JPWO2016117386A1 - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

絶縁層にコイルコアが埋設されて成るコイル部品の小型化を図る。コイル部品1aは、絶縁層2と、絶縁層2に埋設された円環状のコイルコア3と、コイルコア3の周囲に巻回されたコイル電極4と、絶縁層2の下面に設けられて、コイル電極4の一端に接続された外部接続用の入力電極8aと、絶縁層2の下面に設けられて、コイル電極4の他端に接続された外部接続用の出力電極8bとを備え、入力電極8aおよび出力電極8bのうちの一方が、平面視でコイルコア3の内側に配置されている。これにより、入力電極と出力電極の両方をコイルコアの外側に配置する従来のコイル部品と比較して、容易にコイル部品1aの平面視での面積の小型化を図ることができるとともに、放熱特性の向上を図ることができる。

Description

本発明は、コイルコアが埋設された絶縁層と、コイルコアの周囲に巻回されたコイル電極とを備えるコイル部品に関する。
高周波信号が用いられる電子機器では、ノイズを防止するための部品として、例えば、トロイダルコイルが使用される場合がある。このトロイダルコイルは、配線基板に実装される他の電子部品と比べて比較的大型であるため、配線基板の実装領域を広く占有してしまうとういう問題がある。また、大型のトロイダルコイルを配線基板に実装することで、コイル部品全体の低背化が困難になるという問題もある。
そこで、従来では、トロイダルコイルを配線基板に内蔵して、コイル部品の小型化を図る技術が提案されている。例えば、図14に示す特許文献1に記載のコイル部品100は、円環状のコイルコア102が内蔵された絶縁層101と、コイルコア102の周囲を巻回する2つのコイル電極103,104とを備える。両コイル電極103,104それぞれは、絶縁層101の上面に配列された複数の上側配線パターン105aと、絶縁層101の下面に配列された複数の下側配線パターン105bと、コイルコア102の内側で所定の上側配線パターン105aおよび下側配線パターン105bの一端同士を接続する複数の内側柱状導体106aと、コイルコア102の外側で所定の上側配線パターン105aおよび下側配線パターン105bの他端同士を接続する複数の外側柱状導体106bとを備える。
また、コイル電極103,104それぞれの両端は、入出力電極107a,107bに接続されており、これらの入出力電極107a,107bにより外部と接続が可能になっている。このように、コイルコア102を絶縁層101に内蔵することで、コイル部品100の小型化および低背化が図られている。
特開2014−38884号公報(段落0031〜0039、図1等参照)
近年の電子機器の小型化に伴って、これに搭載されるコイル部品のさらなる小型化が要求されている。しかしながら、従来のコイル部品100では、各入出力電極107a,107bがいずれも、コイルコア102の外側に配置されているため、コイル部品100の平面視の面積の小型化には限界がある。特に、各入出力電極107a,107bは、外部に接続される電極であるため、実装性の観点から所定の面積を確保する必要があり、このようなことからも、コイル部品100の小型化が困難である。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、絶縁層にコイルコアが埋設されて成るコイル部品の小型化を図ることを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明のコイル部品は、絶縁層と、所定領域を囲むように前記絶縁層に埋設されたコイルコアと、前記コイルコアの周囲に巻回されたコイル電極と、前記絶縁層の一方主面および他方主面のいずれかに設けられ、前記コイル電極の一端に接続された外部接続用の入力電極と、前記絶縁層の一方主面および他方主面のいずれかに設けられ、前記コイル電極の他端に接続された外部接続用の出力電極とを備え、前記入力電極および前記出力電極のうちの一方が、平面視で、前記所定領域である前記コイルコアの内側に配置されていることを特徴としている。
この構成によると、外部接続用の入力電極および出力電極のうちの一方が、平面視でコイルコアの内側に配置されるため、入力電極と出力電極の両方をコイルコアの外側に配置する従来のコイル部品と比較して、容易に平面視の面積の小型化を図ることができる。また、コイルコアの内側の領域(所定領域)は、コイル電極を形成する導体の密度が高く、コイル電極の通電時に発生する熱が溜まりやすい。そこで、入力電極および出力電極のうちの一方をコイルコアの内側に配置することで、コイルコアの内側で溜まった熱をコイルコアの内側の入力または出力電極を介して放熱することができるため、コイル部品の放熱特性を向上することができる。
また、前記入力電極および前記出力電極のうちの他方が、平面視で前記コイルコアの外側に配置され、前記入力電極および前記出力電極がともに、前記絶縁層の前記一方主面および前記他方主面うちの一方に設けられていてもよい。この構成によると、入力電極および出力電極が、絶縁層の同一主面に設けられるため、コイル部品の外部への実装性を向上することができる。
また、前記入力電極および前記出力電極のうちの他方も、平面視で前記コイルコアの内側に配置されていてもよい。この場合、入力電極および出力電極の両方が、平面視でコイルコアの内側に配置されるため、コイル部品のさらなる小型化を図ることができる。
また、前記入力電極および前記出力電極のうちの少なくとも一方は、前記絶縁層の内部に配置された放熱用のダミー導体に接続されていてもよい。この構成によると、ダミー導体により、コイル部品の放熱特性のさらなる向上を図ることができる。
また、前記コイル電極は、一端が前記コイルコアの内側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外側に配置され、前記絶縁層の一方主面で前記コイル電極の巻回軸方向に配列された複数の第1の配線パターンと、一端が前記コイルコアの内側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外側に配置され、前記各第1の配線パターンそれぞれと複数の対を成すように前記絶縁層の他方主面で前記コイル電極の巻回軸方向に配列された複数の第2の配線パターンと、前記コイルコアの内側に配置され、前記各第1の配線パターンそれぞれの一端と、当該第1の配線パターンと対を成す前記第2の配線パターンの一端とを接続する複数の内側導体と、前記コイルコアの外側に配置され、前記各第1の配線パターンそれぞれの他端と、当該第1の配線パターンと対を成す前記第2の配線パターンに隣接する前記第2の配線パターンの他端とを接続する複数の外側導体とを有し、前記各内側導体と前記各外側導体が、いずれも金属ピンで形成されていてもよい。
各内側、外側導体を、貫通孔の形成が必要なビア導体やスルーホール導体で構成した場合、独立した貫通孔を形成するのに隣接する導体間に所定の間隔を空ける必要があるため、隣接する導体間のギャップを狭くしてコイルの巻数を増やすのに限界がある。貫通孔を形成しない金属ピンの場合は、隣接する金属ピン間のギャップを狭くするのが容易であるため、各内側、外側導体をいずれも金属ピンで形成することで、コイル電極の巻数を増やしてコイル特性の向上(高インダクタンス化)を図ることができる。
また、金属ピンは、ビアホールに導電性ペーストを充填して形成されたビア導体やスルーホール導体と比較して比抵抗が低いため、コイル電極全体としての抵抗値を下げることができる。そのため、例えば、Q値などのコイル特性に優れたコイル部品を提供することができる。
また、前記コイル電極は、一端が前記コイルコアの内側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外側に配置され、前記絶縁層の一方主面で前記コイル電極の巻回軸方向に配列された複数の第1の配線パターンと、一端が前記コイルコアの内側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外側に配置され、前記各第1の配線パターンそれぞれと複数の対を成すように前記絶縁層の他方主面で前記コイル電極の巻回軸方向に配列された複数の第2の配線パターンと、前記コイルコアの内側に配置され、前記各第1の配線パターンそれぞれの一端と、当該第1の配線パターンと対を成す前記第2の配線パターンの一端とを接続する複数の内側導体と、前記コイルコアの外側に配置され、前記各第1の配線パターンそれぞれの他端と、当該第1の配線パターンと対を成す前記第2の配線パターンに隣接する前記第2の配線パターンの他端とを接続する複数の外側導体とを有し、前記ダミー導体、前記各内側導体および前記各外側導体が、いずれも金属ピンで形成され、前記ダミー導体は、前記各内側導体および前記各外側導体のいずれよりも太く形成されていてもよい。
この構成によると、各内側導体および各外側導体には細い金属ピンと使用して、コイル電極の巻数を増やしつつ、放熱特性を向上させるために、ダミー導体には太い金属ピンを使用して、コイル部品の放熱特性の向上を図ることができる。
また、前記コイルコアは、環状に形成されていてもよい。この場合、コイルコアが環状に形成されたコイル部品の小型化ならびに放熱特性の向上を図ることができる。
また、前記コイルコアは、環状の一部が切れたような形状に形成されていてもよい。この場合、コイルコアが環状の一部が切れたような形状に形成されたコイル部品の小型化ならびに放熱特性の向上を図ることができる。
本発明によれば、外部接続用の入力電極および出力電極のうちの一方が、平面視でコイルコアの内側に配置されるため、入力電極と出力電極の両方をコイルコアの外側に配置する従来のコイル部品と比較して、容易に平面視の面積の小型化を図ることができる。また、コイルコアの内側の領域(所定領域)は、コイル電極を形成する導体の密度が高く、コイル電極の通電時に発生する熱が溜まりやすい。そこで、入力電極および出力電極のうちの一方をコイルコアの内側に配置することで、コイルコアの内側で溜まった熱をコイルコアの内側の入力または出力電極を介して放熱することができるため、コイル部品の放熱特性を向上することができる。
本発明の第1実施形態にかかるコイル部品の断面図である。 図1のコイル部品の平面図である。 図1の配線パターンを説明するための図である。 図1の入力、出力電極の配置関係の変形例を示す図である。 図1のコイルコアの変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかるコイル部品の平面図である。 図6の配線パターンを説明するための図である。 本発明の第3実施形態にかかるコイル部品の平面図である。 図8の配線パターンを説明するための図である。 図8のコイルコアの変形例を示す図である。 本発明の第4実施形態にかかるコイル部品の平面図である。 図11のコイル部品の変形例を示す図である。 本発明の第5実施形態にかかるコイル部品の平面図である。 従来のコイル部品の平面図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態にかかるコイル部品1aについて、図1〜図3を参照して説明する。なお、図1はコイル部品1aの断面図、図2はコイル部品1aの平面図、図3は配線パターン6,7を説明するための図である。また、図3(a)は下側配線パターン7、引出配線9a,9bおよび入力、出力電極8a,8bを除いた状態のコイル部品1aの平面図、図3(b)は上側配線パターン6を除いた状態のコイル部品1aの平面図である。
この実施形態にかかるコイル部品1aは、図1〜図3に示すように、コイルコア3が埋設された絶縁層2と、コイルコア3の周囲に巻回されたコイル電極4と、コイル電極4の一端に接続された外部接続用の入力電極8aと、コイル電極4の他端に接続された外部接続用の出力電極8bとを備え、高周波信号が使用される携帯電話機等の電子機器に搭載される。
絶縁層2は、例えば、エポキシ樹脂などの樹脂で形成され、コイルコア3および後述する複数の金属ピン5a,5bを被覆するように、所定の厚みで形成される。なお、この実施形態では、絶縁層2の主面(上面および下面)が矩形状に形成されている。
コイルコア3は、Mn−Znフェライト等の一般的なコイルコアとして採用される磁性材料で形成されている。また、コイルコア3は、図2に示すように、平面視で絶縁層2の所定領域を囲むような形状を有している。具体的には、この実施形態のコイルコア3は、円環状に形成されており、円環状の内側の領域がこの所定領域に相当する。なお、コイルコア3は、円環状に限らず、例えば、多角形や楕円のループ状に形成されていてもよい。
なお、入力電極8aおよび出力電極8bは、それぞれ外部接続用の電極として使用されるため、外部への実装性や接続強度を確保すべく、比較的広い面積で形成される。そのため、入力電極8aおよび出力電極8bの両方を平面視でコイルコア3の外側に配置すると、コイル部品1aの小型化が困難になる。また、コイルコア3が環状の場合、コイルコア3の内周側は、コイル電極4の電極密度が高く、通電時に発生する熱が溜まりやすい。そこで、この実施形態では、入力電極8aを平面視でコイルコア3の内側の領域(所定領域内)に配置することで、コイル部品1aの小型化および放熱特性の向上が図られている。
これらの入力電極8aと出力電極8bについて、コイル電極4と併せて具体的に説明する。コイル電極4は、コイルコア3の周囲を螺旋状に巻回するものであり、絶縁層2の上面(本発明の「一方主面」に相当)に形成された複数の上側配線パターン6と、各上側配線パターン6それぞれと複数の対を成すように絶縁層2の下面(本発明の「他方主面」に相当)に形成された複数の下側配線パターン7と、所定の上側配線パターン6と下側配線パターン7とを接続する複数の内側金属ピン5aおよび外側金属ピン5bとを備える。
各上側配線パターン6は、一端がコイルコア3の内側(内周側)に配置され、他端がコイルコア3の外側(外周側)に配置された状態で、コイル電極4の巻回軸方向(コイルコア3の周方向であって、コイル電極4の通電時に発生する磁束線の方向)に配列される。各下側配線パターン7は、各上側配線パターン6と同様、一端がコイルコア3の内側に配置され、他端がコイルコア3の外側に配置された状態で、コイルコア3の巻回軸方向に配列される。また、この実施形態では、各上側、下側配線パターン6,7は、外周側から内周側に向かうにつれて先細りの形状で形成されている。
また、この実施形態では、図3(b)に示すように、コイル電極4の一端および他端はいずれも1つの下側配線パターン7で構成されている。ここで、コイル電極4の一端を構成する下側配線パターン7は、コイルコア3の内周側に配置された引出配線9aを介して入力電極8aに接続される。これに対して、コイル電極4の他端を構成する下側配線パターン7は、コイルコア3の外周側に配置された引出配線9bを介して出力電極8bに接続される。すなわち、平面視でコイルコア3の内周側に配置された入力電極8aと外周側に配置された出力電極8bは、いずれも絶縁層2の下面に設けられている。なお、このようなコイル電極4の構成において、入力電極8aおよび出力電極8bの一方をコイルコア3の内周側に配置し、他方をコイルコア3の外周側に配置すれば、コイル電極4の巻数を減らすことなく、入力電極8aおよび出力電極8bを、容易に絶縁層2の同一面(上面または下面)に配置することができる。
また、この実施形態では、各上側、下側配線パターン6,7、入力、出力電極8a,8bおよび引出配線9a,9bは、いずれもCuやAg等の金属を含有する導電性ペーストを用いたスクリーン印刷により形成された下地電極10と、該下地電極10に、例えばCuめっきで積層された表面電極11との2層構造で形成されている。なお、各上側、下側配線パターン6,7、入力、出力電極8a,8b、引出配線9a,9bは、いずれも1層構造であってもかまわない。この場合、下地電極10と同様、CuやAg等の金属を含有する導電性ペーストを用いたスクリーン印刷により形成することができる。ここで、上述の上側配線パターン6が、本発明の「第1の配線パターン」に相当し、下側配線パターン7が、本発明の「第2の配線パターン」に相当する。
各内側金属ピン5aは、各上側配線パターン6それぞれの一端と、当該上側配線パターン6と対を成す下側配線パターン7の一端とを接続するものであり、それぞれ絶縁層2の厚み方向に立設された状態でコイルコア3の内周面に沿って配列される。
各外側金属ピン5bは、各上側配線パターン6それぞれの他端と、当該上側配線パターン6と対を成す下側配線パターン7の所定側(この実施形態では、反時計方向)に隣接する下側配線パターン7の他端とを接続するものである。また、各外側金属ピン5bそれぞれは、絶縁層2の厚み方向に立設された状態でコイルコア3の外周面に沿って配列される。ここで、各内側金属ピン5aそれぞれが、本発明の「内側導体」に相当し、各外側金属ピン5bそれぞれが、本発明の「外側導体」に相当する。
また、各内側金属ピン5aおよび各外側金属ピン5bそれぞれの上端面は、絶縁層2の上面から露出し、各内側金属ピン5aおよび各外側金属ピン5bそれぞれの下端面は、絶縁層2の下面から露出して設けられる。これらの金属ピン5a,5bは、Cu、Au、Ag、AlやCu系の合金など、配線電極として一般的に採用される金属材料で形成されている。また、この実施形態では、各金属ピン5a,5bは、略同じ太さおよび長さで円柱状に形成されている。なお、この実施形態では、各内側、外側金属ピン5a,5bは、円柱状に形成されているが、例えば、角柱状などに形成されていてもよい。また、各内側、外側金属ピン5a,5bに相当するものを、ビア導体などの柱状導体で形成してもかまわない。
なお、この実施形態において、図4に示すように、入力電極8aおよび出力電極8bの両方を平面視でコイルコア3の内周側に配置するようにしてもよい。この場合、コイル部品1aの平面視の面積をさらに小さくすることができ、ひいては、コイル部品1aの更なる小型化を図ることができる。また、この実施形態では、入力電極8aおよび出力電極8bをいずれも絶縁層2の下面に設ける場合について説明したが、例えば、両電極8a,8bを絶縁層2の上面に設けたり、あるいは、両電極8a,8bを絶縁層2の上面と下面に分けて設けるようにしてもよい。なお、図4は、入力、出力電極8a,8bの配置関係の変形例を示すコイル部品1aの平面図である。
また、絶縁層2の上面および下面それぞれに、各配線パターン6,7や引出配線9a,9bを保護するための絶縁被覆膜を設けるようにしてもよい。この場合、絶縁層2の下面を保護する絶縁被覆膜には、入力電極8aおよび出力電極8bの部分に開口部を設け、両電極8a,8bを露出させるようにすればよい。なお、絶縁被覆膜は、例えば、ポリイミドやエポキシ樹脂などで形成することができる。
(コイル部品の製造方法)
次に、コイル部品1aの製造方法の一例について、簡単に説明する。
まず、平板状の転写板の一方主面に各金属ピン5a,5bを配置する。この場合、各金属ピン5a,5bの上端面を転写板の一方主面に固定し、各金属ピン5a,5bを立った状態で固定する。なお、各金属ピン5a,5bは、例えば、横断面が円形の金属線材(例えば、Cu、Au、Ag、Al、Cu系の合金)をせん断加工するなどして形成することができる。
次に、離型層付き樹脂シート(平板状)の一方主面に樹脂層を形成する。この場合、樹脂シート、離型層、樹脂層の順番で配置し、樹脂層を未硬化状態で形成する。
次に、各金属ピン5a,5bの下端面と樹脂層とが当接するように、転写板を樹脂シート上に反転搭載後、樹脂層の樹脂を硬化させる。
次に、転写板を剥離した後、樹脂シート上の所定位置にコイルコア3を配置し、例えばエポキシ樹脂で各金属ピン5a,5bおよびコイルコア3をモールドして、樹脂シート上に絶縁層2を形成する。
次に、離型層付き樹脂シートを剥離し、絶縁層2の表裏面を研磨または研削する。これにより、各金属ピン5a,5bの上端面が絶縁層2の上面から露出し、下端面が絶縁層2の下面から露出する。
最後に、絶縁層2の上面に各上側配線パターン6を形成し、絶縁層2の下面に各下側配線パターン7、入力、出力電極8a,8b、引出配線9a,9bを形成してコイル部品1aが完成する。各上側、下側配線パターン6,7、入力、出力電極8a,8b、引出配線9a,9bそれぞれは、例えば、Cu等の金属を含有する導電性ペーストを用いたスクリーン印刷などで形成することができる。また、この導電性ペーストで形成された配線パターン上にCuめっきを施すことで、2層構造にしてもよい。また、これらの形成方法の他の例としては、例えば、板状部材の一方主面にCu箔を張り付けたものをエッチングにより所定のパターン形状(上側または下側配線パターン6,7の形状)に加工する。この板状部材は絶縁層2の上面に形成されるパターンと、下面に形成されるパターンとで個別に用意する。この場合、各上側、下側配線パターン6,7は、前記板状部材を用いた超音波接合により、各金属ピン5a,5bの上端面または下端面に接合することができる。
したがって、上記した実施形態によれば、外部接続用の入力電極8aおよび出力電極8bのうちの一方が、平面視でコイルコア3の内側に配置されるため、入力電極と出力電極の両方がコイルコアの外側に配置された従来のコイル部品と比較して、コイル部品1aの平面視の面積の小型化を図ることができる。また、コイルコア3の内側の領域(所定領域)は、コイル電極4を形成する導体(例えば、内側金属ピン5a)の密度が高く、コイル電極4の通電時に発生する熱が溜まりやすい。そこで、入力電極8aおよび出力電極8bのうちの一方をコイルコア3の内側に配置することで、コイルコア3の内側で溜まった熱をコイルコア3の内側の入力または出力電極8a,8bを介して放熱することができるため、コイル部品1aの放熱特性を向上することができる。
また、入力電極8aおよび出力電極8bが、いずれも絶縁層2の下面に配置されているため、コイル部品1aの外部への実装性を向上することができる。
また各金属ピン5a,5bの代わりに、貫通孔の形成が必要なビア導体やスルーホール導体で構成した場合、独立した貫通孔を形成するのに隣接する導体間に所定の間隔を空ける必要があるため、隣接する導体間のギャップを狭くしてコイル電極の巻数を増やすのに限界がある。この実施形態のように、貫通孔を形成しない金属ピン5a,5bの場合は、隣接する金属ピン5a,5b間のギャップを狭くするのが容易であるため、コイル電極4の巻数を増やしてコイル特性の向上(高インダクタンス化)を図ることができる。
また、金属ピン5a,5bは、ビアホールに導電性ペーストを充填して形成されたビア導体やスルーホール導体と比較して比抵抗が低いため、コイル電極4全体としての抵抗値を下げることができる。そのため、例えば、Q値などのコイル特性に優れたコイル部品1aを提供することができる。
(コイルコアの変形例)
次に、この実施形態のコイルコア3の変形例について、図5を参照して説明する。なお、図5は、コイルコア3の変形例を示す図であり、コイル部品1aの平面図である。
上記した実施形態では、コイルコア3が円環状に形成されている場合について、説明したが、コイルコア3の形状は、所定領域を囲むような形状であれば適宜変更することができる。例えば、図5に示すコイルコア3aのように、円環状の一部が切れたような形状に形成されていてもよい。このような構成でも、コイル部品1aの小型化および放熱特性の向上を図ることができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態にかかるコイル部品1bについて、図6および図7を参照して説明する。なお、図6はコイル部品1bの平面図、図7は配線パターン6,7を説明するための図である。また、図7(a)は下側配線パターン6、引出配線9a,9bおよび入力、出力電極8a,8bを除いた状態のコイル部品1bの平面図、図7(b)は上側配線パターン6を除いた状態のコイル部品1bの平面図である。
この実施形態にかかるコイル部品1bが、図1〜図3を参照して説明した第1実施形態のコイル部品1aと異なるところは、図6および図7に示すように、各上側、下側配線パターン6,7の形状が異なることである。その他の構成は、第1実施形態のコイル部品1aと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この場合、各上側、下側配線パターン6,7がいずれも略同じ形状で形成される。また、各上側配線パターン6は等間隔で配列されるとともに、各下側配線パターン7も等間隔(等ピッチ)で配列される。さらに、この実施形態では、各上側配線パターン6の間隔と各下側配線パターン7の間隔が略同じ大きさで設計されている。なお、上述の各上側、下側配線パターン6,7がいずれも「略同じ形状」とは、完全に同じ形状である場合のみならず、製造ばらつきで若干形状が異なる場合も含む。
また、平面視において、各外側金属ピン5bが配列されることで形成される外側の円と、各内側金属ピン5aが配列されることで形成される内側の円とで挟まれた領域では、図7(a)に示すように、隣接する上側配線パターン6間の所定量のギャップを除いて、ほぼ上側配線パターン6が形成された領域となっており、各上側配線パターン6の周方向の幅の増大化が図られている。各下側配線パターン7も同様である(図7(b)参照)。
ここで、図6に示すように、各上側配線パターン6それぞれは、対を成す下側配線パターン7およびこれの反時計方向に隣接する下側配線パターン7それぞれと平面視で重なる部分を有するように、対を成す下側配線パターン7に対して平面視で反時計方向にずれて配置される。この実施形態では、各上側配線パターン6それぞれは、対を成す下側配線パターン7に対して周方向(巻回軸方向)に平行移動するようにずれて配置されている。
そして、各内側金属ピン5aは、接続先の上側配線パターン6と、これと対を成す下側配線パターン7との重なる部分にそれぞれ配置され、各外側金属ピン5bは、接続先の上側配線パターン6と、これと対を成す下側配線パターン7の反時計方向に隣接する下側配線パターン7と重なる部分にそれぞれ配置される。
この実施形態によると、第1実施形態のコイル部品1aが奏する効果に加えて、以下の効果が得られる。すなわち、各上側、下側配線パターン6,7がいずれも同一形状に形成されるため、各配線パターン6,7が有する配線抵抗を同じ大きさにすることができる。そのため、コイル電極4の中で配線抵抗が変化することによる局所的な発熱を低減することができる。また、金属ピン5a,5bそれぞれが接続する上側配線パターン6と下側配線パターン7との間に生じるインピーダンスの不整合を抑えることもできる。
また、各配線パターン6,7は略同一形状、略等間隔で配列されていることから、配線パターン6,7の粗密差による発熱の差を低減することもできる。
また、上述のように、絶縁層2の上面および下面それぞれにおいて、各外側金属ピン5bが配列されることで形成される外側の円と、各内側金属ピン5aが配列されることで形成される内側の円とで挟まれた領域のほとんどに、配線パターン6,7が形成される。このように配線パターン6,7の形成領域を大きくすると、例えば、コイル電極4の通電時に発生する熱の放熱特性を向上することができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態にかかるコイル部品1cについて、図8および図9を参照して説明する。なお、図8はコイル部品1cの平面図、図9は配線パターン6,7を説明するための図である。また、図9(a)は下側配線パターン7、引出配線9a1,9a2,9b1,9b2および入力電極8a1,8a2、出力電極8b1,8b2を除いた状態のコイル部品1cの平面図、図9(b)は上側配線パターン6を除いた状態のコイル部品1cの平面図である。
この実施形態にかかるコイル部品1cが、図1〜図3を参照して説明した第1実施形態のコイル部品1aと異なるところは、図8に示すように、コイルコア3に2つのコイル電極4a,4bが巻回されていることである。その他の構成は、第1実施形態のコイル部品1aと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この場合、第1実施形態のコイル電極4を2分割して、2つのコイル電極4a,4bを形成したような構成になっており、両コイル電極4a,4bの一方が、コイルコア3の周方向の半分を巻回し、他方がコイルコア3の周方向の残りの半分を巻回する構造になっている。なお、コイル部品1cは、例えば、パルストランス型のコイルとして使用される。
両コイル電極4a,4bは、いずれも一端および他端それぞれが、第1実施形態のコイル電極4と同様に、1つの下側配線パターン7で構成されている(図9(b)参照)。ここで、一方のコイル電極4aの一端を構成する下側配線パターン7は、コイルコア3の内周側に配置された引出配線9a1を介して入力電極8a1に接続され、コイル電極の他端を構成する下側配線パターン7は、コイルコア3の外周側に配置された引出配線9b1を介して出力電極8b1に接続される。
他方のコイル電極4bは、コイルコア3の内周側に配置された引出配線9a2を介して入力電極8a2に接続され、コイル電極の他端を構成する下側配線パターン7は、コイルコア3の外周側に配置された引出配線9b2を介して出力電極8b2に接続される。すなわち、この実施形態では、両コイル電極4a,4bそれぞれの入力電極8a1,8a2がともにコイルコア3の内周側に配置され、それぞれの出力電極8b1,8b2がともにコイルコア3の外周側に配置されている。
なお、入力電極8a1,8a2および出力電極8b1,8b2の配置構成は、例えば、一方のコイル電極4aの入力電極8a1のみをコイルコア3の内周側に配置したり、両コイル電極4a,4bの入力、出力電極8a1,8a2,8b1,8b2の全てをコイルコア3の内周側に配置するなど、コイルコア3に囲まれた領域(内周側の領域)の大きさに応じて適宜変更することができる。
この構成によると、環状のコイルコア3に複数のコイル電極4a,4bが巻回されて成るコイル部品1cについても、第1実施形態のコイル部品1aと同様の効果を得ることができる。
(コイルコアの変形例)
次に、この実施形態のコイルコア3の変形例について、図10を参照して説明する。なお、図10はコイルコア3の変形例を示す図であり、コイル部品1cの平面図である。
本例にかかるコイルコア3bは、円環状のコイルコアの2箇所が切れて、均等に2分割されたような形状に形成されている。ここで、2分割されたコイルコア3bの一方は、コイル電極4a用のコイルコアとして使用され、他方は、コイル電極4b用のコイルコアとして使用される。このような構成でも、コイル部品1cの小型化および放熱特性の向上を図ることができる。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態にかかるコイル部品1dについて、図11を参照して説明する。なお、図11はコイル部品1dの各上側配線パターン6を除いた状態の平面図である。
この実施形態にかかるコイル部品1dが、図1〜図3を参照して説明した第1実施形態のコイル部品1aと異なるところは、図11に示すように、入力電極8aおよび出力電極8bそれぞれが、絶縁層2の内部に配置された放熱用のダミー金属ピン5c,5d(本発明の「ダミー導体」に相当)に接続されていることである。その他の構成は、第1実施形態のコイル部品1aと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この場合、ダミー金属ピン5c,5dは、いずれも各内側、外側金属ピン5a,5bと同じ材料、同じ太さで形成されており、各内側、外側金属ピン5a,5bと同様、絶縁層2の厚み方向に立設されている。また、両ダミー金属ピン5c,5dは、下端が絶縁層2の下面に露出して、入力または出力電極8a,8bに接続されている。これらのダミー金属ピン5c,5dは、コイル電極4の一部を構成するものではなく、放熱用の導体として使用されるものである。
なお、入力、出力電極8a,8bの一方のみが、ダミー金属ピンに接続される構成でもかまわない。また、ダミー金属ピン5c,5dに代えて、例えば、ビア導体などの柱状導体を使用してもかまわない。
この構成によると、入力、出力電極8a,8b上に、絶縁層2よりも熱伝導率の高いダミー金属ピン5c,5dが配置されるため、コイル部品1dの放熱特性の更なる向上を図ることができる。
(コイル部品の変形例)
次に、コイル部品1dの変形例について、図12を参照して説明する。なお、図12は本例にかかるコイル部品1dの各下側配線パターン7、引出配線9a,9bおよび入力、出力電極8a,8bを除いた状態の平面図である。
この場合、両ダミー金属ピン5c,5dそれぞれは、上端が絶縁層2の上面から露出するように設けられ、絶縁層2の上面にはダミー金属ピン5c,5dの上端に接続された、放熱用のダミー電極12a,12bがさらに形成される。
この構成によると、ダミー電極12a,12bにより、コイル部品1dの放熱特性のさらなる向上を図ることができる。また、ダミー電極12a,12bを外部接続用の入力、出力電極として利用することもできる。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態にかかるコイル部品1eについて、図13を参照して説明する。なお、図13は各上側配線パターン6を除いた状態のコイル部品1eの平面図であり、図11に対応する図である。
この実施形態にかかるコイル部品1eが、図11を参照して説明した第4実施形態のコイル部品1dと異なるところは、図13に示すように、コイルコア3の内周側に配置された入力電極8aに対してのみ、ダミー金属ピン5eが設けられていることと、当該ダミー金属ピン5eが、各内側、外側金属ピン5a,5bのいずれよりも太く形成されていることである。その他の構成は、第4実施形態のコイル部品1dと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
コイルコア3の内周側では、例えば、各内側金属ピン5aなど、コイル電極4を構成する導体の密度が高いため、コイル電極4の通電時に発生する抵抗熱などが、コイルコア3の内周側に溜まるおそれがある。そのため、コイルコア3の内周側のみにダミー金属ピン5eを設けることで、効率よく放熱することができる。また、各内側、外側金属ピン5a,5bには細い金属ピンを使用して、コイル電極4の巻数を増やしつつ、ダミー金属ピン5eには太い金属ピンを使用して、コイル部品1eの放熱特性の向上を図ることができる。
なお、この実施形態でも、図12を参照して説明した第4実施形態のコイル部品1dの変形例のように、ダミー金属ピン5eの上端を、絶縁層2の上面から露出させて、絶縁層2の上面に、ダミー金属ピン5eの上面に接続された放熱用のダミー電極をさらに形成するようにしてもよい。また、出力電極8bに対してもダミー金属ピン5eと同様のダミー金属ピンを設ける構成であってもかまわない。
なお、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記したもの以外に種々の変更を行なうことが可能である。例えば、絶縁層2を、例えば、セラミック材料で形成してもかまわない。
また、上記した各実施形態の構成を組合わせてもかまわない。
また、上記した各実施形態において、入力電極8aがコイルコア3の外側に配置され、出力電極8bがコイルコア3の内側に配置される構成であってもかまわない。
また、上記した各実施形態において、第1実施形態の入力、出力電極8a,8bの配置関係の変形例のように、入力電極8a、出力電極8bの両方を平面視でコイルコア3の内周側(所定領域内)に配置する構成としてもよい。
本発明は、コイルコアが埋設された絶縁層と、コイルコアの周囲に巻回されたコイル電極とを備える種々のコイル部品に広く適用することができる。
1a〜1e コイル部品
2 絶縁層
3,3a,3b コイルコア
4,4a,4b コイル電極
5a 内側金属ピン(内側導体)
5b 外側金属ピン(外側導体)
5c,5d,5e ダミー金属ピン(ダミー導体)
6 上側配線パターン(第1の配線パターン)
7 下側配線パターン(第2の配線パターン)
8a 入力電極
8b 出力電極

Claims (8)

  1. 絶縁層と、
    所定領域を囲むように前記絶縁層に埋設されたコイルコアと、
    前記コイルコアの周囲に巻回されたコイル電極と、
    前記絶縁層の一方主面および他方主面のいずれかに設けられ、前記コイル電極の一端に接続された外部接続用の入力電極と、
    前記絶縁層の一方主面および他方主面のいずれかに設けられ、前記コイル電極の他端に接続された外部接続用の出力電極とを備え、
    前記入力電極および前記出力電極のうちの一方が、平面視で、前記所定領域である前記コイルコアの内側に配置されていることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記入力電極および前記出力電極のうちの他方が、平面視で前記コイルコアの外側に配置され、
    前記入力電極および前記出力電極がともに、前記絶縁層の前記一方主面および前記他方主面うちの一方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記入力電極および前記出力電極のうちの他方も、平面視で前記コイルコアの内側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  4. 前記入力電極および前記出力電極のうちの少なくとも一方は、前記絶縁層の内部に配置された放熱用のダミー導体に接続されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のコイル部品。
  5. 前記コイル電極は、
    一端が前記コイルコアの内側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外側に配置され、前記絶縁層の一方主面で前記コイル電極の巻回軸方向に配列された複数の第1の配線パターンと、
    一端が前記コイルコアの内側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外側に配置され、前記各第1の配線パターンそれぞれと複数の対を成すように前記絶縁層の他方主面で前記コイル電極の巻回軸方向に配列された複数の第2の配線パターンと、
    前記コイルコアの内側に配置され、前記各第1の配線パターンそれぞれの一端と、当該第1の配線パターンと対を成す前記第2の配線パターンの一端とを接続する複数の内側導体と、
    前記コイルコアの外側に配置され、前記各第1の配線パターンそれぞれの他端と、当該第1の配線パターンと対を成す前記第2の配線パターンに隣接する前記第2の配線パターンの他端とを接続する複数の外側導体とを有し、
    前記各内側導体と前記各外側導体が、いずれも金属ピンで形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のコイル部品。
  6. 前記コイル電極は、
    一端が前記コイルコアの内側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外側に配置され、前記絶縁層の一方主面で前記コイル電極の巻回軸方向に配列された複数の第1の配線パターンと、
    一端が前記コイルコアの内側に配置されるとともに他端が前記コイルコアの外側に配置され、前記各第1の配線パターンそれぞれと複数の対を成すように前記絶縁層の他方主面で前記コイル電極の巻回軸方向に配列された複数の第2の配線パターンと、
    前記コイルコアの内側に配置され、前記各第1の配線パターンそれぞれの一端と、当該第1の配線パターンと対を成す前記第2の配線パターンの一端とを接続する複数の内側導体と、
    前記コイルコアの外側に配置され、前記各第1の配線パターンそれぞれの他端と、当該第1の配線パターンと対を成す前記第2の配線パターンに隣接する前記第2の配線パターンの他端とを接続する複数の外側導体とを有し、
    前記ダミー導体、前記各内側導体および前記各外側導体が、いずれも金属ピンで形成され、
    前記ダミー導体は、前記各内側導体および前記各外側導体のいずれよりも太く形成されていることを特徴とする請求項4に記載のコイル部品。
  7. 前記コイルコアは、環状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のコイル部品。
  8. 前記コイルコアは、環状の一部が切れたような形状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のコイル部品。
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