JPWO2015178190A1 - 開閉弁、スパウトおよび液体収容器 - Google Patents

開閉弁、スパウトおよび液体収容器 Download PDF

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Abstract

空気の進入を効果的に抑制する開閉弁を提供する。開閉弁(9)は、筒状の本体部(11)と、本体部(11)の穴部(12)を開閉する蓋部(21)と、本体部(11)の端面(15)から外側に向かって突出し、蓋部(21)を取り囲む壁部(13)とを備える。蓋部(21)は、周方向の全体において本体部(11)の端面(15)から突出しており、更に、穴部(12)の端部に接触する接触面(22)を有する。接触面(22)に接触する穴部12の端部の角(R)の曲率半径は0.01mm以上0.50mm以下である。蓋部(21)の外面(23)の直径は、本体部(11)の穴部(12)の直径よりも大きく形成されている。接触面(22)は、穴部(12)の表面に対して傾斜している。

Description

本発明は、開閉弁、開閉弁を備えるスパウト、およびスパウトを備える液体収容器に関する。
従来から変形可能な収容袋に液体を封入して液体を輸送したり保管したりすることが行われている。このような液体の容器のうち、変形可能な袋に液体の注ぎ口としてスパウトと称される注ぎ口を取り付けたパウチ容器が知られている。パウチ容器には、スパウトや収容袋と化学反応を生じない任意の液体を封入することができる。
特開2012−106800号公報、特開2013−233984号公報には、スパウトと、スパウトの内部に取り付けられる逆止弁が開示されている。スパウトの内部に取り付けられる逆止弁は、筒状の本体部と、本体部の一方の開口を塞ぐように配置された蓋部と、本体部と蓋部とを連結するヒンジ部とを備えることが開示されている。特開2012−106800号公報では、蓋部は、本体部の開口の周縁部と当接する突出部を側面に有し、突出部が本体部の一方の開口の周縁部と当接する。このような突出部を設けることにより、逆止弁に衝撃が加わっても、蓋部が本体部の開口の内部に入り込みにくくなることが開示されている。特開2013−233984号公報では、逆止弁上に残留した内容物を収納する液溜り部が設けられている。このような液溜り部を設けることにより、パウチ容器のキャップを閉じる際やパウチ容器を僅かに傾けた際にも、逆止弁上に残留した内容物がこぼれ難くなることが開示されている。
特開2012−106800号公報 特開2013−233984号公報
パウチ容器にて保管されたり輸送されたりする液体には、空気との接触を避けることが好ましい場合がある。特に、空気と接触すると変質したり品質が劣化したりする液体では、空気との接触を避けることが好ましい。例えば、調味料には、空気と長時間接触すると味や風味が劣化するものがあり、保存期間中に空気との接触を回避することが好ましい。特に、内容物の一部を使用した時にも容器の内部には空気が進入しないことが好ましい。所定の形状が維持される硬質のボトル容器などでは、容器の内部の液体が流出すると、流出した液体に代って空気が進入し、この結果、内容物の液体と空気とが接触する。
パウチ容器では、液体を充填する収容袋が変形するために、内容物が流出すると共に収容袋が変形して空気の進入を抑制することができる。上記の特開2012−106800号公報、特開2013−233984号公報では、液体内容物を搬送したり保存したりするパウチ容器が開示されている。そして、スパウトに外気から収容袋の内部に空気が進入することを抑制する逆止弁が取り付けられている。これらのパウチ容器では、収容袋の内部に空気が進入することを抑制できて、内部の液体の変質や劣化等を抑制することができるが、パウチ容器を傾けるだけで蓋部が自然に開いて収容袋の内容物を注ぎだすことができることを保ちながら、注ぎ終えた後に収納袋への空気の進入をさらに抑制させることについては改善の余地があった。
本発明は、パウチ容器を傾けるだけで収容袋の液体内容物を自然に注ぎだすことができるとともに、注ぎ終えた後に収納袋への空気の進入を効果的に抑制する開閉弁、スパウトおよび液体収容器を提供することを目的とする。
本発明の開閉弁は、液体を収容する収容体に取り付けられる開閉弁であって、筒状の本体部と、回動可能に形成され、本体部の穴部を開閉する蓋部と、本体部の端面から外側に向かって突出し、蓋部を取り囲む壁部とを備える。蓋部は、周方向の全体において本体部の端面から突出しており、更に、外側の表面、内側の表面、および前記穴部の端部に接触する接触面を有する。前記蓋部の接触面に接触する本体部の穴部の端部の角Rは0.01mm以上0.50mm以下である。蓋部の外側の表面の直径は、本体部の前記穴部の直径よりも大きく形成されている。接触面は、前記穴部の表面に対して傾斜している。
前記接触面と前記穴部の表面とのなす角度が30°以上60°以下である。
上記発明においては、本体部に対して蓋部を回動可能に支持し、蓋部の回動軸を構成する薄肉部を備え、薄肉部は、両側の端部が中央部よりも厚く形成されていることが好ましい。
本発明のスパウトは、上述の開閉弁と、開閉弁を支持する支持部材とを備える。
本発明の液体収容器は、上記のスパウトと、収容体とを備え、収容体は、可撓性を有する収容袋を含む。
本発明によれば、パウチ容器を傾けるだけで収容袋の液体内容物を自然に注ぎだすことができるとともに、注ぎ終えた後に収納袋への空気の進入を効果的に抑制する開閉弁、スパウトおよび液体収容器を提供することができる。
実施の形態におけるパウチ容器の斜視図である。 実施の形態におけるスパウトおよびキャップを切断したときの斜視図である。 実施の形態における開閉弁を切断して上側から見た時の斜視図である。 実施の形態におけるスパウトの上部の拡大断面図である。 実施の形態における開閉弁の平面図である。 実施の形態における開閉弁の下面図である。 実施の形態における開閉弁を切断して裏側から見た時の斜視図である。 実施の形態における他の開閉弁を切断した時の斜視図である。 実施の形態における他のスパウトの断面図である。 実施の形態における更に他のスパウトの断面図である。
図1から図10を参照して、実施の形態における開閉弁、開閉弁を備えるスパウトおよびスパウトを備える液体収容器について説明する。本実施の形態における液体収容器は、スパウトを備えるパウチ容器である。
図1に、本実施の形態におけるパウチ容器の斜視図を示す。パウチ容器1は、液体を収容する収容体として機能する収容袋2を備える。収容袋2は、可撓性を有し、内部に貯留される液体の量に伴って変形可能である。収容袋2は、例えば樹脂等で形成することができる。
パウチ容器1は、収容袋2に取り付けられたスパウト3と、スパウト3を密閉するキャップ4とを含む。スパウト3は、収容袋2の内部の液体を他の容器等に注ぐ時の注ぎ口として機能する。パウチ容器1を密閉する場合には、矢印91に示すようにキャップ4をスパウト3に取り付ける。本実施の形態においては、キャップ4をスパウト3にねじ込むことによりパウチ容器1を密閉する。
図2に、本実施の形態におけるスパウトおよびキャップの破断斜視図を示す。スパウト3は、支持部材5を備える。支持部材5は、基材部51と、基材部51から突出して延びる円筒部52とを有する。基材部51は、収容袋2に熱融着等により接着される。円筒部52には、ねじ山53が形成されている。キャップ4がねじ込まれることにより円筒部52に固定されるとともに、円筒部52の開口がキャップ4にて密閉される。
スパウト3は、円筒部52の内部に配置されている開閉弁9を含む。開閉弁9は、パウチ容器1を傾けて収容袋2の内部の液体を注ぐ時には自然に開く一方で、液体を注ぎ終えた後にパウチ容器1を直立にすると自然に閉じて、外部から収容袋2の内部に空気が進入することを抑制する。すなわち、開閉弁9は、空気流入抑制弁として機能する。開閉弁9は、押え部材6により、円筒部52の内部に固定されている。開閉弁9は、支持部材5を介して収容袋2に取り付けられている。
押え部材6は、支持部材5に形成された穴部に圧入されるように形成されている。押え部材6の内部にも液体が流れる穴部が形成されている。スパウト3を組み立てる時には、円筒部52の内部に開閉弁9を挿入する。そして、基材部51に押え部材6を挿入することにより、開閉弁9を円筒部52の内部に固定する。
図3に、本実施の形態における開閉弁を切断したときの斜視図を示す。図4に、本実施の形態における開閉弁が配置されている部分のスパウトの拡大断面図を示す。図2から図4を参照して、開閉弁9は、筒状の本体部11と、本体部11に支持された蓋部21とを含む。本実施の形態の本体部11は、円筒状に形成されている。本体部11は、軸方向に沿って延びる穴部12を含む。穴部12は、本体部11を貫通している。本体部11は、支持部材5の円筒部52に係合するつば部14を含む。
蓋部21は、円錐台形状の一部を切り欠いた形状を有する。蓋部21は、穴部12の端部の開口を密閉可能に形成されている。蓋部21は、外側に向かう表面である外面23と、収容袋2の内部に向かう面である内面24とを有する。蓋部21は、外面23の面積が内面24の面積よりも大きくなるように形成されている。蓋部21は、本体部11の穴部12の端部に接触して開口を密閉する接触面22を有する。接触面22は、外面23および内面24に対して傾斜している。
蓋部21は、薄肉部31を介して本体部11に接続されている。薄肉部31は、蓋部21の厚さよりも薄くなるように形成されている。薄肉部31は、蓋部21を閉じる方向に付勢している。薄肉部31は、ヒンジの機能を有する。蓋部21は、薄肉部31を回動軸として、矢印92に示すように回動する。蓋部21が回動することにより、穴部12の開口が開閉する。
本体部11は、外側に向かう端面15を有する。本実施の形態の蓋部21は、閉じた時に周方向の全体にわたって端面15よりも突出している。すなわち、蓋部21の外面23の全体は、本体部11の端面15よりも外側に配置されている。または、蓋部21の内面24の全体は、本体部11の端面15よりも内側に配置されている。本実施の形態では、蓋部21の上側の半分が端面15から突出し、蓋部21の下側の半分が穴部12の内部に配置されている。
開閉弁9は、蓋部21が配置されている位置よりも軸方向の外側に向かって突出する壁部13を含む。壁部13は、端面15よりも突出する形状を有する。本実施の形態の壁部13は、円筒状に形成されている。壁部13は、蓋部21を取り囲むように形成されている。すなわち、本実施の形態の蓋部21は、壁部13の内部に配置されている。
本実施の形態の開閉弁9は、本体部11、蓋部21、壁部13、および薄肉部31が1つの材質により一体的に形成されている。本実施の形態の開閉弁9は、シリコンゴムにて形成されている。シリコンゴムは、本体部11、蓋部21、および薄肉部31を一体成型した時に、蓋部21を閉じる向きに付勢する付勢力が大きくなる材質であり好適である。なお、開閉弁の材質としては、シリコンに限られず、弾性を有する任意の材質で形成することができる。たとえば、開閉弁は、ブタジエンゴム、ポリエチレン、またはポリプロピレン等の樹脂により形成されていても構わない。
図5に、本実施の形態における開閉弁の平面図を示す。蓋部21は、平面視した時に、円弧状部分26と直線状部分27とを有する。円弧状部分26は、壁部13に沿うように形成されている。直線状部分27は、薄肉部31に相当する。蓋部21は、本体部11の穴部12の端部と接触する線が円弧になる。
図6に、本実施の形態における開閉弁の下面図を示す。図5および図6を参照して、本実施の形態の蓋部21は、外面23の直径R1が本体部11の穴部12の直径R2よりも大きくなるように形成されている。また、蓋部21は、外面23の直径R1が内面24の直径R3よりも大きくなるように形成されている。本実施の形態の開閉弁9は、直径R1と直径R2との差が大きくなるように形成されている。例えば、直径R1が5mm以上20mm以下の場合には、直径R1と直径R2との差は、好ましくは0.7mm以上4.0mm以下であり、より好ましくは0.8mm以上3.0mm以下である。例えば、直径R1が21mm以上60mm以下の場合には、直径R1と直径R2との差は、好ましくは1.0mm以上8.0mm以下であり、より好ましくは2.0mm以上6.0mm以下である。上記の差にすることによって、本体部11、蓋部21、および薄肉部31を一体的に製造する時の成型性が向上するとともに、使用時や輸送時の振動、衝撃による蓋部21の落ち込みを抑制することができる。
本実施の形態のパウチ容器1は、直立して保管されたり輸送されたりする。この場合には、薄肉部31による付勢力および重力の影響により、蓋部21は閉じた状態になる。蓋部21の接触面22は、本体部11の穴部12の端部に接触して穴部12を密閉する。収容袋2の内部の液体を他の容器等に注ぐ場合には、パウチ容器1を傾ける。収容袋2の内部の液体がスパウト3に向かって流れる。液体の重力の作用により、蓋部21が自然に開いて内部の液体がスパウト3から流出する。
蓋部の接触面22および穴部12の端部には、薄肉部31により蓋部21を閉じる方向に付勢する付勢力が働いている。長い間放置していると接触面22と穴部12の端部とが密着して、パウチ容器を傾けた時に流出できない不具合が生じる場合がある。本実施の形態の開閉弁9は、穴部12の端部が面取りされて微小な角丸となっている。穴部12の端部の角Rの曲率半径は、0.01mm以上0.50mm以下であり、好ましくは0.01mm以上0.30mm以下であり、より好ましくは0.01mm以上0.10mm以下である。角Rが0.50mmを超えると、長い間の放置により蓋部の接触面22と穴部12の端部が密着して、パウチ容器を傾けた時に流出できない不具合が生じやすい。一方、角Rが0.01mm未満であると、接触面22および穴部12の端部は微小な凹凸を有しているために、接触部分の微小な開口が大きくなり、液体が接触部分に配置されても空気が収容袋2の内部に進入する不具合が生じやすい。穴部12の端部の角Rを上記の範囲内にすることによって、パウチ容器を傾けるだけで収容袋の液体内容物を自然に注ぎだすことができるとともに、注ぎ終えた後に接触面22と穴部12の端部との接触部分が密閉されて収納袋への空気の進入を効果的に抑制することができる。
一体成形により本実施の形態の開閉弁9を製造する場合、角Rが前記範囲内であると、成形に用いる金型の破損を抑制しやすい。
ところで、接触面22および穴部12の端部は微小な凹凸を有しているために、蓋部21が閉じた状態でも接触面22と穴部12の端部との接触部分には微小の開口が形成される。ここで、液体が接触部分に配置されることにより、微小の開口を液体で密閉することができる。この結果、空気が収容袋2の内部に進入することを抑制することができる。たとえば、パウチ容器1を傾けて液体を注いだ後にパウチ容器1を直立にした場合には、液体が収容袋2の底部に移動するとともに、収容袋2の内部が負圧になる場合がある。このような場合でも、接触面22と穴部12の端部との接触部分に液体が配置されていると、接触面22と穴部12の端部との接触部分が密閉されて空気の進入を抑制することができる。
図4を参照して、本実施の形態のスパウト3は、蓋部21が閉じた時に、接触面22が穴部12の表面および本体部11の端面15に対して傾斜する。開閉弁9は、蓋部21が閉じた時に、接触面22と穴部12の表面とのなす角度θiが大きくなるように形成されている。たとえば、角度θiは、好ましくは25°以上65°以下に、より好ましくは30°以上60°以下に、さらに好ましくは35°以上55°以下に形成されている。尚、接触面22と端面15とのなす角度θeは、90°−θiとする。
本実施の形態の開閉弁9は、角度θiが前記範囲内であると、キャップ4を閉じた状態でも、矢印93に示すように、内部の液体が接触面22と穴部12の表面とにより構成される隙間に進入しやすくなる。接触面22と穴部12の端部との接触部分に液体が到達しやすくなる。たとえば、パウチ容器1の移動やパウチ容器1に加わる衝撃等により、接触面22と穴部12の表面とにより構成される隙間に液体を供給することができる。この結果、パウチ容器1から液体を注ぐ前にも、予め蓋部21と穴部12の端部との接触部分に液体を配置することができて高い密閉効果を形成しておくことができる。角度θiが前記範囲より小さいと、パウチ容器1に加わる衝撃等により、蓋部21が穴部12に落ち込む不具合を生じる場合がある。また、角度θiが前記範囲より大きいと、接触面22と穴部12の端部との接触部分に液体が到達したときに、液体の表面張力が効果的に働かない。この結果、接触面22と穴部12の端部との接触部分が密閉されずに、空気が進入する不具合を生じる場合がある。
なお、液体が接触面22と穴部12の端部との接触部分のうち一部の領域に到達すると、液体の表面張力により接触部分に沿って液体が進行する。この結果、接触部分の全体にわたって液体が配置され、効果的に密閉することができる。
接触面22と穴部12の端部との接触部分に到達した液体は、表面張力により落下することが抑制されながら留まる。一方で、接触面22と穴部12の端部との接触部分に内側から到達した液体は、接触面22と端面15とに構成される隙間に染み出す。この際、接触面22と接触する穴部12の端部が特定の角Rを有することにより、接触面22と穴部12の端部との接触部分から端面15に沿って液体が移動し易くなり、蓋部21の接触部分の全体にわたって、均一に液体を配置し易くなる。更に、蓋部21は、周方向の全体において本体部11の端面15から突出してしているために、蓋部21の接触部分の全体にわたって、接触面22と端面15とにより構成される隙間を形成することができる。このために、接触面22と穴部12の端部との接触部分の全体にわたって均一に液体を配置することができる。この結果、開閉弁の高い密閉効果が得られて、外部から収容袋2の内部に空気が進入することを効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態の開閉弁9は、蓋部21の周り全体に壁部13が形成されている。そして、壁部13は、蓋部21と穴部12の端部との接触部分の形状に沿って形成されている。液体を注いだ後には蓋部21が閉じるとともに壁部13の内面に付着した液体が本体部11の端面15に落下する。そして、液体は蓋部21と穴部12の端部との接触部分に向かって流れる。このために、蓋部21と穴部12の端部との接触部分に液体を安定して供給することができて、接触部分をさらに効果的に密閉することができる。壁部13が蓋部21の周り一部に形成されている場合は、壁部13の内面に付着した液体が蓋部21と穴部12の端部との接触部分に向かって流れない場合がある。このような場合、外部から収容袋2の内部に空気が進入する不具合を生じやすい。
蓋部21の外面23の直径R1と穴部12の直径R2との差が大きいことにより、蓋部21が穴部12の内部に落ち込むことを抑制することができる。例えば、パウチ容器1の使用時や輸送時の振動、衝撃による蓋部21の落ち込みを抑制することができる。開閉弁9を単体で輸送する時およびスパウト3を組み立てる時にも穴部12への蓋部21の落ち込みを効果的に抑制することができる。
更に、図3を参照して、本実施の形態の開閉弁9は、壁部13を設けることにより、断面形状が英文字のHの形状になる。このため、開閉弁9の剛性が高くなり変形を抑制することができる。本体部11が変形して蓋部21が穴部12に落ち込むことを抑制することができる。また、蓋部21の接触面22または穴部12の端部の形状が変形して、接触面22と穴部12の端部との接触部分に大きな開口ができることを抑制することができる。すなわち、接触面22と穴部12の端部との接触線を円弧状に維持することができて、空気の進入を効果的に抑制することができる。
また、壁部13は、外部からの衝撃の防壁になり、外側からの衝撃により蓋部21が穴部12の内部に落ち込むことを抑制することができる。更には、壁部13は、内部の液体を注ぐ時に、内部の液体を注ぐ方向を定めるガイド部材の役割を果たす。このために、使用者は、所望の方向に液体を注ぐことができる。
図7に、本実施の形態の開閉弁を裏側から見たときの破断斜視図を示す。図6および図7を参照して、本実施の形態の薄肉部31は、両側の端部に補強部32を有する。補強部32は、補強部32の以外の部分よりも肉厚に形成されている。このように、本実施の形態の薄肉部31は、両側の端部が中央部よりも厚く形成されている。例えば、両側の端部の補強部32の厚みは中央部の厚みの好ましくは1.1倍以上5.0倍以下であり、より好ましくは1.3倍以上4.0倍以下であり、さらに好ましくは1.5倍以上3.0倍以下である。上記範囲でこの構成を採用することにより、薄肉部31により構成される回動軸の両端を本体部11に強く固定することができる。回動軸が変形したり、回動軸が傾斜したりすることを抑制することができる。このために、蓋部21を安定して回動させることができて、蓋部21が穴部12に落ち込むこと抑制できる。また、蓋部21の接触面22が所望の向きから変化することなく、本体部11の穴部12の端部に接触面22を安定して接触させることができる。この結果、パウチ容器を傾けるだけで収容袋の液体内容物を自然に注ぎだすことができるとともに、注ぎ終えた後に接触面22と穴部12の端部との接触部分が密閉されて収納袋への空気の進入を抑制する機能を安定して発揮することができる。補強部32の厚みが上記範囲より大きいと、パウチ容器を傾けても収容袋の液体内容物を自然に注ぎだすことが出来ない。また、補強部32の厚みが上記範囲より小さいと、パウチ容器1に加わる衝撃等により、回動軸が変形したり、回動軸が傾斜したりして、外部から収容袋2の内部に空気が進入する不具合を生じる場合がある。
図4を参照して、本実施の形態の支持部材5の円筒部52は、内面から吐出する凸部55を有する。凸部55は、開閉弁9の壁部13に接触する位置に、周方向全体にわたって形成されている。凸部55が開閉弁9の壁部13を押圧して壁部13が変形している。この構成を採用することにより、支持部材5の円筒部52と開閉弁9との隙間からパウチ容器1の内部に空気が進入することを効果的に抑制することができる。なお、凸部は、開閉弁の壁部や本体部に形成されていても構わない。
本実施の形態の蓋部21は、円錐台形状に形成されているが、この形態に限られず、蓋部の接触面が穴部の端部を閉止するように形成されていれば構わない。図8に、本実施の形態における他の開閉弁を切断したときの斜視図を示す。他の開閉弁9の蓋部21には、内面に凹部25が形成されている。このように、蓋部の内面に凹部が形成されていても構わない。更には、蓋部の外面または内面に凸部が形成されていても構わない。
図2を参照して、本実施の形態におけるスパウト3は、開閉弁9が支持部材5に嵌め込まれた後に押え部材6にて固定されているが、この形態に限られず、開閉弁は任意の形態にて支持部材に支持されることができる。
図9に、本実施の形態における他のスパウトの断面図を示す。他のスパウト3においては、支持部材5の穴部54にアダプタ7が挿入されている。アダプタ7は、円筒部61と、開閉弁9を覆うように形成された覆い部63とを含む。開閉弁9は、円筒部61の内面から突出する固定部62に係止することよりアダプタ7の内部に固定されている。アダプタ7の覆い部63には液体が流出するための流出穴8が形成されている。このように、開閉弁9は、アダプタ7を介して支持部材5に固定されていても構わない。
図10に、本実施の形態における更に他のスパウトの断面図を示す。更に他のスパウト3の支持部材5は、円筒部52の内部に開閉弁9を覆うように形成された覆い部56を含む。覆い部56には、液体が流出するための流出穴58が形成されている。支持部材5は、穴部54の表面から突出する固定部57を有する。開閉弁9は、固定部57に係止することにより支持部材5に固定されている。このように、開閉弁9は、押え部材6を介さずに支持部材5に固定されていても構わない。
本実施の形態のスパウトは、可撓性を有する収容袋、すなわち軟包装材に取り付けられているが、この形態に限られず、任意の液体を収容する収容体に取り付けることができる。たとえば、変形が不可能な収容体にスパウトが取り付けられていても構わない。
本実施の形態のパウチ容器は、醤油等の調味料、アルコールやワイン等の飲料などの空気に接触すると品質が低下する液体を搬送したり保管したりするために好適である。また、一斗缶などの変形しない大型の金属の外容器の内部に収容袋を配置し、スパウトを外容器から突出させた容器等にも適用することができる。
上記の実施の形態は、適宜組み合わせることができる。上述のそれぞれの図において、同一または相等する部分には同一の符号を付している。なお、上記の実施の形態は例示であり発明を限定するものではない。また、実施の形態においては、特許請求の範囲に示される実施の形態の変更が含まれている。
1 パウチ容器
2 収容袋
3 スパウト
5 支持部材
9 開閉弁
11 本体部
12 穴部
13 壁部
15 端面
21 蓋部
22 接触面
31 薄肉部
32 補強部
本発明の開閉弁は、液体を収容する収容体に取り付けられる開閉弁であって、筒状の本体部と、回動可能に形成され、本体部の穴部を開閉する蓋部と、本体部の端面から外側に向かって突出し、蓋部を取り囲む壁部と、本体部に対して蓋部を回動可能に支持し、蓋部の回動軸を構成する薄肉部を備える。本体部、蓋部、壁部、および薄肉部が1つの材質により一体的に形成されている。蓋部は、周方向の全体において本体部の端面から突出しており、更に、外側の表面、内側の表面、および前記穴部の端部に接触する接触面を有する。前記蓋部の接触面に接触する本体部の穴部の端部の角Rは0.01mm以上0.50mm以下である。蓋部の外側の表面の直径は、本体部の前記穴部の直径よりも大きく形成されている。接触面は、前記穴部の表面に対して傾斜している。

Claims (5)

  1. 液体を収容する収容体に取り付けられる開閉弁であって、
    筒状の本体部と、
    回動可能に形成され、本体部の穴部を開閉する蓋部と、
    本体部の端面から外側に向かって突出し、蓋部を取り囲む壁部とを備え、
    蓋部は、周方向の全体において本体部の端面から突出しており、更に、外側の表面、内側の表面、および前記穴部の端部に接触する接触面を有し、
    前記接触面に接触する本体部の穴部の端部の角Rの曲率半径が0.01mm以上0.50mm以下であり、
    蓋部の外側の表面の直径は、本体部の前記穴部の直径よりも大きく形成されており、
    接触面は、前記穴部の表面に対して傾斜していることを特徴とする、開閉弁。
  2. 前記接触面と前記穴部の表面とのなす角度が30°以上60°以下であることを特徴とする、請求項1に記載の開閉弁。
  3. 本体部に対して蓋部を回動可能に支持し、蓋部の回動軸を構成する薄肉部を備え、
    薄肉部は、両側の端部が中央部よりも厚く形成されている、請求項1または2に記載の開閉弁。
  4. 請求項1または2または3に記載の開閉弁と、
    開閉弁を支持する支持部材とを備えることを特徴とする、スパウト。
  5. 請求項4に記載のスパウトと、
    前記収容体とを備え、
    前記収容体は、可撓性を有する収容袋を含むことを特徴とする、液体収容器。
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