JPWO2016207981A1 - 証券取引管理システム - Google Patents

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秀之助 梶本
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吉央 橋本
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Abstract

複数のセルサイドが提供するダークプールの連携、もしくは複数のセルサイドが参加するダークプールの実現を可能とし、さらにバイサイドの潜在的な注文についてもマッチングを可能とする証券取引管理システムを提供する。代表的な実施の形態によれば、証券取引に参加する参加者となるバイサイドもしくはセルサイドにおいて相手方との間の注文を管理する注文管理システムを含む1つ以上の情報処理システムと、各情報処理システムから取得した、各参加者のIOIの情報をデータベースに記録し、各IOIに含まれる注文の間で売り買いをマッチングさせるポテンシャルオーダープールシステムとを有する。

Description

本発明は、証券取引の技術に関し、特に、ダークプールを利用した取引を支援する証券取引管理システムに適用して有効な技術に関するものである。
証券会社(セルサイド)では、機関投資家などの資産運用会社(バイサイド)からの大口の有価証券取引の注文を受けて、市場等を介して実際の取引を行っている。近年では、例えば、大口の売買を市場で行うことによる取引価格への影響の回避などのため、セルサイド内の情報処理システムにおいて投資家の売買注文をマッチングさせて取引を行うといういわゆるダークプールのサービスも行われている。ここでは、取引参加者の情報や価格、注文量などの注文情報の匿名性が確保されるとともに、約定率や約定単価の改善などが期待できることから、ファンドにおける個別銘柄の売買に係る運用計画等を秘匿したい機関投資家などを対象に利用が拡大している。
ダークプールに関する技術としては、例えば、特開2010−224710号公報(特許文献1)には、新規注文情報を社内取引システムと外部の取引市場システムの双方に対して同時に送信する方式をとることで、社内ダークプールと証券取引所のいずれに注文を回送すべきかの判断に伴う時間的な損失を低減可能とする仕組みが記載されている。
また、特開2013−130936号公報(特許文献2)には、複数種類のアルゴリズム取引のタイプを有するアルゴリズム取引群に対応したマッチングロジックに基づいて売買注文データ同士のマッチング処理を所定間隔で定期的に行うことで、ダークプール環境下での注文条件が複雑化したアルゴリズム注文の約定率を向上させる仕組みが記載されている。
特開2010−224710号公報 特開2013−130936号公報
従来技術では、各セルサイドが提供するダークプールにおいて各バイサイドが注文情報の匿名性を確保しつつ取引を行うことができる。しかしながら、例えば、他のセルサイドが提供するダークプールとの連携や、複数のセルサイドが参加するダークプールの実現といった流動性を高める、より高度かつ拡張された仕組みについては実現が困難である。
また、従来技術では、実際に行なわれた注文に基づいてマッチングを行い、取引を成立させることは行われている。しかしながら、例えば、バイサイドが運用計画として持っている将来の潜在的な注文についてはマッチングの対象にできないため、結果的に取引タイミングや執行先について必ずしも最適とはいえない条件で取引を行うことになる場合も生じている。
そこで本発明の目的は、複数のセルサイドが提供するダークプールの連携、もしくは複数のセルサイドが参加するダークプールの実現を可能とし、さらにバイサイドの潜在的な注文についてもマッチングを可能とする証券取引管理システムを提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
本発明の代表的な実施の形態による証券取引管理システムは、相手方からの注文を受けてセルサイドが行う証券取引を管理する証券取引管理システムであって、証券取引に参加する参加者となるバイサイドもしくはセルサイドにおいて相手方との間の注文を管理する注文管理システムを含む1つ以上の情報処理システムと、前記各情報処理システムから取得した、前記各参加者のIOI(Indication of Interest)の情報をデータベースに記録し、前記各IOIに含まれる注文の間で売り買いをマッチングさせるポテンシャルオーダープールシステムと、を有するものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、本発明の代表的な実施の形態によれば、複数のセルサイドが提供するダークプールの連携、もしくは複数のセルサイドが参加するダークプールの実現が可能となり、さらにバイサイドの潜在的な注文についてもマッチングを可能とすることが可能となる。
本発明の実施の形態1である証券取引管理システムの構成例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態1におけるPOPサービスの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態1におけるPOPでのバイサイドとセルサイドとの間のマッチングの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態1におけるPOPでのバイサイドとセルサイドとの間のマッチング処理の例について概要を示したシーケンス図である。 本発明の実施の形態1におけるPOPでのバイサイド間のマッチングの例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態1におけるPOPでのバイサイド間のマッチング処理の例について概要を示したシーケンス図である。 本発明の実施の形態1におけるPOPでのバイサイド間のマッチングの他の例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態1におけるPOPでのバイサイド間のマッチング処理の他の例について概要を示したシーケンス図である。 本発明の実施の形態1におけるPOPでのバイサイドセルサイドとの間のマッチングの他の例について概要を示した図である。 本発明の実施の形態1におけるPOPでのバイサイドとセルサイドとの間のマッチング処理の例について概要を示したシーケンス図である。 本発明の実施の形態2におけるPOPでの参加者間のマッチング処理の例について概要を示したシーケンス図である。 本発明の実施の形態2におけるPOPでの参加者間のマッチング処理の他の例について概要を示したシーケンス図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
<システム構成>
図1は、本発明の実施の形態1である証券取引管理システムの構成例について概要を示した図である。証券取引管理システム1は、複数のバイサイドシステム300、複数のセルサイドシステム200、およびポテンシャルオーダープールシステム100の各情報処理システムがインターネット等のネットワーク10に接続された構成を有する。バイサイドシステム300は、各バイサイド30(運用会社等)が有する注文管理システム等を含む情報処理システムであり、セルサイドシステム200は、各セルサイド20(証券会社等)が有する注文管理システム等を含む情報処理システムである。
ポテンシャルオーダープールシステム100は、各バイサイド30や各セルサイド20とは独立した中立の事業者により運用管理される情報処理システムであり、各バイサイド30や各セルサイド20から「ポテンシャルオーダー」を含むIOI(Indication of Interest:「取引意思の表示」)の情報を取得して蓄積し、売り買いをマッチングして取引を成立させる「ポテンシャルオーダープール(以下では「POP」と略記する場合がある)」サービスをASP(Application Service Provider)サービス等として提供する機能を有する。POPサービスの内容については後述する。
各セルサイド20の担当者等は、自身が使用する情報処理端末であるセルサイド端末21の図示しないWebブラウザ等を利用して自社のセルサイドシステム200にアクセスし、セルサイド20としての業務を行う。直接POPシステム100にアクセスしてデータの授受等を行ってもよい。同様に、各バイサイド30の担当者等は、自身が使用する情報処理端末であるバイサイド端末31の図示しないWebブラウザ等を利用して自社のバイサイドシステム300にアクセスし、バイサイド30としての業務を行う。直接POPシステム100にアクセスしてデータの授受等を行ってもよい。
POPシステム100、セルサイドシステム200、およびバイサイドシステム300の各システムは、それぞれが例えば1つ以上のサーバ機器やクラウドコンピューティングサービス上で構築された仮想サーバなどにより実装される。バイサイド30およびセルサイド20からの「ポテンシャルオーダー」を含むIOIの情報を一元的に蓄積してPOPサービスを提供するという観点からは、例えば、各システムは同じIT事業者により共通のシステム基盤上で運用・監視されているのが望ましいが、必ずしもこれに限られない。
セルサイドシステム200は、例えば、セルサイド20側の注文管理システム(OMS:Order Management System)であるセルサイドOMS210、およびバックオフィスシステムであるバックシステム220を有する。セルサイドOMS210は、東京証券取引所などの取引所システム40に対してネットワーク10等を介してオンラインで売買注文の執行を行う機能も有している。また、バイサイドシステム300は、例えば、バイサイド30側の注文管理システムであるバイサイドOMS310、およびバックオフィスシステムであるバックシステム320を有する。
POPシステム100は、例えば、データベースやファイルテーブルなどにより実装されるポテンシャルオーダープール(POP)データベース(DB)121、バイサイドマスタDB122、セルサイドマスタDB123、および設定DB124などの各データストアを有する。各バイサイド30および各セルサイド20に対してPOPサービスを提供する機能を有するソフトウェアとして実装されたマッチング処理部110などの各部を有していてもよい。
POPDB121は、セルサイドシステム200(もしくはセルサイド端末21)やバイサイドシステム300(もしくはバイサイド端末31)から取得した「ポテンシャルオーダー」を含むIOIの情報を保持するテーブルである。これ以外にも、注文処理に用いられる各種情報のうち、例えば、バイサイド30とセルサイド20との間で開示についての承諾が得られたものなど、共有が可能なデータを保持するものとしてもよい。
バイサイドマスタDB122およびセルサイドマスタDB123は、それぞれ、POPシステム100にアクセスしてPOPサービスの提供を受けることができるバイサイド30およびセルサイド20についてのマスタ情報を保持するテーブルである。ユーザについてのアカウント情報を含んでいてもよい。設定DB124は、POPシステム100における動作や処理等についての各種設定情報を保持するテーブルである。セルサイド20やバイサイド30毎に固有の設定情報を保持するようにしてもよい。
マッチング処理部110は、POPサービスとして、各バイサイド30や各セルサイド20からの「ポテンシャルオーダー」を含むIOIの情報を取得、蓄積し、後述するような手法により売り買いをマッチングして取引を成立させる機能を有する。取引成立に係る通知や、その後のバイサイド30やセルサイド20の間での受発注、約定の処理を中継、仲介する機能を有していてもよい。
<ポテンシャルオーダープール(POP)サービス>
図2は、本実施の形態におけるPOPサービスの例について概要を示した図である。ポテンシャルオーダープール(POP)120は、POPシステム100のPOPDB121およびマッチング処理部110等により実現される概念上のダークプールを模式的に示したものである。
投資家と証券会社との間の取引では、取引を成立させるための有用な参照情報として、IOIを出して取引相手を探すことが行われる場合がある。この場合、IOIには、実行する予定の注文についての内容や、希望するもしくは対応が可能な条件などの情報が含まれる。したがって、これを用いることにより、当日に実行の意思を有している取引については効率的にマッチングして成立させることが可能である。
一方で、例えば機関投資家(バイサイド30)については、必ずしも当日実行することまでは予定していないものの、近い将来には実行することが確実に予定されている取引(以下ではこれを「ポテンシャルオーダー」と記載する)を有している場合がある。例えば、一定期間の運用計画に沿って売買時期を決めている場合や、大口の売買について市場への影響を回避するために複数回に分散して売買する場合などがある。いずれの場合でも、近い将来にどのような売買が行われるか、という情報は、バイサイド30としては本来秘匿すべき情報であり開示されないのが通常である。
しかしながら、これらのポテンシャルオーダーについても、将来の予定の日に必ず実行するという類のものではなく、例えば、対象の銘柄について当日に特定のセルサイド20(ブローカー)が特に有利な条件でIOIを出しており、このタイミングで売買することが有効であると判断される場合には、予定に関わらずに当日に売買を行うなどの柔軟な対応がとられる。従来は、このような判断は、例えばバイサイド30のトレーダーなどの人手の判断によりもたらされていた。
そこで、ダークプールにおける情報の秘匿性を活かし、本実施の形態では、このようなポテンシャルオーダーの情報についてもIOIとしてバイサイド30から取得してPOP120を形成し、当日の取引としてマッチングの対象とする。
上述したように、例えば、バイサイドシステム30とPOPシステム100が同じ中立の事業者により運用管理されている場合は、元々バイサイドシステム30において管理されていたポテンシャルオーダーの情報が、実質上は同じ事業者によって参照範囲が拡張されるだけに留まるといえ、開示に対する心理的・物理的障害は少ない。また、このような中立の事業者が運用管理するPOP120に対して各セルサイド20がIOIを出す構成とすることで、複数のセルサイド20のダークプールの連携が可能となるとともに、ダークプールサービスにおける透明性、公正・公平性を担保することができる。
図2の例では、POP120に対してバイサイドA(30a)、バイサイドB(30b)、およびセルサイドA(20a)、セルサイドB(20b)が参加して、ポテンシャルオーダーを含むIOIの情報(図中ではIOI32a、32b、およびIOI22a、22bの各表で示す)を登録した状態を示している。POPシステム100は、バイサイド30およびセルサイド20から、例えばFIX(Financial Information eXchange)プロトコルでの通信もしくはファイルの送受信によってIOI情報を取得してPOPDB121に蓄積し、マッチング処理部110によりIOI間で売り買いのマッチングを行う。マッチングのアルゴリズム等については特に限定されず、公知の手法を適宜用いることができる。
なお、マッチングの際の約定単価は、例えば、取引所の前日終値や当日仲値とすることができる。また、マッチングは、バイサイド30とセルサイド20との間だけに限らず、後述するように、バイサイド30同士やセルサイド20同士でマッチングすることも可能である。マッチングが成立した際に対象のバイサイド30やセルサイド20に通知される相手方の取引内容の情報は原則として匿名であるが、例えば、設定DB124などに予め取引先として登録されている相手の場合には、当該相手方の情報を開示するようにしてもよい。
<(1)バイサイド−セルサイド間のマッチング>
図3は、本実施の形態におけるPOP120でのバイサイド30とセルサイド20との間のマッチングの例について概要を示した図である。図3の例では、バイサイドA(30a)が出したIOI32aと、セルサイドA(20a)が出したIOI22aにおいて、銘柄“△△”について売り買いがマッチしたことを示している。
この場合、例えば、発注に係る情報は、FIXプロトコルのメッセージによってバイサイドA(30a)のバイサイドシステム300からセルサイドA(20a)のセルサイドシステム200に対して送信される。セルサイドA(20a)では、発注情報に基づいて取引所システム40に対する注文の執行が行われる。約定に係るデータは、例えば、POPシステム100を介したファイルの授受等によりバイサイドA(30a)に送付される。
図4は、本実施の形態におけるPOP120でのバイサイド30とセルサイド20との間のマッチング処理の例について概要を示したシーケンス図である。まず、バイサイド30(すなわちバイサイドシステム300もしくはバイサイド端末31。以下同様。)およびセルサイド20(すなわちセルサイドシステム200もしくはセルサイド端末21。以下同様。)は、POP120(すなわちPOPシステム100。以下同様。)に対して、FIXプロトコルのメッセージもしくはファイルによりIOI情報を登録する(S01)。POP120では所定のタイミングでマッチングを行い(S02)、マッチした取引については、対象のバイサイド30とセルサイド20に対してそれぞれその旨を通知する(S03)。
マッチング結果の通知を受けたバイサイド30およびセルサイド20では、それぞれ、マッチした内容に対してAck(承諾)もしくはRej(拒否)の応答をPOP120に対して通知する(S04)。POP120では、いずれの応答もAckであった場合に取引成立と判定し(S05)、バイサイド30およびセルサイド20に対して取引が成立した旨を通知する(S06)。その後、成立した取引の実行として、バイサイド30からFIXプロトコルのメッセージによりセルサイド20に対して発注が行われ(S07)、セルサイド20において執行した結果の約定内容がバイサイド30に対して通知される(S08)。
<(2)バイサイド間のマッチング(執行先指定)>
図5は、本実施の形態におけるPOP120でのバイサイド30間のマッチングの例について概要を示した図である。上述したように、本実施の形態では、バイサイド30同士でIOIをマッチングさせることができる。図5の例では、バイサイドA(30a)が出したIOI32aと、バイサイドB(30b)が出したIOI32bにおいて、銘柄“△△”について売り買いがマッチしたことを示している。
この場合、双方のバイサイド30は、それぞれが取引契約を有する所定のセルサイド20に対して個別に発注処理を行う。図5の例では、バイサイドA(30a)はセルサイドAに、バイサイドB(30b)はセルサイドB(20b)に対して発注を行った場合を示している。発注情報には、バイサイドシステム300もしくはPOP120により、マッチした相手方のバイサイド30の発注先のセルサイド20の情報がクロス取引先のブローカー(セルサイド20)の情報として付加される。例えば、バイサイドA(30a)からの発注情報には、マッチした相手方のバイサイドB(30b)の発注先であるセルサイドB(20b)の情報が付加される。
これにより、発注情報を受け取ったセルサイド20では、クロス取引の相手方となるセルサイド20の情報を確認することができ、当該セルサイド20との間のクロス取引を取引所システム40に対して執行することができる。なお、各セルサイド20からの約定データの通知については上述の図3の例と同様であるため説明は省略する。
図6は、本実施の形態におけるPOP120でのバイサイド30間のマッチング処理の例について概要を示したシーケンス図である。まず、各バイサイド30(図6の例ではバイサイドA(30a)およびバイサイドB(30b)の2つ)は、POP120に対してIOI情報を登録する(S11)。POP120では所定のタイミングでマッチングを行い(S12)、マッチした取引について、バイサイドA(30a)およびバイサイドB(30b)に対してその旨をそれぞれ通知する(S13)。
マッチング結果の通知を受けたバイサイドA(30a)およびバイサイドB(30b)では、それぞれ、取引執行を行うブローカー(セルサイド20)を選択して、Ack(承諾)もしくはRej(拒否)の応答をPOP120に対して通知する(S14)。上述したように、ここでのブローカーは、例えば、各バイサイド30が取引契約を有するセルサイド20である。対象のセルサイド20の情報を予めPOPシステム100の設定DB124にデフォルト値として登録しておき、自動的にブローカーが選択されるようにしてもよい。
ブローカー指定を受けたPOP120では、取引が仕掛中となった旨をバイサイドA(30a)およびバイサイドB(30b)に対して通知する(S15)とともに、ブローカーとして指定された各セルサイド20(図6の例ではセルサイドA(20a)およびセルサイドB(20b))に対してクロス取引の依頼を行う(S16)。依頼には、クロス取引に係る銘柄、各バイサイド30の情報、クロス相手のブローカーの情報などが含まれる。
クロス取引依頼を受けたセルサイドA(20a)およびセルサイドB(20b)では、それぞれ、Ack(承諾)もしくはRej(拒否)の応答をPOP120に対して通知する(S17)。POP120では、いずれの応答もAckであった場合に取引成立と判定し(S18)、バイサイドA(30a)およびバイサイドB(30b)に対して取引が成立した旨を通知する(S19)。
その後、成立した取引の実行として、バイサイドA(30a)およびバイサイドB(30b)からそれぞれFIXプロトコルのメッセージによりセルサイドA(20a)およびセルサイドB(20b)に対して発注が行われ(S20)、セルサイドA(20a)とセルサイドB(20b)との間でクロス取引の執行が行われた後(S21)、約定内容がバイサイドA(30a)およびバイサイドB(30b)に対してそれぞれ通知される(S22)。クロス取引(S21)に必要となる情報は、発注(S20)の際の情報に付加してもよいし、クロス取引依頼(S16)の際に渡された情報を用いるようにしてもよい。
なお、上述の例ではバイサイド30同士のマッチングの場合を示したが、セルサイド20同士のマッチングの場合も同様である。
<(3)バイサイド間のマッチング(手数料引き合い)>
図7は、本実施の形態におけるPOP120でのバイサイド30間のマッチングの他の例について概要を示した図である。図7の例では、上述の図5に示したのと同様なバイサイド30間でのマッチングの後、双方のバイサイド30と取引契約のある複数のセルサイド20に対して手数料の引き合いを行い、最も低い手数料を提示したセルサイド20を発注先として決定する場合を示している。すなわち「手数料コンペ」によって発注先のセルサイド20を決定する。図7の例では、セルサイドA(20a)、セルサイドB(20b)、およびセルサイドC(20c)に手数料の引き合いを行い、最も低い「1BP(=0.01%)」という手数料を提示したセルサイドA(20a)を自動的に発注先と決定している。
図8は、本実施の形態におけるPOP120でのバイサイド30間のマッチング処理の他の例について概要を示したシーケンス図である。上述の図6の例と同様に、まず、各バイサイド30(図7の例ではバイサイドA(30a)およびバイサイドB(30b)の2つ)は、POP120に対してIOI情報を登録する(S31)。POP120では所定のタイミングでマッチングを行い(S32)、マッチした取引について、バイサイドA(30a)およびバイサイドB(30b)に対してその旨をそれぞれ通知する(S33)。
マッチング結果の通知を受けたバイサイドA(30a)およびバイサイドB(30b)では、それぞれ、取引を行うブローカー(セルサイド20)を手数料の引き合いにより選択する旨を指定してPOP120に対して通知する(S34)。引き合い要求を受けたPOP120では、取引が仕掛中となった旨をバイサイドA(30a)およびバイサイドB(30b)に対して通知する(S35)とともに、各バイサイド30が取引契約を有するセルサイド20(図7の例ではセルサイドA(20a)およびセルサイドB(20b))に対して手数料の引き合いを依頼する(S36)。引き合いには、取引に係る銘柄、数量、売りと買いの各バイサイド30の情報などが含まれる。
引き合いの依頼を受けたセルサイドA(20a)およびセルサイドB(20b)では、それぞれ、条件提示として手数料のBPを設定して応答する(S37)。BPの値は、都度セルサイドシステム200側で入力や設定を行ってもよいし、セルサイドシステム200やPOPシステム100の設定DB124などにバイサイド30毎に予め登録しておいてもよい。セルサイド20において「手数料コンペ」に不参加とする選択をした場合にその旨を応答することも可能である。一定時間応答がない場合に自動的に不参加として取り扱うようにしてもよい。
POP120では、対象の全てのセルサイド20から条件が提示された場合、もしくは所定の時間が経過した場合に、各セルサイド20から提示された条件のリストをバイサイドA(30a)およびバイサイドB(30b)に対して通知する(S38)。発注先の候補は、手数料のBPが最も低いセルサイド20(BPが同じ場合はその中で条件提示(ステップS37)の時刻が最も早いセルサイド20)となり、その条件に対して各バイサイド20が発注先として決定する場合には、その旨をPOP120に通知する(S39)。各バイサイド20から決定通知を受けたPOP120は、発注先として決定されたセルサイド20(図8の例ではセルサイドA(20a))には取引成立を通知し(S40)、他のセルサイド20(図8の例ではセルサイドB(20b))には取引不成立を通知する(S41)。
以上の処理により、バイサイド30は、有利な手数料の条件で取引を行うことができる。また、セルサイド20は、大口注文の手数料コンペに参加することができ、委託売買の機会を得ることができる。
<(4)バイサイド−セルサイド間のマッチング(執行先指定)>
図9は、本実施の形態におけるPOP120でのバイサイド30とセルサイド20との間のマッチングの他の例について概要を示した図である。図9の例では、上述の図3に示したのと同様なバイサイドA(30a)とセルサイドA(20a)との間のマッチングの結果、マッチしたセルサイドA(20a)とは別のセルサイドB(20b)に対して発注を行う場合を示している。
この場合、発注に係る情報は、FIXプロトコルのメッセージによってバイサイドA(30a)のバイサイドシステム300から、セルサイドB(20b)のセルサイドシステム200に対して送信される。発注情報には、バイサイドシステム300もしくはPOP120により、マッチした相手方のセルサイド20(図9の例ではセルサイド20A(20a))の情報が付加される。したがって、発注情報を受け取ったセルサイドB(20b)では、クロス取引の相手方となるセルサイドA(20a)の情報を確認することができ、セルサイドA(20a)との間のクロス取引を取引所システム40に対して執行することができる。
図10は、本実施の形態におけるPOP120でのバイサイド30とセルサイド20との間のマッチング処理の例について概要を示したシーケンス図である。上述した図4の例と同様に、まず、バイサイド30およびセルサイドA(20a)は、POP120に対して、FIXプロトコルのメッセージもしくはファイルによりIOI情報を登録する(S51)。POP120では所定のタイミングでマッチングを行い(S52)、マッチした取引について、対象のバイサイド30とセルサイドA(20a)に対してそれぞれその旨を通知する(S53)。
マッチング結果の通知を受けたバイサイド30では、取引を行うブローカー(セルサイド20)を選択して、Ack(承諾)もしくはRej(拒否)の応答をPOP120に対して指定する(S54)。上述したように、ここでのブローカーは、例えば、セルサイド20(図10の例ではセルサイドB(20b))である。対象のセルサイド20の情報を予めPOPシステム100の設定DB124にデフォルト値として登録しておき、自動的にブローカーが選択されるようにしてもよい。
また、マッチング結果の通知を受けたセルサイドA(20a)では、マッチした内容に対してAck(承諾)もしくはRej(拒否)の応答をPOP120に対して通知する(S55)。POP120では、バイサイド30からのブローカーの指定を伴うAckと、セルサイドA(20a)からAckの応答を受けた場合に、ブローカーとして指定されたセルサイドB(20b)に対してクロス取引の依頼を行う(S56)。依頼には、クロス取引に係る銘柄、バイサイド30の情報、クロス相手のブローカーの情報などが含まれる。
クロス取引依頼を受けたセルサイドB(20b)では、Ack(承諾)もしくはRej(拒否)の応答をPOP120に対して通知する(S57)。POP120では、Ackの応答を受けた場合に取引成立と判定し(S58)、バイサイド30およびセルサイドA(20a)に対して取引が成立した旨を通知する(S59)。その後、成立した取引の実行として、バイサイド30からFIXプロトコルのメッセージによりセルサイド20に対して発注が行われ(S60)、セルサイドA(20a)とセルサイドB(20b)との間でクロス取引の執行が行われた後(S61)、約定内容がバイサイド30に対して通知される(S62)。
上述の図6の例と同様に、クロス取引(S61)に必要となる情報は、発注(S60)の際の情報に付加してもよいし、クロス取引依頼(S56)の際に渡された情報を用いるようにしてもよい。
以上に説明したように、本発明の実施の形態1である証券取引管理システム1によれば、バイサイド30およびセルサイド20に対して中立の事業者が運用管理するPOPシステム100において、POPDB121に1つ以上のバイサイド30のポテンシャルオーダーも含むIOI情報と、1つ以上のセルサイド20のIOI情報とを蓄積してマッチングさせる。これにより、複数のセルサイド20のダークプールの連携が可能となり、バイサイド30はより幅広い範囲で好適な条件での取引の成立を図ることが可能となる。また、透明性、公正・公平性を担保したダークプールサービスを提供することが可能となる。
また、バイサイド30のポテンシャルオーダーについてもIOI情報として取得し、マッチングの対象とすることで、将来の一定期間にわたって分散して行われる予定の取引について、より好適な条件となるタイミングで実行することが可能となる。
(実施の形態2)
上述の実施の形態1では、POP120での取引について、バイサイド30が参加者になる場合とセルサイド20が参加者になる場合とを区別し、考え得るパターンとして、(1)バイサイド30とセルサイド20との間のマッチング、(2)バイサイド30間でのマッチング(執行先を指定したクロス取引)、(3)バイサイド30間でのマッチング(手数料引き合い)、および(4)バイサイド30とセルサイド20との間のマッチング(執行先を指定)、という4つのパターンについて処理の内容を説明した。
一方、証券取引管理システム1として実装する上で、実務での実態や慣行等を考慮すると、POP120でのマッチングの時点において通常はマッチングの相手方がバイサイド30となるのかセルサイド20となるのかは不明であるため、参加者がバイサイド30であるのかセルサイド20であるのかにより処理フローを区別することが困難な場合も生じる。
また、例えば、(1)のバイサイド30とセルサイド20との間のマッチングが行われるケースにおいて、バイサイド30が執行先のセルサイド20(執行ブローカー)を指定しないケースは通常では生じ難い。また、(4)のバイサイド30とセルサイド20との間のマッチングが行われるケースにおいても同様に、例えば、マッチングされたバイサイド30とセルサイド20との間に仮に取引契約がない場合であっても、取引契約のあるセルサイド20(執行ブローカー)が指定されるのが自然であると考えられる。
したがって、実務上は、POP120での取引の相手方についてバイサイド30かセルサイド20かを区別せず、(A)参加者間でマッチングした後に執行先のセルサイド20(執行ブローカー)を指定するケース、および(B)参加者間でマッチングした後に執行先のセルサイド20(執行ブローカー)を手数料コンペにより決定するケース、の2つのパターンを実装することで足りるものと考えられる。
図11は、本実施の形態におけるPOP120での参加者間のマッチング処理の例について概要を示したシーケンス図である。ここでは、上記の(A)参加者間でマッチングした後に執行ブローカーを指定するケースについての処理の流れを示している。基本的には上述の実施の形態1で図6に示した(2)バイサイド30間でのマッチング(執行先を指定したクロス取引)の処理と同様であるため、重複する内容についての再度の説明は省略する場合がある。図11の例では、図6の例と異なり、POP120での取引への参加者がバイサイド30ではなく参加者50(図11の例では参加者A(50a)および参加者B(50b)の2つ)となっている。参加者50は、バイサイド30もしくはセルサイド20のいずれであってもよい。
まず、各参加者50(図11の例では参加者A(50a)および参加者B(50b)の2つ)は、POP120に対してIOI情報を登録する(S71)。POP120では所定のタイミングでマッチングを行い(S72)、マッチした取引について、参加者A(50a)および参加者B(50b)に対してその旨をそれぞれ通知する(S73)。なお、ここまでの処理は、図11の例に示した(A)参加者間でマッチングした後に執行ブローカーを指定するケースと、後述する(B)参加者間でマッチングした後に執行ブローカーを手数料コンペにより決定するケースとで共通である。
図11の例では、マッチング結果の通知を受けた参加者A(50a)および参加者B(50b)では、それぞれ、取引執行を行うブローカー(セルサイド20)を選択して、Ack(承諾)もしくはRej(拒否)の応答をPOP120に対して通知する(S74)。ここでのブローカーは、例えば、参加者50がバイサイド30である場合は、上述したように、当該バイサイド30が取引契約を有するセルサイド20である。また、参加者50がセルサイド20である場合は、通常は、当該セルサイド20自身が執行先とされる。図11の例では、参加者A(50a)は執行ブローカーとしてセルサイドA(20a)指定し、参加者B(50b)はセルサイドB(20b)を指定したことを示している。なお、これらの執行ブローカーが同一のセルサイド20となる場合もある。
ブローカー指定を受けたPOP120では、取引が仕掛中となった旨を参加者A(50a)および参加者B(50b)に対して通知する(S75)とともに、ブローカーとして指定された各セルサイド20(図11の例ではセルサイドA(20a)およびセルサイドB(20b))に対してクロス取引の依頼を行う(S76)。依頼には、クロス取引に係る銘柄、各バイサイド30の情報、クロス相手のブローカーの情報などが含まれる。図11の例では、参加者A(50a)により指定されたセルサイドA(20a)には、参加者A(50a)の取引についてのクロス取引の依頼が行われ、一方、参加者B(50b)により指定されたセルサイドB(20b)には、参加者B(50b)の取引についてのクロス取引の依頼が行われる。
クロス取引依頼を受けたセルサイドA(20a)およびセルサイドB(20b)では、それぞれ、Ack(承諾)もしくはRej(拒否)の応答をPOP120に対して通知する(S77)。POP120では、いずれの応答もAckであった場合に取引成立と判定し(S78)、参加者A(50a)および参加者B(50b)に対して取引が成立した旨を通知する(S79)。
その後、成立した取引の実行として、参加者A(50a)および参加者B(50b)からFIXプロトコルのメッセージによりそれぞれの執行ブローカーであるセルサイドA(20a)およびセルサイドB(20b)に対して発注が行われる(S80)。セルサイドA(20a)とセルサイドB(20b)との間で取引所システム40を介してクロス取引の執行が行われた後(S81)、約定内容が参加者A(50a)および参加者B(50b)に対してそれぞれ通知される(S82)。
図12は、本実施の形態におけるPOP120での参加者間のマッチング処理の他の例について概要を示したシーケンス図である。ここでは、上記の(B)参加者間でマッチングした後に執行ブローカーを手数料コンペにより決定するケースについての処理の流れを示している。基本的には上述の実施の形態1で図8に示した(3)バイサイド30間でのマッチング(手数料引き合い)の処理と同様であるため、重複する内容についての再度の説明は省略する場合がある。また、上述したように、図12の例におけるステップS91〜S93までの処理は、図11の例におけるステップS71〜S73と共通である。
図12の例では、マッチング結果の通知を受けた参加者A(50a)は、図11の例と同様に、取引執行を行うブローカー(セルサイド20)としてセルサイドA(20a)を選択して、Ack(承諾)もしくはRej(拒否)の応答をPOP120に対して通知している(S94)。一方で、マッチング結果の通知を受けた参加者B(50b)は、図11の例と異なり、取引を行うブローカー(セルサイド20)を手数料の引き合いにより選択する旨を指定したAck(承諾)もしくはRej(拒否)の応答をPOP120に対して通知する(S94)。図12の例では、参加者50の一方である参加者B(50b)のみが手数料コンペを指定した場合を示しているが、参加者A(50a)、参加者B(50b)のいずれもが手数料コンペを指定した場合も同様である。
手数料の引き合いの指定(およびブローカー指定)を受けたPOP120では、取引が仕掛中となった旨を参加者A(50a)および参加者B(50b)に対して通知する(S95)とともに、ブローカー指定がされている場合には、指定された各セルサイド20(図12の例では参加者A(50a)により指定されたセルサイドA(20a))に対してクロス取引の依頼を行う(S96)。クロス取引依頼を受けたセルサイドA(20a)では、Ack(承諾)もしくはRej(拒否)の応答をPOP120に対して通知する(S97)。
また、POP120は、手数料の引き合いの指定に基づいて、各セルサイド20(図12の例ではセルサイドA(20a)およびセルサイドB(20b))に対して手数料の引き合いを依頼する(S98)。引き合いには、取引に係る銘柄、数量、売りと買いの参加者50(図12の例では手数料の引き合いを指定した参加者B(50b))の情報などが含まれる。引き合いの依頼を受けたセルサイドA(20a)およびセルサイドB(20b)では、それぞれ、条件提示として手数料のBPを設定して、Ack(承諾)もしくはRej(拒否)の応答をPOP120に対して通知する(S99)。なお、参加者50のいずれもが手数料の引き合いを指定した場合、各セルサイド20は双方の引き合いを受けてそれぞれについて条件提示するものとする。
POP120では、対象の全てのセルサイド20から条件が提示された場合、もしくは所定の時間が経過した場合に、各セルサイド20から提示された条件のリストを、手数料の引き合いを指定した各参加者50(図12の例では参加者B(50b))に対して通知する(S100)。図8の例と同様に、発注先の候補は、手数料のBPが最も低いセルサイド20(BPが同じ場合はその中で条件提示(ステップS99)の時刻が最も早いセルサイド20)となり、その条件に対して各参加者50が発注先として決定する場合には、その旨をPOP120に通知する(S101)。
各参加者50から決定通知を受けたPOP120は、発注先として決定されたセルサイド20(図12の例ではセルサイドA(20a))には取引成立を通知し(S102)、他のセルサイド20(図12の例ではセルサイドB(20b))には取引不成立を通知する(S103)。また、各参加者50にも取引が成立した旨を通知する(S104)。
なお、図12の例では、参加者A(50a)が指定した執行ブローカーと、参加者B(50b)の指定による手数料の引き合いの結果決定した発注先のセルサイド20とが、同じセルサイドA(20a)である。したがって、参加者A(50a)および参加者B(50b)の双方がセルサイドA(20a)に対して発注を行い(S105)、セルサイドA(20a)より取引所システム40を介してクロス取引の執行が行われた後(S106)、約定通知が参加者A(50a)および参加者B(50b)にそれぞれ通知される(S107)。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、上記の実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
本発明は、取引の受発注や約定処理に係る業務を支援する証券取引管理システムに利用可能である。
1…証券取引管理システム、
10…ネットワーク、20…セルサイド、20a…セルサイドA、20b…セルサイドB、20c…セルサイドC、21…セルサイド端末、22a、b…IOI、
30…バイサイド、30a…バイサイドA、30b…バイサイドB、31…バイサイド端末、32a、b…IOI、40…取引所システム、50a…参加者A、50b…参加者B、
100…ポテンシャルオーダープールシステム、110…マッチング処理部、120…ポテンシャルオーダープール、121…ポテンシャルオーダープールDB、122…バイサイドマスタDB、123…セルサイドマスタDB、124…設定DB、
200…セルサイドシステム、210…セルサイドOMS、220…バックシステム、
300…バイサイドシステム、310…バイサイドOMS、320…バックシステム

Claims (8)

  1. 相手方からの注文を受けてセルサイドが行う証券取引を管理する証券取引管理システムであって、
    証券取引に参加する参加者となるバイサイドもしくはセルサイドにおいて相手方との間の注文を管理する注文管理システムを含む1つ以上の情報処理システムと、
    前記各情報処理システムから取得した、前記各参加者のIOI(Indication of Interest)の情報をデータベースに記録し、前記各IOIに含まれる注文の間で売り買いをマッチングさせるポテンシャルオーダープールシステムと、を有する、証券取引管理システム。
  2. 請求項1に記載の証券取引管理システムにおいて、
    前記参加者の前記IOIには、前記参加者が将来実行する予定の注文であるポテンシャルオーダーの情報を含む、証券取引管理システム。
  3. 請求項1に記載の証券取引管理システムにおいて、
    前記ポテンシャルオーダープールシステムは、前記参加者であるバイサイドのIOIに含まれる注文と、前記参加者であるセルサイドのIOIに含まれる注文との間で売り買いをマッチングさせる、証券取引管理システム。
  4. 請求項1に記載の証券取引管理システムにおいて、
    前記ポテンシャルオーダープールシステムは、前記参加者である第1のバイサイドのIOIに含まれる注文と、前記参加者である第2のバイサイドのIOIに含まれる注文との間で売り買いをマッチングさせる、証券取引管理システム。
  5. 請求項1に記載の証券取引管理システムにおいて、
    前記ポテンシャルオーダープールシステムは、前記参加者である第1のセルサイドのIOIに含まれる注文と、前記参加者である第2のセルサイドのIOIに含まれる注文との間で売り買いをマッチングさせる、証券取引管理システム。
  6. 請求項1に記載の証券取引管理システムにおいて、
    前記ポテンシャルオーダープールシステムは、第1の参加者と第2の参加者との間でマッチングされた注文につき、前記第1の参加者により指定された執行先のセルサイドにおける第1の情報処理システム、および前記第2の参加者により指定された執行先のセルサイドにおける第2の情報処理システムに対して、前記注文に係るクロス取引の実行依頼を通知し、前記第1の情報処理システムおよび前記第2の情報処理システムの双方から承諾の通知を受領した場合に、前記注文に係る取引が成立した旨を前記第1の参加者における第3の情報処理システム、および前記第2の参加者における第4の情報処理システムに通知し、
    前記第3の情報処理システムは、前記第1の情報処理システムに対して前記注文の発注を行い、
    前記第4の情報処理システムは、前記第2の情報処理システムに対して前記注文の発注を行い、
    前記第1の情報処理システムと、前記第2の情報処理システムとの間で前記注文に係るクロス取引を実行する、証券取引管理システム。
  7. 請求項1に記載の証券取引管理システムにおいて、
    前記ポテンシャルオーダープールシステムは、第1の参加者と第2の参加者との間でマッチングされた注文につき、前記第1の参加者により指定された執行先のセルサイドにおける第1の情報処理システムに対して、前記注文に係るクロス取引の実行依頼を通知し、前記第2の参加者により指定された手数料の引き合いにつき、前記参加者である前記各セルサイドにおける前記情報処理システムに対して手数料の引き合いを行い、最も有利な手数料を提示した前記セルサイドを発注先として決定し、前記第1の情報処理システムから前記クロス取引に係る承諾の通知を受領した場合に、前記注文に係る取引が成立した旨を前記第1の参加者における第3の情報処理システム、および前記第2の参加者における第4の情報処理システムと、手数料の引き合いを行った前記各セルサイドにおける前記情報処理システムに通知し、
    前記第3の情報処理システムは、前記第1の情報処理システムに対して前記注文の発注を行い、
    前記第4の情報処理システムは、発注先として決定された前記セルサイドにおける第2の情報処理システムに対して前記注文の発注を行い、
    前記第1の情報処理システムと、前記第2の情報処理システムとの間で前記注文に係るクロス取引を実行する、証券取引管理システム。
  8. 請求項1に記載の証券取引管理システムにおいて、
    前記ポテンシャルオーダープールシステムは、第1の参加者と第2の参加者との間でマッチングされた注文につき、前記第1の参加者および前記第2の参加者により指定された手数料の引き合いにつき、それぞれ、前記参加者である前記各セルサイドにおける前記情報処理システムに対して手数料の引き合いを行い、各引き合いに対して最も有利な手数料を提示した前記セルサイドをそれぞれ第1の発注先および第2の発注先として決定し、前記注文に係る取引が成立した旨を前記第1の参加者における第1の情報処理システム、および前記第2の参加者における第2の情報処理システムと、手数料の引き合いを行った前記各セルサイドにおける前記情報処理システムに通知し、
    前記第1の情報処理システムは、前記第1の発注先として決定された前記セルサイドにおける第3の情報処理システムに対して前記注文の発注を行い、
    前記第2の情報処理システムは、前記第2の発注先として決定された前記セルサイドにおける第4の情報処理システムに対して前記注文の発注を行い、
    前記第3の情報処理システムと、前記第4の情報処理システムとの間で前記注文に係るクロス取引を実行する、証券取引管理システム。
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