JPWO2016067371A1 - 数値制御装置 - Google Patents

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Abstract

切削工具と加工対象とを相対的に移動させて前記加工対象のねじ切り加工を行う数値制御装置(1)であって、前記加工対象を回転させる主軸と、切削加工により形成するねじのリード方向と垂直方向に沿って前記切削工具を前記加工対象に対して相対的に送り移動させる第1駆動軸と、前記切削工具を前記リード方向に沿って前記加工対象に対して相対的に送り移動させる第2駆動軸と、を制御する駆動部(10)と、前記第1駆動軸の移動に対して、往復送り移動である振動を重畳する振動手段(482,483)と、前記第2駆動軸がねじ切り加工の終点位置となるまでの移動量であるリード方向残距離が0となる前に、前記駆動部に前記振動を停止させてねじ切り加工を継続させるねじ切り終了振動調整部(484)と、を備える。

Description

本発明は、ワークとワークを加工する工具とを相対的に移動制御する数値制御装置に関する。
旋削加工において、切削工具をワークに対して送り動作させる切削工具送り機構と、上記切削工具を低周波振動させて切削工具送り駆動モータを制御する制御機構と、を有する数値制御装置が、従来提案されている(特許文献1〜3参照)。この数値制御装置では制御機構は、各種設定を行う操作手段と、操作手段によって設定されたワークの回転速度または切削工具1回転当たりの切削工具の送り量に応じて、切削工具を同期させて送り動作させる25Hz以上の低周波で動作可能なデータとして、送り軸のイナーシャまたはモータ特性といった機械特性に応じた少なくとも切削工具送り機構の前進量、後退量、前進速度、後退速度が予め表にされて格納されている振動切削情報格納手段と、振動切削情報格納手段に格納されている当該データに基づいて切削工具送り駆動モータを制御してなるモータ制御手段と、を有している。これによって、補間経路に沿って前進、後退動作を繰り返すことによって、低周波振動を生成している。また、輪郭制御に対して指定された角度方向に振動を重畳する技術も開示されている(特許文献4参照)。
特許第5033929号公報 特許第5139591号公報 特許第5139592号公報 特許第4293132号公報
しかしながら、上記従来の技術においては、輪郭制御と主軸回転位相とを同期して制御する低周波振動ねじ切り加工のねじリード方向と垂直方向の振動を重畳して行う制御については開示されていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、低周波振動ねじ切り加工においてねじ切り完了時の切り上げ動作が可能になる数値制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、切削工具と加工対象とを相対的に移動させて前記加工対象のねじ切り加工を行う数値制御装置であって、前記加工対象を回転させる主軸と、切削加工により形成するねじのリード方向と垂直方向に沿って前記切削工具を前記加工対象に対して相対的に送り移動させる第1駆動軸と、前記切削工具を前記リード方向に沿って前記加工対象に対して相対的に送り移動させる第2駆動軸と、を制御する駆動部と、前記第1駆動軸の移動に対して、往復送り移動である振動を重畳する振動手段と、前記第2駆動軸がねじ切り加工の終点位置となるまでの移動量であるリード方向残距離が0となる前に、前記駆動部に前記振動を停止させてねじ切り加工を継続させるねじ切り終了振動調整部と、を備えることを特徴とする。
本発明にかかる数値制御装置は、低周波振動ねじ切り加工においてねじ切り完了時の切り上げ動作が可能になるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1における数値制御装置の構成の一例を示すブロック図 実施の形態1において工具のみをZ軸方向およびX軸方向に移動させる場合の図 実施の形態1において加工対象をZ軸方向に移動させ、工具をX軸方向に移動させる場合の図 実施の形態1においてねじ切り加工を実行する様子を示す図 実施の形態1においてねじ逃げ溝を有する加工対象に対する工具の移動経路を示す図 実施の形態1において図5のねじ切り動作によるねじ溝の形成の様子を示す図 実施の形態1においてねじ逃げ溝が無い加工対象に対する工具の移動経路を示す図 実施の形態1において図7のねじ切り動作によるねじ溝の形成の様子を示す図 実施の形態1においてチャンファリング加工を説明する図 実施の形態1においてねじ切り加工に振動を重畳する様子を説明する図 実施の形態1にかかる「ねじ切り指令終点までの動作」、「ねじ切り指令終点での動作」および「切り上げ動作」の違いで動作方式A〜Fを分類した図 実施の形態1にかかる動作例1の加工プログラムの一部を示す図 実施の形態1にかかる動作例1において振動を重畳する前のプログラム指令経路を示す図 実施の形態1にかかる動作例2の加工プログラムの一部を示す図 実施の形態1にかかる動作例2において振動を重畳する前のプログラム指令経路を示す図 実施の形態2における動作方式Aを動作例1で説明した図 実施の形態2における動作方式Aを動作例2で説明した図 実施の形態3における動作方式Cを動作例1で説明した図 実施の形態3における動作方式Cを動作例2で説明した図 実施の形態3における動作方式Cの変形例を動作例1で説明した図 実施の形態3における動作方式Cの変形例を動作例2で説明した図 実施の形態4における動作方式Bを動作例1で説明した図 実施の形態4における動作方式Bを動作例2で説明した図 実施の形態5における動作方式Dを動作例1で説明した図 実施の形態5における動作方式Dを動作例2で説明した図 実施の形態6における動作方式Eを動作例1で説明した図 実施の形態6における動作方式Eを動作例2で説明した図 実施の形態7における動作方式Fを動作例1で説明した図 実施の形態7における動作方式Fを動作例2で説明した図
以下に、本発明の実施の形態にかかる数値制御装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる数値制御装置1の構成の一例を示すブロック図である。数値制御装置1は、加工対象および工具の少なくとも一方を駆動する駆動部10と、入力手段によって構成される入力操作部20と、表示手段によって構成される表示部30と、加工プログラムを解析して補間処理を実行する制御演算部40と、を有する。
駆動部10は、加工対象および工具のいずれか一方または両方を少なくとも2軸方向に駆動する機構である。駆動部10は、少なくとも第1駆動軸であるX軸および第2駆動軸であるZ軸を駆動制御する。駆動部10は、数値制御装置1上で規定された各軸方向に加工対象または工具を移動させるサーボモータ11と、サーボモータ11の位置および速度を検出する検出器12と、検出器12によって検出される位置および速度に基づいて、加工対象または工具の位置および速度の各軸方向の制御を行うX軸サーボ制御部13XおよびZ軸サーボ制御部13Zと、を有する。なお、以下では、駆動軸の方向を区別する必要がない場合には、X軸サーボ制御部13XおよびZ軸サーボ制御部13Zを単にサーボ制御部13と表記する。実施の形態1による数値制御装置1は、工具または加工対象に設けられたこれらの駆動軸によって、工具と加工対象とを相対的に振動を伴いながら移動経路に沿って移動させて加工対象の加工を行う。
また、駆動部10は、加工対象を保持する主軸を回転させる主軸モータ14と、主軸モータ14の位置および回転速度を検出する検出器15と、検出器15によって検出される位置および回転速度に基づいて、主軸の回転を制御する主軸制御部16と、を有する。
入力操作部20は、キーボード、ボタンまたはマウスといった入力手段によって構成され、ユーザによる数値制御装置1に対するコマンドの入力または加工プログラムもしくはパラメータなどの入力が行われる。表示部30は、液晶表示装置などの表示手段によって構成され、制御演算部40によって処理された情報が表示される。
制御演算部40は、入力制御部41と、データ設定部42と、記憶部43と、画面処理部44と、解析処理部45と、機械制御信号処理部46と、PLC(Programmable Logic Controller)回路部47と、補間処理部48と、加減速処理部49と、軸データ出力部50と、を有する。
入力制御部41は、入力操作部20から入力される情報を受け付ける。データ設定部42は、入力制御部41で受け付けられた情報を記憶部43に記憶させる。一例として、入力制御部41は、入力された内容が加工プログラム432の編集の場合には、記憶部43に記憶されている加工プログラム432に編集された内容を反映させ、パラメータが入力された場合には記憶部43のパラメータ431の記憶領域に記憶させる。
記憶部43は、制御演算部40の処理で使用されるパラメータ431、実行される加工プログラム432および表示部30に表示させる画面表示データ433といった情報を記憶する。また、記憶部43には、パラメータ431および加工プログラム432以外の一時的に使用されるデータを記憶する共有エリア434が設けられている。画面処理部44は、記憶部43の画面表示データ433を表示部30に表示させる制御を行う。
解析処理部45は、1以上のブロックを含む加工プログラム432を読み込み、読み込んだ加工プログラム432を1ブロック毎に解析し、移動経路と送り速度を読み出し、1ブロックで移動する移動指令を生成する移動指令生成部451と、加工プログラム432に振動指令が含まれているかを解析し、振動指令が含まれている場合に、振動指令に含まれる振動条件を生成する振動指令解析部452と、を有する。振動指令解析部452が生成する振動条件には、例えば、低周波振動の振幅が含まれる。
機械制御信号処理部46は、解析処理部45によって、数値制御軸である駆動軸を動作させる指令以外の機械を動作させる指令である補助指令を読み込んだ場合に、補助指令が指令されたことをPLC回路部47に通知する。PLC回路部47は、機械制御信号処理部46から補助指令が指令されたことの通知を受けると、指令された補助指令に対応する処理を実行する。
補間処理部48は、解析処理部45が解析した移動指令を用い、数値制御装置1の制御の周期である処理周期の間に、指定された送り速度で移動する移動量である指令移動量を算出する指令移動量算出部481と、工具または加工対象を振動させるための処理周期の間の移動量である振動移動量を算出する振動移動量算出部482と、処理周期当たりの指令移動量と振動移動量とを重畳した重畳移動量を算出する移動量重畳部483と、ねじ切り終了時の振動の調整を行うねじ切り終了振動調整部484と、を有する。なお、処理周期は補間周期とも呼ばれる。
加減速処理部49は、補間処理部48から出力された各駆動軸の重畳移動量を、予め指定された加減速パターンに従って、加減速を考慮した処理周期当たりの移動指令に変換する。軸データ出力部50は、加減速処理部49で処理された処理周期当たりの移動指令を、各駆動軸を制御するX軸サーボ制御部13X、Z軸サーボ制御部13Z、および主軸制御部16に出力する。
切削工具または加工対象を振動させながら加工を行うためには、上記したように、加工を行う際に、加工対象と切削工具とを相対的に移動させればよい。図2および図3は、旋削加工を行う実施の形態1による数値制御装置1の軸の構成を模式的に示す図である。図2および図3では、紙面内に直交するZ軸とX軸を設けている。図2は、加工対象61を固定し、例えば旋削加工を行う切削工具である工具62のみをZ軸方向とX軸方向とに移動させる場合である。また、図3は、加工対象61をZ軸方向に移動させ、工具62をX軸方向に移動させる場合である。図2および図3のいずれの場合でも、移動させる対象である加工対象61および工具62の両方またはいずれかにサーボモータ11を設け、加工対象61に主軸モータ14を設けることで、以下に説明する低周波振動ねじ切り加工処理を行うことが可能となる。
はじめに、低周波振動を伴わないねじ切り加工の説明を行う。図4は、ねじ切り加工を実行する様子を示す図である。なお、以後の説明においては、形成するねじのリード方向に沿って移動する送り軸であるリード軸はZ軸、リード軸と垂直方向に沿って移動する送り軸はX軸として説明する。なお、リード方向は主軸の回転軸の方向になっている。
図4に示すように、加工対象61は主軸の回転により回転し、工具62はリード方向であるZ軸方向に移動する。ねじ切り加工では通常、Z軸方向の送り軸の位置と、主軸の回転位相とを同期させてねじを加工する。主軸の回転速度とZ軸方向の移動速度がそれぞれ一定速度であれば、等間隔のねじピッチのネジ溝が形成される。
図5は、ねじ逃げ溝65を有する加工対象61に対する工具62の移動経路を示す図である。図6は、図5のねじ切り動作によるねじ溝の形成の様子を示す図である。図6のように加工対象61にねじ逃げ溝65を設けてある場合は、ねじ切り加工経路の終点部において、ねじの終端まで完全ねじを確保することができる。
図7は、ねじ逃げ溝65が無い加工対象61に対する工具62の移動経路を示す図である。図8は、図7のねじ切り動作によるねじ溝の形成の様子を示す図である。図8のように加工対象61にねじ逃げ溝65を設けていない場合は、ねじ切り加工経路の終点部において、徐々にねじ溝が浅くなるような形状となる。即ち、切り上げによる不完全ねじ部が形成される。
不完全ねじ部の形状を指定するためには、図9に示すようなチャンファリング加工を行う。チャンファリング加工は、工具62のねじ切り経路を連続させて斜め方向に切り上げる加工である。しかし、不完全ねじ部を最小にするためには、ねじ切り加工終点からチャンファリング加工なしで切り上げ動作を指令することがある。以下では、低周波振動を伴うねじ切り加工において、チャンファリング加工なしで切り上げ動作を行う場合を例として説明するが、チャンファリング加工後に切り上げ動作を行う動作についても同様の動作を行うことができる。
以下では、ねじ切り加工に低周波振動を重畳する場合について説明する。図10は、ねじ切り加工にX軸方向の振動を重畳する様子を説明する図である。図10に示すように、ねじ切り加工動作において、工具62のリード方向であるZ軸方向の動作にリード方向とは垂直方向であるX軸方向の往復送り移動である振動を重畳する。X軸方向の振動の重畳は、振動移動量算出部482および移動量重畳部483といった振動手段により実行される。なお、以下の説明において、等間隔のねじピッチのネジ溝を形成する場合は、主軸の回転速度とZ軸方向の移動速度とはそれぞれ一定速度になっている、即ち所定の速度比を保っているものとする。
低周波振動ねじ切りを実行する場合、主軸の回転に同期してリード軸であるZ軸を送り移動し、テーパねじ等の加工のためにX軸の移動を伴う場合は、Z軸の送り移動に対してX軸の移動を補間して送り移動し、さらに主軸の回転速度と予め定めた関係にある振動をX軸方向の送り移動に重畳する。工具62と加工対象61との相対的な振動はX軸の駆動制御で実現される。X軸、Z軸および主軸は駆動部10が駆動している。以下では、低周波振動を伴うねじ切り加工において、X軸の送り移動が指令されない場合を例として説明する。
そして、数値制御装置1は、ねじ切り指令終点位置でプログラム指令に対して位置ずれを生じないように振動を停止させる動作を行う。この動作は、後述するとおり複数の動作方式が考えられるが、適用する動作方式については数値制御装置1に予め定められていてもよいし、パラメータ431、加工プログラム432或いはその他の方法で指示されていてもよい。
ねじ終端部でプログラム指令に対して位置ずれを生じないようにねじ切り終了振動調整部484が駆動部10に振動を停止させる動作を大別すると、Z軸がねじ切り加工の終点位置となるまでの移動量であるリード方向残距離に基づいて、以下の2つの方式が考えられる。
(1)ねじ切り指令によるねじ切り加工の終点位置、即ちリード方向残距離が0となる位置に到達する前に振動を停止し、ねじ切り上げ部の形状が振動を重畳しないねじ切りと同様の形状となることを確保する方式。
(2)ねじ切り指令によるねじ切り加工の終点位置、即ちリード方向残距離が0となる位置まで振動を継続する方式。
図11は、「ねじ切り指令終点までの動作」、「ねじ切り指令終点での動作」および「切り上げ動作」の違いで動作方式A〜Fを分類した図である。動作方式A〜Fは、上記(1)および(2)で示したように「ねじ切り指令終点までの動作」で、終点の前で振動を停止させるか、或いは終点まで振動を継続させるかで大別される。動作方式Aは上記(1)の動作方式であり、動作方式B〜Fは上記(2)の動作方式である。
このように、実施の形態1にかかる数値制御装置1によれば、低周波振動ねじ切り加工においてねじ切り完了時の切り上げ動作が可能になる。
以下の実施の形態2から7では、動作方式A〜Fの動作方式を詳細に説明する。動作方式A〜Fのそれぞれを詳細に説明する前に、実施の形態2から7の説明で用いる2つの動作例である動作例1と動作例2とを説明する。
図12は、動作例1の加工プログラム432の一部を示す図である。図12の1行目は振動ねじ切りモードの指令であり、2行目はねじ切り指令であり、3行目は切り上げ指令である。図12の2行目の「W10.0」はねじ切り指令経路としてZ軸方向に10.0mm相対移動することを示しており、3行目の「U3.0」は、切り上げ指令経路としてX軸方向に3.0mm相対移動することを指示している。図13は、動作例1において振動を重畳する前のプログラム指令経路を示す図である。
図14は、動作例2の加工プログラム432の一部を示す図である。図14の1行目は振動ねじ切りモードの指令であり、2行目はねじ切り指令であり、3行目は切り上げ指令である。図14の2行目の「W10.0」はねじ切り指令経路としてZ軸方向に10.0mm相対移動することを示しており、3行目の「U3.0」はX軸方向に3.0mm相対移動することを指示しており、「W2.0」はZ軸方向に2.0mm相対移動することを指示している。図15は、動作例2において振動を重畳する前のプログラム指令経路を示す図である。図14の3行目の指令を反映して、図15の切り上げ指令経路はX軸方向に加えてZ軸方向にも移動する斜め方向の経路になっている。
上述した図12および図14の加工プログラム432には動作方式A〜Fによる違いは記載されていない。動作方式A〜Fは、先に説明したように、数値制御装置1に予め定められて実行されてもよいし、パラメータ431若しくは加工プログラム432の他の箇所で指示されることにより実行されてもよい。
実施の形態2.
実施の形態2では、ねじ切り指令終点位置、即ちねじ切り加工の終点位置に到達する前に振動を停止し、ねじ切り上げ部の形状が振動を重畳しないねじ切りと同様の形状となることを確保する動作方式である動作方式Aについて説明する。Z軸方向の送り速度は予め定めた速度であり、予め定めた周期でX軸方向の振動が重畳している場合、振動1周期あたりで移動するZ軸方向の距離が定まる。実施の形態2では、例えば、振動によって指令経路に重畳されるX軸方向の移動量が0となった時点で、ねじ切り指令終点位置、即ちねじ切り加工の終点位置までのZ軸方向の距離が振動1周期あたりで移動するZ軸方向の距離未満となった場合は、振動の重畳を停止する。
図16は、動作方式Aを動作例1で説明した図である。破線矢印は、図13に示した振動を重畳する前のプログラム指令経路である。動作方式Aは、低周波振動ねじ切り加工において、ねじ切り加工の終点位置までに振動を停止する方式である。具体的には、ねじ切り終了振動調整部484は、図16に示すように、振動の位相が0°即ち指令経路のX軸方向に振動により重畳される振動量が0となる時点で、ねじ切り指令終点位置即ちねじ切り加工の終点位置までの残距離が振動1周期あたりで移動するZ軸方向の距離未満となるまでは図16の(1)に示すように、振動を重畳したねじ切りを駆動部10に継続させる。そして、振動の位相が0°即ちX軸方向に重畳される振動量が0となる時点で、ねじ切り指令終点位置までの残距離が振動1周期あたりで移動するZ軸方向の距離未満となる図16の(2)の時点で、ねじ切り終了振動調整部484は駆動部10に振動の重畳を停止させる。その後は、図16の(3)に示すようにねじ切り指令終点位置まで振動を重畳しないねじ切り加工を行う。その後は、図16の(4)に示すようにプログラム指令経路に沿った切り上げ動作を行う。
図17は、動作方式Aを動作例2で説明した図である。破線矢印は、図15に示した振動を重畳する前のプログラム指令経路である。図16と同様に、ねじ切り終了振動調整部484は、振動の位相が0°即ち指令経路のX軸方向に振動により重畳される振動量が0となる時点で、ねじ切り指令終点位置までの残距離が振動1周期あたりで移動するZ軸方向の距離未満となるまでは図17の(1)に示すように、振動を重畳したねじ切りを駆動部10に継続させる。そして、振動の位相が0°即ちX軸方向に重畳される振動量が0となる時点で、ねじ切り指令終点位置までの残距離が振動1周期あたりで移動するZ軸方向の距離未満となる図17の(2)の時点で、ねじ切り終了振動調整部484は駆動部10に振動の重畳を停止させる。その後は、図17の(3)に示すようにねじ切り指令終点位置まで振動を重畳しないねじ切り加工を行う。その後は、図17の(4)に示すようにプログラム指令経路に沿った切り上げ動作を行う。
実施の形態2にかかる数値制御装置1によれば、振動を伴わないねじ切りと同様な切り上げ動作の実現が可能となる。
実施の形態3.
実施の形態3では、ねじ切り指令終点位置、即ちねじ切り加工の終点位置まで振動を継続する方式の代表例として動作方式Cについて説明する。
図18は、動作方式Cを動作例1で説明した図である。破線矢印は、図13に示した振動を重畳する前のプログラム指令経路である。動作方式Cの低周波振動ねじ切り加工においては、図18の(1)に示すように、ねじ切り終了振動調整部484は、ねじ切り指令終点位置まで駆動部10に振動を継続させ、振動を重畳した終点位置でねじ切り移動を終了する。そして、図18の(2)に示す、次の移動指令である切り上げ指令においては、プログラム指令経路のX軸方向の移動量からねじ切り指令終点位置における振動重畳量を差し引いたX軸方向の移動量となるように、駆動部10はX軸を駆動する。
図19は、動作方式Cを動作例2で説明した図である。破線矢印は、図15に示した振動を重畳する前のプログラム指令経路である。図18と同様に、図19の(1)に示すように、ねじ切り終了振動調整部484は、ねじ切り指令終点位置まで駆動部10に振動を継続させ、振動を重畳した終点位置でねじ切り移動を終了する。そして、図19の(2)に示す、次の移動指令である切り上げ指令においては、プログラム指令経路のZ軸方向の移動に変化はないが、プログラム指令経路のX軸方向の移動量からねじ切り指令終点位置における振動重畳量を差し引いたX軸方向の移動量となるように、駆動部10はX軸を駆動する。
次に、ねじ切り指令終点位置まで振動を継続する動作方式Cの変形例について説明する。動作方式Cの変形例においては、例えば、図12および図14の加工プログラム432の2行目のねじ切り指令によって、ねじ切り指令終点位置への移動と、予め定められた切り上げ量および切り上げ速度による切り上げ移動までの一連の動作が行われる。この切り上げ量および切り上げ速度は上述したようにパラメータ431として指示されていてもよいし、加工プログラム432のねじ切り指令に対して付加的に指定されてもよい。
図20は、動作方式Cの変形例を動作例1で説明した図である。破線矢印は、図13に示した振動を重畳する前のプログラム指令経路である。動作方式Cの変形例の低周波振動ねじ切り加工においては、図20の(1)に示すように、ねじ切り終了振動調整部484は、ねじ切り指令終点位置まで駆動部10に振動を継続させ、振動を重畳した終点位置でねじ切り移動を終了させる。そして、図20の(2)において、指定されたX軸方向の切り上げ量に従い、駆動部10は「ねじ切り上げ位置」までX軸方向に軸を移動させる。このときのX軸方向の移動量は、ねじ切り指令終点位置から「ねじ切り上げ位置」までのX軸方向の移動量から振動重畳量を差し引いた移動量の分だけX軸方向に移動を行う。その後、図20の(3)に示すように、「ねじ切り上げ位置」から次ブロックの指令位置まで移動を行う。なお、図20において、図12の加工プログラム432の3行目に指定されたX軸移動距離の起点は、切り上げ動作および振動の重畳を加味する前のねじ切り指令終点位置である。
図21は、動作方式Cの変形例を動作例2で説明した図である。破線矢印は、図15に示した振動を重畳する前のプログラム指令経路である。図21の(1)に示すように、ねじ切り終了振動調整部484は、ねじ切り指令終点位置まで駆動部10に振動を継続させ、振動を重畳した終点位置でねじ切り移動を終了させる。そして、図21の(2)において、指定されたX軸方向の切り上げ量に従い、駆動部10は「ねじ切り上げ位置」までX軸方向に軸を移動させる。このときのX軸方向の移動量は、ねじ切り指令終点位置から「ねじ切り上げ位置」までのX軸方向の移動量から振動重畳量を差し引いた移動量の分だけX軸方向に移動を行う。その後、図21の(3)に示すように、「ねじ切り上げ位置」から次ブロックの指令位置まで移動を行う。なお、図21において、図14の加工プログラム432の3行目に指定されたX軸およびZ軸の移動距離の起点は、切り上げ動作および振動の重畳を加味する前のねじ切り指令終点位置である。動作例2の図21の(3)においてはZ軸方向の相対移動が存在するため、図20の動作例1に比べて、(2)の動作と(3)の動作との違いが図面上分かりやすい例になっている。
実施の形態3にかかる数値制御装置1によれば、ねじ終端部まで振動を継続できると共に、切り上げ時間を短縮することが可能となる。
実施の形態4.
実施の形態4では、ねじ切り指令終点位置、即ちねじ切り加工の終点位置まで振動を継続する方式の他の例として動作方式Bについて説明する。
図22は、動作方式Bを動作例1で説明した図である。破線矢印は、図13に示した振動を重畳する前のプログラム指令経路である。動作方式Bの低周波振動ねじ切り加工においては、図22の(1)に示すように、ねじ切り終了振動調整部484は、ねじ切り指令終点位置まで駆動部10に振動を継続させる点は動作方式Cと同様である。しかし、ねじ切り指令終点位置のZ軸位置である図22の(2)で、振動を停止した後に振動重畳をキャンセルして、ねじ切り指令終点位置までX軸の位置を一旦戻す。即ち、図13で示した振動を重畳する前のプログラム指令経路に一旦戻す。その後、振動を重畳しないで図22の(3)に示すように切り上げ指令に従ったX軸方向の軸移動を行う。
図23は、動作方式Bを動作例2で説明した図である。破線矢印は、図15に示した振動を重畳する前のプログラム指令経路である。動作方式Bの低周波振動ねじ切り加工においては、図23の(1)に示すように、ねじ切り終了振動調整部484は、ねじ切り指令終点位置まで駆動部10に振動を継続させる。そして、ねじ切り指令終点位置のZ軸位置である図23の(2)で、振動を停止した後に振動重畳をキャンセルして、ねじ切り指令終点位置までX軸の位置を一旦戻す。即ち、図15で示した振動を重畳する前のプログラム指令経路に一旦戻す。その後、振動を重畳しないで図23の(3)に示すように切り上げ指令に従ったX軸およびZ軸方向の軸移動を行う。
このように、実施の形態4にかかる数値制御装置1によれば、ねじ終端部まで振動を継続することが可能となる。
実施の形態5.
実施の形態5では、ねじ切り指令終点位置、即ちねじ切り加工の終点位置まで振動を継続する方式の他の例として動作方式Dについて説明する。
図24は、動作方式Dを動作例1で説明した図である。破線矢印は、図13に示した振動を重畳する前のプログラム指令経路である。動作方式Dの低周波振動ねじ切り加工においては、ねじ切り終了振動調整部484は、図24の(1)に示すように、ねじ切り指令終点位置まで駆動部10に振動を継続させる点は動作方式Cと同様である。そして、ねじ切り指令終点位置で振動を停止した後、振動重畳量をキャンセルしない点も動作方式Cと同様である。しかし、その後の切り上げ指令において、切り上げ指令のX軸移動量が振動重畳量より小さい場合は、図24の(2)に示すように、X軸の位置を振動停止時の状態で保持する。そして、切り上げ指令において、切り上げ指令のX軸移動量が振動停止時の振動重畳量以上になった場合は、図24の(3)に示すように切り上げ指令に従ってX軸方向の軸移動を行う。
図25は、動作方式Dを動作例2で説明した図である。破線矢印は、図15に示した振動を重畳する前のプログラム指令経路である。動作方式Dの低周波振動ねじ切り加工においては、ねじ切り終了振動調整部484は、図25の(1)に示すように、ねじ切り指令終点位置まで駆動部10に振動を継続させる点は動作方式Cと同様である。そして、ねじ切り指令終点位置で振動を停止した後、振動重畳量をキャンセルしない点も動作方式Cと同様である。しかし、その後の切り上げ指令において、切り上げ指令のX軸移動量が振動重畳量より小さい場合は、図25の(2)に示すように、X軸の位置を振動停止時の状態で保持しつつZ軸方向の軸移動を行う。そして、切り上げ指令において、切り上げ指令のX軸移動量が振動停止時の振動重畳量以上になった場合は、図25の(3)に示すように切り上げ指令に従ってX軸およびZ軸方向の軸移動を行う。
動作方式Dは、重畳する振動の振幅が切り上げ指令のX軸移動距離以下である場合以外は使用できない。実施の形態5にかかる数値制御装置1によれば、ねじ終端部まで振動を継続することが可能となる。
実施の形態6.
実施の形態6では、ねじ切り指令終点位置、即ちねじ切り加工の終点位置まで振動を継続する方式の他の例として動作方式Eについて説明する。
図26は、動作方式Eを動作例1で説明した図である。破線矢印は、図13に示した振動を重畳する前のプログラム指令経路である。動作方式Eの低周波振動ねじ切り加工においては、ねじ切り終了振動調整部484は、図26の(1)に示すように、ねじ切り指令終点位置まで駆動部10に振動を継続させる点は動作方式Cと同様である。そして、ねじ切り指令終点位置で振動重畳量をキャンセルしない点も動作方式Cと同様である。しかし、動作方式Cとは異なり、ねじ切り指令終点位置で振動停止せず、その後の切り上げ指令において、切り上げ指令のX軸移動量が振動重畳量より小さい場合は、図26の(2)に示すように、X軸の位置は振動重畳量となるように移動し、切り上げ指令のX軸移動量が振動重畳量以上になった場合は、図26の(3)に示すように切り上げ指令に従ってX軸方向の軸移動を行う。X軸の位置が図26の(2)に示すように振動重畳量となるように移動する動作と図26の(3)に示すように切り上げ指令に従って移動する動作とは交互になり得るが、図26ではZ軸方向の動きがないため共にねじ切り指令終点位置におけるX軸方向での動作になっており、図面上は判別し難い状況になっている。図26の(2)および(3)の動作の様子は、次に説明するZ軸方向の動きがある動作例2を説明した図ではより明確に示される。
図27は、動作方式Eを動作例2で説明した図である。破線矢印は、図15に示した振動を重畳する前のプログラム指令経路である。動作方式Eの低周波振動ねじ切り加工においては、ねじ切り終了振動調整部484は、図27の(1)に示すように、ねじ切り指令終点位置まで駆動部10に振動を継続させる点は動作方式Cと同様である。そして、ねじ切り指令終点位置で振動重畳量をキャンセルしない点も動作方式Cと同様である。しかし、動作方式Cとは異なり、ねじ切り指令終点位置で振動停止せず、その後の切り上げ指令において、Z軸方向の軸移動を行いつつ、切り上げ指令のX軸移動量が振動重畳量より小さい場合は、図27の(2)に示すように、X軸の位置は振動重畳量となるように移動し、切り上げ指令のX軸移動量が振動重畳量以上になった場合は、図27の(3)に示すように切り上げ指令に従ってX軸方向の軸移動を行う。図27の(2)および(3)の動作は上述したように交互になっており、この動作をX軸上に射影した動作が図26での(2)および(3)の動作となっている。
動作方式Eは、重畳する振動の振幅が切り上げ指令のX軸移動距離以下である場合以外は使用できない。実施の形態6にかかる数値制御装置1によれば、ねじ終端部まで振動を継続することが可能となる。
実施の形態7.
実施の形態7では、ねじ切り指令終点位置、即ちねじ切り加工の終点位置まで振動を継続する方式の他の例として動作方式Fについて説明する。
図28は、動作方式Fを動作例1で説明した図である。破線矢印は、図13に示した振動を重畳する前のプログラム指令経路である。動作方式Fの低周波振動ねじ切り加工においては、ねじ切り終了振動調整部484は、図28の(1)に示すように、ねじ切り指令終点位置まで駆動部10に振動を継続させる点は動作方式Cと同様である。そして、ねじ切り指令終点位置で振動重畳量をキャンセルしない点も動作方式Cと同様である。しかし、動作方式Cとは異なり、ねじ切り指令終点位置で振動停止せず、その後の切り上げ指令において、切り上げ指令のX軸移動量が振動重畳量より小さい場合は、図28の(2)に示すように、X軸の位置は振動重畳量となるように移動する。しかしその後、切り上げ指令のX軸移動量が振動重畳量以上になった場合は振動を停止して、図28の(3)に示すように切り上げ指令に従ってX軸方向の軸移動を行う。動作方式Eとは異なり、図28の(3)に示すように切り上げ指令に従ってX軸方向の軸移動を行い始めた後は振動を行わない。X軸の位置が図28の(2)に示すように振動重畳量となるように移動する動作と図28の(3)に示すように切り上げ指令に従って移動する動作とは、図28ではZ軸方向の動きがないため共にねじ切り指令終点位置におけるX軸方向での動作になっている。
図29は、動作方式Fを動作例2で説明した図である。破線矢印は、図15に示した振動を重畳する前のプログラム指令経路である。動作方式Fの低周波振動ねじ切り加工においては、ねじ切り終了振動調整部484は、図29の(1)に示すように、ねじ切り指令終点位置まで駆動部10に振動を継続させる点は動作方式Cと同様である。そして、ねじ切り指令終点位置で振動重畳量をキャンセルしない点も動作方式Cと同様である。しかし、動作方式Cとは異なり、ねじ切り指令終点位置で振動停止せず、その後の切り上げ指令において、Z軸方向の軸移動を行いつつ、切り上げ指令のX軸移動量が振動重畳量より小さい場合は、図29の(2)に示すように、X軸の位置は振動重畳量となるように移動する。しかしその後、切り上げ指令のX軸移動量が振動重畳量以上になった場合は振動を停止して、Z軸方向の軸移動を行いつつ、図29の(3)に示すように切り上げ指令に従ってX軸方向の軸移動を行う。動作方式Eとは異なり、図29の(3)に示すように切り上げ指令に従ってX軸方向の軸移動を行い始めた後は振動を行わない。図29の(2)および(3)の動作をX軸上に射影した動作が図28での(2)および(3)の動作となっている。
動作方式Fは、重畳する振動の振幅が切り上げ指令のX軸移動距離以下である場合以外は使用できない。実施の形態7にかかる数値制御装置1によれば、ねじ終端部まで振動を継続することが可能となる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 数値制御装置、10 駆動部、11 サーボモータ、12,15 検出器、13 サーボ制御部、13X X軸サーボ制御部、13Z Z軸サーボ制御部、14 主軸モータ、16 主軸制御部、20 入力操作部、30 表示部、40 制御演算部、41 入力制御部、42 データ設定部、43 記憶部、44 画面処理部、45 解析処理部、46 機械制御信号処理部、47 PLC回路部、48 補間処理部、49 加減速処理部、50 軸データ出力部、61 加工対象、62 工具、65 ねじ逃げ溝、431 パラメータ、432 加工プログラム、433 画面表示データ、434 共有エリア、451 移動指令生成部、452 振動指令解析部、481 指令移動量算出部、482 振動移動量算出部、483 移動量重畳部、484 ねじ切り終了振動調整部。

Claims (5)

  1. 切削工具と加工対象とを相対的に移動させて前記加工対象のねじ切り加工を行う数値制御装置であって、
    前記加工対象を回転させる主軸と、切削加工により形成するねじのリード方向と垂直方向に沿って前記切削工具を前記加工対象に対して相対的に送り移動させる第1駆動軸と、前記切削工具を前記リード方向に沿って前記加工対象に対して相対的に送り移動させる第2駆動軸と、を制御する駆動部と、
    前記第1駆動軸の移動に対して、往復送り移動である振動を重畳する振動手段と、
    前記第2駆動軸がねじ切り加工の終点位置となるまでの移動量であるリード方向残距離が0となる前に、前記駆動部に前記振動を停止させてねじ切り加工を継続させるねじ切り終了振動調整部と、
    を備える
    ことを特徴とする数値制御装置。
  2. 前記ねじ切り終了振動調整部は、
    前記リード方向と垂直方向の距離へ前記振動により重畳される振動量が0となった時点で、前記リード方向残距離の移動に要する時間が前記振動の波長未満である場合は、前記駆動部に前記振動を停止させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 切削工具と加工対象とを相対的に移動させて前記加工対象のねじ切り加工を行う数値制御装置であって、
    前記加工対象を回転させる主軸と、切削加工により形成するねじのリード方向と垂直方向に沿って前記切削工具を前記加工対象に対して相対的に送り移動させる第1駆動軸と、前記切削工具を前記リード方向に沿って前記加工対象に対して相対的に送り移動させる第2駆動軸と、を制御する駆動部と、
    前記第1駆動軸の移動に対して、往復送り移動である振動を重畳する振動手段と、
    前記第2駆動軸がねじ切り加工の終点位置となるまでの移動量であるリード方向残距離が0となるまで、前記駆動部に前記振動を継続させるねじ切り終了振動調整部と、
    を備える
    ことを特徴とする数値制御装置。
  4. 前記ねじ切り加工の次の移動指令における前記リード方向と垂直方向の移動指令から前記ねじ切り加工の終点位置における前記振動の重畳量を差し引いた移動量を、前記リード方向と垂直方向の前記次の移動指令における移動量とする
    ことを特徴とする請求項3に記載の数値制御装置。
  5. 加工プログラムにてねじ切り加工指令を行うことで、前記ねじ切り加工の終点位置にて前記振動を終了させた後、前記リード方向と垂直方向に前記切削工具を前記加工対象に対して相対的にねじ切り上げ位置まで移動させ、前記ねじ切り加工の次の移動指令における前記リード方向と垂直方向の移動指令から前記ねじ切り加工の終点位置から前記ねじ切り上げ位置までの前記リード方向と垂直方向の距離を差し引いた移動量を、前記リード方向と垂直方向の前記次の移動指令における移動量とする
    ことを特徴とする請求項3に記載の数値制御装置。
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