JP2014067948A - 固体撮像素子および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】有機光電変換層を備えた固体撮像素子において、オートフォーカス機能を備える。
【解決手段】基板10上に二次元状に配列された複数の画素5からなる撮像領域2を有する固体撮像素子1であって、複数の画素5のそれぞれは、基板上に形成された画素電極12と、複数の画素に共通して設けられた有機光電変換層14と、有機光電変換層14上に複数の画素に共通して設けられた対向電極層16とを含む有機光電変換素子17および有機光電変換素子17の光入射側に配置されたマイクロレンズ22を備え、複数の画素のうち少なくとも1対の画素を、有機光電変換素子17とマイクロレンズ22との間に、入射光線の互いに対称な一部を遮る遮光膜19を備えた位相差検出用画素5A、5Bとする。
【選択図】図2

Description

本発明は、光の照射を受けて電荷を発生する光電変換部を備えた固体撮像素子に関し、特には、有機化合物からなる光電変換層を備えた固体撮像素子に関するものである。
テジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話用カメラ、内視鏡用カメラ等に利用されているイメージセンサとして、シリコン(Si)などの半導体基板にフォトダイオードを含む画素を配列し、各画素のフォトダイオードで発生した光電子に対応する信号電荷をCCD型やCMOS型読出し回路で取得する、固体撮像素子(所謂CCDセンサやCMOSセンサ)が広く知られている。
近年、有機材料を用いた、受光した光に応じて電荷を生成する有機光電変換層を備えた光電変換部を有する有機固体撮像素子が検討されている(特許文献1、2等)。
有機固体撮像素子は、信号読出し回路が形成された半導体基板上に形成された画素電極と、画素電極上に形成された有機光電変換層と、有機光電変換層上に形成された対向電極(上部電極)と、この対向電極上に形成され、この対向電極を保護する保護膜と、カラーフィルタ等とで構成される。
このような固体撮像素子においては、画素電極と対向電極との間にバイアス電圧を印加することで、有機光電変換層内で発生した励起子が電子と正孔に解離して、バイアス電圧に従って画素電極に移動した電子又は正孔の電荷に応じた信号が、CCD型やCMOS型の信号読出し回路で取得される。
さて、一方、デジタルカメラ等の撮像装置において焦点検出機能を備えることが提案されており、焦点検出機能の1つとして、瞳分割位相差検出方式が知られている(例えば、特許文献3)。
特許文献3に記載の瞳分割位相差検出方式では、撮像用画素の配列の一部が焦点検出用に割り当てられており、撮像レンズの通過光束を瞳分割して一対の分割像を形成し、これらの分割像のパターンずれを検出することにより、撮像レンズのデフォーカス量を検出している。
特開2010−177632号公報 特開2007−012796号公報 特開2009−99817号公報
特許文献3は、Si基板中に形成されたSiフォトダイオードを備えた撮像素子に関するものであり、有機光電変換素子を備えた撮像素子構成については検討されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、有機光電変換素子を備えた固体撮像素子であって、焦点位置検出機能を備えた固体撮像素子を提供することを目的とする。
本発明の固体撮像素子は、基板上に二次元状に配列された複数の画素からなる撮像領域を有する固体撮像素子であって、
複数の画素のそれぞれは、基板上に形成された画素電極と、複数の画素に共通して設けられた有機光電変換層と、有機光電変換層上に複数の画素に共通して設けられた対向電極層とを含む有機光電変換素子およびその有機光電変換素子の光入射側に配置されたマイクロレンズを備え、
複数の画素のうち少なくとも1対の画素が、有機光電変換素子とマイクロレンズとの間に、入射光線の互いに対称な一部を遮る遮光膜を備えた位相差検出用画素であることを特徴とするものである。
本発明の固体撮像素子においては、遮光膜の内部応力が、−500MPa以上、500MPa以下であることが望ましい。
さらには、遮光膜の内部応力が、−100MPa以上、100MPa以下であることが好ましい。
遮光膜の厚みが3nm以上、1.5μm以下であることが好ましい。
本発明の固体撮像素子は、対向電極層上に保護膜を備え、前記遮光膜は該保護膜上に形成されていることが好ましい。
保護膜の厚みは50nm以上、1μm以下であることが好ましい。
さらには、保護膜の厚みは200nm以上、500nm以下であることが好ましい。
保護膜は、対向電極層側から順次成膜された酸化アルミニウムおよび酸化窒化珪素膜の2層からなるものであることが好ましい。
本発明撮像装置は、本発明の固体撮像素子と、
固体撮像素子の撮像領域に入射光を集光する集光レンズと、
固体撮像素子の1対の位相差検出用画素からの信号に基づいて位相差デフォーカス量を算出する位相差処理回路と、
位相差処理回路において得られた位相差デフォーカス量に基づいて集光レンズをピント合掌位置に移動させるレンズ駆動部とを備えていることを特徴とする。
本発明の固体撮像素子は、基板上に二次元状に配列された複数の画素が有機光電変換素子を備え、複数の画素の一部に、有機光電変換素子とマイクロレンズとの間に、入射光線の互いに対称な一部を遮る遮光膜を備えた一対の位相差検出用画素を備えているので、焦点位置を検出することができる。
本発明の実施形態に係る固体撮像素子の撮像領域を模式的に示す平面図 実施形態の固体撮像素子の画素の構成を模式的に示す断面図 設計変更例の固体撮像素子の画素の構成を模式的に示す断面図 別の設計変更例の固体撮像素子の画素の構成を模式的に示す断面図 瞳分割位相差による焦点位置検出の仕組みを説明するための説明図 オートフォーカス機能のシステム構成を示すブロック図 薄膜が形成された基板の反り量を測定する測定装置を示す模式図 スパッタ投入電力と膜応力との関係を示すグラフ スパッタガス圧力と膜応力との関係を示すグラフ スパッタ時の基板温度と膜応力との関係を示すグラフ 膜応力とオートフォーカスピントズレとの相関を示すグラフ
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本実施形態の固体撮像素子1の撮像領域2を模式的に示す平面図である。
本実施形態の固体撮像素子1は、図1に示すように複数の画素5が二次元状に配列されてなる撮像領域2を備えており、その撮像領域2の中央に一対の位相差検出用画素5A、5Bが配置されている。一対の位相差検出用画素5A、5Bは、撮像領域2中に複数配置されていてもよい。
図2は、固体撮像素子1の撮像領域2の一部の概略構成を示す断面模式図である。
図2に示すように、固体撮像素子1の撮像領域2は、半導体基板10と、半導体基板10上に層間絶縁層9およびその絶縁層9中に配された配線層11を介して、二次元状に配置された複数の画素電極(下部電極)12と、複数の画素電極12上に共通して形成された有機材料からなる有機光電変換層14と、有機光電変換層14上に形成された複数の画素電極に対向する対向電極層16とを備えている。また、対向電極層16の上には透明な保護膜18が積層されており、この保護膜18上に、互いに異なる複数色(本実施形態においてはR(赤)、G(緑)、B(青)、W(白)のカラーフィルタ21を備えたカラーフィルタ層CFが設けられており、さら各カラーフィルタ上にはマイクロレンズ22が備えられている。
1つの画素電極12と該画素電極12上の有機光電変換層14および対向電極層16により1つの光電変換素子17が構成されている。
半導体基板10の表層には、各光電変換素子17において発生した電荷を蓄積する蓄積部および該蓄積部の信号電荷に応じた電圧を出力する出力回路を含む信号読出回路部8が備えられており、1つの画素5は、1つの光電変換素子17、その下方の基板表層部に形成された信号読出回路部8、光電変換素子17上に配置された保護膜18、各色フィルタ21およびマイクロレンズ22を含んでなる。
そして、撮像領域2の中心に配置された1対の位相差(焦点位置)検出用画素5A、5Bは、光電変換素子17とマイクロレンズ22との間、特に本実施形態では、保護膜18とマイクロレンズ22との間に入射光線の一部を遮光する遮光膜19を備えている。遮光膜19は、一方の位相差検出用画素5Aと他方の位相差検出画素5Bとで対称配置となるようにそれぞれ設けられている。
遮光膜19の材料としては、タングステン、アルミ、銅、クロム、銀、チタン、ニッケル、モリブデンやこれらを少なくとも一部に含む合金、もしくはチタンブラック、カーボンブラックなどのブラックマトリックスを使用することもできる。
遮光膜19は、CVDやスパッタ、イオンプレーティング、真空蒸着、電子ビーム蒸着などの乾式成膜方法や、キャスト法、スピンコート法、ディッピング法、LB法等の塗布法、インクジェット印刷やスクリーン印刷などの印刷法、熱転写やレーザー転写などの転写法を代表とする湿式成膜方法などにより成膜することができる。
図2は、遮光膜19として、タングステン、アルミなどを乾式成膜により成膜した場合の模式図である。遮光膜19の厚みは、100nm程度であり、位相差検出用画素5A、5Bにおいて、カラーフィルタ21は、遮光膜19上および遮光膜19が形成されていない保護膜18上に形成されている。
他方、チタンブラックやカーボンブラックなどのブラックマトリックスを湿式成膜により成膜した場合には、図3に示すように、遮光膜29の厚みがカラーフィルタ21の厚みとほぼ同等となる。このとき遮光膜の厚みは600nm程度であり、位相差検出用画素5A、5Bにおいて、保護膜18上の遮光膜29が設けられていない領域にカラーフィルタ21が形成されている。
遮光膜の厚みは3nm以上、1.5μm以下である。金属遮光膜の場合には、比較的薄くても遮光性能を維持できるが、3nm未満になると十分な遮光性能が得られず、左右の光を分離できず位相差オートフォーカス精度が低下してしまう恐れがある。また、ブラックマトリックスの場合には、カラーフィルタと同等の厚みとするため比較的厚くするが、1.5μm超えとなるとカラーフィルタの厚みよりも厚くなってしまい、カラーフィルタと遮光層との最表面を平坦にすることができずイメージセンサーの色ズレや感度低下を引き起こす恐れがある。
金属からなる遮光膜の場合には、厚みが30nm以上、500nm以下が好ましく、さらには50nm以上、300nm以下であることがより好ましい。ブラックマトリックスの場合には、厚みが200nm以上、1.0μm以下が好ましく、さらには400nm以上、800nm以下であることがより好ましい。
基板10は、例えば、ガラス基板またはSi等の半導体基板が用いられる。基板10上には公知の絶縁材料からなる絶縁層9が形成されている。絶縁層9には、表面に複数の画素電極12が2次元状に配列形成されている。
画素電極12は、光電変換素子17毎に区分された薄膜電極であり、たとえばITOやアルミニウムや窒化チタンなどのような透明または不透明な導電性材料から形成されるものである。画素電極12は、光電変換層14において発生した電荷を光電変換素子17毎に捕集するものである。各光電変換素子17の画素電極12は、絶縁層9を貫通するように形成された導電性材料からなる接続部13を介して信号読出回路部8に電気的に接続されている。
光電変換層14は、入射光を吸収し、その吸収した光量に応じた電荷を発生する有機化合物を含むものである。なお、光電変換層14と対向電極層16との間、または光電変換層14と画素電極12との間に、電極から光電変換層14へ電荷が注入されるのを抑制する電荷ブロッキング層などの機能層を設けるようにしてもよい。なお、光電変換層14は全画素共通の膜であることが好ましい。
電荷ブロッキング層を構成する電荷ブロッキング材料としては、例えば、カルバゾール誘導体、さらに好ましくはビフルオレン誘導体が用いられる。
光電変換層を構成する光電変換材料としては、例えば、p型有機半導体材料とフラーレンまたはフラーレン誘導体が用いられる。
電荷ブロッキング層、光電変換層は、例えば蒸着法により成膜するのが好ましい。
対向電極層16は、画素電極12と対向する電極であり、光電変換層14を覆うようにして設けられている。対向電極層16は、画素電極12との間に配置されている光電変換層14に電圧を印加し、光電変換層14に電界を生じさせるための電極である。対向電極層16は、光電変換層14よりも光の入射面側に設けられており、対向電極層16を透過して光電変換層14に光を入射させる必要があるため、入射光に対して透明なITOなどの導電性材料から形成される。対向電極層16は、例えば、スパッタ法を用いて成膜される。
対向電極層16の光透過率は、可視光波長において、60%以上が好ましく、より好ましくは80%以上で、より好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上である。また、対向電極層16は、厚さが5〜30nmであることが好ましい。対向電極層16を5nm以上の膜厚にすることにより、下層を十分に被覆することができ、均一な性能が得られる。一方、対向電極層16の膜厚が30nmを超えると、対向電極層16と画素電極12が局所的に短絡してしまい、暗電流が上昇してしまうことがある。対向電極層16を30nm以下の膜厚にすることで、局所的な短絡が発生するのを抑制することができる。
読出し回路8は、例えば、CCD、MOS回路、またはTFT回路等で構成されており、絶縁層9内に設けられた配線層11あるいは遮光層(図示せず)によって遮光されている。なお、読出し回路8は、一般的なイメージセンサ用途ではCCDまたはCMOS回路を採用することが好ましく、ノイズおよび高速性の観点からはCMOS回路を採用することが好ましい。
なお、図示しないが、例えば、基板10にp領域によって囲まれた高濃度のn領域が形成されており、このn領域に接続部13が接続されている。p領域に読出し回路8が設けられている。n領域は光電変換層14の電荷を蓄積する電荷蓄積部として機能するものである。n領域に蓄積された信号電荷は読出し回路8によって、その電荷量に応じた信号に変換されて、例えば、配線層11を介して撮像素子1外部に出力される。
保護膜18は、光電変換層14含む有機層を水分子、酸素などの劣化因子から保護するためのものである。保護膜18は、対向電極層16を覆うようして形成されている。保護膜18は、撮像素子1の各製造工程において、有機溶媒等の溶液、プラズマなどに含まれる有機の光電変換材料を劣化させる因子の浸入を阻止して有機層を保護するものであり、また、撮像素子1の製造後に、水分子、酸素などの有機の光電変換材料を劣化させる因子の浸入を阻止して、長期間の保存、および長期の使用にわたって、有機層の劣化を防止するものである。また、入射光(可視光)を、保護膜18を通して有機層17に入射させるため、保護膜18は、有機光電変換層14で検知する波長の光、例えば、可視光に対して透明である。
保護膜18は、例えば、酸化窒化珪素膜(SiON膜)で構成される。保護膜18は、例えば、気相成膜法により形成されることが好ましい。気相成膜法としては、例えば、プラズマCVD法、スパッタ法、反応性スパッタ法、イオンプレーティング法を用いることができる。
保護膜18は、内部応力が−200MPa〜+100MPaである。ここで、内部応力において、マイナスの符号は圧縮応力であることを示し、プラスの符号は引張応力であることを示す。
保護膜18において、内部応力が+100MPaを超えると、膜剥がれが生じる恐れがあり、内部応力が−200MPaよりも大きいと、表面に皺が発生する恐れがある。保護膜18の内部応力を−200MPa〜+100MPaとすることにより、膜剥がれおよび皺の発生を予防することができる。
保護膜18の内部応力について、例えば、予め、膜組成、内部応力と、成膜条件との関係を調べておき、内部応力が上記範囲となる成膜条件で保護膜18を形成すればよい。
本実施形態において、保護膜18は、膜厚が50nm以上、1μm以下であることが好ましい。
保護膜18の厚さが50nmを下回るとバリア性の低下や、カラーフィルタの現像液に対する耐性が低下する虞がある。一方、保護膜18の厚さが1μmを超えると、画素サイズが1μmを切る場合に、混色を抑制することが難しくなる。
保護膜18の膜厚のより好ましい範囲は200nm以上、500nm以下である。
保護膜18の内部応力を−200MPa〜+100MPaとし、かつ膜厚を50nm〜1μmとすることにより、保護膜18に穴等の欠陥があり、かつ対向電極層16と光電変換層14との間で密着性が不十分なところがあって、フォトリソグラフィ法によりカラーフィルタ21を製造する際に有機溶剤等が穴等の欠陥を通り、更には対向電極層16と光電変換層14の密着が不十分なところを通って、有機溶剤等が有機光電変換層14に浸入して膨潤しても、保護膜18に変化が生じることがない。これにより、膜剥がれ、および皺の発生を抑制することができる。このため、製造時はもとより、撮像素子1について長期に亘り、安定した所定の性能を維持することができる。このように、性能安定性に優れ、かつ耐久性に優れた撮像素子1を得ることができる。
本実施形態の撮像素子1においては、保護膜18は単層構造としたが、これに限定されるものではなく、例えば、図4に示す撮像素子の保護膜28のように、例えば、第1の保護膜28aと第2の保護膜28bの二層構造としてもよい。
この場合、第2の保護膜28bが対向電極層16上に形成され、この上に第1の保護膜28aが形成される。すなわち、第1の保護膜28aと対向電極層16との間に第2の保護膜28bが形成される。なお、第1の保護膜28aは、上述の保護膜18と同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
第1の保護膜28aおよび第2の保護膜28bについても、気相成膜法により形成されることが好ましい。気相成膜法としては、例えば、プラズマCVD法、スパッタ法、反応性スパッタ法、イオンプレーティング法を用いることができる。
第2の保護膜28bは、第1の保護膜28aと同様に可視光に対して透明である。また、第2の保護膜28bは、内部応力が−200MPa未満または100MPaを超えるものである。この第2の保護膜28bは、膜厚が40nm以下であることが好ましい。なお、第2の保護膜28bの厚さの下限は、例えば、1nmである。
第2の保護膜28bは、例えば、酸化アルミニウム(AlOx)、酸化珪素(SiO
x)、窒化珪素(SiNx)で構成することが好ましい。これらのうち、特に好ましいのは酸化アルミニウム(AlOx)である。
第2の保護膜28bは、内部応力が−200MPaを超えるか、または100MPa以下の場合には、ガスやラジカルに対するバリア性が低下した膜になる虞がある。
また、第2の保護膜28bの膜厚が40nmを超えると、膜剥がれ(クラック)や皺が発生する虞がある。
第2の保護膜28bの内部応力について、例えば、予め、膜組成、内部応力と、成膜条件との関係を調べておき、内部応力が上記範囲となる成膜条件で第2の保護膜28bを形成すればよい。
なお、例えば、画素寸法が2μm未満、特に1μm程度の撮像素子1において、カラーフィルタ21と光電変換層14との距離、すなわち、保護膜18あるいは保護膜28(第1の保護膜28および第2の保護膜28b)の膜厚が厚いと、保護膜18あるいは保護膜28内での入射光(可視光)の斜入射成分の影響が大きくなり混色が発生する虞がある。このために、保護膜18、28はいずれも薄い方が好ましい。
カラーフィルタ21は、保護膜18上の各画素電極12と対向する位置に形成されている。カラーフィルタ層CFは、例えば、フォトリソグラフィ法を用いて形成される。カラーフィルタ21には、有機固体撮像素子に用いられる公知のものが用いられる。本実施形態では、R、G,B,Wの4色のカラーフィルタが所定のパターンで配置されており、位相差検出用画素5A,5BはいずれもWフィルタを備えている(図1参照)。
カラーフィルタ層CFとしては、R,G,Bの3色のカラーフィルタから構成されているものを用いてもよい。その場合には、位相差検出用画素は、Gフィルタを備えたものとするのが好ましい。
以上のように本実施形態の固体撮像素子は、有機光電変換層を備えた撮像素子において、撮像領域2内に少なくとも1組の位相差検出用画素5A、5Bを備えたものであり、この位相差検出用画素5A、5Bを備えたことにより、焦点位置を検出することができる。
図5は、焦点位置検出の原理を示す模式図である。被写体30から撮像レンズ25の左側を通る光線Lが一方の位相差検出用画素5Aに、レンズ25の右側を通る光線Lが他方の位相差検出用画素5Bにそれぞれ入射し、それぞれの画像を結像する。2つの画像の位相差を計算することでピントのデフォーカス量が求まり、焦点位置が検出される。
図6は、本実施形態の撮像素子を備えた撮像装置におけるオートフォーカスのシステムフローチャートを示す図である。
撮像装置は、固体撮像素子1、被写体を撮像面に結像させる撮像レンズ25、固体撮像素子1の位相差検出用画素5A,5Bからの信号に基づいて位相差を演算し、デフォーカス量を求める位相差処理回路31と、位相差処理回路31で求められたデフォーカス量に基づいてレンズをピント合掌位置まで移動させるレンズ駆動部32とを備えている。
撮像装置は上記構成により、オートフォーカスが可能となっている。
発明者らは、上述の本発明の位相差検出用画素を備えた固体撮像素子を作製し、オートフォーカスを行った場合に、素子毎でそのオートフォーカス精度のばらつきが非常に大きいことを見出した。精度ばらつきが大きいと安定した量産化が困難である。そこで、さらなる検討を行い、遮光膜19の内部応力がオートフォーカス精度を大きく左右していることを見出し、その応力を±500MPa以内、すなわち−500MPa〜+500MPaの範囲、より好ましくは−100MPa〜+100MPaの範囲とすることにより、オートフォーカス精度のばらつきを抑えることができることを見出した(後記実施例参照)。
このようにオートフォーカス精度に応力が影響する直接的な原因は明らかではないが、応力が大きくなると、位相差画素の有機光電変換層の光電変換効率が低下し、その効率低下のばらつきによって入射光量の計算値に誤差が生じ、結果としてオートフォーカス精度のばらつきの原因となっていると推測される。特許文献3には、遮光膜の応力とオートフォーカスの精度との関連性については何ら言及されていない。特許文献3記載の撮像素子は、光電変換素子がシリコンフォトダイオードであるために、遮光膜の応力による影響をほとんど受けることなく、遮光膜の応力を考慮する必要がなかったと考えられる。
本発明の固体撮像素においては、有機化合物からなる光電変換膜を有していること、また、マイクロレンズと光電変換素子間の距離をなるべく小さくするために、保護膜を1μm以下、好ましくは500nm以下と薄くしていることから、遮光膜の応力が光電変換膜に及ぼす影響が大きいと考えられる。
このように遮光膜の応力によるピントズレは、有機膜光電変換素子を備え、撮像画素と共通の有機光電変換層を位置検出用画素に用いた本発明の構成を実現して初めて明らかになった問題である。
従来、有機光電変換膜はシリコンフォトダイオードと比較して応答速度が遅い膜であると考えられていおり、そのような反応の遅い有機光電変換膜をオートフォーカス速度を左右する位相差検出画素の光電変換膜として用いることは難しいと考えられており、本発明の構成を採用しようとさえ従来考えられていなかった。しかし、本発明の適切な遮光膜を作製した位相差検出画素を有する撮像装置であれば、十分実用的なオートフォーカス速度が得られる。
ここで、遮光膜19の応力の測定方法について説明する。
遮光膜19に相当する薄膜72が形成された基板70を例にして、薄膜72により引き起こされる基板70の反りから応力を測定する方法を説明する。薄膜72の内部応力は、基板70の反り量に基づいて光てこ法を用いて測定することができる。
図7は、薄膜が形成された基板の反り量を測定する測定装置を示す模式図である。図7に示す測定装置200は、レーザ光を照射するレーザ照射部202と、レーザ照射部202から照射された光のうち一部の光を反射するとともに他の光を透過するスプリッタ204と、スプリッタ204を透過した光を反射するミラー206とを備えている。基板70の一方の面には、被測定物である薄膜72が成膜されている。
測定装置200において、基板に薄膜が形成される前後の反り量を測定することにより、薄膜が形成されたことによって引き起こされる反り量を得ることができる。
測定装置200による薄膜の応力の測定手順を説明する。
測定に用いる装置としては、例えば、東朋テクノロジー社製、薄膜ストレス測定装置FLX−2320−Sを用いることができる。以下に、この装置を用いた場合の測定条件を示す。
(レーザ光(レーザ照射部202))
使用レーザ:KLA−Tencor−2320−S
レーザ出力:4mW
レーザ波長:670nm
走査速度:30mm/s
(基板)
基板材質:シリコン(Si)
方位:<100>
Type:P型(ドーパント:Boron)
厚み:250±25μm若しくは、280±25μm
(測定手順)
予め薄膜72を成膜する基板70の反り量を計測しておき、基板70の曲率半径R1を求める。続いて、基板70の一方の面に薄膜72を成膜し、薄膜72が形成された基板70の反り量を計測し、曲率半径R2を求める。ここで、反り量は、図7に示すようにレーザで基板70の薄膜72が形成された側の面を走査し、基板70から反射してくるレーザ光の反射角度から反り量を算出し、反り量を元に曲率半径R=R1・R2/(R1−R2)を算出している。
その後、下記の計算式により薄膜72の応力が算出される。薄膜72の応力の単位はPaで表されている。圧縮応力であれば負の値を示し、引張応力であれば正の値を示す。なお、薄膜72の応力を測定する方法は特に限定されず、公知のものを使用することができる。
(応力ストレス計算式)
σ=E×h/(1−ν)Rt
但し、E/(1−ν):下地基板の2軸弾性係数(Pa)、ν:ポアソン比
h:下地基板の厚さ(m)、
t:薄膜の膜厚(m)、
R:下地基板の曲率半径(m)、
σ:薄膜の平均応力(Pa)とする。
薄膜の内部応力の測定方法は以上であり、本発明の素子において、遮光膜の内部応力が−500〜+500MPaあるとは、上記測定方法により測定された内部応力が−500〜+500MPaとなる成膜条件を予め求めておき、その条件で成膜された膜であればよい。保護膜についても同様である。
なお、構造物中の膜の残留応力を測定する方法としては、ひずみゲージ法やX線応力測定やバルクハウゼン法などがあるが、撮像素子中の膜の応力を測定するには、X線応力測定が適する。
なお、遮光膜19の応力を低減するには、湿式成膜方法を用いるか、乾式では真空蒸着などが好ましい。CVDやスパッタにより成膜する場合は、基板温度、圧力、投入電力、ガス種、基板間距離などを最適に調整し、現実的な量産性を有する条件で成膜することで、応力を低減することが可能である。
遮光膜19としてタングステン膜をスパッタ成膜する場合の条件について検討した。
スパッタ(マグネトロン)条件として、スパッタガス(Ar)圧力:0.2Pa、基板温度:100℃とし、スパッタ投入電力を0.2〜3kWの範囲の所定値で成膜した膜についてそれぞれ応力を調べたところ、図8に示す関係が得られた。スパッタ速度を速めて量産性を高めるためには投入電力を上げることが好ましいが、ここでは投入電力を2kW以上に上げようとすると、膜の圧縮応力が−500MPa(圧縮)を超えて大きくなってしまうことが分かった。
また、スパッタ(マグネトロン)条件として、スパッタ投入電力:2.0kW、基板温度:100℃とし、スパッタガス圧力を0.2〜1.5Paの範囲の所定値で成膜した膜についてそれぞれ応力を調べたところ、図9に示す関係が得られた。膜の密度を上げるためには、スパッタガス圧力を下げる方がよいことが知られているが、ここではスパッタガス圧力を0.2Paまで下げると膜の応力が−500MPa(圧縮)を超えて大きくなってしまうことが分かった。また、スパッタガス圧力が1Paを超えると膜の応力が+500MPa(引張り)を超えることが分かった。
他方、遮光膜19としてタングステン膜をCVD法により成膜する場合の条件について検討した。
CVD条件として、ソースガス:WF6(5sccm)、キャリアガス:H2(2000sccm)、Ar(600sccm)、圧力:1.3Paとし、基板温度を250℃から400℃の範囲の所定値で成膜した膜についてそれぞれ応力を調べたところ、図10に示す関係が得られた。膜への熱ダメージを低減するためには、基板温度が低いほどよいが、ここでは、基板温度を350℃以下にすると、膜の応力が+500MPa(引張)を超えてかなり大きくなってしまうことが分かった。
また、タングステン以外に遮光膜材料として用いられるアルミについてスパッタ条件を検討したところ、スパッタ(マグネトロン)条件として、Arガス圧力:0.5Pa、スパッタ投入電力:0.5kW、基板温度50℃で成膜すると、膜の応力が80MPa(引張)に収まるが基板温度を300℃に上げると550MPa(引張)と大きくなってしまうことが分かった。
このように、適切に条件を選ばなければ、膜の応力をある範囲内に抑えることはできない。
すなわち、本発明の固体撮像素子において、遮光膜の内部応力が位相差検出用画素の位相差検出の精度に大きな影響を与えると言う点に着目して初めて、成膜条件を精査することとなるが、内部応力を考慮しなかった場合には、例えばスパッタ成膜において、量産性を高めるために大きい投入電力条件、あるいは膜密度を上げるためにスパッタガス圧力を下げた条件等に設定としがちであり、焦点位置検出の精度のバラツキが大きくなると考えられる。
上記において、保護膜と遮光膜それぞれについて述べたが、保護膜と遮光膜との合計の応力は±1GPa以内が好ましく、±800MPa以内がより好ましく、さらに好ましいのは±500MPa以内である。
以下、本発明の実施例および比較例について説明する。
下記条件で実施例1〜5のサンプルを作製し、本発明の遮光膜の応力によるAF精度の安定性(ピントズレ量)を確認した。
CMOS読出し回路を備えた基板上の配線層表面に二次元状に画素電極を形成し、その上に有機光電変換層を形成した。有機光電変換層として、下記化学式1で示す材料(フラーレンC60)と下記化学式2で示す材料を、それぞれ蒸着速度16〜18nm/s、25〜28nm/sで、下記化学式1と下記化学式2の体積比が1:3になるように共蒸着して、400nmの厚さに形成した。
有機光電変換層上には、対向電極としてITOをスパッタで10nm成膜した。
対向電極上に、まず、第2の保護層として原子層堆積法により、酸化アルミニウム(AlOx膜)を、30nmの厚さに形成し、続いて、第1の保護層としてプラズマCVD法により、酸化窒化珪素膜(SiON膜)を、300nmの厚さに形成した。
さらにその上に、実施例1〜5の各条件で遮光膜を成膜し、フォトレジストを用いたパターニングを行い、1組の位相差検出用画素5A、5Bを撮像領域中央部に形成した。さらにその上にRGBWのカラーフィルタ層とマイクロレンズを形成し、1組の位相差検出用画素を有するイメージセンサー(固体撮像素子)を完成させた。
実施例1〜5は、上記製造方法において、それぞれ以下の条件で遮光膜を成膜したものである。
実施例1として、マグネトロンスパッタによりタングステン遮光膜をスパッタガス(Ar)圧力:0.2Pa、基板温度100℃の条件で、スパッタ投入電力(スパッタパワー)を0.1.0.2、0.5、0.85、1、1.3、2、3(kW)と変化させ100nm成膜したサンプル1−1〜1−8を作製した。
実施例2として、マグネトロンスパッタによりタングステン遮光膜をスパッタ投入電力:2.0kW、基板温度100℃の条件で、スパッタガス(Ar)圧を、1.5、1.2、1、0.7、0.3、0.27、0.21、0.2(Pa)と変化させ100nm成膜したサンプル2−1〜2−8を作製した。
実施例3として、CVDによりタングステン遮光膜をソースガス:WF(5sccm)、キャリアガス:H(2000sccm)、Ar(600sccm)、圧力:1.3Pa、基板温度200℃の条件で100nm成膜したサンプル3−1を作製した。
実施例4として、マグネトロンスパッタによりアルミ遮光膜をArガス圧力:0.5Pa、スパッタ投入電力:1.5kWの条件で基板温度を50℃、200℃でそれぞれ100nm成膜したサンプル4−1、4−2を作製した。
実施例5として、スピンコートによりブラックマトリックス遮光膜を1.5μm成膜した。ブラックマトリックスとして、チタンブラック(三菱マテリアル(株)製チタンブラック12S)もしくは、カーボンブラック(東海カーボン社製 トーカブラック)を用いたサンプル5−1、5−2を作製した。
表1に上記実施例1〜5の各条件で遮光膜を成膜した各サンプルについて、その成膜条件の一部と遮光膜の応力およびオートフォーカス精度を示した。
遮光膜の応力は、Siウエハ上に、遮光膜をそれぞれ形成し、上述の図7に示す測定装置200を用いて上述の薄膜72と同じ算出方法で算出したものである。
作製した固体撮像素子に焦点距離50mmの単焦点レンズを装着し、撮影距離1m、絞りF5.6の条件で中央1組の位相差検出用画素を使用してAF撮影を行った。その際のピントの位置のズレ量を測定し、ピントの位置が前後20mm以内に収まっていればA、ピントの位置が前後20mm超え、50mm以内であればB、ピントの位置が前後50mm超えてズレていればCとしてAF精度の判定を行った。
上記で得られた結果から、図11のような応力とピントズレとの相関関係が得られた。
図11に示すように、応力が+500MPaより大きい場合、もしくは、−500MPaより小さい場合にピントのズレ量が50mmを超え、AF精度の許容範囲を外れた。また、応力が−500MPa以上で+500MPa以下の場合にピントのズレ量が50mm以内に収まり良好なAF精度を得られた。さらに応力が−100MPa以上で+100MPa以下の場合にピントのズレ量が20mm以内に収まり、特に安定した良好なAF精度が得られた。
なお、表1に示す通り、遮光膜をブラックマトリックスで構成するものとし、湿式成膜の1つであるスピンコートにより成膜すると、膜の応力を非常に小さく抑制することができることが分かった。一方、スパッタ、CVD等の乾式成膜の場合には、AF精度を十分に向上させるためには、条件を十分に検討する必要があることが明らかになった。
1 固体撮像素子
2 撮像領域
5 画素
5A、5B 位相差検出用画素
10 半導体基板
12 画素電極
14 有機光電変換層
16 対向電極層
17 有機光電変換素子
18、28 保護膜
19、29 遮光膜
21 カラーフィルタ
22 マイクロレンズ

Claims (9)

  1. 基板上に二次元状に配列された複数の画素からなる撮像領域を有する固体撮像素子であって、
    前記複数の画素のそれぞれは、前記基板上に形成された画素電極と、前記複数の画素に共通して設けられた有機光電変換層と、該有機光電変換層上に前記複数の画素に共通して設けられた対向電極とを含む有機光電変換素子および該有機光電変換素子の光入射側に配置されたマイクロレンズを備え、
    前記複数の画素のうち少なくとも1対の画素が、前記有機光電変換素子と前記マイクロレンズとの間に、入射光線の互いに対称な一部を遮る遮光膜を備えた位相差検出用画素であることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記遮光膜の内部応力が、−500MPa以上、500MPa以下であることを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記遮光膜の内部応力が、−100MPa以上、100MPa以下であることを特徴とする請求項2記載の固体撮像素子。
  4. 前記遮光膜の厚みが3nm以上、1.5μm以下であることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載の固体撮像素子。
  5. 前記対向電極層上に保護膜を備え、前記遮光膜は該保護膜上に形成されていることを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載の固体撮像素子。
  6. 前記保護膜の厚みが50nm以上、1μm以下であることを特徴とする請求項5記載の固体撮像素子。
  7. 前記保護膜の厚みが200nm以上、500nm以下であることを特徴とする請求項6載の固体撮像素子。
  8. 前記保護膜が、前記対向電極層側から順次成膜された酸化アルミニウム膜および酸化窒化珪素膜の2層からなることを特徴とする請求項5〜7いずれか1項記載の固体撮像素子。
  9. 請求項1〜8いずれか1項記載の固体撮像素子と、
    該固体撮像素子の撮像領域に入射光を集光する集光レンズと、
    前記固体撮像素子の前記1対の位相差検出用画素からの信号に基づいて位相差デフォーカス量を算出する位相差処理回路と、
    該位相差処理回路において得られた前記位相差デフォーカス量に基づいて前記集光レンズをピント合掌位置に移動させるレンズ駆動部とを備えていることを特徴とする撮像装置。
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