JPWO2016103936A1 - 固体撮像素子、および固体撮像素子の製造方法 - Google Patents

固体撮像素子、および固体撮像素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

オプティカルブラック領域を遮光する遮光部の厚みを抑制しつつ、該遮光部の遮光性の低下を回避する。半導体基板(120)に形成されたオプティカルブラック領域(B)を遮光する遮光部(170)は、膜厚が50nm以上であって、125nm以下である上層Al遮光膜(12)を備える。

Description

本発明は、固体撮像素子および固体撮像素子の製造方法に関し、より詳細には、オプティカルブラック領域を遮光する遮光部を備えた固体撮像素子および固体撮像素子の製造方法に関する。
従来より、固体撮像素子のオプティカルブラック領域(以下、OB領域と称する)を遮光する遮光部について、遮光性を確保するための研究が進められている。
例えば、下掲の特許文献1には、「メタルボイドによる局所的な光透過が発生する」という単層アルミニウム遮光部(以下、アルミニウムは「Al」と略記する)の問題を解決するため、下層Al遮光膜と、介在膜と、上層Al遮光膜とを含む3層構造の遮光部が開示されている。図14を参照して、前記特許文献1に係る遮光部について説明する。
図14は、特許文献1に係る遮光部20を含む固体撮像素子1000の断面図である。図14に示すように、特許文献1に開示された固体撮像素子1000は、半導体基板120中に形成された受光部101と、半導体基板120上に形成される層間絶縁膜106、109、112、114と、層間絶縁膜114上に形成される従来型の遮光部20と、を含む。従来型の遮光部20は、半導体基板120に近い側から順に、従来型の下層遮光膜20d、従来型の介在膜20m、従来型の上層遮光膜20uを含む。すなわち、従来型の遮光部20は、従来型の下層Al遮光膜20dと、従来型の下層Al遮光膜20dより上の層に形成される従来型の上層Al遮光膜20uと、従来型の下層Al遮光膜20dと従来型の上層Al遮光膜20uとの間に挟まれた領域に形成される従来型の介在膜20mと、から成る3層構造を含む。そして、従来型の介在膜20mは、Alよりも粒径の小さい高融点金属およびその窒化膜またはシリサイド膜、または酸化膜により形成されている。したがって、従来型の遮光部20において、従来型の下層Al遮光膜20dのメタルボイドと従来型の上層Al遮光膜20uのメタルボイドとは不連続となり、従来型の遮光部20は、メタルボイドを通して光が漏れ込むことによる遮光性の低下を防いでいる。
日本国公開特許公報「特開平6-151794号公報(1994年5月31日公開)」
図14に示すように、前記特許文献1に係る従来型の遮光部20において、従来型の上層Al遮光膜20uの膜厚は、遮光性を確保するために、従来型の介在膜20mの膜厚よりも厚くなっている。そして、固体撮像素子のOB領域を遮光する遮光部について、該遮光部の遮光性を確保し向上させるための方法としては、該遮光部に含まれる遮光膜の膜厚を厚くする方法が一般的である。
これに対し、本願発明の発明者は、従来型の遮光部20について、従来型の上層Al遮光膜20uは膜厚が厚いため、メタルボイドが発生しやすいことを発見した。メタルボイドの発生するメカニズムは明らかでないが、従来型の上層Al遮光膜20uの中には空孔が存在し、該空孔が、外的要因(例えば、従来型の遮光部20の膜ストレス、および熱処理温度等)によって移動して凝集し、メタルボイドまたはメタルバブルになると考えられる。
つまり、従来型の上層Al遮光膜20uは、膜厚が厚く空孔が多く存在するため、メタルボイドが発生しやすいものと考えられる。
また、従来型の遮光部20は、従来型の上層Al遮光膜20uと従来型の介在膜20mとの熱膨張係数の差から生じる応力により、メタルバブル(メタルボイドの凝集)が発生しやすいものと考えられる。
そして、メタルバブル(メタルボイドの凝集)が発生すると、該メタルバブルを通して光が漏れ込むことにより、遮光性の低下が発生する。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、OB領域を遮光する遮光部の厚みを抑制しつつ、該遮光部の遮光性の低下を回避することのできる固体撮像素子、および固体撮像素子の製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る固体撮像素子は、基板に形成されたオプティカルブラック領域を遮光する遮光部を備えた固体撮像素子であって、前記遮光部は、前記基板に近い側から順に、下層遮光膜、介在膜、上層遮光膜を含み、前記下層遮光膜および前記上層遮光膜は、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で形成されており、前記上層遮光膜の膜厚は、50nm以上であって、125nm以下である。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る固体撮像素子の製造方法は、基板に形成されたオプティカルブラック領域を遮光する遮光部を備えた固体撮像素子の製造方法であって、前記遮光部は、前記基板に近い側から順に、下層遮光膜、介在膜、上層遮光膜を含み、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で、前記下層遮光膜を形成する下層遮光膜形成ステップと、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で、膜厚が50nm以上であって、125nm以下である前記上層遮光膜を形成する上層遮光膜形成ステップと、を含む。
本発明の一態様によれば、OB領域を遮光する遮光部の厚みを抑制しつつ、該遮光部の遮光性の低下を回避することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る固体撮像素子の断面図である。 本発明の各実施形態に係る固体撮像素子の概略構成を示す平面図である。 図1の固体撮像素子の遮光部について、該遮光部に含まれる下層遮光膜、介在膜、上層遮光膜の膜厚を説明するための断面図である。 図1の固体撮像素子の製造方法を説明する断面図である。 図1の固体撮像素子の製造方法を説明する断面図であり、図4に示した製造工程に続く製造工程を説明する断面図である。 図1の固体撮像素子の製造方法を説明する断面図であり、図5に示した製造工程に続く製造工程を説明する断面図である。 図1の固体撮像素子の製造方法の概要を説明するフロー図である。 本発明の実施形態2に係る固体撮像素子の断面図である。 本発明の実施形態3に係る固体撮像素子の断面図である。 本発明の実施形態4に係る固体撮像素子の製造方法を説明する断面図である。 本発明の各実施形態に係る固体撮像素子の上層遮光Al膜の膜厚とメタルバブル発生頻度との関係を説明する図である。 介在膜ストレスとメタルバブル発生頻度との関係を説明する図である。 水素シンター処理温度とメタルバブル発生頻度との関係を説明する図である。 特許文献1に係る固体撮像素子の断面図である。
〔実施形態1〕
以下、図1から図7に基づいて、本発明の一実施形態に係る固体撮像素子100について、詳細に説明する。固体撮像素子100は、例えば、CMOS型イメージセンサである。最初に、固体撮像素子100の概要を説明しておけば、以下の通りである。
すなわち、固体撮像素子100は、半導体基板120(基板)に形成されたオプティカルブラック領域Bを遮光する遮光部170を備えた固体撮像素子であって、遮光部170は、半導体基板120に近い側から順に、第三層目アルミニウム配線10(下層遮光膜)、介在膜11、上層アルミニウム遮光膜12(上層遮光膜)を含み、第三層目アルミニウム配線10および上層アルミニウム遮光膜12は、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で形成されており、上層アルミニウム遮光膜12の膜厚は、50nm以上であって、125nm以下である。
ここで、上層アルミニウム(以下、アルミニウムは「Al」と略記する)遮光膜12に発生するメタルボイドの一因は、上層Al遮光膜12中に存在する空孔であると考えられる。固体撮像素子100は、上層Al遮光膜12の膜厚を薄くする、具体的には、上層アルミニウム遮光膜12の膜厚を、50nm以上であって、125nm以下にすることにより、上層Al遮光膜12中に存在する空孔を減少させている。したがって、固体撮像素子100は、上層Al遮光膜12におけるメタルボイドの発生を抑制して遮光性の低下を回避することができる。また、固体撮像素子100は、上層Al遮光膜12の膜厚を50nm以上であって、125nm以下と薄くすることにより、遮光部170全体の厚みを抑えることができる。つまり、固体撮像素子100は、オプティカルブラック領域(以下、「OB領域」と略記する)を遮光する遮光部170の厚みを抑制しつつ、遮光部170の遮光性の低下を回避することができる。
さらに、固体撮像素子100の介在膜11の引張応力は、5.0E8Pa以上であって、7.0E8Pa以下である。詳細は図12を用いて後述するが、固体撮像素子100は、介在膜11と上層アルミニウム遮光膜12との熱膨張係数の差が小さくなるよう制御されている。したがって、固体撮像素子100は、膜ストレスから生じる応力によるメタルバブルの発生を抑制することができる。
固体撮像素子100の概要は、以下のように言い換えることもできる。すなわち、固体撮像素子100は、OB領域に、第三層目Al配線10と、第三層目Al配線10より上の層に形成される上層Al遮光膜12と、第三層目Al配線10と上層Al遮光膜12との間に挟まれた領域に形成される介在膜11と、を含む多層構造の遮光部170を備えている。このOB領域内の第三層目Al配線10は、下層Al遮光膜を兼用している。
上記の構成によれば、固体撮像素子100は、メタルボイドの一因である、上層Al遮光膜12中の空孔を減少させることができ、メタルボイドの発生を抑制して遮光性の低下を回避することができる。また、固体撮像素子100は、遮光部170全体の厚みを抑えることができる。したがって、固体撮像素子100は、オプティカルブラック領域(以下、「OB領域」と略記する)を遮光する遮光部170の厚みを抑制しつつ、遮光部170の遮光性の低下を回避することができる。
以上に概要を説明した固体撮像素子100について、特に固体撮像素子100の遮光部170について、次に、図1を参照して詳細に説明する。
(固体撮像素子の詳細)
図1は、本発明の実施形態1に係る固体撮像素子100の断面図である。なお、固体撮像素子100は、遮光部170に係る構成以外の構成については、一般的なCMOS型イメージセンサの構成と同様であるため詳細は略記するが、概略を説明すれば以下の通りである。
すなわち、固体撮像素子100は、図1に示すように、受光部101と、フローティングディフュージョン部102と、素子分離部103と、を備える。受光部101は、例えばフォトダイオード(光電変換素子)により構成され、半導体基板120中に行列状に配列され、被写体からの画像光(入射光)の光電変換により信号電荷を生成する。フローティングディフュージョン部102(以下、「FD部102」と略記する)は、複数の受光部101の画素毎に設けられ、光電変換により得られた信号電荷を電圧信号に変換するものである。素子分離部103は、受光部101とFD部102とを電気的に分離するためのものである。
固体撮像素子100は、また、ゲート絶縁膜104、ポリシリコン電極からなる電荷転送電極105、層間絶縁膜106、貫通孔107、第一層目Al配線108、層間絶縁膜109、貫通孔110、第二層目Al配線111、層間絶縁膜112、および貫通孔113を含む。
固体撮像素子100は、さらに、半導体基板120(基板)に形成されたオプティカルブラック領域Bを遮光する遮光部170を備えている。図1に示すように、遮光部170は、半導体基板120に近い側から順に、下層AL遮光膜である第三層目Al配線10、介在膜11、上層アルミニウム遮光膜12を含む。第三層目Al配線10および上層アルミニウム遮光膜12は、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で形成されている。
第三層目Al配線10は、遮光部170において半導体基板120に最も近い側に設けられた下層Al遮光膜としてのAl配線であり、第三層目Al配線10の膜厚は、150nm以上、250nm以下である。また、固体撮像素子100は、介在膜11として、窒化チタン(TiN)を用いており、介在膜11の膜厚は100nmである。上層Al遮光膜12の膜厚は、50nm以上、125nm以下にするのが好ましく、50nm以上、90nm以下にするのがより好ましい。固体撮像素子100において、上層Al遮光膜12の膜厚は70nmであり、膜厚が100nmである介在膜11よりも、膜厚が薄い。
ただし、後述するように、上層Al遮光膜12の膜厚は、50nm以上、125nm以下であればよく、膜厚が100nmである介在膜11よりも、上層Al遮光膜12の膜厚の方が薄いことは必須ではない。例えば、上層Al遮光膜12の膜厚が125nmであって、介在膜11の膜厚が100nmであってもよい。
上層Al遮光膜12の膜厚が125nm以下である場合、上層Al遮光膜12内に存在する空孔の発生確率を減少して、メタルバブルの発生を抑制することができる。ただし、上層Al遮光膜12の膜厚が50nmよりも小さい場合、入射光の透過率が増加して遮光性が悪化する。
これまで図1を用いて説明してきた固体撮像素子100について、次に、その概略構成を、図2を用いて説明する。
図2は、本発明の各実施形態に係る固体撮像素子の概略構成を示す平面図である。図2に示されるように、固体撮像素子100は、中央部に形成された矩形の有効画素領域Aと、当該有効画素領域Aの周囲に配置されたOB領域Bと、さらに当該OB領域Bの周囲に配置された周辺回路領域Cとを有している。
有効画素領域AおよびOB領域Bには、受光部101がマトリクス状に配列されており、有効画素領域AとOB領域Bとで画素領域を構成している。有効画素領域Aは、マトリクス状に配列された受光部101のうち、実際に撮像に用いられる受光部101が配置された領域であり、被写体からの入射光を光電変換して信号電荷を生成する。OB領域Bは、マトリクス状に配列された受光部101のうち、黒の検出に用いられる受光部101が配置された領域である。周辺回路領域Cは、信号転送および信号読み出しを制御するドライバ(周辺回路)などが配置された領域である。
図3は、上層AL遮光膜12の膜厚が介在膜11の膜厚よりも薄い場合の実施例であり、固体撮像素子100の遮光部170について、遮光部170に含まれる第三層目AL配線10、介在膜11、上層アルミニウム遮光膜12の膜厚を説明するための断面図である。図3に示すように、固体撮像素子100の遮光部170において、上層AL遮光膜12の膜厚は、介在膜11の膜厚よりも薄い。
図3に示すように、固体撮像素子100は、周辺回路に使用するAL配線層を利用した多層構造の遮光部170を備える。そして、遮光部170の上層AL遮光膜12の膜厚は、介在膜11の膜厚よりも薄い。ここで、上層Al遮光膜12に発生するメタルボイドの一因は、上層Al遮光膜12中に存在する空孔であると考えられる。固体撮像素子100は、上層Al遮光膜12の膜厚を50nm以上であって、90nm以下と介在膜11の膜厚よりも薄くすることにより、上層Al遮光膜12中に存在する空孔をより減少させている。したがって、固体撮像素子100は、メタルバブルによる遮光性の低下を回避することができる。また、固体撮像素子100は、上層Al遮光膜12の膜厚を50nm以上であって、90nm以下と介在膜11の膜厚よりも薄くすることにより、遮光部170全体の厚みをより抑えることができ、半導体基板120とレンズ17との間の距離の増加を最小限に抑えることができる。したがって、固体撮像素子100は、図1に示す入射光が受光部101に達するまでの距離が短いため、入射光の減衰を軽減して感度の悪化を防止することができる。なお、CMOS型イメージセンサの遮光部についてこれまで説明してきたが、CCD型イメージセンサの遮光部についても同様の構成とすることができる。
次に、本願発明の理解をより容易にするため、本願発明の発明者がメタルバブル発生頻度について得た知見について、図11〜13を用いて説明する。
(本願発明に至るまでに本願発明の発明者が発見した事項の整理)
本願発明の発明者は、メタルバブル発生頻度と、上層遮光Al膜の膜厚、介在膜の膜ストレス、水素シンター処理温度とがそれぞれどのように関係するかを実験し、以下の知見を得た。すなわち、本願発明の発明者は、上層遮光膜の膜厚を、50nm以上、125nm以下にすることにより、メタルバブルの発生を抑制することができることを発見した。また、本願発明の発明者は、介在膜の引張応力を、5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下にすることにより、メタルバブルの発生を抑制することができることを発見した。さらに、本願発明の発明者は、水素シンター処理について、水素シンター温度を、400℃以上、450℃以下にすることにより、メタルバブルの発生を抑制することができることを発見した。以下、メタルバブル発生頻度と、上層遮光Al膜の膜厚、介在膜の膜ストレス、水素シンター処理温度とがそれぞれどのように関係するかについて、詳細を説明する。
(上層遮光Al膜の膜厚とメタルバブル発生頻度との関係について)
図11は、本発明の各実施形態に係る固体撮像素子の上層遮光Al膜の膜厚とメタルバブル発生頻度との関係を説明する図である。本願発明の発明者は、介在膜の膜ストレスをTensileの6.0E8Paとし(つまり、介在膜の引張応力を6.0E8Paとし)、水素シンター温度を420℃として、上層遮光Al膜の膜厚とメタルバブル発生頻度との関係について実験を行なったところ、図11に示す実験結果を得た。
すなわち、図11に示すように、上層Al遮光膜12の膜厚が50nm以上である場合、上層Al遮光膜12の膜厚を厚くするにしたがって、メタルバブルの発生頻度(従来比)は増加している。しかし、上層Al遮光膜12の膜厚が50nm以上であって、90nm以下である場合、上層Al遮光膜12の膜厚が90nmよりも大きくなった場合に比べて、上層Al遮光膜12の膜厚の増加に伴うメタルバブルの発生頻度(従来比)の増加率は、穏やかであることを確認した。また、上層Al遮光膜12の膜厚を125nmよりも厚くした場合、メタルバブルの発生頻度(従来比)は、上層Al遮光膜12の膜厚の増加に伴って、急激に上昇することを確認した。さらに、上層Al遮光膜12の膜厚が50nm未満の場合は、入射光の透過率が増加して遮光性が悪化する。
したがって、本願発明の発明者は、上層Al遮光膜12の膜厚は、50nm以上であって、125nm以下であることが好ましいことを発見した。また、本願発明の発明者は、上層Al遮光膜12の膜厚は、50nm以上であって、90nm以下であることがより好ましいことを発見した。
上層Al遮光膜12の膜厚を、50nm以上であって、125nm以下にした場合、上層Al遮光膜12内に存在する空孔の発生確率を減少させて、メタルバブルの発生を抑制することができる。また、上層Al遮光膜12の膜厚を、50nm以上であって、90nm以下にした場合、上層Al遮光膜12内に存在する空孔の発生確率をより減少させて、メタルバブルの発生をより効果的に抑制することができる。
(介在膜の膜ストレスとメタルバブル発生頻度との関係について)
図12は、介在膜ストレスとメタルバブル発生頻度との関係を説明する図である。なお、説明の便宜上、介在膜ストレス(介在膜の膜ストレス)について、用語等を最初に説明しておく。
平坦な基板(ウェハ)上に、薄い膜を形成すると、該膜の熱膨張率(熱膨張係数)と該基板の熱膨張率との違いにより、該膜に機械的応力(膜ストレス)が発生する。そして、前記膜ストレスを緩和するため、前記基板には反りが発生することになる。ここで、前記基板の周辺が引っ張られる方向は伸長(テンサイル、Tensile)、前記基板の周辺が抑え込まれる方向は圧縮(コンプレッシブ、Compressive)とされる。膜ストレス(膜応力)は、基板(ウェハ)を基準に、該基板の周辺を引っ張る方向に作用した場合には引張応力(Tensile Stress)、該基板の周辺を抑え込む方向に作用した場合には圧縮応力(Compressive Stress)と呼ばれる。
本願発明の発明者は、上層Al遮光膜12の膜厚を85nmとし、水素シンター温度を420℃として、介在膜の膜ストレスとメタルバブル発生頻度との関係について実験を行なったところ、図12に示す実験結果を得た。すなわち、図12に示すとおり、介在膜の膜ストレス(膜応力)は、Tensileの(つまり、周辺を引っ張る方向の膜応力であって)、5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下(5.0E9dyne/cm以上、7.0E9dyne/cm以下)にすることが好ましいことを本願発明の発明者は発見した。言い換えれば、介在膜の引張応力は、5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下とするのが好ましいことを本願発明の発明者は発見した。
図12に示すように、介在膜の引張応力を、5.0E8Paよりも小さくした場合、介在膜の引張応力を小さくするほど、メタルバブルの発生頻度(従来比)は増加した。これに対し、介在膜の引張応力が、5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下であるとき、メタルバブルの発生頻度(従来比)は増加していない。
(水素シンター処理温度とメタルバブル発生頻度との関係について)
図13は、水素シンター処理温度とメタルバブル発生頻度との関係を説明する図である。本願発明の発明者は、上層Al遮光膜12の膜厚を85nmとし、介在膜の膜ストレスをTensileの6.0E8Paとして(つまり、介在膜の引張応力を6.0E8Paとして)、水素シンター処理温度(水素シンター処理を実行する際の水素シンター温度)とメタルバブル発生頻度との関係について実験を行なったところ、図13に示す実験結果を得た。
すなわち、図13に示すように、水素シンター処理温度を420℃以上にした場合、水素シンター処理温度を上昇させるにしたがって、メタルバブルの発生頻度(従来比)は増加している。
しかし、水素シンター処理温度が420℃以上であって450℃以下である場合、水素シンター処理温度を450℃よりも大きくした場合に比べて、水素シンター処理温度の上昇に伴うメタルバブルの発生頻度(従来比)の増加率は、穏やかであることを確認した。これに対し、水素シンター処理温度を450℃よりも大きくした場合、メタルバブルの発生頻度(従来比)は、水素シンター処理温度の上昇に伴って、急激に上昇することを確認した。
また、本願発明の発明者は、水素シンター温度を450℃よりも高い温度にして水素シンター処理行った場合、水素シンター温度を450℃以下にした場合に比べて、遮光部にかかるストレスが増加し、メタルバブルの発生頻度が上昇することを確認した。
さらに、水素シンター処理温度を400℃未満にした場合、白傷、暗電流によって固体撮像素子のデバイス特性が悪化する原因となる。
したがって、本願発明の発明者は、水素シンター処理温度を、400℃以上であって、450℃以下であることが好ましいことを発見した。
(製造方法の詳細)
以下に、固体撮像素子100の製造方法について、図4から図6を用いて、詳細を説明する。なお、前述の通り、固体撮像素子100は、遮光部170に係る構成以外の構成については、一般的なCMOS型イメージセンサの構成と同様である。固体撮像素子100の製造方法についても、遮光部170以外の構成の製造方法は、一般的なCMOS型イメージセンサの構成の製造方法と同様であるため、詳細は略記する。
図4は、固体撮像素子100の製造方法を説明する断面図である。図4の(a)は、固体撮像素子100の断面構造の一部を示しており、一般的なCMOS型イメージセンサの製造方法と同様の製造方法に基づいて、貫通孔113までが形成されている。固体撮像素子100の製造方法において、貫通孔113を形成した後、下層Al遮光膜である第三層目Al配線10と、介在膜11と、上層Al遮光膜12と、を成膜する。以下、遮光部170の製造方法について、より具体的には、第三層目Al配線10、介在膜11、上層Al遮光膜12の各々の製造方法について、詳細を説明する。
先ず、遮光部170において半導体基板120に最も近い側に設けられる下層Al遮光膜として、Al配線である第三層目Al配線10を形成する。第三層目Al配線10は、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で形成し、第三層目Al配線10の膜厚は、150nm以上、250nm以下とした。
次に、窒化チタン(TiN)を用いて介在膜11を形成する。介在膜11の膜厚は100nmとした。このとき、メタルバブル発生頻度を抑制して遮光性の低下を回避するには、介在膜11の膜ストレスを、図12に示すように、Tensileの5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下にすることが好ましい。本実施形態においては、介在膜11の膜ストレスをTensileの6.0E8Paとして、介在膜11を形成した。
本願発明の発明者は、上層Al遮光膜12の熱膨張係数(熱膨張率)と介在膜11の熱膨張係数との差を減少させることにより、メタルバブルの発生を抑制することができることを発見した。具体的には、介在膜11の膜ストレスの方向と、上層Al遮光膜12の膜ストレスの方向とが、共に伸長(テンサイル、Tensile)方向になるように、介在膜11および上層Al遮光膜12を形成したことを指す。具体的には、介在膜11の膜ストレスが、Tensileの5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下になるよう、つまり、介在膜11の引張応力が5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下になるよう、介在膜11を形成することにより、メタルバブルの発生を抑制できることを発見した。
メタルバブルの発生メカニズムは明らかでないが、介在膜11の熱膨張率と上層Al遮光膜12の熱膨張率との差が小さくなったため、上層Al遮光膜12へのストレスが低下してメタルボイドが発生しにくいと考えられる。なお、介在膜11の膜ストレスをTensileの5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下にするために、介在膜11の膜形成時のガス流量、圧力、温度、および膜厚を制御している。
最後に、遮光部170における上層Al遮光膜として、上層Al遮光膜12を、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金を用いて形成した。上層Al遮光膜12の膜厚は70nmとした。
ここで、上層Al遮光膜12の膜厚は、50nm以上、125nm以下にするのが好ましく、50nm以上、90nm以下にするのがより好ましい。上層Al遮光膜12の膜厚が125nm以下である場合、上層Al遮光膜12内に存在する空孔の発生確率が減少し、メタルバブルの発生を抑制することができる。ただし、上層Al遮光膜12の膜厚が50nmより小さい場合、入射光の透過率が増加して遮光性が悪化する。
次に、図4の(b)に示すように、上層Al遮光膜12と介在膜11とを残存させるためのレジスト18を形成する。その後、フォトリソグラフィ、およびドライエッチングを用いて、図4の(c)に示すように、OB画素領域Bに上層Al遮光膜12と介在膜11を形成する。
図5は、固体撮像素子100の製造方法を説明する断面図であり、図4に示した製造工程に続く固体撮像素子100の製造工程を説明する断面図である。図5の(a)に示すように、有効画素領域Aに第三層目Al配線10を残存させ、OB画素領域Bに第三層目Al配線10と、介在膜11と、上層Al遮光膜12とを残存させるためのレジスト19を形成する。その際、OB画素領域Bの上層Al遮光膜12と介在膜11とを確実に残すため、上層Al遮光膜12と介在膜11との周辺にもレジスト19を形成する。その後、フォトリソグラフィ、およびドライエッチングを用いて、図5の(b)に示すように、OB画素領域Bに、第三層目Al配線10を、下層Al遮光膜として形成する。さらに、図5の(c)に示すように、HDP成膜、およびCMPプロセスにより、層間絶縁膜13を形成する。
図6は、固体撮像素子100の製造方法を説明する断面図であり、図5に示した製造工程に続く固体撮像素子100の製造工程を説明する断面図である。図6に示すように、図5の(c)に示した製造工程の後、さらに、一般的なCMOS型イメージセンサの製造方法により、パッシベーション膜14を形成し、水素シンター処理を行う。
水素シンター処理工程は、Al配線層構造の形成後であればいつでも行うことができる。しかしながら、パッシベーション膜14を形成した後に水素シンター処理を行うことによって、以下の効果を得る。すなわち、すべてのAl配線層構造の形成後に水素シンター処理を行うことにより、すべての工程に対して水素シンター処理の効果をもたらすことができるという効果を得る。
なお、水素シンター処理は、パッシベーション膜14を形成後に行ったが、多層構造の遮光部170の形成以降であれば、どの工程で行ってもよい。このとき、メタルバブル発生頻度を抑制して遮光性の低下を回避するためには、水素シンター処理温度は、400℃以上、450℃以下で行うことが好ましい。
本願発明の発明者は、水素シンター温度を450℃よりも高い温度にして水素シンター処理を行った場合、水素シンター温度を450℃以下にした場合に比べて、遮光部170にかかるストレスが増加し、メタルバブルの発生頻度が上昇することを確認した。メタルバブルの発生頻度が上昇すると、遮光部170の遮光性が悪化する。また、水素シンター温度を400℃未満にすると、白傷、暗電流によって、固体撮像素子100のデバイス特性が悪化する。したがって、水素シンター温度は、400℃以上、450℃以下が好ましい。
多層構造の遮光部170を形成した後に行う水素シンター処理における水素シンター温度を制御することにより、上層AL遮光膜12にかかるストレスを軽減してメタルボイドを抑制し、OB画素領域Bの遮光性を向上させている。
本願発明の発明者は、「遮光性低下の回避」以外のデバイス特性に与える影響を考慮して、水素シンター処理温度を420℃として、水素シンター処理を行なった。
その後、カラーフィルタ15をRed、Green,Blueの分光所望となるよう形成し、保護膜16、マイクロレンズ17を形成して固体撮像素子100を完成させる。
(製造方法の概要)
次に、図7を用いて、これまでに説明してきた固体撮像素子100の製造方法を整理して説明する。
図7は、固体撮像素子100の製造方法の概要を説明するフロー図である。図7に示すように、固体撮像素子100の製造方法は、介在膜の膜ストレスを制御して、介在膜を形成するステップ(S100:介在膜形成ステップ)と、上層アルミニウム遮光膜の膜厚を制御して、上層アルミニウム遮光膜を形成するステップ(S200:上層アルミニウム遮光膜形成ステップ)と、水素シンター処理温度を制御して、水素シンター処理を行うステップ(S300:水素シンター処理実行ステップ)と、を含む。
ここで、前記介在膜形成ステップ(S100)は、介在膜11の引張応力が、5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下となるよう制御して、介在膜11を形成する。
また、前記上層アルミニウム遮光膜形成ステップ(S200)は、上層Al遮光膜12(上層遮光膜)を、上層Al遮光膜12の膜厚が50nm以上、125nm以下となるよう制御して、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で形成する。特に、前記上層アルミニウム遮光膜形成ステップ(S200)は、上層Al遮光膜12(上層遮光膜)の膜厚が、50nm以上、90nm以下となるよう制御して、上層Al遮光膜12を形成することが好ましい。
さらに、水素シンター処理実行ステップ(S300)は、遮光部170を形成した後、400℃以上、450℃以下の水素シンター温度で、水素シンター処理を行う。
これまでに説明してきた固体撮像素子100の製造方法は、以下のように整理することができる。すなわち、固体撮像素子100の製造方法は、半導体基板120(基板)に形成されたOB領域Bを遮光する遮光部170を備えた固体撮像素子の製造方法であって、遮光部170は、半導体基板120に近い側から順に、第三層目Al配線10(下層遮光膜)、介在膜11、上層アルミニウム遮光膜12(上層遮光膜)を含み、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で、第三層目Al配線10を形成する下層遮光膜形成ステップと、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で、膜厚が50nm以上であって、125nm以下である上層アルミニウム遮光膜12を形成する上層遮光膜形成ステップ(S200)と、を含む。なお、上層遮光膜形成ステップ(S200)は、介在膜11の膜厚よりも膜厚の薄い上層アルミニウム遮光膜12を形成する方が好ましい。
固体撮像素子100の製造方法は、前記下層遮光膜形成ステップの後、前記上層遮光膜形成ステップ(S200)よりも前に、介在膜11の引張応力が、5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下となるよう制御して、介在膜11を形成する介在膜形成ステップ(S100)をさらに含む。
固体撮像素子100の製造方法は、遮光部170を形成した後、400℃以上、450℃以下の水素シンター温度で水素シンター処理を行う水素シンター処理実行ステップ(S300)をさらに含む。
周辺回路に使用するAl配線層を利用した多層構造の遮光部170について、(1)上層Al遮光膜12の直下にある介在膜11の膜ストレスをTensileの5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下の範囲で形成し、(2)上層Al遮光膜12の膜厚を50nm以上、125nm以下の範囲で形成し、かつ(3)水素シンター処理温度を450℃以下で行うことにより、メタルバブル発生による遮光性の低下を回避することができ、また、半導体基板120とレンズ17との間の距離の増加を最小限に抑えることができる。
また、第三層目Al配線10を、OB画素領域Bにおける多層構造の遮光部170の最下層として形成することにより、以下の効果を得る。すなわち、第三層目Al配線10の下に、第二層目Al配線111および第一層目Al配線108を形成することができる。つまり、OB画素領域Bの第三層目Al配線10の下にある第二層目Al配線111および第一層目Al配線108を、受光部101およびFD部102への信号伝達のためのAl配線として、回路設計上、使用することができる。受光部101およびFD部102への信号伝達のためのAl配線による回路設計の自由度を考慮すれば、多層構造の遮光部170は最上層に設けるのが最も好ましい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図8は、本発明の実施形態2に係る固体撮像素子200の断面図である。固体撮像素子200は、例えば、CMOS型イメージセンサである。最初に、固体撮像素子200の概要を説明しておけば、以下の通りである。
すなわち、固体撮像素子200は、半導体基板120(基板)に形成されたOB領域Bを遮光する遮光部270を備えた固体撮像素子であって、遮光部270は、半導体基板120に近い側から順に、第二層目Al配線111(下層遮光膜)、介在膜11、上層アルミニウム遮光膜12(上層遮光膜)を含み、第二層目Al配線111および上層アルミニウム遮光膜12は、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で形成されており、上層アルミニウム遮光膜12の膜厚は、50nm以上であって、125nm以下である。
次に、固体撮像素子200の製造方法について概要を説明しておけば以下の通りである。すなわち、固体撮像素子200の製造方法は、半導体基板120(基板)に形成されたOB領域Bを遮光する遮光部270を備えた固体撮像素子の製造方法であって、遮光部270は、半導体基板120に近い側から順に、第二層目Al配線111(下層遮光膜)、介在膜11、上層アルミニウム遮光膜12(上層遮光膜)を含み、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で、第二層目Al配線111を形成する下層遮光膜形成ステップと、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で、膜厚が50nm以上であって、125nm以下である上層アルミニウム遮光膜12を形成する上層遮光膜形成ステップ(S200)と、を含む。特に、前記上層アルミニウム遮光膜形成ステップ(S200)は、上層Al遮光膜12(上層遮光膜)の膜厚が、50nm以上、90nm以下となるよう制御して、上層Al遮光膜12を形成することが好ましい。
なお、固体撮像素子100と固体撮像素子200との相違点を整理しておけば以下の通りである。すなわち、固体撮像素子100の遮光部170において、半導体基板120に最も近い側に設けられているのは第三層目AL配線10であったのに対し、固体撮像素子200の遮光部270において、半導体基板120に最も近い側に設けられているのは第二層目Al配線111である。この点を除けば、固体撮像素子100と固体撮像素子200とはほぼ同じ構成であるため、以下の説明においても、この点を中心に説明を行ない、前記実施形態にて説明した構成と同じ構成については、説明を省略する。
以下、固体撮像素子200およびその製造方法について詳細を説明する。ただし、固体撮像素子200は、遮光部270に係る構成以外の構成については、一般的なCMOS型イメージセンサの構成と同様であるため、詳細は略記する。
固体撮像素子200は、図8に示すように、先ず、ゲート絶縁膜104、およびポリシリコン電極からなる電荷転送電極105、層間絶縁膜106、貫通孔107、第一層目Al配線108、層間絶縁膜109、貫通孔110、が順次形成されている。その後、第二層目Al配線111と、介在膜11と、上層Al遮光膜12とが成膜される。
第二層目Al配線111は、OB画素領域Bの遮光部270における、半導体基板120に最も近い側に設けられた下層Al遮光膜としてのAl配線であり、第二層目Al配線111の膜厚は、150nm以上、250nm以下とした。また、固体撮像素子200は、介在膜11として、窒化チタン(TiN)を用いており、介在膜11の膜厚は100nmである。上層Al遮光膜12の膜厚は70nmとした。
つまり、固体撮像素子200において、介在膜11の膜厚は第二層目Al配線111(下層Al遮光膜)の膜厚よりも薄く、上層Al遮光膜12の膜厚は介在膜11の膜厚よりも薄い。
ただし、上層Al遮光膜12の膜厚は、50nm以上、125nm以下であればよく、膜厚が100nmである介在膜11よりも、上層Al遮光膜12の膜厚の方が薄いことは必須ではない。例えば、上層Al遮光膜12の膜厚が125nmであって、介在膜11の膜厚が100nmであってもよい。
介在膜11の形成に際しては、メタルバブルの発生頻度を抑制して遮光性の低下を回避するために、介在膜11の膜ストレスを、図12に示すように、Tensileの5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下にすることが好ましい。つまり、介在膜11の引張応力が5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下になるよう、介在膜11を形成するのが好ましい。介在膜11の膜ストレスを上記のように設定することにより、メタルバブルの発生を抑制することができる。つまり、上層Al遮光膜12の熱膨張係数と介在膜11の熱膨張係数との差を減少させ、介在膜11の膜ストレスの方向と上層Al遮光膜12の膜ストレスの方向とが共に伸長(テンサイル、Tensile)方向になるように、介在膜11および上層Al遮光膜12を形成することにより、メタルバブルの発生を抑制することができる。なお、介在膜11の膜ストレスをTensileの5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下にするために、介在膜11の膜形成時のガス流量、圧力、温度、および膜厚を制御している。本実施形態では、介在膜11の膜ストレスをTensileの6.0E8Paとして、介在膜11を形成した。
また、メタルバブル発生頻度を抑制して遮光性の低下を回避するためには、上層Al遮光膜12の膜厚は、図11に示すように、50nm以上、125nm以下にすることが好ましい。上層Al遮光膜12の膜厚が125nm以下である場合、上層Al遮光膜12内に存在する空孔を減少させ、メタルバブルの発生を抑制することができる。ただし、上層Al遮光膜12の膜厚が50nm未満の場合、入射光の透過率が増加して遮光性が悪化する。したがって、上層Al遮光膜12の膜厚は、50nm以上、125nm以下にすることが好ましい。
第二層目Al配線111、介在膜11、上層Al遮光膜12を形成した後、フォトリソグラフィ、およびドライエッチングを用いて、有効画素領域Aに第二層目Al配線111を残存させ、OB画素領域Bに第二層目Al配線111と介在膜11と上層Al遮光膜12を残存させる。OB画素領域Bに残存させる第二層目Al配線111は、遮光部270において半導体基板120に最も近い側に設けられる下層Al遮光膜として形成される。
その後、HDP成膜、およびCMPプロセスにより層間絶縁膜112を形成する。そして、一般的なCMOS型イメージセンサの製造方法を用いて、貫通孔113、第三層目AL配線10、層間絶縁膜13、パッシベーション膜14を形成し、水素シンター処理を行う。
水素シンター処理工程は、Al配線層構造の形成後であればいつでも行うことができる。しかしながら、パッシベーション膜14を形成した後に水素シンター処理を行うことによって、以下の効果を得る。すなわち、すべてのAl配線層構造の形成後に水素シンター処理を行うことにより、すべての工程に対して水素シンター処理の効果をもたらすことができるという効果を得る。
なお、水素シンター処理は、パッシベーション膜14を形成後に行ったが、多層構造の遮光部270の形成以降であれば、どの工程で行ってもよい。このとき、メタルバブル発生頻度を抑制して遮光性の低下を回避するためには、水素シンター処理温度は、400℃以上、450℃以下で行うことが好ましい。
水素シンター温度を450℃よりも高い温度で行った場合、水素シンター温度を450℃以下にした場合に比べて、遮光部270の遮光性が悪化する。また、水素シンター温度を400℃未満にすると、白傷、暗電流によって固体撮像素子200のデバイス特性が悪化する。したがって、水素シンター温度は、400℃以上、450℃以下が好ましい。固体撮像素子200の製造において、本願発明の発明者は、「遮光性低下の回避」以外のデバイス特性に与える影響を考慮して、水素シンター処理温度を420℃として、水素シンター処理を行なった。
その後、カラーフィルタ15をRed、Green,Blueの分光所望となるよう形成し、保護膜16、マイクロレンズ17を形成して固体撮像素子200を完成させる。
周辺回路に使用するAl配線層を利用した多層構造の遮光部270について、(1)上層Al遮光膜12の直下にある介在膜11を、介在膜11の膜ストレスがTensileの5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下となるように制御して、形成し、(2)上層Al遮光膜12を、上層Al遮光膜12の膜厚が50nm以上、125nm以下となるよう制御して、形成し、かつ(3)水素シンター処理を、水素シンター温度を450℃以下で行うことにより、メタルバブルの発生による遮光性の低下を回避することができ、また、半導体基板120(基板)とレンズ17との間の距離の増加を最小限に抑えることができる。
さらに、OB画素領域BにおけるAl遮光膜として第二層目Al配線111を形成することにより、以下の効果を得る。すなわち、第二層目Al配線111の直下に形成した第一層目Al配線108を、受光部101およびFD部102への信号伝達のための、第二層目Al配線111よりも下にあるAl配線として、回路設計上、用いることができる。したがって、固体撮像素子200は、受光部101およびFD部102への信号伝達のためのAl配線による回路設計の自由度を向上させることができる。また、固体撮像素子200は、実施形態1(固体撮像素子100)に比べて、遮光部370を受光部101の近くに設けることができ、実施形態1よりも遮光性を向上させることができる。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図9は、本発明の実施形態3に係る固体撮像素子300の断面図である。固体撮像素子300は、例えば、CMOS型イメージセンサである。最初に、固体撮像素子300の概要を説明しておけば、以下の通りである。
すなわち、固体撮像素子300は、半導体基板120(基板)に形成されたOB領域Bを遮光する遮光部370を備えた固体撮像素子であって、遮光部370は、半導体基板120に近い側から順に、第一層目Al配線108(下層遮光膜)、介在膜11、上層アルミニウム遮光膜12(上層遮光膜)を含み、第一層目Al配線108および上層アルミニウム遮光膜12は、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で形成されており、上層アルミニウム遮光膜12の膜厚は、50nm以上であって、125nm以下である。
次に、固体撮像素子300の製造方法について概要を説明しておけば以下の通りである。すなわち、固体撮像素子300の製造方法は、半導体基板120(基板)に形成されたOB領域Bを遮光する遮光部370を備えた固体撮像素子の製造方法であって、遮光部370は、半導体基板120に近い側から順に、第一層目Al配線108(下層遮光膜)、介在膜11、上層アルミニウム遮光膜12(上層遮光膜)を含み、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で、第一層目Al配線108を形成する下層遮光膜形成ステップと、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で、膜厚が50nm以上であって、125nm以下である上層アルミニウム遮光膜12を形成する上層遮光膜形成ステップ(S200)と、を含む。特に、前記上層アルミニウム遮光膜形成ステップ(S200)は、上層Al遮光膜12(上層遮光膜)の膜厚が、50nm以上、90nm以下となるよう制御して、上層Al遮光膜12を形成することが好ましい。
なお、固体撮像素子100と固体撮像素子300との相違点を整理しておけば以下の通りである。すなわち、固体撮像素子100の遮光部170において、半導体基板120に最も近い側に設けられているのは第三層目Al配線10であったのに対し、固体撮像素子300の遮光部370において、半導体基板120に最も近い側に設けられているのは第一層目Al配線108である。この点を除けば、固体撮像素子100と固体撮像素子300とはほぼ同じ構成であるため、以下の説明においても、この点を中心に説明を行ない、実施形態1にて説明した構成と同じ構成については、説明を省略する。
以下、固体撮像素子300およびその製造方法について詳細を説明する。ただし、固体撮像素子300は、遮光部370に係る構成以外の構成については、一般的なCMOS型イメージセンサの構成と同様であるため、詳細は略記する。
固体撮像素子300は、図9に示すように、先ず、ゲート絶縁膜104、およびポリシリコン電極からなる電荷転送電極105、層間絶縁膜106、貫通孔107、が順次形成されている。その後、第一層目Al配線108と、介在膜11と、上層Al遮光膜12と、が成膜される。
第一層目Al配線108は、OB画素領域Bの遮光部370における、半導体基板120に最も近い側に設けられた下層Al遮光膜としてのAl配線であり、第一層目Al配線108の膜厚は、150nm以上、250nm以下とした。また、固体撮像素子300は、介在膜11として、窒化チタン(TiN)を用いており、介在膜11の膜厚は100nmである。上層Al遮光膜12の膜厚は70nmとした。
つまり、固体撮像素子300において、介在膜11の膜厚は第一層目Al配線108(下層Al遮光膜)の膜厚よりも薄く、上層Al遮光膜12の膜厚は介在膜11の膜厚よりも薄い。
ただし、上層Al遮光膜12の膜厚は、50nm以上、125nm以下であればよく、膜厚が100nmである介在膜11よりも、上層Al遮光膜12の膜厚の方が薄いことは必須ではない。例えば、上層Al遮光膜12の膜厚が125nmであって、介在膜11の膜厚が100nmであってもよい。
介在膜11の形成に際しては、メタルバブルの発生頻度を抑制して遮光性の低下を回避するために、介在膜11の膜ストレスを、図12に示すように、Tensileの5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下にすることが好ましい。つまり、介在膜11の引張応力が5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下になるよう、介在膜11を形成するのが好ましい。介在膜11の膜ストレスを上記のように設定することにより、メタルバブルの発生を抑制することができる。つまり、上層Al遮光膜12の熱膨張係数と介在膜11の熱膨張係数との差を減少させ、介在膜11の膜ストレスの方向と上層Al遮光膜12の膜ストレスの方向とが共に伸長(テンサイル、Tensile)方向になるように、介在膜11および上層Al遮光膜12を形成することにより、メタルバブルの発生を抑制することができる。なお、介在膜11の膜ストレスをTensileの5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下にするために、介在膜11の膜形成時のガス流量、圧力、温度、および膜厚を制御している。本実施形態では、介在膜11の膜ストレスをTensileの6.0E8Paとして、介在膜11を形成した。
また、メタルバブル発生頻度を抑制して遮光性の低下を回避するためには、上層Al遮光膜12の膜厚は、図11に示すように、50nm以上、125nm以下にすることが好ましい。上層Al遮光膜12の膜厚が125nm以下である場合、上層Al遮光膜12内に存在する空孔を減少させ、メタルバブルの発生を抑制することができる。ただし、上層Al遮光膜12の膜厚が50nm未満の場合、入射光の透過率が増加して遮光性が悪化する。したがって、上層Al遮光膜12の膜厚は、50nm以上、125nm以下にすることが好ましい。
第一層目Al配線108、介在膜11、上層Al遮光膜12を形成した後、フォトリソグラフィ、およびドライエッチングを用いて、有効画素領域Aに第一層目Al配線108を残存させ、OB画素領域Bに第一層目Al配線108と介在膜11と上層Al遮光膜12を残存させる。OB画素領域Bに残存させる第一層目Al配線108は、遮光部370において半導体基板120に最も近い側に設けられる下層Al遮光膜として形成される。
その後、HDP成膜、およびCMPプロセスにより層間絶縁膜109を形成する。そして、一般的なCMOS型イメージセンサの製造方法を用いて、貫通孔110、第二層目配線111、層間絶縁膜112、貫通孔113、第三層目AL配線10、層間絶縁膜13、パッシベーション膜14を形成し、水素シンター処理を行う。
水素シンター処理工程は、Al配線層構造の形成後であればいつでも行うことができる。しかしながら、パッシベーション膜14を形成した後に水素シンター処理を行うことによって、以下の効果を得る。すなわち、すべてのAl配線層構造の形成後に水素シンター処理を行うことにより、すべての工程に対して水素シンター処理の効果をもたらすことができるという効果を得る。
なお、水素シンター処理は、パッシベーション膜14を形成後に行ったが、多層構造の遮光部370の形成以降であれば、どの工程で行ってもよい。このとき、メタルバブル発生頻度を抑制して遮光性の低下を回避するためには、水素シンター処理温度は、400℃以上、450℃以下で行うことが好ましい。
水素シンター温度を450℃よりも高い温度で行った場合、水素シンター温度を450℃以下にした場合に比べて、遮光部370の遮光性が悪化する。また、水素シンター温度を400℃未満にすると、白傷、暗電流によって固体撮像素子300のデバイス特性が悪化する。したがって、水素シンター温度は、400℃以上、450℃以下が好ましい。固体撮像素子300の製造において、本願発明の発明者は、「遮光性低下の回避」以外のデバイス特性に与える影響を考慮して、水素シンター処理温度を420℃として、水素シンター処理を行なった。
その後、カラーフィルタ15をRed、Green,Blueの分光所望となるよう形成し、保護膜16、マイクロレンズ17を形成して固体撮像素子300を完成させる。
周辺回路に使用するAl配線層を利用した多層構造の遮光部370について、(1)上層Al遮光膜12の直下にある介在膜11を、介在膜11の膜ストレスがTensileの5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下となるように制御して、形成し、(2)上層Al遮光膜12を、上層Al遮光膜12の膜厚が50nm以上、125nm以下となるよう制御して、形成し、かつ(3)水素シンター処理を、水素シンター温度を450℃以下で行うことにより、メタルバブルの発生による遮光性の低下を回避することができ、また、半導体基板120(基板)とレンズ17との間の距離の増加を最小限に抑えることができる。
さらに、OB画素領域BにおけるAl遮光膜として第一層目Al配線108を形成することにより、実施形態1(固体撮像素子100)および実施形態2(固体撮像素子200)よりもAl配線による回路設計の自由度は劣るものの、固体撮像素子300は、受光部101のもっとも近くに遮光部370を設けることができ、遮光性をさらに向上させることができる。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、図10に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図10は、本発明の実施形態4に係る固体撮像素子400の製造方法を説明する断面図である。固体撮像素子400は、例えば、CCD型イメージセンサである。最初に、固体撮像素子400の概要を説明しておけば、以下の通りである。
すなわち、固体撮像素子400は、半導体基板120(基板)に形成されたOB領域Bを遮光する遮光部470を備えた固体撮像素子であって、遮光部470は、半導体基板120に近い側から順に、下層Al遮光膜115(下層遮光膜)、介在膜11、上層アルミニウム遮光膜12(上層遮光膜)を含み、下層Al遮光膜115および上層アルミニウム遮光膜12は、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で形成されており、上層アルミニウム遮光膜12の膜厚は、50nm以上であって、125nm以下である。
次に、固体撮像素子400の製造方法について概要を説明しておけば以下の通りである。すなわち、固体撮像素子400の製造方法は、半導体基板120(基板)に形成されたOB領域Bを遮光する遮光部470を備えた固体撮像素子の製造方法であって、遮光部470は、半導体基板120に近い側から順に、下層Al遮光膜115(下層遮光膜)、介在膜11、上層アルミニウム遮光膜12(上層遮光膜)を含み、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で、下層Al遮光膜115を形成する下層遮光膜形成ステップと、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で、膜厚が50nm以上であって、125nm以下である上層アルミニウム遮光膜12を形成する上層遮光膜形成ステップ(S200)と、を含む。特に、前記上層アルミニウム遮光膜形成ステップ(S200)は、上層Al遮光膜12(上層遮光膜)の膜厚が、50nm以上、90nm以下となるよう制御して、上層Al遮光膜12を形成することが好ましい。
なお、固体撮像素子100と固体撮像素子400との相違点を整理しておけば以下の通りである。すなわち、固体撮像素子100の遮光部170において、半導体基板120に最も近い側に設けられているのは第三層目Al配線10であったのに対し、固体撮像素子400の遮光部470において、半導体基板120に最も近い側に設けられているのは下層Al遮光膜115である。この点を除けば、固体撮像素子100と固体撮像素子400とはほぼ同じ構成であるため、以下の説明においても、この点を中心に説明を行ない、実施形態1にて説明した構成と同じ構成については、説明を省略する。
以下、固体撮像素子400およびその製造方法について詳細を説明する。ただし、固体撮像素子400は、遮光部470に係る構成以外の構成については、一般的なCCD型イメージセンサの構成と同様であるため、詳細は略記する。
図10の(a)に示すように、固体撮像素子400の製造方法においては、先ず、受光部101、ゲート絶縁膜104(ゲート酸化膜104B)、およびポリシリコン電極からなる電荷転送電極105、ゲート酸化膜104Bへの光入射によって発生するノイズを抑制するためのタングステン(W)遮光膜114B、層間絶縁膜106、貫通孔(周辺回路部、図示なし)が順次形成される。
その後、図10の(b)に示すように、配線用Al膜(周辺回路部、図示なし)とOB画素領域Bの下層Al遮光膜115とを同時に堆積し、さらに介在膜11と上層Al遮光膜12とを成膜する。
下層Al遮光膜115は、OB画素領域Bの遮光部470における、半導体基板120に最も近い側に設けられた下層Al遮光膜としてのAl配線であり、下層Al遮光膜115の膜厚は、150nm以上、250nm以下とした。また、固体撮像素子400は、介在膜11として、窒化チタン(TiN)を用いており、介在膜11の膜厚は100nmである。上層Al遮光膜12の膜厚は70nmとした。
つまり、固体撮像素子400において、介在膜11の膜厚は下層Al遮光膜115(下層Al遮光膜)の膜厚よりも薄く、上層Al遮光膜12の膜厚は介在膜11の膜厚よりも薄い。
ただし、上層Al遮光膜12の膜厚は、50nm以上、125nm以下であればよく、膜厚が100nmである介在膜11よりも、上層Al遮光膜12の膜厚の方が薄いことは必須ではない。例えば、上層Al遮光膜12の膜厚が125nmであって、介在膜11の膜厚が100nmであってもよい。
介在膜11の形成に際しては、メタルバブルの発生頻度を抑制して遮光性の低下を回避するために、介在膜11の膜ストレスを、図12に示すように、Tensileの5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下にすることが好ましい。つまり、介在膜11の引張応力が5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下になるよう、介在膜11を形成するのが好ましい。介在膜11の膜ストレスを上記のように設定することにより、メタルバブルの発生を抑制することができる。つまり、上層Al遮光膜12の熱膨張係数と介在膜11の熱膨張係数との差を減少させ、介在膜11の膜ストレスの方向と上層Al遮光膜12の膜ストレスの方向とが共に伸長(テンサイル、Tensile)方向になるように、介在膜11および上層Al遮光膜12を形成することにより、メタルバブルの発生を抑制することができる。なお、介在膜11の膜ストレスをTensileの5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下にするために、介在膜11の膜形成時のガス流量、圧力、温度、および膜厚を制御している。本実施形態では、介在膜11の膜ストレスをTensileの6.0E8Paとして、介在膜11を形成した。
また、メタルバブル発生頻度を抑制して遮光性の低下を回避するためには、上層Al遮光膜12の膜厚は、図11に示すように、50nm以上、125nm以下にすることが好ましい。上層Al遮光膜12の膜厚が125nm以下である場合、上層Al遮光膜12内に存在する空孔を減少させ、メタルバブルの発生を抑制することができる。ただし、上層Al遮光膜12の膜厚が50nm未満の場合、入射光の透過率が増加して遮光性が悪化する。したがって、上層Al遮光膜12の膜厚は、50nm以上、125nm以下にすることが好ましい。
次にフォトリソグラフィ、およびドライエッチングを用いて、周辺回路部CにはAl配線(図示なし)を残存させ、OB画素領域Bには下層Al遮光膜115と介在膜11と上層Al遮光膜12とを残存させる。
その後、図10の(c)に示すように、層間絶縁膜13、パッシベーション膜14を形成し、水素シンター処理を行う。メタルバブル発生頻度を抑制して遮光性の低下を回避するためには、図13に示すように、水素シンター処理は、水素シンター温度を、400℃以上、450℃以下にして行うことが好ましい。
水素シンター温度を450℃よりも高い温度で行った場合、水素シンター温度を450℃以下にした場合に比べて、遮光部470の遮光性が悪化する。また、水素シンター温度を400℃未満にすると、白傷、暗電流によって固体撮像素子400のデバイス特性が悪化する。したがって、水素シンター温度は、400℃以上、450℃以下が好ましい。固体撮像素子400の製造において、本願発明の発明者は、「遮光性低下の回避」以外のデバイス特性に与える影響を考慮して、水素シンター処理温度を420℃として、水素シンター処理を行なった。
その後、カラーフィルタ15をRed、Green,Blueの分光所望となるよう形成し、保護膜16、マイクロレンズ17を形成して固体撮像素子400を完成させる。
周辺回路に使用するAl配線層を利用した多層構造の遮光部470について、(1)上層Al遮光膜12の直下にある介在膜11を、介在膜11の膜ストレスがTensileの5.0E8Pa以上、7.0E8Pa以下となるように制御して、形成し、(2)上層Al遮光膜12を、上層Al遮光膜12の膜厚が50nm以上、125nm以下となるよう制御して、形成し、かつ(3)水素シンター処理を、水素シンター温度を450℃以下で行うことにより、メタルバブル発生による遮光性低下のない良好な遮光部470を固体撮像素子400のOB画素領域Bに形成することができる。
〔付記事項1〕
実施形態1から4において、「介在膜11の膜ストレスの方向と、上層Al遮光膜12の膜ストレスの方向とが、共に伸長(テンサイル、Tensile)方向になるように、介在膜11および上層Al遮光膜12を形成することにより、メタルバブルの発生を抑制できる」ことを説明した。しかしながら、介在膜11の熱膨張係数(熱膨張率)と上層Al遮光膜12の熱膨張係数(熱膨張率)との差を小さくすることができれば、介在膜11の膜ストレスの方向が伸長(テンサイル、Tensile)方向であって、上層Al遮光膜12の膜ストレスの方向は圧縮(コンプレッシブ、Compressive)方向となるように、介在膜11および上層Al遮光膜12を形成してもよい。
これは、介在膜11の熱膨張係数(熱膨張率)と上層Al遮光膜12の熱膨張係数(熱膨張率)との差が小さければ、介在膜11の膜ストレスの方向が伸長(テンサイル、Tensile)方向であって、上層Al遮光膜12の膜ストレスの方向は圧縮(コンプレッシブ、Compressive)方向であっても、上層Al遮光膜12へのストレスが低下し、メタルボイドが発生しにくくなると考えられるからである。
すなわち、介在膜11の熱膨張係数(熱膨張率)と上層Al遮光膜12の熱膨張係数(熱膨張率)との差を小さくするのであれば、介在膜11の膜ストレスの方向と、上層Al遮光膜12の膜ストレスの方向とは一致していなくともよい。
〔付記事項2〕
実施形態1から4において、上層Al遮光膜(上層Al遮光膜12)の膜厚を、50nm以上であって、125nm以下にする場合について説明した。しかしながら、下層Al遮光膜(第三層目Al配線10、第一層目Al配線108、第二層目Al配線111、および下層Al遮光膜115)についても、膜厚を50nm以上であって、125nm以下にすることにより、該下層Al遮光膜中に存在する空孔を減少させて、該下層Al遮光膜におけるメタルボイドの発生を抑制して遮光性の低下を回避することができると考えられる。また、上層Al遮光膜の膜厚について既に説明したのと同じ理由から、下層Al遮光膜の膜厚を、50nm以上であって、90nm以下にすることが、より好ましい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る固体撮像素子(100、200、300、400)は、基板(半導体基板120)に形成されたオプティカルブラック領域(B)を遮光する遮光部(170、270、370、470)を備えた固体撮像素子であって、前記遮光部は、前記基板に近い側から順に、下層遮光膜(第三層目アルミニウム配線10、第二層目Al配線111、第一層目Al配線108、下層Al遮光膜115)、介在膜(11)、上層遮光膜(上層アルミニウム遮光膜12)を含み、前記下層遮光膜および前記上層遮光膜は、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で形成されており、前記上層遮光膜の膜厚は、50nm以上であって、125nm以下である。
ここで、前記上層遮光膜に発生するメタルボイドの一因は、前記上層遮光膜中に存在する空孔であると考えられる。上記の構成によれば、前記固体撮像素子は、前記上層遮光膜の膜厚を薄くする、具体的には、上層アルミニウム遮光膜12の膜厚を、50nm以上であって、125nm以下にすることにより、前記上層遮光膜中に存在する空孔を減少させている。したがって、前記固体撮像素子は、前記上層遮光膜におけるメタルボイドの発生を抑制して遮光性の低下を回避することができる。
また、前記固体撮像素子は、前記上層遮光膜の膜厚を前記介在膜の膜厚よりも薄くすることにより、前記遮光部全体の厚みを抑えることができる。
したがって、前記固体撮像素子は、オプティカルブラック領域を遮光する前記遮光部の厚みを抑制しつつ、前記遮光部の遮光性の低下を回避することができる。
本発明の態様2に係る固体撮像素子は、上記態様1において、前記介在膜の引張応力は、5.0E8Pa以上であって、7.0E8Pa以下であってもよい。
上記の構成によれば、前記固体撮像素子において、前記介在膜の引張応力は、5.0E8Pa以上であって、7.0E8Pa以下であり、前記介在膜と前記上層遮光膜との熱膨張係数の差は小さい。
ここで、本願発明者は、前記メタルボイドの発生には、前記介在膜の膜ストレスが関係していると考えた。したがって、前記介在膜と前記上層遮光膜との熱膨張係数(熱膨張率)の差を小さくすることにより、膜ストレスから生じる応力による前記メタルボイドの発生を抑制することができると考えた。そして、本願発明者は、前記介在膜の引張応力を、5.0E8Pa以上であって、7.0E8Pa以下にすることにより、前記メタルボイドの発生を抑制することができることを確認した。したがって、前記固体撮像素子は、前記メタルボイドの発生を抑制することができる。
本発明の態様3に係る固体撮像素子(100、200、300、400)の製造方法は、基板(半導体基板120)に形成されたオプティカルブラック領域(B)を遮光する遮光部(170、270、370、470)を備えた固体撮像素子の製造方法であって、前記遮光部は、前記基板に近い側から順に、下層遮光膜(第三層目アルミニウム配線10、第二層目Al配線111、第一層目Al配線108、下層Al遮光膜115)、介在膜(11)、上層遮光膜(上層アルミニウム遮光膜12)を含み、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で、前記下層遮光膜を形成する下層遮光膜形成ステップと、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で、膜厚が50nm以上であって、125nm以下となるように制御して前記上層遮光膜を形成する上層遮光膜形成ステップ(S200)と、を含む。
上記の製造方法によれば、態様1と同様の効果を奏する。
本発明の態様4に係る固体撮像素子の製造方法は、上記態様3において、前記下層遮光膜形成ステップの後、前記上層遮光膜形成ステップよりも前に、前記介在膜の引張応力が、5.0E8Pa以上であって、7.0E8Pa以下となるよう制御して、前記介在膜を形成する介在膜形成ステップ(S100)をさらに含んでもよい。
上記の製造方法によれば、態様2と同様の効果を奏する。
本発明の態様5に係る固体撮像素子の製造方法は、上記態様3または4において、前記遮光部を形成した後、400℃以上であって、450℃以下の水素シンター温度で水素シンター処理を行う水素シンター処理実行ステップ(S300)をさらに含んでもよい。
ここで、本願発明の発明者は、水素シンター処理温度を450℃よりも大きくした場合、水素シンター処理温度を450℃以下にした場合に比べて、メタルバブルの発生頻度(従来比)は、水素シンター処理温度の上昇に伴って、急激に上昇することを確認した。また、本願発明の発明者は、水素シンター処理温度を400℃未満にした場合、白傷、暗電流によって固体撮像素子のデバイス特性が悪化する原因となることを確認した。
したがって、上記の製造方法によれば、遮光性の低下の原因となるメタルバブルの発生頻度を抑制しつつ、良好なデバイス特性を備えた前記固体撮像素子を得ることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明に係る固体撮像素子は、カメラ付き携帯電話機、デジタルビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、セキュリティカメラ(監視カメラ)、ドアホン、画像入力カメラ、スキャナ、ファクシミリ等の各種電子機器に適用することができる。
10 第三層目アルミニウム(Al)配線(下層遮光膜)
11 介在膜
12 上層アルミニウム(Al)遮光膜(上層遮光膜)
13 層間絶縁膜
14 パッシベーション膜
15 カラーフィルタ
16 保護膜
17 マイクロレンズ
18 レジスト
19 レジスト
20 従来型の遮光部
20d 従来型の下層遮光膜
20m 従来型の介在膜
20u 従来型の上層遮光膜
100 固体撮像素子
101 受光部
102 フローティングディフュージョン(FD)部
103 素子分離部
104 ゲート絶縁膜
104B ゲート酸化膜
105 電荷転送電極
106 層間絶縁膜
107 貫通孔(コンタクト)
108 第一層目アルミニウム(Al)配線(下層遮光膜)
109 層間絶縁膜
110 貫通孔(ビア)
111 第二層目アルミニウム(Al)配線(下層遮光膜)
112 層間絶縁膜
113 貫通孔(ビア)
114 層間絶縁膜
114B タングステン(W)遮光膜
115 下層アルミニウム(Al)遮光膜(下層遮光膜)
120 半導体基板(基板)
170 遮光部
200 固体撮像素子
270 遮光部
300 固体撮像素子
370 遮光部
400 固体撮像素子
470 遮光部
1000 特許文献1に開示された固体撮像素子
A 有効画素領域
B OB画素領域
C 周辺回路領域

Claims (5)

  1. 基板に形成されたオプティカルブラック領域を遮光する遮光部を備えた固体撮像素子であって、
    前記遮光部は、前記基板に近い側から順に、下層遮光膜、介在膜、上層遮光膜を含み、
    前記下層遮光膜および前記上層遮光膜は、アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で形成されており、
    前記上層遮光膜の膜厚は、50nm以上であって、125nm以下である
    ことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記介在膜の引張応力は、5.0E8Pa以上であって、7.0E8Pa以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 基板に形成されたオプティカルブラック領域を遮光する遮光部を備えた固体撮像素子の製造方法であって、
    前記遮光部は、前記基板に近い側から順に、下層遮光膜、介在膜、上層遮光膜を含み、
    アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で、前記下層遮光膜を形成する下層遮光膜形成ステップと、
    アルミニウムまたはアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金で、膜厚が50nm以上であって、125nm以下である前記上層遮光膜を形成する上層遮光膜形成ステップと、を含む
    ことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  4. 前記下層遮光膜形成ステップの後、前記上層遮光膜形成ステップよりも前に、
    前記介在膜の引張応力が、5.0E8Pa以上であって、7.0E8Pa以下となるよう制御して、前記介在膜を形成する介在膜形成ステップをさらに含む
    ことを特徴とする請求項3に記載の固体撮像素子の製造方法。
  5. 前記遮光部を形成した後、400℃以上であって、450℃以下の水素シンター温度で水素シンター処理を行う水素シンター処理実行ステップをさらに含む
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の固体撮像素子の製造方法。
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