JPWO2016203519A1 - インサート式工具及びスレッドミル - Google Patents

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Abstract

スレッドミル(1A)のインサート部(3)は、ボディ(2A)の先端部にネジ(8)で固定される。インサート部(3)は、仕上げ加工用のインサート(4)と荒加工用のインサート(5)を重ね合わせて構成される。インサート(4,5)の夫々の合わせ面にて、インサート(4)の合わせ面の凸部と凹部は、インサート(5)の合わせ面の凹部と凸部に重ねられる。スレッドミル(1A)は、例えば右刃ダウンカットで、ワークに形成された穴にめねじを切削できる。インサート(4,5)で穴の内周面を同時に切削するので、荒加工と仕上げ加工を1パスで施すことができる。インサート(4,5)は、夫々の合わせ面の凸部と凹部が重なることで、夫々の厚み方向において互いに一部が重なる。それ故、インサート部(3)の突出長を短くできる。

Description

本発明は、ボディと、該ボディに取り付けられるインサート部とを備えるインサート式工具及びスレッドミルに関する。
ホルダと加工ヘッドが、締結用おねじと締結用めねじで一体的に結合される加工ヘッド交換式回転工具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−284752号公報
特許文献1に記載の加工ヘッド交換式回転工具では、ホルダの形状によって使用用途が限定されてしまうという問題点があった。また、加工ヘッド交換式回転工具は、様々な形状の加工ヘッドを使用できるが、取付可能な加工ヘッドの数は一つであるので、例えば荒加工と仕上げ加工を同時に行うような複合加工はできなかった。
本発明の目的は、様々な使用用途に適用でき、且つ複合加工を可能とするインサート式工具及びスレッドミルを提供することである。
本発明の第1態様によれば、円柱状のボディと、円盤状のインサート部と、前記ボディの軸方向の一端部に前記インサート部を着脱可能に固定する固定手段とを備え、前記インサート部は、刃部を外周に備える円盤状のインサートを一枚で、又は複数枚を互いに同軸上に重ね合わせて構成することが可能であって、前記インサートは両面の夫々に、前記インサートの厚み方向の中心から前記厚み方向の両側に夫々突出して形成され、前記中心から最も離間する凸部と、前記凸部を除く部分に設けられ、前記中心から前記厚み方向の両側に夫々突出して形成され、前記凸部よりも低い凹部とを備え、複数枚の前記インサートを互いに同軸上に重ね合わせたときに、互いに重なり合う第1インサートと第2インサートの夫々の合わせ面において、前記第1インサートの前記合わせ面に設けられた前記凸部は、前記第2インサートの前記合わせ面に設けられた前記凹部内に挿入され、前記第2インサートの前記合わせ面に設けられた前記凸部は、前記第1インサートの前記合わせ面に設けられた前記凹部内に挿入されることを特徴とするインサート式工具が提供される。
第1態様のインサート式工具は、インサート部を、複数枚のインサートを同軸上に重ね合わせて構成できる。それ故、種類の異なる複数のインサートを重ね合わせることで、ワークに対し複合加工を施すことができる。さらに、インサート部におけるインサートの組み合わせを変えることで、複合加工のバリエーションを広げることができる。インサート部は一枚でも構成できるので、使用用途に応じて適切な一枚のインサートを、ボディの一端部に取り付けて使用できる。互いに重ね合わされた第1インサートと第2インサートの夫々の合わせ面において、第1インサート側の凸部は、第2インサート側の凹部に挿入され、第2インサート側の凸部は、第1インサート側の凹部に挿入される。第1インサートと第2インサートは、夫々の厚み方向において互いに一部が重なる。よって、第1インサートと第2インサートを重ね合わせたときのインサート部の厚みは、第1インサートと第2インサートの夫々の単体の厚みの合計よりも小さくなる。従って、第1態様は、インサート部の突出長を短くできるので、工具剛性を向上できる。さらに、回転時に生じる振れを抑制できる。
第1態様の前記凸部は、前記刃部と前記インサートの中心部との間に設けられていてもよい。第1態様は、インサートのうち厚みのある凸部を、インサートの外周に設けられた刃部に対応して配置するので、刃部を支持するインサートの外周部分の剛性を向上できる。
第1態様の前記インサートの前記中心部には、前記厚み方向に貫通する軸穴が設けられ、前記ボディの前記一端部には、前記インサートの片面と接触する接触面が設けられ、前記接触面の中心には、前記ボディの軸方向に沿って突出し、前記軸穴に挿入されるボスが設けられていてもよい。インサートをボディの一端部に固定するとき、ボディ側のボスをインサートの軸穴に挿入し、インサートの片面をボディ側の接触面に接触させた状態で、固定手段で固定する。これにより、第1態様は、ボディの一端部に対してインサートを簡単に位置決めできるので、ボディに対するインサートの取付作業を効率よく行うことができる。
第1態様の前記接触面には、前記片面に設けられた前記凹部に対応する位置に、前記片面側に突出して設けられ、前記凹部内に挿入されるボディ側凸部と、前記片面に設けられた前記凸部に対応する位置に、前記ボディ側凸部よりも低く設けられ、前記凸部を内側に挿入させるボディ側凹部とが夫々設けられていてもよい。接触面にインサートの片面を接触させるとき、インサートの片面に設けられた凸部を、接触面に設けられたボディ側凹部内に挿入できる。これにより、第1態様は、インサート部の突出長をさらに短くできる。
第1態様の前記固定手段はネジであって、前記インサートには、前記厚み方向に貫通し、前記ネジの軸部を挿入する為の挿入穴が設けられ、前記接触面において前記挿入穴に対応する位置には、前記ネジを締結する為のネジ穴が設けられていてもよい。これにより、第1態様は、インサートをボディに対して強固に固定できる。
第1態様の前記第1インサートの前記合わせ面に設けられた前記凸部の先端部は、前記第2インサートの前記合わせ面に設けられた前記凹部の底部と当接し、前記第2インサートの前記合わせ面に設けられた前記凸部の先端部は、前記第1インサートの前記合わせ面に設けられた前記凹部の底部とは接触しないようにしてもよい。これにより、第1態様は、第1インサートの合わせ面と第2インサートの合わせ面をがたつくことなく平行に重ね合わせることができるので、複数枚のインサートで構成されたインサート部の厚みを均一にできる。
第1態様の前記インサートの両面の夫々において、前記凸部の数と前記凹部の数は同一のn個であり、前記インサートの中心部から前記凸部の最外周縁部と接触し、且つ前記凸部を間に全て含むときの二本の第1仮想直線が示す最小角度をX、前記中心部から前記凹部の最外周縁部と接触する二本の第2仮想直線の間に前記凸部を含まないときの最大角度をYとした場合、X<Yであり、n個の前記凸部の夫々のXの合計は180°未満であり、n個の前記凹部の夫々のYの合計は180°より大きく、n個の前記凸部の夫々のXのうち最大角度Xmaxは180/n未満であり、n個の前記凹部の夫々のYのうち最大角度Ymaxは180/nよりも大きくなるようにしてもよい。これにより、インサートの両面の夫々に設けられた凸部と凹部は、インサートを裏返しても、他方のインサートの凹部と凸部と重なることができる。
第1態様の前記インサートの両面の夫々において、前記インサート部は、荒加工用の刃部を備える前記インサートである荒加工用インサートと、仕上げ加工用の刃部を備える前記インサートである仕上げ加工用インサートとを同軸上に互い重ね合わせて構成してもよい。これにより、第1態様は、荒加工と仕上げ加工を同時に行う複合加工をワークに施すことができる。
第1態様の前記インサート部を複数枚の前記インサートを重ね合わせて構成した場合に、厚みの異なる前記インサートと入れ替え交換することで、前記第1インサートの外周に設けられた前記刃部と、前記第2インサートの外周に設けられた前記刃部との前記軸方向に平行な距離であるピッチを調節可能としてもよい。これにより、第1態様は、インサート部において、厚みの異なるインサートを重ねることで、ピッチを簡単に調節できる。
第1態様は、前記第1インサートと前記第2インサートとの間に重ねる板状のスペーサを備えてもよい。第1態様は、第1インサートと第2インサートの間にスペーサを重ねることで、インサート部のピッチを簡単に変更できる。また、異なる厚みのスペーサを重ねることで、ピッチを簡単に調節できる。
本発明の第2態様のスレッドミルは、請求項1から10の何れかに記載のインサート式工具の構成を備えたことを特徴とするスレッドミルを提供できる。これにより、第2態様のスレッドミルは、請求項1から10の何れかに記載の効果を奏することができる。
スレッドミル1Aの全体斜視図である。 インサート4の斜視図である。 インサート4の平面図である。 インサート4の側面図である。 インサート5の斜視図である。 インサート5の平面図である。 インサート5側面図である。 インサート4と5を重ね合わせ、インサート部3を作成する方法を示す図である。 インサート部3をインサート4側から見た図である。 インサート130の側面図である。 インサート部130の平面図である。 ボディ2Aの先端側の部分拡大斜視図である。 ボディ2Aの先端側の端面図である。 ボディ2Bの先端側の部分拡大斜視図である。 ボディ2Bの先端側の端面図である。 ボディ2Aの取付面90にインサート5を重ね合わせた状態を示す図である。 ボディ2Bの取付面190にインサート4を重ね合わせた状態を示す図である。 右刃ダウンカット用のスレッドミル1Aの先端側の側面図である。 右刃アップカット用のスレッドミル1Bの先端側の側面図である。 左刃ダウンカット用のスレッドミル1Cの先端側の側面図である。 左刃アップカット用のスレッドミル1Dの先端側の側面図である。 右刃ダウンカットによるねじの切削工程を示す図である。 右刃アップカットによるねじの切削工程を示す図である。 インサート40とインサート5を重ね合わせて作成されたインサート部3の側面図である。 インサート4と5の間にスペーサ300を重ね合わせ、インサート部3を作成する方法を示す図である。 スペーサ300の平面図である。 インサート5にスペーサ300を配置した状態を示す図である。 特殊スレッドミル1Eの斜視図である。 インサート9の斜視図である。 インサート4と9を組み合わせたインサート部3の斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。なお、本発明は、以下説明する実施形態の具体的構成に何ら限定されるものではない。
図1を参照し、スレッドミル1Aの構造を説明する。スレッドミル1Aは、ワーク7(図22参照)に設けられた穴6に対し、ミリング加工でめねじを切削する為の工具である。スレッドミル1Aはインサート式工具であり、略円柱状のボディ2Aと、該ボディ2Aの先端部(軸線方向一端部)に着脱可能に固定されたインサート部3とを備える。ボディ2Aは、図示しない工作機械の主軸等に取り付けられて回転駆動されるシャンクである。ボディ2Aの材質は、例えばインサート部3を構成する後述するインサート4,5に比較して耐摩耗性、硬さ、強度等が低い炭素鋼、合金鋼等を採用できる。
インサート部3は、ボディ2Aの先端部に対し、4本のネジ8で着脱可能に固定されている。インサート部3は、一枚、又は複数枚の円盤状のインサートを同軸上に重ね合わせて構成される。図1に示すインサート部3は、2枚のインサート4,5を同軸上に重ね合わせて構成されている。インサート4,5は、超硬合金、セラミック、又は高速度工具鋼等の所定材料で形成される。また、必要に応じてTiNやTiCN、TiAlN、CrN等の化合物被膜やDLC(Diamond Like Carbon;ダイヤモンド状カーボン)膜、ダイヤモンド被膜等の硬質被膜をコーティングしてもよく、水蒸気処理、窒化処理等を施してもよい。
インサート4,5は、例えば、使用用途が互いに異なるものを採用できる。インサート4は仕上げ加工用、インサート5は荒加工用である。インサート部3は、インサート4を軸線方向先端側に、インサート5を軸線方向後端側に備える。このようなインサート部3を備えるスレッドミル1Aは、ワーク7に設けられた穴6に対し、右刃ダウンカットで右ねじを切削する工具として使用される(図22参照)。このスレッドミル1Aは、右刃ダウンカットの1パスで、荒加工と仕上げ加工を同時に行う複合加工を行うことができる。
図2〜4を参照し、インサート4の構造を具体的に説明する。なお、図4は、図3に示すインサート4を矢印D1方向から見たときの側面図である。図2,図3に示すように、インサート4は、インサート本体10と、8つの刃部11〜18とを備える。インサート4は仕上げ加工用であるので、後述する荒加工用のインサート5よりも径が小さい。インサート本体10は、所定厚を有する略円盤状に形成され、一面10Aと他面10B(図4参照)を備える。インサート本体10は、軸穴41と4つの挿入穴43〜46を備える。軸穴41は、インサート本体10の中心部に設けられ、一面10Aと他面10Bを貫通する。軸穴41には、ボディ2Aの先端部に設けられた後述するボス111(図12参照)が挿入される。4つの挿入穴43〜46は、軸穴41を中心に十字の方向に夫々配置され、且つ後述する刃部12,14,16,18に夫々対応する位置に設けられている。これら挿入穴43〜46には、4本のネジ8(図1参照)が挿入される。
刃部11〜18は、インサート本体10の外周縁部において、周方向に互いに等間隔に設けられている。なお、説明の便宜上、刃部11〜18は、インサート本体10を一面10Aから見たときに、時計回りに順に配置されているものとする。刃部11〜18は、周方向から見て径方向外側に突出する略三角形状に形成されている。刃部11〜18の刃先11A〜18Aは、一面10A側から見たときの周方向左側(他面10Bから見たときの周方向右側)に夫々配置されている。
次に、インサート本体10の表面形状を説明する。一面10Aと他面10Bには、8つの略扇型状の凸部21〜28と、8つの略扇型状の凹部31〜38と、環状凹部39とが、夫々設けられている。一面10Aと他面10Bの夫々において、凸部21〜28は、刃部11〜18に夫々対応する位置に設けられている。凸部21は、刃部11と軸穴41の間に、インサート本体10の厚み方向に突出して設けられ、刃部11の基部から軸穴41側に向かって先細りに形成されている。凸部22は、刃部12と挿入穴43の間に、インサート本体10の厚み方向に突出して設けられ、刃部12の基部から挿入穴43側に向かって先細りに形成されている。
凸部23,25,27は、凸部21と同様に、刃部13,15,17と軸穴41との間において、インサート本体10の厚み方向に突出して設けられ、刃部13,15,17の基部から軸穴41側に向かって先細りに形成されている。また、凸部24,26,28は、凸部22と同様に、挿入穴44,45,46と、刃部14,16,18との間において、インサート本体10の厚み方向に突出して設けられ、刃部14,16,18の夫々の基部から挿入穴44,45,46側に向かって先細りに形成されている。
一面10Aと他面10Bにおいて、凹部31〜38は、凸部21〜28を除く部分で、且つ凸部21〜28の夫々の間に設けられ、インサート本体10の厚み方向において、凸部21〜28よりも低く形成されている。凹部31は、凸部21と22の間に設けられ、インサート本体10の外周縁部から軸穴41側に向かって先細りに形成されている。そして、凹部31と同様に、凹部32は、凸部22と23の間に設けられ、凹部33は、凸部23と24の間に設けられ、凹部34は、凸部24と25の間に設けられ、凹部35は、凸部25と26の間に設けられ、凹部36は、凸部26と27の間に設けられ、凹部37は、凸部27と28の間に設けられ、凹部38は、凸部28と21の間に設けられ、インサート本体10の外周縁部から軸穴41側に向かって先細りに夫々形成されている。環状凹部39は、軸穴41の外周縁部に沿って環状に、且つ凸部21〜28よりも低く形成され、凹部31〜38の夫々の軸穴41側の端部と接続する。環状凹部39と凹部31〜38は、互いに同一平面である。図4に示すように、一面10Aに設けられた凸部21〜28及び凹部31〜38と、他面10Bに設けられた凸部21〜28及び凹部31〜38とは、インサート10本体の厚み方向において互いに同一位置に夫々配置されている。
図4に示すように、上記構造を備えるインサート4において、インサート本体10の厚み方向の中心から一面10A側の凸部21〜28の各先端部までの長さをM1、他面10B側の凸部21〜28の各先端部までの長さをM2、インサート本体10の厚み方向の中心から一面10A側の凹部31〜38の各底部までの長さをN1、インサート本体10の厚み方向の中心から他面10B側の凹部31〜38の各底部までの長さをN2とする。インサート4の厚みL1は、一面10A側の凸部21〜28から、他面10B側の凸部21〜28までの長さであるので、M1とM2を加算した長さである。このとき、インサート4は、M1=M2、M1>M2、M1<M2、N1=N2、N1>N2、N1<N2の何れの場合も適用可能である。
図5〜7を参照し、インサート5の構造を具体的に説明する。なお、図7は、図6に示すインサート5を矢印D3方向から見たときの側面図である。図5,図6に示すように、インサート5は、インサート本体50と、8つの刃部51〜58とを備える。インサート本体50は、所定厚を有する略円盤状に形成され、一面50Aと他面50B(図7参照)を備える。インサート本体50は、軸穴81と4つの挿入穴83〜86を備える。軸穴81は、インサート本体50の中心部に設けられ、一面50Aと他面50Bを貫通する。軸穴81には、ボディ2Aの先端部に設けられた後述するボス111(図12参照)が挿入される。4つの挿入穴83〜86は、軸穴81を中心に十字の方向に夫々配置され、刃部51と52の間、刃部53と54の間、刃部55と56の間、刃部57と58の間に夫々対応する各位置に設けられている。これら挿入穴83〜86には、4本のネジ8(図1参照)が挿入される。
刃部51〜58は、インサート本体50の外周縁部において、周方向に互いに等間隔に設けられている。なお、説明の便宜上、刃部51〜58は、インサート本体50を一面50Aから見たときに、時計回りに順に配置されているものとする。刃部51〜58は、周方向から見て径方向外側に突出する略三角形状に形成されている。刃部51〜58の刃先51A〜58Aは、一面50A側から見たときの周方向左側(他面50Bから見たときの周方向右側)に夫々配置されている。
次に、インサート本体50の表面形状を説明する。一面50Aと他面50Bには、8つの略扇型状の凸部61〜68と、8つの略扇型状の凹部71〜78と、環状凹部79とが、夫々設けられている。一面50Aと他面50Bの夫々において、凸部61〜68は、刃部51〜58に夫々対応する位置に設けられている。凸部61は、刃部51と軸穴81の間に、インサート本体50の厚み方向に突出して設けられ、刃部51の基部から軸穴81側に向かって先細りに形成されている。凸部61の挿入穴83と重複する部分は、挿入穴83の湾曲する外縁部に沿って湾曲して形成されている。凸部62は、刃部52と軸穴81の間に、インサート本体50の厚み方向に突出して設けられ、刃部52の基部から軸穴81側に向かって先細りに形成されている。凸部62の挿入穴83と重複する部分は、挿入穴83の湾曲する外縁部に沿って湾曲して形成されている。
なお、凸部61,62と同様に、凸部63,64は、刃部53,54と軸穴81の間に、インサート本体50の厚み方向に突出して設けられ、刃部53,54の基部から軸穴81に向かって先細りに形成されている。凸部63,64の挿入穴84と重複する部分は、挿入穴84の湾曲する外縁部に沿って夫々湾曲して形成されている。凸部65,66は、刃部55,56と軸穴81の間に、インサート本体50の厚み方向に突出して設けられ、刃部55,56の基部から軸穴81側に向かって先細りに形成されている。凸部65,66の挿入穴85と重複する部分は、挿入穴85の湾曲する外縁部に沿って夫々湾曲して形成されている。凸部67,68は、刃部57,58と軸穴81の間に、インサート本体50の厚み方向に突出して設けられ、刃部57,58の基部から軸穴81に向かって先細りに形成されている。凸部67,68の挿入穴86と重複する部分は、挿入穴86の湾曲する外縁部に沿って夫々湾曲して形成されている。
一面50Aと他面50Bにおいて、凹部71〜78は、凸部61〜68を除く部分で、且つ凸部61〜68の夫々の間に設けられ、インサート本体50の厚み方向において、凸部61〜68よりも低く形成されている。凹部71は、凸部61と62の間に設けられ、凹部72は、凸部62と63の間に設けられ、凹部73は、凸部63と64の間に設けられ、凹部74は、凸部64と65の間に設けられ、凹部75は、凸部65と66の間に設けられ、凹部76は、凸部66と67の間に設けられ、凹部77は、凸部67と68の間に設けられ、凹部78は、凸部68と61の間に設けられている。凹部71〜78は、夫々、インサート本体50の外周縁部から軸穴81側に向かって先細りに形成されている。
挿入穴83〜86は、凹部71,73,75,77の夫々の軸穴81側に設けられている。環状凹部79は、軸穴81の外周縁部に沿って環状に、且つ凸部61〜68よりも低く形成され、凹部71〜78の夫々の軸穴81側の端部と接続する。環状凹部79と凹部71〜78は、互いに同一平面である。図7に示すように、一面50Aに設けられた凸部61〜68及び凹部71〜78と、他面50Bに設けられた凸部61〜68及び凹部71〜78とは、インサート本体50の厚み方向において互いに同一位置に夫々配置されている。
上記構造を備えるインサート5において、インサート本体50の厚み方向の中心から一面50A側の凸部61〜68の各先端部までの長さをM3、他面50B側の凸部61〜68の各先端部までの長さをM4、インサート本体50の厚み方向の中心から一面50A側の凹部71〜78の各底部までの長さをN3、インサート本体50の厚み方向の中心から他面50B側の凹部71〜78の各底部までの長さをN4とする。インサート5の厚みL2は、一面50A側の凸部61〜68から、他面50B側の凸部61〜68までの長さであるので、M3とM4を加算した長さである。このとき、インサート5は、M3=M4、M3>M4、M3<M4、N3=N4、N3>N4、N3<N4の何れの場合も適用可能である。
図8,図9を参照し、インサート4と5を重ね合わせてインサート部3を作成する方法を説明する。なお、図8に示すインサート4は、図3のインサート4を矢印D2方向から見たときの側面を示す。図8に示すインサート5は、図6のインサート5を矢印D4方向から見たときの側面を示す。図9では、インサート5を実線、インサート4を二点鎖線で示している。
図8に示すように、例えば、インサート4の他面10Bと、インサート5の一面50Aを対向させ、互いに重ね合わせる。このとき、他面10Bと一面50Aが合わせ面となる。
図8,図9に示すように、他面10Bに設けられた凸部21は、一面50Aに設けられた凹部78に挿入される。他面10Bに設けられた凸部22は、一面50Aに設けられた凹部71に挿入される。他面10Bに設けられた凸部23は、一面50Aに設けられた凹部72に挿入される。他面10Bに設けられた凸部24は、一面50Aに設けられた凹部73に挿入さる。他面10Bに設けられた凸部25は、一面50Aに設けられた凹部74に挿入される。他面10Bに設けられた凸部26は、一面50Aに設けられた凹部75に挿入される。他面10Bに設けられた凸部27は、一面50Aに設けられた凹部76に挿入される。他面10Bに設けられた凸部28は、一面50Aに設けられた凹部77に挿入される。
一方、一面50Aに設けられた凸部61は、他面10Bに設けられた凹部31に挿入される。一面50Aに設けられた凸部62は、他面10Bに設けられた凹部32に挿入される。一面50Aに設けられた凸部63は、他面10Bに設けられた凹部33に挿入される。一面50Aに設けられた凸部64は、他面10Bに設けられた凹部34に挿入される。一面50Aに設けられた凸部65は、他面10Bに設けられた凹部35に挿入される。一面50Aに設けられた凸部66は、他面10Bに設けられた凹部36に挿入される。一面50Aに設けられた凸部67は、他面10Bに設けられた凹部37に挿入される。一面50Aに設けられた凸部68は、他面10Bに設けられた凹部38に挿入される。このようにして、インサート4と5が同軸上に互いに重ね合わされ、インサート部3が構成される。
ここで、インサート部3では、他面10Bに設けられた凸部21の先端部が、一面50Aに設けられた凹部78の底部と当接する。他面10Bに設けられた凸部22の先端部が、一面50Aに設けられた凹部71の底部と当接する。他面10Bに設けられた凸部23の先端部が、一面50Aに設けられた凹部72の底部と当接する。他面10Bに設けられた凸部24の先端部が、一面50Aに設けられた凹部73の底部と当接する。他面10Bに設けられた凸部25の先端部が、一面50Aに設けられた凹部74の底部と当接する。他面10Bに設けられた凸部26の先端部が、一面50Aに設けられた凹部75の底部と当接する。他面10Bに設けられた凸部27の先端部が、一面50Aに設けられた凹部76の底部と当接する。他面10Bに設けられた凸部28の先端部が、一面50Aに設けられた凹部77の底部と当接する。
一方、他面50Bに設けられた凸部61の先端部は、一面50Aに設けられた凹部31の底部に対して隙間を空けて対向する。他面50Bに設けられた凸部62の先端部は、一面50Aに設けられた凹部32の底部に対して隙間を空けて対向し、他面50Bに設けられた凸部63の先端部は、一面50Aに設けられた凹部33の底部に対して隙間を空けて対向する。他面50Bに設けられた凸部64の先端部は、一面50Aに設けられた凹部34の底部に対して隙間を空けて対向する。他面50Bに設けられた凸部65の先端部は、一面50Aに設けられた凹部35の底部に対して隙間を空けて対向する。他面50Bに設けられた凸部66の先端部は、一面50Aに設けられた凹部36の底部に対して隙間を空けて対向する。他面50Bに設けられた凸部67の先端部は、一面50Aに設けられた凹部37の底部に対して隙間を空けて対向する。他面50Bに設けられた凸部68の先端部は、一面50Aに設けられた凹部38の底部に対して隙間を空けて対向する。
図8に示すように、インサート部3の厚みL3は、インサート4の一面10Aに設けられた凸部21〜28の各先端部と、インサート5の他面50Bに設けられた凸部61〜68の各先端部との間の距離に相当する。そして、上記のように、他面10Bと一面50Aの夫々の凸部と凹部が互いに重ね合されることで、インサート4の他面10B側の厚みM2と、インサート5の一面50A側の厚みM3とを、インサート部3の厚み方向において互いに重ねることができる。即ち、スレッドミル1Aは、インサート部3の厚みL3を、インサート4の厚みL1(図4参照)とインサート5の厚みL2(図7参照)を加算した距離よりも短くすることができる。例えば、インサート4の厚みが5mm、インサート5の厚みが4mmのとき、インサート4,5の単体の厚みの合計が9mmに対し、重ねた状態での厚みの合計は8mmとなる。なお、この場合のインサート4と5の厚み方向において互いに重なる長さは1mmである。これにより、スレッドミル1Aは、インサート部3の軸線方向における突出長を短くできるので、インサート部3の剛性を向上できる。さらに、インサート部3の剛性を向上できるので、スレッドミル1Aの回転時に生じる振れを抑制できる。
また、上記のように、インサート4の他面10Bの凸部21〜28の先端部は、インサート5の一面50Aの凹部71〜78の底部と夫々当接するが、インサート5側の凸部61〜68の先端部は、インサート4の凹部31〜38の底部とは接触しない。これは、インサート5の凸部61〜68の高さの方が、インサート4の凹部31〜38の深さよりも低いからである。なお、凸部の高さとは、凹部との高低差であり、凹部の底部から凸部の先端部までの長さである。凹部の深さとは、凸部との高低差であり、凸部の先端部から凹部の底部までの長さである。これにより、インサート部3は、インサート4と5を偏りなく互いに平行に重ね合わせることができるので、ピッチP1を揃えることができる。ピッチP1は、インサート4の刃部11〜18と、インサート5の刃部51〜58との間の距離である。なお、ピッチP1は、ワーク7の穴6(図22参照)に切削するねじのピッチに対応する。
図10,図11を参照し、インサートにおける凸部と凹部の配置条件を説明する。図8に示すインサート4と5の夫々の合わせ面に設けられた凸部と凹部は、インサート4,5の一方、又は両方を裏返しても、互いに重ね合わせることができる。その為には、インサートの両面に設ける凸部と凹部を、後述する配置条件に従って配置する必要がある。そこで、図10,図11に示すインサート130を例に、凸部と凹部の配置条件を説明する。なお、図10は、図11のインサート130を矢印D5方向から見たときの側面図である。
インサート130は、円盤状のインサート本体140を備える。なお、図10,図11では、インサート130に設けられる刃部、軸穴、挿入穴を省略している。インサート本体140は、一面140Aと他面140Bを備える。一面140Aと他面140Bの表面形状は同一である。
図11に示すように、一面140Aには、中心Oを取り囲むようにして時計回りに、5つの凸部141〜145と、5つの凹部151〜155とが交互に配置されている。次いで、中心Oから凸部141の周方向両側の最外周縁部に夫々接触する仮想直線A1とA2を引き、これら仮想直線A1とA2の間に凸部141を全て含むときの最小角度をX1とする。そして、凸部141と同様に、凸部142の最外周縁部に夫々接触する2本の仮想直線の最小角度をX2、凸部143の最外周縁部に夫々接触する2本の仮想直線の最小角度をX3、凸部144の最外周縁部に夫々接触する2本の仮想直線の最小角度をX4、凸部145の最外周縁部に夫々接触する2本の仮想直線の最小角度をX5とする。なお、凸部141〜145の夫々の形状は、2本の仮想直線の間であれば、どのような形状であってもよい。
さらに、中心Oから凹部151の周方向両側の最外周縁部に夫々接触する2本の仮想直線B1とB2を引き、これら仮想直線B1とB2の間に凸部を含まないときの最大角度をY1とする。凹部151と同様に、凹部152の最外周縁部に夫々接触する2本の仮想直線の間に凸部を含まないときの最大角度をY2、凹部153の最外周縁部に夫々接触する2本の仮想直線の間に凸部を含まないときの最大角度をY3、凹部154の最外周縁部に夫々接触する2本の仮想直線の間に凸部を含まないときの最大角度をY4、凹部155の最外周縁部に夫々接触する2本の仮想直線の間に凸部を含まないときの最大角度をY5とする。
このような凸部と凹部を両面に備える2枚のインサート130を互いに重ね合わせてインサート部3を構成する場合に、一方を裏返しても他方と重ね合わせることができる為には、以下の5つの条件を満たすことが必要である。
(1)X1〜X5の何れもY1〜Y5より小さい
(2)凸部141〜145の夫々のX1〜X5の合計は180°未満
(3)凹部151〜155の夫々のY1〜Y5の合計は180°より大きい
(4)X1〜X5のうち最大角度Xmaxは180/5°未満
(5)Y1〜Y5のうち最大角度Ymaxは180/5°よりも大きい
さらに、X1+Y1、X2+Y2、X3+Y3、X4+Y4、X5+Y5が何れも360/5°と同じになる場合は等分割となる。この場合、一方のインサート130の合わせ面に設けられた凸部141〜145と凹部151〜155は、他方のインサート130の合わせ面に設けられた凹部151〜155と凸部141〜145に対して、どの位置でも干渉なく重ね合わせることができる。なお、本実施形態のインサート4,5は、上記の配置条件を何れも満たしている。よって、インサート部3において、インサート4,5の一方、又は両方を裏返しても互いに重ね合わせることができ、夫々の両面に設けられた凸部と凹部は、どの位置でも干渉無く重ね合わせることができる。
図12,図13を参照し、ボディ2Aの取付面90の形状を説明する。ボディ2Aは、先端部に円形状の取付面90を備える。取付面90には、インサート5(図5,図6参照)を着脱可能に取り付けることができる。取付面90には、ボス111と、4つのネジ穴113〜116とが夫々設けられている。ボス111は、取付面90の中心部に設けられ、ボディ2Aの軸線上に沿って延びる略円柱状に形成されている。4つのネジ穴113〜116は、ボス111を中心に十字の方向に夫々配置され、時計回りに順に配置されている。これらネジ穴113〜116には、4本のネジ8(図1参照)が締結される。
取付面90は、インサート5の両面の凹凸形状に対応する凹凸形状を備える。取付面90には、8つの略扇型状の凸部91〜98と、8つの略扇型状の凹部101〜108と、環状凹部109とが、夫々設けられている。凸部91は、ネジ穴113と116の間の中央に、ボディ2Aの軸線方向に対して平行に突出して設けられ、取付面90の外周縁部からボス111側に向かって先細りに形成されている。凸部92は、ネジ穴113と外周縁部との間に、ボディ2Aの軸線方向に対して平行に突出して設けられ、外周縁部からネジ穴113に向かって先細りに形成されている。
また、凸部91と同様に、凸部93はネジ穴113と114の間の中央に、凸部95はネジ穴114と115の間の中央に、凸部97はネジ穴115と116の間の中央に、ボディ2Aの軸線方向に対して平行に突出して設けられ、取付面90の外周縁部からボス111側に向かって先細りに夫々形成されている。また、凸部92と同様に、凸部94はネジ穴114と外周縁部との間に、凸部96はネジ穴115と外周縁部との間に、凸部98はネジ穴116と外周縁部との間に、ボディ2Aの軸線方向に対して平行に突出して設けられ、取付面90の外周縁部からネジ穴114,115,116に向かって先細りに夫々形成されている。
一方、凹部101〜108は、凸部91〜98の夫々の間に設けられ、ボディ2Aの軸線方向において、凸部91〜98よりも軸線方向後端側に低く形成されている。凹部101は、凸部91と92の間に設けられ、取付面90の外周縁部からボス111側に向かって先細りに形成されている。そして、凹部101と同様に、凹部102は、凸部92と93の間に設けられ、凹部103は、凸部93と94の間に設けられ、凹部104は、凸部94と95の間に設けられ、凹部105は、凸部95と96の間に設けられ、凹部106は、凸部96と97の間に設けられ、凹部107は、凸部97と98の間に設けられ、凹部108は、凸部98と91の間に設けられ、取付面90の外周縁部からボス111側に向かって先細りに夫々形成されている。
環状凹部109は、ボス111の外周に沿って環状に設けられ、凹部101〜108の夫々のボス111側の端部と接続する。環状凹部109は、ボディ2Aの軸線方向において、凹部101〜108よりも低く形成されている。そして、取付面90の凸部91〜98と凹部101〜108も、上記の凸部と凹部の配置条件を満たしている。
図13,図14,図16,図18を参照し、ボディ2Aに対してインサート部3を取り付ける方法を説明する。なお、ここでは、図18に示すスレッドミル1Aを作成することを目的として、インサート部3をボディ2Aに取り付ける方法を説明する。上記のように、ボディ2Aは、インサート5を取り付けることができる。それ故、ボディ2Aの取付面90に対して、インサート部3のうちインサート5の他面50B側を対向させる。次いで、取付面90のボス111を、インサート5の軸穴81、インサート4の軸穴41の順に挿入させる。そして、図18に示すように、インサート5の他面50Bを、取付面90に対して重ね合わせる。このとき、他面50Bと取付面90が合わせ面となる。
図16では、ボディ2Aの取付面90を実線、インサート5を二点鎖線で示している。図16に示すように、インサート5の他面50Bに設けられた凸部61は、取付面90に設けられた凹部101に挿入される。他面50Bに設けられた凸部62は、取付面90に設けられた凹部102に挿入される。他面50Bに設けられた凸部63は、取付面90に設けられた凹部103に挿入される。他面50Bに設けられた凸部64は、取付面90に設けられた凹部104に挿入される。他面50Bに設けられた凸部65は、取付面90に設けられた凹部105に挿入される。他面50Bに設けられた凸部66は、取付面90に設けられた凹部106に挿入される。他面50Bに設けられた凸部67は、取付面90に設けられた凹部107に挿入される。他面50Bに設けられた凸部68は、取付面90に設けられた凹部108に挿入される。
一方、取付面90に設けられた凸部91は、他面50Bに設けられた凹部78に挿入される。取付面90に設けられた凸部92は、他面50Bに設けられた凹部71に挿入される。取付面90に設けられた凸部93は、他面50Bに設けられた凹部72に挿入される。取付面90に設けられた凸部94は、他面50Bに設けられた凹部73に挿入される。取付面90に設けられた凸部95は、他面50Bに設けられた凹部74に挿入される。取付面90に設けられた凸部96は、他面50Bに設けられた凹部75に挿入される。取付面90に設けられた凸部97は、他面50Bに設けられた凹部76に挿入される。取付面90に設けられた凸部98は、他面50Bに設けられた凹部77に挿入される。
次いで、インサート4の挿入穴43〜46と、インサート5の挿入穴83〜86とに対して、4本のネジ8を夫々挿入し、取付面90のネジ穴113〜116に夫々締結する。このようにして、ボディ2Aの取付面90に対し、インサート部3が固定され、スレッドミル1Aが構成される。
ここで、図16,図18に示すように、インサート5の他面50Bがボディ2Aの取付面90に取り付けられた状態では、取付面90に設けられた凸部91の先端部が、他面50Bに設けられた凹部78の底部と当接する。取付面90に設けられた凸部92の先端部が、他面50Bに設けられた凹部71の底部と当接する。取付面90に設けられた凸部93の先端部が、他面50Bに設けられた凹部72の底部と当接する。取付面90に設けられた凸部94の先端部が、他面50Bに設けられた凹部73の底部と当接する。取付面90に設けられた凸部95の先端部が、他面50Bに設けられた凹部74の底部と当接する。取付面90に設けられた凸部96の先端部が、他面50Bに設けられた凹部75の底部と当接する。取付面90に設けられた凸部97の先端部が、他面50Bに設けられた凹部76の底部と当接する。取付面90に設けられた凸部98の先端部が、他面50Bに設けられた凹部77の底部と当接する。
一方、他面50Bに設けられた凸部61の先端部は、取付面90に設けられた凹部101の底部に対して隙間を空けて対向する。他面50Bに設けられた凸部62の先端部は、取付面90に設けられた凹部102の底部に対して隙間を空けて対向する。他面50Bに設けられた凸部63の先端部は、取付面90に設けられた凹部103の底部に対して隙間を空けて対向する。他面50Bに設けられた凸部64の先端部は、取付面90に設けられた凹部104の底部に対して隙間を空けて対向する。他面50Bに設けられた凸部65の先端部は、取付面90に設けられた凹部105の底部に対して隙間を空けて対向する。他面50Bに設けられた凸部66の先端部は、取付面90に設けられた凹部106の底部に対して隙間を空けて対向する。他面50Bに設けられた凸部67の先端部は、取付面90に設けられた凹部107の底部に対して隙間を空けて対向する。他面50Bに設けられた凸部68の先端部は、取付面90に設けられた凹部108の底部に対して隙間を空けて対向する。
このように、取付面90と他面50Bの夫々の凸部と凹部が互いに重ね合わされることで、ボディ2Aの先端部と、インサート5の他面50B側の厚みM4とが、スレッドミル1Aの軸線方向において互いに重なることができる。これにより、スレッドミル1Aは、インサート部3の軸線方向における突出長をさらに短くできる。
また、上記のように、取付面90側の凸部91〜98は、インサート5側の凹部71〜78に夫々当接するが、インサート5側の凸部61〜68は、取付面90側の凹部101〜108とは接触しない。これにより、取付面90に対して、インサート5を偏りなく平行に重ねることができるので、ボディ2Aに対して、インサート部3を直交して取り付けることができる。
図14,図15を参照し、ボディ2Bの取付面190の形状を説明する。ボディ2Bは、先端部に円形状の取付面190を備える。取付面190には、インサート4(図2,図3参照)を取り付けることができる。取付面190には、ボス211と、4つのネジ穴213〜216とが夫々設けられている。ボス211は、取付面190の中心部に設けられ、ボディ2Bの軸線上に沿って延びる略円柱状に形成されている。4つのネジ穴213〜216は、ボス211を中心に十字の方向に夫々配置され、時計回りに順に配置されている。これらネジ穴213〜216には、4本のネジ8(図1参照)が締結される。
取付面190は、インサート4の両面の凹凸形状に対応する凹凸形状を備える。取付面190には、8つの略扇型状の凸部191〜198と、8つの略扇型状の凹部201〜208と、環状凹部209とが、夫々設けられている。凸部191と192は、ネジ穴213を周方向両側から挟み込むようにして夫々設けられている。凸部193と194は、ネジ穴214を周方向両側から挟み込むようにして夫々設けられている。凸部195と196は、ネジ穴215を周方向両側から挟み込むようにして夫々設けられている。凸部197と198は、ネジ穴216を周方向両側から挟み込むようにして夫々設けられている。これら凸部191〜198は、ボディ2Aの軸線方向に対して平行に突出して設けられ、取付面190の外周縁部からボス111側に向かって先細りに夫々形成されている。
一方、凹部201〜208は、凸部191〜198の夫々の間に設けられ、ボディ2Bの軸線方向において、凸部191〜198よりも軸線方向後端側に低く形成されている。凹部201は、凸部191と192の間に設けられ、凹部202は、凸部192と193の間に設けられ、凹部203は、凸部193と194の間に設けられ、凹部204は、凸部194と195の間に設けられ、凹部205は、凸部195と196の間に設けられ、凹部206は、凸部196と197の間に設けられ、凹部207は、凸部197と198の間に設けられ、凹部208は、凸部198と191の間に設けられ、取付面190の外周縁部からボス211側に向かって先細りに夫々形成されている。ネジ穴213は、凹部201のボス211側に設けられ、ネジ穴214は、凹部203のボス211側に設けられ、ネジ穴215は、凹部205のボス211側に設けられ、ネジ穴216は、凹部207のボス211側に設けられている。
環状凹部209は、ボス211の外周に沿って環状に設けられ、凹部201〜208の夫々のボス211側の端部と接続する。環状凹部209は、ボディ2Bの軸線方向において、凹部201〜208よりも軸線方向後端側に低く形成されている。そして、取付面190の凸部191〜198と凹部201〜208も、上記の凸部と凹部の配置条件を満たしている。
図17,図19を参照し、ボディ2Bに対してインサート部3を取り付ける方法を説明する。なお、ここでは、図19に示すスレッドミル1Bを作成することを目的として、インサート部3をボディ2Bに取り付ける方法を説明する。上記のように、ボディ2Bは、インサート4を取り付けることができる。それ故、ボディ2Bの取付面190に対して、インサート部3のうちインサート4の他面10B側を対向させる。次いで、取付面190のボス211を、インサート4の軸穴41、インサート5の軸穴81の順に挿入させる。そして、図19に示すように、インサート4の他面10Bを、取付面190に対して重ね合わせる。このとき、他面10Bと取付面190が合わせ面となる。
図17では、ボディ2Bの取付面190を実線、インサート4を二点鎖線で示している。インサート4の他面10Bに設けられた凸部21は、取付面190に設けられた凹部208に挿入される。他面10Bに設けられた凸部22は、取付面190に設けられた凹部201に挿入される。他面10Bに設けられた凸部23は、取付面190に設けられた凹部202に挿入される。他面10Bに設けられた凸部24は、取付面190に設けられた凹部203に挿入される。他面10Bに設けられた凸部25は、取付面190に設けられた凹部204に挿入される。他面10Bに設けられた凸部26は、取付面190に設けられた凹部205に挿入される。他面10Bに設けられた凸部27は、取付面190に設けられた凹部206に挿入される。他面10Bに設けられた凸部28は、取付面190に設けられた凹部207に挿入される。
一方、取付面190に設けられた凸部191は、インサート4の他面10Bに設けられた凹部31に挿入される。取付面190に設けられた凸部192は、他面10Bに設けられた凹部32に挿入される。取付面190に設けられた凸部193は、他面10Bに設けられた凹部33に挿入される。取付面190に設けられた凸部194は、他面10Bに設けられた凹部34に挿入される。取付面190に設けられた凸部195は、他面10Bに設けられた凹部35に挿入される。取付面190に設けられた凸部196は、他面10Bに設けられた凹部36に挿入される。取付面190に設けられた凸部197は、他面10Bに設けられた凹部37に挿入される。取付面190に設けられた凸部198は、他面10Bに設けられた凹部38に挿入される。
次いで、インサート5の挿入穴83〜86と、インサート4の挿入穴43〜46とに対して、4本のネジ8を夫々挿入し、取付面190のネジ穴213〜216に夫々締結する。このようにして、ボディ2Bの取付面190に対し、インサート部3が固定され、後述するスレッドミル1Bが構成される。
そして、取付面190と他面10Bの夫々の凸部と凹部が互いに重ね合わされることで、ボディ2Bの先端部と、インサート4の他面10B側の厚みM1とを、スレッドミル1Bの軸線方向において互いに重ねることができる。これにより、スレッドミル1Bは、インサート部3の軸線方向における突出長をさらに短くできる。
なお、詳述しないが、取付面190側の凸部191〜198の先端部を、インサート4側の凹部31〜38の底部に夫々当接させ、インサート4側の凸部21〜28の先端部を、取付面190側の凹部201〜208の底部とは接触させないようにしてもよい。この場合、取付面190に対して、インサート4を偏りなく平行に重ねることができるので、ボディ2Bに対して、インサート部3を直交して取り付けることができる。
図18〜図23を参照し、スレッドミル1A〜1Dを用いためねじの切削方法を説明する。本実施形態のスレッドミルは、インサート部3を構成するインサート4,5を重ね合わせる順番と向きを変えることによって、ワーク7に設けられた穴6(図22参照)に切削するめねじについて4通りの切削方法を実現できる。図18に示すスレッドミル1Aは、右刃ダウンカット用のスレッドミルである。図19に示すスレッドミル1Bは、右刃アップカット用のスレッドミルである。図20に示すスレッドミル1Cは、左刃ダウンカット用のスレッドミルである。図21に示すスレッドミル1Dは、左刃アップカット用のスレッドミルである。なお、穴6に切削するめねじは右ねじである。
図1,図18を参照し、スレッドミル1Aの構成を説明する。スレッドミル1Aは、インサート部3とボディ2Aを備える。インサート部3では、インサート4の刃先11A〜18Aと、インサート5の刃先51A〜58Aとが、共に右刃(図18において刃部の左側)となるように揃えられ、インサート4が下側、インサート5が上側となるように互いに重ねられている。そして、インサート部3の上側に位置するインサート5の他面50B(図8参照)が、ボディ2Aの取付面90に取り付けられている。
図22を参照し、スレッドミル1Aを用いて、右刃ダウンカットでめねじを切削する切削工程を説明する。切削工程は、第1工程、第2工程、第3工程を備える。なお、切削工程は工作機械(図示略)で行い、工作機械の主軸に装着するスレッドミルの軸線方向に平行な方向をZ軸方向とする。
第1工程は、主軸をZ軸方向に下降させ、スレッドミル1Aのインサート部3を、ワーク7に予め形成された穴6に形成するねじの加工深さまで挿入する。そして、スレッドミル1Aを、軸方向後端側から見て時計回りに回転させる。第2工程は、主軸を穴6の内周面に沿って反時計回りに回転させながら螺旋状に上昇させる。このとき、スレッドミル1Aを1回転で所定高さ分だけZ軸方向に上昇させる。第3工程は、ねじの口元まで切削して終了する。これにより、穴6の内周面に右ねじが形成される。右刃ダウンカットの利点は、例えば、切り屑体積に影響されず、工具寿命に有効な点である。そして、インサート5は荒加工用、インサート4は仕上げ加工用であるので、スレッドミル1Aは、右刃ダウンカットの1パスで、荒加工と仕上げ加工を同時に施すことができる。よって、作業者は、スレッドミル1Aを用いることで、めねじの切削作業を短時間で行うことができる。
図19を参照し、スレッドミル1Bの構成を説明する。スレッドミル1Bは、インサート部3とボディ2Bを備える。インサート部3では、インサート4の刃先11A〜18Aと、インサート5の刃先51A〜58Aとが、共に右刃となるように揃えられ、インサート4が上側、インサート5が下側となるように重ねられている。このインサート部3では、インサート4の一面10Aと、インサート5の他面50Bが合わせ面である。そして、インサート部3の上側に位置するインサート4の他面10Bが、ボディ2Bの取付面190に取り付けられている。
図23を参照し、スレッドミル1Bを用いて、右刃アップカットでめねじを切削する切削工程を説明する。切削工程は、第1工程、第2工程、第3工程を備え、右刃ダウンカットと手順が逆になる。第1工程は、主軸をZ軸方向に下降させ、穴6に形成するめねじの口元となる部分に、スレッドミル1Bのインサート部3を位置決めする。そして、スレッドミル1Bを、軸方向後端側から見て時計回りに回転させる。第2工程は、主軸を穴6の内周面に沿って時計回りに回転させながら螺旋状に下降させる。このとき、スレッドミル1Bを1回転で所定高さ分だけZ軸方向に下降させる。第3工程は、ねじの加工深さまで切削して終了する。これにより、穴6の内周面に右ねじが形成される。右刃アップカットの利点は、切削中に切り屑の影響を受け難くなり、仕上げ面が向上する点である。そして、上記の通り、インサート5は荒加工用、インサート4は仕上げ加工用であるので、スレッドミル1Aは、右刃アップカットの1パスで、荒加工と仕上げ加工を同時に施すことができる。よって、作業者は、スレッドミル1Bを用いることで、めねじの切削作業を短時間で行うことができる。
図20を参照し、スレッドミル1Cの構成を説明する。スレッドミル1Cは、インサート部3とボディ2Bを備える。インサート部3では、インサート4の刃先11A〜18Aと、インサート5の刃先51A〜58Aとが共に左刃(図20において刃部の右側)となるように揃えられ、インサート4が上側、インサート5が下側となるように重ねられている。このインサート部3では、インサート4の他面10Bと、インサート5の一面50Aが合わせ面である。そして、インサート部3の上側に位置するインサート4の一面10Aが、ボディ2Bの取付面190に取り付けられている。
図23を参照し、スレッドミル1Cを用いて、左刃ダウンカットでめねじを切削する切削工程を説明する。切削工程は、図23に示す右刃アップカットと同様に、第1工程、第2工程、第3工程を備える。第1工程は、主軸をZ軸方向に下降させ、穴6に形成するめねじの口元となる部分に、スレッドミル1Cのインサート部3を位置決めする。そして、スレッドミル1Cを、軸方向後端側から見て反時計回りに回転させる。図23に示す工具の回転方向とは逆向きになる。
第2工程は、主軸を穴6の内周面に沿って時計回りに回転させながら螺旋状に下降させる。第3工程は、ねじの口元まで切削して終了する。これにより、穴6に右ねじが形成される。左刃ダウンカットの利点は、例えば、切削中に切り屑の影響を受け難くなり、工具寿命に有効な点である。また、インサート5は荒加工用、インサート4は仕上げ加工用であるので、スレッドミル1Cは、左刃ダウンカットの1パスで、荒加工と仕上げ加工を同時に行う複合加工を施すことができる。
図21を参照し、スレッドミル1Dの構成を説明する。スレッドミル1Dは、インサート部3とボディ2Aを備える。スレッドミル1Dは、インサート4の刃先11A〜18Aと、インサート5の刃先51A〜58Aとが共に左刃(図21において刃部の右側)となるように揃えられ、インサート4が下側、インサート5が上側となるように重ねられている。このインサート部3では、インサート5の他面50Bと、インサート4の一面10Aが合わせ面である。そして、インサート部3の上側に位置するインサート5の一面50Aが、ボディ2Aの取付面90に取り付けられている。
図22を参照し、スレッドミル1Dを用いて、左刃アップカットでめねじを切削する切削工程を説明する。切削工程は、図22に示す右刃ダウンカットと同様に、第1工程、第2工程、第3工程を備える。第1工程は、主軸をZ軸方向に下降させ、スレッドミル1Dのインサート部3を、ワーク7に予め形成された穴6に形成するねじの加工深さまで挿入する。そして、スレッドミル1Dを、軸方向後端側から見て反時計回りに回転させる。図22に示す工具の回転方向とは逆向きになる。
第2工程は、主軸を穴6の内周面に沿って反時計回りに回転させながら螺旋状に上昇させる。第3工程は、ねじの口元まで切削して終了する。これにより、穴6の内周面に右ねじが切削される。左刃アップカットの利点は、切り屑の体積に影響されず、仕上げ面が向上する点である。そして、上記の通り、インサート5は荒加工用、インサート4は仕上げ加工用であるので、スレッドミル1Dは、左刃アップカットの1パスで、荒加工と仕上げ加工を同時に施すことができる。よって、作業者は、スレッドミル1Dを用いることで、めねじの切削作業を短時間で行うことができる。
このように、本実施形態のスレッドミルは、インサート部3を構成するインサート4,5を重ね合わせる順番と向きを変えることによって、ワーク7に設けられた穴6に形成するめねじについて4通りの切削方法を実現できる。
図8,図24〜図27を参照し、インサート部3におけるピッチ調整方法を説明する。図8に示すように、インサート部3におけるピッチP1は、インサート4の刃部11〜18と、インサート5の刃部51〜58との間の距離である。インサート部3のピッチを調整するには、例えば以下に示す三つの方法がある。
−第1ピッチ調整方法−
第1ピッチ調整方法は、厚みの異なるインサートを重ねる方法である。図24に示すように、例えば、インサート部3において、図8に示すインサート4よりも厚いインサート40をインサート4に替えて、インサート5に重ね合わせることができる。この場合、インサート部3のピッチP2は、インサート40の刃部11〜18と、インサート5の刃部51〜58との間の距離となる。ピッチP2は、ピッチP1よりも長い。なお、ピッチを短くする場合は、インサート4よりも薄いインサートを重ねればよい。また、インサート5を、厚みの異なるインサートに替えてもよい。従って、第1ピッチ調整方法によって、インサート部3のピッチを簡単に変えることができる。
−第2ピッチ調整方法−
図25に示すように、第2ピッチ調整方法は、インサート4,5の間に、スペーサ300を重ねる方法である。図26に示すように、スペーサ300は、環状部301と、4枚の羽根部311〜314とを備える。環状部301は中央に軸穴310を備える環状に形成されている。4枚の羽根部311〜314は、環状部301に等間隔に配置され、径方向内側から外側に向かうにつれて幅の拡がる略扇形状に夫々形成されている。羽根部311〜314の形状は、インサート5の凹部形状に対応している。
図27では、スペーサ300を実線、インサート5を二点鎖線で示している。例えばインサート5の合わせ面である一面50Aに、スペーサ300を配置する。このとき、スペーサ300の環状部301を他面50Bの環状凹部79に配置し、羽根部311を他面50Bの凹部78に配置し、羽根部312を他面50Bの凹部72に配置し、羽根部313を他面50Bの凹部74に配置し、羽根部314を他面50Bの凹部76に配置する。そして、スペーサ300を配置したインサート5の一面50Aに対して、インサート4の他面10B(図8,図9参照)を重ね合わせる。
このとき、インサート4の凸部21の先端部は、スペーサ300の羽根部311を介して、インサート5の凹部78の底部と当接する。インサート4の凸部23の先端部は、スペーサ300の羽根部312を介して、インサート5の凹部72の底部と当接する。インサート4の凸部25の先端部は、スペーサ300の羽根部313を介して、インサート5の凹部74の底部と当接する。インサート4の凸部27の先端部は、スペーサ300の羽根部314を介して、インサート5の凹部76の底部と当接する。例えば、インサート4の厚みが5mm、インサート5の厚みが4mm、スペーサ300の厚みが0.5mmのとき、インサート4,5の単体の厚みの合計が9.5mmに対し、重ねた状態での厚みの合計は8.5mmである。なお、この場合のインサート4と5の厚み方向において互いに重なる長さは1mmである。インサート部3のピッチP3は、ピッチP1にスペーサ300の厚み分を加えた距離となる。ピッチP3は、ピッチP1よりも長い。なお、ピッチをさらに長くする場合、スペーサ300よりもさらに厚いスペーサを重ねればよく、又はスペーサ300を複数枚重ねてもよい。このように、スペーサ300の厚みや枚数を変えることで、同じインサート4,5でも異なるピッチに簡単に変更できる。従って、第2ピッチ調整方法によっても、インサート部3のピッチを簡単に変えることができる。
−第3ピッチ調整方法−
インサート4に対し、インサート5のN3とN4の距離(図7参照)を変更したインサート(図示略:L2は同じ)を重ねることによって、インサート部3のピッチを変えることができる。なお、インサート5に対し、インサート4のN1とN2の距離を変更したインサート(図示略:L1は同じ)を重ねることによっても、インサート部3のピッチを変えることができる。
以上説明において、ボディ2A,2Bの取付面90,190が本発明の「接触面」に相当し、仮想直線A1,A2が本発明の「第1仮想直線」に相当し、仮想直線B1,B2が本発明の「第2仮想直線」に相当する。
以上説明したように、本実施形態のスレッドミル1Aは、ボディ2Aと、インサート部3と、4本のネジ8とを備える。ネジ8は、ボディ2Aの先端部にインサート部3を着脱可能に固定する。インサート部3は、円盤状のインサート4,5を互いに同軸上に重ね合わせて構成される。インサート4は両面の夫々に、凸部21〜28と凹部31〜38を備える。凸部21〜28は、インサート4の厚み方向の中心から厚み方向の両側に夫々突出して形成され、該中心から最も離間する部分である。凹部31〜38は、凸部21〜28を除く部分に設けられ、凸部21〜28よりも低い部分である。インサート5も両面の夫々に、凸部61〜68と凹部71〜78を備える。凸部61〜68は、インサート5の厚み方向の中心から厚み方向の両側に夫々突出して形成され、該中心から最も離間する部分である。凹部71〜78は、凸部61〜68を除く部分に設けられ、凸部61〜68よりも低い部分である。インサート4,5を互いに重ね合わせたときに、インサート4の合わせ面に設けられた凸部21〜28は、インサート5の合わせ面に設けられた凹部71〜78の何れかに挿入される。インサート5の合わせ面に設けられた凸部61〜68は、インサート4の合わせ面に設けられた凹部31〜38の何れかに挿入される。
それ故、スレッドミル1Aは、インサート部3を、使用用途の異なるインサート4,5を組み合わせて構成できるので、ワークに複合加工を施すことができる。また、インサートの組み合わせを変えることで、刃部の種類を変えることができるので、複合加工のバリエーションを広げることができる。また、インサート部3におけるインサート4,5は、夫々の厚み方向において互いに一部が重なるので、インサート部3の厚みは、インサート4,5の夫々単体としての厚みの合計よりも小さくなる。それ故、スレッドミル1Aは、インサート部3の突出長を短くできるので、工具剛性を向上できると共に、回転時に生じる振れを抑制できる。
また、上記実施形態では、インサート4に設けられる凸部21〜28は、刃部11〜18とインサート4の軸穴41との間に設けられている。つまり、インサート4のうち厚みのある凸部21〜28は、刃部11〜18に対応して夫々配置されている。これにより、スレッドミル1Aは、刃部11〜18を支持するインサート4の外周部分の剛性を向上できる。
また、上記実施形態では、例えば、インサート5の中心部には、厚み方向に貫通する軸穴81が設けられている。一方、ボディ2Aの先端部には、インサート5の片面と接触する取付面90が設けられ、その取付面90の中心には、ボディ2Aの軸方向に沿って突出し、軸穴41に挿入されるボス111が設けられている。例えば、インサート5をボディ2Aの取付面90に固定するとき、ボディ2A側のボス111をインサート5の軸穴81に挿入し、インサート5の片面をボディ2A側の取付面90に接触させた状態で、4本のネジ8で固定する。これにより、スレッドミル1Aは、ボディ2Aの先端部に対してインサート5を簡単に位置決めできるので、ボディ2Aに対するインサート5の取付作業を効率よく行うことができる。
また、上記実施形態では、取付面90にも、凸部91〜98と凹部101〜108が夫々設けられている。凸部91〜98は、インサート5の片面に設けられた凹部71〜78に対応する位置に設けられている。凹部101〜108は、インサート5に設けられた凸部61〜68に対応する位置に設けられている。取付面90にインサート5の片面を接触させるとき、インサート5の片面に設けられた凸部61〜68は、取付面90に設けられた凹部101〜108の何れかに挿入される。それ故、スレッドミル1Aは、インサート部3の突出長をさらに短くできる。
また、上記実施形態では、インサート5には、4つの挿入穴83〜86が設けられ、取付面90において挿入穴83〜86の夫々に対応する位置には、ネジ穴113〜116が設けられている。それ故、4本のネジ8を4つの挿入穴83〜86に夫々挿入し、取付面90のネジ穴113〜116に締結することで、スレッドミル1Aは、インサート5をボディ2Aに対して強固に固定できる。
また、上記実施形態では、インサート4の合わせ面に設けられた凸部21〜28の先端部は、インサート5の合わせ面に設けられた凹部71〜78の底部と当接するが、インサート5の合わせ面に設けられた凸部61〜68の先端部は、インサート4の合わせ面に設けられた凹部31〜38の底部とは接触しない。これにより、インサート4の合わせ面とインサート5の合わせ面をがたつくことなく互いに平行に重ね合わせることができる。これにより、複数枚を重ね合わせて構成されたインサート部3の厚みを均一にできる。
また、上記実施形態では、インサート部3を構成するインサートの両面の夫々において、凸部の数と凹部の数は同一のn個であり、インサートの中心部から凸部の最外周縁部と接触し、且つ凸部を間に全て含むときの二本の仮想直線が示す最小角度をX、中心部から凹部の最外周縁部と接触する二本の第2仮想直線の間に凸部を含まないときの最大角度をYとした場合、インサートは、以下の条件を全て満たしている。
(1)X<Y
(2)n個の凸部の夫々のXの合計は180°未満。
(3)n個の凹部の夫々のYの合計は180°より大きい。
(4)n個の凸部の夫々のXのうち最大角度Xmaxは180/n未満。
(5)n個の凹部の夫々のYのうち最大角度Ymaxは180/nよりも大きい。
以上の条件を全て満たすことによって、インサートの両面の夫々に設けられた凸部と凹部は、インサートを裏返しても他方のインサートの凹部と凸部に重ね合わせることができる。さらに、互いに隣り合うX+Yが360/5となる場合は等分割となるので、凸部と凹部はどの位置でも干渉無く重なることができる。
また、上記実施形態では、インサート5は、荒加工用の刃部51〜58を備える荒加工用のインサートであり、インサート4は、仕上げ加工用の刃部11〜18を備える仕上げ加工用のインサートである。それ故、それらを組み合わせてインサート部3を構成することで、スレッドミル1Aは、荒加工と仕上げ加工の同時に行う複合加工が可能となる。
また、上記実施形態は、インサート部3において、厚みの異なるインサートと入れ替え交換することで、インサート4と5のピッチを簡単に調節できる。
また、上記実施形態は、インサート4とインサート5の間に、厚みの異なるスペーサ300を重ねることで、インサート4と5のピッチを簡単に調節できる。
また、上記実施形態は、インサート4に対し、インサート5の厚み方向の中心から一面50A側の凹部71〜78の各底部までの長さN3と、他面50B側の凹部71〜78の各底部までの長さN4とを変更したインサート(図示略:L2は同じ)を重ねることによって、インサート部3のピッチを簡単に調整できる。なお、インサート5に対し、インサート4のN1とN2の距離を変更したインサート(図示略:L1は同じ)を重ねることによっても、インサート部3のピッチを簡単に調整できる。
なお、本発明が、上記実施形態の具体的構成に何ら限定されるものではないことは、全く当然である。上記実施形態では、スレッドミル用のインサート4,5を互いに組み合わせることで、スレッドミル1A〜1Dを構成したが、例えば、スレッドミル用のインサートに、エンドミル用のインサートを組み合わせることで、表面加工ができる特殊スレッドミルを構成できる。
例えば、図28に示す特殊スレッドミル1Eは、ボディ2Bと、インサート部3とを備える。インサート部3は、上記実施形態のインサート4に、エンドミル用のインサート9を組み合わせて構成されている。図29に示すように、インサート9は、インサート本体500と、4つの刃部511〜514とを備える。インサート本体500は、所定厚を有する略円盤状に形成され、一面500Aと他面500Bを備える。インサート本体500は、軸穴501と4つの挿入穴521〜524を備える。軸穴501は、インサート本体500の中心部に設けられ、一面500Aと他面500Bを貫通する。軸穴501には、ボディ2Bの先端部に設けられたボス211(図14参照)が挿入される。
4つの刃部511〜514は、インサート本体500の一面500Aに夫々設けられ、軸穴501を中心にして、周方向に互いに等間隔に配置されている。刃部511〜514は、軸線方向先端側から見て略扇形状に形成されている。挿入穴521〜524は、刃部511〜514の夫々の略中央部に夫々設けられている。これら挿入穴521〜524には、4本のネジ8(図28参照)が挿入される。そして、インサート本体500の他面500Bには、軸穴501を中心に、8つの凸部531と8つの凹部532が周方向に交互に設けられ、例えば、上記実施形態のインサート5の両面に設けられた凹凸形状と同一の凹凸形状が形成されている。これら8つの凸部531と8つの凹部532は、上記実施形態の凸部と凹部の配置条件を満たしている。
図30に示すように、上記凹凸形状を備えるインサート9の他面500Bを、インサート4の一面10Aに対向させ、互いに重ね合わせる。このとき、他面500Bと一面50Aが合わせ面となる。そして、他面500Bに設けられた8つの凸部531は、一面10Aに設けられた凹部31〜38に夫々挿入される。一方、一面10Aに設けられた凸部21〜28は、他面500Bに設けられた8つの凹部532に夫々挿入される。このようにして、インサート4と9が同軸上に互いに重ね合わされ、インサート部3が構成される。
そして、上記実施形態と同様に、インサート部3のインサート4側を、ボディ2Bの取付面190に当接させ、4本のネジ8で取り付けることで、特殊スレッドミル1Eが構成される(図28参照)。なお、インサート9の他面500Bの凹凸形状を変更することで、その他のインサートと重ね合わせることができる。このような特殊スレッドミル1Eは、上記実施形態のスレッドミル1Aと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、上記変形例の他にも種々の変更が可能である。上記実施形態はスレッドミルであるが、例えば、Tスロットカッター、リーマ、エンドミル等のその他の工具にも適用可能である。
上記実施形態のインサート部3は、2枚のインサート4,5を同軸上に重ね合わせて構成しているが、一枚で構成してもよく、3枚以上を互いに同軸上に重ねて構成してもよい。
上記実施形態のインサート4,5の夫々に設けられる挿入穴の個数は4つに限定されないが、軸穴41,81を取り囲むようにして、複数個設けるのが好ましい。また、上記実施形態は、インサート4又は5をボディ2A,2Bの取付面90,190に対して、4本のネジ8で固定するが、その他の手段で着脱自在に固定するようにしてもよく、例えば、インサートを一本のボルトでボディに固定するようにしてもよい。図示しないが、このタイプでは、ボディの取付面に配置されたインサートの軸穴からボスを突出させ、そのボスの先端部に設けられたネジ穴にボルトの軸部を締結する。これにより、インサートの取付面と接触する面とは反対側の面に対し、ボルトの頭部が係合するので、上記実施形態と同様に、インサートをボディの取付面に固定できる。
上記実施形態において、インサート4,5の夫々に設ける凸部と凹部の数は8つであるが、同一の数であれば個数は限定されない。
上記実施形態において、例えば、図8に示すように、インサート5の合わせ面に設けられた凸部61〜68の先端部は、インサート4の合わせ面に設けられた凹部31〜38の底部に接触しないようになっているが、接触させてもよい。また、これとは逆に、インサート5の合わせ面に設けられた凸部61〜68の先端部を、インサート4の合わせ面に設けられた凹部31〜38の底部に接触させ、インサート4の合わせ面に設けられた凸部21〜28の先端が、インサート5の合わせ面に設けられた凹部71〜78の底部に接触しないようにしてもよい。
また、図18に示すように、インサート5の他面50Bに設けられた凸部61〜68の先端部は、ボディ2Aの取付面90に設けられた凹部101〜108の底部に接触しないようになっているが、接触させてもよい。また、図19に示すように、インサート4の他面10Bに設けられた凸部21〜28の先端部は、ボディ2Bの取付面190に設けられた凹部201〜208の底部に接触しているが、接触させないようにしてもよい。
上記実施形態において、図18〜図21を用いて、ワーク7に設けられた穴6の内周面に右ねじを切削する方法を説明したが、左ねじを切削する場合は、上記実施形態で説明した右刃ダウンカット、右刃アップカット、左刃ダウンカット、左刃アップカットの夫々の切削工程において、工具の回転方向と、主軸を螺旋状に移動するときの螺旋の向きとを逆にすればよい。
上記実施形態において、図26に示すスペーサ300は、4枚の羽根部311〜314を備えるが、羽根部の枚数については限定しない。
【0001】
技術分野
[0001]
本発明は、ボディと、該ボディに取り付けられるインサート部とを備えるインサート式工具及びスレッドミルに関する。
背景技術
[0002]
ホルダと加工ヘッドが、締結用おねじと締結用めねじで一体的に結合される加工ヘッド交換式回転工具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
先行技術文献
特許文献
[0003]
特許文献1:特開2010−284752号公報
発明の概要
[0004]
特許文献1に記載の加工ヘッド交換式回転工具では、ホルダの形状によって使用用途が限定されてしまうという問題点があった。また、加工ヘッド交換式回転工具は、様々な形状の加工ヘッドを使用できるが、取付可能な加工ヘッドの数は一つであるので、例えば荒加工と仕上げ加工を同時に行うような複合加工はできなかった。
[0005]
本発明の目的は、様々な使用用途に適用でき、且つ複合加工を可能とするインサート式工具及びスレッドミルを提供することである。
[0006]
本発明の第1態様のインサート式工具は、円柱状のボディと、円盤状のインサート部と、前記ボディの軸方向の一端部に前記インサート部を着脱可能に固定する固定手段とを備え、前記インサート部は、刃部を外周に備える円盤状のインサートを一枚で構成するか、又は複数枚を互いに同軸上に重ね合わせて構成するかを選択可能であって、前記インサートは両面の夫々に、前記インサートの厚み方向の中心から前記厚み方向の両側に夫々突出して形成され、前記中心から最も離間する凸部と、前記凸部を除く部分に設けられ、前記中心から前記厚み方向の両側に夫々突出して形成され、前記凸部よりも低い凹部とを備え、複数枚の前記インサートを互いに同軸上に重ね合わせた
【0002】
ときに、互いに重なり合う全ての前記インサートの合わせ面において、互いに隣り合う2枚の前記インサートのうち一方のインサートである第1インサートの前記合わせ面に設けられた前記凸部は、他方のインサートである第2インサートの前記合わせ面に設けられた前記凹部内に挿入され、前記第2インサートの前記合わせ面に設けられた前記凸部は、前記第1インサートの前記合わせ面に設けられた前記凹部内に挿入され、前記インサートの中心部には、前記厚み方向に貫通する軸穴が設けられ、前記ボディの前記一端部には、前記インサートの片面と接触する接触面が設けられ、前記接触面の中心には、前記ボディの軸方向に沿って突出し、前記軸穴に挿入されるボスが設けられ、前記接触面には、前記片面に設けられた前記凹部に対応する位置に、前記片面側に突出して設けられ、前記凹部内に挿入されるボディ側凸部と、前記片面に設けられた前記凸部に対応する位置に、前記ボディ側凸部よりも低く設けられ、前記凸部を内側に挿入させるボディ側凹部とが夫々設けられていることを特徴とする。
[0007]
第1態様によれば、インサート部を、複数枚のインサートを同軸上に重ね合わせて構成できる。それ故、種類の異なる複数のインサートを重ね合わせることで、ワークに対し複合加工を施すことができる。さらに、インサート部におけるインサートの組み合わせを変えることで、複合加工のバリエーションを広げることができる。インサート部は一枚でも構成できるので、使用用途に応じて適切な一枚のインサートを、ボディの一端部に取り付けて使用できる。互いに重ね合わされた第1インサートと第2インサートの夫々の合わせ面において、第1インサート側の凸部は、第2インサート側の凹部に挿入され、第2インサート側の凸部は、第1インサート側の凹部に挿入される。第1インサートと第2インサートは、夫々の厚み方向において互いに一部が重なる。よって、第1インサートと第2インサートを重ね合わせたときのインサート部の厚みは、第1インサートと第2インサートの夫々の単体の厚みの合計よりも小さくなる。従って、第1態様は、インサート部の突出長を短くできるので、工具剛性を向上できる。さらに、回転時に生じる振れを抑制
【0003】
できる。
[0008]
第1態様によれば、インサートをボディの一端部に固定するとき、ボディ側のボスをインサートの軸穴に挿入し、インサートの片面をボディ側の接触面に接触させた状態で、固定手段で固定する。これにより、第1態様は、ボディの一端部に対してインサートを簡単に位置決めできるので、ボディに対するインサートの取付作業を効率よく行うことができる。
[0009]
第1態様によれば、接触面にインサートの片面を接触させるとき、インサートの片面に設けられた凸部を、接触面に設けられたボディ側凹部内に挿入できる。これにより、第1態様は、インサート部の突出長をさらに短くできる。
[0010]
第1態様の前記凸部は、前記刃部と前記インサートの中心部との間に設けられていてもよい。第1態様は、インサートのうち厚みのある凸部を、インサートの外周に設けられた刃部に対応して配置するので、刃部を支持するインサートの外周部分の剛性を向上できる。
[0011]
第1態様の前記固定手段はネジであって、前記インサートには、前記厚み方向に貫通し、前記ネジの軸部を挿入する為の挿入穴が設けられ、前記接触面において前記挿入穴に対応する位置には、前記ネジを締結する為のネジ穴が設けられていてもよい。これにより、第1態様は、インサートをボディに対して強固に固定できる。
[0012]
本発明の第2態様のインサート式工具は、円柱状のボディと、円盤状のインサート部と、前記ボディの軸方向の一端部に前記インサート部を着脱可能に固定する固定手段とを備え、前記インサート部は、刃部を外周に備える円盤状のインサートを一枚で構成するか、又は複数枚を互いに同軸上に重ね合わせて構成するかを選択可能であって、前記インサートは両面の夫々に、前記インサートの厚み方向の中心から前記厚み方向の両側に夫々突出して形成され、前記中心から最も離間する凸部と、前記凸部を除く部分に設けられ、前記中心から前記厚み方向の両側に夫々突出して形成され、前記凸部よりも低い凹部とを備え、複数枚の前記インサートを互いに同軸上に重ね合わせた
【0004】
ときに、互いに重なり合う全ての前記インサートの合わせ面において、互いに隣り合う2枚の前記インサートのうち一方のインサートである第1インサートの前記合わせ面に設けられた前記凸部は、他方のインサートである第2インサートの前記合わせ面に設けられた前記凹部内に挿入され、前記第2インサートの前記合わせ面に設けられた前記凸部は、前記第1インサートの前記合わせ面に設けられた前記凹部内に挿入され、前記第1インサートの前記合わせ面に設けられた前記凸部の先端部は、前記第2インサートの前記合わせ面に設けられた前記凹部の底部と当接し、前記第2インサートの前記合わせ面に設けられた前記凸部の先端部は、前記第1インサートの前記合わせ面に設けられた前記凹部の底部とは接触しないことを特徴とする。
[0013]
第2態様によれば、インサート部を、複数枚のインサートを同軸上に重ね合わせて構成できる。それ故、種類の異なる複数のインサートを重ね合わせることで、ワークに対し複合加工を施すことができる。さらに、インサート部におけるインサートの組み合わせを変えることで、複合加工のバリエーションを広げることができる。インサート部は一枚でも構成できるので、使用用途に応じて適切な一枚のインサートを、ボディの一端部に取り付けて使用できる。互いに重ね合わされた第1インサートと第2インサートの夫々の合わせ面において、第1インサート側の凸部は、第2インサート側の凹部に挿入され、第2インサート側の凸部は、第1インサート側の凹部に挿入される。第1インサートと第2インサートは、夫々の厚み方向において互いに一部が重なる。よって、第1インサートと第2インサートを重ね合わせたときのインサート部の厚みは、第1インサートと第2インサートの夫々の単体の厚みの合計よりも小さくなる。従って、第1態様は、インサート部の突出長を短くできるので、工具剛性を向上できる。さらに、回転時に生じる振れを抑制できる。さらに、第1インサートの合わせ面と第2インサートの合わせ面をがたつくことなく平行に重ね合わせることができるので、複数枚のインサートで構成されたインサート部の厚みを均一にできる。
[0014]
本発明の第3態様のインサート式工具は、円柱状のボディと、円盤状のインサート部と、前記ボディの軸方向の一端部に前記インサート部を着脱可能に固定する固定手段とを備え、前記インサート部は、荒加工用の刃部を外周に備えるインサートである円盤状の荒加工用インサートと、仕上げ加工用の刃部を外周に備えるインサートである仕上げ加工用インサートとを同軸上に互いに重ね合わせて構成され、前記荒加工用インサート及び前記仕上げ加工用インサートは両面の夫々に、前記荒加工用インサート又は前記仕上げ加工用インサートの夫々の厚み方向の中心から前記厚み方向の両側に夫々突出して形成され、前記中心から最も離間する凸部と、前記凸部を除く部分に設けられ、前記中心から前記厚み方向の両側に夫々突出して形成され、前記凸部よりも低い凹部とを備え、前記荒加工用インサートと前記仕上げ加工用インサートを互いに同軸上に重ね合わせたときに、前記荒加工用インサートと前記仕上げ加工用インサートの合わせ面において、前記荒加工用インサートと前記仕上げ加工用インサートのうち何れか一方の前記合わせ面に設けられた前記凸部は、他方の前記合わせ面に設けられた前記凹部内に挿入され、前記他方の前記合わせ面に設けられた前記凸部は、前記一方の前記合わせ面に設けられた前記凹部内に挿入されることを特徴とする。
[0015]
第3態様によれば、インサート部を、荒加工用インサートと、仕上げ加工用インサートを同軸上に重ね合わせて構成できる。それ故、ワークに対し荒加工と仕上げ加工を同時に行う複合加工を施すことができる。さらに、インサート部における荒加工用インサートと仕上げ加工用インサートの組み合わせを変えることで、複合加工のバリエーションを広げることができる。互いに重ね合わされた荒加工用インサートと仕上げ加工用インサートの夫々の合わせ面において、荒加工用インサート側の凸部は、仕上げ加工用インサート側の凹部に挿入され、仕上げ加工用インサート側の凸部は、荒加工用インサート側の凹部に挿入される。荒加工用インサートと仕上げ加工用インサートは、夫々の厚み方向において互いに一部が重なる。よって、荒加工用インサートと仕上げ加工用インサートを重ね合わせたときのインサート部の厚みは、荒加工用インサートと仕上げ加工用インサートの夫々の単体の厚みの合計よりも小さくなる。従って、第3態様は、インサート部の突出長を短くできるので、工具剛性を向上できる。さらに、回転時に生じる振れを抑制できる。
[0016]
第1〜第3態様のインサート式工具は、前記第1インサートと前記第2インサートとの間に重ねる板状のスペーサを備えてもよい。第1〜第3態様は、第1インサートと第2インサートの間にスペーサを重ねることで、インサート部のピッチを簡単に変更できる。また、異なる厚みのスペーサを重ねることで、ピッチを簡単に調節できる。
【0005】
[0017]
本発明の第4態様のスレッドミルは、第1〜第3態様の何れかに記載のインサート式工具の構成を備えたことを特徴とする。これにより、第4態様のスレッドミルは、第1〜第3態様の何れかに記載の効果を奏することができる。
図面の簡単な説明
[0018]
[図1]スレッドミル1Aの全体斜視図である。
[図2]インサート4の斜視図である。
[図3]インサート4の平面図である。
[図4]インサート4の側面図である。
[図5]インサート5の斜視図である。
[図6]インサート5の平面図である。
[図7]インサート5側面図である。
[図8]インサート4と5を重ね合わせ、インサート部3を作成する方法を示す図である。
[図9]インサート部3をインサート4側から見た図である。
[図10]インサート130の側面図である。
[図11]インサート130の平面図である。
[図12]ボディ2Aの先端側の部分拡大斜視図である。
[図13]ボディ2Aの先端側の端面図である。
[図14]ボディ2Bの先端側の部分拡大斜視図である。
[図15]ボディ2Bの先端側の端面図である。
[図16]ボディ2Aの取付面90にインサート5を重ね合わせた状態を示す図である。
[図17]ボディ2Bの取付面190にインサート4を重ね合わせた状態を示す図である。
[図18]右刃ダウンカット用のスレッドミル1Aの先端側の側面図である。
[図19]右刃アップカット用のスレッドミル1Bの先端側の側面図である。
[図20]左刃ダウンカット用のスレッドミル1Cの先端側の側面図である。

Claims (11)

  1. 円柱状のボディと、
    円盤状のインサート部と、
    前記ボディの軸方向の一端部に前記インサート部を着脱可能に固定する固定手段と
    を備え、
    前記インサート部は、刃部を外周に備える円盤状のインサートを一枚で、又は複数枚を互いに同軸上に重ね合わせて構成することが可能であって、
    前記インサートは両面の夫々に、
    前記インサートの厚み方向の中心から前記厚み方向の両側に夫々突出して形成され、前記中心から最も離間する凸部と、
    前記凸部を除く部分に設けられ、前記中心から前記厚み方向の両側に夫々突出して形成され、前記凸部よりも低い凹部と
    を備え、
    複数枚の前記インサートを互いに同軸上に重ね合わせたときに、互いに重なり合う第1インサートと第2インサートの夫々の合わせ面において、
    前記第1インサートの前記合わせ面に設けられた前記凸部は、前記第2インサートの前記合わせ面に設けられた前記凹部内に挿入され、
    前記第2インサートの前記合わせ面に設けられた前記凸部は、前記第1インサートの前記合わせ面に設けられた前記凹部内に挿入されること
    を特徴とするインサート式工具。
  2. 前記凸部は、前記刃部と前記インサートの中心部との間に設けられたこと
    を特徴とする請求項1に記載のインサート式工具。
  3. 前記インサートの中心部には、前記厚み方向に貫通する軸穴が設けられ、
    前記ボディの前記一端部には、前記インサートの片面と接触する接触面が設けられ、
    前記接触面の中心には、前記ボディの軸方向に沿って突出し、前記軸穴に挿入されるボスが設けられたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載のインサート式工具。
  4. 前記接触面には、
    前記片面に設けられた前記凹部に対応する位置に、前記片面側に突出して設けられ、前記凹部内に挿入されるボディ側凸部と、
    前記片面に設けられた前記凸部に対応する位置に、前記ボディ側凸部よりも低く設けられ、前記凸部を内側に挿入させるボディ側凹部と
    が夫々設けられていること
    を特徴とする請求項3に記載のインサート式工具。
  5. 前記固定手段はネジであって、
    前記インサートには、前記厚み方向に貫通し、前記ネジの軸部を挿入する為の挿入穴が設けられ、
    前記接触面において前記挿入穴に対応する位置には、前記ネジを締結する為のネジ穴が設けられていること
    を特徴とする請求項4に記載のインサート式工具。
  6. 前記第1インサートの前記合わせ面に設けられた前記凸部の先端部は、前記第2インサートの前記合わせ面に設けられた前記凹部の底部と当接し、
    前記第2インサートの前記合わせ面に設けられた前記凸部の先端部は、前記第1インサートの前記合わせ面に設けられた前記凹部の底部とは接触しないこと
    を特徴とする請求項1から5の何れか一つに記載のインサート式工具。
  7. 前記インサートの両面の夫々において、
    前記凸部の数と前記凹部の数は同一のn個であり、
    前記インサートの中心部から前記凸部の最外周縁部と接触し、且つ前記凸部を間に全て含むときの二本の第1仮想直線が示す最小角度をX、前記中心部から前記凹部の最外周縁部と接触する二本の第2仮想直線の間に前記凸部を含まないときの最大角度をYとした場合、
    X<Yであり、
    n個の前記凸部の夫々のXの合計は180°未満であり、
    n個の前記凹部の夫々のYの合計は180°より大きく、
    n個の前記凸部の夫々のXのうち最大角度Xmaxは180/n未満であり、
    n個の前記凹部の夫々のYのうち最大角度Ymaxは180/nよりも大きいこと
    を特徴とする請求項1から6の何れか一つに記載のインサート式工具。
  8. 前記インサート部は、
    荒加工用の刃部を備える前記インサートである荒加工用インサートと、
    仕上げ加工用の刃部を備える前記インサートである仕上げ加工用インサートと
    を同軸上に互い重ね合わせて構成したこと
    を特徴とする請求項1から7の何れか一つに記載のインサート式工具。
  9. 前記インサート部を複数枚の前記インサートを重ね合わせて構成した場合に、厚みの異なる前記インサートと入れ替え交換することで、
    前記第1インサートの外周に設けられた前記刃部と、前記第2インサートの外周に設けられた前記刃部との前記軸方向に平行な距離であるピッチを調節可能としたこと
    を特徴とする請求項1から8の何れか一つに記載のインサート式工具。
  10. 前記第1インサートと前記第2インサートとの間に重ねる板状のスペーサを備えたこと
    を特徴とする請求項1から9の何れか一つに記載のインサート式工具。
  11. 請求項1から10の何れかに記載のインサート式工具の構成を備えたことを特徴とするスレッドミル。
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