JPWO2015189872A1 - 切粉回収装置 - Google Patents
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Abstract
切粉の回収能力が高い低コストな切粉回収装置を提供する。具体的には、収容部2aにチップドレッサー9を収容するカバーケース2には、収容部2aのエアを排出する排出孔23aが設けられる。エア吸引手段7は、圧縮エアを吐出する吐出口53を排出孔23aの内周面に有し、吐出口53から排出孔23aの反収容部2a側に向かって圧縮エアを吐出して排出孔23aの収容部2a側を負圧にすることにより、収容部2aのエアを吸引して排出孔23aから排出させる。排出孔23a内周面における吐出口53の収容部2a側には、第1環状突条部51が反収容部2a側に向かって突設されて吐出口53を覆っている。
Description
本発明は、スポット溶接用電極チップの先端をチップドレッサーで切削する際、切削作業により発生した切粉を回収する切粉回収装置に関する。
従来より、自動車生産ラインでは、車体ボディの組み立てにスポット溶接が多用されている。該スポット溶接では、溶接作業を繰り返すと電極チップの先端に酸化皮膜が付着し、その状態のままで溶接を行うと溶接部の品質が低下するので、チップドレッサーにより定期的に電極チップの先端を切削して酸化皮膜を取り除く必要がある。
ところで、上記チップドレッサーで電極チップを切削する際に発生する切粉は、装置の駆動部に付着すると当該駆動部の負荷を高めてしまい、最悪の場合、装置が故障するおそれもあるので、発生した直後に回収するのが望ましい。
例えば、特許文献1に開示されている切粉回収装置は、チップドレッサーを収容する収容部を有するカバーケースを備え、該カバーケースには吸引パイプの一端が接続されている。該吸引パイプの他端には、切粉回収ボックスが接続されていて、上記吸引パイプの中途部に接続されたエジェクタポンプで上記収容部のエアを吸引することによりエアと共に切粉を移動させて上記切粉回収ボックスに回収するようになっている。
ところで、上記電極チップは、一般的に、金属の中でも比較的柔らかい銅材で形成されていて、チップドレッサーで切削した際に発生する切粉の一つ一つが途切れずに連なり易い。したがって、切粉がチップドレッサーの切刃部等に絡まって切粉回収ボックスに回収できないと、チップドレッサーの切削能力を低下させてしまうことになる。
これを回避するために、吸引力の高いエジェクタポンプに交換して切粉を吸引する力を大きくすることも考えられるが、設備費用が嵩んでしまうという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、切粉の回収能力が高い低コストな切粉回収装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、カバーケース内における吸引部分の形状に工夫を凝らしたことを特徴とする。
具体的には、スポット溶接用電極チップの先端をチップドレッサーの切刃部で切削する際に発生した切粉を回収する切粉回収装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明では、上記チップドレッサーを収容する収容部及び該収容部に連通し当該収容部のエアを排出する排出孔を有するカバーケースと、圧縮エアを吐出する吐出口が上記排出孔内周面に形成され、上記吐出口から上記排出孔の反収容部側に向かって圧縮エアを吐出して上記排出孔の収容部側を負圧にすることにより、上記収容部のエアを吸引して上記排出孔から排出させるエア吸引手段と、上記排出孔に接続され、上記エア吸引手段で吸引するエアと共に移動する切粉を回収する切粉回収手段とを備え、上記排出孔内周面における上記吐出口の収容部側には、環状突条部が反収容部側に向かって突設されて上記吐出口を覆っていることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記環状突条部は、先端に行くにつれて次第に厚みが薄くなる尖鋭な形状をなしていることを特徴とする。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、上記カバーケースには、上記電極チップが通過可能な貫通孔を上記切刃部に対応する位置に有する貫通孔形成部が設けられ、該貫通孔形成部は、難燃性の可撓性樹脂シート材で形成されていることを特徴とする。
第4の発明では、第3の発明において、上記貫通孔形成部の反収容部側には、基部及び該基部に植毛された毛束を有するカバーブラシが設けられ、上記毛束は、上記貫通孔の貫通方向と交差する方向に延びる姿勢で上記貫通孔を覆っていることを特徴とする。
第5の発明では、第4の発明において、上記カバーブラシは、上記毛束の反基部側が互いに対向するように一対設けられ、各毛束の対向する部分が上記貫通孔に対応していることを特徴とする。
第1の発明では、環状突条部が吐出口を覆っているので、エア吸引手段の吸引作用により排出孔の内周面に沿って切粉回収手段に向かって流れるエアが、吐出口から吐出した直後の圧縮エアに直接接触しなくなる。したがって、吐出口周りにおいてエアの流れが乱れなくなってエネルギー損失が少なくなり、排出孔を流れるエアの体積流量が増えて切粉の回収能力が高まる。また、エア吸引手段において圧縮エアの吐出能力の高いものに変更するといったことしなくても体積流量を増やすことができ、費用が嵩まない。
第2の発明では、収容部から切粉回収手段に向かって流れるエアと吐出口から吐出する圧縮エアとが環状突条部の内周面と外周面とでスムーズに合流するようになるので、吐出口周りにおけるエネルギー損失をさらに低下させることができる。
第3の発明では、溶接後において電極チップを貫通孔に通過させる際、電極チップが貫通孔形成部に不意に接触したとしても、当該貫通孔形成部は電極チップの熱によって変形することなく撓むので、装置の故障を防ぎつつ切粉が収容部からカバーケース外側に飛び出てしまうのを防ぐことができる。
第4の発明では、毛束は電極チップに接触すると容易に撓むので、電極チップを貫通孔に通過させる際、電極チップの通過経路から容易に移動して電極チップが通過するのに邪魔にならない。また、チップドレッサーにより電極チップ先端を切削する際、貫通孔周縁と電極チップとの間の隙間が毛束で覆われるようになるので、カバーケース内部に発生した切粉が貫通孔周縁と電極チップとの間の隙間からカバーケース外側に飛び出てしまうのを防ぐことができる。さらに、カバーブラシのほとんどの領域が貫通孔形成部によって収容部に面していないので、収容部の切粉が不規則に動いても毛束に絡まってしまうことがない。
第5の発明では、電極チップを貫通孔に通過させる際、電極チップが毛束の反基部側の端部側に接触するようになるので、毛束がさらに撓みやすくなる。したがって、毛束が電極チップの側面部に隙間なく沿い易くなり、貫通孔周縁と電極チップとの間の隙間を毛束で確実に塞いで上記隙間から切粉がカバーケース外側に飛び出ないようにできる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎない。
図1は、本発明の実施形態に係る切粉回収装置1を示す。この切粉回収装置1は、スポット溶接用電極チップ10(図2(a)参照)の先端をチップドレッサー9で切削した際に発生する切粉を回収するためのものであり、上記チップドレッサー9の一部領域を収容する収容部2aを有するカバーケース2を備えている。
上記チップドレッサー9は、図2にも示すように、水平方向に延びる厚みのある扁平なケーシング91を備え、該ケーシング91の長手方向一方側における上面及び下面には、上記ケーシング91の内部に連通する連通孔91aが対向して形成されている。
上記ケーシング91内方の上記両連通孔91aに対応する位置には、回転軸心が上下方向に向くリング状の出力歯車92が設けられ、該出力歯車92は、図示しないサーボモータ及び入力歯車により回転するようになっている。
上記出力歯車92の外周縁には、外側方に突出する断面略T字状の環状延出部93が形成されている。
該環状延出部93は、外側方に突出するとともに回転軸心周りに延びる厚みの薄い環状部93aと、該環状部93aの外周部分から上下に張り出す張出部93bとを備え、該張出部93bの外周縁には、複数の図示しない歯部が回転軸心周りに並設されている。
上記出力歯車92の内方には、上方と下方とにそれぞれ開口する一対の湾曲面部94aを備えた切削カッター94が装着され、上記各湾曲面部94aには、上記電極チップ10先端の径方向に対応するように延びる切刃部94bが設けられている。
そして、図示しないサーボモータの回転駆動により上記出力歯車92が回転すると、当該出力歯車92とともに上記切削カッター94が回転するようになっていて、回転状態における切削カッター94の各湾曲面部94aに電極チップ10の先端を宛がうと、上記切刃部94bが上記電極チップ10の先端面を切削するようになっている。
上記カバーケース2は、平面視で略矩形状をなし、上記収容部2aを内部に有する本体部21を備え、該本体部21の背面側には、上記チップドレッサー9の連通孔91a側(長手方向の一方側)を上記収容部2aに挿入するための開口部21aが設けられている。
上記本体部21の下面には、上記収容部2aに連通し当該収容部2aにエアを導入させるための導入孔22aを有する導入管部22と、上記収容部2aに連通し当該収容部2aからエアを排出させるための排出孔23aを有する排出管部23とが上記チップドレッサー9の本体部21への挿入方向と交差する水平方向に離間した位置で、且つ、下方に行くにつれて次第に離間するように設けられている。
上記本体部21には、該本体部21の上面、前面及び下面に連続して延びる幅広の切欠部21bが形成され、該切欠部21bは、難燃性で、且つ、透明色の可撓性樹脂シート材3(貫通孔形成部)で覆われている。
該シート材3は、軟質の塩化ビニールフィルムからなり、該シート材3における上記チップドレッサー9の2つの切刃部94bに対応する位置には、それぞれ略楕円形状の貫通孔3aが貫通形成され、該貫通孔3aには、上記電極チップ10が通過可能となっている。
また、上記シート材3には、上記貫通孔3aを挟んだ位置において上記シート材3の幅方向に延びて上記貫通孔3aに開口する一対の第1スリット3cが貫通孔3a毎に形成されている。
さらに、上記シート材3には、当該シート材3の幅方向中央部分を上側の貫通孔3aから本体部21の前面側を通って下側の貫通孔3aまで延びる第2スリット3dが形成されている。
上記シート材3の反収容部2a側には、当該シート材3の全域を覆う一対のカバーブラシ4が設けられている。
該カバーブラシ4は、上記切欠部21bの側縁部に沿って延びるベースプレート41(基部)と、該ベースプレート41に植毛された樹脂性の毛束42とを備え、該毛束42は、上記貫通孔3aの貫通方向と交差する方向に延びる姿勢で上記貫通孔3aを覆っている。
上記両カバーブラシ4は、上記毛束42の反ベースプレート41側が互いに対向するように設けられ、各毛束42の対向する部分が上記貫通孔3aに対応している。
そして、上記電極チップ10の先端をチップドレッサー9により切削する際、貫通孔3aに電極チップ10を通過させると、図3に示すように、各毛束42が撓むとともに貫通孔3a周縁と電極チップ10との間の隙間S1を覆うようになっている。
上記導入管部22の端部には、図2に示すように、エアを吸入する際にゴミが収容部2aに入り込まないようにするフィルタ部材22bが取り付けられている。
一方、上記排出管部23における排出孔23a内周面には、図2(a)に示すように、内側に張り出してエアの通過面積を狭くした段差面部23bが形成されている。
該段差面部23bの中途部には、図2(b)に示すように、筒中心周りに延びる第1環状凹条溝23cが形成され、上記段差面部23bにおける上記第1環状凹条溝23cの反収容部2a側は、反収容部2a側に行くにつれて次第に拡径するテーパ状をなしている。
また、上記第1環状凹条溝23cの底部中央には、筒中心周りに延びる幅が狭い第2環状凹条溝23dが形成されている。
上記排出管部23の外周面には、図1に示すように、内部通路が上記第2環状凹条溝23dに繋がるL字管6aが取り付けられ、該L字管6aには、エアコンプレッサー6が接続されている。
上記第1環状凹条溝23cには、図2(a),(b)に示すように、略リング状をなす吸引ユニット5が嵌め込まれている。
該吸引ユニット5は、上記収容部2a側に位置する第1リング部材5aと、該第1リング部材5aの反収容部2a側に位置する第2リング部材5bとからなり、該第2リング部材5bが上記第1リング部材5aに外嵌合している。
上記第1リング部材5aの反収容部2a側は、第1環状突条部51が反収容部2a側に向かって突設されている。
該第1環状突条部51は、反収容部2a側に行くにつれて次第に縮径し、且つ、先端に行くにつれて次第に厚みが薄くなる尖鋭な形状をなしている。
一方、上記第2リング部材5bの反収容部2a側には、第2環状突条部52が内側方に向かって突設され、該第2環状突条部52における収容部2a側の内周面は中途部が収容部2a側に位置するよう緩やかに湾曲する形状をなしている。
また、上記第2リング部材5bの収容部2a側には、上記第2リング部材5bの中心線と交差する方向に貫通するエア通過孔52aが周方向に複数形成されている。
そして、上記第1リング部材5aに上記第2リング部材5bを嵌合させて吸引ユニット5にすると、第1環状突条部51の外周面と上記第2環状突条部52の内周面との間に反収容部2a側に行くにつれて幅が次第に狭くなるエア通路空間R1が形成され、該エア通路空間R1の反エア通過孔52a側が圧縮エアを吐出する吐出口53を構成するようになっている。
また、上記各エア通過孔52aは、上記吸引ユニット5を上記第1環状突条部51に嵌合した状態で、上記第2環状凹条溝23dに対応し、且つ、上記吐出口53は、上記排出孔23a内周面(段差面部23b内周面)における上記吐出口53の収容部2a側に位置する第1環状突条部51に覆われるようになっている。
そして、上記エアコンプレッサー6、L字管6a、第2環状凹条溝23d及び吸引ユニット5で本発明のエア吸引手段7を構成していて、上記エアコンプレッサー6からL字管6aを介して第2環状凹条溝23dに導入された圧縮エアをエア通過孔52a及びエア通路空間R1に通過させて吐出口53から反収容部2a側に向かって吐出して上記排出孔23aの収容部2a側を負圧にすることにより、上記収容部2aのエアを吸引して上記排出孔23aから排出させるようになっている。
上記排出管部23の端部には、上記エア吸引手段7で吸引するエアと共に移動する切粉を回収する切粉回収器8(切粉回収手段)が設けられている。
該切粉回収器8は、内部に切粉を貯留する略円筒状の貯留ボックス8aと、該貯留ボックス8aと上記排出管部23とを接続して上記貯留ボックス8aの内部と上記排出管部23の排出孔23aとを連通させる接続管8bとを備え、該接続管8bの側壁には、内部のエアを外部に排気するための排気孔8cが多数形成されている。
次に、電極チップ10の先端をチップドレッサー9により切削する作業について説明する。
まず、上記チップドレッサー9の図示しないサーボモータを回転駆動させて出力歯車92を回転させることにより切削カッター94を回転させる。
次いで、上記切削カッター94の上方に電極チップ10を移動させるとともに、電極チップ10の中心軸を出力歯車92の回転軸心に合致させる。
しかる後、電極チップ10を貫通孔3aに挿入する。すると、図3(a),(b)に示すように、電極チップ10が毛束42の反ベースプレート41側の端部側に接触し、毛束42が撓んで電極チップ10の通過経路から退くとともに電極チップ10と貫通孔3aとの間の隙間S1に位置する。
さらに、電極チップ10を貫通孔3aに挿入して切削カッター94に接近させると、回転する切削カッター94の切刃部94bが電極チップ10の先端に接触し、上記切削カッター94が電極チップ10の中心軸周りに回転することで上記電極チップ10の先端が切削される。
次に、切粉回収装置1による切粉回収作業について説明する。
上記チップドレッサー9による電極チップ10先端の切削が始まると、エアコンプレッサー6を作動させて圧縮エアをL字管6aを介して第2環状凹条溝23dに流入させる。
すると、圧縮エアは、各エア通過孔52aを通過するとともにエア通路空間R1を通過して吐出口53から排出孔23aに反収容部2a側に向かって吐出される。そうすると、上記排出孔23aの収容部2a側が負圧になって当該収容部2aのエアが吸引され、導入孔22aからエアが収容部2aに導入されるとともに収容部2aのエアが排出孔23aを通って切粉回収器8まで流れるエア流れX1が発生する。
上記エア流れX1が発生すると、チップドレッサー9による切削作業で発生した切粉がエアと共に切粉回収器8に向かって移動し、接続管8bまでエアが到達すると、エアは排気孔8cから排気される一方、各切粉は、勢い余って貯留ボックス8a内に移動して回収される。
以上より、本発明の実施形態によると、第1環状突条部51が吐出口53を覆っているので、エア吸引手段7の吸引作用により排出孔23aの内周面に沿って切粉回収器8に向かって流れるエアが、吐出口53から吐出した直後の圧縮エアに直接接触しなくなる。したがって、吐出口53周りにおいてエア流れX1が乱れなくなってエネルギー損失が少なくなり、排出孔23aを流れるエアの体積流量が増えて切粉の回収能力が高まる。また、エア吸引手段7において圧縮エアの吐出能力の高いものに変更するといったことしなくても体積流量を増やすことができ、費用が嵩まない。
また、収容部2aから切粉回収器8に向かって流れるエアと吐出口53から吐出する圧縮エアとが第1環状突条部51の内周面と外周面とでスムーズに合流するようになるので、吐出口53周りにおけるエネルギー損失をさらに低下させることができる。
さらに、溶接後において電極チップ10を貫通孔3aに通過させる際、電極チップ10がシート材3に不意に接触したとしても、当該シート材3は電極チップ10の熱によって変形することなく撓むので、切粉回収装置1の故障を防ぎつつ切粉が収容部2aからカバーケース2の外側に飛び出てしまうのを防ぐことができる。
それに加えて、毛束42は電極チップ10に接触すると容易に撓むので、電極チップ10を貫通孔3aに通過させる際、電極チップ10の通過経路から容易に移動して電極チップ10が通過するのに邪魔にならない形状になる。また、チップドレッサー9により電極チップ10先端を切削する際、貫通孔3a周縁と電極チップ10との間の隙間S1が毛束42で覆われるようになるので、カバーケース2内部に発生した切粉が貫通孔3a周縁と電極チップ10との間の隙間S1からカバーケース2の外側に飛び出てしまうのを防ぐことができる。さらに、カバーブラシ4のほとんどの領域がシート材3によって収容部2aに面していないので、収容部2aの切粉が不規則に動いても毛束42に絡まってしまうことがない。
そして、電極チップ10を貫通孔3aに通過させる際、電極チップ10が毛束42の反ベースプレート41側の端部側に接触するようになるので、毛束42がさらに撓みやすくなる。したがって、毛束42が電極チップ10の側面部に隙間なく沿い易くなり、貫通孔3a周縁と電極チップ10との間の隙間S1を毛束42で確実に塞いで上記隙間S1から切粉がカバーケース2の外側に飛び出ないようにできる。
尚、本発明の実施形態では、毛束42を樹脂からなるものにしたが、これに限らず、金属からなるものにしてもよい。
また、本発明の実施形態では、シート材3を塩化ビニールフィルムからなるものにしたが、これに限らず、その他の材質からなるものにしてもよい。
さらに、本発明の実施形態では、シート材3が透明色であるが、これに限らず、その他の色からなるものにしてもよい。
本発明は、スポット溶接用電極チップの先端をチップドレッサーで切削する際、切削作業により発生した切粉を回収する切粉回収装置に適している。
1 切粉回収装置
2 カバーケース
2a 収容部
3 シート材(貫通孔形成部)
3a 貫通孔
4 カバーブラシ
7 エア吸引手段
8 切粉回収器(切粉回収手段)
9 チップドレッサー
10 電極チップ
23a 排出孔
41 ベースプレート(基部)
42 毛束
51 第1環状突条部
53 吐出口
94b 切刃部
2 カバーケース
2a 収容部
3 シート材(貫通孔形成部)
3a 貫通孔
4 カバーブラシ
7 エア吸引手段
8 切粉回収器(切粉回収手段)
9 チップドレッサー
10 電極チップ
23a 排出孔
41 ベースプレート(基部)
42 毛束
51 第1環状突条部
53 吐出口
94b 切刃部
Claims (5)
- スポット溶接用電極チップの先端をチップドレッサーの切刃部で切削する際に発生した切粉を回収する切粉回収装置であって、
上記チップドレッサーを収容する収容部及び該収容部に連通し当該収容部のエアを排出する排出孔を有するカバーケースと、
圧縮エアを吐出する吐出口が上記排出孔内周面に形成され、上記吐出口から上記排出孔の反収容部側に向かって圧縮エアを吐出して上記排出孔の収容部側を負圧にすることにより、上記収容部のエアを吸引して上記排出孔から排出させるエア吸引手段と、
上記排出孔に接続され、上記エア吸引手段で吸引するエアと共に移動する切粉を回収する切粉回収手段とを備え、
上記排出孔内周面における上記吐出口の収容部側には、環状突条部が反収容部側に向かって突設されて上記吐出口を覆っていることを特徴とする切粉回収装置。 - 請求項1に記載の切粉回収装置において、
上記環状突条部は、先端に行くにつれて次第に厚みが薄くなる尖鋭な形状をなしていることを特徴とする切粉回収装置。 - 請求項1又は2に記載の切粉回収装置において、
上記カバーケースには、上記電極チップが通過可能な貫通孔を上記切刃部に対応する位置に有する貫通孔形成部が設けられ、
該貫通孔形成部は、難燃性の可撓性樹脂シート材で形成されていることを特徴とする切粉回収装置。 - 請求項3に記載の切粉回収装置において、
上記貫通孔形成部の反収容部側には、基部及び該基部に植毛された毛束を有するカバーブラシが設けられ、
上記毛束は、上記貫通孔の貫通方向と交差する方向に延びる姿勢で上記貫通孔を覆っていることを特徴とする切粉回収装置。 - 請求項4に記載の切粉回収装置において、
上記カバーブラシは、上記毛束の反基部側が互いに対向するように一対設けられ、各毛束の対向する部分が上記貫通孔に対応していることを特徴とする切粉回収装置。
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