JP6351201B2 - 距離計測装置および方法 - Google Patents

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本発明は、対象物体の3次元形状を計測する技術に関する。
工業製品の部品等の物体の三次元計測を行う技術は従来から様々な手法が提案されており、その中の一つとして、計測対象物に所定の投影パターン(縞模様や格子模様)を投影して計測対象物を撮影し、その撮影画像から各画像位置(画素)と、投影パターンにおける縞の位置との対応を求め、三角測量に基づいて計測対象物の高さを算出し、計測対象物の三次元形状を計測するものが高精度で安定した計測法である。
このような三次元計測手法において、計測対象物が金属部品などの光沢を有する場合、計測対象物の形状によっては、他の面に投影されたパターン光が計測対象物間で複数回の反射、すなわち、多重反射が起こる。計測対象物の表面で一度反射した光を1次反射、計測対象物の表面で一度反射した光が再度対象物で反射されるのを2次反射、さらにもう一度対象物で反射されたものは3次反射とよばれ、2次以上の反射のことを多重反射と言う。多重反射は計測対象物間で相互に発生するため、相互反射とも呼ばれる。多重反射が起こると計測対象物中に本来は存在しないはずの映り込みが生じる。このような撮影画像に基づいて、三次元計測処理を適用すると、映り込みがノイズとして作用するため、計測精度が低下するおそれがある。
映り込み対策としては特許文献1にあるように、被検物の表面で多重反射して撮像される投影パターンの一部を減光もしくは消光させる手法が提案されている。具体的には、2種類の異なるパターン光を投影し、それぞれから三次元形状を求め、2つの三次元計測結果に乖離がある領域を、多重反射が発生した領域であると見なし、光線追跡によって多重反射を引き起こす原因となっている面を見つけ出し、その面に対応する投影パターンを消光し、新たに消光したパターンを計測対象物に投影して得られた撮影画像に基づいて、三次元計測結果を補正している。
特開2008−309551号公報
特許文献1による方法では、投影パターンの一部を減光もしくは消灯させる点は良いが、多重反射の原因となっている投影パターン部分を見つけ出すために光線追跡を行っており、処理が複雑で時間がかかってしまう。また、相互反射した領域に対応する投影パターンは消光するため、相互反射した領域は、計測が行えないという問題もある。さらに、多重反射していない計測対象物体の一部の領域が遮蔽される被遮蔽(オクルージョン)領域、若しくは、撮像された画像中の輝度値が飽和するサチュレーション領域に対しては、消光されないため、精度のよい計測が行えないという課題もある。
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、簡単な処理の繰り返しによって、多重反射の影響を低減し計測精度を向上させることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明による距離計測装置は、投影手段によりパターンが投影された対象物体を撮像した画像に基づいて、前記対象物体までの距離を計測する距離計測装置であって、投影手段に、パターンを対象物体に投影させる投影制御手段と、前記投影手段により前記パターンが投影された前記対象物体を、第1の撮像手段により撮像した第1の画像を取得する第1の画像取得手段と、前記投影手段によりパターンが投影された前記対象物体を、前記第1の撮像手段の位置と異なる位置に配置された第2の撮像手段により撮像した第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、前記取得した第1の画像に基づいて、前記対象物体の第1の距離情報を計測する第1の計測手段と、前記取得した第2の画像に基づいて、前記対象物体の第2の距離情報を計測する第2の計測手段と、前記対象物体の領域ごとに、前記第1の距離情報の示す距離値と前記第2の距離情報の示す距離値が一致しているか否かを判定した結果に基づいて、前記計測された第1の距離情報と前記第2の距離情報が多重反射の影響を受けずに有効であるかを判断する判断手段と、前記第1の画像の輝度と前記第2の画像の輝度とに基づいて、前記第1の撮像手段および前記第2の撮像手段から前記計測対象物体を観察し、どちらか一方のみで撮像できた場合に前記計測対象物体が遮へいされるオクルージョン領域を取得する取得手段と、前記取得されたオクルージョン領域に投影されるパターンの輝度と、前記判断手段によって距離が有効であると判断された領域に投影されるパターンの輝度とを減少させる制御手段と、前記判断手段、前記制御手段による処理を1回実行した後に、予め定められた終了判定条件を満たすかどうかを判定する終了判定手段を備え、前記終了判定手段によって終了判定条件を満たさないと判定された場合に、前記投影制御手段、前記第1の画像取得手段、前記第2の画像取得手段、前記第1の計測手段、前記第2の計測手段、前記取得手段、前記判断手段、前記制御手段、の一連の処理を少なくとも1回繰り返して実行することを特徴とする距離計測装置。
また、本発明にかかる別の側面の距離計測装置は、例えば、投影手段によりパターンが投影された対象物体を撮像した画像に基づいて、前記対象物体までの距離を計測する距離計測装置であって、投影手段に、パターンを対象物体に投影させる投影制御手段と、前記投影手段により前記パターンが投影された前記対象物体を、第1の撮像手段により撮像した第1の画像を取得する第1の画像取得手段と、前記投影手段によりパターンが投影された前記対象物体を、前記第1の撮像手段の位置と異なる位置に配置された第2の撮像手段により撮像した第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、前記取得した第1の画像に基づいて、前記対象物体の第1の距離情報を計測する第1の計測手段と、前記取得した第2の画像に基づいて、前記対象物体の第2の距離情報を計測する第2の計測手段と、前記第1の画像の輝度と前記第2の画像の輝度とに基づいて、前記取得した第1の画像および第2の画像の少なくとも一方において、輝度値が飽和しているサチュレーション領域を取得する取得手段と、前記対象物体の領域ごとに、前記第1の距離情報の示す距離値と前記第2の距離情報の示す距離値が一致しているか否かを判定した結果に基づいて、前記計測された第1の距離情報と前記第2の距離情報が有効であるかを判断する判断手段と、前記取得されたサチュレーション領域に投影されるパターンの輝度と、前記判断手段によって距離が有効であると判断された領域に投影されるパターンの輝度とを減少させる制御手段と、前記判断手段、前記制御手段による処理を1回実行した後に、予め定められた終了判定条件を満たすかどうかを判定する終了判定手段を備え、前記終了判定手段によって終了判定条件を満たさないと判定された場合に、前記投影制御手段、前記第1の画像取得手段、前記第2の画像取得手段、前記第1の計測手段、前記第2の計測手段、前記取得手段、前記判断手段、前記制御手段、の一連の処理を少なくとも1回繰り返して実行することを特徴とする距離計測装置。
本発明により、多重反射の影響を低減し、距離を精度よく計測する。
第1の実施形態の距離計測装置の構成を示す図である。 第1の実施形態の相補パターン投影法を説明する図およびサチュレーションが起こる例を説明する図である。 第1の実施形態の位相シフト法を説明する図およびサチュレーションが起こる例を説明する図である。 第1の実施形態の計測対象物が多重反射の影響を受けた例を示す図である。 第1の実施形態の多重反射光による計測誤差発生メカニズムの説明する図である。 第1の実施形態のパターンの一部を消光して投影した例を示す図である。 第1の実施形態の計測対象物にオクルージョンがある例を示す図である。 第1の実施形態のオクルージョンがある時のパターン更新の例を示す図である。 第1の実施形態の多重反射の影響を受ける画素の輝度値の例を示す図である。 第1の実施形態の距離計測装置におけるオクルージョンがある時の処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態の距離計測装置におけるサチュレーションがある時の処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態の距離計測装置の構成を示す図である。 第2の実施形態の計測対象物にオクルージョンがある例を示す図である。 第3の実施形態の多重反射の影響を受ける画素の輝度値の例を示す図である。 第3の実施形態の距離計測装置の処理の流れを示すフローチャートである。 第4の実施形態の距離計測装置の処理の流れを示すフローチャートである。 第4の実施形態の相補パターン投影法で距離計測信頼度を説明する図である。
[第1の実施形態]
第1の実施形態では、計測対象物にパターン光を投影するパターン投影部(プロジェクタ)とパターン光が投影された計測対象物を撮影する撮像部(カメラ)を用いて、計測対象物の三次元計測を行う。第1の実施形態では、ある領域における距離計測値の判断手段として、2つの撮像部と1つの投影部を用いて三次元計測を行い、計測された領域の距離が有効か計測困難かあるいは無効かを判断する。ここで、距離計測値が有効であるとは、計測された距離値が多重反射や画像ノイズによる影響が小さく、基準としている撮像部または投影部から計測した領域までの距離値として許容できることを示す。計測困難とは、オクルージョンやサチュレーションにより正確な距離計測が困難であることを示す。無効とは、多重反射等の影響により、距離計測結果が正確でないことを示す。
距離計測は、投影部の有する画素ごとに行われる。そのため、有効であるかの判断は、1画素ごとに行われる。本実施形態では、投影部の表示素子の1画素ごとに、含まれる計測対象物体の距離計測値の有効性を判断するが、本発明は、これに限定されない。例えば、投影部の表示素子の複数の画素ごとに、含まれる計測対象物体の距離計測値の有効性を判断してもよい。また、撮像部の表示素子の1画素または複数の画素ごとに、含まれる計測対象物体の距離計測値の有効性を判断してもよい。
また、本実施形態では、有効であると判断された領域に対応する投影部の表示素子の1画素ごとに、消光または減光を行うが、本発明はこれに限定されない。例えば、投影部の表示素子の複数の画素ごとに、消光または減光を行ってもよい。
図1は、本実施形態における距離計測装置の構成を示している。同図に示すように、本実施形態における構成では、投影部1、撮像部2Aおよび2B、制御・計算処理部3からなる。つまり、撮像部を複数備えている。
投影部1は、パターン光、例えばラインパターン光を計測対象物4に投影する。撮像部2はパターン光が投影された計測対象物4を撮像する。制御・計算処理部3は、投影部1と撮像部2とを制御し、撮像された画像データを計算処理して計測対象物4までの距離を計測する。
投影部1は、光源11と、照明光学系12と、表示素子13と、投影光学系14とを備える。光源11は、例えばハロゲンランプ、LEDなど各種の発光素子である。照明光学系12は、光源11から出射された光を表示素子13へと導く機能を有する。光源から出射された光が表示素子13に入射する際に、入射輝度が均一である方がよい。そのため、照明光学系12には、例えば、ケーラー照明や拡散板など輝度の均一化に適した光学系が用いられる。表示素子13は、例えば透過型LCDや反射型のLCOS・DMDなどである。表示素子13は、照明光学系12からの光を投影光学系14に導く際に、透過率、または、反射率を空間的に制御する機能を有する。投影光学系14は、表示素子13を計測対象物4の特定位置に結像させるように構成された光学系である。このような構成を満たす例として、DLPプロジェクタや回折タイプのプロジェクタを利用してもよい。本実施形態では表示素子と投影光学系とを備える投影装置の構成を示したが、スポット光と2次元走査光学系とを備える投影装置を用いることも可能である。
撮像部2Aおよび2Bはそれぞれ、撮像レンズ21と、撮像素子22とを備える。撮像レンズ21は、計測対象物4の特定位置を撮像素子22上に結像させるよう構成された光学系である。撮像素子22は、例えばCMOSセンサ、CCDセンサなど各種光電変換素子である。
制御・計算処理部3は、投影パターン制御部31と、画像取得部32と、距離算出部33と、判断部34と、繰り返し制御部35と、パラメータ記憶部36とを備える。制御・計算処理部3のハードウェアは、CPU、メモリ、ハードディスクなどの記憶装置、入出力用の各種インタフェース等を具備する汎用のコンピュータ(ハードウェア)から構成される。また、制御・計算処理部3のソフトウェアは、本発明に係る距離計測方法をコンピュータに実行させる距離計測プログラムを備える。
CPUが距離計測プログラムを実行することにより、投影パターン制御部31、画像取得部32、距離算出部33、判断部34、繰り返し制御部35およびパラメータ記憶部36の各部を実現している。
投影パターン制御部31は、後述する投影パターン(プロジェクタにより投影されるパターン光のパターン)を生成して、記憶装置に予め記憶する。また、必要に応じて記憶した投影パターンのデータおよび後述する判断結果を読み出し、例えば、DVIのような汎用的なディスプレイ用インタフェースを介して投影パターンデータを投影部1に伝送する。さらにRS232CやIEEE488などの汎用の通信インタフェースを介して投影部1の動作を制御する機能を有する。なお、投影部1では、伝送された投影パターンデータに基づいて表示素子13に投影パターンを表示する。投影する計測用のパターンの例としては、空間符号化法によるグレイコードや、位相シフト法による正弦波パターンなどが挙げられる。
画像取得部32は、撮像部2で標本化ならびに量子化されたデジタルの画像信号を取り込む。さらに、取り込んだ画像信号から各画素の輝度(濃度値)で表される画像データを取得してメモリに記憶する機能を有する。なお、画像取得部32は、RS232CやIEEE488などの汎用の通信インタフェースを介して撮像部2の動作(撮像のタイミングなど)を制御する機能を有する。
画像取得部32と投影パターン制御部31とは互いに連携して動作する。表示素子13へのパターン表示が完了すると、投影パターン制御部31は、画像取得部32に信号を送信する。画像取得部32は、投影パターン制御部31から信号を受信すると撮像部2を動作させ、画像撮像を実施する。画像撮像が完了すると、画像取得部32は投影パターン制御部31に信号を送信する。投影パターン制御部31は画像取得部32から信号を受信すると、表示素子13に表示する投影パターンを次の投影パターンに切り替える。これを順次繰り返すことで、全ての投影パターンの撮像を実施する。
距離算出部33では、距離計測用パターンの撮像画像、パラメータ記憶部36に格納されているパラメータ、判断部34での判断結果、を用いて計測対象物4までの距離を算出(導出)する。
判断部34は、距離算出部33で算出された領域の距離が正しく信頼性があり有効であるかを各領域ごとに判断する。判断の方法については後述する。
また、2つの撮像部のうち、一方の撮像部で計測対象物4を撮像した画像を用いて領域が、もう一方の撮像部からは計測対象物4が隠れているオクルージョン領域(被遮蔽領域)であるかを各領域ごとに判断する。
また、2つの撮像部のうち、一方の撮像部で計測対象物4を撮像した画像を用いて領域が、もう一方の撮像部で計測対象物4を撮像した画像の輝度値が飽和していている(サチュレーション)領域であるかを各領域ごと(各画素、または複数の画素)に判断する。
本実施形態では、オクルージョン領域とサチュレーション領域とを計測困難領域とするが、これ以外の原因により計測が困難となる領域を計測困難領域として特定してもよい。
さらに、本実施形態では、オクルージョン領域やサチュレーション領域は、実際に距離を算出することなく、撮像された画像に基づいて、取得されるが、もちろん、距離算出部33で算出された結果に基づいて、取得しても構わない。
判断結果をパラメータ記憶部36に送り、これを用いて投影するパターンの更新を行う。
繰り返し制御部35は、計測対象物にパターンを投影し、それを撮像した撮像画像から、計測困難領域を特定し、撮像画像から距離算出を行い、距離算出結果が有効であるか、を判断し、前記計測困難領域と、前記有効であると判断された領域に基づいて投影パターンを更新する一連の流れを、終了条件を満たすまで繰り返し行うように制御する。第1の実施形態ではユーザが指定した任意回数を繰り返したら終了するものとする。
パラメータ記憶部36は、三次元的な距離を算出するのに必要なパラメータを格納する。パラメータとしては、投影部1と撮像部2Aおよび2Bとの機器パラメータ、投影部1と撮像部2Aおよび2Bとの内部パラメータ、投影部1と撮像部2Aおよび2Bとの外部パラメータ、投影パターンのパラメータがある。また、パラメータ記憶部36は判断部34で得られた判断結果を格納し、投影パターン制御部31で投影パターンを更新する際に用いる。
投影部1と撮像部2Aおよび2Bとの機器パラメータは、表示素子の画素数、撮像素子の画素数である。投影部1と撮像部2Aおよび2Bとの内部パラメータは、焦点距離、画像中心、ディストーションによる画像歪みの係数などである。投影部1と撮像部2Aおよび2Bとの外部パラメータは、投影部1と撮像部2Aおよび2Bとの相対位置関係を表す並進行列と回転行列である。投影パターンのパラメータは、距離計測用パターン、消灯・減光用マスクパターンに関する情報である。判断結果は表示素子の画素に対して有効か計測困難領域かを格納したデータである。
本実施形態では、投影部1、撮像部2Aおよび2Bともにピンホールカメラモデルで近似されるものとして説明する。ただし、本発明が適用できるカメラモデルはピンホールカメラに限られるものではない。
次に、投影する計測用のパターンが空間符号化法で用いられるコードである場合について説明する。図2は、空間符号化法における相補パターン投影法を説明するための模式図である。まず、空間符号化法について説明する。空間符号化法は複数本のライン光から成るパターン光を測定対象物に投影し、空間内を時間方向の符号化を用いてライン番号を識別する方法である。事前にパターン光の出斜角と撮像素子への入射角との対応関係をキャリブレーションしておき、三角測量の原理から距離計測を行う。複数本のライン光のライン番号は、例えば、グレイコード法等を用いて識別する。図2(a)はグレイコード法のパターンを表す図であり、左から1bit、2bit及び3bitのグレイコードパターンを表している。4bit以降のグレイコードパターンについては省略する。
空間符号化法では、図2(a)のグレイコードパターンを順番に測定対象物に投影しながら画像撮像を行う。そして、撮像画像から各ビットでバイナリ値を算出する。具体的には、各ビットで撮像画像の画像輝度が閾値以上である場合、その領域のバイナリ値を1とする。一方、撮像画像の画像輝度が閾値未満である場合、その領域のバイナリ値を0とする。各ビットでのバイナリ値を順に並べ、その領域のグレイコードとする。そして、グレイコードを空間コードに変換し、距離計測を行う。
閾値の決定方法としては、例えば、相補パターン投影法が用いられる。図2(a)のグレイコードパターン(ポジパターンと呼ぶ)に対し、白黒が反転している図2(b)のネガパターンを測定対象物に投影し、画像撮像を行う。そして、ネガパターンの画像輝度値を閾値とする手法である。
投影する計測用のパターンが位相シフト法で用いられるパターンである場合について説明する。図3は位相シフト法についての説明図である。図3(a)は照射するパターンのタイミングを表し、図3(b)は撮像するタイミングでの撮像画像の輝度値を表している。位相シフト法では、明度が正弦波状に変化する縞パターン光を測定対象物に照射し、縞パターン光の位相をπ/2ずつ、ずらして撮像部で撮像する。これを、位相が2πになるまで計4枚撮像する。4枚の画像上の同じ位置での輝度をA、B、C、Dとすると、その位置でのパターンの位相αは、
で表される。この位相を基に三角測量の原理により距離計測する。
第1の実施形態では、撮像部であるカメラが2台ある場合を想定しているが、投影部1と撮像部2Aおよび2Bのそれぞれに対して三角測量法に基づく距離計測を行う。また撮像部2Aと2B間における三角測量法に基づいて距離計測を行うことができるため、投影部1と撮像部2A、投影部1と撮像部2B、撮像部2Aと撮像部2Bの合計3つの距離計測結果を得ることができる。ただし、2つの撮像部間のピクセルの対応は、例えば、投影部との対応を介して取ることができる。ただし、これに限るものではなく、以下の文献に示すような二眼ステレオにおける様々なマッチング手法を用いて撮像部2Aと2B間の対応を求めてもよい。
D. Scharstein and R. Szeliski, “A taxonomy and evaluation of dense two−frame stereo correspondence algorithms,”IJCV, vol. 47, no. 1, 2002
多重反射光が発生しない、あるいは、発生しても影響が顕在化しない場合には、上述の三角測量法で計測対象物の距離計測を行うことができる。
しかし、多重反射光が発生して影響が顕在化すると計測誤差を生じる。例えば図4に示すように、計測対象物4に対して、パターン光Pt1を投影した場合、撮像部ではO1のように観測され、R1の部分に多重反射の影響が見られる。
図5を参照して、多重反射光による計測誤差発生のメカニズムを説明する。図5では、簡単のためにX軸とZ軸の2次元断面図の形式で説明する。
投影部1のレンズ中心Cpから画像平面Ip上の点up1を通過する方向に出射した光線L1は計測対象物4上の点P1に入射する。点P1で反射された光は撮像部2の画像座標と点uc1で交わり、レンズ中心Ccへと入射する。
投影部1のレンズ中心Cpから画像平面Ip上の点up2を通過する方向に出射した光線L2は計測対象物4上の点P2に入射する。点P2で反射された光は点P1で2次反射される。その後、撮像部2の画像座標上の点uc1で交わり、撮像部1のレンズ中心Ccへと入射する。2次反射が起こると、本来は投影部1のレンズ中心Cpから出射した光が、点P2から出射したかのように振舞う。
計測対象物の光沢性が低く、多重反射の影響が少ない場合には、撮像部2で観測される輝度はL1による反射光が支配的となる。ピクセル座標値がup1であると正しく検出されるため、距離計測結果も正しいZtとなる。
一方、計測対象物の光沢性が高く、入射角と反射角が等しくなるような正反射方向で反射光が観測され、多重反射の影響が大きい場合には、L2による反射光が支配的となる。このとき、ピクセル座標値がup2であると誤検出されるため、計測点がPeにあるものとして計測されてしまう。距離計測結果はZeとなり、ΔZ=Zt−Zeだけの誤差を生じる。
実際には、図5で示した2次反射光だけでなく、3次以上の反射光も存在し、より複雑な計測誤差が発生することある。以上が多重反射光による計測誤差発生のメカニズムの説明である。
次に、撮像部から計測対象物が隠れている領域に対応する投影部の表示素子の位置を検出する方法について説明する。説明を簡略化するために、例えば、投影する計測用のパターンが空間符号化法で用いられるコードである場合で説明する、撮像部から計測対象物が隠れていない場合には、投影部から計測用のパターン群が投影され、撮像部で撮像することにより、計測対象物に一意にコードが割り振られたことになる。撮像部から計測対象物が隠れている場合には、隠れている領域に投影部から投影されたパターン群が撮影できないために、撮影画像上にコードが不連続になる部分が存在する。この不連続になるコード部分が撮像部から計測対象物が隠れている領域に対応する投影部の表示素子の位置となる。
本実施形態では、判断部によって多重反射の影響を受けず、有効であると判断された領域およびオクルージョン領域であると判断された領域に対応する投影パターン部分を消光または減光する。そして、更新したパターンで投影・撮像・距離計測・判断を繰り返し行うことで、多重反射の発生を低減させながら計測できる領域を拡大していく。
判断部34によって有効と判断される具体例を図6に示す。V1は図4に示した観測画像O1などを用いて三次元計測を行い、判断部によって、有効であると判断した領域を表している。一方V2は多重反射などの影響により、無効であると判断した領域を表している。投影パターンの更新は、図4のPt1に対して、計測対象物の有効であると判断されたV1の領域を消光または減光し、図6のPt2にパターンにすることである。Pt2のような更新された投影パターン群を用いて、再び投影、撮像することによって、O2のような観測画像を得ることができ、結果として多重反射の影響を受けない三次元計測が可能となる。
判断部34によって計測困難領域と判断される具体例を図7に示す。投影部1、撮像部2A、2Bで計測対象物4を計測する際に、遮蔽物5により撮像部2Bから計測対象物4の一部が隠れるオクルージョン領域Oc1がある例である。オクルージョン領域Oc1の計測点mについては、投影部1で投影したパターンは撮像部2Aでは撮像できるが、撮像部2Bでは撮像できない。そのため、計測点mは投影部1と撮像部2Aとでしか三角測量に基づく距離計測を行うことができないため判断部によって、オクルージョン領域として判断される。そして、計測点mに投影するパターンを消光または減光する。この判断部による判断を計測領域全体に対して行い、オクルージョン領域Oc1に投影するパターンを消光または減光する。
さらに、判断部34は、多重反射等の影響により、それぞれの距離計測結果が一致しない領域を無効と判断する。ここでいう、無効領域とは、上記のオクルージョン領域をの次いた領域を指す。無効と判断された領域に対しては、消光、または減光の処理を行わない。
投影するパターンの更新について図8を用いて説明する。図8(a)に投影部1から見た計測対象物4と遮蔽物5を表す。投影部1からは計測対象物4の全体が見えているが、図7で示した通り、投影部1の右側にある撮像部2Bからは遮蔽物5により計測対象物4の約半分が遮蔽されている。計測対象物4に通常のパターン光Pt1を投影したのを表したのが図8(b)である。撮像部2Bでパターン光Pt1のうち撮像できない領域を判断部で計測困難領域と判断し、消光または減光し、更新したパターン光が図8(c)のPt3である。このように投影パターンを更新して繰り返し距離計測を行っても判断部で有効と判断することができずに消光または減光することができない領域を消光または減光することができる。
次に、図7の計測点mで多重反射が起こる場合について説明する。図7において投影部1から計測点mに投影したパターンが多重反射を起こし、計測点mに映り込んでいるとする。図9(a)は、図7の計測点mで起こる多重反射の影響による撮像画像の輝度値を表した図である。計測点mには投影部1からパターンPが投影されている。
さらに計測点mには投影部1から計測点mに投影されるパターン光が多重反射したパターンP1rが映り込んでいる。
したがって撮影した画像で計測点mの位置に当たる画素xの輝度値は、計測点mに投影されるパターンPによる輝度成分Iと計測点mに投影されるパターン光が多重反射したパターンP1rによる輝度成分I1rとの和Ix0となる。
このように、投影部1から投影されたパターン光を撮像した画像の輝度値が大きく変化してしまうため、計測点mについて投影部1と撮像部2Aとで誤って距離計測を行ってしまう。計測点mについて投影部1と撮像部2Bとで距離計測が正しく行われていたとしても、距離計測値が一致しないために判断部で有効と判断されない。
一方、計測点mについては投影部1と撮像部2Aとで距離計測が行えるが、投影部1と撮像部2Bとで距離計測が行えず、判断部で有効と判断されない。しかも、計測点mは投影パターンの更新を繰り返し行っても距離計測値が1つしか得られないために有効と判断されない。
そこで判断部34で計測困難領域として判断することによりオクルージョン領域Oc1にある計測点mへのパターン光を消光または減光すると、計測点mでの多重反射がなくなる。したがって、図9(b)に示すように、撮影した画像で計測点mの位置に当たる画素xの輝度値は、計測点mに投影されるパターンPによる輝度成分Iのみで輝度値Ix0’となり、計測点mの距離計測を誤計測なく行うことが可能となる。
図10のフローチャートを参照して、第1の実施形態に係る多重反射領域の計測までの全体の流れを説明する。
(ステップS1001)
ステップS1001では、投影部1から計測対象物4に対して計測用のパターン群を投影し、撮像部2Aおよび撮像部2Bによって計測対象物4を撮影する。各撮像部で撮影が完了すると、計測用の次のパターンが投影されて撮影する。計測用のパターン群が全て投影・撮影されるまで繰り返される。計測用のパターンは例えばグレイコードが挙げられるが、これに限られるものではない。撮影されたデータは画像取得部32に送られる。
(ステップS1002)
ステップS1002では、投影部1からは計測対象物に投影されているが、撮像部2Aもしくは2Bから観察すると、計測対象物の一部が遮蔽されているオクルージョン領域(被遮蔽領域)を検出する。ステップS1001で、計測用のパターン群が投影・撮影され、投影部1の表示素子と撮像部2Aおよび2Bの撮像素子との対応が取れるため、オクルージョン領域を検出することができる。例えば、距離計測用のパターンが空間符号化法で用いられるコードである場合には、計測する空間が一意に符号化され、撮像部で撮影されないパターンが判るため検出することができる。
(ステップS1003)
ステップS1003では、距離算出部33において、撮影画像に基づいて、上述した三角測量法を用いて、領域ごとに投影部1と撮像部2A、投影部1と撮像部2B、撮像部2Aと撮像部2Bの合計3つの距離計測結果が算出される。
(ステップS1004)
ステップS1004では、判断部34において、3つの距離計測結果に基づいて、各領域における距離計測結果が有効であるかオクルージョン領域であるか無効であるかを判断する。各領域における3つの距離計測値が一致していれば、多重反射による影響などがなく、有効な距離計測結果であると判断することができる。光沢性が高い計測対象物の多重反射の影響は、観測する視点の方向において異なるため、異なる撮像部(異なる視点)で観測すれば、多重反射の影響の有無が判別できるためである。
また、本実施形態では、距離を計測することなく、ステップS1002で、表示素子と撮像素子との対応をとり、輝度がない領域を取得し、該領域をオクルージョン領域とした。しかし、ステップS1004で、距離を計測することによって、オクルージョン領域を取得してもかまわない。つまり、撮像部からの遮蔽が原因で距離計測結果が1つしか得られない領域をオクルージョン領域として取得する。
また多重反射以外の影響、例えばランダムに発生した画像ノイズなどで、3つの距離計測値が一致しない場合は、距離計測結果が判別不能であると見なす。
ただし、たとえ多重反射や画像ノイズなどの影響が全く無い場合でも複数の距離計測系において距離計測値が完全には一致しないことがある。なぜなら理想状態(シミュレーション)でない場合、事前にキャリブレ―ションによって求める投影部や撮像部の内部・外部パラメータが、僅かな誤差を含む可能性があるためである。投影部や撮像部の内部・外部パラメータを用いて距離値を算出するため、内部・外部パラメータの誤差が距離計測値の誤差として現れてしまう。
キャリブレーションの誤差はキャリブレーションをやり直す以外に、誤差を取り除いたり補正したりすることは難しい。そこで、キャリブレーションの誤差による複数の距離計測系における距離計測値の不一致への対策として、ある投影部と撮像部(例えば投影部1と撮像部2A)の位置姿勢をキャリブレーションの基準として定め、そこからの許容範囲を設定することで解決する。ただし、この基準は真値とは異なる可能性があるが、キャリブレーションの誤差を取り除いたり補正したりできないため、距離計測値の一致不一致を判定する方法としては最善であると考えられる。
具体的には、求めた内部・外部パラメータを用いて、キャリブレーション用のデータに対して再投影を行い、キャリブレーションによる距離計測結果の誤差を算出し、それに基づいて距離計測値が一致していると見なせる基準からの許容範囲を定める。また、この場合領域の距離が一つの計測値に定まらないため、基準とする系の値を代表値とする。ただし、これに限るものではなく、代表値を平均値や中央値で定めてもよい。
(ステップS1005)
ステップS1005では、繰り返し制御部35において、ステップS1004における判断結果に基づいて、投影パターンのうち、距離計測値が有効であると見なされた領域に対応する部分を、消光または減光するように投影パターン群を更新する。距離計測値が有効である領域に関しては、所望の距離計測値が得られているため、以降の繰り返し処理の中では処理を行う必要はない。そしてその領域を照らしている光を消光または減光することによって、その領域で反射した光が計測対象物内の他の面を照らす多重反射の原因となっていた場合には、次の繰り返し処理で更新した投影パターンを投影することで、その多重反射の影響を取り除くことができる。
(ステップS1006)
ステップS1006では、判断結果に基づいて、投影パターンのうち、ステップS1002で検出された、投影部1からは計測対象物に投影されているが撮像部2Aもしくは2Bからは計測対象物が隠れているオクルージョン領域に対応するパターン光のパターンの領域を、消光または減光するように投影パターン群を更新する。
被遮蔽領域は、距離計測値が複数得られないため判断部34によって有効であると判断ができず、繰り返し距離計測を行っても消光または減光することができずに残ってしまう。
しかし、オクルージョン領域を照らしている光を消光または減光することによって、被遮蔽領域で反射した光が計測対象物内の他の面を照らす多重反射の原因となっていた場合には、次の繰り返し処理で更新した投影パターンを投影することで、その多重反射の影響を取り除くことができる。
ただし、ステップS1005およびステップS1006における投影パターンの更新方法は消光や減光に限らず、有効であると見なされた領域を照らす光の影響が相対的に弱まる方法でありさえすればよい。例えば、有効でも無効でもなく判別不能と見なされた領域に対応する投影パターン部を増光させてもよい。
(ステップS1007)
ステップS1001〜ステップS1006までの工程を1回実行した後、ステップS1007では、繰り返し制御部35において、終了条件を満たすかどうかを判定し、満たす場合はステップS1008へ進む。
満たさない場合はステップS1001へ戻り、ステップS1005で更新した投影パターンを用いて処理を少なくとも1回繰り返す。第1実施形態では終了判定条件を任意の指定回数N回繰り返していることとする。よって繰り返し回数がN−1回以下の場合はステップS1001へ戻り、N回の場合はステップS1008へ進む。
複数回繰り返し処理を行うことによって、3次以上の多重反射の影響を取り除いたり、画像ノイズなどの影響を受けにくくしたりすることが可能である。また任意の回数に指定できるため、現場のタクトタイムに合わせて処理を行うことができる。
なお、終了判定条件としては、所定の回数繰り返していること、の他にも様々な条件が考えられる。例えば、ステップS1001〜ステップS1006までの一連の処理に要する時間に基づいて、終了判定を行ってもよい。また、S1005およびS1006の処理の結果に基づいて、終了判定を行ってもよい。また、過去の計測結果と、今回の計測結果とに基づいて、終了判定を行ってもよい。
繰り返してステップS1001へ戻った場合は、ステップS1005で更新された投影パターン群を投影して撮影を行い、ステップS1001〜ステップS1006の処理を同様に行い、ステップS1007の終了条件を満たすかどうか判定し、終了条件を満たすまで繰り返す。
(ステップS1008)
ステップS1008では、距離計測結果の統合を行う。繰り返し処理を行っている間、新たに有効であると見なされた領域における距離計測値が得られるので、その値を保持しておく。一度有効であると見なされた領域は、その距離計測値を保持して対応付けられた後、繰り返しの間に処理が行われることはない。
よってi番目の繰り返しの際に新たに有効であると見なされた領域の距離計測値を保持しておけば、ステップS1008では、N個の距離計測値のデータを統合すれば、計測対象物の距離計測結果が得られる。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、繰り返し処理の間(例えばステップS1007の終了条件を判定する時など)に、新たに有効であると見なされた領域の距離計測値を距離計測結果のデータに加えていってもよく、その場合は、ステップS1008に進んだ時点で距離計測結果は既に統合済みとなっている。
以上で処理が終了する。
以上のように、距離計測値が有効と判断された投影パターンの領域と、オクルージョン領域に対応する投影パターンの領域とを消光または減光することで、多重反射の影響を低減しながら、繰り返し処理によって有効な距離計測値が得られる領域を増やしていくことができる。
次に、他の実施形態について説明をする。
例えば、距離計測用のパターンが空間符号化法で用いられるコードである場合では、通常、最下位ビットの幅の分だけ位置の曖昧さを有する。しかし、バイナリ値が0から1、あるいは、バイナリ値が1から0に切り替わる境界位置を撮像画像上で検出することで、ビット幅よりも曖昧さを低下させることができ、距離計測精度は高まる。
図2(c)はバイナリ値が切り替わる境界位置における輝度変化を表す図である。理想的には輝度の立ち上がり、立ち下がりはインパルス的に起こるが、パターン光のボケや被写体(測定対象物)の反射率等の影響により、なだらかな直線または曲線を描く。図2(c)において、ポジパターンPとネガパターンNが交わる前後のx座標をそれぞれx、xとする。さらに、ポジパターンPのx画素の輝度値がxPL、ポジパターンPのx画素の輝度値がxPR、ネガパターンNのx画素の輝度値がxNL、ネガパターンNのx画素の輝度値がxNRとする。また、輝度値の飽和レベルをIとする。そして、ポジパターンPとネガパターンNの交点位置をxc1とする。この時、バイナリ値が切り替わる位置に当たるxc1を精度良く求めることが重要となる。
図2(d)はポジパターンPとネガパターンNの一部が飽和レベルIに達した場合を表す図である。この図においてポジパターンPのx画素の輝度値xPLが飽和レベルIに達している。そして、ポジパターンPのx画素の輝度値xPR、ネガパターンNのx画素の輝度値xNL、ネガパターンNのx画素の輝度値xNRは飽和レベルIに達していないため、ポジパターンPとネガパターンNの輝度変化は点線ではなく実線のようになり、交点位置はxc2となる。つまり、ポジパターンPのx画素の輝度値xPLが飽和レベルIに達すると、バイナリ値が切り替わる境界位置がxc1からxc2となり、符号値を誤ることが発生し、結果的にそれらを基に算出した距離計測結果が正しくなくなる。
また他の例として、距離計測用のパターンが位相シフト法で用いられるパターンである場合では、図3(c)のように点線から実線で示したようにパターンの一部がA、Cと飽和レベルIに達すると、位相の計算を誤ることが発生し、結果的にそれらを基に算出した距離計測結果が正しくなくなる。
仮に投影部と1つの撮像部で距離を正しく計測できたとしても、投影部ともう1つの撮像部では輝度値が飽和することにより距離が正しく計測できないとすると、当該領域は判断部で有効であると判断できず、繰り返し距離計測を行っても消光または減光することができずに残ってしまう。
しかし、上記の領域を照らしている光を消光または減光することによって、上記の領域で反射した光が計測対象物内の他の面を照らす多重反射の原因となっていた場合には、次の繰り返し処理で更新した投影パターンを投影することで、その多重反射の影響を取り除くことができる。
この実施形態では、投影部1により計測対象物にパターン光を投影し、撮像部2A、2Bによって該計測対象物を撮像する。
撮像された画像において、輝度値が飽和している領域を、判断部によってサチュレーション領域であると判断する。
そして、輝度飽和領域に対応するパターン光の領域の画素を消光または減光する。距離計測装置の構成は図1と同様であるため省略する。
この実施形態のフローチャートは図10とほぼ同様であるため、同様の処理に関しては説明を省略し、図11のフローチャートを参照して、差異があるステップS1102およびステップS1106に関して説明する。
(ステップS1102)
ステップS1102では、ステップS1101において撮像した画像からサチュレーション領域を検出する。サチュレーション領域の検出は、撮像画像の画素が表現できる階調の上限値に達しているかどうかで行われる。例えば、8bit画像であれば256階調で表現できるので輝度値が256に達しているところを検出すればよい。
(ステップS1106)
ステップS1106では、投影パターンのうち、ステップS1102で検出された撮像画像のサチュレーション領域に対応する部分を、消光または減光するように投影パターン群を更新する。
以上のように、距離計測値が有効と判断された投影パターンの領域と、サチュレーション領域に対応する投影パターンの領域とを消光または減光することで、多重反射の影響を低減しながら、繰り返し処理によって有効な距離計測値が得られる領域を増やしていくことができる。
第1の実施形態では、判断部において、オクルージョンが発生している領域と、サチュレーションが発生している領域とを判断する例を個別に説明したが、もちろん、オクルージョン領域とサチュレーション領域の両方を判断してもよい。
また第1の実施形態では、撮像部を2つ用いる実施例について説明した。本発明はこの例に限られるものではなく、撮像部を任意の複数用いてもよい。その場合は、3つ以上の距離計測結果が得られるが、投影部と撮像部の全ての組合せによって距離計測結果を算出する必要はなく、任意のM通りの組合せで三角測量法による距離計測を行ってもよい(複数導出する)。また、ステップS1004やステップS1104の判断において、M通り全ての距離計測値が一致する必要はなく、一定の個数または割合で一致すれば、それを有効な距離計測値として見なしてよい。また、ステップS1004やステップS1104の判断において、複数の撮像部においてオクルージョンやサチュレーションが発生することにより、投影部1つと撮像部1つの一対でのみ得られる距離計測結果を無効な距離計測値と見なしてよい。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、投影部2つと撮像部1つを用いて三次元計測を行い、計測された領域の距離が有効か無効かあるいは判別不能かを判断する。
図12は、第2の実施形態に係る距離計測装置の概略構成である。第1の実施形態で説明した図1とほぼ同様であるが、本実施形態では、投影部を2つ(投影部1Aおよび1B)、撮像部を1つ(撮像部2)を用いる点が異なる。第2の実施形態のフローチャートは、第1の実施形態で説明した図10とほぼ同様であるため、同様の処理に関しては説明を省略し、差異があるステップS1001およびステップS1002に関して説明する。
(ステップS1001)
第2の実施形態におけるステップS1001では投影部1Aおよび1Bから計測対象物4に対して計測用のパターン群を投影し、撮像部2によって計測対象物4を撮影する。この時、投影部1Aと1Bがそれぞれ投影したパターンを撮像部で混同しないように、1つずつ順番に投影を行い撮像する。ただし、これに限らず、パターンを混同しないように、光源の多重化を行い、例えば投影部1Aと1Bから投影するパターン光を別の色にするなどしてもよい。
そして、投影部1Aおよび1Bと撮像部2のそれぞれに対して三角測量法に基づく距離計測を行う。また、撮像部に対応するピクセル座標の代わりに、もう一方の投影部のピクセル座標との対応関係を考えることによって、投影部1Aと1B間における三角測量法に基づいて距離計測を行うことができるため、投影部1Aと撮像部2、投影部1Bと撮像部2、投影部1Aと投影部1Bの合計3つの距離計測結果を得ることができる。ただし、2つの投影部間のピクセルの対応は、例えば、撮像部との対応を介して取ることができる。
(ステップS1002)
第2の実施形態におけるステップS1002では投影部で投影しても撮像部で測定対象物を撮像した時に投影パターンが測定対象物に当たらない領域を検出する。図13を用いて説明する。まず、投影部1Bで全点灯し撮像部2で撮像する。次に、投影部1Bで全消灯し撮像部2で撮像する。2枚の画像を比較すると、遮蔽物5で隠れて投影部1Bから光が当たらない投影不可能領域Oc1’の計測点m’では、輝度値の変化がなく全消灯時の輝度値と全点灯時の輝度値が同じとなる。このような領域を検出することによりオクルージョン領域を検出可能となる。ただし、オクルージョン領域を検出する方法については、この方法に限られるものではなく、他の方法で検出してもよい。
第2の実施形態では、投影部を2つ用いる例を紹介した。本発明はこの例に限られるものではなく、第1の実施形態で述べたのと同様に、投影部を任意の複数個用いてもよい。
以上が、本発明の第2の実施形態に係る距離計測装置の説明である。
[第3の実施形態]
第3の実施形態では、1回目のパターン更新時には、投影部からは計測対象物に投影されているが、撮像部からは計測対象物が隠れている領域に対応する部分を、消光または減光し、2回目以降のパターン更新時には、当該部分の消光または減光を止めてパターンを点灯または増光する。つまり、第3の実施形態では、オクルージョン領域やサチュレーション領域のような計測困難領域に対応するパターン光のパターンの領域を一時的に消光または減光する。距離計測装置の構成は第1の実施形態で説明した図1と同様であるため省略する。
本実施形態では、第1の実施形態において投影部からは計測対象物に投影されているが撮像部からは計測対象物が隠れているために判断部で有効であると判断できずに残ってしまうオクルージョン領域が、他の領域の多重反射により影響を受ける場合に適用する。まず1回目のパターン更新時に消光または減光し、このオクルージョン領域からの多重反射の発生を低減させることにより、距離計測できる領域を拡大させる。次に1回目のパターン更新時に消光または減光したオクルージョン領域に対して2回目のパターン更新時に消光または減光を止めてパターンを点灯または増光する。その結果、1回目のパターン更新時にオクルージョン領域からの多重反射の発生を低減させることにより距離計測できて2回目のパターン更新時に消光または減光された領域からの多重反射の影響を受けずにオクルージョン領域の距離計測を行うことができる。オクルージョン領域は判断部で有効と判断できないが、パターン更新を繰り返した結果、片方の撮像部からのオクルージョン領域をもう一方の撮像部から撮像された画像の輝度値が低下していれば正しく距離計測が行われたと判断することができる。
具体例を図7の計測点mと計測点mとの両方で多重反射が起こる場合について説明する。図7において投影部1から計測点mに投影したパターンが多重反射を起こし、計測点mに映り込んでいるとする。
また、投影部1から計測点mに投影したパターンが多重反射を起こし、計測点mに映り込んでいるとする。図14(a)は、図7の計測点mと計測点mとで起こる多重反射の影響による撮像画像の輝度値を表した図である。計測点mには投影部1からパターンPが投影されている。さらに計測点mには投影部1から計測点mに投影されるパターン光が多重反射したパターンP3rが映り込んでいる。
したがって撮影した画像で計測点mの位置に当たる画素xの輝度値は、計測点mに投影されるパターンPによる輝度成分Iと計測点mに投影されるパターン光が多重反射したパターンP3rによる輝度成分I3rとの和Ix2となる。
そのため、計測点mについて投影部1と撮像部2Aとで誤って距離計測を行ってしまう。一方、計測点mには投影部1からパターンPが投影されている。さらに計測点mには投影部1から計測点mに投影されるパターン光が多重反射したパターンP2rが映り込んでいる。したがって撮影した画像で計測点mの位置に当たる画素xの輝度値は、計測点mに投影されるパターンPによる輝度成分Iと計測点mに投影されるパターン光が多重反射したパターンP2rによる輝度成分I2rとの和Ix3となる。そのため、計測点mについて投影部1と撮像部2Aとで誤って距離計測を行ってしまう。
まず、オクルージョン領域Oc1にある計測点mへのパターン光を消光または減光することにより1回目のパターン更新を行うと、計測点mでの多重反射がなくなる。その結果、図14(b)に示すように、撮影した画像で計測点mの位置に当たる画素xの輝度値は、計測点mに投影されるパターンPによる輝度成分Iのみで輝度値Ix2’となり、計測点mの距離計測を誤計測なく行うことが可能となる。
このとき、計測点mについては計測点mに投影されるパターン光が消光または減光され、計測点mに投影されるパターン光が多重反射したパターンP2rによる輝度成分I2rのみで輝度値Ix3’となるが、パターン光を消光または減光している領域は距離計測を行わない。
次に、計測点mの距離計測が正しく行われたため、この点に対して判断部で有効と判断することにより2回目のパターン更新を行い、照射している光を消光または減光すると、計測点mでの多重反射がなくなる。
そして、2回目のパターン更新として計測点mへのパターン光を消光または減光するのを止めて点灯または増光する。その結果、図14(c)に示すように、撮影した画像で計測点mの位置に当たる画素xの輝度値は、計測点mに投影されるパターンPによる輝度成分Iのみで輝度値Ix3”となり、計測点mの距離計測を誤計測なく行うことが可能となる。
図15のフローチャートを参照して、第3の実施形態に係る多重反射領域の計測までの全体の流れを説明する。(ステップS1501〜S1505)
ステップS1501〜ステップS1505の処理は第1の実施形態の図10とほぼ同じように行うことができるため、説明を省略する。
(ステップS1506)
ステップS1506では、投影パターンの更新が1回目かどうかを判定し、1回目の場合はステップS1507に進み、1回目ではない場合はステップS1508に進む。
(ステップS1507)
ステップS1507の処理は、第1の実施形態の図10のステップS1006とほぼ同じように行うことができるため、説明を省略する。
(ステップS1508)
ステップS1508では、ステップS1507において消光または減光した領域のパターン光を点灯または増光する。
(ステップS1509、S1510)
ステップS1509およびステップS1510の処理は、第1の実施形態の図10のステップS1007およびステップS1008とほぼ同じように行うことができるため、説明を省略する。
第3の実施形態によれば、投影部からは計測対象物に投影されているが撮像部からは計測対象物が隠れているために判断部で有効であると判断できずに残ってしまう領域が、他の領域の多重反射により影響を受ける場合にも、投影パターン部分を消光または減光することで、多重反射の影響を低減しながら、繰り返し処理によって有効な距離計測値が得られる領域を増やしていくことができる。
第3の実施形態では、2回目のパターン更新以降ではステップS1508において点灯または増光された領域はパターン更新されず消光または減光されない。しかしステップS1506において投影パターンの更新が2回目かどうかを判定し、2回目のパターン更新時のみ点灯または増光する処理にして、2回目のパターン更新以降は消光または減光するとしてもよい。この場合は2回目のパターン更新以降の繰り返し処理においてこの領域に投影されるパターン光の影響をさらに低減させることができる。
以上が、本発明の第3の実施形態に係る距離計測装置の説明である。
[第4の実施形態]
第4の実施形態では、判断手段として、撮像画像から、計測信頼度を算出し、計測信頼度が第一の閾値以上である領域に対応するパターン光のパターンの領域を、消光または減光する判断を行う。また計測信頼度が第二の閾値以下である領域に対応する部分を、消光または減光する判断を行う。
距離計測装置の構成は第1の実施形態で説明した図1と同様であるため省略する。第4の実施形態のフローチャートは第1の実施形態で説明した図10とほぼ同様であるため、同様の処理に関しては説明を省略し、図16のフローチャートを参照して、差異がある工程に関して説明する。
(ステップS1601)
ステップS1601の処理は第1の実施形態の図10とほぼ同じように行うことができるため、説明を省略する。
(ステップS1602)
ステップS1602では、撮像画像を用いて、距離計測の信頼度を算出する。距離計測の信頼度とは距離計測の精度を決める要因を基に算出される数値である。本実施形態では、実際に距離算出を行わずに、以下のように、撮像画像の輝度値を用いて、信頼度を算出洲する。
例えば、距離計測用のパターンが空間符号化法で用いられるコードである場合について説明する。図17は、空間符号化法における相補パターン投影法の符号化の境界について説明するための模式図である。空間符号化法ではコードのバイナリ値が切り替わる境界位置では撮像画像の輝度値がある閾値を基準として変化するところに当たる。図17(a)は空間符号化法における相補パターン投影法によりバイナリ値が切り替わる境界位置における輝度変化を表す図であり、各記号は図2(c)で説明したものと同様である。図17(b)は図17(a)に対し撮像画像の輝度変化が小さい場合を表す図である。パターンの交わる交点の輝度差Iはポジパターンのx画素の輝度値xPLとネガパターンのx画素の輝度値xNLとの差と、ネガパターンのx画素の輝度値xNRとポジパターンのx画素の輝度値xPR、との差の和である
で表される。輝度差Iは隣り合う1画素の輝度差であるとして、図17(a)における輝度差とパターン交点位置との関係を図17(c)で表す。このとき、輝度値の量子化誤差を加味すると輝度差xPL−xNLと輝度差xNR−xPRとは最大で輝度値2の曖昧さを有するため、平行四辺形abcdで表される範囲での曖昧さが生じる。
この曖昧さの載った輝度差を基に計算した1画素以内でのパターンの交点の位置はxcL1とxcR1との間となりサブピクセル推定誤差eの誤差を生じる。図17(b)における輝度差とパターン交点位置との関係を図17(d)で表すと、同様の計算からパターンの交点の位置はxcL2とxcR2との間となりeより大きいサブピクセル推定誤差eの誤差を生じる。以上より、画素間の輝度値の変化が大きい場合に比べ小さい場合には符号化の境界位置をサブピクセル精度で推定する誤差が大きくなり、それらを基に算出した距離計測の精度が悪くなる。したがって、画素間の輝度値の変化の大きさを距離計測の信頼度として利用することができる。(ステップS1603〜S1605)
ステップS1603〜ステップS1605の処理は、第1の実施形態の図10とほぼ同じように行うことができるため、説明を省略する。(ステップS1606)
ステップS1606では、投影パターンのうち、ステップS1604で算出された距離計測の信頼度が第一の閾値以上である領域に対応する部分を、消光または減光するように投影パターン群を更新する。また、距離計測の信頼度が第二の閾値以下である領域に対応する部分を、消光または減光するように投影パターン群を更新する。
距離計測の信頼度が第一の閾値以上である場合は、正しく距離計測される可能性が高いため、所望の距離計測結果が得られるであろうと見なし、以降の繰り返し処理の中では処理を行わない。
一方、距離計測の信頼度が第二の閾値以下である場合は、正しく距離計測されない可能性が高いため、所望の距離計測結果が得られないであろうと見なし、以降の繰り返し処理の中では処理を行わない。
よって、いずれの場合も、上記の領域を照らしている光を消光または減光することによって、上記の領域で反射した光が計測対象物内の他の面を照らす多重反射の原因となっていた場合には、次の繰り返し処理で更新した投影パターンを投影することで、その多重反射の影響を取り除くことができる。
(ステップS1607、S1608)
ステップS1607およびステップS1608の処理は、第1の実施形態の図10とほぼ同じように行うことができるため、説明を省略する。
第4の実施形態によれば、距離計測の信頼度が第一の閾値以上であり有効な距離計測値が得られた領域に対応する投影パターン部分と、距離計測の信頼度が第二の閾値以下であるために判断部で有効であると判断できずに残ってしまう領域に対応する投影パターン部分を消光または減光することで、多重反射の影響を低減しながら、繰り返し処理によって有効な距離計測値が得られる領域を増やしていくことができる。
第4の実施形態では、撮像部を2つ用いる例を紹介したが、第1実施形態と同様にこの例に限られるものではなく、撮像部を任意の複数個用いてもよい。また、第2実施形態と同様にこの例に限られるものではなく、投影部2つと撮像部1つを用いてもよいし、投影部を任意の複数個用いてもよい。
また、第4の実施形態では、第二の閾値以下である領域に対応する部分は、一旦パターンを消光または減光したら以降のパターン更新時もそのまま消光または減光したままであるが、第3実施形態と同様に2回目以降のパターン更新時に消光または減光を止めてパターンを点灯または増光してもよい。その他にも、2回目のパターン更新時のみ点灯または増光するようにしてもよい。
以上が、本発明の第4の実施形態に係る距離計測装置の説明である。
尚、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。また、そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。

Claims (12)

  1. 投影手段によりパターンが投影された対象物体を撮像した画像に基づいて、前記対象物体までの距離を計測する距離計測装置であって、
    投影手段に、パターンを対象物体に投影させる投影制御手段と、前記投影手段により前記パターンが投影された前記対象物体を、第1の撮像手段により撮像した第1の画像を取得する第1の画像取得手段と、
    前記投影手段によりパターンが投影された前記対象物体を、前記第1の撮像手段の位置と異なる位置に配置された第2の撮像手段により撮像した第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、
    前記取得した第1の画像に基づいて、前記対象物体の第1の距離情報を計測する第1の計測手段と、
    前記取得した第2の画像に基づいて、前記対象物体の第2の距離情報を計測する第2の計測手段と、
    前記対象物体の領域ごとに、前記第1の距離情報の示す距離値と前記第2の距離情報の示す距離値が一致しているか否かを判定した結果に基づいて、前記計測された第1の距離情報と前記第2の距離情報が多重反射の影響を受けずに有効であるかを判断する判断手段と、
    前記第1の画像の輝度と前記第2の画像の輝度とに基づいて、前記第1の撮像手段および前記第2の撮像手段から前記計測対象物体を観察し、どちらか一方のみで撮像できた場合に前記計測対象物体が遮へいされるオクルージョン領域を取得する取得手段と、
    前記取得されたオクルージョン領域に投影されるパターンの輝度と、前記判断手段によって距離が有効であると判断された領域に投影されるパターンの輝度とを減少させる制御手段と、
    前記判断手段、前記制御手段による処理を1回実行した後に、予め定められた終了判定条件を満たすかどうかを判定する終了判定手段を備え、
    前記終了判定手段によって終了判定条件を満たさないと判定された場合に、前記投影制御手段、前記第1の画像取得手段、前記第2の画像取得手段、前記第1の計測手段、前記第2の計測手段、前記取得手段、前記判断手段、前記制御手段、の一連の処理を少なくとも1回繰り返して実行することを特徴とする距離計測装置。
  2. 前記取得手段は、前記第1の距離情報または前記第2の距離情報のうち、一方の距離情報における距離値が欠如している領域を前記オクルージョン領域として取得することを特徴とする請求項1に記載の距離計測装置。
  3. 前記取得手段は、前記第1の画像または前記第2の画像の輝度に基づいて、前記オクルージョン領域を取得することを特徴とする請求項1に記載の距離計測装置。
  4. 投影手段によりパターンが投影された対象物体を撮像した画像に基づいて、前記対象物体までの距離を計測する距離計測装置であって、
    投影手段に、パターンを対象物体に投影させる投影制御手段と、
    前記投影手段により前記パターンが投影された前記対象物体を、第1の撮像手段により撮像した第1の画像を取得する第1の画像取得手段と、
    前記投影手段によりパターンが投影された前記対象物体を、前記第1の撮像手段の位置と異なる位置に配置された第2の撮像手段により撮像した第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、
    前記取得した第1の画像に基づいて、前記対象物体の第1の距離情報を計測する第1の計測手段と、
    前記取得した第2の画像に基づいて、前記対象物体の第2の距離情報を計測する第2の計測手段と、
    前記第1の画像の輝度と前記第2の画像の輝度とに基づいて、前記取得した第1の画像および第2の画像の少なくとも一方において、輝度値が飽和しているサチュレーション領域を取得する取得手段と、
    前記対象物体の領域ごとに、前記第1の距離情報の示す距離値と前記第2の距離情報の示す距離値が一致しているか否かを判定した結果に基づいて、前記計測された第1の距離情報と前記第2の距離情報が有効であるかを判断する判断手段と、
    前記取得されたサチュレーション領域に投影されるパターンの輝度と、前記判断手段によって距離が有効であると判断された領域に投影されるパターンの輝度とを減少させる制御手段と、
    前記判断手段、前記制御手段による処理を1回実行した後に、予め定められた終了判定条件を満たすかどうかを判定する終了判定手段を備え、
    前記終了判定手段によって終了判定条件を満たさないと判定された場合に、前記投影制御手段、前記第1の画像取得手段、前記第2の画像取得手段、前記第1の計測手段、前記第2の計測手段、前記取得手段、前記判断手段、前記制御手段、の一連の処理を少なくとも1回繰り返して実行することを特徴とする距離計測装置。
  5. 前記終了判定手段は、前記投影制御手段、前記第1の画像取得手段、前記第2の画像取得手段、前記取得手段、前記第1の計測手段、前記第2の計測手段、前記判断手段、前記制御手段、により行われる一連の処理の繰り返し回数に基づいて、判定を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の距離計測装置。
  6. 前記終了判定手段は、前記投影制御手段、前記第1の画像取得手段、前記第2の画像取得手段、前記取得手段、前記第1の計測手段、前記第2の計測手段、前記判断手段、前記制御手段、により行われる一連の処理に要する時間に基づいて、判定を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の距離計測装置。
  7. 前記終了判定手段は、前記投影制御手段、前記第1の画像取得手段、前記第2の画像取得手段、前記取得手段、前記第1の計測手段、前記第2の計測手段、前記判断手段、前記制御手段、により行われる処理の結果に基づいて、判定を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の距離計測装置。
  8. 前記終了判定手段は、前記投影制御手段、前記第1の画像取得手段、前記第2の画像取得手段、前記取得手段、前記第1の計測手段、前記第2の計測手段、前記判断手段、前記制御手段、により行われた過去の計測結果と、今回の計測結果とに基づいて、判定を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の距離計測装置。
  9. 投影手段および第1、第2の撮影手段に接続され、前記投影手段によりパターンが投影された対象物体を前記撮像手段が撮像した画像に基づいて前記対象物体までの距離を計測するためのコンピュータを、
    前記投影手段に、パターンを対象物体に投影させる投影制御手段と、前記投影手段により前記パターンが投影された前記対象物体を、前記第1の撮像手段により撮像した第1の画像を取得する第1の画像取得手段と、
    前記投影手段によりパターンが投影された前記対象物体を、前記第1の撮像手段の位置と異なる位置に配置された前記第2の撮像手段により撮像した第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、
    前記取得した第1の画像に基づいて、前記対象物体の第1の距離情報を計測する第1の計測手段と、
    前記取得した第2の画像に基づいて、前記対象物体の第2の距離情報を計測する第2の計測手段と、
    前記対象物体の領域ごとに、前記第1の距離情報の示す距離値と前記第2の距離情報の示す距離値が一致しているか否かを判定した結果に基づいて、前記計測された第1の距離情報と前記第2の距離情報が多重反射の影響を受けずに有効であるかを判断する判断手段と、
    前記第1の画像の輝度と前記第2の画像の輝度とに基づいて、前記第1の撮像手段および前記第2の撮像手段から前記計測対象物体を観察し、どちらか一方のみで撮像できた前記第1の撮像手段および前記第2の撮像手段から前記計測対象物体を観察し、どちらか一方のみで撮像できた場合に前記計測対象物体が遮へいされるオクルージョン領域を取得する取得手段と、
    前記取得されたオクルージョン領域に投影されるパターンの輝度と、前記判断手段によって距離が有効であると判断された領域に投影されるパターンの輝度とを減少させる制御手段と、
    前記判断手段、前記制御手段による処理を1回実行した後に、予め定められた終了判定条件を満たすかどうかを判定する終了判定手段として機能させ、
    前記終了判定手段によって終了判定条件を満たさないと判定された場合に、前記投影制御手段、前記第1の画像取得手段、前記第2の画像取得手段、前記第1の計測手段、前記第2の計測手段、前記取得手段、前記判断手段、前記制御手段、の一連の処理を少なくとも1回繰り返して実行させることを特徴とするためのプログラム。
  10. 投影手段および第1、第2の撮影手段に接続され、前記投影手段によりパターンが投影された対象物体を前記撮像手段が撮像した画像に基づいて前記対象物体までの距離を計測するコンピュータを、
    前記投影手段に、パターンを対象物体に投影させる投影制御手段と、
    前記投影手段により前記パターンが投影された前記対象物体を、前記第1の撮像手段により撮像した第1の画像を取得する第1の画像取得手段と、
    前記投影手段によりパターンが投影された前記対象物体を、前記第1の撮像手段の位置と異なる位置に配置された前記第2の撮像手段により撮像した第2の画像を取得する第2の画像取得手段と、
    前記取得した第1の画像に基づいて、前記対象物体の第1の距離情報を計測する第1の計測手段と、
    前記取得した第2の画像に基づいて、前記対象物体の第2の距離情報を計測する第2の計測手段と、
    前記第1の画像の輝度と前記第2の画像の輝度とに基づいて、前記取得した第1の画像および第2の画像の少なくとも一方において、輝度値が飽和しているサチュレーション領域を取得する取得手段と、
    前記対象物体の領域ごとに、前記第1の距離情報の示す距離値と前記第2の距離情報の示す距離値が一致しているか否かを判定した結果に基づいて、前記計測された第1の距離情報と前記第2の距離情報が有効であるかを判断する判断手段と、
    前記取得されたサチュレーション領域に投影されるパターンの輝度と、前記判断手段によって距離が有効であると判断された領域に投影されるパターンの輝度とを減少させる制御手段と、
    前記判断手段、前記制御手段による処理を1回実行した後に、予め定められた終了判定条件を満たすかどうかを判定する終了判定手段として機能させ、
    前記終了判定手段によって終了判定条件を満たさないと判定された場合に、前記投影制御手段、前記第1の画像取得手段、前記第2の画像取得手段、前記第1の計測手段、前記第2の計測手段、前記取得手段、前記判断手段、前記制御手段、の一連の処理を少なくとも1回繰り返して実行することを特徴とするためのプログラム。
  11. 投影手段に、パターンを対象物体に投影させる投影制御工程と、
    前記投影手段により前記パターンが投影された前記対象物体を、第1の撮像手段により撮像した第1の画像を取得する第1の画像取得工程と、
    前記投影手段によってパターンが投影された前記対象物体を、前記第1の撮像手段の位置と異なる位置に配置された第2の撮像手段により撮像した第2の画像を取得する第2の画像取得工程と、
    前記取得した第1の画像に基づいて、前記対象物体の第1の距離情報を計測する第1の計測工程と、
    前記取得した第2の画像に基づいて、前記対象物体の第2の距離情報を計測する第2の計測工程と、
    前記第1の画像の輝度と前記第2の画像の輝度とに基づいて、前記第1の撮像手段および前記第2の撮像手段から前記計測対象物体を観察し、どちらか一方のみで撮像できた場合に前記計測対象物体が遮へいされる、オクルージョン領域を取得する取得工程と、
    前記対象物体の領域ごとに、前記第1の距離情報の示す距離値と前記第2の距離情報の示す距離値が一致しているか否かを判定した結果に基づいて、前記計測された第1の距離情報と前記第2の距離情報が有効であるかを判断する判断工程と、
    前記取得されたオクルージョン領域に投影されるパターンの輝度と、前記判断工程において距離が有効であると判断された領域に投影されるパターンの輝度とを減少させる制御工程と、
    前記判断工程、前記制御工程の処理を1回実行した後に、予め定められた終了判定条件を満たすかどうかを判定する終了判定工程を備え、
    前記終了判定工程において終了判定条件を満たさないと判定された場合に、前記投影制御工程、前記第1の画像取得工程、前記第2の画像取得工程、前記第1の計測工程、前記第2の計測工程、前記取得工程、前記判断工程、前記制御工程、の一連の処理を少なくとも1回繰り返して実行することを特徴とする距離計測方法。
  12. 投影手段に、パターンを対象物体に投影させる投影制御工程と、
    前記投影手段により前記パターンが投影された前記対象物体を、第1の撮像手段により撮像した第1の画像を取得する第1の画像取得工程と、
    前記投影手段によりパターンが投影された前記対象物体を、前記第1の撮像手段の位置と異なる位置に配置された第2の撮像手段により撮像した第2の画像を取得する第2の画像取得工程と、
    前記取得した第1の画像に基づいて、前記対象物体の第1の距離情報を計測する第1の計測工程と、
    前記取得した第2の画像に基づいて、前記対象物体の第2の距離情報を計測する第2の計測工程と、
    前記取得した第1の画像および第2の画像の少なくとも一方において、輝度値が飽和しているサチュレーション領域を取得する取得工程と、
    前記対象物体の領域ごとに、前記第1の距離情報の示す距離値と前記第2の距離情報の示す距離値が一致しているか否かを判定した結果に基づいて、前記計測された第1の距離情報と前記第2の距離情報が有効であるかを判断する判断工程と、
    前記第1の画像の輝度と前記第2の画像の輝度とに基づいて、前記取得されたサチュレーション領域に投影されるパターンの輝度と、前記判断工程において距離が有効であると判断された領域に投影されるパターンの輝度とを減少させる制御工程と、
    前記判断工程、前記制御工程の処理を1回実行した後に、予め定められた終了判定条件を満たすかどうかを判定する終了判定工程を備え、
    前記終了判定工程において終了判定条件を満たさないと判定された場合に、前記投影制御工程、前記第1の画像取得工程、前記第2の画像取得工程、前記第1の計測工程、前記第2の計測工程、前記取得工程、前記判断工程、前記制御工程、の一連の処理を少なくとも1回繰り返して実行することを特徴とする距離計測方法。
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