JPWO2016185602A1 - 回折光学素子 - Google Patents

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JPWO2016185602A1
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Abstract

0次効率を低減することのできる簡単な構造の回折光学素子を提供する。本発明による回折光学素子は、波長λの光の、所定の入射角の平行光束によって所定の像を生成する回折光学素子である。本回折光学素子は、Nを2以上の整数としてN段からなる、複数の周期を有する格子を含み、格子の高さhは、該周期によって変化するように構成され、最大値hmaxを有し、格子の材料の屈折率をn、周囲の媒体の屈折率をn0、格子周期に占める谷の部分の幅の比率をFとして、以下の関係を満たす。

Description

本発明は、0次効率を低減させた回折光学素子に関する。
入射光から所望の回折次数の回折光を生じさせることにより投影面上に所望の投影像を形成する回折光学素子が開発されている。このような回折光学素子は、照明機器、光情報通信機器、検出器に装備されている拡散板、パターンジェネレーター、ビームシェイパー、モーションキャプチャーなどに利用されている。
回折光学素子においては、回折効率を最大にするとともに0次効率を最小とすることが望ましい。ここで、回折効率とは、入射光のエネルギーに対する、所定の次数の回折光のエネルギーの比であり、0次効率とは、入射光のエネルギーに対する、入射面に垂直に入射した後、回折せずにそのまま直進する光のエネルギーの比である。
従来の回折光学素子において、特に、回折角が大きな場合に、0次効率が大きくなるという問題がある。この問題を解決するために、第1の回折光学素子で発生した0次光を隣接して配置した第2の光学素子に入射させるように構成した光学系が開発されている(たとえば、特許文献1)。しかし、このような光学系は、2個の回折光学素子を使用するので構造が複雑となる。また、2個の回折光学素子によって投影像を作成するので、設計も煩雑となる。
従来、0次効率を低減することのできる簡単な構造の回折光学素子は開発されていない。
特表2011−510344号公報
したがって、0次効率を低減することのできる簡単な構造の回折光学素子に対するニーズがある。
本発明の第1の態様の回折光学素子は、波長λの光の、所定の入射角の平行光束によって所定の像を生成する回折光学素子である。本態様の回折光学素子は、Nを2以上の整数としてN段からなる、複数の周期を有する格子を含み、格子の高さhは、該周期によって変化するように構成され、最大値hmaxを有し、格子の材料の屈折率をn、周囲の媒体の屈折率をn0として、
Figure 2016185602
Figure 2016185602
を満たす。
本態様の回折光学素子によれば、格子周期によって格子高さを変化させるように構成することによって、0次効率を減少させることができる。
本発明の第1の態様の第1の実施形態による回折光学素子は、3次反射光を生じる下限周期より大きく5次反射光を生じる下限周期以下の領域の格子高さの平均値をhav1とし、5次反射光を生じる下限周期より大きく7次反射光を生じる下限周期以下の領域の格子高さの平均値をhav2とし、
Figure 2016185602
を満たす。
本実施形態の回折光学素子によれば、上記の関係を満足することにより、7次反射光を生じる下限周期以下の領域、及び5次反射光を生じる下限周期以下の領域において0次効率を減少させることができる。
本発明の第1の態様の第2の実施形態による回折光学素子は、第1の態様の第1の実施形態による回折光学素子であって、
Figure 2016185602
を満たす。
本発明の第1の態様の第3の実施形態による回折光学素子は、格子周期に占める谷の部分の幅の比率をFとして、
Figure 2016185602
を満たす。
本発明の第2の態様の回折光学素子は、波長λの光の、所定の入射角の平行光束によって所定の像を生成する回折光学素子である。本態様の回折光学素子は、Nを2以上の整数としてN段からなる、複数の周期を有する格子を含み、格子周期に占める谷の部分の幅の比率をFとしてFは、該周期によって変化するように構成され、最大値Fmaxを有し、
Figure 2016185602
Figure 2016185602
を満たす。
本態様の回折光学素子によれば、格子周期によって、格子周期に占める谷の部分の幅の比率Fを変化させるように構成することによって、0次効率を減少させることができる。
本発明の第2の態様の第1の実施形態による回折光学素子は、3次反射光を生じる下限周期より大きく5次反射光を生じる下限周期以下の領域の格子周期に占める谷の部分の幅の比率の平均値をFav1とし、5次反射光を生じる下限周期より大きく7次反射光を生じる下限周期以下の領域の格子周期に占める谷の部分の幅の比率の平均値をFav2とし、
Figure 2016185602
を満たす。
本実施形態の回折光学素子によれば、上記の関係を満足することにより、7次反射光を生じる下限周期以下の領域において0次効率を減少させることができる。
本発明の第2の態様の第2の実施形態による回折光学素子は、
Figure 2016185602
を満たす。
本発明の第2の態様の第3の実施形態による回折光学素子は、格子の材料の屈折率をn、周囲の媒体の屈折率をn0、格子の高さをhとして、
Figure 2016185602
を満たす。
一般的な回折光学素子を説明するための概念図である。 回折光学素子の平面図の一例を示す図である。 図2の直線A−A’に沿う部分を示す概念図である。 回折光学素子によって投影面103に形成される投影像の一例を示す図である。 従来技術の回折格子の一方向の断面を示す概念図である。 従来技術の他の回折格子の一方向の断面を示す概念図である。
従来技術の回折光学素子の格子周期と0次効率との関係を示す図である。 従来技術の回折光学素子の格子周期と0次反射効率との関係を示す図である。 格子周期に応じて格子高さを変化させた回折格子の一方向の断面を示す概念図である。 格子周期に応じて格子高さを変化させた回折格子の一方向の断面を示す概念図である。 格子周期に応じて格子高さを変化させた回折格子の一方向の断面を示す概念図である。 実施例1の回折光学素子の格子周期と0次効率及び格子高さとの関係を示す図である。 実施例1の回折光学素子の格子周期と0次反射効率及び格子高さとの関係を示す図である。 実施例1の回折光学素子の回折角と0次効率及び格子高さとの関係を示す図である。 格子周期に対する谷の部分の幅の比率Fを説明するための格子の断面図である。 実施例2の回折光学素子の格子周期と0次効率及び格子周期に対する谷の部分の幅の比率Fとの関係を示す図である。 実施例2の回折光学素子の回折角と0次効率及び格子周期に対する谷の部分の幅の比率Fとの関係を示す図である。 実施例3の回折光学素子の格子周期と0次効率及び格子高さとの関係を示す図である。 実施例3の回折光学素子の回折角と0次効率及び格子高さとの関係を示す図である。 格子凸部における高次反射光の挙動を説明するための図である。
図1は、一般的な回折光学素子を説明するための概念図である。回折光学素子101の入射側の面には、該面に垂直に所定の波長の平行光線201が入射される。平行光線201は、+1次回折光205、−1次回折光207、及び0次光203として回折光学素子101の射出側の面から射出される。+1次回折光205及び−1次回折光207は、射出側の面の法線に平行な0次光203に関して対称に位置する。すなわち、+1次回折光205及び−1次回折光207が、射出側の面の法線となす角度は等しい。+1次回折光205及び−1次回折光207が、射出側の面の法線となす角度を回折角と呼称しβで表す。+1次回折光205及び−1次回折光207によって、投影面103に投影像が形成される。なお、回折光学素子101によって、±2次回折光、±3次回折光などの高次回折光、及び反射光も生じるが、これらは図示していない。
図2は、回折光学素子101の平面図の一例を示す図である。図2において、黒色の部分は格子の谷の部分を示し、白色の部分は格子の山の部分を示す。
図3は、図2の直線A−A’に沿う部分を示す概念図である。直線A−A’に沿う部分は、一例として、Λ1、Λ2、及びΛ3の3種類の周期の格子を含む。一般的に、回折光学素子101が空気中に配置され、光の波長の周期をλ、格子周期をΛとすると、±1次回折光の回折角βは以下の式で表せる。
Figure 2016185602
したがって、Λ1、Λ2、及びΛ3の3種類の格子周期によって以下の3種類の回折角の±1次回折光が生じる。
Figure 2016185602
Figure 2016185602
Figure 2016185602
なお、図3に示す格子のそれぞれの周期における山の部分と谷の部分の比率は同じである。
図4は、回折光学素子101によって投影面103に形成される投影像の一例を示す図である。
つぎに、回折光学素子101の設計方法を説明する。上述の回折角βの最大値の2倍の値の角度を回折光学素子101の画角と呼称しθで表す。一例として、透過側の屈折率1.0(空気)、光の波長830ナノメータとして、回折光学素子101によって画角90度の投影像を得るとすると、式(1)のβにβ=θ/2=45°を代入して、Λ=1.17マイクロメータが得られる。ただし、式(1)は画角が大きい場合においても歪曲収差を考慮に入れない近似式であるので、より厳密な結果を求めるにはFresnelの回折式、もしくはRayleigh-Sommerfeldの回折式を用いて投影像を算出する必要がある。Rayleigh-Sommerfeldの回折式によると、Λ=1.48マイクロメータが得られる。
一方、上記の投影像を構成する最小の点像間隔(または角度)に対応する周期は、回折光学素子101のサイズに相当する。一例として、画角90度の投影像が、一列に並んだ個数500点の点像で形成される場合に、各々の点像間の角度は約0.18度である。したがって、式(1)のβにβ=0.18°を代入して、回折光学素子101のサイズとして、Λ=263マイクロメータが得られる。得られた回折光学素子101のサイズに、たとえば、ビットマップファイルやその他の画像形式の画素数を割り当てることにより,回折光学素子101の1画素当たりのサイズが得られる。たとえば、画素数2048ピクセルの場合、1画素当たりのサイズは約0.129マイクロメータである。
なお、図4に一例として示した投影像が形成されるように、図2に示した回折光学素子101の平面上における格子分布を設計するには、たとえば、公知の設計法として知られる、反復Fourier変換法(iterative Fourier transform method,またはGerchberg-Saxton algorithm)や最適回転角度法(optimal angular rotation method)(J. Bengtsson, Applied Optics, Vol. 36, No. 32, 8435 (1997年))などを用いて、回折光学素子の一種である計算機生成ホログラム(computer-generated hologram, CGH)と同様の手法で実施することが可能である。
図5は、従来技術の回折格子の、格子の配列された方向の断面を示す概念図である。格子の段数Nは2である。
図6は、従来技術の他の回折格子の、格子の配列された方向の断面を示す概念図である。格子の段数Nは6である。
ここで、光の波長をλ、波数をk(k=2π/λ)、格子の材料の屈折率をn、透過側の媒質(格子の周囲の媒質)の屈折率をn(ここでn>n)、格子の段数をNとすると、格子の材料部分を通過する光と周囲の媒質部分を通過する光との位相差φは、材料部分から媒質部分への通過に伴う反射損失が存在しないとき、以下の式で与えられる。
Figure 2016185602
位相差φが以下の関係を満たすときに、格子の材料部分を通過する光の波と周囲の媒質部分を通過する光の波とが互いに打ち消しあい、入射光の直進光である0次光の強度、すなわち0次効率は最小となる。
Figure 2016185602
したがって、0次効率を最小とする格子高さhは、以下の式によって与えられる。
Figure 2016185602
なお、ここで、格子周期に占める格子の山の部分の幅と、格子周期に占める周囲の媒質の部分、すなわち谷の部分の幅との比率とは同じであるとしている。
したがって、従来の回折光学素子の格子の高さは、±1次回折光の効率を最大とするとともに0次光の効率を最小とするように式(4)によって定められていた。式(4)に、N=2、λ=830ナノメータ、n=1.4847、n=1を代入すると、h=856ナノメータとなる。
ここで、回折光学素子によって生成される投影像の0次効率及び回折効率は、たとえば、光波のMaxwell方程式の固有値と境界値問題の数値演算である厳密結合波解析(rigorous coupled wave analysis, RCWA)や、時間成分と空間成分をグリッドで分割して差分展開で光波の進行を解析する時間領域差分法(finite difference time domain (FDTD) method)などの手法で得ることができる。このとき、回折光学素子全体を一つの周期構造として数値計算することが望ましいが、計算機のメモリーや高速演算の負荷を考慮して、回折光学素子を構成する周期構造ごとに0次効率及び回折効率を算出し、その後、回折光学素子全体の結果を畳み込み積分で求めてもよい。
図7は、従来技術の回折光学素子の格子周期と0次効率との関係を示す図である。図7の関係は、上記のRCWA法によって求めたものである。N=2、λ=830ナノメータ、n=1.4847、n=1であり、式(4)によって求めた格子高さhは856ナノメータである。図7の横軸は、格子周期を表す。横軸の単位は、マイクロメータである。図7の縦軸は、0次効率を表す。縦軸の単位は、パーセントである。格子周期が4マイクロメータ以上の場合に、0次効率は2パーセントより小さい。しかし、格子周期が3マイクロメータでは、0次効率は約3パーセントであり、格子周期が1.5マイクロメータでは、10パーセントより大きい。このように、従来技術の回折光学素子において、格子周期が比較的短い場合には0次効率が大きくなる。
格子周期が比較的短い場合に0次効率が大きくなる理由として、0次反射効率が大きくなることが考えられる。そこで、格子周期と0次反射効率との関係を検討する。
図8は、従来技術の回折光学素子の格子周期と0次反射効率との関係を示す図である。0次反射効率とは、入射光のエネルギーに対する0次反射光のエネルギーの比である。図8の関係は、RCWA法によって求めたものである。N=2、λ=830ナノメータ、n=1.4847、n=1であり、式(4)によって求めた格子高さhは856ナノメータである。図8の横軸は、格子周期を表す。横軸の単位は、マイクロメータである。図8の縦軸は、0次反射効率を表す。縦軸の単位は、パーセントである。
図8によると、0次反射効率は、6マイクロメータ以下の格子周期において格子周期の減少にしたがって振動し、約1.6マイクロメータにおいて約11パーセントのピーク値を有する。この理由は、格子層によって反射される高次の反射光による0次反射光が生じるためと考えられる。
光の波長をλ、格子の材料の屈折率をn、光線の入射角をα、次数をmとすると、高次の反射光を生じる限界周期Λlimitは以下の式で表せる。
Figure 2016185602
式(5)に、λ=830ナノメータ、n=1.4847、α=0、m=3を代入すると、Λlimit=1.68マイクロメータとなる。したがって、上述のピーク値は、3次の反射光が生じたことによるものと考えられる。
図20は、格子凸部における高次反射光の挙動を説明するための図である。図20において、Aは入射光を表す。Bは回折角が小さい場合の高次反射光を表し、Cは回折角が大きい場合の高次反射光を表す。回折角が大きい場合の高次反射光Cは、格子凸部の側面S2に到達する。高次反射光Cの一部C1は、側面S2を透過するが、他の一部C2は、側面S2で反射される。この一部C2は0次反射光を形成する。したがって、高次反射光の回折角が大きくなると0次反射効率が増加する。
また、図8によると、0次反射効率は、6マイクロメータより大きな格子周期において4パーセント以下であり、ほぼ一定である。格子周期の比較的長い領域において0次反射効率がほぼ一定である理由は、この領域においては、0次反射効率が、空気と基板間の媒質の屈折率差によって決まる値とほぼ同じ値となり、格子構造による影響はほぼ無視されるほど小さいためと考えられる。
さらに、図8によると、0次反射効率は、3次の反射光を生じる限界周期Λlimitよりも短い格子周期では再び減少する。この理由は、格子周期が光の波長に近づき回折現象が生じなくなるためであると考えられる。
このように、格子周期が比較的短い領域における0次効率の増加は、0次反射効率の増加によるものと考えられる。そこで、反射による位相差を考慮する。0次反射効率は格子周期によって変化するので、反射による位相差Δφも格子周期Λの関数となり以下の式で表せる。
Figure 2016185602
ここで、Δh(Λ)は、位相差Δφに相当する光路差を表す。
式(3)において、式(6)を考慮すると以下の式が得られる。反射による位相差Δφの符号がマイナスである理由は、反射光が透過光と逆向きに進行するためである。
Figure 2016185602
ここで、反射による位相差を考慮した位相をφ’で表し、反射による位相差を考慮して修正した格子高さをh’で表している。上記の式をさらに変形すると以下の式が得られる。
Figure 2016185602
式(7)によれば、格子周期に応じて格子高さを式(4)で求まる値よりも増加させることによって0次反射効率及び0次効率を減少させることが期待できる。
図9は、格子周期に応じて格子高さを変化させた回折格子の一方向の断面を示す概念図である。格子の段数Nは2である。
図10は、格子周期に応じて格子高さを変化させた回折格子の一方向の断面を示す概念図である。格子の段数Nは6である。
図11は、格子周期に応じて格子高さを変化させた回折格子の一方向の断面を示す概念図である。格子の段数Nは、2である。本形態では、格子凸部の断面の形状は矩形ではなく台形である。断面形状を台形とすることにより格子の製造がより容易になる。
上記の知見に基づいて、RCWA法によって、格子周期ごとに0次効率を最小とする格子高さを定めることとした。0次効率を最小とする格子高さは、周知の最適化手法にしたがって、RCWA法による計算を繰り返すことによって求めることができる。このようにして格子高さを定めた実施例について以下に説明する。以下の実施例の格子は、図9に示すように矩形状であり、2段である。
実施例1
図12は、実施例1の回折光学素子の格子周期と0次効率及び格子高さとの関係を示す図である。この結果は、RCWA法によって求めたものである。N=2、λ=830ナノメータ、n=1.4847、n=1であり、式(4)によって求めた格子高さh=856ナノメータである。図12の横軸は、格子周期を表す。横軸の単位は、マイクロメータである。図12の縦軸は、0次効率及び格子高さを表す。0次効率を表す左側の縦軸の単位は、パーセントである。格子高さを表す右側の縦軸の単位は、マイクロメータである。図12の実線は、0次効率を最小とするように修正した格子高さhとその格子高さhとした場合の0次効率を表す。図12の破線は、式(4)によって求めた格子高さh=856ナノメータと0次効率を表す。格子高さhは、格子周期が10マイクロメータの場合にはh=856ナノメータとほぼ等しい。格子周期が減少するにしたがって、格子高さhは、一部の区間を除いて単調に増加し、3次の反射光を生じる限界周期Λlimit=1.68マイクロメータで最大値1030ナノメータに達する。さらに格子周期が減少すると、格子高さは減少し、Λ=830ナノメータ以下では、h=856ナノメータと等しくなる。格子周期が3次の反射光を生じる限界周期Λlimit=1.68マイクロメータの周辺において、格子高さhの場合の0次効率は約6パーセントであるのに対し、格子高さh=856ナノメータの場合の0次効率は約10パーセントである。このように、格子高さを調整したことによって0次効率が減少している。
図13は、実施例1の回折光学素子の格子周期と0次反射効率及び格子高さとの関係を示す図である。この結果は、RCWA法によって求めたものである。N=2、λ=830ナノメータ、n=1.4847、n=1であり、式(4)によって求めた格子高さh=856ナノメータである。図13の横軸は、格子周期を表す。横軸の単位は、マイクロメータである。図13の縦軸は、0次反射効率及び格子高さを表す。0次反射効率を表す左側の縦軸の単位は、パーセントである。格子高さを表す右側の縦軸の単位は、マイクロメータである。図13の実線は、0次効率を最小とするように修正した格子高さhとその格子高さhとした場合の0次反射効率を表す。図13の破線は、式(4)によって求めた格子高さh=856ナノメータと0次反射効率を表す。格子高さhは、図12に示したものと同じである。格子高さhの場合の0次反射効率及び修正した格子高さhの場合の0次反射効率は、ともに、格子周期が短くなるにしたがって振動し、その振動の振幅は次第に大きくなる。格子高さhの場合に、格子周期が3次の反射光を生じる限界周期Λlimit=1.68マイクロメータの周辺において、0次反射効率は最大値約11パーセントに達する。修正した格子高さhの場合に、格子周期が3次の反射光を生じる限界周期Λlimit=1.68マイクロメータの周辺において、0次反射効率は最大値約10パーセントに達する。格子周期が2マイクロメータの場合に、修正した格子高さhの場合の0次反射効率は約0.9パーセントであるのに対し、格子高さhの場合の0次反射効率は約3パーセントである。このように、格子高さを調整したことによって0次反射効率が減少している。したがって、格子高さを調整したことによって0次反射効率が減少し、その結果0次効率も減少したと考えられる。
図14は、実施例1の回折光学素子の回折角と0次効率及び格子高さとの関係を示す図である。図14は、図12の横軸の格子周期を回折角度で置き換えたものである。横軸の単位は、度である。図14の縦軸は、0次効率及び格子高さを表す。0次効率を表す左側の縦軸の単位は、パーセントである。格子高さを表す右側の縦軸の単位は、マイクロメータである。図14の実線は、0次効率を最小とするように修正した格子高さhとその格子高さhとした場合の0次効率を表す。図14の破線は、式(4)によって求めた格子高さh=856ナノメータと0次効率を表す。修正した格子高さhは、2βが5度の場合にはh=856ナノメータとほぼ等しい。2βが増加するにしたがって、格子高さhは、一部の区間を除いて単調に増加し、2β=83度において最大値1030ナノメータに達する。さらに2βが増加すると、格子高さは減少し、2β=120度では約0.9マイクロメータとなる。2β=83度の周辺において、格子高さh’の場合の0次効率は約6パーセントであるのに対し、格子高さhの場合の0次効率は約10パーセントである。このように、格子高さを調整したことによって0次効率が減少している。
つぎに、格子高さの代わりに格子周期に対する谷の部分の幅の比率Fを変化させて0次効率を最小とすることを検討する。
図15は、格子周期に対する谷の部分の幅の比率Fを説明するための格子の断面図である。図15において、格子の山の部分の幅は、Wであるので、格子周期に対する格子の谷の部分の幅の比率Fは、以下の式で表せる。
F=1−W/Λ
実施例1の格子の比率Fは、格子周期によらず一定であり0.5である。一定の比率Fは、0.4から0.7の範囲で定めてもよい。
0次効率を最小とするように比率Fを格子周期によって変化させた実施例について以下に説明する。0次効率を最小とする比率Fは、周知の最適化手法にしたがって、RCWA法による計算を繰り返すことによって求めることができる。
実施例2
図16は、実施例2の回折光学素子の格子周期と0次効率及び比率Fとの関係を示す図である。この結果は、RCWA法によって求めたものである。N=2、λ=830ナノメータ、n=1.4847、n=1であり、格子高さは、式(4)によって求めたh=856ナノメータである。図16の横軸は、格子周期を表す。横軸の単位は、マイクロメータである。図16の縦軸は、0次効率及び比率Fを表す。0次効率を表す左側の縦軸の単位は、パーセントである。図16の実線は、0次効率を最小とするように修正した比率Fとその比率Fとした場合の0次効率を表す。図16の破線は、格子周期によって変化しない一定の比率Fと比率Fの場合の0次効率を表す。一定の比率Fは0.5である。実線で示す比率Fは、格子周期が10マイクロメータの場合にはほぼ0.5である。格子周期が減少するにしたがって、実線で示す比率Fは、一部の区間を除いて単調に増加し、3次の反射光を生じる限界周期Λlimit=1.68マイクロメータの周辺で最大値0.61に達する。さらに格子周期が減少すると、実線で示す比率Fは減少し、Λ=830ナノメータ以下では、0.5となる。格子周期が3次の反射光を生じる限界周期Λlimit=1.68マイクロメータの周辺において、比率Fを調整した場合の0次効率は約4パーセントであるのに対し、比率F=0.5の場合の0次効率は約11パーセントである。このように、比率Fを調整したことによって0次効率が減少している。
図17は、実施例2の回折光学素子の回折角と0次効率及び比率Fとの関係を示す図である。回折角は式(1)のβの2倍の値である2βで表す。図17は、図16の横軸の格子周期を回折角度で置き換えたものである。図17の縦軸は、0次効率及び比率Fを表す。0次効率を表す左側の縦軸の単位は、パーセントである。右側の縦軸は比率Fを表す。図17の実線は、0次効率を最小とするように修正した比率Fと比率Fの場合の0次効率を表す。図17の破線は、格子周期によって変化しない比率Fと比率F=0.5の場合の0次効率を表す。実線で示す比率Fは、2βが5度の場合にはほぼ0.5である。2βが増加するにしたがって、実線で示す比率Fは、一部の区間を除いて単調に増加し、2β=75度において最大値0.61に達する。さらに2βが増加すると、実線で示す比率Fは減少し、2β=120度では約0.6となる。2β=75度の周辺において、比率Fを調整した場合の0次効率は約4パーセントであるのに対し、比率F0.5の場合の0次効率は約8パーセントである。このように、比率Fを調整したことによって0次効率が減少している。
一定の格子高さは、0.8hから2hの範囲で定めてもよい。
格子周期にしたがって2種類の比率Fを定めた状態で、0次効率を最小とするように格子周期によって格子高さを変化させた実施例について以下に説明する。
実施例3
図18は、実施例3の回折光学素子の格子周期と0次効率及び格子高さとの関係を示す図である。この結果は、RCWA法によって求めたものである。N=2、λ=830ナノメータ、n=1.4847、n=1であり、格子高さは、式(4)によって求めたh=856ナノメータである。図18の横軸は、格子周期を表す。横軸の単位は、マイクロメータである。図18の縦軸は、0次効率及び格子高さを表す。0次効率を表す左側の縦軸の単位は、パーセントである。格子高さを表す右側の縦軸の単位は、マイクロメータである。比率Fは、格子周期が8マイクロメータ未満では0.55とし、格子周期が8マイクロメータ以上では0.5とした。図18の実線は、0次効率を最小とするように修正した格子高さhとその格子高さhとした場合の0次効率を表す。図18の破線は、式(4)によって求めた格子高さh=856ナノメータと0次効率を表す。実線で示す修正した格子高さhは、格子周期が10マイクロメータの場合にはh=856ナノメータとほぼ等しい。格子周期が減少するにしたがって、実線で示す格子高さhは、一部の区間を除いて単調に増加し、3次の反射光を生じる限界周期Λlimit=1.68マイクロメータで最大値990 ナノメータに達する。さらに格子周期が減少すると、実線で示す格子高さは減少し、Λ=830ナノメータ以下では、h=856ナノメータと等しくなる。格子周期が3次の反射光を生じる限界周期Λlimit=1.68マイクロメータの周辺において、実線で示す格子高さhの場合の0次効率は2パーセント未満であるのに対し、格子高さhの場合の0次効率は約8パーセントである。このように、格子高さ及び比率Fを調整したことによっていずれか一方を調整した場合よりも0次効率が減少している。
図19は、実施例3の回折光学素子の回折角と0次効率及び格子高さとの関係を示す図である。回折角は式(1)のβの2倍の値である2βで表す。図19は、図18の横軸の格子周期を回折角度で置き換えたものである。図19の横軸は、2βを表す。横軸の単位は、度である。図19の縦軸は、0次効率及び格子高さを表す。0次効率を表す左側の縦軸の単位は、パーセントである。格子高さを表す右側の縦軸の単位は、マイクロメータである。比率Fは、2βが15度以下では0.5とし、2βが15度より大きい場合には0.55とした。図18の実線は、0次効率を最小とするように修正した格子高さhとその格子高さhとした場合の0次効率を表す。図18の破線は、格子周期によって変化しない格子高さh=856ナノメータと0次効率を表す。実線で示す格子高さhは、2βが5度の場合にはh=856ナノメータとほぼ等しい。2βが増加するにしたがって、実線で示す修正した格子高さhは、一部の区間を除いて単調に増加し、2β=75度において最大値990ナノメータに達する。さらに2βが増加すると、実線で示す格子高さは減少し、2β=120度では約900ナノメータとなる。2β=75度の周辺において、実線で示す修正した格子高さhの場合の0次効率は2パーセント未満であるのに対し、格子高さhの場合の0次効率は約8パーセントである。このように、格子高さ及び比率Fを調整したことによっていずれか一方を調整した場合よりも0次効率が減少している。
実施例1乃至3の回折格子の性能のまとめ
表1は、実施例1乃至実施例3の回折格子の性能をまとめた表である。式(5)によれば、3次反射光を生じる限界周期Λ、5次反射光を生じる限界周期Λ、7次反射光を生じる限界周期Λは、それぞれ、1.68、2.8及び3.9マイクロメータである。限界周期は、格子周期の下限値であるので、下限周期とも呼称する。
Figure 2016185602
表1において、hは格子高さを表し、Fは格子周期に対する谷の部分の幅の比率を表す。格子高さhは、式(4)で求めた値、すなわちh=856ナノメータに対する比率で表す。0次効率の単位はパーセントである。
実施例1において、格子高さhのhに対する比率は1以上である。格子高さhのhに対する比率は、Λにおいて最大値1.20となる。したがって以下の関係が満たされる。
Figure 2016185602
Figure 2016185602
実施例1において、比率Fは格子周期によらず0.5である。したがって以下の関係が満たされる。
Figure 2016185602
また、3次反射光を生じる下限周期Λより大きく5次反射光を生じる下限周期Λ以下の領域の格子高さの平均値をhav1とし、5次反射光を生じる下限周期Λより大きく7次反射光を生じる下限周期Λ以下の領域の格子高さの平均値をhav2とすると、以下の関係が満たされる。
Figure 2016185602
Figure 2016185602
実施例1のΛの0次効率は、5.7パーセントであり、従来例より3.4パーセント小さい。実施例1の、3次反射光を生じる下限周期Λより大きく5次反射光を生じる下限周期Λ以下の領域の0次効率の平均値は、1.9パーセントであり、従来例より1.6パーセント小さい。実施例1の、5次反射光を生じる下限周期Λより大きく7次反射光を生じる下限周期Λ以下の領域の0次効率の平均値は、1.0パーセントであり、従来例より0.7パーセント小さい。
実施例2において、格子高さhのhに対する比率は格子周期によらず1である。したがって以下の関係が満たされる。
Figure 2016185602
実施例2において、比率Fは0.5以上である。比率Fは、Λにおいて最大値0.61となる。したがって以下の関係が満たされる。
Figure 2016185602
Figure 2016185602
また、3次反射光を生じる下限周期Λより大きく5次反射光を生じる下限周期Λ以下の領域の比率Fの平均値をFav1とし、5次反射光を生じる下限周期Λより大きく7次反射光を生じる下限周期Λ以下の領域の比率Fの平均値をFav2とすると、以下の式が満たされる。
Figure 2016185602
Figure 2016185602
実施例2のΛの0次効率は、4.2パーセントであり、従来例より4.9パーセント小さい。実施例2の、3次反射光を生じる下限周期Λより大きく5次反射光を生じる下限周期Λ以下の領域の0次効率の平均値は、1.9パーセントであり、従来例より1.6パーセント小さい。実施例2の、5次反射光を生じる下限周期Λより大きく7次反射光を生じる下限周期Λ以下の領域の0次効率の平均値は、1.0パーセントであり、従来例より0.7パーセント小さい。
実施例3において、格子高さhのhに対する比率は1以上である。格子高さhのhに対する比率は、Λにおいて最大値1.16となる。したがって以下の関係が満たされる。
Figure 2016185602
Figure 2016185602
実施例3において、比率Fは、格子周期が8マイクロメータ未満では0.55であり、格子周期が8マイクロメータ以上では0.5である。したがって以下の関係が満たされる。
Figure 2016185602
また、3次反射光を生じる下限周期Λより大きく5次反射光を生じる下限周期Λ以下の領域の格子高さの平均値をhav1とし、5次反射光を生じる下限周期Λより大きく7次反射光を生じる下限周期Λ以下の領域の格子高さの平均値をhav2とすると、以下の関係が満たされる。
Figure 2016185602
Figure 2016185602
実施例3のΛの0次効率は、2.2パーセントであり、従来例より6.9パーセント小さい。実施例3の、3次反射光を生じる下限周期Λより大きく5次反射光を生じる下限周期Λ以下の領域の0次効率の平均値は、0.34パーセントであり、従来例より3.16パーセント小さい。実施例3の、5次反射光を生じる下限周期Λより大きく7次反射光を生じる下限周期Λ以下の領域の0次効率の平均値は、0.12パーセントであり、従来例より1.58パーセント小さい。

Claims (8)

  1. 波長λの光の、所定の入射角の平行光束によって所定の像を生成する回折光学素子であって、Nを2以上の整数としてN段からなる、複数の周期を有する格子を含み、格子の高さhは、該周期によって変化するように構成され、最大値hmaxを有し、格子の材料の屈折率をn、周囲の媒体の屈折率をn0として、
    Figure 2016185602
    Figure 2016185602
    を満たす回折光学素子。
  2. 3次反射光を生じる下限周期より大きく5次反射光を生じる下限周期以下の領域の格子高さの平均値をhav1とし、5次反射光を生じる下限周期より大きく7次反射光を生じる下限周期以下の領域の格子高さの平均値をhav2とし、
    Figure 2016185602
    を満たす請求項1に記載の回折光学素子。
  3. Figure 2016185602
    を満たす請求項2に記載の回折光学素子。
  4. 格子周期に占める谷の部分の幅の比率をFとして、
    Figure 2016185602
    を満たす請求項1から3のいずれかに記載の回折光学素子。
  5. 波長λの光の、所定の入射角の平行光束によって所定の像を生成する回折光学素子であって、Nを2以上の整数としてN段からなる、複数の周期を有する格子を含み、格子周期に占める谷の部分の幅の比率をFとしてFは、該周期によって変化するように構成され、最大値Fmaxを有し、
    Figure 2016185602
    Figure 2016185602
    を満たす回折光学素子。
  6. 3次反射光を生じる下限周期より大きく5次反射光を生じる下限周期以下の領域の格子周期に占める谷の部分の幅の比率の平均値をFav1とし、5次反射光を生じる下限周期より大きく7次反射光を生じる下限周期以下の領域の格子周期に占める谷の部分の幅の比率の平均値をFav2とし、
    Figure 2016185602
    を満たす請求項5に記載の回折光学素子。
  7. Figure 2016185602
    を満たす請求項6に記載の回折光学素子。
  8. 格子の材料の屈折率をn、周囲の媒体の屈折率をn0、格子の高さをhとして、
    Figure 2016185602
    を満たす請求項5から7のいずれかに記載の回折光学素子。
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