JP6438707B2 - 熱式流量計 - Google Patents

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Description

本発明は熱式流量計に関する。
気体の流量を計測する熱式流量計は流量を計測するための流量検出部を備え、流量検出部と計測対象である気体との間で熱伝達を行うことにより、気体の流量を計測するように構成されている。熱式流量計が計測する流量は色々な装置の重要な制御パラメータとして広く使用されている。熱式流量計の特徴は、他の方式の流量計に比べ相対的に高い精度で気体の流量、例えば質量流量を計測できることである。
この熱式流量計の計測精度のさらなる向上が望まれている。例えば、内燃機関を搭載した車両では、省燃費の要望や排気ガス浄化の要望が非常に高い。これら要望に応えるには、内燃機関の主要パラメータである吸入空気量を高い精度で計測することが求められている。
内燃機関に導かれる吸入空気量を計測する熱式流量計は、吸入空気量の一部を取り込む副通路と前記副通路に配置された流量検出部とを備え、前記流量検出部が被計測気体との間で熱伝達を行うことにより、前記副通路を流れる被計測気体の状態を計測して、前記内燃機関に導かれる吸入空気量を表す電気信号を出力する。
この熱式流量計では、前記流量検出部付近における空気の流速分布に偏りが生じ、速度勾配の増加によって不安定な流れの乱れが生じ易いため、計測誤差の増加を招く。
この対策として特許文献1では、前記副通路に前記熱式センサよりも上流側に少なくとも90°以上の迂回部を設けた熱式ガス流量測定装置において、前記副通路の出口部に少なくとも1つの副通路内の流れに対して障害となる形状を設け、前記形状は、前記出口部の前記迂回部の外周側の壁面に、前記外周側の壁面から1mmよりも高い高さを持つ形状であり、前記形状により圧力損失を増加させた熱式ガス流量測定装置が開示されている。
前記迂回部においては、遠心力によって前記副通路外周側の流速が増加し、前記流量検出部付近における空気の流速分布に偏りが生じる。しかし、前記形状により、副通路外周側の通路抵抗が増加するため、前記副通路外周側の増速が抑制され、前記流量検出部付近における空気の流速分布の偏りが改善される。その結果、計測誤差の低減を図ることが出来る。
また、特許文献2には、前記副通路の断面積を絞る複数の絞り部を有し、前記複数の絞り部は、前記検出素子が配置される部位に設けられるメイン絞り部と、前記検出素子が配置される部位より上流側に設けられる上流側絞り部と、前記検出素子が配置される部位より下流側に設けられる下流側絞り部とを有し、前記上流側絞り部および前記下流側絞り部は、それぞれ前記メイン絞り部との間に所定の間隔をあけて独立して設けられ、且つ、前記バイパス通路の断面積を所定の長さに渡って一定の割合で絞った通路状に形成されていることを特徴とする空気流量測定装置が開示されている。
前記複数の絞り部は、順流の時は、前記副通路の入口より流入した空気の流速分布の偏りが上流側絞り部を通過することにより改善され、且つ、メイン絞り部によって空気の拡散を防止できる。一方、逆流の時は、前記副通路の出口より流入した空気の流速分布の偏りが下流側絞り部を通過することにより改善され、且つ、メイン絞り部によって空気の拡散を防止できる。その結果、計測誤差の低減を図ることが出来る。
特許第5010877号 特許第5370114号
しかしながら、特許文献1のような測定装置では、前記副通路内周側の増速は図られておらず、前記流量検出部付近における空気の流速分布の偏りの改善は十分ではない。また、特許文献2のような測定装置では、上・下流側絞り部を通過する際の壁面近傍の流速は、壁面摩擦の影響で0に近くなる。一方、流路面積の減少により絞り部中央付近では増速するため、流速分布の速度勾配が大きくなる。従って、前記流量検出部付近における空気の流速分布の偏りの改善は十分ではない。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、前記流量検出部付近における空気の流速分布を一様化して速度勾配を小さくし、不安定な流れの乱れの発生を抑制することで、計測精度の高い熱式流量計を提供することにある。
前記課題を鑑みて、本発明に係る熱式流量計は、主通路を流れる被計測気体の一部を取り込む副通路と、前記副通路を流れる被計測気体の流量を検出する流量検出部とを備えており、前記副通路は、前記流量検出部の下流側に位置する曲がり部あるいはその曲がり部の下流側において通路内周側に空間部を有している。
副通路の曲がり部では遠心力によって流れが外周側に偏り、外周側の流速が高く内周側の流速が低い速度分布となる。しかし、本発明によれば、副通路内周側の従来壁面であった部分が空間部となり、壁面摩擦の影響が弱まるため、この部分の流速が増加する。その結果、流量保存則によって外周側の流速が減少し、前記流量検出部付近における空気の流速分布を一様化して速度勾配を小さくし、不安定な流れの乱れの発生を抑制することができる。
内燃機関制御システムに本発明に係る熱式流量計を使用した一実施例を示すシステム図である。 本発明に係る熱式流量計の外観を示す正面図。 本発明に係る熱式流量計の外観を示す左側面図。 本発明に係る熱式流量計の外観を示す背面図。 本発明に係る熱式流量計の外観を示す右側面図。 本発明に係る熱式流量計から表カバーを取り外したハウジングの状態を示す正面図。 本発明に係る熱式流量計から裏カバーを取り外したハウジングの状態を示す背面図。 図2CのA−A断面図。 図3Aに示す副通路(実施例1)の模式的概念図。 図5の変形例(実施例2)を示した模式図 図6の変形例(実施例3)を示した模式図。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、電子燃料噴射方式の内燃機関制御システムに、本実施形態に係る熱式流量計を使用した一実施形態を示すシステム図である。図1に示すように、エンジンシリンダ112とエンジンピストン114を備える内燃機関110の動作に基づき、吸入空気が被計測気体IAとしてエアクリーナ122から吸入され、主通路124が形成された吸気管71を含む例えば吸気ボディ、スロットルボディ126、吸気マニホールド128を介してエンジンシリンダ112の燃焼室に導かれる。
燃焼室に導かれる吸入空気である被計測気体IAの流量は、本実施形態に係る熱式流量計30で計測され、計測された流量に基づいて燃料噴射弁152より燃料が供給され、吸入空気である被計測気体IAと共に混合気の状態で燃焼室に導かれる。なお、本実施形態では、燃料噴射弁152は内燃機関の吸気ポートに設けられ、吸気ポートに噴射された燃料が吸入空気である被計測気体IAと共に混合気を成形し、吸気弁116を介して燃焼室に導かれ、燃焼して機械エネルギを発生する。
熱式流量計30は、図1に示す内燃機関の吸気ポートに燃料を噴射する方式だけでなく、各燃焼室に燃料を直接噴射する方式にも同様に使用できる。両方式とも熱式流量計30の使用方法を含めた制御パラメータの計測方法および燃料供給量や点火時期を含めた内燃機関の制御方法の基本概念は略同じであり、両方式の代表例として吸気ポートに燃料を噴射する方式を図1に示す。
燃焼室に導かれた燃料および空気は、燃料と空気の混合状態を成しており、点火プラグ154の火花着火により、爆発的に燃焼し、機械エネルギを発生する。燃焼後の気体は排気弁118から排気管に導かれ、排気EAとして排気管から車外に排出される。前記燃焼室に導かれる吸入空気である被計測気体IAの流量は、アクセルペダルの操作に基づいてその開度が変化するスロットルバルブ132により制御される。前記燃焼室に導かれる吸入空気の流量に基づいて燃料供給量が制御され、運転者はスロットルバルブ132の開度を制御して前記燃焼室に導かれる吸入空気の流量を制御することにより、内燃機関が発生する機械エネルギを制御することができる。
エアクリーナ122から取り込まれ主通路124を流れる吸入空気である被計測気体IAの流量、湿度および温度が、熱式流量計30により計測され、熱式流量計30から吸入空気の流量、湿度および温度を表す電気信号が制御装置200に入力される。また、スロットルバルブ132の開度を計測するスロットル角度センサ144の出力が制御装置200に入力され、さらに内燃機関のエンジンピストン114や吸気弁116や排気弁118の位置や状態、さらに内燃機関の回転速度を計測するために、回転角度センサ146の出力が、制御装置200に入力される。排気EAの状態から燃料量と空気量との混合比の状態を計測するために、酸素センサ148の出力が制御装置200に入力される。
制御装置200は、熱式流量計30の出力である吸入空気の流量、湿度、および温度、および回転角度センサ146からの内燃機関の回転速度、に基づいて燃料噴射量や点火時期を演算する。これら演算結果に基づいて、燃料噴射弁152から供給される燃料量、また点火プラグ154により点火される点火時期が制御される。燃料供給量や点火時期は、実際にはさらに熱式流量計30で計測される吸気温度やスロットル角度の変化状態、エンジン回転速度の変化状態、酸素センサ148で計測された空燃比の状態に基づいて制御されている。制御装置200はさらに内燃機関のアイドル運転状態において、スロットルバルブ132をバイパスする空気量をアイドルエアコントロールバルブ156により制御し、アイドル運転状態での内燃機関の回転速度を制御する。
内燃機関の主要な制御量である燃料供給量や点火時期はいずれも熱式流量計30の出力を主パラメータとして演算される。従って熱式流量計30の計測精度の向上や経時変化の抑制、信頼性の向上が、車両の制御精度の向上や信頼性の確保に関して重要である。特に近年、車両の省燃費に関する要望が非常に高く、また排気ガス浄化に関する要望が非常に高い。これらの要望に応えるには熱式流量計30により計測される吸入空気である被計測気体IAの流量の計測精度の向上が極めて重要である。
図2は、熱式流量計30の外観を示している。図2Aは熱式流量計30の正面図、図2Bは左側面図、図2Cは背面図、図2Dは右側面図である。
熱式流量計30はハウジング302と表カバー303と裏カバー304とを備えている。ハウジング302は、熱式流量計30を、主通路を構成する吸気ボディに固定するためのフランジ312と、外部機器との電気的な接続を行うための外部端子を有する外部接続部(コネクタ部)305と、流量等を計測するための計測部310を備えている。計測部310の内部には、副通路を作るための副通路溝が設けられている。
上述した表カバー303と裏カバー304を覆うことにより、副通路が形成されたケーシングとなる。計測部310の内部には、主通路を流れる被計測気体IAの流量を計測するための流量検出部602や主通路を流れる被計測気体IAの温度を計測するための温度検出部452を備える回路パッケージ400が設けられている(図3A、3B参照)。
熱式流量計30は、フランジ312を吸気ボディ(吸気管)71に固定することにより、計測部310が主通路内に片持ち状に支持される。図2Aでは、熱式流量計30と吸気管71との位置関係を明確にするため、仮想線で吸気管71を示している。
熱式流量計30の計測部310は、フランジ312から主通路124の径方向の中心方向に向かって長く延びる形状を成し、その先端部には吸入空気などの被計測気体IAの一部を副通路に取り込むための主取込口350(図2C参照)と副通路から被計測気体IAを主通路124に戻すための排出口355(図2D参照)が設けられている。
熱式流量計30の主取込口350が、フランジ312から主通路の径方向の中心方向に向かって延びる計測部310の先端側に設けられることにより、主通路の内壁面から離れた部分の気体を副通路に取り込むことができる。これにより、主通路の内壁面の温度の影響を受け難くなり、気体の流量や温度の計測精度の低下を抑制できる。
また、主通路124の内壁面近傍では流体抵抗が大きく、主通路の平均的な流速に比べ、流速が低くなる。本実施例の熱式流量計30では、フランジ312から主通路の中央に向かって延びる薄くて長い計測部310の先端部に主取込口350が設けられているので、主通路中央部の流速の速い気体を副通路(計測用通路)に取り込むことができる。また、副通路の排出口355も計測部310の先端部に設けられているので、副通路内を流れた気体を流速の速い主通路124の中央部近傍に戻すことができる。
計測部310は主通路124の外壁から中央に向かう軸に沿って長く延びる形状を成しているが、幅は、図2B及び図2Dに記載の如く、狭い形状を成している。すなわち、熱式流量計30の計測部310は、側面の幅が薄く正面が略長方形の形状を成している。これにより、熱式流量計30は、被計測気体IAに対しては流体抵抗を小さくして、十分な長さの副通路を備えることができる。
被計測気体IAの温度を計測するための温度検出部452が、計測部310の中央部で、計測部310内の上流側外壁が下流側に向かって窪んだ位置に、上流側外壁から上流側に向かって突出する形状を成して設けられている。
表カバー303および裏カバー304は、薄い板状に形成されて、広い冷却面を備える形状を成している。このため熱式流量計30は、空気抵抗が低減され、さらに主通路124を流れる被計測気体により冷却されやすい効果を有している。
外部接続部305の内部には、図示しない外部端子と補正用端子とが設けられている。外部端子は、計測結果である流量と温度を出力するための端子と、直流電力を供給するための電源端子とで構成される。補正用端子は熱式流量計30に関する補正値を、熱式流量計30内部のメモリに記憶するのに使用する端子である。
次に、図3Aおよび図3Bを用いて、ハウジング302内に構成される副通路及び回路パッケージの構成について説明する。図3A,3Bは熱式流量計30から表カバー303または裏カバー304を取り外したハウジング302の状態を示している。図3Aは、本発明に係る熱式流量計から表カバーを取り外したハウジングの状態を示す正面図であり、図3Bは、本発明に係る熱式流量計から裏カバーを取り外したハウジングの状態を示す背面図である。
ハウジング302には、計測部310の先端側に副通路を成形するための副通路溝が設けられている。副通路は、主通路124を流れる被計測気体の一部を取り込むために熱式流量計30内に形成さされた通路である。本実施例ではハウジング302の表裏両面に副通路溝331,332が設けられている。表カバー303及び裏カバー304をハウジング302の表面及び裏面にかぶせることにより、ハウジング302の両面に連続した副通路が形成される。このような構造とすることで、ハウジング302の成形時(樹脂モールド工程)にハウジング302の両面に設けられる金型を使用して、裏側副通路溝331と表側副通路溝332の両方をハウジング302の一部に形成し、これらを繋ぐようにハウジング302を貫通した貫通部382を形成し、この貫通部382に回路パッケージ400の流量検出素子(流量検出部)602を配置する。
図3Bに示すように、主通路を流れる被計測気体IAの一部は、主取込口350から入口溝351を介して裏側副通路溝331内に取り込まれ、裏側副通路溝331内を流れる。裏側副通路溝331に裏カバー304を覆うことにより、熱式流量計30には、副通路330のうち、第1の通路31と第2の通路32の上流側の一部が形成される。
第1の通路31は、主通路124を流れる被計測気体IAを取り込む主取込口350から、取り込んだ被計測気体IAの一部を排出する排出口355まで形成された汚損物質の排出用通路である。第2の通路32は、第1の通路31に流れる被計測気体IAを取り込む副取込口34から、流量検出部602に向かって形成された流量計測用通路である。主取込口350は、主通路124の上流側に面して開口しており、排出口355は、主通路124の下流側に面して開口しており、排出口355の開口面積は、主取込口350の開口面積よりも小さい。これにより、主取込口350からの被計測気体IAを第2の通路32にも流れ易くすることができる。
裏面副通路溝331のうち、第2の通路32(流量検出部602までの通路)の通路溝は、流れ方向に進むにつれて深くなる形状をしており、溝に沿って流れるにつれ表側の方向に被計測気体IAは徐々に移動する。裏側副通路溝331には回路パッケージ400の上流部342で急激に深くなる急傾斜部347が設けられている。質量の小さい空気の一部は急傾斜部347に沿って移動し、回路パッケージ400の貫通部382のうち上流部342で図4に示す計測用流路面430の方を流れる。一方質量の大きい異物は遠心力によって急激な進路変更が困難なため、急傾斜部347に沿って流れることができず、図4に示す計測用流路裏面431の方を流れる。その後、貫通部382のうち下流部341を通り、図3Aに示す表側副通路溝332を流れる。
上述した如く、回路パッケージ400の計測用流路面430を含む部分は、貫通部382の空洞内に配置され、この貫通部382は計測用流路面430を有する回路パッケージ400の左右両側で裏側副通路溝331と表側副通路溝332とが繋がっている。
図3Aに示すように、貫通部382において、上流部342から被計測気体IAである空気は計測用流路面430に沿って流れる。このとき、流量検出部602に設けられた熱伝達面437を介して流量を計測するための流量検出部602との間で熱伝達が行われ、流量の計測が行われる。なお、この流量の計測原理は、熱式流量計として一般的な検出原理であってよく、本実施例の如く、回路パッケージ400の流量検出部602が計測した計測値に基づいて主通路を流れる被計測気体の流量を検出することができるものであれば、検出するための構成は特に限定されるものではない。
第2の通路32は、上流側通路32aと下流側通路32bと貫通部382と出口部352を有する。上流側通路32aは、裏側副通路溝334と裏カバー304で構成され、曲線を描きながらハウジング302の先端部からフランジ方向に向かうように形成されている。そして、貫通部382は、第二の通路32のフランジ側に最も近い部分であり、貫通部382を流れる被計測気体IAは主通路124の流れに対して逆方向の流れとなる。そして、下流側通路32bは、表側副通路溝332と表カバー303で構成され、曲線を描きながらフランジからハウジング先端部方向に向かうように形成される。ここで、上流側通路32aと下流側通路32bとは、貫通部382を介して繋がれる。そして、出口部352は、出口溝353と表カバーにより形成され、第2の通路32内に流れてきた被計測媒体IAは、出口部352から主通路124に排出される。
なお、図3Bに示すように、裏側副通路溝331は、第1通路用壁395と、裏側副通路内周壁392と裏側副通路外周壁391とを有している。裏側副通路内周壁392と裏側副通路外周壁391とのそれぞれの高さ方向の先端部と裏カバー304の内側面とが密着することで、ハウジング302の第1の通路31と第2の通路32のセンサ上流側通路32aが成形される。
一方、表側副通路溝332は、表側副通路内周壁393と表側副通路外周壁394を有し、副通路内周壁393と副通路外周壁394の高さ方向の先端部と表カバー303の内側面とが密着することで、ハウジング302の下流側通路32bが形成される。
回路パッケージ400は、流量検出部602が貫通部382により構成される空間に配置されるように、ハウジング302の固定部372,373,376に樹脂モールドにより埋設して固定されている。このような固定構造は、ハウジング302の樹脂モールド成形と同時に、回路パッケージ400をハウジング302にインサート成形することにより、熱式流量計30に実装することができる。そして、貫通部382は、回路パッケージ400の上流側に位置する上流部342の空間と回路パッケージ400の下流側に位置する下流部341の空間を有している。このような構成とすることで、1回の樹脂モールド工程でハウジング302の両面に副通路溝を成形でき、また両面の副通路溝を繋ぐ構造を合わせて成形することが可能となる。
図3Aおよび図3Bに示すように、ハウジング302には、フランジ312と副通路溝が形成された部分との間に空洞部336が形成されている。この空洞部336の中に、回路パッケージ400の接続端子412と外部接続部305の外部端子の内端361とを接続する端子接続部320が設けられている。接続端子412と内端361とは、スポット溶接あるいはレーザ溶接などにより、電気的に接続される。
次に被測定媒体IAの副通路内の流れについて図3A、図3B、図4を用いて説明する。
主取込口350から取り込まれ、裏側副通路溝331により構成される第1の通路31を流れた被計測気体IAは、図3Bの右側から左側に向かって流れる。ここで第1の通路31から分岐するように形成された第2の通路32の副取込口34に、取込んだ被計測気体IAの一部が、分流して流れる。流れた被計測気体IAは、貫通部382の上流部342を介して、回路パッケージ400の計測用流路面430の表面と表カバー303に設けられた突起部356で作られる流路386の方を流れる。
他の被計測気体IAは計測用流路裏面431と裏カバー304で作られる流路387の方を流れる。その後、流路387を流れた被計測気体IAは、貫通部382の下流部341を介して表側副通路溝332の方に移り、流路386を流れている被計測気体IAと合流する。合流した被計測気体IAは、表側副通路溝332を流れ、出口352から主通路に排出される。
裏側副通路溝331から貫通部382の上流部342を介して流路386に導かれる被計測気体IAの方が、流路387に導かれる流路よりも曲りが大きくなるように、副通路溝が形成されている。これにより、被計測気体IAに含まれるごみなどの質量の大きい物質は、曲りの少ない流路387の方に集まる。
流路386では、突起部356は絞りを形成しており、被計測気体IAを渦の少ない層流にする。また突起部356は流量検出部602近傍の被計測気体IAの流速を高める。これにより、計測精度が向上する。突起部356は、計測用流路面430に設けた流量検出部602の熱伝達面露出部436に対向する方のカバーである表カバー303に形成されている。
本実施例の特徴部分について図5を用いて説明する。図5に示すように、出口溝353は、副通路内周壁393に対して凹むような空間部33が副通路内周壁側に設けられるように形成されている。すなわち、流量検出部の下流側における副通路の形状は、内周側の壁面が一部凹むように形成されている。このような空間部33が無い場合、出口溝353内の流れは、遠心力によって外周側に偏ると共に、内周壁Wの近傍では壁面摩擦の影響で流速が0に近くなる。このため、点線で示した流速分布Pのようになる。この影響は上流側にも及ぶため、流量検出部602付近における空気の流速分布に偏りが生じ、速度勾配の増加が増加する。その結果、不安定な流れの乱れが生じ易くなることにより、計測誤差の増加を招く。
しかし、空間部33を設けることにより、元来内周壁Wがあった位置に壁面が存在しなくなり、この位置でもある程度の流速が得られるようになる。その結果、流量保存則によって外周側の流速が減少し、点線で示した流速分布Pから実線で示した流速分布Qのように変化する。即ち、最大流速となる位置が内周側に移動し、速度勾配が緩やかになる。
空間部33を設けたことによるこの速度分布変化の影響は上流側にも及ぶため、流量検出部602付近における空気の流速分布も一様化されて速度勾配が小さくなり、不安定な流れの乱れの発生が抑制される。その結果、計測誤差の低減を図ることが出来る。
図6を用いて、本発明に係る実施例2を説明する。本実施例は、出口溝353の表側副通路外周壁側の形状を実施例1に対して改良した構成である。なお、実施例1と重複する説明は省略する。
出口溝353は、表側副通路外周壁側の壁面であって空間部33と対抗する領域に流動抵抗部35が設けられように形成されている。すなわち、本実施例の副通路の形状は、内周側の壁面が一部凹んでいる領域と対抗する外周壁面に突起を設ける形状をしている。
この流動抵抗部35により、副通路外周側の通路抵抗が増加するため、遠心分離による副通路外周側の増速が抑制される。これにより、点線で示した流動抵抗部35を設けない場合の流速分布Qから実線で示した流速分布Rのように変化する。即ち、最大流速となる位置がさらに内周側に移動し、速度勾配が緩やかになる。
流動抵抗部35を設けたことによるこの速度分布変化の影響は上流側にも及ぶため、流量検出部602付近における空気の流速分布も一様化されて速度勾配が小さくなり、不安定な流れの乱れの発生が抑制される。その結果、計測誤差の低減を図ることが出来る。
図7を用いて、本発明に係る実施例3を説明する。本実施例は、出口溝353の形状を実施例1に対して改良した構成である。なお、実施例1と重複する説明は省略する。
出口溝353は、空間部33の下流側端部において突出した突出部36が設けられ、流動抵抗部35がこの突出部36と対向する位置に配置されるように形成されている。これにより、突出部36と流動抵抗部35とで絞り部37が構成される。すなわち、本実施例の副通路の形状は、内周側の壁面が一部凹んでいる領域よりも下流側であって、内周側の壁面および外周側の壁面に通路断面積を絞る絞り部を有する形状をしている。
このような絞り部37が構成されると、流路面積の減少により絞り部中央付近で流速が増加する効果がある。ここで、本実施例では空間部33が存在するため、絞り部上流側の流路面積に対する絞り部の流路面積の割合(流路面積の縮小率)が、空間部33が無い場合に比べて大きい。このため、絞り部の圧力損失の増加によって絞り部中央付近で流速が減速する効果が、流路面積の減少により絞り部中央付近で流速が増加する効果を上回るようにできる。その結果、点線で示した実施例2の流速分布Rから実線で示した流速分布Sのように変化する。即ち、最大流速が減少し、速度勾配が緩やかになる。
空間部33と絞り部37を設けたことによるこの速度分布変化の影響は上流側にも及ぶため、流量検出部602付近における空気の流速分布も一様化されて速度勾配が小さくなり、不安定な流れの乱れの発生が抑制される。その結果、計測誤差の低減を図ることが出来る。
なお、主通路124を流れる被計測気体IAの方向が、各図において矢印で示した方向と逆になる場合もある。各図において矢印で示した方向の場合を順流、逆になる場合を逆流とすると、逆流時に流量検出部の下流側となる裏側副通路溝331(第1の通路31や第2の通路32等)において、実施例1〜3で説明した構造を適用することも可能である。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
30…熱式流量計
31…第1の通路
32…第2の通路
32a…上流側通路
32b…下流側通路
34…副取込口
35…流動抵抗部
36…突出部
37…絞り部
302…ハウジング
303…表カバー
304…裏カバー
331…裏側副通路溝
332…表側副通路溝
350…主取込口
352…出口部
353…出口溝
355…排出口
382…貫通部
391…裏側副通路外周壁
392…裏側副通路内周壁
393…表側副通路外周壁
394…表側副通路内周壁
395…第1通路用壁
602…流量検出部

Claims (5)

  1. 副通路と、
    前記副通路内に設けられた流量検出部と、を有し、
    前記副通路は、前記流量検出素子の下流側に曲がり部を有する熱式流量計において、
    前記副通路は、前記流量検出素子の下流であって、前記曲がり部での空気流の流速が低くなる側に位置する壁面が断面が略台形状に凹んでいる領域を有し、
    前記略台形状の下底は上底より大であって、前記下底で前記副通路と前記領域とが連通することを特徴とする熱式流量計。
  2. 前記副通路は、前記凹んでいる領域と対向する外周側の壁面に流動抵抗部を有することを特徴とする請求項1に記載の熱式流量計。
  3. 前記副通路は、前記凹んでいる領域と対向する外周側の壁面に突起部を有することを特徴とする請求項1に記載の熱式流量計。
  4. 前記副通路は、前記凹んでいる領域の下流側に絞り部を有することを特徴とする請求項1に記載の熱式流量計。
  5. 前記絞り部は、内周側の壁面と外周側の壁面に対向するように設けられたそれぞれの突起部により形成されることを特徴とする請求項4に記載の熱式流量計。
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