JPWO2015166576A1 - 空気調和装置 - Google Patents

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    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

Abstract

圧縮機3及び熱源側熱交換器5を有する熱源ユニット1に、外気処理ユニット2と室内空調ユニット20、21とが並列に接続され、冷暖房切り替え可能な空気調和装置であって、外気処理ユニット2に搭載され、複数の熱交換器7aa、7abが並列に接続された構成の外気処理熱交換器7aと、複数の熱交換器7aa、7abのそれぞれの冷媒流路に接続された絞り装置と、外気処理ユニット2の必要能力を判断する必要能力検知部71bと、暖房運転時に必要能力に応じて複数の絞り装置6aa、6abを制御して外気処理熱交換器7aの熱交換容量を切り替える制御部17aとを備えた。

Description

本発明は、空気調和装置に関するものである。
従来より、室内空調において温度調整の他に換気が必要とされており、室内空調用の利用側ユニットの他に、外気の温度をある程度まで処理してから室内に吹き出す外気処理ユニットが用いられている(例えば、特許文献1参照)。この外気処理ユニットでは、吹出空気温度を一定に制御するため、熱源ユニットの圧縮機容量を変化させて吹出空気温度を制御している。
また、熱源ユニットに対し、外気処理ユニットと室内空調用の室内空調ユニットとを並列に接続したマルチ型の空気調和装置がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−42153号公報(第6頁) 特開平9−287800号公報(要約、図1)
空気調和装置における外気処理ユニットにおいては、一般的に冷房負荷に合わせて外気処理ユニットにおける外気処理熱交換器を設計している。このため、外気処理熱交換器の伝熱面積は暖房負荷に合わせて設計された場合の伝熱面積よりも大きくなる。よって、暖房運転時に外気処理熱交換器の能力が過大となりやすく、それ故、吐出圧力、吸入圧力を目標値に維持できず、吐出圧力、吸入圧力が低下する傾向にある。吐出圧力が低下すると、マルチ型の空気調和装置では、室内空調ユニットの暖房能力に影響が出ることになり、必要能力が発揮されない等の不都合が生じる可能性があった。
また、暖房運転時に外気処理熱交換器の過大能力を調整するには、外気処理熱交換器に接続された膨張弁を絞るため、低圧の低下が助長される。その結果、熱源ユニット側の熱源側熱交換器に霜が付着し、除霜運転に入りやすい運転状態となり、外気処理ユニットから吹き出される吹出空気の温度が安定せず、不安定な運転となる傾向にあった。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、暖房運転時に安定した運転を継続することが可能な空気調和装置を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機及び熱源側熱交換器を有する熱源ユニットに、外気処理ユニットと室内空調ユニットとが並列に接続され、冷暖房切り替え可能な空気調和装置であって、外気処理ユニットに搭載され、複数の熱交換器が並列に接続された構成の外気処理熱交換器と、複数の熱交換器のそれぞれの冷媒流路に接続された絞り装置と、外気処理ユニットの必要能力を判断する必要能力検知部と、暖房運転時に必要能力に応じて複数の絞り装置を制御して外気処理熱交換器の熱交換容量を切り替える制御部とを備えたものである。
本発明によれば、必要能力に応じて外気処理熱交換器の熱交換容量を変更するようにしたので、暖房運転時に安定した運転を継続して行うことができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の外気処理熱交換器の構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の絞り装置の過冷却度一定制御のフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の絞り装置の吹出空気温度一定制御のフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の外気処理ユニット2の制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の外気処理熱交換器を構成する各熱交換器の冷媒流路の温度のイメージを示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和装置において熱交換器7abの流れを、暖房時、下から上に流れる冷媒流路にした場合の各熱交換器の冷媒流路の温度のイメージを示す図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の一例を示す図である。
空気調和装置は、熱源ユニット1と、外気処理用の外気処理ユニット2と、室内空調用の室内空調ユニット20、21とを備えており、熱源ユニット1に対して外気処理ユニット2及び室内空調ユニット20、21が並列にマルチ接続された構成を有している。外気処理ユニット2は、外気を温調した後、室内へ吹き出すタイプのユニットである。室内空調ユニット20、21は、室内の空気を吸い込んで冷却又は加熱した後、室内へ供給するタイプのユニットである。
空気調和装置は、インバーター制御により周波数を変更可能な圧縮機3と、四方弁4と、熱源側熱交換器5と、膨張弁等の絞り装置6(6a〜6c)と、利用側熱交換器7(7a〜7c)とを備え、冷媒が循環する冷媒回路を有している。なお、空気調和装置は更に、熱源側送風機8及び利用側送風機9(9a〜9c)を備えている。そして、圧縮機3、四方弁4、熱源側熱交換器5及び熱源側送風機8は熱源ユニット1に配置されている。また、利用側熱交換器7a、絞り装置6a及び利用側送風機9aは外気処理ユニット2に配置されている。また、利用側熱交換器7b、7c、絞り装置6b、6c及び利用側送風機9b、9cは室内空調ユニット20、21に配置されている。
なお、以下では利用側熱交換器7a〜7cのうち、外気処理ユニット2に配置された利用側熱交換器7aを外気処理熱交換器7aと呼び、室内空調ユニット20、21に配置された利用側熱交換器7b、7cを室内側熱交換器7b、7cと呼ぶことにする。
このように構成された空気調和装置は、四方弁4の切り替えにより冷房運転又は暖房運転が可能となっている。
次に、空気調和装置に備えられたセンサ類及び制御装置について説明する。
熱源ユニット1は、圧縮機3から吐出された冷媒の吐出圧力を検知する吐出圧力検知器10と、圧縮機3に吸入される冷媒の吸入圧力を検知する吸入圧力検知器11とを備えている。
また、熱源ユニット1は、熱源ユニット1及び室内空調ユニット20、21を構成する各部の動作を制御する熱源側制御装置16を備えており、外気処理ユニット2に設けられた後述の外気処理側制御装置17との間でセンサ情報や制御情報等を送受信可能に接続されている。熱源側制御装置16は例えばマイクロコンピュータで構成され、CPU、RAM及びROM等を備えており、ROMには制御プログラムが記憶されている。
熱源側制御装置16は、吐出圧力検知器10及び吸入圧力検知器11で検知された検知圧力と、室内空調ユニット20、21に備えられた吸込空気温度検知器14b、14cで検知された検知温度とを取得できるように構成されている。熱源側制御装置16は、これらの各種情報に基づき、予め搭載されている制御プログラムに従って圧縮機3の周波数制御、四方弁4の切り替え、熱源側送風機8の回転数制御、絞り装置6b、6cの開度制御等の制御を行う。
具体的には、熱源側制御装置16は、空調対象空間が設定温度を維持するように、暖房運転時は吐出圧力検知器10で検知された吐出圧力に対応する飽和温度TCの飽和温度目標値TCmを決定し、冷房運転時は吸入圧力検知器11で検知された吸入圧力での飽和温度の目標温度を決定する。そして、熱源側制御装置16は、その目標温度となるように圧縮機3の周波数を変更し、容量制御を行う。また、熱源側制御装置16は、過冷却度(暖房運転時)又は過熱度(冷房運転時)が目標値となるように各室内空調ユニット20、21の絞り装置6b、6cの開度を個別に制御する。
外気処理ユニット2は、第1熱交換器である熱交換器7aaと第2熱交換器である熱交換器7abとのそれぞれの液側の配管温度を検知する液側配管温度検知器12a、12bと、ガス側の配管温度を検知するガス側配管温度検知器13a、13bとを備えている。外気処理ユニット2は更に、外気処理ユニット2に吸い込まれる吸込空気(外気)の温度を検知する吸込空気温度検知器14aと、外気処理熱交換器7aの空気下流に設けられ、吹出空気の温度を検知する吹出空気温度検知器15とを備えている。
また、外気処理ユニット2は、外気処理ユニット2を構成する各部の動作を制御する外気処理側制御装置17を備えている。外気処理側制御装置17は例えばマイクロコンピュータで構成され、CPU、RAM及びROM等を備えており、ROMには制御プログラムが記憶されている。
外気処理側制御装置17は、液側配管温度検知器12a、12b、ガス側配管温度検知器13a、13b、吸込空気温度検知器14a及び吹出空気温度検知器15で検知された検知温度と、絞り装置6aa、6abの開度とを取得できるように構成されている。外気処理側制御装置17は、これらの各種情報及び熱源側制御装置16から取得したセンサ情報等に基づき、予め搭載されている制御プログラムに従って絞り装置6aa、6abの開度制御、利用側送風機9(9a〜9c)の制御等を行う。
次に、外気処理側制御装置17の機能的な構成について説明する。
外気処理側制御装置17は、外気処理ユニット2の必要能力を検知する必要能力検知部17bと、外気処理ユニット2全体を制御する制御部17aとを備えている。必要能力検知部17bは、吐出圧力検知器10で検知された吐出圧力における飽和温度と、吹出空気温度検知器15で検知された外気処理ユニット2の吹出空気温度Toutとに基づいて必要能力を判断する。必要能力検知部17bは、具体的には、現在の外気処理ユニット2の運転能力が能力過多又は能力不足となっているかどうかを判断しており、具体的な判断方法については改めて後述する。
制御部17aは、暖房運転時、必要能力検知部17bの判断結果に応じて絞り装置6aa、6abを制御して外気処理熱交換器7aの熱交換容量を切り替える制御を行う。また、冷房運転時は温度調整に加えて除湿も重視する必要がある。このため、冷房運転時は吹出空気温度Toutを目標値にするだけでなく、除湿量も確保するように、絞り装置6aa、6abを制御する。なお、本発明は暖房運転時の制御に特徴があり、冷房運転の制御については上記の制御に限定するものではなく、任意の制御方法を採用できる。
なお、図1には、熱源ユニット1に熱源側制御装置16を設けると共に、外気処理ユニット2に外気処理側制御装置17を設けており、熱源側制御装置16と外気処理側制御装置17との間でデータ通信を行うことにより連携処理を行う構成したが、各制御装置の機能をまとめた一台の制御装置で構成してもよい。
次に空気調和装置の冷媒の流れを説明する。本発明は暖房運転時の運転に特徴があるため、以下では暖房運転について説明する。
暖房運転時は、圧縮機3から吐出される高温、高圧の冷媒ガスは、四方弁4を経て外気処理ユニット2の外気処理熱交換器7aと、室内空調ユニット20、21の室内側熱交換器7b、7cとへ分配されて流入し、常温の空気などにより冷却されて凝縮液化する。凝縮液化した冷媒は、絞り装置6a〜6bで減圧された後、再び合流し、外気処理ユニット2及び室内空調ユニット20、21から流出する。外気処理ユニット2及び室内空調ユニット20、21から流出した冷媒は熱源ユニット1に流入する。熱源ユニット1に流入した冷媒は、熱源側熱交換器5で室外空気と熱交換して加熱されて蒸発ガス化し、ガス冷媒は、四方弁4を経て圧縮機3へ吸入される。
また、低外気での暖房運転では、熱源ユニット1の熱源側熱交換器5における冷媒温度が氷点下となって熱源側熱交換器5の表面に霜が付着し、それによって暖房能力が低下する。このため、ある程度霜が付着した時点で、付着した霜を溶解させて除去する除霜運転を行う。除霜運転としては、ホットガス方式や逆サイクル方式など従来一般的な除霜運転を行う。
次に、空気調和装置の室内空調ユニット20、21の空気の流れについて説明する。利用側送風機9により室内側熱交換器7b、7cには低温の吸込空気が流入し、室内側熱交換器7b、7cで高温の冷媒と熱交換されて、高温の空気となって、室内空調ユニット20、21から吹き出される。
次に、本発明の特徴的な制御を説明するに先立ち、外気処理ユニット2の外気処理熱交換器7aの詳細について説明する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の外気処理熱交換器7aの構成を示す模式図である。
外気処理熱交換器7aは、互いに間隔を空けて並設された複数のフィン70と、その複数のフィン70を貫通すると共に、複数のフィン70の配列方向両端部において順次接続されて独立した2つの冷媒流路を構成する複数の伝熱管71とを備えている。複数の伝熱管71は、空気の流れ方向に対して垂直方向(上下方向)である段方向へ複数段設けられると共に空気の流れ方向である列方向に複数列設けられている。
そして、外気処理熱交換器7aは熱交換器7aaと熱交換器7abとを並列に接続した構成を有している。具体的には、熱交換器7aaが2つの独立した冷媒流路の一方(以下、冷媒流路72a)を有し、熱交換器7abが他方(以下、冷媒流路72b)を有しており、フィン70を共通に用いた構成となっている。そして、冷媒流路72aに第1絞り装置である絞り装置6aaが接続され、冷媒流路72bに第2絞り装置である絞り装置6abが接続されており、絞り装置6aa、6abは外気処理側制御装置17により個別に独立して制御可能となっている。
また、熱交換器7aaは熱交換器7abよりも、空気の流れの一次側(上流側)に位置し、熱交換器7abよりも熱交換容量が小さい構成となっている。具体的には、熱交換器7aaは熱交換器7abよりもフィン70の伝熱面積が小さい仕様となっており、伝熱管71の本数も熱交換器7abより少なく、空気上流側の伝熱管71のうち最下段部を除く複数の伝熱管71を有している。すなわち、熱交換器7aaはフィン70の最下端部まで冷媒流路72aが延びない構成となっている。熱交換器7abは、空気上流側の最下段部の伝熱管71と空気下流側の複数の伝熱管71とを有し、熱交換器7abの冷媒流路72bは熱交換器7aaの冷媒流路72aよりも長い構成となっている。
なお、外気処理熱交換器7aの構成は図2の構成に限られたものではなく、伝熱管71の段数は同じとし、列数を変えることで熱交換容量を異ならせた複数の熱交換器を並列に接続した構成としてもよい。
このように構成された外気処理熱交換器7aを凝縮器として用いる暖房運転時、圧縮機3から吐出された冷媒は、四方弁4を経た後、2つに分配され、一方は熱交換器7aaの冷媒流路72aに流入し、他方は熱交換器7abの冷媒流路72bに流入する。そして、冷媒流路72a及び冷媒流路72bを流出した冷媒は、絞り装置6aa、6abを通過した後、合流し、熱源ユニット1に向かう。なお、外気処理熱交換器7aにおける暖房運転時の冷媒の流れ方向は、冷媒流路72a及び冷媒流路72bの両方において上から下方向に流れるようになっている。
以上に説明した空気調和装置において、外気処理ユニット2の外気処理熱交換器7aは、冷房負荷に合わせて例えば除湿重視とした熱交換器設計とされている。このように設計された外気処理熱交換器7aの熱交換容量は、暖房負荷に合わせて設計した場合に比べて多くなる。
室内空調ユニット20、21では、上述したように室内側熱交換器7b、7cの出口の冷媒の過冷却度が一定となるように絞り装置6b、6cを制御しており、この制御を行うことで、吐出圧力の飽和温度TCが目標値を保っていれば、暖房能力を確保できる。しかし、本発明による改良を施さない従来の構成では外気処理ユニット2の外気処理熱交換器7aの熱交換容量が一定であるため、暖房運転時に能力が過大となりやすい。このように外気処理熱交換器7aの熱交換容量が外気処理ユニット2に求められる必要能力に対して過大であると、吐出圧力の飽和温度TCを目標値に保つことができず、吐出圧力の飽和温度TCが目標値よりも低下する。この場合、室内空調ユニット20、21の暖房能力に影響が出ることになる。また、上述したように、従来の構成では除霜運転に入りやすい運転状態となり吹出空気温度が安定しない。
よって、本発明では、外気処理ユニット2に求められる必要能力に応じて外気処理熱交換器7aの熱交換容量を切り替えることで、室内空調ユニット20、21への影響を小さく抑える。具体的な制御としては大きく分けて2つの運転を有しており、熱交換器7aa、7abのうち一方に冷媒を流し、他方に冷媒を流さないように絞り装置6aa、6abを制御する第1運転と、熱交換器7aa、7abの両方に冷媒を流すように絞り装置6aa、6abを制御する第2運転とを必要能力に応じて切り替える。第1運転は更に、熱交換器7aaに冷媒を流し、熱交換器7abに冷媒を流さない運転と、熱交換器7aaに冷媒を流ず、熱交換器7abに冷媒を流す運転とに分けられる。
要するに、熱交換器7aaのみの熱交換容量と、熱交換器7abのみの熱交換容量と、熱交換器7aa、7abの両方の熱交換容量の3段階で切り替える。これにより、外気処理ユニット2は、外気処理熱交換器7aの熱交換容量を必要能力に見合った熱交換容量に適宜変更して外気処理を行うことができる。その結果、暖房能力過多により吐出圧力の飽和温度TCが低下することを抑えることができ、室内空調ユニット20、21への影響を抑えることができる。
次に、空気調和装置における特徴的な動作について説明する。
必要能力検知部17bは、現在の外気処理熱交換器7aの熱交換容量が能力過多であるか、能力不足であるかを、以下の条件を満たすかどうかで判断する。
[能力過多]
(1)|TC−TCm|<1、Tout>Tm+2及びSj<Sj0の全てを満たす状態が所定時間(例えば10分)継続した場合
(2)TC<TCm−1、Tout<Tm−2の全てを満たす状態が所定時間(例えば10分)継続した場合
ここで、
TC :吐出圧力の飽和温度
TCm :飽和温度目標値
Tout:外気処理ユニット2の吹出空気温度
Tm :吹出空気目標値
Sj :絞り装置の現在の開度
Sj0 :熱交換器を切り替える指標となる絞り装置開度
必要能力検知部17bは、上記(1)又は(2)のどちらかを満たす場合、現在の熱交換容量は能力過多であると判断する。
熱源ユニット1は、吐出圧力の飽和温度TCが飽和温度目標値TCmとなるように圧縮機3のインバーター周波数を変更し容量制御を行っており、上記の(1)の条件は、TCがTCmに上下1℃の範囲まで到達していて、吹出空気温度Toutが飽和温度目標値TCmに比べて2℃より高く、絞り装置の開度が所定値Sj0よりも小さい場合に相当し、いわば、これ以上、吹出空気温度Toutを下げられない限界を判断する内容となっている。また、(2)の条件は、外気処理熱交換器7aが能力過多であるために、熱源ユニット1側の容量制御の上限となる場合に相当し、保護が働いたことにより本来の能力が発揮できない状態を判断する内容となっている。
[能力不足]
(3)|TC−TCm|<1、Tout<Tm−2及びSj<Sj1の全てを満たす状態が所定時間(例えば10分)継続した場合、現在の熱交換容量は能力不足であると判断する。
Sj1 :熱交換器を切り替える指標となる絞り装置開度
必要能力検知部17bは、上記(3)を満たす場合、現在の熱交換容量は能力不足であると判断する。
上記の(1)の条件は、TCがTCmの上下1℃の範囲に到達していて、吹出空気温度Toutが吹出空気温度目標値Tmに比べて2℃より低く、更に絞り装置の開度が所定値Sj1よりも小さい場合に相当し、いわば、これ以上、吹出空気温度Toutを下げられない限界を判断する内容となっている。
表1は、必要能力の判断結果に応じた各絞り装置6aa、6abの制御内容をまとめた表である。
Figure 2015166576
ここで、表1の制御を行った場合における必要能力小、中、大のそれぞれの外気処理熱交換器7aの発揮能力を次の表2に示す。表2は、熱交換器7aaと熱交換器7abとの熱交換器伝熱面積の比率を33:67とした場合である。
Figure 2015166576
次に、表1の過冷却度一定制御、吹出空気温度一定制御について順に説明する。
(過冷却度一定制御)
図3は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の絞り装置の過冷却度一定制御のフローチャートである。過冷却度一定制御は、表1から明らかなように絞り装置6aaのみに適用される。
まず、外気処理側制御装置17は吐出圧力の飽和温度TCと液側配管温度検知器12aの検知温度TLaとの差SC=TC−TLaを算出する(S11)。ここで外気処理側制御装置17は、吐出圧力の飽和温度TCを熱源側制御装置16から受信する。このSCは熱交換器7aaのサブクール(過冷却度)として取り扱う。
次に、外気処理側制御装置17は、SCと過冷却度目標値SCmとを比較し(S12)、SC>SCmの場合、SC及びSCmに基づいて開き量ΔSj2を算出し(S13)、このΔSj2分、絞り装置6abを開く(S14)。このとき、外気処理側制御装置17は、絞り装置6abをSj2分、開くことによって絞り装置6abの開度Sjが最大開度Sjmaxを超える場合は(S15)、絞り装置6abの開度Sjを最大開度Sjmaxに制限する(S16)。
一方、外気処理側制御装置17は、ステップS12の比較結果がSC<SCmの場合、SC及びSCmに基づいて絞り量ΔSj1を算出し(S17)、このΔSj1分、絞り装置6abを絞る(S18)。このとき、外気処理側制御装置17は、絞り装置6abをΔSj1分、絞ることによって絞り装置6abの開度Sjが最小開度Sjminを下回る場合は(S19)、絞り装置6abの開度を最小開度Sjminに制限する(S20)。以上の制御を行うことによって、外気処理熱交換器7aの出口の過冷却度SCが一定に制御される。
(吹出空気温度一定制御)
図4は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の絞り装置の吹出空気温度一定制御のフローチャートである。吹出空気温度一定制御は、表1から明らかなように絞り装置6aa、7abの両方に適用される。
まず、外気処理側制御装置17は、吹出空気温度検知器15で検知された吹出空気温度Toutとリモコン19の操作により設定された吹出空気温度目標値Tmとを比較する(S21)。Tout>Tmの場合、外気処理側制御装置17はTout、Tm、Tin及びSjに基づいて絞り量ΔSj3を算出し(S22)、このΔSj3分、絞り装置を絞る(S23)。なお、Tinは吸込空気温度検知器14aで検知された吸込空気温度、Sjは制御対象の絞り装置の現在の開度である。このとき外気処理側制御装置17は、絞り装置をΔSj3分、絞ることによって絞り装置の開度Sjが最小開度Sjminを下回る場合は(S24)、開度Sjを最小開度Sjminに制限する(S25)。
一方、外気処理側制御装置17は、ステップS21の比較結果がTout<Tmの場合、Tout、Tm、Tin及びSjに基づいて絞り量ΔSj4を算出し(S26)、算出したSj4分、絞り装置を開く(S27)。このとき外気処理側制御装置17は、絞り装置をΔSj3分、開度Sjが最大開度Sjmaxを超える場合は(S28)、開度Sjを最大開度Sjmaxに制限する(S29)。以上の制御を行うことによって、外気処理ユニット2の吹出空気温度Toutが吹出空気温度目標値に一定に制御される。
図5は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の外気処理ユニット2の制御の流れを示すフローチャートである。
外気処理側制御装置17は、運転開始初期では「必要能力中」と仮定し、熱交換器7abのみを使用した運転を開始する(S31)。すなわち、絞り装置6aaを閉止して熱交換器7aaには冷媒が流れないようにすると共に、絞り装置6abを予め設定された初期開度に開いた後、図4の吹出空気温度一定制御のフローチャートに従って制御する。
そして、外気処理側制御装置17は、熱交換器7abのみの運転で能力過多となっていないかどうかを判断する(S32)。この判断方法は上述の通りである。そして、外気処理側制御装置17は、能力過多であると判断した場合、「必要能力小」に対応した運転に切り替える(S33)。すなわち、絞り装置6aaを図4の吹出空気温度一定制御のフローチャートに従って制御すると共に、絞り装置6abを閉じる。これにより、熱交換器7abのみを使用した運転から熱交換器7aaのみを使用した運転に切り替わることになり、熱交換容量が小さくなる。よって、能力過多となるのを避けて必要能力に応じた熱交換容量での運転を行うことができる。
そして、外気処理側制御装置17は、「必要能力小」に対応した運転を行っている間、能力不足になっていないかを判断し(S34)、能力不足になっていない間、すなわち、必要能力に見合った熱交換容量で運転されている間は、「必要能力小」に対応した運転を継続する(S33、S34)。そして、外気処理側制御装置17は、暖房負荷が増加する等して現在の「必要能力小」に対応した運転では能力が足りないと判断すると(S34)、「必要能力中」に対応した運転に切り替える(S35)。すなわち、外気処理側制御装置17は、絞り装置6aaを閉じると共に、絞り装置6abを図4の吹出空気温度一定制御のフローチャートに従って制御する。これにより、熱交換器7aaのみを使用した運転から熱交換器7abのみを使用した運転に切り替わることになり、熱交換容量が大きくなる。すなわち、必要能力に応じた熱交換容量での運転となる。
一方、外気処理側制御装置17は、「必要能力中」で運転を開始後、ステップS32で能力過多ではないと判断した場合、続いて能力不足になっていないかを判断する(S36)。ここで、必要能力に見合った熱交換容量で運転されている場合は、ステップS36でNOとなり、ステップS31に戻って「必要能力中」に対応した運転を継続する。しかし、外気処理側制御装置17は、能力不足であると判定した場合、「必要能力中」に対応した運転から、「必要能力大」に対応した運転に切り替える(S37)。すなわち、外気処理側制御装置17は熱交換器7aaを追加運転し、絞り装置6aaを図3の過冷却度一定制御のフローチャートにしたがって制御する。これにより能力不足が解消され、必要能力に見合った運転を行うことができる。
そして、外気処理側制御装置17は、「必要能力大」に対応した運転を行っている間、能力過多になっていないかを判断し(S38)、能力過多になっていない間、すなわち、必要能力に見合った熱交換容量で運転されている間は、「必要能力大」に対応した運転を継続する(S37、S38)。そして、外気処理側制御装置17は、暖房負荷が減少する等して現在の「必要能力大」に対応した運転では能力過多であると判断すると(S38)、ステップS1に戻って「必要能力中」に対応した運転に切り替える。
なお、上記では、熱交換器7aaのみの運転時又は熱交換器7abのみの運転時において、非運転側の絞り装置は閉じるとしたが、この「閉じる」の表現には、全閉の他、全閉よりは少し開いた停止時用開度Sjcloseも含むものとする。停止時用開度Sjcloseは、非運転側の熱交換器に冷媒が溜まり、能力不足となるのを防止するための開度である。停止時用開度Sjcloseは、多少開いてはいるとはいえ、非運転側の熱交換器に熱交換能力を与える程の開度ではなく実質的には閉じており、非運転側の絞り装置の開度を停止時用開度Sjcloseとすることで、非運転側の熱交換器に冷媒が溜まり、能力不足となるのを防止することができる。
ここで、非運転側の絞り装置を停止時用開度Sjcloseとした場合の非運転側の熱交換器への影響、引いては吹出空気温度に対する影響について考える。
図6は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の外気処理熱交換器7aを構成する各熱交換器の冷媒流路の温度のイメージを示す図である。図6は、熱交換器7aaのみの運転時に非運転側の熱交換器7abの絞り装置6abの開度を少し開いた状態における、各熱交換器の冷媒流路の温度のイメージを示している。図6において横軸は伝熱管71の段方向位置(上下方向位置)を示し、縦軸はその段方向位置における伝熱管71の温度(配管温度)を示している。図6における各線の長さは冷媒流路の長さに相当する。
熱交換器7abの絞り装置6abの開度は小さいため、流れる冷媒も少なく、冷媒入口側付近の温度は高いが、冷媒出口側に向かって冷媒の温度低下も熱交換器7aa側に比べて早い傾向にある。そのため、熱交換器段方向位置で熱交換器7aaが吹出空気温度に対して支配的になっている。つまり、熱交換器7abの影響は小さく、絞り装置6abの開度を少し開いた影響は小さい。
ここで、比較のため、仮に熱交換器7abの流れを、暖房時、下から上に流れる冷媒流路にした場合について考える。
図7は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置において熱交換器7abの流れを、暖房時、下から上に流れる冷媒流路にした場合の各熱交換器の冷媒流路の温度のイメージを示す図である。図7において横軸は伝熱管71の段方向位置(上下方向位置)を示し、縦軸はその段方向位置における伝熱管71の温度(配管温度)を示している。図7における各線の長さは冷媒流路の長さに相当する。
熱交換器7abの流れを、暖房時、下から上に流れる冷媒流路にした場合、熱交換器7abでは、段方向位置の下方向が冷媒入口側となるため、段方向位置の下方向で熱交換器7abの配管温度が高くなる。一方、熱交換器7aaにおいて段方向位置の下方向は冷媒出口側となるため、配管温度が低くなる。このように、熱交換器7abの流れを、暖房時、下から上に流れる冷媒流路にした場合、段方向位置の下方向で熱交換器7abが吹出空気温度に対して支配的となる。つまり、非運転側の熱交換器7abの絞り装置6abを少し開いた影響が吹出空気温度に出ることになり、好ましくない。
よって、本実施の形態1では熱交換器7aa及び熱交換器7abを暖房時に上から下に並行して流れる冷媒流路としている。その結果、非運転側の熱交換器への冷媒溜まりを防止するために非運転側の絞り装置開度を停止時用開度Sjcloseとしても、吹出空気温度への影響が少なくでき、吹出空気温度を一定に制御しやすい。
以上説明したように本実施の形態1によれば、暖房運転時に、外気処理ユニット2に要求される必要能力に応じて絞り装置6aa、6abを制御して外気処理熱交換器7aの熱交換容量を切り替えるようにした。よって、外気処理熱交換器7aの熱交換容量を、必要能力に見合った熱交換容量にすることができ、能力過多により生じる不都合を回避できる。すなわち、暖房運転時に室内空調ユニット20、21の運転に与える影響を小さく抑えることができ、また、低外気であっても除霜運転の間隔を長期化でき、安定した運転を継続して実施することができる。
なお、本実施の形態1では必要能力検知部17bにおいて、現在の熱交換容量が能力過多であるか、能力不足であるかを判断し、絞り装置の制御を行うようにしたが、要するに、外気処理ユニット2に現在求められている必要能力が小、中、大の何れであるかを判断し、該当の必要能力に応じて絞り装置6aa、6abを制御するようにすればよい。
また、本実施の形態1では、外気処理熱交換器7aを2つの熱交換器から構成した例を示したが、2つに限られたものではなく、更に複数としてもよい。また、必要能力検知部17bは、必要能力を3段階で検知したが、2段階としてもよいし、更に複数段階としてもよい。この場合も制御の考え方は上記と同様である。
すなわち、暖房運転時に、複数の熱交換器の中から必要能力に応じて選択した一部に冷媒を流し、その他に冷媒を流さないように複数の絞り装置を制御する第1運転、又は複数の熱交換器の全部に冷媒を流すように複数の絞り装置を制御する第2運転を行う。そして、第1運転では、外気処理熱交換器7aを通過後の空気温度である吹出空気温度が吹出空気温度目標値となるように、選択した一部の熱交換器に接続された絞り装置を制御し、第2運転では、吹出空気温度が吹出空気温度目標値となるように、一部の熱交換器に接続された絞り装置を制御すると共に、その他の熱交換器の出口の冷媒の過冷却度が過冷却度目標値となるように、その他の熱交換器に接続された絞り装置を制御する。
また、上記実施の形態における各温度や時間等の具体的数値は一例を示したに過ぎず、それらは実使用条件等に応じて適宜設定すれば良い。
1 熱源ユニット、2 外気処理ユニット、3 圧縮機、4 四方弁、5 熱源側熱交換器、6 絞り装置、6a 絞り装置、6aa 絞り装置(第1絞り装置)、6ab 絞り装置(第2絞り装置)、6b 絞り装置、6c 絞り装置、7 利用側熱交換器、7a 利用側熱交換器(外気処理熱交換器)、7aa 熱交換器(第1熱交換器)、7ab 熱交換器(第2熱交換器)、7b 利用側熱交換器(室内側熱交換器)、7c 利用側熱交換器(室内側熱交換器)、8 熱源側送風機、8a 開閉弁、9 利用側送風機、9a 利用側送風機、9b 利用側送風機、9c 利用側送風機、10 吐出圧力検知器、11 吸入圧力検知器、12a 液側配管温度検知器、13a ガス側配管温度検知器、14a 吸込空気温度検知器、14b 吸込温度検知器、14c 吸込温度検知器、15 吹出空気温度検知器、16 熱源側制御装置、17 外気処理側制御装置、17a 制御部、17b 必要能力検知部、18 吹出空気、19 リモコン、20 室内空調ユニット、21 室内空調ユニット、70 フィン、71 伝熱管、72a 冷媒流路、72b 冷媒流路。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機及び熱源側熱交換器を有する熱源ユニットに、外気処理ユニットと室内空調ユニットとが並列に接続され、冷暖房切り替え可能な空気調和装置であって、外気処理ユニットに搭載され、複数の熱交換器が並列に接続された構成の外気処理熱交換器と、複数の熱交換器のそれぞれの冷媒流路に接続され、開度調整可能な絞り装置と、外気処理ユニットの必要能力を判断する必要能力検知部と、暖房運転時に必要能力に応じて複数の絞り装置をそれぞれ独立制御して、絞り装置の開度を調整することで、外気処理熱交換器の熱交換容量を増減する制御部とを備えたものである。
熱源ユニット1は、吐出圧力の飽和温度TCが飽和温度目標値TCmとなるように圧縮機3のインバーター周波数を変更し容量制御を行っており、上記の(1)の条件は、TCがTCmに上下1℃の範囲まで到達していて、吹出空気温度Toutが吹出空気温度目標値Tmに比べて2℃より高く、絞り装置の開度が所定値Sj0よりも小さい場合に相当し、いわば、これ以上、吹出空気温度Toutを下げられない限界を判断する内容となっている。また、(2)の条件は、外気処理熱交換器7aが能力過多であるために、熱源ユニット1側の容量制御の上限となる場合に相当し、保護が働いたことにより本来の能力が発揮できない状態を判断する内容となっている。
上記の(1)の条件は、TCがTCmの上下1℃の範囲に到達していて、吹出空気温度Toutが吹出空気温度目標値Tmに比べて2℃より低く、更に絞り装置の開度が所定値Sj1よりも小さい場合に相当し、いわば、これ以上、吹出空気温度Toutをげられない限界を判断する内容となっている。

Claims (6)

  1. 圧縮機及び熱源側熱交換器を有する熱源ユニットに、外気処理ユニットと室内空調ユニットとが並列に接続され、冷暖房切り替え可能な空気調和装置であって、
    前記外気処理ユニットに搭載され、複数の熱交換器が並列に接続された構成の外気処理熱交換器と、
    前記複数の熱交換器のそれぞれの冷媒流路に接続された絞り装置と、
    前記外気処理ユニットの必要能力を判断する必要能力検知部と、
    暖房運転時に前記必要能力に応じて複数の前記絞り装置を制御して前記外気処理熱交換器の熱交換容量を切り替える制御部とを備えた空気調和装置。
  2. 前記制御部は、
    暖房運転時に、前記複数の熱交換器の中から前記必要能力に応じて選択した一部の前記熱交換器に冷媒を流し、その他の前記熱交換器に冷媒を流さないように複数の前記絞り装置を制御する第1運転、又は
    前記複数の熱交換器の全部に冷媒を流すように複数の前記絞り装置を制御する第2運転を行う請求項1記載の空気調和装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1運転では、前記外気処理熱交換器を通過後の空気温度である吹出空気温度が吹出空気温度目標値となるように、前記選択した一部の前記熱交換器に接続された前記絞り装置を制御し、
    前記第2運転では、前記吹出空気温度が前記吹出空気温度目標値となるように、一部の前記熱交換器に接続された前記絞り装置を制御すると共に、その他の前記熱交換器の出口の冷媒の過冷却度が過冷却度目標値となるように、前記その他の前記熱交換器に接続された前記絞り装置を制御する請求項2記載の空気調和装置。
  4. 前記複数の熱交換器は第1熱交換器と前記第1熱交換器よりも熱交換容量が大きい第2熱交換器との2つであり、前記複数の絞り装置もまた前記第1熱交換器に接続された第1絞り装置と、前記第2熱交換器に接続された第2絞り装置の2つであり、
    前記制御部は
    前記必要能力が小の場合、吹出空気温度が吹出空気温度目標値となるように前記第1絞り装置を制御すると共に前記第2絞り装置を閉じる前記第1運転を行い、
    前記必要能力が中の場合、吹出空気温度が前記吹出空気温度目標値となるように前記第2絞り装置を制御すると共に前記第1絞り装置を閉じる前記第1運転を行い、
    前記必要能力が大の場合、前記熱源側熱交換器の出口における冷媒の過冷却度が一定になるように前記第1絞り装置を制御すると共に、吹出空気温度が前記吹出空気温度目標値となるように前記第2絞り装置を制御する前記第2運転を行う請求項2記載の空気調和装置。
  5. 前記外気処理熱交換器は、互いに間隔を空けて並設された複数のフィンと、前記複数のフィンを貫通すると共に、前記複数のフィンの配列方向両端部において順次接続されて独立した2つの前記冷媒流路を構成する複数の伝熱管とを備えており、
    前記複数の伝熱管は、空気の流れ方向に対して垂直方向である段方向へ複数段、空気の流れ方向である列方向に複数列で配置されており、
    前記第1熱交換器の前記冷媒流路は前記複数の伝熱管のうち、空気の流れ方向の上流側の列を有し、前記第2熱交換器の前記冷媒流路は前記複数の伝熱管のうち、空気の流れ方向の下流側の列を有しており、暖房運転時の2つの前記冷媒流路における冷媒の流れ方向が上から下である請求項4記載の空気調和装置。
  6. 前記必要能力検知部は、前記圧縮機から吐出される冷媒の吐出圧力の飽和温度と、前記外気処理ユニットの吹出空気温度とに基づいて前記必要能力を検知する請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の空気調和装置。
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