JP2003177046A - 流量測定装置 - Google Patents

流量測定装置

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JP2003177046A
JP2003177046A JP2001379177A JP2001379177A JP2003177046A JP 2003177046 A JP2003177046 A JP 2003177046A JP 2001379177 A JP2001379177 A JP 2001379177A JP 2001379177 A JP2001379177 A JP 2001379177A JP 2003177046 A JP2003177046 A JP 2003177046A
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foreign matter
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air
sensing
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JP2001379177A
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Koichi Goto
晃一 後藤
Akihiko Teshigawara
明彦 勅使河原
Kazuhiko Kano
加納一彦
Kiyokazu Isomura
清和 磯村
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】センシング部へのパーティクルの衝突を回避し
てセンシング部の破損を防止すると共に、空気流量を安
定して正確に測定することができる流量測定装置を提供
する。 【解決手段】この流量測定装置は、被測定空気を導入し
て流通させる流路3と、流路3内に配設され被測定空気
の流量測定を行うセンシング部4と、を備える。流路3
内のセンシング部4の上流側に入口側湾曲部5が形成さ
れ、その湾曲部5の下流側の外側壁部に異物通過口8
が、流路3のセンシング部4の下流側に連通して設けら
れ、異物通過口8には異物を異物通過口8にガイドする
ためのガイド壁9が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸入空
気量測定装置などに適用され、空気の流量を測定する流
量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、内燃機関の吸入空気量等
を測定する装置として、薄膜式のエアフローセンサをセ
ンシング部として使用し、被測定空気を流す流路にセン
シング部を配置した流量測定装置が使用されている。
【0003】内燃機関の吸気系にはエアフィルタが配設
され、吸入空気中に含まれる砂などの比較的大粒のパー
ティクルは、このエアフィルタで除去するようにしてい
る。しかし、吸入される空気中には、エアフィルタでは
除去されない比較的小径(例えば数百μm)のパーティ
クルが含まれており、これらのパーティクルが流路に入
った場合、このパーティクルが例えば数十m/secの速度
でセンシング部に衝突し、センシング部が破壊される虞
が生じる。特に、薄膜式のエアフローセンサをセンシン
グ部とする流量測定装置では、センサのメンブレンの厚
さが約1μm程度と非常に薄く形成されているため、パ
ーティクルが衝突すると、破損しやすいという問題があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来、ドイツ
特許DE19815654A1号公報、特表2001‐504943号公報など
において、センシング部を配置する空気流路を湾曲形状
とし、或いは湾曲した空気流路内にセンシング部をバイ
パスするバイパス通路を形成し、そのバイパス通路にパ
ーティクルを通して、センシング部へのパーティクルの
衝突を回避するようにした流量測定装置が提案された。
しかし、この種の従来の流量測定装置では、単に空気流
路を湾曲形状とした構造であるため、パーティクルの衝
突を避けることができず、また、バイパス通路を作りそ
こに吸気の多くを通過させる構造とすると、センシング
部を配置した測定用通路の流速が極めて遅くなり、空気
流量の測定誤差が増大する問題があった。
【0005】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、センシング部へのパーティクルの衝突を回避してセ
ンシング部の破損を防止すると共に、空気流量を安定し
て正確に測定することができる流量測定装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の流量測定装置は、被測定空気を
導入して流通させる流路と、流路内に配設され被測定空
気の流量測定を行うセンシング部と、を備えた流量測定
装置において、流路内の該センシング部の上流側に湾曲
部が形成され、湾曲部の下流側の外側壁部に異物通過口
が、流路のセンシング部の下流側に連通して設けられ、
異物通過口には異物を異物通過口にガイドするためのガ
イド壁が設けられたことを特徴とする。
【0007】このような構成により、空気中に含まれる
パーティクルは、流路に入り湾曲部に達したとき、その
進行方向をその湾曲方向に曲げられるが、このとき、そ
の慣性力によりパーティクルは流路の外側に沿って進
み、ガイド壁に当たって、外側壁部に設けた異物通過口
を通り、センシング部の下流側の流路内に導出される。
このため、センシング部が配置された箇所の流路に流れ
るパーティクルは著しく減少し、センシング部へのパー
ティクルの衝突を回避してセンシング部の破損を防止す
ることができる。また、異物通過口の開口率を適度に設
定すれば、センシング部の位置する流路内の空気の流速
を、少流量時でもある程度高く維持することができ、空
気流量を安定して正確に測定することができる。
【0008】また、請求項2の流量測定装置は、被測定
空気を導入して流通させる流路と、流路内に配設され被
測定空気の流量測定を行うセンシング部と、を備えた流
量測定装置において、流路内の該センシング部の上流側
に湾曲部が形成され、湾曲部の外側壁部に、多数の孔を
穿設した多孔部が形成され、多孔部は流路におけるセン
シング部の下流側に連通していることを特徴とする。
【0009】このように、多孔部を湾曲部の外側壁部に
設ければ、パーティクルをその湾曲部の多孔部を通して
下流側に通過させることができ、センシング部に流れる
パーティクルの量を低減することができる。これによ
り、センシング部が配置された箇所の流路に流れるパー
ティクルは著しく減少し、センシング部へのパーティク
ルの衝突を回避してセンシング部の破損を防止すること
ができる。また、多孔部の開口率を適度に設定すれば、
センシング部の位置する流路内の空気の流速を、少流量
時でもある程度高く維持することができ、空気流量を安
定して正確に測定することができる。
【0010】また、請求項3の発明は、被測定空気を導
入して流通させる流路と、流路内に配設され被測定空気
の流量測定を行うセンシング部と、を備えた流量測定装
置において、流路内の該センシング部の上流側に湾曲部
が形成され、湾曲部の外側壁部の接線方向に異物通過路
が連通して設けられ、異物通過路の開口部近傍に異物を
異物通過路内にガイドするためのガイド壁が設けられた
ことを特徴とする。
【0011】このような構成により、空気中に含まれる
パーティクルは、流路に入り湾曲部に達したとき、その
進行方向をその湾曲方向に曲げられるが、このとき、そ
の慣性力によりパーティクルは流路の外側に沿って進
み、ガイド壁にガイドされて、外側壁部の接線方向の異
物通過路に入り、流路から導出される。このため、セン
シング部が配置された流路の箇所に流れるパーティクル
は著しく減少し、センシング部へのパーティクルの衝突
を回避してセンシング部の破損を防止することができ
る。また、異物通過路の開口率を適度に設定すれば、セ
ンシング部の位置する流路内の空気の流速を、少流量時
でもある程度高く維持することができ、空気流量を安定
して正確に測定することができる。また、請求項4の発
明は、被測定空気を導入して流通させる流路と、流路内
に配設され被測定空気の流量測定を行うセンシング部
と、を備えた流量測定装置において、流路内の該センシ
ング部の上流側に湾曲部が形成され、湾曲部の下流側の
外側壁部に異物通過口が、流路のセンシング部の下流側
に連通して設けられ、異物通過口には異物を異物通過口
にガイドするためのガイド壁が設けられ、センシング部
の上流側で湾曲部の下流側に第2の湾曲部が形成され、
第2の湾曲部の外側壁部の接線方向に異物通過路が連通
して設けられ、異物通過路の開口部近傍に異物を異物通
過路内にガイドするためのガイド壁が設けられたことを
特徴とする。
【0012】このような構成により、空気中に含まれる
パーティクルは、流路に入り湾曲部及び第2の湾曲部に
達したとき、その進行方向をその湾曲方向に曲げられる
が、このとき、その慣性力によりパーティクルは流路の
外側に沿って進み、ガイド壁にガイドされて、外側壁部
の異物通過口を通ってセンシング部の下流側に抜け、或
いは外側壁部の接線方向の異物通過路に入り、流路から
導出される。このため、センシング部が配置された流路
の箇所に流れるパーティクルは著しく減少し、センシン
グ部へのパーティクルの衝突を回避してセンシング部の
破損を防止することができる。また、異物通過路の開口
率を適度に設定すれば、センシング部の位置する流路内
の空気の流速を、少流量時でもある程度高く維持するこ
とができ、空気流量を安定して正確に測定することがで
きる。
【0013】ここで、上記請求項1の流量測定装置にお
いては、請求項5のように、センシング部の上流側の湾
曲部の外側壁部に、多数の孔を穿設した多孔部を形成
し、流路におけるセンシング部の下流側にこの多孔部を
連通するように構成することができる。このように、多
孔部を湾曲部の上流側の上流湾曲部の外側壁部に設けれ
ば、パーティクルをその湾曲部の多孔部を通して下流側
に通過させることができ、センシング部に流れるパーテ
ィクルの量をより一層低減することができる。
【0014】さらに、上記請求項3の流量測定装置にお
いては、請求項6のように、流路の湾曲部の上流側に第
2の湾曲部を形成し、第2の湾曲部の外側壁部に、多数
の孔を穿設した多孔部を形成し、流路におけるセンシン
グ部の下流側にこの多孔部を連通するように構成するこ
とができる。このように、第2の湾曲部の外側壁部に、
多数の孔を穿設した多孔部を設ければ、多孔部を通して
パーティクルをセンシング部の下流側に導出することが
できるから、センシング部が配置された流路の箇所に流
れるパーティクルはさらに減少し、センシング部へのパ
ーティクルの衝突を回避してセンシング部の破損を防止
することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図4は第1実施形態の流量
測定装置を示し、図1はその正面図と断面図を示してい
る。この流量測定装置は、本体1内に形成した被測定空
気を導入して流通させる流路3と、流路3内に配設され
被測定空気の流量測定を行うセンシング部4と、を備え
て構成される。流路3は略逆U字状に形成され、その下
部正面側に入口15が設けられ、その下部背面側に出口
16が設けられる。
【0016】また、流路3内には入口15の近傍に入口
側湾曲部5が形成され、出口16の近傍に出口側湾曲部
7が設けられ、流路3の中央に中央湾曲部6が形成され
ている。入口側湾曲部5の下流側、中央湾曲部6の上流
側にセンシング部4が配置される。また、入口側湾曲部
5近傍の下流側外側壁部に異物通過口8が、流路3のセ
ンシング部4の下流側に連通して設けられ、さらに、異
物通過口8には入口15から入ったパーティクルを異物
通過口8にガイドするためのガイド壁9が設けられてい
る。
【0017】このガイド壁9は、図2に示すように、流
路3の軸線方向に対し角度θだけ前方に傾斜して設けら
れているが、この角度θは45°以下、25°以上が適
当であり、45°を超えると異物通過口8を流れる空気
流が増大しすぎる不具合が生じ、角度θが25°未満で
あると、パーティクルがガイド壁9に衝突して異物通過
口8に入りにくくなる不具合がある。
【0018】また、パーティクルの最大径が1mmと想定
すると、ガイド壁9の長さhは、1mm以上、5mm以下が適
当であり、1mm未満又は5mm以上であると、パーティクル
が異物通過口8に導入しにくくなる。また、ガイド壁9
の厚さdは、0.1mm以上、1mm以下が適当であり、0.1mm
未満では強度が不十分となり、1mmを超えると、パーテ
ィクルがガイド壁9の端部に衝突して跳ね返りやすくな
る。なお、ガイド壁9の先端側と異物通過口8間の隙間
は、1mm以上であればパーティクルを良好に通過口8に
送出することができる。また。その隙間及び異物通過口
8の開口寸法は、空気流の少流量時にもその流速が低下
しない程度に調整される。
【0019】また、ガイド壁9の形状は、図4の(a)
〜(e)のように、各種のものが考えられる。すなわ
ち、(a)のガイド壁9aのごとく、その先端部を丸く
し、(b)のガイド壁9bのようにテーパ形状とし、或
いは(e)のガイド壁9eのように尖頭形状にすると、
パーティクルの跳ね返りを防止することができる。ま
た、(d)のガイド壁9dのように、先端形状を周辺の
壁に沿った形状にすれば、空気流に生じる乱れを少なく
することができる。
【0020】本体1の上部には回路モデュール2が取り
付けられ、回路モデュール2の下部の取付部にはOリン
グなどのシール材12が装着される。回路モデュール2
内には、信号処理用の回路が収納され、電源線及び信号
線用のコネクタ11がその側部に設けられる。
【0021】本体1は、例えばガラス繊維入りPBT,
PPS等の合成樹脂により成形され、上記のようにその
内部に、略逆U字状(或いは略S字状)を呈した流路3
が形成されている。この流路3内の入口側湾曲部5と中
央湾曲部6の間つまり中央湾曲部部6の上流側に、流量
測定用のセンシング部4が配設される。センシング部4
は、例えば薄膜式のエアフローセンサからなり、半導体
基板14上に設けた開口部に、流量検出用抵抗体及び発
熱抵抗体を取り付けたメンブレンを固定し、その近傍に
吸気温検出用抵抗体を取り付けて構成され、抵抗体の温
度-抵抗特性を利用して、空気流量を測定する。半導体
基板14は台座17に固定され、基板上の各端子はワイ
ヤボンディングなどを介して回路モデュール2内の回路
に接続されている。
【0022】さらに、異物通過口8が、センシング部4
の上流側の湾曲部、つまり入口側湾曲部5の下流側の外
側壁部に形成され、この入口側湾曲部5の下流側近傍
に、上記ガイド壁9が、入口15から進入し入口側湾曲
部5に当たったパーティクルを異物通過口8に導入する
ように、入口15に向けて上述のように傾斜して設けら
れている。
【0023】このように構成された流量測定装置は、図
3に示すように、内燃機関などの吸気管10に設けられ
た取付孔13に本体1を挿入し、空気流の上流側に本体
1の正面側の入口15を向け、下流側に出口16を向け
て、装着される。この際、本体1の上部のシール部材1
2が取付孔13との間の隙間をシールする。
【0024】吸気動作によって吸気管10内を空気が流
れると、管内の空気流の一部が本体1の入口15から流
路3内に流入し、略逆U字状の流路3に沿って流れる。
このとき、空気中に含まれるパーティクルは、流路3に
入り入口側湾曲部5に達したとき、その進行方向をその
湾曲方向に曲げられるが、この際、その慣性力によって
パーティクルは流路3の湾曲部5の外側に沿って進む。
【0025】このため、パーティクルとそれを含む空気
流は、その真上のガイド壁9に当たって、外側壁部に設
けた異物通過口8に入り、そこを通過してセンシング部
4の下流側の流路3内に導出される。一方、パーティク
ルを含まない空気流は、入口側湾曲部5からそのまま流
路3の軸線に沿って上昇し、センシング部4の周囲を通
過し、中央湾曲部6を通り、出口側湾曲部7を介して、
出口16から導出される。
【0026】このため、センシング部4が配置された箇
所の流路3に流れるパーティクルは著しく減少し、セン
シング部4へのパーティクルの衝突を回避してセンシン
グ部4の破損を防止することができる。また、上述のよ
うに、ガイド壁9の角度θや異物通過口8の開口率(開
口寸法とガイド壁9先端と異物通過口8の間隔)が適正
に調整されているから、センシング部4の位置する流路
3内の空気の流速を、少流量時でもある程度高く維持す
ることができ、空気流量を安定して正確に測定すること
ができる。
【0027】次に、本発明の上記効果を確認するために
行った実施例について説明する。実施例は、図1に示す
構造の装置であって、ガイド壁9の角度を30°、その
長さを3mm、その厚さを0.5mmとする流量測定装置を製
作した。その装置を吸気管に装着し、吸気管に既知の流
量(予め測定されている流量)の空気を上流から下流側
に流し、その空気流量を流量測定装置で測定し、各流量
におけるその測定精度を算出した。
【0028】また、従来例として、湾曲した空気流路を
形成し、その空気流路内にセンシング部を配置し、その
空気流路に隣接してセンシング部をバイパスするバイパ
ス通路を形成した構造の流量測定装置を使用した。この
従来例の装置について、既知の流量の空気流を流路に流
し、その装置で流量を測定し、上記と同様に各流量にお
けるその測定精度を算出した。
【0029】図5は、それらの実施例と従来例におけ
る、空気の流量に対する測定精度の関係をグラフ化した
ものである。その実験結果を示す図5のグラフからわか
るように、従来例においては、流量が約50g/sec以下
の少流量で、測定誤差が増大するのに対し、本発明の実
施例では、その小流量域における測定誤差が従来例より
少なく、少流量時の測定精度が向上していることがわか
る。
【0030】図6は、第2実施形態の流量測定装置を示
している。この実施形態では、上記装置の異物通過口8
とガイド壁9に代えて、多孔部28を入口側湾曲部25
に形成した。上記実施形態の構造と同一の部分について
は、上記と同じ符号を付してその説明を省略する。
【0031】流路3は、上記と同様に略逆U字状(或い
は略S字状)に形成され、その入口15の直ぐ奥に入口
側湾曲部2が形成され、その入口側湾曲部25に、多孔
部28が形成される。この多孔部28はセンシング部4
の下流側に連通している。多孔部28は、ここでは細い
スリットとして形成され、多数のスリットが入口湾曲部
25の外側壁に沿って形成される。スリットの幅は例え
ば約200μm、スリットの長さは入口15の幅と略同一
であり、総スリットの開口面積は、入口15の開口面積
に対し、約10%〜約55%の割合である。
【0032】すなわち、多孔部28の開口面積の入口1
5の面積に対する割合は、パーティクルを除去すると共
に、良好な測定精度を得るために、重要な要素であり、
図7に示すようなグラフからその範囲を決定した。すな
わち、この図7のグラフは、実験から求めたものであ
り、入口15の面積に対する多孔部28の面積の割合を
変化させながら、空気流量の測定を行うと共に、センシ
ング部4へのパーティクルの影響つまりパーティクルの
センシング部4への付着度或いはセンシング部のパーテ
ィクルによる破損度を測定し、グラフ化した。
【0033】この図7のグラフから、入口15の面積に
対する多孔部28の開口面積の割合が大きくなるほど、
装置の測定精度は低下し、センシング部のパーティクル
により影響度が小さくなることがわかる。このような流
量の測定精度のグラフとセンシング部へのパーティクル
の影響度のグラフとから、パーティクルをある程度高い
効率で除去し、且つ良好な測定精度が得られる上記開口
面積の割合の範囲として、約10%〜約55%が設定さ
れた。なお、この実施形態では、多孔部をスリット孔と
して形成したが、勿論多数の細い円形の孔を穿設するこ
ともできる。
【0034】本流量測定装置を吸気管に装着し、吸気管
内に空気を流すと、管内の空気流の一部が本体の入口1
5から流路3内に流入し、略逆U字状の流路3に沿って
流れる。このとき、空気中に含まれるパーティクルは、
流路3に入ると、直ちに入口側湾曲部25にぶつかるた
め、そこに形成された多孔部28の孔を通り、多孔部2
8からセンシング部4の下流側の流路3内に導出され
る。一方、パーティクルを含まない空気流は、入口側湾
曲部25からそのまま流路3の軸線に沿って上昇し、セ
ンシング部4の周囲を通過し、中央湾曲部6を通り、出
口側湾曲部7を介して、出口16から導出される。
【0035】このため、センシング部4が配置された箇
所の流路3に流れるパーティクルは著しく減少し、セン
シング部4へのパーティクルの衝突を回避してセンシン
グ部4の破損を防止することができる。また、多孔部2
8は、その開口率(入口15の開口面積に対する総スリ
ットの開口面積の割合)が上記の実験結果に基づき適正
な範囲に決定されているから、センシング部4の位置す
る流路3内の空気の流速を、少流量時でもある程度高く
維持することができ、空気流量を安定して正確に測定す
ることができる。
【0036】図8は、第3実施形態の流量測定装置を示
している。この例では、上記装置の異物通過口8とガイ
ド壁9又は多孔部28に代えて、異物通過路38とガイ
ド壁39を中央湾曲部36に形成した。上記実施形態の
構造と同一の部分については、上記と同じ符号を付して
その説明を省略する。
【0037】すなわち、本体31内に逆U字状の流路3
3が形成され、その流路33内には入口45の近傍に入
口側湾曲部35が形成され、出口46の近傍に出口側湾
曲部37が設けられ、流路33の中央上部に中央湾曲部
36が形成されている。中央湾曲部6の下流側で出口側
湾曲部37の上流側にセンシング部4が配置される。ま
た、中央湾曲部36の外側壁部の接線方向に異物通過路
38が形成され、この異物通過路38の末端は、流路3
3の外側に連通している。さらに、異物通過路38の入
口開口部にはパーティクルを異物通過路38にガイドす
るためのガイド壁39が設けられている。ここで、上記
と同様に、ガイド壁39の角度や異物通過路38の開口
率は、少流量時の流速をある程度高く保持するように、
適正に調整されている。
【0038】本流量測定装置では、吸気管内に空気が流
れると、管内の空気流の一部が本体31の入口35から
流路33内に流入し、略逆U字状の流路33に沿って流
れる。このとき、空気中に含まれるパーティクルは、中
央湾曲部36に達したとき、その進行方向をその湾曲方
向に曲げられるが、この際、その慣性力によってパーテ
ィクルは流路33の湾曲部の外側に沿って進む。
【0039】このため、パーティクルとそれを含む空気
流は、その近傍のガイド壁39にガイドされて、外側壁
部に設けた異物通過路38に入り、そこを通過して流路
33の外に導出される。一方、パーティクルを含まない
空気流は、中央湾曲部36からそのまま流路33の軸線
に沿って下方にターンし、センシング部4の周囲を通過
し、出口側湾曲部37を介して、出口46から導出され
る。
【0040】したがって、上記と同様に、センシング部
4が配置された箇所の流路33に流れるパーティクルは
著しく減少し、センシング部4へのパーティクルの衝突
を回避してセンシング部4の破損を防止することができ
る。また、異物通過路38は、その開口率を適正な値に
設定されているため、センシング部4の位置する流路3
3内の空気の流速を、少流量時でもある程度高く維持す
ることができ、空気流量を安定して正確に測定すること
ができる。
【0041】図9は、第4実施形態の流量測定装置を示
している。この実施形態では、上記第2実施形態の装置
における入口側湾曲部35近傍の上流側の外側壁部に、
上記第1実施形態と同様の異物通過口48とガイド壁4
9を設けて構成した。なお、上記実施形態の構造と同一
の部分については、上記と同じ符号を付してその説明を
省略する。
【0042】すなわち、流路33は、上記と同様に略逆
U字状に形成され、その入口45の内側近傍に入口側湾
曲部35が形成され、その入口側湾曲部35近傍の上流
側の外側壁に異物通過口48が形成される。この異物通
過口48はセンシング部4の下流側の流路33内に連通
している。さらに、異物通過口48の近傍にパーティク
ルを異物通過口48にガイドするためのガイド壁49が
設けられている。また、上記と同様に、流路33の中央
湾曲部6の下流側で出口側湾曲部37の上流側に、セン
シング部4が配置され、中央湾曲部36の外側壁部の接
線方向に異物通過路38が形成される。この異物通過路
38の末端は、流路33の外側に連通している。さら
に、異物通過路38の入口開口部にはパーティクルを異
物通過路38にガイドするためのガイド壁39が設けら
れている。
【0043】このような構成の流量測定装置において
も、上記と同様に、パーティクルを含む空気流が入口4
5から流路33内に入ると、入口側湾曲部35によって
空気流が上方に曲げられ、その際、パーティクルは慣性
力により外側壁部に沿って進み、ガイド壁49によって
ガイドされ、異物通過口48を通り、センシング部4の
下流側の流路33に送出される。
【0044】さらに、入口側湾曲部35を通り上昇した
パーティクルを含む空気は中央湾曲部36に達すると、
そこで下方に曲げられるが、パーティクルはその慣性力
により外側壁部に沿って進行し、ガイド壁39によって
もガイドされて、中央湾曲部36の接線方向の異物通過
路38に進入する。そして、パーティクルとそれを含む
空気は、異物通過路38を通り、流路33の外に導出さ
れる。したがって、異物通過口48と異物通過路38に
よって多くのパーティクルを除去した後の清浄な空気が
センシング部4の周囲を流れることになる。
【0045】このため、センシング部4へのパーティク
ルの衝突を回避してセンシング部4の破損を防止するこ
とができ、また、ガイド壁49、39の角度や異物通過
口48や異物通過路38の開口率が適正に調整すること
により、センシング部4の位置する流路33内の空気の
流速を、少流量時でもある程度高く維持することがで
き、空気流量を安定して正確に測定することができる。
【0046】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、例えば、上記第1実施形態の流量測定
装置において、上記第2実施形態で用いた多孔部28を
その入口側湾曲部5に設けることもでき、また、その多
孔部28を上記第3実施形態の流量測定装置の入口側湾
曲部35に設けることもできる。また、本体1またはセ
ンシング部4の上流側を構成する部材の材質は、軟質合
成樹脂、発泡合成樹脂などの跳ね返り係数の小さい材料
で形成することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の流量測定
装置によれば、空気中に含まれるパーティクルは、流路
に入り湾曲部に達したとき、その進行方向をその湾曲方
向に曲げられるが、このとき、その慣性力によりパーテ
ィクルは流路の外側に沿って進み、ガイド壁にガイドさ
れて、外側壁部に設けた異物通過口、多孔部、或いは異
物通過路を通り、センシング部の下流側或いは外側に導
出される。このため、センシング部が配置された箇所の
流路に流れるパーティクルは著しく減少し、センシング
部へのパーティクルの衝突を回避してセンシング部の破
損を防止することができる。また、異物通過口等の開口
率を適度に設定すれば、センシング部の位置する流路内
の空気の流速を、少流量時でもある程度高く維持するこ
とができ、空気流量を安定して正確に測定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の流量測定装置の正面図
(a)と断面図(b)である。
【図2】同流量測定装置の要部拡大断面図である。
【図3】同流量測定装置の使用状態の断面図である。
【図4】ガイド壁の他の実施例を示す拡大部分断面図で
ある。
【図5】本実施例と従来例の流量に対する測定精度のグ
ラフ図である。
【図6】第2実施形態の流量測定装置の正面図(a)と
断面図(b)である。
【図7】入口面積に対する多孔部開口面積の割合に対す
る測定精度とセンシング部への影響度の関係を示すグラ
フ図である。
【図8】第3実施形態の流量測定装置の正面図(a)と
断面図(b)である。
【図9】第4実施形態の流量測定装置の正面図(a)と
断面図(b)である。
【符号の説明】
1‐本体 3‐流路 4‐センシング部 5‐入口側湾曲部 6‐中央湾曲部 7‐出口側湾曲部 8‐異物通過口 9‐ガイド壁 15‐入口 16‐出口 28‐多孔部 38‐異物通過路 39-ガイド壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加納一彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 磯村 清和 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 2F035 AA02 EA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定空気を導入して流通させる流路
    と、該流路内に配設され被測定空気の流量測定を行うセ
    ンシング部と、を備えた流量測定装置において、 該流路内の該センシング部の上流側に湾曲部が形成さ
    れ、該湾曲部の下流側の外側壁部に異物通過口が、該流
    路の該センシング部の下流側に連通して設けられ、該異
    物通過口には異物を異物通過口にガイドするためのガイ
    ド壁が設けられたことを特徴とする流量測定装置。
  2. 【請求項2】 被測定空気を導入して流通させる流路
    と、該流路内に配設され被測定空気の流量測定を行うセ
    ンシング部と、を備えた流量測定装置において、 該流路内の該センシング部の上流側に湾曲部が形成さ
    れ、該湾曲部の外側壁部に、多数の孔を穿設した多孔部
    が形成され、該多孔部は該流路におけるセンシング部の
    下流側に連通していることを特徴とする流量測定装置。
  3. 【請求項3】 被測定空気を導入して流通させる流路
    と、該流路内に配設され被測定空気の流量測定を行うセ
    ンシング部と、を備えた流量測定装置において、 該流路内の該センシング部の上流側に湾曲部が形成さ
    れ、該湾曲部の外側壁部の接線方向に異物通過路が連通
    して設けられ、該異物通過路の開口部近傍に異物を該異
    物通過路内にガイドするためのガイド壁が設けられたこ
    とを特徴とする流量測定装置。
  4. 【請求項4】 被測定空気を導入して流通させる流路
    と、該流路内に配設され被測定空気の流量測定を行うセ
    ンシング部と、を備えた流量測定装置において、 該流路内の該センシング部の上流側に湾曲部が形成さ
    れ、該湾曲部の下流側の外側壁部に異物通過口が、該流
    路の該センシング部の下流側に連通して設けられ、該異
    物通過口には異物を異物通過口にガイドするためのガイ
    ド壁が設けられ、該センシング部の上流側で該湾曲部の
    下流側に第2の湾曲部が形成され、該第2の湾曲部の外
    側壁部の接線方向に異物通過路が連通して設けられ、該
    異物通過路の開口部近傍に異物を該異物通過路内にガイ
    ドするためのガイド壁が設けられたことを特徴とする流
    量測定装置。
  5. 【請求項5】 前記湾曲部の外側壁部に、多数の孔を穿
    設した多孔部が形成され、該多孔部は該流路におけるセ
    ンシング部の下流側に連通していることを特徴とする請
    求項1記載の流量測定装置。
  6. 【請求項6】 前記流路の湾曲部の上流側に第2の湾曲
    部が形成され、該第2の湾曲部の外側壁部に、多数の孔
    を穿設した多孔部が形成され、該多孔部は該流路におけ
    るセンシング部の下流側に連通している請求項3記載の
    流量測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10520343B2 (en) 2014-09-26 2019-12-31 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Thermal flowmeter

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