JPWO2016181429A1 - 流体圧式クランプ装置および流体圧式クランプヘッド - Google Patents

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Abstract

本発明は、ワークを両側から挟み込んでクランプするクランプ装置において、案内機構やアクチュエータおよびその制御系を必要とせず、簡素な構造のものとしたクランプ装置。クランプヘッド(20)を、クランプ壁(36)を構成し、クランプ壁(36)の外周に沿って形成されてクランプ壁(36)の一方の側に突出し、クランプ壁(36)の全周を取り囲む第1の突起部(60)を有する第1の部材(22)と、ピストン室(38)を形成され、第1の突起部(60)の内側面(68)と対向する外側面(70)を構成する第2の突起部(64)を有し、前記クランプ壁(36)との間に作動流体室(34)を画成する第2の部材(24)とを含む構造にし、互いに対向する第1の突起部(60)の内側面(68)と第2の突起部(64)の外側面(70)とにおいて第1の部材(22)と第2の部材(24)とが接合された構造にする。

Description

本発明は、流体圧式クランプ装置および流体圧式クランプヘッドに関し、更に詳細にはワークを両側から挟み込んでクランプする流体圧式クランプ装置およびそのクランプに用いられる流体圧式クランプヘッドに関する。
ワークを両側から挟み込んでクランプするクランプ装置として、クランプ受台の上方にアクチュエータによって上下移動する可動クランプヘッドが設けられ、更に可動クランプヘッドの下面にゴムチューブによる姿倣い部材が設けられたものが知られている(例えば、特許文献1)。
このクランプ装置は、アクチュエータによって可動クランプヘッドをワーク(被クランプ物)である丸棒に最大クランプ固定力で押し付け、姿倣い部材内に圧縮空気を供給することにより、姿倣い部材が丸棒の表面形状(円周面)に倣って弾性変形し、姿倣い部材が丸棒の表面形状に面接触した状態で、クランプ受台と可動クランプヘッドとで丸棒を両側から挟み込んでクランプする。
特開平9−155670号公報
上述のクランプ装置は、可動クランプヘッドの上下移動を案内する案内機構や可動クランプヘッドを上下移動させる流体圧シリンダ装置等のアクチュエータおよびその制御系が必要であり、構造が複雑で、大掛かりなものになる。
本発明が解決しようとする課題は、ワークを両側から挟み込んでクランプするクランプ装置を、案内機構やアクチュエータおよびその制御系を必要とせず、簡素な構造のものとして実現することである。
本発明による流体圧式クランプ装置は、ワーク(W)を載置されるワーク載置面(14)を有するワーク載置台(12)と、前記ワーク載置台(12)に固定され、前記ワーク載置面(14)に所定の間隔をおいて対向する対向面(32)を有するクランプヘッド(20)とを含み、前記クランプヘッド(20)は、前記対向面(32)と同方向に延在し且つ前記対向面(32)の側をクランプ壁(36)によって画定された作動流体室(34)と、前記作動流体室(34)に連通したピストン室(38)とを有し、前記作動流体室(34)および前記ピストン室(38)には作動流体が密封され、前記クランプヘッド(20)には、前記ピストン室(38)に軸線方向に移動可能に設けられて前記作動流体室(34)の内圧を増減するピストン部材(40)と、前記クランプヘッド(20)にねじ係合し螺進によって前記ピストン部材(40)を軸線方向に移動させる作動ねじ部材(48)が設けられている流体圧式クランプ装置であって、前記クランプヘッド(20)は、前記クランプ壁(36)を構成し、前記クランプ壁(36)の外周に沿って形成されて前記クランプ壁(36)の一方の側に突出し、前記クランプ壁(36)の全周を取り囲む第1の突起部(60)を有する第1の部材(22)と、前記ピストン室(38)が形成され、前記第1の突起部(60)の内側面(68)あるいは外側面(74)と対向する外側面(70)あるいは内側面(76)を構成する第2の突起部(64)を有し、前記クランプ壁(36)との間に前記作動流体室(34)を画成する第2の部材(24)とを含み、互いに対向する前記第1の突起部(60)の内側面(68)あるいは外側面(74)と前記第2の突起部(64)の外側面(70)あるいは内側面(76)とにおいて前記第1の部材(22)と前記第2の部材(24)とが接合されている。
この構成によれば、作動ねじ部材(48)が廻されるだけで、作動流体室(34)の内圧が上昇し、クランプ壁(36)が下方に膨らむように弾性変形することにより、ワーク(W)のクランプが行われるので、可動クランプヘッドの上下移動を案内する案内機構や可動クランプヘッドを上下移動させる流体圧シリンダ装置等のアクチュエータおよびその制御系を必要することがなく、構造が複雑になったり、大掛かりなものになったりすることがなく、簡素な構造をもってワーク(W)を両側から挟み込んでクランプすることができる。
更に、互いに対向する第1の突起部(60)の内側面(68)あるいは外側面(74)と第2の突起部(64)の外側面(70)あるいは内側面(76)とにおいて第1の部材(22)と第2の部材(24)とが接合されているから、第1の部材22の上面と第2の部材の下底面62の長さに関係なく十分な接合面積を設定でき、第1の部材(22)と第2の部材(24)とが高い接合強度をもって接合される。
本発明による流体圧式クランプ装置は、好ましくは、前記ワーク載置面(14)は前記ワーク載置台(12)に互いに平行に形成された複数のV溝(16)の溝面によって構成され、前記対向面(32)は平面である。
この構成によれば、クランプするワーク(W)が丸棒である場合、各V溝(16)に一つずつワーク(W)が載置されることにより、複数のワーク(W)が互いに平行に且つ均等に一括してクランプされる。
本発明による流体圧式クランプ装置は、好ましくは、前記クランプヘッド(20)は前記クランプ壁(36)の外側に拡張された拡張端部(26)を有し、前記拡張端部(26)が前記ワーク載置台(12)に固定されている。
この構成によれば、クランプ壁(36)の弾性変形を阻害することなくクランプヘッド(20)がワーク載置台(12)に固定される。
本発明による流体圧式クランプ装置は、好ましくは、前記ピストン室(38)は前記対向面(32)と平行な方向に延在している。
この構成によれば、クランプヘッド(20)を大型化することなくピストン室(38)が形成される。
本発明による流体圧式クランプヘッドは、クランプ壁(36)と、前記クランプ壁(36)の外周に沿って形成されて前記クランプ壁(36)の一方の側に突出し、前記クランプ壁(36)の全周を取り囲む第1の突起部(60)とを有する第1の部材(22)と、前記第1の突起部(60)の内側面(68)あるいは外側面(74)と対向する外側面(70)あるいは内側面(76)を構成する第2の突起部(64)を有し、前記クランプ壁(36)との間に作動流体室(34)を画成し且つ前記作動流体室(34)に連通したピストン室(38)を形成された第2の部材(24)と、前記ピストン室(38)に軸線方向に移動可能に設けられて前記作動流体室(34)の内圧を増減するピストン部材(40)と、前記クランプヘッド(20)にねじ係合し螺進によって前記ピストン部材(40)を軸線方向に移動させる作動ねじ部材(48)とを具備し、互いに対向する前記第1の突起部(60)の内側面(68)あるいは外側面(74)と前記第2の突起部(64)の外側面(70)あるいは内側面(76)とにおいて前記第1の部材(22)と前記第2の部材(24)とが接合されている。
この構成によれば、互いに対向する第1の突起部(60)の内側面(68)あるいは外側面(74)と第2の突起部(64)の外側面(70)あるいは内側面(76)とにおいて第1の部材(22)と第2の部材(24)とが接合されているから、第1の部材22の上面と第2の部材の下底面62の長さに関係なく十分な接合面積を設定でき、第1の部材(22)と第2の部材(24)とを高い接合強度をもって接合することができる。
本発明による流体圧式クランプ装置によれば、案内機構やアクチュエータおよびその制御系を必要とせず、簡素な構造をもってワークを両側から挟み込んでクランプすることができる。
本発明による流体圧式クランプ装置の一つの実施形態を示す部分断面斜視図 本実施形態による流体圧式クランプ装置の縦断面図 図2の線III−IIIに沿った断面図 本実施形態による流体圧式クランプ装置の平面図 本実施形態による流体圧式クランプ装置のクランプヘッドの分解斜視図 本発明による流体圧式クランプ装置の他の実施形態を示す断面図(図2の線III−IIIに沿った断面図相当)
本発明に係る好適な実施形態を、添付図面を参照して説明する。
流体圧式クランプ装置10は、図1、図2、図4に示されているように、左右方向に長い略長方体形状の金属製のワーク載置台12を有する。ワーク載置台12は上面がワークを載置されるワーク載置面14になっている。ワーク載置面14には、被クランプ物(ワーク)である複数の丸棒Wを一括してクランプすべく、左右方向に間隔をおいて前後方向に互いに平行に延在する複数のV溝16が形成されている。
ワーク載置台12の上部にはクランプヘッド(流体圧式クランプヘッド)20が配置されている。クランプヘッド20は、金属製の第1の部材22および第2の部材24の結合体によって構成されている。第2の部材24は、左右両端に、後述するクランプ壁36の左右方向の外側に拡張された拡長端部26を有し、拡長端部26および拡長端部26とワーク載置台12との間に配置されたスペーサ28を上下に貫通してワーク載置台12の左右の端部にねじ係合したボルト30によってワーク載置台12に固定されている。
これにより、クランプ壁36の弾性変形を阻害することなくクランプヘッド20がワーク載置台12に固定される。
クランプヘッド20は、第1の部材22の下底面がワーク載置面14にスペーサ28の厚さによって決まる所定の間隔をおいて対向する対向面32になっており、第1の部材22と第2の部材24とが互いに協働して作動流体室34を画定している。作動流体室34は、対向面32と同方向に延在する長方体形状の空間であり、対向面32の側(下側)を第1の部材22によるクランプ壁(シェル)36によって画定されている。クランプ壁36は、平面視で左右方向に長い長方形状をしており、全体が第1の部材22の他の部分より薄く、一様の厚さによる薄肉で、他の部分より弾性変形し易い。
第2の部材24にはピストン室38が形成されている。ピストン室38は、左右方向に長く、対向面32と平行な方向に延在し、左端が閉じられた円形横断面の孔である。ピストン室38には円柱状のピストン部材40が軸線方向(左右方向)に移動可能に気密に嵌合している。厳密には、ピストン室38は、ピストン部材40の左側に、ピストン部材40の軸線方向位置によって内容積が増減する密閉室として構成されている。ピストン室38の左端近傍は第2の部材24に形成された連通孔42によって作動流体室34に連通している。
上述の如く、ピストン室38が対向面32と平行な方向に延在していることにより、クランプヘッド20の上下寸法を大きくすることなく、ピストン室38が形成される。
作動流体室34、ピストン室38および連通孔42には油等による非圧縮性流体が封入されている。作動流体室34、ピストン室38および連通孔42に対する非圧縮性流体の注入は、ピストン部材40および後述の作動ねじ部材48を第2の部材24より取り外した状態で、後述するねじ孔46より行われる。ピストン部材40が装着された状態下で、作動流体室34、ピストン室38および連通孔42に空気が残らず、これらの内部が非圧縮性流体によって完全に満たされるように、第2の部材24には作動流体室34の左右の端部近傍に連通する空気抜き孔44(図2参照)が形成されている。空気抜き孔44は空気抜き完了後にプラグ(不図示)によって閉塞される。
第2の部材24にはねじ孔46が形成されている。ねじ孔46は、ピストン室38と同一軸線上に左右方向に延在し、第2の部材24の主部(拡長端部26を含まない部分)端面に開口している。ねじ孔46には開口端の側から挿入された作動ねじ部材48の雄ねじ部50がねじ係合している。作動ねじ部材48の一端(雄ねじ部50とは反対側の端部)は第2の部材24の前記端面より外方に突出しており、この突出端部に工具係合用の六角柱部52が形成されている。
作動ねじ部材48は、六角柱部52に係合する六角スパナ等の工具によってねじ込み側に廻され、左側に螺進すると、ピストン部材40が左側に軸線方向移動し、作動流体室34、ピストン室38および連通孔42に密閉されている非圧縮性流体の圧力が上昇する。非圧縮性流体の圧力上昇によってクランプ壁36が下方に膨らむように弾性変形する。
作動ねじ部材48が弛み側に廻され、右側に螺進すると、非圧縮性流体の圧力によってピストン部材40が右側に軸線方向移動し、作動流体室34、ピストン室38および連通孔42に密閉されている非圧縮性流体の圧力が降下する。非圧縮性流体の圧力がもとの状態(略大気圧)に戻ると、クランプ壁36の弾性変形がなくなり、クランプ壁36が元の状態に戻る。
ワーク載置台12の後面にはねじ54によってストッパ板56が取り付けられている。ストッパ板56は各V溝16に入れられた丸棒Wの後端面Wbが当接することにより、ワーク載置台12上における丸棒Wの軸線方向(前後方向)の位置決めを戸当たり式に行う。
作動流体室34、ピストン室38および連通孔42に密閉されている非圧縮性流体の圧力が略大気圧で、クランプ壁36の弾性変形していない状態では、ワーク載置面14と対向面32との上下間隔は、丸棒Wを前側からV溝16に抵抗なく挿入できる大きさに設定されている。したがって、クランプ壁36の弾性変形していない状態下で、ワーク載置台12の前側から丸棒Wの後端面Wbがストッパ板56に突き当たるまで丸棒Wを各V溝16に挿入する。
各V溝16に対する丸棒Wの挿入が完了すれば、工具によって作動ねじ部材48をねじ込み側に廻して左側に螺進させる。これにより、作動流体室34、ピストン室38および連通孔42に密閉されている非圧縮性流体の圧力が上昇し、クランプ壁36が下方に膨らむように弾性変形する。クランプ壁36の弾性変形によって、丸棒Wが、ワーク載置台12とクランプヘッド20とによって両側から挟まれるようにして、ワーク載置台12およびクランプヘッド20に固定される。このようにして、流体圧式クランプ装置10は複数の丸棒Wを一括してクランプする。
この丸棒Wの一括クランプを解除する場合は、工具によって作動ねじ部材48を弛み側に廻して右側に螺進させる。これにより、非圧縮性流体の圧力によってピストン部材40が右側に軸線方向移動し、作動流体室34、ピストン室38および連通孔42に密閉されている非圧縮性流体の圧力がもとの状態に戻り、クランプ壁36の弾性変形がなくなってクランプ壁36が元の状態に戻り、丸棒Wの一括クランプが解除される。
上述したように、本実施形態の流体圧式クランプ装置10によれば、作動ねじ部材48を廻すだけで、丸棒Wのクランプおよびアンクランプが行われるから、可動クランプヘッドの上下移動を案内する案内機構や可動クランプヘッドを上下移動させる流体圧シリンダ装置等のアクチュエータおよびその制御系を必要とすることがなく、構造が複雑になったり、大掛かりなものになったりすることがなく、簡素な構造をもってワークを両側から挟み込んでクランプすることができる。また、各丸棒Wが一本ずつV溝16に係合していることにより、複数の丸棒Wが互いに平行に且つ均等に一括してクランプすることができる。
この流体圧式クランプ装置10による複数の丸棒Wの一括クランプは、例えば、平面研削盤によって複数の丸棒Wの非クランプ側(自由端側)の端面、つまり前端面Waを一括して研削する加工に用いられる。
流体圧式クランプ装置10は、一つの独立した機器(組立体)であるから、流体圧式クランプ装置10に複数の丸棒Wをクランプさせる段取りを、流体圧式クランプ装置10を平面研削盤等の加工機に設置しない別置きの状態で行うことができる。これにより、流体圧式クランプ装置10が準備され、その各々に複数の丸棒Wをクランプさせる段取りが行われることによって作業能率の向上を図ることができ、併せて加工機の稼働率の向上を図ることができる。
また、クランプヘッド20はボルト30が弛めによってワーク載置台12より簡単に取り外すことができるから、スペーサ28の厚さを変更するだけで、異なる直径の丸棒Wを一括クランプすることができ、異なるサイズのワークに対応することができる。
つぎに、クランプヘッド20の第1の部材22と第2の部材24との接合構成について説明する。
第1の部材22は、図1、図3〜図5に示されているように、クランプ壁36の外周(4辺)に沿って形成されてクランプ壁36の主面の一方の側(上側)に突出した第1の突起部60を一体に有する。第1の突起部60はクランプ壁36の全周を連続して取り囲む四角枠状をしている。クランプ壁36の主面とは、端面でない面を云い、対向面32と平行に延在する面である。換言すると、第1の突起部60は主面において対向面32との反対の側に突出している。
第2の部材24は、下底面62より下方に第1の突起部60の内側に嵌合する直方体形状の第2の突起部64を一体形成されており、第2の突起部64とクランプ壁36との間に作動流体室34を画定している。第1の突起部60の内側に対する第2の突起部64の上下方向の嵌合は、第1の突起部60の上面66と第2の部材24の下底面62とが当接するまで行われる。
第1の突起部60の内側面68は第2の突起部64の外側面70に対向している。この対向は第1の突起部60および第2の突起部64の双方の全周に亘って連続しており、互いに対向する内側面68と外側面70との全面および上面66と下底面62との全面が各々ろう付け代になっている。これらのろう付け代における銅ろう等によるろう付けによって第1の部材22と第2の部材24とが接合されている。
丸棒Wの前端面Waの加工が、流体圧式クランプ装置10によって丸棒Wの後端側のみが支持した片持ち梁の状態で行われる場合、丸棒Wの前端面Wa側に作用する加工荷重によって丸棒Wが弾性変形し、自由端側(後端側)が「びびり」と云われる振動を生じないためには、片持ち梁りの梁の長さが短いことがよい。流体圧式クランプ装置10による丸棒Wのクランプ範囲はクランプ壁36の前後左右の大きさによって決まるから、丸棒Wの片持ち梁の長さはクランプ壁36の前縁から丸棒Wの後端までの長さになる。したがって、この片持ち梁の長さを短くするには、クランプ壁36の前側で、図3に符号Lによって示されているクランプ圧が作用しない不感長が短いことが好ましい。
不感長Lは、第1の部材22の上面66および第2の部材24の下底面62の前後方向長さによって決まるから、不感長Lを短くするには、第1の部材22の上面66と第2の部材24の下底面62の前後方向長さを短くすればよい。
しかし、第1の部材22と第2の部材24との接合が、第1の部材22の上面66と第2の部材24の下底面62とを接合代としてろう付け等によって行われる場合、第1の部材22の上面66と第2の部材24の下底面62の前後方向長さが短いと、接合代の面積が小さくなり、所要の接合強度が得られなくなる虞がある。第1の部材22の上面66と第2の部材24の下底面62との接合部には、クランプ壁36の弾性変形による荷重が剥離方向に作用するので、当該部分の接合は十分な強度をもって行われる必要があり、不感長Lの短縮はそのことに相反する。
本実施形態では、不感長Lに関係することがない第1の突起部60の内側面68と第2の突起部64の外側面70とが第1の部材22と第2の部材24との接合代になっているから、この接合代において十分な接合面積を得る寸法設定をすることができる。これにより、不感長Lが短くても、所要の接合強度が得られ、二律相反の関係にあった片持ち梁長さを短縮することと高い接合強度を得ることとが両立するようになる。
このように本実施形態の流体圧式クランプ装置10によれば、耐久性に優れたクランプヘッド20が得られると共に、丸棒Wの前端面Waの切削加工等が「びびり」と云われる振動を生じることなく高精度に行われるようになる。
また、クランプ壁36がクランプ壁36と一体の第1の突起部60によって取り込まれているから、クランプ壁36の外周が当該クランプ壁36と一体の高剛性の第1の突起部60に、これらより軟弱なろう付け層等の接合層が介在することなく支持され、外周縁の変位を全域に亘って確実に拘束される。これにより、作動流体室34の流体圧によるクランプ壁36の長手方向(左右方向)の各部の弾性変形のばらつきが減少し、複数の丸棒Wのクランプが大きいクランプのばらつきを生じることなく一様に行われるようになる。
図6は、本発明による流体圧式クランプ装置10の他の実施形態を示している。なお、図6において、図3に対応する部分は、図3に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、第2の部材24に、その外周に沿って第2の部材24の下底面62より下方に突出した四角枠状の突起部(第2の突起部)72が一体形成されている。突起部72は第1の突起部60の外側に嵌合し、第1の突起部60の外側面74と突起部72の内側面76とが互いに対向している。この対向は第1の突起部60および突起部72の双方の全周に亘って連続しており、互いに対向する外側面74と内側面76との全面および上面66と下底面62との全面が各々ろう付け代になっている。
この実施形態でも、不感長Lに関係することがない第1の突起部60の外側面74と突起部72の内側面76とが接合代になっているから、この接合代において十分な接合面積を得る寸法設定ができ、不感長Lが短くても、所要の接合強度が得られる。これにより、二律相反の関係にあった片持ち梁長さの短縮することと高い接合強度を得ることとが両立するようになる。
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。たとえば、第1の部材22と第2の部材24との接合は、ろう付けに限られることはなく、振動溶着等によって行われてもよい。本発明による流体圧式クランプ装置によってクランプするものは、丸棒Wに限られることなく、本発明による流体圧式クランプ装置は各種の棒材や板材をクランプすることができる。作動流体室34の内圧を高める機構は、ピストン部材40および作動ねじ部材48による以外に、装置外部に設置された加圧装置によって行うこともできる。
また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
10 流体圧式クランプ装置
12 ワーク載置台
14 ワーク載置面
16 V溝
20 クランプヘッド
22 第1の部材
24 第2の部材
26 拡長端部
32 対向面
34 作動流体室
36 クランプ壁
38 ピストン室
40 ピストン部材
46 ねじ孔
48 作動ねじ部材
56 ストッパ板
60 第1の突起部
64 第2の突起部
L 不感長
W 丸棒

Claims (5)

  1. ワークを載置されるワーク載置面を有するワーク載置台と、
    前記ワーク載置台に固定され、前記ワーク載置面に所定の間隔をおいて対向する対向面を有すクランプヘッドとを含み、
    前記クランプヘッドは、前記対向面と同方向に延在し且つ前記対向面の側をクランプ壁によって画定された作動流体室と、前記作動流体室に連通したピストン室とを有し、前記作動流体室および前記ピストン室には作動流体が密封され、
    前記クランプヘッドには、前記ピストン室に軸線方向に移動可能に設けられて前記作動流体室の内圧を増減するピストン部材と、前記クランプヘッドにねじ係合し螺進によって前記ピストン部材を軸線方向に移動させる作動ねじ部材が設けられている流体圧式クランプ装置であって、
    前記クランプヘッドは、
    前記クランプ壁を構成し、前記クランプ壁の外周に沿って形成されて前記クランプ壁の一方の側に突出し、前記クランプ壁の全周を取り囲む第1の突起部を有する第1の部材と、
    前記ピストン室が形成され、前記第1の突起部の内側面あるいは外側面と対向する外側面あるいは内側面を構成する第2の突起部を有し、前記クランプ壁との間に前記作動流体室を画成する第2の部材とを含み、
    互いに対向する前記第1の突起部の内側面あるいは外側面と前記第2の突起部の外側面あるいは内側面とにおいて前記第1の部材と前記第2の部材とが接合されている流体圧式クランプ装置。
  2. 前記ワーク載置面は前記ワーク載置台に互いに平行に形成された複数のV溝の溝面によって構成され、前記対向面は平面である請求項1に記載の流体圧式クランプ装置。
  3. 前記クランプヘッドは前記クランプ壁の外側に拡張された拡張端部を有し、前記拡張端部が前記ワーク載置台に固定されている請求項1または2に記載の流体圧式クランプ装置。
  4. 前記ピストン室は前記対向面と平行な方向に延在している請求項1から3の何れかに記載の流体圧式クランプ装置。
  5. クランプ壁と、前記クランプ壁の外周に沿って形成されて前記クランプ壁の一方の側に突出し、前記クランプ壁の全周を取り囲む第1の突起部とを有する第1の部材と、
    前記第1の突起部の内側面あるいは外側面と対向する外側面あるいは内側面を構成する第2の突起部を有し、前記クランプ壁との間に作動流体室を画成し且つ前記作動流体室に連通したピストン室を形成された第2の部材と、
    前記ピストン室に軸線方向に移動可能に設けられて前記作動流体室の内圧を増減するピストン部材と、
    前記クランプヘッドにねじ係合し、螺進によって前記ピストン部材を軸線方向に移動させる作動ねじ部材とを具備し、
    互いに対向する前記第1の突起部の内側面あるいは外側面と前記第2の部材の外側面あるいは内側面とにおいて前記第1の部材と前記第2の部材とが接合されている流体圧クランプヘッド。
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