JPWO2016203650A1 - エレベータの制御装置およびガバナロープ伸縮量推定方法 - Google Patents

エレベータの制御装置およびガバナロープ伸縮量推定方法 Download PDF

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Abstract

ガバナエンコーダ(15)のカウンタ値に基づいてかごの現在位置を算出する現在位置算出器(21)を備えたエレベータの制御装置(16)であって、現在位置算出器(21)は、着床プレート検出器(12,13)が、建築物の各階床位置に応じて設けられた着床プレート(9,10)のいずれかを検出して停止している状態から移動を開始し、着床プレート(9,10)を検出しない状態になるまでの移動量を、ガバナエンコーダ(15)のカウンタ値に基づいて算出し、算出した移動量と着床プレートの実際の長さとの比較により、ガバナロープの伸縮により生じるガバナエンコーダのカウント誤差を推定することで、移動を開始した階床でのガバナロープ伸縮量を推定する。

Description

本発明は、ガバナエンコーダを用いてかごの位置検出を行う際に、ガバナロープの伸縮により生じるガバナエンコーダの誤差を推定するエレベータの制御装置およびガバナロープ伸縮量推定方法に関する。
例えば、特許文献1は、従来のエレベータを開示する。この従来のエレベータは、2つのガバナ速度検出器を備え、この2つのガバナ速度検出器の検出値に基づいて、かごの位置を把握している。このため、昇降行程が長いエレベータにおいて、ガバナロープが伸縮しても、かごの位置を正確に把握することができる。
日本特開2006−176215号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1に記載のものは、2つのガバナ速度検出器を必要とする。このため、通常のエレベータにおいて、ガバナロープの伸縮を考慮するためには、新たなガバナ速度検出器を追加する必要がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、新たなガバナ速度検出器を追加することなく、ガバナロープの伸縮により生じるガバナエンコーダの誤差を推定することができるエレベータの制御装置およびガバナロープ伸縮量推定方法を得ることを目的とする。
本発明に係るエレベータの制御装置は、かごに接続されたガバナロープが巻き掛けられたガバナの回転に応じて出力されるガバナエンコーダのカウンタ値に基づいて、かごの現在位置を算出する現在位置算出器を備えたエレベータの制御装置であって、現在位置算出器は、エレベータのかごに設けられた着床プレート検出器が、建築物の各階床位置に応じて設けられた着床プレートのいずれかを検出して停止している状態から移動を開始し、着床プレートを検出しない状態になるまでの移動量を、ガバナエンコーダのカウンタ値に基づいて算出し、算出した移動量と着床プレートの実際の長さとの比較により、ガバナロープの伸縮により生じるガバナエンコーダのカウント誤差を推定することで、移動を開始した階床でのガバナロープ伸縮量を推定するものである。
また、本発明に係るガバナロープ伸縮量推定方法は、かごに接続されたガバナロープが巻き掛けられたガバナの回転に応じて出力されるガバナエンコーダのカウンタ値に基づいて、かごの現在位置を算出する現在位置算出器を備えたエレベータの制御装置において、現在位置算出器で実行されるガバナロープ伸縮量推定方法であって、エレベータのかごに設けられた着床プレート検出器が、建築物の各階床位置に応じて設けられた着床プレートのいずれかを検出して停止している状態から移動を開始し、着床プレートを検出しない状態になるまでの移動量を、ガバナエンコーダのカウンタ値に基づいて算出する移動量算出ステップと、移動量算出ステップで算出された移動量と、着床プレートの実際の長さとの比較により、ガバナロープの伸縮により生じるガバナエンコーダのカウント誤差を推定することで、移動を開始した階床でのガバナロープ伸縮量を推定する推定ステップとを有するものである。
本発明によれば、着床プレート検出器により検出された着床プレートの長さを考慮して、ガバナロープの伸縮により生じるガバナエンコーダの誤差を推定できる構成を備えている。この結果、新たなガバナ速度検出器を追加することなく、ガバナロープの伸縮により生じるガバナエンコーダの誤差を推定することができるエレベータの制御装置およびガバナロープ伸縮量推定方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置が適用されたエレベータの構成図である。 本発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置に設けられた現在位置算出器の構成図である。 本発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置に設けられたガバナロープ伸縮量推定器の構成図である。 本発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置に設けられたかご位置算出器の構成図である。 本発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置で推定されたガバナロープの伸縮量を示す説明図である。 本発明の実施の形態2におけるエレベータの制御装置が適用されたエレベータの構成図である。 本発明の実施の形態2におけるエレベータの制御装置に設けられた現在位置算出器の構成図である。 本発明の実施の形態2において、ガバナロープ伸縮量推定器の出力に対して調整用演算器により実行される一連の調整処理を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態3におけるエレベータの制御装置が適用されたエレベータの構成図である。 本発明の実施の形態3におけるエレベータの制御装置に設けられた現在位置算出器の構成図である。 本発明の実施の形態3において、ガバナロープ伸縮量推定器の出力に対して調整用演算器により実行される一連の調整処理を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態4におけるエレベータの制御装置が適用されたエレベータの構成図である。 本発明の実施の形態4におけるエレベータの制御装置の着床動作期間におけるガバナロープ伸縮量の時系列情報の一例である。 本発明の実施の形態5におけるエレベータの制御装置が適用されたエレベータの構成図である。 本発明の実施の形態6におけるエレベータの制御装置が適用されたエレベータの構成図である。
以下、本発明のエレベータの制御装置の好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は、適宜、簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置が適用されたエレベータの構成図である。図1において、昇降路1は、図示しない建築物の各階を貫く。モータ2は、昇降路1の上部に設けられる。シーブ3は、昇降路1の上部に設けられ、モータ2の回転軸に取り付けられている。メインロープ4は、シーブ3に巻き掛けられる。
かご5は、昇降路1の内部に設けられ、メインロープ4の一端部に吊り下げられる。一方、釣合おもり6は、昇降路1の内部に設けられ、メインロープ4の他端部に吊り下げられる。
ガバナ7は、昇降路1の上部に設けられる。ガバナロープ8は、ガバナ7に巻き掛けられ、かご5に接続される。
複数のドアゾーンプレート9の各々は、昇降路1の内部において、各階床のドアゾーンに応じた位置に、第1着床プレートとして設けられる。複数のリレベルゾーンプレート10の各々は、昇降路1の内部において各階床のリレベルゾーンに応じた位置に、第2着床プレートとして設けられる。リレベルゾーンプレート10の鉛直方向の長さは、ドアゾーンプレート9の鉛直方向の長さよりも短い。
重量検出装置11は、かご5の内部の負荷の重量値を検出し得るように、かご5に設けられる。ドアゾーンプレート検出器12は、第1着床プレート検出器として、かご5に設けられる。そして、ドアゾーンプレート検出器12は、ドアゾーンプレート9と同等の高さに配置された際に、ドアゾーンプレート9を検出するとともに、ドアゾーンプレート9を検出している際には、ドアゾーン信号を送信するように設けられる。
リレベルゾーンプレート検出器13は、第2着床プレート検出器として、かご5に設けられる。そして、リレベルゾーンプレート検出器13は、リレベルゾーンプレート10と同等の高さに配置された際にリレベルゾーンプレート10を検出するとともに、リレベルゾーンプレート10を検出している際には、リレベルゾーン信号を送信するように設けられる。
モータ速度検出器14は、モータ2に接続され、モータ2の回転数に応じてモータエンコーダカウンタ信号を送信するように設けられる。ガバナ速度検出器15は、ガバナ7に接続され、ガバナ7の回転数に応じてガバナエンコーダカウンタ信号を送信するように設けられる。
制御装置16は、駆動回路17と、速度制御器18と、主制御部19と、を備える。主制御部19は、運行指令演算器20と、現在位置算出器21と、速度指令算出器22と、を備える。
運行指令演算器20は、エレベータの運行指令を演算するとともに、演算した運行指令を送信する。
現在位置算出器21は、ガバナ速度検出器15からガバナエンコーダカウンタ信号を受信する。また、現在位置算出器21は、ドアゾーンプレート検出器12からドアゾーン信号を受信する。さらに、現在位置算出器21は、リレベルゾーンプレート検出器13からリレベルゾーン信号を受信する。
そして、現在位置算出器21は、ガバナエンコーダカウンタ信号と、ドアゾーン信号と、リレベルゾーン信号と、起動階情報と、目的階情報と、加減速パターンと、起動/停止信号と、に基づいて、現在のかご5の位置を算出する。
速度指令算出器22は、モータ速度検出器14からモータエンコーダカウンタ信号を受信する。また、速度指令算出器22は、ドアゾーンプレート検出器12からドアゾーン信号を受信する。また、速度指令算出器22は、リレベルゾーンプレート検出器13からリレベルゾーン信号を受信する。また、速度指令算出器22は、運行指令演算器20から運行指令を受信する。さらに、速度指令算出器22は、現在位置算出器21から現在のかご5の位置に関する信号を受信する。
そして、速度指令算出器22は、ガバナエンコーダカウンタ信号と、ドアゾーン信号と、リレベルゾーン信号と、運行指令と、現在のかご5の位置に関する信号と、に基づいて、速度指令値を算出する。また、速度指令算出器22は、起動階情報と、目的階情報と、加減速パターンと、起動/停止信号と、を現在位置算出器21に送信する。さらに、速度指令算出器22は、速度指令値を速度制御器18に送信する。
速度制御器18は、速度指令値に基づいて駆動回路17を駆動する。駆動回路17は、速度指令値に基づいてモータ2を駆動する。シーブ3は、モータ2の駆動に追従して回転する。メインロープ4は、シーブ3の回転に追従して移動する。かご5と釣合おもり6とは、図示しないガイドレールに沿ってメインロープ4の移動に追従して所望の速度で昇降する。
次に、図2を用いて、現在位置算出器21の機能について、詳細に説明する。図2は、本発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置に設けられた現在位置算出器21の構成図である。現在位置算出器21は、ガバナロープ伸縮量推定器23、ガバナロープ伸縮量記憶器24、およびかご位置算出器25を備える。
ガバナロープ伸縮量推定器23は、ガバナエンコーダカウンタ信号、ドアゾーン信号、リレベルゾーン信号、および起動/停止信号に基づいて、かご5が起動する階に対応したガバナロープ8の伸縮量を推定する。ガバナロープ8の伸縮量は、ガバナロープ8の伸縮により生じるガバナエンコーダの誤差、すなわち、かご5の位置の誤差、に相当する。
本実施の形態1におけるガバナロープ伸縮量記憶器24は、記憶機能および処理機能を有している。なお、ガバナロープ伸縮量記憶器24を、記憶機能だけとし、周辺機器からガバナロープ伸縮量記憶器24に対してデータの読み書きを行うように構成することも可能である。
そして、ガバナロープ伸縮量記憶器24は、ガバナロープ伸縮量推定器23により推定されたガバナロープ8の伸縮量の推定値を、起動階情報と対応付けて各階のガバナロープ8の伸縮量として記憶する。
なお、ガバナロープ伸縮量記憶器24は、ガバナロープ8の伸縮量が推定されていない階床に関しては、ガバナロープ8の伸縮量が推定されている複数の階床の情報から補完にて推定されたガバナロープ8の伸縮量の情報と、当該階床の情報とを対応付けて記憶する。
ガバナロープ伸縮量記憶器24は、ガバナロープ伸縮量推定器23がガバナロープ8の伸縮量を推定する度に、当該階床に対応付けられたガバナロープ8の伸縮量の情報を更新し、記憶し直す。
そして、ガバナロープ伸縮量記憶器24は、かご5の目的階情報に対応した階床に対応付けられたガバナロープ8の伸縮量の情報を送信する。さらに、ガバナロープ伸縮量記憶器24は、外部からの指令により、ガバナロープ伸縮量推定器23によるガバナロープ8の伸縮量の推定値と、当該階床の情報とを対応付けて送信する。
かご位置算出器25は、ガバナエンコーダカウンタ信号、ドアゾーン信号、リレベルゾーン信号、加減速パターン、およびかご5の目的階情報に対応する階床に対応付けられたガバナロープ8の伸縮量の推定値に基づいて、現在のかご5の位置を算出する。
次に、図3を用いて、ガバナロープ伸縮量推定器23の機能について、詳細に説明する。図3は、本発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置に設けられたガバナロープ伸縮量推定器23の構成図である。
ガバナロープ伸縮量推定器23は、ドアゾーンプレート長保存器26と、リレベルゾーンプレート長保存器27と、第1保存器28と、第2保存器29と、第3保存器30と、選択器31と、を備える。
ドアゾーンプレート長保存器26は、設計固定値であるドアゾーンプレート9の長さに関する情報を保存する。一方、リレベルゾーンプレート長保存器27は、設計固定値であるリレベルゾーンプレート10の長さに関する情報を保存する。
第1保存器28は、起動/停止信号に基づいて、かご5がN階(Nは整数)を出発する際における、ガバナエンコーダカウンタ信号に対応した値に関する情報を保存する。第2保存器29は、リレベルゾーン信号に基づいて、かご5がN階を出発後にN階のリレベルゾーンを脱出する際におけるN階のガバナエンコーダカウンタ信号に対応した値に関する情報を保存する。さらに、第3保存器30は、ドアゾーン信号に基づいて、かご5がさらに走行してN階のドアゾーンを脱出する際におけるN階のガバナエンコーダパルスカウンタ信号に対応した値に関する情報を保存する。
選択器31は、ドアゾーンプレート長保存器26、リレベルゾーンプレート長保存器27、第1保存器28、第2保存器29、および第3保存器30のそれぞれに保存された情報から求まる複数種類の推定値の中から、ガバナロープ8の伸縮量の推定値を選択する。さらに、選択器31は、選択した推定値を、起動階に対応したガバナロープ8の伸縮量の推定値として送信する。
ここで、推定値の算出方法を説明するに当たって、各値を以下の記号で定義する。
Z1:リレベルゾーンプレート10の長さの1/2の長さ
Z2:ドアゾーンプレート9の長さの1/2の長さ
C1:第1保存器28に保存されたガバナエンコーダパルスカウンタ信号に対応した値
C2:第2保存器29に保存されたガバナエンコーダパルスカウンタ信号に対応した値
C3:第3保存器30に保存されたガバナエンコーダパルスカウンタ信号に対応した値
例えば、選択器31は、下式(1)で表されるガバナロープ8の伸縮量の推定値Aを選択する。
推定値A(N)=Z1−(C2−C1) (1)
例えば、選択器31は、下式(2)で表されるガバナロープ8の伸縮量の推定値Bを選択する。
推定値B(N)=Z2−(C3−C1) (2)
例えば、選択器31は、下式(3)で表されるガバナロープ8の伸縮量の推定値Cを選択する。
推定値C(N)=(Z2−Z1)−(C3−C2) (3)
なお、推定値A(N)、推定値B(N)、推定値C(N)を算出する際に、カゴの停止位置の違いによる影響を除去するためには、カゴ位置の着床誤差を略零に修正した後に、これらの推定値の算出動作を実施することが考えられる。
また、カゴ5の上昇時と下降時で、推定値A(N)、推定値B(N)、推定値C(N)がある許容値を超えて異なる場合には、上昇時/下降時で区別して推定値を算出し、第1保存器28、第2保存器29、および第3保存器30のそれぞれに、上昇時/下降時で区別して保存しておくことが考えられる。
次に、図4を用いて、かご位置算出器25の機能について、詳細に説明する。図4は、本発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置に設けられたかご位置算出器25の構成図である。
図4に示したかご位置算出器25は、積分器32およびガバナロープ伸縮量補正器33備えている。また、ガバナロープ伸縮量補正器33は、補正値演算器34およびスイッチ35を備えている。
積分器32は、ガバナエンコーダカウンタ信号に対応した値を積分することで、仮のかご5の位置を算出する。
ガバナロープ伸縮量補正器33は、ガバナロープ伸縮量記憶器24からの目的階に対応したガバナロープ8の伸縮量の推定値、目的階のドアゾーン信号、目的階のリレベルゾーン信号、および減速パターン信号を用いて、ガバナロープ8の伸縮量の補正を行う。
具体的には、ガバナロープ伸縮量補正器33内の補正値演算器34は、目的階に対応したガバナロープ8の伸縮量の推定値、減速パターン信号による減速タイミング、目的階のリレベルゾーン信号によるタイミング、および目的階のドアゾーン信号によるタイミング等を用いて、ガバナロープ8の伸縮量の補正値を演算する。
さらに、スイッチ35は、減速パターン信号を受信していないときに、補正値演算器34からのガバナロープ8の伸縮量の補正値の送信を停止するように切り替えられる。一方、スイッチ35は、減速パターン信号を受信しているときに、補正値演算器34からのガバナロープ8の伸縮量の補正値を送信するように切り替えられる。
この際、現在のかご5の位置は、積分器32から送信される仮のかご5の位置の値から、ガバナロープ伸縮量補正器33からのガバナロープ8の伸縮量の補正値を差し引くことで算出される。
次に、図5を用いて、ガバナロープ8の伸縮量の推定値を説明する。図5は、本発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置で推定されたガバナロープの伸縮量を示す説明図である。図5の横軸は、かご5の全昇降行程に対する最下階からの距離の割合(%)である。また、図5の縦軸は、ガバナロープ伸縮量記憶器24に記憶されたガバナロープ8の伸縮量の推定値(mm)である。
図5に示すように、かご5の全昇降行程に対する最下階からの距離の割合が低いほど、ガバナロープ伸縮量記憶器24に記憶されたガバナロープ8の伸縮量の推定値は大きい。すなわち、最下階付近に近いほど、ガバナロープ8の伸縮量は、大きい。
以上のように、実施の形態1によるエレベータの制御装置は、移動を開始した際にリレベルゾーンプレート検出器またはドアゾーンプレート検出器により検出された着床プレートの長さを考慮して、移動開始時の停止階床に関して、ガバナロープの伸縮により生じるガバナエンコーダの誤差を推定できる構成を備えている。このため、新たなガバナ速度検出器を追加することなく、ガバナロープの伸縮により生じるガバナエンコーダの誤差を推定することができる。
その結果、超高層ビル等の昇降行程の長いエレベータのかごの加減速時において、ガバナロープ8がばね特性により伸縮する場合においても、かご5の位置を正確に把握することができる。
また、実施の形態1によるエレベータの制御装置は、かごが目的階に停止するための減速中において、ドアゾーンプレート検出器が着床プレートを検出していない状態から、着床プレートを検出する状態となった際に、すでに算出したガバナロープの伸縮により生じるガバナエンコーダの誤差推定値を利用して、かごの位置を補正することができる構成を備えている。このため、かごが減速して着床する際でも、かごの位置を正確に把握することができる。その結果、かごの着床誤差とかごの着床時の振動とを抑制することができ、かごの乗り心地を向上させることができる。
また、実施の形態1によるエレベータの制御装置は、ガバナロープの伸縮により生じるガバナエンコーダの誤差に関する情報と、階床の情報とを対応付けて記憶する構成を備えている。このため、各階床の位置に応じて、かごの位置を正確に把握することができる。
また、実施の形態1によるエレベータの制御装置は、ガバナロープの伸縮により生じるガバナエンコーダの誤差が推定されていない階床に関して、ガバナロープの伸縮により生じるガバナエンコーダの誤差が推定されている複数の階床の情報に基づいて、補完にて推定されたガバナロープの伸縮により生じるガバナエンコーダの誤差の情報と、階床の情報とを対応付けて記憶する構成を備えている。このため、かごが初めて着床する階床に対しても、かごの位置を適切に把握することができる。
また、実施の形態1によるエレベータの制御装置は、ガバナロープ伸縮量推定器がガバナロープの伸縮により生じるガバナエンコーダの誤差を推定する度に、階床に対応したガバナロープの伸縮により生じるガバナエンコーダの誤差の情報を更新し、記憶し直す構成を備えている。このため、ガバナロープの伸縮特性の経年変化にも対応することができる。
また、実施の形態1によるエレベータの制御装置は、ガバナロープ伸縮量推定器により推定されたガバナロープの伸縮により生じるガバナエンコーダの誤差の情報を、階床の情報に対応付けて外部へ送信し得る構成を備えている。このため、エレベータの保守作業時等において、ガバナロープの伸縮により生じるガバナエンコーダの誤差の情報を有効に活用することができる。
実施の形態2.
本実施の形態2では、先の実施の形態1のエレベータの制御装置において、現在位置算出器21内のガバナロープ伸縮量推定器23が、ガバナ機構の動特性により検出誤差が発生する場合に対応する方法について説明する。
図6は、本発明の実施の形態2におけるエレベータの制御装置が適用されたエレベータの構成図である。本実施の形態2における図6の構成は、先の実施の形態1における図1の構成と、一部の追加あるいは変更された要素を除いて同じである。そこで、同一要素については、詳細説明を省略し、新たに追加された調整用演算器50を中心に、以下に説明する。
調整用演算器50は、調整処理開始信号を運行指令演算器20から受信することで、調整動作が実施されることを検知する。また、調整用演算器50は、調整動作を実行した後の目的階におけるかごの実際の位置に基づく着床誤差測定情報を、保守員による測定結果の入力操作によって取得する。そして、調整用演算器50は、着床誤差測定情報に基づいて、ガバナロープ伸縮量推定器23の出力を調整するための演算を行い、現在位置算出器21に対して、増幅率指令信号を送信する。
次に、図7を用いて、本実施の形態2における現在位置検出器21の機能について、詳細に説明する。図7は、本発明の実施の形態2におけるエレベータの制御装置に設けられた現在位置算出器21の構成図である。
現在位置算出器21の基本構成は、先の図2で示した実施の形態1の現在位置算出器21と同様である。そこで、同一要素の詳細説明は、省略し、新たに追加された増幅率補正器40を中心に、以下に説明する。
増幅率補正器40は、ガバナロープ伸縮量推定器23とガバナロープ伸縮量記憶器24との間に挿入されている。そして、増幅率補正器40は、ガバナロープ伸縮量推定器23からの送信信号と、調整用演算器50からの送信信号を受信し、増幅率補正後の信号をガバナロープ伸縮量記憶器24に送信する。
ガバナロープ伸縮量推定器23から出力される情報は、起動階情報およびガバナロープ伸縮量推定値情報がある。これに対して、増幅率補正器40は、これら2つの情報のうち、起動階情報に対しては処理せず、ガバナロープ伸縮量推定値情報に対してのみ、調整用演算器50からの送信情報を元に処理を行う。
具体的には、増幅率補正器40は、ガバナロープ伸縮量推定値情報に関しては、調整用演算器50から取得した増幅率指令信号に相当する増幅率を乗算し、その乗算結果を、ガバナロープ伸縮量記憶器24に送信する。
図8は、本発明の実施の形態2において、ガバナロープ伸縮量推定器23の出力に対して調整用演算器50により実行される一連の調整処理を示したフローチャートである。本実施の形態2における調整処理は、以下の手順で行われる。
まず、ステップS801において、調整用演算器50は、調整処理開始信号を運転指令演算器20から受信すると、調整動作を行うに当たって、増幅率指令信号である増幅率情報を1倍として、初期設定する。次に、ステップS802において、調整用演算器50は、制御装置16によりエレベータの調整動作が実行された後に、測定結果に基づいて保守員により入力された着床誤差測定情報を取得する。
上述したエレベータの調整動作は、具体的には以下の通りである。まず、制御装置16は、調整したい階を起動階とし、あらかじめ定めた階を目的階として、かご5を移動動作させる。そして、増幅率補正器40は、この移動動作において、ガバナロープ伸縮量推定器23にて推定された起動階ガバナロープ伸縮量推定値を取得し、ガバナロープ伸縮量記憶器24に送信する。
次に、制御装置16は、調整したい階を目的階として、推定値を用いた補正を伴う移動動作を実行し、調整したい階に復帰させた後、保守員に着床誤差測定情報を測定させる。調整動作の説明は、以上である。
次に、ステップS803において、調整用演算器50は、取得した着床誤差測定情報が評価基準範囲に収まっているか否かを判定する。そして、着床誤差測定情報が評価基準範囲に収まっている場合には、ステップS804に進み、調整用演算器50は、現在の増幅率情報を保持し、一連処理を終了する。
一方、着床誤差測定情報が評価基準に収まっていない場合には、ステップS805に進み、調整用演算器50は、着床誤差測定情報が評価基準範囲を行き過ぎてしまったか、または着床誤差測定情報が評価基準範囲に到達していないか、のいずれであるかを判定する。
そして、調整用演算器50は、着床誤差測定情報が評価基準範囲を行き過ぎてしまったと判定した場合には、ステップS806に進み、増幅率を現状の設定値に対し、あらかじめ決められた増加量だけ増加させ、ステップS802に戻る。
一方、調整用演算器50は、着床誤差測定情報が評価基準範囲に到達していないと判定した場合には、ステップS807に進み、増幅率を現状の設定値に対し、あらかじめ決められた減少量だけ減少させ、ステップS802に戻る。
そして、ステップS806またはステップS807を経由してステップS802に戻った場合には、制御装置16は、更新された新たな増幅率を用いて、再度、エレベータを調整動作させる。そして、調整動作後に取得される着床誤差情報が評価基準範囲内に収まるまで、一連処理を継続する。
このような図8の一連処理によって、ガバナロープ伸縮量検出を行うガバナロープ伸縮量推定器23のガバナロープ伸縮量推定値を補正し、着床誤差が評価基準範囲となる適正な増幅率を得ることができる。この結果、ガバナ機構の動特性による検出誤差を低減できるエレベータの制御装置を実現できる。
なお、先の実施の形態1において図5を用いて説明したように、ガバナロープ8の伸縮量は、各階で変化する。このため、補正値も、各階における伸縮量の変化に対応して変化させる必要がある。
ガバナロープ伸縮量推定値に対し、各階床での着床誤差を補正値として、加算する方法も考えられる。しかしながら、この方法は、各階における補正値が変化するため、各々の階に対応付けて値を取得する必要があり、調整に時間を要する。
これに対して、本発明の実施の形態2における補正手法は、ガバナロープ伸縮量推定値に対し、着床誤差をパラメータとした増幅率で補正を行っている。従って、各階における補正値変化に対し、共通した1つの増幅率で対応でき、各階で調整する必要がない。
以上のように、実施の形態2によれば、ガバナ機構の動特性により検出誤差が発生する場合に対しても、ガバナロープ伸縮量推定値を補正する増幅率を算出できる構成を備えている。この結果、動特性に起因する検出誤差を補正し、着床誤差を評価基準範囲となる適正な値にすることができる。
実施の形態3.
先の実施の形態2では、増幅率の調整処理を行う際に、着床誤差測定情報が評価基準範囲に対し行過ぎた場合には、あらかじめ決められた増加量を加算し、着床誤差測定情報が評価基準範囲に到達していない場合には、あらかじめ決められた減少量の減算処理を行っていた。
しかしながら、このような調整処理では、あらかじめ決められた増分量と減少量が、適切な値でない場合には、迅速に収束しない状態が発生するおそれがある。例えば、増分量や減少量が適正値よりも小さい場合には、着床誤差が評価基準範囲に収束するまで、試行回数が多く必要なる問題があった。逆に、増分量や減少量が適正値よりも大きい場合には、着床誤差が評価基準範囲に収束せず、発散する問題があった。
そこで、本実施の形態3では、ガバナロープ伸縮量推定器23の検出誤差補正処理を、先の実施の形態2での補正処理と比較して、より迅速かつ安定に行うことが可能な方法について説明する。
図9は、本発明の実施の形態3におけるエレベータの制御装置が適用されたエレベータの構成図である。また、図10は、本発明の実施の形態3におけるエレベータの制御装置に設けられた現在位置算出器21の構成図である。本実施の形態3における図9の構成は、先の実施の形態2における図6の構成と、一部の追加あるいは変更された要素を除いて同じである。そこで、同一要素については、詳細説明を省略し、新たに追加された補正処理を中心に、以下に説明する。
本実施の形態3における調整用演算器50は、先の実施の形態2における調整用演算器50と比較すると、現在位置算出器21からの起動階ガバナロープ伸縮量推定値をさらに受信し、増幅率を演算し、現在位置算出器21に増幅率指令信号を送信する機能を有している。
ここで、調整用演算器50で行われる増幅率の調整処理を説明するに当たって、調整用演算器50が受信する2つの情報に関して、着床誤差測定情報を信号A、起動階ガバナロープ伸縮量推定値を信号Bとする。
図11は、本発明の実施の形態3において、ガバナロープ伸縮量推定器23の出力に対して調整用演算器50により実行される一連の調整処理を示したフローチャートである。なお、図11おけるステップS801〜ステップS804は、先の実施の形態2における図8の処理と同様である。本実施の形態3における調整処理は、以下の手順で行われる。
まず、ステップS801において、調整用演算器50は、調整処理開始信号を運転指令演算器20から受信すると、調整動作を行うに当たって、増幅率指令信号である増幅率情報を1倍として、初期設定する。次に、ステップS802において、調整用演算器50は、制御装置16によりエレベータの調整動作が実行された後に、保守員により入力された着床誤差測定情報を、信号Aとして取得する。
上述したエレベータの調整動作は、具体的には以下の通りである。まず、制御装置16は、調整したい階を起動階とし、あらかじめ定めた階を目的階として、かご5を移動動作させる。そして、増幅率補正器40は、この移動動作において、ガバナロープ伸縮量推定器23にて推定された起動階ガバナロープ伸縮量推定値を信号Bとして取得し、ガバナロープ伸縮量記憶器24とともに、調整用演算器50に送信する。
次に、制御装置16は、調整したい階を目的階として、推定値を用いた補正を伴う移動動作を実行し、調整したい階に復帰させた後、保守員に着床誤差測定情報である信号Aを測定させる。
次に、ステップS803において、調整用演算器50は、取得した着床誤差測定情報である信号Aが評価基準範囲に収まっているか否かを判定する。そして、着床誤差測定情報が評価基準範囲に収まっている場合には、ステップS804に進み、調整用演算器50は、現在の増幅率情報を保持し、一連処理を終了する。
一方、着床誤差測定情報である信号Aが評価基準範囲に収まっていない場合には、ステップS1101に進み、調整用演算器50は、起動階ガバナロープ伸縮量推定値を信号Bとして取得する。さらに、ステップS1102において、調整用演算器50は、起動階ガバナロープ伸縮量推定値である信号Bの増幅率を、信号Aと信号Bの2つの信号に基づいて決定する。
従って、増幅率は、信号Aと信号Bをパラメータとする関数Fとして定義され、下式(4)として表すことができる。
増幅率=F(信号A,信号B) (4)
増幅率指令信号を決定する関数Fは、例えば、以下のように設定することができる。増幅率補正器40は、起動階ガバナ伸縮量推定値である信号Bに対し、増幅率指令信号として受信した増幅率を乗算し、乗算結果を得る。ここで、乗算結果は、着床誤差測定情報である信号Aを補正した信号である((信号A)+(信号B))になることが理想的であり、この場合には、着床誤差を零にすることができる。
従って、増幅率指令信号に相当する増幅率は、例えば、下式(5)の関数として定義するとよい。
増幅率
=F(信号A,信号B)
=((信号A)+(信号B))/(信号B)(5)
増幅率を上式(5)を用いて設定した後、ステップS802に戻り、調整動作以降の処理が再び行われる。着床誤差情報が評価基準範囲内になるまで、増幅率の調整処理が継続されるが、原理的には、判定処理の回数は、2回以下に短縮される。
図11のフローチャートには図示していないが、もし、2回以内に着床誤差が評価基準範囲内に収束しない場合には、次のような調整を行うことができる。すなわち、調整用演算器50は、増幅率指令値をX軸、着床誤差量をY軸としたXY平面を仮定し、1回目と2回目の増幅率指令値と着床誤差の情報を記憶しておく。そして、調整用演算器50は、XY平面に1回目と2回目の結果をプロットし、この2点を通る直線のX切片を演算し、増幅率とする。このようにして増幅率を算出ことで、着床誤差を略零にすることができる。
図11に示した一連処理を備えることで、ガバナロープ伸縮量推定値を迅速に補正し、着床誤差を評価基準範囲とする適正な増幅率を得ることが可能となる。
以上のように、実施の形態3によれば、ガバナ機構の動特性により検出誤差が発生する場合に対しても、ガバナロープ伸縮量推定値を補正する増幅率を迅速に算出できる構成を備えている。この結果、動特性に起因する検出誤差を補正し、着床誤差を評価基準範囲とする適正な増幅率を得ることが可能となる。
さらに、検出誤差が評価基準範囲に収束するまでの試行回数を減少させ、迅速に着床誤差を評価基準範囲とする適正な増幅率を迅速に得ることが可能となる。
実施の形態4.
先の実施の形態1では、ガバナロープ伸縮量の動特性が減速パターン信号に対し、時間遅れなく応答する装置に有効な増幅率の補正処理について説明した。これに対して、本実施の形態4では、ガバナロープ伸縮量の動特性が減速パターン信号に対して時間遅れを有する場合の、増幅率の補正処理について説明する。
昇降行程が長いエレベータにおいて、ガバナロープ伸縮量の動特性が、減速パターン信号に対し高域遮断特性を持つ場合がある。この場合、ガバナロープ伸縮量の動特性は、減速パターン信号に対し、時間遅れや波形変化が生じることとなる。この時間遅れや波形変動は、ガバナロープ伸縮量推定器の推定誤差の要因となり、結果として、かご5の着床位置誤差が発生する問題がある。
そこで、本実施の形態4では、ガバナロープ伸縮量の動特性が、減速パターン信号に対して高域遮断特性を有する場合に有効な、増幅率の補正処理について説明する。
図12は、本発明の実施の形態4におけるエレベータの制御装置が適用されたエレベータの構成図である。本実施の形態4における図12の構成は、先の実施の形態1における図1の構成と、一部の追加あるいは変更された要素を除いて同じである。そこで、同一要素については、詳細説明を省略し、新たに追加された低域通過フィルタ60を中心に、以下に説明する。なお、この低域通過フィルタ60は、かごの現在位置に対して、ガバナロープ伸縮量の動特性に基づいた修正を施す特性修正部に相当する。
低域通過フィルタ60は、現在位置算出器21からの現在かご位置の時系列情報を受信し、受信した時系列情報に対し、高周波数帯域を遮断するフィルタ演算を行った信号を速度指令算出器22に送信する。
次に、図13を用いて、本発明の実施の形態4におけるガバナロープ伸縮量の動特性を説明する。図13は、本発明の実施の形態4におけるエレベータの制御装置の着床動作期間におけるガバナロープ伸縮量の時系列情報の一例である。
図12中、点線は、参考のために加筆した減速パターン信号である。この減速パターン信号は、かごの加速度を縦軸の単位としており、時間軸をガバナロープ伸縮量の時系列情報と一致させて、描画されている。
この例におけるガバナロープ伸縮量の動特性は、減速パターン信号である台形波形に対し、台形波形の開始部と終了部が時間軸で遅れるとともに、滑らかに変化する特性となっている。この特性は、減速パターン信号に対し、高域周波数帯域を遮断した特性である。
このような高域遮断特性は、低域通過フィルタにて模擬することが可能である。低域通過フィルタは、例えば、下式(6)で示す伝達特性で実現できる。
LPF(s)=1/(Ts+1) (6)
なお、LPF(s)は、低域通過フィルタの伝達関数を示し、Tは、時定数である。上式(6)の時定数Tを変化させることによって、ガバナロープ伸縮量の動特性を、従来よりも小さな誤差で模擬することが可能となる。
現在位置算出器21が出力する現在のかご位置の時系列情報は、減速パターン信号に同期した信号である。従って、この現在かご位置の時系列情報は、ガバナロープ伸縮量の動特性、すなわち、高域周波数遮断特性を模擬していないこととなる。
そこで、この現在かご位置の時系列情報に対し、上式(6)で示したような低域通過フィルタを通過させれば、ガバナロープ伸縮量の動特性を、従来よりも小さな誤差で模擬した現在のかご位置の時系列情報を得ることができる。
この情報は、従来よりも正確なかご5の位置を表現している。従って、低域通信フィルタ60により、現在かご位置の時系列情報を、低域通過フィルタを通過させた後に、速度指令算出器22に送信すれば、かご5の着床位置誤差およびかご5の着床時の振動を抑制することができる。このような抑制効果により、かご5の乗り心地を向上させることができる。
以上のように、実施の形態4によれば、ガバナロープ伸縮量の動特性が減速パターン信号に対して時間遅れを有する場合において、一次遅れを模擬するための低域通過フィルタを備えている。この結果、一次遅れに起因するかごの着床位置誤差および着床時の振動を抑制することができる。
実施の形態5.
先の実施の形態4で説明した低域通過フィルタ60を備えた構成は、先の実施の形態2の構成に適用することも可能であることはいうまでもない。図14は、本発明の実施の形態5におけるエレベータの制御装置が適用されたエレベータの構成図である。このような構成とすることで、先の実施の形態2に対しても、一次遅れに起因するかごの着床位置誤差および着床時の振動を抑制する効果を付加することができる。
実施の形態6.
先の実施の形態4で説明した低域通過フィルタ60を備えた構成は、先の実施の形態3の構成に適用することも可能であることはいうまでもない。図15は、本発明の実施の形態6におけるエレベータの制御装置が適用されたエレベータの構成図である。このような構成とすることで、先の実施の形態3に対しても、一次遅れに起因するかごの着床位置誤差および着床時の振動を抑制する効果を付加することができる。

Claims (14)

  1. かごに接続されたガバナロープが巻き掛けられたガバナの回転に応じて出力されるガバナエンコーダのカウンタ値に基づいて、前記かごの現在位置を算出する現在位置算出器を備えたエレベータの制御装置であって、
    前記現在位置算出器は、エレベータのかごに設けられた着床プレート検出器が、建築物の各階床位置に応じて設けられた着床プレートのいずれかを検出して停止している状態から移動を開始し、前記着床プレートを検出しない状態になるまでの移動量を、前記ガバナエンコーダのカウンタ値に基づいて算出し、算出した前記移動量と前記着床プレートの実際の長さとの比較により、前記ガバナロープの伸縮により生じる前記ガバナエンコーダのカウント誤差を推定することで、移動を開始した階床でのガバナロープ伸縮量を推定する
    エレベータの制御装置。
  2. 前記現在位置算出器は、
    出発階から移動を開始する際に、前記出発階に対応する前記カウント誤差を推定する伸縮量推定器と、
    前記伸縮量推定器に推定された前記カウント誤差の情報を、前記出発階に相当する階床の情報に対応付けて記憶する伸縮量記憶器と、
    前記かごが前記カウント誤差を算出済みの前記出発階を目的階として移動する際の減速停止動作中に、前記着床プレート検出器が前記目的階の着床プレートを検出していない状態から検出する状態に変化したタイミングで、前記目的階に対応する値として前記伸縮量記憶器に記憶されているカウント誤差を抽出し、抽出した前記カウント誤差により前記ガバナエンコーダのカウンタ値を補正することで前記かごの現在位置を算出するかご位置算出器と
    を有する請求項1に記載のエレベータの制御装置。
  3. 前記伸縮量推定器は、移動を開始する各出発階において前記カウント誤差を推定し、推定した前記カウント誤差の情報と、前記出発階に相当する階床の情報とを対応付けて、前記伸縮量記憶部に記憶させる
    請求項2に記載のエレベータの制御装置。
  4. 前記伸縮量推定器は、カウント誤差が推定されていない階床があり、かつ、すでに複数の階床に対応するカウント誤差が推定されて前記伸縮量記憶部に記憶済みの場合には、前記複数の階床に対応するカウント誤差に基づく補間を行うことで、カウント誤差が推定されていない前記階床のカウント誤差を推定し、前記伸縮量記憶部に記憶させる
    請求項2に記載のエレベータの制御装置。
  5. 前記伸縮量推定器は、出発階から移動を開始する毎に、前記カウント誤差を推定し、新たに推定された前記カウント誤差により前記伸縮量記憶部内のデータを更新する
    請求項2から4のいずれか1項に記載のエレベータの制御装置。
  6. 前記伸縮量推定器は、外部からの要求指令に応じて、前記伸縮量記憶部内のデータを読み出して外部に送信する機能を有する
    請求項2から5のいずれか1項に記載のエレベータの制御装置。
  7. 前記現在位置算出器から出力される前記かごの現在位置に対して、ガバナロープ伸縮量の動特性に基づいた修正を施す特性修正部
    をさらに備える請求項2から6のいずれか1項に記載のエレベータの制御装置。
  8. 前記特性修正部は、前記現在位置算出器の出力の高周波数帯域を遮断する低域通過フィルタで構成される
    請求項7に記載のエレベータの制御装置。
  9. 目的階に停止した際に実測された着床誤差測定情報を取得し、前記伸縮量推定器で推定された前記カウント誤差を前記着床誤差測定情報に基づいて調整する調整用演算器
    をさらに備える請求項2から8のいずれか1項に記載のエレベータの制御装置。
  10. 前記調整用演算器は、前記着床誤差測定情報に基づいて増幅率を算出し、前記伸縮量推定器で推定された前記カウント誤差に対して前記増幅率を乗算することで調整を行う
    請求項9に記載のエレベータの制御装置。
  11. 前記調整用演算器は、前記着床誤差測定情報が評価基準範囲に対して、行き過ぎているか、範囲内であるか、あるいは未到達なのかを判定した結果に基づいて、前記増幅率を増減させ、複数回の調整を行うことで、前記増幅率を収束させる
    請求項10に記載のエレベータの制御装置。
  12. 前記調整用演算器は、前記伸縮量推定器で推定された前記カウント誤差と前記着床誤差測定情報とに基づいて、前記増幅率を算出する
    請求項10または11に記載のエレベータの制御装置。
  13. 前記調整用演算器は、前記カウント誤差と前記着床誤差測定情報との加算結果を前記カウント誤差で除算した値を前記増幅率として算出する
    請求項12記載のエレベータの制御装置。
  14. かごに接続されたガバナロープが巻き掛けられたガバナの回転に応じて出力されるガバナエンコーダのカウンタ値に基づいて、前記かごの現在位置を算出する現在位置算出器を備えたエレベータの制御装置において、前記現在位置算出器で実行されるガバナロープ伸縮量推定方法であって、
    エレベータのかごに設けられた着床プレート検出器が、建築物の各階床位置に応じて設けられた着床プレートのいずれかを検出して停止している状態から移動を開始し、前記着床プレートを検出しない状態になるまでの移動量を、前記ガバナエンコーダのカウンタ値に基づいて算出する移動量算出ステップと、
    前記移動量算出ステップで算出された前記移動量と、前記着床プレートの実際の長さとの比較により、前記ガバナロープの伸縮により生じる前記ガバナエンコーダのカウント誤差を推定することで、移動を開始した階床でのガバナロープ伸縮量を推定する推定ステップと
    を有するガバナロープ伸縮量推定方法。
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