JPWO2016084249A1 - 吸収性物品の製造方法、及び、吸収性物品の製造装置 - Google Patents

吸収性物品の製造方法、及び、吸収性物品の製造装置 Download PDF

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Abstract

本発明の吸収性物品の製造方法は、不織布(9A)を加熱する加熱工程(20A,20B)と、インク吐出装置(32)からインク滴を吐出して、加熱された前記不織布(9A)に着弾させることで前記不織布(9A)に画像(G)を印刷する印刷工程(30)と、前記画像(G)が印刷された前記不織布(9A)を用いて吸収性物品(1)を製造する製造工程と、を有する。

Description

本発明は、吸収性物品の製造方法、及び、吸収性物品の製造装置に関する。
吸収性着用物品としての紙おむつにおいて、外観上のデザインを向上させたりおむつの前後を一見して区別しやすくしたりするために、おむつの外装部材に模様や文字を付すことが行われている。例えば、特許文献1に、所定のカラーデザイン印刷を紙おむつに行うことが記載されている。
特開2003−70838号
おむつに良好な画質の画像を印刷する方法として、インクジェット印刷が知られている。インクジェット印刷では、印刷装置からインク滴を吐出しておむつを構成する不織布に着弾させることにより、インク滴の着弾部分に画像が印刷される。このような不織布をおむつとして使用することを考慮した場合、印刷された画像が十分な耐摩擦性等を有することが必要となる。しかし、不織布は一般に繊維が密接に絡み合って構成されているため、印刷装置から吐出されたインク滴は不織布の内部まで入り込みにくい。そのため、印刷画像の表面からインクが簡単に離脱しやすく、インクの定着性が不十分となるおそれがあった。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、インクの定着性を向上させた不織布を用いた吸収性物品を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
吸収性物品の製造方法であって、不織布を加熱する加熱工程と、インク吐出装置からインク滴を吐出して、加熱された前記不織布に着弾させることで前記不織布に画像を印刷する印刷工程と、前記画像が印刷された前記不織布を用いて吸収性物品を製造する製造工程とを有することを特徴とする吸収性物品の製造方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、加熱により繊維間の隙間が広がるため、広がった隙間にインクが入り込みやすくなり、また、インクが繊維に絡まり、繊維間でインクが固化されるため、インクの定着を向上させることができる。
本実施形態に係る吸収性物品の一例としてのパンツ型のおむつ1の概略斜視図である。 展開状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図である。 展開状態のおむつ1を分解して示す概略斜視図である。 おむつ1を構成する外装シート7を製造する製造ラインLM1の概略側面図である。 延伸加工部10の構成について説明する側面図である。 図5のA−A矢視図である。 図7A及び図7Bは、図5の領域Bについて拡大して表した図である。 延伸加工が施された低伸長性連続シート9Aの状態について説明する図である。 加熱部20Bの構成説明図である。 吹出口23の断面図である。 印刷部30の構成を表す側面図である。 印刷部30のヘッドユニット32の説明図である。 収縮前後の画像Gの説明図である。 図14A及び図14Bは、不織布にインク滴が着弾した際の様子について説明する不織布の断面図である。 外装連続シート7Aの生成後からおむつ1の完成までの工程説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
吸収性物品の製造方法であって、不織布を加熱する加熱工程と、インク吐出装置からインク滴を吐出して、加熱された前記不織布に着弾させることで前記不織布に画像を印刷する印刷工程と、前記画像が印刷された前記不織布を用いて吸収性物品を製造する製造工程と、を有することを特徴とする吸収性物品の製造方法。
このような吸収性物品の製造方法によれば、加熱により繊維間の隙間が広がるため、広がった隙間にインクが入り込みやすくなり、また、インクが繊維に絡まり、繊維間でインクが固化されるため、インクの定着を向上させることができる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記加熱工程における加熱は、前記不織布の表面及び裏面に行う、ことが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、不織布の両面を加熱することで、不織布の温度変化を均一にすることができる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、所定方向に延伸された部分と、前記延伸された部分よりも延伸されていない部分とが前記所定方向に関して交互に並ぶように前記不織布を加工する加工工程を有し、前記加工工程の後に前記印刷工程を行う、ことが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、加工工程で繊維を伸ばして柔らかくなった不織布に印刷するため、インクの浸透を向上させることができる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記加工工程で前記不織布を加熱すること、ことが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、加工工程で不織布を加熱することで、不織布を伸ばしやすくすることができる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記加熱工程の加熱温度は、前記加工工程の加熱温度より高い、ことが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、不織布の温度を緩やかに上昇させることができ、不織布が急激に伸びることを抑制することができる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記加熱工程の前に前記不織布を加熱する予熱工程を有すること、ことが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、不織布を複数回加熱することで、不織布の温度変化を緩やかにすることができる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記予熱工程における加熱は、前記不織布の表面及び裏面に行う、ことが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、不織布の両面を加熱することで、不織布の温度変化を均一にすることができる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記加熱工程は、前記不織布の面の一方側から他方側へ熱風を噴射して、前記熱風を貫通させる工程を有する、ことが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、熱風が通過した後の不織布は、繊維間の隙間がより広がるため、インクがより浸透しやすくなる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記不織布の一方側の面と、前記不織布の他方側の面との間の温度を不織布の内部温度とすると、前記不織布の内部温度が、前記加熱工程前の前記不織布の内部温度より高い状態で前記印刷工程を行う、ことが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、加熱後の内部温度が高くなった不織布には、繊維間に加熱された空気が含まれるため、不織布の繊維間が広げられた状態で印刷工程を行うことができる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記インク吐出装置から前記インク滴を吐出する吐出口の温度は、前記加熱工程後の前記不織布の温度より低い、ことが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、印刷工程では、インク吐出装置の吐出口の温度は印刷に適した温度とすることができ、加熱工程では、不織布の繊維間を広げることに適した温度とすることができ、それぞれの工程に適した温度とすることができる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記不織布を第1の方向に搬送しながら、前記加熱工程を行い、前記不織布を前記第1の方向と逆方向である第2の方向に搬送しながら、前記印刷工程を行い、前記不織布を前記第1の方向に搬送しながら、前記インク滴を乾燥する乾燥工程を行う、ことが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、吸収性物品の製造の第1の方向又は第2の方向に沿った領域をより省スペース化することができる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、前記加熱工程後の前記不織布の温度と、前記印刷工程後の前記不織布の温度と、前記乾燥工程後の前記不織布の温度は、いずれも前記加熱工程前の前記不織布の温度より高い、ことが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、加熱前の不織布より高い温度の状態とすると、不織布の繊維間が広げられた状態が維持されるため、インクが入り込みやすく、また、広げられた繊維間でインクを乾燥し、固化させるため、インクの定着を向上させることができる。
また、吸収性物品の製造装置であって、不織布を加熱する加熱部と、インク吐出装置からインク滴を吐出して、加熱された前記不織布に着弾させることで前記不織布に画像を印刷する印刷部と、前記画像が印刷された前記不織布を用いて吸収性物品を製造する製造部と、を有することを特徴とする吸収性物品の製造装置。
このような吸収性物品の製造装置によれば、加熱により繊維間の隙間が広がるため、広がった隙間にインクが入り込みやすくなり、また、インクが繊維に絡まり、繊維間でインクが固化されるため、インクの定着を向上させることができる。
===実施形態===
まず、本実施形態に係るシート部材によって形成される吸収性物品の一例としてパンツ型おむつ1(以下、単に「おむつ1」とも呼ぶ)の基本構造について説明し、次に、おむつ1の製造装置について説明する。
<おむつ1の基本構造>
図1は、パンツ型のおむつ1の概略斜視図である。図2は、展開状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図である。図3は、展開状態のおむつ1を分解して示す概略斜視図である。以下の説明では、おむつ1が着用者に装着された際に、当該着用者の肌側に位置すべき側のことを単に「肌側」と言い、他方、着用者の非肌側に位置すべき側のことを単に「非肌側」と言う。
おむつ1は、所謂2ピースタイプのおむつである。すなわち、同おむつ1は、尿などの排泄液を吸収する吸収性本体3を第1部品として有する。そして、吸収性本体3の非肌側面を覆って設けられ、おむつ1の外装をなす平面視略砂時計形状の外装シート7を第2部品として有する。
吸収性本体3は、排泄液を吸収する吸収性コア3cを有する。吸収性コア3cは、パルプ繊維等の液体吸収性繊維や高吸収性ポリマー等の液体吸収性粒状物を、所定形状(例えば長方形形状)に成形したものである。吸収性コア3cの肌側面には、当該面を覆うように不織布等の液透過性のトップシート4が設けられており、同様に、同吸収性コア3cの非肌側面には、当該面を全面に亘って覆うようにフィルム等の液不透過性の防漏シート5が設けられている。
外装シート7は、図2の展開状態においては、平面視略砂時計形状の柔軟なシートであり、同シート7は、互いに直交する三方向として、厚さ方向と長手方向と幅方向とを有している。また、当該外装シート7は、長手方向に関して三つの部分7f,7b,7cに区分される。すなわち、外装シート7は、着用者の腹側に配される腹側部7fと、着用者の背側に配される背側部7bと、着用者の股間に配される股下部7cとに区分される。
図3に示すように、外装シート7には、二層構造の所謂ラミネートシートが使用されている。すなわち、当該外装シート7は、おむつ1の着用時に着用者の肌側を向いて内層をなす内層シート8と、同着用時に非肌側を向いて外層をなす外層シート9とを有する複合シートである。かかる内層シート8と外層シート9とは、厚さ方向に重ね合わせられつつ接着又は溶着等で接合される。なお、この例では、内層シート8と外層シート9との接合部が非連続に分散してなる所定の接合パターン(不図示)で溶着されている。
内層シート8の材料には、おむつ1の幅方向に伸縮性を有した伸縮性シート8が使用されており、他方、外層シート9の材料には、おむつ1の幅方向に低い伸長性の低伸長性シート9が使用されている。そして、伸縮性の内層シート8が幅方向に自然長の2.5倍等の所定の伸長倍率まで伸長された状態(以下、伸長状態とも言う)で、同じく幅方向に張った状態の低伸長性の外層シート9に重ね合わせられて、これら両シート8,9同士は上記の接合パターンで一体的に固定されている。
そのため、かかる伸長状態が解除されると、内層シート8は自身の伸縮性に基づいておむつ1の幅方向に収縮するが、このとき、低伸長性の外層シート9については、複数の皺状におむつ1の幅方向に折れ曲がり、これにより、外層シート9は、内層シート8の収縮に速やかに追従して、幅方向の全長を短くする。そして、その結果、おむつ1に外力が作用しない無負荷状態においては、外装シート7は全体として幅方向に短縮しているとともに、同外装シート7の外面は、外層シート9の折れ曲がりに起因して複数の皺が寄った状態となっている。但し、かかる外装シート7に幅方向の引っ張りの外力を付与すると、上記皺が伸びきるまで当該外装シート7は略弾性的に伸長し得て、これにより、おむつ1の外装シート7は、幅方向に伸縮性を有した仕様となっている。
ちなみに、ここで言う「伸縮性」とは、引っ張りの外力が作用すると、外力の作用方向に略弾性的に伸長するとともに、当該外力が解除されると、略弾性的に収縮する性質のことである。
なお、かかる伸縮性シート8は、望ましくは、以下の条件を満たすと良い。すなわち、短手方向の寸法が25mmの帯状シートの長手方向の両端部をそれぞれ上記短手方向に25mmの全長で均等に把持した状態で、上記両端部をそれぞれ力点として1.0(N)の外力で長手方向に引っ張ったときの伸び率(%)が50%〜300%の範囲の任意値になっているとともに、上記外力を解除して収縮した後に縮まずに残る残留伸び歪み(%)が、0%〜40%の範囲の任意値になっていると良い。また、より望ましくは、上記伸び率が、70%〜200%の範囲の任意値になっているとともに、残留伸び歪みが、0%〜30%の範囲の任意値になっていると良い。ちなみに、上記の伸び率(%)というのは、1.0(N)の外力で引っ張ったときの帯状シートの長さL1から、引っ張る前の無負荷時における帯状シートの長さたる自然長L0を減算してなる減算値ΔL1(=L1−L0)を、上記自然長L0で除算してなる除算値(=ΔL1/L0)の百分率表記値のことである。また、上記の残留伸び歪み(%)というのは、上記の1.0(N)の外力を解除後の長さL2から上記引っ張る前の自然長L0を減算してなる減算値ΔL2(=L2−L0)を、上記の外力で引っ張ったときの長さL1から上記自然長L0を減算してなる減算値ΔL1(=L1−L0)で除算してなる除算値(=ΔL2/ΔL1)の百分率表記値のことである。
また、「低伸長性シート9」とは、上記の伸縮性シート8よりも低い伸長性のシートのことである。すなわち、所定の大きさの引っ張りの外力が作用した際の伸び率(%)が、上記の伸縮性シート8の伸び率(%)よりも低いシートのことである。なお、かかる低伸長性シート9は、望ましくは、以下の条件を満たすと良い。すなわち、短手方向の寸法が25mmの帯状シートの長手方向の両端部をそれぞれ上記短手方向に25mmの全長で均等に把持した状態で、上記両端部をそれぞれ力点として1.0(N)の外力で長手方向に引っ張ったときの伸び率(%)が0%〜20%の範囲の任意値になっていると良い。また、より望ましくは、上記伸び率が、0%〜10%の範囲の任意値になっていると良い。
本実施形態において、伸縮性シート8及び低伸長性シート9は不織布によって構成されている。但し、伸縮性シート8は織布等、他のシートによって構成されていても良い。
伸縮性シート8に利用可能な不織布の具体例については、略弾性を示す熱可塑性エラストマー製繊維と、略非弾性を示す熱可塑性樹脂製繊維とを有した不織布に対してギア延伸処理等の適宜な延伸処理を施した不織布を例示できる。すなわち、かかる延伸処理を行うことによって、不織布に含まれる略非弾性の熱可塑性樹脂製繊維を塑性変形させたり、同繊維同士の接合点を破壊させたりすれば、熱可塑性エラストマー製繊維の略弾性的な伸縮変形を阻害しにくい構造に当該不織布を変化させることができて、これにより、当該不織布の伸縮性が発現されて、伸縮性シート8として使用可能な状態となる。
このような伸縮性シート8は複数の繊維が無作為に絡み合った状態で構成されているため、微視的に見ると当該伸縮性シート8は繊維間に複数の空隙を有する構造となっている。そして、その表面には繊維が密に絡み合っている部分と、繊維が粗に絡み合っている部分とが存在する。すなわち、伸縮性シート8は粗密を有する構造である。そのため、伸縮性シート8の両端部をそれぞれ短手方向に均等に把持した状態で長手方向に引っ張った場合であっても、短手方向の全領域が均等に伸びるわけではなく、部分的に粗密が大きくなり、空隙が大きくなる部分が発生する。
低伸長性シート9に利用可能な不織布の具体例については、PE、PP、ポリエステル、ポリアミドなどの繊維からなるスパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンボンド不織布とメルトブローン不織布とスパンボンド不織布とを積層してなる所謂SMS不織布、エアスルー不織布等を例示できる。なお、繊維の構造については、何等上述の如き単一の熱可塑性樹脂からなる単独繊維に限るものではない。また、低伸長性シート9も絡み合った繊維間に複数の空隙を有する構造である。
図3に示すように、吸収性本体3は、外装シート7の肌側において接合部Jにて接合される。そして、吸収性本体3が取り付けられた外装シート7は、股下部7cにて二つ折りされて腹側部7fと背側部7bとが重ね合わせられる。そして、この重ね合わせられた状態において、腹側部7fと背側部7bとが幅方向の各端部7eWでそれぞれ接合されることにより、図1に示すような胴周り開口部HBと一対の脚周り開口部HL,HLとが形成されたパンツ型のおむつ1の形態にされる。
なお、本実施形態のパンツ型のおむつ1では、外装シート7に所定の文字や模様、キャラクター等からなる画像Gが印刷されている(図1参照)。当該画像Gによって、おむつ1の外観上のデザインを向上させると共に、おむつ1に関する情報(例えば、商品名やおむつ1の前後を指示する情報)を使用者が視覚的に認識することを可能としている。
<おむつ1の製造>
おむつ1の製造装置は、外装シート7を製造する製造ラインLM1、及び、おむつ1を完成させる製造ラインLM2とから構成される。製造ラインLM1は、搬送機構CVと、延伸加工部10と、加熱部20と、印刷部30と、乾燥部40と、シート部材接合部50(製造部の一部)とを備えている。製造ラインLM2は、製造部の一部である。
<外装シート7の製造方法>
図4は、おむつ1を構成する外装シート7を製造する製造ラインLM1の概略側面図である。製造ラインLM1は、伸縮性シート8の連続シート8A(以下、伸縮性連続シート8Aとも言う)及び低伸長性シート9の連続シート9A(以下、低伸長性連続シート9Aとも言う)を材料として用いて、外装シート7が幅方向に連続してなる連続シート7A(以下、外装連続シート7Aとも言う)を生成する。
搬送機構CVは、伸縮性連続シート8A(内装シート8)または低伸長性連続シート9A(外装シート9)、若しくはその両方を所定の搬送経路に沿って連続して搬送する搬送部である。搬送機構CVとしては、例えば、搬送ローラーや、載置面たるベルト面に吸着保持機能を有したサクションベルトコンベア等が使用される。本実施形態の搬送機構CVにおいて、低伸長性連続シート9Aは、おむつ1の幅方向に相当する方向を搬送方向に揃えながら搬送方向に一列に並んだ状態で、搬送ローラーを用いて搬送される。同様に、伸縮性連続シート8Aも、おむつ1の幅方向に相当する方向を搬送方向に揃えながら搬送方向に一列に並んだ状態で搬送される。
また、以下の説明では、製造ラインLM上に設定された上記の搬送方向のことを「MD方向」とも言う。MD方向は、シートの種類によって異なる方向になり得るとともに、同じシートであっても搬送場所によって異なる方向になり得る。また、MD方向と直交する方向の2方向のうちの一方を「CD方向」と言い、他方を「Z方向」と言う。CD方向は、各シートの幅方向と平行な方向であり、図4の紙面に垂直な方向である。また、Z方向は、各シートの厚さ方向と平行な方向である。
・予熱工程
(搬送ローラー13、14)
製造ラインLM1では、はじめに、MD方向(搬送方向)に沿って搬送される低伸張性連続シート9Aに対して予熱を施す予熱処理が行われる。図4の搬送ローラー13、14は、搬送機構CV1を構成する搬送ローラーであり、原反ロールから繰り出された低伸張性連続シート9Aを、MD方向下流に所定の搬送速度で搬送する。搬送ローラー13、14は、モーターの駆動力で回転し、搬送ローラー13、14のうち少なくとも一方又は搬送ローラー13,14の両方にヒーターを内蔵して、低伸張性連続シート9Aを加熱する。これにより、後述の加熱工程前に予め加熱することができ(予熱)、低伸縮性連続シート9Aの温度変化を緩やかにすることができる。また、搬送ローラー13、14にヒーターを内蔵させることによって、低伸張性連続シート9Aを搬送しながら加熱することが可能となり、吸収性物品を効率よく製造することができ、製造設備等の小型化も可能となる。本実施形態においては、ヒーターの設定温度は40℃程度とし、加熱工程での加熱温度以下の温度とする。なお、搬送ローラー13、14の両方にヒーターを内蔵させて、低伸張性連続シート9Aの表面側と裏面側の両方を加熱するようにしておけば、低伸張性連続シート9Aの温度変化を均一にしやすくなる。
・加工工程、加熱工程
(延伸加工部10)
予熱処理が施された低伸長性連続シート9Aに対して延伸加工部10によって一部の領域に延伸加工を施す加工処理が行われる。図5は、延伸加工部10の構成について説明する側面図である。図6は、図5のA−A矢視図である。図7A及び図7Bは、図5の領域Bについて拡大して表した図である。図8は延伸加工が施された低伸長性連続シート9Aの状態について説明する図である。
延伸加工部10は、波形ロール機構11と、搬送ローラー12とを有する。予熱工程を経た低伸長性連続シート9Aは、搬送機構CV及び搬送ローラー12によって、図4における左から右への方向(以下、「第1の方向」と呼ぶことがある。)に搬送され、その間に波形ロール機構11によって低伸長性連続シート9Aに対して延伸加工が行われる。波形ロール機構11は、互いの外周面を対向させつつCD方向に沿った回転軸回りに回転する上下一対の波形ロール11U及び11Dを有している。図5に示されるように波形ロール11U,11Dの外周面には、それぞれ回転方向に沿って山部11mと谷部11vとが交互に形成され、各山部11m及び各谷部11vは、それぞれCD方向(つまり回転軸の方向)に延びて形成されている。但し、図6に示されるように、一方の波形ロール11Uの山部11mはCD方向に連続的に延びているのに対して、他方の波形ロール11Dの山部11mはCD方向の所定位置Pk,Pkで切り欠かれることにより当該山部11mはCD方向に対して非連続となっている。なお、波形ロール11U側の山部11mに切り欠きが設けられ、波形ロール11D側の山部11mには切り欠きが設けられない構成であっても良い。
本実施形態の波形ロール11U,11Dにおいて、谷部11vの回転方向のピッチPvと山部11mの回転方向のピッチPmとは互いに同じ長さである。そして、各波形ロール11U,11Dが回転しているときには、一方の波形ロールの山部11mが他方の波形ロールの谷部11vに入り込むように互いの山部11mと谷部11vとが若干の隙間をもって噛み合うようになっている。この状態で、回転する波形ロール11U及び11Dの間を低伸長性連続シート9Aが第1の方向に沿って通過する(図5参照)。
図7Aは、図5の領域Bについて、一対の波形ロール11U,11Dの山部11mと谷部11vとが噛み合った状態において両波形ロール間を低伸長性連続シート9Aが通過する際の様子を表している。当該通過中の低伸長性連続シート9Aは、一方の波形ロール(波形ロール11D)の互いに隣り合う山部11m,11m同士と、その間の谷部11vに入り込む他方の波形ロール(波形ロール11U)の山部11mとによって、三点曲げ状に変形される。このとき、低伸長性連続シート9Aにおいて一方の波形ロール(波形ロール11D)の山部11mの頂面と当接する部分9A2は、当該頂面に概ね相対移動不能に当接するため、延伸されにくい。一方、隣り合う二つの9A2,9A2同士の間の部分9A1は、山部11mの入り込みに基づいて延伸される。その結果、低伸長性連続シート9Aは、図8に示されるように、延伸された第1部分9A1と、第1部分9A1よりも延伸されていない第2部分9A2とがMD方向に交互に並ぶように加工される。そして、第1部分9A1の領域では、上述の延伸加工によって低伸長性連続シート9Aの不織布を構成する繊維が部分的に引き延ばされたり切断されたりする。これにより、絡み合っていた繊維同士が部分的にほぐされて繊維間に形成されている空隙が広げられ、また、低伸長性連続シート9Aの柔軟性を高くすることができる。
一方、図7Bは、図5の領域BのうちCD方向で切り欠きが設けられている所定位置Pkの部分について、一対の波形ロール11U,11Dの間を低伸長性連続シート9Aが通過する際の様子を表している。図6で示したように、所定位置Pkの領域では波形ロール11Dの山部11mが切り欠かれているため、当該領域を通過する低伸長性連続シート9Aは波形ロール11U,11Dの山部11mの間に挟み込まれることなく、図7BのようにまっすぐMD方向に搬送される。したがって、所定位置Pkの領域では低伸長性連続シート9Aに対する延伸加工は行われず、図8に示されるように、第1部分9A1はCD方向の所定位置Pkにおいて途切れるようにして形成される。
このように、被印刷媒体たる低伸長性連続シート9Aに対して部分的に延伸加工を施すことにより、低伸張性連続シート9Aの繊維が柔らかくなり、後の印刷工程におけるインク滴の浸透を向上させることができる。なお、以下の説明では、低伸長性連続シート9Aにおいて、山部11mが切り欠きを有する波形ロール11Dによって延伸加工された側の面を、便宜上「加工面A」と呼び、加工面Aとは反対側の面(すなわち、波形ロール11Uによって延伸加工された側の面)を、便宜上「加工面B」と呼ぶ(図5参照)。
また、延伸加工部10の上下一対の波形ロール11U,11Dのうちの少なくとも一方にヒーターを内蔵して、波形ロール11U,11Dの山部11mを加熱する。このようにすれば、山部11mの加熱によって低伸長性連続シート9Aを構成する不織布の繊維を軟化させることができる。これにより繊維が伸びやすくなるため、第1部分9A1における延伸加工の効果をより大きくしたり、延伸時に起こり得る低伸長性連続シート9Aの破断を抑制したりすることができる。このときのヒーターの設定温度は、予熱処理の温度より高く、後述の加熱処理の温度よりも低い温度とすることが好ましい。これにより、後述の搬送ローラー15,16や、加熱部20A及び20Bで行われる加熱処理で低伸長性連続シート9Aの温度が急激に上昇して、低伸張性連続シート9Aが急激に伸張することを抑制できる。本実施形態においては、ヒーターの設定温度を40℃程度とする。このとき、波形ロール11U,11Dの両方にヒーターを内蔵して低伸長性連続シート9Aの表面側及び裏面側を加熱するようにしておけば、低伸張性連続シート9Aの温度変化をより均一にしやすくなる。
(搬送ローラー15、16)(加熱部20A)
延伸加工が施された低伸張性連続シート9AはMD方向の下流側へ搬送され、第1の方向へ搬送されながら、搬送ローラー15、16により加熱処理が施される。図4の搬送ローラー15、16は、搬送機構CV2を構成する搬送ローラーであり、加工処理が施された低伸張性連続シート9Aを、第1の方向(MD方向下流)に所定の搬送速度で搬送する。この搬送ローラー15、16は、モーターの駆動力で回転するものとし、搬送ローラー15、16のうち少なくとも一方又は搬送ローラー15、16の両方にヒーターを内蔵させて、低伸張性連続シート9Aを加熱する加熱部20Aを構成する。このとき、搬送ローラー15,16の両方にヒーターを内蔵させて、低伸張性連続シート9Aの表面側と裏面側の両方を加熱するようにしておけば、低伸張性連続シート9Aの温度変化を均一にしやすくなる。加熱された低伸張性連続シート9Aの繊維はふんわりとして、繊維間の隙間が広げられた状態となる。また、搬送ローラー15、16にヒーターを内蔵させることによって、低伸張性連続シート9Aを搬送しながら加熱することが可能となり、吸収性物品を効率よく製造することができ、製造設備等の小型化を可能とする。このとき、ヒーターの設定温度は、前述の波形ロール11U、Dに内蔵したヒーターによる加熱温度より高い温度に設定することが好ましい。本実施形態においては、ヒーターの設定温度を75℃程度とする。この設定温度は、使用する不織布の種類に応じて適宜変更可能である。
(加熱部20B)
搬送ローラー15、16により加熱処理された低伸張性連続シート9Aは、続いて、MD方向の下流側へ搬送され、第1の方向へ搬送されながら加熱部20Bにて加熱処理が施される。図9は、加熱部20Bの構成説明図である。本実施形態の加熱部20Bは、低伸長性連続シート9Aを第1の方向に沿って直線状に搬送しながら加熱する直線搬送型乾燥装置である。加熱部20Bは、加熱室21と、搬送支持ローラー22と、複数の吹出口23と、加圧チャンバー24とを有する。
加熱室21は、低伸長性連続シート9Aの搬送経路の周囲に乾燥領域を区画する部材である。加熱室21内は高温に保たれており、本実施形態では、上述の搬送ローラー15、16のヒーターの設定温度と同程度の70℃〜80℃に保たれている。低伸長性連続シート9Aはこの加熱室21内で加熱される。搬送支持ローラー22は、加熱室21内において低伸長性連続シート9Aを支持しつつ搬送する回転ローラーである。搬送支持ローラー22は、モーターの駆動力で回転しても良いし、低伸長性連続シート9Aと接触することによって受動的に回転しても良い。
吹出口23は、加熱エア(熱風)を吹き出す部位である。図9の加熱部20Bでは、加熱エアを供給する加圧チャンバー24に対して複数の吹出口23が設けられており、低伸長性連続シート9Aに向けて吹出口23のそれぞれから均一な加熱エアを吹き出すことができる。本実施形態においては、約80℃の加熱エアを吹き出すこととする。図10は、吹出口23の断面図である。吹出口23は、MD方向の幅Wの開口がCD方向に延びたスリット状の開口部231を有している。また、吹出口23の内部には、加熱エアの流路となる絞り部232及び整流部233が形成されている。加圧チャンバー24から供給された加熱エアは、加熱エア供給孔23hから絞り部232へ流入して流路を絞られながら整流部233側へ移動して整流された後、開口部231から噴出される。これにより、吹出口23は、低伸長性連続シート9Aの幅方向(CD方向)の全領域に加熱エアを吹き付けることができる。
本実施形態の加熱部20Bでは、低伸長性連続シート9Aに対して厚さ方向の下側から上側に向かって加熱エアが吹き付けられる。すなわち、低伸長性連続シート9Aの加工面A側から加熱エアが吹き付けられる(図4及び図9参照)。吹き付けられた加熱エアは、低伸長性連続シート9Aを厚さ方向に貫通するように流れ、低伸長性連続シート9Aの内部まで加熱する。なお、不織布からなる低伸長性連続シート9Aを加熱エアが貫通する際には、絡み合った繊維間の隙間(空隙)が加熱エアの流路になる。本実施形態では、延伸加工部10による延伸加工によって当該空隙が広げられているため、加熱エアが不織布を貫通して流れやすくなっている。これにより、不織布の空隙がより広げられる。特に、加熱エアが吹き付けられる不織布の加工面A側では、空隙が広がりやすくなるため、後述の印刷処理で吐出されるインクが定着しやすくなる。また、加熱エアの通過により、絡み合った繊維間の空気が温められるため、不織布の内部は熱がこもった状態となり、後述の印刷処理がなされるまで、温められた状態を保つことができる。なお、この加熱部20Bは、低伸長性連続シート9Aの厚さ方向の上側から下側に向かって加熱エアが噴き出されるように吹出口23が配置されるのであっても良いし、上側及び下側の両方から加熱エアが吹き出されるように吹出口23を配置するものとしてもよい。
本実施形態においては、ヒーターが内蔵された搬送ローラー15、16と低伸張性連続シート9Aとが接した状態で加熱する接触加熱と、加熱部20Bの加熱エアを吹き出して加熱する非接触加熱により加熱処理を行ったが、加熱処理は接触加熱又は非接触加熱の両方を行ってもよいし、いずれか一つでもよい。接触加熱は、熱源が低伸張性連続シート9Aの表面に直接接しているため、低伸張性連続シート9Aを均一に温めることができる。一方、非接触加熱は、加熱エアが繊維間を貫通するため、繊維間の空気を温めることに適している。
なお、接触加熱については、搬送ローラーに内蔵するものに限らず、単独でヒーターを構成するものを低伸縮性連続シート9Aに押し当てて加熱する等の方法を用いることもできる。非接触加熱についても、加熱エアを吹き付けるものに限らず、加熱室21内の雰囲気温度で低伸縮性連続シート9Aを温める等の方法を用いることもできる。
・印刷工程
(印刷部30)
加熱処理が施された低伸長性連続シート9AはMD方向の下流側へ搬送され、図4における右から左への方向であって、第1の方向の反対方向(以下、第2の方向と呼ぶことがある。)へ搬送されながら、印刷部30によって画像Gが印刷される。本実施形態の印刷部30は、多数のノズルNzからインク滴を吐出し、低伸長性連続シート9Aに着弾したインク滴(ドット)によって画像Gを形成するインクジェット印刷装置である。
図11は、印刷部30の構成を表す側面図である。図12は、印刷部30のヘッドユニット32の説明図である。印刷部30は、ヘッドユニット32と、搬送ローラー33と、印刷制御部34とを有する。なお、以下の説明では、低伸長性連続シート9Aのヘッドユニット32と対向する側の面のことを「印刷面」と呼ぶことがある。
ヘッドユニット32は、CD方向に並ぶ複数のノズルNz(吐出口)を有し、各ノズルNzからインク滴を吐出するインク吐出ユニットである。ヘッドユニット32は、インク(シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインク)の色ごとに設けられる。複数(ここでは4つ)のヘッドユニット32は、MD方向に沿って並んで配置されている。各ヘッドユニット32は、CD方向に沿って千鳥列状に配置された複数(ここでは4つ)のヘッド321を有し、各ヘッド321は、CD方向に並ぶ複数のノズルNzを有している。これにより、各ヘッドユニット32は、低伸長性連続シート9Aの幅方向の全領域にインクを吐出可能である。なお、ヘッドユニット32が複数色のインクを吐出可能でも良い。また、ヘッドユニット32のヘッド321は、1つでも良いし、3つ以上でも良い。また、ヘッド321によるインク滴の吐出方式は、圧電素子を用いた圧電方式でも良いし、ヒーターを用いたサーマル方式でも良いし、他の方式でも良い。
搬送ローラー33は、低伸長性連続シート9Aを搬送する回転ローラーである。搬送ローラー33が低伸長性連続シート9Aを厚さ方向に支持することによって、ヘッドユニット32のノズルNzと低伸長性連続シート9Aとの間隔が保たれる。この搬送ローラー33は、ヘッドユニット32のノズルNzとは対向しない位置に配置されている。これは、被印刷媒体である低伸長性連続シート9Aが不織布であるため、インク滴が不織布の繊維間を通過するおそれがあるためである。
また、図11に示されるように、搬送ローラー33がMD方向におけるヘッドユニット32,32の間の位置に配置されていても良く、このようにMD方向に隣り合って並ぶ搬送ローラー33同士の間隔を短くすることによって、低伸長性連続シート9Aが搬送中に撓むのを抑制しやすくなる。
印刷制御部34は、印刷部30の動作を制御する制御部である。例えば、印刷制御部34は、ヘッドユニット32を制御することによって、ヘッドユニット32の各ノズルNzから吐出されるインク滴の吐出タイミングや吐出量などを制御する。また、印刷制御部34は、冷却装置等(不図示)を用いて印刷部30内及び各ノズルNzの温度を制御することとしてもよい。この印刷部30内及び各ノズルNzの温度が、加熱処理がなされた低伸張性連続シート9Aの温度より低くなるようにすると、印刷部30及び、印刷部30内の装置内でインクが固まったり変質したりすることを抑制しやすくなる。したがって、印刷部30内及び各ノズルNzをインクの保管・吐出に適した温度に設定することが好ましい。本実施形態においては、予め印刷部30内の温度を20℃〜30℃に設定しておき、各ノズルNzの温度を20℃程度に設定する。また、前述の加熱により温められて繊維間の隙間が広がった低伸張性連続シート9Aに対して、印刷に適した温度の各ノズルNzから良好にインク滴を吐出することができるため、インクが低伸張性連続シート9Aの繊維間に浸透し、画像Gを良好に印刷することができる。
ところで、後述するシート部材接合部(図4参照)において、第1の方向に伸長状態の伸縮性連続シート8Aと低伸長性連続シート9Aとが張り合わされた後、伸長状態が解除されると、伸縮性連続シート8AがMD方向(おむつ1の幅方向:図2参照)に収縮するのに応じて、低伸長性連続シート9Aが、複数の皺を形成しながらMD方向に収縮することになる。この収縮分を考慮して、印刷部30は、低伸長性連続シート9Aに対して画像Gを印刷する。図13は、収縮前後の画像Gの説明図である。図13の上図は、収縮後の最終的な画像Gの説明図である。図13の下図は、低伸長性連続シート9Aに印刷される画像Gであり、収縮前の画像Gの説明図である。例えば、伸縮性連続シート8Aの伸長倍率が1.5倍である場合、印刷対象の画像G(上図参照)をMD方向に1.5倍に伸長させた画像G(下図参照)を生成するとともに、MD方向に伸長させた画像Gを低伸長性連続シート9Aにインクジェット印刷する。MD方向に伸長させた画像G(下図参照)は、印刷制御部34が生成しても良いし、外部の画像処理装置が生成して、そのデータを印刷制御部34に送信しても良い。
印刷部30では、伸び率の小さい低伸長性連続シート9Aを被印刷媒体として印刷を行うため、良好な画像Gを形成しやすくなる。仮に伸縮性連続シート8Aを被印刷媒体としてインクジェット印刷を行うとすると、搬送時に伸縮性連続シート8Aが伸長することにより表面の繊維間の隙間(空隙)が広がりやすくなる。その結果、インク滴の着弾位置のズレが大きくなったり、インク滴が伸縮性連続シート8Aの裏側に通り抜けてしまったりして良好な画質の画像Gを印刷することが困難になる場合がある。これに対して、低伸長性連続シート9Aは伸縮性連続シート8Aと比べて繊維間の隙間が小さく、表面が均一な状態に保たれやすいため、伸縮性連続シート8Aと比べてインクジェット印刷された画像Gの画質を良好なものとすることができる。
一方で、低伸長性連続シート9Aのような繊維間の隙間(空隙)が比較的小さい不織布にインクジェット印刷を行う場合、印刷面側に着弾したインク滴が不織布の表面に留まりやすく、被印刷媒体にインクが定着しにくくなるおそれがある。なお、ここで言う「インクの定着」とは、インクが低伸張性連続シート9Aの繊維間でインクが固化し、インクが簡単に離脱しにくい状態である耐摩擦性を有することをいう。そこで、本実施形態の製造ラインLM1では、インクジェット印刷を行う前に低伸長性連続シート9Aに対して延伸加工部10による延伸加工処理、及び、加熱部20A、加熱部20Bによる加熱処理を施すことにより、部分的に繊維間の隙間を広げて、繊維間にインク滴を入り込ませることでインク滴の定着性を向上させている。
図14は、不織布にインク滴が着弾した際の様子について説明する不織布の断面図である。図14Aは、比較例として加熱等が施されていない状態の低伸長性連続シート9Aに対してインクジェット印刷を行った場合のインク滴の挙動について表している。図14Aの場合、不織布の表面に着弾したインク滴は、密接に絡み合った繊維によって進行が止められ、不織布の表面にインク滴が重なり合った状態となる。すなわち、不織布の内部までインク滴が入り込みにくい。そのため、画像Gが印刷された面(印刷面)が摩擦されると、表面に重なり合ったインクが簡単に離脱してしまうおそれがある。おむつ1としての使用を考慮すると、使用者が印刷面に触れる可能性があることから、このようにインクが剥がれ落ちやすい画像Gが形成されたシート部材をおむつ1の材料とすることは不適当である。また、印刷面の表面にインク滴が溜まると、インクの乾燥に時間がかかり、低伸長性連続シート9Aが印刷部30からMD方向下流側へ搬送される過程で、製造ラインLM1を構成する機器(例えば搬送ローラーやシート部材接合部)に乾燥していない状態のインクが付着してしまうおそれもある。
これに対して、図14Bは、本実施形態で加熱処理等が施された低伸長性連続シート9Aに対してインクジェット印刷を行った場合のインク滴の挙動について表している。同図14Bの場合、上述したように不織布の繊維間の隙間(空隙)が広げられているため、不織布の表面に着弾したインク滴は、広げられた空隙を通り抜けて不織布の内部まで入り込みやすくなる。そして、不織布の表面から反対側の面へ厚さ方向に進行しながら順次不織布の繊維と衝突し、衝突部において分裂しながら当該繊維に付着していく。すなわち、不織布の表面に着弾したインク滴は、その大きさを徐々に小さくしながら不織布内部の繊維に付着していく。したがって、不織布の表面にインク滴が残りにくくなり、耐摩擦性が向上する。また、不織布の内部ではインク滴の大きさが徐々に小さくなるため(インク量が少なくなるため)、インクが乾燥しやすくなる。これにより、不織布に対するインクの定着性を向上させることができる。なお、図14Bでは、不織布の内部に入り込んだインク滴が球状の形態を保っているように描かれているが、実際に不織布の内部に浸透したインク滴は、絡み合った繊維に付着して形状が変化するため、必ずしも球状の形態を維持しているわけではない。
また、加熱部20Bにおいて加工面A側に加熱エアが吹き付けられることから、当該加工面A側では加工面B側と比較して繊維間の隙間がより広がっているため、インクが定着しやすい。そのため、加工面A側にインクジェット印刷を行うことで、インクの定着性をより向上させることが可能となる。もちろん加工面B側にインクジェット印刷を行うことも可能であり、その場合でもインクの定着性を向上させることができる。
・乾燥工程
(乾燥部40)
乾燥部40は、印刷部30からMD方向の下流で、低伸長性連続シート9Aを第1の方向に搬送しながら乾燥させる位置に設けられ、低伸長性連続シート9Aに印刷された画像Gのインクを乾燥させる。乾燥部40の構成は、加熱部20Bの構成と基本的に同様である(図9参照)。すなわち、乾燥部40は、乾燥室と、搬送支持ローラーと、複数の吹出口と、加圧チャンバーとを有する(全て不図示)。乾燥部40の機能及び構成は加熱部20Bと略同様であるため、ここでは乾燥部40の構造についての詳細な説明は省略する。
乾燥部40では、低伸長性連続シート9Aの印刷面(すなわち加工面A側)に対して乾燥用エアを吹き付けて厚さ方向に通過させることで、不織布の内部に浸透したインクを乾燥させる。印刷面に近いほど繊維に付着したインク量が多いため、低伸長性連続シート9Aの印刷面側に吹出口を配置することにより、インクを乾燥させやすくしている。乾燥用エアは、画像Gを形成するインクを乾燥させるための気体である。乾燥用エアは、ここでは除湿した加熱エアであるが、加熱エアや加熱していない除湿エアでも良い。
また、乾燥部40は、図9に示されるような直線搬送型乾燥装置ではなく、他の構成であっても良い。例えば、回転するドラムの外周面に低伸長性連続シート9Aを保持しつつ、ドラムの周囲に配置された複数の吹出口から噴出させた乾燥用エアをドラム内部に吸引することで、低伸長性連続シート9Aの厚さ方向に乾燥用エアを通過させるドラム型乾燥装置であっても良い。このようなドラム型乾燥装置では、ドラムの外周面に低伸長性連続シート9Aが吸着された状態で乾燥が行われるため、搬送中の低伸長性連続シート9Aに撓みが生じるのを抑制しやすくなる。
乾燥部40によって低伸長性連続シート9Aに形成された画像Gを速やかに乾燥させることにより、低伸長性連続シート9Aの取り扱いを容易にするとともに、印刷部30のMD方向下流域において搬送機構CV4、5の搬送ローラーやシート部材接合部50にインクが付着することを効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態においては、低伸張性連続シート9Aを、第1の方向に搬送しながら加熱処理を行い、加熱処理を行った第1の方向とは逆の第2の方向に搬送しながら印刷処理を行い、加熱処理と同じ方向の第1の方向に搬送しながら乾燥処理を行うことで、省スペースで吸収性物品を製造することを可能としている。但し、各処理を同じ方向で行ってもよい。
・製造工程(製造部)
(シート部材接合部50)(製造部の一部)
画像Gが印刷され、印刷面が乾燥された低伸長性連続シート9Aは、シート部材接合部50において伸縮性連続シート8Aと厚さ方向に重ね合わせた状態で接合される。本実施形態のシート部材接合部50は、アンビルローラー51と超音波ホーン52とを有する超音波溶着装置である(図4参照)。
シート部材接合部50のアンビルローラー51には、MD方向に所定の伸長倍率(例えば自然長の2.5倍)で伸長させた伸長状態の伸縮性連続シート8Aと、MD方向に張った状態(塑性変形しない程度の張力を付与した状態)の低伸長性連続シート9Aとが供給される。そして、伸縮性連続シート8Aと低伸長性連続シート9Aとが厚さ方向に重ね合わせた状態でアンビルローラー51の外周面に巻き付けられ、当該アンビルローラー51が回転して伸縮性連続シート8A及び低伸長性連続シート9Aが超音波ホーン52を通過するときに溶着されて、外装連続シート7Aが生成される。
図4に示されるように、本実施形態では低伸長性連続シート9Aの印刷面(インク滴が吐出される側の面)とは反対側の面に伸縮性連続シート8Aが接合される。これにより、インクによる溶着不良を抑制でき、伸縮性連続シート8Aと低伸長性連続シート9Aとの接合強度を強く保つことができる。なお、低伸長性連続シート9Aの印刷面が伸縮性連続シート8Aの反対側に配置されることによって、低伸長性連続シート9Aの印刷面がおむつ1の外装シート7の非肌側、すなわち、おむつ1の最も外側の面(最外面)に配置されるため(図3参照)、おむつ1の外装シート7の画像Gが色鮮やかに視認できるようになる。上述したように、本実施形態のインクジェット印刷によって印刷される画像Gは良好な耐摩擦性を有するため、おむつ1の最外面に印刷面が配置されたとしても画像が劣化しにくく、問題は生じにくい。
また、図4に示すように、伸縮性連続シート8A及び低伸長性連続シート9Aをアンビルローラー51の外周面上に重ね合わせる際に、低伸長性連続シート9Aを内側(アンビルローラー51側)にし、伸縮性連続シート8Aを外側(超音波ホーン52側)にしている。これにより、超音波ホーン52が低伸長性連続シート9Aの印刷面に触れないため、超音波ホーン52のインク汚染を抑制できる。
図15は、外装連続シート7Aの生成後からおむつ1の完成までの工程説明図である。おむつ1を完成させる製造ラインLM2では、まず、脚周り開口部HL(図1参照)となる開口部を外装連続シート7Aに形成する。この開口部は、環状のカッター刃(不図示)によって外装連続シート7Aから打ち抜かれて形成される。次に、伸長状態で搬送されていた外装連続シート7AをMD方向に収縮させる。これにより、外装連続シート7Aの外面に皺が形成される。次に、吸収性本体3が外装連続シート7Aの脚周り開口部HLの間に取り付けられ、外装連続シート7Aが二つ折りされる。二つ折りされた外装連続シート7Aの脚周り開口部HLからCD方向に溶着によってエンドシール部(図1における端部7eW)が形成され、エンドシール部で外装連続シート7Aが分断され、切り離された部分がおむつ1となる。なお、本実施形態においては、製造部は、シート部材接合部50と製造ラインLM2を備えていることとしたが、適宜改変しても構わない。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのは言うまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、インクジェット印刷装置として、ヘッドユニットが固定された所謂ラインプリンタータイプが用いられていたが、MD方向に並ぶ複数のノズルを備えたヘッドがCD方向に往復移動するシリアルタイプのインクジェット印刷装置でも良い。
上述の実施形態では、低伸長性連続シート9Aが被印刷媒体であったが、被印刷媒体は、これに限られるものではない。伸縮性連続シート8Aや外装連続シート7A等の他の不織布に対してインクジェット印刷が行われても良い。また、パンツ型のおむつ1を構成するシート(低伸長性連続シート9A)が被印刷媒体であったが、他の吸収性物品(例えば、生理用ナプキンや失禁パッド等)を構成するシート(不織布)に対してインクジェット印刷が行われても良い。
上述の実施形態では、印刷面側から低伸長性連続シート9Aの厚み方向に乾燥用エアを通過させていたが、反対側の面から乾燥用エアを通過させても良い。但し、印刷面に近いほど繊維に付着したインク量が多いため、印刷面側から乾燥用エアを通過させた方が乾燥には有利である。
上述の実施形態では、予熱処理を行ってから加熱処理を行うこととしたが、必ずしも予熱処理を行わなくてもよい。但し、予熱処理を行うことで、不織布を複数回温めることとなり、温度変化を緩やかにすることができ、不織布が急激に伸びることを抑制することができる。
上述の実施形態では、延伸加工を加熱処理の一部として行ったが、必ずしも延伸加工を行わなくてもよい。但し、延伸加工を行うことで、低伸張性連続シート9Aの繊維を伸ばして柔らかくすることができるため、インクの浸透を向上させることができる。なお、加熱を伴わない延伸加工処理を行った後に加熱処理を行うというように、延伸加工処理と加熱処理をそれぞれ行ってもよい。
1 使い捨ておむつ(吸収性物品、おむつ)、
3 吸収性本体、3c 吸収性コア、
4 トップシート、
5 防漏シート、
7 外装シート、7A 外装連続シート、
7f 腹側部、7b 背側部、7c 股下部、7eW 端部、
8 内層シート(伸縮性シート)、8A 伸縮性連続シート、
9 外層シート(低伸長性シート)(不織布)、9A 低伸長性連続シート(不織布)、
9A1 第1部分、9A2 第2部分、
10 延伸加工部、
11 波形ロール機構、11U 波形ロール、11D 波形ロール、
11v 谷部、11m 山部、
12 搬送ローラー
13、14、15、16 搬送ローラー(ヒーター)、
20A、20B 加熱部、
21 加熱室、22 搬送支持ローラー、
23 吹出口、
231 開口部、232 絞り部、233 整流部、23h 加熱エア供給孔、
24 加圧チャンバー、
30 印刷部、
32 ヘッドユニット、321 ヘッド、
33 搬送ローラー、34 印刷制御部、
40 乾燥部、
50 シート部材接合部(製造部)、
51 アンビルローラー、52 超音波ホーン、
J 接合部、
LM1 製造ライン、
LM2 製造ライン(製造部)
CV 搬送機構、
Nz ノズル(吐出口)
上記目的を達成するための主たる発明は、
吸収性物品の製造方法であって、
不織布を加熱する加熱工程と、
インク吐出装置からインク滴を吐出して、加熱された前記不織布に着弾させることで前記不織布に画像を印刷する印刷工程と、
前記画像が印刷された前記不織布を用いて吸収性物品を製造する製造工程と
有し、
更に、所定方向に延伸された部分と、前記延伸された部分よりも延伸されていない部分とが前記所定方向に関して交互に並ぶように前記不織布を加工する加工工程を有し、
前記加工工程の後に、前記加熱工程及び前記印刷工程を有し、
前記加工工程では、前記不織布を加熱し、
前記加熱工程の加熱温度は、前記加工工程の加熱温度より高いこと
を特徴とする吸収性物品の製造方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
吸収性物品の製造方法であって、
不織布を加熱する加熱工程と、
インク吐出装置からインク滴を吐出して、加熱された前記不織布に着弾させることで前記不織布に画像を印刷する印刷工程と、
前記画像が印刷された前記不織布を用いて吸収性物品を製造する製造工程と
を有し、
更に、所定方向に延伸された部分と、前記延伸された部分よりも延伸されていない部分とが前記所定方向に関して交互に並ぶように前記不織布を加工する加工工程を有し、
前記加工工程の後に、前記加熱工程及び前記印刷工程を有し、
前記加工工程では、前記不織布を加熱し、
前記加熱工程の加熱温度は、前記加工工程の加熱温度より高く、
前記加工工程において、一対の波形ロールを用いて延伸が行なわれ、
前記一対の波形ロールの外周面には、それぞれ、波形ロールの回転方向に沿って山部と谷部とが交互に形成されており、一方の波形ロールの前記山部は回転軸方向に連続的に延びており、他方の波形ロールの前記山部は前記回転軸方向の一部の領域が切り欠かれることにより前記回転軸方向において非連続となっており、
前記印刷工程では、前記不織布の表面及び裏面のうち、前記他方の波形ロールが当接した側の面に前記画像を印刷することを特徴とする吸収性物品の製造方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。

Claims (13)

  1. 吸収性物品の製造方法であって、
    不織布を加熱する加熱工程と、
    インク吐出装置からインク滴を吐出して、加熱された前記不織布に着弾させることで前記不織布に画像を印刷する印刷工程と、
    前記画像が印刷された前記不織布を用いて吸収性物品を製造する製造工程と
    を有することを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記加熱工程における加熱は、前記不織布の表面及び裏面に行うこと
    を特徴とする吸収性物品の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    所定方向に延伸された部分と、前記延伸された部分よりも延伸されていない部分とが前記所定方向に関して交互に並ぶように前記不織布を加工する加工工程を有し、
    前記加工工程の後に前記印刷工程を行うこと
    を特徴とする吸収性物品の製造方法。
  4. 請求項3に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記加工工程で前記不織布を加熱すること
    を特徴とする吸収性物品の製造方法。
  5. 請求項3又は4に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記加熱工程の加熱温度は、前記加工工程の加熱温度より高いこと
    を特徴とする吸収性物品の製造方法。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記加熱工程の前に前記不織布を加熱する予熱工程を有すること
    を特徴とする吸収性物品の製造方法。
  7. 請求項6に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記予熱工程における加熱は、前記不織布の表面及び裏面に行うこと
    を特徴とする吸収性物品の製造方法。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記加熱工程は、前記不織布の面の一方側から他方側へ熱風を噴射して、前記熱風を貫通させる工程を有すること
    を特徴とする吸収性物品の製造方法。
  9. 請求項1から8に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記不織布の一方側の面と、前記不織布の他方側の面との間の温度を不織布の内部温度とすると、
    前記不織布の内部温度が、前記加熱工程前の前記不織布の内部温度より高い状態で前記印刷工程を行うこと
    を特徴とする吸収性物品の製造方法。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記インク吐出装置から前記インク滴を吐出する吐出口の温度は、前記加熱工程後の前記不織布の温度より低いこと
    を特徴とする吸収性物品の製造方法。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記不織布を第1の方向に搬送しながら、前記加熱工程を行い、
    前記不織布を前記第1の方向と逆方向である第2の方向に搬送しながら、前記印刷工程を行い、
    前記不織布を前記第1の方向に搬送しながら、前記インク滴を乾燥する乾燥工程を行うこと
    を特徴とする吸収性物品の製造方法。
  12. 請求項11に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記加熱工程後の前記不織布の温度と、
    前記印刷工程後の前記不織布の温度と、
    前記乾燥工程後の前記不織布の温度は、
    いずれも前記加熱工程前の前記不織布の温度より高いこと
    を特徴とする吸収性物品の製造方法。
  13. 吸収性物品の製造装置であって、
    不織布を加熱する加熱部と、
    インク吐出装置からインク滴を吐出して、加熱された前記不織布に着弾させることで前記不織布に画像を印刷する印刷部と、
    前記画像が印刷された前記不織布を用いて吸収性物品を製造する製造部と
    を有することを特徴とする吸収性物品の製造装置。
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