部材を設けることによって部品同士を密着させる構成が開示されている。
国際公開第2019/058902号公報
上記文献の第1バネ部材及び第2バネ部材はいずれも、基板から片持ち梁となるように起立させて形成された弾性変形可能な複数のバネ部(第1起立片、第2起立片)を有する。そして、第1バネ部材と第2バネ部材のばね定数は異なる。
このような構成において積層方向から入力があると、バネ部を倒そうとする曲げモーメントが発生し、これによって基板には、セルとの接合面内の一方向を向いた力が作用する。つまり、例えば燃料電池システムの運転中に振動等の入力があると、第1バネ部材及び第2バネ部材が倒れて基板が沈み込むおそれがある。そして、基板が沈み込むと、セパレータと集電体との間に形成されているガスの流通路の流路断面積が減少し、圧損が増大してしまう。
そこで本発明では、振動等により積層方向からの入力があった場合でも流路断面積の減少を抑制し得る燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、燃料極と空気極とで電解質を挟んで形成された発電セルと、発電セルの燃料極側の面に接続された燃料極集電体と、発電セルの空気極側の面に接続された空気極集電体と、燃料極集電体または空気極集電体と電気的に接続されたセパレータと、を有する燃料電池ユニットを積層してなる燃料電池スタックが提供される。燃料極集電体または空気極集電体の少なくとも一方は、燃料極または空気極に導電性を有する接合部を介して接続された底部と、底部から突出する複数の壁部と、複数の壁部の上端部から延びていて積層方向からの入力に対して壁部の上端部を支点として変形可能な複数のバネ部と、を有する。複数の燃料電池ユニットが積層された状態で、バネ部は隣接する燃料電池ユニットのセパレータと接合され、複数のバネ部及び複数の壁部によって、底部が接続される電極と、隣接する燃料電池ユニットのセパレータとの間に積層方向と直交する方向に延びかつ互いに平行な複数の流路が形成され、複数の壁部の配置と複数のバネ部の延びる方向は、複数の流路のうちの中央の流路に対して線対称となっている。
上記態様によれば、積層方向からの入力があった場合でも流路断面積の減少を抑制することができる。
図1は、実施形態にかかる燃料電池ユニットの斜視図である。 図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。 図3は、壁部及びバネ部の寸法等について説明するための図である。 図4は、実施形態にかかる燃料電池スタックの断面図である。 図5は、セパレータに凹凸がある場合の燃料電池スタックの断面図である。 図6は、積層方向から入力があった場合に壁部及びバネ部に生じる力を示す図である。 図7は、変形例にかかる燃料電池スタックの断面図である。 図8Aは、変形例の構成において、積層方向からの入力があったときの状態を示す図である。 図8Bは、実施形態の構成において、積層方向からの入力があったときの状態を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、図面において、各部材の大きさや比率等は実際のものとは異なる場合がある。
図1は燃料電池スタック200を形成する燃料電池ユニット100の斜視図である。図2は図21のII-II線に沿った断面図である。本実施形態では、車両に搭載される固体酸化物形燃料電池を例として説明する。
本実施形態の燃料電池スタック200は、複数の燃料電池ユニット100を、圧縮シール10と非圧縮シール13を介して、図中のz方向(以下、この方向を積層方向ともいう。)に積層して形成される。
燃料電池ユニット100は、燃料極5と空気極4とで電解質3を挟んで形成された発電セル1と、発電セル1の燃料極5側の面に接続された燃料極集電体7と、発電セル1の空気極4側の面に接続された空気極集電体2と、燃料極集電体7と電気的に接続されたセパレータ6と、を有する。
燃料極5及び空気極4は、金属多孔質層を備える。燃料極集電体7、空気極集電体2及びセパレータ6は、アルミニウムを含有するステンレス材により形成されている。
また、燃料電池ユニット100は、アノードガス流出口11A、11Bと、アノードガス流入口12A、12Bを備える。アノードガス流出口11A、11Bから流出したアノードガスは、燃料極5とセパレータ6との間に形成されたアノード流路を通過して、アノードガス流入口12A、12Bに流入する。
圧縮シール10は、空気極4の表面に配置され、積層される際に積層方向から印加される拘束圧により圧縮変形する。非圧縮シール13は、燃料極5の表面に配置され、燃料極5及びセパレータ6と接合されている。
燃料極集電体7は、積層方向に突出し且つy方向に延びるリブ7Aを複数備える。複数のリブ7Aは平行に並んでいる。なお、リブ7Aはプレス加工等により形成される。燃料極集電体7は、燃料極5に導電性を有する接合部20Bを介して接合されており、セパレータ6に対しても導電性を有する接合部20Cを介して接合されている。接合部20B、20Cは、いずれも導電性を確保できる接合方法により接合されたものである。接合方法としては、溶接、拡散接合等を用いることができるが、導電性の観点から溶接が望ましい。
空気極集電体2は、底部2Aと、複数の壁部2B及びバネ部2Cを備える。底部2Aは、空気極に導電性を有する接合部20Aを介して接続されている。壁部2Bは、底部2Aから突出している。バネ部2Cは、壁部2Bの上端部から壁部2Bの突出方向に対して後述する所定の角度をもった方向に延び、積層方向からの入力に対して壁部2Bの上端部を支点として変形可能である。つまり、壁部2Bとバネ部2Cはいわゆる片持ち梁を形成する。なお、壁部2B及びバネ部2Cはプレス加工等により形成される。
ここで、壁部2B及びバネ部2Cの寸法等について説明する。図3に示すように、壁部2Bの空気極4表面からの積層方向寸法(高さともいう。)をA、バネ部2Cの先端部の高さをD、圧縮シール10の積層状態における高さをB、非圧縮シール13の高さをCとすると、C≦A<BかつD≧Bの関係が成立する。
バネ部2Cが延びる方向に関する「所定の角度」は、上記関係が成立する範囲で任意に設定し得るものである。
また、空気極4表面と壁部2Bのなす角度をθとすると、θ≦90°の関係が成立する。
図4は、上述した燃料電池ユニット100を積層した状態の断面図である。
積層された状態では、圧縮シール10は積層方向に圧縮され、バネ部2Cは壁部2Bの上端を支点として底部2Aに近づく方向に曲げ変形した状態となる。この状態でバネ部2Cと隣接する燃料電池ユニット100のセパレータ6とが接合部20Eを介して接合されている。この接合部20Eと、接合部20Aと空気極4との接合部20Aとはいずれも導電性を確保できる接合方法により接合されたものであり、いずれか一方には溶接が、他方には拡散接合が用いられる。導電性の観点からは両方とも溶接することが望ましいが、積層工程上、いずれか一方が溶接された状態で他方を溶接することができないからである。
また、積層された状態で、複数のバネ部2C及び複数の壁部2Bによって、底部2Aが接続される空気極4と、隣接する燃料電池ユニット100のセパレータ6との間に積層方向と直交する方向に延びかつ互いに平行な複数のカソード流路21が形成される。複数の壁部2Bの配置と複数のバネ部2Cの延びる方向は、複数のカソード流路21のうちの中央のカソード流路21に対して線対称となっている。なお、図4ではバネ部2Cが互いに向かい合う方向に延びる一対の壁部2B及びバネ部2Cが示されているが、実際の燃料電池ユニット100では、この一対の壁部2B及びバネ部2Cがx方向に複数並ぶ。
また、積層方向から見た場合に、隣接する燃料電池ユニット100のセパレータ6と、バネ部2Cとの接合部20Eと、隣接する燃料電池ユニット100のセパレータ6と、隣接する燃料電池ユニット100の燃料極集電体7との接合部20Cと、に重なり合う部分がある。
次に、燃料電池スタック200を上記構成にしたことによる効果について説明する。
図5及び図6は、本実施形態に係る燃料電池スタック200の一部の断面図である。
燃料電池ユニット100を構成する部品には、公差の範囲内で寸法や形状のバラつきが生じることがある。例えば図5に示すように燃料極集電体7のリブ7Aの高さにバラつきがある場合には、リブ7Aに接合されることでセパレータ6が変形し、凹凸が生じる。このようなセパレータ6に凹凸が生じている燃料電池ユニット100を他の燃料電池ユニット100に積層すると、リブ7Aの高さが他より低い部分では両燃料電池ユニット100の接合部に隙間が生じて接合面積が減少し、集電部の抵抗値が増大するおそれがある。また、リブ7Aの高さが他より高い部分では、各集電体2、7やセパレータ6に過大な力が加わるおそれがある。
しかし、本実施形態の構成によれば、バネ部2Cが変形することでセパレータ6の凹凸を吸収することができる。すなわち、図5に示すように左側のリブ7Aの高さ(つまり、図中下向きの突出量)が右側のリブ7Aの高さより低い場合には、右側のバネ部2Cが左側のバネ部2Cよりも大きく変形することで、セパレータ6の凹凸を吸収し、左右両方の接合部で適切な接合面積を確保し、かつ過大な入力を回避できる。
また、車載用の燃料電池スタック200には、運転中に振動等によって積層方向の力が入力される場合がある。この場合、上述した通りバネ部2Cには壁部2Bの上端を支点として底部2Aに近づく向きのモーメントが発生し、バネ部2Cにはセパレータ6との接合面において滑ろうとする力が働く。仮にすべてのバネ部2Cが同一方向に延びる構成とすると、各部の接合強度や外周部の摩擦力が不足した場合には全てのバネ部2Cが上記モーメントに応じて沈み込み、その結果、カソード流路21の流路断面積が減少し、圧損が増大してしまう。
しかし本実施形態では、互いに向かい合う方向に延びる一対のバネ部2Cが複数設けられているので、図6に示すように、バネ部2Cにかかる滑り方向の力(図中のP1LとP1R)が相殺され、壁部2Bにかかる積層方向の力(図中のP2LとP2R)のみとなる。そして、積層方向の力に対しては壁部2B及び圧縮シール10により対応可能である。したがって、上述した沈み込みによって流路断面積が減少して圧損が増大するという事態が生じることはない。
次に、本実施形態の変形例について説明する。本変形例も上述した実施形態と同様に本発明の範囲に属する。
図7は本変形例に係る燃料電池スタック200の一部の断面図である。図8Aは、本変形例に係る燃料電池スタック200の、リブ7Aとバネ部2Cとがセパレータ6を介して対向する部分の拡大図である。図8Bは、図4に示した燃料電池スタック200の、リブ7Aとバネ部2Cとがセパレータ6を介して対向する部分の拡大図である。
図7に示す燃料電池スタック200と図4に示す燃料電池スタック200との相違点は、積層方向から見た場合に、一の燃料電池ユニット100のバネ部2Cと隣接する燃料電池ユニット100のセパレータ6との接合部20Eの幅(図中のD2)が、燃料極集電体7のリブ7Aとセパレータ6とが接触する部分の幅(図中のD1)より大きい点である。ここでいう「幅」とは、積層方向(z方向)に直交し、かつカソードガス流路のガスの流れる方向(y方向)に直交する方向、つまりz方向の寸法である。
積層方向からの入力P1があると、その入力P1はリブ7Aを介してセパレータ6へ伝達され(図8A、8BのP2、P3、P4)、さらにセパレータ6からバネ部2Cへ伝達される。このとき、図8Aに示す通り接合部20Eの幅D2がリブ7Aとセパレータ6とが接触する部分の幅D1より大きければ、セパレータ6の入力P4を受ける部分は全てバネ部2Cと接合されている。したがって、入力P4の全てをバネ部2Cで受けることができる。
これに対し、図8Bに示す通りリブ7Aとセパレータ6とが接触する部分の幅D1が接合部20Eの幅D2より大きいと、セパレータ6の入力P4を受ける部分の一部は、バネ部2Cと接合されていない。したがって、セパレータ6のバネ部2Cと接合されていない部分は、接合されている部分に比べて大きな応力がかかることとなる。この場合でも、入力P4の一部はバネ部2Cで受けることができるので、ただちに強度上の問題が生じるわけではない。
上記の通り、図8Bに示した構成でも強度上の問題が生じるわけではないが、耐久性の観点からすると、図8Aに示した本変形例の構成の方が、セパレータ6にかかる応力が小さくなる分、有利である。換言すると、本変形例の構成は、燃料電池スタック200の耐久性をより向上させることができる。
なお、上記説明では、バネ部2Cが互いに向かい合う方向に延びる一対の壁部2B及びバネ部2Cがx方向に複数並ぶ構成について説明したが、壁部2B及びバネ部2Cの配置及びバネ部2Cの延びる方向はこれに限られるわけではなく、図6に示した滑り方向の力P1LとP1Rがユニット全体として相殺される構成であればよい。例えば、複数のカソード流路21のうちの中央の流路に対して、一方の側にあるバネ部2Cは全て同じ方向に延び、他方の側にあるバネ部2Cは、すべて一方の側にあるバネ部2Cとは反対方向に延びる構成であってもよい。
また、上記説明では、燃料電池ユニット100の状態でセパレータ6が燃料極集電体7に接合されている形態について説明したが、燃料電池ユニット100の状態でセパレータ6が空気極集電体2に接合されていてもよい。この場合、空気極集電体2が上記説明における燃料極集電体7と同様に複数のリブを有する形状、燃料極集電体7が上記説明における空気極集電体2と同様に底部と複数の壁部及びバネ部を有する形状になる。
以上のように本実施形態では、燃料極5と空気極4とで電解質3を挟んで形成された発電セル1と、発電セル1の燃料極5側の面に接続された燃料極集電体7と、発電セル1の空気極4側の面に接続された空気極集電体2と、燃料極集電体7または空気極集電体2と電気的に接続されたセパレータ6と、を有する燃料電池ユニット100を積層してなる燃料電池スタック200が提供される。この燃料電池スタック200において、燃料極集電体7または空気極集電体2の少なくとも一方は、燃料極5または空気極4に導電性を有する接合部を介して接続された底部2Aと、底部2Aから突出する複数の壁部2Bと、複数の壁部2Bの上端部から延びていて積層方向からの入力に対して壁部2Bの上端部を支点として変形可能な複数のバネ部2Cと、を有する。そして、複数の燃料電池ユニット100が積層された状態で、バネ部2Cは隣接する燃料電池ユニット100のセパレータ6と接合され、複数のバネ部2C及び複数の壁部2Bによって、底部2Aが接続される電極と、隣接する燃料電池ユニット100のセパレータ6との間に積層方向と直交する方向に延びかつ互いに平行な複数の流路21が形成され、複数の壁部2Bの配置と複数のバネ部2Cの延びる方向は、複数の流路21のうちの中央の流路21に対して線対称となっている。
これにより、積層後の状態において、積層方向からの入力により発生する滑り方向(x方向)の力が相殺されて積層方向の応力及びクリープ力に対する強度が向上するので、積層方向からの入力によってガス流路の流路断面積が減少することを抑制できる。また、積層時にバネ部2Cがセパレータ6の積層方向の変位を吸収するので、セパレータ6に凹凸が生じていても接合面積の減少が抑制される。つまり、接触抵抗の低減を図ることができる。
本実施形態では、燃料極5及び空気極4の少なくとも一方は、金属多孔質層を有する。これにより、集電体との接合に金属接合(例えば、溶接、拡散接合、ロウ付け等)を用いることができるので、接触抵抗をより低減することができる。
本実施形態では、壁部2Bのバネ部2Cが延びる側の面と底部2Aとがなす角度は90度以下である。これにより、セパレータ6との接合後の、積層方向の強度の向上を図ることができる。また、プレス加工において必要となる抜き勾配を持たせることができる。
本実施形態では、積層方向から見た場合に、バネ部2Cと、隣接する燃料電池ユニット100のセパレータ6との接合部20Eと、隣接する燃料電池ユニット100のセパレータ6と、隣接する燃料電池ユニット100の電極集電体とが接触する部分と、に重なり合う部分がある。これにより、積層工程時や運転時における積層方向からの入力を、バネ部2Cに伝達することができる。また、導電経路をより短くすることもできる。
本実施形態では、燃料極集電体7または空気極集電体2の一方が底部2A、壁部2B及びバネ部2Cを有し、他方は流路を形成する複数のリブ7Aを有する。そして、積層方向から見た場合に、バネ部2Cと隣接する燃料電池ユニット100のセパレータ6との接合部20Eの幅D2が、リブ7Aとセパレータ6とが接触する部分の幅D1より大きい。これにより、バネ部2C以外の部分にかかる応力を低減でき、耐久性の向上をはかることができる。
本実施形態では、一方の集電体(実施形態では空気極集電体2)と同一平面上に積層方向への圧縮性を有する圧縮シール10が、他方の集電体(実施形態では燃料極集電体7)と同一平面上に非圧縮性を有する非圧縮シール13が、それぞれ配置されており、壁部2Bの積層方向の寸法をA、積層後の圧縮シール10の積層方向の寸法をB、積層後の非圧縮シール13の積層方向の寸法をC、積層前のバネ部2C先端の底部2Aが接続された面からの高さをD、としたとき、C≦A<BかつD≧Bの関係が成立する。これにより、積層方向の変位を吸収する際に、バネ部2Cの変形量が過大になることを防止できる。
本実施形態では、空気極集電体2、燃料極集電体7、及びセパレータ6が、アルミニウムを含有するステンレス材で形成されている。これにより、固体酸化物形燃料電池のように運転温度が高くなる場合の耐酸化性の向上を図ることができる。
本実施形態では、バネ部2Cと、隣接する燃料電池ユニット100のセパレータ6との接合部20E、または底部2Aと底部2Aの接続相手である電極(実施形態では空気極4)との接合部20Aのいずれか一方は溶接部となっており、他方は拡散接合部となっている。このようにいずれも金属接合とすることで、接合部の抵抗値を基材相当に抑えることができる。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
1 発電セル、 2 空気極集電体、 3 電解質、 4空気極、 5 燃料極、 6 セパレータ、 7 燃料極集電体、 10 圧縮シール、 13 非圧縮シール

Claims (8)

  1. 燃料極と空気極とで電解質を挟んで形成された発電セルと、
    前記発電セルの燃料極側の面に接続された燃料極集電体と、
    前記発電セルの空気極側の面に接続された空気極集電体と、
    前記燃料極集電体または前記空気極集電体と電気的に接続されたセパレータと、
    を有する燃料電池ユニットを積層してなる燃料電池スタックにおいて、
    前記燃料極集電体または前記空気極集電体の少なくとも一方は、
    前記燃料極または前記空気極に導電性を有する接合部を介して接続された底部と、
    前記底部から突出する複数の壁部と、
    複数の前記壁部の上端部から延びていて積層方向からの入力に対して前記壁部の上端部を支点として変形可能な複数のバネ部と、
    を有し、
    複数の前記燃料電池ユニットが積層された状態で、前記バネ部は隣接する燃料電池ユニットの前記セパレータと接合され、複数の前記バネ部及び複数の前記壁部によって、前記底部が接続される電極と、前記隣接する燃料電池ユニットの前記セパレータとの間に前記積層方向と直交する方向に延びかつ互いに平行な複数の流路が形成され、
    複数の前記壁部の配置と複数の前記バネ部の延びる方向は、複数の前記流路のうちの中央の前記流路に対して線対称となっていることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1に記載の燃料電池スタックにおいて、
    前記燃料極及び前記空気極の少なくとも一方は、金属多孔質層を有する、燃料電池スタック。
  3. 請求項1に記載の燃料電池スタックにおいて、
    前記壁部の前記バネ部が延びる側の面と前記底部とがなす角度は90度以下である、燃料電池スタック。
  4. 請求項1に記載の燃料電池スタックにおいて、
    前記積層方向から見た場合に、
    前記バネ部と前記隣接する燃料電池ユニットの前記セパレータとの接合部と、
    前記隣接する燃料電池ユニットの前記セパレータと、前記隣接する燃料電池ユニットの電極集電体とが接触する部分と、
    に重なり合う部分がある、燃料電池スタック。
  5. 請求項4に記載の燃料電池スタックにおいて、
    前記燃料極集電体または前記空気極集電体の一方が前記底部、前記壁部及び前記バネ部を有し、他方は複数のリブを有し、
    前記積層方向から見た場合に、
    前記バネ部と前記隣接する燃料電池ユニットの前記セパレータとの接合部の幅が、前記リブと前記セパレータとが接触する部分の幅より大きい、燃料電池スタック。
  6. 請求項5に記載の燃料電池スタックにおいて、
    前記一方の集電体と同一平面上に前記積層方向への圧縮性を有する圧縮シールが、前記他方の集電体と同一平面上に非圧縮性を有する非圧縮シールが、それぞれ配置されており、
    前記壁部の前記積層方向の寸法をA、積層後の前記圧縮シールの前記積層方向の寸法をB、積層後の前記非圧縮シールの前記積層方向の寸法をC、積層前の前記バネ部の先端の、前記底部が接続された面からの高さをD、としたとき、C≦A<BかつD≧Bの関係が成立する、燃料電池スタック。
  7. 請求項1に記載の燃料電池スタックにおいて、
    前記空気極集電体、前記燃料極集電体、及び前記セパレータが、アルミニウムを含有するステンレス材で形成されている、燃料電池スタック。
  8. 請求項1に記載の燃料電池スタックにおいて、
    前記バネ部と前記隣接する燃料電池ユニットの前記セパレータとの接合部、または前記底部と前記底部の接続相手である電極との接合部のいずれか一方は溶接部となっており、他方は拡散接合部となっている、燃料電池スタック。
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