JPWO2016013571A1 - 転がり軸受 - Google Patents

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Abstract

本発明によれば、保持器の軽量化を図ると同時に保持器自体の剛性も確保し、超高速回転時でも回転トルクの増大を抑制することのできる転がり軸受が提供される。転がり軸受は、内輪と、外輪と、複数の転動体と、内輪および外輪の間で転動体を保持するための保持器とを有する。本発明によれば、保持器は、環状の基部と、基部から軸方向に延びる、基部の円周方向に沿って配列された複数の台座部と、各台座部から軸方向にさらに延びるように台座部の円周方向の両側に設けられた2つの爪部と、複数の転動体を保持する複数のポケット部であって、それぞれが、隣接する台座部の間、および隣接する台座部の互いに向き合う爪部の間に形成される内面を含むポケット部とを有する。台座部は、基部の内径面より内径の大きい内径面を有し、また転動体のピッチ円直径が、台座部の前記内径面の内径よりも大きいことを特徴とする。

Description

本発明は転がり軸受に関するものであり、特に内輪、外輪、複数の転動体、および内輪と外輪の間で転動体を保持するための保持器を有する転がり軸受に関するものである。
玉軸受やころ軸受のような転がり軸受では、一般に、軸受の内外輪の軌道面間を転動する転動体(ボールやころ)を保持する保持器が用いられる。かかる保持器として、環状体に放射状に開けられた保持穴を有する保持器や、特許文献1および2に記載されたような軸方向に開口したポケットを有する冠型樹脂保持器など、種々の保持器が知られている。
ところで、軸受には、回転トルクを減少させてトルク効率を向上させる要請がある。一方、冠型樹脂保持器を有する軸受が高速回転すると、ポケットの開口部に隣接する保持器の爪部の先端が遠心力により半径方向外側に広がるように変形する。
爪部が変形した場合の問題点として、爪部が外輪の軌道面に接触して摩擦を生じ、回転トルクの損失を招くことが挙げられる。また、ポケットの内面が転動体に沿った曲面(および/または球面)である場合、この内面(より正確には、内面の内径側縁部)が転動体と接触して回転トルクが増大するという問題もある。
特許文献1には、転がり軸受の合成樹脂製の保持器が開示されている。特許文献1によれば、軽量化を達成しつつ軸受の高速回転にも耐え得るように、環状の基部(環状体)の底面から、爪部とともにポケットを形成するアキシャル部まで延びる貫通孔が設けられている。これにより保持器の重量を低減できるため、高速回転時の爪部の変形を抑制できると記載されている。
特許文献2には、玉軸受の保持器であって、ポケットの底部側に位置する環状体の外径側周縁にフランジを形成した構成の保持器が開示されている。特許文献2には、ポケットの底壁部分の断面積が増え、ねじりこわさが増大するため、遠心力による変形を抑制することができると記載されている。
特表2009−536998号公報 特開2009−008274号公報
上記のように、保持器の爪部の変形を抑制するために種々の検討がなされているが、爪部の剛性を高めたとしても、dmN値が50万以上の超高速回転時には、アキシャル部および爪部は遠心力によって外側に開くように変形して、ポケットの内面の縁部が転動体に接触してしまう。したがって特許文献1の技術においても、超高速回転時にはやはりアキシャル部および爪部が変形してポケットの内面の縁部が転動体に接触するため、回転トルクは増大する。特許文献2の技術でも全く同様である。
なお特許文献1の技術では、爪部およびアキシャル部の外径側を削除して薄くしている。また特許文献2の技術では、上述したように環状体の外径側周縁にフランジを形成しているが、結果的な形状は爪部およびアキシャル部の外径側を削除した場合とほぼ同じである。このような形状を有する保持器のポケットに転動体を組み付ける場合、爪部は内径側に弾性変形しにくいため、隣のポケット側に(周方向に)変形させることによって転動体を押し込むことになる。しかし、隣のポケットにすでに転動体が組み付けられていると、逃げ先がないために爪部が変形できず、組み付けにくいという問題があった。
また特許文献2に記載されるようにフランジを形成すると、環状の基部の厚みがアキシャル部よりも大きくなり、結果として保持器の重量が増加する。保持器の重量増は高速回転時に回転トルクが増大する1つの原因にもなる。一方、回転トルクを抑制するために保持器の各部分の寸法を一様にまたは部分的に小さく(薄く)して重量を減らすと、保持器自体の剛性が下がり、軸受の耐久性の低下につながる。
さらに、軸受が高速回転した場合、軸受内に封入されたグリスなどの潤滑剤は遠心力によって外輪の内側に移動する。特に特許文献1に記載される保持器の構造の場合、保持器の環状体底面側からアキシャル部外径側に向かって、したがって外輪の外側へと潤滑剤がより一層移動し易い。そのため、内輪の軌道上において肝心のポケットに保持されるべき潤滑剤の量が減少し、焼き付きなどが発生し易いという問題がある。
したがって本発明の1つの目的は、保持器の軽量化を図ると同時に保持器自体の剛性も確保し、超高速回転時でも回転トルクの増大を抑制することのできる転がり軸受を提供することである。
本発明の他の目的は、超高速回転時でも潤滑剤をストック(貯蔵)することのできる保持器を備え、それにより使用中の潤滑剤切れを防止することのできる転がり軸受を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明によれば、内輪と、外輪と、複数の転動体と、内輪および外輪の間で転動体を保持するための保持器とを有し、保持器が、環状の基部と、基部の円周方向に沿って配列された、基部から軸方向に延びる複数の台座部と、各台座部から軸方向にさらに延びるように台座部の円周方向の両側に設けられた2つの爪部と、複数の転動体を保持する複数のポケット部であって、各ポケット部が、隣接する台座部の間、および隣接する台座部の互いに向き合う爪部の間に形成された内面を含むポケット部とを有する転がり軸受において、台座部が、基部の内径面より内径の大きい内径面を有し、また転動体のピッチ円直径が、台座部の内径面の内径よりも大きいことを特徴とする転がり軸受が提供される。
環状の基部は台座部と軸方向反対側に底面を有しており、保持器は、この底面と台座部の内径面との間で貫通する孔部を有していることが好ましい。
あるいは保持器は、底面から台座部の内部まで延びる止まり孔を有していてもよい。
本発明によれば、保持器の台座部が基部の内径面より内径の大きい内径面を有しているので、すなわち基部の半径方向厚さが台座部の半径方向厚さより大きいので、保持器の剛性が確保され、dmN値が50万以上の超高速回転時であっても遠心力によって台座部が半径方向外側に開くよう変形することが防がれる。またこの構造ではポケットの内径側縁部とボールとの間に大きな隙間ができるため、保持器に過大な遠心力が発生しても当該ポケットとボールの接触または接触応力が抑制され、ひいては回転トルクの増大が抑制される。さらに、このような構造では軸受の内輪と保持器の内径面(台座部)の間により広い空間が確保されるため、この空間に比較的多くの潤滑剤を封入できて、その潤滑剤が外輪側へ移動することを防ぐので、軸受の焼き付きが防止される。
また本発明によれば、転動体のピッチ円直径が台座部の内径面の内径よりも大きいので、dmN値が50万以上の超高速回転時でも、ポケットを形成する台座部の内面(曲面)の縁部によって、転動体(例えばボール)は、台座部および爪部が遠心力によって外側に開くのを防止する。
底面と台座部の内径面との間で貫通するように保持器に設けた孔部は、保持器ひいては軸受の軽量化に寄与する。またそのような孔部はグリースホルダ(一定量の潤滑剤が貯蔵できる空間)として機能するので、潤滑剤が拡散することを防止するとともに、dmN値が50万以上の超高速回転時にも一定量の潤滑剤を保持し、ポケットへ潤滑剤を安定的に供給できる。そのため、使用中の潤滑剤切れを防止することを可能にするとともに、潤滑剤の過多による撹拌抵抗の低減も可能にし、回転トルクの増大を抑制することにも寄与する。さらに、万一の潤滑剤不足時には潤滑剤の供給場所としても機能し、軸受の焼き付き防止にも寄与する。
なお、上述したdmN値は当業者には周知の指標であり、転動体のピッチ円直径dm(mm)と回転数N(rpm)を積算することによって求められる。
あるいは底面から台座部の内部まで延びる止まり孔を保持器に設けた場合には、保持器の各部分の外径寸法を薄くすることなく軽量化を図ることができ、同時に保持器自体の剛性も確保することができる。
本発明の一実施形態による転がり軸受の要部を示す拡大断面図である。 本発明の他の実施形態による転がり軸受の要部を示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態による、貫通孔部を備えた保持器の全体斜視図である。 図3に示す保持器の平面図である。 図4の線A−Aに沿った、保持器の拡大断面図である。 本発明の他の実施形態による、止まり孔を備えた保持器の全体斜視図である。 図6に示す保持器の平面図である。 図7の線B−Bに沿った、保持器の拡大断面図である。 本発明における保持器とボールの位置関係を示す模式平面図である。 比較例における保持器とボールの位置関係を示す模式平面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示または説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態による転がり軸受の要部を示す拡大断面図である。図1に示す転がり軸受(この場合は玉軸受)100は、外周側に軌道面112を有する内輪110と、内周側に軌道面122を有する外輪120と、内外輪の軌道面間を転動する複数の転動体(この場合はボール)130とを有している。内輪110と外輪120の間には、複数のボール130の周方向間隔を保つための保持器150が設けられる。また、玉軸受100の各側面には、グリスの漏れを防ぐように内輪110と外輪120の間にオイルシール140が取り付けられる。オイルシール140の外径側端部140aは、外輪120の内周に形成されたオイルシール装着溝120aに嵌合される。オイルシール140の内周側端部にはリップ140bが形成され、これは、内輪110の外周に形成されたシール溝110aに接触している。
図3〜5は、図1に示す保持器150を説明するための図である。保持器150は、玉軸受100の軸心を中心とする円環状の基部160と、基部160から軸方向に延びる複数(この場合は9個)の台座部170と、各台座部170の先端の周方向両側から延びる爪部180とを有する樹脂製の一体成型部品である。隣接する台座部170、170の間、および隣接する台座部の対向する爪部180、180の間に内面171を有するポケット200が形成され、それによりボール130が受け入れられる。図1および2に示すように、環状の基部160は一方のオイルシール140に隣接して配置され、台座部170および爪部180は、他方のオイルシール140に向かって延びるように配置される。ポケット200の内面171は、より詳細には、ボール130の外面に沿った曲面または内球面であり、それによりボール130は円滑にすべり回転できるように保持される。
台座部170の内周側には内径面170aが形成され、その内径Dsは、基部160の最も内側に位置する内径面160aの内径Dbよりも大きいことが、特に図5から理解される。なお、この台座部170の内径面170aが削除されたような形状は、モールド成形(射出成形)の金型によって成形することができ、あるいは成形後の切削によって形成することもできる。
また保持器150には、台座部170の反対側に位置する基部160の底面160bから台座部170の内径面170aまで延びるように貫通孔部172が形成されている。貫通孔部172は、基部160の底面160bに開口する底面開口172aと、台座部170の内径面170aに開口する側面開口172bとを有するが、台座部170の外周側には隔壁172cが形成されているため、台座部170の外周側には開口していない。このように貫通孔部172を設けることにより、台座部170を軽量化して、保持器が回転することで発生する遠心力を軽減し、台座部170および爪部180の変形を抑制することができる。また台座部170は、貫通孔部172が形成されてもこの隔壁172cによって爪部180が外周方向に倒れないよう剛性が保たれるので、爪部180の変形がやはり抑制される。さらに、この構成によれば、軸受が超高速回転した場合でも、軸受内に封入されたグリスなどの潤滑剤が遠心力によって外輪の内側に移動しにくいので、潤滑剤がポケットに保持され、焼き付きの発生などを抑制することができる。
図9は、図1に示す転がり軸受100における保持器150とボール130の位置関係を示す。図示されるように、ボール130が保持器150に組み付けられたとき、ボール130のピッチ円直径PCDが台座部170の内径面170aの内径Dsより大きくなるよう構成されている。これにより、高速回転時の遠心力Fによって半径方向外側へ動いたポケット200の内周側縁部Cがボール130に接触するように構成することができるので、台座部170および爪部180がそれ以上半径方向外側に広がり、焼き付きを生じることが防止される。
一方、図10に示す比較例の保持器150'の場合、ボール130のピッチ円直径PCDが台座部の内径面の内径Ds'より小さいので、高速回転時の遠心力Fによって半径方向外側へ動いたポケットの内周側縁部C'はボール130と接触せず、台座部170および爪部180がそれ以上半径方向外側に広がることを防止できない。
図2は、本発明の第2の実施形態による転がり軸受の要部を示す拡大断面図である。基本的な構成は図1に示す軸受100と同様であるが、保持器1150のみが図1に示された保持器150とは異なる。
保持器1150について、図6〜8を用いてより詳細に説明する。保持器1150もまた、玉軸受100の軸心を中心とする円環状の基部1160と、基部1160から軸方向に延びる複数(この場合は9個)の台座部1170と、各台座部1170の先端の周方向両側から延びる爪部1180とを有する樹脂製の一体成型部品である。隣接する台座部1170、1170の間、および隣接する台座部の対向する爪部1180、1180の間に内面1171を有するポケット1200が形成され、それによりボール130が受け入れられる。図1および6に示すように、環状の基部1160は一方のオイルシール140に隣接して配置され、台座部1170および爪部1180は、他方のオイルシール140に向かって延びるように配置される。ポケット1200の内面1171は、より詳細には、ボール130の外面に沿った曲面または内球面であり、それによりボール130は円滑にすべり回転できるように保持される。
図8に示すように、台座部1170の内周側には内径面1170aが形成され、その内径Dsが、基部1160の最も内側に位置する内径面1160aの内径Dbよりも大きい点は、第1の実施形態と同様である。第2の実施形態ではさらに、台座部1170の外周側の外径面1170cの外径Dsoが、基部1160の最も外側に位置する外径面1160cの外径Dboよりも小さくなるよう、保持器1150の外周部の途中から爪部1180の先端までを削除されている。なお、この台座部1170の内径面1170aおよび外径面1170cが削除されたような形状は、モールド成形(射出成形)の金型によって成形することができ、あるいは成形後の切削によって形成することもできる。
また図8に示すように、台座部1170の内周側の根本部分(基部1160側)には、傾斜面または傾斜曲面1170bが形成されており、台座部1170の内径面1170aは基部1160の内径面1160aまで徐々に同じ直径となるよう接続されている。この構成により、台座部1170の剛性をさらに高め、遠心力による変形を抑制することができる。
なお、爪部1180は根本部分から先端まで同じ厚み(半径方向厚さ)である。これは、爪部1180の変形がボール130によって抑制されるため、先細りにする必要がないためである。ただし、本発明はこれに限定されるものではなく、特に爪部1180の外径側に面取り(テーパー)を施してもよい。外輪120の軌道面122に接触する心配はないものの、これにより軽量化によって変形を抑制する効果を得ることができる。
また第2の実施形態による保持器1150には、基部1160の底面1160bに開口1172aを有する止まり孔1172が形成されている。このように止まり孔1172を設けることにより、台座部1170を軽量化して遠心力を軽減し、台座部1170および爪部1180の変形を抑制することができ、また台座部1170は、内径側および外径側の両方に壁部を有することになるので、剛性が保たれ、爪部1180の変形が抑制される。さらに、この構成によれば、軸受が高速回転した場合でも、軸受内に封入されたグリスなどの潤滑剤が遠心力によって外輪の内側に移動しにくいので、潤滑剤がポケットに保持され、焼き付きの発生などを抑制することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明はこれらに限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇で各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属することが理解されよう。
100 転がり軸受、玉軸受
110 内輪
110a シール溝
112 軌道面
120 外輪
120a オイルシール装着溝
122 軌道面
130 転動体、ボール
150 保持器
140 オイルシール
140a 外径側端部
140b リップ
160 円環状の基部
160a 内径面
160b 底面
170 台座部
170a 内径面
171 内面
172 貫通孔部
172a 底面開口
172b 側面開口
172c 隔壁
180 爪部
200 ポケット
1150 保持器
1160 円環状の基部
1160a 内径面
1160b 底面
1170 台座部
1170a 内径面
1170b 傾斜面、傾斜曲面
1171 内面
1172 止まり孔
1172a 開口
1180 爪部
1200 ポケット

Claims (3)

  1. 内輪と、外輪と、複数の転動体と、前記内輪および前記外輪の間で前記転動体を保持するための保持器とを有する転がり軸受であって、
    前記保持器が、環状の基部と、前記基部から軸方向に延びる複数の台座部であって、前記基部の円周方向に沿って配列された複数の台座部と、前記各台座部から軸方向にさらに延びるように前記台座部の円周方向の両側に設けられた2つの爪部と、前記複数の転動体を保持する複数のポケット部であって、前記各ポケット部が、隣接する前記台座部の間、および隣接する前記台座部の互いに向き合う前記爪部の間に形成される内面を含むポケット部とを有する転がり軸受において、
    前記台座部が、前記基部の内径面より内径の大きい内径面を有し、また前記転動体のピッチ円直径が、前記台座部の前記内径面の内径よりも大きいことを特徴とする転がり軸受。
  2. 前記基部は、前記台座部と軸方向反対側に底面を有し、前記保持器が、前記底面と前記台座部の前記内径面との間で貫通する孔部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受。
  3. 前記基部は、前記台座部と軸方向反対側に底面を有し、前記保持器が、前記底面から前記台座部の内部まで延びる止まり孔をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受。
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