JPWO2016047243A1 - 熱式流量計 - Google Patents

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Abstract

副通路を流れる被計測気体の流速分布の偏りを低減することにより、計測精度の良い熱式流量計を提供する。主通路124を流れる被計測気体IAの一部を取り込む副通路330は、流量計測素子602に向かって湾曲した湾曲通路32aを有している。湾曲通路32aには、湾曲通路32aの内周側CIに比べて、湾曲通路32aの外周側COを流れる被計測気体IAの圧力損失が高くなるように、外周側COを流れる被計測気体IAの流れに抵抗を付与する抵抗部50が形成されている。

Description

本発明は熱式流量計に関する。
気体の流量を計測する熱式流量計は流量を計測するための流量計測素子を備え、前記流量計測素子と計測対象である前記気体との間で熱伝達を行うことにより、前記気体の流量を計測するように構成されている。熱式流量計が計測する流量は色々な装置の重要な制御パラメータとして広く使用されている。熱式流量計の特徴は、他の方式の流量計に比べ相対的に高い精度で気体の流量、例えば質量流量を計測できることである。
しかしさらに気体流量の計測精度の向上が望まれている。例えば、内燃機関を搭載した車両では、省燃費の要望や排気ガス浄化の要望が非常に高い。これら要望に応えるには、内燃機関の主要パラメータである吸入空気量を高い精度で計測することが求められている。
内燃機関に導かれる吸入空気量を計測する熱式流量計は、吸入空気量の一部を取り込む副通路と前記副通路に配置された流量計測素子とを備え、前記流量計測素子が被計測気体との間で熱伝達を行うことにより、前記副通路を流れる被計測気体の状態を計測して、前記内燃機関に導かれる吸入空気量を表す電気信号を出力する。
たとえば、このような熱式流量計の技術として、特許文献1には、「板状基板のセンサ素子の実装面側と、センサ素子の実装面側とは反対側の背面側とにそれぞれ流体通路が構成されるように、板状基板を配置し、副通路の板状基板の上流側に曲線を描いて向きを変える曲線通路部を備えた流量測定装置」が記載されている。この文献では、「センサ素子実装面と対向する、曲線通路部の側壁面側に位置する端部が、側壁面に沿う方向において曲線通路部の内回り壁面側に位置するように傾斜した傾斜部を、曲線通路部の外回り壁面に設けた」点が記載されている。
特開2011−75359号公報
特許文献1の如き熱式流量計は、曲線通路部(湾曲通路)の外回り壁面(外周壁面)に傾斜部を設けることにより、センサ素子に向かうダストの侵入を抑えているが、流れる被計測気体に抵抗を与えず、単に外周り壁面(外周壁面)に傾斜部を設けた場合、発明者らが行った流体解析等から、内回り壁面(内周壁面)に、剥離流(剥離渦)が発生することがわかった。この結果、内回り側(内周側)に比べて外回り側(外周側)の方が、速い流速分布になり、センサ素子へ向かう流れが偏ってしまう。この偏りは、脈動時などの過渡の流れが発生した際に変化し、流量計測素子上の流速が非過渡時と異なることがある。この結果、脈動発生時の計測誤差要因となることがあった。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、副通路を流れる被計測気体の流速分布の偏りを低減することにより、計測精度の良い熱式流量計を提供することにある。
前記課題を鑑みて、本発明に係る熱式流量計は、主通路を流れる被計測気体の一部を取り込む副通路と、前記副通路を流れる被計測気体の流量を計測する流量計測素子とを備え、該流量計測素子が計測した計測値に基づいて前記主通路を流れる被計測気体の流量を計測する熱式流量計であって、前記副通路は、前記主通路から取り込まれた被計測気体が前記流量計測素子に流れるように、前記流量計測素子に向かって湾曲した湾曲通路を有しており、該湾曲通路には、該湾曲通路の内周側に比べて、前記湾曲通路の外周側を流れる被計測気体の圧力損失が高くなるように、前記外周側を流れる被計測気体の流れに抵抗を付与する抵抗部が形成されている。
本発明によれば、副通路を流れる被計測気体の流速分布の偏りを低減することにより、被計測気体の計測精度を高めることができる。
内燃機関制御システムに本発明に係る熱式流量計を使用した一実施例を示すシステム図である。 本発明の第1実施形態に係る熱式流量計の外観を示す正面図。 本発明の第1実施形態に係る熱式流量計の外観を示す左側面図。 本発明の第1実施形態に係る熱式流量計の外観を示す背面図。 本発明の第1実施形態に係る熱式流量計の外観を示す右側面図。 本発明の第1実施形態に係る熱式流量計から表カバーを取り外したハウジングの状態を示す正面図。 本発明の第1実施形態に係る熱式流量計から裏カバーを取り外したハウジングの状態を示す背面図。 図2AのA−A矢視断面図。 図3Bに示す副通路の要部拡大図。 図5のB−B矢視端面図。 (a)従来の熱式流量計の副通路の湾曲通路内の流速分布と圧力損失の関係を示した図、(b)図6に示す熱式流量計の副通路の湾曲通路内の流速分布と圧力損失の関係を示した図。 図6に示す熱式流量計の副通路の湾曲通路の変形例。 図6に示す熱式流量計の副通路の湾曲通路の別の変形例。 図6に示す熱式流量計の副通路の湾曲通路のさらなるの変形例。 図3Bに示す副通路の要部拡大図に相当する第2実施形態に係る副通路の要部拡大図。 図11のC−C矢視端面図。 (a)従来の熱式流量計の副通路の湾曲通路内の流速分布と圧力損失の関係を示した図、(b)図11に示す熱式流量計の副通路の湾曲通路内の流速分布と圧力損失の関係を示した図。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
1.内燃機関制御システムとこれに配置される熱式流量計
図1は、電子燃料噴射方式の内燃機関制御システムに、本実施形態に係る熱式流量計を使用した一実施形態を示すシステム図である。図1に示すように、エンジンシリンダ112とエンジンピストン114を備える内燃機関110の動作に基づき、吸入空気が被計測気体IAとしてエアクリーナ122から吸入され、主通路124が形成された吸気管71を含む例えば吸気ボディ、スロットルボディ126、吸気マニホールド128を介してエンジンシリンダ112の燃焼室に導かれる。
燃焼室に導かれる吸入空気である被計測気体IAの流量は、本実施形態に係る熱式流量計30で計測され、計測された流量に基づいて燃料噴射弁152より燃料が供給され、吸入空気である被計測気体IAと共に混合気の状態で燃焼室に導かれる。なお、本実施形態では、燃料噴射弁152は内燃機関の吸気ポートに設けられ、吸気ポートに噴射された燃料が吸入空気である被計測気体IAと共に混合気を成形し、吸気弁116を介して燃焼室に導かれ、燃焼して機械エネルギを発生する。
熱式流量計30は、図1に示す内燃機関の吸気ポートに燃料を噴射する方式だけでなく、各燃焼室に燃料を直接噴射する方式にも同様に使用できる。両方式とも熱式流量計30の使用方法を含めた制御パラメータの計測方法および燃料供給量や点火時期を含めた内燃機関の制御方法の基本概念は略同じであり、両方式の代表例として吸気ポートに燃料を噴射する方式を図1に示す。
燃焼室に導かれた燃料および空気は、燃料と空気の混合状態を成しており、点火プラグ154の火花着火により、爆発的に燃焼し、機械エネルギを発生する。燃焼後の気体は排気弁118から排気管に導かれ、排気EAとして排気管から車外に排出される。前記燃焼室に導かれる吸入空気である被計測気体IAの流量は、アクセルペダルの操作に基づいてその開度が変化するスロットルバルブ132により制御される。前記燃焼室に導かれる吸入空気の流量に基づいて燃料供給量が制御され、運転者はスロットルバルブ132の開度を制御して前記燃焼室に導かれる吸入空気の流量を制御することにより、内燃機関が発生する機械エネルギを制御することができる。
エアクリーナ122から取り込まれ主通路124を流れる吸入空気である被計測気体IAの流量、湿度および温度が、熱式流量計30により計測され、熱式流量計30から吸入空気の流量、湿度および温度を表す電気信号が制御装置200に入力される。また、スロットルバルブ132の開度を計測するスロットル角度センサ144の出力が制御装置200に入力され、さらに内燃機関のエンジンピストン114や吸気弁116や排気弁118の位置や状態、さらに内燃機関の回転速度を計測するために、回転角度センサ146の出力が、制御装置200に入力される。排気EAの状態から燃料量と空気量との混合比の状態を計測するために、酸素センサ148の出力が制御装置200に入力される。
制御装置200は、熱式流量計30の出力である吸入空気の流量、湿度、および温度、および回転角度センサ146からの内燃機関の回転速度、に基づいて燃料噴射量や点火時期を演算する。これら演算結果に基づいて、燃料噴射弁152から供給される燃料量、また点火プラグ154により点火される点火時期が制御される。燃料供給量や点火時期は、実際にはさらに熱式流量計30で計測される吸気温度やスロットル角度の変化状態、エンジン回転速度の変化状態、酸素センサ148で計測された空燃比の状態に基づいて制御されている。制御装置200はさらに内燃機関のアイドル運転状態において、スロットルバルブ132をバイパスする空気量をアイドルエアコントロールバルブ156により制御し、アイドル運転状態での内燃機関の回転速度を制御する。
内燃機関の主要な制御量である燃料供給量や点火時期はいずれも熱式流量計30の出力を主パラメータとして演算される。従って熱式流量計30の計測精度の向上や経時変化の抑制、信頼性の向上が、車両の制御精度の向上や信頼性の確保に関して重要である。特に近年、車両の省燃費に関する要望が非常に高く、また排気ガス浄化に関する要望が非常に高い。これらの要望に応えるには熱式流量計30により計測される吸入空気である被計測気体IAの流量の計測精度の向上が極めて重要である。
2.熱式流量計の外観とその取り付け状態
図2は、熱式流量計30の外観を示している。図2Aは熱式流量計30の正面図、図2Bは左側面図、図2Cは背面図、図2Dは右側面図である。
熱式流量計30はハウジング302と表カバー303と裏カバー304とを備えている。ハウジング302は、熱式流量計30を、主通路を構成する吸気ボディに固定するためのフランジ312と、外部機器との電気的な接続を行うための外部端子を有する外部接続部(コネクタ部)305と、流量等を計測するための計測部310を備えている。計測部310の内部には、副通路を作るための副通路溝が設けられている。
熱式流量計30は、上述した表カバー303と裏カバー304を覆うことにより、副通路が形成されたケーシングとなる。計測部310の内部には、主通路を流れる被計測気体IAの流量を計測するための流量計測素子602や主通路124を流れる被計測気体IAの温度を計測するための温度検出部452を備える回路パッケージ400が設けられている(図3A、3B参照)。
熱式流量計30は、フランジ312を吸気ボディ(吸気管)71に固定することにより、計測部310が主通路内に片持ち状に支持される。図2Aおよび図3Bでは、熱式流量計30と吸気管71との位置関係を明確にするため、仮想線で吸気管71を示している。
熱式流量計30の計測部310は、フランジ312から主通路124の径方向の中心方向に向かって長く延びる形状を成し、その先端部には吸入空気などの被計測気体IAの一部を副通路に取り込むための主取込口350(図2C参照)と副通路から被計測気体IAを主通路124に戻すための排出口355(図2D参照)が設けられている。
熱式流量計30の主取込口350が、フランジ312から主通路の径方向の中心方向に向かって延びる計測部310の先端側に設けられることにより、主通路の内壁面から離れた部分の気体を副通路に取り込むことができる。これにより、主通路の内壁面の温度の影響を受け難くなり、気体の流量や温度の計測精度の低下を抑制できる。なお、後述するように本実施形態では、主取込口350の中心は、主通路124の被計測気体IAが流れる方向Dに沿った中心線CLに対してオフセットしている。
また、主通路124の内壁面近傍では流体抵抗が大きく、主通路の平均的な流速に比べ、流速が低くなる。本実施例の熱式流量計30では、フランジ312から主通路の中央に向かって延びる薄くて長い計測部310の先端部に主取込口350が設けられているので、主通路中央部の流速の速い気体を副通路(計測用通路)に取り込むことができる。また、副通路の排出口355も計測部310の先端部に設けられているので、副通路内を流れた気体を流速の速い主通路124の中央部近傍に戻すことができる。
計測部310は主通路124の外壁から中央に向かう軸に沿って長く延びる形状を成しているが、幅は、図2B及び図2Dに記載の如く、狭い形状を成している。すなわち、熱式流量計30の計測部310は、側面の幅が薄く正面が略長方形の形状を成している。これにより、熱式流量計30は、被計測気体IAに対しては流体抵抗を小さくして、十分な長さの副通路を備えることができる。
被計測気体IAの温度を計測するための温度検出部452が、計測部310の中央部で、計測部310内の上流側外壁が下流側に向かって窪んだ位置に、上流側外壁から上流側に向かって突出する形状を成して設けられている。
表カバー303および裏カバー304は、薄い板状に形成されて、広い冷却面を備える形状を成している。このため熱式流量計30は、空気抵抗が低減され、さらに主通路124を流れる被計測気体により冷却されやすい効果を有している。
外部接続部305の内部には、図示しない外部端子と補正用端子とが設けられている。外部端子は、計測結果である流量と温度を出力するための端子と、直流電力を供給するための電源端子とで構成される。補正用端子は熱式流量計30に関する補正値を、熱式流量計30内部のメモリに記憶するのに使用する端子である。
3.ハウジング内の副通路と回路パッケージ
次に、図3Aおよび図3Bを用いて、ハウジング302内に構成される副通路及び回路パッケージの構成について説明する。図3Aおよび図3Bは熱式流量計30から表カバー303または裏カバー304を取り外したハウジング302の状態を示している。図3Aは、本発明の第1実施形態に係る熱式流量計から表カバー303を取り外したハウジング302の状態を示す正面図であり、図3Bは、本発明の第1実施形態に係る熱式流量計30から裏カバー304を取り外したハウジング302の状態を示す背面図である。
ハウジング302には、計測部310の先端側に副通路を成形するための副通路溝が設けられている。副通路330は、主通路124を流れる被計測気体の一部を取り込むために熱式流量計30内に形成された通路である。本実施例ではハウジング302の表裏両面に副通路溝332,334が設けられている。表カバー303及び裏カバー304をハウジング302の表面及び裏面にかぶせることにより、ハウジング302の両面に連続した副通路330が形成される。このような構造とすることで、第2樹脂(熱可塑性樹脂)によるハウジング302の成形時(樹脂モールド工程)にハウジング302の両面に設けられる金型を使用して、表側副通路溝332と裏側副通路溝334の両方をハウジング302の一部に形成し、これらを繋ぐようにハウジング302を貫通した貫通部382を形成し、この貫通部382に回路パッケージ400の流量計測素子602を配置することができる。
図3Bに示すように、主通路を流れる被計測気体IAの一部は、主取込口350から裏側副通路溝334内に取り込まれ、裏側副通路溝334内を流れる。裏側副通路溝334に裏カバー304を覆うことにより、熱式流量計30には、副通路330のうち、第1の通路31と第2の通路32の上流側の一部が形成される。ここで、第1の通路31は、本発明でいうところの「排出通路」に相当し、第2の通路32のうち、流量計測素子602よりも上流側の通路(後述するセンサ上流側通路32a)が「湾曲通路」に相当する。
第1の通路(排出通路)31は、主通路124を流れる被計測気体IAを取り込む主取込口350から、取り込んだ被計測気体IAの一部を排出する排出口355まで形成された汚損物質の排出用通路である。第2の通路32は、第1の通路31に流れる被計測気体IAを取り込む副取込口34から、流量計測素子602に向かって形成された流量計測用通路である。主取込口350は、主通路124の上流側に面して開口しており、排出口355は、主通路124の下流側に面して開口しており、排出口355の開口面積は、主取込口350の開口面積よりも小さい。これにより、主取込口350からの被計測気体IAを第2の通路32にも流れ易くすることができる。
裏面副通路溝334のうち、第2の通路32(流量計測素子602までの通路)の通路溝は、流れ方向に進むにつれて深くなる形状をしており、溝に沿って流れるにつれ表カバー303側の方向に被計測気体IAは徐々に移動する。裏側副通路溝334には回路パッケージ400の上流部342で急激に深くなる急傾斜部347が設けられている。質量の小さい空気の一部は急傾斜部347に沿って移動し、回路パッケージ400の貫通部382のうち上流部342で図4に示す計測用流路面430の方を流れる。一方質量の大きい異物は遠心力によって急激な進路変更が困難なため、急傾斜部347に沿って流れることができず、図4に示す計測用流路裏面431側を流れる。その後、貫通部382のうち下流部341を通り、図3Aに示す表側副通路溝332を流れる。
上述した如く、回路パッケージ400の計測用流路面430を含む部分は、貫通部382の空洞内に配置され、この貫通部382は計測用流路面430を有する回路パッケージ400の左右両側で裏側副通路溝334と表側副通路溝332とが繋がっている。
図3Aに示すように、貫通部382において、上流部342から被計測気体IAである空気は計測用流路面430に沿って流れる。このとき、流量計測素子602に設けられ、第2の通路32内に露出した計測表面(熱伝達面)437を介して、流量を計測するための流量計測素子602との間で熱伝達が行われ、被計測気体IAの流量の計測が行われる。なお、この流量の計測原理は、熱式流量計として一般的な計測原理であってよく、本実施例の如く、回路パッケージ400の流量計測素子602が計測した計測値に基づいて主通路を流れる被計測気体の流量を計測することができるものであれば、計測するための構成は特に限定されるものではない。
計測用流路面430を通過した被計測気体IAや回路パッケージ400の下流部341から表側副通路溝332に流れてきた空気は共に表側副通路溝332に沿って流れ、第2の通路32の出口溝353から、主通路124の下流側に面した排出口を介して主通路124に排出される。
この実施例では、裏側副通路溝334で構成される第2の通路32は曲線を描きながらハウジング302の先端部からフランジ方向に向かい、フランジ側に最も近い位置では副通路330を流れる被計測気体IAは主通路124の流れに対して逆方向の流れとなる。この逆方向の流れの部分となる貫通部382で、ハウジング302の一方側に設けられた第2の通路32のうち裏面側に設けられたセンサ上流側通路(湾曲通路)32aが、他方側に設けられた第2の通路32の表面側に設けられたセンサ下流側通路32bに繋がる。センサ上流側通路(湾曲通路)32aは、主通路124から取り込まれた被計測気体IAが流量計測素子602に流れるように、流量計測素子602に向かって一方向に湾曲した通路であり、流量計測素子602よりも上流側の貫通部382の一部を含むものである。
すなわち、この実施例では、回路パッケージ400の先端側は貫通部382の空洞内に配置される。回路パッケージ400の上流側に位置する上流部342の空間と回路パッケージ400の下流側に位置する下流部341の空間は、この貫通部382に含まれることになり、貫通部382は、上述した如く、ハウジング302の表面側と裏面側とを貫通するように刳り貫かれている。これにより、上述した如く、貫通部382で、ハウジング302の表面側の表側副通路溝332により形成されたセンサ上流側通路32aと、裏面側の裏側副通路溝334により形成されたセンサ下流側通路32bとが連通する。センサ下流側通路32bは、流量計測素子602を通過した被計測気体IAが流排出口355に流れるように、排出口355に向かって一方向に湾曲した通路であり、流量計測素子602よりも下流側の貫通部382の一部を含むものである。
なお、図4に示すように、計測用流路面430側の空間と計測用流路裏面431側の空間とは、ハウジング302にインサートされた回路パッケージ400によって区分されており、ハウジング302によっては区分されていない。上流部342の空間と、下流部341の空間と、計測用流路面430側の空間と、計測用流路裏面431側の空間とによって形成される一つの空間が、ハウジング302の表面と裏面とに連続して形成されており、この一つの空間にハウジング302にインサートされた回路パッケージ400が片持ち状で突出している。このような構成とすることで、1回の樹脂モールド工程でハウジング302の両面に副通路溝を成形でき、また両面の副通路溝を繋ぐ構造を合わせて成形することが可能となる。
回路パッケージ400は、第2樹脂により成形されたハウジング302の固定部372,373,376で、ハウジング302に埋設するように固定されている。このような固定構造は、ハウジング302を第2樹脂で成形すると同時に、回路パッケージ400をハウジング302にインサート成形することにより、熱式流量計30に実装することができる。なお、本実施形態では、第1樹脂は、回路パッケージ400を成形するための樹脂であり、第2樹脂は、ハウジング302を成形するための樹脂である。
表側副通路溝332の両側には、表側副通路内周壁(第2通路用壁)393と表側副通路外周壁(第2通路用壁)394が設けられ、これら表側副通路内周壁393と表側副通路外周壁394の高さ方向の先端部と表カバー303の内側面とが密着することで、ハウジング302のセンサ下流側通路32bの一部が形成される。
主取込口350から取り込まれ、裏側副通路溝334により構成される第1の通路31を流れた被計測気体IAは、図3Bの右側から左側に向かって流れる。ここで第1の通路31から分岐するように形成された第2の通路32の副取込口34に、取込んだ被計測気体IAの一部が、分流して流れる。流れた被計測気体IAは、貫通部382の上流部342を介して、回路パッケージ400の計測用流路面430の表面と表カバー303に設けられた突起部356で作られる流路386の方を流れる(図4参照)。
他の被計測気体IAは計測用流路裏面431と裏カバー304で作られる流路387の方を流れる。その後、流路387を流れた被計測気体IAは、貫通部382の下流部341を介して表側副通路溝332の方に移り、流路386を流れている被計測気体IAと合流する。合流した被計測気体IAは、表側副通路溝332を流れ、出口352を経由してハウジングに形成された排出口355から主通路124に排出される。
裏側副通路溝334から貫通部382の上流部342を介して流路386に導かれる被計測気体IAの方が、流路387に導かれる流路よりも曲りが大きくなるように、副通路溝が形成されている。これにより、被計測気体IAに含まれるごみなどの質量の大きい物質は、曲りの少ない流路387の方に集まる。
流路386では、突起部356は絞りを形成しており、被計測気体IAを渦の少ない層流にする。また突起部356は被計測気体IAの流速を高める。これにより、計測精度が向上する。突起部356は、計測用流路面430に設けた流量計測素子602の計測表面露出部436に対向する方のカバーである表カバー303に形成されている。
ここで、図3Bに示すように、裏側副通路溝334は、対向して形成された第1通路用壁395と、裏側副通路内周壁(第2通路用壁)392と、裏側副通路外周壁(第2通路用壁)391とにより形成されている。これら裏側副通路内周壁392と裏側副通路外周壁391とのそれぞれの高さ方向の先端部と裏カバー304の内側面とが密着することで、ハウジング302の第1の通路31と第2の通路32のセンサ上流側通路(湾曲通路)32aの一部が形成される。
図3Aおよび図3Bに示すように、ハウジング302には、フランジ312と副通路溝が形成された部分との間に空洞部336が形成されている。この空洞部336の中に、回路パッケージ400のリード端子412と、外部接続部305の接続端子306とを接続する端子接続部320が設けられている。リード端子412と接続端子306(の内端部361)とは、スポット溶接あるいはレーザ溶接などにより、電気的に接続される。
4.副通路220の抵抗部
図5は、図3Bに示す副通路の要部拡大図である。また、図6は、図5のB−B矢視端面図であり、図7(a)は、従来の熱式流量計の副通路の湾曲通路内の流速分布と圧力損失の関係を示した図であり、図7(b)は、図6に示す熱式流量計の副通路の湾曲通路内の流速分布と圧力損失の関係を示した図である。
図5および図6に示すように、本実施形態に係る熱式流量計30の副通路330は、上述したように、主通路124から取り込まれた被計測気体IAが流量計測素子602に流れるように、流量計測素子602に向かって湾曲した湾曲通路(センサ上流側通路)32aを有している。
この湾曲通路32aには、湾曲通路32aの内周側CIに比べて、湾曲通路32aの外周側COを流れる被計測気体IAの圧力損失が高くなるように、外周側COを流れる被計測気体IAの流れに抵抗を付与する抵抗部50が形成されている(詳細は図7(b)を参照し後述する)。抵抗部50は、図5に示す湾曲通路32aの外周側COの外周壁面42に沿って形成されている。図5に示すように、抵抗部50の上流側の端部50aは、副取込口34よりも流量計測素子602側の外周壁面42に形成され、抵抗部50の下流側の端部50bは、貫通部382を形成する流量計測素子602の上流側の外周壁面42まで形成されている(図5の太線部分参照)。
図6に示すように、本実施形態では、抵抗部50は、外周側COを流れる被計測気体IAの流れに抵抗を付与するように、被計測気体IAの流れる方向に沿った湾曲通路32aの外周側COの外周壁面42に形成された、対向する一対の傾斜面52a,52bである。各傾斜面52a,52bは、流量計測素子602の計測表面437に沿った仮想平面Fに対して傾斜している。
ここで、一方側の傾斜面52aは、裏カバー304の内面に設けた突出部57の表面に形成されており、他方側の傾斜面52bは、ハウジング302の上述した裏側副通路外周壁391(図3B参照)の壁面およびこれに連続した貫通部382を形成する壁面に形成されている。一方側の傾斜面52aと他方側の傾斜面52bとの間には、間隙58が形成されている。具体的には、間隙58は、仮想平面Fが延在する方向と同じ方向に沿って形成されている。この間隙58により、湾曲通路32aの内周側CIに比べて、湾曲通路32aの外周側COを流れる被計測気体IAの圧力損失をより一層高めることができる。
さらに、本実施形態では、一対の傾斜面52a,52bは、対向する一対の傾斜面52a,52bにより形成された溝部55の底部55aの近傍が仮想平面F上に位置するように、形成されている。
ところで、従来では、図6の破線に示すように仮想平面Fに対して直交した外周壁面91または、一方向に傾斜したダスト回避用の傾斜面92であるため、内周壁面43の近傍で剥離流(剥離渦)が発生していた。これにより、図7(a)に示すように、内周側CIを流れる被計測気体IAの圧力損失が、外周側COに比べて増加し、この結果、内周側CIに比べて外周側COの方に被計測気体IAが流れやすなり、外周側COを流れる被計測気体IAの流速が速くなることがあった。これにより、流量計測素子602へ向かう被計測気体IAの流れが偏ってしまい、脈動時などの過渡の流れが発生した際に流れの偏りが変化し、流量計測素子602上の被計測気体IAの流速が非過渡時と異なることがある。この結果、脈動発生時の流量計測素子602の計測誤差要因となることがあった。
そこで、本実施形態では、抵抗部50を設けることにより、外周側COを流れる被計測気体IAの有効断面積を減少させ、外周側COを流れる被計測気体IAの流れに抵抗を付与することで、図7(b)に示すように、湾曲通路32aの外周側COを流れる被計測気体IAの圧力損失を内周側COのものに比べて高くすることができる。これにより、内周壁面43の近傍で発生する被計測気体IAの剥離流(剥離渦)の発生を低減し、湾曲通路32aを流れる被計測気体IAの流れが、外周側COに偏ることを抑えることができる。
さらに、本実施形態では、対向する一対の傾斜面52a,52bを設けることにより、傾斜面52a,52bにより形成された溝部55近傍を流れる被計測気体IAの圧力損失を高めることができる。これにより、仮想平面Fと垂直方向、すなわち流量計の厚み方向における被計測気体IAの流れの偏りも低減することができる。特に、溝部55の底部55aの近傍が、仮想平面F上に位置するように、一対の傾斜面52a,52bが形成されているので、流量計測素子602の周辺を流れる被計測気体IAの流速分布を一様化させることができる。
図8〜10は、図6に示す熱式流量計の副通路の湾曲通路の変形例である。たとえば、図8に示すように、この変形例でも、上述した実施形態と同様に、外周側COを流れる被計測気体IAの流れに抵抗を付与するように、被計測気体IAの流れる方向に沿った湾曲通路32aの外周側COの外周壁面42には、対向する一対の傾斜面52a,52bが形成されており、傾斜面52a,52bとの間には、間隙58が形成されている。ここで、傾斜面52a,52bとの間には、溝部55の底面52cが形成されており、底面52cは仮想平面Fと直交する面である。この変形例では、対向する一対の傾斜面52a,52bは、仮想平面Fを挟むように、仮想平面Fに対して傾斜している。さらに、底面52cは、仮想平面Fから流量計測素子602の計測表面437の上方側(すなわち計測表面435よりも表カバー303側)に延在している。
この変形例によれば、対向する一対の傾斜面52a,52bは、仮想平面Fを挟むように、仮想平面Fに対して傾斜しているので、溝部55を流れる被計測気体IAの圧力損失を高めることができる。特に、溝部55の底面52cが仮想平面F上にあるので流量計測素子602の計測表面437側を流れる被計測気体IAの流速分布をより一様化させることができる。さらに、溝部55の底面52cが流量計測素子602の計測表面437の上方側に延在しているので、流量計測素子602の計測表面437側を流れる被計測気体IAの流速分布をより一層一様化させることができる。
本実施形態では、一対の傾斜面52a,52bは、平面上の傾斜面であった(図6,図8参照)が、たとえば、図9に示すように凸曲面となる傾斜面52a’,52b’であっても、湾曲通路32aの外周側COを流れる被計測気体IAの流れに抵抗を付与し、内周側CIに比べて外周側COの圧力損失が高くすることができる。これにより、湾曲通路32aを流れる被計測気体IAの流れが、外周側COに偏ることを抑えることができる。
また、湾曲通路32aの内周側CIに比べて、湾曲通路32aの外周側COを流れる被計測気体IAの圧力損失が高くなるように、外周側COを流れる被計測気体IAの流れに抵抗を付与することができるのであれば、たとえば、図10に示すように、被計測気体IAの流れる方向に沿った湾曲通路32aの外周側COの外周壁面42に、複数の凸条部56を設けてもよい。
図11は、図3Bに示す副通路の要部拡大図に相当する第2実施形態に係る副通路の要部拡大図である。図12は、図11のC−C矢視端面図であり、図13(a)は、従来の熱式流量計の副通路の湾曲通路内の流速分布と圧力損失の関係を示した図、図13(b)は、図11に示す熱式流量計の副通路の湾曲通路内の流速分布と圧力損失の関係を示した図である。なお、図13(a)は、図5(a)に示した図と同じ図であり、図13(b)との対比のために示している。
第2実施形態に係る熱式流量計が第1実施形態のものと相違する点は、第1実施形態では、抵抗部50を湾曲通路32aの外周壁面42に設けたのに対して、第2実施形態では、抵抗部50を湾曲通路32a内に設けた点である。
具体的には、図11および図12に示すように、湾曲通路32aの内周側CIに被計測気体IAが流れる内周通路32cと、湾曲通路32aの外周側COに被計測気体IAが流れる外周通路32dとに、湾曲通路32aを仕切る仕切り壁(仕切り板)60が抵抗部50として形成されている。
この仕切り壁60が、本発明でいう「抵抗部」に相当する。仕切り壁60は、湾曲通路32aの被計測気体IAの流れ方向に沿って形成されており、湾曲通路32aの外周壁面42寄りに形成されている。仕切り壁60の上流側の端部60aは、副取込口34よりも流量計測素子602側に形成されており、仕切壁50の下流側の端部60bは、貫通部382を形成する流量計測素子602の上流側の外周壁面42まで形成されている。
ここで、副取込口34は、第1実施形態で示したように、排出通路(第1の通路)31に流れる被計測気体IAを、副通路330の湾曲通路32aに取込むための取込口であり、排出通路31は、主通路124を流れる被計測気体IAを取り込む主取込口350から、取り込んだ被計測気体IAの一部を排出する排出口355まで形成された通路である。
本実施形態では、仕切り壁60は、ハウジング302に形成されているが、湾曲通路32aを、内周通路32cと外周通路32dとに仕切ることができるのであれば、裏カバー304に仕切り壁60を形成してもよく、ハウジング302と裏カバー304との一部により仕切り壁60が形成されていてもよい。
このような仕切り壁60を設けることにより、湾曲通路32a内に流れ込んだ被計測気体IAは、その途中で、内周通路32cと外周通路32dとに分流される。仕切り壁60は、湾曲通路32aの外周壁面42寄りに形成されており、かつ、内周通路32cの流路長さに比べ、外周通路32dの流路長さは長いので、内周通路32cに比べて外周通路32d側には、被計測気体IAが流れにくくなる。すなわち、仕切壁60を設けることにより、外周側COを流れる被計測気体IAの流れに抵抗を付与され、図13(b)に示すように、湾曲通路32aの外周側COを流れる被計測気体IAの圧力損失を高くすることができる。これにより、内周壁面43の近傍で発生する被計測気体IAの剥離流(剥離渦)の発生を低減し、図13(a)に示すような湾曲通路32aを流れる被計測気体IAの流れの外周側COへの偏りを抑えることができる。
特に、仕切り壁60の上流側の端部60aを、副取込口340よりも流量計測素子602側に形成したので、副取込口340において仕切り壁60により被計測気体IAが分流されることがない。これにより、一旦、副取込口340から取り込まれた被計測気体IAに対して湾曲通路32aの外周側COを流れる被計測気体IAの圧力損失を高め、内周壁面43の近傍で発生する被計測気体IAの剥離流(剥離渦)の発生をより一層低減することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
たとえば、第1および第2実施形態では、副通路の一部として、第1の通路(排出通路)を設けたが、上述した効果を期待することができるのであれば、副通路が、流量計測用通路である第2の通路のみで構成されていてもよい。
第1および第2実施形態では、抵抗部をセンサ上流側通路である湾曲通路に設けたが、脈動時の逆流を想定し、同様の構成をセンサ下流側通路に設けてもよい。また、第1実施形態のセンサ上流側通路である湾曲通路に、さらに第2実施形態に示す仕切り壁をさらに設けてもよい。
30…熱式流量計
31…第1の通路(排出通路)
31A…上流側通路
32…第2の通路
32a…センサ上流側通路(湾曲通路)
32b…センサ下流側通路
32c…内周通路
32d…外周通路
34…副取込口
50…抵抗部
52a,52b…傾斜面
52a’,52b’…傾斜面
52c…底面
42…外周壁面
43…内周壁面
55…溝部
55a…溝部の底部
58…間隙
60…仕切り壁
124…主通路
302…ハウジング
303…表カバー
304…裏カバー
330…副通路
350…主取込口
355…排出口
437…計測表面(熱伝達面)
602…流量計測素子
CI…内周側
CO…外周側
IA…被計測気体
F…仮想平面

Claims (7)

  1. 主通路を流れる被計測気体の一部を取り込む副通路と、前記副通路を流れる被計測気体の流量を計測する流量計測素子とを備え、該流量計測素子が計測した計測値に基づいて前記主通路を流れる被計測気体の流量を計測する熱式流量計であって、
    前記副通路は、前記主通路から取り込まれた被計測気体が前記流量計測素子に流れるように、前記流量計測素子に向かって湾曲した湾曲通路を有しており、
    該湾曲通路には、該湾曲通路の内周側に比べて、前記湾曲通路の外周側を流れる被計測気体の圧力損失が高くなるように、前記外周側を流れる被計測気体の流れに抵抗を付与する抵抗部が形成されていることを特徴とする熱式流量計。
  2. 前記抵抗部は、前記外周側を流れる被計測気体の流れに前記抵抗を付与するように、前記被計測気体の流れる方向に沿った前記湾曲通路の外周側の外周壁面に形成された、対向する一対の傾斜面であり、
    該各傾斜面は、前記流量計測素子の計測表面に沿った仮想平面に対して傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の熱式流量計。
  3. 前記対向する一対の傾斜面により形成された溝部の底部またはその近傍が、前記仮想平面上に位置するように、前記一対の傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の熱式流量計。
  4. 前記対向する一対の傾斜面は、前記仮想平面を挟むように傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の熱式流量計。
  5. 前記対向する一対の傾斜面の間には、前記仮想平面が延在する方向と同じ方向に沿って形成された間隙が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の熱式流量計。
  6. 前記抵抗部は、前記湾曲通路の内周側に被計測気体が流れる内周通路と、前記湾曲通路の外周側に被計測気体が流れる外周通路とに、前記湾曲通路を仕切るように、前記湾曲通路の外周壁面寄りに形成された仕切り壁であることを特徴とする請求項1に記載の熱式流量計。
  7. 前記副通路は、前記主通路を流れる前記被計測気体を取り込む主取込口から、取り込んだ被計測気体の一部を排出する排出口まで形成された排出通路を備えており、
    前記湾曲通路は、前記排出通路に流れる被計測気体を取り込む副取込口から、前記流量計測素子に向かって形成された通路であり、
    前記仕切り壁の上流側の端部は、前記副取込口よりも流量計測素子側に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の熱式流量計。
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