JPWO2016203806A1 - 光電コネクタ - Google Patents

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Abstract

光電コネクタはプラグ及びレセプタクルから構成され、プラグは、プラグ筐体200、第1ガイドピン220、第1信号送受部材230、第1電極部260及びプラグ筐体・付勢手段250を備え、レセプタクルは、レセプタクル筐体300、第2信号送受部材330、第2電極部360及び第2信号送受部材・付勢手段321を備え、プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、第1電極部260と第2電極部360とは接触して導通状態となり、第1信号送受部材230の対向面と第2信号送受部材330の対向面とは移動不可の状態で接触し、第1及び第2信号送受部材230,330は第2信号送受部材・付勢手段231によってプラグ後方に向かって付勢され、プラグ筐体200はプラグ筐体・付勢手段250及び第2電極部360によってプラグの軸線に直交する方向に付勢される。

Description

本開示は、光電コネクタに関する。
光信号の送受及び給電の両方を同時に行い得る光電コネクタが、例えば、特開2014−063177号公報から周知である。この特許公開公報に開示された装置は、
物理接続インタフェースを、係合するコネクタに提供するコネクタ筐体、
コネクタ筐体に物理的に組み込まれて、電気入出力(I/O)インタフェースを提供する電気コンタクトアセンブリ、及び、
コネクタ筐体に物理的に組み込まれて、光I/Oインタフェースを提供する光アセンブリ、
を備え、
光アセンブリは、光信号を能動的に生成して、受信して、処理する光エンジンを有し、
接続インタフェースにより、電気I/O又は光I/O又は両方が、コネクタ筐体を通過する装置である。
特開2014−063177号公報
ところで、近年の光電コネクタには数十ギガbpsオーダー乃至数百ギガbpsオーダーの大容量光信号伝送が求められる。そして、プラグ及びレセプタクルから構成されたこのような光電コネクタにおいて、高い耐振動性を有する光電コネクタに対する強い要望がある。しかしながら、本発明者が調べた限りでは、簡素な構造でこのような要望を満足する光電コネクタは知られていない。
従って、本開示の目的は、簡素な構造で高い耐振動性を有する光電コネクタを提供することにある。
上記の目的を達成するための本開示の光電コネクタは、
第1信号線及び第1電気配線に取り付けられるプラグ、並びに、
第2信号線及び第2電気配線に取り付けられ、プラグと嵌合し、光学的及び電気的にプラグと接続されるレセプタクル、
から構成されており、
プラグは、
(A−1)プラグ筐体、
(A−2)プラグ筐体内に配置され、プラグ筐体に後部が固定され、プラグの軸線と平行に延びる第1ガイドピン、
(A−3)プラグ筐体内に配置され、第1信号線に接続され、第1ガイドピンが侵入する第1ガイドピン穴を有し、第1ガイドピンに取り付けられた第1信号送受部材、
(A−4)プラグ筐体に固定され、第1電気配線が取り付けられる第1電極部、並びに、
(A−5)プラグ筐体に配設されたプラグ筐体・付勢手段、
を備えており、
レセプタクルは、
(B−1)レセプタクル筐体、
(B−2)レセプタクル筐体内に配置され、第2信号線に接続され、レセプタクル筐体に対して移動自在な第2信号送受部材、
(B−3)レセプタクル筐体に固定され、第2電気配線が取り付けられる第2電極部、並びに、
(B−4)第2信号送受部材をレセプタクル前方に向かって付勢する第2信号送受部材・付勢手段、
を備えており、
プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、
(a)第1電極部と第2電極部とは接触して、導通状態となり、
(b)第2信号送受部材と対向する第1信号送受部材の対向面と、第1信号送受部材と対向する第2信号送受部材の対向面とは、相対的に移動不可の状態で接触し、
(c)第1信号送受部材及び第2信号送受部材は、第2信号送受部材・付勢手段によってプラグ後方に向かって付勢され、
(d)プラグ筐体は、プラグ筐体・付勢手段及び第2電極部によって、プラグの軸線に直交する方向に付勢される。
本開示の光電コネクタにあっては、プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、第2信号送受部材と対向する第1信号送受部材の対向面と第1信号送受部材と対向する第2信号送受部材の対向面とは相対的に移動不可の状態で接触し、第1信号送受部材及び第2信号送受部材は第2信号送受部材・付勢手段によってプラグ後方に向かって付勢され、プラグ筐体はプラグ筐体・付勢手段及び第2電極部によってプラグの軸線に直交する方向に付勢される。それ故、簡素な構造であるにも拘わらず、プラグ及びレセプタクルに振動が加わった場合でもプラグとレセプタクルとの嵌合状態に変化が生じることが無く、例えば数十ギガbpsオーダー乃至数百ギガbpsオーダーの大容量光信号伝送を確実に安定して行うことができる。また、プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において第1電極部と第2電極部とは接触して導通状態となるので、光電コネクタに給電機能を付与することができる。尚、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また、付加的な効果があってもよい。
図1は、実施例1の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルの斜視図である。 図2は、実施例1の光電コネクタを構成するプラグ(プラグカバー及びプラグ筐体)の分解斜視図である。 図3は、実施例1の光電コネクタを構成するプラグ(プラグカバー及びプラグ筐体)の一部分の分解斜視図である。 図4は、実施例1の光電コネクタを構成するプラグ(プラグカバー及びプラグ筐体)を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図(但し、プラグ筐体を上方から眺めた断面図)である。 図5は、実施例1の光電コネクタを構成するプラグ筐体を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図(但し、プラグ筐体を上方から眺めた断面図)である。 図6は、実施例1の光電コネクタを構成するプラグ筐体を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図(但し、プラグ筐体を下方から眺めた断面図)である。 図7は、実施例1の光電コネクタを構成するプラグカバーを仮想水平面で切断したときの模式的な断面図(但し、プラグカバーを下方から眺めた断面図)である。 図8A、図8B及び図8Cは、第1ガイドピン固定部及び第1ガイドピンを拡大して示す斜視図である。 図9は、実施例1の光電コネクタを構成するレセプタクルの分解斜視図である。 図10は、実施例1の光電コネクタを構成するレセプタクルを斜め上から眺めた斜視図である。 図11は、実施例1の光電コネクタを構成するレセプタクルを斜め下から眺めた斜視図である。 図12は、実施例1の光電コネクタを構成するレセプタクルを仮想水平面で切断したときの模式的な断面図(但し、レセプタクルを上方から眺めた断面図)である。 図13A、図13B及び図13Cは、それぞれ、プラグ筐体・付勢手段の模式的な平面図、模式的な断面図及び模式的な斜視図であり、図13D及び図13Eは、プラグ筐体・付勢手段の変形例の模式的な斜視図である。 図14Aは、第1信号送受部材、第2信号送受部材を対向面側から眺めた模式図であり、図14Bは、第1信号送受部材、第2信号送受部材を対向面とは反対側から眺めた模式図(但し、信号線を除いた状態)であり、図14Cは、第1信号送受部材、第2信号送受部材を対向面とは反対側から眺めた模式図(但し、信号線を取り付けた状態)である。 図15Aは、図14Aの矢印A−Aに沿った模式的な断面図であり、図15Bは、図14Aの矢印B−Bに沿った模式的な断面図であり、図15Cは、第1信号送受部材の斜視図である。 図16A及び図16Bは、信号線及び電気配線を纏めたケーブルの模式的な断面図である。 図17A及び図17Bは、第2シャッターの動きを説明するための、実施例1の光電コネクタを構成するレセプタクル筐体を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図(但し、レセプタクル筐体を上方から眺めた断面図)、及び、レセプタクル筐体の模式的な側面図である。 図18A及び図18Bは、図17A及び図17Bに引き続き、第2シャッターの動きを説明するための、実施例1の光電コネクタを構成するレセプタクル筐体を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図(但し、レセプタクル筐体を上方から眺めた断面図)、及び、レセプタクル筐体の模式的な側面図である。 図19は、プラグとレセプタクルとの嵌合を説明するための図であり、実施例1の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルを仮想水平面で切断したときの模式的な断面図である。 図20は、図19に引き続き、プラグとレセプタクルとの嵌合を説明するための図であり、実施例1の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルを仮想水平面で切断したときの模式的な断面図である。 図21は、図20に引き続き、プラグとレセプタクルとの嵌合を説明するための図であり、実施例1の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルを仮想水平面で切断したときの模式的な断面図である。 図22は、図21に引き続き、プラグとレセプタクルとの嵌合を説明するための図であり、実施例1の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルを仮想水平面で切断したときの模式的な断面図である。 図23A及び図23Bは、図22に示したプラグとレセプタクルとの嵌合途中の状態において、仮想垂直面でプラグ筐体を切断したときの模式的な断面図、及び、仮想垂直面でプラグカバーとプラグ筐体とを切断したときの模式的な断面図である。 図24は、図22に引き続き、プラグとレセプタクルとの嵌合を説明するための図であり、実施例1の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルを仮想水平面で切断したときの模式的な断面図である。 図25は、図24に引き続き、プラグとレセプタクルとの嵌合を説明するための図であり、実施例1の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルを仮想水平面で切断したときの模式的な断面図である。 図26は、図25に示したプラグとレセプタクルとの嵌合途中の状態において、プラグ筐体の裏面の模式的な平面図である。 図27は、図25に引き続き、プラグとレセプタクルとが嵌合した状態を説明するための図であり、実施例1の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルを仮想水平面で切断したときの模式的な断面図である。 図28は、図27に示したプラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、プラグを仮想水平面で切断したときの模式的な断面図である。 図29Aは、図27に示す実施例1の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルとが嵌合した状態における、プラグ及びレセプタクルの模式的な側面図であり、図29Bは、レセプタクルの模式的な側面図であり、図29Cは、第2信号送受部材や第2信号送受部材・付勢手段等の模式的な側面図である。 図30A、図30B及び図30Cは、それぞれ、図20に示したプラグとレセプタクルとの嵌合途中の状態において、仮想垂直面でプラグカバー及びプラグ筐体を切断したときの模式的な断面図、図22に示したプラグとレセプタクルとの嵌合途中の状態において、仮想垂直面でプラグカバー及びプラグ筐体を切断したときの模式的な断面図、並びに、図27に示したプラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、仮想垂直面でプラグカバー及びプラグ筐体を切断したときの模式的な断面図である。 図31A及び図31Bは、第1シャッターの動きを説明するための、図19に示したプラグとレセプタクルとの嵌合途中の状態における、第1シャッター及びプラグ筐体の模式的な側面図、並びに、図27に示したプラグとレセプタクルとが嵌合した状態における、第1シャッター及びプラグ筐体の模式的な側面図である。 図32Aは、実施例2における導波路ユニット構造の信号線を格納した第1信号送受部材、第2信号送受部材を対向面とは反対側から眺めた模式図であり、図32Bは、導波路ユニット構造の1つの模式的な断面図(但し、YZ平面で切断したときの断面図)であり、図32Cは、導波路ユニット構造の1つの模式的な断面図(但し、XZ平面で切断したときの断面図)である。 図33は、実施例3の光電コネクタを構成するレセプタクル筐体を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図(但し、プラグ筐体を上方から眺めた断面図)である。 図34Aは、実施例4の光電コネクタにおいて、第1信号送受部材、第2信号送受部材を対向面側から眺めた模式図であり、図34Bは、図34Aの矢印B−Bに沿って第1信号送受部材を切断したときの模式的な断面図(但し、YZ平面で切断したときの断面図)であり、図34Cは、図34Aの矢印B−Bに沿って第2信号送受部材を切断したときの模式的な断面図(但し、YZ平面で切断したときの断面図)である。 図35は、実施例5の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルの斜視図(但し、プラグとレセプタクルとは嵌合状態にある場合)である。 図36は、図35とは異なる角度から眺めた、実施例5の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルの斜視図である。 図37は、実施例5の光電コネクタを構成するプラグ(プラグカバー及びプラグ筐体)の分解斜視図、プラグ筐体・付勢手段の斜視図、及び、プラグ筐体を構成する第1面及び第1電極部の斜視図である。 図38A及び図38Bは、実施例5の光電コネクタを構成するプラグの斜視図、及び、平面図である。 図39は、実施例5の光電コネクタを構成するレセプタクルの分解斜視図である。 図40は、実施例5の光電コネクタを構成するレセプタクルを斜め上から眺めた斜視図である。 図41は、実施例5の光電コネクタを構成するレセプタクル筐体を斜め上から眺めた斜視図である。 図42は、実施例5の光電コネクタを構成するレセプタクル筐体と第2シャッターの配置関係を示す図である。 図43A及び図43Bは、実施例5の光電コネクタを構成する第2シャッターの斜視図及び側面図である。 図44Aは、実施例5の光電コネクタを構成するレセプタクル筐体の図(但し、レセプタクル筐体を上方から眺めた図)であり、図44Bは、プラグとレセプタクルとが嵌合する前のプラグ及びレセプタクルの平面図であり、図44Cは、プラグとレセプタクルとが嵌合したときのプラグの先端部分の側面図である。 図45Aは、実施例5の光電コネクタを構成するプラグとレセプタクルとが嵌合した状態におけるプラグ筐体及びレセプタクル筐体の図(但し、レセプタクル筐体を上方から眺めた図)であり、図45Bは、プラグ及びレセプタクルの平面図である。 図46Aは、実施例5の光電コネクタを構成するプラグとレセプタクルとが嵌合した状態におけるプラグ筐体及びレセプタクル筐体の一部分の図(但し、レセプタクル筐体及びプラグ筐体を上方から眺めた図)であり、図46Bは、プラグとレセプタクルとが嵌合した状態におけるレセプタクル筐体及びプラグ筐体を側面から眺めた断面図である。 図47Aは、実施例5の光電コネクタを構成するプラグとレセプタクルとが嵌合した状態におけるプラグ筐体及びレセプタクル筐体の一部分の図(但し、レセプタクル筐体及びプラグ筐体を上方から眺めた図)であり、図47Bは、プラグとレセプタクルとが嵌合する前におけるレセプタクル筐体及びプラグ筐体を側面から眺めた断面図である。 図48A及び図48Bは、プラグとレセプタクルとの嵌合を説明するための図であり、実施例5の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルを側方及び上方から眺めた図である。 図49A及び図49Bは、図48A及び図48Bに引き続き、プラグとレセプタクルとの嵌合を説明するための図であり、実施例5の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルを側方及び上方から眺めた図である。 図50A及び図50Bは、図49A及び図49Bに引き続き、プラグとレセプタクルとの嵌合を説明するための図であり、実施例5の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルを側方及び上方から眺めた図である。 図51A及び図51Bは、図50A及び図50Bに引き続き、プラグとレセプタクルとの嵌合を説明するための図であり、実施例5の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルを側方及び上方から眺めた図である。 図52は、実施例6の光電コネクタを構成するレセプタクル筐体の斜視図である。 図53は、実施例6の光電コネクタを構成するレセプタクル筐体の分解斜視図である。 図54は、プラグとレセプタクルとの嵌合を説明するための図であり、実施例6の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルを仮想水平面で切断したときの模式的な断面図である。 図55は、図54に引き続き、プラグとレセプタクルとの嵌合を説明するための図であり、実施例6の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルを仮想水平面で切断したときの模式的な断面図である。 図56A及び図56Bは、図54に示したプラグとレセプタクルとの嵌合前の状態において、仮想垂直面で光電コネクタを切断したときの模式的な断面図、及び、図55に示したプラグとレセプタクルとの嵌合前の状態において、仮想垂直面で光電コネクタを切断したときの模式的な断面図である。 図57は、図55に引き続き、プラグとレセプタクルとの嵌合を説明するための図であり、実施例6の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルを仮想水平面で切断したときの模式的な断面図である。 図58は、図57に引き続き、プラグとレセプタクルとの嵌合を説明するための図であり、実施例6の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルを仮想水平面で切断したときの模式的な断面図である。 図59は、図58に引き続き、プラグとレセプタクルとが嵌合した状態を説明するための図であり、実施例6の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルを仮想水平面で切断したときの模式的な断面図である。 図60A及び図60Bは、図57に示したプラグとレセプタクルとの嵌合途中の状態において、仮想垂直面で光電コネクタを切断したときの模式的な断面図、及び、図59に示したプラグとレセプタクルとの嵌合した状態において、仮想垂直面で光電コネクタを切断したときの模式的な断面図である。 図61A及び図61Bは、図59に示す実施例6の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルとが嵌合した状態における、プラグ(プラグカバー及びプラグ筐体)の模式的な側面図、及び、プラグ筐体の模式的な側面図である。 図62は、図59に示す実施例6の光電コネクタを構成するプラグ筐体の一部分の模式的な側面図である。 図63A及び図63Bは、図57に示したプラグとレセプタクルとの嵌合途中の状態において、仮想垂直面で光電コネクタを切断したときの実施例7の光電コネクタの模式的な断面図、及び、図59に示したプラグとレセプタクルとの嵌合した状態において、仮想垂直面で光電コネクタを切断したときの実施例7の光電コネクタの模式的な断面図である。 図64A及び図64Bは、実施例9の光電コネクタにおける第1信号送受部材の概念図及び第2信号送受部材の概念図である。 図65A及び図65Bは、実施例9の光電コネクタの変形例における第1信号送受部材の概念図及び第2信号送受部材の概念図である。 図66は、実施例9の光電コネクタにおける第1信号送受部材の変形例の概念図である。 図67A及び図67Bは、実施例10の光電コネクタにおける第1信号送受部材の概念図及び第2信号送受部材の概念図である。 図68A及び図68Bは、実施例10の光電コネクタの変形例における第1信号送受部材の概念図及び第2信号送受部材の概念図である。
以下、図面を参照して、実施例に基づき本開示を説明するが、本開示は実施例に限定されるものではなく、実施例における種々の数値や材料は例示である。尚、説明は、以下の順序で行う。
1.本開示の光電コネクタ、全般に関する説明
2.実施例1(本開示の光電コネクタ。第2構造の信号送受部材、第1の構成に係る光電コネクタ、第1’の構成に係る光電コネクタ、第2の構成に係る光電コネクタ、第4の構成に係る光電コネクタ、第5の構成に係る光電コネクタ、第6の構成に係る光電コネクタ、第8の構成に係る光電コネクタ、第9の構成に係る光電コネクタ、側面電極構造、第2構造の第2信号送受部材・付勢手段を有する光電コネクタ)
3.実施例2(実施例1の変形。導波路ユニット構造を有する光電コネクタ)
4.実施例3(実施例1〜実施例2の変形。第1構造の第2信号送受部材・付勢手段を有する光電コネクタ)
5.実施例4(実施例1〜実施例3の変形。第1構造の信号送受部材を有する光電コネクタ。)
6.実施例5(実施例1〜実施例4の変形。上下電極構造を有する光電コネクタ)
7.実施例6(実施例5の変形。プッシュ・イン/プッシュ・アウト方式の嵌合方式)
8.実施例7(実施例5〜実施例6の変形)
9.実施例8(実施例1〜実施例7の変形。第7の構成に係る光電コネクタ)
10.実施例9(実施例1〜実施例8の変形。第10の構成に係る光電コネクタ、第11の構成に係る光電コネクタ)
11.実施例10(実施例1〜実施例9の変形。第10’の構成に係る光電コネクタ、第11の構成に係る光電コネクタ)
12.その他
〈本開示の光電コネクタ、全般に関する説明〉
〈第1構造の信号送受部材〉
本開示の光電コネクタにおいて、
第1信号送受部材の対向面及び第2信号送受部材の対向面のいずれか一方には突起部が設けられており、他方には凹部が設けられており、
プラグとレセプタクルとが嵌合するとき、突起部と凹部とが嵌合する形態とすることができる。尚、このような形態の光電コネクタを、便宜上、『第1構造の信号送受部材』と呼ぶ。このような形態を採用することで、第1信号送受部材及び第2信号送受部材の相互の位置決めを容易に行うことができ、位置決めのための部品が不要であり、より小型化と低コスト化が可能となる。
〈第2構造の信号送受部材〉
あるいは又、本開示の光電コネクタにおいて、レセプタクルは、更に、レセプタクル筐体内に配置され、レセプタクル筐体に後部が固定され、レセプタクルの軸線と平行に延びる第2ガイドピンを備えており、
第2信号送受部材は、第2ガイドピンが侵入する第2ガイドピン穴を有しており、
プラグとレセプタクルとが嵌合するとき、第1ガイドピン穴を貫通した第1ガイドピンは第2ガイドピン穴に侵入する形態とすることができる。尚、このような形態の光電コネクタを、便宜上、『第2構造の信号送受部材』と呼ぶ。このような形態を採用することでも、第1信号送受部材及び第2信号送受部材の相互の位置決めを容易に行うことができ、位置決めのための部品が不要であり、より小型化と低コスト化が可能となる。第1ガイドピンの先端部分は、若干、細くなっていることが、第2ガイドピン穴への容易な侵入を助けるといった観点から好ましい。
〈第1構造の第2信号送受部材・付勢手段〉
本開示の光電コネクタにおける第1構造の信号送受部材あるいは第2構造の信号送受部材において、
レセプタクルは、更に、レセプタクル筐体内に配置され、第2信号送受部材の後部に取り付けられたスプリング・ブッシュを備えており、
第2信号送受部材・付勢手段は、後端部がレセプタクル筐体に取り付けられ、先端部がスプリング・ブッシュに取り付けられたスプリング(圧縮スプリング)から成る形態とすることができる。尚、このような形態の光電コネクタを、便宜上、『第1構造の第2信号送受部材・付勢手段』と呼ぶ。このような形態を採用することで、簡素な構造であるにも拘わらず、プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、第1信号送受部材と第2信号送受部材とを、確実に、プラグの後方に向かって付勢することができる。
〈第2構造の第2信号送受部材・付勢手段〉
また、本開示の光電コネクタにおける第2構造の信号送受部材において、第2信号送受部材・付勢手段は、第2ガイドピンと第2信号送受部材との間に位置し、第2ガイドピンの外周を取り囲むバネ(押しバネ、圧縮バネ)から成る形態とすることができる。尚、このような形態の光電コネクタを、便宜上、『第2構造の第2信号送受部材・付勢手段』と呼ぶ。このような形態を採用することでも、簡素な構造であるにも拘わらず、プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、第1信号送受部材及び第2信号送受部材を、確実に、プラグの後方に向かって付勢することができる。
以上に説明した各種の好ましい形態を含む本開示の光電コネクタにおいて、
プラグは、更に、プラグカバーを備えており、
プラグ筐体は、プラグカバー内を移動自在に配置されている形態とすることができる。
〈第1の構成に係る光電コネクタ〉
更には、以上に説明した各種の好ましい形態を含む本開示の光電コネクタにおいて、
プラグカバーは、プラグの軸線と平行に延びる第1側面及び第2側面、プラグの軸線と平行に延びる第1側面の一方の辺と第2側面の一方の辺とを結ぶ第1面、並びに、プラグの軸線と平行に延びる第1側面の他方の辺と第2側面の他方の辺とを結ぶ第2面の4面を有しており、
プラグ筐体は、プラグの軸線と平行に延びる第1側面及び第2側面、プラグの軸線と平行に延びる第1側面の一方の辺と第2側面の一方の辺とを結ぶ第1面、並びに、プラグの軸線と平行に延びる第1側面の他方の辺と第2側面の他方の辺とを結ぶ第2面の4面を有しており、
レセプタクル筐体は、レセプタクルの軸線と平行に延びる第1側面及び第2側面、レセプタクルの軸線と平行に延びる第1側面の一方の辺と第2側面の一方の辺とを結ぶ第1面、並びに、レセプタクルの軸線と平行に延びる第1側面の他方の辺と第2側面の他方の辺とを結ぶ第2面の4面を有し、
プラグ筐体は、レセプタクル筐体の内部を移動可能である構成とすることができる。尚、このような構成を有する本開示の光電コネクタを、便宜上、『第1の構成に係る光電コネクタ』と呼ぶ。
ここで、プラグの軸線、レセプタクルの軸線の延びる方向をX方向と呼び、プラグカバーの第1側面及び第2側面、プラグ筐体の第1側面及び第2側面、レセプタクル筐体の第1側面及び第2側面を結ぶ方向をY方向と呼び、プラグカバーの第1面及び第2面、プラグ筐体の第1面及び第2面、レセプタクル筐体の第1面及び第2面を結ぶ方向をZ方向と呼ぶ。
第1の構成に係る光電コネクタにおいて、
レセプタクルと対向するプラグカバーの前端、及び、プラグカバーの前端と対向するプラグカバーの後端は、開口しており、
レセプタクル筐体と対向するプラグ筐体の前端、及び、プラグ筐体の前端と対向するプラグ筐体の後端は、開口しており、
プラグ筐体と対向するレセプタクル筐体の前端、及び、レセプタクル筐体の前端と対向するレセプタクル筐体の後端は、開口している構成とすることができる。
〈第1’の構成に係る光電コネクタ〉
上記の好ましい構成を含む第1の構成に係る光電コネクタにおいて、
第1電極部は、接点部を有しており、
第2電極部は、第1電極部の接点部と接触する接触片を有しており、
プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、第1電極部の接点部と接触した第2電極部の接触片によって、プラグ筐体はプラグの軸線に直交する方向に付勢される構成とすることができる。尚、このような構成を有する本開示の光電コネクタを、便宜上、『第1’の構成に係る光電コネクタ』と呼ぶ。
〈上下電極構造を有する光電コネクタ〉
そして、第1’の構成に係る光電コネクタにおいて、
プラグは、1つの第1電極部を備えており、
レセプタクルは、2つの第2電極部を備えており、
第1電極部は、プラグ筐体の第1面に取り付けられており、
2つの第2電極部のそれぞれは、レセプタクル筐体の第1面及び第2面に取り付けられている構成とすることができる。尚、このような構成を有する本開示の光電コネクタを、便宜上、『上下電極構造を有する光電コネクタ』と呼ぶ。このような構成を採用することでもリバーシブル対応の電極部を達成することができる。即ち、レセプタクル筐体の第1面とプラグ筐体の第1面とが対応するようにレセプタクルとプラグとを嵌合させることもできるし、レセプタクル筐体の第1面とプラグ筐体の第2面とが対応するようにレセプタクルとプラグとを嵌合させることもできる。第1電極部は、プラグ筐体の第1面にネジやビス、スナップフィット、接着剤等を用いて取り付けることができるし、あるいは又、プラグ筐体の第1面にインサート成形法に基づき、直接、取り付けることもできる。また、第2電極部は、レセプタクル筐体の第1面及び第2面にネジやビス、スナップフィット、接着剤等を用いて取り付けることができるし、あるいは又、レセプタクル筐体の第1面及び第2面にインサート成形法に基づき、直接、取り付けることもできる。
上下電極構造を有する光電コネクタにあっては、プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、第2電極部の接触片によってプラグ筐体の第1面及び第2面が付勢される構成(Z方向に付勢される構成)とすることができる。更には、このような構成を含む上下電極構造を有する光電コネクタにおいて、プラグカバーの第1面及び第2面のそれぞれには、第2電極部の接触片が侵入するプラグカバー・開口部が設けられている構成とすることができ、これらの場合、更には、
プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、
一方の第2電極部の接触片は、プラグカバーの第1面に設けられたプラグカバー・開口部を介して、第1電極部の接点部と接触し、プラグ筐体をプラグカバーの第2面に向かって付勢し、
他方の第2電極部の接触片は、プラグカバーの第2面に設けられたプラグカバー・開口部を介して、プラグ筐体の第2面と接触し、プラグ筐体をプラグカバーの第1面に向かって付勢する構成(Z方向に付勢する構成)とすることができる。そして、これらの構成にあっては、一方の第2電極部の接触片がプラグ筐体をプラグカバーの第2面に向かって付勢する力と、他方の第2電極部の接触片がプラグ筐体をプラグカバーの第1面に向かって付勢する力とは、異なる構成とすることができる。
更には、これらの構成を含む上下電極構造を有する光電コネクタにおいて、
第1電極部は、3つの接点部を有しており、
第1電極部の3つの接点部は、電源用接点部、接地用接点部及び電源用接点部の順に配置されており、
第2電極部は、3つの接触片を有しており、
第2電極部の3つの接触片は、電源用接触片、接地用接触片及び電源用接触片の順に配置されている構成とすることができる。あるいは又、
第1電極部は、4つの接点部を有しており、
第1電極部の4つの接点部は、電源用接点部、接地用接点部、接地用接点部及び電源用接点部の順に配置されており、あるいは又、接地用接点部、電源用接点部、電源用接点部及び接地用接点部の順に配置されており、
第2電極部は、4つの接触片を有しており、
第2電極部の4つの接触片は、電源用接触片、接地用接触片、接地用接触片及び電源用接触片の順に配置されており、あるいは又、接地用接触片、電源用接触片、電源用接触片及び接地用接触片の順に配置されている構成とすることができる。
更には、これらの構成を含む上下電極構造を有する光電コネクタにおいて、
第2電極部は、第1の部分、及び、第1の部分と離間して対向した第2の部分を備えており、
プラグとレセプタクルとが嵌合するとき、第2の部分はプラグ筐体の外面(外側)と接触し、以て、第2の部分が第1の部分に向かって付勢され、第1の部分と第2の部分とが接触して導通状態となる構成とすることができる。このような構成を採用することでも、電源用接触片の導通/非導通を確実に制御することができ、短絡発生を防止することができる。そして、このような構成にあっては、第2の部分はプラグ筐体の側面と接触する構成とすることができ、更には、プラグ筐体の側面の先端には切欠部が設けられている構成とすることができる。このような構成を採用することで、電源用接触片の導通/非導通を一層確実に制御することができ、短絡発生を一層確実に防止することができる。あるいは又、このような構成にあっては、第2の部分は、レセプタクル筐体の内部に向かって突出した突起部を有し、プラグとレセプタクルとが嵌合するとき、第2の部分の突起部はプラグ筐体の第1面と接触し、以て、第2の部分が第1の部分に向かって付勢され、第1の部分と第2の部分とが接触して導通状態となる構成とすることができる。
〈プッシュ・イン/プッシュ・アウト方式の嵌合方式〉
更には、これらの構成を含む上下電極構造を有する光電コネクタにおいて、
プラグカバーの第1側面及び第2側面のそれぞれには、「T」字形状の孔部が設けられており、
プラグ筐体の第1側面の先端部分の外面及び第2側面の先端部分の外面のそれぞれには、ガイド溝部が設けられており、
レセプタクル筐体の第1側面の外面及び第2側面の外面のそれぞれには、プラグカバーの第1側面及び第2側面のそれぞれに設けられた「T」字形状の孔部を介してガイド溝部と係合する係合バーが設けられている構成とすることができる。このような構成を採用することで、プッシュ・イン/プッシュ・アウト方式の嵌合方式を達成することができる。後述する第3の構成に係る光電コネクタにおけるプラグカバー・係止部材、プラグカバー・係止部材用凹部のそれぞれは、係合バー、ガイド溝部に相当する。そして、このような構成にあっては、ガイド溝部には複数の凹部が設けられており、凹部の側壁には段差あるいは傾斜が設けられており、係合バーの先端は、最初の凹部から最後の凹部に向かってのみ移動することができる構成とすることができる。
〈側面電極構造を有する光電コネクタ〉
あるいは又、第1’の構成に係る光電コネクタにおいて、
プラグは、2つの第1電極部を備えており、
レセプタクルは、2つの第2電極部を備えており、
2つの第1電極部のそれぞれは、プラグ筐体の第1側面及び第2側面に沿って、プラグ筐体の第2面に固定されており、
2つの第2電極部のそれぞれは、レセプタクル筐体の第1側面及び第2側面に沿って固定されている構成とすることができる。尚、このような構成を有する本開示の光電コネクタを、便宜上、『側面電極構造を有する光電コネクタ』と呼ぶ。第1電極部のプラグ筐体の第2面への固定、第2電極部のレセプタクル筐体への固定は、例えば、ネジやビス、スナップフィット(弾性ロック爪機構)、接着剤等を用いて行うことができる。
側面電極構造を有する光電コネクタにあっては、プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、第2電極部の接触片によってプラグ筐体の側面が付勢される構成(Y方向に付勢される構成)とすることができる。更には、このような構成を含む側面電極構造を有する光電コネクタにあっては、プラグカバーの第1側面及び第2側面のそれぞれには、第2電極部の接触片が侵入するプラグカバー・開口部が設けられている構成とすることができる。
更には、これらの構成を含む側面電極構造を有する光電コネクタにおいて、
第2電極部の接触片は、支持点を中心に、レセプタクル筐体の側面に近づく方向、及び、レセプタクル筐体の側面から離れる方向に回動可能であり、
第2電極部の接触片をレセプタクル筐体の側面から遠ざかる方向に付勢する接触片・付勢手段が、第2電極部の接触片とレセプタクル筐体の側面との間に配設されており、
支持点を挟んで、接触片とは反対側の第2電極部の部分には、第2電極部・係止部材が配設されており、
プラグ筐体の第1側面及び第2側面のそれぞれの先端部分には、第2電極部・係止用凹部が設けられており、
プラグとレセプタクルとが嵌合するとき、第2電極部・係止部材と第2電極部・係止用凹部とが係合し、支持点を中心として、第2電極部の接触片が第1電極部の接触部に向かって回動し、第2電極部の接触片と第1電極部の接触部とが接触する構成とすることができる。このような構成を採用することで、接触片と接触片との間で短絡が生じることを確実に防止することができる。
更には、これらの構成を含む側面電極構造を有する光電コネクタにおいて、
第1電極部は、2つの接点部を有しており、
第1電極部の2つの接点部は、電源用接点部及び接地用接点部から成り、
第2電極部は、2つの接触片を有しており、
第2電極部の2つの接触片は、電源用接触片及び接地用接触片から成る構成とすることができる。このような構成を採用することでリバーシブル対応の電極部を達成することができる。即ち、レセプタクル筐体の第1面とプラグ筐体の第1面とが対応するようにレセプタクルとプラグとを嵌合させることもできるし、レセプタクル筐体の第1面とプラグ筐体の第2面とが対応するようにレセプタクルとプラグとを嵌合させることもできる。
〈第2の構成に係る光電コネクタ〉
以上に説明した各種の好ましい構成、第1’の構成に係る光電コネクタを含む第1の構成に係る光電コネクタ(以下の説明において、第1の構成に係る光電コネクタには、第1’の構成に係る光電コネクタが含まれる)において、プラグ筐体の第2面の外面にはプラグ筐体・付勢手段が配されている構成とすることができる。尚、このような構成を有する本開示の光電コネクタを、便宜上、『第2の構成に係る光電コネクタ』と呼ぶ。プラグ筐体・付勢手段は、別部品としてプラグ筐体の第2面の外面に配されていてもよいし、プラグ筐体の第2面と一体的に、即ち、プラグ筐体の第2面から延在するように配されていてもよい。
そして、このような第2の構成に係る光電コネクタにおいて、プラグ筐体の第2面には、プラグ筐体・付勢手段の付勢部と係合するプラグ筐体・凹部が形成されており、プラグ筐体・凹部内にプラグ筐体・付勢手段が収納されている構成とすることができる。このような構成の第2の構成に係る光電コネクタにおいて、
プラグ筐体・付勢手段は、プラグの軸線方向に沿って、プラグの前方側から順に、第1の部分、第2の部分及び第3の部分から構成されており、
第2の部分は、プラグ筐体・凹部と接触しており(あるいは又、プラグ筐体の第2面の外面と接触しており、あるいは又、第2の部分は、プラグ筐体の第2面から延在しており)、
第1の部分及び第3の部分は、プラグ筐体・凹部と接触しておらず(あるいは又、プラグ筐体の第2面の外面と接触しておらず、あるいは又、第2の部分は、プラグ筐体の第2面とは離れて設けられており)、付勢部を構成する構成とすることができる。また、このような構成を含む第2の構成に係る光電コネクタにおいて、プラグカバーの第2面には、プラグ筐体・付勢手段の付勢部と係合するプラグカバー・凹部が設けられており、プラグカバー・凹部には、プラグ筐体・付勢手段と対向する開口部が設けられている構成とすることができ、この場合、プラグカバー・凹部とプラグ筐体・付勢手段の付勢部とが係合状態にあるとき、プラグ筐体はプラグカバーに対して固定された状態にある構成とすることができる。
更には、これらの各種の好ましい構成を含む第2の構成に係る光電コネクタにおいて、
レセプタクル筐体の第1面及び第2面にはロック解除爪が設けられており、
プラグカバーがレセプタクル筐体に最も接近したとき、ロック解除爪は、プラグカバー・凹部に設けられた開口部に侵入し、プラグ筐体・付勢手段の付勢部を構成する第1の部分をプラグ筐体の第1面に向かって付勢し、プラグカバー・凹部とプラグ筐体・付勢手段の付勢部との係合が解除される構成とすることができる。そして、この場合、プラグカバー・凹部とプラグ筐体・付勢手段の付勢部との係合が解除されることで、プラグ筐体はプラグカバーに対して移動自在となる構成とすることができる。
上下電極構造を有する光電コネクタにおいて、第2電極部はロック解除爪を兼用していてもよいし、ロック解除爪を第2電極部と独立して設けてもよい。このように、レセプタクル筐体の第1面及び第2面にロック解除爪を設けないことで、レセプタクル筐体の強度低下を防ぐことができるし、開口面積を減少させることができるので、レセプタクル筐体の防塵性を高めることができる。
更には、これらの各種の好ましい構成を含む第2の構成に係る光電コネクタにあっては、プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、プラグ筐体・付勢手段の付勢部はプラグカバーの第2面と接し、プラグ筐体をプラグカバーの第1面に向かって付勢する構成(Z方向に付勢する構成)とすることができる。
〈第3の構成に係る光電コネクタ〉
以上に説明した各種の好ましい構成を含む第1の構成に係る光電コネクタ〜第2の構成に係る光電コネクタにおいて、
レセプタクル筐体の第1側面及び第2側面には、プラグカバー・係止部材が設けられており、
プラグカバーの第1側面及び第2側面には、プラグカバー・係止部材を係止するプラグカバー・係止部材用凹部が設けられており、
プラグカバーがレセプタクル筐体に最も接近したとき、プラグカバー・係止部材がプラグカバー・係止部材用凹部に係止される構成とすることができる。尚、このような構成を有する本開示の光電コネクタを、便宜上、『第3の構成に係る光電コネクタ』と呼ぶ。
〈第4の構成に係る光電コネクタ〉
以上に説明した各種の好ましい構成を含む第1の構成に係る光電コネクタ〜第3の構成に係る光電コネクタにおいて、
プラグカバーの前部には、第1シャッターが配設されており、
第1シャッターは、プラグとレセプタクルとが嵌合するとき開状態となり、プラグとレセプタクルとの嵌合が解かれるとき閉状態となる構成とすることができる。尚、このような構成を有する本開示の光電コネクタを、便宜上、『第4の構成に係る光電コネクタ』と呼ぶ。
ここで、第4の構成に係る光電コネクタにおいて、
プラグ筐体の第1側面及び第2側面のそれぞれの先端の形状は略半円状であり、
第1シャッターの側端部は、プラグ筐体の第1側面及び第2側面のそれぞれの先端と係合する構成とすることができる。そして、この場合、第1シャッターは、プラグカバーの第1面からレセプタクル側に延びる第1シャッター・上側部品、及び、プラグカバーの第2面からレセプタクル側に延びる第1シャッター・下側部品から構成されている構成とすることができ、更には、この場合、第1シャッター・上側部品の先端部は丸みを帯びており、第1シャッター・下側部品の先端部は、第1シャッター・上側部品の先端部と、プラグカバー側で係合するように丸みを帯びている構成とすることができる。また、これらの場合、第1シャッター・上側部品の先端部は、補強のために、外側に向かって折り曲げられており、あるいは、折り返されている構成とすることができる。また、以上に説明した各種の好ましい構成を含む第4の構成に係る光電コネクタにおいて、第1シャッター・上側部品と第1シャッター・下側部品とが、容易に、且つ、確実に重なり合うように、第1シャッター・下側部品の先端部の端部は切り欠かれている構成とすることができる。更には、以上に説明した各種の好ましい構成を含む第4の構成に係る光電コネクタにおいて、第1シャッター・上側部品の後端部及び第1シャッター・下側部品の後端部は、それぞれ、プラグカバーの後端部に一体に取り付けられている構成とすることができ、この場合、第1シャッター・上側部品の後端部及び第1シャッター・下側部品の後端部は、それぞれプラグカバーの後端部にインサート成形技術に基づき一体に取り付けられている構成とすることができる。
〈第5の構成に係る光電コネクタ〉
以上に説明した各種の好ましい構成を含む第1の構成に係る光電コネクタ〜第4の構成に係る光電コネクタにおいて、レセプタクル筐体の先端部分には、レセプタクル筐体の第2面に向かって、且つ、レセプタクル筐体後方に向かって開く第2シャッターが配設されている構成とすることができる。そして、この場合、第2シャッターは、プラグとレセプタクルとが嵌合するとき開状態となり、プラグとレセプタクルとの嵌合が解かれるとき閉状態となる構成とすることができる。更には、これらの場合、
レセプタクル筐体の第1側面の外面及び第2側面の外面のそれぞれには、第2シャッター・抑え部材が取り付けられており、
第2シャッターが閉状態にあるとき、第2シャッターの先端部は、第2シャッター・抑え部材によって、レセプタクル筐体の第2面に向かって移動しないように押さえられており、
プラグとレセプタクルとが嵌合するとき、第2シャッター・抑え部材による第2シャッターの先端部の押さえ状態が、プラグ筐体の第1側面及び第2側面のそれぞれの先端によって解除され、第2シャッターは、レセプタクル筐体の第2面に向かって、且つ、レセプタクル筐体後方に向かって開く構成とすることができる。尚、このような構成を有する本開示の光電コネクタを、便宜上、『第5の構成に係る光電コネクタ』と呼ぶ。
〈第6の構成に係る光電コネクタ〉
以上に説明した各種の好ましい構成を含む第1の構成に係る光電コネクタ〜第5の構成に係る光電コネクタにおいて、プラグ筐体の後端は、プラグ保護部材又はブーツで閉塞されており、レセプタクル筐体の後端は、レセプタクル保護部材又はブーツで閉塞されている構成とすることができる。尚、このような構成を有する本開示の光電コネクタを、便宜上、『第6の構成に係る光電コネクタ』と呼ぶ。そして、この場合、更には、プラグカバーはブーツで覆われていてもよく、これによって、プラグとレセプタクルとの嵌合を行う際、また、プラグとレセプタクルとの嵌合を解く際、使用者がプラグカバーを直接掴むことができなくなり、プラグとレセプタクルとの嵌合を安全に行うことができる。ブーツは、硬質樹脂、ゴム等から作製される。
〈第7の構成に係る光電コネクタ〉
あるいは又、以上に説明した各種の好ましい構成を含む第1の構成に係る光電コネクタ〜第5の構成に係る光電コネクタにおいて、プラグ筐体の後端にはコネクタが取り付けられている構成とすることができる。尚、このような構成を有する本開示の光電コネクタを、便宜上、『第7の構成に係る光電コネクタ』と呼ぶ。あるいは又、以上に説明した各種の好ましい構成を含む第1の構成に係る光電コネクタ〜第5の構成に係る光電コネクタにおいて、レセプタクル筐体の後端にはコネクタが取り付けられている構成とすることができ、この場合、プラグ筐体やレセプタクル筐体の後端にはコネクタが取り付けられている構成とすることができる。このように、プラグ筐体やレセプタクル筐体の後端にコネクタが取り付けられている構成とすれば、異なるコネクタを有するプラグやレセプタクルに交換することで、複数の異種の機能を選択することが可能となる。
〈第8の構成に係る光電コネクタ〉
更には、以上に説明した各種の好ましい構成を含む第1の構成に係る光電コネクタ〜第7の構成に係る光電コネクタにおいて、レセプタクル筐体は、更に、レセプタクル筐体の第1側面及び第2側面の内側に取り付けられた第2信号送受部材・ガイド部材を備えており、
レセプタクル筐体の第1側面と対向する第2信号送受部材・ガイド部材の第1側面、及び、レセプタクル筐体の第2側面と対向する第2信号送受部材・ガイド部材の第2側面のそれぞれには、レセプタクル後部側から、レセプタクル前部側に向かって、レセプタクルの軸線と平行に、途中まで延びる切欠部が設けられており、
第2信号送受部材の側面には、切欠部と嵌合する第2信号送受部材・突起部が設けられている構成とすることができる。このような構成を採用することで、第2信号送受部材を、安定して高い精度で移動させることができる。尚、このような構成を有する本開示の光電コネクタを、便宜上、『第8の構成に係る光電コネクタ』と呼ぶ。
〈第9の構成に係る光電コネクタ〉
以上に説明した各種の好ましい構成を含む第1の構成に係る光電コネクタ〜第8の構成に係る光電コネクタにおいて、
第1信号送受部材及び第2信号送受部材はフェルールから成り、
第1信号送受部材は、第1信号送受部材のプラグ後端側に設けられ、光ファイバ集合体から成る第1信号線が挿入される第1信号送受部材・挿入孔、及び、第1信号送受部材のプラグ前端側に設けられ、光ファイバからの光又は光ファイバへの光を平行光にする第1信号送受部材用レンズを備えており、
第2信号送受部材は、第2信号送受部材のレセプタクル後端側に設けられ、光ファイバ集合体から成る第2信号線が挿入される第2信号送受部材・挿入孔、及び、第2信号送受部材のレセプタクル前端側に設けられ、光ファイバからの光又は光ファイバへの光を平行光にする第2信号送受部材用レンズを備えている形態とすることができる。尚、このような形態の光電コネクタを、便宜上、『第9の構成に係る光電コネクタ』と呼ぶ。尚、第1信号送受部材及び第2信号送受部材の一方のみをフェルールから構成してもよい。
ここで、第9の構成に係る光電コネクタにあっては、
第1信号送受部材は第1レンズ保護部材を備えており、
第2信号送受部材は第2レンズ保護部材を備えており、
第1信号送受部材の対向面には、金属製(合金製を含む)の第1レンズ保護部材が取り付けられており、第2信号送受部材の対向面には、金属製(合金製を含む)の第2レンズ保護部材が取り付けられている構成とすることができる。第1レンズ保護部材及び第2レンズ保護部材を設けることで、第1信号送受部材及び第2信号送受部材の耐久性、耐摩耗性の向上を図ることができる。
以上に説明した各種の好ましい構成を含む第9の構成に係る光電コネクタにおいて、
第1信号線を構成する光ファイバ集合体は、第1テープ心線、第2テープ心線、第3テープ心線及び第4テープ心線の4つのテープ心線から構成されており、
第1信号送受部材・挿入孔は、第1信号送受部材・右側挿入孔、及び、第1信号送受部材・右側挿入孔と離間して設けられた第1信号送受部材・左側挿入孔から構成されており、
第1信号線を構成する第1テープ心線、第2テープ心線、第3テープ心線及び第4テープ心線は、それぞれ、第1信号送受部材・右側挿入孔底面、第1信号送受部材・左側挿入孔底面、第1信号送受部材・右側挿入孔頂面及び第1信号送受部材・左側挿入孔頂面に取り付けられており、第1テープ心線と第3テープ心線との間には隙間が存在し、第2テープ心線と第4テープ心線との間には隙間が存在し、
第2信号線を構成する光ファイバ集合体は、第1テープ心線、第2テープ心線、第3テープ心線及び第4テープ心線の4つのテープ心線から構成されており、
第2信号送受部材・挿入孔は、第2信号送受部材・右側挿入孔、及び、第2信号送受部材・右側挿入孔と離間して設けられた第2信号送受部材・左側挿入孔から構成されており、
第2信号線を構成する第1テープ心線、第2テープ心線、第3テープ心線及び第4テープ心線は、それぞれ、第2信号送受部材・右側挿入孔底面、第2信号送受部材・左側挿入孔底面、第2信号送受部材・右側挿入孔頂面及び第2信号送受部材・左側挿入孔頂面に取り付けられており、第1テープ心線と第3テープ心線との間には隙間が存在し、第2テープ心線と第4テープ心線との間には隙間が存在する構成とすることができる。尚、代表的な例としてテープ心線の例を挙げたが、無論、全てがばらばらになった状態の心線でもよいし、テープ心線とばらばらになった状態の心線とが混在した状態でもよい。
そして、このような構成において、テープ心線は、
ベース樹脂シート、
ベース樹脂シート上に並置された複数のコア材、並びに、
ベース樹脂シート及び複数のコア材を覆う被覆材、
から構成されている構成とすることができる。尚、このような構成を、便宜上、『導波路ユニット構造』と呼ぶ。
〈第10の構成に係る光電コネクタ〉
あるいは又、以上に説明した各種の好ましい構成を含む第1の構成に係る光電コネクタ〜第8の構成に係る光電コネクタを含む本開示の光電コネクタにおいて、第1信号送受部材には発光素子及び受光素子が備えられており、第2信号送受部材には発光素子及び受光素子が備えられている形態とすることができる。尚、このような形態の光電コネクタを、便宜上、『第10の構成に係る光電コネクタ』と呼ぶ。即ち、第1信号送受部材及び第2信号送受部材のそれぞれには、発光素子及び受光素子が混載されている。ここで、第1信号送受部材に備えられた発光素子の数は、1又は複数とすることができるし、第1信号送受部材に備えられた受光素子の数は、1又は複数とすることができるし、第2信号送受部材に備えられた発光素子の数は、1又は複数とすることができるし、第2信号送受部材に備えられた受光素子の数は、1又は複数とすることができる。
第10の構成に係る光電コネクタにおいて、プラグ筐体及びレセプタクル筐体のそれぞれには、発光素子・受光素子駆動用の半導体チップが配置されている構成とすることができる。そして、この場合、プラグ筐体及びレセプタクル筐体のそれぞれにおいて、発光素子及び受光素子は、第1の発光素子・受光素子群及び第2の発光素子・受光素子群から構成されており、第1の発光素子・受光素子群、第2の発光素子・受光素子群、第1の発光素子・受光素子群を駆動する第1の半導体チップ、及び、第2の発光素子・受光素子群を駆動する第2の半導体チップは、プリント基板に実装されている構成とすることができる。そして、更には、プリント基板は、両面リジッドプリント基板から成り、第1の発光素子・受光素子群、第2の発光素子・受光素子群及び第1の半導体チップは、両面リジッドプリント基板の一方の面に実装されており、第2の半導体チップは、両面リジッドプリント基板の他方の面に実装されている構成とすることができるし、あるいは又、プリント基板は、フレキシブルプリント基板から成り、第1の発光素子・受光素子群を駆動する第1の半導体チップは、フレキシブルプリント基板の一方の面の第1領域に実装されており、第2の発光素子・受光素子群を駆動する第2の半導体チップは、フレキシブルプリント基板の一方の面の第2領域に実装されており、第1の発光素子・受光素子群及び第2の発光素子・受光素子群は、第1領域と第2領域の間に位置するフレキシブルプリント基板の一方の面の第3領域に実装されている構成とすることができる。
〈第10’の構成に係る光電コネクタ〉
あるいは又、以上に説明した各種の好ましい構成を含む第1の構成に係る光電コネクタ〜第8の構成に係る光電コネクタを含む本開示の光電コネクタにおいて、第1信号送受部材及び第2信号送受部材の一方は発光素子から成り、他方は受光素子から成る形態とすることができる。尚、このような形態の光電コネクタを、便宜上、『第10’の構成に係る光電コネクタ』と呼ぶ。発光素子の数は、1又は複数とすることができるし、受光素子の数は、1又は複数とすることができる。
〈第10’−Aの構成に係る光電コネクタ〉/〈第10’−A−1の構成に係る光電コネクタ〉/〈第10’−A−2の構成に係る光電コネクタ〉
ここで、第10’の構成に係る光電コネクタにあっては、発光素子を備えたプラグ筐体又はレセプタクル筐体には、発光素子駆動用の半導体チップが配置されている構成とすることができる。尚、このような構成を有する本開示の光電コネクタを、便宜上、『第10’−Aの構成に係る光電コネクタ』と呼ぶ。第10’−Aの構成に係る光電コネクタにおいて、電気信号が光信号に変換され、あるいは又、光信号が電気信号に変換される。ここで、この場合、
発光素子(具体的には、複数の発光素子)は、第1の発光素子群及び第2の発光素子群から構成されており、
第1の発光素子群、第2の発光素子群、第1の発光素子群を駆動する第1の半導体チップ、及び、第2の発光素子群を駆動する第2の半導体チップは、プリント基板に実装されている構成とすることができ、更には、
プリント基板は、両面リジッドプリント基板から成り、
第1の発光素子群、第2の発光素子群及び第1の半導体チップは、両面リジッドプリント基板の一方の面に実装されており、
第2の半導体チップは、両面リジッドプリント基板の他方の面に実装されている構成とすることができ、あるいは又、
プリント基板は、フレキシブルプリント基板から成り、
第1の発光素子群を駆動する第1の半導体チップは、フレキシブルプリント基板の一方の面の第1領域に実装されており、
第2の発光素子群を駆動する第2の半導体チップは、フレキシブルプリント基板の一方の面の第2領域に実装されており、
第1の発光素子群及び第2の発光素子群は、第1領域と第2領域の間に位置するフレキシブルプリント基板の一方の面の第3領域に実装されている構成とすることができる。
〈第10’−Bの構成に係る光電コネクタ〉/〈第10’−B−1の構成に係る光電コネクタ〉/〈第10’−B−2の構成に係る光電コネクタ〉
更には、以上に説明した各種の好ましい構成を含む第10’の構成に係る光電コネクタ(第10’−Aの構成に係る光電コネクタ、第10’−A−1の構成に係る光電コネクタ、第10’−A−2の構成に係る光電コネクタを含む)において、受光素子を備えたプラグ筐体又はレセプタクル筐体には、受光素子駆動用の半導体チップが配置されている構成とすることができる。尚、このような構成を有する本開示の光電コネクタを、便宜上、『第10’−Bの構成に係る光電コネクタ』と呼ぶ。第10’−Bの構成に係る光電コネクタにおいて、電気信号が光信号に変換され、あるいは又、光信号が電気信号に変換される。ここで、この場合、
受光素子(具体的には、複数の受光素子)は、第1の受光素子群及び第2の受光素子群から構成されており、
第1の受光素子群、第2の受光素子群、第1の受光素子群を駆動する第1の半導体チップ、及び、第2の受光素子群を駆動する第2の半導体チップは、プリント基板に実装されている構成とすることができ、この場合、
プリント基板は、両面リジッドプリント基板から成り、
第1の受光素子群、第2の受光素子群及び第1の半導体チップは、両面リジッドプリント基板の一方の面に実装されており、
第2の半導体チップは、両面リジッドプリント基板の他方の面に実装されている構成とすることができ、あるいは又、
プリント基板は、フレキシブルプリント基板から成り、
第1の受光素子群を駆動する第1の半導体チップは、フレキシブルプリント基板の一方の面の第1領域に実装されており、
第2の受光素子群を駆動する第2の半導体チップは、フレキシブルプリント基板の一方の面の第2領域に実装されており、
第1の受光素子群及び第2の受光素子群は、第1領域と第2領域の間に位置するフレキシブルプリント基板の一方の面の第3領域に実装されている構成とすることができる。
更には、以上に説明した各種の好ましい構成を含む第10の構成に係る光電コネクタあるいは第10’の構成に係る光電コネクタにおいて、発光素子は面発光半導体レーザ素子(垂直共振器レーザ、VCSEL)から成る構成とすることができる。
〈第11−Aの構成に係る光電コネクタ〉/〈第11−Bの構成に係る光電コネクタ〉
更には、以上に説明した各種の好ましい構成を含む第10の構成に係る光電コネクタあるいは第10’の構成に係る光電コネクタにおいて、プラグ筐体は第1のミラー部を備えており、
第1信号送受部材からの光は、第1のミラー部によって光路を変えられ、第2信号送受部材へと向かい、又は、第2信号送受部材からの光は、第1のミラー部によって光路を変えられ、第1信号送受部材へと向かう構成(このような構成を有する本開示の光電コネクタを、便宜上、『第11−Aの構成に係る光電コネクタ』と呼ぶ)とすることができるし、更には、以上に説明した各種の好ましい構成を含む第10の構成に係る光電コネクタあるいは第10’の構成に係る光電コネクタにおいて、
レセプタクル筐体は第2のミラー部を備えており、
第1信号送受部材からの光は、第2のミラー部によって光路を変えられ、第2信号送受部材へと向かい、又は、第2信号送受部材からの光は、第2のミラー部によって光路を変えられ、第1信号送受部材へと向かう構成(このような構成を有する本開示の光電コネクタを、便宜上、『第11−Bの構成に係る光電コネクタ』と呼ぶ)とすることができる。第1のミラー部は、1つのミラーから構成されてもよいし、2以上の複数のミラーから構成されてもよい。同様に、第2のミラー部は、1つのミラーから構成されてもよいし、2以上の複数のミラーから構成されてもよい。
更には、以上に説明した各種の好ましい形態、構成を含む第1の構成に係る光電コネクタ〜第10の構成に係る光電コネクタあるいは第10’の構成に係る光電コネクタを含む本開示の光電コネクタにおいて、プラグ筐体、又は、レセプタクル筐体、又は、プラグ筐体及びレセプタクル筐体には、電子能動部品が内蔵されている構成とすることができる。具体的には、メモリやWi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の通信素子、LED等の発光素子を搭載し、光電コネクタを、小型のストレージ、無線モジュール、表示装置として機能させてもよい。あるいは又、微粘着剤やブラシ等を配置し、第1信号送受部材や第2信号送受部材を清浄な状態に保持する構成とすることもできる。
実施例1は、本開示の光電コネクタに関し、更には、実施例1の光電コネクタは、第2構造の信号送受部材、第1の構成に係る光電コネクタ、第1’の構成に係る光電コネクタ、第2の構成に係る光電コネクタ、第4の構成に係る光電コネクタ、第5の構成に係る光電コネクタ、第6の構成に係る光電コネクタ、第8の構成に係る光電コネクタ、第9の構成に係る光電コネクタに関し、また、側面電極構造、第2構造の第2信号送受部材・付勢手段を有する光電コネクタに関する。
実施例1の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルの斜視図を図1に示す。また、実施例1の光電コネクタを構成するプラグ(プラグカバー及びプラグ筐体)の分解斜視図を図2に示し、プラグ(プラグカバー及びプラグ筐体)の一部分の分解斜視図を図3に示し、プラグ(プラグカバー及びプラグ筐体)を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図を図4に示し、プラグ筐体を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図(但し、プラグ筐体を上方から眺めた断面図)を図5に示し、プラグ筐体を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図(但し、プラグ筐体を下方から眺めた断面図)を図6に示し、プラグカバーを仮想水平面で切断したときの模式的な断面図(但し、プラグカバーを下方から眺めた断面図)を図7に示し、第1ガイドピン固定部及び第1ガイドピンを拡大して示す斜視図を図8A、図8B及び図8Cに示す。更には、実施例1の光電コネクタを構成するレセプタクルの分解斜視図を図9に示し、レセプタクルを斜め上から眺めた斜視図を図10に示し、レセプタクルを斜め下から眺めた斜視図を図11に示し、レセプタクルを仮想水平面で切断したときの模式的な断面図(但し、レセプタクルを上方から眺めた断面図)を図12に示す。また、プラグ筐体・付勢手段の模式的な平面図を図13Aに示し、模式的な断面図を図13Bに示し、模式的な斜視図を図13Cに示し、プラグ筐体・付勢手段の変形例の模式的な斜視図を図13D及び図13Eに示す。第1信号送受部材、第2信号送受部材を対向面側から眺めた模式図を図14Aに示し、第1信号送受部材、第2信号送受部材を対向面とは反対側から眺めた模式図(但し、信号線を除いた状態)を図14Bに示し、第1信号送受部材、第2信号送受部材を対向面とは反対側から眺めた模式図(但し、信号線を取り付けた状態)を図14Cに示し、図14Aの矢印A−Aに沿った模式的な断面図を図15Aに示し、図14Aの矢印B−Bに沿った模式的な断面図を図15Bに示し、第1信号送受部材の斜視図を図15Cに示し、信号線及び電気配線を纏めたケーブルの模式的な断面図を図16A及び図16Bに示す。更には、第2シャッターの動きを説明するための、実施例1の光電コネクタを構成するレセプタクル筐体を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図(但し、レセプタクル筐体を上方から眺めた断面図)、及び、レセプタクル筐体の模式的な側面図を、図17A及び図17Bに示し、図17A及び図17Bに引き続き、第2シャッターの動きを説明するための、実施例1の光電コネクタを構成するレセプタクル筐体を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図(但し、レセプタクル筐体を上方から眺めた断面図)、及び、レセプタクル筐体の模式的な側面図を、図18A及び図18Bに示す。尚、種々の図面にあっては、実施例の光電コネクタにおける構成部品の一部の図示を省略している場合がある。
実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例10の光電コネクタは、
第1信号線411及び第1電気配線421に取り付けられるプラグ11、並びに、
第2信号線412及び第2電気配線422に取り付けられ、プラグ11と嵌合し、光学的及び電気的にプラグ11と接続されるレセプタクル12、
から構成されている。
そして、プラグ11は、
(A−1)プラグ筐体200、
(A−2)プラグ筐体200内に配置され、プラグ筐体200に後部が固定され、プラグ11の軸線と平行に延びる(即ち、X方向に延びる)第1ガイドピン220、
(A−3)プラグ筐体200内に配置され、第1信号線411に接続され、第1ガイドピン220が侵入する第1ガイドピン穴231を有し、第1ガイドピン220に取り付けられた(具体的には、第1ガイドピン220に固定された)第1信号送受部材230、
(A−4)プラグ筐体200に固定され、第1電気配線421(一部の図面には図示せず)が取り付けられる第1電極部260、並びに、
(A−5)プラグ筐体200に配設されたプラグ筐体・付勢手段250、
を備えている。
一方、レセプタクル12は、
(B−1)レセプタクル筐体300、
(B−2)レセプタクル筐体300内に配置され、第2信号線412に接続され、レセプタクル筐体300に対して移動自在な第2信号送受部材330、
(B−3)レセプタクル筐体300に固定され、第2電気配線422(一部の図面には図示せず)が取り付けられる第2電極部360、並びに、
(B−4)第2信号送受部材330をレセプタクル12の前方に向かって付勢する第2信号送受部材・付勢手段321、
を備えている。
そして、プラグ11とレセプタクル12とが嵌合した状態において、
(a)第1電極部260と第2電極部360とは接触して、導通状態となり、
(b)第2信号送受部材330と対向する第1信号送受部材230の対向面230Aと、第1信号送受部材230と対向する第2信号送受部材330の対向面330Aとは、相対的に移動不可の状態で接触し、
(c)第1信号送受部材230及び第2信号送受部材330は、第2信号送受部材・付勢手段321によってプラグ11の後方に向かって付勢され、
(d)プラグ筐体200は、プラグ筐体・付勢手段250及び第2電極部360によって、プラグ11の軸線に直交する方向に付勢される。
レセプタクル筐体300は、第2面304に設けられた爪310によって、図示しない基板(マザーボード)に取り付けられている。一方、プラグは、通常、フリーな状態にあり、光電コネクタを使用する使用者が、プラグ筐体200をレセプタクル筐体300へ挿入することで、プラグとレセプタクルの嵌合が達成される。
実施例1の光電コネクタにおいて、レセプタクル12は、レセプタクル筐体300内に配置され、レセプタクル筐体300に後部が固定され、レセプタクル12の軸線と平行に延びる第2ガイドピン320を更に備えている。また、第2信号送受部材330は、第2ガイドピン320が侵入する第2ガイドピン穴331を有している。そして、プラグ11とレセプタクル12とが嵌合するとき、第1ガイドピン穴231を貫通した第1ガイドピン220は第2ガイドピン穴331に侵入する。即ち、実施例1の光電コネクタにおける信号送受部材230,330は、第2構造の信号送受部材である。これにより、第1ガイドピン220は、第1信号送受部材230及び第2信号送受部材330の相互の位置決めを行うことができ、位置決めのための部品が不要となり、より小型化と低コスト化が可能となる。第1ガイドピン220の先端部分221は、若干、細くなっており、第2ガイドピン穴331に容易に侵入することができる。第2ガイドピン320の後部は、具体的には、レセプタクル保護部材350に取り付けられているし、第1ガイドピン220の後部は、具体的には、プラグ筐体200に配設された第1ガイドピン固定部214に取り付けられている。第1ガイドピン220及び第2ガイドピン320は、金属又は合金(例えば、ステンレス鋼)から作製されている。
具体的には、第1ガイドピン固定部214及び第1ガイドピン220を拡大して示す図8Aの斜視図に示すように、第1ガイドピン固定部214に設けられた把持部222に第1ガイドピン220の後部が把持、固定されている。あるいは又、第1ガイドピン固定部214及び第1ガイドピン220を拡大して示す図8B及び図8Cの斜視図に示すように、第1ガイドピン固定部214に相当する把持部材223によって第1ガイドピン220の後部が把持、固定されている。把持部材223は、プラグ筐体200の第1側面201及び第2側面202に固定されている。第1ガイドピン220には図示しない溝が形成されており、第1信号送受部材230に設けられた第1ガイドピン穴231の内面には図示しない突起が設けられており、第1ガイドピン220を第1ガイドピン穴231に挿入するとき、突起と溝が嵌合し、第1信号送受部材230を第1ガイドピン220に取り付ける(固定する)ことができる。
第2信号送受部材・付勢手段321は、第2ガイドピン320と第2信号送受部材330との間に位置し、第2ガイドピン320の外周を取り囲むバネ(押しバネ、圧縮バネ)から成る。即ち、実施例1の光電コネクタにおいて、第2信号送受部材・付勢手段は第2構造の第2信号送受部材・付勢手段から構成されている。これによって、簡素な構造であるにも拘わらず、プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、第1信号送受部材230及び第2信号送受部材330を、確実に、プラグ11の後方に向かって付勢することができる。また、プラグ11は、更に、プラグカバー100を備えており、プラグ筐体200は、プラグカバー100内を移動自在に配置されている。
第2信号送受部材・付勢手段(バネ)321の押圧量は、レセプタクル筐体300と嵌合したプラグ筐体200が容易に抜けないような値であって、しかも、出来るだけ大きな値に設定することが好ましい。その理由は、光電コネクタに振動等の外乱が加わったときに、第1信号送受部材230及び第2信号送受部材330の位置関係に変化が生じることを防止するためである。実施例1の光電コネクタは、数十ギガbpsオーダー乃至数百ギガbpsオーダーの大容量光信号伝送を行うことを意図しているので、第1信号送受部材230及び第2信号送受部材330の位置関係はもとより、嵌合応力(第1信号送受部材230と第2信号送受部材330との間に加わる押付け力等)の変化に伴う第1信号送受部材230及び第2信号送受部材330の僅かな変形、共振によっても、ジッターの増加、光結合効率の変化等の悪影響を受ける。それ故、これらを避けるために、第2信号送受部材・付勢手段(バネ)321の押圧量(与圧)は可能な範囲で大きな値に設定することが重要である。
第2信号送受部材・付勢手段321は、第2信号送受部材330をレセプタクル前方に向かって付勢する。即ち、プラグ11とレセプタクル12が嵌合している状態にあっては、前述したとおり、第1信号送受部材230は、第2信号送受部材・付勢手段321によって、プラグ後方に向かって付勢される。
ところで、第1信号送受部材230は、実施例1にあっては、第1ガイドピン220に固定されている。また、第2信号送受部材330は、第2ガイドピン320に対して移動自在である。即ち、第2信号送受部材330は、レセプタクル筐体300に対して、一種、フローティング状態にある。光電コネクタのサイズは非常に小さいため、プラグ11やレセプタクル12、第1信号線411、第1電気配線421に強めの負荷が加わった場合、即ち、例えば、光電コネクタを使用する使用者が過大な力によってプラグ筐体200をレセプタクル筐体300へ挿入した場合、この負荷によってレセプタクル筐体300が歪みが生じる虞がある。ここで、第2信号送受部材330がレセプタクル筐体300に対して固定された構造を採用した場合、この歪みが高精度な第2信号送受部材330にも僅かながら伝わり、第2信号送受部材330が変形し、信号伝送に悪影響を及ぼしてしまう。また、後述するように、発光素子や受光素子をレセプタクル筐体に内蔵させる場合、第2信号送受部材330が固定されているということは、発光素子や受光素子も固定された状態であることを意味し、レセプタクル筐体300の偏応力が、発光素子や受光素子が実装されたプリント基板を介して、発光素子や受光素子に伝わってしまう。これらの発光素子や受光素子は、例えば、直径100μm以下の微小なハンダバンプによって電気的に接続されているため、この僅かな歪みが伝わるだけでも、ハンダバンプが破損してしまう虞がある。それ故、第2信号送受部材330を、一種、フローティング状態(レセプタクル筐体300に固定されていない状態)とすることが重要である。
ここで、実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例10の光電コネクタにおいて、プラグカバー100は、プラグ11の軸線と平行に延びる(即ち、X方向に延びる)第1側面101及び第2側面102、プラグ11の軸線と平行に延びる第1側面101の一方の辺と第2側面102の一方の辺とを結ぶ第1面103、並びに、プラグ11の軸線と平行に延びる第1側面101の他方の辺と第2側面102の他方の辺とを結ぶ第2面104の4面を有している。第1側面101及び第2側面102は、XZ平面と平行である。また、第1面103及び第2面104は、XY平面と平行である。
また、プラグ筐体200は、プラグ11の軸線と平行に延びる(即ち、X方向に延びる)第1側面201及び第2側面202、プラグ11の軸線と平行に延びる第1側面201の一方の辺と第2側面202の一方の辺とを結ぶ第1面203、並びに、プラグ11の軸線と平行に延びる第1側面201の他方の辺と第2側面202の他方の辺とを結ぶ第2面204の4面を有している。第1側面201及び第2側面202は、XZ平面と平行である。また、第1面203及び第2面204は、XY平面と平行である。
更には、レセプタクル筐体300は、レセプタクル12の軸線と平行に延びる(即ち、X方向に延びる)第1側面301及び第2側面302、レセプタクル12の軸線と平行に延びる第1側面301の一方の辺と第2側面302の一方の辺とを結ぶ第1面303、並びに、レセプタクル12の軸線と平行に延びる第1側面301の他方の辺と第2側面302の他方の辺とを結ぶ第2面304の4面を有する。第1側面301及び第2側面302は、XZ平面と平行である。また、第1面303及び第3面204は、XY平面と平行である。
そして、プラグ筐体200は、レセプタクル筐体300の内部を移動可能である。即ち、実施例1の光電コネクタは、第1の構成に係る光電コネクタである。
プラグカバー100、プラグ筐体200及びレセプタクル筐体300は金属板(例えば、厚さは200μm乃至300μmのステンレス鋼板)を加工することで作製されている。具体的には、プラグ筐体200の第1側面201、第2側面202及び第2面204は一体に作製されており、断面形状が「コ」の字部材から成る。一方、プラグ筐体200の第1面203は蓋状の部材から成り、プラグ筐体200の第1面203はビス213を用いて「コ」の字部材に固定されている。プラグ筐体200の第1面203を、スナップフィット(弾性ロック爪機構)や接着剤によって、「コ」の字部材に固定することもできる。レセプタクル筐体300は、金属板を四つ折りにした四角筒状の部材から成る。プラグカバー100は、例えば、厚さは200μm乃至300μmのステンレス鋼板から成る金属板を四つ折りにした四角筒状の部材から成り、後端の部分はユーザーが保持するための樹脂部材110で覆われている。
また、第1信号送受部材230及び第2信号送受部材330は、プラスチック材料を射出成形することで作製されている。第2信号送受部材・突起部332と同様の突起部を第1信号送受部材230に設けて、第1信号送受部材230と第2信号送受部材330を同じ構造とすることで、信号送受部材の製造コストの低減を図ってもよい。第1信号送受部材230と、プラグ筐体200の第1側面201、第2側面202、第1面203、第2面204との間には、50μm乃至100μmの隙間が存在する。第1信号送受部材230は、プラグ筐体200の内部で固定されている。第1電気配線421及び第2電気配線422は、例えば、約100ワット(48ボルト、2アンペア)を供給するために、AWG26サイズ等が適用され、その本数は2本以上である。
更には、実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例10の光電コネクタにおいて、レセプタクル12と対向するプラグカバー100の前端100F、及び、プラグカバー100の前端100Fと対向するプラグカバー100の後端100Bは、開口している。また、レセプタクル筐体300と対向するプラグ筐体200の前端200F、及び、プラグ筐体200の前端200Fと対向するプラグ筐体200の後端200Bは、開口している。更には、プラグ筐体200と対向するレセプタクル筐体300の前端300F、及び、レセプタクル筐体300の前端300Fと対向するレセプタクル筐体300の後端300Bは、開口している。
また、実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例10の光電コネクタにおいて、第1電極部260は接点部261,262を有しており、第2電極部360は、第1電極部260の接点部261,262と接触する接触片(接点)361,362を有している。そして、プラグ11とレセプタクル12とが嵌合した状態において、第1電極部260の接点部261,262と接触した第2電極部360の接触片361,362によって、プラグ筐体200はプラグ11の軸線に直交する方向に付勢される。実施例1の光電コネクタにおいて、プラグ筐体200は、具体的には、Y方向に付勢される。即ち、実施例1の光電コネクタは、第1’の構成に係る光電コネクタである。第1電極部260の後端部263において、第1電極部260は第1電気配線421に接続される。
即ち、実施例1の光電コネクタにあっては、第1電極部260は2つの接点部261,262を有しており、第1電極部260の2つの接点部261,262は電源用接点部及び接地用接点部から成る。また、第2電極部360は2つの接触片361,362を有しており、第2電極部360の2つの接触片361,362は電源用接触片及び接地用接触片から成る。そして、このような構成を採用することでリバーシブル対応の電極部を達成することができる。即ち、レセプタクル筐体300の第1面303とプラグ筐体200の第1面203とが対応するようにレセプタクル12とプラグ11とを嵌合させることもできるし、レセプタクル筐体300の第1面303とプラグ筐体200の第2面204とが対応するようにレセプタクル12とプラグ11とを嵌合させることもできる。
具体的には、実施例1の光電コネクタにおいて、
プラグ11は、2つの第1電極部260を備えており、
レセプタクル12は、2つの第2電極部360を備えており、
2つの第1電極部260のそれぞれは、プラグ筐体200の第1側面201及び第2側面202に沿って、プラグ筐体200の第2面204に固定されており、
2つの第2電極部360のそれぞれは、レセプタクル筐体300の第1側面301及び第2側面302に沿って固定されている。即ち、実施例1の光電コネクタは、側面電極構造を有する。2つの第1電極部260のそれぞれは、プラグ筐体200の第2面204に設けられた第1電極部取付用・開口部211において固定されており、2つの第2電極部360のそれぞれは、レセプタクル筐体300の第2面304に設けられた基部309に載置され、固定されている。第1電極部260のプラグ筐体200の第2面204への固定、第2電極部360のレセプタクル筐体300の基部309への固定は、例えば、ネジやビス、スナップフィット、接着剤等を用いて行うことができる。
そして、側面電極構造を有する実施例1の光電コネクタにあっては、プラグ11とレセプタクル12とが嵌合した状態において、上述したとおり、第2電極部360の接触片361,362によってプラグ筐体200の側面201,202が付勢される。即ち、プラグ筐体200はY方向に付勢される。プラグカバー100の第1側面101及び第2側面102のそれぞれには、第2電極部360の接触片361,362が侵入するプラグカバー・開口部105が設けられている。また、プラグ筐体200の第1側面201及び第2側面202のそれぞれには、第2電極部360の接触片361,362が侵入するプラグ筐体・開口部212が設けられている。
更には、実施例1の光電コネクタにおいて、第2電極部360の接触片361,362は、支持点366を中心に、レセプタクル筐体300の側面301,302に近づく方向、及び、レセプタクル筐体300の側面301,302から離れる方向に回動可能である。そして、第2電極部360の接触片361,362をレセプタクル筐体300の側面301,302から遠ざかる方向に付勢する接触片・付勢手段368が、第2電極部360の接触片361,362とレセプタクル筐体300の側面301,302との間に配設されており、支持点366を挟んで、接触片361,362とは反対側の第2電極部360の部分には、第2電極部・係止部材367が配設されている。また、プラグ筐体200の第1側面201及び第2側面202のそれぞれの先端部分205には、第2電極部・係止用凹部206が設けられている。そして、プラグ11とレセプタクル12とが嵌合するとき、第2電極部・係止部材367と第2電極部・係止用凹部206とが接触、係合し(図25、図27参照)、支持点366を中心として、第2電極部360の接触片361,362が第1電極部260の接触部261,262に向かって回動し、第2電極部360の接触片361,362と第1電極部260の接触部261,262とが接触する。また、第2電極部・係止部材367と第2電極部・係止用凹部206との係合によって、プラグ11はレセプタクル12に対して固定される。第2電極部360の後端部363,364(これらは接触片361,362と一体に作製されている)において、第2電極部360は第2電気配線422に接続される。接触片361,362、第2電極部360の後端部363,364、第2電極部・係止部材367は、第2電極部本体365に固定されており、第2電極部本体365が、支持点366を中心として回動する。レセプタクル筐体300の側面301,302には、接触片361,362のための開口部307、及び、第2電極部・係止部材367のための開口部308が設けられている。
第2電極部360の接触片361,362の先端部分は、第2電極部360の接触片361,362が第1電極部260の接触部261,262に向かって回動するまでは、プラグカバー100やプラグ筐体200のいかなる部分とも接触しない構造となっており、これによって、接触片361と接触片362との間で短絡が生じることを確実に防止することができる。場合によっては、プラグカバー100の第1側面101、第2側面102、プラグ筐体200の第1側面201、第2側面202の表面(外面)に絶縁材料層を形成してもよい。
また、実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例10の光電コネクタにおいて、レセプタクル筐体300は、更に、レセプタクル筐体300の第1側面301及び第2側面302の内側(内面)に取り付けられた第2信号送受部材・ガイド部材351を備えている。そして、レセプタクル筐体300の第1側面301と対向する第2信号送受部材・ガイド部材351の第1側面、及び、レセプタクル筐体300の第2側面302と対向する第2信号送受部材・ガイド部材351の第2側面のそれぞれには、レセプタクル12の後部側から、レセプタクル12の前部側に向かって、レセプタクル12の軸線と平行に、途中まで延びる切欠部352が設けられており、第2信号送受部材330の側面には、切欠部352と嵌合する第2信号送受部材・突起部332が設けられている。このような構成の実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例10の光電コネクタは、第8の構成に係る光電コネクタである。第2信号送受部材・ガイド部材351は、金属板(例えば、ステンレス鋼板)を加工することで作製されている。
導電性を有する金属あるいは合金材料から成る接点部261,262及び後端部263を有する第1電極部260は、周知の方法で作製すればよい。第2電極部360における接触片361,362は、導電性を有し、且つ、弾性を有する金属あるいは合金材料から作製すればよい。第2電極部・係止部材367は、弾性を有する金属あるいは合金材料から作製すればよい。接触片・付勢手段368は、具体的には、押しバネ(コイルバネ)や板バネから構成すればよい。接触片361,362、第2電極部360の後端部363,364、第2電極部・係止部材367は、プラスチック材料から成る第2電極部本体365と一体に成形すればよい。
また、実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例10の光電コネクタにおいて、プラグ筐体200の第2面204の外面にはプラグ筐体・付勢手段250が配されている。即ち、実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例10の光電コネクタは、第2の構成に係る光電コネクタである。具体的には、プラグ筐体200の第2面204には、プラグ筐体・付勢手段250の付勢部と係合するプラグ筐体・凹部215が形成されており、プラグ筐体・凹部215の内にプラグ筐体・付勢手段250が収納されている。
プラグ筐体・付勢手段250の模式的な平面図、模式的な断面図及び模式的な斜視図を、それぞれ、図13A、図13B及び図13Cに示す。また、プラグ筐体・付勢手段250の変形例の模式的な斜視図を図13D及び図13Eに示す。プラグ筐体・付勢手段250は、プラグ11の軸線方向(X方向)に沿って、プラグ11の前方側から順に、第1の部分251、第2の部分252及び第3の部分253から構成されている。そして、第2の部分252はプラグ筐体・凹部215と接触しており、第1の部分251及び第3の部分253は、プラグ筐体・凹部215と接触しておらず、付勢部を構成する。また、プラグカバー100の第2面104には、プラグ筐体・付勢手段250の付勢部(具体的には、第1の部分251)と係合するプラグカバー・凹部106が設けられており、プラグカバー・凹部106には、プラグ筐体・付勢手段250と対向する開口部107が設けられている。プラグカバー・凹部106とプラグ筐体・付勢手段250の付勢部(具体的には、第1の部分251)とが係合状態にあるとき(図30A参照)、プラグ筐体200はプラグカバー100に対して固定された状態にある。即ち、一旦、組み立てられたプラグ筐体200は、プラグカバー100から取り外すこともできなくなる。但し、メンテナンス用の小さな穴(図示せず)をプラグカバー100に設けておき、修理を要する場合等には分解できるようにする。この穴は、通常、樹脂等で蓋されており、使用者が容易に分解できないようにしてある。
レセプタクル筐体300の第1面303及び第2面304にはロック解除爪305,306が設けられており、プラグカバー100がレセプタクル筐体300に最も接近したとき、ロック解除爪305,306は(具体的には、いずれか一方は)、プラグカバー・凹部106に設けられた開口部107に侵入し、プラグ筐体・付勢手段250の付勢部を構成する第1の部分251をプラグ筐体200の第1面203に向かって付勢し、プラグカバー・凹部106とプラグ筐体・付勢手段250の付勢部251との係合が解除される(図30B参照)。そして、プラグカバー・凹部106とプラグ筐体・付勢手段250の付勢部との係合が解除されることで、プラグ筐体200はプラグカバー100に対して移動自在となる。即ち、プラグ筐体200はレセプタクル筐体300に向かって移動可能となる(図30C参照)。
プラグ11とレセプタクル12とが嵌合した状態において、プラグ筐体・付勢手段250の付勢部(第1の部分251)はプラグカバー100の第2面104と接し、プラグ筐体200をプラグカバー100の第1面103に向かって付勢する(図30C参照)。即ち、プラグ筐体200はZ方向にも付勢される。
実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例10の光電コネクタにおいて、プラグ筐体200の後端200Bは、プラグ保護部材270又はブーツ271で閉塞されており、レセプタクル筐体300の後端300Bは、レセプタクル保護部材350で閉塞されている。即ち、実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例10の光電コネクタは、第6の構成に係る光電コネクタである。図示しないブーツ271がプラグカバー100及びプラグ保護部材270を覆っていてもよく、これによって、プラグ11とレセプタクル12との嵌合を行う行う際、また、プラグとレセプタクルとの嵌合を解く際、使用者がプラグカバー100を直接掴むことができなくなり、プラグ11とレセプタクル12との嵌合を安全に行うことができる。ブーツ271は、周知の構成、構造を有しており、硬質樹脂、ゴム等から作製されている。プラグ保護部材270は、ネジやスナップフィット、接着剤等によって、プラグ筐体200の後端部に取り付けられる。プラグ保護部材270には、光ファイバや後述するフレキシブル配線板等を脱着するため、中央部等に開口が設けられている。レセプタクル保護部材350は、ネジ353やスナップフィット、接着剤等によって、レセプタクル筐体300の後端部に取り付けられる。レセプタクル保護部材350には、光ファイバや後述するフレキシブル配線板等を脱着するため、中央部等に開口が設けられている。レセプタクル保護部材350の代わりにブーツ等を被せてもよい。プラグ保護部材270やレセプタクル保護部材350はプラスチックから作製されている。
実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例10の光電コネクタにおいて、プラグカバー100の前部には、第1シャッター120が配設されている。第1シャッター120は、プラグ11とレセプタクル12とが嵌合するとき開状態となり、プラグ11とレセプタクル12との嵌合が解かれるとき閉状態となる。即ち、実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例10の光電コネクタは、第4の構成に係る光電コネクタである。
プラグ筐体200の第1側面201及び第2側面202のそれぞれの先端207の形状は略半円状であり、第1シャッターの側端部は、プラグ筐体200の第1側面201及び第2側面202のそれぞれの先端207と係合する。第1シャッター120は、プラグカバー100の第1面103からレセプタクル側に延びる第1シャッター・上側部品121、及び、プラグカバー100の第2面104からレセプタクル側に延びる第1シャッター・下側部品123から構成されている。第1シャッター・上側部品121及び第1シャッター・下側部品123は、例えば、厚さが10μm乃至100μmのバネ性に富んだ材料(弾性を有する金属あるいは合金材料)から作製されている。第1シャッター・上側部品121の先端部122は丸みを帯びており、第1シャッター・下側部品123の先端部124も、第1シャッター・上側部品121の先端部122と、プラグカバー側で係合するように丸みを帯びている。また、第1シャッター・上側部品121の先端部122は、補強のために、外側に向かって折り曲げられており、あるいは、折り返されて二重構造となっている。この補強部は、第1シャッター120が開いた位置ではプラグカバー100の外側に位置するため、侵入してくる第1信号送受部材230に物理的に干渉することは無い。そして、これによって、別途、専用の補強材を用意する必要が無く、小型で簡素な補強構造を得ることができる。また、第1シャッター・上側部品121と第1シャッター・下側部品123とが、容易に、且つ、確実に重なり合うように、第1シャッター・下側部品123の先端部124の端部は切り欠かれている。更には、第1シャッター・下側部品123の先端部124の中央部は僅かに内側(プラグカバー100の後端側)に折れ曲がった構造を有する。こうして、第1シャッター・上側部品121及び第1シャッター・下側部品123は、全体として隙間の無いシャッター構造を達成することができ、第1シャッター・上側部品121及び第1シャッター・下側部品123の合わせ目からレーザ光が漏れることを確実に防止することができる。また、これらの構造を有する第1シャッター・上側部品121の後端部及び第1シャッター・下側部品123、並びに、両脇のガイド(即ち、プラグ筐体200の第1側面201及び第2側面202のそれぞれの先端207を含む先端部分205)により、これらが面接触状態を維持したまま、第1シャッター120が閉じるので、より密閉性が高まり、防塵性、ひいては、高い防滴性を得ることが可能となる。また、第1シャッター120が閉じた状態で外部から応力が加わっても、第1信号送受部材230を確実に保護することができる。第1シャッター・上側部品121の後端部及び第1シャッター・下側部品123の後端部は、それぞれ、プラグカバー100の後端部に一体に取り付けられている。具体的には、第1シャッター・上側部品121の後端部及び第1シャッター・下側部品123の後端部は、それぞれプラグカバー100の後端部にインサート成形技術に基づき一体に取り付けられている。第1シャッター・上側部品121や第1シャッター・下側部品123には、必要に応じて、ロック解除爪305,306が侵入する開口部が設けられている。また、後述する上下電極構造を有する光電コネクタにあっては、第2電極部における接触片が侵入する開口部が、第1シャッター・上側部品121及び第1シャッター・下側部品123に設けられている。
図17A、図17B、図18A、図18Bに示すように、実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例10の光電コネクタにおいて、レセプタクル筐体300の先端部分には、レセプタクル筐体300の第2面304に向かって、且つ、レセプタクル筐体300の後方に向かって開く第2シャッター370が配設されている。第2シャッター370は、バネ性に富んだ材料(弾性を有する金属あるいは合金材料)から作製されている。第2シャッター370は、プラグ11とレセプタクル12とが嵌合するとき開状態となり、プラグ11とレセプタクル12との嵌合が解かれるとき閉状態となる。レセプタクル筐体300の第1側面301の外面及び第2側面302の外面のそれぞれには、第2シャッター・抑え部材371が取り付けられている。具体的には、第2シャッター・抑え部材371の後端部372が、レセプタクル筐体300の第1側面301及び第2側面302に設けられた細孔374に挿入されている。そして、第2シャッター370が閉状態にあるとき、第2シャッター370の先端部370’は、第2シャッター・抑え部材371によって(具体的には、第2シャッター・抑え部材371の先端373によって)、レセプタクル筐体300の第2面304に向かって移動しないように押さえられている。この状態において、第2シャッター・抑え部材371の先端373は、レセプタクル筐体300の第1側面301及び第2側面302に設けられた細孔375を介して、レセプタクル筐体300の内部に突出している。一方、プラグ11とレセプタクル12とが嵌合するとき、第2シャッター・抑え部材371の後端部372が、プラグ筐体200の第1側面201及び第2側面202によって外側に押され、その結果、第2シャッター・抑え部材371の先端373も外側に押され、第2シャッター・抑え部材371による第2シャッター370の先端部370’の押さえ状態が解除され、第2シャッター370は、レセプタクル筐体300の第2面304に向かって、且つ、レセプタクル筐体300の後方に向かって開く。即ち、実施例1あるいは後述する実施例2〜実施例10の光電コネクタは、第5の構成に係る光電コネクタである。図18A、図18Bに示す第2シャッター370が開状態にあるとき、第2シャッター370は、その弾性力によって、図17A、図17Bに示す状態に戻ろうとするが、プラグ筐体200の第2面204によって、図18A、図18Bに示す状態を保持される。
実施例1の光電コネクタにおいて、第1信号送受部材230及び第2信号送受部材330はフェルールから成る。このような実施例1の光電コネクタは、第9の構成に係る光電コネクタである。ここで、通信光波長は、例えば、850nmである。
第1信号送受部材230は、第1信号送受部材230のプラグ後端側に設けられ、光ファイバ集合体から成る第1信号線411が挿入される第1信号送受部材・挿入孔234(図14B参照)、及び、第1信号送受部材230のプラグ前端側に設けられ、光ファイバからの光又は光ファイバへの光を平行光にする第1信号送受部材用レンズ(レンズユニット233)を備えている(図14A参照)。一方、第2信号送受部材330は、第2信号送受部材330のレセプタクル後端側に設けられ、光ファイバ集合体から成る第2信号線412が挿入される第2信号送受部材・挿入孔334(図14B参照)、及び、第2信号送受部材330のレセプタクル前端側に設けられ、光ファイバからの光又は光ファイバへの光を平行光にする第2信号送受部材用レンズ(レンズユニット333)を備えている(図14A参照)。具体的には、第1信号送受部材230の対向面230A、及び、第2信号送受部材330の対向面330Aのそれぞれに、レンズユニット233,333が接着剤を用いて貼り合わされている(図15A参照)。第1信号送受部材230の対向面230A、及び、第2信号送受部材330の対向面330Aのそれぞれに、レンズユニット233,333を一体に設けてもよい。レンズユニット233,333においては、例えば、Y方向に24個、Z方向に2個の48個のレンズが配列された、2×24の48チャンネルのアレイ配置となっている。Y方向及びZ方向におけるレンズの配列のピッチは250μmであり、Y方向、第12番目のレンズと第13番目のレンズの配列ピッチのみ、500μmである。レンズユニット233,333は、レンズ基板233A,333Aの表面に形成された複数のプラスチック・モールド・マイクロレンズ233B,333Bから成る。プラスチック・モールド・マイクロレンズが形成された面とは反対側のレンズ基板233A,333Aの表面は平滑である。
第1信号送受部材230及び第2信号送受部材330の一部は、光ファイバを保持するために中空構造を有する。即ち、上述したとおり、第1信号送受部材230及び第2信号送受部材330は、フェルール構造を有する。それ故、2×24チャンネル分の空間を第1信号送受部材230及び第2信号送受部材330に設けると、第1信号送受部材230及び第2信号送受部材330は、肉薄になり、機械的強度が低くなる。これを補うために、中央にリブ235,335を設ける(図14B参照)。即ち、第12番目のレンズと第13番目のレンズの間に対応する第1信号送受部材230及び第2信号送受部材330の部分に、リブ235,335が形成されている。また、2×24チャンネル分の空間を第1信号送受部材230及び第2信号送受部材330に設けるよりも、このような構造とすることで、光ファイバ固定精度の維持を図ることができる。
ここで、プラグ11とレセプタクル12の位置決め精度を緩和するため、コリメート(平行光)結合の光学設計を採用している。光学的なパラメータは、例えば、
レンズ径:240μm
平行光径:180μm
である。また、レンズの外面から光ファイバ先端までの距離を714μmとした。これは、レンズを構成する透明樹脂の屈折率1.63、及び、マルチモードファイバのNA=0.2といった値から算出した値である。また、第1レンズ保護部材240及び第2レンズ保護部材340の厚さを200μmとし、レンズ部分の総厚を1000μmとした。
第1信号送受部材230は第1レンズ保護部材240を備えており、第2信号送受部材330は第2レンズ保護部材340を備えている。第1レンズ保護部材240及び第2レンズ保護部材340は、額縁状の形状を有する。そして、第1信号送受部材230の対向面230Aには、金属製(合金製を含み、具体的には、ステンレス鋼板製)の第1レンズ保護部材240が取り付けられており、第2信号送受部材330の対向面330Aには、金属製(合金製を含み、具体的には、ステンレス鋼板製)の第2レンズ保護部材340が取り付けられている。具体的には、第1信号送受部材230と第1レンズ保護部材240とは接着剤によって貼り合わされており、第2信号送受部材330と第2レンズ保護部材340とは接着剤によって貼り合わされている。第1レンズ保護部材240及び第2レンズ保護部材340には、第1ガイドピン220及び第2ガイドピン320のための貫通孔241,341が設けられている(図15B参照)。第1レンズ保護部材240及び第2レンズ保護部材340を設けることで、第1信号送受部材230及び第2信号送受部材330の耐久性、耐摩耗性の向上を図ることができるし、貫通孔241,341を設けることで、位置合わせ精度の一層の向上を図ることができる。但し、第1レンズ保護部材240及び第2レンズ保護部材340を設けることは、必須ではなく、省略することもできる。
以上に説明した各種の好ましい構成を含む第9の構成に係る光電コネクタにおいて、第1信号線411を構成する光ファイバ集合体は、第1テープ心線411A、第2テープ心線411B、第3テープ心線411C及び第4テープ心線411Dの4つ(4本)のテープ心線から構成されている。尚、これらのテープ心線を、図14Cにおいては、模式的に、粗い斜線を付した概ね矩形形状で示している。第1信号送受部材・挿入孔234は、第1信号送受部材・右側挿入孔234R、及び、第1信号送受部材・右側挿入孔234Rと離間して設けられた第1信号送受部材・左側挿入孔234Lから構成されている。そして、図14Cに示すように、第1信号線411を構成する第1テープ心線411A、第2テープ心線411B、第3テープ心線411C及び第4テープ心線411Dは、それぞれ、第1信号送受部材・右側挿入孔234Rの底面、第1信号送受部材・左側挿入孔234Lの底面、第1信号送受部材・右側挿入孔234Rの頂面及び第1信号送受部材・左側挿入孔234Lの頂面に取り付けられており、第1テープ心線411Aと第3テープ心線411Cとの間には隙間が存在し、第2テープ心線411Bと第4テープ心線411Dとの間には隙間が存在する。また、第2信号線412を構成する光ファイバ集合体は、第1テープ心線412A、第2テープ心線412B、第3テープ心線412C及び第4テープ心線412の4つ(4本)のテープ心線から構成されている。第2信号送受部材・挿入孔334は、第2信号送受部材・右側挿入孔334R、及び、第2信号送受部材・右側挿入孔334Rと離間して設けられた第2信号送受部材・左側挿入孔334Lから構成されている。そして、第2信号線412を構成する第1テープ心線412A、第2テープ心線412B、第3テープ心線412C及び第4テープ心線412Dは、それぞれ、第2信号送受部材・右側挿入孔334Rの底面、第2信号送受部材・左側挿入孔334Lの底面、第2信号送受部材・右側挿入孔334Rの頂面及び第2信号送受部材・左側挿入孔334Lの頂面に取り付けられており、第1テープ心線412Aと第3テープ心線412Cとの間には隙間が存在し、第2テープ心線412Bと第4テープ心線412との間には隙間が存在する。
ここで、テープ心線は、12チャンネルアレイのテープ心線から構成されている。テープ心線の断面形状は長穴形状である。尚、このテープ心線から構成された光ファイバ心線は、周知の構成、構造を有する。光ファイバ素線は、具体的には、例えば、石英ガラス(屈折率nC=1.5)から構成されたコア(例えば、直径50μm)及びクラッド(例えば、直径125μm)から成り、12本のコアがピッチ250μmで一列に並ぶように配列されており、2次被覆は樹脂材料から構成されている。
尚、光ファイバ心線位置決め部を有するフェルールを用いることもできる。
第1信号送受部材230及び第2信号送受部材330と被覆を剥いた光ファイバとを一体部品として形成する。具体的には、先ず、光ファイバの被覆を除去し、次いで、第1信号送受部材・挿入孔234、第2信号送受部材・挿入孔334に光ファイバを挿入し、第1信号送受部材230及び第2信号送受部材330に接着する。その後、第1信号送受部材230及び第2信号送受部材330の対向面230A,330Aから突出した光ファイバの端部、はみ出した接着剤を除去し、対向面230A,330Aを研磨して、平滑にした後、対向面230A,330Aにレンズユニット233,333を接着すればよい。光ファイバの被覆を除去することなく、第1信号送受部材・挿入孔234、第2信号送受部材・挿入孔334に光ファイバを挿入してもよい。
プラグ11の外側で、第1信号線411及び第1電気配線421は一体となってケーブルを構成する。ケーブルは、例えば、図16Aあるいは図16Bに示す断面構造を有する。尚、図16A及び図16Bにおいて、ハッチングを省略した。図16Aに示す例にあっては、中央寄りに光ファイバ413(411)が最大、48本、内蔵され、その両脇に2本の電線423(421)が配置されている。図16Bに示す例にあっては、3本の電線423(421)が、仮想の正三角形の3つの頂点上に配置されており、また、光ファイバ413(411)が纏められてケーブルに内蔵されている。尚、図16Aに示すケーブルの断面は略矩形であり、図16Bに示すケーブルの断面は円であり、後者の断面形状の方がより高い柔軟性を示す。ケーブルには、引っ張り耐性を高めるための補強ワイヤーを内蔵させてもよい。
以下、図面を参照して、プラグ11とレセプタクル12の嵌合操作を説明する。尚、図面において、一点鎖線Aを結ぶ直線は、レセプタクル筐体300の前端300Fを示す。光電コネクタの使用者が、プラグ保護部材270(あるいはブーツ271)を手で持ち、プラグ11をレセプタクル12に挿入し、プラグ11をレセプタクル12の側に押し込む。プラグ11及びレセプタクル12を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図には、第1シャッター120及び第2シャッター370は図示していない。
プラグ11とレセプタクル12とを嵌合する直前の実施例1の光電コネクタを構成するプラグ11及びレセプタクル12を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図を図19に示す。図19に示す状態における第1シャッター120及びプラグ筐体200の模式的な側面図を図31Aに示す。第1シャッター120、第2シャッター370は閉じた状態にある。
プラグ11とレセプタクルとの嵌合開始直後のプラグ11及びレセプタクルを仮想水平面で切断したときの模式的な断面図を図20に示す。また、図20に示す状態において、仮想垂直面でプラグカバー100及びプラグ筐体200を切断したときの模式的な断面図を図30Aに示す。プラグ筐体・付勢手段250の付勢部(具体的には、第1の部分251)とプラグカバー・凹部106とは係合状態にあり、プラグ筐体200はプラグカバー100に対して固定された状態のままである。また、ロック解除爪306は、プラグカバー・凹部106に設けられた開口部107に到達していない。尚、図20、図21、図22、図24においては、第2電極部360の接触片361,362の先端部分がプラグカバー100の第1側面101、第2側面102に接しているように図示しているが、実際には、接していない。
ところで、レセプタクル筐体300の先端部分には、上述したとおり、レセプタクル筐体300の第2面304に向かって、且つ、レセプタクル筐体300の後方に向かって開く第2シャッター370が配設されている。第2シャッター370が閉状態にあるとき、図17A及び図17Bに示すように、第2シャッター・抑え部材371の先端373は、レセプタクル筐体300の第1側面301及び第2側面302に設けられた細孔375を介して、レセプタクル筐体300の内部に突出している。これによって、第2シャッター370の先端部370’は、レセプタクル筐体300の第2面304に向かって移動しないように押さえられている。プラグ11とレセプタクルとの嵌合が開始し、プラグ11がレセプタクル12に挿入されると、第2シャッター・抑え部材371の後端部372が、プラグ筐体200の第1側面201及び第2側面202によって外側に押され、その結果、第2シャッター・抑え部材371の先端373も外側に押され、第2シャッター・抑え部材371の先端373は、レセプタクル筐体300の内部に突出している状態から、プラグカバーの第1側面101及び第2側面102のそれぞれの先端によって外側に押される。その結果、第2シャッター370は、レセプタクル筐体300の第2面304に向かって、且つ、レセプタクル筐体300の後方に向かって開く(図18A及び図18B参照)。第2シャッター370が開状態にあるとき、第2シャッター370は、その弾性力によって、図17A、図17Bに示す状態に戻ろうとするが、プラグ筐体200の第2面204によって、図18A、図18Bに示す状態を保持される。
レセプタクル12に対してプラグ11を更に挿入した状態のプラグ11及びレセプタクル12を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図を図21、図22、図24に示す。また、図22に示す状態において、仮想垂直面でプラグ筐体200を切断したときの模式的な断面図を図23Aに示し、仮想垂直面でプラグカバー100とプラグ筐体200とを切断したときの模式的な断面図を図23B及び図30Bに示す。尚、図23Bにおいては、図30Bと異なり、ロック解除爪306の図示を省略している。
図22に示す状態は、プラグカバー100がレセプタクル筐体300に最も接近した状態である。レセプタクル筐体300の前端300Fと樹脂部材110とが、突き当たっている。あるいは又、レセプタクル筐体300内に、プラグカバー100の最奥部位置決め手段(図示せず)が設けられており、最奥部位置決め手段にプラグカバー100が突き当たっている。そして、図22に示した状態においては、第2電極部360の接触片361,362の先端部分が、プラグカバー・開口部105内に侵入する。また、ロック解除爪306が、プラグカバー・凹部106に設けられた開口部107に到達している(図30B参照)。そして、ロック解除爪306が、プラグカバー・凹部106に設けられた開口部107に侵入し、プラグ筐体・付勢手段250の付勢部を構成する第1の部分251をプラグ筐体200の第1面203に向かって付勢する。その結果、プラグカバー・凹部106とプラグ筐体・付勢手段250の付勢部251との係合が解除され、プラグ筐体200はプラグカバー100に対して移動自在となる。即ち、プラグ筐体200はレセプタクル筐体300に向かって移動可能となり、プラグ筐体200の移動が開始する(図24参照)。
プラグ筐体200の移動が開始すると、第1シャッター120が開かれる。即ち、プラグ筐体200の第1側面201及び第2側面202のそれぞれの先端207が、第1シャッター・上側部品121の先端部122、及び、第1シャッター・下側部品123の先端部124を、レセプタクル筐体側に押す。第1シャッターの側端部がプラグ筐体200の第1面203及び第2面204の端部に接した状態で、第1シャッター・上側部品121の先端部122は上方へ移動を開始し、第1シャッター・下側部品123の先端部124は下方へ移動を開始する。
レセプタクル12に対してプラグ11を更に挿入し、第1レンズ保護部材240が第2レンズ保護部材340に突き当たった状態の模式的な断面図を図25に示す。レンズユニット233とレンズユニット333との間には隙間が存在する。また、図25に示す状態におけるプラグ筐体200の裏面の模式的な平面図を図26に示す。プラグ筐体200の先端207が第2電極部・係止部材367と衝突し、第2電極部360の接触片361,362は、支持点366を中心に、レセプタクル筐体300の側面301,302に近づく方向に回動し、第2電極部360の接触片361,362の先端部分が、プラグ筐体・開口部212内に侵入し、第1電極部の接点部261,262と接触する。但し、第2電極部・係止部材367は、未だ、プラグ筐体の第1側面及び第2側面の先端部分205に設けられた第2電極部・係止用凹部206内に納まっていない。
プラグ11とレセプタクル12とが嵌合した状態におけるプラグ11及びレセプタクル12を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図を図27に示す。図27に示す嵌合状態における、プラグ11を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図を図28に示し、プラグ11及びレセプタクル12の模式的な側面図を図29Aに示し、レセプタクル12の模式的な側面図を図29Bに示し、第2信号送受部材や第2信号送受部材・付勢手段等の模式的な側面図を図29Cに示す。また、プラグカバー100及びプラグ筐体200を切断したときの模式的な断面図を図30Cに示し、第1シャッター120及びプラグ筐体200の模式的な側面図を図31Bに示す。レンズユニット233とレンズユニット333との間には隙間が存在し、コリメート(平行光)結合が達成されている。第2電極部360の接触片361,362の先端部分は、第1電極部の接点部261,262との接触状態を保持している。また、第2電極部・係止部材367は、プラグ筐体の第1側面及び第2側面の先端部分205に設けられた第2電極部・係止用凹部206内に納まっている。これによって、プラグ11はレセプタクル12から容易に抜けることがなくなる。
プラグ11とレセプタクル12との嵌合を解くときには、以上の操作の逆を行えばよい。即ち、レセプタクル12からプラグ11を引っ張ることで、プラグ11とレセプタクル12との嵌合を解くことができる。
実施例1の光電コネクタにあっては、プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、第2信号送受部材と対向する第1信号送受部材の対向面と第1信号送受部材と対向する第2信号送受部材の対向面とは相対的に移動不可の状態で接触し、第1信号送受部材及び第2信号送受部材は第2信号送受部材・付勢手段によってプラグ後方に向かって付勢され、プラグ筐体はプラグ筐体・付勢手段及び第2電極部によってプラグの軸線に直交する方向に付勢される。それ故、簡素な構造であるにも拘わらず、プラグ及びレセプタクルに振動が加わった場合でも、プラグとレセプタクルとの嵌合状態に変化が生じることが無く、高い堅牢性を有し、例えば数十ギガbpsオーダー乃至数百ギガbpsオーダーの大容量光信号伝送を確実に安定して行うことができるし、多チャンネル化に容易に対処することができる。また、プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、第1電極部と第2電極部とは接触して導通状態となるので、光電コネクタに給電機能を付与することができる。しかも、プラグとレセプタクルとの間の脱着は容易である。また、高い防塵性、レーザ安全基準、リバーシブル対応の電極部等に対応しているし、高い安全性を有しており、モバイル機器に対応可能な携帯性、小型化を達成することができる。また、簡素な構造であるが故に、低製造コスト化が可能である。更には、互換性を保ったレセプタクルの選択により、使用者がレセプタクルの機能を自由に選択することも可能である。また、光伝送開始前に、機械的なロック、カバー、電気的な接続、シェイクハンド時のIDチェック等、幾重もの安全機構、安全確認フローを備えることによって、一層安全な光電コネクタの提供が可能となる。
実施例2は、実施例1の変形である。実施例1においては、信号線としてテープ心線を使用した。一方、実施例2においては、信号線は導波路ユニット構造を有する。実施例2における導波路ユニット構造の信号線を格納した第1信号送受部材、第2信号送受部材を対向面とは反対側から眺めた模式図を図32Aに示し、導波路ユニット構造の1つの模式的な断面図(但し、YZ平面で切断したときの断面図)を図32Bに示し、導波路ユニット構造の1つの模式的な断面図(但し、XZ平面で切断したときの断面図)を図32Cに示す。
具体的には、実施例2のテープ心線500は、
ベース樹脂シート501、
ベース樹脂シート501上に並置された複数のコア材502、並びに、
ベース樹脂シート501及び複数のコア材502を覆う被覆材503、
から構成されている。
ベース樹脂シート501は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)から成り、公称厚さは、例えば50μm乃至200μmである。尚、予め、ベース樹脂シート501上に、薄い被覆材が積層されている場合もある。この際の被覆材の厚さは、例えば10μm〜100μmである。紫外線硬化型の光学低損失樹脂から成る12本のコア材502は、例えば、幅30μm乃至200μm、高さ30μm乃至200μmの矩形状の断面形状を有し、ピッチは、レンズユニット233,333と同ピッチ、若しくは、レンズユニット233,333のピッチの整数倍分の一のピッチであり、ここでは、Y方向に250μmピッチである。被覆材503は紫外線硬化型の光学低損失樹脂から成る。複数のコア材502を配置すべきベース樹脂シート501の第2面501Bは平滑であり、例えば10μm以下である。尚、ベース樹脂シート501の第2面501Bと対向する面を第1面501Aと呼ぶ。ところで、ベース樹脂シート501及び複数のコア材502を被覆材503で被覆すると、被覆材503の表面には、コア材502の凹凸によって僅かながらうねりが生じ、屡々、表面の凹凸が例えば10μm以上となってしまう。被覆材503の表面に対して平滑化処理を行うことは可能であるが、コストアップに繋がる。
実施例2においても、図14Bに示したと同様に、第1信号送受部材・右側挿入孔234Rの底面、第1信号送受部材・左側挿入孔234Lの底面、第1信号送受部材・右側挿入孔234Rの頂面及び第1信号送受部材・左側挿入孔234Lの頂面、並びに、第2信号送受部材・右側挿入孔334Rの底面、第2信号送受部材・左側挿入孔334Lの底面、第2信号送受部材・右側挿入孔334Rの頂面及び第2信号送受部材・左側挿入孔334Lの頂面に、テープ心線500を取り付けるが、具体的には、ベース樹脂シート501の第1面501Aを介して取り付ける。この状態にあっては、第1信号送受部材・右側挿入孔234Rの底面に取り付けられたテープ心線500と、第1信号送受部材・右側挿入孔234Rの頂面に取り付けられたテープ心線500との間には、隙間が存在する。第1信号送受部材・左側挿入孔234Lの底面に取り付けられたテープ心線500と、第1信号送受部材・左側挿入孔234Lの頂面に取り付けられたテープ心線500との間にも、隙間が存在する。第2信号送受部材・右側挿入孔334Rの底面に取り付けられたテープ心線500と、第2信号送受部材・右側挿入孔334Rの頂面に取り付けられたテープ心線500との間にも、隙間が存在する。第2信号送受部材・左側挿入孔334Lの底面に取り付けられたテープ心線500と、第2信号送受部材・左側挿入孔334Lの頂面に取り付けられたテープ心線500との間にも、隙間が存在する。このような構成、構造を採用することで、Y方向のコア材ピッチを250μmに保ち、且つ、双方の位置決めも各々行えるため、接着精度を出し易い。また、云うまでもなく、4本のテープ心線500を纏めて一体化して、取り付けてもよいし、第1信号送受部材・挿入孔234の頂面側、第2信号送受部材・挿入孔334の頂面側に、2本のテープ心線500を纏めて一体化して、取り付け、第1信号送受部材・挿入孔234の底面側、第2信号送受部材・挿入孔334の底面側に、2本のテープ心線500を纏めて一体化して、取り付けてもよい。
実施例3は、実施例1〜実施例2の変形であり、第1構造の第2信号送受部材・付勢手段に関する。実施例3の光電コネクタを構成するレセプタクル筐体を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図(但し、プラグ筐体を上方から眺めた断面図)を図33に示す。
実施例3において、レセプタクル12は、更に、レセプタクル筐体300内に配置され、第2信号送受部材330の後部に取り付けられたスプリング・ブッシュ322を備えており、第2信号送受部材・付勢手段は、後端部がレセプタクル筐体300に取り付けられ、先端部がスプリング・ブッシュ322に取り付けられたスプリング(圧縮スプリング)323から成る。このような形態を採用することでも、簡素な構造であるにも拘わらず、プラグ11とレセプタクル12とが嵌合した状態において、第1信号送受部材230と第2信号送受部材330とを、確実に、プラグの後方に向かって付勢することができる。スプリング・ブッシュ322は、例えば、プラスチックから成形すればよい。
実施例4は、実施例1〜実施例3の変形であり、第1構造の信号送受部材に関する。実施例4の光電コネクタにおいて、第1信号送受部材、第2信号送受部材を対向面側から眺めた模式図を図34Aに示し、図34Aの矢印B−Bに沿って第1信号送受部材を切断したときの模式的な断面図(但し、YZ平面で切断したときの断面図)を図34Bに示し、図34Aの矢印B−Bに沿って第2信号送受部材を切断したときの模式的な断面図(但し、YZ平面で切断したときの断面図)を図34Cに示す。
実施例4の光電コネクタにおいて、第1信号送受部材230の対向面230A及び第2信号送受部材330の対向面330Aのいずれか一方(例えば、第1信号送受部材230、より具体的には、第1レンズ保護部材240)には突起部242及び凹部243が設けられており、他方(例えば、第2信号送受部材330、より具体的には、第2レンズ保護部材340)には凹部243及び突起部342が設けられている。そして、プラグ11とレセプタクル12とが嵌合するとき、突起部242,342と凹部243,343とが嵌合する。このような形態を採用することでも、第1信号送受部材230と第2信号送受部材330の相互の位置決めを容易に行うことができ、位置決めのための部品が不要となり、より小型化と低コスト化が可能となる。このような実施例4の光電コネクタにあっては、実施例1における第2ガイドピン、第2ガイドピン穴を省略することが可能である。また、第2ガイドピンを設ける場合、プラグとレセプタクルとが嵌合するとき、第1ガイドピン穴を貫通した第1ガイドピンを第2ガイドピン穴に侵入させる必要はない。
実施例5は、実施例1〜実施例4の変形であり、上下電極構造を有する光電コネクタに関し、また、第3の構成に係る光電コネクタに関する。
実施例5の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルの斜視図(但し、プラグとレセプタクルとは嵌合状態にある場合)を図35に示し、図35とは異なる角度から眺めたプラグ及びレセプタクルの斜視図を図36に示す。また、実施例5の光電コネクタを構成するプラグ(プラグカバー及びプラグ筐体)の分解斜視図、プラグ筐体・付勢手段の斜視図、及び、プラグ筐体を構成する第1面及び第1電極部の斜視図を図37に示し、プラグの斜視図及び平面図を図38A及び図38Bに示す。更には、実施例5の光電コネクタを構成するレセプタクルの分解斜視図を図39に示し、レセプタクルを斜め上から眺めた斜視図を図40に示し、レセプタクル筐体を斜め上から眺めた斜視図を図41に示し、レセプタクル筐体と第2シャッターの配置関係を示す図を図42に示し、第2シャッターの斜視図及び側面図を図43A及び図43Bに示し、レセプタクル筐体の図(但し、レセプタクル筐体を上方から眺めた図)を図44Aに示し、プラグとレセプタクルとが嵌合する前のプラグ及びレセプタクルの平面図を図44Bに示し、プラグとレセプタクルとが嵌合したときのプラグの先端部分の側面図を図44Cに示し、プラグとレセプタクルとが嵌合した状態におけるプラグ筐体及びレセプタクル筐体の図(但し、レセプタクル筐体を上方から眺めた図)を図45Aに示し、プラグ及びレセプタクルの平面図を図45Bに示し、プラグとレセプタクルとが嵌合した状態におけるプラグ筐体及びレセプタクル筐体の一部分の図(但し、レセプタクル筐体及びプラグ筐体を上方から眺めた図)を図46Aに示し、プラグとレセプタクルとが嵌合した状態におけるレセプタクル筐体及びプラグ筐体を側面から眺めた断面図を図46Bに示し、プラグとレセプタクルとが嵌合した状態におけるプラグ筐体及びレセプタクル筐体の一部分の図(但し、レセプタクル筐体及びプラグ筐体を上方から眺めた図)を図47Aに示し、プラグとレセプタクルとが嵌合する前におけるレセプタクル筐体及びプラグ筐体を側面から眺めた断面図を図47Bに示す。
実施例5の光電コネクタにおいて、
プラグ11は、1つの第1電極部280を備えており、
レセプタクル12は、2つの第2電極部380を備えており、
第1電極部280は、プラグ筐体200の第1面203に取り付けられており、
2つの第2電極部380のそれぞれは、レセプタクル筐体300の第1面303及び第2面304に取り付けられている。このような構成を採用することで、リバーシブル対応の電極部を達成することができる。即ち、レセプタクル筐体300の第1面303とプラグ筐体200の第1面203とが対応するようにレセプタクル12とプラグ11とを嵌合させることもできるし、レセプタクル筐体300の第1面303とプラグ筐体200の第2面204とが対応するようにレセプタクル12とプラグ11とを嵌合させることもできる。第1電極部280は、プラグ筐体200の第1面203にネジやビス、スナップフィット(弾性ロック爪機構)等を用いて取り付けることができるし、あるいは又、プラグ筐体200の第1面203にインサート成形法に基づき、直接、取り付けることもできる(図37参照)。第2の電極部380は、実施例1におけるロック解除爪305,306を兼用している。
第1電極部280の構造、プラグ筐体200の先端207の構造を除き、プラグ筐体200及びプラグカバー100の構成、構造は、実質的に、実施例1において説明したプラグ筐体200及びプラグカバー100の構成、構造と同様とすることができるし、第1電極部280の構造、プラグカバー・係止部材312の構造、第2シャッター370Aの構造の構造を除き、レセプタクル筐体300の構成、構造は、実質的に、実施例3において説明したレセプタクル筐体300の構成、構造と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
レセプタクル筐体300は、金属板を折り曲げて作製するが、この際、継目が生じる。そこで、レセプタクル筐体300の第1面303及び第2面304を第2電極部380で覆うことで、専用の部品を用意することなく、防塵性を高めることができる。また、レセプタクル12は小型であるが故に、剛性を高めることが困難である。そこで、レセプタクル筐体300の第1面303及び第2面304を第2電極部380で覆うことで、レセプタクル12の全体の剛性を高めることが可能となる。更には、光電コネクタにおいては、非接触のレンズユニット間を光信号を通過させることで通信が成立する。レンズユニット233,333に水滴等が付着すると、光路が乱れ、最悪の場合、光通信が遮断される。レセプタクル筐体300の第1面303及び第2面304を第2電極部380で覆うことで、特別なカバー部品等を配置することなく、結露が一層発生し難い構造とすることが可能である。また、外乱によりレンズユニット233,333に振動が加わると、波形が乱れ、光通信に悪影響を及ぼす。レセプタクル筐体300の第1面303及び第2面304を第2電極部380で覆うことで、特別な共振抑制のための部品を用意することなく、共振周波数を分散、抑制することが可能となる。
上下電極構造を有する光電コネクタにあっては、プラグ11とレセプタクル12とが嵌合した状態において、第2電極部380の接触片381,382によってプラグ筐体200の第1面203及び第2面204が付勢される。即ち、Z方向に付勢される。プラグカバー100の第1面103及び第2面104のそれぞれには、第2電極部380の接触片381,382が侵入するプラグカバー・開口部105が設けられている。そして、プラグ11とレセプタクル12とが嵌合した状態において、一方の第2電極部380の接触片381,382は、プラグカバー100の第1面103に設けられたプラグカバー・開口部105を介して、第1電極部280の接点部281,282と接触し、プラグ筐体200をプラグカバー100の第2面104に向かって付勢し、他方の第2電極部380の接触片381,382は、プラグカバー100の第2面104に設けられたプラグカバー・開口部105を介して、プラグ筐体200の第2面204と接触し、プラグ筐体200をプラグカバー100の第1面103に向かって付勢する。即ち、Z方向に付勢する。そして、一方の第2電極部380の接触片381,382がプラグ筐体200をプラグカバー100の第2面104に向かって付勢する力と、他方の第2電極部380の接触片382,381がプラグ筐体200をプラグカバー100の第1面103に向かって付勢する力とは異なる。このように、第2電極部380の接触片381,382の保持構造を異ならせることで付勢力を異ならせ、プラグ筐体200を上下方向から異なる力で確実に加圧、保持し、しかも、上述したように、フローティング状態の剛性を高めることで、種々の条件に依るが、プラグカバー100の第1面103の外面がレセプタクル筐体300の第1面303の内面に押し付けられ、あるいは又、プラグカバー100の第2面104の外面がレセプタクル筐体300の第2面304の内面に押し付けられる結果、プラグ11とレセプタクル12が嵌合した状態における振動耐性を一層高めることができる。
実施例5の光電コネクタにおいて、第1電極部280は、3つの接点部281,282,281を有しており、第1電極部280の3つの接点部281,282,281は、電源用接点部281、接地用接点部282及び電源用接点部281の順に配置されている。また、第2電極部380は、3つの接触片381,382,381を有しており、第2電極部380の3つの接触片381,382,381は、電源用接触片381、接地用接触片382及び電源用接触片381の順に配置されている。
そして、実施例5の光電コネクタにおいて、レセプタクル筐体300における第2電極部380(より具体的には、第2電極部の電源用電極部)は、第1の部分385、及び、第1の部分385と離間して対向した第2の部分386を備えている。第2電極部の電源用電極部は、X方向に延びる接触片381、接触片381からX方向に延在し、次いで、Y方向、Z方向に延びる後端部383、後端部383から側面301,302に沿ってX方向であってレセプタクル筐体の前端に向かって延びる第1部分385、第1部分385とは離間して、側面301,302に沿ってX方向に延びる第2の部分386、第2の部分386のレセプタクル筐体前方先端側で折り返され、側面301,302に沿ってX方向、レセプタクル筐体の後端に向かって延びる第2の部分の延在部386’、第2の部分の延在部386’の端部に設けられた脚部387から構成されている。第2の部分386及び第2の部分の延在部386’は、プラスチックから作製された連結部材386”によって連結されている。一方、第2電極部の接地用電極部は、X方向に延びる接触片382、接触片382からX方向に延在する後端部384、脚部388、後端部384と脚部387とを結ぶ部分(図示せず)から構成されている。第2電極部の電源用電極部の一部及び第2電極部の接地用電極部の一部は、第2電極部・固定部材389に取り付けられている。具体的には、これらは一体成形されている。脚部387,388は、第2電気配線に接続される。
第2電極部・固定部材389は、レセプタクル筐体300の外面に嵌め込まれ、固定されている。第2電極部・取付部材354は、レセプタクル筐体300の内部に取り付けられている。また、レセプタクル筐体300、全体は、レセプタクルカバー355で覆われている。レセプタクル筐体300の第1側面301及び第2側面302には、連結部材386”のための開口部311が設けられており、レセプタクルカバー355の開口部311と対向する位置にも開口部356が設けられている。
そして、プラグ11とレセプタクル12とが嵌合するとき、第2の部分386はプラグ筐体200の外面(外側)、具体的には、側面201,202と接触し、以て、第2の部分386が第1の部分385に向かって付勢され、第1の部分385と第2の部分386とが接触して導通状態となる。具体的には、プラグ筐体200の先端207が連結部材386”と接触し、連結部材386”を外側に押しやる。その結果、第1の部分385と第2の部分386とが接触して導通状態となる。第1の部分385と第2の部分386との接触は、プラグ11とレセプタクル12とが嵌合状態となる前には生じないので、電源用接触片の導通/非導通を確実に制御することができ、短絡発生を防止することができる。ここで、プラグ筐体200の側面201,202の先端207には切欠部が設けられており(図44C参照)、2つある第2の部分386の一方のみが第1の部分385に向かって付勢される構造となっている。プラグ11とレセプタクル12とが嵌合する前の状態を図44A、図44Bに示し、プラグ11とレセプタクル12とが嵌合し終わる直前の状態を図45A、図45Bに示す。
また、実施例5の光電コネクタにおいて、レセプタクル筐体300の第1側面及び第2側面には、プラグカバー・係止部材312が設けられている。一方、プラグカバー100の第1側面101及び第2側面102には、プラグカバー・係止部材312を係止するプラグカバー・係止部材用凹部108が設けられている。そして、プラグカバー100がレセプタクル筐体300に最も接近したとき、プラグカバー・係止部材312がプラグカバー・係止部材用凹部108に係止される(図46A参照)。即ち、実施例5の光電コネクタは、第3の構成に係る光電コネクタである。図示した例では、プラグカバー・係止部材用凹部108に係止されるプラグカバー・係止部材312の部分は、レセプタクル筐体300の前方側に配置されているが、これとは逆に、レセプタクル筐体300の後方側に配置されていてもよい。
図42、図43A、図43Bに示すように、レセプタクル筐体300の先端部分には、レセプタクル筐体300の第2面304に向かって、且つ、レセプタクル筐体300の後方に向かって開く第2シャッター370Aが配設されている。第2シャッター370Aは、第2シャッター370と同様に、バネ性に富んだ材料(弾性を有する金属あるいは合金材料)から作製されている。第2シャッター370Aは、プラグ11とレセプタクル12とが嵌合するとき開状態となり、プラグ11とレセプタクル12との嵌合が解かれるとき閉状態となる。
第2シャッター370Aは、取付部370a、取付部370aから延びる底部370b、底部370bから延びる折曲げ部370c、折曲げ部370cから延びる閉鎖部370dから構成されている。閉鎖部370dにおいては、強度を高めるために、第2シャッター370Aを構成する板材料が二重若しくは三重以上に折り重ねられている。取付部370aはレセプタクル筐体300の第2面304に設けられた第2シャッター固定部313に取り付けられている。
また、図47Aに示すように、レセプタクル筐体300の第1側面301の外面及び第2側面302の外面のそれぞれには、第2シャッター・抑え部材376の端部376Aが、レセプタクル筐体300の第1側面301、第2側面302に設けられた第2シャッター・抑え部材取付部314に取り付けられている。第2シャッター・抑え部材376の端部376Aから、第2シャッター・抑え部材376はレセプタクルの前方へと延び、次いで、レセプタクル筐体300の第1側面301、第2側面302に向かって内側に折り曲げられ、レセプタクル筐体300の後端に向かって第1側面301、第2側面302に沿って第2シャッター・抑え部材376の部分376Bは延び、更に、端部376Cが、レセプタクル筐体300の内部に折り曲げられている。この状態において、第2シャッター・抑え部材376の端部376Cは、第2シャッター370Aの閉鎖部370dと係合し、第2シャッター370Aは閉状態にある。
プラグ11とレセプタクル12とが嵌合するとき、プラグカバー100の先端がプラグカバー・係止部材312と接触し、第2シャッター・抑え部材376の端部376Cは外側に移動する。その結果、第2シャッター・抑え部材376の端部376Cと第2シャッター370Aの閉鎖部370dとの係合が解かれ、プラグカバー100のレセプタクル筐体300の後端に向かう動きによって、第2シャッター370Aの閉鎖部370dはレセプタクル筐体300の第2面304に向かって曲げられる。そして、最終的に、第2シャッター370Aの閉鎖部370dはプラグ筐体200の第2面204の下側に位置する状態となる。また、第2シャッター370Aが開状態にあるとき、第2シャッター370は、その弾性力によって、図42に示す状態に戻ろうとするが、プラグ筐体200の第2面204によって、第2面204の下側に位置する状態を保持される。
プラグ11とレセプタクル12の嵌合開始直前の光電コネクタを構成するプラグ11及びレセプタクル12を側方及び上方から眺めた図を、図48A及び図48Bに示す。第1シャッター120、第2シャッター370Aは閉じた状態にある。
プラグ11とレセプタクル12の嵌合開始直後の光電コネクタを構成するプラグ11及びレセプタクル12を側方及び上方から眺めた図を、図49A及び図49Bに示す。第2シャッター370Aは開状態となる。
プラグ11とレセプタクル12の嵌合を更に続けたときの光電コネクタを構成するプラグ11及びレセプタクル12を側方及び上方から眺めた図を、図50A及び図50Bに示す。尚、プラグカバー100はレセプタクル筐体300に最も接近した状態となっている。プラグカバー・係止部材312がプラグカバー・係止部材用凹部108に係止される(図46A参照)。第2の電極部380の接触片382は、実施例1におけるロック解除爪306を兼用している。第2の電極部380の接触片382の一方(プラグ筐体200の第1面側の接触片382)は、第1電極部280の接点部282と接触する(図46B参照)。また、第2の電極部380の接触片382の他方(プラグ筐体200の第2面側の接触片382)は、プラグカバー・凹部に設けられた開口部に侵入し、プラグ筐体・付勢手段の付勢部を構成する第1の部分をプラグ筐体の第1面に向かって付勢する。その結果、プラグカバー・凹部とプラグ筐体・付勢手段の付勢部との係合が解除され、プラグ筐体はプラグカバーに対して移動自在となる。即ち、プラグ筐体はレセプタクル筐体に向かって移動可能となり、プラグ筐体の移動が開始する。第1シャッターは開状態となる。
プラグ11とレセプタクル12が嵌合した状態における光電コネクタを構成するプラグ11及びレセプタクル12を側方及び上方から眺めた図を、図51A及び図51Bに示す。第2電極部380の第1の部分385と第2の部分386とが接触して導通状態となる(図45A参照)。
プラグ11とレセプタクル12との嵌合を解くときには、以上の操作の逆を行えばよい。即ち、レセプタクル12からプラグ11を引っ張ることで、プラグ11とレセプタクル12との嵌合を解くことができる。
実施例6は実施例5の変形である。実施例5においては、プラグカバー・係止部材312がプラグカバー・係止部材用凹部108に係止される構造とした。一方、実施例6においては、プッシュ・イン/プッシュ・アウト方式の嵌合方式を採用した。実施例6の光電コネクタを構成するレセプタクル筐体の斜視図を図52に示し、レセプタクル筐体の分解斜視図を図53に示す。また、後述する図59に示す実施例6の光電コネクタを構成するプラグ及びレセプタクルとが嵌合した状態における、プラグ(プラグカバー及びプラグ筐体)の模式的な側面図、及び、プラグ筐体の模式的な側面図を図61A及び図61Bに示し、図59に示す実施例6の光電コネクタを構成するプラグ筐体の一部分の模式的な側面図を図62に示す。
具体的には、実施例6の光電コネクタにあっては、プラグカバー100の第1側面101及び第2側面102のそれぞれには、「T」字形状の孔部111が設けられており、プラグ筐体200の第1側面201の先端部分205の外面及び第2側面202の先端部分205の外面のそれぞれには、ガイド溝部216が設けられている。そして、レセプタクル筐体300の第1側面301の外面及び第2側面302の外面のそれぞれには、プラグカバーの第1側面及び第2側面のそれぞれに設けられた「T」字形状の孔部111を介してガイド溝部216と係合する係合バー315が設けられている。このような構成を採用することで、プッシュ・イン/プッシュ・アウト方式の嵌合方式を達成することができる。ガイド溝部216には、係合バー315の先端が係合する複数の凹部216a,216b,216c,216d,216e,216f,216gが設けられている。
レセプタクル筐体300の構造を、実施例1において説明したレセプタクル筐体300と類似した構造とした実施例6の光電コネクタにおけるプラグ11とレセプタクル12との嵌合を説明する。
プラグ11とレセプタクル12の嵌合開始直前の光電コネクタを構成するプラグ11及びレセプタクル12を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図を図54に示し、仮想垂直面で光電コネクタを切断したときの模式的な断面図を図56Aに示す。図示しない第1シャッター120、第2シャッター370は閉じた状態にある。
プラグ11とレセプタクル12の嵌合開始直後の光電コネクタを構成するプラグ11及びレセプタクル12を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図を図55に示し、仮想垂直面で光電コネクタを切断したときの模式的な断面図を図56Bに示す。図示しない第2シャッター370は開いた状態となる。
プラグ11とレセプタクル12の嵌合を更に続けたときの光電コネクタを構成するプラグ11及びレセプタクル12を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図を図57に示し、仮想垂直面で光電コネクタを切断したときの模式的な断面図を図60Aに示す。プラグカバー100はレセプタクル筐体300に最も接近した状態となる。レセプタクル筐体300の前端300Fと樹脂部材110とが、突き当たっている。あるいは又、レセプタクル筐体300内に、プラグカバー100の最奥部位置決め手段(図示せず)が設けられており、最奥部位置決め手段にプラグカバー100が突き当たっている。そして、図57に示した状態においては、第2電極部380の接触片382(ロック解除爪を兼ねている)の先端部分が、プラグカバー・開口部105内に侵入し、プラグカバー・凹部106に設けられた開口部107に到達する。そして、ロック解除爪を兼ねた第2電極部380の接触片382が、プラグカバー・凹部106に設けられた開口部107に侵入し、プラグ筐体・付勢手段250の付勢部を構成する第1の部分251をプラグ筐体200の第1面203に向かって付勢する。その結果、プラグカバー・凹部106とプラグ筐体・付勢手段250の付勢部251との係合が解除され、プラグ筐体200はプラグカバー100に対して移動自在となる。即ち、プラグ筐体200はレセプタクル筐体300に向かって移動可能となり、プラグ筐体200の移動が開始する。プラグ筐体200の移動が開始すると、図示しない第1シャッター120が開かれる。また、係合バー315の先端が、プラグカバーの第1側面及び第2側面のそれぞれに設けられた「T」字形状の孔部111を介して、プラグ筐体200の第1側面201の先端部分205の外面及び第2側面202の先端部分205の外面のそれぞれに設けられたガイド溝部216の凹部216aと係合する。尚、以上の説明におけるプラグ筐体・付勢手段等の説明は、実施例5の図50A及び図50Bにおけるプラグ筐体・付勢手段等の動作の説明に適用することができる。尚、第2の電極部380の接触片381,382の後端部381’,382’は、第2電気配線に接続される。また、第2の電極部380の接触片381,382は、第2電極部・固定部材389に固定されており、第2電極部・固定部材389は、レセプタクル筐体300の第1面303に取り付けられている。
プラグ11とレセプタクル12が嵌合する直前の光電コネクタを構成するプラグ11及びレセプタクル12を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図を図58に示す。第1レンズ保護部材240が第2レンズ保護部材340に突き当たった状態となる。第2電極部380と第1電極部280とが接触して導通状態となる。
プラグ11とレセプタクル12が嵌合した状態の光電コネクタを構成するプラグ11及びレセプタクル12を仮想水平面で切断したときの模式的な断面図を図59に示し、仮想垂直面で光電コネクタを切断したときの模式的な断面図を図60Bに示す。
尚、実施例6に光電コネクタにあっては、プラグ11とレセプタクル12との最終嵌合位置よりも、プラグ11をレセプタクル側に更に押し込む。これによって、係合バー315の先端は、ガイド溝部216内を動き、凹部216bと係合する。その後、使用者は、プラグ11から手を離す。これによって、プラグ11はレセプタクル12から離れる方向に移動し、プラグ11とレセプタクル12は最終嵌合位置となる。係合バー315の先端は、ガイド溝部216内を動き、凹部216cと係合する。
プラグ11とレセプタクル12との嵌合を解くときには、以上の操作の逆を行えばよい。即ち、プラグ11をレセプタクル側に更に押し込む。これによって、係合バー315の先端は、ガイド溝部216内を動き、凹部216dと係合する。その後、レセプタクル12からプラグ11を引っ張ることで、プラグ11とレセプタクル12との嵌合を解くことができる。係合バー315の先端は、ガイド溝部216内を動き、凹部216e、凹部216f、凹部216gと順次係合し、そして、「T」字形状の孔部111から抜かれる。尚、ガイド溝部216において、凹部(変曲点)の側壁には段差あるいは傾斜が設けられており、係合バー315の先端は、最初の凹部216aから最後の凹部216gに向かってのみ移動することができる。
このようなプッシュ・イン/プッシュ・アウト方式の嵌合方式を採用することで、プラグ11とレセプタクル12との嵌合の確実性が一層向上する。
実施例7は、実施例5〜実施例6の変形である。図57に示したプラグとレセプタクルとの嵌合途中の状態において、仮想垂直面で光電コネクタを切断したときの実施例7の光電コネクタの模式的な断面図を図63Aに示し、図59に示したプラグとレセプタクルとの嵌合した状態において、仮想垂直面で光電コネクタを切断したときの実施例7の光電コネクタの模式的な断面図を図63Bに示す。
実施例5においては、第2電極部380を第1の部分385及び第2の部分386から構成し、プラグ11とレセプタクル12とが嵌合するとき、第2の部分386はプラグ筐体200の第1側面201及び第2側面202と接触する構造とした。一方、実施例7にあっては、第2電極部380、具体的には、第2電極部380を構成する接触片(電源用接触片)381は、第1の部分395、及び、第1の部分395と離間して対向し、レセプタクル筐体300の内部に向かって突出した突起部396’を有する第2の部分396を備えている。そして、プラグ11とレセプタクル12とが嵌合するとき、第2の部分396の突起部396’はプラグ筐体200の第1面203と接触し、以て、第2の部分396が第1の部分395に向かって付勢され、第1の部分395と第2の部分396とが接触して導通状態となる。このような構成を採用することでも、電源用接触片381の導通/非導通を確実に制御することができ、短絡発生を防止することができる。プラグ筐体200の第1面203を介して2箇所の突起部396’に短絡が生じないように、プラグ筐体200の第1面203の少なくとも一部分及び/又は突起部396’の少なくとも一部分に絶縁層を形成することが好ましい。
実施例8は、実施例1〜実施例7の変形である。実施例8の光電コネクタにおいては、プラグ筐体200の後端にコネクタが取り付けられている。即ち、実施例8の光電コネクタは、第7の構成に係る光電コネクタである。また、レセプタクル筐体300の後端にもコネクタが取り付けられている。このように、プラグ筐体200の後端にはコネクタが取り付けられている構成とする場合、異なるコネクタを有するプラグやレセプタクルに交換することで、複数の異種の機能を選択することが可能となる。
実施例9は、実施例1〜実施例8の変形である。実施例9の光電コネクタにおいて、第1信号送受部材230には発光素子及び受光素子(具体的には、複数の発光素子及び複数の受光素子)が備えられており、第2信号送受部材330には発光素子及び受光素子(具体的には、複数の発光素子及び複数の受光素子)が備えられている。即ち、実施例9の光電コネクタは、第10の構成に係る光電コネクタである。また、実施例9の光電コネクタは、第11の構成に係る光電コネクタでもある。そして、実施例9にあっては、第1信号送受部材230、第2信号送受部材330において、電気信号が光信号に変換され、光信号が電気信号に変換される。
実施例9の光電コネクタにあっては、図64A及び図64Bに概念図を示すように、プラグ筐体200及びレセプタクル筐体300には、発光素子・受光素子駆動用の半導体チップ512A,512B,522A,522Bが配置されている。発光素子は、具体的には、面発光半導体レーザ素子(垂直共振器レーザ、VCSEL)から成り、受光素子はフォトダイオードから成る。
そして、図64Aに概念図を示すように、プラグ筐体200において、発光素子及び受光素子513は、第1の発光素子・受光素子群513A及び第2の発光素子・受光素子群513Bから構成されており、第1の発光素子・受光素子群513A、第2の発光素子・受光素子群513B、第1の発光素子・受光素子群513Aを駆動する第1の半導体チップ512A、及び、第2の発光素子・受光素子群513Bを駆動する第2の半導体チップ512Bが、プリント基板511に実装されている。プリント基板511は、プラグ筐体200の第2面204に配置されている。
また、図64Bに概念図を示すように、レセプタクル筐体300において、発光素子及び受光素子523は、第1の発光素子・受光素子群523A及び第2の発光素子・受光素子群523Bから構成されており、第1の発光素子・受光素子群523A、第2の発光素子・受光素子群523B、第1の発光素子・受光素子群523Aを駆動する第1の半導体チップ522A、及び、第2の発光素子・受光素子群523Bを駆動する第2の半導体チップ522Bが、プリント基板521に実装されている。プリント基板521は、レセプタクル筐体300の第2面304に配置されている。
発光素子・受光素子群513A,513Bのそれぞれは、例えば、12個の発光素子及び12個の受光素子が一列に配列されて成る。即ち、図面の紙面に垂直な方向において、分割されて配置されている。具体的には、図面の紙面に垂直な方向において、手前側に12チャンネル、奥側に12チャンネルの一列配置とされている。尚、発光素子と受光素子とが、このように混載(ランダムに混載された状態を含む)された状態で配置されていてもよいし、発光素子と受光素子とが一体となった構造であってもよい。
ここで、プリント基板511は、両面リジッドプリント基板(多層リジッドプリント基板であってもよい)から成り、第1の発光素子・受光素子群513A、第2の発光素子・受光素子群513B及び第1の半導体チップ512Aは、両面リジッドプリント基板511の一方の面(配線面)511Aに実装されており、第2の半導体チップ512Bは、両面リジッドプリント基板511の他方の面(配線面)512Bに実装されている。第1の発光素子・受光素子群513A、第2の発光素子・受光素子群513B、第1の半導体チップ512A及び第2の半導体チップ512Bを以上のように配置することで、高周波伝送面で最もデリケートな第1の発光素子・受光素子群513Aと第1の半導体チップ512Aとの間の配線長(点線で示す)、第2の発光素子・受光素子群513Bと第2の半導体チップ512Bとの間の配線長(点線で示す)を揃えることができるし、配線長の短縮を図ることができる。配線面511A,511Bや、第2の半導体チップ512Bと配線面511Bを結ぶスルーホール等は、周知の方法で形成することができる。
また、プリント基板521も、両面リジッドプリント基板(多層リジッドプリント基板であってもよい)から成り、第1の発光素子・受光素子群523A、第2の発光素子・受光素子群523B及び第1の半導体チップ522Aは、両面リジッドプリント基板521の一方の面(配線面)521Aに実装されており、第2の半導体チップ522Bは、両面リジッドプリント基板521の他方の面(配線面)522Bに実装されている。第1の発光素子・受光素子群523A、第2の発光素子・受光素子群523B、第1の半導体チップ522A及び第2の半導体チップ522Bを以上のように配置することで、高周波伝送面で最もデリケートな第1の発光素子・受光素子群523Aと第1の半導体チップ522Aとの間の配線長(点線で示す)、第2の発光素子・受光素子群523Bと第2の半導体チップ522Bとの間の配線長(点線で示す)を揃えることができるし、配線長の短縮を図ることができる。配線面521A,521Bや、第2の半導体チップ522Bと配線面521Bを結ぶスルーホール等は、周知の方法で形成することができる。
プラグ筐体200は内部に第1のミラー部514を備えており、第1信号送受部材230の構成部品(実施例9にあっては、具体的には、発光素子)からの光は、第1のミラー部514によって光路を変えられ、第2信号送受部材330の構成部品(実施例9にあっては、具体的には、受光素子)へと向かい、また、第2信号送受部材330の構成部品(実施例9にあっては、具体的には、発光素子)からの光は、第1のミラー部514によって光路を変えられ、第1信号送受部材230の構成部品(実施例9にあっては、具体的には、受光素子)へと向かう。第1のミラー部514は、発光素子及び受光素子513の上方に配置されている。第1信号送受部材230には、第1のミラー部514、受光素子513、半導体チップ512A,512B、プリント基板511が含まれる。
レセプタクル筐体300は内部に第2のミラー部524を備えており、第1信号送受部材230の構成部品(実施例9にあっては、具体的には、発光素子)からの光は、第2のミラー部524によって光路を変えられ、第2信号送受部材330の構成部品(実施例9にあっては、具体的には、受光素子)へと向かい、また、第2信号送受部材330の構成部品(実施例9にあっては、具体的には、発光素子)からの光は、第2のミラー部524によって光路を変えられ、第1信号送受部材230の構成部品(実施例9にあっては、具体的には、受光素子)へと向かう。第2のミラー部524は、発光素子及び受光素子523の上方に配置されている。第2信号送受部材330には、第2のミラー部524、発光素子及び受光素子523、半導体チップ522A,522B、プリント基板521が含まれる。
そして、この第2信号送受部材330は、実施例1、実施例3、実施例4において説明した第2信号送受部材・付勢手段によって、レセプタクル12の前端に向かって付勢される。また、この第1信号送受部材230は、実施例1、実施例3、実施例4と同様にして、プラグ11の後端に向かって付勢される。
第1のミラー部514は、1つのミラーから構成されてもよいし、2以上の複数のミラー514A,514B,514Cから構成されてもよい(図66参照)。同様に、第2のミラー部524は、1つのミラーから構成されてもよいし、図66に示したと同様に、2以上の複数のミラーから構成されてもよい。
プラグ筐体200におけるプリント基板511は、フレキシブル配線板や配線を介して、第1信号線に接続されている。また、レセプタクル筐体300におけるプリント基板521は、フレキシブル配線板や配線を介して、図示しない基板(マザーボード)に形成された回路と接続されている。プリント基板とフレキシブル配線板が一体化されたリジッド・フレキシブル複合基板とすることもできる。図示していないが、例えば柔軟な放熱シート等を、半導体チップ512A,512B,522A,522Bのバンプ面とは反対側の面に装着してもよく、これによって、半導体チップの効果的な放熱を行うことができる。
発光素子及び受光素子を内蔵することで、光学的におおよそ1dB乃至2dBとされる実施例1において説明したレンズ結合部における損失発生個所を減らすことが可能となる。そして、これによって、光電コネクタ全体の損失が減り、装置やシステム全体としての低電力化が可能となる。また、部品点数も減るため、システム全体のコストダウンも可能となるといった、非常に大きなメリットを得ることができる。
場合によっては、レセプタクル筐体300の第2面304に開口を設け、レセプタクル筐体300の第2面304の下方に、発光素子及び受光素子523、半導体チップ522A,522B、プリント基板521を配置し、レセプタクル筐体300の内部に第2のミラー部514を配置してもよい。
あるいは又、概念図を図65Aに示すように、プラグ筐体200において、プリント基板は、フレキシブルプリント基板531から成り、
第1の発光素子・受光素子群533Aを駆動する第1の半導体チップ532Aは、フレキシブルプリント基板531の一方の面の第1領域531Aに実装されており、
第2の発光素子・受光素子群533Bを駆動する第2の半導体チップ532Bは、フレキシブルプリント基板531の一方の面の第2領域531Bに実装されており、
第1の発光素子・受光素子群533A及び第2の発光素子・受光素子群533Bは、第1領域531Aと第2領域531Bの間に位置するフレキシブルプリント基板531の一方の面の第3領域531Cに実装されている。
また、概念図を図65Bに示すように、レセプタクル筐体300において、プリント基板は、フレキシブルプリント基板541から成り、
第1の発光素子・受光素子群543Aを駆動する第1の半導体チップ542Aは、フレキシブルプリント基板541の一方の面の第1領域541Aに実装されており、
第2の発光素子・受光素子群543Bを駆動する第2の半導体チップ542Bは、フレキシブルプリント基板541の一方の面の第2領域541Bに実装されており、
第1の発光素子・受光素子群543A及び第2の発光素子・受光素子群543Bは、第1領域541Aと第2領域541Bの間に位置するフレキシブルプリント基板541の一方の面の第3領域541Cに実装されている。
フレキシブルプリント基板531,541は、基材534,544に巻かれた状態で配置されている。
そして、プラグ筐体200の第2面204の上方に、基材534が、第2面204と平行に配置される。基材534の端面上に、フレキシブルプリント基板531の一方の面の第3領域531Cが位置する。プラグ筐体200に配置された発光素子は、レセプタクル12に向けてレーザ光を出射する。プラグ筐体200に配置された受光素子は、レセプタクル12からのレーザ光を受光する。第1信号送受部材230には、発光素子・受光素子群533A,533B、半導体チップ532A,532B、フレキシブルプリント基板531及び基材534が含まれる。そして、発光素子・受光素子群533A,533Bは、例えば、上述したと同様に、12個の発光素子、12個の受光素子が一列に配列されて成る。この第1信号送受部材230は、実施例1、実施例3、実施例4と同様にして、プラグ11の後端に向かって付勢される。
また、レセプタクル筐体300の第2面304の上方に、基材544が、第2面304と平行に配置される。基材544の端面上に、フレキシブルプリント基板541の一方の面の第3領域541Cが位置する。レセプタクル筐体300に配置された発光素子は、プラグ11に向けてレーザ光を出射する。レセプタクル筐体300に配置された受光素子は、プラグ11からのレーザ光を受光する。第2信号送受部材330には、発光素子・受光素子群543A,543B、半導体チップ542A,542B及びフレキシブルプリント基板541が含まれる。発光素子・受光素子群543A,543Bは、例えば、上述したと同様に、12個の発光素子、12個の受光素子が一列に配列されて成る。そして、この第2信号送受部材330は、実施例1、実施例3、実施例4において説明した第2信号送受部材・付勢手段によって、レセプタクル12の前端に向かって付勢される。
基材534の端面には位置決め用の穴が設けられている。そして、発光素子・受光素子群533A,533B、半導体チップ532A,532Bをフレキシブルプリント基板531に実装後、基材534の端面に設けられた位置決め用の穴を基準として、フレキシブルプリント基板531を基材534に貼り合わせる。レセプタクル筐体側でも同様にして組立を行うことができる。レセプタクル筐体側にあっては、フレキシブルプリント基板531をそのまま、外部に引き出し、電気コネクタやACF接合に基づき、マザーボード等に接続すればよい。図示していないが、例えば柔軟な放熱シート等を、半導体チップ532A,532B,542A,542Bのバンプ面とは反対側の面に装着してもよく、これによって、半導体チップの効果的な放熱を行うことができる。
フレキシブルプリント基板を使用し、フレキシブルプリント基板へ発光素子、受光素子を実装することで、プラグ筐体200やレセプタクル筐体300の水平面に対して、発光素子、受光素子を、上下完全対称形に配置することができる。本開示の光電コネクタのように、数十ギガbpsオーダー乃至数百ギガbpsオーダーの高周波伝送を行う回路にとっては、非常に有効な配置である。更に、本開示の光電コネクタは光伝送を行うのであるが故に、発光素子や受光素子と駆動回路間の配線長はおおよそ1mm以下の長さに抑える必要がある。もしもこれより配線長が長くなってしまうと、伝送波形の質が大幅に悪化する虞がある。フレキシブルプリント基板を「コ」の字型に変形させ、更に、レイアウトを上下完全対称形に設定することができ、しかも、総厚を3mm以下にまで薄くすることが可能な実施例10の光電コネクタは、非常にシンプルで画期的なものである。また、発光素子や受光素子を直接内蔵することができるので、部品数削減、損失抑制により、低コスト化、低電力化が可能となる。
実施例10は、実施例1〜実施例9の変形であり、第10’の構成に係る光電コネクタ、第11の構成に係る光電コネクタに関する。実施例10の光電コネクタにおいて、第1信号送受部材230及び第2信号送受部材330の一方は発光素子(具体的には、複数の発光素子)から成り、他方は受光素子(具体的には、複数の受光素子)から成る。そして、実施例10にあっては、第1信号送受部材230、第2信号送受部材330において、電気信号が光信号に変換され、あるいは又、光信号が電気信号に変換される。即ち、実施例10の光電コネクタは、第10’の構成に係る光電コネクタである。
実施例10の光電コネクタにあっては、図67Aに概念図を示すように、発光素子を備えたプラグ筐体200又はレセプタクル筐体300(実施例10において、具体的には、フォトダイオードから成る複数の受光素子553を備えたプラグ筐体200)には、受光素子駆動用の半導体チップ555A,552Bが配置されている。そして、複数の受光素子553は、第1の受光素子群553A及び第2の受光素子群553Bから構成されており、第1の受光素子群553A、第2の受光素子群553B、第1の受光素子群553Aを駆動する第1の半導体チップ552A、及び、第2の受光素子群553Bを駆動する第2の半導体チップ552Bが、プリント基板551に実装されている。受光素子群553A,553Bのそれぞれは、例えば、24個の受光素子が一列に配列されて成る。ここで、プリント基板551は、両面リジッドプリント基板(多層リジッドプリント基板であってもよい)から成り、第1の受光素子群553A、第2の受光素子群553B及び第1の半導体チップ552Aは、両面リジッドプリント基板551の一方の面(配線面)551Aに実装されており、第2の半導体チップ552Bは、両面リジッドプリント基板551の他方の面(配線面)551Bに実装されている。
また、図67Bに概念図を示すように、発光素子を備えたプラグ筐体200又はレセプタクル筐体300(実施例10において、具体的には、面発光半導体レーザ素子から成る複数の発光素子563を備えたレセプタクル筐体300)には、発光素子駆動用の半導体チップ562A,562Bが配置されている。そして、複数の発光素子563は、第1の発光素子群563A及び第2の発光素子群563Bから構成されており、第1の発光素子群563A、第2の発光素子群563B、第1の発光素子群563Aを駆動する第1の半導体チップ562A、及び、第2の発光素子群563Bを駆動する第2の半導体チップ562Bが、プリント基板561に実装されている。発光素子群563A,563Bのそれぞれは、例えば、24個の発光素子が一列に配列されて成る。ここで、プリント基板561は、両面リジッドプリント基板(多層リジッドプリント基板であってもよい)から成り、第1の発光素子群563A、第2の発光素子群563B及び第1の半導体チップ562Aは、両面リジッドプリント基板561の一方の面(配線面)561Aに実装されており、第2の半導体チップ562Bは、両面リジッドプリント基板561の他方の面(配線面)562Bに実装されている。
あるいは又、概念図を図68Aに示すように、プラグ筐体200において、プリント基板は、フレキシブルプリント基板571から成り、
第1の受光素子群573Aを駆動する第1の半導体チップ572Aは、フレキシブルプリント基板571の一方の面の第1領域571Aに実装されており、
第2の受光素子群573Bを駆動する第2の半導体チップ572Bは、フレキシブルプリント基板571の一方の面の第2領域571Bに実装されており、
第1の受光素子群573A及び第2の受光素子群573Bは、第1領域571Aと第2領域571Bの間に位置するフレキシブルプリント基板571の一方の面の第3領域571Cに実装されている。また、概念図を図68Bに示すように、レセプタクル筐体300において、プリント基板は、フレキシブルプリント基板581から成り、
第1の発光素子群583Aを駆動する第1の半導体チップ582Aは、フレキシブルプリント基板581の一方の面の第1領域581Aに実装されており、
第2の発光素子群583Bを駆動する第2の半導体チップ582Bは、フレキシブルプリント基板581の一方の面の第2領域581Bに実装されており、
第1の発光素子583A及び第2の発光素子群583Bは、第1領域581Aと第2領域581Bの間に位置するフレキシブルプリント基板581の一方の面の第3領域581Cに実装されている。
フレキシブルプリント基板571,581は、基材574,584に巻かれた状態で配置されている。
そして、プラグ筐体200の第2面204の上方に、基材574が、第2面204と平行に配置される。基材574の端面上に、フレキシブルプリント基板571の一方の面の第3領域571Cが位置する。プラグ筐体200に配置された受光素子は、レセプタクル12からのレーザ光を受光する。第1信号送受部材230には、受光素子群573A,573B、半導体チップ572A,572B、フレキシブルプリント基板571及び基材574が含まれる。受光素子群573A,573Bは、例えば、24個の受光素子が一列に配列されて成る。そして、この第1信号送受部材230は、実施例1、実施例3、実施例4と同様にして、プラグ11の後端に向かって付勢される。
また、レセプタクル筐体300の第2面304の上方に、基材584が、第2面304と平行に配置される。基材584の端面上に、フレキシブルプリント基板581の一方の面の第3領域581Cが位置する。発光素子は、プラグ11に向けてレーザ光を出射する。第2信号送受部材330には、発光素子群583A,583B、半導体チップ582A,582B及びフレキシブルプリント基板581が含まれる。発光素子群583A,583Bは、例えば、24個の発光素子が一列に配列されて成る。そして、この第2信号送受部材330は、実施例1、実施例3、実施例4において説明した第2信号送受部材・付勢手段によって、レセプタクル12の前端に向かって付勢される。
以上、本開示の光電コネクタを好ましい実施例に基づき説明したが、本開示の光電コネクタは、これらの実施例に限定するものではない。実施例において説明した光電コネクタ、プラグ、プラグカバー、プラグ筐体、第1電極部、レセプタクル、レセプタクル筐体、光電コネクタの各種構成部材は、例示であり、適宜、変更することができる。プラグ筐体には、電子能動部品が内蔵されている構成とすることができるし、あるいは又、レセプタクル筐体には、電子能動部品が内蔵されている構成とすることができるし、あるいは又、プラグ筐体及びレセプタクル筐体には、電子能動部品が内蔵されている構成とすることができる。電子能動部品として、具体的には、メモリやWi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の通信素子、LED等の発光素子を挙げることができ、光電コネクタを、小型のストレージ、無線モジュール、表示装置として機能させることができる。あるいは又、プラグ筐体やレセプタクル筐体に微粘着剤やブラシ等が配置されていてもよい。本開示の光電コネクタを構成する構成部品は、場合によっては、他の電子機器等に適用することもできる。例えば、例えば、導波路ユニット構造を有するテープ心線を他の電子機器等に適用することもできる。また、本開示の光電コネクタにおけるプラグは単独で発明を構成し得るし、本開示の光電コネクタにおけるレセプタクルも単独で発明を構成し得るし、本開示の光電コネクタを構成する各種部品、それ自体も、単独で発明を構成し得る。また、実施例9において説明した発光素子や受光素子を実装したプリント基板(リジッドプリント基板あるいはフレキシブルプリント基板)、それ自体も発明を構成し得る。
尚、本開示は、以下のような構成を取ることもできる。
[A01]《光電コネクタ》
第1信号線及び第1電気配線に取り付けられるプラグ、並びに、
第2信号線及び第2電気配線に取り付けられ、プラグと嵌合し、光学的及び電気的にプラグと接続されるレセプタクル、
から構成されており、
プラグは、
(A−1)プラグ筐体、
(A−2)プラグ筐体内に配置され、プラグ筐体に後部が固定され、プラグの軸線と平行に延びる第1ガイドピン、
(A−3)プラグ筐体内に配置され、第1信号線に接続され、第1ガイドピンが侵入する第1ガイドピン穴を有し、第1ガイドピンに取り付けられた第1信号送受部材、
(A−4)プラグ筐体に固定され、第1電気配線が取り付けられる第1電極部、並びに、
(A−5)プラグ筐体に配設されたプラグ筐体・付勢手段、
を備えており、
レセプタクルは、
(B−1)レセプタクル筐体、
(B−2)レセプタクル筐体内に配置され、第2信号線に接続され、レセプタクル筐体に対して移動自在な第2信号送受部材、
(B−3)レセプタクル筐体に固定され、第2電気配線が取り付けられる第2電極部、並びに、
(B−4)第2信号送受部材をレセプタクル前方に向かって付勢する第2信号送受部材・付勢手段、
を備えており、
プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、
(a)第1電極部と第2電極部とは接触して、導通状態となり、
(b)第2信号送受部材と対向する第1信号送受部材の対向面と、第1信号送受部材と対向する第2信号送受部材の対向面とは、相対的に移動不可の状態で接触し、
(c)第1信号送受部材及び第2信号送受部材は、第2信号送受部材・付勢手段によってプラグ後方に向かって付勢され、
(d)プラグ筐体は、プラグ筐体・付勢手段及び第2電極部によって、プラグの軸線に直交する方向に付勢される光電コネクタ。
[A02]《第1構造の信号送受部材》
第1信号送受部材の対向面及び第2信号送受部材の対向面のいずれか一方には突起部が設けられており、他方には凹部が設けられており、
プラグとレセプタクルとが嵌合するとき、突起部と凹部とが嵌合する[A01]に記載の光電コネクタ。
[A03]《第2構造の信号送受部材》
レセプタクルは、更に、レセプタクル筐体内に配置され、レセプタクル筐体に後部が固定され、レセプタクルの軸線と平行に延びる第2ガイドピンを備えており、
第2信号送受部材は、第2ガイドピンが侵入する第2ガイドピン穴を有しており、
プラグとレセプタクルとが嵌合するとき、第1ガイドピン穴を貫通した第1ガイドピンは第2ガイドピン穴に侵入する[A01]に記載の光電コネクタ。
[A04]《第1構造の第2信号送受部材・付勢手段》
レセプタクルは、更に、レセプタクル筐体内に配置され、第2信号送受部材の後部に取り付けられたスプリング・ブッシュを備えており、
第2信号送受部材・付勢手段は、後端部がレセプタクル筐体に取り付けられ、先端部がスプリング・ブッシュに取り付けられたスプリングから成る[A02]又は[A03]に記載の光電コネクタ。
[A05]《第2構造の第2信号送受部材・付勢手段》
第2信号送受部材・付勢手段は、第2ガイドピンと第2信号送受部材との間に位置し、第2ガイドピンの外周を取り囲むバネから成る[A03]に記載の光電コネクタ。
[A06]プラグは、更に、プラグカバーを備えており、
プラグ筐体は、プラグカバー内を移動自在に配置されている[A01]乃至[A05]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A07]《プラグカバーの規定》
プラグカバーは、プラグの軸線と平行に延びる第1側面及び第2側面、プラグの軸線と平行に延びる第1側面の一方の辺と第2側面の一方の辺とを結ぶ第1面、並びに、プラグの軸線と平行に延びる第1側面の他方の辺と第2側面の他方の辺とを結ぶ第2面の4面を有しており、
プラグ筐体は、プラグの軸線と平行に延びる第1側面及び第2側面、プラグの軸線と平行に延びる第1側面の一方の辺と第2側面の一方の辺とを結ぶ第1面、並びに、プラグの軸線と平行に延びる第1側面の他方の辺と第2側面の他方の辺とを結ぶ第2面の4面を有しており、
レセプタクル筐体は、レセプタクルの軸線と平行に延びる第1側面及び第2側面、レセプタクルの軸線と平行に延びる第1側面の一方の辺と第2側面の一方の辺とを結ぶ第1面、並びに、レセプタクルの軸線と平行に延びる第1側面の他方の辺と第2側面の他方の辺とを結ぶ第2面の4面を有し、
プラグ筐体は、レセプタクル筐体の内部を移動可能である[A06]に記載の光電コネクタ。
[A08]レセプタクルと対向するプラグカバーの前端、及び、プラグカバーの前端と対向するプラグカバーの後端は、開口しており、
レセプタクル筐体と対向するプラグ筐体の前端、及び、プラグ筐体の前端と対向するプラグ筐体の後端は、開口しており、
プラグ筐体と対向するレセプタクル筐体の前端、及び、レセプタクル筐体の前端と対向するレセプタクル筐体の後端は、開口している[A07]に記載の光電コネクタ。
[A09]《第1電極部及び第2電極部の規定》
第1電極部は、接点部を有しており、
第2電極部は、第1電極部の接点部と接触する接触片を有しており、
プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、第1電極部の接点部と接触した第2電極部の接触片によって、プラグ筐体はプラグの軸線に直交する方向に付勢される[A07]又は[A08]に記載の光電コネクタ。
[A10]《上下電極構造》
プラグは、1つの第1電極部を備えており、
レセプタクルは、2つの第2電極部を備えており、
第1電極部は、プラグ筐体の第1面に取り付けられており、
2つの第2電極部のそれぞれは、レセプタクル筐体の第1面及び第2面に取り付けられている[A09]に記載の光電コネクタ。
[A11]プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、第2電極部の接触片によってプラグ筐体の第1面及び第2面が付勢される[A10]に記載の光電コネクタ。
[A12]プラグカバーの第1面及び第2面のそれぞれには、第2電極部の接触片が侵入するプラグカバー・開口部が設けられている[A10]又は[A11]に記載の光電コネクタ。
[A13]プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、
一方の第2電極部の接触片は、プラグカバーの第1面に設けられたプラグカバー・開口部を介して、第1電極部の接点部と接触し、プラグ筐体をプラグカバーの第2面に向かって付勢し、
他方の第2電極部の接触片は、プラグカバーの第2面に設けられたプラグカバー・開口部を介して、プラグ筐体の第2面と接触し、プラグ筐体をプラグカバーの第1面に向かって付勢する[A12]に記載の光電コネクタ。
[A14]一方の第2電極部の接触片がプラグ筐体をプラグカバーの第2面に向かって付勢する力と、他方の第2電極部の接触片がプラグ筐体をプラグカバーの第1面に向かって付勢する力とは異なる[A11]乃至[A13]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A15]第1電極部は、3つの接点部を有しており、
第1電極部の3つの接点部は、電源用接点部、接地用接点部及び電源用接点部の順に配置されており、
第2電極部は、3つの接触片を有しており、
第2電極部の3つの接触片は、電源用接触片、接地用接触片及び電源用接触片の順に配置されている[A10]乃至[A14]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A16]
第2電極部は、第1の部分、及び、第1の部分と離間して対向した第2の部分を備えており、
プラグとレセプタクルとが嵌合するとき、第2の部分はプラグ筐体の外面と接触し、以て、第2の部分が第1の部分に向かって付勢され、第1の部分と第2の部分とが接触して導通状態となる[A10]乃至[A15]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A17]第2の部分はプラグ筐体の側面と接触する[A16]に記載の光電コネクタ。
[A18]プラグ筐体の側面の先端には切欠部が設けられている[A17]に記載の光電コネクタ。
[A19]第2の部分は、レセプタクル筐体の内部に向かって突出した突起部を有し、
プラグとレセプタクルとが嵌合するとき、第2の部分の突起部はプラグ筐体の第1面と接触し、以て、第2の部分が第1の部分に向かって付勢され、第1の部分と第2の部分とが接触して導通状態となる[A16]に記載の光電コネクタ。
[A20]プラグカバーの第1側面及び第2側面のそれぞれには、「T」字形状の孔部が設けられており、
プラグ筐体の第1側面の先端部分の外面及び第2側面の先端部分の外面のそれぞれには、ガイド溝部が設けられており、
レセプタクル筐体の第1側面の外面及び第2側面の外面のそれぞれには、プラグカバーの第1側面及び第2側面のそれぞれに設けられた「T」字形状の孔部を介してガイド溝部と係合する係合バーが設けられている[A10]乃至[A19]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A21]ガイド溝部には複数の凹部が設けられており、凹部の側壁には段差あるいは傾斜が設けられており、係合バーの先端は、最初の凹部から最後の凹部に向かってのみ移動することができる[A20]に記載の光電コネクタ。
[A22]《側面電極構造》
プラグは、2つの第1電極部を備えており、
レセプタクルは、2つの第2電極部を備えており、
2つの第1電極部のそれぞれは、プラグ筐体の第1側面及び第2側面に沿って、プラグ筐体の第2面に固定されており、
2つの第2電極部のそれぞれは、レセプタクル筐体の第1側面及び第2側面に沿って固定されている[A09]に記載の光電コネクタ。
[A23]プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、第2電極部の接触片によってプラグ筐体の側面が付勢される[A22]に記載の光電コネクタ。
[A24]プラグカバーの第1側面及び第2側面のそれぞれには、第2電極部の接触片が侵入するプラグカバー・開口部が設けられている[A22]又は[A23]に記載の光電コネクタ。
[A25]第2電極部の接触片は、支持点を中心に、レセプタクル筐体の側面に近づく方向、及び、レセプタクル筐体の側面から離れる方向に回動可能であり、
第2電極部の接触片をレセプタクル筐体の側面から遠ざかる方向に付勢する接触片・付勢手段が、第2電極部の接触片とレセプタクル筐体の側面との間に配設されており、
支持点を挟んで、接触片とは反対側の第2電極部の部分には、第2電極部・係止部材が配設されており、
プラグ筐体の第1側面及び第2側面のそれぞれの先端部分には、第2電極部・係止用凹部が設けられており、
プラグとレセプタクルとが嵌合するとき、第2電極部・係止部材と第2電極部・係止用凹部とが係合し、支持点を中心として、第2電極部の接触片が第1電極部の接触部に向かって回動し、第2電極部の接触片と第1電極部の接触部とが接触する[A22]乃至[A24]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A26]第1電極部は、2つの接点部を有しており、
第1電極部の2つの接点部は、電源用接点部及び接地用接点部から成り、
第2電極部は、2つの接触片を有しており、
第2電極部の2つの接触片は、電源用接触片及び接地用接触片から成る[A22]乃至[A25]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A27]《プラグカバーストッパー》
プラグ筐体の第2面の外面にはプラグ筐体・付勢手段が配されている[A07]乃至[A26]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A28]プラグ筐体の第2面にはプラグ筐体・凹部が形成されており、
プラグ筐体・凹部内にプラグ筐体・付勢手段が収納されている[A27]に記載の光電コネクタ。
[A29]プラグ筐体・付勢手段は、プラグの軸線方向に沿って、プラグの前方側から順に、第1の部分、第2の部分及び第3の部分から構成されており、
第2の部分は、プラグ筐体・凹部と接触しており、
第1の部分及び第3の部分は、プラグ筐体・凹部と接触しておらず、付勢部を構成する[A28]に記載の光電コネクタ。
[A30]プラグカバーの第2面には、プラグ筐体・付勢手段の付勢部と係合するプラグカバー・凹部が設けられており、プラグカバー・凹部には、プラグ筐体・付勢手段と対向する開口部が設けられている[A28]又は[A29]に記載の光電コネクタ。
[A31]プラグカバー・凹部とプラグ筐体・付勢手段の付勢部とが係合状態にあるとき、プラグ筐体はプラグカバーに対して固定された状態にある[A30]に記載の光電コネクタ。
[A32]レセプタクル筐体の第1面及び第2面にはロック解除爪が設けられており、
プラグカバーがレセプタクル筐体に最も接近したとき、ロック解除爪は、プラグカバー・凹部に設けられた開口部に侵入し、プラグ筐体・付勢手段の付勢部を構成する第1の部分をプラグ筐体の第1面に向かって付勢し、プラグカバー・凹部とプラグ筐体・付勢手段の付勢部との係合が解除される[A29]乃至[A31]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A33]プラグカバー・凹部とプラグ筐体・付勢手段の付勢部との係合が解除されることで、プラグ筐体はプラグカバーに対して移動自在となる[A32]に記載の光電コネクタ。
[A34]プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、プラグ筐体・付勢手段の付勢部はプラグカバーの第2面と接し、プラグ筐体をプラグカバーの第1面に向かって付勢する[A29]乃至[A33]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A35]《プラグカバーロック》
レセプタクル筐体の第1側面及び第2側面には、プラグカバー・係止部材が設けられており、
プラグカバーの第1側面及び第2側面には、プラグカバー・係止部材を係止するプラグカバー・係止部材用凹部が設けられており、
プラグカバーがレセプタクル筐体に最も接近したとき、プラグカバー・係止部材がプラグカバー・係止部材用凹部に係止される[A07]乃至[A34]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A36]《第1シャッター》
プラグカバーの前部には、第1シャッターが配設されており、
第1シャッターは、プラグとレセプタクルとが嵌合するとき開状態となり、プラグとレセプタクルとの嵌合が解かれるとき閉状態となる[A07]乃至[A35]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A37]プラグ筐体の第1側面及び第2側面のそれぞれの先端の形状は略半円状であり、
第1シャッターの側端部は、プラグ筐体の第1側面及び第2側面のそれぞれの先端と係合する[A36]に記載の光電コネクタ。
[A38]第1シャッターは、プラグカバーの第1面からレセプタクル側に延びる第1シャッター・上側部品、及び、プラグカバーの第2面からレセプタクル側に延びる第1シャッター・下側部品から構成されている[A37]に記載の光電コネクタ。
[A39]第1シャッター・上側部品の先端部は丸みを帯びており、
第1シャッター・下側部品の先端部は、第1シャッター・上側部品の先端部と、プラグカバー側で係合するように丸みを帯びている[A38]に記載の光電コネクタ。
[A40]第1シャッター・上側部品の先端部は、外側に向かって折り曲げられており、あるいは、折り返されている[A38]又は[A39]に記載の光電コネクタ。
[A41]第1シャッター・下側部品の先端部の端部は切り欠かれている[A38]乃至[A40]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A42]第1シャッター・上側部品の後端部及び第1シャッター・下側部品の後端部は、それぞれ、プラグカバーの後端部に一体に取り付けられている[A38]乃至[A41]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A43]第1シャッター・上側部品の後端部及び第1シャッター・下側部品の後端部は、それぞれプラグカバーの後端部にインサート成形技術に基づき一体に取り付けられている[A42]に記載の光電コネクタ。
[A44]《第2シャッター》
レセプタクル筐体の先端部分には、レセプタクル筐体の第2面に向かって、且つ、レセプタクル筐体後方に向かって開く第2シャッターが配設されている[A07]乃至[A43]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A45]第2シャッターは、プラグとレセプタクルとが嵌合するとき開状態となり、プラグとレセプタクルとの嵌合が解かれるとき閉状態となる[A44]に記載の光電コネクタ。
[A46]レセプタクル筐体の第1側面の外面及び第2側面の外面のそれぞれには、第2シャッター・抑え部材が取り付けられており、
第2シャッターが閉状態にあるとき、第2シャッターの先端部は、第2シャッター・抑え部材によって、レセプタクル筐体の第2面に向かって移動しないように押さえられており、
プラグとレセプタクルとが嵌合するとき、第2シャッター・抑え部材による第2シャッターの先端部の押さえ状態が、プラグ筐体の第1側面及び第2側面のそれぞれの先端によって解除され、第2シャッターは、レセプタクル筐体の第2面に向かって、且つ、レセプタクル筐体後方に向かって開く[A44]又は[A45]に記載の光電コネクタ。
[A47]プラグ筐体の後端は、ブーツで閉塞されており、
レセプタクル筐体の後端は、レセプタクル保護部材で閉塞されている[A07]乃至[A46]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A48]ブーツはプラグカバーを覆っている[A47]に記載の光電コネクタ。
[A49]プラグ筐体の後端にはコネクタが取り付けられている[A07]乃至[A46]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A50]レセプタクル筐体の後端にはコネクタが取り付けられている[A07]乃至[A46]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A51]プラグ筐体の後端にはコネクタが取り付けられている[A50]に記載の光電コネクタ。
[A52]レセプタクル筐体は、更に、レセプタクル筐体の第1側面及び第2側面の内側に取り付けられた第2信号送受部材・ガイド部材を備えており、
レセプタクル筐体の第1側面と対向する第2信号送受部材・ガイド部材の第1側面、及び、レセプタクル筐体の第2側面と対向する第2信号送受部材・ガイド部材の第2側面のそれぞれには、レセプタクル後部側から、レセプタクル前部側に向かって、レセプタクルの軸線と平行に、途中まで延びる切欠部が設けられており、
第2信号送受部材の側面には、切欠部と嵌合する第2信号送受部材・突起部が設けられている[A07]乃至[A50]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A53]《第1信号送受部材及び第2信号送受部材》
第1信号送受部材及び第2信号送受部材はフェルールから成り、
第1信号送受部材は、第1信号送受部材のプラグ後端側に設けられ、光ファイバ集合体から成る第1信号線が挿入される第1信号送受部材・挿入孔、及び、第1信号送受部材のプラグ前端側に設けられ、光ファイバからの光又は光ファイバへの光を平行光にする第1信号送受部材用レンズを備えており、
第2信号送受部材は、第2信号送受部材のレセプタクル後端側に設けられ、光ファイバ集合体から成る第2信号線が挿入される第2信号送受部材・挿入孔、及び、第2信号送受部材のレセプタクル前端側に設けられ、光ファイバからの光又は光ファイバへの光を平行光にする第2信号送受部材用レンズを備えている[A01]乃至[A52]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A54]第1信号送受部材は第1レンズ保護部材を備えており、
第2信号送受部材は第2レンズ保護部材を備えており、
第1信号送受部材の対向面には、金属製の第1レンズ保護部材が取り付けられており、
第2信号送受部材の対向面には、金属製の第2レンズ保護部材が取り付けられている[A53]に記載の光電コネクタ。
[A55]《テープ心線の構造》
第1信号線を構成する光ファイバ集合体は、第1テープ心線、第2テープ心線、第3テープ心線及び第4テープ心線の4つのテープ心線から構成されており、
第1信号送受部材・挿入孔は、第1信号送受部材・右側挿入孔、及び、第1信号送受部材・右側挿入孔と離間して設けられた第1信号送受部材・左側挿入孔から構成されており、
第1信号線を構成する第1テープ心線、第2テープ心線、第3テープ心線及び第4テープ心線は、それぞれ、第1信号送受部材・右側挿入孔底面、第1信号送受部材・左側挿入孔底面、第1信号送受部材・右側挿入孔頂面及び第1信号送受部材・左側挿入孔頂面に取り付けられており、第1テープ心線と第3テープ心線との間には隙間が存在し、第2テープ心線と第4テープ心線との間には隙間が存在し、
第2信号線を構成する光ファイバ集合体は、第1テープ心線、第2テープ心線、第3テープ心線及び第4テープ心線の4つのテープ心線から構成されており、
第2信号送受部材・挿入孔は、第2信号送受部材・右側挿入孔、及び、第2信号送受部材・右側挿入孔と離間して設けられた第2信号送受部材・左側挿入孔から構成されており、
第2信号線を構成する第1テープ心線、第2テープ心線、第3テープ心線及び第4テープ心線は、それぞれ、第2信号送受部材・右側挿入孔底面、第2信号送受部材・左側挿入孔底面、第2信号送受部材・右側挿入孔頂面及び第2信号送受部材・左側挿入孔頂面に取り付けられており、第1テープ心線と第3テープ心線との間には隙間が存在し、第2テープ心線と第4テープ心線との間には隙間が存在する[A53]又は[A54]に記載の光電コネクタ。
[A56]《導波路ユニット構造》
テープ心線は、
ベース樹脂シート、
ベース樹脂シート上に並置された複数のコア材、並びに、
ベース樹脂シート及び複数のコア材を覆う被覆材、
から構成されている[A55]に記載の光電コネクタ。
[A57]《発光素子/受光素子》
第1信号送受部材には発光素子及び受光素子が備えられており、第2信号送受部材には発光素子及び受光素子が備えられている[A01]乃至[A52]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A58]プラグ筐体及びレセプタクル筐体には、発光素子・受光素子駆動用の半導体チップが配置されている[A57]に記載の光電コネクタ。
[A59]発光素子及び受光素子は、第1の発光素子・受光素子群及び第2の発光素子・受光素子群から構成されており、
第1の発光素子・受光素子群、第2の発光素子・受光素子群、第1の発光素子・受光素子群を駆動する第1の半導体チップ、及び、第2の発光素子・受光素子群を駆動する第2の半導体チップは、プリント基板に実装されている[A57]又は[A58]に記載の光電コネクタ。
[A60]プリント基板は、両面リジッドプリント基板から成り、
第1の発光素子群、第2の発光素子群及び第1の半導体チップは、両面リジッドプリント基板の一方の面に実装されており、
第2の半導体チップは、両面リジッドプリント基板の他方の面に実装されている[A59]に記載の光電コネクタ。
[A61]プリント基板は、フレキシブルプリント基板から成り、
第1の発光素子群を駆動する第1の半導体チップは、フレキシブルプリント基板の一方の面の第1領域に実装されており、
第2の発光素子群を駆動する第2の半導体チップは、フレキシブルプリント基板の一方の面の第2領域に実装されており、
第1の発光素子群及び第2の発光素子群は、第1領域と第2領域の間に位置するフレキシブルプリント基板の一方の面の第3領域に実装されている[A59]に記載の光電コネクタ。
[A62]第1信号送受部材及び第2信号送受部材の一方は発光素子から成り、他方は受光素子から成る[A01]乃至[A52]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A63]発光素子を備えたプラグ筐体又はレセプタクル筐体には、発光素子駆動用の半導体チップが配置されている[A62]に記載の光電コネクタ。
[A64]発光素子は、第1の発光素子群及び第2の発光素子群から構成されており、
第1の発光素子群、第2の発光素子群、第1の発光素子群を駆動する第1の半導体チップ、及び、第2の発光素子群を駆動する第2の半導体チップは、プリント基板に実装されている[A63]に記載の光電コネクタ。
[A65]プリント基板は、両面リジッドプリント基板から成り、
第1の発光素子群、第2の発光素子群及び第1の半導体チップは、両面リジッドプリント基板の一方の面に実装されており、
第2の半導体チップは、両面リジッドプリント基板の他方の面に実装されている[A64]に記載の光電コネクタ。
[A66]プリント基板は、フレキシブルプリント基板から成り、
第1の発光素子群を駆動する第1の半導体チップは、フレキシブルプリント基板の一方の面の第1領域に実装されており、
第2の発光素子群を駆動する第2の半導体チップは、フレキシブルプリント基板の一方の面の第2領域に実装されており、
第1の発光素子群及び第2の発光素子群は、第1領域と第2領域の間に位置するフレキシブルプリント基板の一方の面の第3領域に実装されている[A64]に記載の光電コネクタ。
[A67]受光素子を備えたプラグ筐体又はレセプタクル筐体には、受光素子駆動用の半導体チップが配置されている[A62]乃至[A66]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A68]受光素子は、第1の受光素子群及び第2の受光素子群から構成されており、
第1の受光素子群、第2の受光素子群、第1の受光素子群を駆動する第1の半導体チップ、及び、第2の受光素子群を駆動する第2の半導体チップは、プリント基板に実装されている[A67]に記載の光電コネクタ。
[A69]プリント基板は、両面リジッドプリント基板から成り、
第1の受光素子群、第2の受光素子群及び第1の半導体チップは、両面リジッドプリント基板の一方の面に実装されており、
第2の半導体チップは、両面リジッドプリント基板の他方の面に実装されている[A68]に記載の光電コネクタ。
[A70]プリント基板は、フレキシブルプリント基板から成り、
第1の受光素子群を駆動する第1の半導体チップは、フレキシブルプリント基板の一方の面の第1領域に実装されており、
第2の受光素子群を駆動する第2の半導体チップは、フレキシブルプリント基板の一方の面の第2領域に実装されており、
第1の受光素子群及び第2の受光素子群は、第1領域と第2領域の間に位置するフレキシブルプリント基板の一方の面の第3領域に実装されている[A68]に記載の光電コネクタ。
[A71]発光素子は面発光半導体レーザ素子から成る[A57]乃至[A70]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A72]プラグ筐体は第1のミラー部を備えており、
第1信号送受部材からの光は、第1のミラー部によって光路を変えられ、第2信号送受部材へと向かい、又は、第2信号送受部材からの光は、第1のミラー部によって光路を変えられ、第1信号送受部材へと向かう[A57]乃至[A71]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A73]第1のミラー部は、1つのミラー又は複数のミラーから構成されている[A72]に記載の光電コネクタ。
[A74]レセプタクル筐体は第2のミラー部を備えており、
第1信号送受部材からの光は、第2のミラー部によって光路を変えられ、第2信号送受部材へと向かい、又は、第2信号送受部材からの光は、第2のミラー部によって光路を変えられ、第1信号送受部材へと向かう[A57]乃至[A73]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
[A75]第2のミラー部は、1つのミラー又は複数のミラーから構成されている[A74]に記載の光電コネクタ。
[A76]《電子能動部品》
プラグ筐体、又は、レセプタクル筐体、又は、プラグ筐体及びレセプタクル筐体には、電子能動部品が内蔵されている[A01]乃至[A75]のいずれか1項に記載の光電コネクタ。
11・・・プラグ、12・・・レセプタクル、100・・・プラグカバー、100F・・・プラグカバーの前端、100B・・・プラグカバーの後端、101・・・プラグカバーの第1側面、102・・・プラグカバーの第2側面、103・・・プラグカバーの第1面、104・・・プラグカバーの第2面、105・・・プラグカバー・開口部、106・・・プラグカバー・凹部、107・・・開口部、108・・・プラグカバー・係止部材用凹部、110・・・樹脂部材、111・・・「T」字形状の孔部、120・・・第1シャッター、121・・・第1シャッター・上側部品、122・・・第1シャッター・上側部品の先端部、123・・・第1シャッター・下側部品、124・・・第1シャッター・下側部品の先端部、200・・・プラグ筐体、200F・・・プラグ筐体の前端、200B・・・プラグ筐体の後端、201・・・プラグ筐体の第1側面、202・・・プラグ筐体の第2側面、203・・・プラグ筐体の第1面、204・・・プラグ筐体の第2面、205・・・プラグ筐体の第1側面及び第2側面の先端部分、206・・・第2電極部・係止用凹部、207・・・プラグ筐体の第1側面及び第2側面の先端、211・・・第1電極部取付用・開口部、212・・・プラグ筐体・開口部、213・・・ビス、214・・・第1ガイドピン固定部、215・・・プラグ筐体・凹部、216・・・ガイド溝部、216a,216b,216c,216d,216e,216f,216g・・・凹部、220・・・第1ガイドピン、221・・・第1ガイドピンの先端部分、222・・・把持部、223・・・把持部材、230・・・第1信号送受部材、230A・・・第1信号送受部材の対向面、231・・・第1ガイドピン穴、233・・・レンズユニット、234・・・第1信号送受部材・挿入孔、234R・・・第1信号送受部材・右側挿入孔、234L・・・第1信号送受部材・左側挿入孔、235・・・リブ、240・・・第1レンズ保護部材、241・・・貫通孔、242・・・突起部、243・・・凹部、250・・・プラグ筐体・付勢手段、251・・・プラグ筐体・付勢手段の第1の部分、252・・・プラグ筐体・付勢手段の第2の部分、253・・・プラグ筐体・付勢手段の第3の部分、260・・・第1電極部、261,262・・・第1電極部の接点部、263・・・第1電極部の後端部、270・・・プラグ保護部材、271・・・ブーツ、280・・・第1電極部、281・・・接点部(電源用接点部)、282・・・接点部(接地用接点部)、300・・・レセプタクル筐体、300F・・・レセプタクル筐体の前端、300B・・・レセプタクル筐体の後端、301・・・レセプタクル筐体の第1側面、302・・・レセプタクル筐体の第2側面、303・・・レセプタクル筐体の第1面、304・・・レセプタクル筐体の第2面、305,306・・・ロック解除爪、307・・・接触片のための開口部、308・・・第2電極部・係止部材のための開口部、309・・・基部、310・・・爪、311・・・開口部、312・・・プラグカバー・係止部材、313・・・第2シャッター固定部、314・・・第2シャッター・抑え部材取付部、315・・・係合バー、320・・・第2ガイドピン、321・・・第2信号送受部材・付勢手段、322・・・スプリング・ブッシュ、323・・・スプリング(第2信号送受部材・付勢手段)、330・・・第2信号送受部材、330A・・・第2信号送受部材の対向面、331・・・第2ガイドピン穴、332・・・第2信号送受部材・突起部、333・・・レンズユニット、334・・・第2信号送受部材・挿入孔、334R・・・第2信号送受部材・右側挿入孔、334L・・・第2信号送受部材・左側挿入孔、335・・・リブ、340・・・第2レンズ保護部材、341・・・貫通孔、342・・・突起部、343・・・凹部、350・・・レセプタクル保護部材、351・・・第2信号送受部材・ガイド部材、352・・・切欠部、353・・・ネジ、354・・・第2電極部・取付部材、355・・・レセプタクルカバー、356・・・レセプタクルカバーの開口部、360・・・第2電極部、361,362・・・第2電極部の接触片、363,364・・・第2電極部の後端部、365・・・第2電極部本体、366・・・支持点、367・・・第2電極部・係止部材、368・・・接触片・付勢手段、370・・・第2シャッター、370’・・・第2シャッターの先端部、371・・・第2シャッター・抑え部材、372・・・第2シャッター・抑え部材の後端部、373・・・第2シャッター・抑え部材の先端、374,375・・・レセプタクル筐体の第1側面及び第2側面に設けられた細孔、370・・・第2シャッター、370a・・・第2シャッターの取付部、370b・・・第2シャッターの底部、370c・・・第2シャッターの折曲げ部、370d・・・第2シャッターの閉鎖部、376・・・第2シャッター・抑え部材、376A・・・第2シャッター・抑え部材の端部、376B・・・第2シャッター・抑え部材の部分、376C・・・第2シャッター・抑え部材の端部、380・・・第2電極部、381・・・接触片(電源用接触片)、381’・・・接触片(電源用接触片)の後端部、382・・・接触片(接地用接触片)、382’・・・接触片(接地用接触片)の後端部、383・・・電源用接触片の後端部、384・・・接地用接触片の後端部、385,395・・・第2電極部の第1の部分、386,396第2電極部の第2の部分、386’・・・第2の部分の延在部、387,388・・・脚部、389・・・第2電極部・固定部材、386”・・・連結部材、411・・・第1信号線、411A,411B,411C,411D,412A,412B,412C,412D・・・テープ心線、412・・・第2信号線、421・・・第1電気配線、422・・・第2電気配線、413・・・光ファイバ、423・・・電線、500・・・テープ心線、501・・・ベース樹脂シート、501A・・・ベース樹脂シートの第1面、501B・・・ベース樹脂シートの第2面、502・・・コア材、503・・・被覆材、511,521,531,541,551,561,571,581・・・プリント基板、511A,511B,521A,521B,551A,551B,561A,561B・・・配線面、531A,541A,571A,581B・・・第1の領域、531B,541B,571B,581B・・・第2の領域、531C,541C,571C,581C・・・第3の領域、512A,512B,522A,522B,532A,532B,542A,542B、552A,552B,562A,562B,572A,572B,582A,582B、・・・半導体チップ、513,523,533,543・・・発光素子及び受光素子、513A,513B,523A,523B,533A,533B,543A,543B・・・発光素子・受光素子群、553,573・・・受光素子、563,583・・・発光素子、553A,553B,573A,573B・・・受光素子群、563A,563B,583A,583B・・・発光素子群、534,544・・・基材、514・・・第1のミラー部、514a,514b,514c・・・ミラー、524・・・第2のミラー部

Claims (20)

  1. 第1信号線及び第1電気配線に取り付けられるプラグ、並びに、
    第2信号線及び第2電気配線に取り付けられ、プラグと嵌合し、光学的及び電気的にプラグと接続されるレセプタクル、
    から構成されており、
    プラグは、
    プラグ筐体、
    プラグ筐体内に配置され、プラグ筐体に後部が固定され、プラグの軸線と平行に延びる第1ガイドピン、
    プラグ筐体内に配置され、第1信号線に接続され、第1ガイドピンが侵入する第1ガイドピン穴を有し、第1ガイドピンに取り付けられた第1信号送受部材、
    プラグ筐体に固定され、第1電気配線が取り付けられる第1電極部、並びに、
    プラグ筐体に配設されたプラグ筐体・付勢手段、
    を備えており、
    レセプタクルは、
    レセプタクル筐体、
    レセプタクル筐体内に配置され、第2信号線に接続され、レセプタクル筐体に対して移動自在な第2信号送受部材、
    レセプタクル筐体に固定され、第2電気配線が取り付けられる第2電極部、並びに、
    第2信号送受部材をレセプタクル前方に向かって付勢する第2信号送受部材・付勢手段、
    を備えており、
    プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、
    第1電極部と第2電極部とは接触して、導通状態となり、
    第2信号送受部材と対向する第1信号送受部材の対向面と、第1信号送受部材と対向する第2信号送受部材の対向面とは、相対的に移動不可の状態で接触し、
    第1信号送受部材及び第2信号送受部材は、第2信号送受部材・付勢手段によってプラグ後方に向かって付勢され、
    プラグ筐体は、プラグ筐体・付勢手段及び第2電極部によって、プラグの軸線に直交する方向に付勢される光電コネクタ。
  2. 第1信号送受部材の対向面及び第2信号送受部材の対向面のいずれか一方には突起部が設けられており、他方には凹部が設けられており、
    プラグとレセプタクルとが嵌合するとき、突起部と凹部とが嵌合する請求項1に記載の光電コネクタ。
  3. レセプタクルは、更に、レセプタクル筐体内に配置され、レセプタクル筐体に後部が固定され、レセプタクルの軸線と平行に延びる第2ガイドピンを備えており、
    第2信号送受部材は、第2ガイドピンが侵入する第2ガイドピン穴を有しており、
    プラグとレセプタクルとが嵌合するとき、第1ガイドピン穴を貫通した第1ガイドピンは第2ガイドピン穴に侵入する請求項1に記載の光電コネクタ。
  4. レセプタクルは、更に、レセプタクル筐体内に配置され、第2信号送受部材の後部に取り付けられたスプリング・ブッシュを備えており、
    第2信号送受部材・付勢手段は、後端部がレセプタクル筐体に取り付けられ、先端部がスプリング・ブッシュに取り付けられたスプリングから成る請求項2又は請求項3に記載の光電コネクタ。
  5. 第2信号送受部材・付勢手段は、第2ガイドピンと第2信号送受部材との間に位置し、第2ガイドピンの外周を取り囲むバネから成る請求項2に記載の光電コネクタ。
  6. プラグは、更に、プラグカバーを備えており、
    プラグ筐体は、プラグカバー内を移動自在に配置されている請求項1に記載の光電コネクタ。
  7. プラグカバーは、プラグの軸線と平行に延びる第1側面及び第2側面、プラグの軸線と平行に延びる第1側面の一方の辺と第2側面の一方の辺とを結ぶ第1面、並びに、プラグの軸線と平行に延びる第1側面の他方の辺と第2側面の他方の辺とを結ぶ第2面の4面を有しており、
    プラグ筐体は、プラグの軸線と平行に延びる第1側面及び第2側面、プラグの軸線と平行に延びる第1側面の一方の辺と第2側面の一方の辺とを結ぶ第1面、並びに、プラグの軸線と平行に延びる第1側面の他方の辺と第2側面の他方の辺とを結ぶ第2面の4面を有しており、
    レセプタクル筐体は、レセプタクルの軸線と平行に延びる第1側面及び第2側面、レセプタクルの軸線と平行に延びる第1側面の一方の辺と第2側面の一方の辺とを結ぶ第1面、並びに、レセプタクルの軸線と平行に延びる第1側面の他方の辺と第2側面の他方の辺とを結ぶ第2面の4面を有し、
    プラグ筐体は、レセプタクル筐体の内部を移動可能である請求項6に記載の光電コネクタ。
  8. 第1電極部は、接点部を有しており、
    第2電極部は、第1電極部の接点部と接触する接触片を有しており、
    プラグとレセプタクルとが嵌合した状態において、第1電極部の接点部と接触した第2電極部の接触片によって、プラグ筐体はプラグの軸線に直交する方向に付勢される請求項7に記載の光電コネクタ。
  9. プラグは、1つの第1電極部を備えており、
    レセプタクルは、2つの第2電極部を備えており、
    第1電極部は、プラグ筐体の第1面に取り付けられており、
    2つの第2電極部のそれぞれは、レセプタクル筐体の第1面及び第2面に取り付けられている請求項8に記載の光電コネクタ。
  10. 第2電極部は、第1の部分、及び、第1の部分と離間して対向した第2の部分を備えており、
    プラグとレセプタクルとが嵌合するとき、第2の部分はプラグ筐体の外面と接触し、以て、第2の部分が第1の部分に向かって付勢され、第1の部分と第2の部分とが接触して導通状態となる請求項9に記載の光電コネクタ。
  11. プラグは、2つの第1電極部を備えており、
    レセプタクルは、2つの第2電極部を備えており、
    2つの第1電極部のそれぞれは、プラグ筐体の第1側面及び第2側面に沿って、プラグ筐体の第2面に固定されており、
    2つの第2電極部のそれぞれは、レセプタクル筐体の第1側面及び第2側面に沿って固定されている請求項8に記載の光電コネクタ。
  12. プラグ筐体の第2面の外面にはプラグ筐体・付勢手段が配されている請求項7に記載の光電コネクタ。
  13. レセプタクル筐体の第1側面及び第2側面には、プラグカバー・係止部材が設けられており、
    プラグカバーの第1側面及び第2側面には、プラグカバー・係止部材を係止するプラグカバー・係止部材用凹部が設けられており、
    プラグカバーがレセプタクル筐体に最も接近したとき、プラグカバー・係止部材がプラグカバー・係止部材用凹部に係止される請求項7に記載の光電コネクタ。
  14. プラグカバーの前部には、第1シャッターが配設されており、
    第1シャッターは、プラグとレセプタクルとが嵌合するとき開状態となり、プラグとレセプタクルとの嵌合が解かれるとき閉状態となる請求項7に記載の光電コネクタ。
  15. レセプタクル筐体の先端部分には、レセプタクル筐体の第2面に向かって、且つ、レセプタクル筐体後方に向かって開く第2シャッターが配設されている請求項7に記載の光電コネクタ。
  16. 第1信号送受部材及び第2信号送受部材はフェルールから成り、
    第1信号送受部材は、第1信号送受部材のプラグ後端側に設けられ、光ファイバ集合体から成る第1信号線が挿入される第1信号送受部材・挿入孔、及び、第1信号送受部材のプラグ前端側に設けられ、光ファイバからの光又は光ファイバへの光を平行光にする第1信号送受部材用レンズを備えており、
    第2信号送受部材は、第2信号送受部材のレセプタクル後端側に設けられ、光ファイバ集合体から成る第2信号線が挿入される第2信号送受部材・挿入孔、及び、第2信号送受部材のレセプタクル前端側に設けられ、光ファイバからの光又は光ファイバへの光を平行光にする第2信号送受部材用レンズを備えている請求項1に記載の光電コネクタ。
  17. 第1信号線を構成する光ファイバ集合体は、第1テープ心線、第2テープ心線、第3テープ心線及び第4テープ心線の第1テープ心線から構成されており、
    第1信号送受部材・挿入孔は、第1信号送受部材・右側挿入孔、及び、第1信号送受部材・右側挿入孔と離間して設けられた第1信号送受部材・左側挿入孔から構成されており、
    第1信号線を構成する第1テープ心線、第2テープ心線、第3テープ心線及び第4テープ心線は、それぞれ、第1信号送受部材・右側挿入孔底面、第1信号送受部材・左側挿入孔底面、第1信号送受部材・右側挿入孔頂面及び第1信号送受部材・左側挿入孔頂面に取り付けられており、第1テープ心線と第3テープ心線との間には隙間が存在し、第2テープ心線と第4テープ心線との間には隙間が存在し、
    第2信号線を構成する光ファイバ集合体は、第1テープ心線、第2テープ心線、第3テープ心線及び第4テープ心線の第2テープ心線から構成されており、
    第2信号送受部材・挿入孔は、第2信号送受部材・右側挿入孔、及び、第2信号送受部材・右側挿入孔と離間して設けられた第2信号送受部材・左側挿入孔から構成されており、
    第2信号線を構成する第1テープ心線、第2テープ心線、第3テープ心線及び第4テープ心線は、それぞれ、第2信号送受部材・右側挿入孔底面、第2信号送受部材・左側挿入孔底面、第2信号送受部材・右側挿入孔頂面及び第2信号送受部材・左側挿入孔頂面に取り付けられており、第1テープ心線と第3テープ心線との間には隙間が存在し、第2テープ心線と第4テープ心線との間には隙間が存在する請求項16に記載の光電コネクタ。
  18. テープ心線は、
    ベース樹脂シート、
    ベース樹脂シート上に並置された複数のコア材、並びに、
    ベース樹脂シート及び複数のコア材を覆う被覆材、
    から構成されている請求項17に記載の光電コネクタ。
  19. 第1信号送受部材には発光素子及び受光素子を備えられており、第2信号送受部材には発光素子及び受光素子が備えられている請求項1に記載の光電コネクタ。
  20. プラグ筐体、又は、レセプタクル筐体、又は、プラグ筐体及びレセプタクル筐体には、電子能動部品が内蔵されている請求項1に記載の光電コネクタ。
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