JPWO2016104418A1 - 回転電機の回転子 - Google Patents

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Abstract

1つの極を構成する磁石(6a)〜(6c)を挿入する磁石挿入穴(5a)〜(5c)を周方向に複数に分割するように内周側鉄心部(2)と外周側鉄心部(3)とをつなぐセンタブリッジ(4a)、(4b)が設けられ、各センタブリッジ(4a)、(4b)は、極軸(7)に対して平行かつ線対称に形成されるとともに、内周側鉄心部(2)および外周側鉄心部(3)にそれぞれ連なる各々の接続部(42)、(43)において磁石挿入穴(5a)〜(5c)との縁部の形状が、極軸(7)と平行な方向に長軸を持つ楕円弧、または回転子鉄心(1)の外周に向かって曲率半径が順番に小さくなる複数の円弧を用意し、それら複数の円弧を滑らかに結んでなる曲線形状(50)に形成されている。

Description

この発明は、例えば空調器用圧縮機等に搭載される回転電機を構成する回転子に係り、特に、鉄心内部に永久磁石を内包する回転子の構造に関する。
従来の回転電機においては、回転子鉄心に、径方向に複数個設けた磁石挿入穴部を、さらに周方向に複数に分割している。そして、内周側鉄心部と外周側鉄心部とをつなぐセンタブリッジを、極軸と10〜50deg傾けて、極軸と線対称に2箇所に配置し、2箇所の各センタブリッジを挟む磁石挿入穴の各々に磁石を配置している。さらに、各センタブリッジの磁石挿入穴との4か所の縁部のうち、2箇所を楕円弧で構成している(例えば、特許文献1参照)。
この構成により、センタブリッジに加わる応力の方向とセンタブリッジの形成方向を一致させて応力の分布を均一化するとともに、切り欠き係数を小さくして応力集中を避けつつ、機械強度を向上できる。その結果、ブリッジ幅を小さくして漏れ磁束の低減を図ることができる。
特表2013‐531462号公報(段落[0073]〜[0077]、図5〜図7)
ところで、回転子の回転に伴って回転子鉄心に生じる遠心力は、本来、極軸方向に加わるため、センタブリッジは極軸に平行になろうとして曲げ応力が働き、センタブリッジの対角2か所に応力が集中する。その応力集中部分に切り欠き、例えばセンタブリッジの磁石挿入穴との縁部において、直線部分と曲線部分との連結箇所で曲率半径が小さい箇所があると、切り欠き係数が高くなってさらに応力が集中する。
このため、上記の特許文献1記載の技術では、センタブリッジの磁石挿入穴との縁部の形状を楕円弧にすることで切り欠きによる応力集中を緩和している。しかし、センタブリッジに加わる曲げ応力は解消できず、曲げによる応力集中が残ったままとなる。そのため、センタブリッジの幅を広めに設定して応力を下げざるを得ず、その結果、磁気短絡の抑制が不十分であるという問題点があった。
また、上記の特許文献1記載の技術では、磁石挿入穴を径方向に沿って複数段にわたって設けているため、鉄心の剛性が全体的に低下している。このため、回転数を上げていくと、遠心力によって鉄心の変形が生じ易くなる。その対策のために、センタブリッジを極軸に対して傾斜して形成していると考えられる。しかし、センタブリッジの傾斜角度は特定の回転数に対してのみ成立するもので、それ以外の回転数ではセンタブリッジに依然として曲げ応力が加わることが避けられないという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、センタブリッジの機械強度を維持しつつ、センタブリッジの磁石挿入穴間の幅を狭く設定することができて漏れ磁束を従来以上に低減できる回転電機の回転子を得ることを目的としている。
この発明に係る回転電機の回転子は、回転子鉄心に複数の磁石を内包する磁石埋め込み型の回転電機の回転子であって、
上記回転子鉄心は、上記磁石を挿入する磁石挿入穴により分離された内周側鉄心部と外周側鉄心部を備え、
1つの極を構成する上記磁石を挿入する上記磁石挿入穴を周方向に複数に分割する、上記内周側鉄心部と上記外周側鉄心部をつなぐセンタブリッジを少なくとも一つ有し、
上記磁石挿入穴が極軸と線対称に形成されるとともに、上記磁石挿入穴の中に上記磁石が上記極軸と線対称に配置され、
上記センタブリッジは、上記極軸に対して平行かつ線対称に形成されるとともに、上記内周側鉄心部および上記外周側鉄心部にそれぞれ連なる各々の接続部において上記磁石挿入穴との縁部の形状が、上記極軸と平行な方向に長軸を持つ楕円弧、および上記回転子鉄心の外周に向かって曲率半径が順番に小さくなる複数の円弧を用意し、それら複数の円弧を滑らかに結んでなる曲線形状のうちの一つの形状である。
この発明に係る回転電機の回転子によれば、センタブリッジにおける曲げ応力および切り欠きによる応力の集中をなくしてセンタブリッジ全域で応力を略均等にすることができる。このため、従来よりもセンタブリッジの断面積を小さくしながら機械強度を維持でき、ひいては磁気短絡抑制効果を高めることができる。
この発明の実施の形態1による回転電機の回転子を示す平面図である。 この発明の実施の形態1による回転子の1極部分を示す平面図である。 図2における符号Aで示す部分を拡大して示す平面図である。 センタブリッジの接続部の磁石挿入穴との縁部を円弧に形成した場合の応力分布を示す特性図である。 センタブリッジの接続部の磁石挿入穴との縁部を楕円弧に形成した場合の応力分布を示す特性図である。 センタブリッジの接続部において楕円弧のアスペクト比を変化させた場合に伴う接続部と長方形部との連結点P1、および接続部の楕円弧の長軸端P2における応力変化を示す特性図である。 センタブリッジの接続部の磁石挿入穴との縁部を曲線形状に形成した場合を拡大して示す平面図である。 この発明の実施の形態2による回転電機の回転子において、センタブリッジの近傍を拡大して示す平面図である。 この発明の実施の形態3による回転電機の回転子において、センタブリッジの近傍を拡大して示す平面図である。 この発明の実施の形態4による回転電機の回転子の1極部分を示す平面図である。 この発明の実施の形態5による回転電機の回転子の1極部分を示す平面図である。 この発明の実施の形態6による回転電機の回転子の全体形状を示す平面図である。 この発明の実施の形態6による回転電機の回転子の1極部分を示す平面図である。 この発明の実施の形態7による回転電機の回転子の1極部分を示す平面図である。 この発明の実施の形態8による回転電機の回鉄心の1極部分を示す平面図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による回転電機の回転子の全体形状を示す平面図である。
この実施の形態1の回転電機の回転子は、外周が円形の回転子鉄心1を有する。この回転子鉄心1は、電磁鋼板などの薄板をプレス加工で打ち抜き成形したものを積層して構成されている。そして、上記プレス加工により、回転子鉄心1の周方向に沿って磁石挿入穴5a,5b,5cが打ち抜き形成される。また、上記プレス加工により回転子鉄心1の中央部にはシャフト挿入穴11が打ち抜き形成される。そして、周方向に沿って形成された磁石挿入穴5a、5b、5cによって回転子鉄心1は内周側鉄心部2と外周側鉄心部3に分離される。
図2は、図1に示す回転子の1極部を拡大して示す平面図である。
図2において、回転子の1極部に相当する回転子鉄心1には、極軸7と線対称に3つの磁石挿入穴5a、5b、5cが形成されている。この場合、極軸7と交差する中央の磁石挿入穴5cを除く左右の磁石挿入穴5a、5bは、中央の磁石挿入穴5cと対面する側とは反対側の端部が略L字状に形成されており、このL字状部分5a1、5b1と直線部分5a2、5b2との境界部分に磁石止め10a、10bが形成されている。
そして、これらの磁石挿入穴5a、5b、5cによって回転子鉄心1は内周側鉄心部2と外周側鉄心部3に分離されるとともに、内周側鉄心部2および外周側鉄心部3が2つのセンタブリッジ4a、4bおよび磁石の極間に位置する外周側ブリッジ9a、9bを介して一体的に連結されている。この場合、センタブリッジ4a、4bは、極軸7と平行で、かつ線対称になるように形成されている。
上記の各磁石挿入穴5a、5b、5cには1つの極を形成する板状の希土類焼結永久磁石(以下、磁石と称する)6a、6b、6cが極軸7に直交して直線状に、かつ極軸7に対して線対称に挿入配置されている。さらに、左右両端側の磁石6a、6bは、各々磁石止め10a、10bによって極軸7と垂直で、極軸7から遠ざかる方向に移動しないように保持されている。
図3は、図2における符号Aで示す部分、つまり図2の左側のセンタブリッジ4aの部分を拡大して示す平面図である。
ここに、センタブリッジ4aは、一対の磁石挿入穴5a、5cの対向する端部間に挟まれて各磁石挿入穴5a、5cの極軸7の方向の幅と略同じ長さの長辺を有する長方形部41と、この長方形部41から内周側鉄心部2および外周側鉄心部3にそれぞれ連なる接続部42、43とから構成されている。
この場合、各々の接続部42、43は、以下のように形成されている。すなわち、互いに対向する磁石挿入穴5a、5cの端部において極軸7の方向に凹部を形成するように、各磁石挿入穴5a、5cとの縁部の形状が、極軸7と平行な方向に長軸を持つ仮想楕円E1(図3中、破線で示す)の一部である楕円弧となるように形成されている。なお、図2の右側のセンタブリッジ4bについても同様の形状に形成されている。
この構成によれば、回転子を回転した場合、外周側鉄心部3および磁石6a、6b、6cに遠心力が作用する。このとき、外周側鉄心部3は一体でかつ極軸7に対して線対称な形状であるため、遠心力の内、極軸7の方向に対して垂直な成分は相殺され、極軸7の方向成分のみが生じる。
同様に、極軸7上の磁石挿入穴5cに配置された中央の磁石6cは、極軸7に対して線対称な形状であるため、磁石6cに作用する遠心力は極軸7の方向と一致する。また、中央の磁石6cを挟んで左右に位置する磁石6a、6bについても、同一形状の磁石6a、6bが極軸7に対して線対称に配置されている。よって、各磁石6a、6bに作用する遠心力を、極軸7に沿う方向と極軸7に垂直な方向とに分割して考えると、極軸7に垂直な方向に作用する成分は磁石止め10a、10bが受け止めて、極軸7に沿って平行な成分のみが同じ大きさで各々のセンタブリッジ4a、4bに加わることになる。
したがって、外周側鉄心部3および磁石6a、6b、6cに作用する遠心力を総合しても、センタブリッジ4a、4bは、極軸7に沿って平行な成分のみを支持すればよいことが分かる。この状態は、回転数に依存しないことは言うまでもない。
さらに、上記の特許文献1に開示されているように、外周側鉄心部3の内部に磁石挿入穴やスリットを形成した構成であると、外周側鉄心部3の剛性が低下し、遠心力によって外周側鉄心部3が変形し、センタブリッジ4a、4bに曲げ応力が作用する恐れがある。この実施の形態1では、外周側鉄心部3には磁石挿入穴等の穴およびスリットは形成されていないので、外周側鉄心部3の剛性が過剰に低下することがない。
以上のことから、各センタブリッジ4a、4bには極軸7と平行な方向でかつ同じ大きさの力が作用し、曲げ方向の応力が作用しない状態にできる。また、センタブリッジ4a、4bの長方形部41は、その長辺が極軸7と平行な方向に沿っているので、長方形部41内の応力はほぼ均一化され、長方形部41の短辺側の幅を細くすることができ、磁気短絡抑制効果が向上する。
ここで、図3において、センタブリッジ4aに加わる応力の方向がセンタブリッジ4aの長手方向と一致している場合、遠心力に伴う応力集中は、以下の箇所で発生する。すなわち、センタブリッジ4aの長方形部41における磁石挿入穴5a、5cとの縁部と、接続部42、43における磁石挿入穴5a、5cとの縁部との連結点、例えば図3の符号P1で示す連結点で形状変化が生じているために、応力集中は上記連結点で発生する。したがって、応力集中を緩和するためには、連結点(例えば図3の符号P1)における形状変化を緩やかに、つまり曲率半径が大きくなるようにすればよい。
いま仮に、センタブリッジ4aの各接続部42、43における磁石挿入穴5a、5cとP1の縁部の形状が楕円弧でなくて円弧であるとした場合、直線部と円弧とをつなげる連結点に応力が集中し、疲労破壊の起点となりうる。これを防止するためには、形状の変化を緩やかにするために円弧の径を大きくする、もしくは平均応力を下げるために長方形部41の短辺方向の幅を広げる方法が考えられる。しかし、円弧の半径を大きくすれば鉄心面積が減少して磁気抵抗が大きくなるという不具合が生じる。また、長方形部41の短辺方向の幅を広げれば、磁気短絡が増大し、かつ磁石の極軸7と直交する方向の長さが短くなり、磁気特性が悪化する。
これに対して、この実施の形態1では、接続部42、43における磁石挿入穴5a、5cとの縁部の形状を、極軸7と平行な方向の長軸を持つ楕円弧としているので、連結点P1の形状の変化を緩やかにする、つまり曲率半径を大きくすることができる。これにより、各接続部42、43の磁石挿入穴5a、5cとの縁部の形状を円弧とした場合に比べて、切り欠き係数を下げて応力集中が生じるのを緩和することができ、円弧に形成した場合のような上記の不具合を無くすことができる。なお、ここでは、図2の左側のセンタブリッジ4aについて説明したが、図2の右側のセンタブリッジ4bについても同様の作用、効果を得ることができる。
このことを立証するために、センタブリッジ(例えばセンタブリッジ4a)の近傍の応力分布を解析した結果を図4および図5に示す。ここに、図4は、各接続部42、43における磁石挿入穴5a、5cとの縁部の形状を円弧に形成した場合である。また、図5は各接続部42、43における磁石挿入穴5a、5cとの縁部の形状を楕円弧(アスペクト比(長軸/短軸)2)に形成した場合である。なお、図4および図5の応力分布において、黒色の箇所が応力が最も高く、色の濃度が薄くなるにつれて応力も低くなるように表している。
図4および図5からも分かるように、図4では直線部と円弧の連結点P1で応力が集中している。一方、図5では直線部と楕円弧の連結点P1で応力が集中しておらず、応力が均一化されていることが分かる。
このように、センタブリッジ4aで応力が均一化されることから、各接続部42、43における磁石挿入穴5a、5cとの縁部の形状が全て同じならば、その部分における応力集中の状態は略同じとなる。そのため、各接続部42、43の楕円弧の形状を4か所全て同じ形状とすればバランスがよい。
図6は、楕円の(長軸半径/短軸半径)であるアスペクト比の変化に対する応力の変化を示す解析結果である。
図6より分かるように、直線と楕円弧の連結点P1では、アスペクト比が増えて行くと応力が低下して行く。一方、楕円弧の長軸端P2では、アスペクト比が増えて行くと応力が増大して行き、アスペクト比が4を超えた当たりで連結点P1の応力を超えている。このことから、楕円のアスペクト比は2以上、4以下が望ましいことが分かる。そして、楕円弧をこのアスペクト比(2以上、4以下)の範囲内に設定すれば、応力の集中を緩和する効果が大きくなる。また、機械強度を維持しながらセンタブリッジ幅をさらに狭くできるので磁気短絡抑制効果が向上する。
上記の説明では、接続部42、43における磁石挿入穴5a、5cとの縁部の形状を、極軸7と平行な方向の長軸を持つ楕円弧としているが、この形状に限定されない。すなわち、接続部42、43における磁石挿入穴5a、5cとの縁部の形状を、回転子鉄心1の外周に向かって曲率半径が順番に小さくなる複数の円弧を用意し、それら複数の円弧を滑らかに結んでなる曲線形状50にしても良い。
図7に示すように、長方形部41の縁部である直線縁部51と接続部43の縁部との連結点P1では、最も曲率半径の大きな円弧(半径R1の円弧)に接するような曲線形状にする。そして、接続部43における磁石挿入穴5aとの縁部の形状を、曲率半径が順番に小さくなる円弧を複数個、例えば半径R2の円弧、半径R3の円弧を用意し、それら複数の円弧を滑らかに結んでなる曲線形状にする。
この場合、連結点P1と曲線部端P2の極軸7と平行な方向の距離をH1とし、連結点P1と曲線部端P2の極軸7と垂直な方向の距離をH2とすると、H1/H2が2以上、4以下の範囲にすることが好ましく、この範囲で応力の集中を緩和する効果を大きくすることができる。
なお、図7の例では、半径の比がR1:R2:R3=4:2:0.5である3つの円弧を用意し、それら3つの円弧を滑らかに結んで、アスペクト比(長軸/短軸)が2の楕円E2に近似する曲線形状50を形成している。
以上のように、この実施の形態1によれば、各センタブリッジ4a、4bの接続部42、43における磁石挿入穴5a、5b、5cとの縁部の形状を、極軸7と平行な方向に長軸を持つ楕円弧、または回転子鉄心1の外周に向かって曲率半径が順番に小さくなる複数の円弧を用意し、それら複数の円弧を滑らかに結んでなる曲線形状としているので、連結点P1の形状の変化を緩やかにすることができ、切り欠き係数を下げて応力集中が生じるのを緩和することが可能となる。これにより、センタブリッジ4a、4bの全域で応力を略均等にできるため、センタブリッジ4a、4bの断面積を小さくしながら機械強度を維持でき、ひいては磁気短絡抑制効果を向上することができる。
また、外周側鉄心部3には、磁石挿入穴等の穴またはスリットが形成されていないので、外周側鉄心部3の変形に起因するセンタブリッジ4a、4bにおける曲げ応力発生を抑制することができる。
さらに、センタブリッジ4a、4bの長方形部41は、その長辺側が各磁石挿入穴5a、5b、5cの極軸7の方向の幅と略同じ長さを有し、また、接続部42、43は互いに対向する磁石挿入穴5a、5cの端部において極軸7の方向に上記楕円弧または上記曲線形状の凹部を設けるように形成されているので、磁石6a、6b、6cはセンタブリッジ4a、4bに接触する直前の状態になるまで極軸7に直交する方向の長さを確保することが可能となり、さらなる磁気量のアップが期待できる。
実施の形態2.
図8は、この発明の実施の形態2による回転電機の回転子において、センタブリッジの近傍を示す拡大図(図2のA部拡大図)である。図8において、実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この発明の実施の形態2において、センタブリッジ4aの各接続部42、43の内、外周側鉄心部3に連なる接続部43の各磁石挿入穴5a、5cとの縁部の形状は、実施の形態1と同じアスペクト比を持つ仮想楕円E1(図3中、破線で示す)の一部である楕円弧とする。一方、内周側鉄心部2に連なる接続部42の各磁石挿入穴5a、5cとの縁部の形状については、上記の仮想楕円E1よりもアスペクト比の大きな仮想楕円E2の一部である楕円弧となるように形成されている。なお、両仮想楕円E1、E2の一部を構成する各楕円弧は、いずれも極軸7と平行な方向に長軸を持つように形成されている。
また、複数の円弧を滑らかに結んでなる曲線形状50とする場合は、内周側鉄心部2に連なる接続部42の縁部の形状である曲線形状50の上記H1/H2が、外周側鉄心部3に連なる接続部43の縁部の形状である曲線形状50の上記H1/H2より大きくなるように形成する。
この実施の形態2の構成によれば、内周側鉄心部2は、比較的鉄の量が多くて強度的に余裕があるため、楕円弧のアスペクト比または曲線形状のH1/H2を大きく設定することにより、磁石挿入穴5a、5cの端部に形成される楕円弧または曲線形状による凹部の形状が大きくなったとしても、構造強度にはほとんど影響がない。そのため、構造強度を維持したままセンタブリッジ4aの極軸7の方向に沿った長さを長くすることができ、漏れ磁束の低減効果を大きくすることができる。
なお、ここでは、図2の左側のセンタブリッジ4aについて説明したが、図2の右側のセンタブリッジ4bについても同様の作用、効果を得ることができる。また、その他の構成は、図1〜図3に示した実施の形態1と同様であるので、ここでは詳しい説明は省略する。
実施の形態3.
図9はこの発明の実施の形態3による回転電機の回転子において、センタブリッジの近傍を拡大して示す拡大図(図2のA部拡大図)である。図9において、実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この発明の実施の形態3では、センタブリッジ4aの内周側鉄心部2に連なる接続部42の各磁石挿入穴5a、5cとの縁部に磁石止め10c、10dが形成されている。
この実施の形態3の構成によれば、センタブリッジ4aの長方形部41に対し直接に磁石6a、6cが触れることが無い。そのため、回転子鉄心1の磁石挿入穴5a、5cへ磁石6a、6cを挿入する際に、センタブリッジ4aに誤って無理な力をかけて変形させてしまうといった恐れが無くなる。したがって、センタブリッジ4aの長方形部41の短辺方向の幅をさらに細くすることができ、漏れ磁束の低減効果を大きくすることができる。
なお、磁石止め10b、10cは、外周側鉄心部3との接続部43側に設けてもよい。また、ここでは、図2の左側のセンタブリッジ4aについて説明したが、図2の右側のセンタブリッジ4bについても同様である。また、その他の構成については、図1〜図3に示した実施の形態1と同じであるので、ここでは詳しい説明は省略する。
実施の形態4.
図10はこの発明の実施の形態4による回転電機の回転子の1極部分を示す平面図である、図10において、実施の形態1〜3と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この発明の実施の形態4において、2つの磁石挿入穴5a、5bが、極軸7に対して線対称に形成され、かつ回転子鉄心1の内周側に向けて凸形状を成すようにV字状に形成されている。このため、センタブリッジ4は、極軸7の上に重なるように1本のみ形成されている。そして、これらの各磁石挿入穴5a、5bに同一形状の磁石(図示せず)が挿入されている。なお、センタブリッジ4を構成する長方形部41や接続部42、43の形状などは図9に示した実施の形態3と同じであるので、ここでは詳しい説明は省略する。
この実施の形態4の構成によれば、実施の形態1の場合よりも、磁石挿入穴5a、5bの長さを長くできるため、磁石挿入量を増やすことが可能となる。また、磁石も極軸7に対して線対称に配置されるため、センタブリッジ4に加わる遠心力の方向は極軸7の方向と一致し、さらに接続部42、43における磁石挿入穴5a、5bとの縁部の形状を全て極軸7と平行な方向に長軸を持つ楕円弧または曲線形状としているので、応力集中をなくして応力分布が均一となる。
その結果、センタブリッジ4の極軸7と直交する方向の幅を必要最小限に設定することができ、磁石量を増やし、かつセンタブリッジ4での磁束短絡を最小限に抑制でき、さらなる高性能な回転子を得ることが可能となる。
実施の形態5.
図11はこの発明の実施の形態5による回転電機の回転子の1極部分を示す平面図である。図11において、実施の形態1〜4と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この発明の実施の形態5において、3つの磁石挿入穴5a、5b、5cが、極軸7に対して線対称に形成されるとともに、回転子鉄心1の内周側に向けて凸形状を成すように逆台形状に形成されている。すなわち、極軸7と直交する中央の磁石挿入穴5cは極軸7に対して線対称に形成され、また、この中央の磁石挿入穴5cを除く左右の磁石挿入穴5a、5bは回転子鉄心1の内周側に向けて傾斜して極軸7に対して線対称に形成されている。
そして、磁石挿入穴5a、5cおよび5b、5cが折れ曲がる位置に、極軸7と平行で、かつ線対称になるようセンタブリッジ4a、4bが形成されている。したがって、1極分の図示しない磁石がそれぞれの磁石挿入穴5a、5b、5cにそれぞれ極軸7に対して線対称に挿入配置される。さらに、各センタブリッジ4a、4bの接続部42、43における磁石挿入穴5a、5b、5cとの縁部の形状を全て極軸7と平行な方向に長軸を持つ楕円弧または曲線形状として形成されている。
この実施の形態5の構成によれば、実施の形態4と同様に、磁石挿入量を増やすことが可能となる。また、磁石の配置も極軸7に対して平行かつ線対称であるため、センタブリッジ4a、4bに加わる遠心力の大きさは同一で、かつ遠心力の方向は極軸7の方向と一致する。さらに接続部42、43における磁石挿入穴5a、5bとの縁部の形状を全て極軸7と平行な方向に長軸を持つ楕円弧または曲線形状としている。そのため、応力集中をなくして均一な応力分布となる。その結果、センタブリッジ4a、4bの極軸7と直交する方向の幅を必要最小限に構成でき、磁石量を増やしてかつセンタブリッジ4a、4bでの磁束の短絡を最小限に抑制でき、さらなる高性能な回転子を得ることができる。
実施の形態6.
図12はこの発明の実施の形態6による回転電機の回転子の全体形状を示す平面図であり、図13はこの発明の実施の形態6による回転電機の回転子の1極部分を示す平面図である。図12および図13において、実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この発明の実施の形態6においては、実施の形態1と同様に、回転子鉄心1の周方向に沿って磁石挿入穴5a,5b,5cが形成されており、これらの磁石挿入穴5a、5b、5cによって回転子鉄心1が内周側鉄心部2と外周側鉄心部3に分離されるとともに、両鉄心部2、3が2つのセンタブリッジ4a、4bを介して1体的に連結されている。この場合、センタブリッジ4a、4bは、極軸7と平行で、かつ線対称になるように形成されている。
ただし、この実施の形態6では、実施の形態1のような回転子鉄心1の外周部分において磁石の極間に位置する内周側鉄心部2と外周側鉄心部3を結ぶ外周側ブリッジ9a、9bは設けられておらず、2つのセンタブリッジ4a、4bのみが内周側鉄心部2と外周側鉄心部3とを連結している。
なお、センタブリッジ4a、4bの形状的な特徴、およびその他の構成については図1〜図3に示した実施の形態1の場合と同様であるので、ここでは詳しい説明は省略する。
この実施の形態6の構成によれば、センタブリッジ4a、4bの全域で応力を略均等にできるため、センタブリッジ4a、4bの断面積を小さくしながら機械強度および磁束短絡抑制効果を維持することができる。しかも、外周側ブリッジを設けていないので、その箇所での磁束短絡を抑制することができ、さらなる高特性な回転子を得ることが可能となる。
実施の形態7.
図14はこの発明の実施の形態7による回転電機の回転子の1極部分を示す平面図である。図14において、実施の形態4と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この発明の実施の形態7においては、実施の形態4と同様に、極軸7に対して線対称に形成された2つの磁石挿入穴5a、5bが、回転子鉄心1の内周側に向けて凸形状を成すようにV字状に形成されている。
ただし、この実施の形態7では、実施の形態4のような回転子鉄心1の外周部分において磁石の極間に位置する内周側鉄心部2と外周側鉄心部3を結ぶ外周側ブリッジ9a、9bは設けられておらず、極軸7上に位置する一つのセンタブリッジ4のみが内周側鉄心部2と外周側鉄心部3とを連結している。
なお、このセンタブリッジ4の形状的な特徴、およびその他の構成については、図10に示した実施の形態4と同様であるので、ここでは詳しい説明は省略する。
この実施の形態7の構成によれば、センタブリッジ4の全域で応力を略均等にできるため、センタブリッジ4の断面積を小さくできる。そのため、磁束短絡抑制効果を維持するとともに、磁石挿入量を増やすことができ、しかも外周側ブリッジを設けていないので、その箇所での磁束短絡を抑制することができ、さらなる高特性な回転子を得ることが可能となる。
実施の形態8.
図15はこの発明の実施の形態8による回転電機の回転子の1極部分を示す平面図である。図15において、実施の形態5と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を付す。
この実施の形態8においては、実施の形態5と同様に、3つの磁石挿入穴5a、5b、5cが、極軸7に対して線対称に形成されるとともに、回転子鉄心1の内周側に向けて凸形状を成すように逆台形状に形成されている。
ただし、この実施の形態8では、実施の形態5のような回転子鉄心1の外周部分において磁石の極間に位置する内周側鉄心部2と外周側鉄心部3を結ぶ外周側ブリッジ9a、9bは設けられておらず、極軸7に平行でかつ極軸7に対して線対称に形成された2つのセンタブリッジ4a、4bのみが内周側鉄心部2と外周側鉄心部3とを連結している。
なお、各センタブリッジ4a、4bの形状的な特徴、およびその他の構成については、図11に示した実施の形態5と同様であるので、ここでは詳しい説明は省略する。
この実施の形態8の構成によれば、センタブリッジ4の全域で応力を略均等にできるため、センタブリッジ4a、4bの断面積を小さくしながら機械強度および磁束短絡抑制効果を維持することができる。しかも、磁石挿入量を増やすことができるとともに、外周側ブリッジを設けていないので、その箇所での磁束短絡を抑制することができ、さらなる高特性な回転子を得ることが可能となる。
なお、この発明は、上記の実施の形態1〜8の構成のみに限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲内において各実施の形態1〜8の構成に対して一部変形を加えたり、構成を省略することができ、また、各実施の形態1〜8の構成を適宜組み合わせることが可能である。
例えば、上記実施の形態6〜8においては、外周側鉄心部3および磁石6a、6b、6cの遠心力をセンタブリッジ4、4a、4bのみで支える必要があり、強度アップのため、高強度の磁性鋼板(引張強度700MPa以上)を用いることが望ましい。もちろん、他の実施の形態1〜5においても、高強度の磁性鋼板で鉄心を構成すれば、さらにセンタブリッジ4、4a、4bおよび外周側ブリッジ9a、9bの幅を狭くすることが可能となり、磁気短絡の抑制効果が高まることは言うまでもない。また、上記実施の形態1〜8においては、磁石として板状の希土類焼結永久磁石を例示したが、それ以外の種類や形状の磁石を用いてもよい。
また、各実施の形態1〜8では、回転子鉄心1の形状として6極のものを例示したが、これに限らず4極や8極など、異なる極数のものにも適用できる。
また、回転子鉄心1の外周は円形のものを例示したが、それ以外の形状、例えば花びら型などの凹凸形状を持つものでも同様の効果を奏する。
また、各実施の形態1〜8では、鉄心をプレスで打ち抜き加工するものを例示したが、それ以外の加工方法、例えば切削やワイヤカットなどを用いても同様の効果を奏する。
さらに、各実施の形態1〜8では、圧縮機用の回転電機に適用した場合について例示したが、それ以外の用途の回転電機でも、磁石を回転子鉄心内に挿入する形態をとるもの全てにおいてこの発明を適用可能である。

Claims (13)

  1. 回転子鉄心に複数の磁石を内包する磁石埋め込み型の回転電機の回転子であって、
    上記回転子鉄心は、上記磁石を挿入する磁石挿入穴により分離された内周側鉄心部と外周側鉄心部を備え、
    1つの極を構成する上記磁石を挿入する上記磁石挿入穴を周方向に複数に分割する、上記内周側鉄心部と上記外周側鉄心部をつなぐセンタブリッジを少なくとも一つ有し、
    上記磁石挿入穴が極軸と線対称に形成されるとともに、上記磁石挿入穴の中に上記磁石が上記極軸と線対称に配置され、
    上記センタブリッジは、上記極軸に対して平行かつ線対称に形成されるとともに、上記内周側鉄心部および上記外周側鉄心部にそれぞれ連なる各々の接続部において上記磁石挿入穴との縁部の形状が、上記極軸と平行な方向に長軸を持つ楕円弧、および上記回転子鉄心の外周に向かって曲率半径が順番に小さくなる複数の円弧を用意し、それら複数の円弧を滑らかに結んでなる曲線形状のうちの一つの形状である、回転電機の回転子。
  2. 上記外周側鉄心部には、穴またはスリットが形成されていない、請求項1に記載の回転電機の回転子。
  3. 上記センタブリッジの上記接続部の上記磁石挿入穴との縁部の形状が上記楕円弧である場合、上記楕円弧のアスペクト比は、2以上、4以下の範囲である、請求項1または請求項2に記載の回転電機の回転子。
  4. 上記センタブリッジの上記接続部のうち、上記内周側鉄心部に連なる上記接続部の縁部の形状である上記楕円弧のアスペクト比が、上記外周側鉄心部に連なる上記接続部の縁部の形状である上記楕円弧のアスペクト比より大きい、請求項3に記載の回転電機の回転子。
  5. 上記センタブリッジの上記接続部の上記磁石挿入穴との縁部における形状が上記曲線形状である場合、上記センタブリッジの直線縁部と上記曲線形状の連結点と、上記曲線形状の曲線部端との上記極軸と平行な方向の距離をH1とし、上記連結点と上記曲線部端との上記極軸と垂直な方向の距離をH2とすると、H1/H2が2以上、4以下の範囲である、請求項1または請求項2に記載の回転電機の回転子。
  6. 上記センタブリッジの上記接続部のうち、上記内周側鉄心部に連なる上記接続部の縁部の形状である上記曲線形状の上記H1/H2が、上記外周側鉄心部に連なる上記接続部の縁部の形状である上記曲線形状の上記H1/H2より大きい、請求項5に記載の回転電機の回転子。
  7. 上記センタブリッジは、一対の上記磁石挿入穴の対向する端部間に挟まれて上記磁石挿入穴の極軸方向の幅と略同じ長さを有する長方形部と、上記長方形部から上記内周側鉄心部および上記外周側鉄心部にそれぞれ連なる上記接続部とからなり、各々の上記接続部は上記磁石挿入穴との縁部の形状が、上記磁石挿入穴の上記極軸方向に凹部を設けるように形成されている、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  8. 上記センタブリッジの上記内周側鉄心部または上記外周側鉄心部に連なる上記接続部の上記磁石挿入穴との縁部に、上記磁石を止める磁石止めを形成した、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  9. 複数の上記磁石挿入穴は、上記極軸の直交方向に直線状に形成されている、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  10. 複数の上記磁石挿入穴は、上記回転子鉄心の内周側に向けて凸形状を成すように形成されている、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  11. 上記磁石の極間において上記内周側鉄心部と上記外周側鉄心部を連結する外周側ブリッジが形成されている、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  12. 上記センタブリッジのみで上記内周側鉄心部と上記外周側鉄心部とを連結している、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
  13. 上記回転子鉄心は複数の磁性薄板を回転軸方向に積層して構成され、上記磁性薄板は700MPa以上の引張強度を有する高強度の磁性鋼板が使用されている、請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の回転電機の回転子。
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