JPWO2016072009A1 - 無菌コネクタ及びそれを有する細胞培養装置 - Google Patents
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Abstract
無菌コネクタは、内部に流体を通流させる第1の流路11を有する第1のハウジング14、第1の流路11と連続する第1の管路13、第1の開口部12、第2の開口部14、と第1の開口部12は第2の開口部15より第1のハウジング14の軸方向内側に配され、第2の開口部15を覆う第1の封止部材17を有する第1のコネクタ10を備える。また、無菌コネクタは、内部に流体を通流させる第2の流路21を有する第2のハウジング25、第3の開口部22、と第3の開口部22を覆う第2の封止部材23を有する第2のコネクタを有する。第1及び第2のコネクタ10,20は、相互に着脱可能であって、第1の封止部材17が、第1のハウジング14の内周面と第2のハウジング25の外周面との間隙を封止し、第2の封止部材23が、第2のハウジング25の内周面と第1の管路13の外周面との間隙を封止し、第1の流路11及び第2の流路21を連通する。
Description
本発明は、無菌コネクタ及びそれを有する細胞培養装置に係り、特に、閉鎖系の細胞培養装置から細胞培養容器等を無菌的に取外す場合に好適な無菌コネクタ及びそれを有する細胞培養装置に関する。
細胞培養において、外部からのコンタミネーションを防ぐために、密閉型の細胞培養容器に培地バッグや排液バッグを、チューブを介して接続し、この閉じた系(閉鎖系)の中で培養を行う閉鎖系細胞培養装置が一般的に用いられている。
また、外部からのコンタミネーションを防止しつつ、異なる2つの流路を接続可能とする無菌コネクタアセンブリとして、特許文献1に記載される構造が提案されている。この無菌コネクタアセンブリは、第1コネクタ及び第2コネクタよりなり、第1コネクタは、内部に流路を画定するステム、このステムを包囲し且つ第1開口部を画定する第1ハウジング及び第1開口部の上に配置される第1弁を有する。また、第2のコネクタは、第1ハウジングと嵌合するよう構成され、第2開口部を画定する第2ハウジング、第2開口部の上に配置される第2弁を有する。そして、第1ハウジングと第2ハウジングが係合すると、第1弁と第2弁とが係合する構成を備えている。
しかしながら、特許文献1に記載される無菌コネクタアセンブリは、第1コネクタの第1弁と第2コネクタの第2弁とを当接させた後、第1コネクタ内のステムを第2コネクタ側へ移動させることにより、ステムが第1弁及び第2弁を押し開き、これら第1弁及び第2弁を折り畳むよう係合することで封止するものである。
従って、第1コネクタ及び第2コネクタのうちいずれか一方を他方側へ押し込むことのみでは、第1弁及び第2弁の係合はなし得ず、第1コネクタ内のステムを移動さるという2段階の操作が必要となる。仮に、この2段階操作の手順を取り違えた場合、例えば、第1コネクタを第2コネクタより引き抜く場合において、第1及び第2弁によるそれぞれの流路の封止ができず、外部からの微生物あるいは細菌類等を含む粒子の侵入を招く恐れがある。また、2段階操作を要するものであるため、作業者による作業性の向上は望めない。
一方、例えば細胞シートを用いた角膜の移植の治験では、前日に複数の細胞培養容器で培養していた中から一個の細胞培養容器の細胞シートを取り出し、検査することが手順化されている。今後大量の細胞を培養する場合、培養細胞の品質を検査するため、一部の培養細胞を取り出し評価することが考えられる。複数の細胞培養容器が接続される閉鎖系の細胞培養装置において、全体の閉鎖系を保ちながら上記のように細胞を取り出して検査することが望まれている。
そこで、本発明は、外界からの微生物あるいは細菌類等を含む粒子の侵入を防止しつつ、閉鎖系の細胞培養装置から所望の細胞培養容器を容易に取り出し得る無菌コネクタ及びそれを有する細胞培養装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の無菌コネクタは、(1)内部に流体を通流させる第1の流路を有する第1のハウジングと、前記第1の流路と連続する第1の管路と、当該第1の管路の一端が解放されてなる第1の開口部と、前記第1のハウジングの端部により画定される第2の開口部と、前記第1の開口部は前記第2の開口部より前記第1のハウジングの軸方向内側に配され、前記第2の開口部を覆う第1の封止部材と、を有する第1のコネクタと、(2)内部に流体を通流させる第2の流路を有する第2のハウジングと、前記第2のハウジングの端部により画定される第3の開口部と、前記第3の開口部を覆う第2の封止部材と、を有する第2のコネクタと、を備え、前記第1及び第2のコネクタは、相互に着脱可能であって、前記第1の封止部材が、前記第2の開口部を画定する第1のハウジングの内周面と前記第2のハウジングの外周面との間隙を封止し、前記第2の封止部材が、前記前記第3の開口部を画定する第2のハウジングの内周面と前記第1の管路の外周面との間隙を封止し、前記第1の流路及び第2の流路を連通することを特徴とする。
また、本発明の細胞培養装置は、培養に要する液体を通流する流入流路と使用後の液体を排出する排出流路を有する細胞培養容器と、複数の細胞培養容器を並列接続可能に構成され、各細胞培養容器に対応して上流側分岐流路及び下流側分岐流路を有し、少なくとも、前記複数の細胞培養容器のうちいずれか所望の細胞培養容器へ、前記上流側分岐流路を介して前記流入流路へ培養に要する液体を送液する集積流路部材と、を備え、前記集積流路部材は、前記上流側分岐流路及び前記下流側分岐流路のそれぞれと連続する第1の管路を有する第1のハウジングと、各第1の管路の一端が解放されてなる第1の開口部と、前記第1のハウジングの端部により画定される第2の開口部と、前記第2の開口部を覆う第1の封止部材とを備え、前記細胞培養容器は、前記流入流路及び排出流路をそれぞれ内包する第2のハウジングと、前記第2のハウジングの端部により画定される第3の開口部と、前記第3の開口部を覆う第2の封止部材とを備え、前記第1の封止部材が、前記第1のハウジングの内周面と前記第2のハウジングの外周面との間隙を封止し、前記第2の封止部材が、前記第2のハウジングと前記第1の管路の外周面との間隙を封止し、前記細胞培養容器を前記集積流路部材に接続することを特徴とする。
また、本発明の細胞培養容器は、培養に要する液体を通流する流入流路と使用後の液体を排出する排出流路を有する細胞培養容器と、複数の細胞培養容器を並列接続可能に構成され、各細胞培養容器に対応して上流側分岐流路及び下流側分岐流路を有し、少なくとも、前記複数の細胞培養容器のうちいずれか所望の細胞培養容器へ、前記上流側分岐流路を介して前記流入流路へ培養に要する液体を送液する集積流路部材と、を備え、前記細胞培養容器は、前記流入流路及び前記排出流路のそれぞれと連続する第1の管路を有する第1のハウジングと、各第1の管路の一端が解放されてなる第1の開口部と、前記第1のハウジングの端部により画定される第2の開口部と、前記第2の開口部を覆う第1の封止部材とを備え、前記集積流路部材は、前記上流側分岐流路及び下流側分岐流路をそれぞれ内包する第2のハウジングと、前記第2のハウジングの端部により画定される第3の開口部と、前記第3の開口部を覆う第2の封止部材とを備え、前記第1の封止部材が、前記第1のハウジングの内周面と前記第2のハウジングの外周面との間隙を封止し、前記第2の封止部材が、前記第2のハウジングと前記第1の管路の外周面との間隙を封止し、前記細胞培養容器を前記集積流路部材に接続することを特徴とする。
本発明によれば、外界からの微生物あるいは細菌類等を含む粒子の侵入を防止しつつ、閉鎖系の細胞培養装置から所望の細胞培養容器を容易に取り出し得る無菌コネクタ及びそれを有する細胞培養装置を提供することが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る実施例1の無菌コネクタの概略構成図であり、図1(a)に、無菌コネクタを構成する第1のコネクタ10と第2のコネクタ20が接続された状態を示し、図1(b)に、第1のコネクタ10より第2のコネクタ20を引き抜く(取り外す)途中段階の状態を示し、図1(c)に、第1のコネクタ10から第2のコネクタ20が引き抜かれ(取り外され)、相互に離間する状態を示す。
図1(c)に示すように、第1のコネクタ10は、円筒状の第1のハウジング14内に、内部に流体を通流する第1の流路11、一端に第1のハウジング14により画定される第2の開口部15、他端に第1のコネクタ端18、及び第1の流路11の端部に形成され(連続して形成され)、第1のハウジング14の内径よりも小さい外径を有する円筒状の第1の管路13を備える。
第1の管路13の先端部は、第1のコネクタ10の軸方向に沿って、第2の開口部15を画定する第1のハウジング14の端部より所定の距離だけ、第1のコネクタ10の軸方向内側に位置する。また、第1の管路13の先端部は開放され第1の開口部12を成し、この第1の開口部12は第1の流路11と連通する。第1の管路13の外周面と第1のハウジング14の内周面により、縦断面凹形状の空間である第1の凹部16が形成される。換言すれば、第2の開口部15を画定する第1のハウジング14の端部より、第1のコネクタ10の軸方向に沿ってその内部へと連続する円柱状の空間内に、第1のハウジング14の内径よりも小さな外径を有する第1の管路13が、内部に第1の流路11を有し、第2の開口部15側へと向かい突き出るよう縦断面凸状に形成されている。
第2の開口部15を画定する第1のハウシング14の端部には、第2の開口部15を塞ぐよう円板状の第1の封止部材17が設けられている。この円板状の第1の封止部材17は、その外周面が第1のハウジング14の内周面に固定されると共に、略中央部に一条の第1のスリット17Aを有する。
また、第2のコネクタ20は、円筒状の第2のハウジング25内に、内部に流体を通流する第2の流路21、一端に第2のハウジング25により画定される第3の開口部22、及び他端に第2のコネクタ端26を備える。第3の開口部22を画定する第2のハウジング25の端部より、第2のコネクタ20の軸方向に沿って第2の流路21の先端部まで連続する、第2のハウジンン25の内周面により画定される円柱状の空間である第2の凹部24が形成される。第2の凹部24を画定する第2のハウジング25の内径は、第2の流路21の直径よりも大きく、第1の流路11の直径は、第2の流路21の直径とほぼ等しい。第3の開口部22を画定する第2のハウジング25の端部には、第3の開口部22を塞ぐよう円板状の第2の封止部材23が設けられている。この円板状の第2の封止部材23は、その外周面が第2のハウジング25の内周面に固定されると共に、略中央部に一条の第2のスリット23Aを有する。ここで、第1の封止部材17の外周面と第1のハウジング14の内周面との固定、及び、第2の封止部材23の外周面と第2のハウジング25の内周面との固定は、例えば、接着剤による接着や熱溶着する等により行われる。なお、接着する際は、細胞毒性のない接着剤を使用する等、細胞に影響を与えない接着方法が望ましい。
第1のコネクタ10の第1の管路13の外径は、第2のコネクタ20の第3の開口部22を画定する第2のハウジング25の端部の内径より小さい。また、第2のコネクタ20の第2のハウジング25の外径は、第1のコネクタ10の第2の開口部15を画定する第1のハウジング14の内径よりも小さい。
また、第1の封止部材17及び第2の封止部材23は、弾性を有し密着性に優れ、かつ滅菌が可能である材質であることが好ましく、例えばゴム等の弾性体が好適である。また、第1の流路11及び第2の流路21を構成する部材、すなわち、第1のハウジング14及び第2のハウジング25は、例えば、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレン等の細胞に対し毒性が無く、可塑性と共に剛性を有するプラスチックで形成することが望ましい。なお、プラスチックに替えて、細胞に対し毒性の無い金属で形成しても良い。
次に、第1のコネクタ10及び第2のコネクタ20により構成される無菌コネクタ引き抜き(取り外し)動作について説明する。
図1(a)の左図は、第1のコネクタ10と第2のコネクタ20が接続あるいは嵌合した状態での縦断面図であり、右図はA−A横断面矢視図である。第1のコネクタ10及び第2のコネクタ20のうち、いずれか一方を他方側へと押し込むことで接続あるいは嵌合状態となる。なお、以下では、一例として、第1のコネクタ10を固定し、第2のコネクタ20を移動させる場合を例とし、説明する。
図1(a)の左図に示すように、第1のコネクタ10を構成する第1の管路13の外周面と、第2のコネクタ20の第2の開口部22を画定する第2のハウジング25の内周面との間隙は、第2の封止部材23により封止されている。また、第2のコネクタ20の第2のハウジング25の外周面と、第1のコネクタ10の第2の開口部15を画定する第1のハウジング14の内周面との間隙は、第1の封止部材17により封止されている。そして、第1の流路11及び第2の流路21は、第2の凹部24を介して連通する。このとき、図1(a)の右図に示すように、第1の開口部12を中心として、同心円状に径方向に、第1の管路13、第2の封止部材23、第2のハウジング25、第1の封止部材17及び第1のハウジング14と配され、第1の封止部材17及び第2の封止部材23により密閉性が確立される。すなわち、閉鎖系を保ちつつ、第1の流路11及び第2の流路21を連通することが可能となる。これは、上述のとおり第1の封止部材17の略中央部に設けられた一条の第1のスリット17Aを介して、第2のハウジング25の先端部が第1のコネクタ10側へ挿通することにより、第1の封止部材17は、第1のハウジング14の内周面側と押し込まれる。そして、第2の封止部材23の略中央に設けられた一条の第2のスリット23Aを介して、第1の管路13の先端部により第2の封止部材23が、第2のハウジング25の内周面側へと押し込まれることによる。
図1(a)に示す接続あるいは嵌合状態から、第2のコネクタ20を紙面に向かい右方向へ移動させると、図1(b)に示す、第1のコネクタ10より第2のコネクタ20を引き抜く(取り外す)途中の状態となる。図1(b)の左図に示すように、第3の開口部22を画定する第2のハウジング25の端部が、第1の管路13の先端部すなわち、第1の開口部12より、紙面に向かって右方向に移動することにより離間する。このとき、第2の封止部材23を第2のハウジング内周面側へ押し込んでいた第1の管路13が、第2のハウジン25の端部から離脱することにより、例えば、ゴム等の弾性体で形成される第2の封止部材23は、自身の弾性力により第3の開口部22を封止する状態となる。この状態では、未だ、第3の開口部22を画定する第2のハウジング25の先端部は、第2の開口部15を画定する第1のハウジング14の内部に位置する。これにより、第2のハウジング25の外周面と第1のハウジング14の内周面との間隙は、第1の封止部材17により封止された状態を維持する。図1(b)の右図に示すように、第2の封止部材23の中央を中心として、同心円状に径方向に、第2のハウジング25、第1の封止部材17及び第1のハウジング14と配され、第2の封止部材23により第3の開口部22が封止されることで、第2の流路21は密閉(閉鎖)される。図1(b)の右図では、第2のスリット23Aを図示していないが、これは、上述のように第2の封止部材23の弾性力により、第3の開口部22が自動的に密閉状態となり、このとき、それまで第1の管路13が挿通されていた第2のスリット23Aは、弾性力により閉塞されるため図示を省略している。
図1(b)に示す状態から、更に、第2のコネクタ20を紙面に向かい右方向へ移動させると、図1(c)に示す状態となる。図1(c)の左図は、第1のコネクタ10から第2のコネクタ20が引き抜かれた後の状態を示している。図1(b)に示す状態から、更に、第2のコネクタ20を紙面に向かい右方向へ移動させると、第3の開口部22を画定する第2のハウジング25の端部が、第2の開口部15を画定する第1のハウジング14の端部より離間する。このとき、第2の開口部15を画定する第1のハウジング14の端部が、それまで第1の封止部材17を第1のハウジング14の内周面側へ押し込んでいた第2のハウジング25より離脱する。これにより、例えば、ゴム等の弾性体で形成される第1の封止部材17は、自身の弾性力により第2の開口部15を封止する状態となる。第1のスリット17Aは、第2の封止部材23と同様に、弾性力により閉塞される。これにより、第1のコネクタ10及び第2のコネクタ20は、それぞれ、第1の封止部材17及び第2の封止部材23により、閉鎖系を保ちつつ、取り外しが可能となる。
本実施例では、第1のコネクタ10を固定し、第2のコネクタ20を移動させる例を説明したが、これに替えて、第2のコネクタ20を固定し、第1のコネクタ10を移動させても上述と同様の機能が達成される。
本実施例によれば、第1の流路11を有する第1のコネクタ10と、第2の流路21を有する第2のコネクタ20を、閉鎖系を保ちつつ取り外すことが可能となる。
また、これにより第1の流路11あるいは第2の流路21へ、外界から微生物あるいは細菌類等を含む粒子の侵入を防止しつつ、一方のコネクタを一方向へ移動することのみで取り外しを可能とする無菌コネクタを実現できる。
図2に、本発明の他の実施例に係る実施例2の無菌コネクタの縦断面である。図2(a)は第1のコネクタ及び第2のコネクタが接続された状態を示し、図2(b)は第1のコネクタより第2のコネクタを引き抜く途中段階の状態を示し、図2(c)は第1のコネクタから第2のコネクタ引抜後の状態を示す。実施例1では、第1の封止部材17及び第2の封止部材23を、それぞれ第1のハウジング14及び第2のハウジング25の内周面に、直接、接着あるいは熱溶着により固定した。本実施例では、これら封止部材を保持する構造を第1及び第2のハウジングに備えると共に、封止部材の形状等が実施例1と異なる。図1と同様の構成要素に同一符号を付し、以下では説明を省略する。
図2の(c)に示すように、第1の封止部材17aは、縦断面形状が略H字状をなし、第1の管路13a側の円板状部の外縁部が、2分割された第1のハウジング14a及び14bにより挟持され固定される。なお、この2分割された第1のハウジング14a及び14bは、それぞれ外周側にて相互に接着あるいは熱溶着されている。また、第1の管路13aは、その外径が、第1の開口部12より第1のコネクタ10aの軸方向に沿って左側へと拡大する形状を有する。すなわち、第1の管路13の外周面は、円錐の側面のように傾斜している。これにより、第1の管路13が、後述する第2の封止部材23aに設けられた一条の第2のスリット23Aを挿入する際の抵抗が軽減される。
また、第2の封止部材23aは、縦断面略H字状をなし、第2の流路21側の円板状部の外縁部が、2分割された第2のハウジング25a及び25bにより挟持され固定される。この2分割された第2のハウジング25a及び25bは、それぞれ外周側にて相互に接着あるいは熱溶着されている。分割された第2のハウジング25aの内周面により画定される第2の凹部24は、第2の封止部材23a側より第2の流路21の先端部へと向かい、分割された第2のハウジング25aの内周面の径が縮小する形状を有する。これにより、図2(a)に示す、第1のコネクタ10a及び第2のコネクタ20aが接続あるいは嵌合した状態において、第1の流路11及び第2の流路21を連通する第2の凹部24の径、すなわち、第2のハウジング25aの内径を、第1の流路11及び第2の流路21の流路径に近づけることが可能となる。第1の流路11より第2の流路21へ通流される流体、又は、第2の流路21より第1の流路へ通流される流体にとって、急激に流路が拡大する領域を低減でき、連通される第1の流路11及び第2の流路21内の流路抵抗を、実施例1に比較し均一化できる。
また、図2(c)に示すように、2分割された第2のハウジング25aは、第2の凹部24を内包する領域と、第2の流路21を内包する領域とを備える。第2の凹部24を内包する領域の外径は、第2の流路21を内包する領域の外径より小さく、第2のハウジング25aは、第2の凹部24と第2の流路21との連結部に相当する位置に段差部を有する。
図2(a)に示す接合あるいは嵌合状態では、第1の管路13aの外周面及び第2のハウジング25a及び25bの内周面との間隙は、第2の封止部材23aにより封止される。また、2分割された第2のハウジング25a及び25bの外周面と、第1のハウジング14の内周面との間隙は第1の封止部材17aにより封止される。このとき、第1の封止部材17aの第2の開口部15側の円板状部は、第2の凹部22を内包する第2のハウジング25a部が第1のスリット17Aを挿通することにより弾性変形し、その厚さが増大する。また、第1の封止部材17aの第2の開口部15側の円板状部は、第2のハウジング25aの段差部に密接することで、第1のコネクタ10aと第2のコネクタ20aの密閉性を実施例1に比し向上できる。
図2(b)に示す状態では、実施例1と同様に、第2の封止部材23自身の弾性力により、第2のコネクタ20aの第3の開口部22が自動的に密閉状態となる。また、同様に、図2(c)に示す状態では、第1の封止部材17自身の弾性力により、第1のコネクタ10aの第2の開口部15が自動的に密閉状態となる。
図3は、図2に示す無菌コネクタの外観図であり、図3(a)は第1の封止部材17の外観図、図3(b)は第1及び第2のコネクタの外観図、図3(c)は第1及び第2のコネクタの分解斜視図である。図3(a)に示すように、上述の縦断面略H字状の第1の封止部材17aは、異なる径の2つの円板状部とこれらを接続する接続部からなり、第1のスリット17Aは、2つの円板状部及びこれらを接続する接続部を貫通するよう形成されている。また、図3(b)及び図3(c)に示すように、上述の、第1の封止部材17aは、2分割された第1のハウジング14a及び14bにより挟持するよう組み立てられる。また、第2の封止部材23aは、2分割された第2のハウジング25a及び25bにより挟持されるよう組み立てられる。図2において、2分割された第1のハウジング14a及び14bを外周側にて相互に接着あるいは熱溶着する旨説明したが、これに替えて以下の構成としても良い。例えば、図3(c)に示す、2分割された第1のハウジング14bの内周面及び、第1の封止部材17aを構成する小径の円板状部の外縁部を支持する面を有する、凸状且つ円筒状の第1のハウジング14aの外周面に、それぞれ雄ネジ及び雌ネジを形成し、これら第1のハウジング14a及び14bを螺合する。また、同様に、2分割された第2のハウジング25a及び25bを螺合する構成としても良い。なお、更にこれら螺合部の密閉性を向上するため、細胞毒性を有さない接着剤をネジ部に塗布した後、螺合しても良い。
本実施例によれば、実施例1の効果に加え、第1の管路13の外周面に傾斜を有することにより、第2の封止部材23aの第2のスリット23Aを挿入する際の抵抗を軽減することが可能となる。
また、連通される第1の流路11及び第2の流路21内の流路抵抗を、実施例1に比較し均一化できる。
図4は、本発明の他の実施例に係る実施例3の無菌コネクタの縦断面図であり、図4(a)は第1のコネクタ及び第2のコネクタが接続された状態を示し、図4(b)は第1のコネクタより第2のコネクタを引き抜く途中段階の状態を示し、図4(c)は第1のコネクタから第2のコネクタ引抜後の状態を示す。本実施例では、実施例2の第1のコネクタ10aを構成する第1の管路13aをニードル状とし、第2のコネクタの形状を実施例1に示す第2のコネクタ20の形状を、第2の凹部24を内包する領域と第2の流路を内包する領域とで、第2のハウジングの外径が異なるよう形成した点が、上述の実施例1及び実施例2と異なる。実施例1又は実施例2と同様の構成要素に同一符号を付し、以下ではその説明を省略する。
図4(a)及び図4(b)に示す状態では、図2(a)及び図2(b)と同様に、本来、第1の封止部材17aの第2の開口部15側の円板状部は、弾性変形によりその厚さが増大するが、図4ではその記載を省略している。
図4(a)に示す接合あるいは嵌合状態において、本実施例の第2の封止部材23bには、実施例1及び実施例2と異なり、スリットは形成されていない。ニードル状の第1の管路13bが第2の封止部材23bを貫通することで、第1の流路11は、第2の凹部22を介して第2の流路22と連通する。第1のハウジング14及び第2のハウジング25との間の封止(密閉)については、実施例2と同様である。
図4(b)に示す状態では、二ドール状の第1の管路13bが第2の封止部材23bより引き抜かれると、それまで、第2の封止部材23bに形成された第1の管路13bの外径に相当する微細孔は、第2の封止部材23b自身の弾性力により閉塞される。図4(c)の状態については、上述の実施例2と同様であり、説明を省略する。
図4(b)に示す状態において、仮に第1の流路11内の流体、例えば、液体に圧力が付加されていると、液体は第1の凹部16の空間内に漏れ出す。このような場合においても、第1の封止部材17a及び第2の封止部材23bにより、第1の凹部16内は密閉され、閉鎖系が維持されているため無菌性は維持される。但し、第1の封止部材17aより、第1の凹部16の空間内に位置する、第2のコネクタ20bを構成する第2のハウジング25及び第2の封止部材23bの外表面に、液体が付着する可能性がある。従って、第1のコネクタ10bより第2のコネクタ20bを取り外す際に、特に、第1の流路11内の液体に圧力を付加する必要が無い場合は、圧力を付加せずにコネクタの取り外し作業を行うことが望ましい。なお、このように、第1の流路11内の液体に圧力を付加する必要が無い場合において、圧力を付加せずにコネクタの取り外し作業を行うとする構成は、図4に示す第1のコネクタ10b及び第2のコネクタ20bの構成に限らず、上述の実施例1の無菌コネクタの構造、すなわち、図1に示す第1のコネクタ10及び第2のコネクタ20の構成においても同様に適用できる。また、上述の実施例2の無菌コネクタの構造、すなわち、図2に示す第1のコネクタ10a及び第2のコネクタ20aの構成においても同様に適用できる。
なお、第1の流路11内の液体を陰圧にすること、すなわち、等価的に第1の流路を吸引状態とすることで、ニードル状の第1の管路13bから、第1凹部16の空間内へ液体が漏れ出すことを防止できる。この場合、第1のコネクタ10bの第1のコネクタ端18及び、第2のコネクタ20bの第2のコネクタ端26に、それぞれ図示しない弾性チューブを接続し、一方の弾性チューブにピンチ弁、他方の弾性チューブにしごきポンプを接続する。図4(a)に示す接続状態において、ピンチ弁を閉じ、第2の流路21から第1の流路11へ液体が通流するよう、しごきポンプを駆動する。しごきポンプを一定時間駆動し、第1の流路11内を所望の陰圧とした後、図4(b)及び図4(c)に示すように、第2のコネクタ20bを第1のコネクタ10bより取り外せば、第1の流路11の第1の開口部12より、液体が漏れだすことを防止できる。なお、このように第1の流路内の液体を陰圧にする構成は、図4に示す第1のコネクタ10b及び第2のコネクタ20bの構成に限らず、上述の図1に示す第1のコネクタ10及び第2のコネクタ20、図2に示す第1のコネクタ10a及び第2のコネクタ20aの構成においても同様に適用できる。
本実施例によれば、実施例1の効果に加え、第2の封止部材23bにスリットを要さないため、第2のコネクタ20bの密閉性(閉鎖性)を更に向上できる。
図5に、本発明の他の実施例に係る実施例4の第1のコネクタの縦断面図を示す。本実施例では、実施例1に示す第1のコネクタ10内の第1の凹部16の空間内を陽圧にする機構を備える点が実施例1と異なる。実施例1と同様の構成要素に同一符号を付し、以下では、重複する説明を省略する。
図5に示すように、第1のコネクタ10cは、一端が第1の凹部16と連通し、他端が閉塞され、第1の凹部16と一体となり閉塞空間を形成すると共にその閉塞空間の容積を可変とし得る可変突起14cを、第1のハウジング10cに備える。可変突起14cは、例えば、蛇腹構造を有する。可変突起14cは、作業者による押下により、第1の凹部16と一体となり形成される閉塞空間の容積が縮小し、第1の凹部16の空間内を陽圧にする。また、作業者により引かれることで、第1の凹部16と一体となり形成される閉塞空間の容積が拡大し、第1の凹部16の空間内を陰圧にする。
第1のコネクタ10cが、例えば図1に示す第2のコネクタ20に接続された状態で、可変突起14cが押下されると、第1の凹部16の空間内は陽圧となる。この状態を維持しつつ、第1のコネクタ10cを第2のコネクタ20より引き抜くと、第1のコネクタ10cを構成する第1の管路13より、第1の流路11内から液体が第1の凹部16の空間内に漏れ出すことはない。よって、第2のコネクタ20を構成する第2の封止部材23及び第2のハウジング25の端部(第3の開口部22を画定する端部)の外表面に液体が付着することを防止できる。
本実施例では、第2のコネクタを実施例1の第2のコネクタ20としたが、これに限らず、図2に示す第2のコネクタ20aあるいは図4に示す第2のコネクタ20bの構造としても良い。また、第1のコネクタ10cを構成する第1の封止部材17及び第1の管路13に替えて、図2に示す第1の管路13a及び第1の封止部材17aあるいは、図4に示す第1の管路13b及び第1の封止部材17aに替えても良い。いずれの場合においても、可変突起14cが、第1の凹部16と一体となり閉塞空間を形成できる構造であれば良い。
また、可変突起14cに替えて、第1の凹部16と連通可能なポートを第1のハウジング14に設け、ポンプとポートを弾性チューブ等で接続し、第1の凹部16の空間を陽圧状態とし得るよう構成しても良い。
本実施例によれば、実施例1の効果に加え、第1のコネクタを第2のコネクタから取り外す場合において、第1のコネクタを構成する第1の管路より、第1の流路内の液体の漏洩を防止することが可能となる。
図6に、本発明の他の実施例に係る実施例5の細胞培養装置の全体概略構成図を示す。図6に示すように、細胞培養装置1は、細胞培養容器31、細胞培養液等の培地が収容された供給バッグ32、使用後の細胞培養液等の培地を回収する回収バッグ33、と流路切替え部材38を有する。細胞培養容器31は、供給バッグ32及び回収バッグ33と流路を介して接続されている。図6では、細胞培養容器31を4個配する例を示すが、これに限らず所望の個数の細胞培養容器31を配しても良い。また、細胞培養装置1は、一端が供給バック32に接続され、他端が上流側分岐流路35(各細胞培養容器31と接続される上流側の分岐流路)に接続される上流側共通流路34、一端が回収バック33に接続され、他端が流路切替え部材38に接続される下流共通流路37、及び、流路切替え部材38と各細胞培養容器31とを接続する下流側分岐流路36(各細胞培養容器31と接続される下流側の分岐流路)を備える。
細胞培養装置1は、閉鎖培養系であるため、培地である細胞培養液等の液体の駆動力は、閉鎖培養系外から付与する必要がある。そこで、弾性チューブを、その外側よりしごき送液するしごきポンプ39を、上流側共通流路34に配する。そのため、上流側共通流路34の少なくとも一部は弾性を有する流路とする必要がある。しごきポンプ39の駆動により、上流側共通流路34内の細胞内溶液等の液体は加圧され、上流側共通流路34内を細胞培養容器31側へと流動する。すなわち流路内は陽圧となる。なお、上流側共通流路34にしごきポンプ39を配することに替えて、下流側共通流路37にしごきポンプ39を配しても良い。この場合、下流側共通流路37内は陰圧となり、供給バック32より培地である細胞培養液等の液体が吸い出される。また、これらに限らず、上流側共通流路34及び下流側共通流路37の双方にそれぞれ、しごきポンプ39を配する構成としても良い。この場合、上流側共通流路34及び下流側共通流路37に配される2台のしごきポンプ39により、それぞれ、流路内を流動する細胞培養液等の液体に対する圧力負荷を低減できる。
しごきポンプ39の駆動により、供給バッグ32内の細胞培養液等の液体は、上流側共通流路34及び上流側分岐流路35を介して細胞培養容器31に送液される。その際、流路切替え部材38の切替え動作によって、下流側共通流路37と接続される細胞培養容器31へ送液される。細胞培養容器31内では、流入する細胞培養液等の液体により、それまで細胞培養容器31内に滞留する使用後の細胞培養液等は押し出され、下流側分岐流路36、流路切替え部材38及び下流側共通流路37を介して回収バッグ33に送られる。
図7に、図6に示す細胞培養装置を構成する、上流側及び下流側共通流路、上流側及び下流側分岐流路、並びに流路切替え部材をまとめて一体型の部材として集積流路部材を成し、この集積流路部材及び細胞培養容器の外観斜視図を示す。図7に示すように、細胞培養容器41は、培養面41a、後述する流入流路41b及び排出流路41cを備える。集積流路部材42は、流路切替え部材43を備え、4個の細胞培養容器41と接続可能に構成されている。
図8は、図7に示す細胞培養容器及び集積流路部材の縦断面図である。図8に示すように、細胞培養容器41は、培養面41a、流入流路41b及び排出流路41cを備え、流入流路41bは入口41eにて培養面41aと連通し、排出流路41cは出口41fにて培養面41aと連通する。
また、集積流路部材42は、上面に流入口42a、上流側共通流路42b、上流側分岐流路42c、下流側分岐流路42d、流路切替え部材43の格納室42e、下流側共通流路42f、排出口42gを備える。また、細胞培養容器41と集積流路部材42は、互いに接続が可能なように、それぞれ接続口41d、ポート42hを有する。集積流路部材42は複数の細胞培養容器41と接続可能に複数のポート42hを備える。
ここで、細胞培養容器41及び集積流路部材42は、例えば、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリプロピレン等の細胞に対し毒性が無く、可塑性と共に剛性を有するプラスチックで形成することが望ましい。
細胞培養容器41の接続口41dには、流入流路41bと排出流路41dが繋がり、これら流入流路41b及び排出流路41dは、細胞培養容器41の一の側面にて、接続口41dと繋がっている。集積流路部材42のポート42hには、上流側分岐流路42bと下流側分岐流路42dが繋がり、これら上流側分岐流路42c及び下流側分岐流路42dは、集積流路部材42の各側面において上下にポート42hと繋がっている。そして、細胞培養容器41を集積流路部材42に接続したとき、上流側分岐流路42cと細胞培養容器41の流入流路41b、下流側分岐流路42dと細胞培養容器41の排出流路41cが、それぞれ連通するよう構成される。
上述のように、流入流路41b及び排出流路41dが、細胞培養容器41の同一の側面にて接続口41dに、また、上流側分岐流路42b及び下流側分岐流路42dが、集積流路部材42の各側面にてポート42と繋がる構造であることから、集積流路部材42に対して、一方向から細胞培養容器41の着脱が行えるため、着脱操作が容易となる。
図9は、図8に示す領域Bの拡大図であり、細胞培養容器41と集積流路部材42の接続部の部分拡大図である。図8に示すように、細胞培養容器41の流入流路41b及び排出流路41cが配される同一の側面に、図1に示す第2のコネクタ20が、ぞれぞれ、流入流路41b及び排出流路41cと連続するよう上下に設けられている。また、集積流路部材42の上流側分岐流路42c及び下流側分岐流路42dが配される同一の側面に、図1に示す第1のコネクタ10が、それぞれ、上流側分岐流路42c及び下流側分岐流路42dと連続するよう上下に設けられている。これにより、細胞培養装置41の流入流路41bは、第2のコネクタ20の第2の凹部24の空間を介して、集積流路部材42の上流側分岐流路42cと閉鎖系を保ちつつ連通される。また、同様に、細胞培養装置41の排出流路41cは、第2のコネクタ20の第2の凹部24の空間を介して、集積流路部材42の下側分岐流路42dと閉鎖系を保ちつつ連通される。
このように、細胞培養容器41が集積流路部材42に接続された状態において、細胞培養容器41を取り出す操作を以下に説明する。
図9に示す状態から、細胞培養容器41を紙面に向かって右方向へ移動させると、図1(b)にて説明したように、先ず、第2の封止部材23が自身の弾性力により、第2のコネクタ20の第3の開口部22を閉塞する。これにより、細胞培養容器41の流入流路41b及び排出流路41cが密閉される。続いて、図1(c)にて説明したように、第1の封止部材17が自身の弾性力により、第1のコネクタ10の第2の開口部15を閉塞する。これにより、集積流路部材42の上流側分岐流路42c及び下流側分岐流路42dが密閉される。本実施例の細胞培養装置1によれば、集積流路部材42から細胞培養容器41を一方向に引き抜くことのみで、閉鎖系を保ちつつ、容易に所望の細胞培養容器41を取り出すことが可能となる。
なお、図9では、一例として、図1に示す第1のコネクタ10を集積流路部材42に、第2のコネクタ20を細胞培養容器41に設ける構成を示したが、これに限らず、第1のコネクタ10を細胞培養容器41に、第2のコネクタ10を集積流路部材42に設けても良い。また、実施例2の第1のコネクタ10a及び第2のコネクタ20aを用いても良く、更には、実施例3又は実施例4に示した無菌コネクタを用いても良い。
ここで、集積流路部材42を構成する流路切替え部材43の動作について説明する。図10は、図8に示す集積流路部材42の縦断面であり、流路切替え部材43の動作説明図である。図10に示すように、格納室42e内に配される流路切替え部材43は、所望の培養容器41の排出流路41cと連通する下流側分岐流路42dと、下流側共通流路42fとを連通可能とするため、内部に接続流路を有している。この接続流路と干渉せず、且つ、円環状に相互に離間し、複数の永久磁石50が埋め込まれている。また、格納室42eの外側であって、各永久磁石50と対向する位置に、コイルが捲回された磁性体からなる複数の電磁石51が相互に離間し集積流路部材42内に埋め込まれている。そしてコイルに導線(図示せず)にて通電することにより、流路切替え部材43を回転させることで、所望の下流側分岐流路42dと相対する位置に接続流路が位置付けられる。なお、コイルに通電するための導線は、閉鎖系の細胞培養装置1の外部へ引き回される。また、流路切替え部材43の回転軸は、集積流路部材42の下側共通流路42fの中心軸とほぼ一致する。
なお、流路切替え部材43の駆動機構は、上記の永久磁石50及び電磁石51からなる構成に限られない。例えば、流路切替え部材43を、集積流路部材42の下方(下側共通流路42f側)より突出するよう延在させ、この突出部に、例えば、ステッピングモータあるいはサーボモータにより回転駆動力を伝達する構成としても良い。この場合、閉鎖系を保つため、例えば、膜状の封止部材により、上記突出部の周囲を覆う必要がある。
図11は、図8に示す細胞培養容器41と集積流路部材42との接続部の部分縦断面図であり、固定部の構造を示す図である。図11では、一例として、図2に示す実施例2の第1のコネクタ10aを、細胞培養容器41の流入流路41bが第1の流路と連続するよう設けた構成を示している。また、図2に示す第2のコネクタ20aを、集積流路部材42の上側分岐流路42cが第2の流路21と連続するよう設けた構成を示している。そして、第2のコネクタ20aを構成する第2のハウジング25aのうち、第2の流路21(図11では、上流側分岐流路42c)を内包する領域の外周面を、2分割された第2のハウジング25bの先端部よりも更に前方(紙面上左側)へ延在されている。そして、第2のコネクタ20aは、延在された第2のハウジング25aの先端部近傍に、その内周面に円環状に形成された凸構造52を有する。また、第1のコネクタ10a(細胞培養容器41の流入流路41bを内包するコネクタ)は、第1のハウジング14aの外周面であって、第1の封止部材17aと干渉しない位置に円環状の凹構造53を有する。細胞培養容器41と集積流路部材42の接続時において、これら凹構造53と凸構造52とが係合することで、スナップフィット構造をなし、意図しない細胞培養容器41の脱落を防止できる。なお、図示しないが、細胞培養容器41の排出流路41c及び、集積流路部材42の下流側分岐流路42dについても上記と同様の構成を有する。
なお、図11では、無菌コネクタを構成する第1のコネクタ及び第2のコネクタとして、図2に示す実施例2の第1のコネクタ10a及び第2のコネクタ20bを用いる場合を例示したが、これに限られない。例えば、無菌コネクタとして、図1に示す実施例1の無菌コネクタ、図4に示す実施例3の無菌コネクタ、あるいは図5に示す実施例4の無菌コネクタを用いても良い。
図12は、図7に示す細胞培養装置を構成する細胞培養容器及び集積流路部材の変形例を示す図であり、図12(a)は細胞培養容器の上面図、図12(b)は細胞培養容器及び集積流路部材の外観斜視図である。上述の図7及び図8では、細胞培養容器41内の流入流路41b及び排出流路41cを、培養面41aを基準として上下に配置し、集積流路部材42の上流側分岐流路42c及び下流側分岐流路42dを同一側面内で上下に配する構成とした。図12(a)に示す細胞培養容器41では、円筒状の培養面41aの底面側に、培養面41aの対角線上の2箇所にてそれぞれ、培養面41aと連通され、横断面円形状の培養面41aの接線方向へと同一水平面内で平行に延在する流入流路41b及び排出流路41cを備える。これにより、流入流路41b及び排出流路41cは、細胞培養容器41の同一側面にて、水平方向に左右に接続口41dと繋がる。
また、図12(b)に示すように、集積流路部材42は、各側面(図12(b)では1つの側面のみ例示)全体を、例えば、ゴム等の弾性体よりなる封止部材54で覆い、細胞培養容器41の流入流路41b及び排出流路41cと相対する位置、挿通可能な位置にそれぞれスリット55を有する。図12(b)では、図示しないが、それぞれのスリット55、すなわち、流入流路41bと相対するスリット55の位置に、上流側分岐流路42bと連続するコネクタが、集積流路部材42の内部に配されている。また、同様に、排出流路41cと相対するスリット55の位置に、下流側分岐流路42dと連続するコネクタが、集積流路部材42の内部に配されている。このように構成することで、図9に示す構造と比較し部品点数を低減できる。すなわち、図9では集積流路部材42の各側面に、2つの封止部材を配するものであるが、図12(c)に示す構成では、1つの側面に配する封止部材は1つに半減できる。なお、スリット55は、相互に接続する流路の本数に応じて、形成すれば良く、集積流路部材42の同一側面に、三条のスリット55あるいは四条のスリット55を形成しても良い。
本実施例では、流路切替え部材43を、下流側共通流路42fと下流側分岐流路42dとを接続可能な接続流路を有する構成としたがこれに限られるものではない。例えば、上流側共通流路42bと上流側分岐流路42cとの接続を可能とする接続流路を有する構成とし、集積流路部材42内の上部に配する構成としても良い。
本実施例によれば、外界からの微生物あるいは細菌類等を含む粒子の侵入を防止しつつ、閉鎖系の細胞培養装置から所望の細胞培養容器を容易に取り出すことが可能となる。
また、本実施例によれば、所望の細胞培養容器を一方向に移動させることのみで、閉鎖系を保ちつつ、集積流路流路部材へ容易に着脱可能となる。
また、本実施例によれば、連通される、集積流路部材内の流路と細胞培養容器内の流路における閉鎖系を保ちつつ、流路抵抗を均一化することを可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の実施例の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…細胞培養装置,10,10a,10b…第1のコネクタ,11…第1の流路,12…第1の開口部,13,13a,13b…第1の管路,14,14a,14b…第1のハウジング,14c…可変突起部,15…第2の開口部,16…第1の凹部,17,17a,…第1の封止部材,17A…第1のスリット,18…第1のコネクタ端,20,20a…第2のコネクタ,21…第2の流路,22…第3の開口部,23,23a,23b…第2の封止部材,23A…第2のスリット,24…第2の凹部,25,25a,25b…第2のハウジング,26…第2のコネクタ端,31,41…細胞培養容器,32…供給バッグ,33…回収バック,34,42b…上流側共通流路,35,42c…上流側分岐流路,36,42d…下流側分岐流路,37,42f…下流側共通流路,38…流路切替え機構,39…しごきポンプ,41a…培養面,41b…流入流路,41c…排出流路,41d…接続口,41e…入口,41f…出口,42…集積流路部材,42a…流入口,42e…格納室,42g…排出口,42h…ポート,50…磁石,51…電磁石,52…凸構造,53…凹構造,54…封止部材,55…スリット
Claims (16)
- 内部に流体を通流させる第1の流路を有する第1のハウジングと、前記第1の流路と連続する第1の管路と、当該第1の管路の一端が解放されてなる第1の開口部と、前記第1のハウジングの端部により画定される第2の開口部と、前記第1の開口部は前記第2の開口部より前記第1のハウジングの軸方向内側に配され、前記第2の開口部を覆う第1の封止部材と、を有する第1のコネクタと、
内部に流体を通流させる第2の流路を有する第2のハウジングと、前記第2のハウジングの端部により画定される第3の開口部と、前記第3の開口部を覆う第2の封止部材と、を有する第2のコネクタと、を備え、
前記第1及び第2のコネクタは、相互に着脱可能であって、
前記第1の封止部材が、前記第2の開口部を画定する第1のハウジングの内周面と前記第2のハウジングの外周面との間隙を封止し、
前記第2の封止部材が、前記第3の開口部を画定する第2のハウジングの内周面と前記第1の管路の外周面との間隙を封止し、前記第1の流路及び第2の流路を連通することを特徴とする無菌コネクタ。 - 請求項1に記載の無菌コネクタにおいて、
前記第1の封止部材は、略中央部に第1のスリットを有し、
前記第2の封止部材は、略中央部に第2のスリットを有し、
前記第2のハウジングが前記第1のスリットを介して、前記第1のハウジング内へ挿通され、前記第1の管路が前記第2のスリットを介して、前記第2のハウジング内に挿通可能とされることを特徴とする無菌コネクタ。 - 請求項1に記載の無菌コネクタにおいて
前記第1の管路はニードル状を成し、当該第1の管路が前記第2の封止部材を貫通することで、前記第1の流路及び前記第2の流路を連通することを特徴とする無菌コネクタ。 - 請求項2に記載の無菌コネクタにおいて、
前記第1の封止部材は、縦断面が略H字状を成し、異なる2つの径を有する円板状部と、当該2つの円板状部を接続する接続部からなり、前記第1のスリットは、前記2つの円板状部及び接続部を貫通するよう形成されることを特徴とする無菌コネクタ。 - 請求項4に記載の無菌コネクタにおいて、
前記第1のハウジングは、前記第1の開口部より当該第1のハウジングの軸方向外側にて2分割されると共に、
前記第1の封止部材の前記第1の開口部と対向する前記円板状部の外縁部が、前記分割された第1のハウジングにより挟持され固定されることを特徴とする無菌コネクタ。 - 請求項5に記載の無菌コネクタにおいて、
前記第2の封止部材は、縦断面略H字状を成し、異なる径の2つの円板状部と、当該2つの円板状部を接続する接続部からなり、前記第2のスリットは、前記2つの円板状部及び接続部を貫通するよう形成されることを特徴とする無菌コネクタ。 - 請求項6に記載の無菌コネクタにおいて、
前記第2のハウジングは、前記第3の開口部を画定する端部側にて2分割されると共に、
前記第2の封止部材の前記第2の流路と対向する前記円板状部の外縁が、前記分割された第2のハウジングにより挟持され、前記第2の流路側に配される分割された一方の第2のハウジングの内周面は、前記第2の流路に向かうに従い内径が縮小する形状を有することを特徴とする無菌コネクタ。 - 請求項2に記載の無菌コネクタにおいて、
前記第1のハウジングの内周面と前記第1の管路の外周面との間に形成される空間に一端が連通し、且つ、他端が閉塞され、内部容積を可変とし得る可変突起を、前記第1のハウジングに設け、前記空間内の圧力状態を陽圧又は陰圧とすることを特徴とする無菌コネクタ。 - 請求項2に記載の無菌コネクタにおいて、
前記第1及び第2のコネクタが接続された状態から、一方のコネクタを他方のコネクタより離間する方向へ移動する場合、前記第1の管路が前記第2の封止部材から離間することで、前記第2の封止部材が前記第3の開口を封止し、前記第2のハウジングが前記第1の封止部材より離間することで、前記第1の封止部材が前記第2の開口部を封止することを特徴とする無菌コネクタ。 - 請求項2又は請求項3に記載の無菌コネクタにおいて、
前記第1及び第2のコネクタが接続された状態から、一方のコネクタを他方のコネクタより離間する方向へ移動する場合、前記第1の流路内の流体を陰圧状態とすることを特徴とする無菌コネクタ。 - 培養に要する液体を通流する流入流路と使用後の液体を排出する排出流路を有する細胞培養容器と、
複数の細胞培養容器を並列接続可能に構成され、各細胞培養容器に対応して上流側分岐流路及び下流側分岐流路を有し、少なくとも、前記複数の細胞培養容器のうちいずれか所望の細胞培養容器へ、前記上流側分岐流路を介して前記流入流路へ培養に要する液体を送液する集積流路部材と、を備え、
前記集積流路部材は、前記上流側分岐流路及び前記下流側分岐流路のそれぞれと連続する第1の管路を有する第1のハウジングと、各第1の管路の一端が解放されてなる第1の開口部と、前記第1のハウジングの端部により画定される第2の開口部と、前記第2の開口部を覆う第1の封止部材とを備え、
前記細胞培養容器は、前記流入流路及び排出流路をそれぞれ内包する第2のハウジングと、前記第2のハウジングの端部により画定される第3の開口部と、前記第3の開口部を覆う第2の封止部材とを備え、
前記第1の封止部材が、前記第1のハウジングの内周面と前記第2のハウジングの外周面との間隙を封止し、前記第2の封止部材が、前記第2のハウジングと前記第1の管路の外周面との間隙を封止し、前記細胞培養容器を前記集積流路部材に接続することを特徴とする細胞培養装置。 - 培養に要する液体を通流する流入流路と使用後の液体を排出する排出流路を有する細胞培養容器と、
複数の細胞培養容器を並列接続可能に構成され、各細胞培養容器に対応して上流側分岐流路及び下流側分岐流路を有し、少なくとも、前記複数の細胞培養容器のうちいずれか所望の細胞培養容器へ、前記上流側分岐流路を介して前記流入流路へ培養に要する液体を送液する集積流路部材と、を備え、
前記細胞培養容器は、前記流入流路及び前記排出流路のそれぞれと連続する第1の管路を有する第1のハウジングと、各第1の管路の一端が解放されてなる第1の開口部と、前記第1のハウジングの端部により画定される第2の開口部と、前記第2の開口部を覆う第1の封止部材とを備え、
前記集積流路部材は、前記上流側分岐流路及び下流側分岐流路をそれぞれ内包する第2のハウジングと、前記第2のハウジングの端部により画定される第3の開口部と、前記第3の開口部を覆う第2の封止部材とを備え、
前記第1の封止部材が、前記第1のハウジングの内周面と前記第2のハウジングの外周面との間隙を封止し、前記第2の封止部材が、前記第2のハウジングと前記第1の管路の外周面との間隙を封止し、前記細胞培養容器を前記集積流路部材に接続することを特徴とする細胞培養装置。 - 請求項11又は請求項12に記載の細胞培養装置において、
前記第1の封止部材は、略中央部に第1のスリットを有し、
前記第2の封止部材は、略中央部に第2のスリットを有し、
前記第2のハウジングが前記第1のスリットを介して、前記第1のハウジング内へ挿通され、前記第1の管路が前記2のスリットを介して、前記第2のハウジング内に挿通可能とされることにより、前記流入流路と前記上流側分岐流路が連通され、前記排出流路と前記下流側分岐流路が連通されることを特徴とする細胞培養装置。 - 請求項13に記載の細胞培養装置において、
前記流入流路及び排出流路の各端部は、前記細胞培養容器の1つの側面に配されると共に、前記上流側分岐流路及び下流側分岐流路の各端部は、前記集積流路部材の同一側面に配されることを特徴とする細胞培養装置。 - 請求項11に記載の細胞培養装置において、
前記集積流路部材に接続される細胞培養容器を取り外す場合において、前記第1の管路が前記2の封止部材から離間することにより、前記第2の封止部材が前記細胞培養容器の流入流路及び排出流路を封止し、前記第2のハウジングが前記第1の封止部材より離間することで、前記第1の封止部材が前記集積流路部材の上流側分岐流路及び下流側分岐流路を封止することを特徴とする細胞培養容器。 - 請求項12に記載の細胞培養装置において、
前記集積流路部材に接続される細胞培養容器を取り外す場合において、前記第1の管路が前記2の封止部材から離間することにより、前記第2の封止部材が前記集積流路部材の上流側分岐流路及び下流側排出流路を封止し、前記第2のハウジングが前記第1の封止部材より離間することで、前記第1の封止部材が前記細胞培養容器の流入流路及び排出流路を封止することを特徴とする細胞培養容器。
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