JPWO2016002002A1 - 永久磁石埋込型電動機、圧縮機及び冷凍空調装置 - Google Patents

永久磁石埋込型電動機、圧縮機及び冷凍空調装置 Download PDF

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Abstract

永久磁石埋込型電動機1は、ステータ3と、ロータ5とを備え、複数の磁石挿入孔21のそれぞれのアウトラインは、径方向内側ライン53と、径方向外側ライン55と、一対のサイドライン57と、一対の第1ラウンド部61と、一対の第2ラウンド部63とを有し、薄肉部18が、ロータの外周面25と、サイドラインのそれぞれとの間に形成されており、第1ラウンド部のそれぞれは、対応する径方向外側ラインの対応する端部と、対応するサイドラインの対応する端部との間に設けられ、第2ラウンド部のそれぞれは、対応する径方向内側ラインの対応する端部と、対応するサイドラインの対応する端部との間に設けられている。

Description

本発明は、永久磁石埋込型電動機、圧縮機及び冷凍空調装置に関するものである。
近年、省エネ意識の高まりから高効率な電動機が要求されるようになり、ロータに残留磁束密度及び保磁力の高い希土類磁石を用いることで高効率化を実現した永久磁石埋込型電動機が多く提案されている。さらに、磁石をロータ内部に埋め込んだ構造とすることで、マグネットトルクだけでなくリラクタンストルクを利用することができるため、高効率な電動機が構成可能となる。リラクタンストルクを向上させるためには、d軸とq軸とのインダクタンスの差に比例するため、一般的にはq軸磁束を通し易く、d軸磁束を通しにくくした構造が望ましい。
一方、マグネットトルクを向上させるためには、磁石の磁束を有効利用することができる構造が望ましく、漏れ磁束を低減する必要がある。永久磁石埋込型電動機の漏れ磁束低減の一手段として、磁石挿入孔の端部とロータ表面との間にある薄肉部の厚さを薄くし、薄肉部を通過する磁束を低減することが有効である。
例えば、特許文献1には、ロータの磁石挿入孔同士の間隔をステータの歯幅よりも大きくし、且つ、ロータ外表面における磁石挿入孔の端部近傍の凹部の幅を上記磁石挿入孔同士の間隔よりも大きくすることで、マグネットトルクとリラクタンストルクとの両方を狙った構成が開示されている。
特開2005−124281号公報
しかしながら、ロータ外表面における磁石挿入孔の端部近傍の凹部の幅を大きくしていくことにより、磁石挿入孔の端部とロータ表面との間にある薄肉部の領域で、凹部が占めていく割合が増加し、薄肉部の厚さが過度に薄くなる恐れがある。そして、薄肉部の厚さが過度に薄くなると、ロータの回転中に作用する遠心力により薄肉部に発生する応力が増加し、規定された機械強度を確保できない問題につながる懸念がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、薄肉部を設けておりながら、運転中のロータ機械強度に優れた永久磁石埋込型電動機を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明の永久磁石埋込型電動機は、ステータと、前記ステータに対向して回転可能に設けられたロータとを備え、前記ロータは、ロータコアを有し、複数の磁石挿入孔が前記ロータコアには形成されており、前記磁石挿入孔のそれぞれのアウトラインは、前記ロータの回転中心線を垂線とする面においてみて、径方向内側ラインと、径方向外側ラインと、一対のサイドラインと、一対の第1ラウンド部と、一対の第2ラウンド部とを有しており、薄肉部が、前記ロータの外周面と、前記サイドラインのそれぞれとの間に形成されており、前記第1ラウンド部のそれぞれは、対応する前記径方向外側ラインの対応する端部と、対応する前記サイドラインの対応する端部との間に、設けられ、前記第2ラウンド部のそれぞれは、対応する前記径方向内側ラインの対応する端部と、対応する前記サイドラインの対応する端部との間に、設けられている。
複数の切り欠きが、前記ロータの外周面に設けられており、対応する一対の前記切り欠きが、対応するq軸に線対称に設けられているように構成してもよい。
前記磁石挿入孔はそれぞれ、弧状に湾曲しており、その弧状の凸部側が、前記ロータの中心側であるように構成してもよい。
さらに、同目的を達成するための本発明の圧縮機は、密閉容器内に、電動機と、圧縮要素とを備え、当該電動機は、上述した本発明の永久磁石埋込型電動機である。
さらに、同目的を達成するための本発明の冷凍空調装置は、上記の本発明の圧縮機を、冷凍回路の構成要素として含むものである。
本発明によれば、薄肉部を設けておりながら、運転中のロータ機械強度に優れた永久磁石埋込型電動機を提供することができる。
本発明の実施の形態1の永久磁石埋込型電動機を、回転中心線と直交する面で示す図である。 実施の形態1に関し、ロータにおける一つの磁石挿入孔周辺を示す図である。 実施の形態2に関する、図2と同態様の図である。 永久磁石埋込型電動機を搭載したロータリ圧縮機の縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。なお、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1の永久磁石埋込型電動機を、回転中心線と直交する面で示す図である。図2は、ロータにおける一つの磁石挿入孔周辺を示す図である。
永久磁石埋込型電動機1は、ステータ3と、ステータ3に対向して回転可能に設けられたロータ5とを備える。ステータ3は、複数のティース部7を有している。複数のティース部7はそれぞれ、対応するスロット部9を介して別のティース部7と隣り合っている。複数のティース部7と複数のスロット部9とは、周方向に交互に且つ等間隔で並ぶように配置されている。
複数のティース部7には、それぞれ、ステータ巻線3aが、いわゆる分布巻方式で巻かれている。分布巻方式は、ステータ3の複数のティース部7に渡って分布して巻線が施されている巻き方である。この分布巻方式は、集中巻方式と比較し、リラクタンストルクの利用に優れる特徴を持っている。
ロータ5は、ロータコア11と、シャフト13とを有している。シャフト13は、ロータコア11の軸心部に、焼嵌、圧入等により連結されており、ロータコア11に回転エネルギーを伝達する。ロータ5の外周面と、ステータ3の内周面との間には、エアギャップ15が確保されている。
このような構成において、ロータ5は、エアギャップ15を介したステータ3の内側で、回転中心線CL(ロータの回転中心、シャフトの軸線)を中心に回転自在に保持されている。具体的には、ステータ3に、指令回転数に同期した周波数の電流を通電することにより、回転磁界を発生させ、ロータ5を回転させる。
ステータ3と、ロータ5との構成を詳細に説明する。ステータ3は、ステータコア17を有する。ステータコア17は、電磁鋼板を所定の形状に打ち抜き、所定枚数の電磁鋼板をカシメで締結しながら積層して構成される。
ステータ3の中心付近には、回転可能に保持されたシャフト13が配置されている。そして、そのシャフト13にロータ5が嵌合されている。ロータ5は、ロータコア11を有しており、そのロータコア11もまた、ステータコア17と同様、電磁鋼板を所定の形状に打ち抜き、所定枚数の電磁鋼板をカシメで締結しながら積層して構成される。
ロータ外周面25と、後述するサイドライン57との間は、一様な肉厚の薄肉部18が存在する。これらの薄肉部18はそれぞれ、隣接する磁極間での漏れ磁束の経路となるため、できるだけ薄いことが好ましい。
ロータコア11の内部には、N極とS極とが交互になるように着磁された複数の永久磁石19が設けられている。永久磁石19はそれぞれ、焼結フェライト磁石から構成されており、図1においてみて、弧状に湾曲しており、その弧形状の凸部側がロータ5の中心側に向くように配置されている。より詳細には、ロータコア11には、複数の永久磁石19に対応した数の磁石挿入孔21が形成されており、複数の磁石挿入孔21にはそれぞれ、対応する永久磁石19が挿入されている。
永久磁石19は、フェライト磁石で構成されている。フェライト磁石は、酸化鉄(Fe23)を主成分とするため、一般的な永久磁石埋込型電動機に用いられる希土類磁石よりも安価であり、供給性が安定している。またフェライト磁石は、円弧形状の磁石を形成し易いため、本実施の形態のような逆円弧態様の磁石挿入孔にも挿入可能な磁石が構成できる。
複数の永久磁石19及び複数の磁石挿入孔21は共に、ロータ外周面25の円弧と径方向の内外方向でみて逆向きとなる逆円弧態様に構成されている。すなわち、複数の永久磁石19及び複数の磁石挿入孔21はロータ5の中心側に凸となる向き(径方向外側すなわちロータ外周面25側に凹となる向き)の弧状に形成されている。また、図1に示されているように、一つの磁石挿入孔21につき一つの永久磁石19が挿入されている。
ロータ5の磁極数は、2極以上であればいくつでもよい。本説明では、一例として6極であるものとする。なお、図1には、その一極分を、点線で示している。ロータ5には、6つの磁石挿入孔21が等角度間隔で離隔するように設けられている。すなわち、6つの磁石挿入孔21は、それぞれが、60度の角度間隔で隣り合う磁石挿入孔21と離隔しているように配置されている。また、6つの永久磁石19は、径方向の磁極の向きに関し、ロータ周方向に沿ってN極とS極とが交互に入れ替わるように配置されている。
次に、磁石挿入孔の詳細について説明する。ロータ5の回転中心線CLを垂線とする面においてみて、磁石挿入孔21のそれぞれのアウトライン(輪郭)は、径方向内側ライン53と、径方向外側ライン55と、一対のサイドライン57とを有している。
図2に示されるように、径方向外側ライン55は、第1円弧面によって構成され、径方向内側ライン53は、第2円弧面によって構成されており、第1円弧面の円弧と、第2円弧面の円弧とは、共通の半径中心を有しており、その共通の半径中心は、磁石挿入孔21よりも径方向外側に在り、且つ、対応する磁極中心線ML上に在る。換言すると、径方向内側ライン53と、径方向外側ライン55とは、同心円状に構成されている。このように、径方向内側ライン53の円弧中心と、径方向外側ライン55の円弧中心とが同一であることにより、ロータコア11及びそれに挿入する永久磁石19の生産性が向上している。
また、ロータ5の回転中心線CLを垂線とする面においてみて、永久磁石19及び磁石挿入孔21は、対応する磁極中心線MLによる線対称に形成されている。
また、本実施の形態1では、磁石挿入孔21のそれぞれのアウトラインは、一つの磁石挿入孔21につき、4つのラウンド部、すなわち一対の第1ラウンド部61および一対の第2ラウンド部63を有している。
一対の第1ラウンド部61はそれぞれ、対応する径方向外側ライン55の対応する端部55aと、対応するサイドライン57の対応する一端部とをつないでおり、一対の第2ラウンド部63はそれぞれ、対応する径方向内側ライン53の対応する端部53aと、対応するサイドライン57の対応する他端部とをつないでいる。
本実施の形態1では、第1ラウンド部61および第2ラウンド部63は共に、弧状に湾曲しており、第1ラウンド部61の曲率は、第2ラウンド部63の曲率よりも小さい。さらに、本実施の形態1では、サイドライン57も、弧状に湾曲しており、サイドライン57の曲率は、第1ラウンド部61の曲率および第2ラウンド部63の曲率よりも小さい。
また、サイドライン57、第1ラウンド部61および第2ラウンド部63が上記のように湾曲していることから、本実施の形態1では、ロータ5の回転中心線CLを垂線とする面においてみて、径方向外側ライン55の対応する端部55aと、径方向内側ライン53の対応する端部53aとの間のアウトラインは、湾曲したラインだけで構成されている。
上述した本実施の形態1の永久磁石埋込型電動機によれば、次のような利点が得られる。
一般に、磁石からの磁束の一部は、ステータ巻線に鎖交せずに、磁石挿入孔の端部と、ロータ外周面との間のコア部分を通過して磁石に戻ってしまうため、当該コア部分は、漏れ磁束の経路となる。漏れ磁束が多いと磁石の磁束を有効利用できず、モータ効率の低下につながるため、漏れ磁束は少ない方が望ましい。すなわち、マグネットトルクを向上させるためには、漏れ磁束を低減する必要があり、磁石挿入孔の端部と、ロータ外周面との間のコア部分の肉厚が狭いほうが望ましい。
しかし、その一方で、磁石挿入孔の端部と、ロータ外周面との間のコア部分の肉厚が薄くなると、ロータの回転中に作用する遠心力により薄肉部に発生する応力が増加し、機械強度を確保できない恐れがある。ロータの回転による遠心力は、「ロータの質量」と、「ロータ半径」と、「回転角速度の2乗」との積で作用する。よって、電動機の使用用途における定格回転数時において、遠心力によってロータコアに発生する最大応力が、使用される電磁鋼板の疲労限界応力を超えてはならず、ロータコアに発生する応力が規定された最大応力よりも小さいことが必要である。また、遠心力によって薄肉部に発生する応力の分布が不均等となるため、局所的な部分に過大な応力が発生しやすくなる問題がある。
そこで、本実施の形態1では、サイドライン57と、対応する径方向外側ライン55および径方向内側ライン53の端部との間に、第1ラウンド部61および第2ラウンド部63を設けたので、薄肉部18を設けておりながらも、薄肉部18に発生する応力分布を均等化させ、局所的な応力の発生を防ぐことができる。すなわち、薄肉厚さを薄くして薄肉の磁気抵抗を上げ、漏れ磁束を低減しつつ、薄肉部の応力分布を分散させ、局所的に発生する応力を緩和して、機械強度を確保することが可能となっている。
また、磁石挿入孔及び磁石形状を逆円弧形状とすることで、磁石の表面積が大きくなり磁力を稼ぐことができる。磁力が大きくなると、所定のトルクを発生させるために必要な電機子電流を低減できるため、銅損が低減しモータ効率向上が見込める。また、磁石挿入孔に挿入された磁石は、遠心力によって径方向に磁石が飛び出そうとする力が発生する。逆円弧形状は平板形状よりも磁石の質量が大きくなるため、ロータが同一回転数・同一外径の場合、逆円弧形状の方が遠心力による影響が大きくなる傾向にある。そのため、本実施の形態1のようにラウンド部を持たない場合、平板形状の磁石よりも逆円弧形状の磁石の方が、薄肉部に発生する応力が増加する。よって、本実施の形態1のようにラウンド部を有する態様は、逆円弧形状の磁石による銅損低減に起因したモータ効率の向上を図ることができる構成にこそ、より有効である。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図3は、実施の形態2に関する、図2と同態様の図である。なお、本実施の形態2は、以下に説明する部分を除いては、上述した実施の形態1と同様であるものとする。
本実施の形態2における、ロータ5’のロータ外周面25’は、それぞれのサイドライン57と対向する部分に、切り欠き71を有している。切り欠き71は、対応するq軸(隣り合う磁石の間を延びる軸(極間中心線)であってd軸(磁石の中心線、磁極中心線)と電気角90degをなす軸)に線対称となるように設けられている。切り欠き71は、サイドライン57とほぼ平行に延びており、切り欠き71とサイドライン57との間の薄肉部18’の肉厚は、ほぼ一定となっている。
また、q軸の周方向両側に切り欠き71が設けられることから、相対的な凹凸関係として、一対の切り欠き71の間に、突起部73が現われる。すなわち、ロータ外周面25’におけるq軸上に、突起部73が設けられることとなる。
以上のように構成された本実施の形態2の永久磁石埋込型電動機においても、上記実施の形態1と同様な利点が得られている。さらに、本実施の形態2では、切り欠き71により薄肉部18’の磁気抵抗を大きくし、漏れ磁束をより低減し、なおかつ、q軸上の突起部73によりq軸磁束の経路を確保することができる。すなわち、上記実施の形態1で述べた機械強度確保の特徴を活かしつつ、マグネットトルクとリラクタンストルクとの両方を有効に発生させることができる。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3として、上述した実施の形態1または実施の形態2の永久磁石埋込型電動機を搭載したロータリ圧縮機について説明する。なお、本発明は、上述した実施の形態1または実施の形態2の永久磁石埋込型電動機を搭載した圧縮機を含むものであるが、圧縮機の種別は、ロータリ圧縮機に限定されるものではない。
図4は、永久磁石埋込型電動機を搭載したロータリ圧縮機の縦断面図である。ロータリ圧縮機100は、密閉容器101内に、永久磁石埋込型電動機1(電動要素)と、圧縮要素103とを備えている。図示はしないが、密閉容器101の底部に、圧縮要素103の各摺動部を潤滑する冷凍機油が貯留されている。
圧縮要素103は、主な要素として、上下積層状態に設けられたシリンダ105と、永久磁石埋込型電動機1により回転するシャフトである回転軸107と、回転軸107に嵌挿されるピストン109と、シリンダ105内を吸入側と圧縮側に分けるベーン(図示せず)と、回転軸107が回転自在に嵌挿され、シリンダ105の軸方向端面を閉塞する上下一対の上部フレーム111及び下部フレーム113と、上部フレーム111及び下部フレーム113にそれぞれ装着されたマフラ115とを含んでいる。
永久磁石埋込型電動機1のステータ3は、密閉容器101に焼嵌または溶接等の方法により直接取り付けられ保持されている。ステータ3のコイルには、密閉容器101に固定されるガラス端子から電力が供給される。
ロータ5は、ステータ3の内径側に、空隙を介して配置されており、ロータ5の中心部の回転軸107(シャフト13)を介して圧縮要素103の軸受け部(上部フレーム111及び下部フレーム113)により回転自在な状態で保持されている。
次に、かかるロータリ圧縮機100の動作について説明する。アキュムレータ117から供給された冷媒ガスは、密閉容器101に固定された吸入パイプ119よりシリンダ105内へ吸入される。インバータの通電によって永久磁石埋込型電動機1が回転されていることで、回転軸107に嵌合されたピストン109がシリンダ105内で回転される。それにより、シリンダ105内では冷媒の圧縮が行われる。冷媒は、マフラ115を経た後、密閉容器101内を上昇する。このとき、圧縮された冷媒には冷凍機油が混入している。この冷媒と冷凍機油との混合物は、ロータコア11に設けた風穴71を通過する際に、冷媒と冷凍機油との分離を促進され、冷凍機油が吐出パイプ121へ流入するのを防止できる。このようにして、圧縮された冷媒が、密閉容器101に設けられた吐出パイプ121を通って冷凍サイクルの高圧側へと供給される。
尚、ロータリ圧縮機100の冷媒には、従来からあるR410A、R407C、R22等を用いてもよいが、低GWP(地球温暖化係数)の冷媒等などいかなる冷媒も適用できる。地球温暖化防止の観点からは、低GWP冷媒が望まれている。低GWP冷媒の代表例として、以下の冷媒がある。
(1)組成中に炭素の二重結合を有するハロゲン化炭化水素:例えば、HFO−1234yf(CF3CF=CH2)である。HFOは、Hydro−Fluoro−Olefinの略で、Olefinは、二重結合を一つ持つ不飽和炭化水素のことである。尚、HFO−1234yfのGWPは4である。
(2)組成中に炭素の二重結合を有する炭化水素:例えば、R1270(プロピレン)である。尚、GWPは3で、HFO−1234yfより小さいが、可燃性はHFO−1234yfより大きい。
(3)組成中に炭素の二重結合を有するハロゲン化炭化水素または組成中に炭素の二重結合を有する炭化水素の少なくともいずれかを含む混合物:例えば、HFO−1234yfとR32との混合物等である。HFO−1234yfは、低圧冷媒のため圧損が大きくなり、冷凍サイクル(特に、蒸発器において)の性能が低下しやすい。そのため、HFO−1234yfより高圧冷媒であるR32又はR41等との混合物が実用上は有力になる。
以上のように構成された本実施の形態3のロータリ圧縮機においても、上述した実施の形態1または実施の形態2と同様な利点を有する。また、マグネットトルクとリラクタンストルクの両方を有効利用できるため、高効率な圧縮機を構成できる。
実施の形態4.
また、本発明は、上述した実施の形態3の圧縮機を冷凍回路の構成要素として含む、冷凍空調装置として実施することも可能である。なお、冷凍空調装置の冷凍回路における、圧縮機以外の構成要素の構成は、特に、限定されるものではない。
以上のように構成された本実施の形態4の冷凍空調装置においても、上述した実施の形態3と同様な利点を有する。また、マグネットトルクとリラクタンストルクの両方を有効利用できるため、高効率な圧縮機を構成でき、それにより、省エネ基準の厳しい冷凍空調機器に用いることができる。
以上、好ましい実施の形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の改変態様を採り得ることは自明である。
1 永久磁石埋込型電動機、3 ステータ、5 ロータ、11 ロータコア、18 薄肉部、19 永久磁石、21 磁石挿入孔、53 径方向内側ライン、55 径方向外側ライン、61 第1ラウンド部、63 第2ラウンド部、100 ロータリ圧縮機、101 密閉容器、103 圧縮要素。

Claims (5)

  1. ステータと、
    前記ステータに対向して回転可能に設けられたロータとを備え、
    前記ロータは、ロータコアを有し、
    複数の磁石挿入孔が前記ロータコアには形成されており、
    前記磁石挿入孔のそれぞれのアウトラインは、前記ロータの回転中心線を垂線とする面においてみて、径方向内側ラインと、径方向外側ラインと、一対のサイドラインと、一対の第1ラウンド部と、一対の第2ラウンド部とを有しており、
    薄肉部が、前記ロータの外周面と、前記サイドラインのそれぞれとの間に形成されており、
    前記第1ラウンド部のそれぞれは、対応する前記径方向外側ラインの対応する端部と、対応する前記サイドラインの対応する端部との間に、設けられ、
    前記第2ラウンド部のそれぞれは、対応する前記径方向内側ラインの対応する端部と、対応する前記サイドラインの対応する端部との間に、設けられている、
    永久磁石埋込型電動機。
  2. 複数の切り欠きが、前記ロータの外周面に設けられており、
    隣り合う二つの前記切り欠きは、対応するq軸に線対称に設けられている、
    請求項1の永久磁石埋込型電動機。
  3. 前記磁石挿入孔はそれぞれ、弧状に湾曲しており、
    その弧状の凸部側が、前記ロータの中心側である、
    請求項1又は2の永久磁石埋込型電動機。
  4. 密閉容器内に、電動機と、圧縮要素とを備えた圧縮機であって、
    前記電動機は、請求項1〜3の何れか一項の永久磁石埋込型電動機である、
    圧縮機。
  5. 請求項4の圧縮機を冷凍回路の構成要素として含む、冷凍空調装置。
JP2016530723A 2014-07-01 2014-07-01 永久磁石埋込型電動機、圧縮機及び冷凍空調装置 Active JP6223568B2 (ja)

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