JPWO2015173947A1 - 最適化装置 - Google Patents

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Abstract

回路基板34と、最上昇した吸着ノズル70の下端との間の距離を最大離間距離(31mm)と定義し、装着ヘッドによる装着予定の全ての電子部品を全対象部品と定義した場合に、最大離間距離から、全対象部品のうちの最も高さ寸法の大きな電子部品の高さ寸法(20mm)を減じた第1判断値11mm(=31−20)より、装着予定の装着予定部品の高さ寸法が小さいか否かが判断される。そして、装着予定部品の高さ寸法が第1判断値より小さくない場合に、装着ヘッドの移動経路と、装着予定部品の装着順との少なくとも一方が決定される。つまり、回路基板に装着された電子部品と、装着ヘッドに保持された電子部品とが接触する虞がある場合に、回路基板に装着された電子部品と、装着ヘッドに保持された電子部品とが接触しないように、作業手順が設定される。

Description

本発明は、電子部品の回路基板への装着作業を実行する電子部品装着機による装着作業を最適化するための最適化装置に関するものである。
回路基板には、複数の電子部品が装着されるため、それら複数の電子部品の各々に対して、装着作業実行時の作業手順が設定される。この際、作業手順は、できるだけタクトタイムが短くなるように、設定される。下記特許文献には、複数の電子部品の各々に対して、装着作業実行時の作業手順を設定するための一例が記載されている。
特開平11−330790号公報
上記特許文献に記載の技術により、作業手順を設定することで、タクトタイムの短縮を図ることが可能となる。しかしながら、装着作業時には、回路基板に複数の電子部品が順次、装着されるため、回路基板に装着された電子部品と、装着ヘッドに保持された回路基板とが接触する虞があるため、電子部品同士が接触しないように、複数の電子部品の各々に対して、作業手順を設定する必要がある。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、装着作業時に、回路基板に装着された電子部品と、装着ヘッドに保持された電子部品とが接触しないように、作業手順を設定することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の最適化装置は、上下方向に昇降する吸着ノズルを有する少なくとも1つの装着ヘッドと、前記装着ヘッドを第1の方向とその第1の方向に直角に交わる第2の方向に移動させる移動装置と、電子部品を供給する供給装置と、回路基板を保持する基板保持装置とを備え、前記供給装置から供給された電子部品を、前記基板保持装置に保持された回路基板に装着する装着作業を実行する電子部品装着機による装着作業を最適化するための最適化装置であって、前記最適化装置が、前記基板保持装置に保持された回路基板の上面と、前記供給装置から供給された電子部品を回路基板上の装着位置まで搬送する際の最も上昇した状態の前記吸着ノズルの下端との間の距離である最大離間距離から、前記少なくとも1つの装着ヘッドのうちの1の装着ヘッドによって回路基板に装着される予定の全ての電子部品である全対象部品のうちの最も高さ寸法の大きな電子部品の高さ寸法を減じた値に基づいて決定された第1判断値より、前記1の装着ヘッドによって回路基板に装着される予定の電子部品である装着予定部品の高さ寸法が小さいか否かを判断する第1判断部と、前記装着予定部品の高さ寸法が前記第1判断値より小さくない場合に、前記装着予定部品が回路基板に装着される際の前記移動装置による前記1の装着ヘッドの移動経路と、前記装着予定部品の装着順との少なくとも一方を決定する決定部とを備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の最適化装置では、請求項1に記載の最適化装置において、前記最適化装置が、前記装着予定部品の高さ寸法が前記第1判断値より小さくない場合に、前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものが回路基板に装着された状態で、前記装着予定部品の装着予定位置上を前記第1の方向に、前記装着予定部品を前記吸着ノズルにより吸着保持した前記1の装着ヘッドを移動させた際に、前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものと前記装着予定部品とが接触するか否かを判断する第2判断部を備え、前記決定部が、前記第2判断部によって前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものと前記装着予定部品とが接触しないと判断された場合に、前記1の装着ヘッドを、回路基板の上方を除く箇所において前記第2の方向に移動させた後に、回路基板の上方において前記装着予定位置まで前記第1の方向に移動させるように、前記移動装置による前記1の装着ヘッドの移動経路を決定することを特徴とする。
また、請求項3に記載の最適化装置では、請求項1または請求項2に記載の最適化装置において、前記最適化装置が、前記装着予定部品の高さ寸法が前記第1判断値より小さくない場合に、前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものが回路基板に装着された状態で、前記装着予定部品の装着予定位置上を前記第1の方向に、前記装着予定部品を前記吸着ノズルにより吸着保持した前記1の装着ヘッドを移動させた際に、前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものと前記装着予定部品とが接触するか否かを判断する第2判断部を備え、前記決定部が、前記第2判断部によって前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものと前記装着予定部品とが接触すると判断された場合に、回路基板上の前記1の装着ヘッドによる前記全対象部品の装着エリアのうちの前記供給装置から最も離れた位置から順番に電子部品が回路基板に装着されるように、前記装着予定部品の装着順を決定することを特徴とする。
また、請求項4に記載の最適化装置では、請求項3に記載の最適化装置において、前記決定部が、前記第2判断部によって前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものと前記装着予定部品とが接触すると判断された場合に、前記装着予定部品の装着順を決定するとともに、前記1の装着ヘッドを、回路基板の上方を除く箇所において前記第2の方向に移動させた後に、回路基板の上方において前記装着予定位置まで前記第1の方向に移動させるように、前記移動装置による前記1の装着ヘッドの移動経路を決定することを特徴とする。
また、請求項5に記載の最適化装置では、請求項2ないし請求項4のいずれか1つに記載の最適化装置において、前記第2判断部が、前記全対象部品のうちの前記装着予定位置の前記第1の方向に装着される予定の電子部品のなかに、前記最大離間距離から前記装着予定部品の高さ寸法を減じた値に基づいて決定された第2判断値以上の高さ寸法の電子部品が存在するか否かを判断し、存在する場合に、前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものと前記装着予定部品とが接触すると判断することを特徴とする。
また、請求項6に記載の最適化装置では、請求項2ないし請求項5のいずれか1つに記載の最適化装置において、前記最適化装置が、前記第2判断部によって前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものと前記装着予定部品とが接触すると判断された場合に、前記装着予定部品を前記吸着ノズルにより吸着保持した前記1の装着ヘッドを回路基板の上方において前記第2の方向に移動させることで、前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものと前記装着予定部品との接触を回避できるか否かを判断する第3判断部を備え、前記決定部が、前記第3判断部によって前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものと前記装着予定部品との接触を回避できると判断された場合に、前記1の装着ヘッドを、回路基板の上方を除く箇所において前記第2の方向に移動させた後に、回路基板の上方において前記装着予定位置まで前記第1の方向と前記第2の方向に移動させるように、前記移動装置による前記1の装着ヘッドの移動経路を決定することを特徴とする。
請求項1に記載の最適化装置によって、回路基板の上面と、電子部品を搬送する際の最も上昇した状態の吸着ノズルの下端との間の距離を最大離間距離と定義し、装着ヘッドによって回路基板に装着される予定の全ての電子部品を全対象部品と定義した場合に、最大離間距離から、全対象部品のうちの最も高さ寸法の大きな電子部品の高さ寸法を減じた値に基づいて決定された第1判断値より、装着ヘッドによって回路基板に装着される予定の装着予定部品の高さ寸法が小さいか否かが判断される。そして、装着予定部品の高さ寸法が第1判断値より小さくない場合に、装着予定部品が回路基板に装着される際の装着ヘッドの移動経路と、装着予定部品の装着順との少なくとも一方が決定される。つまり、回路基板に装着された電子部品と、装着ヘッドに保持された電子部品とが接触する虞がある場合に、装着ヘッドの移動経路と、装着順との少なくとも一方が決定される。これにより、回路基板に装着された電子部品と、装着ヘッドに保持された電子部品とが接触しないように、作業手順を設定することが可能となる。
また、請求項2に記載の最適化装置によって、装着予定部品の高さ寸法が第1判断値より小さくない場合に、装着予定部品の装着予定位置上を第1の方向に、装着予定部品を保持した装着ヘッドを移動させた際に、電子部品同士が接触するか否かが判断される。そして、電子部品同士が接触しないと判断された場合に、装着ヘッドを、回路基板の上方を除く箇所において第2の方向に移動させた後に、回路基板の上方において装着予定位置まで第1の方向に移動させるように、装着ヘッドの移動経路が決定される。このように装着ヘッドの移動経路を決定することで、短い移動経路において、回路基板に装着された電子部品と、装着ヘッドに保持された電子部品との接触を回避することが可能となる。
また、請求項3に記載の最適化装置によって、装着予定部品の高さ寸法が第1判断値より小さくない場合に、装着予定部品の装着予定位置上を第1の方向に、装着予定部品を保持した装着ヘッドを移動させた際に、電子部品同士が接触するか否かが判断される。そして、電子部品同士が接触すると判断された場合に、回路基板上の装着ヘッドによる装着エリアのうちの供給装置から最も離れた位置から順番に電子部品が回路基板に装着されるように、装着予定部品の装着順が決定される。これにより、回路基板の奥から順番に、電子部品を装着することが可能となり、回路基板に装着された電子部品と、装着ヘッドに保持された電子部品との接触を回避することが可能となる。
また、請求項4に記載の最適化装置によって、電子部品同士が接触すると判断された場合に、装着予定部品の装着順を決定するとともに、装着ヘッドを、回路基板の上方を除く箇所において第2の方向に移動させた後に、回路基板の上方において装着予定位置まで第1の方向に移動させるように、装着ヘッドの移動経路が決定される。これにより、回路基板の奥から順番に、電子部品を装着するとともに、移動経路を限定することで、回路基板に装着された電子部品と、装着ヘッドに保持された電子部品との接触を確実に回避することが可能となる。
また、請求項5に記載の最適化装置によって、最大離間距離から装着予定部品の高さ寸法を減じた値に基づいて決定された値を第2判断値と定義した場合に、全対象部品のうちの装着予定位置の第1の方向に装着される予定の電子部品のなかに、第2判断値以上の高さ寸法の電子部品が存在するか否かが判断される。そして、第2判断値以上の高さ寸法の電子部品が存在する場合に、装着予定部品の装着作業時に、回路基板に装着された電子部品と、装着予定部品とが接触すると判断される。これにより、回路基板に装着された電子部品と、装着予定部品とが接触するか否かを適切に判断することが可能となる。
また、請求項6に記載の最適化装置によって、電子部品同士が接触すると判断された場合に、装着予定部品を保持した装着ヘッドを回路基板の上方において第2の方向に移動させることで、電子部品同士の接触を回避できるか否かが判断される。そして、電子部品同士の接触を回避できると判断された場合に、装着ヘッドを、回路基板の上方を除く箇所において第2の方向に移動させた後に、回路基板の上方において装着予定位置まで第1の方向と第2の方向に移動させるように、装着ヘッドの移動経路が決定される。これにより、装着順を限定することなく、回路基板に装着された電子部品と、装着ヘッドに保持された電子部品との接触を回避することが可能となる。
電子部品装着機を示す図である 電子部品装着機が備える制御装置を示すブロック図である。 回路基板に装着された電子部品と、吸着ノズルに保持された電子部品とを示す図である。 複数の電子部品が装着された状態の回路基板を示す図である。 図4と異なる複数の電子部品が装着された状態の回路基板を示す図である。 図4および図5と異なる複数の電子部品が装着された状態の回路基板を示す図である。 最適化プログラムを示すフローチャートである。 変形例1の作業システムを示す図である。 図8の作業システムが備える電子部品装着機を示す図である。 変形例1の作業システムにおいて、回路基板に装着された電子部品と、吸着ノズルに保持された電子部品とを示す図である。 変形例2の電子部品装着機を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態として、本発明の実施例および変形例を、図を参照しつつ詳しく説明する。
<電子部品装着機の構成>
図1に、本発明の実施例の電子部品装着機10を示す。電子部品装着機10は、回路基板に対する電子部品の装着作業を実行するための装置である。電子部品装着機10は、搬送装置20と、装着ヘッド移動装置(以下、「移動装置」と略す場合がある)22と、装着ヘッド24と、供給装置26とを備えている。
搬送装置20は、X軸方向に延びる1対のコンベアベルト30と、コンベアベルト30を周回させる電磁モータ(図2参照)32とを有している。回路基板34は、それら1対のコンベアベルト30によって支持され、電磁モータ32の駆動により、X軸方向に搬送される。また、搬送装置20は、基板保持装置(図2参照)36を有している。基板保持装置36は、コンベアベルト30によって支持された回路基板34を、所定の位置(図1での回路基板34が図示されている位置)において固定的に保持する。
移動装置22は、X軸方向スライド機構50とY軸方向スライド機構52とによって構成されている。X軸方向スライド機構50は、X軸方向に移動可能にベース54上に設けられたX軸スライダ56を有している。そのX軸スライダ56は、電磁モータ(図2参照)58の駆動により、X軸方向の任意の位置に移動する。また、Y軸方向スライド機構52は、X軸方向に直角なY軸方向に移動可能にX軸スライダ56の側面に設けられたY軸スライダ60を有している。そのY軸スライダ60は、電磁モータ(図2参照)62の駆動により、Y軸方向の任意の位置に移動する。そのY軸スライダ60には、装着ヘッド24が取り付けられている。このような構造により、装着ヘッド24は、移動装置22によってベース54上の任意の位置に移動する。
装着ヘッド24は、回路基板に対して電子部品を装着するものである。装着ヘッド24は、下端面に設けられた吸着ノズル70を有している。吸着ノズル70は、負圧エア,正圧エア通路を介して、正負圧供給装置(図2参照)76に通じている。吸着ノズル70は、負圧によって電子部品を吸着保持し、保持した電子部品を正圧によって離脱する。また、装着ヘッド24は、吸着ノズル70を昇降させるノズル昇降装置(図2参照)78を有している。その昇降装置78によって、装着ヘッド24は、保持する電子部品の上下方向の位置を変更する。なお、吸着ノズル70は、装着ヘッド24に着脱可能とされている。
供給装置26は、フィーダ型の供給装置であり、複数のテープフィーダ80を有している。テープフィーダ80は、テープ化部品を巻回させた状態で収容している。テープ化部品は、電子部品がテーピング化されたものである。そして、テープフィーダ80は、送り装置(図2参照)86によって、テープ化部品を送り出す。これにより、フィーダ型の供給装置26は、テープ化部品の送り出しによって、電子部品を供給位置において供給する。なお、テープフィーダ80は、ベース54に着脱可能とされており、電子部品の交換,電子部品の不足等に対応することが可能とされている。
また、電子部品装着機10は、図2に示すように、制御装置100を備えている。制御装置100は、コントローラ102と、複数の駆動回路104とを備えている。複数の駆動回路104は、上記電磁モータ32,58,62、基板保持装置36、正負圧供給装置76、昇降装置78、送り装置86に接続されている。コントローラ102は、CPU,ROM,RAM等を備え、コンピュータを主体とするものであり、複数の駆動回路104に接続されている。これにより、搬送装置20、移動装置22等の作動が、コントローラ102によって制御される。
<電子部品装着機による装着作業>
電子部品装着機10では、上述した構成によって、搬送装置20に保持された回路基板34に対して、装着ヘッド24によって装着作業を行うことが可能とされている。具体的には、コントローラ102の指令により、回路基板34が作業位置まで搬送され、その位置において、回路基板34が、基板保持装置36によって固定的に保持される。また、テープフィーダ80は、コントローラ102の指令により、テープ化部品を送り出し、電子部品を供給位置において供給する。そして、装着ヘッド24が、コントローラ102の指令により、電子部品の供給位置の上方に移動し、吸着ノズル70によって電子部品を吸着保持する。続いて、装着ヘッド24は、コントローラ102の指令により、回路基板34の上方に移動し、保持している電子部品を回路基板上に装着する。
<装着作業手順の最適化>
電子部品装着機10では、上述した手順に従って、装着作業が実行されるが、回路基板には、複数の電子部品が装着されるため、回路基板に先に装着された電子部品と、装着作業時に吸着ノズル70によって吸着保持されている電子部品とが干渉する虞がある。
具体的には、装着ヘッド24に装着されている吸着ノズル70が、供給位置から装着位置まで電子部品を搬送するときに最も上昇した際には、図3に示すように、吸着ノズル70の下端と、基板保持装置36によって保持された回路基板34の上面との間の距離(以下、「最大離間距離」と記載する場合がある)は、31mmとされている。このため、吸着ノズル70による装着作業時には、高さ寸法が15mm以下の電子部品の回路基板34への装着作業が推奨されている。これは、例えば、図に示すように、回路基板34上に高さ寸法が15mmの電子部品110が装着されている際に、高さ寸法が15mmの電子部品110を保持した吸着ノズル70を回路基板上で移動させても、1mmのクリアランスが確保されるため、回路基板34に装着された電子部品110と、吸着ノズル70によって保持された電子部品110とが接触しないためである。
しかしながら、高さ寸法が15mmを超える電子部品110の回路基板34への装着作業を実行しなければならない場合がある。このような場合には、回路基板34に装着された電子部品110の高さ寸法と、吸着ノズル70に保持された電子部品110の高さ寸法との合計が、最大離間距離より小さくなれければ、回路基板34に装着された電子部品110と、吸着ノズル70に保持された電子部品110とが接触してしまう。実際は、回路基板34に装着された電子部品110と、吸着ノズル70に保持された電子部品110との間にある程度のクリアランスも必要である。このため、例えば1mmのクリアランスを設けるとした場合に、図に示すように、回路基板34に高さ寸法が17mmの電子部品110が装着されている際には、高さ寸法が13mm以下の電子部品110を保持した吸着ノズル70であれば、電子部品同士の接触を回避できる。また、例えば、図に示すように、回路基板34に高さ寸法が19mmの電子部品110が装着されている際には、高さ寸法が11mm以下の電子部品110を保持した吸着ノズル70であれば、電子部品同士の接触を回避できる。さらに言えば、例えば、図に示すように、回路基板34に高さ寸法が20mmの電子部品110が装着されている際には、高さ寸法が10mm以下の電子部品110を保持した吸着ノズル70であれば、電子部品同士の接触を回避できる。
このようなことに鑑みて、電子部品装着機10では、吸着ノズル70によって1枚の回路基板34に装着される全ての電子部品(以下、「全対象部品」と記載する場合がある)の各々の高さ寸法と、最大離間距離との関係に基づいて、全対象部品の装着作業手順(以下、「作業手順」と略して記載する場合がある)が設定される。具体的には、全対象部品の中から、高さ寸法が最も大きな電子部品(以下、「最大高さ部品」と記載する場合がある)を抽出し、最大離間距離から最大高さ部品の高さ寸法を減じた値を、第1判断値に設定する。そして、全対象部品の中から、高さ寸法が第1判断値未満の電子部品を抽出し、抽出された電子部品を第1タイプに分類する。
例えば、図4に示す回路基板34の生産が予定されている場合には、回路基板34への装着予定の全対象部品は、18個の電子部品110a〜110rであり、最大高さ部品は、高さ寸法が20mmの電子部品110a,110b,110cである。このため、第1判断値は、11mm(最大離間距離(31mm)−最大高さ部品の高さ寸法(20mm))となり、高さ寸法が、11mm未満の電子部品110が、第1タイプの電子部品110として抽出される。つまり、9個の電子部品110j,110k,110l,110m,110n,110o,110p,110q,110rが、第1タイプに分類される。
この第1タイプに分類された電子部品110の高さ寸法(11mm未満)と、最大高さ部品の高さ寸法(20mm)とを合計した値(31mm未満)は、最大離間距離(31mm)より小さい。このため、第1タイプに分類された電子部品110を保持した装着ヘッド24を、最大高さ部品の装着された回路基板34の上方において任意の位置に移動させても、電子部品同士は接触しない。つまり、第1タイプに分類された電子部品の装着時には、電子部品の装着順、および、電子部品を保持した装着ヘッド24の移動経路を考慮する必要はない。このため、第1タイプに分類された電子部品の装着順および、移動経路を含む作業手順は、回路基板34に対する装着作業のタクトタイムが最短となるように設定される。なお、装着ヘッド24の移動経路は、テープフィーダ80によって電子部品が供給される位置から、電子部品の装着予定位置まで、装着ヘッド24が移動装置22によって移動させられる経路であり、テープフィーダ80は、Y軸方向において回路基板34よりも手前側(図4において回路基板34の下方)に配置されている。つまり、回路基板34に装着される電子部品は、装着ヘッド24に保持された状態で、図の下方から上方に向かって運ばれる。
なお、上述したように、第1判断値を設定してもよく、最大離間距離から最大高さ部品の高さ寸法を減じた値に基づいて、さらに何らかの処理がなされた結果、導き出された値を第1判断値として設定してもよい。例えば、最大離間距離から最大高さ部品の高さ寸法を減じた値から、所定のクリアランス値をさらに減じた値を第1判断値として設定してもよい。また、上記説明では、電子部品が全く装着されていない状態の回路基板34が、電子部品装着機10に搬入された場合について説明したが、電子部品装着機10の上流に別の電子部品装着機が配置され、いくつかの電子部品が既に装着された状態の回路基板34が、電子部品装着機10に搬入される場合には、電子部品装着機10における「最大高さ部品」の抽出は、吸着ノズル70によって1枚の回路基板34に装着される全ての電子部品と、上流の電子部品装着機によって回路基板34に既に装着された電子部品とを加えた中から抽出してもよい。
一方、第1タイプに分類されなかった電子部品110の高さ寸法(11mm以上)と、最大高さ部品の高さ寸法(20mm)とを合計した値(31mm以上)は、最大離間距離(31mm)以上である。このため、第1タイプに分類されなかった電子部品110を保持した装着ヘッド24を、最大高さ部品の装着された回路基板34の上方において任意の位置に移動させた場合には、電子部品同士が接触する虞がある。なお、高さ寸法が11mmの電子部品110を保持した装着ヘッド24を、最大高さ部品の装着された回路基板34の上方において任意の位置に移動させた場合には、高さ寸法が11mmの電子部品110の下面と最大高さ部品の上面との間に、クリアランスが無いため、それらは摺接する虞がある。
このため、第1タイプに分類されなかった電子部品110、つまり、高さ寸法が第1判断値(11mm)以上の電子部品110の装着作業時に、装着ヘッド24の移動経路を考慮することで、装着ヘッド24に保持された電子部品と、回路基板34に装着された電子部品との接触を回避できるか否かが判断される。そして、電子部品同士の接触を回避できると判断された電子部品は、第2タイプに分類される。ただし、例えば、回路基板34の上方を除く箇所において、装着ヘッド24をX軸方向とY軸方向との両方に移動させて、回路基板34の上方を迂回させた場合には、装着ヘッド24の移動経路が長くなり、タクトタイムが長くなる虞がある。このため、回路基板34の上方を除く箇所において、装着ヘッド24をX軸方向とY軸方向との何れか一方に移動させ、その後に、回路基板34の上方において、装着ヘッド24を装着予定位置までX軸方向とY軸方向との他方に移動させることで、電子部品同士の接触を回避できるか否かが判断される。
例えば、図4に示す回路基板34では、回路基板34の上方を除く箇所において、装着ヘッド24をX軸方向に移動させ、その後に、回路基板34の上方において、装着ヘッド24を装着予定位置までY軸方向に移動させることで、電子部品同士の接触を回避できるか否かが判断される。そして、電子部品同士の接触を回避できると判断された電子部品は、第2タイプに分類される。つまり、装着作業の対象となる電子部品(第1タイプに分類されなかった電子部品のうちの任意のひとつの電子部品)(以下、「作業対象部品」と記載する場合がある)を除く他の全ての電子部品が回路基板34に装着された状態で、作業対象部品の装着予定位置の上方をY軸方向に、作業対象部品を保持した装着ヘッド24を移動させた場合に、回路基板34に装着された電子部品に接触しない作業対象部品が、第2タイプに分類される。
具体的には、最大離間距離から作業対象部品の高さ寸法を減じた値を第2判断値に設定し、作業対象部品の装着予定位置のY軸方向に、高さ寸法が第2判断値以上の電子部品の装着が予定されているか否かが判断される。例えば、図4に示すように、第1タイプに分類されていない電子部品のうちの電子部品110d,110e,110fの高さ寸法は、11mmであるため、電子部品110d,110e,110fのいずれかを作業対象部品とした場合の第2判断値は、20mm(最大離間距離(31mm)−11mm)である。そして、電子部品110d,110e,110fの装着予定位置のY軸方向に、高さ寸法が20mm以上の電子部品の装着が予定されているか否かを判断すると、電子部品110d,110e,110fの装着予定位置のY軸方向に、高さ寸法が20mm以上の電子部品の装着は予定されていない。つまり、電子部品110d,110e,110fを除く他の全ての電子部品が回路基板34に装着された状態で、電子部品110d,110e,110fの装着予定位置の上方をY軸方向に、電子部品110d,110e,110fを保持した装着ヘッド24を移動させても、電子部品同士は接触しない。このため、電子部品110d,110e,110fは、第2タイプに分類される。
なお、上述したように、第2判断値を設定してもよく、最大離間距離から作業対象部品の高さ寸法を減じた値に基づいて、さらに何らかの処理がなされた結果、導き出された値を第2判断値として設定してもよい。例えば、最大離間距離から作業対象部品の高さ寸法を減じた値から、所定のクリアランス値をさらに減じた値を第2判断値として設定してもよい。
第2タイプに分類された電子部品110の装着時には、上述した移動経路に沿って装着ヘッド24を装着予定位置まで移動させることで、電子部品同士の接触を回避できる。このため、第2タイプに分類された電子部品の作業手順が設定される際には、装着ヘッド24の移動経路が、回路基板34の上方を除く箇所において、装着ヘッド24をX軸方向に移動させ、その後に、回路基板34の上方において、装着ヘッド24を装着予定位置までY軸方向に移動させる経路に設定される。なお、第2タイプに分類された電子部品の装着時には、電子部品の装着順を考慮する必要はないため、第2タイプに分類された電子部品の装着順は、回路基板34に対する装着作業のタクトタイムが最短となるように設定される。
なお、図4に示すように、電子部品110a,110b,110cの高さ寸法は、20mmであるため、電子部品110a,110b,110cのいずれかを作業対象部品とした場合の第2判断値は、11mm(最大離間距離(31mm)−20mm)である。そして、電子部品110a,110b,110cの装着予定位置のY軸方向に、高さ寸法が11mm以上の電子部品の装着が予定されているか否かを判断すると、電子部品110a,110b,110cの装着予定位置のY軸方向に、高さ寸法が13mmの電子部品110g,110h,110iの装着が予定されている。つまり、電子部品110a,110b,110cの装着作業時に装着ヘッド24の移動経路を考慮しても、電子部品同士の接触を回避できない。このため、電子部品110a,110b,110cは、第2タイプに分類されない。
また、電子部品110g,110h,110iの高さ寸法は、13mmであるため、電子部品110g,110h,110iのいずれかを作業対象部品とした場合の第2判断値は、18mm(最大離間距離(31mm)−13mm)である。そして、電子部品110g,110h,110iの装着予定位置のY軸方向に、高さ寸法が18mm以上の電子部品の装着が予定されているか否かを判断すると、電子部品110g,110h,110iの装着予定位置のY軸方向に、高さ寸法が20mmの電子部品110a,110b,110cの装着が予定されている。つまり、電子部品110g,110h,110iの装着作業時に装着ヘッド24の移動経路を考慮しても、電子部品同士の接触を回避できない。このため、電子部品110g,110h,110iは、第2タイプに分類されない。
第1タイプにも第2タイプにも分類されなかった電子部品110の装着作業時には、上述したように、装着ヘッド24の移動経路を考慮しても、第1タイプにも第2タイプにも分類されなかった電子部品110同士で接触する虞がある。具体的には、第1タイプにも第2タイプにも分類されなかった電子部品110を第3タイプとした場合には、電子部品110a,110b,110c,110g,110h,110iが第3タイプの電子部品となるが、例えば、電子部品110cの装着作業時に、回路基板34に、既に、電子部品110c以外の第3タイプの電子部品110a、110b、110g、110h、110i等が装着されている場合には、装着ヘッド24に保持された電子部品110cと、回路基板34に装着された電子部品110a、110b、110g、110h、110i等とが接触する。つまり、第3タイプの電子部品を保持した装着ヘッド24が、テープフィーダ80による電子部品の供給位置から回路基板34上の装着予定位置まで移動する際の移動経路上に、別の第3タイプの電子部品110が装着されている場合には、装着ヘッド24に保持された電子部品110と、回路基板34に装着された電子部品110とが接触する。
このため、第3タイプの電子部品110が、回路基板34上のテープフィーダ80による電子部品の供給位置から最も離れた位置、つまり、図4に示す回路基板34では、電子部品110cの装着予定位置から順番に、電子部品の供給位置に向かって装着されることで、第3タイプの電子部品同士の接触を回避することが可能である。このようなことに鑑みて、第3タイプの電子部品の作業手順が設定される際には、第3タイプの装着順が、電子部品110c,110i,110b,110h,110a,110gの順に設定される。
なお、第3タイプの電子部品の装着作業時に、回路基板34に第2タイプの電子部品が装着されている場合には、装着ヘッド24に保持された第3タイプの電子部品と、回路基板34に装着された第2タイプの電子部品とが接触する虞がある。具体的には、例えば、回路基板34に第2タイプの電子部品110d,110e等が装着されている場合に、第3タイプの電子部品110cを保持した装着ヘッド24が回路基板34上において任意の位置に移動すると、装着ヘッド24に保持された電子部品110cと、回路基板34に装着された電子部品110d,110e等とが接触する虞がある。ただし、回路基板34に電子部品110d,110e等が装着されていても、電子部品110cを保持した装着ヘッド24を、回路基板34上において、電子部品110cの装着予定位置の上方をY軸方向にのみ移動させる際には、電子部品同士の接触を回避することが可能である。
このため、回路基板34に第2タイプの電子部品が装着された後に、装着作業が実行される第3タイプの電子部品の作業手順が設定される際には、装着順だけでなく、装着ヘッド24の回路基板34上での移動経路が、装着予定位置の上方をY軸方向にのみ移動する経路に設定される。なお、回路基板34に第2タイプの電子部品が装着される前に、装着作業が実行される第3タイプの電子部品の作業手順が設定される際には、装着順が上述した順番に従って設定され、装着ヘッド24の移動経路は、回路基板34に対する装着作業のタクトタイムが最短となるように設定される。
また、図4に示す回路基板34と異なる回路基板34を図5に示す。図5の回路基板34への装着予定の全対象部品は、電子部品110b1,110e1,110k1を除いて、図4の回路基板34への装着予定の全対象部品と同じである。電子部品110b1は、図4の電子部品110bよりX軸方向に長い部品であり、電子部品110e1,110k1は、図4の電子部品110e,110kよりX軸方向に短い部品である。このため、電子部品110d,110fは、図4の回路基板34では、第2タイプに分類されていたが、図5の回路基板34では、第3タイプに分類される。
詳しくは、例えば、図5に示すように、電子部品110d,110fの高さ寸法は、11mmであるため、第1判断値(11mm)未満でないため、第1タイプに分類されない。また、電子部品110d,110fのいずれかを作業対象部品とした場合の第2判断値は、20mm(最大離間距離(31mm)−11mm)である。そして、電子部品110d,110fの装着予定位置のY軸方向に、高さ寸法が20mm以上の電子部品の装着が予定されているか否かを判断すると、電子部品110d,110fの装着予定位置のY軸方向に、高さ寸法が20mmの電子部品110b1の装着が予定されている。このため、電子部品110d,110fは、第2タイプに分類されず、第3タイプに分類される。なお、図5の回路基板34への装着予定の全対象部品は、電子部品110d,110fを除いて、図4の回路基板34への装着予定の全対象部品と同じタイプに分類される。
また、図4及び図5に示す回路基板34と異なる回路基板34を図6に示す。図6の回路基板34への装着予定の全対象部品は、電子部品110c1を除いて、図4の回路基板34への装着予定の全対象部品と同じである。電子部品110c1は、図4の電子部品110cより高さ寸法が低い部品であるが、図4の電子部品110cと同様に、第3タイプに分類される。
詳しくは、電子部品110c1の高さ寸法は、11mmであるため、第1判断値(11mm)未満でないため、第1タイプに分類されない。また、電子部品110c1を作業対象部品とした場合の第2判断値は、20mm(最大離間距離(31mm)−11mm)である。そして、電子部品110c1の装着予定位置のY軸方向に、高さ寸法が20mm以上の電子部品の装着が予定されているか否かを判断すると、電子部品110c1の装着予定位置のY軸方向に、高さ寸法が20mmの電子部品110a,110bの装着が予定されている。このため、電子部品110c1は、第2タイプに分類されず、第3タイプに分類される。
しかしながら、電子部品110c1は、他の第3タイプの電子部品110a,110b等が装着された後であっても、電子部品110c1を保持した装着ヘッド24を、回路基板34の上方において、Y軸方向だけでなく、X軸方向に移動させることで、電子部品110c1と、回路基板34に装着された第3タイプの電子部品110a,110bとの衝突を回避することが可能である。
具体的には、回路基板34に電子部品110a,110bが装着されている場合に、電子部品110c1を保持した装着ヘッド24を、回路基板34の上方を除く箇所において、電子部品110a,110bの装着予定位置のY軸方向に重ならない位置まで、X軸方向に移動させる。そして、電子部品110c1を保持した装着ヘッド24を、回路基板34の上方において、電子部品110c1の装着予定位置のX軸方向に重なる位置まで、Y軸方向に移動させる。さらに、電子部品110c1を保持した装着ヘッド24を、回路基板34の上方において、電子部品110c1の装着予定位置まで、X軸方向に移動させる。これにより、電子部品110c1を電子部品110a,110bに接触させることなく、回路基板34に装着することが可能となる。
このため、第3タイプに分類可能な電子部品であっても、装着作業時に、装着ヘッド24を、回路基板34の上方において、Y軸方向だけでなく、X軸方向に移動させることで、電子部品同士の衝突を回避できる場合には、第3タイプではなく、第4タイプに分類される。そして、第4タイプに分類された電子部品の作業手順が設定される際に、装着ヘッド24の移動経路が、回路基板34の上方を除く箇所において、装着ヘッド24をX軸方向に移動させ、その後に、回路基板34の上方において、電子部品同士の衝突を回避するように、装着ヘッド24を装着予定位置までY軸方向およびX軸方向に移動させる経路に設定される。なお、第4タイプに分類された電子部品の装着時には、電子部品の装着順を考慮する必要はないため、第4タイプに分類された電子部品の装着順は、回路基板34に対する装着作業のタクトタイムが最短となるように設定される。
上述したように、全対象部品を第1タイプ〜第4タイプの何れかに分類し、分類されたタイプに応じて作業手順を設定することで、高さ寸法の大きな電子部品を装着する必要のある回路基板の生産時において、電子部品同士の接触を回避するとともに、装着作業のタクトタイムを短くすることが可能となる。
<制御プログラム>
上述した作業手順の設定は、図7にフローチャートを示す最適化プログラムが実行されることで行われる。最適化プログラムを実行する最適化装置(図2参照)112は、制御装置100のコントローラ102に設けられている。
最適化プログラムでは、図7に示すように、ステップ100(以下、単に「S100」と略す。他のステップについても同様とする)において、最適化装置112は、作業対象部品の高さ寸法が第1判断値より小さいか否かを判断する。作業対象部品の高さ寸法が第1判断値より小さい場合(S100のYES)には、S102に進む。S102において、最適化装置112は、作業対象部品を第1タイプに分類し、第1タイプに応じた作業手順を設定する。そして、最適化プログラムの実行が終了する。
また、作業対象部品の高さ寸法が第1判断値より小さくない場合(S100のNO)には、S104に進む。S104において、最適化装置112は、作業対象部品の装着予定位置のY軸方向に高さ寸法が第2判断値以上の電子部品が存在するか否かを判断する。作業対象部品の装着予定位置のY軸方向に高さ寸法が第2判断値以上の電子部品が存在しない場合(S104のNO)には、S106に進む。S106において、最適化装置112は、作業対象部品を第2タイプに分類し、第2タイプに応じた作業手順を設定する。そして、最適化プログラムの実行が終了する。
また、作業対象部品の装着予定位置のY軸方向に高さ寸法が第2判断値以上の電子部品が存在する場合(S104のYES)には、S108に進む。S108において、最適化装置112は、回路基板34の上方において、装着ヘッド24をX軸方向に移動させることで、電子部品同士の接触を回避できるか否かを判断する。回路基板34の上方において、装着ヘッド24をX軸方向に移動させても、電子部品同士の接触を回避できない場合(S108のNO)には、S110に進む。S110において、最適化装置112は、作業対象部品を第3タイプに分類し、第3タイプに応じた作業手順を設定する。そして、最適化プログラムの実行が終了する。
また、回路基板34の上方において、装着ヘッド24をX軸方向に移動させれば、電子部品同士の接触を回避できる場合(S108のYES)には、S112に進む。S112において、最適化装置112は、作業対象部品を第4タイプに分類し、第4タイプに応じた作業手順を設定する。そして、最適化プログラムの実行が終了する。
なお、最適化装置112は、上記処理を実行するために、図2に示すように、第1判断部114,第2判断部116,第3判断部117,作業手順設定部118を有している。第1判断部114は、S100の処理を実行する機能部、つまり、作業対象部品の高さ寸法が第1判断値より小さいか否かを判断する機能部である。第2判断部116は、S104の処理を実行する機能部、つまり、作業対象部品の装着予定位置のY軸方向に高さ寸法が第2判断値以上の電子部品が存在するか否かを判断する機能部である。第3判断部117は、S108の処理を実行する機能部、つまり、回路基板上で装着ヘッド24をX軸方向に移動させることで、電子部品同士の接触を回避できるか否かを判断する機能部である。作業手順設定部118は、S102,S106,S110,S112の処理を実行する機能部、つまり、分類されたタイプに応じて作業手順を設定する機能部である。
<変形例1>
上記実施例では、1台の電子部品装着機10による装着作業の作業手順が設定されているが、複数の電子部品装着機を備えた作業システムにおいても、上記実施例と同様に、電子部品装着機毎に作業手順を設定することが可能である。具体的には、変形例1の作業システム120は、図8に示すように、8台の電子部品装着機122a〜122hと統括コンピュータ123とを備えている。8台の電子部品装着機122a〜122hは、X軸方向に並んで配設されている。また、各電子部品装着機122a〜122hは、上記制御装置100と同じ制御装置を備えており、統括コンピュータ123は、各電子部品装着機122a〜122hの制御装置と接続されている。
8台の電子部品装着機122a〜122hは、殆ど同じ構成をしており、各電子部品装着機122は、図9に示すように、1対の搬送装置124,126と、移動装置128と、装着ヘッド130と、供給装置132とを備えている。搬送装置124,126,移動装置128,装着ヘッド130,供給装置132は、電子部品装着機10の搬送装置20,移動装置22,装着ヘッド24,供給装置26と略同じ構成であるため説明を省略する。ただし、電子部品装着機122は、1対の搬送装置124,126を有しているため、1台の装着ヘッド130によって、1対の搬送装置124,126の各々に保持される回路基板への装着作業が実行される。なお、1対の搬送装置124,126を区別する際には、第1搬送装置124および第2搬送装置126と記載する場合がある。
第1搬送装置124に保持された回路基板に対する装着作業時の作業手順および、第2搬送装置126に保持された回路基板に対する装着作業時の作業手順の各々は、実施例の電子部品装着機10における作業手順と同じように、設定される。そして、設定された作業手順に従って、各搬送装置124,126に保持された回路基板に対して、装着作業が実行される。ただし、第1搬送装置124と供給装置132との間に、第2搬送装置126が配設されているため、第1搬送装置124に保持された回路基板に対する装着作業時に、第2搬送装置126に保持された回路基板に装着された電子部品と、装着ヘッド130に保持された電子部品とが接触する虞がある。このため、第1搬送装置124に保持された回路基板に対して装着作業が実行される際には、第2搬送装置126による回路基板の保持は、禁止される。
また、作業システム120では、最も上流側に配置された電子部品装着機122aによる装着作業が終了すると、電子部品が装着された回路基板が、隣の電子部品装着機122bに搬送され、その電子部品装着機122bにおいて装着作業が実行される。そして、各電子部品装着機122において装着作業が、順次、行われることで、8台の電子部品装着機122a〜122hによる装着作業の完了した回路基板が、電子部品装着機122hから搬出される。このように、作業システム120では、上流側の電子部品装着機122によって電子部品が装着された回路基板が、下流側の電子部品装着機122に搬送される。このため、回路基板に装着された電子部品と、装着ヘッド130に保持された電子部品との接触を回避するべく、高さ寸法が大きな電子部品は、下流側の電子部品装着機122によって装着作業が行われる。つまり、上流側の電子部品装着機122では、高さ寸法が比較的小さい電子部品の装着作業が行われる。このようなことに鑑みて、作業システム120では、上流側の6台の電子部品装着機122a〜122fの装着ヘッド130には、最大離間距離が14mmの吸着ノズル(図10参照)136aが装着され、下流側の2台の電子部品装着機122g,122hの装着ヘッド130には、最大離間距離が31mmの吸着ノズル(図10参照)136bが装着されている。このように、高さ寸法が小さな電子部品の装着作業を実行する電子部品装着機122a〜122fにおいて、最大離間距離の短い吸着ノズル136aを採用することで、吸着ノズルの上下方向の移動距離が小さくなり、タクトタイムを短くすることが可能となる。
また、例えば、最大離間距離が14mmの吸着ノズル136aでは、図10に示すように、高さ寸法が6.5mm以下の電子部品であれば、回路基板34に装着された電子部品110と、吸着ノズル136aに保持された電子部品110とが接触することはない。ただし、上流側の電子部品装着機122において、高さ寸法が6.5mmの電子部品110が回路基板34に装着されると、その回路基板34が電子部品装着機122g,122hに搬送された場合に、電子部品装着機122g,122hでは、高さ寸法が23.5mm以下の電子部品の装着作業しか行えない虞がある。これは、図から解るように、回路基板34に高さ寸法6.5mmの電子部品110が装着されている場合に、吸着ノズル136bが高さ寸法23.5mmの電子部品110を保持すると、電子部品同士のクリアランスは、1mm以下となり、高さ寸法が23.5mmを超える電子部品110を吸着ノズル136bが吸着保持すると、電子部品同士が接触する虞があるためである。
しかしながら、高さ寸法が23.5mmを超える電子部品110の装着作業を実行しなければならない場合がある。このような場合には、上流側の電子部品装着機122a〜122fで装着される電子部品の高さ寸法を6.5mm未満に制限することで、下流側の電子部品装着機122g,122hにおいて、高さ寸法が23.5mmを超える電子部品110の装着作業を実行することが可能となる。具体的には、例えば、高さ寸法が25.4mmの電子部品110の装着作業を実行しなければならない場合には、図から解るように、回路基板34に装着される電子部品110の高さ寸法は、4.6mm以下にする必要がある。
このため、上流側の電子部品装着機122a〜122fでは、高さ寸法が4.6mm以下の電子部品110の装着作業が行われ、下流側の電子部品装着機122g,122hでは、高さ寸法が4.6mmを超える電子部品110の装着作業が行われるように、統括コンピュータ123は、作業手順を設定する。このように、作業システム120では、上流側の電子部品装着機122a〜112fによって装着される電子部品110の高さ寸法が制限されるように、統括コンピュータ123は、作業システム120での作業手順を設定する。
また、統括コンピュータ123は、作業システム120によって1枚の回路基板34に装着される全ての電子部品の中から、最大高さ部品を抽出する。そして、その最大高さ部品の装着に利用される吸着ノズルの最大離間距離からその最大高さ部品の高さ寸法を減じた値に基づいて、第1判断値を決定する。さらに、統括コンピュータは、高さ寸法が第1判断値より小さくない電子部品を含む装着作業が、高さ寸法が第1判断値より小さくない電子部品を含まない装着作業よりも下流の電子部品装着機で行われるように、作業手順を設定する。
<変形例2>
また、1台の電子部品装着機に1対の装着ヘッドが配設されている場合にも、作業システム120と同様に、電子部品の高さ寸法を制限する必要がある。詳しくは、変形例2の電子部品装着機150は、図11に示すように、1対の供給装置152a,152bと、1対の搬送装置153a,153bと、1対の装着ヘッド154a,154bと、1対の移動装置156a,156bとを備えている。供給装置152a,152b、搬送装置153a,153b、装着ヘッド154a,154b、移動装置156a,156bは、実施例の電子部品装着機10の搬送装置20,移動装置22,装着ヘッド24,供給装置26と略同じ構成であるため説明を省略する。なお、装着ヘッド154aには、最大離間距離が14mmの吸着ノズル158aが装着され、装着ヘッド154bには、最大離間距離が31mmの吸着ノズル158bが装着されている。
上記構造の電子部品装着機150では、1対の搬送装置153a,153bのいずれか一方に保持された回路基板34に対して、1対の装着ヘッド154a,154bにより装着作業を行うことが可能である。この際、装着ヘッド154aは、高さ寸法の小さい電子部品の装着作業を実行し、装着ヘッド154bは、高さ寸法の大きい電子部品の装着作業を実行する。装着ヘッド154aには、上述したように、最大離間距離が14mmの吸着ノズル158aが装着されているため、高さ寸法が6.5mm以下の電子部品であれば、回路基板34に装着された電子部品110と、吸着ノズル158aに保持された電子部品110とが接触することはない(図10参照)。つまり、装着ヘッド154aでは、高さ寸法が6.5mm以下の電子部品の装着作業が許容されている。しかしながら、装着ヘッド154bによる装着作業に、高さ寸法が25.4mmの電子部品110の装着作業が含まれている場合には、変形例1において説明したように、装着ヘッド154aによって装着される電子部品の高さ寸法を4.6mmに制限する必要がある。このため、1枚の回路基板に対して1対の装着ヘッド154a,154bによって装着作業を実行する際には、1対の装着ヘッド154a,154bのうちの一方によって装着される電子部品110の高さ寸法が制限されるように、作業手順が設定される。
ちなみに、上記実施例において、電子部品装着機10は、電子部品装着機の一例である。移動装置22は、移動装置の一例である。装着ヘッド24は、装着ヘッドの一例である。供給装置26は、供給装置の一例である。基板保持装置36は、基板保持装置の一例である。吸着ノズル70は、吸着ノズルの一例である。最適化装置112は、最適化装置の一例である。第1判断部114は、第1判断部の一例である。第2判断部116は、第2判断部の一例である。第3判断部117は、第3判断部の一例である。作業手順設定部118は、決定部の一例である。電子部品装着機122は、電子部品装着機の一例である。移動装置128は、移動装置の一例である。装着ヘッド130は、装着ヘッドの一例である。供給装置132は、供給装置の一例である。吸着ノズル136a,136bは、吸着ノズルの一例である。電子部品装着機150は、電子部品装着機の一例である。供給装置152a,152bは、供給装置の一例である。装着ヘッド154a,154bは、装着ヘッドの一例である。移動装置156a,156bは、移動装置の一例である。吸着ノズル158a,158bは、吸着ノズルの一例である。
なお、本発明は、上記実施例および変形例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、例えば、上記実施例では、回路基板の上方での装着ヘッドの移動方向が、Y軸方向に限定されているが、X軸方向に限定することが可能である。
また、上記実施例では、最適化装置112が、制御装置100のコントローラ102の一部を構成しているが、別の制御装置を構成するものであってもよい。つまり、電子部品装着機10から独立した制御装置内に最適化装置112が構成されていてもよい。
10:電子部品装着機 22:移動装置 24:装着ヘッド 26:供給装置 36:基板保持装置 70:吸着ノズル 112:最適化装置 114:第1判断部 116:第2判断部 117:第3判断部 118:作業手順設定部(決定部) 122:電子部品装着機 128:移動装置 130:装着ヘッド 132:供給装置 136:吸着ノズル 150:電子部品装着機 152:供給装置 154:装着ヘッド 156:移動装置 158:吸着ノズル

Claims (6)

  1. 上下方向に昇降する吸着ノズルを有する少なくとも1つの装着ヘッドと、前記装着ヘッドを第1の方向とその第1の方向に直角に交わる第2の方向に移動させる移動装置と、電子部品を供給する供給装置と、回路基板を保持する基板保持装置とを備え、前記供給装置から供給された電子部品を、前記基板保持装置に保持された回路基板に装着する装着作業を実行する電子部品装着機による装着作業を最適化するための最適化装置であって、
    前記最適化装置が、
    前記基板保持装置に保持された回路基板の上面と、前記供給装置から供給された電子部品を回路基板上の装着位置まで搬送する際の最も上昇した状態の前記吸着ノズルの下端との間の距離である最大離間距離から、前記少なくとも1つの装着ヘッドのうちの1の装着ヘッドによって回路基板に装着される予定の全ての電子部品である全対象部品のうちの最も高さ寸法の大きな電子部品の高さ寸法を減じた値に基づいて決定された第1判断値より、前記1の装着ヘッドによって回路基板に装着される予定の電子部品である装着予定部品の高さ寸法が小さいか否かを判断する第1判断部と、
    前記装着予定部品の高さ寸法が前記第1判断値より小さくない場合に、前記装着予定部品が回路基板に装着される際の前記移動装置による前記1の装着ヘッドの移動経路と、前記装着予定部品の装着順との少なくとも一方を決定する決定部と
    を備えることを特徴とする最適化装置。
  2. 前記最適化装置が、
    前記装着予定部品の高さ寸法が前記第1判断値より小さくない場合に、前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものが回路基板に装着された状態で、前記装着予定部品の装着予定位置上を前記第1の方向に、前記装着予定部品を前記吸着ノズルにより吸着保持した前記1の装着ヘッドを移動させた際に、前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものと前記装着予定部品とが接触するか否かを判断する第2判断部を備え、
    前記決定部が、
    前記第2判断部によって前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものと前記装着予定部品とが接触しないと判断された場合に、前記1の装着ヘッドを、回路基板の上方を除く箇所において前記第2の方向に移動させた後に、回路基板の上方において前記装着予定位置まで前記第1の方向に移動させるように、前記移動装置による前記1の装着ヘッドの移動経路を決定することを特徴とする請求項1に記載の最適化装置。
  3. 前記最適化装置が、
    前記装着予定部品の高さ寸法が前記第1判断値より小さくない場合に、前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものが回路基板に装着された状態で、前記装着予定部品の装着予定位置上を前記第1の方向に、前記装着予定部品を前記吸着ノズルにより吸着保持した前記1の装着ヘッドを移動させた際に、前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものと前記装着予定部品とが接触するか否かを判断する第2判断部を備え、
    前記決定部が、
    前記第2判断部によって前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものと前記装着予定部品とが接触すると判断された場合に、回路基板上の前記1の装着ヘッドによる前記全対象部品の装着エリアのうちの前記供給装置から最も離れた位置から順番に電子部品が回路基板に装着されるように、前記装着予定部品の装着順を決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の最適化装置。
  4. 前記決定部が、
    前記第2判断部によって前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものと前記装着予定部品とが接触すると判断された場合に、前記装着予定部品の装着順を決定するとともに、前記1の装着ヘッドを、回路基板の上方を除く箇所において前記第2の方向に移動させた後に、回路基板の上方において前記装着予定位置まで前記第1の方向に移動させるように、前記移動装置による前記1の装着ヘッドの移動経路を決定することを特徴とする請求項3に記載の最適化装置。
  5. 前記第2判断部が、
    前記全対象部品のうちの前記装着予定位置の前記第1の方向に装着される予定の電子部品のなかに、前記最大離間距離から前記装着予定部品の高さ寸法を減じた値に基づいて決定された第2判断値以上の高さ寸法の電子部品が存在するか否かを判断し、存在する場合に、前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものと前記装着予定部品とが接触すると判断することを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1つに記載の最適化装置。
  6. 前記最適化装置が、
    前記第2判断部によって前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものと前記装着予定部品とが接触すると判断された場合に、前記装着予定部品を前記吸着ノズルにより吸着保持した前記1の装着ヘッドを回路基板の上方において前記第2の方向に移動させることで、前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものと前記装着予定部品との接触を回避できるか否かを判断する第3判断部を備え、
    前記決定部が、
    前記第3判断部によって前記全対象部品のうちの前記装着予定部品を除いたものと前記装着予定部品との接触を回避できると判断された場合に、前記1の装着ヘッドを、回路基板の上方を除く箇所において前記第2の方向に移動させた後に、回路基板の上方において前記装着予定位置まで前記第1の方向と前記第2の方向に移動させるように、前記移動装置による前記1の装着ヘッドの移動経路を決定することを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか1つに記載の最適化装置。
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