JP7044734B2 - サーボ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、サーボ制御装置に関する。
従来より、加工方向に工具とワークとを相対的に揺動(振動)させることにより(揺動動作)、切屑を細分化する揺動加工が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1には、「切削工具130の往動時の切削加工部分と、復動時の切削加工部分とが一部重複し、ワークW周面のn+1回転目の切削部分に、n回転目に切削済みの部分が含まれ、この部分では、切削中に切削工具130が、ワークWに対して何ら切削を行わずに空削りする所謂、空振り動作が生じる。 切削加工時にワークWから生じる切屑は、前記空振り動作によって順次分断される。 工作機械10は、切削工具130の切削送り方向に沿った前記往復振動によって切屑を分断しながら、ワークWの外形切削加工等を円滑に行うことができる。」と記載されている。
また、特許文献2には、「加工中に移動経路に沿って加える振動の周波数と振幅とを規定した振動切削を行う指令を加工プログラムに設け、加工プログラム中の移動指令に基づくプログラム経路から、補正情報に基づいて加工対象に対する工具62の基準位置の軌跡である補正経路を生成し、この補正経路での加工に対して、補正経路に沿った振動を加えるようにした。これによって、補正経路以外の位置を削ったり、加工対象を削りすぎたりすることを防ぐことができる。このとき、補正経路に沿った振動を、振幅が数百マイクロメートル以下かつ周波数が数百Hz以下の低周波振動とすることで、切削により発生する切屑を振動により細かく分断することができる。」と記載されている。
特許第6416218号公報 特許第5606658号公報
揺動加工において不必要な切り込みが発生してしまうことを抑えることが望まれている。
本発明は、揺動加工において不必要な切り込みが発生してしまうことを抑えることが可能なサーボ制御装置を提供することを目的とする。
(1) 本開示の一態様は、複数軸の協調動作によりワークを旋削加工する工作機械において、前記ワーク及び工具を相対的に揺動するための揺動指令を生成する揺動指令生成部と、前記ワークと前記工具とを相対的に移動させるための移動指令に基づく位置偏差に前記揺動指令を印可し、定常位置偏差を控除する偏差控除部と、前記定常位置偏差を控除した後の前記移動指令に基づく位置偏差から補正量を算出する学習制御部と、を備えるサーボ制御装置に関する。
本発明によれば、揺動加工において不必要な切り込みが発生してしまうことを抑えることが可能なサーボ制御装置を提供することができる。
本実施形態に係る工作機械のサーボ制御装置を備えた加工システムの構成を説明する図である。 揺動動作における送り量と回転角度との関係を示す図である。 揺動動作においてハイパスフィルタにより定常偏差を控除していない場合の工具の動作を示すグラフである。 揺動動作においてハイパスフィルタにより定常偏差を控除した後の工具の動作を示すグラフである。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態の一例について説明する。なお、各図面において同一または相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、工作機械10のサーボ制御装置20を備えた加工システム1の構成を説明する図である。図1に示す加工システム1は、工作機械10と、工作機械10を制御するサーボ制御装置20とを備える。
工作機械10は工具11を有する。工具11は、例えば円筒形、円柱形、円錐形、または円錐台形などを有するワークWを旋削加工する。図1の例では、工具11は、ワークWの外周面を旋削加工する。図1の例では、ワークWの回転軸となるワークWの中心軸線をZ軸、Z軸に対して垂直な軸線をX軸としている。
工作機械10は、Z軸に沿う方向の形状が直線状に限られず、円弧状であるワークWの加工も可能である。また、工作機械10は、ワークWの外周面に限られず、円筒形のようなワークWの内周面の加工も可能である。また、工作機械10は、旋削加工に限られず、切削、研削又は研磨などの加工も可能である。
工作機械10は、モータ12としての主軸M0と、主軸M0と協調動作する2つの送り軸M1、M2とを有する。主軸M0はスピンドルモータを含み、送り軸M1、M2はサーボモータを含む。主軸M0および送り軸M1、M2は、サーボ制御装置20によって制御される。
主軸M0は、ワークWを該ワークWの中心軸線(Z軸)まわりに回転させる。送り軸M1は、Z軸方向(第一方向)に工具11を送ることとZ軸方向に工具11を往復運動、すなわち揺動させることの両方を行うことができる。送り軸M2は、X軸方向(第二方向)に工具11を送ることとX軸方向に工具11を往復運動、すなわち揺動させることの両方を行うことができる。
円柱形または円筒形のワークWを旋削加工する場合、ワークWをワークWの中心軸線(Z軸)まわりに回転するとともに、工具11はワークWの外周面の母線に沿うZ軸方向(この場合の加工方向)のみに送られる。
一方、円錐形または円錐台形、或いは円弧形のワークWのように外径がZ軸方向において異なるワークWを旋削加工する場合、ワークWが該ワークWの中心軸線(Z軸)まわりに回転するとともに、工具11はワークWの外周面の母線に沿う斜方向(Z軸方向およびX軸方向の合成方向)(この場合の加工方向)に送られる。この場合、工具11をワークWの外周面の母線に沿って斜め方向に送るために、少なくとも2つの送り軸M1、M2が必要とされる。送り軸M1と送り軸M2の両方を制御することにより、工具11はワークWの外周面の母線に沿って斜め方向に送られる。
制御装置20は、バスを介して互いに接続された、ROM(read only memory)やRAM(random access memory)などのメモリ、CPU(control processing unit)、および通信制御部を備えたコンピュータを用いて構成されている。さらに、サーボ制御装置20は、位置指令作成部22、揺動指令生成部23(図示しない揺動振幅計算部、揺動周波数計算部、および後述する図2の揺動指令計算部231を含む)、制御部26(後述する図1の加算器241、242、減算器251、学習制御器27、および位置速度制御器28を含む)、偏差控除部を構成するハイパスフィルタ31、および図示しない記憶部を備え、それら各部の機能もしくは動作は、上記コンピュータに搭載されたCPU、メモリ、および該メモリに記憶された制御プログラムが協働することにより達成されうる。
図示しない記憶部には、ワークWの加工条件などが記憶されている。ワークWの加工条件には、ワークWの中心軸線まわりにおけるワークWおよび工具11の相対的な回転速度、工具11およびワークWの相対的な送り速度、および、送り軸M1,M2の位置指令などが含まれる。
サーボ制御装置20にはCNC(Computer Numerical Controller)、PLC(Programmable Logic Controller)等の上位コンピュータ(不図示)が接続されており、前述した回転速度や送り速度などは上位コンピュータから図示しない記憶部に入力されてもよい。また、図示しない記憶部または位置指令作成部22はサーボ制御装置20内ではなく、上記の上位コンピュータに備えられていてもよい。
また、図示しない記憶部は、工作機械10に実行させる加工プログラムを記憶しており、サーボ制御装置20内のCPU(不図示)が、その加工プログラムから前述の回転速度および送り速度を加工条件として読みだして位置指令作成部22、揺動指令生成部23に出力するようになっていてもよい。
位置指令作成部22は、ワークWと工具11とを相対的に移動させる位置指令を作成する。具体的には、位置指令作成部22は、ワークWの中心軸線まわりにおけるワークWおよび工具11の相対的な回転速度ならびに工具11およびワークWの相対的な送り速度に基づいて、送り軸M1,M2の位置指令を作成する機能を有している。この位置指令は、工具11およびワークWをワークWの外周面の母線に沿う方向(加工方向)に相対的に送るときの目標位置を指示する指令となるものである。
揺動指令生成部23は、位置指令作成部22からの位置指令を使用して、ワークWと工具11とを相対的に揺動させる揺動指令を生成する。具体的には、揺動指令生成部23は、前述した回転速度および送り速度に基づいて、回転速度に対して正の非整数倍の揺動周波数になるように且つ工具11がワークWを断続切削するように、送り軸M1の揺動指令を作成する。揺動指令は、前述した中心軸線まわりにおける回転速度に対して非同期になるように作成された周期的な指令であり、揺動周波数と揺動振幅とを含んでいる。即ち、揺動動作の実行状態は、揺動周波数または揺動振幅によって表される。後述する揺動指令の式(1)におけるS/60×Iの項による値が揺動周波数に相当し、式(1)におけるK×F/2の項による値が揺動振幅に相当する。
ここで、断続切削とは、工具11が周期的にワークWに接触およびワークWから離間しながらワークWを旋削加工することを意味し、揺動切削または振動切削ともいう。また、図1においてはワークWが回転すると共に工具11がワークWに対して揺動するようになっているが、工具11がワークWの中心軸線まわりに回転すると共にワークWが工具11に対して揺動する構成であってもよい。また、図1において一つの送り軸M1,M2によりワークWの送り動作と揺動動作の両方を行っているが、ワークWの送り動作と揺動動作のそれぞれを別々の送り軸で行う構成であってもよい。
以下、揺動指令生成部23について詳細に説明する。図2は、送り量と回転角度との関係を示す図である。図2における横軸はワークWの回転角度を示し、縦軸は加工方向(すなわち、図1のワークWの外周面の母線に沿った方向)における工具11の送り量を示している。図2には斜方向に延びる複数の直線状破線C1、C2、C3…が示されている。図2から分かるように、破線C1と縦軸との間の交点の縦軸座標は、次の破線C2の開始点における縦軸座標に相当する。同様に、破線C2と縦軸との間の交点の縦軸座標は、次の破線C3の開始点における縦軸座標に相当する。これらの複数の直線状破線C1、C2、C3…は揺動指令が無い場合においてワークWにおける工具11の軌跡を示している。一方、図2に示される曲線A1,A2,A3…は、揺動指令がある場合においてワークW上における工具11の軌跡を示している。つまり、破線C1、C2、C3等は、揺動指令が加算される前の位置指令(元の指令値)のみを示し、曲線A1,A2,A3等は、揺動指令が加算された後の位置指令を示しているものとする。よって、曲線A1,A2,A3は、破線C1、C2、C3により表される各位置指令に余弦波状の揺動指令を加算して得られる指令を示している。
また、曲線A1はワークWの第一回転目における工具11の軌跡であり、曲線A2はワークWの第二回転目における工具11の軌跡であり、曲線A3はワークWの第三回転目における工具11の軌跡である。簡潔にする目的で、ワークWの第四回転目以降の工具11の軌跡は図示を省略している。
揺動指令生成部23は以下のようにして揺動指令を作成する。揺動指令生成部23は、位置指令作成部22によって作成された送り軸M1,M2の位置指令である破線C1、C2、C3の各々を基準軸線とする曲線A1,A2,A3のような指令を作成するため、余弦波状の揺動周波数を決定する。後述する式(1)におけるS/60×Iの項による値が揺動周波数となる。
上記の揺動周波数を決定する場合、図2に示されるように、或る破線、例えば破線C2を基準軸線とする余弦波状の曲線A2の初期位相は、一つ前の破線、例えば破線C1を基準軸線とする余弦波状の曲線A1に対して半周期ズレるのが好ましい。その理由は、半周期ズレた場合には、揺動指令の揺動振幅を最小限にでき、その結果、最も効率的に切屑を細断できるためである。
揺動指令生成部23は、破線C1、C2、C3の各々を基準軸線とする曲線A1,A2,A3のような指令を作成するため、前述した揺動指令の揺動振幅を決定する。後述する式(1)におけるK×F/2の項による値が揺動振幅となる。図2に示される曲線A1と曲線A2とは、回転角度が約0度の箇所B1と回転角度が約240度の箇所B2とにおいて互いに重なっている。図2から分かるように箇所B1、B2においては破線C1に対する曲線A1の最大値は、破線C2に対する曲線A2の最小値よりも大きい。言い換えれば、揺動指令生成部23は、前の曲線A1と後の曲線A2とが部分的に互いに重なるように揺動振幅を決定するのが望ましい。なお、曲線A1,A2,A3においては、送り速度が一定のため、各揺動指令の揺動振幅もすべて同じとなる。
この重なり箇所B1、B2においては、工具11が曲線A2の軌跡で加工しているときにワークWから離間するので、ワークWは加工されない。本実施形態においては、このような重なり箇所B1、B2が周期的に発生するので、いわゆる断続切削を行うことができる。図2に示される例においては、曲線A2に従った動作により切屑が箇所B1、B2においてそれぞれ発生することとなる。つまり、第二回転目の曲線A2においては二つの切屑が発生する。このような断続切削が周期的に行われるので振動切削が可能となる。
さらに、破線C3に対して形成される曲線A3は曲線A1と同じ形状である。曲線A2と曲線A3とは、回転角度が約120°の箇所B3と約360°の箇所B4において重なっている。曲線A3に従った動作により切屑が箇所B3、B4においてそれぞれ発生することとなる。つまり、第三回転目の曲線A3においては二つの切屑が発生する。以降、ワーク一回転毎に二つの切屑が発生する。ただし、一回転目では切屑は発生しない。
このようにして揺動周波数と揺動振幅とを定めることにより、制御部26内の揺動指令生成部23は揺動指令を作成する。
例えば、揺動指令は、次式(1)のように表される。
Figure 0007044734000001
式(1)において、Kは揺動振幅倍率、FはワークWの一回転当たりの工具11の移動量、すなわち毎回転送り量[mm/rev]、SはワークWの中心軸線まわりの回転速度[min-1],or [rpm]、Iは揺動周波数倍率、である。ここで、前述の揺動周波数は式(1)におけるS/60×Iの項に相当し、前述の揺動振幅は式(1)におけるK×F/2の項に相当する。但し、揺動振幅倍率Kは1以上の数とし、揺動周波数倍率Iはゼロより大きい非整数とする(例えば0.5、0.8、1.2、1.5、1.9、2.3、または2.5、…等の正の非整数)。揺動振幅倍率Kおよび揺動周波数倍率Iは定数である(図2の例では、Iは1.5である)。
揺動周波数倍率Iを整数としない理由は、ワークWの中心軸線まわりの回転数と全く同じになる揺動周波数の場合には、前述した重なり箇所B1、B2、B3、B4等を発生させることができず、揺動切削による切屑の細断効果が得られなくなるからである。
また、式(1)によると、揺動指令は、位置指令を示す各破線C1、C2、C3を基準軸線とする余弦波に対して(K×F/2)の項がオフセット値として減じられた指令となっている。このため、位置指令に揺動指令を加算して得られる合成指令値に基づく工具11の位置軌跡を、工具11の加工方向において位置指令による位置を上限として制御することができる。そのため、図2の曲線A1、A2、A3等は、破線C1、C2、C3等を+方向(すなわち、工具11の加工方向)において超えないようになっている。
さらに、式(1)で表されるような揺動指令とすることで、図2の曲線A1から分かるように、工具11の加工開始点(横軸の0°の位置)で工具11の送り方向に初めから大きな揺動が出ないようにしている。
なお、揺動周波数と揺動振幅とを定める際に調整される各パラメータ(式(1)におけるK、I)の初期値は、工作機械10の稼働前に図示しない記憶部に記憶されているものとする。ワークWの回転速度(S)は、図示しない記憶部に加工条件として事前に記憶されている。毎回転送り量Fは、その回転速度(S)と位置指令作成部22が作成した位置指令とから求められる。
例えば、ワークの加工形状が円筒形、円柱形の場合、ワークWの外周面の母線に沿う送り軸M1(Z軸)方向である加工方向に沿って、揺動が行われる。
一方、ワーク加工形状が円錐形、円錐台形(テーパ)の場合または円弧形を含む場合、例えば、ワークWの外周面の母線に沿う斜め方向、すなわち送り軸M1(Z軸)方向と送り軸M2(X軸)方向との合成方向である加工方向に沿って、揺動が行われる。
揺動指令生成部23の揺動指令計算部231は、揺動振幅および揺動周波数に基づいて、式(1)より、揺動指令を計算する。
制御部26は、前述の位置指令と送り軸M1,M2の実位置との差である位置偏差に前述の揺動指令を加算して得られる合成指令(例えば位置指令値)に基づいて、トルク指令を作成して送り軸M1,M2を制御する機能を有する。送り軸M1,M2の実位置は、その送り軸M1,M2に搭載されたエンコーダ等の位置検出部(不図示)により得られる位置フィードバック値に相当する。
制御部26は、加算器241、242、減算器251、学習制御器27、及び位置速度制御器28を備える。
減算器251は、位置指令作成部22により作成された位置指令(移動指令)と、送り軸M1,M2におけるエンコーダからの位置フィードバック(実位置)との差である位置偏差を求める。加算器241は、偏差控除部を構成し、減算器251から出力され積分されて得られた位置偏差と、揺動指令生成部23により作成された揺動指令とを加算して、合成指令を作成する。
ハイパスフィルタ31は、偏差控除部を構成し、加算器241から出力された直後の合成指令のうちの高周波数成分を通過させ、低周波成分を取り除くことにより、低周波成分に含まれる定常偏差(定常位置偏差)を取り除いて、合成指令を作成する。
学習制御器27は、工具11の揺動におけるX軸、Z軸方向のうちのいずれか一方の揺動について学習を行う。学習制御器27は、ハイパスフィルタ31から出力された合成指令を入力し、合成指令の補正量が小さくなるように学習制御を行うことにより合成指令の補正量を求める。加算器242は、位置速度制御器28に入力される直前の合成指令に、学習制御器27により求められた補正量を加算する。
位置速度制御器28は、学習制御器27により補正された合成指令に基づいて、位置制御、速度制御および電流制御を行い、送り軸M1,M2におけるサーボモータを駆動制御する。
以上のような構成による加工システム1においては、前述のように、ハイパスフィルタ31により加算器241から出力された直後の合成指令のうちの低周波成分が取り除かれることにより、低周波成分に含まれる定常偏差が取り除かれる。このため、図4に示すように、実位置(太線のグラフ)は、移動指令(細線のグラフ)から、横軸であるX軸方向において大きく外れておらず、移動指令とほぼ一致している。図4は、揺動動作においてハイパスフィルタ31により定常偏差を控除した後の工具11の動作を示すグラフである。
これに対してハイパスフィルタ31による定常偏差の控除がなされない場合には、学習制御器27は、定常偏差についても学習してしまうため、図3に示すように、実位置(太線のグラフ)は、移動指令(細線のグラフ)から、横軸であるX軸方向において大きく外れている。このため、例えば、ワークWの断面形状がテーパ形状や円弧形状の場合には、ワークWに対する不要な切り込みが発生する。図3は、揺動動作においてハイパスフィルタ31により定常偏差を控除していない場合の工具11の動作を示すグラフである。
以上説明した本実施形態は、以下のような効果を奏する。
本実施形態では、ワークWと工具11とを相対的に移動させるための移動指令に基づく位置偏差に前記揺動指令を印可し、定常位置偏差を控除する偏差控除部としてのハイパスフィルタ31、加算器241と、前記定常位置偏差を控除した後の前記移動指令に基づく位置偏差から補正量を算出する学習制御部としての学習制御器27と、を備える。これにより、学習制御器27が定常偏差についても学習してしまうことにより移動指令に対して実位置が大きく突出することを抑えることが可能となる。このため、特に、揺動加工において不必要な切り込みが発生することを抑えることが可能となり、例えば、ワークWの断面形状がテーパ形状や円弧形状の場合に、揺動加工において不必要な切り込みが発生することを抑えることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、種々の変更および変形が可能である。例えば、上述した実施形態では、ワークWが回転すると共に工具11がワークWの外周面の母線に沿って揺動する構成を例示したが、本発明はこの構成に限定されない。
本発明に係る工作機械は、ワークWと工具11をワークWの中心軸線まわりに相対的に回転させる主軸M0と、該中心軸線に沿った加工方向にワークWと工具11とを相対的に送る少なくとも二つの送り軸M1、M2等とを制御して、ワークWを加工する構成であればよい。例えば、工具11がワークWの中心軸線まわりに回転すると共にワークWが工具11に対して揺動する構成、あるいは、ワークWが回転すると共に工具11に対してワークWがワークWの外周面の母線に沿った方向に揺動する構成が想定されうる。本発明では、工具11がワークWの中心軸線まわりに回転してワークWを切削する加工方法も加工の一種とする。
1 加工システム
10 工作機械
11 工具
20 サーボ制御装置
23 揺動指令生成部
27 学習制御器(学習制御部)
31 ハイパスフィルタ(偏差控除部)
241 加算器(加算部、偏差控除部)
242 加算器(加算部)
251 減算器(減算部)
M0 主軸
M1,M2 送り軸
W ワーク

Claims (2)

  1. 複数軸の協調動作によりワークを旋削加工する工作機械において、
    前記ワーク及び工具を相対的に揺動するための揺動指令を生成する揺動指令生成部と、
    前記ワークと前記工具とを相対的に移動させるための移動指令に基づく位置偏差に前記揺動指令を印可し、定常位置偏差を控除する偏差控除部と、
    前記定常位置偏差を控除した後の前記移動指令に基づく位置偏差から補正量を算出する学習制御部と、を備えるサーボ制御装置。
  2. 前記偏差控除部は、ハイパスフィルタを有する請求項1に記載のサーボ制御装置。
JP2019063998A 2019-03-28 2019-03-28 サーボ制御装置 Active JP7044734B2 (ja)

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