JPWO2016125515A1 - 可変フィルタ回路、高周波モジュール回路、および、通信装置 - Google Patents

可変フィルタ回路、高周波モジュール回路、および、通信装置 Download PDF

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Abstract

通過帯域の帯域幅および中心周波数を制御可能であり、可変リアクタンスの総数を抑制できる、可変フィルタ回路を提供する。信号経路に対して直列に複数の回路素子を接続した直列腕(11)と、前記信号経路に対して並列に複数の回路素子を接続した並列腕(12)と、を備え、前記直列腕(11)と前記並列腕(12)とは、それぞれ、可変リアクタンス素子と、前記可変リアクタンス素子と直列に接続されて共振する直列リアクタンス素子と、前記可変リアクタンス素子と並列に接続されて共振する並列リアクタンス素子と、を含む、可変フィルタ回路(10)。

Description

本発明は、通過帯域の中心周波数と帯域幅とを周波数調整することが可能な可変フィルタ回路に関する。
従来から、通過帯域の中心周波数と帯域幅とを周波数調整することが可能な可変フィルタ回路(例えば特許文献1参照。)が提案されている。従来の可変フィルタ回路は、インダクタと可変容量とを並列に接続して共振回路を構成し、該共振回路を複数、入出力ポート間に並直列に接続したラダー型の構成を有している。該可変フィルタ回路では、入出力ポート間に複数の回路素子を直列に接続した共振回路(以下、直列腕と称する。)の可変容量を制御することにより、通過帯域の中心周波数を調整することができる。また、入出力ポートに対して複数の回路素子を並列に接続した共振回路(以下、並列腕と称する。)の可変容量を制御することにより、通過帯域の低周波側または高周波数側の近傍周波数に設ける減衰極を調整することができる。
特開2011−130083号公報
従来の可変フィルタ回路においては、通過帯域の低周波側で共振する少なくとも1つの周波数と、通過帯域内で共振する少なくとも1つの周波数と、通過帯域の高周波側で共振する少なくとも1つの周波数とを、実現するための複数のリアクタンス素子が必要であった。そして、通過帯域の中心周波数と帯域幅との周波数調整を行うために必要な最小構成単位として、少なくとも3つの可変リアクタンスが含まれていた。可変リアクタンスは一般に受動素子などと比べてサイズが大きいため、可変リアクタンスの総数が多ければ、可変フィルタ回路の大型化が招かれてしまう問題があった。また、可変リアクタンスの総数が多いことで、可変リアクタンスの制御が複雑化してしまうという問題もあった。
そこで、本発明の目的は、可変リアクタンスをそれぞれ1つ含む、1つの直列腕と1つの並列腕とで、通過帯域の中心周波数および帯域幅を周波数調整することが可能な可変フィルタ回路を実現することが可能な、可変フィルタ回路、高周波モジュール回路、および、通信装置を提供することにある。より具体的には、最小構成単位に含まれる可変リアクタンス素子の総数を2として、可変リアクタンスの総数を従来より低減して、通過帯域の中心周波数および帯域幅を周波数調整することが可能な、可変フィルタ回路、高周波モジュール回路、および、通信装置を提供することを目的とする。
この発明の可変フィルタ回路は、信号経路に対して直列に接続した複数の回路素子を備える直列腕と、前記信号経路とグランドとの間に接続した複数の回路素子を備える並列腕と、を備え、前記直列腕と前記並列腕とは、それぞれ、1つの可変リアクタンス素子と、前記可変リアクタンスに並列に接続されて前記可変リアクタンスと共振する並列リアクタンス素子と、前記可変リアクタンスに直列に接続されて前記可変リアクタンスと共振する直列リアクタンス素子と、を含む。そして、前記直列腕と前記並列腕とのそれぞれにおいて、前記可変リアクタンス素子と前記並列リアクタンス素子とが共振する周波数は、前記可変リアクタンス素子と前記直列リアクタンス素子とが共振する周波数よりも低い周波数である。
この構成では、並列腕の単体での通過特性において、可変リアクタンス素子と並列リアクタンス素子との共振によって周波数調整が可能な通過帯域を形成することができ、可変リアクタンス素子と直列リアクタンス素子との共振によって、通過帯域の高周波数側の近傍周波数に周波数調整が可能な減衰極を形成することができる。また、直列腕の単体での通過特性において、可変リアクタンス素子と直列リアクタンス素子との共振によって周波数調整が可能な通過帯域を形成することができ、可変リアクタンス素子と並列リアクタンス素子との共振によって、通過帯域の低周波数側の近傍周波数に周波数調整が可能な減衰極を形成することができる。
そして、可変フィルタ回路全体の通過特性においては、並列腕の通過帯域と直列腕の通過帯域とが重なりあう周波数帯域が可変フィルタ回路全体の通過帯域となる。また、可変フィルタ回路全体の通過特性においては、直列腕の通過帯域よりも低周波数側にある減衰極と、並列腕の通過帯域よりも高周波数側にある減衰極とのそれぞれが減衰極になり、通過帯域の低周波数側と高周波数側との双方で急峻な減衰特性が得られる。そして、直列腕と並列腕それぞれの可変リアクタンス素子を制御することにより、通過帯域と2つの減衰極それぞれとを周波数調整することができ、通過帯域の中心周波数および帯域幅が可変なバンドパスフィルタ特性を得ることができる。
前記直列腕は、前記可変リアクタンス素子と前記並列リアクタンス素子との並列回路に対して、前記直列リアクタンス素子を直列に接続して構成されていることが好ましい。
この構成では、直列腕の単体での通過特性において、通過帯域の高周波数側の近傍周波数帯域で、通過帯域から離れるほど減衰量がなだらかに増える。このため、可変フィルタ回路全体での通過特性において、通過帯域よりも高周波数側の広い周波数帯域で大きな減衰量を確保することができる。
前記並列腕は、前記可変リアクタンス素子と前記直列リアクタンス素子との直列回路に対して、前記並列リアクタンス素子を並列に接続して構成されていることが好ましい。
この構成では、並列腕の単体での通過特性において、通過帯域の低周波数側の近傍周波数帯域で、通過帯域から離れるほど減衰量がなだらかに増える。このため、可変フィルタの全体での通過特性において、通過帯域よりも低周波数側の広い周波数帯域で大きな減衰量を確保することができる。
前記可変リアクタンス素子は可変容量素子であり、前記直列リアクタンス素子および前記並列リアクタンス素子はインダクタであることが好ましい。
この構成では、可変リアクタンス素子、直列リアクタンス素子、および並列リアクタンス素子を、それぞれ比較的小型の素子で実現することができ、回路全体として小型化を図ることができる。
前記並列腕の両側にそれぞれ接続される第1の前記直列腕と第2の前記直列腕とを備え、前記第1の直列腕の前記並列リアクタンス素子であるインダクタと、前記第2の直列腕の前記並列リアクタンス素子であるインダクタと、が磁界結合することが好ましい。
この構成では、インダクタのインダクタンスを増やすことなく、磁界結合によって直列腕の並列共振の周波数を低周波数側に動かすことができる。このことにより、損失の増大を防ぎながら、急峻性や減衰性をより高めることが可能になる。
前記直列腕の両側にそれぞれ接続される第1の前記並列腕と第2の前記並列腕とを備え、前記第1の並列腕の前記直列リアクタンス素子であるインダクタと、前記第2の並列腕の前記直列リアクタンス素子であるインダクタと、が互いに磁界結合することが好ましい。
この構成では、インダクタのインダクタンスを増やすことなく、磁界結合によって並列腕の直列共振の周波数を高周波数側に動かすことができる。このことにより、損失の増大を防ぎながら、急峻性や減衰性をより高めることが可能になる。
前記磁界結合するインダクタは、それぞれ、互いが接続される側の第1の実装端子と、回路入出力部に接続される側の第2の実装端子とを有するチップ部品であり、互いの第1の実装端子と第2の実装端子が近接して配置されていることが好ましい。
この構成では、磁界結合する2つのインダクタの相互容量の影響を抑えて、磁界結合を強めることができる。
前記可変フィルタ回路は、前記信号経路の入出力端に設けられて、前記入出力端からみた正規化インピーダンスを実質的に1に近づけた整合回路を更に備えることが好ましい。
この構成では、可変フィルタ回路の入出力端での信号の反射を抑えて、可変フィルタ回路の通過特性を更に改善することができる。
前記可変フィルタ回路は、複数の前記直列腕を備えてもよい。また、前記可変フィルタ回路は、複数の前記並列腕を備えてもよい。
これらの構成では、複数の直列腕や複数の並列腕の特性を重ね合わせることができ、可変フィルタ回路の通過特性を更に改善することができる。
また、この発明に係る高周波モジュール回路は、上述の可変フィルタ回路と、アンテナチューナーと、送信信号と受信信号とを分波する分波回路と、前記送信信号をフィルタリングして前記分波回路に出力する、送信フィルタと、前記分波回路で分波された前記受信信号をフィルタリングする、受信フィルタと、を備え、前記可変フィルタ回路は、前記分波回路と前記アンテナチューナーとの間に配置される。この場合、高周波モジュール回路は、パワーアンプを更に備え、前記パワーアンプは、送信信号を増幅して前記送信フィルタに出力することが好ましい。
また、この発明に係る通信装置は、上述の高周波モジュール回路と、RFICと、を備え、前記RFICは、前記パワーアンプに送信信号を出力する。
この発明によれば、通過帯域の中心周波数および帯域幅を周波数調整することが可能な可変フィルタ回路を、最小構成単位に含まれる可変リアクタンス素子の総数を2として構成することで、従来よりも可変リアクタンス素子の総数を低減して、可変フィルタ回路の回路サイズや制御の複雑さを抑えつつ、通過帯域の中心周波数および帯域幅を周波数調整することが可能な、可変フィルタ回路、高周波モジュール回路、および、通信装置を提供できる。
第1の実施形態に係る可変フィルタ回路の回路図である。 実施例1に係る直列腕の回路図および特性図である。 実施例1に係る並列腕の回路図および特性図である。 実施例1に係る可変フィルタ回路の特性図である。 実施例2に係る直列腕および並列腕の回路図である。 実施例2に係る直列腕および並列腕ならびに可変フィルタ回路の特性図である。 実施例3に係る直列腕および並列腕の回路図ならびに可変フィルタ回路の特性図である。 実施例4に係る直列腕および並列腕の回路図ならびに可変フィルタ回路の特性図である。 第2の実施形態に係る可変フィルタ回路の回路図である。 第3の実施形態に係る可変フィルタ回路の回路図および特性図である。 第3の実施形態において直列腕の間に磁界結合を生じさせる場合を説明する回路図および特性図である。 第3の実施形態において回路部品の構成例を示す模式図および特性図である。 第4の実施形態に係る可変フィルタ回路の回路図である。 第4の実施形態において並列腕の間に磁界結合を生じさせる場合を説明する回路図および特性図である。 第5の実施形態に係る通信装置のブロック図である。
≪第1の実施形態≫
図1は、本発明の第1の実施形態に係る可変フィルタ回路10を示す回路図である。
可変フィルタ回路10は、ポートPin,Pout,Pgndと、直列腕11と、並列腕12と、を備えている。
ポートPinは、可変フィルタ回路10の信号入力端である。ポートPoutは、可変フィルタ回路10の信号出力端である。ポートPgndは、可変フィルタ回路10のグランド接続端である。
直列腕11と並列腕12とは、ポートPinとポートPoutとの間の信号経路に順に接続している。直列腕11は、ポートPinとポートPoutとの間に直列に挿入したLC直並列接続回路を含んでいる。並列腕12は、ポートPinとポートPgndとの間に直列に接続したLC直並列接続回路を含んでいる。
直列腕11と並列腕12とは、詳細は後述するが、それぞれ、1つの可変リアクタンス素子と、可変リアクタンス素子と直列共振する直列リアクタンス素子と、可変リアクタンス素子と並列共振する並列リアクタンス素子と、を含んでいる。すなわち、直列腕11と並列腕12とは、それぞれ直列共振点と並列共振点とを有するように構成されている。このため、直列腕11および並列腕12それぞれの単体の通過特性は、それぞれ、可変リアクタンス素子の制御によって周波数調整が可能な通過帯域と減衰極とを有するものになる。
一方、可変フィルタ回路10全体の通過特性は、直列腕11の単体での通過特性と並列腕12の単体での通過特性とが重なりあったものになる。具体的には、並列腕12の通過帯域と直列腕11の通過帯域とが重なりあう周波数帯域が可変フィルタ回路10全体の通過帯域となる。また、直列腕11における減衰極に重なる周波数帯域と、並列腕12における減衰極に重なる周波数帯域とのそれぞれが、可変フィルタ回路10の減衰極となる。
したがって、本実施形態に係る可変フィルタ回路10は、通過特性に通過帯域と2つの減衰極とを有し、直列腕11と並列腕12とに設ける合計2つの可変リアクタンス素子それぞれを制御することにより、通過帯域と2つの減衰極とを周波数調整することができる。
≪実施例1≫
以下、可変フィルタ回路10のより詳細な実施例について説明する。
図2(A)は、可変フィルタ回路10の実施例1に係る直列腕11Aの回路図である。
直列腕11Aは、ここでは、可変容量素子22Aと、直列インダクタ23Aと、並列インダクタ24Aと、を備えている。可変容量素子22Aは、可変な容量性リアクタンス値を有している。並列インダクタ24Aは、可変容量素子22Aと並列に接続していて、可変容量素子22Aの容量性リアクタンスと共振する誘導性リアクタンスを有している。直列インダクタ23Aは、並列インダクタ24Aと可変容量素子22Aとの並列回路に対して直列に接続していて、可変容量素子22Aの容量性リアクタンスと共振する誘導性リアクタンスを有している。これらの並列インダクタ24Aと可変容量素子22Aと直列インダクタ23Aは、それぞれ、可変フィルタ回路10の入出力端間の信号経路に対して直列に接続されている。
図2(B)は、直列腕11Aの単体での通過特性S21(A)を例示する特性図である。
この直列腕11Aでは、可変容量素子22Aと直列インダクタ23Aとの直列共振周波数fs(A)に対して、可変容量素子22Aと並列インダクタ24Aとの並列共振周波数fp(A)は、より低周波数側にある。そして、高周波数側の直列共振周波数fs(A)では減衰量が抑制され、直列共振周波数fs(A)の近傍周波数帯域に通過帯域が形成される。また、低周波数側の並列共振周波数fp(A)では信号の通過量が極小化し、並列共振周波数fp(A)に減衰極が形成される。したがって、通過特性S21(A)において、直列共振周波数fs(A)および通過帯域、ならびに、並列共振周波数fp(A)および減衰極は、可変容量素子22Aの制御により周波数調整が可能である。
図3(A)は、可変フィルタ回路10の実施例1に係る並列腕12Bの回路図である。
並列腕12Bは、ここでは、可変容量素子22Bと、直列インダクタ23Bと、並列インダクタ24Bと、を備えている。可変容量素子22Bは、可変な容量性リアクタンス値を有している。直列インダクタ23Bは、可変容量素子22Bに対して直列に接続していて、可変容量素子22Bの容量性リアクタンスと共振する誘導性リアクタンスを有している。並列インダクタ24Bは、直列インダクタ23Bと可変容量素子22Bとの直列回路に対して並列に接続していて、可変容量素子22Bの容量性リアクタンスと共振する誘導性リアクタンスを有している。これらの可変容量素子22Bと、直列インダクタ23Bと、並列インダクタ24Bとは、それぞれ、可変フィルタ回路10の入出力端間の信号経路に対して並列に接続されている。
図3(B)は、並列腕12Bの単体での通過特性S21(B)を例示する特性図である。
この並列腕12Bでは、可変容量素子22Bと直列インダクタ23Bとの直列共振周波数fs(B)に対して、可変容量素子22Bと並列インダクタ24Bとの並列共振周波数fp(B)は、より低周波数側にある。そして、低周波数側の並列共振周波数fp(B)では減衰量が抑制され、並列共振周波数fp(B)の近傍周波数帯域に通過帯域が形成される。また、高周波数側の直列共振周波数fs(B)では信号の通過量が極小化し、直列共振周波数fs(B)に減衰極が形成される。したがって、通過特性S21(B)において、並列共振周波数fp(B)および通過帯域、ならびに、直列共振周波数fs(B)および減衰極は、可変容量素子22Bの制御により周波数調整が可能である。
上記の実施例1に係る直列腕11Aおよび並列腕12Bは、可変フィルタ回路10の信号経路に順に挿入されるため、可変フィルタ回路10全体の通過特性は、直列腕11Aの通過特性と並列腕12Bの通過特性とを重ね合わせたようなものになる。
図4(A)および図4(B)は、実施例1に係る直列腕11Aおよび並列腕12Bを用いる場合の、可変フィルタ回路10の通過特性を例示する特性図である。
可変フィルタ回路10の通過特性においては、直列腕11Aの通過帯域と並列腕12Bの通過帯域とが重なる周波数帯域に通過帯域が形成される。また、直列腕11Aによって通過帯域の低周波数側の周波数fp(A)に、可変フィルタ回路10の1つ目の減衰極が形成され、並列腕12Bによって通過帯域の高周波数側の周波数fs(B)に、可変フィルタ回路10の2つ目の減衰極が形成される。
可変フィルタ回路10の通過帯域は、直列腕11Aによる減衰極が形成される周波数fp(A)の高周波数側、かつ、並列腕12Bによる減衰極が形成される周波数fs(B)の低周波数側に形成される。したがって、可変フィルタ回路10全体の通過特性において、通過帯域の低周波数側と高周波数側との双方に減衰極が形成され、通過帯域の低周波数側と高周波数側との双方で急峻な減衰特性を有するバンドパスフィルタ特性を実現することができる。そして、可変フィルタ回路10の通過帯域は、合計2つの可変容量素子22A,22Bそれぞれの制御により、通過帯域の高周波数側のカットオフ周波数および減衰極と、通過帯域の低周波数側のカットオフ周波数および減衰極とを独立に周波数調整することができる。したがって、可変フィルタ回路10の通過帯域は、中心周波数および帯域幅を制御することができる。
例えば、直列腕11Aの可変容量素子22Aと並列腕12Bの可変容量素子22Bとをそれぞれ制御することで、直列腕11Aの並列共振周波数fp(A)と並列腕12Bの直列共振周波数fs(B)とを同じ周波数調整幅で調整する。すると、図4(A)に示すように、可変フィルタ回路10全体の通過特性において、通過帯域の低周波数側のカットオフ周波数および減衰極と、通過帯域の高周波数側のカットオフ周波数および減衰極とを同じ周波数方向に同じ周波数調整幅で遷移させることができる。このようにして、通過帯域の帯域幅を変えずに通過帯域の中心周波数を変えることができる。
また、直列腕11Aの可変容量素子22Aを制御せずに並列腕12Bの可変容量素子22Bのみを制御することで、直列腕11Aの並列共振周波数fp(A)を変えずに、並列腕12Bの直列共振周波数fs(B)を周波数調整する。すると、図4(B)に示すように、可変フィルタ回路10全体の通過特性において、通過帯域の低周波数側のカットオフ周波数および減衰極を変えずに、通過帯域の高周波数側のカットオフ周波数および減衰極を周波数調整することができる。このようにして、通過帯域を所望の帯域幅とすることができる。
≪実施例2≫
図5(A)は、可変フィルタ回路10の実施例2に係る直列腕11Cの回路図である。
直列腕11Cは、ここでは、可変容量素子22Cと、直列インダクタ23Cと、並列インダクタ24Cと、を備えている。可変容量素子22Cは、可変な容量性リアクタンス値を有している。直列インダクタ23Cは、可変容量素子22Cに対して直列に接続していて、可変容量素子22Cの容量性リアクタンスと共振する誘導性リアクタンスを有している。並列インダクタ24Cは、可変容量素子22Cと直列インダクタ23Cとの直列回路に対して並列に接続していて、可変容量素子22Cの容量性リアクタンスと共振する誘導性リアクタンスを有している。これらの並列インダクタ24Cと可変容量素子22Cと直列インダクタ23Cとは、それぞれ、可変フィルタ回路10の入出力端間の信号経路に対して直列に接続されている。
図5(B)は、可変フィルタ回路10の実施例2に係る並列腕12Dの回路図である。
並列腕12Dは、ここでは、可変容量素子22Dと、直列インダクタ23Dと、並列インダクタ24Dと、を備えている。可変容量素子22Dは、可変な容量性リアクタンス値を有している。並列インダクタ24Dは、可変容量素子22Dに対して並列に接続していて、可変容量素子22Dの容量性リアクタンスと共振する誘導性リアクタンスを有している。直列インダクタ23Dは、可変容量素子22Dと並列インダクタ24Dとの並列回路に対して直列に接続していて、可変容量素子22Dの容量性リアクタンスと共振する誘導性リアクタンスを有している。これらの並列インダクタ24Dと可変容量素子22Dと直列インダクタ23Dとは、それぞれ、可変フィルタ回路10の入出力端間の信号経路に対して並列に接続されている。
図6(A)は、直列腕11Cの単体での通過特性S21(C)を例示する特性図である。なお、図6(A)には、比較のために実施例1に係る直列腕11Aの通過特性S21(A)を合わせて示している。
直列腕11Cでは、実施例1の直列腕11Aと同様に、可変容量素子22Cと直列インダクタ23Cとの直列共振周波数fs(C)に対して、可変容量素子22Cと並列インダクタ24Cとの並列共振周波数fp(C)は、より低周波数側にある。このため、高周波数側の直列共振周波数fs(C)の近傍周波数帯域に通過帯域が形成され、低周波数側の並列共振周波数fp(C)に減衰極が形成される。したがって、通過特性S21(A)において、高周波数側の直列共振周波数fs(C)および通過帯域、ならびに、低周波数側の並列共振周波数fp(C)および減衰極は、可変容量素子22Cの制御により周波数調整が可能である。
図6(B)は、並列腕12Dの単体での通過特性S21(D)を例示する特性図である。なお、図6(B)には、比較のために実施例1に係る並列腕12Bの通過特性S21(B)を合わせて示している。
並列腕12Dでは、実施例1の並列腕12Bと同様に、可変容量素子22Dと直列インダクタ23Dとの直列共振周波数fs(D)に対して、可変容量素子22Dと並列インダクタ24Dとの並列共振周波数fp(D)は、より低周波数側にある。このため、低周波数側の並列共振周波数fp(D)の近傍帯域に通過帯域が形成され、高周波数側の直列共振周波数fs(D)に減衰極が形成される。したがって、通過特性S21(D)において、高周波数側の直列共振周波数fs(D)および減衰極、ならびに、低周波数側の並列共振周波数fp(D)および通過帯域は、可変容量素子22Dの制御により周波数調整が可能である。
図6(C)は、実施例2に係る直列腕11Cおよび並列腕12Dを用いる場合の、可変フィルタ回路10の通過特性S21(CD)を例示する特性図である。なお、図6(C)中には、比較のために、実施例1に係る可変フィルタ回路10の通過特性S21(AB)を合わせて示している。
実施例2に係る通過特性S21(CD)においては、直列腕11Cの通過帯域と並列腕12Dの通過帯域とが重なる周波数帯域に通過帯域が形成される。また、直列腕11Cによって通過帯域の低周波数側の周波数fp(C)に、可変フィルタ回路10の1つ目の減衰極が形成され、並列腕12Dによって通過帯域の高周波数側の周波数fs(D)に、可変フィルタ回路10の2つ目の減衰極が形成される。したがって、この実施例2においても、通過帯域の低周波数側と高周波数側との双方で急峻な減衰特性を得ることができる。そして、合計2つの可変容量素子22C,22Dそれぞれの制御により、通過帯域の高周波数側のカットオフ周波数および減衰極と、通過帯域の低周波数側のカットオフ周波数および減衰極とを独立に周波数調整することができ、可変フィルタ回路10の通過帯域は中心周波数および帯域幅を制御することができる。
また、実施例2に係る通過特性S21(CD)と、実施例1に係る通過特性S21(AB)とを比較すると、2つの減衰極の間に挟まれる通過帯域において、挿入損失の最小値が、実施例1に係る通過特性S21(AB)よりも実施例2に係る通過特性S21(CD)でより小さい。一方、通過帯域から外れる通過帯域の高周波数側および低周波数側の周波数帯域での減衰性は、実施例2に係る通過特性S21(CD)よりも実施例1に係る通過特性S21(AB)でより優れている。したがって、可変フィルタ回路10において、通過帯域における挿入損失を抑制する観点からは、実施例2に係る構成を採用することが好ましく、通過帯域から外れる周波数帯域での減衰性を広く確保する観点からは、実施例1に係る構成を採用することが好ましい。
≪実施例3≫
図7(A)は、可変フィルタ回路10の実施例3に係る直列腕11Eの回路図である。図7(B)は、可変フィルタ回路10の実施例3に係る並列腕12Fの回路図である。直列腕11Eは、図2(A)に示した実施例1にかかる直列腕11Aと同じ構成である。並列腕12F、図5(B)に示した実施例2にかかる並列腕12Dと同じ構成である。
図7(C)は、実施例3に係る直列腕11Eおよび並列腕12Fを用いる場合の、可変フィルタ回路10の通過特性S21(AD)を例示する特性図である。なお、図7(C)中には、比較のために、実施例1に係る可変フィルタ回路10の通過特性S21(AB)と、実施例2に係る可変フィルタ回路10の通過特性S21(CD)と、を合わせて示している。
実施例3に係る可変フィルタ回路10の通過特性S21(AD)でも、通過帯域の低周波数側の近傍周波数に減衰極が形成されるとともに、通過帯域の高周波数側の近傍周波数にも減衰極が形成されたバンドパス特性を得ることができ、やはり、直列腕11Eおよび並列腕12Fに設けられる可変容量素子22A,22Dを制御することで、通過帯域の中心周波数および帯域幅を調整することができる。
また、実施例3に係る通過特性S21(AD)および実施例1に係る通過特性S21(AB)では、実施例2に係る通過特性S21(CD)よりも、通過帯域から高周波数側に外れる周波数帯域における減衰性が大幅に改善されている。このことから、可変フィルタ回路10において、通過帯域より高周波数側の周波数帯域で広く十分な減衰量を得るという観点からは、実施例1と実施例3とに共通する構成、すなわち、直列腕11において、可変容量素子22Aと並列インダクタ24Aとの並列回路に対して、直列インダクタ23Aを直列に接続する構成を採用することが好ましいと考えられる。
≪実施例4≫
次に、可変フィルタ回路10の実施例4について説明する。図8(A)は、可変フィルタ回路10の実施例4に係る直列腕11Gの回路図である。図8(B)は、可変フィルタ回路10の実施例4に係る並列腕12Hの回路図である。直列腕11Gは、図5(A)に示した実施例2にかかる直列腕11Cと同じ構成である。並列腕12H、図3(B)に示した実施例1にかかる並列腕12Bと同じ構成である。
図8(C)は、実施例4に係る直列腕11Gおよび並列腕12Hを用いる場合の、可変フィルタ回路10の通過特性S21(CB)を例示する特性図である。なお、図8(C)中には、比較のために、実施例1に係る可変フィルタ回路10の通過特性S21(AB)と、実施例2に係る可変フィルタ回路10の通過特性S21(CD)と、を合わせて示している。
実施例4に係る可変フィルタ回路10の通過特性S21(CB)でも、通過帯域の低周波数側の近傍周波数に減衰極が形成されるとともに、通過帯域の高周波数側の近傍周波数にも減衰極が形成されたバンドパス特性を得ることができ、やはり、直列腕11Gおよび並列腕12Hに設けられる可変容量素子22C,22Bを制御することで、通過帯域の中心周波数および帯域幅を調整することができる。
また、実施例4に係る通過特性S21(CB)および実施例1に係る通過特性S21(AB)では、実施例2に係る通過特性S21(CD)よりも、通過帯域から低周波数側に外れる周波数帯域における減衰性が大幅に改善されている。このことから、可変フィルタ回路10において、通過帯域から低周波数側に外れる周波数帯域で広く十分な減衰量を得るという観点からは、実施例1と実施例4とに共通する構成、すなわち、並列腕12において、可変容量素子と直列インダクタとの直列回路に対して、並列インダクタを並列に接続する構成を採用することが好ましいと考えられる。
≪第2の実施形態≫
次に本発明の第2の実施形態に係る可変フィルタ回路について説明する。図9は、本発明の第2の実施形態に係る可変フィルタ回路30の回路図である。
可変フィルタ回路30は、直列腕11と並列腕12と入力段整合回路31と出力段整合回路32とを備えている。直列腕11と並列腕12とは、第1の実施形態と同様の構成である。入力段整合回路31は、並列腕12と入力ポートPinとの間に設けられている。入力段整合回路31は、入力ポートPinからみた可変フィルタ回路30の正規化インピーダンスを1に近づける機能を有している。出力段整合回路32は、直列腕11と出力ポートPoutとの間に設けられている。出力段整合回路32は、出力ポートPoutからみた可変フィルタ回路30の正規化インピーダンスを1に近づける機能を有している。なお、ここでは、出力段整合回路32はLC並列共振回路となるようにも構成していて、可変フィルタ回路30の通過特性上で所定の周波数に固定された減衰極を形成する機能を兼ね備えている。
本実施形態に係る可変フィルタ回路30は、以上のように入力段整合回路31と出力段整合回路32とを備えることで、入力ポートPinおよび出力ポートPoutでの反射を抑えることができ、より良好な通過特性を実現することができる。
≪第3の実施形態≫
次に本発明の第3の実施形態に係る可変フィルタ回路について説明する。図10(A)は、本発明の第3の実施形態に係る可変フィルタ回路40の回路図である。
可変フィルタ回路40は、直列腕11,11’と並列腕12とを備えるT型の回路構成である。直列腕11と並列腕12とは、第1の実施形態と同様の構成である。直列腕11’は、直列腕11と同様の構成であり、並列腕12と入力ポートPinとの間に設けられている。この可変フィルタ回路40のように複数の直列腕を備えて本発明の可変フィルタ回路は構成することもできる。
図10(B)は可変フィルタ回路40の通過特性を例示する特性図である。可変フィルタ回路40のように複数の直列腕を備えることで、小型を保ちつつ、通過帯域から外れる周波数帯域において、より大きな減衰量を確保することが可能になる。
≪変形例≫
ここで、この第3の実施形態のT型の回路構成で、直列腕11,11’の並列インダクタ間を磁界結合させた場合について説明する。以下、このT型の回路構成で磁界結合を有する可変フィルタ回路を「可変フィルタ回路40’」とする。
図11(A)は、可変フィルタ回路40’の回路構成例を示す回路図である。直列腕11,11’は、それぞれ図2(A)に示した直列腕11Aと同じ回路構成である。並列腕12は、図3(A)に示した並列腕12Bと同じ回路構成である。
可変フィルタ回路40’において、並列腕12を挟んで両側それぞれに接続される2つの直列腕11,11’(第1の直列腕および第2の直列腕)それぞれに備える並列インダクタ24Aは、それぞれに生じる磁界に他方の並列インダクタ24Aが重なり、互いのインダクタンスを高め合うように磁界結合する。なお、この磁界結合は、例えば磁界結合係数Kが|K|≦0.1であることが好ましい。以下、|K|=0.05である場合を説明する。
図11(B)は、可変フィルタ回路40’の通過特性S21(40’)を例示する特性図である。なお、図11(B)には、中心周波数を高周波数側に調整した場合の可変フィルタ回路40’の通過特性を破線で示している。また、図11(B)中には、比較のために、磁界結合の無い場合を示す可変フィルタ回路40の通過特性S21(40)を点線で示している。
T型の回路構成で磁界結合を有する可変フィルタ回路40’の通過特性S21(40’)でも、通過帯域の低周波数側の近傍周波数に減衰極が形成されるとともに、通過帯域の高周波数側の近傍周波数にも減衰極が形成されたバンドパス特性を得ることができ、やはり、直列腕11,11’および並列腕12に設けられる可変容量素子22A,22Bを制御することで、通過帯域の中心周波数および帯域幅を調整することができる。
また、T型の回路構成で磁界結合を有する可変フィルタ回路40’においては、磁界結合によって、並列インダクタ24Aの回路定数を増加させることなく、並列インダクタ24Aと可変容量素子22Aとの並列共振による減衰極を、より低周波側にシフトさせることができる。このようにしても、並列インダクタ24Aの回路定数を増加させていないために、並列インダクタ24Aによる損失が増加することはなく、可変フィルタ回路40’における通過帯域を外れた周波数帯域での減衰性や急峻性を改善することが可能になる。
実際、図11(B)に示す例でも、T型の回路構成で磁界結合を有する通過特性S21(40’)では、T型の回路構成で磁界結合の無い通過特性S21(40)よりも、通過帯域から低周波数側に外れる周波数帯域における減衰性が大幅に改善されている。また、T型の回路構成で磁界結合を有する通過特性S21(40’)では、T型の回路構成で磁界結合の無い通過特性S21(40)よりも、通過帯域の低周波数側の近傍周波数帯域における急峻性が大幅に改善されている。
このように、T型の回路構成を含む可変フィルタ回路において、並列腕12を挟んで両側それぞれに2つの直列腕11,11’(第1の直列腕および第2の直列腕)が接続される場合には、2つの直列腕11,11’それぞれの並列インダクタ24A間を磁界結合させることにより、回路構成を大型化することなく、通過帯域を外れる周波数帯域での減衰性と急峻性とを改善することができる。
ここで、このような磁界結合をより好適に実現するための、可変フィルタ回路40’の具体的な基板レイアウトについて例示して説明する。
図12(A)は、可変フィルタ回路40’の基板構成例を示す模式図である。図12(A)は、比較対象とする可変フィルタ回路40’’の基板構成例を示す模式図である。図12(C)は各可変フィルタ回路40’,40’’の通過特性を示す特性図である。
各可変フィルタ回路40’,40’’において、直列腕11,11’の2つの可変容量素子22Aと、並列腕12の可変容量素子22Bと、直列腕11,11’の2つの並列インダクタ24Aとは、それぞれチップ部品として構成され、基板に表面実装または内蔵されている。また、直列腕11,11’の2つの直列インダクタ23Aと、並列腕12の直列インダクタ23B(不図示)および並列インダクタ24B(不図示)とは、それぞれ基板に分布定数(線路)として構成されている。
このようにして各回路部品を実現する場合、磁界結合させる2つの並列インダクタ24Aが2つのチップ部品で構成されることにより、それぞれが分布定数で構成される場合よりも、並列インダクタ24AのQ値を高められる。これにより、2つの並列インダクタ24Aが磁界結合することによる急峻性の改善効果を高めることができる。
また、磁界結合させる2つの並列インダクタ24Aが2つのチップ部品で構成される場合には、これらのチップ部品同士を可能な限り近接させて互いに平行になるように配置することで、磁界結合を強めることができる。ただし、このように配置する場合、これらのチップ部品同士は逆向きに配置されることが好ましい。
具体的には、各可変フィルタ回路40’,40’’において、直列腕11,11’の2つの並列インダクタ24Aを成す2つのチップ部品は、それぞれ第1の実装端子P1と第2の実装端子P2とを備えている。第1の実装端子P1は、2つの並列インダクタ24Aを成す2つのチップ部品同士が接続される側の実装端子である。第2の実装端子P2は、2つの並列インダクタ24Aを成す2つのチップ部品それぞれが、ポートPinまたはポートPoutに接続される側の実装端子である。
そして、可変フィルタ回路40’においては、直列腕11の並列インダクタ24Aと、直列腕11’の並列インダクタ24Aとが、それぞれの第1の実装端子P1と第2の実装端子P2とを隣接するように逆の向きで配置されている。一方、可変フィルタ回路40’’においては、直列腕11の並列インダクタ24Aと、直列腕11’の並列インダクタ24Aとが、それぞれの第1の実装端子P1同士、第2の実装端子P2同士が隣接するように同じ向きで配置されている。
可変フィルタ回路40’と可変フィルタ回路40’’とのいずれにおいても、並列インダクタ24A間に相互インダクタンスMが発生するだけでなく、各々の隣接する実装端子P1,P2の間に相互容量Cも発生する。
ただし、可変フィルタ回路40’にて発生する相互容量Cは、2つの並列インダクタ24Aの実装端子P1と実装端子P2との間に生じるため、各並列インダクタ24Aに対して並列に接続されることになる。この場合には、相互容量Cが磁界結合に与える影響は小さく、図12(C)で示すように、先に図11(B)で示した通過特性S21(40’)と同様に、通過帯域の低周波数側で減衰性と急峻性とが改善されたものになる。
一方、可変フィルタ回路40’’にて発生する相互容量Cは、2つの並列インダクタ24Aの実装端子P2同士の間に生じるため、相互インダクタンスMに対して並列に接続されることになる。この場合には、相互容量Cが磁界結合に与える影響が大きく、図12(C)で示すように通過特性S21(40’’)は大きく劣化してしまう。
このため、2つの並列インダクタ24A間を磁界結合させる際には、2つの並列インダクタ24Aそれぞれの実装端子のうち、ポートPin,Pout側の第2の実装端子P2同士を近接させないことが望ましい。
なお、分布定数回路として設けられる他の回路素子については、2つの並列インダクタ24Aを成す2つのチップ部品から離れた箇所に形成し、並列インダクタ24Aとの結合を抑制することが望ましい。また、それら他の回路素子は、基板の内部に設けたグランド電極を挟んで、並列インダクタ24Aと対向するように設け、これにより、並列インダクタ24Aとの結合を抑制するようにしてもよい。
≪第4の実施形態≫
次に本発明の第4の実施形態に係る可変フィルタ回路について説明する。図13は、本発明の第4の実施形態に係る可変フィルタ回路50の回路図である。
可変フィルタ回路50は、直列腕11と並列腕12,12’とを備えるπ型の回路構成である。直列腕11と並列腕12とは、第1の実施形態と同様の構成である。並列腕12’は、並列腕12と同様の構成であり、直列腕11と出力ポートPoutとの間に接続されている。この可変フィルタ回路50のように複数の並列腕を備えて本発明の可変フィルタ回路は構成することもできる。
≪変形例≫
ここで、この第4の実施形態のπ型の回路構成で、並列腕12,12’の直列インダクタ間を磁界結合させた場合について説明する。以下、π型の回路構成で磁界結合を有する可変フィルタ回路を「可変フィルタ回路50’」とする。
図14(A)は、可変フィルタ回路50’の回路構成例を示す回路図である。直列腕11は、図2(A)に示した直列腕11Aと同じ回路構成である。並列腕12,12’は、図3(A)に示した並列腕12Bと同じ回路構成である。
可変フィルタ回路50’において、直列腕11を挟んで両側それぞれに接続される2つの並列腕12,12’(第1の並列腕および第2の並列腕)それぞれに備える直列インダクタ23Bは、それぞれに生じる磁界に他方の直列インダクタ23Bが重なり、互いのインダクタンスを高め合うように磁界結合する。なお、この磁界結合も、例えば磁界結合係数Kが|K|≦0.1であることが好ましい。以下、|K|=0.05である場合を説明する。
図14(B)は、可変フィルタ回路50’の通過特性S21(50’)を例示する特性図である。なお、図14(B)には、中心周波数を高周波数側に調整した場合の可変フィルタ回路50’の通過特性を破線で示している。また、図14(B)中には、比較のために、前述したT型の回路構成で磁界結合を有する可変フィルタ回路40’の通過特性S21(40’)を点線で示している。
π型の回路構成で磁界結合を有する可変フィルタ回路50’の通過特性S21(50’)でも、通過帯域の低周波数側の近傍周波数に減衰極が形成されるとともに、通過帯域の高周波数側の近傍周波数にも減衰極が形成されたバンドパス特性を得ることができ、やはり、並列腕12,12’および直列腕11に設けられる可変容量素子22A,22Bを制御することで、通過帯域の中心周波数および帯域幅を調整することができる。
また、π型の回路構成で磁界結合を有する可変フィルタ回路50’においては、磁界結合によって、直列インダクタ23Bの回路定数を増加させることなく直列インダクタ23Bと可変容量素子22Aとの直列共振による減衰極を、より高周波側にシフトさせることができる。このようにしても、直列インダクタ23Bの回路定数を増加させていないために、直列インダクタ23Bによる損失が増加することはなく、可変フィルタ回路50’における通過帯域を外れた周波数帯域での減衰性や急峻性を改善することが可能になる。
実際、図14(B)に示す例でも、π型の回路構成で磁界結合を有する通過特性S21(50’)では、T型の回路構成で磁界結合を有する通過特性S21(40’)よりも、通過帯域から高周波数側に外れる周波数帯域における減衰性が大幅に改善されている。また、π型の回路構成で磁界結合を有する通過特性S21(50’)では、T型の回路構成で磁界結合を有する通過特性S21(40’)よりも、通過帯域の高周波数側の近傍周波数帯域における急峻性が大幅に改善されている。
このように、π型の回路構成を含む可変フィルタ回路において、直列腕11を挟んで両側それぞれに2つの並列腕12,12’(第1の並列腕および第2の並列腕)が接続される場合には、2つの並列腕12,12’それぞれの並列インダクタ23B間を磁界結合させることにより、回路構成を大型化することなく、通過帯域を外れる周波数帯域での減衰性と急峻性とを改善することができる。
なお、この可変フィルタ回路50’においても、先に図12で示した基板レイアウトと同様に、2つの直列インダクタ23Bそれぞれの実装端子のうち、ポートPin,Pout側の第2の実装端子P2同士を近接させないことが望ましい。
≪第5の実施形態≫
次に本発明の第5の実施形態に係る通信装置および高周波モジュール回路について説明する。図15は、本発明の第5の実施形態に係る通信装置100のブロック図である。
通信装置100は、ここではセルラー(800MHz帯)用途とWLAN(2.5GHz帯)用途を兼用するものである。該通信装置100は、高周波モジュール回路101とRFIC(Radio Frequency Integrated Circuit)102とBBIC(Base Band Integrated Circuit)103と、を備える。BBIC103は、ベースバンド信号をRFIC102に出力する。RFIC102は、ベースバンド信号に基づいて、送信信号処理と受信信号処理とを行う。高周波モジュール回路101は、送信信号と受信信号とを分波する。
高周波モジュール回路101は、前述した可変フィルタ回路50’と、アンテナチューナー104と、分波回路105と、送信フィルタ106と、受信フィルタ107と、パワーアンプPAと、ローノイズアンプLNAと、を備えている。なお、可変フィルタ回路50’は、他の実施形態や変形例で示した可変フィルタ回路に変えてもよい。
アンテナチューナー104は、アンテナANTに接続され、アンテナANTで送受する送信信号および受信信号の周波数を調整する。可変フィルタ回路50’は、分波回路105とアンテナチューナー104との間に接続されている。分波回路105は、アンテナチューナー104および可変フィルタ回路50’を介してアンテナANTに接続され、送信信号と受信信号とを分波する。受信フィルタ107は、分波回路105とRFIC102との間に接続され、分波回路105で分波された受信信号をフィルタリングしてローノイズアンプLNAを介してRFIC102に出力する。ローノイズアンプLNAは、受信信号を増幅する。RFIC102は、入力される受信信号を受信信号処理するとともに、パワーアンプPAに送信信号を出力する。パワーアンプPAは、送信信号を増幅する。送信フィルタ106は、分波回路105とRFIC102との間に接続され、パワーアンプPAを介して入力される送信信号をフィルタリングして分波回路105に出力する。
以上のように構成された通信装置100では、パワーアンプPAにより送信信号が増幅される際に送信信号の高調波が生じるとともに、ローノイズアンプLNAにより受信信号が増幅される際に受信信号の高調波が生じる。送信信号の高調波は、送信フィルタ106で殆ど減衰されることになるが、送信フィルタ106で十分に減衰させることができない高調波の成分は、可変フィルタ回路50’が設けられていなければ、アンテナANTから放射され、各種の問題を生じさせる。また、受信信号の高調波も、受信フィルタ107で殆ど減衰されることになるが、受信フィルタ107で十分に減衰させきることができない高調波の成分は、可変フィルタ回路50’が設けられていなければ、アンテナANTから放射され、各種の問題を生じさせる。
そこで、この通信装置100では、アンテナチューナー104と分波回路105との間に、可変フィルタ回路50’を設け、この可変フィルタ回路50’で送信信号の高調波および受信信号の高調波を減衰させる。したがって、この通信装置100によれば、送信信号や受信信号の高調波が、アンテナANTから放射されることを防ぐことができる。
そして、この通信装置100では、可変フィルタ回路50’において可変リアクタンス素子数が削減されることにより、可変フィルタ回路50’の挿入損失を低減でき、可変フィルタ回路50’を用いていても、パワーアンプPAの負荷を低減することができる。また、可変フィルタ回路50’は小型に構成することができるために、可変フィルタ回路50’が追加して設けられていても、システム全体の回路サイズが増大することを抑制できる。
以上の各実施形態や実施例に説明したように本発明は実施することができる。なお、本発明は、特許請求の範囲に記載に該当する構成であれば、上述の各実施形態や実施例で示した構成の他のどのような構成であっても実施することができる。例えば、可変インダクタンスは、可変容量に限られるものではなく、可変な誘導性リアクタンスを有する素子や回路とすることもできる。その場合には、直列リアクタンス素子や並列リアクタンス素子としては、固定の容量性リアクタンスを有する素子や回路を採用するとよい。
10,30,40,50,50’…可変フィルタ回路
11,11A,11C,11E,11G…直列腕
12,12B,12D,12F,12H…並列腕
22A,22B,22C,22D…可変容量素子
23A,23B,23C,23D…直列インダクタ
24A,24B,24C,24D…並列インダクタ
31…入力段整合回路
32…出力段整合回路
100…通信装置
101…高周波モジュール回路
102…RFIC
103…BBIC
104…アンテナチューナー
105…分波回路
106…送信フィルタ
107…受信フィルタ
PA…パワーアンプ
LNA…ローノイズアンプ
≪実施例4≫
次に、可変フィルタ回路10の実施例4について説明する。図8(A)は、可変フィルタ回路10の実施例4に係る直列腕11Gの回路図である。図8(B)は、可変フィルタ回路10の実施例4に係る並列腕12Hの回路図である。直列腕11Gは、図5(A)に示した実施例2にかかる直列腕11Cと同じ構成である。並列腕12H、図3(A)に示した実施例1にかかる並列腕12Bと同じ構成である。
図12(A)は、可変フィルタ回路40’の基板構成例を示す模式図である。図12()は、比較対象とする可変フィルタ回路40’’の基板構成例を示す模式図である。図12(C)は各可変フィルタ回路40’,40’’の通過特性を示す特性図である。
また、π型の回路構成で磁界結合を有する可変フィルタ回路50’においては、磁界結合によって、直列インダクタ23Bの回路定数を増加させることなく直列インダクタ23Bと可変容量素子22との直列共振による減衰極を、より高周波側にシフトさせることができる。このようにしても、直列インダクタ23Bの回路定数を増加させていないために、直列インダクタ23Bによる損失が増加することはなく、可変フィルタ回路50’における通過帯域を外れた周波数帯域での減衰性や急峻性を改善することが可能になる。

Claims (13)

  1. 信号経路に対して直列に接続した複数の回路素子を備える直列腕と、
    前記信号経路とグランドとの間に接続した複数の回路素子を備える並列腕と、
    を備え、
    前記直列腕と前記並列腕とは、それぞれ、
    1つの可変リアクタンス素子と、
    前記可変リアクタンス素子に直列に接続されて前記可変リアクタンス素子と共振する直列リアクタンス素子と、
    前記可変リアクタンス素子に並列に接続されて前記可変リアクタンス素子と共振する並列リアクタンス素子と、
    を含み、
    前記直列腕と前記並列腕とのそれぞれにおいて、前記可変リアクタンス素子と前記並列リアクタンス素子とが共振する周波数は、前記可変リアクタンス素子と前記直列リアクタンス素子とが共振する周波数よりも低い周波数である、
    可変フィルタ回路。
  2. 前記直列腕は、前記可変リアクタンス素子と前記並列リアクタンス素子との並列回路に対して、前記直列リアクタンス素子を直列に接続して構成されている、
    請求項1に記載の可変フィルタ回路。
  3. 前記並列腕は、前記可変リアクタンス素子と前記直列リアクタンス素子との直列回路に対して、前記並列リアクタンス素子を並列に接続して構成されている、
    請求項1または請求項2に記載の可変フィルタ回路。
  4. 前記可変リアクタンス素子は可変容量素子であり、
    前記直列リアクタンス素子および前記並列リアクタンス素子はインダクタである、
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の可変フィルタ回路。
  5. 前記並列腕の両側にそれぞれ接続される第1の前記直列腕と第2の前記直列腕とを備え、
    前記第1の直列腕の前記並列リアクタンス素子であるインダクタと、前記第2の直列腕の前記並列リアクタンス素子であるインダクタと、が磁界結合する、
    請求項4に記載の可変フィルタ回路。
  6. 前記直列腕の両側にそれぞれ接続される第1の前記並列腕と第2の前記並列腕とを備え、
    前記第1の並列腕の前記直列リアクタンス素子であるインダクタと、前記第2の並列腕の前記直列リアクタンス素子であるインダクタと、が互いに磁界結合する、
    請求項4に記載の可変フィルタ回路。
  7. 前記磁界結合するインダクタは、それぞれ、互いが接続される側の第1の実装端子と、回路入出力部に接続される側の第2の実装端子とを有するチップ部品であり、互いの第1の実装端子と第2の実装端子が近接して配置されている、請求項5または請求項6に記載の可変フィルタ回路。
  8. 複数の前記直列腕を備える、
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の可変フィルタ回路。
  9. 複数の前記並列腕を備える、
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の可変フィルタ回路。
  10. 前記信号経路の入出力端に設けられて、前記入出力端からみた当該可変フィルタ回路の正規化インピーダンスを実質的に1に近づけた整合回路、
    を更に備える請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の可変フィルタ回路。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の可変フィルタ回路と、
    アンテナに接続されるアンテナチューナーと、
    送信信号と受信信号とを分波する分波回路と、
    前記送信信号をフィルタリングして前記分波回路に出力する、送信フィルタと、
    前記分波回路で分波された前記受信信号をフィルタリングする、受信フィルタと、
    を備え、
    前記可変フィルタ回路は、前記分波回路と前記アンテナチューナーとの間に配置されている、
    高周波モジュール回路。
  12. パワーアンプを更に備え、
    前記パワーアンプは、送信信号を増幅して前記送信フィルタに出力する、請求項11に記載の高周波モジュール回路。
  13. 請求項11または請求項12に記載の高周波モジュール回路と、
    RFICと、を備え、
    前記RFICは、前記パワーアンプに送信信号を出力する、請求項12に記載の通信装置。
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