JPWO2016009471A1 - 粒子線治療装置 - Google Patents

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Abstract

線量モニタの動作健全性のために別で検証する必要がなく、かつ追加の故障診断機能を必要としない粒子線治療装置を提供することを目的として、粒子線治療装置(100)は、線量モニタシステム制御装置(54)により、2台の線量モニタ(50、51)の主副の役割を照射毎に切り替えて、それぞれに対応する線量モニタ回路(52,53)を制御する構成とすることで、特別の操作を必要とせずに、2台の線量モニタ(50、51)の動作確認が治療フローの中で行える。

Description

この発明は、粒子線を照射してがん治療等を行う粒子線治療装置に関するものである。
がん治療を目的とした放射線医療分野では、陽子や重イオンを用いたがん治療装置である粒子線治療装置の開発や、粒子線治療装置を用いて治療を行う施設の建設が進められている。陽子や重イオン等を用いた粒子線による治療は、X線、ガンマ線等の従来の放射線治療に比べて、がん患部に集中的に照射することができ、正常細胞に影響を与えずに治療することが可能である。
近年、粒子線治療装置においては、正常細胞への影響を抑えることができるスキャニング照射法や積層原体照射法といった高度三次元照射法が開発され、実用に至っている。高度三次元照射法は、照射中にビーム条件を細かく切り替えることで、より正確な線量分布制御を実施する。
粒子線治療装置は、治療計画に従って所定の粒子線を患者に照射するための照射機器を有する治療室と、治療室の粒子線の要求に応じて粒子線を生成し、所定のビーム条件で指定の治療室へ輸送する加速器から構成される。
さらに、照射機器は患者に規定の線量値の粒子線が照射されるように観測する線量モニタシステムを含んでいる。照射線量は特に重要な治療パラメータの一つであるため、一般的に粒子線治療装置の線量モニタシステムでは線量モニタを冗長化することによって信頼性を高めている。
従来の粒子線治療装置では、陽子線が通過するビームライン機器に、照射される線量を測定するための線量モニタとして、主線量モニタと副線量モニタを備えることで、二重化する技術が知られている。(例えば、非特許文献1)。
メディポリスがん粒子線治療研究センターWeb公開資料、粒子線治療の紹介「粒子線治療装置」5.標的形状に陽子線を成型する照射系機器(ビームライン機器)の4.線量モニタ、[平成26年5月14日検索]、インターネット<URL:http://www.medipolis-ptrc.org/device_2.html>
線量モニタは、センサー部を通過するビームによって生成される電荷量を検出することで通過したビームの線量値を計測する。前述のように線量モニタは患者に投与される放射線量を観測する重要な役割を担い、線量モニタの故障によって直ちに患者に重篤な危害が及ばないよう、多重化により信頼度を高めている。
一般に、2台の線量モニタを備えるシステムでは、治療計画システムにて計画された投与線量値の検出をもってビーム遮断を行う主線量モニタと、投与線量値よりも数%大きくした保護のための遮断線量値の検出にてビーム遮断を行い主線量モニタ動作不良時の過照射を防ぐ副線量モニタで構成される。
主線量モニタと副線量モニタは、設定される線量値とモニタセンサー部の配置を除けば機能的に等価であるが、主副の役割は通常固定されている。そのため、主線量モニタの機能に問題がない限り、副線量モニタが保護遮断線量値を検出して遮断することは通常発生しない。万が一、副線量モニタの線量検出機能、あるいはビーム遮断機能に異常が発生している間に主線量モニタの故障が重なる多重故障が生ずると、直ちに過照射につながりかねない重篤な事態を招くという問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、線量モニタの動作健全性のために別で検証する必要がなく、かつ追加の故障診断機能を必要としない粒子線治療装置を提供することを目的としている。
この発明の粒子線治療装置は、粒子線をシンクロトロンで加速して出射する加速器と、加速器から出射された粒子線を照射対象に照射する照射機器と、照射機器から照射された粒子線の線量値を検出する第1線量モニタおよび第2線量モニタと、第1線量モニタおよび第2線量モニタに、投与線量値に対応する線量値を検出する第1の役割および遮断線量値に対応する線量値を検出する第2の役割を、照射毎に切り替えて割り当て、制御する線量モニタシステム制御装置とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、線量モニタシステム制御装置により、2台の線量モニタの役割を照射毎に切り替えて、それぞれに対応する線量モニタ回路を制御する構成とすることで、特別の操作を必要とせずに、2台の線量モニタの動作確認が治療フローの中で行える。また、同時に故障することがない限り、2回の照射で必ず故障部位を検出・特定することが可能になる。
この発明の実施の形態1における粒子線治療装置の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態1における粒子線治療装置の線量モニタシステム制御装置の動作の手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1における粒子線治療装置の線量モニタシステム制御装置による故障診断の例を示す図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における粒子線治療装置の構成を示す図である。図1に示すように、加速器1と治療室2が実施の形態1の粒子線治療装置100を構成する。加速器1のビームの出射はビーム制御装置3によって制御されている。治療室2には照射対象である患者201と照射機器202が存在し、照射機器202は照射制御装置4によって制御される。線量モニタシステム5は照射機器202を構成するコンポーネントである。
線量モニタシステム5は、2式からなる第1線量モニタとしての線量モニタ50と第2線量モニタとしての線量モニタ51、線量モニタ50と線量モニタ51の各制御回路である線量モニタ回路52、53、および一つの線量モニタシステム制御装置54で構成される。
線量モニタシステム5の線量モニタ50と線量モニタ51は、それぞれ線量モニタ回路52と線量モニタ回路53に接続される。線量モニタ回路52と線量モニタ回路53は、それぞれ線量モニタシステム制御装置54とビーム制御装置3に接続され、線量モニタシステム制御装置54は、さらに照射制御装置4およびビーム制御装置3と接続される。
次に、加速器1と治療室2の基本的な動作を説明する。図1において、入射器10のイオン源11で発生したイオン(例えば水素イオン、炭素イオン)の集合である粒子線は、入射器10の前段直線加速器12によって予備加速を受け、所定の運動エネルギーにまで加速される。予備加速を受けた粒子線は低エネルギービーム輸送系の真空ダクト13を通り、また電磁石14〜20によって偏向、収束と発散、軌道補正を受けながらシンクロトロン21へと導かれる。
シンクロトロン21は粒子線がシンクロトロン21内で周回軌道を取るように電磁石22(22a、22b、22c、22d)が設定されており、高周波加速空洞23が形成する加速電場を繰り返し受ける。粒子線は高周波加速空洞23の加速電場によって繰り返し加速され、その運動エネルギーが加速と共に高くなる。運動エネルギーが高くなるにつれ、粒子線の偏向などに必要な磁場強度が変化するため、シンクロトロン21を構成する電磁石22(22a、22b、22c、22d)などの加速器機器は時間によって運転パラメータが変化する。
シンクロトロン21中の粒子線が所定の運動エネルギーにまで到達し、粒子線の取り出しが可能となったタイミングで出射装置24によって粒子線は高エネルギービーム輸送系へと送り出される。高エネルギービーム輸送系に導かれた粒子線は、偏向電磁石25〜27などの作用により適切に治療室2へ誘導される。
図示しないが、回転ガントリーを有する高エネルギービーム輸送系である場合、回転ガントリーが所定の角度に設定され、粒子線が輸送される。加速器を構成する各サブシステムはビームモニタを備えており、これを用いて適宜粒子線の状態を観測する。
治療室2まで輸送された粒子線は、図示しないワブラ電磁石またはスキャニング電磁石、散乱体、リッジフィルタ、多葉コリメータ、ボーラスなどの照射機器による粒子線の進行軸に垂直な方向への走査、散乱、運動量の分散、コリメーション、補償などのプロセスを経て、患者台203に固定された患者201の患部形状および吸収線量のピーク位置が患部深さと一致する様に設定され、患者201への線量投与に至る。
患者201へ投与される粒子線の量は照射機器202に含まれる線量モニタシステム5によって観測され、投与線量が規定の線量値に到達するまで粒子線照射が行われる。粒子線照射は治療計画に従って行われ、治療計画は少なくとも一つの粒子線のビーム条件と照射機器の設定と照射線量値を含む照射条件を含む。
一つの治療計画が複数の照射条件を含み、かつその照射条件に含まれるビーム条件が2種類以上存在する場合、ある一つのビーム条件に対応する照射条件に設定された照射線量を投与した後、加速器の設定を次のビーム条件に対応するように切り替え、次の照射条件にて照射開始する。治療計画が含む全ての照射条件に設定された照射線量を投与するまでこの動作を繰り返す。
次に、この実施の形態1における粒子線治療装置100の治療計画に基づく照射準備から照射完了までの一連の動作について、図1を参照しながら説明する。まず、照射制御装置4は、照射機器202および線量モニタシステム5に対して、治療計画に基づいたパラメータを設定するよう、機器を制御する。
線量モニタシステム5に対しては、線量モニタシステム制御装置54へ投与線量値を送信すると同時に、保護遮断線量値を送信する。この投与線量値と保護遮断線量値を受信した線量モニタシステム5は、2式の線量モニタ回路52、53にそれぞれ投与線量値と保護遮断線量値を設定し、設定完了を照射制御装置4に通知する。
線量モニタシステム5を含む全ての照射機器202から設定通知を受けた照射制御装置4は、照射を開始する。照射開始に伴い、加速器1からビームが治療室2へと輸送され、線量モニタシステム5を含む照射機器202を通過し、患者201にビームが照射される。線量モニタシステム5をビームが通過する際、線量モニタ50、51は、通過したビームの電化量をモニタ信号として線量モニタ回路52、53に伝達する。
モニタ信号を受けた線量モニタ回路52、53は、モニタ信号を予め校正された手順によって処理し、線量値へと換算し、照射開始時点から積算する。もし、積算した線量値が設定された遮断線量値以上になった場合、線量モニタ回路52、53はビーム制御装置3に対して遮断信号を出力してビーム照射を抑制するとともに、線量モニタシステム制御装置54へ患者201に照射されたビームが設定された線量値に到達したことを示す遮断状態通知と照射線量値を送信する。
ビーム制御装置3は同時に、線量モニタ回路52、53から遮断指示を受けたことを線量モニタシステム制御装置54へ通知する。
線量モニタ回路52、53から遮断状態通知と照射線量値を受信した線量モニタシステム制御装置54は、照射制御装置4へ照射線量値を送信する。照射制御装置4は受信した照射線量値が投与線量値を満たすことを確認して、一連の照射が完了する。もし、照射線量値が投与線量値未満である場合は、再照射、あるいは再度治療計画を行うかは、状況をみてユーザーが判断する。
次に、この実施の形態1において発明の特徴を示す線量モニタシステム制御装置54の動作について、図2に基づき詳細に説明する。まず、線量モニタシステム制御装置54は、照射制御装置4から投与線量値と保護遮断線量値を受信する(S2001)。
続いて、線量モニタシステム制御装置54は、線量モニタ50と線量モニタ51のいずれかに、主線量モニタAあるいは副線量モニタBの役割を割り当てるよう、線量モニタ回路52と線量モニタ回路53を制御する(S2002)。
ただし、次の照射からは前回に設定した役割とは異なるように主線量モニタAと副線量モニタBを設定し、照射毎に役割を交代するようにする。ここでは、最初に線量モニタ50が主線量モニタAの役割に、線量モニタ51が副線量モニタBの役割に振り分けられたとする。
次いで、線量モニタシステム制御装置54は、主線量モニタAとしての線量モニタ50に対しては、線量モニタ50を制御する線量モニタ回路52に第1の役割としての遮断線量値を検出するために、投与線量値を遮断線量値として設定する(S2003)。
一方、副線量モニタBとしての線量モニタ51に対しては、線量モニタ51を制御する線量モニタ回路53に第2の役割としての遮断線量値を検出するために、保護遮断線量値を遮断線量値として設定する(S2004)。遮断線量値を設定された線量モニタ回路52、53は、それまでの積算線量値をクリアし、新たなビーム線量値の積算に備える。
線量モニタ回路52、53への遮断線量値の設定を完了した後、線量モニタシステム制御装置54は、照射制御装置4へ設定完了を通知する(S2005)。設定完了を受けた照射制御装置4は他装置の設定完了とユーザーの照射開始の指示を受けた後、ビーム照射を開始する(S2006)。
ビーム照射開始の指示を受けたビーム制御装置3は、加速器1に対してビームを出射するよう制御し、ビームが加速器1から出力され、照射機器202を通過して患者201に照射される。ビーム照射によって主線量モニタAとしての線量モニタ50からモニタ信号が出力され、線量モニタ回路52に線量値が積算される。
全ての機器と機器間通信が正常である場合、まず、主線量モニタAとしての線量モニタ50の線量モニタ回路52において積算線量値が遮断線量値である投与線量値に到達すると、線量モニタ回路52からビーム制御装置3へ遮断指示が出力される。
その結果、加速器1からのビーム出力が停止し、以降、主線量モニタAとしての線量モニタ50の線量モニタ回路52からモニタ信号が出力されなくなるため、副線量モニタBとしての線量モニタ51の線量モニタ回路53が遮断信号を出力することはない。
同時に、ビーム制御装置3から線量モニタシステム制御装置54へ、主線量モニタAとしての線量モニタ50の線量モニタ回路52が遮断信号を出力したことが通知される。
このような場合、線量モニタシステム制御装置54は、主線量モニタAとしての線量モニタ50および線量モニタ回路52が正常に作動し、かつビーム制御装置3からも正常な応答があったものと判断し、照射が正常終了したことを照射制御装置4へ通知して終了する。
ただし、この場合、副線量モニタBとしての線量モニタ51および線量モニタ回路53は、一切遮断動作に関与しないため、副線量モニタBと副線量モニタBに関連する通信の健全性は確認されない。
全ての機器と機器間通信が正常で終了した後、以後の照射では、上述のように、照射毎に前回に設定した役割とは異なるように主線量モニタAと副線量モニタBを設定し、線量モニタ50と線量モニタ51の役割を交代して、同様にS2001〜S2006を繰り返す。
ここでは、次回の照射においては、線量モニタ51が主線量モニタAの役割に、線量モニタ50が副線量モニタBの役割に振り分けられることになる。したがって、次回の照射で、全ての機器と機器間通信が正常で終了した場合には、主線量モニタAとしての線量モニタ51および線量モニタ回路53において通信の健全性が確認される。
その結果、2台の線量モニタ50、51の主副の役割を照射毎に交代する構成により、特別の操作を必要とせずに、2台の線量モニタの動作確認が治療フローの中で行えることになる。また、同時に故障することがない限り、2回の照射で必ず故障部位を検出・特定することが可能になる。
また、2台の線量モニタ50、51を交互に使用することから、ビーム遮断作動時の2台の線量モニタの線量値を比較し、計測線量値が同一あるいは計測線量値の差が閾値以下にある場合には、遮断能力の異常を、計測線量値の差が閾値を超える場合は計測能力の異常を判断することで故障診断機能も兼ねることができ、ユーザーによる早急な故障の確認及び是正処置を促すことができる。
一方で、もし主線量モニタAとしての線量モニタ50または線量モニタ回路52に異常が生じて遮断信号をビーム制御装置3へ出力することができない場合、副線量モニタBとしての線量モニタ51の線量モニタ回路53は積算線量値が保護遮断線量値に到達したことを検出して、ビーム制御装置3へ遮断信号を出力する。
線量モニタシステム制御装置54は、副線量モニタBとしての線量モニタ51の線量モニタ回路53から遮断動作の通知と、ビーム制御装置3から線量モニタ回路53により遮断の指示があったことの通知を受ける。
このことから、線量モニタシステム制御装置54は、主線量モニタAとしての線量モニタ50または線量モニタ回路52に異常が生じているが、副線量モニタBとしての線量モニタ51または線量モニタ回路53は正常に動作していることがわかり、照射制御装置に異常を通知する。
他方、主線量モニタAとしての線量モニタ50および線量モニタ回路52は正常に動作しているが、線量モニタ回路52からビーム制御装置3までの通信経路に異常が生じている場合、線量モニタ回路52から線量モニタシステム制御装置54に対して遮断動作の通知はあるが、ビーム制御装置3から線量モニタ回路52の遮断指示があったことの通知はない。ただし、ビームは正常に停止しているため、副線量モニタBとしての線量モニタ51の線量モニタ回路53の遮断動作通知もない。
このように、線量モニタシステム制御装置54に対して主線量モニタAと副線量モニタBの線量モニタ回路52、53の遮断動作の通知とビーム制御装置3からの遮断動作指示の通知の有無を判断し(S2007)、線量モニタシステム5と、ビーム制御装置3間の通信状態の健全性について、故障診断を実施する(S2008)。
図3に、線量モニタシステム制御装置54に対する主線量モニタAと副線量モニタBの線量モニタ回路52、53の遮断動作の通知とビーム制御装置3からの遮断動作指示の通知の有無の条件に対応する故障診断の情報の一例を示す。図3に示すような故障診断の情報は、例えば、線量モニタシステム制御装置54内のメモリ部等に保存しておく。
線量モニタシステム制御装置54は、図3に示すような故障診断の情報に基づき、主線量モニタAと副線量モニタBの線量モニタ回路52、53の遮断動作の通知とビーム制御装置3からの遮断動作指示の通知の有無から、線量モニタシステム5での異常の有無を判断できる(S2009)。異常があると判断した場合には、照射制御装置4へ診断結果を送信し(S2010)、具体的な故障状態をユーザーへ遅滞なく通知することが可能となる。
以上のように、この発明の実施の形態1における粒子線治療装置では、線量モニタシステム制御装置54により、2台の線量モニタ50、51の主副の役割を照射毎に切り替えてそれぞれに対応する線量モニタ回路を制御する構成としたので、特別の操作を必要とせずに、2台の線量モニタの動作確認が治療フローの中で行えることになる。また、同時に故障することがない限り、2回の照射で必ず故障部位を検出・特定することが可能になる。
さらに、治療以外の確認作業時間を短縮し、粒子線治療装置の使用効率を改善できるだけでなく、線量モニタ2台が同時に故障しない限り必ず1台の線量モニタの故障を検知できるので、過照射を特別な故障診断装置の追加の必要なく防ぐことができる。
また、2台の線量モニタ50、51を交互に使用することから、ビーム遮断作動時の2台の線量モニタの線量値を比較し、計測線量値が同一あるいは計測線量値の差が閾値以下にある場合には遮断能力の異常を、計測線量値の差が閾値を超える場合は計測能力の異常を判断することで故障診断機能も兼ねることができ、ユーザーによる早急な故障の確認及び是正処置を促すことができる。
また、線量モニタシステム制御装置54により、予め保存されている故障診断の情報に基づき、主線量モニタAと副線量モニタBの線量モニタ回路52、53の遮断動作の通知とビーム制御装置3からの遮断動作指示の通知の有無から、線量モニタシステム5での異常の有無及び故障状態を判断するようにしたので、より具体的な故障状態をユーザーへ遅滞なく通知することが可能となる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 加速器、3 ビーム制御装置、21 シンクロトロン、
50 線量モニタ、51 線量モニタ、52 線量モニタ回路、
53 線量モニタ回路、54 線量モニタシステム制御装置、
100 粒子線治療装置、202 照射機器
この発明の粒子線治療装置は、粒子線をシンクロトロンで加速して出射する加速器と、前記加速器から出射された前記粒子線を照射対象に照射する照射機器と前記照射機器から照射された前記粒子線の線量値を検出する第1線量モニタおよび第2線量モニタと、前記第1線量モニタおよび前記第2線量モニタに、投与線量値に対応する線量値を検出する主線量モニタの役割および保護遮断線量値に対応する線量値を検出する副線量モニタの役割を、照射毎に交互に切り替えて割り当て、制御する線量モニタシステム制御装置とを備えたことを特徴とする。

Claims (4)

  1. 粒子線をシンクロトロンで加速して出射する加速器と、
    前記加速器から出射された前記粒子線を照射対象に照射する照射機器と
    前記照射機器から照射された前記粒子線の線量値を検出する第1線量モニタおよび第2線量モニタと、
    前記第1線量モニタおよび前記第2線量モニタに、投与線量値に対応する線量値を検出する第1の役割および遮断線量値に対応する線量値を検出する第2の役割を、照射毎に切り替えて割り当て、制御する線量モニタシステム制御装置と
    を備えたことを特徴とする粒子線治療装置。
  2. 前記第1の役割を割り当てられた前記第1線量モニタまたは前記第2線量モニタは、前記照射対象に照射された前記粒子線の積算線量値が前記投与線量値以上であることを検出した場合に、前記第1の役割を割り当てられた前記前記第1線量モニタまたは前記第2線量モニタの線量モニタ回路からの遮断信号を受信し、前記加速器からの前記粒子線の出射を制御するビーム制御装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の粒子線治療装置。
  3. 前記ビーム制御装置は、前記第1の役割を割り当てられた前記第1線量モニタまたは前記第2線量モニタの線量モニタ回路からの遮断信号を受信できない場合であって、前記第2の役割を割り当てられた前記第2線量モニタまたは前記第1線量モニタが、前記照射対象に照射された前記粒子線の積算線量値が前記遮断線量値以上であることを検出した場合に、前記第2の役割を割り当てられた前記前記第2線量モニタまたは前記第1線量モニタの線量モニタ回路からの遮断信号を受信し、前記加速器からの前記粒子線の出射を制御することを特徴とする請求項2に記載の粒子線治療装置。
  4. 前記線量モニタシステム制御装置は、前記ビーム制御装置が前記第1の役割を割り当てられた前記第1線量モニタまたは前記第2線量モニタの線量モニタ回路から遮断信号を受信したことを知らせる通知もしくは前記第2の役割を割り当てられた前記第2線量モニタまたは前記第1線量モニタの線量モニタ回路から遮断信号を受信したことを知らせる通知、および前記第1線量モニタの線量モニタ回路または前記第2線量モニタの線量モニタ回路から前記ビーム制御装置に遮断信号を送信したことを知らせる通知から、予め記憶されている故障診断の情報に基づいて、故障を診断することを特徴とする請求項3に記載の粒子線治療装置。
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