JPWO2016157600A1 - 距離画像取得装置及び距離画像取得方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、自機と他機から同形状の構造化光のパターンが同時に投射される場合でも、精度の良い距離画像を取得することができる距離画像取得装置及び距離画像取得方法を提供する。距離画像取得装置(10)は、構造化光のパターンを投射する投射部(12)と、パターンの投射及び非投射の切換タイミングを符号で変調する光変調部(22)と、投射部(12)から基線長だけ離れて並設され、パターンの投射期間及び非投射期間に同期して撮像し、パターンの投射期間に撮像した第1の撮像画像及びパターンの非投射期間に撮像した第2の撮像画像を生成する撮像部(14)と、第1と第2の撮像画像との差分画像を生成する差分画像生成部(20D)と、差分画像からパターンを抽出するパターン抽出部(20A)と、パターン抽出部(20A)により抽出されたパターンに基づいて、測距領域内の被写体の距離を示す距離画像を取得する距離画像取得部(20B)を備える。

Description

本発明は距離画像取得装置及び距離画像取得方法に係り、特に測距領域内の被写体に対して2次元に分布する構造化光を投射し、被写体の距離を示す距離画像を取得する技術に関する。
従来、この種の距離画像取得装置は、投射部から測距領域内の被写体に対して2次元に分布する構造化光のドットパターンを投射し、撮像部により被写体を撮像し、被写体上で反射するドットパターンを含む第1の画像を取得する。また、投射部からドットパターンを投射せずに撮像部により被写体を撮像し、ドットパターンの背景となる第2の画像を取得し、第1の画像から第2の画像を減算し、減算結果に基づいて距離画像(3次元距離情報)を三角測量法に基づいて演算し取得する(特許文献1)。
特許文献2は、一つの距離計測装置に複数の投射部(投影部)を備え、複数の投射部がそれぞれ投射したパターンを撮像部で混同しないように、複数の投射部が一つずつ順番に投射を行い撮像すること、又は複数の投射部から投射するパターン光を別の色にすることが記載されている。
特開2011−169701号公報 特開2014−115107号公報
特許文献1に記載の距離画像取得装置では、複数台の距離画像取得装置により同一の被写体の距離計測を同時に行うと、複数台の距離画像取得装置からそれぞれ投射されるドットパターンが混在し、距離画像を取得することができないという問題がある。1台の距離画像取得装置では距離画像を取得できない大きさの対象物体の距離計測を複数台の距離画像取得装置で同時に行いたい場合や、他者が距離画像取得装置を使っていることを知らずに使用者自らも距離画像取得装置を使う場合がある。特に、距離画像を直接表示等せずに他の用途に用いており、使用者自身が距離画像取得を行っている自覚が無い場合には、同時に同一場所で距離画像取得装置を使用してしまう可能性が高い。
特許文献2に記載の技術は、一台の装置に複数の投射部を設けた場合に、その一台の装置の撮像部でのパターンの混同を回避する技術であり、複数台の装置のそれぞれに設けられた複数の投射部からパターンを投射する場合への適用は困難である。
なぜなら、特許文献2に記載のように一台の装置に複数の投射部を設けた場合には、一台の装置内で統括制御を行うCPU(Central Processing Unit)から、複数の投射部のそれぞれに対して投射タイミング又は波長域を指示することにより、複数の投射部の時分割又は波長域分割(周波数分割ともいう)の制御を容易に行うことが可能であるが、互いに独立した複数台の装置のそれぞれに投射部が設けられている場合には、自機のCPUから他機の投射部に対して、投射タイミング又は波長域を直接指示することができないからである。また、仮に、複数台の装置を統括制御するマスタ装置を新たに設けて、マスタ装置からスレーブ装置としての複数の装置それぞれに対して投射タイミング又は波長域を通信で指示する構成を想定してみると、マスタ装置の新設が必要なだけでなく、各装置の独立性を失わせることになるので、特に一般ユーザが自由に使用する端末への適用は難しい。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、自機と他機から同形状の構造化光のパターンが同時に投射される場合でも、自機から投射されたパターンに基づいて、精度の良い距離画像を取得することができる距離画像取得装置及び距離画像取得方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一の態様に係る距離画像取得装置は、測距領域内の被写体に対して2次元に分布する構造化光の第1のパターンを投射する投射部と、投射部から投射される第1のパターンの投射及び非投射の切換タイミングを符号で変調する光変調部と、投射部から基線長だけ離れて並設され、第1のパターンの投射期間及び非投射期間に同期して撮像し、被写体で反射された第1のパターンを含む複数の撮像画像であって第1のパターンの投射期間に撮像した第1の撮像画像及び第1のパターンの非投射期間に撮像した第2の撮像画像を生成する撮像部と、投射期間に撮像した第1の撮像画像と非投射期間に撮像した第2の撮像画像との差分画像を生成する差分画像生成部と、差分画像から第1のパターンを抽出するパターン抽出部と、パターン抽出部により抽出された第1のパターンに基づいて、測距領域内の被写体の距離を示す距離画像を取得する距離画像取得部と、を備える。
この構成によれば、光変調部により投射部から投射される第1のパターンの投射及び非投射の切換タイミングが符号で変調されて、撮像部により第1のパターンの投射期間及び非投射期間に同期して撮像することで第1のパターンの投射期間に撮像した第1の撮像画像及び第1のパターンの非投射期間に撮像した第2の撮像画像が生成され、差分画像生成部により第1の撮像画像と第2の撮像画像との差分画像が生成されて、パターン抽出部により差分画像から第1のパターン(自機の投射部から投射したパターンである)が抽出されるので、自機と他機から同形状の構造化光のパターンが同時に投射される場合でも、自機から投射された第1のパターンのみに基づいて精度の良い距離画像を取得することが可能となる。
上記の撮像部の第1及び第2の「撮像画像」を「生成する」は、撮像信号を読み出すこと、即ち単に撮像部の受光素子から電荷を撮像信号として読み出す場合を含む。
本発明の他の態様に係る距離画像取得装置において、光変調部は、第1のパターンの投射及び非投射の切換タイミングをランダムな符号で変調する。即ち、ランダムな符号により第1のパターンの投射及び非投射の切換タイミングが変調されるので、自機と他機から同形状の構造化光のパターンが同時に投射される場合でも、パターンの投射及び非投射の切換タイミングを確実に異ならせることができる。
本発明の更に他の態様に係る距離画像取得装置において、他の距離画像撮像装置から第2のパターンが投射されているか否かを判別する判別部を備え、光変調部は、判別部により他の距離画像撮像装置から第2のパターンが投射されていると判別されると、投射部から投射される第1のパターンに対して変調を行う。即ち、他の距離画像撮像装置から第2のパターンが非投射である期間は、投射部から投射する第1のパターンを変調しないで距離画像を生成することが可能になる。
本発明の更に他の態様に係る距離画像取得装置において、他の距離画像取得装置から送信されるビーコン情報であって、他の距離画像取得装置から第2のパターンが投射されていることを示すビーコン情報を受信するビーコン情報受信部を備え、判別部は、ビーコン情報受信部がビーコン情報を受信すると、他の距離画像撮像装置から第2のパターンが投射されていると判別する。即ち、ビーコン情報の通信可能範囲内にビーコン情報を送信している他機が存在しない期間は、投射部から投射する第1のパターンを変調しないで距離画像を生成することが可能になる。
本発明の更に他の態様に係る距離画像取得装置において、第1のパターン及び第2のパターンは、それぞれドットパターンであり、判別部は、撮像部により撮像された撮像画像から検出されたドットパターンのドット数が投射部から投射した第1のパターンのドット数を越えているとき、他の距離画像撮像装置から第2のパターンが投射されていると判別する。即ち、他機から第2のパターンが投射されているか否かを容易に判別することが可能になる。
本発明の更に他の態様に係る距離画像取得装置において、撮像部は、距離画像のフレームレートに対応した露光期間で露光を行い、光変調部は、撮像部の露光期間の開始及び終了のタイミングに同期させて、第1のパターンの投射及び非投射の切換タイミングを変調する。
本発明の更に他の態様に係る距離画像取得方法は、測距領域内の被写体に対して2次元に分布する構造化光の第1のパターンの投射及び非投射の切換タイミングを符号で変調し、投射部に第1のパターンを投射させるステップと、投射部から基線長だけ離れて並設された撮像部により、第1のパターンの投射期間及び非投射期間に同期して撮像し、被写体で反射された第1のパターンを含む複数の撮像画像であって第1のパターンの投射期間に撮像した第1の撮像画像及び第1のパターンの非投射期間に撮像した第2の撮像画像を生成するステップと、投射期間に撮像した第1の撮像画像と非投射期間に撮像した第2の撮像画像との差分画像を生成するステップと、差分画像から第1のパターンを抽出するステップと、抽出された第1のパターンに基づいて、測距領域内の被写体の距離を示す距離画像を取得するステップと、を含む。
本発明によれば、自機と他機から同形状の構造化光のパターンが同時に投射される場合でも、自機から投射されたパターンに基づいて、精度の良い距離画像を取得することができる。
本発明に係る距離画像取得装置の第1の実施形態を示す外観図である。 距離画像取得の原理を説明するために用いる図である。 第1の実施形態の距離画像取得装置の内部構成例を示すブロック図である。 自機からドットパターンを投射した時に他機からドットパターンが投射されていない状態で撮像して得られた撮像画像の一例を示す図である。 自機からドットパターンを投射した時に他機からドットパターンが投射されている状態で撮像して得られた撮像画像の一例を示す図である。 パターンの投射及び非投射の切換タイミングの変調に用いる符号の説明図である。 ドットパターン混在時のドットの説明に用いる第1の説明図である。 第1の実施形態におけるパターンの投射及び非投射の切換タイミングの変調と差分画像の画素値との関係の説明に用いる第1の説明図である。 第1の実施形態におけるパターンの投射及び非投射の切換タイミングの変調と差分画像の画素値との関係の説明に用いる第2の説明図である。 第1の実施形態における距離画像取得方法の一例について処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態の距離画像取得装置の内部構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態における距離画像取得方法の一例について処理の流れを示すフローチャートである。 距離画像取得装置の一例であるスマートフォンの外観図である。 スマートフォンの構成を示すブロック図である。
以下、添付図面に従って本発明に係る距離画像取得装置及び距離画像取得方法の実施の形態について説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明に係る距離画像取得装置10の一例の外観を示す外観図である。
図1に示すように距離画像取得装置10は、投射部12と撮像部14とを有し、シャッターボタン11の操作による撮像指示入力が加えられると、後に詳しく説明するが、撮像領域(測距領域)内の被写体の距離(深度情報)を示す距離画像を取得する。
ここで、距離画像取得装置10は、静止画撮像と同様に1フレーム分の距離画像を取得する静止画モードと、動画撮像と同様に所定のフレームレート(例えば、30フレーム/秒、60フレーム/秒)で連続する距離画像を取得する動画モードとを有し、これらの静止画モードと動画モードとは操作部28(図3)のモード選択部の操作により適宜選択可能になっている。そして、静止画モードが選択されているときにシャッターボタン11をワンプッシュすると、1フレーム分の距離画像を取得し、動画モードが選択されているときにシャッターボタン11をワンプッシュすると、所定のフレームレートで連続する距離画像の取得を開始し、再度シャッターボタン11をワンプッシュすると、距離画像の取得を停止する。
図2は、距離画像取得装置10における距離画像取得の原理を説明するために用いる図である。
図2に示すように距離画像の取得時に投射部12は、測距領域内の被写体に対して2次元に分布する構造化光のパターン(第1のパターン)を投射する。本実施形態では、構造化光の第1のパターンとして、マトリクス状のドットパターンを被写体に投射する。以下、投射部12から投射される構造化光の第1のパターンを、「第1のドットパターン」ということもある。
撮像部14は、被写体上で反射する第1のドットパターンを含む画像を撮像する。撮像部14は、図2に示すように投射部12から基線長Lだけ離れて並設されており、投射部12から投射される第1のドットパターンと、撮像部14により撮像される第1のドットパターンとの対応する各ドット間には被写体の距離に応じた視差が発生する。従って、投射部12から投射される第1のドットパターンの各ドットの、撮像部14により撮像されるイメージセンサ上の受光位置(図示せず)に基づいて三角測量法を用いて被写体の距離を示す距離画像を求めることができる。
尚、本実施形態の投射部12は、図2に示すようにマトリクス状の第1のドットパターンを投射するが、これに限らず、ドット間隔がランダム(疑似ランダム)のドットパターンを投射してもよいし、メッシュ状のパターンを投射してもよい。
図3は、上記の距離画像取得装置10の内部構成例を示すブロック図である。
距離画像取得装置10は、前述した投射部12及び撮像部14の他に、AD(Analog-to-Digital)変換器16、インターフェース回路18、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)20、光変調部22、駆動部26、操作部28、通信部30、及び記憶部32を備えている。
投射部12は、近赤外発光ダイオード(近赤外LED(LED:Light Emitting Diode))12Aと、回折光学素子12Bと、投射光学系として機能する投射レンズ12Cとから構成されている。
回折光学素子12Bは、光の回折現象を利用して光強度分布を変換する素子として機能し、本例では近赤外LED12Aから発光された近赤外光を入射し、図2に示したマトリクス状の第1のドットパターンに変換する。投射レンズ12Cは、回折光学素子12Bにより変換された近赤外光の第1のドットパターンを、撮像部14による撮像領域(測距領域)と同じ測距領域の被写体に投射する。
撮像部14は、結像レンズ14Aとイメージセンサ14Bとから構成されている。結像レンズ14Aは、被写体からの反射光(投射部12から投射され、被写体にて反射する第1のドットパターンを含む光像)をイメージセンサ14Bに結像させる。
イメージセンサ14Bは、垂直ドライバ及び水平ドライバ等を有するCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)ドライバ、及びタイミングジェネレータにより駆動されるCMOS型のイメージセンサにより構成されている。尚、イメージセンサ14Bは、CMOS型に限らず、XYアドレス型、又はCCD(Charge Coupled Device)型のイメージセンサでもよい。
イメージセンサ14Bは、2次元状に複数の受光素子(フォトダイオード)が配列され、複数の受光素子の入射面側には、投射部12から投射される近赤外光の第1のドットパターンの波長帯域のみを通過させるバンドパスフィルタ、又は可視光を除去する可視光カットフィルタが設けられている。これにより、イメージセンサ14Bの複数の受光素子は、近赤外光に対して感度をもった画素として機能する。
イメージセンサ14Bは、図示しないタイミングジェネレータから加えられるタイミング信号(シャッター制御信号)により露光期間が制御され、イメージセンサ14Bの各受光素子には、露光期間に入射する近赤外光の光量に対応する電荷が蓄積される。そして、イメージセンサ14Bからは、被写体にて反射した第1のドットパターンの入射光量に応じた画素信号(画素毎に蓄積された電荷に対応するアナログ信号)が読み出される。尚、被写体に環境光が照射され、環境光中に近赤外光の波長帯域の成分が含まれている場合には、環境光中に近赤外光の波長帯域の成分は、ノイズ信号として画素信号に含まれることになる。
イメージセンサ14Bから読み出されたアナログ信号は、AD変換器16によりデジタル信号(画像データ)に変換され、画像入力コントローラとして機能するインターフェース回路18を経由してCPU20に取り込まれる。尚、CMOS型のイメージセンサには、AD変換器を含むものがあり、この場合にはAD変換器16は省略することができる。
CPU20は、詳細については後述するが、操作部28での指示入力に応じて距離画像取得装置10の露光制御、光変調部22、及び駆動部26等の各部を統括的に制御するデバイス制御部としての機能と、パターン抽出部20A、距離画像取得部20B、判別部20C及び差分画像生成部20Dとしての機能とを有する。
パターン抽出部20Aは、インターフェース回路18を介して入力する画像データとしての撮像画像から、第1のドットパターンを抽出する。例えば適当な閾値を設定し、この閾値に基づいて入力する画像データを2値化処理することにより、第1のドットパターンのみを示す画像データ(2値画像データ)を抽出する。
距離画像取得部20Bは、パターン抽出部20Aにより抽出された第1のドットパターンに基づいて、測距領域内の被写体の距離を示す距離画像を取得(生成)する。例えば、第1のドットパターンのみを示す2値画像データに基づいて第1のドットパターンの各ドットのイメージセンサ14B上の位置(例えば、各ドットの重心の位置)を求め、求めた第1のドットパターンの各ドットのイメージセンサ14B上の位置に基づいてドット毎に被写体の距離を算出し、これにより測距領域内の被写体の距離を示す距離画像を取得(生成)する。尚、距離画像は、測距領域内の被写体の距離を示す2次元の距離情報であるが、距離情報を距離に対応する輝度値や色情報に置き換えることにより、距離画像を画像として視認することができる。
判別部20Cは、他の距離画像取得装置(以下、単に「他機」という)から構造化光のパターン(第2のパターン)が投射されているか否かを判別する部分である。以下、他機から構造化光の第2のパターンとしてマトリクス状のドットパターンを被写体に投射する場合を例に説明し、他機から投射される構造化光の第2のパターンを、「第2のドットパターン」ということもある。即ち、判別部20Cは、撮像画像に他機から投射された第2のドットパターンが含まれるか否かを判別する。
差分画像生成部20Dは、第1のドットパターンの投射期間に撮像した第1の撮像画像と、第1のドットパターンの非投射期間に撮像した第2の撮像画像との差分画像を生成する。光変調部22は、投射部12から投射される第1のドットパターンを時間的に変調させる。駆動部26は、CPU20からの指示の従って投射部12を駆動する。操作部28は、電源スイッチ、シャッターボタン11、モード選択部等を含み、操作部28での指示入力はCPU20に加えられる。
通信部30は、他機又はアクセスポイントとの間で無線通信する近距離無線通信部であり、他機から直接又はアクセスポイントを介して送信されるビーコン情報を受信するビーコン情報受信部として機能する。判別部20Cは、通信部30からのビーコン情報の受信結果に応じて通信可能範囲に他機が存在しているか否か(即ち、他機から第2のドットパターンが投射されているか否か)を判別することができる。また、ビーコン情報として、他機が投射している構造化光のパターン(第2のドットパターンである)の形状を示す情報、及び第2のドットパターンの時間変調の変調内容を示す変調情報(特に第2のドットパターンの投射及び非投射の切換タイミングを示す符号)を含めることができ、この場合には、判別部20Cは、通信部30を介して受信するビーコン情報に基づいて他機から投射される第2のドットパターンに関する情報(第2のドットパターンの形状や時間変調の変調内容を示す変調情報等)を取得することができる。
次に、他機から第2のドットパターンが投射されている状態で距離画像を取得するための構成の要部について説明する。
図4は、自機からドットパターンを投射した時に他機からドットパターンが投射されていない状態で撮像部14により撮像して得られた撮像画像の一例を示す図である。図4に示された撮像画像は、自機の投射部12から投射されて測距領域A内の被写体で反射された第1のドットパターンのみを含むため、前述の閾値を用いた2値化処理のように簡単な画像処理を行うことにより第1のドットパターンを抽出することができる。しかしながら、自機から第1のドットパターンを投射した時に他機から第2のドットパターンが投射された場合、図5に示すように撮像部14により撮像して得られた撮像画像の測距領域A内に第1のドットパターンと第2のドットパターンとが重複する重複領域Bが存在し、且つ第1のドットパターンと第2のドットパターンとはドット形状が同一であるため、撮像画像から第1のドットパターンを抽出することが困難になる。また、自機及び他機は、独立した別の距離画像取得装置であるため、自機のCPU20から他機の投射部に対してパターン投射のタイミングを直接的に制御することは困難である。そこで、本実施形態の距離画像取得装置10は、次の構成により、他機から第2のドットパターンが投射されている状態でも撮像画像から第1のドットパターンのみを抽出する。
投射部12は、測距領域内の被写体に対して第1のドットパターンを投射する。撮像部14は、第1のドットパターンの投射期間及び非投射期間に同期して撮像し、被写体で反射された第1のドットパターンを含む複数の撮像画像であって第1のドットパターンの投射期間に撮像した第1の撮像画像及び第1のドットパターンの非投射期間に撮像した第2の撮像画像を生成する。光変調部22は、投射部12から投射される第1のドットパターンの投射及び非投射の切換タイミングを符号で変調する。差分画像生成部20Dは、第1のドットパターンの投射期間に撮像した第1の撮像画像と、第1のドットパターンの非投射期間に撮像した第2の撮像画像との差分画像を生成する。パターン抽出部20Aは、差分画像から第1のパターンを抽出する。距離画像取得部20Bは、パターン抽出部20Aにより抽出された第1のパターンに基づいて、測距領域内の被写体の距離を示す距離画像を取得する。
次に、図6を用いて、パターンの投射及び非投射の切換タイミングの変調に用いる符号について説明する。
図6の左側に示す符号C1〜CNは、図中の右側に示すように投射部12から投射される第1のドットパターンの投射及び非投射の切換タイミングを示す情報である。本例では、符号は光変調部22の符号記憶部22Aに予め記憶されており、光変調部22は、符号記憶部22Aから読み出した符号に従って、投射部12から投射する第1のドットパターンの投射及び非投射の切換タイミングを変調する。図6には、理解を容易にするため符号長が6ビットである符号C1〜CNを示したが、符号長は特に限定されない。互いに符号長が異なる符号のセットを用いてよい。ただし、連続して距離画像を取得する動画モードの場合には、符号長が短いほど好ましい。
次に、図7に示すように、撮像画像に、自機から投射した第1のドットパターンDP1と、他機から投射した第2のドットパターンDP2とが含まれている場合の第1のドットパターンDP1のみの抽出について、具体的な符号の例を示して説明する。
まず、第1のドットパターンDP1の投射及び非投射の切換タイミングが図8の(A)部分に示すように符号C1で変調され、且つ第2のドットパターンDP2の投射及び非投射の切換タイミングが図8の(B)部分に示すように符号C2で変調されている場合について、説明する。
撮像部14のイメージセンサ14Bの受光面に2次元状に配置された受光素子は、第1のドットパターンの投射期間(図中のT1、T3)と、第1のドットパターンの非投射期間(図中のT2、T4)のそれぞれで、露光する。撮像部14から、第1のドットパターンの投射期間に撮像して得られた第1の撮像画像と、第1のドットパターンの非投射期間に撮像して得られた第2の撮像画像とが出力される。尚、本例の撮像部14は、受光素子から読み出した蓄積電荷の量に対応した信号値を持つアナログの撮像信号を、撮像画像として出力する。アナログの撮像信号は、AD変換器16によりデジタルの撮像信号に変換され、インターフェース回路18によりデジタルデータの撮像画像として記憶部32に記憶される。差分画像生成部20Dは、画素位置ごとに、第1の撮像画像の画素値(投射期間の蓄積電荷量に相当する)から、第2の撮像画像の画素値(非投射期間の蓄積電荷量に相当する)を減算することにより、差分画像を生成する。
図8の(C)部分は、差分画像のうちの第1のドットパターンDP1に対応する画素の値(差分画素値D11,D12)を模式的に示す。差分画素値D11は、第1のドットパターンDP1の投射期間T1の露光量から非投射期間T2の露光量を減算した値に相当し、差分画素値D12は、第1のドットパターンDP1の投射期間T3の露光量から非投射期間T4の露光量を減算した値に相当する。図8の(D)部分は、差分画像のうちの第2のドットパターンDP2に対応する画素の値(差分画素値D21,D22)を示す。差分画素値D21は、第2のドットパターンDP2の投射期間T1の露光量から非投射期間T2の露光量を減算した値に相当し、差分画素値D22は、第2のドットパターンDP2の投射期間T3の露光量から非投射期間T4の露光量を減算した値に相当する。
図8の(C)部分及び図8の(D)部分に示すように、投射期間T1及び非投射期間T2に対応する差分画素値D11と差分画素値D21とは差が小さいので、これら差分画素値D11及びD21からは、差分画像の画素が自機から投射した第1のドットパターンDP1に対応する画素であるのか、他機から投射した第2のドットパターンDP2に対応する画素であるのかを識別することが、困難である。
しかし、図8の(C)部分及び図8の(D)部分に示すように、投射期間T3及び非投射期間T4に対応する差分画素値D12と差分画素値D22とは差が大きいので、これら差分画素値D12及びD22から、差分画像の画素が自機から投射した第1のドットパターンDP1に対応する画素であるのか、他機から投射した第2のドットパターンDP2に対応する画素であるのかを識別可能である。即ち、第1のドットパターンDP1と第2のドットパターンDP2とでは投射及び非投射の切換タイミングの符号が異なっているため、自機の符号C1の符号長に対応する期間T1〜T4にわたって画素位置ごとに差分画素値を積算することで、第1のドットパターンDP1を識別することが可能になる。ここで、符号C1は、複数の投射期間T1、T3及び複数の非投射期間T2、T4の切換タイミングを示し、かつ複数の投射期間T1、T3は互いに時間長が異なる(本例ではT1<T3)。また、複数の非投射期間T2、T4は互いに時間長が異なる(本例ではT2<T4)。
本例のパターン抽出部20Aは、例えば、自機の符号C1の符号長に対応する期間T1〜T4にわたって画素位置ごとに差分画素値を積算する。図中のS1及びS2は積算値に対応する値である。積算値が閾値以上であれば、その差分画素は第1のドットパターンの画素であると判別し、積算値が閾値未満であれば第1のドットパターンの画素ではないと判別することができる。即ち、差分画素値D11及びD12の積算値(D11+D12)を閾値と比較することで、差分画像の画素が第1のドットパターンを構成する画素であると識別され、図8の(D)部分に示す差分画素値D21及びD22の積算値(D21+D22)を閾値と比較することで、差分画像の画素が第1のドットパターンを構成する画素ではないと識別される。図8中のS1は積算値(D11+D12)に相当し、図8中のS2は積算値(D21+D22)に相当する。ヒストグラムを用いて、差分画像のうちで差分画素値の積算値が相対的に大きい画素のグループと差分画素値の積算値が相対的に小さい画素のグループとに分類し、差分画素値の積算値が相対的に大きい画素のグループを第1のドットパターンの画素のグループであると判定することにより、差分画像から第1のドットパターンを抽出してもよい。
次に、第1のドットパターンDP1の投射及び非投射の切換タイミングが図9の(A)部分に示すように符号C2で変調され、且つ第2のドットパターンDP2の投射及び非投射の切換タイミングが図9の(B)部分に示すように符号C1で変調されている場合について、説明する。
図9の(C)部分において、差分画素値D11及びD12は、それぞれ、第1のドットパターンDP1の投射期間T1と非投射期間T2との露光量差、及び第1のドットパターンDP1の投射期間T3と非投射期間T4との露光量差に相当する。また、図9の(D)部分において、差分画素値D21及びD22は、それぞれ、第2のドットパターンDP2の投射期間T1と非投射期間T2との露光量差、及び第2のドットパターンDP2の投射期間T3と非投射期間T4との露光量差に相当する。
図9の(C)部分及び図9の(D)部分に示すように、投射期間T1及び非投射期間T2に対応する差分画素値D11と差分画素値D21とは差が小さいので、これら差分画素値D11及びD21からは、差分画像の画素が第1のドットパターンDP1に対応する画素であるのか、第2のドットパターンDP2に対応する画素であるのかを識別することが、困難である。
しかし、図9の(C)部分及び図9の(D)部分に示すように、投射期間T3及び非投射期間T4に対応する差分画素値D12と差分画素値D22とは差が大きいので、差分画素値D12及びD22から、自機から投射した第1のドットパターンの画素であるのか、他機から投射された第2のドットパターンの画素であるのかを、識別することができる。
本例のパターン抽出部20Aは、例えば、自機の符号C2の符号長に対応する期間T1〜T4にわたって画素位置ごとに差分画素値を積算する。図中のS3及びS4は積算値に対応する値である。積算値が閾値以上であれば、その差分画素は第1のドットパターンの画素であると判別し、積算値が閾値未満であれば第1のドットパターンの画素ではないと判別することができる。
図10は、第1実施形態における距離画像取得方法の一例の処理の流れを示すフローチャートであり、主としてCPU20の制御によりプログラムに従って実行される処理の流れを示す。本処理は、動画モードでの距離画像取得処理であり、例えばシャッターボタン11がワンプッシュされると開始される。
まず、CPU20は、符号を識別する変数iを初期値である「1」に設定する(ステップS102)。
次に、光変調部22に、符号記憶部22Aから、第1のドットパターンの投射及び非投射の切換タイミングを示す第iの符号(Ci)を取得させる(ステップS104)。
次に、光変調部22により第iの符号で第1のドットパターンの投射及び非投射の切換タイミングを変調して、投射部12から測距領域内の被写体に第1のドットパターンを投射し、且つ撮像部14により第1のドットパターンの投射期間及び非投射期間に同期して測距領域内の被写体を撮像する(ステップS106)。撮像部14から、被写体で反射された第1のドットパターンを含む複数の撮像画像であって、第1のドットパターンの投射期間に撮像して生成した第1の撮像画像及び第1のドットパターンの非投射期間に撮像して生成した第2の撮像画像が出力される。
次に、差分画像生成部20Dにより、投射期間に撮像して得られた第1の撮像画像と非投射期間に撮像して得られた第2の撮像画像との差分画像が生成される(ステップS108)。
次に、パターン抽出部20Aにより、差分画像から第1のドットパターンが抽出される(ステップS110)。
次に、差分画像から第1のドットパターンが実際に抽出されたか否かを判定する(ステップS112)。第1のドットパターンが抽出されたと判定された場合(ステップS112でYESの場合)、距離画像取得部20Bにより、差分画像から抽出された第1のドットパターンに基づいて、距離画像が取得される(ステップS118)。
ステップS112で第1のドットパターンが抽出されなかったと判定された場合(ステップS112でNOの場合)、符号を識別する変数iが符号数Nに等しいか否かを判定する(ステップS113)。ステップS113でNOの場合、変数iのインクリメント(i=i+1)を行って(ステップS114)、ステップS104に戻って次の符号が取得され、ステップS106〜S110を繰り返す。
CPU20は、距離画像取得を継続するか否かを判定し(ステップS120)、継続すると判定した場合(ステップS120でYESの場合)、本例では符号を識別する変数iを変更しないまま、ステップS104〜S118を繰り返す。継続しないと判定した場合(ステップS120でNOの場合)、本処理を終了する。本処理は、動画モードでの距離画像取得であり、シャッターボタン11が再度ワンプッシュされると終了する。
尚、全ての符号で差分画像から第1のドットパターンが抽出されなかった場合には、CPU20により他処理が実行される(ステップS130)。通常は、第1のドットパターンが抽出されるので、ステップS130はエラー処理としてよい。
<第2の実施形態>
第2の実施形態の距離画像取得装置100の内部構成について、図11を用いて説明する。以下では、主に図3に示した第1の実施形態の距離画像取得装置10と異なる点について説明し、第1実施形態で既に説明した内容は省略する。
本実施形態の光変調部22は、第1のドットパターンの投射及び非投射の切換タイミングを、ランダムな符号で変調する。
光変調部22は、ランダムな符号を生成する符号生成部22Bを備える。光変調部22は、符号生成部22Bで生成されたランダムな符号を用いて、第1のドットパターンの変調を行う。
図12は、第2の実施形態の距離画像取得方法の一例の処理の流れを示すフローチャートであり、主としてCPU20の制御によりプログラムに従って実行される処理の流れを示す。本処理は、動画モードでの距離画像取得処理であり、例えばシャッターボタン11がワンプッシュされると開始される。
まず、符号生成部22Bは、第1のドットパターンの投射及び非投射の切換タイミングを示す符号として、ランダムな符号を生成(取得)する(ステップS204)。記憶部32に予めランダムな符号を記憶させておき、記憶部32からランダムな符号を読み出すことにより、ランダムな符号を取得してもよい。
次に、光変調部22によりランダムな符号で第1のドットパターンの投射及び非投射の切換タイミングを変調して、投射部12から測距領域内の被写体に第1のドットパターンを投射し、且つ撮像部14により第1のドットパターンの投射期間及び非投射期間に同期して測距領域内の被写体を撮像する(ステップS206)。撮像部14から、被写体で反射された第1のドットパターンを含む複数の撮像画像であって、第1のドットパターンの投射期間に撮像して生成した第1の撮像画像及び第1のドットパターンの非投射期間に撮像して生成した第2の撮像画像が出力される。
ステップS208及びステップS210は、図10に示した第1の実施形態のステップS108及びステップS110と同様であり、説明を省略する。
差分画像から第1のドットパターンが実際に抽出されたか否かを判定し(ステップS212)、第1のドットパターンが抽出されたと判定された場合(ステップS212でYESの場合)、距離画像取得部20Bにより、差分画像から抽出された第1のドットパターンに基づいて、距離画像が取得される(ステップS218)。
ステップS112で第1のドットパターンが抽出されなかったと判定された場合(ステップS212でNOの場合)、ステップS204に戻り、次のランダム符号が取得され、ステップS206〜S210を繰り返す。
CPU20は、距離画像取得を継続するか否かを判定し(ステップS220)、継続すると判定した場合(ステップS220でYESの場合)、ステップS204〜S218を繰り返す。継続しないと判定した場合(ステップS220でNOの場合)、本処理を終了する。本処理は、動画モードでの距離画像取得であり、シャッターボタン11が再度ワンプッシュされると終了する。
<変調開始の制御について>
本実施形態の理解を容易にするため、図10及び図12を用いて他機からの第2のドットパターンの投射の有無に関係なく符号を用いて変調する場合を例に説明したが、本発明はこのような場合に限定されない。他機からの第2のドットパターンが投射されていない時には第1のドットパターンを符号で変調しないことが、好ましい。
まず投射部12により例えば連続波で第1のドットパターンの投射を行って、判別部20Cにより撮像画像に第2のドットパターンが含まれないと判別された場合(即ち他機から第2のドットパターンが投射されていないと判別された場合)、その撮像画像から抽出した第1のドットパターンに基づいて距離画像を取得し、判別部20Cにより撮像画像に第2のドットパターンが含まれると判別された場合(即ち他機から第2のドットパターンが投射されていると判別された場合)、光変調部22により第1のドットパターンの投射期間及び非投射期間の切換えの符号変調を開始することが、好ましい。
判別部20Cにより他機から第2のパターンが投射されているか否かを判別する判別態様には、各種ある。
第1に、他機から送信されるビーコン情報であって他機から第2のドットパターンが投射されていることを示すビーコン情報を通信部30により受信すると、他機から第2のドットパターンが投射されていると判別する態様がある。
第2に、撮像部14により撮像された撮像画像から検出されたドットパターンのドット数が投射部12から投射した第1のドットパターンのドット数を越えているとき、他機から第2のドットパターンが投射されていると判別する態様がある。
<符号の符号長>
符号長は、図6に示した符号長には限定されない。第1の実施形態では、符号長が異なる複数の符号を符号記憶部22Aに記憶させておき、最も符号長が短い符号から順に変調に用い、パターン抽出部20Aでパターンを抽出できない場合、光変調部22は、符号長がより長い符号に切換えて変調を行うことが、好ましい。第2の実施形態では、パターン抽出部20Aでパターンを抽出できない場合、光変調部22は、符号長がより長い符号を符号生成部22Bで生成して変調を行うことが、好ましい。
<動画モードと静止画モードについて>
動画モードの場合、撮像部14は、連続した距離画像のフレームレートに対応した露光期間で露光を行い、光変調部22は、撮像部14の露光期間の開始及び終了のタイミングに同期させて、第1のドットパターンの投射及び非投射の切換タイミングを変調する。
尚、本発明は、連続した距離画像を取得する場合(動画モード)には特に限定されず、1フレーム分の距離画像取得を行う場合(静止画モード)で実施可能である。
本発明を適用可能な態様は、距離画像を取得する単独の機能を備えている距離画像取得装置に限らず、一般のカラー画像の撮像が可能なデジタルカメラ、ビデオカメラが距離画像取得機能を搭載しているものでもよく、また、距離画像取得機能に加えて距離画像取得機能以外の他の機能(通話機能、通信機能、その他のコンピュータ機能)を備えるモバイル機器類に対しても適用可能である。本発明を適用可能な他の態様としては、例えば、携帯電話機やスマートフォン、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯型ゲーム機が挙げられる。以下、本発明を適用可能なスマートフォンの一例について説明する。
<スマートフォンの構成>
図13は、距離画像取得装置の実施形態であるスマートフォン500の外観を示す斜視図である。
図13に示すスマートフォン500は、平板状の筐体502を有し、筐体502の一方の面に表示部としての表示パネル521と、入力部としての操作パネル522とが一体となった表示入力部520を備えている。また、筐体502は、スピーカ531と、マイクロホン532、操作部540と、カメラ部541と、投射部542とを備えている。尚、筐体502の構成はこれに限定されず、例えば、表示部と入力部とが独立した構成を採用することや、折り畳み構造やスライド機構を有する構成を採用することもできる。
図14は、図13に示したスマートフォン500の構成を示すブロック図である。図14に示すように、スマートフォン500の主たる構成要素として、無線通信部510と、表示入力部520と、通話部530と、操作部540と、撮像部として機能するカメラ部541と、記憶部550と、外部入出力部560と、GPS(Global Positioning System)受信部570と、モーションセンサ部580と、電源部590と、主制御部501とを備える。また、スマートフォン500の主たる機能として、基地局装置と移動通信網とを介した移動無線通信を行う無線通信機能を備える。
無線通信部510は、主制御部501の指示に従って、移動通信網に収容された基地局装置に対し無線通信を行うものである。この無線通信を使用して、音声データ、画像データ等の各種ファイルデータ、電子メールデータなどの送受信や、Webデータやストリーミングデータなどの受信を行う。
表示入力部520は、主制御部501の制御により、画像(静止画及び動画)や文字情報などを表示して視覚的にユーザに情報を伝達すると共に、表示した情報に対するユーザ操作を検出する、いわゆるタッチパネルであって、表示パネル521と、操作パネル522とを備える。生成された3次元画像を鑑賞する場合には、表示パネル521は、3次元表示パネルであることが好ましい。
表示パネル521は、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro-Luminescence Display)などを表示デバイスとして用いたものである。
操作パネル522は、表示パネル521の表示面上に表示される画像を視認可能に載置され、ユーザの指や尖筆によって操作される一又は複数の座標を検出するデバイスである。このデバイスをユーザの指や尖筆によって操作すると、操作に起因して発生する検出信号を主制御部501に出力する。次いで、主制御部501は、受信した検出信号に基づいて、表示パネル521上の操作位置(座標)を検出する。
図13に示すように、スマートフォン500の表示パネル521と操作パネル522とは一体となって表示入力部520を構成しているが、操作パネル522が表示パネル521を完全に覆うような配置となっている。この配置を採用した場合、操作パネル522は、表示パネル521外の領域についても、ユーザ操作を検出する機能を備えてもよい。換言すると、操作パネル522は、表示パネル521に重なる重畳部分についての検出領域(以下、表示領域と称する)と、それ以外の表示パネル521に重ならない外縁部分についての検出領域(以下、非表示領域と称する)とを備えていてもよい。
尚、表示領域の大きさと表示パネル521の大きさとを完全に一致させても良いが、両者を必ずしも一致させる必要はない。また、操作パネル522が、外縁部分と、それ以外の内側部分の2つの感応領域を備えていてもよい。更に、外縁部分の幅は、筐体502の大きさなどに応じて適宜設計されるものである。更にまた、操作パネル522で採用される位置検出方式としては、マトリクススイッチ方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式などが挙げられ、いずれの方式を採用することもできる。
通話部530は、スピーカ531やマイクロホン532を備え、マイクロホン532を通じて入力されたユーザの音声を主制御部501にて処理可能な音声データに変換して主制御部501に出力したり、無線通信部510あるいは外部入出力部560により受信された音声データを復号してスピーカ531から出力するものである。また、図13に示すように、例えば、スピーカ531及びマイクロホン532を表示入力部520が設けられた面と同じ面に搭載することができる。
操作部540は、キースイッチなどを用いたハードウェアキーであって、ユーザからの指示を受け付けるものである。例えば、操作部540は、スマートフォン500の筐体502の表示部の下部、下側面に搭載され、指などで押下されるとオンとなり、指を離すとバネなどの復元力によってオフ状態となる押しボタン式のスイッチである。
記憶部550は、主制御部501の制御プログラムや制御データ、通信相手の名称や電話番号などを対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、WebブラウジングによりダウンロードしたWebデータや、ダウンロードしたコンテンツデータを記憶し、またストリーミングデータなどを一時的に記憶するものである。また、記憶部550は、スマートフォン内蔵の内部記憶部551と着脱自在な外部メモリスロットを有する外部記憶部552により構成される。尚、記憶部550を構成するそれぞれの内部記憶部551と外部記憶部552は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、Micro SD(登録商標)メモリ等)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの格納媒体を用いて実現される。
外部入出力部560は、スマートフォン500に連結される全ての外部機器とのインターフェースの役割を果たすものであり、他の外部機器に通信等(例えば、ユニバーサルシリアルバスなど)又はネットワーク(例えば、インターネット、無線LAN(Local Area Network)、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)、UWB(Ultra Wideband)(登録商標)、ジグビー(ZigBee)(登録商標)など)により直接的又は間接的に接続するためのものである。
スマートフォン500に連結される外部機器としては、例えば、有/無線ヘッドセット、有/無線外部充電器、有/無線データポート、カードソケットを介して接続されるメモリカード(Memory card)やSIM(Subscriber Identity Module Card)/UIM(User Identity Module Card)カード、オーディオ・ビデオI/O(Input/Output)端子を介して接続される外部オーディオ・ビデオ機器、無線接続される外部オーディオ・ビデオ機器、有/無線接続されるスマートフォン、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、有/無線接続されるPDA、イヤホンなどがある。外部入出力部は、このような外部機器から伝送を受けたデータをスマートフォン500の内部の各構成要素に伝達することや、スマートフォン500の内部のデータが外部機器に伝送されるようにすることができる。
GPS受信部570は、主制御部501の指示に従って、GPS衛星ST1〜STnから送信されるGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号に基づく測位演算処理を実行し、スマートフォン500の緯度、経度、高度からなる位置を検出する。GPS受信部570は、無線通信部510や外部入出力部560(例えば、無線LAN)から位置情報を取得できるときには、その位置情報を用いて位置を検出することもできる。
モーションセンサ部580は、例えば、3軸の加速度センサなどを備え、主制御部501の指示に従って、スマートフォン500の物理的な動きを検出する。スマートフォン500の物理的な動きを検出することにより、スマートフォン500の動く方向や加速度が検出される。この検出結果は、主制御部501に出力されるものである。
電源部590は、主制御部501の指示に従って、スマートフォン500の各部に、バッテリ(図示しない)に蓄えられる電力を供給するものである。
主制御部501は、マイクロプロセッサを備え、記憶部550が記憶する制御プログラムや制御データに従って動作し、スマートフォン500の各部を統括して制御するものである。また、主制御部501は、無線通信部510を通じて、音声通信やデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する移動通信制御機能と、アプリケーション処理機能を備える。
アプリケーション処理機能は、記憶部550が記憶するアプリケーションソフトウェアに従って主制御部501が動作することにより実現するものである。アプリケーション処理機能としては、例えば、外部入出力部560を制御して対向機器とデータ通信を行う赤外線通信機能や、電子メールの送受信を行う電子メール機能、Webページを閲覧するWebブラウジング機能などがある。
また、主制御部501は、受信データやダウンロードしたストリーミングデータなどの画像データ(静止画や動画のデータ)に基づいて、映像を表示入力部520に表示する等の画像処理機能を備える。画像処理機能とは、主制御部501が、上記画像データを復号し、この復号結果に画像処理を施して、画像を表示入力部520に表示する機能のことをいう。
更に、主制御部501は、表示パネル521に対する表示制御と、操作部540、操作パネル522を通じたユーザ操作を検出する操作検出制御を実行する。
表示制御の実行により、主制御部501は、アプリケーションソフトウェアを起動するためのアイコンや、スクロールバーなどのソフトウェアキーを表示し、あるいは電子メールを作成するためのウィンドウを表示する。尚、スクロールバーとは、表示パネル521の表示領域に収まりきれない大きな画像などについて、画像の表示部分を移動する指示を受け付けるためのソフトウェアキーのことをいう。
また、操作検出制御の実行により、主制御部501は、操作部540を通じたユーザ操作を検出したり、操作パネル522を通じて、上記アイコンに対する操作や、上記ウィンドウの入力欄に対する文字列の入力を受け付けたり、あるいは、スクロールバーを通じた表示画像のスクロール要求を受け付ける。
更に、操作検出制御の実行により主制御部501は、操作パネル522に対する操作位置が、表示パネル521に重なる重畳部分(表示領域)か、それ以外の表示パネル521に重ならない外縁部分(非表示領域)かを判定し、操作パネル522の感応領域や、ソフトウェアキーの表示位置を制御するタッチパネル制御機能を備える。
また、主制御部501は、操作パネル522に対するジェスチャ操作を検出し、検出したジェスチャ操作に応じて、予め設定された機能を実行することもできる。ジェスチャ操作とは、従来の単純なタッチ操作ではなく、指などによって軌跡を描いたり、複数の位置を同時に指定したり、あるいはこれらを組み合わせて、複数の位置から少なくとも1つについて軌跡を描く操作を意味する。
カメラ部541は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge-Coupled Device)などのイメージセンサを用いて電子撮像する撮像装置である。
この場合、カメラ部541は、1つのイメージセンサ内に互いに受光の波長域が異なる複数の受光素子が設けられており、且つカラー撮像用の受光素子(R画素、G画素、B画素)が混在して2次元配列されたものが好ましい。即ち、カメラ部541のイメージセンサとしては、カラー撮像用のRGBのカラーフィルタが設けられたR画素、G画素及びB画素と、距離画像取得用のバンドパスフィルタ又はカットフィルタが設けられた画素(投射光のみに感度を有する画素)とが混在するものを使用することが好ましい。
投射部542は、LEDを有し、距離画像の取得時に光の第1のドットパターンを投射する。また、LEDは、光通信機能を有するスマートフォン500の場合、光通信の光源として使用することも可能である。
また、カメラ部541は、主制御部501の制御により、撮像によって得た可視光の画像データを、例えばJPEG(Joint Photographic coding Experts Group)などの圧縮した画像データに変換し、記憶部550に記録したり、外部入出力部560や無線通信部510を通じて出力することができ、同様に被写体の距離を示す距離画像を記憶部550に記録したり、外部入出力部560や無線通信部510を通じて出力することができる。図13に示すにスマートフォン500において、カメラ部541は表示入力部520と同じ面に搭載されているが、カメラ部541の搭載位置はこれに限らず、表示入力部520の背面に搭載されてもよいし、あるいは、複数のカメラ部541が搭載されてもよい。尚、複数のカメラ部541が搭載されている場合には、撮像に供するカメラ部541を切り替えて単独にて撮像したり、あるいは、複数のカメラ部541を同時に使用して撮像することもできる。
また、カメラ部541はスマートフォン500の各種機能に利用することができる。例えば、表示パネル521にカメラ部541で取得した画像を表示することや、操作パネル522の操作入力のひとつとして、カメラ部541の画像を利用することができる。また、GPS受信部570が位置を検出する際に、カメラ部541からの画像を参照して位置を検出することもできる。更には、カメラ部541からの画像を参照して、3軸の加速度センサを用いずに、あるいは、3軸の加速度センサと併用して、スマートフォン500のカメラ部541の光軸方向を判断することや、現在の使用環境を判断することもできる。勿論、カメラ部541からの画像をアプリケーションソフトウェア内で利用することもできる。
例えば投射部542によって本発明における投射部を構成してよい。例えばカメラ部541によって本発明における撮像部を構成してよい。例えば主制御部501によって本発明における判別部、差分画像生成部、パターン抽出部、及び距離画像取得部を構成してよい。図示を省略したがスマートフォン500に本発明における光変調部及びビーコン情報受信部を設ける。
本発明は、上述した実施形態には限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
10…距離画像取得装置、12…投射部、14…撮像部、16…AD変換器、18…インターフェース回路、20…CPU、20A…パターン抽出部、20B…距離画像取得部、20C…判別部、20D…差分画像生成部、22…光変調部、22A…符号記憶部、22B…符号生成部、26…駆動部、28…操作部、30…通信部、32…記憶部

Claims (7)

  1. 測距領域内の被写体に対して2次元に分布する構造化光の第1のパターンを投射する投射部と、
    前記投射部から投射される前記第1のパターンの投射及び非投射の切換タイミングを符号で変調する光変調部と、
    前記投射部から基線長だけ離れて並設され、前記第1のパターンの投射期間及び非投射期間に同期して撮像し、前記被写体で反射された前記第1のパターンを含む複数の撮像画像であって前記第1のパターンの投射期間に撮像した第1の撮像画像及び前記第1のパターンの非投射期間に撮像した第2の撮像画像を生成する撮像部と、
    前記投射期間に撮像した第1の撮像画像と前記非投射期間に撮像した第2の撮像画像との差分画像を生成する差分画像生成部と、
    前記差分画像から前記第1のパターンを抽出するパターン抽出部と、
    前記パターン抽出部により抽出された前記第1のパターンに基づいて、前記測距領域内の被写体の距離を示す距離画像を取得する距離画像取得部と、
    を備える距離画像取得装置。
  2. 前記光変調部は、前記第1のパターンの投射及び非投射の切換タイミングをランダムな符号で変調する請求項1に記載の距離画像取得装置。
  3. 他の距離画像撮像装置から第2のパターンが投射されているか否かを判別する判別部を備え、
    前記光変調部は、前記判別部により前記他の距離画像撮像装置から前記第2のパターンが投射されていると判別されると、前記投射部から投射される前記第1のパターンに対して変調を行う請求項1または2に記載の距離画像取得装置。
  4. 前記他の距離画像取得装置から送信されるビーコン情報であって、前記他の距離画像取得装置から前記第2のパターンが投射されていることを示すビーコン情報を受信するビーコン情報受信部を備え、
    前記判別部は、前記ビーコン情報受信部が前記ビーコン情報を受信すると、前記他の距離画像撮像装置から前記第2のパターンが投射されていると判別する請求項3に記載の距離画像取得装置。
  5. 前記第1のパターン及び前記第2のパターンは、それぞれドットパターンであり、
    前記判別部は、前記撮像部により撮像された撮像画像から検出されたドットパターンのドット数が前記投射部から投射した前記第1のパターンのドット数を越えているとき、前記他の距離画像撮像装置から前記第2のパターンが投射されていると判別する請求項3に記載の距離画像取得装置。
  6. 前記撮像部は、前記距離画像のフレームレートに対応した露光期間で露光を行い、
    前記光変調部は、前記撮像部の露光期間の開始及び終了のタイミングに同期させて、前記第1のパターンの投射及び非投射の切換タイミングを変調する請求項1から5のいずれか一項に記載の距離画像取得装置。
  7. 測距領域内の被写体に対して2次元に分布する構造化光の第1のパターンの投射及び非投射の切換タイミングを符号で変調し、投射部に前記第1のパターンを投射させるステップと、
    前記投射部から基線長だけ離れて並設された撮像部により、前記第1のパターンの投射期間及び非投射期間に同期して撮像し、前記被写体で反射された前記第1のパターンを含む複数の撮像画像であって前記第1のパターンの投射期間に撮像した第1の撮像画像及び
    前記第1のパターンの非投射期間に撮像した第2の撮像画像を生成するステップと、
    前記投射期間に撮像した第1の撮像画像と前記非投射期間に撮像した第2の撮像画像との差分画像を生成するステップと、
    前記差分画像から前記第1のパターンを抽出するステップと、
    前記抽出された第1のパターンに基づいて、前記測距領域内の被写体の距離を示す距離画像を取得するステップと、
    を含む距離画像取得方法。
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