JP2016194860A - 振動切削加工装置および振動切削加工方法 - Google Patents
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切削加工としては、回転主軸に切削工具を装着して実行される回転切削が多用されている。回転切削としては、フライスを用いた平面切削、エンドミルを用いた平面加工や段差加工あるいは溝加工があるほか、ドリルによる孔開け等がある。
このような切削加工においては、その作業性および加工品質を改善するために、振動を伴う切削加工が開発されている。
このような専用の工作機械では、振動発生機構が追加される分、構造の複雑化が避けられず、製造コストの上昇も避けられない。
また、主軸ヘッド周辺に振動発生機構を追加する必要があり、周囲との干渉が問題になるほか、既存の工作機械に後付けすることが困難という問題もあった。
特許文献2では、振動切削情報格納部に、複数軸方向(X軸,Z軸)の同期送り動作により切削工具を低周波振動させるデータが格納され、このデータに基づいてモータ制御部が、サーボアンプを介して駆動モータを制御している(段落0032〜0033参照)。
なお、特許文献2においては、振動発生のための制御が、駆動モータのサーボ系において行われ、振動パターンは低周波(例えば振動周波数25Hz)の正弦波とされている(段落0034,0035参照)。
しかし、特許文献2においては、以下のような不都合が避けられなかった。
すなわち、トルク制御の結果として工具の振動が得られるが、モータで駆動される部分(工具を含む制御対象の駆動機構の可動側部分)の慣性等で、制御目標として入力される振動波形のとおりには振動しない。
このため、入出力の波形に乖離が生じにくい正弦波が専ら利用されるとともに、その他の任意の波形を利用することが難しい。
例えば、ワークの側面をエンドミルの側面刃で平面切削する際に、加工面に送り方向の縞模様パターンが生じることがある。このような縞模様を抑制するために、エンドミルを送り方向と交差方向(エンドミルの回転軸線方向)に振動させることが有効である。しかし、振動波形が正弦波であると、波形の極大極小部位で振動変位が緩やかになり、振動による効果が十分でなくなり、縞が十分に消せなくなる可能性がある。
このようなことから、振動切削を行う際に、正弦波に限定されず、任意の振動波形での振動切削が行えるようにすることが要望されていた。
この際、振動制御部により、送り駆動機構の位置フィードバックに振動波形信号が重畳され、送り駆動機構に戻される。その結果、送り駆動機構は、所期の加工動作に加えて、重畳された振動波形信号に基づいて工具を振動させる。そして、工作機械において、所期の振動切削が実行される。
これにより、工作機械において、専用の振動発生機構なしに、振動切削を行うことができる。
そして、送り駆動機構の速度フィードバックあるいは駆動モータのトルク制御のような、位置フィードバックのいわゆる内側のフィードバックループに対する振動信号付与のような慣性による振動波形の変形を回避することができる。
その結果、本発明によれば、任意波形での振動切削が可能となり、品質向上のための機能に即した振動付与が実現できる。
これにより、任意の波形パターンでの振動切削を行うことができ、加工内容に応じた適切な振動波形を選択することができる。
なお、振動波形信号生成部において、振動波形信号の生成を外部からの指定信号などで断続切り替え可能としてもよく、振動切削モードと振動なしの通常切削モードとの選択を容易に行うことができる。
図1において、振動切削加工装置1は、工具2によりワーク3を切削加工する工作機械10と、この工作機械10を制御する制御装置20とを有する。
さらに、主軸ヘッド6には、主軸7を回転駆動する主軸駆動機構14が設置されている。
操作盤30は、オペレータの外部操作を受け付けるとともに、制御装置20の各部状態を表示する等の機能を有する。
NC制御部31は、プログラムメモリ32に格納されているNCプログラムに基づいて、制御装置20の各部ないし工作機械10の各部を制御する。
Z軸制御部23はサーボアンプ231を有し、サーボアンプ231はNC制御部31からのZ軸目標値に応じた指令信号を、工作機械10のZ軸駆動機構13に送る。
Z軸駆動機構13はサーボモータ131を有し、サーボモータ131はサーボアンプ231からの指令信号に応じて作動し、Z軸移動部分132を移動させる。
パルスジェネレータ133の出力は、速度フィードバックとして、サーボアンプ231の入力側に戻されている。
Z軸位置検出器134の出力は、位置フィードバックとして、サーボアンプ231の入力側に戻されている。
振動制御部40は、NC制御部31の制御のもとで、各軸の位置フィードバックに振動波形を加算し、重畳することで、X、Y,Z各軸の動作に振動を加えることができる。
波形パターンメモリ41は、複数の波形パターン411を記憶しており、NC制御部31からの波形指定に基づいて複数の波形パターン411のうちいずれかを出力可能である。
振動波形信号生成部42における振動波形信号の生成ないし出力は、NC制御部31からの指令に基づいて断続が切り替えられる。
このような振動波形信号生成部42の動作の断続により、振動制御部40による振動加算の断続切り替えが行われる。
図5において、工具2であるエンドミル201は、Z軸方向を回転中心としてC方向に回転駆動される。そして、ワーク3に対して、X軸方向に送られ、エンドミル201の側面刃で切削加工を行う。
このような切削動作においては、エンドミル201をZ軸方向(送り方向であるX軸方向と交差する方向)に振動させることで、加工面の加工縞の解消を図ることができる。
図7(C)に示すように、エンドミル201の底刃が溝底面303との摩擦抵抗を受け、曲げられた状態で、エンドミル201がZ軸方向に持ち上げられることで、底刃と溝底面303との接触が一時的に解消され、エンドミル201の曲げを解消することができる。
このような曲げ解消を一定時間毎に行うことで、エンドミル201の折損を未然に防止することができる。
図8(A)のような送り動作を行う際に、図8(B)のような三角波の振動を加えることで、図8(C)のように進退しつつ送る動作を行うことができる。
このように、本実施形態においては、送り方向と振動方向は任意に設定することができるとともに、振動の波形も任意に選択することができる。
この際、振動制御部40により、各軸駆動機構11〜13を制御する各軸制御部21〜23の位置フィードバックに振動波形信号が重畳され、各軸駆動機構11〜13に戻される。
その結果、各軸駆動機構11〜13において、所期の加工動作に加えて、重畳された振動波形信号に基づいて工具2を振動させることができる。その結果、工作機械10において、所期の振動切削が実行される。これにより、工作機械10において、専用の振動発生機構なしに、振動切削を行うことができる。
そして、各軸駆動機構11〜13を制御する各軸制御部21〜23の速度フィードバックあるいは駆動モータのトルク制御のような、位置フィードバックの内側のフィードバックループに対する振動信号付与のような慣性による振動波形の変形を回避することができる。
その結果、本実施形態の振動切削加工装置1によれば、任意波形での振動切削が可能となり、品質向上のための機能に即した振動付与が実現できる。
このため、振動制御部40では、複数の波形パターン411のいずれかを、NC制御部31からの波形指定で選択することができ、選択した波形パターン411の振動波形信号を生成することで、この信号を位置フィードバックに重畳することができる。
さらに、振動波形信号生成部42において、NC制御部31からの断続指定で振動波形信号の生成を断続切り替えるようにしたので、振動切削モードと振動なしの通常切削モードとの選択を容易に行うことができる。
振動波形を、三角波または鋸波とすることで、図6あるいは図8のように、振動の最大値と最小値との間で変化率が一定の振動切削を行うことができる。
また、振動波形を矩形波とすることで、最大値と最小値との二値が切り替わるような振動を伴う切削とすることができる。図7のように、矩形波とする際には、いわゆるパルスのデューティ比の設定により、最大値と最小値との継続時間を調整することができる。
前記実施形態において、工作機械10は、クロスレール5を用いた門型マシニングセンタ形式としたが、立て型あるいは横型など、他の形式のマシニングセンタなどであってもよい。
前記実施形態において、工具2としてエンドミル201を例示したが、正面フライス、タップ切り工具、ドリルあるいはその他の切削工具であってもよい。
さらに、振動の周期あるいは振幅についても、加工内容に応じて適宜選択すればよい。
Claims (4)
- 工具によりワークを切削加工する工作機械と、前記工作機械を制御する制御装置とを有し、前記工作機械は前記制御装置で制御されて前記工具を前記ワークに対して相対移動させる送り駆動機構を有し、かつ前記送り駆動機構を前記制御装置で制御されて前記工具を前記ワークに対して振動させる振動切削加工装置であって、
前記送り駆動機構は、前記工具の位置に関する位置フィードバックを有し、
前記制御装置は、前記位置フィードバックに振動波形信号を重畳する振動制御部を有することを特徴とする振動切削加工装置。 - 請求項1に記載した振動切削加工装置において、
前記振動制御部は、複数の波形パターンを記憶する波形パターンメモリと、前記波形パターンに基づいて前記振動波形信号を生成する振動波形信号生成部とを有することを特徴とする振動切削加工装置。 - 請求項1または請求項2に記載した振動切削加工装置において、
前記振動波形信号の波形は、三角波、鋸波、矩形波のいずれかであることを特徴とする振動切削加工装置。 - 工具によりワークを切削加工する工作機械と、前記工作機械を制御する制御装置とを有し、前記工作機械は前記制御装置で制御されて前記工具を前記ワークに対して相対移動させる送り駆動機構を有する切削加工装置を用い、前記送り駆動機構を前記制御装置で制御して前記工具を前記ワークに対して振動させる振動切削加工方法であって、
前記送り機構は、前記工具の位置に関する位置フィードバックを有し、
前記位置フィードバックに振動波形信号を重畳することを特徴とする振動切削加工方法。
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