JPWO2016080387A1 - 音響発生装置及び電子機器 - Google Patents

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克典 熊坂
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超史 勝野
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Abstract

電子機器10は、振動板として利用される主面部材20と、主面部材20を支持する筐体30と、筐体30に取り付けられて主面部材20を振動させて音響を発生させる音響発生装置50とを備えている。音響発生装置50は、圧電体板60と、保護部材90とを備えている。圧電体板60は、第1水平方向に長手を有するとともに、上面と、下面と、複数の側面とを有している。保護部材90は、圧電体板60の下面をカバーしつつ圧電体板60を支持する支持部92と、支持部92に設けられ圧電体板60の側面の少なくとも一つをカバーする保護部93と、筐体30に取り付けられる取付部94とを有している。(図2)

Description

本発明は、電子機器内に取り付けられて音響を発生させる音響発生装置に関する。
特許文献1は、この種の音響発生装置として利用可能な圧電アクチュエータを開示している。圧電アクチュエータは、圧電セラミック振動子と、弾性体(振動させる対象物)上に取り付けられると共にその端部を保持するホルダと、圧電セラミック振動子の下部と弾性体の間に設けられた補助ホルダとを備えている。
国際公開第2007/102305号
携帯電話機やタブレット装置、PC(Personal Computer)などの電子機器において画面を構成するガラス板(パネル)を振動させて音響を発生させたいというニーズがある。このニーズに応えようとする場合、特許文献1の圧電アクチュエータは、ガラス板に取り付けられることになる。そのような電子機器では、構造上、電子機器の落下等の衝撃が圧電セラミック振動子に加わったときに、圧電セラミック振動子が破損してしまうおそれがある。
特に補助ホルダを備える場合、落下等の衝撃が加わり圧電アクチュエータが撓んだ際に、圧電セラミックに応力が集中し、圧電セラミック振動子が破損しやすい。
そこで、本発明は、電子機器内に組み込むことが可能であり、音圧や振動伝達の周波数特性が良好であり、且つ衝撃に強い構造を有する音響発生装置を提供することを目的とする。
本発明の一の側面は、第1の音響発生装置として、
振動板として利用される主面部材と前記主面部材を支持する筐体とを備える電子機器の内部において前記主面部材又は前記筐体に取り付けられて前記主面部材を振動させて音響を発生させる音響発生装置であって、
前記音響発生装置は、圧電体板と、保護部材とを備えており、
前記圧電体板は、第1水平方向に長手を有するとともに、上面と、下面と、複数の側面とを有しており、
前記保護部材は、前記圧電体板の前記下面をカバーしつつ前記圧電体板を支持する支持部と、前記支持部に設けられ、前記側面の少なくとも1つをカバーする保護部と、前記主面部材又は前記筐体に取り付けられる取付部とを有している
音響発生装置を提供する。
また、本発明の他の側面は、第1の電子機器として、第1の音響発生装置と、前記主面部材と、前記筐体とを備えており、前記音響発生装置が前記主面部材又は前記筐体に取り付けられている電子機器を提供する。
本発明によれば、保護部材により圧電体板の下面を全面に亘ってカバーすると共に圧電体板の側面の少なくとも一つをカバーしていることから、電子機器の落下等の衝撃により圧電体板が破損してしまうことを避けることができる。
また、保護部材は、圧電体板の下面と側面の少なくとも一つとをカバーしている限り、どのように構成されてもよく、また、どのような形状を有していてもよい。そのため、支持部及び保護部の構成及び形状を種々工夫することができ、それによって、小型・薄型でありながら複数の共振振動モードの共振周波数の制御が容易であり、音圧や振動伝達の周波数特性における平坦性にも優れる音響発生装置を得ることができる。
添付の図面を参照しながら下記の最良の実施の形態の説明を検討することにより、本発明の目的が正しく理解され、且つその構成についてより完全に理解されるであろう。
本発明の第1の実施の形態による電子機器を示す斜視図である。 図1の電子機器の一部をA--A線に沿って示す断面図である。 図2の電子機器に含まれる音響発生装置と筐体の一部を示す斜視図である。 図3の音響発生装置を含む電子機器における音圧の周波数特性を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による電子機器に含まれる音響発生装置及び筐体の一部を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態による電子機器に含まれる音響発生装置及び筐体の一部を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態による電子機器に含まれる音響発生装置及び筐体の一部を示す斜視図である。 図7の音響発生装置を含む電子機器における音圧の周波数特性を示す図である。 図7の音響発生装置の変形例を示す断面図であって、図7のB--B線に沿った断面に相当する断面図である。 図5の電子機器の変形例を示す斜視図である。 図10の電子機器の変形例を示す斜視図である。
本発明については多様な変形や様々な形態にて実現することが可能であるが、その一例として、図面に示すような特定の実施の形態について、以下に詳細に説明する。図面及び実施の形態は、本発明をここに開示した特定の形態に限定するものではなく、添付の請求の範囲に明示されている範囲内においてなされる全ての変形例、均等物、代替例をその対象に含むものとする。
(第1の実施の形態)
図1及び図2を参照すると、本発明の第1の実施の形態による電子機器10は、振動板として利用される主面部材20と、主面部材20を支持する筐体30と、主面部材20又は筐体30に取り付けられた音響発生装置50とを備えている。例えば、本実施の形態の電子機器10は、携帯電話機やタブレット装置、PCなどであり、主面部材20は、その電子機器10の画面を構成するガラス板(パネル)である。本実施の形態において、主面部材20は、水平面と平行になるように配されている。
図3を参照すると、本実施の形態の筐体30は、底部32と、底部32から上方に延びる側壁部34とを有している。図1及び図2から理解されるように、側壁部34は、主面部材20を支持している。
図2から理解されるように、音響発生装置50は、主面部材20と筐体30とで形成された空間内に配置されている。音響発生装置50は、電子機器10の内部において主面部材20又は筐体30に取り付けられて主面部材20を振動させて音響を発生させるものである。本実施の形態の音響発生装置50は、筐体30の側壁部34に取り付けられており、側壁部34を振動させることにより、主面部材20を振動させる。なお、側壁部34の振動方向には、少なくとも垂直方向が含まれている。そのため、主面部材20は垂直方向に振動することができる。
図3に示されるように、本実施の形態の音響発生装置50は、圧電体板60と、保護部材90と、錘70とを備えている。
図3を参照すると、本実施の形態の圧電体板60は、上面62と、下面64と、複数の側面66とを有している。図示された圧電体板60は、第1水平方向に長手を有している。即ち、本実施の形態においては、圧電体板60の長手方向が第1水平方向である。図2及び図3から理解されるように、圧電体板60の上面62上には、2つの外部電極80,82が形成されている。外部電極80,82には、FPC(Flexible Printed Circuit)84に形成された導体86,88を介して、電気信号(駆動電圧)が供給される。圧電体板60は、供給された電気信号に応じて振動する。それに伴い音響発生装置50が、主面部材20に対し垂直方向の振幅を含む屈曲運動を行う。
図3に示されるように、錘70は、音圧の周波数特性を調整するためのものである。錘70の材質は制限されないが、電子機器10の小型化のためには、錘70は小さい方がよい。したがって、錘70は、比重の高い材料を用いて構成されることが望ましい。本実施の形態では、タングステンを用いて錘70を構成している。図示された音響発生装置50においては、錘70は1つだけ設けられているが、本発明はこれに限定されるわけではない。錘70の数は2つ以上であってもよい。
図3に示されるように、保護部材90は、圧電体板60を支持する平板形状の支持部(底部)92と、支持部92の縁に沿って上方へ突出形成された枠形の保護部(側部)93と、主面部材20又は筐体30に取り付けられる取付部94とを有している。図3において、支持部92、保護部93及び取付部94の境界は、二点鎖線(仮想線)で示されている。本実施の形態において、支持部92、保護部93及び取付部94は、同一材料を用いて一体に形成されている。本実施の形態の保護部材90は、曲げに対する復元力のある素材である繊維強化プラスチックからなる。より具体的には、保護部材90は、ガラス繊維強化ポリアミド樹脂からなる。但し、本発明の要件を満たす限りは他の材料で保護部材90を構成してもよい。例えば、音響振動ではない振動(バイブレータ振動、約200〜220Hz)に対する振動特性を向上させたい場合、即ち、機械的品質係数(Qm)が高くてもよい場合には、ステンレス(SUS)などの金属板を用いることも可能である。コストや製造の容易性を優先させる場合には、保護部材90は本実施の形態のように樹脂で構成されるのが好ましい。
支持部92は、圧電体板60の下面64をカバーし、保護部93は、圧電体板60の側面66の少なくとも一つをカバーしている。そのため、支持部92に対する圧電体板60の位置決めが容易となる。また、電子機器10の薄型化に伴って音響発生装置50を小型化した場合であっても、良好な周波数特性を得ることができる。詳しくは、音響発生装置50を小型化しようとする場合、支持部92(圧電体板60の下面64を支持する部位、底部)の厚みを薄くしたいが、支持部92を薄くすると、共振周波数が下がり、高周波帯域の音響特性が劣化する可能性がある。そのような場合であっても、圧電体板60の側面66の少なくとも一部をカバーする保護部(側部)93を支持部92に設けることにより、共振周波数を高域側にシフトさせることができ、高周波帯域の音響特性の劣化を防ぐことができる。
本実施の形態において、支持部92は、圧電体板60の下面64を支え、保護部93は、下面64と平行な水平面内において複数の側面66を囲んでいる。保護部93が圧電体板60の複数の側面66をカバーする構成では、保護部93の長さや高さ、保護部93の設けられている位置などを選択することにより、周波数特性を調整することができる。
より具体的には、図示された支持部92は、圧電体板60の下面64を全面に亘ってカバーしている。また、保護部93は、水平面内において3つの側面66をカバーしている。保護部93と圧電体板60との間には隙間があってもよいし、なくてもよい。保護部93は、下面64に垂直な方向において圧電体板60のサイズ(厚み)よりも大きいサイズを有している。これにより、保護部93は3つの側面66の各々の全体をカバーし、圧電体板60が他の部材(例えば、主面部材20)に直に衝突することを防いでいる。しかしながら、保護部93は、下面64に垂直な方向において圧電体板60のサイズよりも小さいサイズを有していてもよい。圧電体板60の残りの一つの側面66は、錘70によってカバーされている。保護部93は、水平面内において、圧電体板60と錘70の双方を囲んでいる。また支持部92及び保護部93は、錘70と圧電体板60とを第1水平方向に並べた状態で保持している。このことから理解されるように、本実施の形態の支持部92と保護部93とは、底部(支持部92)と底部から立ち上がって四方を囲む側部(保護部93)とを有する長方形形状の桶型構造体を構成している。圧電体板60と錘70は、上面62を晒した状態で、支持部92及び保護部93によって構成される桶型構造体に収容され保持されている。圧電体板60及び錘70による圧電体板60及び錘70の保持は、接着剤や両面テープを用いて実現することができる。信頼性の点では、接着剤を用いることが好ましい。本実施の形態の支持部92及び保護部93は桶型構造体を構成しているので、これらの内部に樹脂を埋めることができ、それによって周波数特性を調整できるという利点がある。なお、本実施の形態による支持部92は、第1水平方向と直交する面内において、長方形形状の断面を有しているが、本発明はこれに限定されるわけではなく、支持部92は種々の形状を有することができる。また、錘70は、支持部92及び保護部93のいずれか一方又は両方に少なくとも一部が埋め込まれていてもよい。本実施の形態において、錘70は、支持部92の第1水平方向における2つの端部のうち取付部94から遠い方の端部に設けられているが、本発明はこれに限定されるわけではない。錘70は、支持部92の端部のうち取付部94に近い方の端部に設けられていてもよいし、2つの端部から離れた位置に設けられていてもよい。
取付部94は、第1水平方向と直交する第2水平方向に向かって、支持部92及び保護部93から延びている。即ち、取付部94は、圧電体板60の短手方向に沿って支持部92及び保護部93から突出している。そのため、本実施の形態の保護部材90を垂直方向に沿ってみた場合に(即ち、平面視において)、取付部94は、支持部92及び保護部93と重なっていない。
本実施の形態による保護部材90は、垂直方向に沿って見た場合に、L字状の形状を有している。即ち、本実施の形態の保護部材90は、平面視した場合に、L字状の形状を有している。但し、本発明はこれに限定されるわけではなく、例えば、幅広のT字状の形状を有していてもよい。
取付部94は、筐体30の側壁部34に取り付けられている。即ち、保護部材90は、取付部94のみにおいて筐体30に取り付けられており、支持部92(及び保護部93)と筐体30との間には、支持部92(及び保護部93)の振動を抑制するようなものは介在していない。
詳しくは、保護部材90は、平面視した場合のL字状の形状の一端のみにおいて筐体30に取り付けられている。このようにL字状の形状を有する保護部材90の一端のみが筐体30に接続されていると、圧電体板60が振動したときに、複数の共振点が発生することになり、周波数の偏りの少ない良好な周波数特性を有する音響を発生させることができる。
本実施の形態の取付部94には、ネジ孔96が形成されており、取付部94は、筐体30の側壁部34にネジ止めされている。取付部94は、主面部材20又は筐体30の他の部位にネジ止めされていてもよい。また、取付部94は、接着剤を用いて主面部材20又は筐体30に取り付けられていてもよいし、超音波融着や圧入、嵌め込みなどの他の手段によって主面部材20又は筐体30に取り付けられていてもよい。
より具体的には、本実施の形態の取付部94は、垂直方向と第2水平方向とで規定される平面内においてL字状の断面を有している。即ち、取付部94は、支持部92から第2水平方向に突出した第1部位と、第1部位から垂直方向に立ち上がった第2部位とを有している。垂直方向と第1水平方向とで規定される平面において、第2部位は、第1部位よりも大きな面積を有している。そのため、取付部94を筐体30の側壁部34に対して、より大きな面積にて取り付けることができる。
図4は、本実施の形態による電子機器10の音圧の周波数特性を示す。図4において、横軸は圧電体板60に供給する電気信号の周波数を示し、縦軸は主面部材20から発生される音圧レベル(spl)を示す。また、図4には、携帯電話の受話用スピーカーとして使用する場合の必要音圧を音圧レベル110として示してある。
音響発生装置50の基本の共振振動モード(即ち、音響発生装置50が有する複数の共振振動モードのうち、周波数が最も低いモード)においては、錘70近傍の部位が振動の腹となり、取付部94近傍の部位が振動の節となる。このモードにおいて、圧電体板60は、主面部材20に対し垂直方向に屈曲する。
基本の共振振動モードの共振周波数では、音圧の周波数特性におけるピーク101が現れる。このピーク101は、1kHz以下の音圧を高める。加えて、例えば、錘70の質量を増やすと、音響発生装置50の基本の共振振動モードの共振周波数を下げることができ、周波数特性においてピーク101の現れる周波数を下げることができる。なお、ピーク102は、音響発生装置50の他の共振振動モードの周波数や主面部材20の共振周波数等によるものである。
本実施の形態においては、例えば300Hzから必要となる音圧を発生させることができるように、錘70の質量を調整している。
(第2の実施の形態)
図5を参照すると、本発明の第2の実施の形態による電子機器10aは、図1及び図2に示される第1の実施の形態による電子機器10の変形であり、筐体30aの構造と音響発生装置50aの保護部材90aの構造以外については、同様の構造を備えている。従って、以下においては、主として、筐体30aと保護部材90aについて説明する。
図5から理解されるように、筐体30aは、底部32及び側壁部34に加えて、側壁部34から離れた位置において底部32から上方に突出した取付台36aを有している。
保護部材90aは、上述した第1の実施の形態の保護部材90(図3参照)と同様に、桶型構造体を構成する支持部92a及び保護部93aと、支持部92a及び保護部93aから第2水平方向に突出した取付部94aとを有している。本実施の形態による保護部材90aは、垂直方向に沿って見た場合に、L字状の形状を有している。本実施の形態の取付部94aは小さい直方体形状を有しており、筐体30aの取付台36aに取り付けられている。
本実施の形態においては、取付台36aが筐体30aに設けられていたが、主面部材20に取付台36aが形成され、その取付台36aに取付部94aが取り付けられることとしてもよい。
(第3の実施の形態)
図6を参照すると、本発明の第3の実施の形態による電子機器10bは、図1及び図2に示される第1の実施の形態による電子機器10の変形であり、筐体30bの構造と音響発生装置50の筐体30bへの取付以外については、第1の実施の形態と同様である。従って、以下においては、主として、筐体30bとその筐体30bに対する音響発生装置50の取付について説明する。
図6に示されるように、筐体30bは、底部32と側壁部34とに加えて、底部32及び側壁部34と接続された内部構造部38bを有している。図示された内部構造部38bは、2つの側壁部34の境界近傍に設けられ、2つの側壁部34を筐体30b内部において接続しているものであり、筐体30bの底部32にも接続されている。詳しくは、内部構造部38bは、側壁部34から筐体30b内に張り出した内側壁を有している。但し、本発明はこれに限定されるわけではなく、内部構造部38bの形状には特に制限はなく、取付部94を取り付けられるのであれば、どのような形状を有していてもよい。
取付部94は、内部構造部38bに取り付けられている。本実施の形態の保護部材90は、上述した第1の実施の形態のものと同じものであり、従って、本実施の形態においても、取付部94は、内部構造部38bの内側壁に対して大きな面積で取り付けることができる。
(第4の実施の形態)
図7を参照すると、本発明の第4の実施の形態による電子機器10cは、図1及び図2に示される第1の実施の形態による電子機器10の変形であり、音響発生装置50cの構造以外については、同様の構造を備えている。従って、以下においては、主として、音響発生装置50cについて説明する。
図7に示されるように、本実施の形態の音響発生装置50cは、圧電体板60と、2つの錘70,71と、保護部材90cとを備えている。圧電体板60は、第1の実施の形態のものと同じである。
保護部材90cは、上述した第1の実施の形態の支持部92、保護部93及び取付部94に加えて、付加振動部97cを更に有している。詳しくは、支持部92は、上述したように圧電体板60と錘70を支持している。この支持部92は、第1水平方向において、第1端部92c1と第2端部92c2とを有している。圧電体板60は、第1水平方向において第1端部92c1近傍から第2端部92c2に向かって延びるように、支持部92に支持されている。取付部94は、第1水平方向において、第1端部92c1側に位置している。付加振動部97cは、支持部92の第1端部92c1から第1水平方向に更に延びている。本実施の形態の付加振動部97cは、支持部92及び保護部93と同一材料を用いて一体に形成されている。但し、本発明はこれに限らない。付加振動部97cは、支持部92とは別体として形成され、支持部92に取り付けられてもよい。本実施の形態における圧電体板60は、付加振動部97cには支持されていない。即ち、圧電体板60は、支持部92のみによって支持されている。錘70は、支持部92の第2端部92c2近傍に位置しており、錘71は、付加振動部97cの端部近傍に位置している。
かかる構成を備える音響発生装置50cの基本の共振振動モード(即ち、音響発生装置50cが有する複数の共振振動モードのうち、周波数が最も低いモード)においては、錘70近傍の部位と錘71近傍の部位が振動の腹となり、取付部94近傍の部位が振動の節となる。このモードにおいて、圧電体板60は、主面部材20(図2参照)に対して垂直方向に屈曲する。詳しくは、錘70近傍の部位と錘71近傍の部位は、逆位相で振動をする。換言すると、一方が主面部材20に近づくように変位した場合、他方は主面部材20から遠ざかるように変位をする。
加えて、本実施の形態の音響発生装置50cは、付加振動部97cに対して錘71が設けられていることから、基本の共振モードの共振周波数に対して比較的近い周波数を共振周波数とする他の共振振動モード(以下、「第2番目の共振振動モード」と言う)を有している。第2番目の共振振動モードにおいては、基本の共振振動モードと同様に、錘70近傍の部位と錘71近傍の部位が振動の腹となり、取付部94近傍の部位が振動の節となる。また、圧電体板60は、主面部材20(図2参照)に対して垂直方向に屈曲する。一方、錘70近傍の部位と錘71近傍の部位は、同位相で振動する。即ち、錘70近傍の部位が主面部材20に近づくように変位した場合、錘71近傍の部位も主面部材20に近づくように変位し、錘70近傍の部位が主面部材20から遠ざかるように変位した場合、錘71近傍の部位も主面部材20から遠ざかるように変位する。
なお、基本の共振振動モードの共振周波数と第2番目の共振振動モードの共振周波数とは、錘70及び錘71の質量や位置、支持部92、保護部93又は付加振動部97cの形状等を適宜選択することによって、独立して制御することができる。
図8は、本実施の形態による電子機器10cの音圧の周波数特性を示す。図8において、横軸は圧電体板60に供給する電気信号の周波数を示し、縦軸は主面部材20から発生される音圧レベル(spl)を示す。また、図8には、携帯電話の受話用スピーカーとして使用する場合の必要音圧を音圧レベル110として示してある。
基本の共振振動モードの共振周波数では、音圧の周波数特性におけるピーク103が現れる。加えて、第2番目の共振振動モードの共振周波数では、音圧の周波数特性におけるピーク104が現れる。ピーク103の現れる周波数(基本の共振振動モードの共振周波数)とピーク104の現れる周波数(第2番目の共振振動モードの共振周波数)は、いずれも1kHz以下である。また、ピーク103の現れる周波数(基本の共振振動モードの共振周波数)とピーク104の現れる周波数(第2番目の共振振動モードの共振周波数)とが比較的近い。そのため、本実施の形態によれば、音圧に関して、1kHz以下の帯域において平坦な周波数特性を得ることができる。加えて、錘70及び錘71の質量を調整することにより、約200Hzから必要音圧を発生させることができる。即ち、本実施の形態によれば、より低周波数側から比較的広い帯域に亘って、必要音圧を発生させることができる。なお、図8において、ピーク105は、音響発生装置50cの残りの共振振動モードの周波数や主面部材20の共振周波数等によるものである。
本実施の形態による支持部92は、第1水平方向と直交する面内において、長方形形状の断面を有しているが、本発明はこれに限定されるわけではない。例えば、図9に示されるように、変形例による支持部92dは、第2水平方向における支持部92dの中心を通り且つ第1水平方向と第2水平方向の双方と直交する垂直方向に延びる直線140に対して非対称な形状を有している。具体的には、支持部92dの断面形状は台形である。本実施の形態の保護部材90は、支持部92dの断面形状に合わせて、高さの異なる保護部93d1と保護部93d2とを有している。しかしながら、保護部93d1と保護部93d2の高さは同じでもよい。
このように、支持部92dが非対称な形状を有している場合、圧電体板60の屈曲運動の向きは、電気信号の供給による圧電体板60の力の発生方向に限られない。圧電体板60は、音響発生装置50dの固有の共振振動モードの周波数においては、その共振振動モードの向きに、屈曲振動を始める。具体的には、圧電体板60は、主面部材20(図2参照)と直交する垂直方向に対し所定の角度を持った方向130に屈曲振動する。
よく知られているように、物体の固有の共振振動モードには、それに対して垂直な方向の共振振動モードが存在する。即ち、方向130と直交する方向120に圧電体板60が屈曲する共振振動モードも存在する。
上述した実施の形態のように、支持部92が対称な構造を有している場合、圧電体板60が主面部材20に対し垂直な方向に屈曲する共振振動モードと、圧電体板60が主面部材20に対し平行な方向(水平方向)に屈曲する共振振動モードとが存在している。しかしながら、水平方向の共振振動モードでは、主面部材20から音を発生させることができない。
一方、支持部92dのように、支持部92が非対称な構造を有している場合、2つの共振振動モードのいずれも主面部材20に対して垂直な方向において振動成分を有していることから、それら2つの共振振動モードは、いずれも主面部材20から音を発生させることができる。
例えば、互いに直交する2つの共振振動モードが、いずれも、主面部材20に対して垂直な方向と45度の角度をなす方向に振動するものである場合、振動伝達効率を概算すると、cos(45°)(即ち、約0.707)であり、音圧としては、3dBダウンするだけですむ。一方で、2つの共振振動モードが存在するので、音響発生装置の音圧の周波数特性においては、それらのモードに対応する音圧ピークが現れる。そのため、上述した実施の形態のように、支持部92が対称な構造を有している場合には、1つの周波数において100%の振動伝導効率の音圧ピークが現れる(図4参照)のに対して、2つの共振振動モードのいずれもが垂直方向と45度の角度をなす方向に振動するものである場合、約70%の振動伝達効率の音圧ピークが2つ現れることになるので、より平坦な音圧の周波数特性を得ることができる。
なお、図9に示される変形例は、図7に示される本実施の形態による電子機器10cの変形例であるが、上述した第1乃至第3の実施の形態の電子機器10,10a,10bに対しても適用することができる。
(第5の実施の形態)
図10を参照すると、本発明の第5の実施の形態による電子機器10dは、第2の実施の形態による電子機器10aの変形であり、音響発生装置50dの構造以外については、同様の構造を備えている。従って、以下においては、主として、音響発生装置50dについて説明する。
図10に示されるように、音響発生装置50dは、圧電体板60と、支持部材100と、錘70dとを有している。支持部材100は、支持部92dと取付部94dとを有している。支持部92d及び取付部94dは、それぞれ、第2の実施の形態における支持部92a及び取付部94aに相当する。即ち、支持部92dは、圧電体板60の下面64をカバーして圧電体板60を支持するとともに、錘70dを支持している。取付部94dは、筐体30dの取付台36dに取り付けられる。
本実施の形態において、支持部材100は、金属板、例えばステンレス板で構成されている。圧電体板60及び錘70dは、接着剤を用いて支持部材100に固定されている。接着剤に代えて両面テープを用いてもよい。また、支持部材100の取付部94dは、ネジ孔を有しておらず、取付台36dに接合されている。しかしながら、第2の実施の形態と同様に、取付部94dにネジ孔を設けて、ネジで取付部94を取付台36dに固定するようにしてもよい。
錘70dは、圧電体板60と第1水平方向に並べられ、支持部92dに支持されている。これにより、錘70dは、圧電体板60の第1水平方向における2つの端部のうち取付部94から遠い方の端部をカバーしている。錘70と圧電体板60との間には隙間があってもよいし、なくてもよい。錘70dのサイズは、垂直方向において圧電体板60のサイズ(厚み)よりも大きい。これにより、音響発生装置50dが振動したとき、圧電体板60が他の部材(例えば、主面部材20)に直に衝突することが防止され、圧電体板60の損傷が防止される。このように、本実施の形態では、錘70dが第2の実施の形態における錘70の機能を果たすだけでなく、保護部93としても機能する。即ち、本実施の形態では、支持部材100と錘70dとが、第2の実施形態の保護部材90aとしての機能を果たす。
本実施の形態では、直方体形状の錘70dを用いたが、本発明はこれに限られない。例えば、図11に示すように、平面視で角のあるU字形形状の錘70eを用いてもよい。錘70eは、錘70dに相当する主部と、この主部から第1水平方向に沿って同一方向に延びる一対のアーム部とを有している。一対のアーム部は、水平面内において圧電体板60を挟むように配置されている。換言すると、一対のアーム部は、圧電体板60の2つの側面66のそれぞれの一部をカバーするように配置されている。
図11の錘70eは単一の錘として構成されているが、主部とアーム部とを別々の錘として構成してもよい。その場合、主部とアーム部とは互いに離れて配置されてもよい。あるいは、主部を除去して、アーム部に相当する一対の錘のみを用いるようにしてもよい。複数の錘を用いることで、各錘のサイズや位置を個々に調整することができ、周波数特性の調整が容易に行える。
以上、本発明について、複数の実施の形態を掲げて説明してきたが、本発明は、これらに限定されるものではない。
上述した実施の形態においては、保護部93,93aは、下面64と平行な水平面内において複数の側面66を囲んでいたが、本発明はこれに限定されるわけではない。例えば、保護部93,93aは、側面66の少なくとも一つとカバーしていればよい。同様に、保護部として機能する錘70d、70eもまた、側面66の少なくとも一つをカバーしていればよい。
上述した実施の形態において、保護部材90,90aは筐体30,30a,30bとは別体であるとして図示してきたが、本発明はこれに限定されるわけではない。例えば、保護部材90,90aを筐体30,30a,30bと一体成型することとしてもよい。但し、実際に製造することを考慮すると、上述した実施の形態のように保護部材90,90aを筐体30,30a,30bと別体にすることが望ましい。
本発明は2014年11月21日に日本国特許庁に提出された日本特許出願第2014−236679号及び2015年5月28日に日本国特許庁に提出された日本特許出願第2015−108493号に基づいており、その内容は参照することにより本明細書の一部をなす。
本発明の最良の実施の形態について説明したが、当業者には明らかなように、本発明の精神を逸脱しない範囲で実施の形態を変形することが可能であり、そのような実施の形態は本発明の範囲に属するものである。
10,10a,10b,10c 電子機器
20 主面部材
30,30a,30b 筐体
32 底部
34 側壁部
36a,36d 取付台
38b 内部構造部
50,50a,50c 音響発生装置
60 圧電体板
62 上面
64 下面
66 側面
70,70d,70e 錘
71 錘
80,82 外部電極
84 FPC
86,88 導体
90,90a,90c 保護部材
92,92a 支持部
92c1 第1端部
92c2 第2端部
93,93a,93d1,93d2 保護部
94,94a 取付部
96,96a ネジ孔
97c 付加振動部
100 支持部材
より具体的には、図示された支持部92は、圧電体板60の下面64を全面に亘ってカバーしている。また、保護部93は、水平面内において3つの側面66をカバーしている。保護部93と圧電体板60との間には隙間があってもよいし、なくてもよい。保護部93は、下面64に垂直な方向において圧電体板60のサイズ(厚み)よりも大きいサイズを有している。これにより、保護部93は3つの側面66の各々の全体をカバーし、圧電体板60が他の部材(例えば、主面部材20)に直に衝突することを防いでいる。しかしながら、保護部93は、下面64に垂直な方向において圧電体板60のサイズよりも小さいサイズを有していてもよい。圧電体板60の残りの一つの側面66は、錘70によってカバーされている。保護部93は、水平面内において、圧電体板60と錘70の双方を囲んでいる。また支持部92及び保護部93は、錘70と圧電体板60とを第1水平方向に並べた状態で保持している。このことから理解されるように、本実施の形態の支持部92と保護部93とは、底部(支持部92)と底部から立ち上がって四方を囲む側部(保護部93)とを有する長方形形状の桶型構造体を構成している。圧電体板60と錘70は、上面62を晒した状態で、支持部92及び保護部93によって構成される桶型構造体に収容され保持されている。支持部92及び保護部93による圧電体板60及び錘70の保持は、接着剤や両面テープを用いて実現することができる。信頼性の点では、接着剤を用いることが好ましい。本実施の形態の支持部92及び保護部93は桶型構造体を構成しているので、これらの内部に樹脂を埋めることができ、それによって周波数特性を調整できるという利点がある。なお、本実施の形態による支持部92は、第1水平方向と直交する面内において、長方形形状の断面を有しているが、本発明はこれに限定されるわけではなく、支持部92は種々の形状を有することができる。また、錘70は、支持部92及び保護部93のいずれか一方又は両方に少なくとも一部が埋め込まれていてもよい。本実施の形態において、錘70は、支持部92の第1水平方向における2つの端部のうち取付部94から遠い方の端部に設けられているが、本発明はこれに限定されるわけではない。錘70は、支持部92の端部のうち取付部94に近い方の端部に設けられていてもよいし、2つの端部から離れた位置に設けられていてもよい。
本実施の形態による支持部92は、第1水平方向と直交する面内において、長方形形状の断面を有しているが、本発明はこれに限定されるわけではない。例えば、図9に示されるように、変形例による支持部92cxは、第2水平方向における支持部92cxの中心を通り且つ第1水平方向と第2水平方向の双方と直交する垂直方向に延びる直線140に対して非対称な形状を有している。具体的には、支持部92cxの断面形状は台形である。本変形例の保護部材90cxは、支持部92cxの断面形状に合わせて、高さの異なる保護部93cx1と保護部93cx2とを有している。しかしながら、保護部93cx1と保護部93cx2の高さは同じでもよい。
このように、支持部92cxが非対称な形状を有している場合、圧電体板60の屈曲運動の向きは、電気信号の供給による圧電体板60の力の発生方向に限られない。圧電体板60は、音響発生装置50cxの固有の共振振動モードの周波数においては、その共振振動モードの向きに、屈曲振動を始める。具体的には、圧電体板60は、主面部材20(図2参照)と直交する垂直方向に対し所定の角度を持った方向130に屈曲振動する。
一方、支持部92cxのように、支持部92が非対称な構造を有している場合、2つの共振振動モードのいずれも主面部材20に対して垂直な方向において振動成分を有していることから、それら2つの共振振動モードは、いずれも主面部材20から音を発生させることができる。
本実施の形態において、支持部材100は、金属板、例えばステンレス板で構成されている。圧電体板60及び錘70dは、接着剤を用いて支持部材100に固定されている。接着剤に代えて両面テープを用いてもよい。また、支持部材100の取付部94dは、ネジ孔を有しておらず、取付台36dに接合されている。しかしながら、第2の実施の形態と同様に、取付部94dにネジ孔を設けて、ネジで取付部94を取付台36dに固定するようにしてもよい。
錘70dは、圧電体板60と第1水平方向に並べられ、支持部92dに支持されている。これにより、錘70dは、圧電体板60の第1水平方向における2つの端部のうち取付部94から遠い方の端部をカバーしている。錘70と圧電体板60との間には隙間があってもよいし、なくてもよい。錘70dのサイズは、垂直方向において圧電体板60のサイズ(厚み)よりも大きい。これにより、音響発生装置50dが振動したとき、圧電体板60が他の部材(例えば、主面部材20)に直に衝突することが防止され、圧電体板60の損傷が防止される。このように、本実施の形態では、錘70dが第2の実施の形態における錘70の機能を果たすだけでなく、保護部93としても機能する。即ち、本実施の形態では、支持部材100と錘70dとが、第2の実施形態の保護部材90aとしての機能を果たす。
上述した実施の形態においては、保護部93,93aは、下面64と平行な水平面内において複数の側面66を囲んでいたが、本発明はこれに限定されるわけではない。例えば、保護部93,93aは、側面66の少なくとも一つカバーしていればよい。同様に、保護部として機能する錘70d、70eもまた、側面66の少なくとも一つをカバーしていればよい。
10,10a,10b,10c,10d 電子機器
20 主面部材
30,30a,30b,30d 筐体
32 底部
34 側壁部
36a,36d 取付台
38b 内部構造部
50,50a,50c,50cx,50d 音響発生装置
60 圧電体板
62 上面
64 下面
66 側面
70,70d,70e 錘
71 錘
80,82 外部電極
84 FPC
86,88 導体
90,90a,90c,90cx 保護部材
92,92a,92cx,92d 支持部
92c1 第1端部
92c2 第2端部
93,93a,93cx1,93cx2 保護部
94,94a,94d 取付部
96,96a ネジ孔
97c 付加振動部
100 支持部材

Claims (18)

  1. 振動板として利用される主面部材と前記主面部材を支持する筐体とを備える電子機器の内部において前記主面部材又は前記筐体に取り付けられて前記主面部材を振動させて音響を発生させる音響発生装置であって、
    前記音響発生装置は、圧電体板と、保護部材とを備えており、
    前記圧電体板は、第1水平方向に長手を有するとともに、上面と、下面と、複数の側面とを有しており、
    前記保護部材は、前記圧電体板の前記下面をカバーしつつ前記圧電体板を支持する支持部と、前記側面の少なくとも1つをカバーする保護部と、前記主面部材又は前記筐体に取り付けられる取付部とを有している
    音響発生装置。
  2. 請求項1記載の音響発生装置であって、
    前記支持部と前記保護部は、同一材料を用いて一体に形成されている
    音響発生装置。
  3. 請求項2記載の音響発生装置であって、
    前記支持部は、前記圧電体板の前記下面を支え、前記保護部は、前記下面と平行な水平面内において前記複数の側面を囲んでいる
    音響発生装置。
  4. 請求項2又は請求項3記載の音響発生装置であって、
    錘を更に備えており、
    前記支持部は、前記錘と前記圧電体板とを前記第1水平方向に並べた状態で支持している
    音響発生装置。
  5. 請求項1記載の音響発生装置であって、
    前記保護部は、前記支持部に支持された錘である
    音響発生装置。
  6. 請求項5記載の音響発生装置であって、
    前記錘は、前記圧電体板と前記第1水平方向に並んでいる
    音響発生装置。
  7. 請求項6記載の音響発生装置であって、
    前記錘は、主部と、前記主部から前記第1水平方向に延びる一対のアーム部とを有しており、
    前記アーム部は、前記下面と平行な水平面内において、前記圧電体板を挟んでいる
    音響発生装置。
  8. 請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の音響発生装置であって、
    前記下面に直交する垂直方向において、前記錘のサイズは前記圧電体板のサイズよりも大きい
    音響発生装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の音響発生装置であって、
    前記取付部は、前記第1水平方向と直交する第2水平方向に向かって、前記支持部から延びている
    音響発生装置。
  10. 請求項9記載の音響発生装置であって、
    前記第1水平方向及び前記第2水平方向の双方と直交する垂直方向に沿って見た場合に、前記保護部材は、L字状の形状を有している
    音響発生装置。
  11. 請求項9記載の音響発生装置であって、
    前記支持部は、前記第1水平方向において第1端部及び第2端部を有しており、
    前記取付部は、前記第1水平方向において、前記第1端部側に位置しており、
    前記保護部材は、前記支持部の前記第1端部から前記第1水平方向に更に延びる付加振動部を更に備えている
    音響発生装置。
  12. 請求項11記載の音響発生装置であって、
    前記付加振動部に位置する錘を更に備えている
    音響発生装置。
  13. 請求項9乃至請求項12のいずれかに記載の音響発生装置であって、
    前記保護部材の前記支持部は、前記第2水平方向における当該支持部の中心を通り且つ前記第1水平方向と前記第2水平方向の双方と直交する垂直方向に延びる直線に対して非対称な形状を有している
    音響発生装置。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の音響発生装置であって、
    前記取付部には、ネジ孔が形成されており、前記取付部は、前記主面部材又は前記筐体にネジ止めされる
    音響発生装置。
  15. 請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の音響発生装置と、前記主面部材と、前記筐体とを備えており、前記音響発生装置が前記主面部材又は前記筐体に取り付けられている電子機器。
  16. 請求項15記載の電子機器であって、
    前記筐体は、底部と、前記底部から上方に延びると共に前記主面部材を支持する側壁部とを有しており、
    前記取付部は、前記側壁部に取り付けられている
    電子機器。
  17. 請求項15記載の電子機器であって、
    前記筐体は、底部と、前記底部から上方に延びると共に前記主面部材を支持する側壁部と、前記側壁部から離れた位置において前記底部から上方に突出した取付台とを有しており、
    前記取付部は、前記取付台に取り付けられている
    電子機器。
  18. 請求項15記載の電子機器であって、
    前記筐体は、底部と、前記底部から上方に延びると共に前記主面部材を支持する側壁部と、前記底部及び前記側壁部と接続された内部構造部とを有しており、
    前記取付部は、前記内部構造部に取り付けられている
    電子機器。
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